JP2004130978A - 広角視野ミラー - Google Patents
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Abstract
【構成】広角視野ミラー10の鏡面16は、車両後方側へ凸形状に所定の曲率半径R1で湾曲しており、広角視野ミラー10の表面14は、車両前方側へ凸形状に所定の曲率半径R2で湾曲している。広角視野ミラー10の鏡面16の曲率半径R1は、表面14の曲率半径R2より大きく(R1>R2)く設定されている。また、広角視野ミラー10の車幅方向外側端部18の厚さM1は、車幅方向内側端部20の厚さM2より厚く(M1>M2)設定されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は広角視野ミラーに係り、特に、広角視野を確保し、且つ像の歪を少なくした広角視野ミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、広角視野ミラーにおいては、広角視野を確保し、且つ像の歪を少なくするために、鏡面を湾曲面にし、表面を平面とすると共に、ミラーの厚さを変えた構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
国際公報第00/58129号パンフレット
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような広角視野ミラーにおいては、鏡面の曲率半径、平面とした表面の屈折率及びミラーの厚さとの関係により、鏡面反射光による鏡面反射像に加え、表面反射光による表面反射像が視界に入り易く、2重像が顕著に現れる。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、2重像が現れない広角視野ミラーを提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の広角視野ミラーは、互いに対向する側へ凸形状に湾曲した鏡面と表面とを有し、前記鏡面の曲率半径が前記表面の曲率半径より大きいことを特徴とする。
【0007】
従って、広角視野ミラーに入射した光は、一部が表面で反射し、他の一部は、表面で屈曲し、鏡面で反射し、再度表面で屈曲する。この際、鏡面の曲率半径が表面の曲率半径より大きいため、表面で反射され表面反射光と、鏡面で反射した鏡面反射光との角度差が大きくなる。この結果、表面反射光による表面反射像が視界に入らず、鏡面反射光による鏡面反射像のみが視界に入るため、2重像が現れない。
【0008】
請求項2記載の本発明の広角視野ミラーは、
車両後方側へ凸形状に湾曲した鏡面と、
車両前方側へ凸形状に湾曲した表面と、
を有し、前記鏡面の曲率半径が前記表面の曲率半径より大きいことを特徴とする。
【0009】
従って、広角視野ミラーに入射した光は、一部が表面で反射し、他の一部は、表面で屈曲し、鏡面で反射し、再度表面で屈曲する。この際、鏡面の曲率半径が表面の曲率半径より大きいため、表面で反射され表面反射光と、鏡面で反射した鏡面反射光との角度差が大きくなる。この結果、表面反射光による表面反射像が視界に入らず、鏡面反射光による鏡面反射像のみが視界に入るため、2重像が現れない。
【0010】
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の広角視野ミラーにおいて、車幅方向外側端部の厚さが車幅方向内側端部の厚さより厚いことを特徴とする。
【0011】
従って、請求項2に記載の内容に加えて、広角視野ミラーの車幅方向外側端部の厚さを車幅方向内側端部の厚さより厚くすることで、車幅方向外側の視野を広くすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る広角視野ミラーの一実施形態を図1及び図2に従って説明する。
【0013】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0014】
図2に示される如く、本実施形態の広角視野ミラー10は、自動車のドアミラー12に使用されている。
【0015】
図1に示される如く、この広角視野ミラー10の表面14は、車両後方側に配設されており、広角視野ミラー10の鏡面(裏面)16は、車両前方側に配設されている。
【0016】
広角視野ミラー10の鏡面16は、車両後方側へ凸形状に所定の曲率半径R1で湾曲しており、広角視野ミラー10の表面14は、車両前方側へ凸形状に所定の曲率半径R2で湾曲している。
【0017】
広角視野ミラー10の鏡面16の曲率半径R1は、表面14の曲率半径R2より大きく(R1>R2)く設定されている。また、広角視野ミラー10の車幅方向外側端部18の厚さM1は、車幅方向内側端部(車体側端部)20の厚さM2より厚く(M1>M2)設定されている。
【0018】
従って、広角視野ミラー10の車幅方向中心線L1付近に入射した光Aは、一部A1が表面14で反射し、他の一部A2は、表面14で屈曲し、鏡面16で反射し、表面14で再度屈曲する。この際、互いに対向する側へ凸形状に湾曲した鏡面16の曲率半径R1が表面14の曲率半径R2より大きいため、表面14で反射され表面反射光A1と、鏡面16で反射した鏡面反射光A2との角度差θ1が大きくなる。
【0019】
また、広角視野ミラー10の車幅方向外側端部18付近に入射した光Bは、一部B1が表面14で反射し、他の一部B2は、表面14で屈曲し、鏡面16で反射し、表面14で再度屈曲する。この際、互いに対向する側へ凸形状に湾曲した鏡面16の曲率半径R1が表面14の曲率半径R2より大きいため、表面14で反射され表面反射光B1と、鏡面16で反射した鏡面反射光B2との角度差θ2が大きくなる。
【0020】
また、広角視野ミラー10の車幅方向内側端部20付近に入射した光Cは、一部C1が表面14で反射し、他の一部C2は、表面14で屈曲し、鏡面16で反射し、表面14で再度屈曲する。この際、互いに対向する側へ凸形状に湾曲した鏡面16の曲率半径R1が表面14の曲率半径R2より大きいため、表面14で反射され表面反射光C1と、鏡面16で反射した鏡面反射光C2とは、表面14近傍で交差した後、角度差θ3が大きくなる。
【0021】
更に、広角視野ミラー10の車幅方向外側端部18の厚さM1が、車幅方向内側端部(車体側端部)20の厚さM2より厚い(M1>M2)ため、広角視野ミラー10の車幅方向外側端部18付近に入射した光Bの角度差θ2が、広角視野ミラー10の車幅方向内側端部20付近に入射した光Cの角度差θ3に比べて大きくなる。
【0022】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0023】
本実施形態では、広角視野ミラー10の車幅方向中心線L1付近に入射した光Aは、一部A1が表面14で反射し、他の一部A2は、表面14で屈曲し、鏡面16で反射し、表面14で再度屈曲する。この際、互いに対向する側へ凸形状に湾曲した鏡面16の曲率半径R1が表面14の曲率半径R2より大きいため、表面14で反射され表面反射光A1と、鏡面16で反射した鏡面反射光A2との角度差θ1が大きくなる。この結果、表面反射光B1による表面反射像が視界に入らず、鏡面反射光B2による鏡面反射像のみが視界に入るため、2重像が現れない。
【0024】
同様に、広角視野ミラー10の車幅方向外側端部18付近に入射した光Bは、一部B1が表面14で反射し、他の一部B2は、表面14で屈曲し、鏡面16で反射し、表面14で再度屈曲する。この際、互いに対向する側へ凸形状に湾曲した鏡面16の曲率半径R1が表面14の曲率半径R2より大きいため、表面14で反射され表面反射光B1と、鏡面16で反射した鏡面反射光B2との角度差θ2が大きくなる。この結果、表面反射光B1による表面反射像が視界に入らず、鏡面反射光B2による鏡面反射像のみが視界に入るため、2重像が現れない。
【0025】
同様に、広角視野ミラー10の車幅方向内側端部20付近に入射した光Cは、一部C1が表面14で反射し、他の一部C2は、表面14で屈曲し、鏡面16で反射し、表面14で再度屈曲する。この際、互いに対向する側へ凸形状に湾曲した鏡面16の曲率半径R1が表面14の曲率半径R2より大きいため、表面14で反射され表面反射光C1と、鏡面16で反射した鏡面反射光C2とは、交差後の角度差θ3が大きくなる。この結果、表面反射光C1による表面反射像が視界に入らず、鏡面反射光C2による鏡面反射像のみが視界に入るため、2重像が現れない。
【0026】
従って、本実施形態では、広角視野ミラー10の全面において、鏡面反射光による鏡面反射像のみが視界に入るため、2重像が現れない。
【0027】
また、本実施形態では、広角視野ミラー10の車幅方向外側端部18の厚さM1が、車幅方向内側端部(車体側端部)20の厚さM2より厚い(M1>M2)ため、広角視野ミラー10の車幅方向外側端部18付近に入射した光Bの角度差θ2が、広角視野ミラー10の車幅方向内側端部20付近に入射した光Cの角度差θ3に比べて大きくなる。この結果、広角視野ミラー10における車幅方向外側の視野を広くすることができる。
【0028】
更に、本実施形態では、広角視野ミラー10の表面14を車両前方側へ凸形状に湾曲し、広角視野ミラー10の鏡面16を車両後方側へ凸形状に湾曲することで、表面14と鏡面16との距離、即ち、広角視野ミラー10の厚さを車幅方向に沿って変えているため、広角視野ミラー10に映る被写体Xの車幅方向に沿った各部位Xnに対する、鏡面反射像Yの車幅方向に沿った各部位Ynの歪を低減できる。
【0029】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、本発明の広角視野ミラーは、自動車のドアミラーに限定されず、全ての広角視野ミラーに適用可能である。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の広角視野ミラーは、互いに対向する側へ凸形状に湾曲した鏡面と表面とを有し、鏡面の曲率半径が表面の曲率半径より大きいため、2重像が現れないという優れた効果を有する。
【0031】
請求項2記載の本発明の広角視野ミラーは、車両後方側へ凸形状に湾曲した鏡面と、車両前方側へ凸形状に湾曲した表面と、を有し、鏡面の曲率半径が表面の曲率半径より大きいため、2重像が現れないという優れた効果を有する。
【0032】
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の広角視野ミラーにおいて、車幅方向外側端部の厚さが車幅方向内側端部の厚さより厚いため、請求項2に記載の効果に加えて、車幅方向外側の視野を広くすることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1−1線に沿ったハッチングを省略した拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る広角視野ミラーを示す車両後方から見た正面図である。
【符号の説明】
10 広角視野ミラー
14 広角視野ミラーの表面
16 広角視野ミラーの鏡面
18 広角視野ミラーの車幅方向外側端部
20 広角視野ミラーの車幅方向内側端部
Claims (3)
- 互いに対向する側へ凸形状に湾曲した鏡面と表面とを有し、前記鏡面の曲率半径が前記表面の曲率半径より大きいことを特徴とする広角視野ミラー。
- 車両後方側へ凸形状に湾曲した鏡面と、
車両前方側へ凸形状に湾曲した表面と、
を有し、前記鏡面の曲率半径が前記表面の曲率半径より大きいことを特徴とする広角視野ミラー。 - 車幅方向外側端部の厚さが車幅方向内側端部の厚さより厚いことを特徴とする請求項2に記載の広角視野ミラー。
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JP2002298855A JP4186580B2 (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | 広角視野ミラー |
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-
2002
- 2002-10-11 JP JP2002298855A patent/JP4186580B2/ja not_active Expired - Lifetime
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