JP2004131241A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ずれ重送および搬送能力の低下を検出でき、かつ自動的に対処を行える画像形成装置を提供する。
【解決手段】ROM402に搬送速度および搬送方向の長さから各所定用紙サイズに対応する各用紙検出スイッチの用紙通過時間を格納しておき、CPU401にて用紙の給紙指令がなされる際に給紙される用紙サイズを検出してROM402から用紙通過時間を基準時間Tfとして検出する。そして、用紙検出スイッチ153(SW3)に搬送された用紙の先端から後端までの検出時間を第1の通過時間T3として検出し、用紙検出スイッチ154(SW4)に搬送された用紙の用紙先端から後端までの検出時間を第2の通過時間T4として検出し、Tf,T3,およびT4を比較する。
【選択図】図2
【解決手段】ROM402に搬送速度および搬送方向の長さから各所定用紙サイズに対応する各用紙検出スイッチの用紙通過時間を格納しておき、CPU401にて用紙の給紙指令がなされる際に給紙される用紙サイズを検出してROM402から用紙通過時間を基準時間Tfとして検出する。そして、用紙検出スイッチ153(SW3)に搬送された用紙の先端から後端までの検出時間を第1の通過時間T3として検出し、用紙検出スイッチ154(SW4)に搬送された用紙の用紙先端から後端までの検出時間を第2の通過時間T4として検出し、Tf,T3,およびT4を比較する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザビームプリンタ等のプリンタ、複写機、あるいはFAX等の画像形成装置に関し、特に、画像転写域および画像定着域を通して形成された用紙搬送路と、用紙搬送路に配設された搬送ローラと、を備えてなる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置においては、画像転写域を通して形成された用紙搬送路に搬送ローラを配設し、搬送ローラによって用紙を画像転写域を通して搬送する用紙搬送装置を具備している。搬送ローラは、一般にウレタンゴム等の合成ゴムによって構成されている。このような合成ゴムによって構成された搬送ローラは、使用による磨耗や紙粉等の付着により搬送能力が低下して、用紙の搬送速度が低下する。搬送ローラの用紙搬送速度が低下すると、画像形成時間が増大するとともに、搬送能力が低下した搬送ローラが画像転写部の上流側に配設されたレジストローラの場合には、用紙への画像転写位置がズレるという問題が生ずる。
【0003】
従来の画像形成装置では、この搬送ローラの搬送能力が低下しているのか否かの判定は、オペレータが画像転写位置のズレを目視にて判断したり、画像形成時間の増大を感覚的に判断して行っていた。従って、画像形成装置の性能に支障を来すところまで搬送ローラの搬送能力が低下しないと、これを感知することが困難である。従って、従来は画像形成装置の性能に支障を来すところまで搬送ローラの搬送能力が低下するまで使用したら、搬送ローラの寿命と判断して、搬送ローラを交換するか、または周辺のユニット毎交換していた。
【0004】
さらに、特許文献1に示すように、画像形成装置の性能に支障を来す前に搬送能力が所定速度まで低下した時点で、搬送ローラの回転速度を増加することにより所期の搬送速度を維持することができるようにするために、1つの用紙検出センサでの用紙通過時間から用紙搬送速度を求め、その用紙搬送速度が所定速度以下の場合に搬送ローラの搬送能力が低下していると判定するものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−151385号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の画像形成装置では、用紙搬送状態の異常な状態であるにも関わらず、搬送ローラの搬送能力が低下していると判定してしまう可能性があった。特に、複数枚の用紙がズレた状態で搬送(ずれ重送)されていることを検知することができなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ずれ重送および搬送ローラの搬送能力低下の両方を検出できるような画像形成装置とするものであり、画像転写域および画像定着域を通して形成された用紙搬送路と、該用紙搬送路に配設された搬送ローラと、を備えてなる画像形成装置において、用紙搬送路上に供給される用紙サイズに応じた基準時間を検出する基準時間検出手段と、用紙搬送路上の前記画像定着域の用紙搬送方向の上流側および下流側に用紙の通過時間を検出する第1および第2の通過時間検出手段と、前記基準時間と第1および第2の通過時間とを比較して制御を行う制御手段と、を備えた画像形成装置としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
【0009】
図1は、本発明の画像形成装置であるレーザビームプリンタの概略構成断面図である。図示のレーザビームプリンタは、画像形成装置本体100と画像形成装置本体100にオプションによって装着可能な反転給紙ユニット200とを具備している。
【0010】
画像形成装置本体100は、合成樹脂によって形成された直方体形状のハウジング101を備えている。ハウジング101の略中央部には、ハウジング101内に前後方向(図1において紙面に垂直な方向)に所定の間隔をおいて配置された図示しない金属板からなる前側および後側側板との間に感光体ドラム104が回転自在に配設されている。この感光体ドラム104は、図示しない歯車伝動装置によって矢印105で示す方向に帯電域、静電潜像形成域、現像域、画像転写域、クリーニング域を順次通して回転駆動せしめられる。この感光体ドラム104の周囲には、帯電域に帯電用コロナ放電器106、現像域に現像装置108、画像転写域に転写装置としての転写ローラ110、クリーニング域にクリーニング装置112がそれぞれ配設されている。
【0011】
帯電用コロナ放電器106は、感光体ドラム104の周表面に装着された感光層を特定極性に帯電する。現像装置108は、図示の実施形態においては一成分トナーからなる現像剤を収容する現像ハウジング内に配設された現像ローラおよび攪拌手段等を備え、後述するようにして感光体ドラム104の周表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する。なお、現像装置108の上方には補給トナーを収納したトナーカートリッジ114が着脱可能に装着されており、現像装置108内のトナーが所定量消費されると順次補給するようになっている。
【0012】
転写ローラ110は、例えば導電性の発泡ウレタンによって形成されており、前側および後側側板に回転自在に支持され、図示しない歯車伝動装置によって矢印で示す方向に回転駆動せしめられる。なお、この転写ローラ110には、例えば10μA程度の定電流が印加されるようになっている。本発明では、感光体ドラム104と転写ローラ110により形成されるニップ部分を画像転写域とする。
【0013】
クリーニング装置112は、クリーニングファーブラシやクリーニングブレード等を備え、感光体ドラム104の周表面に残留するトナーを除去する。ハウジング102内の上部、即ち感光体ドラム104の上方には、静電潜像形成装置としてのレーザユニット116が配設されている。このレーザユニット116は、例えばコンピュータから出力された画像情報に基いたレーザ光を静電潜像形成域にて感光体ドラム104の周表面に照射する。
【0014】
ハウジング101内には、画像転写域を通して用紙を搬送する用紙搬送装置が配設されている。この用紙搬送装置は図において右側から左側上部にかけて画像転写域を通して形成された用紙搬送路120を具備している。この用紙搬送路120における画像転写域より上流側には、用紙を搬送する搬送ローラとしての給紙ローラ対122およびレジストローラ対124が配設されている。給紙ローラ対122は、ウレタンゴム等の合成ゴムによって構成された駆動ローラ122aと、適宜の合成樹脂によって構成された従動ローラ122bとからなっており、駆動ローラ122aが電動モータ123(M1)によって例えば262mm/secの搬送速度で回転せしめられる。レジストローラ対124は、ウレタンゴム等の合成ゴムによって構成された駆動ローラ124aと、アルミニウム合金よって構成された従動ローラ124bとからなっており、駆動ローラ124aが電動モータ125(M2)によって例えば134mm/secの搬送速度で回転せしめられる。
【0015】
また、用紙搬送路120における画像転写域より下流側には、定着装置を構成する定着ローラ対126、搬送ローラ対128、分岐爪130、排出ローラ対132が配設されている。各ローラ対128は図示しない電動モータおよび駆動機構によって回転駆動せしめられる。分岐爪130は、図1において実線で示す第1の位置と2点鎖線で示す第2の位置に作動可能に構成されており、図示しない電磁ソレノイドによって作動せしめられるようになっている。この分岐爪130が実線で示す第1の位置に位置付けられているときには搬送ローラ対128によって搬送される用紙は排出ローラ対132に向けて送られ、分岐爪130が2点鎖線で示す第2の位置に位置付けられているときには搬送ローラ対128によって搬送される用紙は両面画像形成用排出口102に向けて送られる。本発明では、定着ローラ対126のニップ部分を画像定着域とする。
【0016】
用紙搬送路120の下側にはカセット収容部が設けられており、このカセット収容部に用紙カセット134が着脱可能に装着される。この用紙カセット134に収容された用紙は、送り出しローラ136および捌きローラ対138によって給紙ローラ対122に向けて送給される。なお、送り出しローラ136および捌きローラ対138は、図示しない電動モータおよび駆動機構によって例えば給紙ローラ対122と同様に262mm/secの搬送速度で回転せしめられる。なお、用紙カセット134の図において右端部には、ハウジング101に装着された状態で給紙ローラ対122に対向して開口する用紙挿通路135が設けられている。ハウジング101の下部即ちカセット収容部の下側には、画像形成機本体100の構成部品および後述する反転給紙ユニット200の構成部品の作動を制御するための後述する制御手段400等を収容するための機器収容部140を備えている。この機器収容部140の図において右端部には、用紙カセット134に設けられた用紙挿通路135と連通する用紙挿通路141が設けられている。
【0017】
このように構成された画像形成装置本体100の用紙搬送路120には、用紙の通過および紙詰まり(ジャム)を検出するための複数個の用紙検出センサが配設されている。即ち、捌きローラ対138と給紙ローラ対122との間には用紙検出センサ151(SWI)が配設され、給紙ローラ対122とレジストローラ対124との間には用紙検出センサ152(SW2)が配設されている。また、転写ローラ10が配設された画像転写域と定着ローラ対126との間には用紙検出センサ153(SW3)が配設され、定着ローラ対126と搬送ローラ対128との間には用紙検出センサ154(SW4)が配設されている。なお、これら用紙検出センサはマイクロスイッチ或いはフォトインタラプタ等周知の検出器を用いることができる。用紙検出センサ151(SWI)、152(SW2)、153(SW3)、154(SW4)は、検出信号を制御手段400に送る。
【0018】
図示の実施形態における画像形成装置本体100は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。感光体ドラム104が矢印105で示す方向に回転せしめられる間に、帯電用コロナ放電器106が感光体ドラム104の感光層を特定極性に帯電せしめる。次いで帯電用コロナ放電器106が配設された帯電域と現像装置108が配設された現像域との間の静電潜像形成域にてレーザユニット116のレーザ光源(図示せず)からのレーザ光が感光体ドラム104上に照射され、感光体ドラム104の周表面に画像情報に対応した静電潜像が形成される。しかる後、現像装置108の現像ローラが感光体ドラム104上の静電潜像にトナーを作用せしめて、静電潜像をトナー像に現像する。
【0019】
一方、用紙カセット134から送り出しローラ136および捌きローラ対138によって送給された用紙は、給紙ローラ対122によって搬送されレジストローラ対124で一時停止し、感光体ドラム104とタイミングをとって感光体ドラム104と転写ローラ110とが対向する転写域に搬送される。転写域に搬送された用紙の表面には、転写ローラ110の作用によって感光体ドラム104の周表面に形成されたトナー像が転写される。
【0020】
トナー像が転写された用紙は、感光体ドラム104から剥離され、次いで定着ローラ対126に搬送されて、定着ローラ対126の作用によってトナー像が用紙の表面に加熱定着される。トナー像が定着された用紙は、搬送ローラ対128および排出ローラ対132を介してハウジング101上に形成された受部103に排出される。なお、用紙の両面に画像を形成する場合は、分岐爪130が図1において2点鎖線で示す第2の位置に位置付けられており、従って、定着ローラ対126の作用によってトナー像が定着された用紙は、搬送ローラ対128を通って両面画像形成用排出口102に向けて送られる。一方、感光体ドラム104は更に回転を続け、クリーニング装置112の作用によって感光体ドラム104の表面から残留トナーが除去される。
【0021】
次に、反転給紙ユニット200について説明する。図示の実施形態における反転給紙ユニット200は、L字形のユニットハウジング201を具備しており、ユニットハウジング201に配設された用紙反転部210と両面給紙部250とからなっている。なお、用紙反転部210および両面給紙部250は用紙搬送装置として機能する。用紙反転部210は、両面画像形成用排出口102に連絡して形成された用紙反転搬送路212と、反転搬送路212に配設された搬送ローラ対214と、用紙反転ローラ対216と、用紙反転ローラ対216に沿って配設された用紙変更案内板218とを具備している。用紙反転搬送路212は、両面画像形成用排出口102に連絡する用紙搬入路212aと、用紙搬入路212aと連続して形成されユニットハウジング201の底壁に延びる用紙反転路212bとからなっている。搬送ローラ対214は、ウレタンゴム等の合成ゴムによって構成された駆動ローラ214aと、アルミニウム合金よって構成された従動ローラ214bとからなっており、用紙搬入路212a中に配設されている。また、搬送ローラとして機能する用紙反転ローラ対216もウレタンゴム等の合成ゴムによって構成された駆動ローラ216aと、アルミニウム合金よって構成された従動ローラ216bとからなっており、用紙搬入路212aと用紙反転路212bとの間に配設されている。これら搬送ローラ対214および用紙反転ローラ対216の駆動ローラ214aおよび216aは、電動モータ215(M3)によって回転駆動せしめられる。なお、電動モータ215(M3)は正転および逆転可能に構成されている。電動モータ215(M3)が正転駆動されると用紙反転ローラ対216の駆動ローラ216aは矢印217aで示す方向に回転せしめられ、電動モータ215(M3)が逆転駆動されると用紙反転ローラ対216の駆動ローラ216aは矢印217bで示す方向に回転せしめられる。なお、電動モータ215(M3)は、用紙反転ローラ対216の駆動ローラ216aを矢印217bで示す方向に回転駆動するとき例えば262mm/secの搬送速度で回転せしめる。
【0022】
以上のように構成された用紙反転部210の用紙反転搬送路212における搬送ローラ対214と用紙反転ローラ対216との間には、用紙の通過および紙詰まり(ジャム)を検出するための用紙検出センサ155(SW5)が配設されている。この、用紙検出センサ155(SW5)は、検出信号を制御手段400に送る。
【0023】
次に、反転給紙ユニット200を構成する両面給紙部250について説明する。図示の実施形態における両面給紙部250は、用紙変更案内板218に連絡して配設された用紙搬送路252と、この用紙搬送路252に配設された搬送ローラ対254、256、258とを具備している。これら搬送ローラ対254、256および258は、電動モータ260(M4)によって矢印で示す方向に回転駆動され、用紙反転ユニット210から送られた用紙を機器収容部140に設けられた用紙挿通路141および用紙カセット134に設けられた用紙挿通路135を通して給紙ローラ対122に向けて搬送する。また、用紙搬送路252における用紙変更案内板218と搬送ローラ対254との間には、用紙の通過および紙詰まり(ジャム)を検出するための用紙検出センサ156(SW6)が配設されている。この、用紙検出センサ156(SW6)は、検出信号を制御手段400に送る。なお、ユニットハウジング201の図において右端部には、機器収容部140に設けられた用紙挿通路141と連通する用紙挿通路202が設けられている。この用紙挿通路202は、両面給紙ユニット250の下側に他の用紙カセットを配設する場合に、該用紙カセットから送給される用紙の搬送通路として機能する。
【0024】
ここで、上述した反転給紙ユニット200の作用について説明する。画像形成装置本体100によって片面に画像が形成された用紙の他の片面に画像形成する場合は、分岐爪130が2点鎖線で示す第2の位置に位置付けられ、搬送ローラ対128によって搬送された用紙は両面画像形成用排出口102を通って用紙反転搬送路212の用紙搬入路212aに搬入される。なお、用紙の用紙反転搬送路212への搬入に際し、用紙の先端が用紙検出センサ154(SW4)
を通過することにより該用紙検出センサ154(SW4)がONとなり、このON信号に基づいて制御手段400が電動モータ215(M3)を正転駆動する。従って、用紙搬入路212aに搬入された用紙は搬送ローラ対214および用紙反転ローラ対216によって用紙反転路212bに搬送される。このようにして用紙反転路212bに向けて搬送された用紙の後端が用紙検出センサ155(SW5)を通過したら、この用紙検出センサ155(SW5)からの検出信号に基づいて制御手段400は所定時間(用紙の後端が用紙検出センサ155(SW5)を通過した時点から用紙反転ローラ対216のニップ部の直前に達する迄に要する時間)経過後に電動モータ215(M3)を逆転駆動する。この結果、用紙は前後を逆にして用紙反転ローラ対216から送り出され、このとき用紙変更案内板218に案内され表裏を反転して用紙搬送路252に向けて搬送される。用紙搬送路252に向けて搬送された用紙は、搬送ローラ対254、256および258によって図1において右方に向けて搬送され、機器収容部140に設けられた用紙挿通路141および用紙カセット134に設けられた用紙挿通路135を通して給紙ローラ対122に向けて搬送する。
【0025】
次に、制御手段400について、図2を参照して説明する。制御手段400は、マイクロコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)401と、制御プログラムを格納するリードオンリメモリ(ROM)402と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)403と、タイマ(T)404と、入力インターフェース405および出力インターフェース406とを備えている。入力インターフェース405には上記用紙検出スイッチ151(SW1)、152(SW2)、153(SW3)、154(SW4)、155(SW5)および156(SW6)の他、画像形成装置本体100に配設された各種検出手段からの検出信号や画像形成機本体100に接続されたコンピュータからの制御信号等が入力される。また、出力インターフェース406からは上記電動モータ123(M1)、125(M2)、215(M3)、260(M4)および画像形成装置本体100の操作パネルに配設された表示手段270の他、画像形成機本体100の各作動機器に制御信号を出力する。
【0026】
以下、本発明の制御動作について説明する。本実施例では、定着ローラ対126による用紙搬送は他の搬送ローラに比べて大きく、すべりが発生しにくいことから画像定着域直後の用紙検出スイッチ154(SW4)の用紙先端から後端までの検出時間であるT4と、画像定着域到達前の搬送ローラ全体のすべりを検出することから画像定着域直前の用紙検出スイッチ153(SW3)の用紙先端から後端までの検出時間であるT3とを用いた場合について説明するが、用紙搬送路120上の画像定着域の用紙搬送方向の上流側および下流側に位置する2つの用紙検出スイッチを用いればよい。
【0027】
まず、ROM402に搬送速度および搬送方向の長さから各所定用紙サイズに対応する各用紙検出スイッチの用紙通過時間を格納しておき、CPU401にて用紙の給紙指令がなされる際に給紙される用紙サイズを検出してROM402から用紙通過時間を基準時間Tfとして検出する。
【0028】
そして、用紙検出スイッチ153(SW3)に搬送された用紙の先端から後端までの検出時間を第1の通過時間T3として検出し、用紙検出スイッチ154(SW4)に搬送された用紙の用紙先端から後端までの検出時間を第2の通過時間T4として検出する。
【0029】
ここで、従来は、ずれ重送された場合に、用紙サイズエラー、ジャム、あるいは複数の用紙にずれた状態のままで印字処理されたまま排出されてしまう。これに対し、本発明は、ずれ重送の場合、搬送方向の用紙長さが伸びるために、T3およびT4の両方が長くなることに着目し、Tf<T3およびTf<T4を満たした場合に、ずれ重送していると判定し、印字処理をそのまま継続して用紙を排出する一方で、印字処理している画像データを保存したままとし、同じ画像データに基づき再度印字処理を行う。これにより、ずれ重送された時に装置を停止することを低減でき、かつ自動的に再度印字処理を行えるようになる。なお、正常状態の場合には、Tf=T3およびTf=T4を満たすようになる。
【0030】
また、Tf<T3およびTf=T4を満たした場合は、画像定着域前の用紙通過時間が通常以上に要していることから、画像定着域前の搬送ローラの摩擦係数の関係や耐久によるローラへの付着劣化により用紙搬送速度が低下して用紙通過時間が増加していると判定する。この場合には、給紙ローラ対122、レジストローラ対124および用紙反転ローラ対216の回転速度を増加させたり、判定した回数をカウントして所定回数に到達した時点で給紙ローラ対122や用紙反転ローラ対216等を交換するように通知するようにすればよい。なお、通知方法としては、画像形成装置本体100の表示手段(不図示)に表示したり、パソコン等の接続された表示手段を有する外部機器に表示する旨の情報を送信する方法が考えられる。
【0031】
また、Tf,T3,およびT4が上述の関係を満たさない場合は、何らかの異常が発生したことが考えられるために、搬送エラーとして通知する。
【0032】
なお、本実施例は、画像定着域の直ぐ下流側のSW4の用紙通過時間を検出しているが、画像定着域から離れた搬送方向下流側の位置に用紙検出スイッチを配設し、その用紙検出スイッチの用紙通過時間を検出することも考えられる。その場合に、Tf=T3およびTf<T4Tf<T3およびTf=T4を満たした場合は、画像定着域後の用紙通過時間が通常以上に要していることから、画像定着域後の搬送ローラの摩擦係数の関係や耐久によるローラへの付着劣化により用紙搬送速度が低下して用紙通過時間が増加していると判定することができる。
【0033】
また、本実施例は、搬送方向において画像転写域と画像定着域の間にSW3を配設して用紙通過時間を検出しているが、SW3を搬送方向においてレジストローラ対124より下流でかつ画像転写域の上流となる位置に配設して用紙通過時間を検出するようにしてもよい。ここで、画像定着域の上流側の用紙通過時間を検出する位置は、用紙を安定的に搬送した状態となるレジストローラ対124の下流側が好ましい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、用紙搬送路上に供給される用紙サイズから用紙搬送の基準時間を検出する基準時間検出手段と、用紙搬送路上の前記画像定着域の用紙搬送方向の上流側および下流側に用紙の通過時間を検出する第1および第2の通過時間検出手段と、基準時間と第1および第2の通過時間とを比較して制御を行う制御手段とを備えることにより、ずれ重送および搬送能力の低下を検出でき、かつ自動的に対処を行える画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置を示す概略構成断面図。
【図2】図1に示す画像形成装置の作動を制御する制御手段のブロック図。
【符号の説明】
100:画像形成機本体
101:ハウジング
104:感光体ドラム
106:帯電用コロナ放電器
108:現像装置
110:転写ローラ
112:クリーニング装置
116:レーザユニット
120:用紙搬送路
122:給紙ローラ対
123:電動モータ(M1)
124:レジストローラ対
125:電動モータ(M2)
126:定着ローラ対
128:搬送ローラ対
130:分岐爪
132:排出ローラ対
134:用紙カセット
136:送り出しローラ
138:捌きローラ対
151:用紙検出スイッチ(SW1)
152:用紙検出スイッチ(SW2)
153:用紙検出スイッチ(SW3)
154:用紙検出スイッチ(SW4)
155:用紙検出スイッチ(SW5)
156:用紙検出スイッチ(SW6)
200:反転給紙ユニット
201:ユニットハウジング
210:用紙反転部
212:用紙反転搬送路
214:搬送ローラ対
215:電動モータ(M3)
216:用紙反転ローラ対
218:用紙変更案内板
250:両面給紙部
252:用紙搬送路
254、256、258:搬送ローラ対
260:電動モータ(M4)
270:表示手段
400:制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザビームプリンタ等のプリンタ、複写機、あるいはFAX等の画像形成装置に関し、特に、画像転写域および画像定着域を通して形成された用紙搬送路と、用紙搬送路に配設された搬送ローラと、を備えてなる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置においては、画像転写域を通して形成された用紙搬送路に搬送ローラを配設し、搬送ローラによって用紙を画像転写域を通して搬送する用紙搬送装置を具備している。搬送ローラは、一般にウレタンゴム等の合成ゴムによって構成されている。このような合成ゴムによって構成された搬送ローラは、使用による磨耗や紙粉等の付着により搬送能力が低下して、用紙の搬送速度が低下する。搬送ローラの用紙搬送速度が低下すると、画像形成時間が増大するとともに、搬送能力が低下した搬送ローラが画像転写部の上流側に配設されたレジストローラの場合には、用紙への画像転写位置がズレるという問題が生ずる。
【0003】
従来の画像形成装置では、この搬送ローラの搬送能力が低下しているのか否かの判定は、オペレータが画像転写位置のズレを目視にて判断したり、画像形成時間の増大を感覚的に判断して行っていた。従って、画像形成装置の性能に支障を来すところまで搬送ローラの搬送能力が低下しないと、これを感知することが困難である。従って、従来は画像形成装置の性能に支障を来すところまで搬送ローラの搬送能力が低下するまで使用したら、搬送ローラの寿命と判断して、搬送ローラを交換するか、または周辺のユニット毎交換していた。
【0004】
さらに、特許文献1に示すように、画像形成装置の性能に支障を来す前に搬送能力が所定速度まで低下した時点で、搬送ローラの回転速度を増加することにより所期の搬送速度を維持することができるようにするために、1つの用紙検出センサでの用紙通過時間から用紙搬送速度を求め、その用紙搬送速度が所定速度以下の場合に搬送ローラの搬送能力が低下していると判定するものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−151385号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の画像形成装置では、用紙搬送状態の異常な状態であるにも関わらず、搬送ローラの搬送能力が低下していると判定してしまう可能性があった。特に、複数枚の用紙がズレた状態で搬送(ずれ重送)されていることを検知することができなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ずれ重送および搬送ローラの搬送能力低下の両方を検出できるような画像形成装置とするものであり、画像転写域および画像定着域を通して形成された用紙搬送路と、該用紙搬送路に配設された搬送ローラと、を備えてなる画像形成装置において、用紙搬送路上に供給される用紙サイズに応じた基準時間を検出する基準時間検出手段と、用紙搬送路上の前記画像定着域の用紙搬送方向の上流側および下流側に用紙の通過時間を検出する第1および第2の通過時間検出手段と、前記基準時間と第1および第2の通過時間とを比較して制御を行う制御手段と、を備えた画像形成装置としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
【0009】
図1は、本発明の画像形成装置であるレーザビームプリンタの概略構成断面図である。図示のレーザビームプリンタは、画像形成装置本体100と画像形成装置本体100にオプションによって装着可能な反転給紙ユニット200とを具備している。
【0010】
画像形成装置本体100は、合成樹脂によって形成された直方体形状のハウジング101を備えている。ハウジング101の略中央部には、ハウジング101内に前後方向(図1において紙面に垂直な方向)に所定の間隔をおいて配置された図示しない金属板からなる前側および後側側板との間に感光体ドラム104が回転自在に配設されている。この感光体ドラム104は、図示しない歯車伝動装置によって矢印105で示す方向に帯電域、静電潜像形成域、現像域、画像転写域、クリーニング域を順次通して回転駆動せしめられる。この感光体ドラム104の周囲には、帯電域に帯電用コロナ放電器106、現像域に現像装置108、画像転写域に転写装置としての転写ローラ110、クリーニング域にクリーニング装置112がそれぞれ配設されている。
【0011】
帯電用コロナ放電器106は、感光体ドラム104の周表面に装着された感光層を特定極性に帯電する。現像装置108は、図示の実施形態においては一成分トナーからなる現像剤を収容する現像ハウジング内に配設された現像ローラおよび攪拌手段等を備え、後述するようにして感光体ドラム104の周表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する。なお、現像装置108の上方には補給トナーを収納したトナーカートリッジ114が着脱可能に装着されており、現像装置108内のトナーが所定量消費されると順次補給するようになっている。
【0012】
転写ローラ110は、例えば導電性の発泡ウレタンによって形成されており、前側および後側側板に回転自在に支持され、図示しない歯車伝動装置によって矢印で示す方向に回転駆動せしめられる。なお、この転写ローラ110には、例えば10μA程度の定電流が印加されるようになっている。本発明では、感光体ドラム104と転写ローラ110により形成されるニップ部分を画像転写域とする。
【0013】
クリーニング装置112は、クリーニングファーブラシやクリーニングブレード等を備え、感光体ドラム104の周表面に残留するトナーを除去する。ハウジング102内の上部、即ち感光体ドラム104の上方には、静電潜像形成装置としてのレーザユニット116が配設されている。このレーザユニット116は、例えばコンピュータから出力された画像情報に基いたレーザ光を静電潜像形成域にて感光体ドラム104の周表面に照射する。
【0014】
ハウジング101内には、画像転写域を通して用紙を搬送する用紙搬送装置が配設されている。この用紙搬送装置は図において右側から左側上部にかけて画像転写域を通して形成された用紙搬送路120を具備している。この用紙搬送路120における画像転写域より上流側には、用紙を搬送する搬送ローラとしての給紙ローラ対122およびレジストローラ対124が配設されている。給紙ローラ対122は、ウレタンゴム等の合成ゴムによって構成された駆動ローラ122aと、適宜の合成樹脂によって構成された従動ローラ122bとからなっており、駆動ローラ122aが電動モータ123(M1)によって例えば262mm/secの搬送速度で回転せしめられる。レジストローラ対124は、ウレタンゴム等の合成ゴムによって構成された駆動ローラ124aと、アルミニウム合金よって構成された従動ローラ124bとからなっており、駆動ローラ124aが電動モータ125(M2)によって例えば134mm/secの搬送速度で回転せしめられる。
【0015】
また、用紙搬送路120における画像転写域より下流側には、定着装置を構成する定着ローラ対126、搬送ローラ対128、分岐爪130、排出ローラ対132が配設されている。各ローラ対128は図示しない電動モータおよび駆動機構によって回転駆動せしめられる。分岐爪130は、図1において実線で示す第1の位置と2点鎖線で示す第2の位置に作動可能に構成されており、図示しない電磁ソレノイドによって作動せしめられるようになっている。この分岐爪130が実線で示す第1の位置に位置付けられているときには搬送ローラ対128によって搬送される用紙は排出ローラ対132に向けて送られ、分岐爪130が2点鎖線で示す第2の位置に位置付けられているときには搬送ローラ対128によって搬送される用紙は両面画像形成用排出口102に向けて送られる。本発明では、定着ローラ対126のニップ部分を画像定着域とする。
【0016】
用紙搬送路120の下側にはカセット収容部が設けられており、このカセット収容部に用紙カセット134が着脱可能に装着される。この用紙カセット134に収容された用紙は、送り出しローラ136および捌きローラ対138によって給紙ローラ対122に向けて送給される。なお、送り出しローラ136および捌きローラ対138は、図示しない電動モータおよび駆動機構によって例えば給紙ローラ対122と同様に262mm/secの搬送速度で回転せしめられる。なお、用紙カセット134の図において右端部には、ハウジング101に装着された状態で給紙ローラ対122に対向して開口する用紙挿通路135が設けられている。ハウジング101の下部即ちカセット収容部の下側には、画像形成機本体100の構成部品および後述する反転給紙ユニット200の構成部品の作動を制御するための後述する制御手段400等を収容するための機器収容部140を備えている。この機器収容部140の図において右端部には、用紙カセット134に設けられた用紙挿通路135と連通する用紙挿通路141が設けられている。
【0017】
このように構成された画像形成装置本体100の用紙搬送路120には、用紙の通過および紙詰まり(ジャム)を検出するための複数個の用紙検出センサが配設されている。即ち、捌きローラ対138と給紙ローラ対122との間には用紙検出センサ151(SWI)が配設され、給紙ローラ対122とレジストローラ対124との間には用紙検出センサ152(SW2)が配設されている。また、転写ローラ10が配設された画像転写域と定着ローラ対126との間には用紙検出センサ153(SW3)が配設され、定着ローラ対126と搬送ローラ対128との間には用紙検出センサ154(SW4)が配設されている。なお、これら用紙検出センサはマイクロスイッチ或いはフォトインタラプタ等周知の検出器を用いることができる。用紙検出センサ151(SWI)、152(SW2)、153(SW3)、154(SW4)は、検出信号を制御手段400に送る。
【0018】
図示の実施形態における画像形成装置本体100は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。感光体ドラム104が矢印105で示す方向に回転せしめられる間に、帯電用コロナ放電器106が感光体ドラム104の感光層を特定極性に帯電せしめる。次いで帯電用コロナ放電器106が配設された帯電域と現像装置108が配設された現像域との間の静電潜像形成域にてレーザユニット116のレーザ光源(図示せず)からのレーザ光が感光体ドラム104上に照射され、感光体ドラム104の周表面に画像情報に対応した静電潜像が形成される。しかる後、現像装置108の現像ローラが感光体ドラム104上の静電潜像にトナーを作用せしめて、静電潜像をトナー像に現像する。
【0019】
一方、用紙カセット134から送り出しローラ136および捌きローラ対138によって送給された用紙は、給紙ローラ対122によって搬送されレジストローラ対124で一時停止し、感光体ドラム104とタイミングをとって感光体ドラム104と転写ローラ110とが対向する転写域に搬送される。転写域に搬送された用紙の表面には、転写ローラ110の作用によって感光体ドラム104の周表面に形成されたトナー像が転写される。
【0020】
トナー像が転写された用紙は、感光体ドラム104から剥離され、次いで定着ローラ対126に搬送されて、定着ローラ対126の作用によってトナー像が用紙の表面に加熱定着される。トナー像が定着された用紙は、搬送ローラ対128および排出ローラ対132を介してハウジング101上に形成された受部103に排出される。なお、用紙の両面に画像を形成する場合は、分岐爪130が図1において2点鎖線で示す第2の位置に位置付けられており、従って、定着ローラ対126の作用によってトナー像が定着された用紙は、搬送ローラ対128を通って両面画像形成用排出口102に向けて送られる。一方、感光体ドラム104は更に回転を続け、クリーニング装置112の作用によって感光体ドラム104の表面から残留トナーが除去される。
【0021】
次に、反転給紙ユニット200について説明する。図示の実施形態における反転給紙ユニット200は、L字形のユニットハウジング201を具備しており、ユニットハウジング201に配設された用紙反転部210と両面給紙部250とからなっている。なお、用紙反転部210および両面給紙部250は用紙搬送装置として機能する。用紙反転部210は、両面画像形成用排出口102に連絡して形成された用紙反転搬送路212と、反転搬送路212に配設された搬送ローラ対214と、用紙反転ローラ対216と、用紙反転ローラ対216に沿って配設された用紙変更案内板218とを具備している。用紙反転搬送路212は、両面画像形成用排出口102に連絡する用紙搬入路212aと、用紙搬入路212aと連続して形成されユニットハウジング201の底壁に延びる用紙反転路212bとからなっている。搬送ローラ対214は、ウレタンゴム等の合成ゴムによって構成された駆動ローラ214aと、アルミニウム合金よって構成された従動ローラ214bとからなっており、用紙搬入路212a中に配設されている。また、搬送ローラとして機能する用紙反転ローラ対216もウレタンゴム等の合成ゴムによって構成された駆動ローラ216aと、アルミニウム合金よって構成された従動ローラ216bとからなっており、用紙搬入路212aと用紙反転路212bとの間に配設されている。これら搬送ローラ対214および用紙反転ローラ対216の駆動ローラ214aおよび216aは、電動モータ215(M3)によって回転駆動せしめられる。なお、電動モータ215(M3)は正転および逆転可能に構成されている。電動モータ215(M3)が正転駆動されると用紙反転ローラ対216の駆動ローラ216aは矢印217aで示す方向に回転せしめられ、電動モータ215(M3)が逆転駆動されると用紙反転ローラ対216の駆動ローラ216aは矢印217bで示す方向に回転せしめられる。なお、電動モータ215(M3)は、用紙反転ローラ対216の駆動ローラ216aを矢印217bで示す方向に回転駆動するとき例えば262mm/secの搬送速度で回転せしめる。
【0022】
以上のように構成された用紙反転部210の用紙反転搬送路212における搬送ローラ対214と用紙反転ローラ対216との間には、用紙の通過および紙詰まり(ジャム)を検出するための用紙検出センサ155(SW5)が配設されている。この、用紙検出センサ155(SW5)は、検出信号を制御手段400に送る。
【0023】
次に、反転給紙ユニット200を構成する両面給紙部250について説明する。図示の実施形態における両面給紙部250は、用紙変更案内板218に連絡して配設された用紙搬送路252と、この用紙搬送路252に配設された搬送ローラ対254、256、258とを具備している。これら搬送ローラ対254、256および258は、電動モータ260(M4)によって矢印で示す方向に回転駆動され、用紙反転ユニット210から送られた用紙を機器収容部140に設けられた用紙挿通路141および用紙カセット134に設けられた用紙挿通路135を通して給紙ローラ対122に向けて搬送する。また、用紙搬送路252における用紙変更案内板218と搬送ローラ対254との間には、用紙の通過および紙詰まり(ジャム)を検出するための用紙検出センサ156(SW6)が配設されている。この、用紙検出センサ156(SW6)は、検出信号を制御手段400に送る。なお、ユニットハウジング201の図において右端部には、機器収容部140に設けられた用紙挿通路141と連通する用紙挿通路202が設けられている。この用紙挿通路202は、両面給紙ユニット250の下側に他の用紙カセットを配設する場合に、該用紙カセットから送給される用紙の搬送通路として機能する。
【0024】
ここで、上述した反転給紙ユニット200の作用について説明する。画像形成装置本体100によって片面に画像が形成された用紙の他の片面に画像形成する場合は、分岐爪130が2点鎖線で示す第2の位置に位置付けられ、搬送ローラ対128によって搬送された用紙は両面画像形成用排出口102を通って用紙反転搬送路212の用紙搬入路212aに搬入される。なお、用紙の用紙反転搬送路212への搬入に際し、用紙の先端が用紙検出センサ154(SW4)
を通過することにより該用紙検出センサ154(SW4)がONとなり、このON信号に基づいて制御手段400が電動モータ215(M3)を正転駆動する。従って、用紙搬入路212aに搬入された用紙は搬送ローラ対214および用紙反転ローラ対216によって用紙反転路212bに搬送される。このようにして用紙反転路212bに向けて搬送された用紙の後端が用紙検出センサ155(SW5)を通過したら、この用紙検出センサ155(SW5)からの検出信号に基づいて制御手段400は所定時間(用紙の後端が用紙検出センサ155(SW5)を通過した時点から用紙反転ローラ対216のニップ部の直前に達する迄に要する時間)経過後に電動モータ215(M3)を逆転駆動する。この結果、用紙は前後を逆にして用紙反転ローラ対216から送り出され、このとき用紙変更案内板218に案内され表裏を反転して用紙搬送路252に向けて搬送される。用紙搬送路252に向けて搬送された用紙は、搬送ローラ対254、256および258によって図1において右方に向けて搬送され、機器収容部140に設けられた用紙挿通路141および用紙カセット134に設けられた用紙挿通路135を通して給紙ローラ対122に向けて搬送する。
【0025】
次に、制御手段400について、図2を参照して説明する。制御手段400は、マイクロコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)401と、制御プログラムを格納するリードオンリメモリ(ROM)402と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)403と、タイマ(T)404と、入力インターフェース405および出力インターフェース406とを備えている。入力インターフェース405には上記用紙検出スイッチ151(SW1)、152(SW2)、153(SW3)、154(SW4)、155(SW5)および156(SW6)の他、画像形成装置本体100に配設された各種検出手段からの検出信号や画像形成機本体100に接続されたコンピュータからの制御信号等が入力される。また、出力インターフェース406からは上記電動モータ123(M1)、125(M2)、215(M3)、260(M4)および画像形成装置本体100の操作パネルに配設された表示手段270の他、画像形成機本体100の各作動機器に制御信号を出力する。
【0026】
以下、本発明の制御動作について説明する。本実施例では、定着ローラ対126による用紙搬送は他の搬送ローラに比べて大きく、すべりが発生しにくいことから画像定着域直後の用紙検出スイッチ154(SW4)の用紙先端から後端までの検出時間であるT4と、画像定着域到達前の搬送ローラ全体のすべりを検出することから画像定着域直前の用紙検出スイッチ153(SW3)の用紙先端から後端までの検出時間であるT3とを用いた場合について説明するが、用紙搬送路120上の画像定着域の用紙搬送方向の上流側および下流側に位置する2つの用紙検出スイッチを用いればよい。
【0027】
まず、ROM402に搬送速度および搬送方向の長さから各所定用紙サイズに対応する各用紙検出スイッチの用紙通過時間を格納しておき、CPU401にて用紙の給紙指令がなされる際に給紙される用紙サイズを検出してROM402から用紙通過時間を基準時間Tfとして検出する。
【0028】
そして、用紙検出スイッチ153(SW3)に搬送された用紙の先端から後端までの検出時間を第1の通過時間T3として検出し、用紙検出スイッチ154(SW4)に搬送された用紙の用紙先端から後端までの検出時間を第2の通過時間T4として検出する。
【0029】
ここで、従来は、ずれ重送された場合に、用紙サイズエラー、ジャム、あるいは複数の用紙にずれた状態のままで印字処理されたまま排出されてしまう。これに対し、本発明は、ずれ重送の場合、搬送方向の用紙長さが伸びるために、T3およびT4の両方が長くなることに着目し、Tf<T3およびTf<T4を満たした場合に、ずれ重送していると判定し、印字処理をそのまま継続して用紙を排出する一方で、印字処理している画像データを保存したままとし、同じ画像データに基づき再度印字処理を行う。これにより、ずれ重送された時に装置を停止することを低減でき、かつ自動的に再度印字処理を行えるようになる。なお、正常状態の場合には、Tf=T3およびTf=T4を満たすようになる。
【0030】
また、Tf<T3およびTf=T4を満たした場合は、画像定着域前の用紙通過時間が通常以上に要していることから、画像定着域前の搬送ローラの摩擦係数の関係や耐久によるローラへの付着劣化により用紙搬送速度が低下して用紙通過時間が増加していると判定する。この場合には、給紙ローラ対122、レジストローラ対124および用紙反転ローラ対216の回転速度を増加させたり、判定した回数をカウントして所定回数に到達した時点で給紙ローラ対122や用紙反転ローラ対216等を交換するように通知するようにすればよい。なお、通知方法としては、画像形成装置本体100の表示手段(不図示)に表示したり、パソコン等の接続された表示手段を有する外部機器に表示する旨の情報を送信する方法が考えられる。
【0031】
また、Tf,T3,およびT4が上述の関係を満たさない場合は、何らかの異常が発生したことが考えられるために、搬送エラーとして通知する。
【0032】
なお、本実施例は、画像定着域の直ぐ下流側のSW4の用紙通過時間を検出しているが、画像定着域から離れた搬送方向下流側の位置に用紙検出スイッチを配設し、その用紙検出スイッチの用紙通過時間を検出することも考えられる。その場合に、Tf=T3およびTf<T4Tf<T3およびTf=T4を満たした場合は、画像定着域後の用紙通過時間が通常以上に要していることから、画像定着域後の搬送ローラの摩擦係数の関係や耐久によるローラへの付着劣化により用紙搬送速度が低下して用紙通過時間が増加していると判定することができる。
【0033】
また、本実施例は、搬送方向において画像転写域と画像定着域の間にSW3を配設して用紙通過時間を検出しているが、SW3を搬送方向においてレジストローラ対124より下流でかつ画像転写域の上流となる位置に配設して用紙通過時間を検出するようにしてもよい。ここで、画像定着域の上流側の用紙通過時間を検出する位置は、用紙を安定的に搬送した状態となるレジストローラ対124の下流側が好ましい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、用紙搬送路上に供給される用紙サイズから用紙搬送の基準時間を検出する基準時間検出手段と、用紙搬送路上の前記画像定着域の用紙搬送方向の上流側および下流側に用紙の通過時間を検出する第1および第2の通過時間検出手段と、基準時間と第1および第2の通過時間とを比較して制御を行う制御手段とを備えることにより、ずれ重送および搬送能力の低下を検出でき、かつ自動的に対処を行える画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置を示す概略構成断面図。
【図2】図1に示す画像形成装置の作動を制御する制御手段のブロック図。
【符号の説明】
100:画像形成機本体
101:ハウジング
104:感光体ドラム
106:帯電用コロナ放電器
108:現像装置
110:転写ローラ
112:クリーニング装置
116:レーザユニット
120:用紙搬送路
122:給紙ローラ対
123:電動モータ(M1)
124:レジストローラ対
125:電動モータ(M2)
126:定着ローラ対
128:搬送ローラ対
130:分岐爪
132:排出ローラ対
134:用紙カセット
136:送り出しローラ
138:捌きローラ対
151:用紙検出スイッチ(SW1)
152:用紙検出スイッチ(SW2)
153:用紙検出スイッチ(SW3)
154:用紙検出スイッチ(SW4)
155:用紙検出スイッチ(SW5)
156:用紙検出スイッチ(SW6)
200:反転給紙ユニット
201:ユニットハウジング
210:用紙反転部
212:用紙反転搬送路
214:搬送ローラ対
215:電動モータ(M3)
216:用紙反転ローラ対
218:用紙変更案内板
250:両面給紙部
252:用紙搬送路
254、256、258:搬送ローラ対
260:電動モータ(M4)
270:表示手段
400:制御手段
Claims (4)
- 画像転写域および画像定着域を通して形成された用紙搬送路と、該用紙搬送路に配設された搬送ローラと、を備えてなる画像形成装置において、
用紙搬送路上に供給される用紙サイズに応じた基準時間を検出する基準時間検出手段と、用紙搬送路上の前記画像定着域の用紙搬送方向の上流側および下流側に用紙の通過時間を検出する第1および第2の通過時間検出手段と、前記基準時間と第1および第2の通過時間とを比較して制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第1および第2の通過時間が前記基準時間よりも長い場合に、再度同じ画像の印字処理動作を繰り返すことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記第1の通過時間のみが前記基準時間よりも長い場合に、前記搬送ローラの搬送能力が低下していると判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記搬送能力が低下していると判定した場合に、前記搬送ローラの回転速度を増加させることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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2002
- 2002-10-10 JP JP2002297516A patent/JP2004131241A/ja active Pending
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