JP2004130585A

JP2004130585A - Transfer sheet and pattern forming method using the same

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Publication number: JP2004130585A
Application number: JP2002295737A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Akahori; 赤堀　雅彦; Koichi Kimura; 木村　皓一; Yuka Miki; 三木　由夏; Sakuichi Konishi; 小西　▼朔▲一; Osamu Kajita; 梶田　治; Toshiki Onishi; 大西　利樹
Original assignee: Fukuda Metal Foil and Powder Co Ltd; Nippon Paint Co Ltd
Current assignee: Fukuda Metal Foil and Powder Co Ltd; Nippon Paint Co Ltd
Priority date: 2002-10-09
Filing date: 2002-10-09
Publication date: 2004-04-30

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a transfer sheet and a pattern forming method using the same, which enable a lacquering-tinged pattern, where a metallic foil powder such as a gold foil powder or a silver foil powder is arranged, to be formed on a base material by transfer. <P>SOLUTION: A clear layer 2, which is composed of an ultraviolet-cured resin or an electron radiation-cured resin, is provided on a base film 1; a metallic-foil powder layer 3 is provided on the clear layer 2 by arranging the metallic foil powder 6; a coating and fixing layer 4 for coating and fixing the powder 6 is provided on the clear layer 2; the transfer sheet 10, where an adhesive layer 5 is provided on the layer 4 according to need, is stuck on the base material; and the base film 1 is peeled after the clear layer 2 is cured by applying ultraviolet rays or an electron beam, so that the lacquering-tinged pattern, possessed by the transfer sheet 10, can be imparted to the base material. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話、化粧品ケース、パーティション、木製家具、仏壇等の基材の上に、金箔粉または銀箔粉などの金属箔粉を配した蒔絵調の模様を、転写によって形成することができる転写シート及び模様形成方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
工芸品等において製作されている蒔絵の模様は、漆を塗った上に、金箔粉または銀箔粉などを手作業で散布または貼り付け、散布貼り付けた後さらに漆を塗るなどの方法で製作されている。このような蒔絵調の模様を、量産品に付与する場合、工芸品に施すような手作業は適していない。
【０００３】
蒔絵調の模様を付与することができる工業的な方法としては、金箔粉や銀箔粉を添加混合した塗料を塗布する方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、塗料を混合する際に、金属箔粉が粉砕されてしまうという問題や、金属箔粉を所望の位置に配置することができず、所望の模様を付与することができないという問題がある。
【０００４】
本発明の目的は、金箔粉または銀箔粉などの金属箔粉を配した蒔絵調の模様を転写によって基材上に形成することができる転写シート及びこれを用いた模様形成方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の転写シートは、ベースフィルムと、ベースフィルム上に設けられる、紫外線硬化樹脂または電子線硬化樹脂からなるクリヤ層と、クリヤ層の上に金属箔粉を配置することにより設けられる金属箔粉層と、金属箔粉を覆い固定するためクリヤ層の上に設けられる被覆固定層とを備えることを特徴としている。
【０００６】
本発明において、被覆固定層が接着性を有する場合、被覆固定層を基材の上に接着した後、転写シートに紫外線または電子線を照射してクリヤ層を硬化させ、その後ベースフィルムを剥離して取り除くことにより、基材の上にクリヤ層、金属箔粉層、及び被覆固定層からなる模様を形成することができる。
【０００７】
被覆固定層が接着性を有しない場合には、被覆固定層の上にさらに接着剤層を設け、この接着剤層を基材に接着した後、上記と同様にして基材上に模様を形成することができる。
【０００８】
本発明によれば、被覆固定層、金属箔粉層、及びクリヤ層からなる模様を基材上に転写することができる。金属箔粉層においては、所望の模様となるように金属箔粉が配置されており、その上にクリヤ層が設けられているので、重厚感及び光沢感のある平滑な蒔絵調の模様を基材に付与することができる。
【０００９】
転写した後、被覆固定層は金属箔粉層の下地層となるので、好ましくは被覆固定層を着色しておくことが好ましい。蒔絵調の模様は一般に黒をベース色としているので、被覆固定層の色彩としては、黒色が特に好ましいが、限定されるものではない。なお、基材が着色されている場合には、被覆固定層を着色せずに、基材の色をベース色としてもよい。この場合、被覆固定層は透明または半透明であることが好ましい。
【００１０】
本発明において用いられるベースフィルムは、特に限定されるものではないが、転写した後紫外線または電子線を照射するので、紫外線または電子線を透過するフィルムが好ましく用いられる。また、クリヤ層を硬化させた後、ベースフィルムをクリヤ層から剥離するので、硬化後のクリヤ層に対して剥離性を有するものが好ましく用いられる。このようなベースフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などからなるフィルムを用いることができる。また、後述するように、基材の表面形状に沿うように転写シートを変形させて成型し基材表面に接着させる場合には、可撓性を有するベースフィルムが好ましく用いられる。これらのものとしては、無延伸のＰＥＴフィルム、及びポリプロピレンなどのオレフィン系フィルムが好ましく用いられる。
【００１１】
ベースフィルムの厚みは、特に限定されるものではないが、一般には５０〜５００μｍ程度が好ましく、さらに好ましくは１００〜３００μｍである。ベースフィルムの厚みが薄過ぎると、剥離する際に破断するおそれがあり、また、ベースフィルム上に塗装してクリヤ層を形成する場合には、剛性が不十分となり、その取り扱いが困難となる。逆に厚みが厚過ぎる場合には、それに比例した効果が得られず経済的でない。また、ベースフィルムを通して紫外線や電子線を照射するため、厚みが厚過ぎると紫外線等の量が減少するため好ましくない。
【００１２】
本発明におけるクリヤ層は、紫外線硬化樹脂または電子線硬化樹脂から形成される。
これらの樹脂としては、例えば、エチレン性不飽和二重結合を分子内に１個以上有する化合物の単体または混合物、カチオン重合性基を分子内に１個以上有する化合物の単体または混合物が挙げられる。具体的には、不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステルポリアクリレート樹脂、ポリエステルポリメタクリレート樹脂、エポキシポリアクリレート樹脂、エポキシポリメタクリレート樹脂、ウレタンポリアクリレート樹脂、ウレタンポリメタクリレート樹脂、アクリルポリアクリレート樹脂、アクリレートポリメタクリレート樹脂などが挙げられる。
【００１３】
これらの樹脂には、粘着性を低下させることを目的として、例えば、飽和アクリル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアリルフタレート樹脂、セルロース樹脂、ブチラール樹脂、合成ゴム、ポリスチレン樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂などが含まれていてもよい。
【００１４】
また、紫外線硬化させる場合、一般に光重合開始剤が配合される。光重合開始剤としては、例えば、紫外線硬化樹脂用として通常用いられている公知の光重合開始剤を用いることができる。また、光重合開始剤を配合しない場合は、一般に電子線の照射により架橋させることができるので、電子線硬化樹脂として用いることができる。
【００１５】
クリヤ層は、一般にベースフィルム上に塗装することにより塗膜として形成することができる。このような塗膜を形成するための塗料としては、溶剤系、水系、エマルジョン系などのいずれの塗料形態であってもよい。
【００１６】
クリヤ層の厚みは特に限定されるものではないが、一般には５〜２００μｍ程度が好ましく、さらに好ましくは３０〜１００μｍ程度である。クリヤ層は、転写後、金属箔粉層の上に位置する層であるので、クリヤ層の厚みが薄過ぎると、外観上の光沢感が減少し意匠としての高級感が十分に得られない場合がある。また、耐久性及び耐傷つき防止性等が不十分となる場合がある。逆に、クリヤ層が厚過ぎると、クリヤ層を形成する際の乾燥工程等において時間を要したり、また内部歪みによりクラック等が生じる場合がある。
【００１７】
クリヤ層の上には、金属箔粉層が設けられる。金属箔粉層は、クリヤ層の上に金属箔粉を配置することにより形成することができる。金属箔粉層の配置方法は特に限定されるものではなく、例えば、クリヤ層の上に金属箔粉を載せ振動させながら金属箔粉を落下させて配置することができる。金属箔粉が落下後飛び散るのを防止するためには、クリヤ層の表面が接着性を有する程度に乾燥させておき、表面が接着性を有するクリヤ層の上に金属箔粉を配置してもよい。また、クリヤ層の上に別途接着性を有する層を塗布した後、その上に金属箔粉を配置してもよい。製法として、クリヤ層を最後に積層するように、積層順序を適宜変更してもさしつかえない。
【００１８】
本発明において用いる金属箔粉としては、例えば、金箔粉、銀箔粉、銅箔粉、電解着色したチタン粉などが挙げられる。また、好ましい金属光沢の外観を呈する他の材料からなる粉を用いてもよく、それらと組み合わせて使用することもできる。
【００１９】
本発明において用いる金属箔粉の厚みは、特に限定されるものではないが、一般には、０．１〜１．０μ程度である。また、本発明において用いる金属箔粉の径も特に限定されるものではないが、所望される意匠により、それに適した大きさのものが使用できる。
【００２０】
金属箔粉層の上には、金属箔粉を覆い固定するための被覆固定層が設けられる。この被覆固定層は、上述のように、模様のベース色に着色されたものであってもよい。被覆固定層を形成する樹脂としては、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等が挙げられる。上述のように、基材の表面形状に沿うように転写シートを変形させて成型する場合には、破断伸びが大きい樹脂材料から形成されることが好ましい。成型における変形量により異なるが、好ましい破断伸びは、１０〜２００％である。破断伸びが小さ過ぎると、貼り付け時に、基材に追随しにくく、しわなどが生じやすい。
【００２１】
破断伸びが大き過ぎると、樹脂自体が柔らかいためにブロッキングが生じやすい。
被覆固定層の厚みは、特に限定されるものではないが、１０〜４０μｍ程度が好ましい。被覆固定層の厚みが薄過ぎると、金属箔粉の厚みを覆うことができない。
【００２２】
被覆固定層の厚みが厚過ぎると、成形工程で、金属箔粉が、縦方向に流動する可能性がある。
被覆固定層が接着性を有しない場合には、被覆固定層の上にさらに接着剤層を設けてもよい。接着剤層の樹脂材料としては、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられるが、特に限定されるものではなく、接着性能があればよい。しかし、貼り付け時に、他の積層樹脂と同様に、伸びの追随性が必要なことは、言うまでもない。
【００２３】
接着剤層の厚みは、特に限定されるものではないが、１〜３０μｍ程度であることが好ましい。接着剤層の厚みが薄過ぎると、接着性能が十分に発現しないことが多く、接着剤層の厚みが厚過ぎると、被覆固定層と同様に、成形工程で金属箔粉が縦方向に流動したり、接着剤が横からはみだし、外観が悪くなる可能性がある。
【００２４】
本発明の模様形成方法は、上記本発明の転写シートを用いて基材上に模様を形成する方法であり、転写シートの被覆固定層または接着剤層を基材の上に載せ接着させる工程と、転写シートに紫外線または電子線を照射してクリヤ層を硬化させる工程と、転写シートからベースフィルムを剥離して除去する工程とを備えることを特徴としている。
【００２５】
被覆固定層が接着性を有する場合には、被覆固定層を基材の上に載せ転写シートを接着させる。また、被覆固定層の上に接着剤層が設けられている場合には、接着剤層を基材の上に載せ転写シートを接着させる。
【００２６】
本発明においては、基材表面が立体的な形状を有する場合、基材の表面形状に沿うように転写シートを変形させて成型し被覆固定層または接着剤層を基材表面に接着させる。転写シートの成型は、特に限定されるものではないが、転写シートに空気圧をかける圧縮型成型機などを用いて成型することができる。
【００２７】
転写シートを基材に接着させた後、ベースフィルムを通して、クリヤ層に紫外線または電子線を照射して、クリヤ層を硬化させる。クリヤ層を硬化させることにより、クリヤ層の硬度が高くなり、外観上の光沢感を高めるとともに、耐久性及び耐傷つき防止性を高めることができる。
次に、クリヤ層からベースフィルムを剥離して除去する。
【００２８】
本発明によれば、金箔粉または銀箔粉などの金属箔粉を配した蒔絵調の模様を転写によって基材上に形成することができる。本発明の転写シートを用いて模様を形成する基材としては、特に限定されるものではないが、例えば、携帯電話、化粧品ケースなどの容器外装、パーティションなどの建築内装、木製家具、自動車内装、家電外装、仏壇などが挙げられる。
【００２９】
本発明によれば、重厚感及び光沢感のある蒔絵調の模様を、転写により簡易に基材に付与することができる。また、立体的な三次元形状の基材に対しても、基材表面の形状に沿うように転写シートを変形させて成型し、模様を転写することができる。また、転写シートを成型加工する際、成型加工の張力により、金属箔粉に亀裂が生じるため、独特の意匠感を発現させることができる。
【００３０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的な実施例により説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。
【００３１】
図１は、本発明に従う一実施例の転写フィルム１０を示す断面図である。ベースフィルム１の上には、クリヤ層２が設けられている。クリヤ層２の上には、金属箔粉６を配置した金属箔粉層３が設けられている。また、クリヤ層２の上には、金属箔粉６を覆い固定するための被覆固定層４が設けられている。被覆固定層４の上には、接着剤層５が設けられている。
【００３２】
図２は、金属箔粉層３における金属箔粉６の配置状態を示す平面図である。金属箔粉６は、通常ランダムな状態で配置され、また種々の異なる形状の金属箔粉６が配置されることによって、蒔絵調の模様が形成される。通常、ベース色としては黒色を用い、金属箔粉６としては、金箔粉または銀箔粉が用いられ、蒔絵調の模様が形成される。ベース色は、被覆固定層２の着色により通常付与されるが、基材１の色がベース色である場合には、被覆固定層２を透明または半透明にし、基材１の色をベース色として用いてもよい。
【００３３】
図３は、転写シートを基材に転写することにより基材に蒔絵調の模様を形成する工程を示す断面図である。
図３（ａ）に示すように、基材７の表面に、被覆固定層５を接着させることにより、転写シート１０を基材７に貼り付ける。次に、図３（ｂ）に示すように、紫外線８を転写シート１０に照射することにより、クリヤ層２を硬化させる。
【００３４】
次に、図３（ｃ）に示すように、クリヤ層２からベースフィルム１を剥離して除去する。
以上のようにして、転写シート１０を基材７の上に接着させ、転写シート１０が有する蒔絵調の模様を基材７の上に形成することができる。
【００３５】
図４は、基材の表面形状に沿うように転写シートを変形させて成型する状態を説明するための側面図である。基材７の上に、転写シート１０を載せ、転写シート１０を圧縮した空気などで基材７の表面に押し付けて、基材７の表面形状に沿うように転写シート１０を変形させて成型する。これによって、転写シート１０を基材７の表面に接着させることができる。転写シート１０を基材７の表面に接着させた後、上記と同様にして紫外線を照射して転写シート１０のクリヤ層を硬化させ、次に転写シート１０からベースフィルムを剥離して除去する。
【００３６】
なお、上記実施例では、被覆固定層の上に接着剤層を設けた転写シートを用いたが、被覆固定層が接着性を有する場合、接着剤層を設けずに、被覆固定層を直接基材に接着させてもよい。
【００３７】
＜実施例１＞
（クリヤ層形成用塗料の調製）
アクリル系ポリマー（日本合成化学工業（株）製、商品名「コーポニール１３５５」）６７重量部、ウレタンアクリレート（新中村化学社製、商品名「ＮＫエステルＡ−６ＨＡ」）６０重量部、トルエン８０重量部、酢酸エチル５０重量部、及び光重合開始剤（チバガイギー社製、商品名「イルガキュア１８４」）５重量部を均一に溶解し、固形分４０重量％の紫外線硬化樹脂からなる塗料を調製した。
【００３８】
（被覆固定層形成用塗料の調製）
エポキシ基含有樹脂（ダイセル化学（株）製、商品名「セルトップ８５０」）と、カーボンブラック顔料（三菱化学（株）製、商品名「カーボンブラックＭＡ１００」）を１００：２の重量比となるように混合し、ロールミルにて分散した。これに、シラノール基含有硬化剤（ダイセル化学（株）製、商品名「ＣＡＴ−Ａ　ＨＧ−００６」）を固形分重量比で１００：３となるように添加混合し、さらにメチルイソブチルケトンを加えて、固形分６０重量％の塗料を調製した。
【００３９】
（接着剤層形成用塗料の調製）
水酸基含有ポリウレタン樹脂（日立化成ポリマー（株）製、商品名「ハイポン７６６２」）と、イソシアネート硬化剤（住友バイエルウレタン（株）製、「スミジュールＮ−３３００」）を１００：５の重量比となるように混合し、酢酸ブチルを加えて固形分２０重量％の塗料を調製した。
【００４０】
〔クリヤ層の形成〕
厚み５０μｍの延伸ＰＥＴフィルム（東洋紡（株）製、商品名「エステルフィルムＥ−５１００」）の上に、バーコーターを用いて、上記のクリヤ層形成用塗料を塗装した。塗装後熱風乾燥炉にて１１０℃で２分間乾燥し、溶剤を除去して、厚み４０μｍのクリヤ層を形成した。
【００４１】
〔金箔粉の散布〕
図５に示すように、金箔粉６をパイプ１１に充填し、パイプ１１に振動を与えることにより、パイプ１１から金箔粉６を落下させてクリヤ層の上に金箔粉６を散布した。パイプ１１としては、直径１３ｍｍの塩化ビニル製パイプを用いた。また金箔粉６としては、粒子径０．５〜５ｍｍの福田金属箔粉工業（株）製のものを用いた。
【００４２】
〔被覆固定層の形成〕
金箔粉を散布した後、上記の被覆固定層形成用塗料をカーテンフローコーターにより塗装した。塗装後熱風乾燥炉で１３０℃２分間乾燥し、厚み２５μｍの被覆固定層を形成した。
【００４３】
〔接着剤層の形成〕
被覆固定層の上に、バーコーターを用いて、上記接着剤層形成用塗料を塗装し、塗装後１００℃で１分間乾燥した。これにより厚み５μｍの接着剤層を形成した。
【００４４】
〔転写シートの基材上への接着〕
基材であるアルミニウム板の上に、以上のようにして形成した転写フィルムを、接着剤層が基材上に位置するように配置し、ラミネーターを用いて貼り付けた、ラミネート条件としては、８０℃、４ｋｇ／ｃｍ^２の圧力で貼り付けた。
【００４５】
〔紫外線照射〕
以上のようにして貼り付けた後、集光型反射板を使用した１２０Ｗ／ｃｍの高圧水銀灯の下を、上記転写シートを貼り付けた基材を１０ｍ／分の速度で通過させることにより、転写シートに紫外線を照射し、クリヤ層を硬化させた。その後、ベースフィルムをクリヤ層から剥離した。基材の上には、転写シートが有する蒔絵調の模様が付与された。
【００４６】
＜実施例２＞
本実施例では、立体的な表面形状を有する基材の上に転写シートを成型しながら貼り付ける実施例について説明する。
【００４７】
（被覆固定層形成用塗料の調製）
カルボン酸基含有アクリル樹脂（アビシア（株）製、商品名「ＮｅｏＲｅｚＲ９６７９」）と、イミド系硬化剤（日清紡社製、商品名「カルボジライトＶ−０２」）を、固形分重量比で９５：５となるように混合し、これに脱イオン水を加えて、固形分６０重量％の塗料を調製した。
【００４８】
〔クリヤ層の形成〕
ベースフィルムとして、無延伸ＰＥＴフィルム（東洋紡（株）製、商品名「ペットマックスＡ−５６５ＳＥＩＲ」）を用い、この上にバーコーターにより、実施例１と同様のクリヤ層形成用塗料を塗装した。塗装後、熱風乾燥炉で８０℃にて残留溶剤が樹脂中に２重量％以下、好ましくは１重量％以下になるまで乾燥し、厚み６０μｍのクリヤ層を形成した。
【００４９】
〔金箔粉の散布〕
実施例１と同様にして、クリヤ層の上に金箔粉を散布した。
【００５０】
〔被覆固定層の形成〕
上記の被覆固定層形成用塗料を用い、金箔粉を散布したクリヤ層の上に、カーテンフローコーターで塗装し、塗装後熱風乾燥炉で８０℃にて残留溶剤が樹脂中に２重量％以下、好ましくは１重量％以下になるまで乾燥し、厚み３０μｍの被覆固定層を形成した。
【００５１】
〔接着剤層の形成〕
実施例１と同様の接着剤層形成用塗料を用い、実施例１と同様にして接着剤層を形成した。
【００５２】
〔転写シートの成型〕
プラスチック製の自動車型模型の上に、以上のようにして得られた転写フィルムを載せ、圧空成型機を用いて、圧縮した空気で転写シートを基材である自動車型模型に押し付け、基材の表面形状に沿うように転写シートを変形させ成型加工した。
【００５３】
〔紫外線照射〕
次に、実施例１と同様にして、紫外線を転写シートに照射してクリヤ層を硬化させ、ベースフィルムをクリヤ層から剥離した。転写シートが有する蒔絵調の模様が、基材である自動車型模型の上に付与された。
【００５４】
【発明の効果】
本発明によれば、金箔粉または銀箔粉などの金属箔粉を配した蒔絵調の模様を、転写によって基材上に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に従う一実施例の転写シートを示す断面図。
【図２】転写シートの金属箔粉層における金属箔粉の配置状態を示す平面図。
【図３】本発明に従う一実施例の転写シートを基材上に転写する工程を示す断面図。
【図４】本発明に従う一実施例の転写シートを基材上に成型しながら貼り付ける状態を示す側面図。
【図５】金属箔粉を散布する方法の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
１…ベースフィルム
２…クリヤ層
３…金属箔粉層
４…被覆固定層
５…接着剤層
６…金属箔粉
７…基材
８…紫外線
１０…転写フィルム
１１…パイプ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
According to the present invention, a lacquer-like pattern in which a metal foil powder such as a gold foil powder or a silver foil powder is arranged on a base material such as a mobile phone, a cosmetic case, a partition, a wooden furniture, a Buddhist altar can be formed by transfer. The present invention relates to a transfer sheet and a pattern forming method.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
The lacquer patterns that are produced in crafts are painted by lacquer and then scattered or pasted with gold or silver foil powder, and then lacquered and then spread. ing. When such a lacquer-like pattern is applied to a mass-produced product, a manual operation applied to a craft is not suitable.
[0003]
As an industrial method that can provide a lacquer-like pattern, a method of applying a paint mixed with gold foil powder or silver foil powder is considered. However, in such a method, when mixing the paint, there is a problem that the metal foil powder is crushed, and the metal foil powder cannot be arranged at a desired position, and a desired pattern can be provided. There is a problem that can not be.
[0004]
An object of the present invention is to provide a transfer sheet capable of forming a lacquer-like pattern on which a metal foil powder such as a gold foil powder or a silver foil powder is arranged on a substrate by transfer, and a pattern forming method using the same. is there.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The transfer sheet of the present invention is a base film, a clear layer provided on the base film, made of an ultraviolet curable resin or an electron beam curable resin, and a metal foil powder provided by disposing a metal foil powder on the clear layer. And a cover fixing layer provided on the clear layer for covering and fixing the metal foil powder.
[0006]
In the present invention, when the coating and fixing layer has adhesiveness, after adhering the coating and fixing layer on the substrate, the transfer sheet is irradiated with ultraviolet light or an electron beam to cure the clear layer, and then the base film is peeled off. By removing it, a pattern consisting of a clear layer, a metal foil powder layer, and a coating fixing layer can be formed on the substrate.
[0007]
If the coating and fixing layer does not have adhesiveness, an additional adhesive layer is provided on the coating and fixing layer, and after bonding this adhesive layer to the base material, a pattern is formed on the base material in the same manner as described above. can do.
[0008]
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the pattern which consists of a coating fixed layer, a metal foil powder layer, and a clear layer can be transferred to a base material. In the metal foil powder layer, the metal foil powder is arranged so as to have a desired pattern, and the clear layer is provided on the metal foil powder. Can be applied to the material.
[0009]
After the transfer, the coating and fixing layer becomes a base layer of the metal foil powder layer. Therefore, it is preferable to color the coating and fixing layer. Since a lacquer pattern is generally based on black, the color of the coating fixed layer is particularly preferably black, but is not limited thereto. When the base material is colored, the base color may be used as the base color without coloring the coating fixed layer. In this case, the coating fixed layer is preferably transparent or translucent.
[0010]
Although the base film used in the present invention is not particularly limited, a film that transmits ultraviolet rays or electron beams is preferably used since the base film is irradiated with ultraviolet rays or electron beams after transfer. Further, since the base film is peeled off from the clear layer after the clear layer is cured, a film having a releasability from the cured clear layer is preferably used. As such a base film, for example, a film made of polyethylene terephthalate (PET) resin, high-density polyethylene resin, polypropylene resin, or the like can be used. In addition, as described later, when the transfer sheet is deformed and shaped to adhere to the surface shape of the base material and is adhered to the surface of the base material, a flexible base film is preferably used. As these, unstretched PET films and olefin-based films such as polypropylene are preferably used.
[0011]
The thickness of the base film is not particularly limited, but is generally preferably about 50 to 500 μm, and more preferably 100 to 300 μm. If the thickness of the base film is too thin, the base film may be broken when peeled off. In addition, when a clear layer is formed by coating on the base film, the rigidity becomes insufficient and handling becomes difficult. On the other hand, if the thickness is too large, an effect proportional to the thickness cannot be obtained and it is not economical. Further, since ultraviolet rays or electron beams are irradiated through the base film, if the thickness is too large, the amount of ultraviolet rays and the like is undesirably reduced.
[0012]
The clear layer in the present invention is formed from an ultraviolet curable resin or an electron beam curable resin.
Examples of these resins include simple substances or mixtures of compounds having one or more ethylenically unsaturated double bonds in the molecule, and simple substances or mixtures of compounds having one or more cationically polymerizable groups in the molecule. Specifically, unsaturated polyester resin, polyester polyacrylate resin, polyester polymethacrylate resin, epoxy polyacrylate resin, epoxy polymethacrylate resin, urethane polyacrylate resin, urethane polymethacrylate resin, acrylic polyacrylate resin, acrylate polymethacrylate resin, etc. Is mentioned.
[0013]
These resins include, for the purpose of reducing adhesiveness, for example, a saturated acrylic resin, a saturated polyester resin, a polyurethane resin, a polyallyl phthalate resin, a cellulose resin, a butyral resin, a synthetic rubber, a polystyrene resin, and styrene-maleic acid. Resins, ethylene-vinyl acetate copolymer resins and the like may be included.
[0014]
In the case of ultraviolet curing, a photopolymerization initiator is generally blended. As the photopolymerization initiator, for example, a known photopolymerization initiator that is generally used for an ultraviolet curable resin can be used. When a photopolymerization initiator is not blended, crosslinking can be generally performed by irradiation with an electron beam, so that the resin can be used as an electron beam curing resin.
[0015]
The clear layer can be generally formed as a coating film by coating on a base film. As a paint for forming such a coating film, any paint form such as a solvent-based, water-based, or emulsion-based paint may be used.
[0016]
The thickness of the clear layer is not particularly limited, but is generally preferably about 5 to 200 μm, and more preferably about 30 to 100 μm. Since the clear layer is a layer located on the metal foil powder layer after transfer, if the thickness of the clear layer is too thin, the glossiness in appearance is reduced and a high-grade feeling as a design cannot be sufficiently obtained. There is. In addition, durability, scratch resistance and the like may be insufficient. Conversely, if the clear layer is too thick, it may take time in a drying step or the like when forming the clear layer, or cracks may occur due to internal distortion.
[0017]
A metal foil powder layer is provided on the clear layer. The metal foil powder layer can be formed by arranging the metal foil powder on the clear layer. The method of arranging the metal foil powder layer is not particularly limited. For example, the metal foil powder can be placed on the clear layer and dropped while vibrating. In order to prevent the metal foil powder from scattering after falling, the surface of the clear layer is dried to the extent that it has adhesiveness, and even if the metal foil powder is placed on the clear layer whose surface has adhesiveness. Good. Further, after a layer having an adhesive property is separately applied on the clear layer, a metal foil powder may be disposed thereon. As a manufacturing method, the lamination order may be appropriately changed such that the clear layer is laminated last.
[0018]
Examples of the metal foil powder used in the present invention include gold foil powder, silver foil powder, copper foil powder, and titanium powder that is electrolytically colored. Further, a powder made of another material exhibiting a preferable metallic luster appearance may be used, and it may be used in combination with them.
[0019]
The thickness of the metal foil powder used in the present invention is not particularly limited, but is generally about 0.1 to 1.0 μ. Also, the diameter of the metal foil powder used in the present invention is not particularly limited, but a powder having a size suitable for the desired design can be used.
[0020]
A coating fixing layer for covering and fixing the metal foil powder is provided on the metal foil powder layer. As described above, the coating fixing layer may be colored in the base color of the pattern. Examples of the resin forming the coating fixing layer include urethane-based resins, polyester-based resins, acrylic-based resins, and epoxy-based resins. As described above, when the transfer sheet is deformed and shaped so as to conform to the surface shape of the base material, it is preferable that the transfer sheet be formed of a resin material having a large elongation at break. The preferred elongation at break is 10 to 200%, although it depends on the amount of deformation in molding. If the elongation at break is too small, it is difficult to follow the substrate at the time of sticking, and wrinkles and the like are likely to occur.
[0021]
If the elongation at break is too large, blocking tends to occur because the resin itself is soft.
The thickness of the coating and fixing layer is not particularly limited, but is preferably about 10 to 40 μm. If the thickness of the coating and fixing layer is too thin, the thickness of the metal foil powder cannot be covered.
[0022]
If the thickness of the coating and fixing layer is too large, the metal foil powder may flow in the vertical direction in the molding step.
When the coating and fixing layer does not have adhesiveness, an adhesive layer may be further provided on the coating and fixing layer. Examples of the resin material of the adhesive layer include a urethane resin, a polyester resin, and an epoxy resin, but are not particularly limited as long as they have an adhesive property. However, it is needless to say that, at the time of sticking, as in the case of other laminated resins, followability of elongation is required.
[0023]
The thickness of the adhesive layer is not particularly limited, but is preferably about 1 to 30 μm. If the thickness of the adhesive layer is too thin, the bonding performance often does not sufficiently appear.If the thickness of the adhesive layer is too thick, the metal foil powder flows in the vertical direction in the molding process, similarly to the coating fixing layer. Or the adhesive may protrude from the side, resulting in a poor appearance.
[0024]
The pattern forming method of the present invention is a method of forming a pattern on a base material using the transfer sheet of the present invention, and a step of placing a coating fixing layer or an adhesive layer of the transfer sheet on the base material and bonding them. And a step of irradiating the transfer sheet with ultraviolet rays or electron beams to cure the clear layer, and a step of peeling and removing the base film from the transfer sheet.
[0025]
When the coating and fixing layer has adhesiveness, the coating and fixing layer is placed on the base material and the transfer sheet is bonded. When an adhesive layer is provided on the cover fixing layer, the adhesive layer is placed on the base material and the transfer sheet is adhered.
[0026]
In the present invention, when the surface of the base material has a three-dimensional shape, the transfer sheet is deformed and shaped so as to conform to the surface shape of the base material, and the cover fixing layer or the adhesive layer is adhered to the base material surface. Although the transfer sheet is not particularly limited, it can be formed by using a compression molding machine that applies air pressure to the transfer sheet.
[0027]
After adhering the transfer sheet to the base material, the clear layer is irradiated with ultraviolet rays or electron beams through the base film to cure the clear layer. By curing the clear layer, the hardness of the clear layer is increased, and the glossiness in appearance can be increased, and the durability and scratch resistance can be enhanced.
Next, the base film is peeled off from the clear layer and removed.
[0028]
According to the present invention, a lacquer-like pattern in which metal foil powder such as gold foil powder or silver foil powder is arranged can be formed on a substrate by transfer. The substrate on which a pattern is formed using the transfer sheet of the present invention is not particularly limited. For example, a cell phone, a container exterior such as a cosmetic case, a building interior such as a partition, a wooden interior, a car interior, Household appliances exterior, Buddhist altars and the like.
[0029]
According to the present invention, a lacquer-like pattern having a solid feeling and a glossy feeling can be easily applied to a substrate by transfer. Further, even on a three-dimensional three-dimensional base material, the transfer sheet can be deformed and molded so as to conform to the shape of the base material surface, and the pattern can be transferred. Further, when the transfer sheet is molded, a crack is generated in the metal foil powder due to the tension of the molding process, so that a unique design feeling can be exhibited.
[0030]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described with reference to specific examples. However, the present invention is not limited to the following examples, and can be implemented with appropriate modifications without departing from the spirit of the present invention. .
[0031]
FIG. 1 is a sectional view showing a transfer film 10 according to an embodiment of the present invention. On the base film 1, a clear layer 2 is provided. On the clear layer 2, a metal foil powder layer 3 on which a metal foil powder 6 is arranged is provided. Further, on the clear layer 2, a coating fixing layer 4 for covering and fixing the metal foil powder 6 is provided. An adhesive layer 5 is provided on the cover fixing layer 4.
[0032]
FIG. 2 is a plan view showing an arrangement state of the metal foil powder 6 in the metal foil powder layer 3. The metal foil powders 6 are usually arranged in a random state, and the metal foil powders 6 of various different shapes are arranged to form a lacquer-like pattern. Usually, black is used as the base color, and gold foil powder or silver foil powder is used as the metal foil powder 6, and a lacquer-like pattern is formed. The base color is usually given by coloring the coating fixed layer 2, but when the color of the base material 1 is the base color, the coating fixed layer 2 is made transparent or translucent, and the color of the base material 1 is changed to the base color. May be used.
[0033]
FIG. 3 is a cross-sectional view illustrating a step of forming a lacquer-like pattern on the base material by transferring the transfer sheet to the base material.
As shown in FIG. 3A, the transfer sheet 10 is attached to the substrate 7 by adhering the coating and fixing layer 5 to the surface of the substrate 7. Next, as shown in FIG. 3B, the clear layer 2 is cured by irradiating the transfer sheet 10 with ultraviolet rays 8.
[0034]
Next, as shown in FIG. 3C, the base film 1 is peeled off from the clear layer 2 and removed.
As described above, the transfer sheet 10 is adhered onto the substrate 7, and the lacquer-like pattern of the transfer sheet 10 can be formed on the substrate 7.
[0035]
FIG. 4 is a side view for explaining a state in which the transfer sheet is deformed and molded along the surface shape of the base material. The transfer sheet 10 is placed on the base material 7, and the transfer sheet 10 is pressed against the surface of the base material 7 with compressed air or the like, and the transfer sheet 10 is deformed and shaped along the surface shape of the base material 7. . Thereby, the transfer sheet 10 can be adhered to the surface of the substrate 7. After the transfer sheet 10 is adhered to the surface of the substrate 7, the clear layer of the transfer sheet 10 is cured by irradiating ultraviolet rays in the same manner as described above, and then the base film is peeled off from the transfer sheet 10 and removed.
[0036]
In the above embodiment, a transfer sheet having an adhesive layer provided on the coating and fixing layer was used. However, when the coating and fixing layer has an adhesive property, the coating and fixing layer is directly provided without the adhesive layer. It may be adhered to a material.
[0037]
<Example 1>
(Preparation of clear layer forming paint)
67 parts by weight of an acrylic polymer (manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd., trade name "Corponyl 1355"), 60 parts by weight of urethane acrylate (manufactured by Shin-Nakamura Chemical Co., Ltd., trade name "NK Ester A-6HA"), toluene 80 Parts by weight, 50 parts by weight of ethyl acetate, and 5 parts by weight of a photopolymerization initiator (trade name "Irgacure 184" manufactured by Ciba Geigy) are uniformly dissolved to prepare a coating composed of an ultraviolet curable resin having a solid content of 40% by weight. .
[0038]
(Preparation of coating for forming coating layer)
A weight ratio of an epoxy group-containing resin (manufactured by Daicel Chemical Co., Ltd., trade name "Cell Top 850") and carbon black pigment (manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation, trade name "carbon black MA100") is 100: 2. And dispersed with a roll mill. To this, a silanol group-containing curing agent (manufactured by Daicel Chemical Industries, Ltd., trade name "CAT-A HG-006") was added and mixed so that the solid content weight ratio became 100: 3, and methyl isobutyl ketone was further added. Thus, a paint having a solid content of 60% by weight was prepared.
[0039]
(Preparation of paint for forming adhesive layer)
A hydroxyl group-containing polyurethane resin (manufactured by Hitachi Chemical Co., Ltd., trade name "Hypon 7662") and an isocyanate curing agent (manufactured by Sumitomo Bayer Urethane Co., Ltd., "Sumidur N-3300") are in a weight ratio of 100: 5. Butyl acetate was added to prepare a paint having a solid content of 20% by weight.
[0040]
(Formation of clear layer)
Using a bar coater, the above-mentioned clear layer forming paint was applied on a stretched PET film having a thickness of 50 μm (trade name “Ester Film E-5100” manufactured by Toyobo Co., Ltd.). After the coating, the coating was dried at 110 ° C. for 2 minutes in a hot-air drying oven, and the solvent was removed to form a clear layer having a thickness of 40 μm.
[0041]
(Spraying gold leaf powder)
As shown in FIG. 5, the gold foil powder 6 was filled in the pipe 11, and the pipe 11 was vibrated to drop the gold foil powder 6 from the pipe 11 and spray the gold foil powder 6 on the clear layer. As the pipe 11, a vinyl chloride pipe having a diameter of 13 mm was used. The gold foil powder 6 used was Fukuda Metal Foil Powder Co., Ltd. having a particle size of 0.5 to 5 mm.
[0042]
(Formation of coating fixed layer)
After the gold foil powder was sprayed, the coating material for forming the coating fixed layer was applied using a curtain flow coater. After the coating, the coating was dried in a hot air drying oven at 130 ° C. for 2 minutes to form a 25 μm-thick coating fixed layer.
[0043]
(Formation of adhesive layer)
The coating material for forming an adhesive layer was applied on the coating and fixing layer using a bar coater, and dried at 100 ° C. for 1 minute after application. Thus, an adhesive layer having a thickness of 5 μm was formed.
[0044]
(Adhesion of transfer sheet to substrate)
The transfer film formed as described above was placed on an aluminum plate as a base material such that the adhesive layer was positioned on the base material, and was attached using a laminator. C. and a pressure of 4 kg / cm ² .
[0045]
(UV irradiation)
After attaching as described above, the substrate is transferred at a speed of 10 m / min under a 120 W / cm high-pressure mercury lamp using a condensing reflector at a speed of 10 m / min. The sheet was irradiated with ultraviolet light to cure the clear layer. Thereafter, the base film was peeled from the clear layer. A lacquer-like pattern of the transfer sheet was provided on the substrate.
[0046]
<Example 2>
In the present embodiment, an embodiment will be described in which a transfer sheet is attached to a base material having a three-dimensional surface shape while being molded.
[0047]
(Preparation of coating for forming coating layer)
A carboxylic acid group-containing acrylic resin (manufactured by Avicia Corporation, trade name "NeoRezR9679") and an imide-based curing agent (manufactured by Nisshinbo Co., Ltd., trade name "Carbodilite V-02") were mixed at a solid content weight ratio of 95: 5. The resulting mixture was mixed with deionized water to prepare a paint having a solid content of 60% by weight.
[0048]
(Formation of clear layer)
As a base film, a non-stretched PET film (trade name “Petmax A-565SEIR” manufactured by Toyobo Co., Ltd.) was used, and the same clear layer forming paint as in Example 1 was applied thereon with a bar coater. After coating, the resin was dried in a hot-air drying oven at 80 ° C. until the residual solvent became 2% by weight or less, preferably 1% by weight or less, to form a clear layer having a thickness of 60 μm.
[0049]
(Spraying gold leaf powder)
In the same manner as in Example 1, gold foil powder was sprayed on the clear layer.
[0050]
(Formation of coating fixed layer)
Using the coating for forming the coating fixing layer, apply a curtain flow coater on the clear layer on which the gold foil powder has been scattered, and after coating, the residual solvent is 2% by weight or less in the resin at 80 ° C. in a hot air drying furnace. Preferably, it was dried until it became 1% by weight or less to form a coating fixed layer having a thickness of 30 μm.
[0051]
(Formation of adhesive layer)
An adhesive layer was formed in the same manner as in Example 1 by using the same adhesive layer forming paint as in Example 1.
[0052]
[Molding transfer sheet]
The transfer film obtained as described above is placed on a plastic car model, and the transfer sheet is pressed against the base car model with compressed air using a compressed air molding machine. The transfer sheet was deformed and shaped to conform to the surface shape.
[0053]
(UV irradiation)
Next, in the same manner as in Example 1, the transfer sheet was irradiated with ultraviolet rays to cure the clear layer, and the base film was peeled off from the clear layer. The lacquer-like pattern of the transfer sheet was provided on the car model that was the base material.
[0054]
【The invention's effect】
According to the present invention, a lacquer-like pattern in which metal foil powder such as gold foil powder or silver foil powder is arranged can be formed on a substrate by transfer.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a transfer sheet according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing an arrangement state of metal foil powder in a metal foil powder layer of a transfer sheet.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a step of transferring a transfer sheet according to one embodiment of the present invention onto a substrate.
FIG. 4 is a side view showing a state in which a transfer sheet of one embodiment according to the present invention is adhered while being molded on a base material.
FIG. 5 is a perspective view showing an example of a method of spraying metal foil powder.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Base film 2 ... Clear layer 3 ... Metal foil powder layer 4 ... Coating fixing layer 5 ... Adhesive layer 6 ... Metal foil powder 7 ... Base material 8 ... Ultraviolet light 10 ... Transfer film 11 ... Pipe

Claims

A base film,
Provided on the base film, a clear layer made of an ultraviolet curable resin or an electron beam curable resin,
A metal foil powder layer provided by disposing a metal foil powder on the clear layer,
A transfer fixing sheet provided on the clear layer to cover and fix the metal foil powder.

The transfer sheet according to claim 1, wherein an adhesive layer is further provided on the cover fixing layer.

A method for forming a pattern on a substrate using the transfer sheet according to claim 1,
A step of placing the coating fixing layer or the adhesive layer of the transfer sheet on the base material and bonding the same,
Irradiating the transfer sheet with ultraviolet rays or electron beams to cure the clear layer,
Peeling and removing the base film from the transfer sheet.

4. The pattern forming method according to claim 3, wherein the transfer sheet is deformed and shaped so as to conform to the surface shape of the base material, and the cover fixing layer or the adhesive layer is adhered to the base material surface. .