JP2011145092A - 車両用計器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来技術と同等の作用を持ち、かつ生産性がより高く、設計上の制約が少ない、車両用計器を提供する。
【解決手段】文字板2aが収納された計器ケース2bの前面に多段プリズム23が配設された車両用計器20であって、多段プリズム23は、表面23bが平面形状をなし、裏面23aが断面鋸歯状となる多段傾斜面形状をなし、運転者の視点Eから車両の前方に向かう光線Lが、運転者の視点Eの前方に存在するフロントガラスで反射して、多段プリズム23の表面23aから入射して多段プリズム23の裏面23aにて反射する反射角度は、臨界角θより大きく、文字板2aの表示面と平行な第1の方向と、多段プリズム23の裏面23aの傾斜方向とのなす角度αは、第1の方向と、多段プリズム23を側面視したときの表面23bの方向とのなす角度βよりも大きい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、計器の内部を保護するための計器ケースの前面に表カバーを備えた車両用計器に関する。
従来から車両用の計器として、図12に示すように、ダッシュボード1上にその表示面を運転者側に向けて配置されたものがある。この形式の車両用計器2は配置場所のスペースの関係上、フードレスになっており、また通常その内部を保護するためにその前面にガラス等で出来た表カバー3が取り付けられている。
しかし、図12に示すように、車両用計器2がフロントガラス4の下部近傍に配置されていると、夜間、車両用計器2の文字板2a等を照明すると、その明かりが上方のフロントガラス4面で反射して運転者の視点Eに達し、照明光や文字板2a等が窓映りして外部視界を悪化させることになる。
そこで、夜間等に文字板2aが照明されても、その明かりがフロントガラス4面で反射して運転者の目に入ることを防止するため、例えば、実開平5−41940号公報(特許文献1)に記載されたフードレスメータが提案されている。特許文献1では、図13に示すように、車両用計器2のケース2b内には文字板2a、指針2e、指針2eを駆動するムーブメント2cが収納されている。計器ケース2bの開口部には、プリズム13が嵌め込まれており、プリズム13の凸部が上方に向けて配置されている。メータ2の文字板2aに対向するプリズム13の裏面13aは、プリズム頂角θを有する頂点Pから文字板2aの下部に向かって近づくように傾斜している。プリズム頂角θの開角に対向するプリズムの底面13c及びプリズム13の両側面13e、すなわちプリズムの裏面13aとプリズムの表面13bとを除く他の面には暗色塗装が施されている。
このように、メータ2の文字板2aの前面にプリズム13からなる表カバーが配置されると、図14に示すように、文字板2aから出射して上方に位置するフロントガラス4により反射し運転者の視点Eに至る光線Aはプリズム13によって光線A´のように下方に曲げられる。このため、夜間等に文字板2aが照明されても、その明かりがフロントガラス4に当たって運転者の目に入り、文字板2a等の表示像が窓映りして外部視界を悪化させることはない。
また、図15に示すように、高緯度からの外光(太陽光等)がプリズム13に入射すると、プリズム13の表面13bを透過した光は底面13cで反射し、更に裏面13aで反射し表面13bを透過してフロントガラス4へ至り、フロントガラス4で反射した光が運転者の視点Eに至る光線Bが考えられる。このような場合でも、プリズム13の底面13cには暗色塗装が施されているため入射した外光は吸収され、このような光線の成立を防止している。また、同様に、文字板2aから出射してプリズム13の底面13cで反射し、更にプリズム13の表面13bを透過して上方に位置するフロントガラス4で反射して運転者の視点に至る光線Aも暗色塗装された底面13cで吸収されて成立しない。
図16は、特許文献1に記載された車両用計器2の実施例の1つである。図16に示すように、プリズム13は、表面13bを上端部が運転者側に近くなるように傾斜させて配置している。これにより、プリズム13の厚さが薄くなり、薄型化かつ軽量化が図れる。また、このような構成にすると、運転者はプリズムの表面13b及びプリズムの裏面13aの面反射を介してダッシュボード1の面Dを見ることとなり、外光が反射をして、運転者の目に入る事を防いでいる。
実開平5−41940号公報
しかしながら、上述した従来の車両用計器では、上記のようにプリズム13を成型すると、長い成型時間を必要とし、結果として製造コストが高くなるという問題があった。また、プリズム13の断面がくさび型となっているため、たとえ図16のような薄型化を図っていたとしても、プリズム13の面積が大きくなると厚さが増し重量が重くなるため、プリズム13の厚みと重量が設計上の制約になることは避けられない。
そこで、本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、上記従来技術と同等の作用を持ち、かつ生産性がより高く、設計上の制約が少ない、車両用計器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、メータが収納された計器ケースの前面に表カバーが配設された車両用計器において、前記表カバーは、表面が平面形状をなし、裏面が断面鋸歯状となる多段傾斜面形状をなし、車両内に設定される任意の乗員のアイポイントから車両の前方に向かう光線が、該アイポイント前方に存在するフロントガラスで反射して、前記表カバーの表面から入射して前記表カバーの裏面にて反射する反射角度は、前記表カバーを構成する材料の屈折率をnとしたときに、θ=sin−1(1/n)で求められる臨界角θより大きく、前記メータの表示面と平行な第1の方向と、前記表カバー裏面の傾斜方向とのなす角度を第1の角度とし、前記第1の方向と、前記表カバーを側面視したときの前記表面の方向とのなす角度を第2の角度としたとき、前記第1の角度は前記第2の角度よりも大きいことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記表カバーは、上端部が運転者側に近づくように傾斜していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記メータの表示面の任意の点より出射される出射光の光線が前記表カバーの裏面に入射し、該表カバー内を経由して、該表カバーの表面から運転者側に向けて透過する際に、前記出射光の光線が前記表カバーの裏面の傾斜面に入射する際の側面視の入射角度をθ1、前記出射光の光線が前記表カバーの裏面から入射した際の側面視の屈折角度をθ2、屈折後の出射光の光軸が前記表カバーから出射する際の入射角度をθ3、屈折角度をθ4としたとき、「θ1−θ4>θ2−θ3」が成立することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記表カバーの表面及び裏面を除いた面の少なくとも底面に暗色塗装を施したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、表カバーの裏面が断面鋸歯状となる多段傾斜面形状をなしているので、表カバーの厚さが均一となり、断面がくさび型の従来の表カバーと比較して、成型時間を短縮することができる。従って、表カバーの成型時間に伴う製造コストの低減を図ることで、生産性がより高い車両用計器を提供することができる。
また、表カバーの厚さは面積によらず均一であるため、単位あたりの重さを軽くすることができる。また、表カバーの面積を大きく設計したとしても、表カバーが厚くならず、車両用計器の重量が重くなることがない。従って、表カバーの厚みと重量が設計上の制約となることがなく、適用できる計器類のサイズに制限がないので、設計上の制約が少ない。
さらに、フロントガラスで反射して、表カバーの表面から入射して表カバーの裏面にて反射する反射角度は、表カバーを構成する材料の屈折率をnとしたときに、θc=sin−1(1/n)で求められる臨界角θより大きいので、表カバーに入射した光線は、表カバーの裏面で全反射する。
また、メータの表示面と平行な第1の方向と、表カバー裏面の傾斜方向とのなす角度を第1の角度とし、第1の方向と、表カバーを側面視したときの表面の方向とのなす角度を第2の角度としたとき、第1の角度は第2の角度よりも大きいので、表カバーに入射した光線は表カバーの表面と裏面で全反射を繰り返し、第1の方向又は第2の方向とほぼ平行となり表カバーの底面に到達する。従って、従来のようなくさび型の表カバーを適用しなくとも、フロントガラス上に文字板等の映り込みを目立たなくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、表カバーは上端部が運転者側に近づくように傾斜しているため、運転者の像等、表カバーの正面に位置するものの像の映り込みを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、メータの表示面より出射される出射光の光線が表カバーの裏面に入射し、表カバー内を経由して、表カバーの表面から運転者側に向けて透過する際に、出射光の光線が表カバーの裏面の傾斜面に入射する際の側面視の入射角度をθ1、表カバーの裏面から入射した際の側面視の屈折角度をθ2、屈折後の出射光の光軸が表カバーから出射する際の入射角度をθ3、屈折角度をθ4としたとき、「θ1−θ4>θ2−θ3」が成立する。これにより、メータの文字板等から出射した出射光は、表カバーを透過する際に屈折するため、本来ならフロントガラス上で反射をし、運転者の視点に達する出射光の光線より下方に曲げられる。従って、出射光の光線はフロントガラスには映らないため、夜間等におけるメータの文字板等の窓映り現象等は生じない。
請求項4に記載の発明によれば、表カバーの表面と裏面とを除き他の面には暗色塗装が施されているので、暗色塗装が施された面に入射した光線は吸収される。つまり、表カバーの表面と裏面とを除いた面で反射した光線によりフロントガラス面に文字板等が窓映りすることがない。従って、夜間等にメータが照明されても、その明かりがフロントガラスに当たって運転者の目に入り、外部視界を悪化させることはない。
本発明の一実施形態に係る車両用計器をダッシュボード上に取り付けた図である。 本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムの鉛直方向断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用計器の文字板から出射した光線がフロントガラスで反射して運転者の視点に達する光線を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムに入射した外光が反射を繰り返して運転者の視線に達する光線を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る車両用計器の文字板から出射した光がサイドウィンドで反射して運転者視点に達する光線を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムに入射する光線の入射角及び反射角を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムを拡大した図である。 本発明の一実施形態に係る車両用計器の反射回数に対する運転者の視線の入射角を示した図である。 本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムの形状を示した図である。 本発明の一実施形態に係る車両用計器の文字板から出射した光がサイドウィンドで反射して運転者の視点に達する光線を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムを拡大した図である。 従来における車両用計器の側面図である。 従来における車両用計器の側面図である。 従来における車両用計器の文字板から出射した光を下方に曲げる状態を説明する図である。 従来における車両用計器のプリズムに入射した外光が反射を繰り返して運転者に達する状況を説明する図である。 従来における車両用計器の側面図である。
本発明の車両用計器に係る実施形態について、図面を参照して説明する。はじめに、図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態に係る車両用計器の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両用計器をダッシュボード上に取り付けた図である。図2は、本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムの鉛直方向断面図である。
図1には、運転席前方のフロントガラス4の下方に位置するダッシュボード1上に配置された本発明の実施形態に係る車両用計器20が示されている。この形式の車両用計器20は、配置場所のスペースやデザインの関係上、フードレスになっている。図1に示すように、車両用計器20は、断面略コ字状の計器ケース2bを有しており、ケース2b内には文字板2aが嵌め込まれている。文字板2aの前面には指針2eが配置されており、指針2eは文字板2aに開けられた孔を貫通して伸びる指針軸に固定されている。また、指針軸は文字板2aの背後に設置された回路基板2dに取り付けられたムーブメント2cから延出したものであって、ムーブメント2cに信号が入力すると指針軸が回動して指針2eを文字板2a上の信号に応じた文字等を指示させるようになっている。
また、計器ケース2bの開口部には表カバー23が嵌め込まれている。表カバー23は、表面23bが平面形状をなし、裏面23aが断面鋸歯状となる多段傾斜面形状をなす多段プリズムで構成されている。表カバー23(以下、「多段プリズム」と称する)は、文字板2aの表示面と平行な方向(第1の方向)と、多段プリズム23の裏面23aとのなす角度α(第1の角度)は、文字板2aの表示面と平行な方向(第1の方向)と、多段プリズム23を側面視したときの表面23bの方向とのなす角度β(第2の角度)よりも大きくなるように構成されている。
さらに、多段プリズム23は、上端部が運転者側に近づくように傾斜している。これにより、運転者の像等、多段プリズムの正面に位置するものの像の映り込みを防止している。
また、多段プリズム23の底面23c及び両側面23eと上面23f、すなわち、多段プリズム23の裏面23aと表面23bとを除いた他の面には暗色塗装が施されている。これにより、暗色塗装が施されている面に入射した外光や文字板2aから出射された光は暗色塗装によって吸収されて、この面での反射による文字板2a等の窓映り現象を防止している。
多段プリズム23の形状は、図2に示すように定義することができる。図2において、プリズム13の底面13cに平行な方向と、プリズム13の表面13bと平行な方向とに一定間隔で分割する。底面13cに平行な方向と、表面13bと平行な方向によって分割された微小プリズム33の裏面33aをプリズムの表面13bに対し平行に一直線に並べる。このように、微小プリズム33を並べると、厚さが均一となり、従来の断面がくさび型のプリズム13と同じ作用を成す多段プリズム23の形状を得ることができる。
このように、従来の断面がくさび型のプリズム13と比較して、多段プリズム23の厚さが均一となるため、多段プリズム23の成型時間を短縮し、成型時間に伴う製造コストの低減を図ることで、生産性がより高くなる。
また、多段プリズム23の厚さは面積によらず均一となり、単位あたりの重さを軽くすることができる。つまり、多段プリズム23の面積を大きく設計したとしても、多段プリズム23の厚さは厚くならず、重量が重くなることがないため、多段プリズム23の厚みと重量が設計上の制約となることがなく、適用できる計器類のサイズに制限がないので、設計上の制約が少なくなる。
次に、図3〜図6を参照して、本発明の一実施形態に係る多段プリズム23により、光線を運転者の視点より下方に曲げる作用について説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る車両用計器の文字板から出射した光線がフロントガラスで反射して運転者の視点に達する光線を説明する図である。図4は、本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムに入射した外光が反射を繰り返して運転者の視線に達する光線を説明する図である。図5は、本発明の一実施形態に係る車両用計器の文字板から出射した光線がサイドウィンドで反射して運転者の視点に達する光線を説明する図である。図6は、本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムに入射する光線の入射角及び反射角を説明する図である。
はじめに、本発明の一実施形態に係る多段プリズム23の文字板2aから出射される出射光を運転者の視線Eより下方に曲げる作用について説明する。図3に示すように、多段プリズム23の回路基板2cに配設されたLED等の光源により文字板2aから出射される出射光は、多段プリズム23の裏面23aに入射し、多段プリズム23内を経由して、多段プリズム23の表面23bから運転者側に向けて透過する際に、出射光の光線が図1のA´の如く下方に曲げられる。このため、A´は、多段プリズム23を透過し、フロントガラス4で反射した後、運転者の視線Eに入るような光線Aよりも下方に曲げられるため、文字板2aから発せられた光は、フロントガラス4を介して運転者の視点Eに到達しない。従って、夜間等において、フロントガラス4上には、文字板2a等の映り込みが生じない。
また、図4に示すように、高緯度からの外光(太陽等)が多段プリズム23に入射すると、多段プリズム23の内部で反射を繰り返し、フロントガラス4を介して運転者視点Eに到達する光線Bが考えられる。この光線に対しては、多段プリズム23内の底面23cに暗色塗装を施し、底面23cで光を吸収することで、図4に示すような光線の成立を防止している。
さらに、多段プリズム23の回路基板2cに配設されたLED等の光源により文字板2aから出射される出射光は、図5に示すように、多段プリズム23内を経由して、多段プリズム23の表面23bからサイドウィンド5上で反射をして運転者の視点Eに至る光線Aaが考えられる。しかしながら、サイドウィンド5に達する光線は、図4のAbのように多段プリズム23によって下方へ曲げられるので、文字板2a等の映り込みが生じない。また、文字板2aから出射された出射光が多段プリズム23の側面23eとサイドウィンド5で反射をして運転者の視点Eに至る光線(図示せず)も考えらえるが、側面23eには、底面23cと同様に暗色塗装が施されているため、出射光は23e上で吸収される。従って、文字板2aから出射された出射光の光線による窓映りも起こらない。
しかしながら、フロントガラス4には全く映り込みが生じないというわけではない。実際には、多段プリズム23の裏面23aや表面23bがフロントガラス4に映り込んでいる。この場合、多段プリズム23の裏面23a及び表面23bにカメラやメガネレンズ等に用いられる反射防止膜を設けるようにしてもよい。反射防止膜は蒸着等で直接多段プリズム23の裏面23a及び表面23bの面に作ることも可能であるが、裏面に粘着性のある反射防止膜シートを貼り付けるようにしてもよい。また、多段プリズム23は、上端部が運転者側に近づくように傾斜しているため、運転者は多段プリズム23の表面23b及び裏面23aの面反射を介してダッシュボード1の面Dを見ることになる。従って、面Dを光吸収性の良い材質で構成すれば、多段プリズム23の表面23b及び23aに反射防止処理を施さなくても良いことになる。これにより、本発明に係る多段プリズム23は、多段プリズム23の裏面23aや表面23bの映り込みが目立たないような形状となっている。
次に、本発明の一実施形態に係る多段プリズム23により、フロントガラス4への映り込みを低減する作用について詳細に説明する。図6に示すように、運転者の視線E(車両内に設定される任意の乗員のアイポイント)から車両の前方に向かう光線Cが点Pにおいて、多段プリズム23から空気に入射する時の入射角が多段プリズム23を透過せず、全反射する臨界角θcである時、多段プリズム23内の光線Cは、裏面23aと表面23bとの間で全反射を繰り返し、底面23cに達する。しかしながら、多段プリズム23内の光線Cが裏面23aと表面23bとの間で全反射を繰り返すためには、光線Cの点Pにおける入射角度が臨界角θcを上回る範囲、すなわち図6に示す(Y)側となる。つまり、光線Cの点Pにおける入射角度が臨界角θcを上回る時、多段プリズム23の裏面23aと表面23bとの間で全反射を繰り返すこととなる。従って、文字板2aの映り込みを無くし、かつ多段プリズム23の裏面23aが夜間でも目立たない暗色として視認できるようにするためには、運転者の視点Eが、光線Cに対し図中(Y)側に位置する必要がある。
上述したように、光線を運転者の視線Eより下方に曲げる作用、及び、フロントガラス4への映り込みを低減する作用が成立するような多段プリズム23の形状であるならば、従来の断面がくさび型のプリズム13を車両用計器20に配設しなくても、フロントガラス4上への映り込みを防止することができる。
次に、図7〜図9を参照して、本発明の一実施形態に係る多段プリズム23により、フロントガラス4への映り込みを低減する作用について、運転者の視線Eの光線Cに基づいて詳細に説明する。図7は、本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムを拡大した図である。図8は、本発明の一実施形態に係る車両用計器の反射回数に対する運転者の視線の入射角を示した図である。図9は、本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムの形状を示した図である。
図7に示すように、運転者の視線Eの光線Cが多段プリズム23から空気に入射するときの臨界角θcは、多段プリズム23を構成する材料(アクリル)の屈折率をn1としたときに、n1=1.49、空気の屈折率をn2としたときに、屈折率n2=1.00となる。従って、n1>n2であるので、臨界角θcは、
θc=sin−1 n2/n1=42.2[deg]・・・(1)
となる。従って、運転者の視線Eの光線Cが多段プリズム23内の点P1において全反射するための条件は、
θc≧42.2[deg]・・・(2)
となり、この条件を満たすような運転者の視線Eの光線Cを設計すればよいこととなる。また、運転者の視線Eの光線Cが多段プリズム23内で反射を繰り返すための条件は、n回目反射時の入射角をθn(n≧1)とすると、
θn≧42.2[deg]・・・(3)
となる。図7に示すように、文字板2aの表示面と平行な方向と、多段プリズム23の裏面23aとのなす角度をα、多段プリズム23を側面視したときの表面23bの方向とのなす角度をβとすると、光線Cのn回目の入射角θnは、(3)式の条件を考慮して、
θn+1=θn+α−β(n=1、2、・・・) (ただし、θ1=θc≧42.2[deg])・・・(4)
と表すことができる。(4)式において、α、βの値により、多段プリズム23の形状が異なるため、以下(i)〜(v)に示すα、βの値を設定する。
(i)α>βの場合、多段プリズム23の形状は、図7に示すような形状となる。多段プリズム23に入射した運転者の視線Eの光線Cは、多段プリズム23の裏面23a上にある点P1に到達する。(4)式により、運転者の視線Eの光線Cは、点P1で全反射した後、多段プリズム23の表面23b上にある点P2に到達する。この時の入射角θ2は(3)の式を満たしているため、運転者の視線Eの光線Cは全反射する。以後、同様の全反射を繰り返し、n回反射後の入射角θnは、θn<θn+1となるので、90[deg]に近い値に達する。この時、運転者の視線Eの光線Cは、多段プリズム23の裏面23a、又は表面23bとほぼ平行になるため、次の全反射をする前に暗色塗装が施されている底面23cに到達する。従って、運転者は、フロントガラス4上の映り込みを暗色塗装と視認するので、結果として、フロントガラス4上の映り込みを目立たなくすることができる。
一例として、α=25[deg]、β=20[deg]、θc=42.2[deg]における、反射回数nに対する光線Cの入射角θnを示したものを図9に示す。図9に示すように、θnは、反射回数を追うごとに90[deg]に近づいており、運転者の視線Eの光線Cは、最終的に暗色塗装が施されている底面23cに到達する。従って、上述したフロントガラス4への映り込みを低減する作用が成立する。
(ii)α=βの場合、多段プリズム23形状は、断面鋸歯上となる多段傾斜面形状を持たない多段プリズム23となる。つまり、多段プリズム23の裏面23aは平板となる。このとき、(4)式は、θn+1=θnとなり、多段プリズム23に入射した光線Cの入射角θnは、反射回数によらず一定となる。このような平板形状は、(2)式を満たせば、運転者の視線Eの光線Cは、全反射を繰り返し、暗色塗装が施されている底面23cに達するので、(i)と同等の作用が成立する。
(iii)α<βの場合、多段プリズム23に入射した運転者の視線Eの光線Cは、裏面23aへ入射した時に臨界角θcを下回るので、結果として運転者はフロントガラス4に文字板2a等の映り込みを認識してしまう。従って、このような形状は適さないこととなる。
(iv)α=0[deg]の場合、多段プリズム23形状は、(ii)の場合と同様に、断面鋸歯上となる多段傾斜面形状を持たない多段プリズム23となる。つまり、多段プリズム23の裏面23aは平板となる。しかし、多段プリズム23に入射した光線Cの入射角θnは、(4)式より、反射回数が増えると臨界角θcを下回ることから、(iii)の場合と同様の理由により、このような形状は適さないこととなる。
(v)β=0[deg]の場合、多段プリズム23の形状は、図10に示すような形状となる。多段プリズム23に入射した光線Cの入射角θnは、(4)式より、反射回数が増えると入射角θnは、θn<θn+1となり、90[deg]に近い値に達する。従って、運転者の視線Eの光線Cは、全反射を繰り返し、暗色塗装が施されている底面23cに達するので、(i)と同等の作用が成立する。
すなわち、文字板2aの表示面と平行な方向と、多段プリズム23の裏面23aとのなす角度α、多段プリズム23を側面視したときの表面23bの方向とのなす角度βが、(i)、(ii)、(v)の条件を満たす場合に、多段プリズム23に入射した光線は多段プリズム23の表面23bと裏面23aで全反射を繰り返し、裏面23a又は表面23bとほぼ平行となり多段プリズム23の底面23cに到達する。従って、従来のようなくさび型のプリズム13を適用しなくとも、フロントガラス4上に文字板2a等の映り込みを目立たなくする。
また、多段プリズム23の底面23cに暗色塗装を施しているので、暗色塗装が施された面に入射した光線Cは吸収される。つまり、多段プリズム23の表面23bと裏面23aとを除いた面で反射した光線によりフロントガラス4面に文字板2a等が窓映りすることがない。
次に、図10及び図11を参照して、本発明の一実施形態に係る多段プリズム23により、フロントガラス4への映り込みを低減する作用について文字板2aから出射される出射光に基づいて詳細に説明する。図10は、本発明の一実施形態に係る車両用計器の文字板から出射した光がフロントガラスで反射して運転者の視点に達する光線を説明する図である。図11は、本発明の一実施形態に係る車両用計器の多段プリズムを拡大した図である。
図10に示すように、多段プリズム23の回路基板2cに配設されたLED等の光源Oにより文字板2aから出射された場合、多段プリズム23内を経由して光線A´のように多段プリズム23によって光線Aより下方へ曲げられなければ文字板2a等の映り込みが生じる。図11に示すように、文字板2aの表示面と平行な方向と、光源Oより出射される出射光の光線Aとのなす角度をψ、文字板2aの表示面と平行な方向と、多段プリズム23内を経由し、光線A´のように多段プリズム23によって光線Aより下方へ曲げられるための条件は、
ψ<ψ´・・・(5)
となり、この条件を満たすような光線A´を設計すればよいこととなる。また、図10に示すように、出射光の光線Aが多段プリズム23の裏面23aの傾斜面に入射する際の側面視の入射角度をθ1、出射光の光線Aが多段プリズム23の表面23bから出射するときの屈折角度をθ4としたときに、出射光の光線Aとのなす角度ψと多段プリズム23内を経由した光線ψ´は、
ψ=90[deg]+α−θ1・・・(6)
ψ´=90[deg]+β−θ4・・・(7)
となる。(6)式及び(7)式を(5)式に代入すると、
θ1−θ4>α−β・・・(8)
となる。ここで、図11に示すように、出射光の光線Aが多段プリズム23の裏面23aから入射した際の側面視の屈折角度をθ2、出射光の光線Aが多段プリズム23の表面23bから出射するときの入射角度をθ3としたとき、上述したように、多段プリズム23を構成する材料(アクリル)の屈折率n1、空気の屈折率n2は、n1=1.49、屈折率n2=1.00とすると
θ1>θ2、θ4>θ3・・・(8)
となる。また、図11に示すように、多段プリズム23の裏面23aの傾斜方向と、多段プリズム23の裏面23aから入射した光線とのなす角度をa、多段プリズム23の裏面23aから入射した光線と、多段プリズムの表面23bとのなす角度をb、文字板2aの表示面と垂直な方向と、多段プリズム23の裏面23aの傾斜方向とのなす角度をc、文字板2aの表示面と垂直な方向と、多段プリズムの表面23bとのなす角度をd、としたとき、角度a=θ2+90[deg]、角度b=90[deg]−θ3、角度c=90[deg]−α、角度d=90[deg]+β、と表すことができる。また、a+b+c+d=360[deg]であるので、
θ2−θ3=α−β・・・(9)
となる。従って、光源Oにより文字板2aから出射された出射光が光線A´のように多段プリズム23によって光線Aより下方へ曲げられるための条件は、
θ1−θ4>θ2−θ3・・・(10)
となり、この条件をみたすような文字板2aから出射された出射光を設計すればよいこととなる。これにより、文字板2a等から出射した出射光は、多段プリズム23を透過する際に屈折するため、本来ならフロントガラス4上で反射をし、運転者の視点Eに達する出射光の光線Aより下方に曲げられる。従って、出射光の光線A´はフロントガラスには映らないため、夜間等における文字板2a等の窓映り現象等は生じない。
従って、多段プリズム23を、文字板2aの表示面と平行な方向と、多段プリズム23の裏面23aとのなす角度αは、多段プリズム23を側面視したときの表面23bの方向とのなす角度βよりも大きくなるように構成し、文字板2aから出射される出射光の光線が多段プリズム23の裏面23aの傾斜面に入射する際の側面視の入射角度θ1、出射光の光線が多段プリズム23の裏面23aから入射した際の側面視の屈折角度をθ2、屈折後の出射光の光軸が多段プリズム23から出射する際の入射角度をθ3、屈折角度をθ4としたとき、「θ1−θ4>θ2−θ3」が成立するように構成することにより、フロントガラス4上には、文字板2a等の映り込みが生じないこととなる。
このようにして、本発明の実施形態に係る車両用計器20は、文字板2aが収納された計器ケース2bの前面に多段プリズム23が配設された車両用計器20であって、多段プリズム23は、表面23bが平面形状をなし、裏面23aが断面鋸歯状となる多段傾斜面形状をなし、運転者の視点Eから車両の前方に向かう光線Lが、運転者の視点Eの前方に存在するフロントガラスで反射して、多段プリズム23の表面23aから入射して多段プリズム23の裏面23aにて反射する反射角度は、多段プリズム23を構成する材料の屈折率をnとしたときに、θ=sin−1(1/n)で求められる臨界角θより大きく、文字板2aの表示面と平行な第1の方向と、多段プリズム23の裏面23aの傾斜方向とのなす角度をαとし、第1の方向と、多段プリズム23を側面視したときの表面23bの方向とのなす角度をβとしたとき、αはβよりも大きい。
多段プリズム23の裏面23aが断面鋸歯状となる多段傾斜面形状をなしているので、多段プリズム23の厚さが均一となり、断面がくさび型の従来のプリズム13と比較して、成型時間を短縮することができる。従って、プリズムの成型時間に伴う製造コストの低減を図ることで、生産性がより高い車両用計器を提供することができる。
また、多段プリズム23の厚さは面積によらず均一であるため、単位あたりの重さを軽くすることができる。また、多段プリズム23の面積を大きく設計したとしても、多段プリズム23が厚くならず、車両用計器20の重量が重くなることがない。従って、多段プリズム23の厚みと重量が設計上の制約となることがなく、適用できる計器類のサイズに制限がないので、設計上の制約が少ない。
さらに、フロントガラス4で反射して、多段プリズム23の表面23bから入射して多段プリズム23の裏面23aにて反射する反射角度は、多段プリズム23を構成する材料の屈折率をnとしたときに、θc=sin−1(1/n)で求められる臨界角θより大きいので、多段プリズムに入射した光線Cは、多段プリズム23の裏面23aで全反射する。
また、文字板2aの表示面と平行な第1の方向と、多段プリズム23の裏面23aの傾斜方向とのなす角度をαとし、第1の方向と、多段プリズム23を側面視したときの表面の方向とのなす角度をβとしたとき、αはβよりも大きいので、多段プリズム23に入射した光線は多段プリズム23の表面23bと裏面23aで全反射を繰り返し、裏面23a又は表面23bとほぼ平行となり多段プリズム23の底面23cに到達する。従って、従来のようなくさび型のプリズム13を適用しなくとも、フロントガラス4上に文字板2a等の映り込みを目立たなくすることができる。
また、本発明の実施形態に係る車両用計器20は、多段プリズム23は、上端部が運転者側に近づくように傾斜している。これにより、運転者の像等、多段プリズム23の正面に位置するものの像の映り込みを防止することができる。また、運転者は多段プリズム23の表面23b及び裏面23aの面反射を介してダッシュボード1の面Bを見ることになるため、面Dを光吸収性の良い材質で構成すれば、多段プリズム23の表面23b及び23aに反射防止処理を施さなくても良いことになる。
さらに、本発明の実施形態に係る車両用計器20は、文字板2aの表示面の任意の点より出射される出射光の光線が多段プリズム23の裏面23aに入射し、多段プリズム内を経由して、多段プリズム23の表面23bから運転者側に向けて透過する際に、出射光の光線Aが多段プリズム23の裏面23aの傾斜面に入射する際の側面視の入射角度をθ1、出射光の光線が多段プリズム23の裏面23aから入射した際の側面視の屈折角度をθ2、屈折後の出射光の光軸が多段プリズム23から出射する際の入射角度をθ3、屈折角度をθ4としたとき、「θ1−θ4>θ2−θ3」が成立する。これにより、メータの文字板等から出射した出射光は、表カバーを透過する際に屈折するため、本来ならフロントガラス上で反射をし、運転者の視点に達する出射光の光線より下方に曲げられる。従って、出射光の光線はフロントガラスには映らないため、夜間等におけるメータの文字板等の窓映り現象等は生じない。
また、本発明の実施形態に係る車両用計器20は、多段プリズム23の表面23b及び裏面23aを除いた面の少なくとも底面23cに暗色塗装を施している。これにより、暗色塗装が施された面に入射した光線Cは吸収される。つまり、多段プリズム23の表面23bと裏面23aとを除いた面で反射した光線によりフロントガラス4面に文字板2a等が窓映りすることがない。従って、夜間等にメータが照明されても、その明かりがフロントガラスに当たって運転者の目に入り、外部視界を悪化させることはない。
以上、本発明の車両用計器を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれにこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、上記した実施形態では、多段プリズム23を構成する材料はアクリルの場合について説明したが、表面が平面形状をなし、裏面23aが断面鋸歯状となる多段傾斜面形状であれば適宜変更が可能である。
また、上記した実施形態では、多段プリズム23の底面23c及び両側面23eと上面23f、すなわち、多段プリズム23の裏面23aと表面23bとを除いた他の面には暗色塗装が施されている場合について説明したが、底面23cのみに暗色塗装を施してもよい。また、外光や文字板2aから出射された光が多段プリズムの裏面23a及び表面23bのうち、多段プリズム23の底面23c近傍に収束する場合には、その部分に暗色塗装を施してもよい。
また、上記した実施形態で参照した図は、説明のしやすさを優先した略図であり、多段プリズム23のピッチや、多段プリズム23の厚さは任意に設定することができる。
また、上記した実施形態では、指針式のアナログメータ形式について説明したが、電子メータ等のディジタル形式にも適用可能である。
本発明は、メータが収納された計器ケースの前面に表カバーが配設された車両用計器において、従来技術と同等の作用を持ち、かつ生産性がより高く、設計上の制約が少なくする上で極めて有用である。
1 ダッシュボード
2 車両用計器
2a 文字板
2b 計器ケース
2c ムーブメント
2d 回路基板
2e 指針
3 表カバー
4 フロントガラス
5 サイドウィンド
20 車両用計器
13 プリズム
13a プリズムの裏面
13b プリズムの表面
13e プリズムの両側面
13c プリズムの底面
23 多段プリズム
23a 多段プリズムの裏面
23b 多段プリズムの正面
23c 多段プリズムの底面
23e 多段プリズムの両側面
23f 多段プリズムの上面
33 微小プリズム

Claims (4)

  1. メータが収納された計器ケースの前面に表カバーが配設された車両用計器において、
    前記表カバーは、表面が平面形状をなし、裏面が断面鋸歯状となる多段傾斜面形状をなし、
    車両内に設定される任意の乗員のアイポイントから車両の前方に向かう光軸が、該アイポイント前方に存在するフロントガラスで反射して、前記表カバーの表面から入射して前記表カバーの裏面にて反射する反射角度は、前記表カバーを構成する材料の屈折率をnとしたときに、θc=sin−1(1/n)で求められる臨界角θcより大きく、
    前記メータの表示面と平行な第1の方向と、前記表カバー裏面の傾斜方向とのなす角度を第1の角度とし、前記第1の方向と、前記表カバーを側面視したときの前記表面の方向とのなす角度を第2の角度としたとき、前記第1の角度は前記第2の角度よりも大きいことを特徴とする車両用計器。
  2. 前記表カバーは、上端部が運転者側に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
  3. 前記メータの表示面の任意の点より出射される出射光の光線が前記表カバーの裏面に入射し、該表カバー内を経由して、該表カバーの表面から運転者側に向けて透過する際に、
    前記出射光の光線が前記表カバーの裏面の傾斜面に入射する際の側面視の入射角度をθ1、前記出射光の光線が前記表カバーの裏面から入射した際の側面視の屈折角度をθ2、屈折後の出射光の光軸が前記表カバーから出射する際の入射角度をθ3、屈折角度をθ4としたとき、「θ1−θ4>θ2−θ3」が成立することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の車両用計器。
  4. 前記表カバーの表面及び裏面を除いた面の少なくとも底面に暗色塗装を施したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用計器。
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