JP2004131440A - 粉末状ヘナ抽出物を主原料とするジェル状染毛剤、及びこれを用いた染毛方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘナをあくまでも主原料として、ヘナの大きな利点を生かしつつ、色調が限られるという欠点を補い、最適な配合とバリエーションを実現する。
【解決手段】ヘナの天然草木染成分を含む粉末からなる粉末状ヘナ抽出物を主原料とする染毛成分と、保湿剤と、溶剤である水分と、増粘剤と、1種あるいは2種以上の添加剤とを含み染毛剤を配合する。また、粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分を用意して、異なる複数のカラーバリエーションの染毛成分が配合された染毛剤を併用することにより染毛色を調整する。
【選択図】 図1
【解決手段】ヘナの天然草木染成分を含む粉末からなる粉末状ヘナ抽出物を主原料とする染毛成分と、保湿剤と、溶剤である水分と、増粘剤と、1種あるいは2種以上の添加剤とを含み染毛剤を配合する。また、粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分を用意して、異なる複数のカラーバリエーションの染毛成分が配合された染毛剤を併用することにより染毛色を調整する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉末状ヘナ抽出物を主原料とする染毛剤、及びこれを用いた染毛方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、髪を染める成分と方法は幾通りかあり、その中でHENNA(ヘナ)は、植物性の天然へアマニキュアと言われ、古くから、トリートメントとカラーリングの相乗効果をもつ優れた化粧品として使われてきた。その歴史は、紀元前・エジプトのクレオパトラの話や聖書にも登場しているほどです。現在もインドを中心とした各国ではへアカラーリング以外に、結婚式や祭り、めでたい行事のときに、ヘナで手足に美しい模様を書き染める習慣が生き続けている。
もともとインド伝承医学(アーユル・ヴェーダ)では、葉から作る軟膏は外傷薬、煎じた液は炎症治療に、油は額に塗って頭痛薬、また、皮膚病の予防薬などにも使用されていて、数え切れないほどの効能をもつ天然素材の医薬品として、愛用さた。最近、若い女性に流行している「ヘナ・タトゥ」もこうした背景がある。
医薬品として重宝されたヘナは、むしろ美容におけるトリートメント効果や彩色効果に着目したナチュラル志向の強い、欧米諸国が中心となって世界に広げてきた。
【0003】
ヘナの原産地は、インドをはじめ、西南アジア、北アフリカなどの熱帯各地であり広く分布している。ヘナの材料となる原木は指甲花(しこうか)と呼ばれるミソハギ科の低木である。葉は対生、楕円形で先は尖っていて、この緑色の葉を粉末にしたものがへナと呼ばれている。
ヘナのトリートメント効果については歴史の中で広く知られてきたが、それ以上に、自然な仕上がり感をもつカラー剤として、さらに多くの支持を受けるようになっている。
【0004】
特開2001−199852「ヘナ抽出物およびその製造方法、精製ヘナエキスおよびその製造方法、毛髪用剤」においては、ミソハギ科植物ヘナによる毛髪染色において、効果的で簡便な染色が可能な精製ヘナエキスとその製造方法が提案されている。ミソハギ科植物ヘナの乾燥粉末を水又はアルカリ水で抽出して得られるヘナ抽出物を、吸着剤で選択的に吸着処理することにより、染色成分ロウソンを高濃度に含有する精製ヘナエキスを製造し、毛髪の染色においてこの精製ヘナエキスの溶液を直接又は毛髪用剤に配合して適用することが開示されている。
さらに特開2002−128645「白髪用染毛剤及び白髪の染毛方法」においては、毛髪に対する白髪染め作用を有すると共に、トリートメント効果をも有する染毛剤及び染毛方法が提案されている。
ヘナの葉を乾燥、粉砕して得た粉末20〜90重量%と大青の葉を乾燥、粉砕して得た粉末80〜10重量%とを含む染毛剤である。
【0005】
ところで、上記出願に開示されているようなヘナを用いた従来の染毛剤においては、前述したヘナの長所は有効ではあるものの、それを最大限に生かすことができない。
たとえば特開2002−138024「染毛剤、染毛用セットおよびそれを用いた染毛方法」は、毛髪に草木染めの色調を発現できる染毛剤を提案しているが、「ヘナは色調が限られ、日本人の黒髪にはなじまず、またアレルギーを起こすとの報告もあり、酸性染料は毛髪に染込ませるだけであるために堅牢性が悪く、また肌に付くと肌が染まってしまう問題がある」と記載しているように、ただ単にヘナを配合しただけでは効果が限定されてしまいかねない。そのため特開2002−138024においては茜、うこん、すおう、きはだ、エンジュなどを主たる染毛材料として採用しているのである。
【0006】
また同様に、特開2001−64134「新規な染毛剤およびそれを用いた染毛方法」においては、藍由来のインジカンを含む色素成分を主として含むこととして、この他の天然草木染成分の一例として茜、うこん、すおう、コチニール、ロッグウッド、ヘナ、栗、たまねぎ、コーヒーなどをあげており、ヘナを主原料とはしていない。
【0007】
しかしながら、へナのメリットには、ケミカルのへアダイに比べ、毛髪・頭皮に対しての安全性がきわめて高く、そのうえ、カラーリングが槌色しにくいという大きな利点がある。
へナの発色作用のメカニックは、葉に含まれている有効成分「ローソニア」という赤色色素が、たんぱく質に付着する性質を持っていて、毛髪の主成分ケラチン(たんぱく質)に絡みつき、毛髪をコーティングする。
さらにトリートメントとしてのへナは、抹茶に似た香りをもち、リラクゼーション効果を高め、毛髪や頭皮の健康を守るという力が抜群に優れている。
そこで本発明においては、このような長所のあるヘナをあくまでも主原料として、特開2002−138024が指摘する色調が限られるという欠点を補い、最適な配合とバリエーションを実現することを目的として、このようなへナという素材のパワーを最大限に引き出し、最適な配合の研究を重ねて、ナチュラル・トリートメント・アンド・へアカラーの染毛剤を開発した。
さらに、本発明の染毛剤を用いて、より効果的にへナという素材のパワーを最大限に引き出すための染毛方法を開発することができた。
さらに本発明においては、別の実施形態として、髪や肌の主成分として知られているケラチンタンパク質の内、最適な組成・性質を有するケラチンを、配合剤として用い、また様々な配合割合を採用することにより、髪を保護するのに最も自然で安心な成分として利用する形態を開発した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
ヘナの天然草木染成分を含む粉末なる粉末状ヘナ抽出物を主原料とする染毛成分と、保湿剤と、溶剤である水分と、増粘剤と、1種あるいは2種以上の添加剤とを含む染毛剤であることを特徴としている。
【0009】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記の粉末状ヘナ抽出物は、20重量%以上30重量%以下含まれる染毛剤であることを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2に記載の発明において、
さらにケラチンを含む染毛剤であることを特徴としている。
【0011】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項3に記載の発明において、
前記のケラチンは、α−ケラトースまたはγ−ケラトースである染毛剤であることを特徴としている。
【0012】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項1〜4に記載の発明において、
前記の保湿剤は、ヤシ・パーム油・その他の植物油を原料とするグリセリンを含む保湿剤であって、5重量%以上15重量%以下含まれる染毛剤であることを特徴としている。
【0013】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5に記載の発明において、
前記の増粘剤は、植物デンプンを原料とする増粘剤、グアガム・海藻抽出精製エキスなどの植物由来の増粘剤、シルクプロテインなどの動物由来の増粘剤のいずれかを少なくとも含む染毛剤であることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項1〜6に記載の発明において、
前記の添加剤は、パラベン類・ソルビン酸・安息香酸塩などの防腐剤または酸化防止剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、油剤、コンディショニング剤、界面活性剤、湿潤剤、ラベンダーなどの天然香料、植物成分または糖類から選ばれる増量剤のいずれかを含む染毛剤であることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分の中から、いずれかのカラーバリエーションの染毛成分が配合された請求項1〜7のいずれかに記載の染毛剤の内、異なる複数のカラーバリエーションの染毛成分が配合された染毛剤を併用することにより染毛色を調整する染毛方法であることを特徴としている。
【0016】
また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明においては、
ホホバオイルを塗布した後に、前記の粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分の中から、いずれかのカラーバリエーションの染毛成分が配合された請求項1〜7のいずれかに記載の染毛剤を使用することにより染毛する染毛方法であることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の染毛剤の好ましい配合成分および配合割合の一例を示す図である。
本発明の染毛剤は、下記の成分が配合されている。
【0018】
ヘナの天然草木染成分を含む粉末からなる粉末状ヘナ抽出物を主原料とする染毛成分が第一の主成分として配合される。
本発明の染毛剤の染毛成分に用いる粉末状ヘナ抽出物は、世界中でいちばん良質と言われているインド・ラジャスタン産のへナ原木から、さらに、小枝や実などを取り除いた葉だけで作られることが望ましい。
白髪染めに従来よく使われている化学系の染毛剤(へアダイなど)は、アルカリ剤や過酸化水素水を使って毛髪内のたんぱく質を変質させ、メラニン色素を脱色してから化学染毛料で色をつけるため、髪が傷んで枝毛や切れ毛、パサツキなどのトラブルが起きやすくなる。
これに対し本発明の染毛剤は、一般のヘナと比べても発色、トリートメント効果が断然優れている100%ピュアな粉末状ヘナ抽出物を用いるため、初めてへアカラーする人や、これまでのヘアダイに失望している人や髪にコンプレックスを感じている人などにも適しており、エコロジーやナチュラリィが叫ばれている今日、天然素材でしかも純度100%の粉末状ヘナ抽出物を用いた染毛剤が望まれている。
【0019】
本発明の染毛剤に用いる粉末状ヘナ抽出物を主原料とする染毛成分は、複数のカラーバリエーションの染毛成分を用意して、その内のいずれかのカラーバリエーションの染毛成分を配合することが望ましい。異なる複数のカラーバリエーションの染毛成分が配合された染毛剤を併用することにより染毛色を調整することができる。
複数のカラーバリエーションの染毛剤を用いて、白髪を淡いブラウンからダークブラウンにまで、染め分けることができる。つまり色調の幅を拡げ、トーン・バリエーションをたとえばブラウン、レッド、イエロー、ナチュラルカラーなどの基本色で作ることができ、それぞれのカラーコーディネイトを楽しむことができる。本発明の染毛剤は、特に白髪染めに浸れた効力を発揮するが、黒髪にも違和感なく混じり、ケミカル・ヘアダイにはないナチュラルトーンの風合いを出すことができる。
【0020】
粉末状ヘナ抽出物は、望ましい配合割合としては、染毛剤中に15重量%以上35重量%以下含まれる割合であり、より望ましくは染毛剤中に20重量%以上30重量%以下含まれる割合である。
【0021】
本発明に用いる染毛成分の一実施形態としては、ヘナを主原料とし、さらに植物染料などの天然素材の染毛成分を配合して色彩のバリエーションをつけることもできる。
色彩と、色彩を作り出す配合可能な植物染料の代表的な一例は、赤紫(ブドウの果皮)、ピンク色(ソヨゴ生葉、ボケの小枝と葉)、サーモンピンク(アカネの根、イチイの心材、スモモの果実)、こげ茶(オニグルミの果皮、樹皮)、うす茶(ウツギの生葉、カキの生葉、モヅタの実、クチナシの実、フジの生葉、ゼンマイの生葉、クリの樹皮)、やまぶき色(クリの生葉、タデ・イヌタデの葉茎、ニシキギの緑葉)、茶色・赤茶色(ギシギシの根、クズの生葉、ツバキの生葉)、オレンジ色(ザクロの果皮、ヌルデの果皮、ヤマモモの樹皮)、黄色(エンジュの花蕾、シラカバの樹皮、スギナの葉茎、ズミの樹皮、セイタカアワダチソウの生葉、ハンノキの生葉、ヒリラギナンテンの小枝、ベニバナの乾燥花、アケビの葉茎、タマネギの皮)、クリーム色(スズランの生葉)、うす緑(サクラの生葉)、緑(クワ、ヤマグワの生葉)などである。植物根、茎、葉、花、実、種などを微粉砕、乾燥粉末化した粉末、またはこれらから溶媒(水、炭素数6以下のアルコール、ポリオール、アセトン、エーテル類などの単独あるいは2種以上の混合物)を用いて抽出した抽出液を乾燥、フリーズドライして粉末化した粉末などを染毛成分として利用することができる。
また、その他にも本発明で用いることのできる植物染料成分を含む植物としては、たとえば、茜、アラカシ、アンズ、インド茜、ウコン、ウメ、カシワ、カリヤス、カリン、ガンビール、キハダ、キンモクセイ、クサギ、クスノキ、クチナシ、クヌギ、栗、クロチク、クワ、ケヤキ、月桂樹、ゲンノショウコ、紅茶、コーヒー、コナラ、コブナグサ、サクラ、ザクロ、シュンギク、シラカシ、セイヨウ茜、タブノキ、ドクダミ、ニッケイ、ハナミズキ、ハルジオン、ピーナッツ、ビワ、ベニバナ、マリーゴールド、ミズキ、ミロバラン、ムクノキ、ムラサキ、ヤシャブシ、ヤブマオ、ヤマボウシ、ヤマモモ、ヨモギ、緑茶、ブルーベリー、プルーンなどをあげることができる。
また、これら植物染料は、たとえばウコンの染液と染色布などにに、黄色ブドウ球菌に対する抗菌性が確認されている。
【0022】
次に、本発明の染毛剤は、保湿剤が配合されている。
保湿剤を配合した本発明の好ましい一例は、ヤシ・パーム油・その他の植物油を原料とするグリセリンを含む保湿剤であって、5重量%以上10重量%以下含まれる染毛剤である。
この他にも保湿剤としては、ステアリン酸、PEG−75、DPG、PEG−30、オリーブ油、アロエベラ液汁末、その他の保湿成分を利用することができる。
【0023】
次に本発明の染毛剤は、溶剤である水分が配合されており、好ましい一例は50重量%以上75重量%以下含まれる配合割合である。
一例としては、粉末状ヘナ抽出物25%弱、水分65%程度、保湿剤(グリセリン)10%程度の割合で配合したものが、染毛効果を発揮するとともに、髪の質感を高め、取り扱いもしやすい染毛剤を作ることができた。
【0024】
次に本発明の染毛剤は、染毛剤に粘度を加味し、ジェル状にするための増粘剤が配合されている。
増粘剤は、植物デンプンを原料とする増粘剤、グアガム・海藻抽出精製エキスなどの植物由来の増粘剤、シルクプロテインなどの動物由来の増粘剤のいずれかを少なくとも含む。
増粘成分の添加量は、染毛剤の特性に悪影響を及ぼさない程度の量であれば特に限定されないが、好ましい一例としては0.1〜10重量%程度、さらに好ましくは0.2〜5重量%程度である。
【0025】
本発明の染毛剤は、ジェル状になって容器に収容され、その構成成分により白髪染めなどの染毛とトリートメントの2つの作業が同時にできるため、忙しい人にも使用しやすい。
まず、ヘナを主原料とする染毛剤は染毛(白髪染め)用と、白髪以外のトリートメント用の2種類を準備して、白髪部分にはたとえばブラウンをベースにした配合の染毛剤を塗り、さらに白髪以外の髪に、ブラウンを使わないレッド、イエロー、ナチュラルの配合色かあるいはヘナ単色の染毛剤で塗り分ける。
すなわち、粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分の中から、いずれかのカラーバリエーションの染毛成分が配合された染毛剤の内、異なる複数のカラーバリエーションの染毛成分が配合された染毛剤を併用することにより染毛色を調整する染毛方法である。染毛剤はブラウン・レッド・イエロー・ナチュラルを基本色として、これらを配合して使い分ける。
ヘナは黒くなりすぎたら、すぐに明るく戻すことができないので、明るめの配合からスタートして使用することが望ましい。
【0026】
本発明の染毛剤に用いる増粘剤の他の実施形態としては、セルロース類、アルギネート及び多糖類の群からなる増粘成分、特に、メチルセルロース類、エチルセルロース類、ヒドロキシエチルセルロール類、メチルヒドロキシエチルセルロース類、メチルヒドロキシプロピルセルロース類、カルボキシメチルセルロース類、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カルシウム、アラビアゴム、キサンタンガム、カラギーナン、並びにそれらのカチオン性の誘導体からなる群から選ばれる増粘成分を、単独あるいは2種以上の混合物とした増粘剤を採用することができる。
【0027】
次に本発明の染毛剤は、1種あるいは2種以上の添加剤が配合されている。
添加剤の代表的な一例としては、増量剤、亜硫酸ナトリウム、メチルパラペンなどのパラベン類・ソルビン酸・安息香酸塩などの防腐剤または酸化防止剤、ペンテト酸5ナトリウムなどの金属封鎖剤、紫外線吸収剤、油剤、コンディショニング剤、界面活性剤、ラベンダーなどの天然香料、植物成分または糖類から選ばれる増量剤などである。
【0028】
増量剤の一例としては、アロエ、甘草、クロレラ、コンフリー、シナモン、コンニャク、寒天、ジャスミン、セージ、ニンジン、茶、ペパーミント、マリーゴールド、ラベンダー、ローズマリー、海藻などの植物成分、ショ糖、ブドウ糖、果糖、オリゴ糖などの糖類などである。
また、ミンク油・馬油・アーモンド油・ヒマシ油・ホホバ油・ヒマワリ油・オリーブ油などの動植物油脂類、コレステリン・ラノリンアルコール・フィトステロールなどの動植物由来のステロール類及びそれらの誘導体、固形パラフィン・鯨ロウ・ミツロウなどの鉱物・動植物由来のワックス類、流動パラフィンなどの炭化水素油などである。
【0029】
また、金属封鎖剤としてはたとえば、ペンテト酸5ナトリウム、エチレンジアミン4酢酸誘導体、トリポリリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、ジヒドロキシエチルグリシン、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、糖酸などを用いることができる。
【0030】
さらにpH調整剤としてはたとえば、塩酸、硫酸、りん酸などの無機酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、グリコール酸などの有機酸、あるいは水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属の無機アルカリ、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミンなどの有機アルカリ、クエン酸ナトリウムなどのアルカリ性の塩などを用いることができる。
【0031】
本発明の染毛剤は、極力天然成分を用いて配合をしているので、天然香料を用いる場合にも、ハーブやフルーツ素材などの天然香料を配合することが好ましい。具体的にはラベンダー、カモミール、ローズマリー、ローズウッド、ペパーミント、ベルガモット、セージ、タイムなどのハーブやその精油、アップル、オレンジ、ストロベリー、ライム、ピーチ、シトラスなどのフルーツやその精油などである。
【0032】
さらに本発明の染毛剤は、好ましい実施形態の一例としては、さらにケラチンを含む染毛剤である。
髪や肌の主成分であるケラチンタンパク質は、毛髪や肌の表皮の主成分であるため、髪を保護するのに最も自然で安心な成分として知られている。ケラチンは18種類ものアミノ酸からできているため、親水性・疎水性バランスに優れている。しかしながら、従来のケラチンでは加水分解の過程でタンパク質がバラバラに壊れるため、ケラチン本来の性質が生かしきれていなかった。
そこで本発明の染毛剤においては、天然ケラチンの分子状態をできるだけ壊さずに、アミノ酸バランスも保持したまま、抽出・精製した高分子量加水分解ケラチンを用いることが望ましい。
ケラチンタンパク質には、フィブリルを形成する結晶性ケラチンと、マトリックスを形成する非結晶性ケラチンがあり、羊毛などのケラチン採取原料からこの2種類のケラチンを分離して、フィブリルを加水分解したものをα−ケラトース、マトリックスを加水分解したものをγ−ケラトースとして,α−ケラトースとγ−ケラトースとを単独あるいは併用して配合する。
天然ケラチンの分子量にきわめて近く、従来の市販ケラチンより分子量が大きいために髪の傷んだ部分を点ではなく面で包み込む。これにより補修・保護効果が高まり、さらに糖やアミノ酸などの親水性成分と皮脂などの疎水性成分を共に包み込み、流出しないよう保持することができる。
したがって、本発明の染毛剤は、ケラチンを用いれば髪の内部を疎水性にすることができ、酸性染料が固着する部分が多くなり、染毛成分により色が濃く染まり、色落ちを防止する効果を発揮することができる。さらに抗酸化の性質を発揮することができる。
【0033】
次に、本発明の染毛剤を用いて行う染毛方法において、複数のカラーバリエーションを併用する方法については前述した。
さらに、好ましい染毛方法としては、抗炎症作用のある6西洋ノコギリ草・オトギリ草・サルビフア・フキタンボボ・カミツレ・ビロウド葵などの植物エキスを配合したシャンプーを併用し、染毛の前にシャンプーをし髪を濡らした状態にした後に染毛をする方法があげられる。シャンプーは、環境にも優しい植物系界面活性剤などの生分解性のよい原料をベースにし、天然のユーカリ油、天然クロロフイルなどを配合したものを用いれば、香りがよく、さらにデオドランド効果がある。pH60(弱酸性)に設定し、髪をいちばん健康な状態(毛髪の等電点)に近づけることが望ましい。
【0034】
さらに好ましい染毛方法としては、ホホバオイルを塗布した後に、前記の粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分の中から、いずれかのカラーバリエーションの染毛成分が配合された本発明の染毛剤を使用する。
ホホパオイルは、アリゾナ砂漠などIこ自生する潅木で、液体状の100%天然のワックスであり、髪と頭皮のためのコンディショナーである。最高の天然治療薬ともいわれ、肌と髪の毛を完全な健康状態に保つ美容オイルである。しかもアレルギーや刺激の心配もない。
特にダメージを受けた髪である場合には、頭皮から毛先までホホパオイルを軽くぬってから、染毛剤を使用する。このヘナとのコンビネーションが髪のギシギシ感をとりのぞき、しっとりとした仕上げにすることができる。天然ビタミンEを含み、細胞の老化を防ぐことや、皮虐の炎症、火傷、篇などの治療薬としてお使いいただけ、傷みを和らげる効果もある。すべてのスキンタイプに使用できる。
髪の毛の成長を刺激し、髪に組織と弾力を与えます。枝毛、ふけ、乾燥した髪の毛、油っぽい額、かゆみ、抜け毛などを防止する。
【0035】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ケミカルのへアダイに比べ、毛髪・頭皮に対しての安全性がきわめて高く、そのうえ、カラーリングが槌色しにくいというヘナの大きな利点を生かしつつ、ヘナをあくまでも主原料として、色調が限られるという欠点を補い、最適な配合とバリエーションを実現することにより、へナという素材のパワーを最大限に引き出した染毛剤を提供することができる。
さらに本発明の染毛剤を用いて、より効果的にへナという素材のパワーを最大限に引き出すための染毛方法を提供することができる。
さらに本発明の別の実施形態によれば、髪や肌の主成分として知られているケラチンタンパク質の内、最適な組成・性質を有するケラチンを、配合剤として用い、また様々な配合割合を採用することにより、髪を保護するのに最も自然で安心な成分として利用することができる。
さらに極力天然成分のこだわった染毛剤を実現したことにより、カラーリングはしたいが髪を傷めたくないという、髪本来の美しさを大切にするナチュラル志向の人でも安心して利用することができる。
また、髪だけでなく頭皮にも優れた効果を発揮して、毛根に栄養を与えるため、抜け毛が気になる人にも効果的である。
さらに髪が傷みやすい人や、髪が傷んでいる人にも高い効果を発揮し、へアダイやいままでのカラーリングなどでダメージを受けた髪には最適であり、傷んだ髪に優しく浸透して、トリートメント効果をアップさせ、本来の髪に回復させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の染毛剤の好ましい配合成分および配合割合の一例を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉末状ヘナ抽出物を主原料とする染毛剤、及びこれを用いた染毛方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、髪を染める成分と方法は幾通りかあり、その中でHENNA(ヘナ)は、植物性の天然へアマニキュアと言われ、古くから、トリートメントとカラーリングの相乗効果をもつ優れた化粧品として使われてきた。その歴史は、紀元前・エジプトのクレオパトラの話や聖書にも登場しているほどです。現在もインドを中心とした各国ではへアカラーリング以外に、結婚式や祭り、めでたい行事のときに、ヘナで手足に美しい模様を書き染める習慣が生き続けている。
もともとインド伝承医学(アーユル・ヴェーダ)では、葉から作る軟膏は外傷薬、煎じた液は炎症治療に、油は額に塗って頭痛薬、また、皮膚病の予防薬などにも使用されていて、数え切れないほどの効能をもつ天然素材の医薬品として、愛用さた。最近、若い女性に流行している「ヘナ・タトゥ」もこうした背景がある。
医薬品として重宝されたヘナは、むしろ美容におけるトリートメント効果や彩色効果に着目したナチュラル志向の強い、欧米諸国が中心となって世界に広げてきた。
【0003】
ヘナの原産地は、インドをはじめ、西南アジア、北アフリカなどの熱帯各地であり広く分布している。ヘナの材料となる原木は指甲花(しこうか)と呼ばれるミソハギ科の低木である。葉は対生、楕円形で先は尖っていて、この緑色の葉を粉末にしたものがへナと呼ばれている。
ヘナのトリートメント効果については歴史の中で広く知られてきたが、それ以上に、自然な仕上がり感をもつカラー剤として、さらに多くの支持を受けるようになっている。
【0004】
特開2001−199852「ヘナ抽出物およびその製造方法、精製ヘナエキスおよびその製造方法、毛髪用剤」においては、ミソハギ科植物ヘナによる毛髪染色において、効果的で簡便な染色が可能な精製ヘナエキスとその製造方法が提案されている。ミソハギ科植物ヘナの乾燥粉末を水又はアルカリ水で抽出して得られるヘナ抽出物を、吸着剤で選択的に吸着処理することにより、染色成分ロウソンを高濃度に含有する精製ヘナエキスを製造し、毛髪の染色においてこの精製ヘナエキスの溶液を直接又は毛髪用剤に配合して適用することが開示されている。
さらに特開2002−128645「白髪用染毛剤及び白髪の染毛方法」においては、毛髪に対する白髪染め作用を有すると共に、トリートメント効果をも有する染毛剤及び染毛方法が提案されている。
ヘナの葉を乾燥、粉砕して得た粉末20〜90重量%と大青の葉を乾燥、粉砕して得た粉末80〜10重量%とを含む染毛剤である。
【0005】
ところで、上記出願に開示されているようなヘナを用いた従来の染毛剤においては、前述したヘナの長所は有効ではあるものの、それを最大限に生かすことができない。
たとえば特開2002−138024「染毛剤、染毛用セットおよびそれを用いた染毛方法」は、毛髪に草木染めの色調を発現できる染毛剤を提案しているが、「ヘナは色調が限られ、日本人の黒髪にはなじまず、またアレルギーを起こすとの報告もあり、酸性染料は毛髪に染込ませるだけであるために堅牢性が悪く、また肌に付くと肌が染まってしまう問題がある」と記載しているように、ただ単にヘナを配合しただけでは効果が限定されてしまいかねない。そのため特開2002−138024においては茜、うこん、すおう、きはだ、エンジュなどを主たる染毛材料として採用しているのである。
【0006】
また同様に、特開2001−64134「新規な染毛剤およびそれを用いた染毛方法」においては、藍由来のインジカンを含む色素成分を主として含むこととして、この他の天然草木染成分の一例として茜、うこん、すおう、コチニール、ロッグウッド、ヘナ、栗、たまねぎ、コーヒーなどをあげており、ヘナを主原料とはしていない。
【0007】
しかしながら、へナのメリットには、ケミカルのへアダイに比べ、毛髪・頭皮に対しての安全性がきわめて高く、そのうえ、カラーリングが槌色しにくいという大きな利点がある。
へナの発色作用のメカニックは、葉に含まれている有効成分「ローソニア」という赤色色素が、たんぱく質に付着する性質を持っていて、毛髪の主成分ケラチン(たんぱく質)に絡みつき、毛髪をコーティングする。
さらにトリートメントとしてのへナは、抹茶に似た香りをもち、リラクゼーション効果を高め、毛髪や頭皮の健康を守るという力が抜群に優れている。
そこで本発明においては、このような長所のあるヘナをあくまでも主原料として、特開2002−138024が指摘する色調が限られるという欠点を補い、最適な配合とバリエーションを実現することを目的として、このようなへナという素材のパワーを最大限に引き出し、最適な配合の研究を重ねて、ナチュラル・トリートメント・アンド・へアカラーの染毛剤を開発した。
さらに、本発明の染毛剤を用いて、より効果的にへナという素材のパワーを最大限に引き出すための染毛方法を開発することができた。
さらに本発明においては、別の実施形態として、髪や肌の主成分として知られているケラチンタンパク質の内、最適な組成・性質を有するケラチンを、配合剤として用い、また様々な配合割合を採用することにより、髪を保護するのに最も自然で安心な成分として利用する形態を開発した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
ヘナの天然草木染成分を含む粉末なる粉末状ヘナ抽出物を主原料とする染毛成分と、保湿剤と、溶剤である水分と、増粘剤と、1種あるいは2種以上の添加剤とを含む染毛剤であることを特徴としている。
【0009】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記の粉末状ヘナ抽出物は、20重量%以上30重量%以下含まれる染毛剤であることを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2に記載の発明において、
さらにケラチンを含む染毛剤であることを特徴としている。
【0011】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項3に記載の発明において、
前記のケラチンは、α−ケラトースまたはγ−ケラトースである染毛剤であることを特徴としている。
【0012】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項1〜4に記載の発明において、
前記の保湿剤は、ヤシ・パーム油・その他の植物油を原料とするグリセリンを含む保湿剤であって、5重量%以上15重量%以下含まれる染毛剤であることを特徴としている。
【0013】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5に記載の発明において、
前記の増粘剤は、植物デンプンを原料とする増粘剤、グアガム・海藻抽出精製エキスなどの植物由来の増粘剤、シルクプロテインなどの動物由来の増粘剤のいずれかを少なくとも含む染毛剤であることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項1〜6に記載の発明において、
前記の添加剤は、パラベン類・ソルビン酸・安息香酸塩などの防腐剤または酸化防止剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、油剤、コンディショニング剤、界面活性剤、湿潤剤、ラベンダーなどの天然香料、植物成分または糖類から選ばれる増量剤のいずれかを含む染毛剤であることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分の中から、いずれかのカラーバリエーションの染毛成分が配合された請求項1〜7のいずれかに記載の染毛剤の内、異なる複数のカラーバリエーションの染毛成分が配合された染毛剤を併用することにより染毛色を調整する染毛方法であることを特徴としている。
【0016】
また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明においては、
ホホバオイルを塗布した後に、前記の粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分の中から、いずれかのカラーバリエーションの染毛成分が配合された請求項1〜7のいずれかに記載の染毛剤を使用することにより染毛する染毛方法であることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の染毛剤の好ましい配合成分および配合割合の一例を示す図である。
本発明の染毛剤は、下記の成分が配合されている。
【0018】
ヘナの天然草木染成分を含む粉末からなる粉末状ヘナ抽出物を主原料とする染毛成分が第一の主成分として配合される。
本発明の染毛剤の染毛成分に用いる粉末状ヘナ抽出物は、世界中でいちばん良質と言われているインド・ラジャスタン産のへナ原木から、さらに、小枝や実などを取り除いた葉だけで作られることが望ましい。
白髪染めに従来よく使われている化学系の染毛剤(へアダイなど)は、アルカリ剤や過酸化水素水を使って毛髪内のたんぱく質を変質させ、メラニン色素を脱色してから化学染毛料で色をつけるため、髪が傷んで枝毛や切れ毛、パサツキなどのトラブルが起きやすくなる。
これに対し本発明の染毛剤は、一般のヘナと比べても発色、トリートメント効果が断然優れている100%ピュアな粉末状ヘナ抽出物を用いるため、初めてへアカラーする人や、これまでのヘアダイに失望している人や髪にコンプレックスを感じている人などにも適しており、エコロジーやナチュラリィが叫ばれている今日、天然素材でしかも純度100%の粉末状ヘナ抽出物を用いた染毛剤が望まれている。
【0019】
本発明の染毛剤に用いる粉末状ヘナ抽出物を主原料とする染毛成分は、複数のカラーバリエーションの染毛成分を用意して、その内のいずれかのカラーバリエーションの染毛成分を配合することが望ましい。異なる複数のカラーバリエーションの染毛成分が配合された染毛剤を併用することにより染毛色を調整することができる。
複数のカラーバリエーションの染毛剤を用いて、白髪を淡いブラウンからダークブラウンにまで、染め分けることができる。つまり色調の幅を拡げ、トーン・バリエーションをたとえばブラウン、レッド、イエロー、ナチュラルカラーなどの基本色で作ることができ、それぞれのカラーコーディネイトを楽しむことができる。本発明の染毛剤は、特に白髪染めに浸れた効力を発揮するが、黒髪にも違和感なく混じり、ケミカル・ヘアダイにはないナチュラルトーンの風合いを出すことができる。
【0020】
粉末状ヘナ抽出物は、望ましい配合割合としては、染毛剤中に15重量%以上35重量%以下含まれる割合であり、より望ましくは染毛剤中に20重量%以上30重量%以下含まれる割合である。
【0021】
本発明に用いる染毛成分の一実施形態としては、ヘナを主原料とし、さらに植物染料などの天然素材の染毛成分を配合して色彩のバリエーションをつけることもできる。
色彩と、色彩を作り出す配合可能な植物染料の代表的な一例は、赤紫(ブドウの果皮)、ピンク色(ソヨゴ生葉、ボケの小枝と葉)、サーモンピンク(アカネの根、イチイの心材、スモモの果実)、こげ茶(オニグルミの果皮、樹皮)、うす茶(ウツギの生葉、カキの生葉、モヅタの実、クチナシの実、フジの生葉、ゼンマイの生葉、クリの樹皮)、やまぶき色(クリの生葉、タデ・イヌタデの葉茎、ニシキギの緑葉)、茶色・赤茶色(ギシギシの根、クズの生葉、ツバキの生葉)、オレンジ色(ザクロの果皮、ヌルデの果皮、ヤマモモの樹皮)、黄色(エンジュの花蕾、シラカバの樹皮、スギナの葉茎、ズミの樹皮、セイタカアワダチソウの生葉、ハンノキの生葉、ヒリラギナンテンの小枝、ベニバナの乾燥花、アケビの葉茎、タマネギの皮)、クリーム色(スズランの生葉)、うす緑(サクラの生葉)、緑(クワ、ヤマグワの生葉)などである。植物根、茎、葉、花、実、種などを微粉砕、乾燥粉末化した粉末、またはこれらから溶媒(水、炭素数6以下のアルコール、ポリオール、アセトン、エーテル類などの単独あるいは2種以上の混合物)を用いて抽出した抽出液を乾燥、フリーズドライして粉末化した粉末などを染毛成分として利用することができる。
また、その他にも本発明で用いることのできる植物染料成分を含む植物としては、たとえば、茜、アラカシ、アンズ、インド茜、ウコン、ウメ、カシワ、カリヤス、カリン、ガンビール、キハダ、キンモクセイ、クサギ、クスノキ、クチナシ、クヌギ、栗、クロチク、クワ、ケヤキ、月桂樹、ゲンノショウコ、紅茶、コーヒー、コナラ、コブナグサ、サクラ、ザクロ、シュンギク、シラカシ、セイヨウ茜、タブノキ、ドクダミ、ニッケイ、ハナミズキ、ハルジオン、ピーナッツ、ビワ、ベニバナ、マリーゴールド、ミズキ、ミロバラン、ムクノキ、ムラサキ、ヤシャブシ、ヤブマオ、ヤマボウシ、ヤマモモ、ヨモギ、緑茶、ブルーベリー、プルーンなどをあげることができる。
また、これら植物染料は、たとえばウコンの染液と染色布などにに、黄色ブドウ球菌に対する抗菌性が確認されている。
【0022】
次に、本発明の染毛剤は、保湿剤が配合されている。
保湿剤を配合した本発明の好ましい一例は、ヤシ・パーム油・その他の植物油を原料とするグリセリンを含む保湿剤であって、5重量%以上10重量%以下含まれる染毛剤である。
この他にも保湿剤としては、ステアリン酸、PEG−75、DPG、PEG−30、オリーブ油、アロエベラ液汁末、その他の保湿成分を利用することができる。
【0023】
次に本発明の染毛剤は、溶剤である水分が配合されており、好ましい一例は50重量%以上75重量%以下含まれる配合割合である。
一例としては、粉末状ヘナ抽出物25%弱、水分65%程度、保湿剤(グリセリン)10%程度の割合で配合したものが、染毛効果を発揮するとともに、髪の質感を高め、取り扱いもしやすい染毛剤を作ることができた。
【0024】
次に本発明の染毛剤は、染毛剤に粘度を加味し、ジェル状にするための増粘剤が配合されている。
増粘剤は、植物デンプンを原料とする増粘剤、グアガム・海藻抽出精製エキスなどの植物由来の増粘剤、シルクプロテインなどの動物由来の増粘剤のいずれかを少なくとも含む。
増粘成分の添加量は、染毛剤の特性に悪影響を及ぼさない程度の量であれば特に限定されないが、好ましい一例としては0.1〜10重量%程度、さらに好ましくは0.2〜5重量%程度である。
【0025】
本発明の染毛剤は、ジェル状になって容器に収容され、その構成成分により白髪染めなどの染毛とトリートメントの2つの作業が同時にできるため、忙しい人にも使用しやすい。
まず、ヘナを主原料とする染毛剤は染毛(白髪染め)用と、白髪以外のトリートメント用の2種類を準備して、白髪部分にはたとえばブラウンをベースにした配合の染毛剤を塗り、さらに白髪以外の髪に、ブラウンを使わないレッド、イエロー、ナチュラルの配合色かあるいはヘナ単色の染毛剤で塗り分ける。
すなわち、粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分の中から、いずれかのカラーバリエーションの染毛成分が配合された染毛剤の内、異なる複数のカラーバリエーションの染毛成分が配合された染毛剤を併用することにより染毛色を調整する染毛方法である。染毛剤はブラウン・レッド・イエロー・ナチュラルを基本色として、これらを配合して使い分ける。
ヘナは黒くなりすぎたら、すぐに明るく戻すことができないので、明るめの配合からスタートして使用することが望ましい。
【0026】
本発明の染毛剤に用いる増粘剤の他の実施形態としては、セルロース類、アルギネート及び多糖類の群からなる増粘成分、特に、メチルセルロース類、エチルセルロース類、ヒドロキシエチルセルロール類、メチルヒドロキシエチルセルロース類、メチルヒドロキシプロピルセルロース類、カルボキシメチルセルロース類、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カルシウム、アラビアゴム、キサンタンガム、カラギーナン、並びにそれらのカチオン性の誘導体からなる群から選ばれる増粘成分を、単独あるいは2種以上の混合物とした増粘剤を採用することができる。
【0027】
次に本発明の染毛剤は、1種あるいは2種以上の添加剤が配合されている。
添加剤の代表的な一例としては、増量剤、亜硫酸ナトリウム、メチルパラペンなどのパラベン類・ソルビン酸・安息香酸塩などの防腐剤または酸化防止剤、ペンテト酸5ナトリウムなどの金属封鎖剤、紫外線吸収剤、油剤、コンディショニング剤、界面活性剤、ラベンダーなどの天然香料、植物成分または糖類から選ばれる増量剤などである。
【0028】
増量剤の一例としては、アロエ、甘草、クロレラ、コンフリー、シナモン、コンニャク、寒天、ジャスミン、セージ、ニンジン、茶、ペパーミント、マリーゴールド、ラベンダー、ローズマリー、海藻などの植物成分、ショ糖、ブドウ糖、果糖、オリゴ糖などの糖類などである。
また、ミンク油・馬油・アーモンド油・ヒマシ油・ホホバ油・ヒマワリ油・オリーブ油などの動植物油脂類、コレステリン・ラノリンアルコール・フィトステロールなどの動植物由来のステロール類及びそれらの誘導体、固形パラフィン・鯨ロウ・ミツロウなどの鉱物・動植物由来のワックス類、流動パラフィンなどの炭化水素油などである。
【0029】
また、金属封鎖剤としてはたとえば、ペンテト酸5ナトリウム、エチレンジアミン4酢酸誘導体、トリポリリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、ジヒドロキシエチルグリシン、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、糖酸などを用いることができる。
【0030】
さらにpH調整剤としてはたとえば、塩酸、硫酸、りん酸などの無機酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、グリコール酸などの有機酸、あるいは水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属の無機アルカリ、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミンなどの有機アルカリ、クエン酸ナトリウムなどのアルカリ性の塩などを用いることができる。
【0031】
本発明の染毛剤は、極力天然成分を用いて配合をしているので、天然香料を用いる場合にも、ハーブやフルーツ素材などの天然香料を配合することが好ましい。具体的にはラベンダー、カモミール、ローズマリー、ローズウッド、ペパーミント、ベルガモット、セージ、タイムなどのハーブやその精油、アップル、オレンジ、ストロベリー、ライム、ピーチ、シトラスなどのフルーツやその精油などである。
【0032】
さらに本発明の染毛剤は、好ましい実施形態の一例としては、さらにケラチンを含む染毛剤である。
髪や肌の主成分であるケラチンタンパク質は、毛髪や肌の表皮の主成分であるため、髪を保護するのに最も自然で安心な成分として知られている。ケラチンは18種類ものアミノ酸からできているため、親水性・疎水性バランスに優れている。しかしながら、従来のケラチンでは加水分解の過程でタンパク質がバラバラに壊れるため、ケラチン本来の性質が生かしきれていなかった。
そこで本発明の染毛剤においては、天然ケラチンの分子状態をできるだけ壊さずに、アミノ酸バランスも保持したまま、抽出・精製した高分子量加水分解ケラチンを用いることが望ましい。
ケラチンタンパク質には、フィブリルを形成する結晶性ケラチンと、マトリックスを形成する非結晶性ケラチンがあり、羊毛などのケラチン採取原料からこの2種類のケラチンを分離して、フィブリルを加水分解したものをα−ケラトース、マトリックスを加水分解したものをγ−ケラトースとして,α−ケラトースとγ−ケラトースとを単独あるいは併用して配合する。
天然ケラチンの分子量にきわめて近く、従来の市販ケラチンより分子量が大きいために髪の傷んだ部分を点ではなく面で包み込む。これにより補修・保護効果が高まり、さらに糖やアミノ酸などの親水性成分と皮脂などの疎水性成分を共に包み込み、流出しないよう保持することができる。
したがって、本発明の染毛剤は、ケラチンを用いれば髪の内部を疎水性にすることができ、酸性染料が固着する部分が多くなり、染毛成分により色が濃く染まり、色落ちを防止する効果を発揮することができる。さらに抗酸化の性質を発揮することができる。
【0033】
次に、本発明の染毛剤を用いて行う染毛方法において、複数のカラーバリエーションを併用する方法については前述した。
さらに、好ましい染毛方法としては、抗炎症作用のある6西洋ノコギリ草・オトギリ草・サルビフア・フキタンボボ・カミツレ・ビロウド葵などの植物エキスを配合したシャンプーを併用し、染毛の前にシャンプーをし髪を濡らした状態にした後に染毛をする方法があげられる。シャンプーは、環境にも優しい植物系界面活性剤などの生分解性のよい原料をベースにし、天然のユーカリ油、天然クロロフイルなどを配合したものを用いれば、香りがよく、さらにデオドランド効果がある。pH60(弱酸性)に設定し、髪をいちばん健康な状態(毛髪の等電点)に近づけることが望ましい。
【0034】
さらに好ましい染毛方法としては、ホホバオイルを塗布した後に、前記の粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分の中から、いずれかのカラーバリエーションの染毛成分が配合された本発明の染毛剤を使用する。
ホホパオイルは、アリゾナ砂漠などIこ自生する潅木で、液体状の100%天然のワックスであり、髪と頭皮のためのコンディショナーである。最高の天然治療薬ともいわれ、肌と髪の毛を完全な健康状態に保つ美容オイルである。しかもアレルギーや刺激の心配もない。
特にダメージを受けた髪である場合には、頭皮から毛先までホホパオイルを軽くぬってから、染毛剤を使用する。このヘナとのコンビネーションが髪のギシギシ感をとりのぞき、しっとりとした仕上げにすることができる。天然ビタミンEを含み、細胞の老化を防ぐことや、皮虐の炎症、火傷、篇などの治療薬としてお使いいただけ、傷みを和らげる効果もある。すべてのスキンタイプに使用できる。
髪の毛の成長を刺激し、髪に組織と弾力を与えます。枝毛、ふけ、乾燥した髪の毛、油っぽい額、かゆみ、抜け毛などを防止する。
【0035】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ケミカルのへアダイに比べ、毛髪・頭皮に対しての安全性がきわめて高く、そのうえ、カラーリングが槌色しにくいというヘナの大きな利点を生かしつつ、ヘナをあくまでも主原料として、色調が限られるという欠点を補い、最適な配合とバリエーションを実現することにより、へナという素材のパワーを最大限に引き出した染毛剤を提供することができる。
さらに本発明の染毛剤を用いて、より効果的にへナという素材のパワーを最大限に引き出すための染毛方法を提供することができる。
さらに本発明の別の実施形態によれば、髪や肌の主成分として知られているケラチンタンパク質の内、最適な組成・性質を有するケラチンを、配合剤として用い、また様々な配合割合を採用することにより、髪を保護するのに最も自然で安心な成分として利用することができる。
さらに極力天然成分のこだわった染毛剤を実現したことにより、カラーリングはしたいが髪を傷めたくないという、髪本来の美しさを大切にするナチュラル志向の人でも安心して利用することができる。
また、髪だけでなく頭皮にも優れた効果を発揮して、毛根に栄養を与えるため、抜け毛が気になる人にも効果的である。
さらに髪が傷みやすい人や、髪が傷んでいる人にも高い効果を発揮し、へアダイやいままでのカラーリングなどでダメージを受けた髪には最適であり、傷んだ髪に優しく浸透して、トリートメント効果をアップさせ、本来の髪に回復させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の染毛剤の好ましい配合成分および配合割合の一例を示す図である。
Claims (9)
- ヘナの天然草木染成分を含む粉末からなる粉末状ヘナ抽出物を主原料とする染毛成分と、保湿剤と、溶剤である水分と、増粘剤と、1種あるいは2種以上の添加剤とを含むことを特徴とする染毛剤。
- 請求項1に記載の発明において、
前記の粉末状ヘナ抽出物は、20重量%以上30重量%以下含まれることを特徴とする染毛剤。 - 請求項1または2に記載の発明において、
さらにケラチンを含むことを特徴とする染毛剤。 - 請求項3に記載の発明において、
前記のケラチンは、α−ケラトースまたはγ−ケラトースであることを特徴とする染毛剤。 - 請求項1〜4に記載の発明において、
前記の保湿剤は、ヤシ・パーム油・その他の植物油を原料とするグリセリンを含む保湿剤であって、5重量%以上15重量%以下含まれることを特徴とする染毛剤。 - 請求項1〜5に記載の発明において、
前記の増粘剤は、植物デンプンを原料とする増粘剤、グアガム・海藻抽出精製エキスなどの植物由来の増粘剤、シルクプロテインなどの動物由来の増粘剤のいずれかを少なくとも含むことを特徴とする染毛剤。 - 請求項1〜6に記載の発明において、
前記の添加剤は、パラベン類・ソルビン酸・安息香酸塩などの防腐剤または酸化防止剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、油剤、コンディショニング剤、界面活性剤、湿潤剤、ラベンダーなどの天然香料、植物成分または糖類から選ばれる増量剤のいずれかを含むことを特徴とする染毛剤。 - 粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分の中から、いずれかのカラーバリエーションの染毛成分が配合された請求項1〜7のいずれかに記載の染毛剤の内、異なる複数のカラーバリエーションの染毛成分が配合された染毛剤を併用することにより染毛色を調整することを特徴とする染毛方法。
- ホホバオイルを塗布した後に、前記の粉末状ヘナ抽出物を主原料とする複数のカラーバリエーションの染毛成分の中から、いずれかのカラーバリエーションの染毛成分が配合された請求項1〜7のいずれかに記載の染毛剤を使用することにより染毛することを特徴とする染毛方法。
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