JP2004129219A - 光信号伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の通信装置P1が通信信号と重畳して制御信号を電気光変換手段8により光信号へ変換して当該光信号を光信号伝送路A1を介して第2の通信装置Q1に対して送信する光信号伝送システムで、第2の通信装置Q1により受信される制御信号の受信レベルを適度なレベルに制御する。
【解決手段】第1の通信装置P1では、光−電気変換器1や受光レベル検知回路2やCPU4や可変抵抗器7から構成される制御信号レベル制御手段が、第2の通信装置Q1に対する制御信号の伝送状況に関する情報に基づいて、第2の通信装置Q1により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるように、電気光変換手段8により光信号に変換される前の制御信号のレベルを制御する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の通信装置が通信信号と重畳して制御信号を光信号へ変換して当該光信号を光信号伝送路を介して第2の通信装置に対して送信する光信号伝送システムに関し、特に、第1の通信装置が制御信号の送信レベルを制御することにより、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルを適度なレベルに制御する光信号伝送システムに関する。また、本発明は、第2の通信装置が受信した制御信号のレベルを制御することにより、当該制御信号のレベルを適度なレベルに制御する光信号伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、携帯電話やぺ一ジャ等の移動体通信では、端末へ向けて電波を送信するために或いは端末から電波を受信するために、無線周波数(RF:Radio Frequency)の信号を増幅する増幅器を含む無線信号増幅装置が用いられる。
また、トンネル、地下街、地下鉄の駅やホーム、ビルの中などのように、電波が届きにくい場所では、無線通信を行うことができない。このような無線通信の不感地に対する対策として、光ファイバケーブルを用いた光変換型の無線信号中継増幅装置が用いられる。このような光変換型無線信号中継増幅装置は、光ファイバが細径であることや光ファイバの伝送損失が小さいことなどの利点を生かして、無線通信の不感地まで、光回線により無線信号を長距離伝送する。
【0003】
図7には、一般的な構成の光変換型無線信号中継増幅装置から構成された光信号伝送システムの一例を示してある。
同図に示した光信号伝送システムでは、変復調装置(図示せず)との間で信号の送受信を行う装置である親局装置P11と、電波の不感地においてアンテナ等(図示せず)を用いて端末との間で信号を送受信する装置である子局装置Q11とが光ファイバケーブルA11、B11により接続されており、親局装置P11と子局装置Q11との間で双方向で光信号が伝送される。
【0004】
なお、本明細書では、親局装置から子局装置への通信の方向を下りと言い、子局装置から親局装置への通信の方向を上りと言う。
また、変復調装置から親局装置P11及び子局装置Q11を介してアンテナ等へ送信される下り信号は、例えば基地局装置から不感地に存在する移動局装置に対して送信される通信信号であり、また、アンテナ等から子局装置Q11及び親局装置P11を介して変復調装置へ送信される上り信号は、例えば不感地に存在する移動局装置から基地局装置に対して送信される通信信号である。
【0005】
変復調装置からの下り信号は、アンテナ或いはケーブルにより、親局装置P11に入力される。親局装置P11では、入力された信号が、当該親局装置P11が対象としている周波数帯域のみを通過させる帯域通過フィルタ(BPF:BandPass Filter)121を通過した後に、増幅器122により適当な大きさのレベルに増幅され、電気−光変換器(E/O)123により電気信号から光信号へ変換されて、光ファイバケーブルA11を介して子局装置Q11へ送信される。ここで、電気信号から光信号への変換としては、光信号を搬送波として無線信号(RF信号)により光強度の直接変調を行うアナログ光変調を用いるのが一般的である。
【0006】
親局装置P11においてRF信号により変調されて送信された光信号は、子局装置Q11において光−電気変換器(O/E)131により元の電気信号の形へ変換された後に、増幅器132により適当な大きさのレベルにまで増幅され、帯域通過フィルタ133を通過して、アンテナ等へ出力される。
【0007】
同様に、上り信号については、子局装置Q11において、アンテナ等からの電気信号が、帯域通過フィルタ134を通過した後に、増幅器135により適当な大きさのレベルに増幅され、電気−光変換器(E/O)136により電気信号から光信号へ変換されて、光ファイバケーブルB11を介して親局装置P11へ送信される。
【0008】
子局装置Q11においてRF信号により変調されて送信された光信号は、親局装置P11において光−電気変換器(O/E)124により元の電気信号の形へ変換された後に、増幅器125により適当な大きさのレベルにまで増幅され、帯域通過フィルタ126を通過した後に、アンテナ或いはケーブルにより変復調装置に向けて出力される。
【0009】
図8には、上記図7に示したような親局装置P11と子局装置Q11との間で装置の動作状態の監視制御を行う場合における構成例を示してあり、図8を参照して当該監視制御を行うための信号伝送方式を説明する。
親局装置P12には、上記図7に示したものと同様な各処理部141〜146と、更に、CPU(Central Processing Unit)147と、モデム(MODEM)148が備えられている。
同様に、子局装置Q12には、上記図7に示したものと同様な各処理部151〜156と、更に、CPU157と、モデム158が備えられている。
また、親局装置P12と子局装置Q12とは、2つの光ファイバケーブルA12、B12を介して接続されている。
【0010】
このように、各装置P12、Q12では、CPU147、157を備えており、各装置P12、Q12自身の監視制御を一括して行っている。
そして、各装置P12、Q12では、このような自己装置の監視制御に関する情報の信号(監視制御信号)を他方の装置(相手装置)Q12、P12に対して伝送する場合には、CPU147、157から監視制御状態を通報するための送信データを出力し、当該送信データの信号に対してモデム148、158により変調を行い、当該変調により得られた変調信号を電気−光変換器143、156の駆動電流(E/O駆動電流)に直接的に重畳することにより、当該変調信号を光信号として光ファイバケーブルA12、B12中を伝送させる。
【0011】
一方、このような変調信号が重畳された光信号の受信側の装置Q12、P12では、光−電気変換器151、144により得られた電流から重畳された変調信号を直接的に取り出して、当該変調信号をモデム158、148により元のデータ信号に復調し、当該復調したデータ信号をCPU157、147に取り込むことにより、送信側の装置P12、Q12の監視制御状態を認識することができる。
【0012】
ところで、光ファイバの伝送損失はファイバ長にほぼ比例するため、光回線の距離によって光信号レベルの減衰量が異なる。このため、上記図8に示したような光信号伝送システムでは、親局装置P12と子局装置Q12との間の光回線の距離に応じて光信号を受信する側の装置における受光レベルが異なり、この結果、光信号の受信側の装置により受信する監視制御信号のレベルも異なることとなる。
【0013】
こうしたことから、光伝送区間の距離が長い場合には、送信側の装置P12、Q12のモデム148、158による変調信号が受信側の装置Q12、P12により受信されるレベルが低くなり、このため信号対雑音比(SN比:Signal−to−Noise ratio)が悪くなる。また、SN比が更に低くなると、監視制御信号の受信レベルが復調可能なレベル以下になってしまい、監視制御信号の通信が不可能になってしまうという問題(ここで、問題Aと言う)が生じる。
【0014】
ここで、このような問題Aを回避する一例として、モデム148、158からの変調信号のレベルをあらかじめ大きく設定しておく方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、当該変調信号はE/O駆動電流に直接的に重畳されることから、モデム148、158からの変調信号のレベルが過大であると、本来伝送すべき本線信号(下りのRF信号や上りのRF信号)の信号品質を劣化させてしまうといった不具合があった。
【0015】
具体的に、図9(a)、(b)には、このような信号品質の劣化の一例を示してある。なお、同図(a)、(b)のグラフの横軸は周波数を示しており、縦軸は信号のレベルを示している。
例えば、本来伝送すべき本線信号T1が同図(a)に示されるような信号である場合には、同図(b)に示されるように、本線信号T1の両側の脇にスプリアス(3次歪)T2、T3が発生してしまって本線信号T1の信号品質に重大な影響を与えてしまうといった不具合があった。
【0016】
また、上記のような問題Aを回避する他の例として、受光レベルに応じて発光レベルを制御する方法が考えられる。
図10には、親局装置P13を発光レベルを制御する側の装置(発光レベル制御側の装置)として、子局装置Q13を受光レベルを通知する側の装置(受光レベル通知側の装置)とした場合において、受光レベルに応じて発光レベルを制御する構成例を示してある。
【0017】
親局装置P13には、例えば上記図8に示したものと同様に、CPU161や、モデム162や、電気−光変換器163や、光−電気変換器164などが備えられている。
子局装置Q13には、例えば上記図8に示したものと同様に、光−電気変換器171や、CPU174や、モデム175や、電気−光変換器176などが備えられているとともに、更に、受光レベル検知回路172と、A/D(Analog to Digital)変換器173が備えられている。
また、親局装置P13と子局装置Q13とは、2つの光ファイバケーブルA13、B13を介して接続されている。
【0018】
そして、受光レベル通知側の子局装置Q13では、受光レベル検知回路172により検知(検出)した受光レベルの情報として例えば検波電圧をA/D変換器173を通してCPU174へ送り、CPU174は当該検波電圧に関する情報をモデム175を通して監視制御信号に乗せて発光レベル制御側の親局装置P13へ伝送する。発光レベル制御側の親局装置P13では、子局装置Q13から受信した監視制御信号に含まれる受光レベルの情報に基づいて、例えばあらかじめ決められたテーブルに従って電気−光変換器163に対する駆動電流を制御することにより、発光レベルを制御する。
【0019】
ここで、図11には、受光レベルを検知する回路(受光レベル検知回路)の一例を示してある。
同図に示した受光レベル検知回路は、フォトダイオード(PD)181の一端と負荷抵抗182の一端とを接続して、フォトダイオード181の他端にバイアス電圧VBを印加し、負荷抵抗182の他端を接地して構成されている。
この受光レベル検知回路では、受光素子として用いるフォトダイオード181にバイアス電圧VBをかけることにより、入力される光に対して受光効率に応じた電流が出力される。そして、このようなフォトダイオード181に付けられた負荷抵抗182の前記一端の電圧(端子電圧)を観測することにより光出力に比例した電圧を得ることができ、これにより、受光レベルを検知することができる。
【0020】
また、発光レベルを制御する構成としては、例えば、電気−光変換器123、136、143、156、163、176として用いられる発光素子であるレーザダイオード(LD)に対する駆動電流を制御することにより発光レベルを制御する構成が用いられる。
しかしながら、このような方法では、レーザダイオードの駆動電流を直接的に制御して発光レベルを制御することが行われるため、発光レベルの制御に際してレーザダイオードの雑音特性や歪特性が変動してしまい、このため、本来伝送すべきRF信号の信号品質が変動してしまうといった不具合があった。
【0021】
また、一般に、通信を行う光ファイバケーブルは、装置の設置条件等に応じて、任意の長さに設定される。通常、光ファイバケーブルが長くなるに従って、ケーブル損失による信号レベルの減衰が発生するが、モデムにおける変調信号の入力レベル範囲は一定である。このため、光ファイバケーブルの距離が長くロスが大きくなったような場合には、モデムの入力レベルが検出範囲外となってしまい、通信不良となってしまうことがあり得る。
【0022】
なお、光信号のレベル制御に関して、従来技術の例を示す。
従来では、「アラーム伝送方法及び光信号伝送システム」において、送信装置と受信装置との間で電気信号を光信号へ変換して光ファイバを介して伝送するに際して、送信装置は異常が発生した場合に光信号を低下或いは停止し、受信装置は当該光信号の低下或いは停止により異常を検出することが行われていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0023】
【特許文献1】
特開2001−326613号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例で述べたように、従来の光信号伝送システムでは、親局装置と子局装置との間で本来伝送すべきRF信号に監視制御信号を重畳させて光信号として通信する場合に、監視制御信号を受信する側の装置における当該監視制御信号の受信レベルを適度なレベルに制御する構成に関して、更なる開発が望まれていた。
【0025】
本発明は、このような従来の事情に鑑みなされたものであり、第1の通信装置が通信信号と重畳して制御信号を光信号へ変換して当該光信号を光信号伝送路を介して第2の通信装置に対して送信するに際して、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルを適度なレベルに制御することができる光信号伝送システムを提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る光信号伝送システムでは、第1の通信装置が通信信号と重畳して制御信号を電気光変換手段により光信号へ変換して当該光信号を光信号伝送路を介して第2の通信装置に対して送信するに際して、第1の通信装置では、次のような処理を行う。
すなわち、第1の通信装置では、制御信号レベル制御手段が、第2の通信装置に対する制御信号の伝送状況に関する情報に基づいて、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるように、電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルを制御する。
【0027】
従って、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるように第1の通信装置において制御が行われるため、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルを適度なレベルに制御することができる。また、第1の通信装置において電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルが制御されるため、例えば電気光変換手段に対する駆動電流の全体が制御されるような場合と比べて、通信信号の伝送品質を安定化することができる。
【0028】
つまり、従来では、例えば通信信号と制御信号とを合わせた信号についての電気光変換のレベルを制御することが行われていたため、通信信号の伝送品質の変動が生じていたが、本発明では、制御信号のみのレベルを制御することが行われるため、通信信号の伝送品質の変動が生じない或いは小さくなるようにすることができる。
【0029】
ここで、第1の通信装置や第2の通信装置としては、種々な通信装置が用いられてもよい。なお、第1の通信装置と第2の通信装置としては、例えば両者が同一の通信装置を用いて構成されてもよく、或いは、両者が異なる通信装置を用いて構成されてもよい。ここで、同一の通信装置には、例えば、設定される情報以外のハードウエアが同一であって、親局装置として使用されるか或いは子局装置として使用されるかなどの使用状況に応じて異なる情報が設定されるような通信装置が含まれる。
【0030】
また、通信信号としては、種々な信号が用いられてもよく、例えば制御信号ではなくて本来伝送すべき信号が用いられる。一例として、本発明が移動通信システムの光変換型の無線信号中継に適用されるような場合には、通信信号として、例えば不感地に存在する移動局装置により下り通信されるRF信号や上り通信されるRF信号を用いることができる。
【0031】
また、制御信号としては、種々な信号が用いられてもよく、例えば、相手側に対して通知を行うような信号や、相手側に対して要求を行うような信号や、相手側からの要求に対して相手側に対して応答を行うような信号などを用いることができる。一例として、本発明が移動通信システムの光変換型の無線信号中継に適用されるような場合には、制御信号として、自己装置の状態に関する情報を相手側に対して通知するための信号などを用いることができ、例えば監視制御信号を用いることができる。
【0032】
また、通信信号と制御信号を重畳する態様としては、種々な態様が用いられてもよい。
また、電気光変換手段としては、種々なものが用いられてもよい。
電気光変換手段の一例及び通信信号と制御信号を重畳する態様の一例として、電気光変換手段としてレーザダイオードを用いて、電気信号である通信信号と電気信号である制御信号とを合成した信号を当該レーザダイオードの駆動信号として用いて、当該レーザダイオードにより発光する搬送波に相当する光信号を当該駆動信号により変調するような態様を用いることができる。
【0033】
また、光信号伝送路としては、種々なものが用いられてもよく、例えば光ファイバのケーブルを用いることができる。
また、光信号伝送路としては、例えば、第1の通信装置から第2の通信装置への通信と第2の通信装置から第1の通信装置への通信とで異なる光信号伝送路が用いられてもよく、或いは、同一の光信号伝送路が共用されてもよい。
また、一例として、第1の通信装置から第2の通信装置へ光信号伝送路を介して送信される光信号には、通信信号と制御信号との一方が含まれるときや両方が含まれるときがある。
【0034】
また、第2の通信装置に対する制御信号の伝送状況に関する情報としては、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるように制御するために用いることが可能な情報が用いられ、種々な情報が用いられてもよい。具体的には、第2の通信装置に対する制御信号の伝送状況に関する情報としては、例えば、第1の通信装置から第2の通信装置へ光信号伝送路を介して伝送される制御信号のレベル劣化に関する情報や、このようなレベル劣化を予想するために用いることが可能な光信号伝送路の長さに関する情報などが用いられる。
【0035】
また、第2の通信装置に対する制御信号の伝送状況に関する情報としては、例えば、第1の通信装置により検出されてもよく、或いは、第2の通信装置などにより検出されて当該検出結果が第1の通信装置へ通知されてもよい。
【0036】
また、受信レベルとしては、例えば受光レベルが用いられる。
また、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるようにする場合における当該所定のレベルとしては、例えば、一点のレベルの値ばかりでなく、所定の幅を有するレベルの範囲が用いられてもよい。具体的には、例えば、制御信号の受信レベルが一定値或いは当該一定値に近くなるように制御する態様ばかりでなく、制御信号の受信レベルが一定の範囲内になるように制御するような態様を用いることもできる。
【0037】
また、本発明に係る光信号伝送システムでは、第1の構成例として、次のように、第1の通信装置の制御信号レベル制御手段を構成した。
すなわち、第1の通信装置の制御信号レベル制御手段では、光信号受信手段が第2の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信し、受信レベル検出手段が受信した光信号に関する受信レベルを検出する。そして、制御信号レベル変化手段が、受信レベル検出手段による検出結果に基づいて、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるような態様で、電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルを変化させる。
【0038】
従って、第1の通信装置における検出結果に基づいて電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルを変化させることにより、通信信号の伝送品質を安定化したまま、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルを適度なレベルに制御することができる。
【0039】
ここで、第2の通信装置から送信される光信号としては、種々な信号が用いられてもよい。一例として、第1の通信装置から送信される光信号と同様な信号を用いることができ、具体的には、通信信号と制御信号との一方或いは両方が含まれるような光信号を用いることができる。
【0040】
また、第2の通信装置から受信した光信号に関する受信レベルとしては、例えば、受信した光信号の全体の受信レベルを用いることができ、或いは、受信した光信号に含まれる所定の信号の受信レベルを用いることもできる。ここで、所定の信号としては、例えば第2の通信装置から送信される制御信号を用いることができる。
【0041】
また、第2の通信装置から受信した光信号に関する受信レベルとしては、例えば、1回の受信レベルを用いることや、或いは、複数回の受信レベルの平均を用いることや、複数回の受信レベルの中の最大値を用いることなどが可能である。
また、受信レベルとしては、例えば受光レベルが用いられる。
【0042】
また、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるような態様(制御信号レベル変化態様)としては、種々な態様が用いられてもよい。一例として、受信レベル検出手段により検出され得る種々な受信レベルのそれぞれと制御信号レベル変化態様とをあらかじめ対応付けて設定しておき、当該設定内容に基づいて、受信レベル検出手段による検出結果に対応した制御信号レベル変化態様を用いる構成とすることができる。
【0043】
具体的に、本発明に係る光信号伝送システムでは、第1の構成例における一構成例として、第1の通信装置の制御信号レベル制御手段を構成する制御信号レベル変化手段は、第1の通信装置から第2の通信装置へ光信号を伝送する第1の光信号伝送路における光信号のレベル劣化状況及び第2の通信装置から第1の通信装置へ光信号を伝送する第2の光信号伝送路における光信号のレベル劣化状況に基づいて設定された受信レベルと制御信号レベル変化態様との対応に基づいて、受信レベル検出手段による検出結果に対応した制御信号レベル変化態様を用いて、電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルを変化させる。
【0044】
ここで、第1の光信号伝送路や第2の光信号伝送路としては、種々な光信号伝送路が用いられてもよい。
また、第1の光信号伝送路における光信号のレベル劣化状況や、第2の光信号伝送路における光信号のレベル劣化状況としては、例えば、光信号が光信号伝送路を伝送する場合にどれくらい当該光信号のレベルが劣化するかなどに関する状況が用いられる。また、必ずしも第1の光信号伝送路と第2の光信号伝送路とのそれぞれのレベル劣化状況が個別に把握されていなくともよく、例えば、両者のレベル劣化状況の比の状況や、両者のレベル劣化状況が同等であるという状況などが用いられてもよい。
【0045】
また、第1の光信号伝送路における光信号のレベル劣化状況及び第2の光信号伝送路における光信号のレベル劣化状況に基づくと、例えば、第1の通信装置が第2の通信装置から光信号などを受信する場合における受信レベルから第2の通信装置により受信される第1の通信装置からの制御信号の受信レベルを予想することが可能となり、これにより、受信レベルと制御信号レベル変化態様との対応を設定することが可能となる。
【0046】
また、受信レベルと制御信号レベル変化態様との対応としては、第2の通信装置により受信される第1の通信装置からの制御信号の受信レベルが所定のレベルとなることを実現するような対応の内容が用いられ、種々な対応の内容が用いられてもよい。
【0047】
また、本発明に係る光信号伝送システムでは、第2の構成例として、次のような構成とした。
すなわち、第2の通信装置では、光信号受信手段が第1の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信し、受信レベル検出手段が受信した光信号に関する受信レベルを検出し、受信レベル検出結果情報送信手段が受信レベル検出手段による検出結果に関する情報を第1の通信装置に対して送信する。
【0048】
一方、第1の通信装置の制御信号レベル制御手段では、受信レベル検出結果情報受信手段が第2の通信装置から送信される受信レベル検出結果情報を受信し、そして、制御信号レベル変化手段が、受信した受信レベル検出結果情報に基づいて、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるような態様で、電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルを変化させる。
【0049】
従って、第2の通信装置における検出結果に基づいて第1の通信装置が電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルを変化させることにより、通信信号の伝送品質を安定化したまま、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルを適度なレベルに制御することができる。
【0050】
ここで、第2の通信装置により検出する受信した光信号に関する受信レベルとしては、例えば、受信した光信号の全体の受信レベルを用いることができ、或いは、受信した光信号に含まれる所定の信号の受信レベルを用いることもできる。ここで、所定の信号としては、例えば第1の通信装置から送信される制御信号を用いることができる。
【0051】
また、第2の通信装置により検出する受信した光信号に関する受信レベルとしては、例えば、1回の受信レベルを用いることや、或いは、複数回の受信レベルの平均を用いることや、複数回の受信レベルの中の最大値を用いることなどが可能である。
また、受信レベルとしては、例えば受光レベルが用いられる。
【0052】
また、第2の通信装置から受信レベル検出手段による検出結果に関する情報を第1の通信装置へ送信する態様としては、種々な態様が用いられてもよい。一例として、第1の通信装置から第2の通信装置への通信と同様に、第2の通信装置が通信信号と重畳して制御信号を電気光変換手段により光信号へ変換して当該光信号を光信号伝送路を介して第1の通信装置へ送信する構成では、第2の通信装置が受信レベル検出手段による検出結果に関する情報を当該制御信号に含めて第1の通信装置へ送信するような態様を用いることができる。
【0053】
また、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるような態様(制御信号レベル変化態様)としては、種々な態様が用いられてもよい。一例として、第2の通信装置から受信し得る種々な受信レベル検出結果情報のそれぞれと制御信号レベル変化態様とをあらかじめ対応付けて設定しておき、当該設定内容に基づいて、第2の通信装置から受信した受信レベル検出結果情報に対応した制御信号レベル変化態様を用いる構成とすることができる。
【0054】
また、受信レベル検出結果情報と制御信号レベル変化態様との対応としては、第2の通信装置により受信される第1の通信装置からの制御信号の受信レベルが所定のレベルとなることを実現するような対応の内容が用いられ、種々な対応の内容が用いられてもよい。
【0055】
また、本発明に係る光信号伝送システムでは、第1の構成例や第2の構成例の一構成例として、第1の通信装置の制御信号レベル制御手段を構成する制御信号レベル変化手段は、可変な信号レベル変化量で制御信号のレベルを変化させる可変抵抗器を用いて構成される。
従って、可変抵抗器における信号レベル変化量を変化させることにより、電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルを変化させることができる。
【0056】
ここで、可変抵抗器としては、種々なものが用いられてもよい。
また、可変抵抗器では、例えば抵抗値が可変であり、抵抗値を変化させることにより信号レベル変化量を変化させることができる。
【0057】
なお、本発明は、例えば基地局装置と移動局装置とが無線により通信信号を通信する移動体通信システムに適用することができる。
一例として、本発明に係る移動体通信システムでは、以上に示したような光信号伝送システムを例えば不感地などに対して設置し、当該移動体通信システムにおいて通信される通信信号を第1の通信装置と第2の通信装置との間で光信号として通信する。
【0058】
ここで、移動体通信システムとしては、例えば携帯電話システムや簡易型携帯電話システム(PHS:Personal Handy phone System)などの種々なシステムが用いられてもよい。
また、通信方式としては、例えばCDMA(Code Division Multiple Access)方式やW(Wide band)−CDMA方式やTDMA(Time Division Multiple Access)方式やFDMA(Frequency Division Multiple Access)方式などの種々な通信方式が用いられてもよい。
【0059】
また、本発明に係る移動体通信システムでは、一構成例として、第1の通信装置と第2の通信装置として同一の構成を有する通信装置が用いられ、第1の通信装置と第2の通信装置との間で通信信号及び制御信号を双方向で光信号として通信する。
【0060】
次に、更に、本発明に係る他の構成例を示す。
なお、以上に示した構成例の中で以下に示す構成例と共通するもの或いは類似するものについては、以下の構成例においても適用されてもよい。
上記目的を達成するため、本発明に係る光信号伝送システム(以下で、光信号伝送システムBと言う)では、第1の通信装置が通信信号と重畳して制御信号を電気光変換手段により光信号へ変換して当該光信号を光信号伝送路を介して第2の通信装置に対して送信し、第2の通信装置が第1の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信して当該受信した光信号を光電気変換手段により電気信号へ変換して当該電気信号に含まれる制御信号を取得するに際して、第2の通信装置では、次のような処理を行う。
【0061】
すなわち、第2の通信装置では、光信号受信手段が第1の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信し、光電気変換手段が受信した光信号を電気信号へ変換し、受信レベル検出手段が受信した光信号に関する受信レベルを検出する。そして、第2の通信装置では、制御信号レベル変化手段が、受信レベル検出手段による検出結果に基づいて、光電気変換手段により電気信号へ変換された受信信号に含まれる制御信号のレベルが所定のレベルとなるように、当該制御信号のレベルを変化させる。
【0062】
従って、第2の通信装置により取得される制御信号のレベルが所定のレベルとなるように第2の通信装置において制御が行われるため、第2の通信装置により取得される制御信号のレベルを適度なレベルに制御することができる。これにより、例えば、第1の通信装置から第2の通信装置へ光信号を伝送する第1の光信号伝送路の長さや第2の通信装置から第1の通信装置へ光信号を伝送する第2の光信号伝送路の長さが任意に設定されて互いに異なり得るような場合においても、第2の通信装置により受信される制御信号のレベルを適度なレベルとすることができる。
【0063】
ここで、光電気変換手段としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、フォトダイオードなどを用いることができる。
また、受信レベル検出手段により検出する受信した光信号に関する受信レベルとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、受信した光信号の受信レベルや、受信した光信号に含まれる一部の信号成分の受信レベルなどを用いることができる。当該一部の信号成分としては、例えば、制御信号の信号成分や、他の信号の信号成分を用いることができる。
【0064】
また、受信レベル検出手段による検出結果に基づいて制御信号のレベルを変化させる態様としては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、受信レベル検出手段による検出結果に基づいて制御信号のレベルを連続的に或いは離散的に増加或いは減少させるような態様を用いることや、受信レベル検出手段による検出結果と制御信号のレベルを変化させる態様との対応を設定しておいて当該設定に従って制御信号のレベルを制御するような態様を用いることなどができる。
【0065】
また、制御信号レベル変化手段としては、例えば、受信信号から抽出された制御信号のみのレベルを変化させる手段が用いられてもよく、或いは、制御信号を含む受信信号のレベルを変化させることにより当該制御信号のレベルを変化させるような手段などが用いられてもよい。
また、制御信号のレベルが制御される所定のレベルとしては、種々なレベルが用いられてもよく、例えば、必ずしも一点のレベルが用いられなくともよく、所定の範囲のレベルが用いられてもよい。
【0066】
本発明に係る光信号伝送システム(光信号伝送システムB)では、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、第1の通信装置から送信される制御信号は、変調された信号である。また、第2の通信装置では、制御信号復調手段が、光電気変換手段により電気信号へ変換された受信信号に含まれる制御信号を復調する。また、第2の通信装置では、制御信号レベル変化手段は、受信レベル検出手段による検出結果に基づいて、光電気変換手段により電気信号へ変換された受信信号に含まれる制御信号のレベルが制御信号復調手段に適合したレベルとなるように、当該制御信号のレベルを変化させる。なお、制御信号復調手段は、制御信号レベル変化手段によりレベルが変化させられた制御信号を復調する。
【0067】
従って、第2の通信装置では、取得される制御信号のレベルを、制御信号復調手段に適合したレベルへ制御することができ、これにより、制御信号の復調を適切なレベルで行うことができる。
ここで、変調の方式や復調の方式としては、種々な方式が用いられてもよい。
また、制御信号復調手段としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、モデムなどを用いることができる。
【0068】
本発明に係る光信号伝送システム(光信号伝送システムB)では、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、第2の通信装置では、制御信号分離手段が、光電気変換手段により電気信号へ変換された受信信号に含まれる制御信号を当該受信信号から分離する。また、第2の通信装置では、制御信号レベル変化手段は、受信レベル検出手段による検出結果に基づいて、制御信号分離手段により分離された制御信号のレベルが制御信号復調手段に適合したレベルとなるように、当該制御信号のレベルを変化させる。
【0069】
従って、受信信号から分離された制御信号のレベルが制御されるため、当該受信信号に含まれる通信信号の品質をレベル制御により劣化させてしまうようなことを防止することができる。
ここで、受信信号から制御信号を分離する制御信号分離手段としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、フィルタ回路などを用いることができる。
【0070】
【発明の実施の形態】
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本実施例では、移動体通信システムの不感地に対して設置される光変換型無線信号中継増幅装置から構成された光信号伝送システムに本発明を適用した場合を示す。
【0071】
まず、第1実施例を説明する。
図1には、本発明に係る光信号伝送システムの一例を示してある。
本例の光信号伝送システムには、親局装置P1と、子局装置Q1とが備えられている。また、親局装置P1と子局装置Q1とは、下り通信用の光ファイバケーブルA1を介して接続されているとともに、上り通信用の光ファイバケーブルB1を介して接続されている。
【0072】
親局装置P1には、光−電気変換器(O/E)1と、受光レベル検知回路2と、A/D変換器3と、CPU4と、モデム(MODEM)5と、D/A(Digital to Analog)変換器6と、可変抵抗器7と、電気−光変換器(E/O)8とが備えられている。また、図示は省略したが、親局装置P1には、例えば上記図7に示した親局装置P11に備えられた下り通信用の帯域通過フィルタ121及び増幅器122や上り通信用の増幅器125及び帯域通過フィルタ126と同様な処理部が備えられている。
【0073】
子局装置Q1には、親局装置P1と同様に、光−電気変換器(O/E)11と、受光レベル検知回路12と、A/D変換器13と、CPU14と、モデム(MODEM)15と、D/A変換器16と、可変抵抗器17と、電気−光変換器(E/O)18とが備えられている。また、図示は省略したが、子局装置Q1には、例えば上記図7に示した子局装置Q11に備えられた下り通信用の増幅器1322及び帯域通過フィルタ133や上り通信用の帯域通過フィルタ134及び増幅器135と同様な処理部が備えられている。
【0074】
ここで、本例の親局装置P1と本例の子局装置Q1とは、例えば親局装置P1が変復調装置(図示せず)側に設けられて子局装置Q1がアンテナ等(図示せず)側に設けられるといった点を除いては、同様な機能を有している。
【0075】
このため、以下では、親局装置P1を代表させて、説明を行う。
光−電気変換器1は、例えばフォトダイオードを用いて構成されており、子局装置Q1から送信される光信号を上り通信用の光ファイバケーブルB1を介して受信し、当該受信した光信号を電気信号へ変換して受光レベル検知回路2及びモデム5へ出力する。
受光レベル検知回路2は、光−電気変換器1から入力される信号に基づいて当該信号の受光レベルを検知し、当該検知結果に相当するアナログ信号をA/D変換器3へ出力する。ここで、受光レベル検知回路2は、例えば上記図11に示したものと同様な回路を用いて構成されており、受光レベルを受光レベルに比例した電圧として検知し、当該検知した電圧のアナログ信号をA/D変換器3へ出力する。
【0076】
A/D変換器3は、受光レベル検知回路2から入力されるアナログ信号をデジタル信号へ変換してCPU4へ出力する。これにより、受光レベル検知回路2により得られた電圧がCPU4により取り込まれる。
CPU4は、各種の処理や制御を行う機能を有しており、例えば自己装置(親局装置P1)の状態を監視した結果などに関する情報を子局装置Q1に通知するための制御信号(監視制御信号)をモデム5へ出力することや、モデム5から入力される子局装置Q1からの監視制御信号の内容を解析することなどを行う。
【0077】
また、本例では、CPU4により使用可能なメモリに、受光レベル検知回路2により検知される電圧と受光レベルとの相関関係があらかじめテーブル化されて記憶されている。これにより、CPU4は、A/D変換器3から入力されるデジタル信号により示される電圧の値から受光レベルを認識することが可能である。
【0078】
また、本例では、CPU4により使用可能なメモリには、CPU4により認識される受光レベルに対して、相手装置(子局装置Q1)により受信される親局装置P1からの監視制御信号のレベルが最適値となるような場合におけるモデム5からの出力信号のレベルとの相関関係があらかじめテーブル化されて記憶されている。そして、CPU4は、このようなテーブルの内容に従って、A/D変換器3から入力されるデジタル信号により示される電圧の値に対応したモデム5からの出力信号のレベルが実現されるようなデジタル信号の制御信号(可変抵抗器制御信号)をD/A変換器6へ出力する。
【0079】
モデム5は、CPU4から入力される監視制御信号により所定の搬送波信号を変調して当該変調により得られる変調信号を可変抵抗器7へ出力することや、光−電気変換器1から入力される子局装置Q1からの変調信号を復調して当該復調により得られる子局装置Q1からの監視制御信号をCPU4へ出力することを行う。
D/A変換器6は、CPU4から入力される可変抵抗器制御信号をデジタル信号からアナログ信号へ変換して可変抵抗器7の制御端子へ出力する。
【0080】
可変抵抗器7は、モデム5から出力される変調信号のレベルの調整を行うために、モデム5の変調信号出力部と電気−光変換器8のE/O駆動電流入力部との間に設けられている。また、可変抵抗器7の抵抗値は、その制御端子にCPU4からD/A変換器6を介して入力される可変抵抗器制御信号に基づく値に制御される。これにより、電気−光変換器8には、モデム5からの変調信号に対応した情報を有する電流であって且つ可変抵抗器7の抵抗値に応じた大きさの電流が変調信号によるE/O駆動電流として入力される。
【0081】
ここで、可変抵抗器7の抵抗値を制御して電気−光変換器8に入力される変調信号(監視制御信号)によるE/O駆動電流の大きさを調整する仕方の一例を簡略的に示す。
まず、本例では、モデム5から可変抵抗器7へ出力される変調信号の搬送波の振幅は一定であるとする。なお、搬送波としては、例えば余弦波Acos(ωt)や正弦波Asin(ωt)などが用いられ、ここで、Aが振幅に相当し、ωが角周波数に相当し、tが時刻に相当する。
【0082】
また、一般に、抵抗値Rを有する抵抗に印加される電圧V及び電流Iの関係はV=R・Iと表される。本例では、モデム5から出力する変調信号の搬送波の電圧レベルの振幅を一定値Vcとし、可変抵抗器7の抵抗値を可変なRaとすると、可変抵抗器7を流れる変調信号の搬送波の電流レベルの振幅Iaは、Ia=Vc/Raと表される。そして、可変抵抗器7の抵抗値Raを大きくする或いは小さくすることにより、電気−光変換器8に入力される変調信号の搬送波の電流レベルの振幅Iaを小さくする或いは大きくすることができ、これにより、電気−光変換器8に入力される変調信号によるE/O駆動電流の大きさを制御することができる。
【0083】
電気−光変換器8は、変復調装置からの下りの通信信号と可変抵抗器7からの変調信号(監視制御信号)とが重畳された信号を光信号へ変換し、当該光信号を下り通信用の光ファイバケーブルA1へ出力する。本例では、電気−光変換器8は、例えばレーザダイオードを用いて構成されており、通信信号と変調信号(監視制御信号)とが重畳された信号によるE/O駆動電流により所定の光搬送波信号を光強度変調し、当該光強度変調により得られる光信号を下り通信用の光ファイバケーブルA1へ出力する。
【0084】
このように、本例では、変調信号レベル調整用の可変抵抗器7をCPU4によりテーブルに従って制御することにより、子局装置Q1により受信される監視制御信号のレベルを最適値に制御することを実現する。
なお、本例では、CPU4がD/A変換器6を介して可変抵抗器7を制御する構成としたが、可変抵抗器の種類によってはD/A変換器が必要とはならないものもある。
【0085】
また、受光レベル検知回路2による検知電圧と受光レベルとの関係や、受光レベルと最適な監視制御信号の送信レベル(本例では、可変抵抗器7の抵抗値の制御態様)との関係は、必ずしもテーブル化されなくともよく、他の構成例として、このような関係を表す関数などをCPU4により使用可能なメモリに記憶しておいてCPU4が当該関数などに基づいて検知電圧から受光レベルを算出することや受光レベルから最適な監視制御信号の送信レベル(本例では、可変抵抗器7の抵抗値の制御態様)を算出することを行うような構成を用いることもできる。
【0086】
以上のように、本例の光信号伝送システムでは、親局装置P1及び子局装置Q1のそれぞれに光−電気変換器1、11及び電気−光変換器8、18を備えて、これらの装置P1、Q1の間を光ファイバのケーブルA1、B1で結び、一方の装置P1、Q1では伝送すべき電気信号を光信号へ変換して送信を行い、他方の装置Q1、P1では受信した光信号を電気信号へ変換して元の電気信号を取り出す双方向伝送を行う構成において、監視制御信号を送信する側の装置P1、Q1では、当該監視制御信号を受信する側の装置Q1、P1から伝送された光信号の受光レベルを検知し、当該検知したレベルに応じて当該監視制御信号を受信する側の装置Q1、P1へ伝送する監視制御信号の送信レベルを最適値に保つように制御する。
【0087】
このように、本例の光信号伝送システムにおける監視制御信号レベル制御方式を用いると、光ファイバで結ばれた光信号伝送装置間で監視制御信号を光信号として伝送するに際して、例えば光伝送区間の距離等により光信号の伝送損失が生じて受信側での受光レベルが変動し、この結果として受信側で受信される監視制御信号のレベルが変動したような場合においても、このような光信号の伝送損失に対応して監視制御信号のレベルを最適値に制御することができる。
【0088】
従って、本例の光信号伝送システムでは、監視制御信号を送信する側の装置が監視制御信号の送信レベルを当該監視制御信号を受信する側の装置からの受光レベルに応じて最適値に制御することにより、光伝送装置間の監視制御信号の通信を安定して行うことが可能となる。また、本例の光信号伝送システムでは、監視制御信号であるモデム5からの変調信号のレベルを最適値に保つように制御する構成であるため、例えば本来伝送すべき本線信号であるRF信号の品質劣化を防止することができる。
【0089】
ここで、本例の光信号伝送システムでは、例えば、光信号を伝送する装置P1、Q1の間の光伝送区間について、親局装置P1から子局装置Q1への下り通信用の光ファイバケーブルA1の距離と子局装置Q1から親局装置P1への上り通信用の光ファイバケーブルB1の距離とが等しいとして、受光レベルに基づいて監視制御信号の送信レベルを制御する構成としたが、他の構成例として、光信号を伝送する装置P1、Q1の間の光伝送区間の距離が両方向で異なっているような場合においても、このような距離の違いを考慮した態様を用いて受光レベルに基づいて監視制御信号の送信レベルを制御するような構成を用いることが可能である。
【0090】
なお、本例では、例えば、親局装置P1により第1の通信装置が構成されており、子局装置Q1により第2の通信装置が構成されており、光ファイバケーブルA1により第1の光信号伝送路が構成されており、光ファイバケーブルB1により第2の光信号伝送路が構成されており、RF信号により通信信号が構成されており、監視制御信号により制御信号が構成されている。
【0091】
また、本例では、例えば、親局装置P1において、電気−光変換器8の機能により電気光変換手段が構成されている。また、本例では、親局装置P1において、光−電気変換器1の機能により光信号受信手段が構成されており、受光レベル検知回路2の機能により受信レベル検出手段が構成されており、CPU4の機能や可変抵抗器7の機能により制御信号レベル変化手段が構成されており、これらの手段により制御信号レベル制御手段が構成されている。
【0092】
また、本例では、上述のように親局装置P1と子局装置Q1とは同様な機能構成を有しており、子局装置Q1が親局装置P1からの受光レベルに応じて親局装置P1に対する監視制御信号の送信レベルを最適値に制御することもでき、このような構成や動作についても、親局装置P1について以上に示したのと同様である。
【0093】
次に、第2実施例を説明する。
図2には、本発明に係る光信号伝送システムの一例を示してある。
ここで、本例の光信号伝送システムに備えられた親局装置P2や子局装置Q2の構成や動作は、例えば、受光レベル検知回路2、12と比較演算回路21、31により可変抵抗器7、17を制御する点や、このような制御を行う機能がCPU22、32に設けられていない点を除いては、上記図1に示した親局装置P1や子局装置Q1の構成や動作と同様である。なお、図2では、上記図1に示したものと同様な処理部1、2、5〜8、11、12、15〜18、A1、B1については同一の符号を用いて示してある。
【0094】
概略的には、本例の親局装置P2や本例の子局装置Q2は、上記図1に示した親局装置P1や子局装置Q1と比較して、A/D変換器3、13及びD/A変換器6、16が備えられてなく、比較演算回路21、31が備えられたような構成となっている。
【0095】
以下では、親局装置P2を代表させて、監視制御信号の送信レベルの制御に関して説明を行う。
受光レベル検知回路2は、子局装置Q2からの受光レベルの検知結果として検知電圧を比較演算回路21へ出力する。
比較演算回路21は、例えばオペアンプ等を用いて構成されており、受光レベル検知回路2から入力される検知電圧に応じて、当該検知電圧を可変抵抗器制御のための最適値にした後に可変抵抗器7の制御端子へ出力する。これにより、変調信号レベル調整用の可変抵抗器7の抵抗値が最適値に制御される。
本例の構成では、CPU22を介さない可変抵抗器7の制御手順を用いており、可変抵抗器7をハードウエアにより直接的に制御することが可能である。
【0096】
なお、本例では、例えば、親局装置P1において、比較演算回路21の機能や可変抵抗器7の機能により制御信号レベル変化手段が構成されている。
また、本例では、親局装置P2と子局装置Q2とは同様な機能構成を有しており、子局装置Q2が親局装置P2からの受光レベルに応じて親局装置P2に対する監視制御信号の送信レベルを最適値に制御することもでき、このような構成や動作についても、親局装置P2について以上に示したのと同様である。
【0097】
次に、第3実施例を説明する。
図3には、本発明に係る光信号伝送システムの一例を示してある。
本例の光信号伝送システムには、親局装置P3と、子局装置Q3とが備えられている。また、親局装置P3と子局装置Q3とは、下り通信用の光ファイバケーブルA2を介して接続されているとともに、上り通信用の光ファイバケーブルB2を介して接続されている。
【0098】
親局装置P3には、CPU41と、モデム(MODEM)42と、可変抵抗器43と、電気−光変換器(E/O)44と、光−電気変換器(O/E)45と、D/A変換器46とが備えられている。また、図示は省略したが、親局装置P3には、例えば上記図7に示した親局装置P11に備えられた下り通信用の帯域通過フィルタ121及び増幅器122や上り通信用の増幅器125及び帯域通過フィルタ126と同様な処理部が備えられている。
【0099】
子局装置Q3には、光−電気変換器(O/E)51と、受光レベル検知回路52と、A/D変換器53と、CPU54と、モデム(MODEM)55と、電気−光変換器(E/O)56とが備えられている。また、図示は省略したが、子局装置Q3には、例えば上記図7に示した子局装置Q11に備えられた下り通信用の増幅器132及び帯域通過フィルタ133や上り通信用の帯域通過フィルタ134及び増幅器135と同様な処理部が備えられている。
【0100】
ここで、本例では、親局装置P3が子局装置Q3に対して送信する監視制御信号の送信レベルを制御する構成例を示してあり、このような制御について説明するが、子局装置Q3が親局装置P3に対して送信する監視制御信号の送信レベルを制御する場合についても同様な構成や動作を用いて実現することができる。
また、本例では、親局装置P3が変復調装置(図示せず)側に設けられており、子局装置Q3がアンテナ等(図示せず)側に設けられている。
【0101】
まず、親局装置P3により子局装置Q3に対して監視制御信号を送信する構成や動作について説明する。
CPU41は、各種の処理や制御を行う機能を有しており、例えば自己装置(親局装置P3)の状態を監視した結果などに関する情報を子局装置Q3に通知するための制御信号(監視制御信号)をモデム42へ出力する。
【0102】
モデム42は、CPU41から入力される監視制御信号により所定の搬送波信号を変調して当該変調により得られる変調信号を可変抵抗器43を介して電気−光変換器44へ出力する。
電気−光変換器44は、変復調装置からの下りの通信信号と可変抵抗器43からの変調信号(監視制御信号)とが重畳された信号を光信号へ変換し、当該光信号を下り通信用の光ファイバケーブルA2へ出力する。
【0103】
次に、子局装置Q3の構成や動作について説明する。
光−電気変換器51は、例えばフォトダイオードを用いて構成されており、親局装置P3から送信される光信号を下り通信用の光ファイバケーブルA2を介して受信し、当該受信した光信号を電気信号へ変換して受光レベル検知回路52及びモデム55へ出力する。
受光レベル検知回路52は、光−電気変換器51から入力される信号に基づいて当該信号の受光レベルを検知し、当該検知結果に相当するアナログ信号をA/D変換器53へ出力する。ここで、受光レベル検知回路52は、例えば上記図11に示したものと同様な回路を用いて構成されており、受光レベルを受光レベルに比例した電圧として検知し、当該検知した電圧のアナログ信号をA/D変換器53へ出力する。
【0104】
A/D変換器53は、受光レベル検知回路52から入力されるアナログ信号をデジタル信号へ変換してCPU54へ出力する。これにより、受光レベル検知回路52により得られた電圧がCPU54により取り込まれる。
CPU54は、各種の処理や制御を行う機能を有しており、A/D変換器53を介して読み取った受光レベル検知回路52により得られた電圧の情報(子局側受光レベル情報)を監視制御信号に含めてモデム55へ出力する。
【0105】
モデム55は、CPU54から入力される監視制御信号により所定の搬送波信号を変調して当該変調により得られる変調信号を電気−光変換器56へ出力することや、光−電気変換器51から入力される親局装置P3からの変調信号を復調して当該復調により得られる親局装置P3からの監視制御信号をCPU54へ出力することを行う。
電気−光変換器56は、アンテナ等からの上りの通信信号とモデム55からの変調信号(監視制御信号)とが重畳された信号を光信号へ変換し、当該光信号を上り通信用の光ファイバケーブルB2へ出力する。
【0106】
次に、親局装置P3により監視制御信号の送信レベルを制御する構成や動作について説明する。
光−電気変換器45は、例えばフォトダイオードを用いて構成されており、子局装置Q3から送信される光信号を上り通信用の光ファイバケーブルB2を介して受信し、当該受信した光信号を電気信号へ変換してモデム42へ出力する。
【0107】
モデム42は、光−電気変換器45から入力される子局装置Q3からの変調信号を復調して当該復調により得られる子局装置Q3からの監視制御信号をCPU41へ出力する。
CPU41は、モデム42から入力される子局装置Q3からの監視制御信号の内容を解析することなどを行い、本例では、子局装置Q3からの監視制御信号に含まれる子局側受光レベル情報を取り出す。
【0108】
また、本例では、CPU41により使用可能なメモリに、相手装置(子局装置Q3)から通知される受光レベル情報(子局側受光レベル情報)に対して、相手装置(子局装置Q3)により受信される親局装置P3からの監視制御信号のレベルが最適値となるような場合におけるモデム42からの出力信号のレベルとの相関関係があらかじめテーブル化されて記憶されている。そして、CPU41は、このようなテーブルの内容に従って、子局装置Q3から通知された子局側受光レベル情報に対応したモデム42からの出力信号のレベルが実現されるようなデジタル信号の制御信号(可変抵抗器制御信号)をD/A変換器46へ出力する。
【0109】
D/A変換器46は、CPU41から入力される可変抵抗器制御信号をデジタル信号からアナログ信号へ変換して可変抵抗器43の制御端子へ出力する。
可変抵抗器43は、モデム42から出力される変調信号のレベルの調整を行うために、モデム42の変調信号出力部と電気−光変換器44のE/O駆動電流入力部との間に設けられている。また、可変抵抗器43の抵抗値は、その制御端子にCPU41からD/A変換器46を介して入力される可変抵抗器制御信号に基づく値に制御される。これにより、電気−光変換器44には、モデム42からの変調信号に対応した情報を有する電流であって且つ可変抵抗器43の抵抗値に応じた大きさの電流が変調信号によるE/O駆動電流として入力される。
【0110】
このように、本例では、子局装置Q3が受光レベル検知回路52により検知した受光レベルの情報を監視制御信号に乗せて親局装置P3へ送信し、また、親局装置P3が子局装置Q3から受信した監視制御信号をモデム42を通してCPU41に取り込み、CPU41により当該監視制御信号中の子局装置Q3における受光レベルの情報に基づいてあらかじめ決められたテーブルに従って変調信号レベル調整用の可変抵抗器43を制御してモデム42から出力された後の変調信号のレベルを制御することにより、子局装置Q3により受信される監視制御信号のレベルを最適値に制御することが実現される。
【0111】
なお、本例では、CPU41がD/A変換器46を介して可変抵抗器43を制御する構成としたが、可変抵抗器の種類によってはD/A変換器が必要とはならないものもある。
また、子局側受光レベル情報と最適な監視制御信号の送信レベル(本例では、可変抵抗器43の抵抗値の制御態様)との関係は、必ずしもテーブル化されなくともよく、他の構成例として、このような関係を表す関数などをCPU41により使用可能なメモリに記憶しておいてCPU41が当該関数などに基づいて子局側受光レベル情報から最適な監視制御信号の送信レベル(本例では、可変抵抗器43の抵抗値の制御態様)を算出することを行うような構成を用いることもできる。
【0112】
以上のように、本例の光信号伝送システムでは、親局装置P3及び子局装置Q3のそれぞれに電気−光変換器44、56及び光−電気変換器45、51を備えて、これらの装置P3、Q3の間を光ファイバのケーブルA3、B3で結び、一方の装置P3、Q3では伝送すべき電気信号を光信号へ変換して送信を行い、他方の装置Q3、P3では受信した光信号を電気信号へ変換して元の電気信号を取り出す双方向伝送を行う構成において、一方の装置P3、Q3から伝送された監視制御信号を含む光信号を受信した他方の装置Q3、P3が受信した光信号の受光レベルを検知して当該検知したレベルを監視制御信号により一方の装置P3、Q3へ送信し、一方の装置P3、Q3では他方の装置Q3、P3から受信した監視制御信号に含まれる受光レベルの情報に基づいて監視制御信号の送信レベルを最適値に保つように制御する。
【0113】
このように、本例の光信号伝送システムにおける監視制御信号レベル制御方式を用いると、光ファイバで結ばれた光信号伝送装置間で監視制御信号を光信号として伝送するに際して、例えば光伝送区間の距離等により光信号の伝送損失が生じて受信側での受光レベルが変動し、この結果として受信側で受信される監視制御信号のレベルが変動したような場合においても、このような光信号の伝送損失に対応して監視制御信号のレベルを最適値に制御することができる。
【0114】
従って、本例の光信号伝送システムでは、監視制御信号を送信する側の装置が監視制御信号の送信レベルを当該監視制御信号を受信する側の装置からの受光レベル情報に応じて最適値に制御することにより、光伝送装置間の監視制御信号の通信を安定して行うことが可能となる。また、本例の光信号伝送システムでは、監視制御信号であるモデム42からの変調信号のレベルを最適値に保つように制御する構成であるため、例えば本来伝送すべき本線信号であるRF信号の品質劣化を防止することができる。
【0115】
ここで、本例の光信号伝送システムでは、例えば、光信号を伝送する装置P3、Q3の間の光伝送区間について、親局装置P3から子局装置Q3への光ファイバケーブルA2の距離と子局装置Q3から親局装置P3への光ファイバケーブルB2の距離とが異なるような場合においても、これらの距離が等しい場合と同様な内容のテーブルを用いた動作により、効果を得ることができる。
【0116】
なお、本例では、例えば、親局装置P3により第1の通信装置が構成されており、子局装置Q3により第2の通信装置が構成されており、光ファイバケーブルA2により第1の光信号伝送路が構成されており、光ファイバケーブルB2により第2の光信号伝送路が構成されており、RF信号により通信信号が構成されており、監視制御信号により制御信号が構成されている。
【0117】
また、本例では、子局装置Q3において、光−電気変換器51の機能により光信号受信手段が構成されており、受光レベル検知回路52の機能により受信レベル検出手段が構成されており、CPU54の機能やモデム55の機能や電気−光変換器56の機能により受信レベル検出結果情報送信手段が構成されている。
【0118】
また、本例では、例えば、親局装置P3において、電気−光変換器44の機能により電気光変換手段が構成されている。また、本例では、親局装置P3において、光−電気変換器45の機能により受信レベル検出結果情報受信手段が構成されており、CPU41の機能や可変抵抗器43の機能により制御信号レベル変化手段が構成されており、これらの手段により制御信号レベル制御手段が構成されている。
【0119】
次に、第4実施例を説明する。
図4には、本発明に係る光信号伝送システムの一例を示してある。
本例の光信号伝送システムには、親局装置P4と、子局装置Q4とが備えられている。また、親局装置P4と子局装置Q4とは、下り通信用の光ファイバケーブルA3を介して接続されているとともに、上り通信用の光ファイバケーブルB3を介して接続されている。
【0120】
親局装置P4には、光−電気変換器(O/E)61と、受光レベル検知回路62と、A/D変換器63と、CPU64と、モデム(MODEM)65と、D/A変換器66と、可変抵抗器67と、電気−光変換器(E/O)68とが備えられている。また、図示は省略したが、親局装置P4には、例えば上記図7に示した親局装置P11に備えられた下り通信用の帯域通過フィルタ121及び増幅器122や上り通信用の増幅器125及び帯域通過フィルタ126と同様な処理部が備えられている。
【0121】
子局装置Q4には、親局装置P4と同様に、光−電気変換器(O/E)71と、受光レベル検知回路72と、A/D変換器73と、CPU74と、モデム(MODEM)75と、D/A変換器76と、可変抵抗器77と、電気−光変換器(E/O)78とが備えられている。また、図示は省略したが、子局装置Q4には、例えば上記図7に示した子局装置Q11に備えられた下り通信用の増幅器132及び帯域通過フィルタ133や上り通信用の帯域通過フィルタ134及び増幅器135と同様な処理部が備えられている。
【0122】
ここで、本例の親局装置P4と本例の子局装置Q4とは、例えば親局装置P4が変復調装置(図示せず)側に設けられて子局装置Q4がアンテナ等(図示せず)側に設けられるといった点を除いては、同様な機能を有している。
【0123】
このため、以下では、親局装置P4を代表させて、説明を行う。
光−電気変換器61は、例えばフォトダイオードを用いて構成されており、子局装置Q4から送信される光信号を上り通信用の光ファイバケーブルB3を介して受信し、当該受信した光信号を電気信号へ変換して受光レベル検知回路62及び可変抵抗器67へ出力する。
【0124】
ここで、本例の親局装置P4や本例の子局装置Q4では、受信側の光−電気変換器61、71の後段であって可変抵抗器67、77の前段に、例えばインダクタンスLを有するコイルと容量Cを有するコンデンサを用いて構成されたローパスフィルタ(図示せず)が備えられており、当該ローパスフィルタにより光−電気変換後に受信信号から変調信号(監視制御信号)のみを分離することが行われ、当該分離された変調信号が可変抵抗器67、77に入力される。なお、本例では、変調信号(監視制御信号)としてオーディオ帯域(300〜3.4kHz)の信号が用いられており、RF信号(通信信号)として800MHz以上の信号が用いられている。
【0125】
受光レベル検知回路62は、光−電気変換器61から入力される信号に基づいて当該信号の受光レベルを検知し、当該検知結果に相当するアナログ信号を、受光レベルに関する情報として、A/D変換器63へ出力する。ここで、受光レベル検知回路62は、例えば上記図11に示したものと同様な回路を用いて構成されており、受光レベルを受光レベルに比例した電圧として検知し、当該検知した電圧のアナログ信号をA/D変換器63へ出力する。
【0126】
A/D変換器63は、受光レベル検知回路62から入力されるアナログ信号をデジタル信号へ変換してCPU64へ出力する。これにより、受光レベル検知回路62により得られた電圧がCPU64により取り込まれる。
CPU64は、各種の処理や制御を行う機能を有しており、例えば自己装置(親局装置P4)の状態を監視した結果などに関する情報を子局装置Q4に通知するための制御信号(監視制御信号)をモデム65へ出力することや、モデム65から入力される子局装置Q4からの監視制御信号の内容を解析することなどを行う。
【0127】
また、本例では、CPU64により使用可能なメモリに、受光レベル検知回路62により検知される電圧と受光レベルとの相関関係があらかじめテーブル化されて記憶されている。これにより、CPU64は、A/D変換器63から入力されるデジタル信号により示される電圧の値から受光レベルを認識することが可能である。
【0128】
また、本例では、CPU64により使用可能なメモリには、CPU64により認識される受光レベルに対して、子局装置Q4から受信した変調信号(監視制御信号)のレベルがモデム65にとって最適値となるような場合における当該変調信号のレベル制御態様との相関関係があらかじめテーブル化されて記憶されている。そして、CPU64は、このようなテーブルの内容に従って、A/D変換器63から入力されるデジタル信号により示される電圧の値に対応した変調信号のレベルが実現されるようなデジタル信号の制御信号(可変抵抗器制御信号)をD/A変換器66へ出力する。
【0129】
ここで、通常、モデム65は、適切な処理が行われるための入力信号のレベルの範囲として或る程度の範囲(例えば、30dB程度の範囲)を有している。このため、本例では、当該範囲内に入っている変調信号のレベルをモデム65にとっての最適値とみなす。なお、このように変調信号のレベルが当該範囲内であればよいため、必ずしも変調信号のレベルを一定の値に制御するような処理が行われなくともよい。
【0130】
D/A変換器66は、CPU64から入力される可変抵抗器制御信号をデジタル信号からアナログ信号へ変換して可変抵抗器67の制御端子へ出力する。
可変抵抗器67は、光−電気変換器61から出力される変調信号のレベルの調整を行うために、光−電気変換器61とモデム65の変調信号入力部との間に設けられている。また、可変抵抗器67の抵抗値は、その制御端子にCPU64からD/A変換器66を介して入力される可変抵抗器制御信号に基づく値に制御される。これにより、モデム65には、子局装置Q4からの変調信号に対応した情報を有する信号であって且つ可変抵抗器67の抵抗値に応じた大きさの信号が復調対象として入力される。
【0131】
モデム65は、CPU64から入力される監視制御信号により所定の搬送波信号を変調して当該変調により得られる変調信号を電気−光変換器68へ出力することや、可変抵抗器67から入力される子局装置Q4からの変調信号を復調して当該復調により得られる子局装置Q4からの監視制御信号をCPU64へ出力することを行う。
【0132】
電気−光変換器68は、変復調装置からの下りの通信信号とモデム65からの変調信号(監視制御信号)とが重畳された信号を光信号へ変換し、当該光信号を下り通信用の光ファイバケーブルA3へ出力する。本例では、電気−光変換器68は、例えばレーザダイオードを用いて構成されており、通信信号と変調信号(監視制御信号)とが重畳された信号によるE/O駆動電流により所定の光搬送波信号を光強度変調し、当該光強度変調により得られる光信号を下り通信用の光ファイバケーブルA3へ出力する。
【0133】
このように、本例では、変調信号レベル調整用の可変抵抗器67をCPU64によりテーブルに従って制御することにより、親局装置P4により受信した変調信号(監視制御信号)のレベルを最適値に制御することを実現する。
なお、本例では、CPU64がD/A変換器66を介して可変抵抗器67を制御する構成としたが、可変抵抗器の種類によってはD/A変換器が必要とはならないものもある。
【0134】
また、受光レベル検知回路62による検知電圧と受光レベルとの関係や、受光レベルと最適な変調信号のレベル制御態様(本例では、可変抵抗器67の抵抗値の制御態様)との関係は、必ずしもテーブル化されなくともよく、他の構成例として、このような関係を表す関数などをCPU64により使用可能なメモリに記憶しておいてCPU64が当該関数などに基づいて検知電圧から受光レベルを算出することや受光レベルから最適な変調信号のレベル制御態様(本例では、可変抵抗器67の抵抗値の制御態様)を算出することを行うような構成を用いることもできる。
【0135】
以上のように、本例の光信号伝送システムでは、監視制御信号を受信する側の装置P4、Q4において、例えば、受信信号に関する検出電圧と受光レベルとの相関関係を事前にテーブル化しておくことにより、CPU64、74が受光レベルを認識し、また、受光レベルと受信される変調信号(監視制御信号)のレベルが最適値となる場合における当該変調信号のレベル制御態様との相関関係を事前にテーブル化することにより或いは当該相関関係に関する算出を行うことにより、CPU64、74が変調信号レベル調整用の可変抵抗器67、77を制御し、これにより、モデム65、75に入力される変調信号(監視制御信号)のレベルを最適値に制御することが実現される。
【0136】
従って、本例の光信号伝送システムでは、親局装置P4と子局装置Q4との間で装置の状態を監視や制御するための情報を光信号として通信するに際して、例えば、一方の装置P4、Q4から他方の装置Q4、P4へ受光レベルを報知することが必ずしも必要ではなく、このため、過入力の防止を図ることができる。また、本例の光信号伝送システムでは、例えば、親局装置P4から子局装置Q4への光信号伝送区間の距離と子局装置Q4から親局装置P4への光信号伝送区間の距離とが等しくないような場合においても、実現が容易である。
【0137】
このように、本例の光信号伝送システムでは、例えば、モデム制御による監視や制御において、光ファイバケーブルにおけるロスに基づいて、任意のケーブル長に対して、モデム65、75への受信入力レベルを的確なレベルに自動的に調整することができる。
【0138】
また、本例の光信号伝送システムでは、例えば、送信側で変調信号(監視制御信号)のレベルを制御する構成においては、光ファイバ伝送路のケーブルロスが大きく、モデム65、75にとって入力レベルが検出範囲外となって、親子通信そのものが不能となって、光ファイバケーブルによる長距離伝送が使用できなくなるような場合においても、受信側で変調信号(監視制御信号)のレベルを制御する構成であることから、親子通信を適切に行うことが可能である。
【0139】
また、本例の光信号伝送システムでは、受信信号から変調信号(監視制御信号)のみが分離された後に、当該変調信号のレベルが最適値に保たれるように制御が行われるため、受信信号に含まれる本来伝送すべき本線信号(RF信号)の品質劣化を防止することができる。
具体的には、例えば、上記図9(a)、(b)に示されるようなスペクトルとなる本来伝送すべき本線信号(RF信号)T1とこれに重畳する変調信号T2(或いは、T3)との関係が、本線信号T1のレベルが比較的に低い状態である一方、レベル制御により変調信号T2(或いは、T3)のレベルが比較的に高くなったような場合には、重畳信号を伝送するに際して、変調信号T2(或いは、T3)が本線信号T1に対して影響を与えてしまうような可能性があるが、本例では、このような影響を回避することができる。
【0140】
なお、本例では、例えば、親局装置P4により第2の通信装置が構成されており、子局装置Q4により第1の通信装置が構成されており、光ファイバケーブルA3により第2の光信号伝送路が構成されており、光ファイバケーブルB3により第1の光信号伝送路が構成されており、RF信号により通信信号が構成されており、監視制御信号により制御信号が構成されている。
【0141】
また、本例では、例えば、親局装置P4において、光−電気変換器61の機能により光信号受信手段や光電気変換手段が構成されており、受光レベル検知回路62の機能により受信レベル検出手段が構成されており、CPU64の機能や可変抵抗器67の機能により制御信号レベル変化手段が構成されており、モデム65の復調機能により制御信号復調手段が構成されており、光−電気変換器61と可変抵抗器67との間のローパスフィルタの機能により制御信号分離手段が構成されている。
【0142】
また、本例では、上述のように親局装置P4と子局装置Q4とは同様な機能構成を有しており、子局装置Q4が親局装置P4からの受光レベルに応じて親局装置P4から受信される変調信号(監視制御信号)のレベルを最適値に制御することもでき、このような構成や動作についても、親局装置P4について以上に示したのと同様である。
【0143】
次に、第5実施例を説明する。
図5には、本発明に係る光信号伝送システムの一例を示してある。
ここで、本例の光信号伝送システムに備えられた親局装置P5や子局装置Q5の構成や動作は、例えば、受光レベル検知回路62、72と比較演算回路81、91により可変抵抗器67、77を制御する点や、このような制御を行う機能がCPU82、92に設けられていない点を除いては、上記図4に示した親局装置P4や子局装置Q4の構成や動作と同様である。なお、図5では、上記図4に示したものと同様な処理部61、62、65〜68、71、72、75〜78、A3、B3については同一の符号を用いて示してある。
【0144】
概略的には、本例の親局装置P5や本例の子局装置Q5は、上記図4に示した親局装置P4や子局装置Q4と比較して、A/D変換器63、73及びD/A変換器66、76が備えられてなく、比較演算回路81、91が備えられたような構成となっている。
【0145】
以下では、親局装置P5を代表させて、受信した監視制御信号のレベルの制御に関して説明を行う。
受光レベル検知回路62は、子局装置Q5からの受光レベルの検知結果として検知電圧を比較演算回路81へ出力する。
比較演算回路81は、例えばオペアンプ等を用いて構成されており、受光レベル検知回路62から入力される検知電圧に応じて、当該検知電圧を可変抵抗器制御のための最適値(例えば、最適な電圧値)にした後に可変抵抗器67の制御端子へ出力する。これにより、変調信号レベル調整用の可変抵抗器67の抵抗値が最適値に制御される。
本例の構成では、CPU82を介さない可変抵抗器67の制御手順を用いており、可変抵抗器67をハードウエアにより直接的に制御することが可能である。
【0146】
なお、本例では、例えば、親局装置P5において、比較演算回路81の機能や可変抵抗器67の機能により制御信号レベル変化手段が構成されている。
また、本例では、親局装置P5と子局装置Q5とは同様な機能構成を有しており、子局装置Q5が親局装置P5からの受光レベルに応じて親局装置P5から受信される変調信号(監視制御信号)のレベルを最適値に制御することもでき、このような構成や動作についても、親局装置P5について以上に示したのと同様である。
【0147】
次に、第6実施例を説明する。
図6には、本発明に係る光信号伝送システムの一例を示してある。
ここで、本例の光信号伝送システムに備えられた親局装置P6や子局装置Q6の構成や動作は、例えば、D/A変換器66、76が備えられない点や、可変抵抗器101、111がデジタル信号の制御信号により制御される点を除いては、上記図4に示した親局装置P4や子局装置Q4の構成や動作と同様である。なお、図6では、上記図4に示したものと同様な処理部61〜65、68、71〜75、78、A3、B3については同一の符号を用いて示してある。
【0148】
以下では、親局装置P6を代表させて、可変抵抗器101の制御に関して説明を行う。
本例では、CPU64から出力されるデジタル信号の制御信号(可変抵抗器制御信号)が可変抵抗器101の制御端子に入力され、これにより、当該可変抵抗器101が制御される。
【0149】
ここで、例えば、上記図4に示したように親局装置P4や子局装置Q4にD/A変換器66、76を備えた構成では、可変抵抗器67、77の抵抗値を細かく制御して変調信号に対して細かいレベル調整を行うことが可能となるが、一般には、親子通信にはそこまでの性能は必要とされない場合が多い。
【0150】
そこで、本例では、このような場合に対応しており、具体的には、可変抵抗器101の制御端子に関して空きポートを2個用意し、信号を抵抗分割することにより、信号減衰レベル(ATTレベル)の調整を行う。本例では、空きポートの数が2個(つまり、2ビットに相当)であるため、4段階の抵抗分割によるレベル制御が可能である。
【0151】
なお、本例では、親局装置P6と子局装置Q6とは同様な機能構成を有しており、子局装置Q6が親局装置P6からの受光レベルに応じて親局装置P6から受信される変調信号(監視制御信号)のレベルを最適値に制御することもでき、このような構成や動作についても、親局装置P6について以上に示したのと同様である。
【0152】
ここで、本発明に係る光信号伝送システムや通信装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。なお、本発明は、例えば本発明に係る処理を実行する方法や方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムなどとして提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
【0153】
また、本発明に係る光信号伝送システムや通信装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【0154】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る光信号伝送システムによると、第1の通信装置が通信信号と重畳して制御信号を電気光変換器により光信号へ変換して当該光信号を光信号伝送路を介して第2の通信装置に対して送信するに際して、第1の通信装置では第2の通信装置に対する制御信号の伝送状況に関する情報に基づいて第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるように電気光変換器により光信号に変換される前の制御信号のレベルを制御するようにしたため、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルを適度なレベルに制御することができ、また、例えば従来と比べて、通信信号の伝送品質を安定化することができる。
【0155】
また、本発明に係る光信号伝送システムでは、制御信号のレベルを制御する一構成例として、第1の通信装置が、第2の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信し、受信した光信号に関する受信レベルを検出し、当該検出結果に基づいて第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるような態様で電気光変換器により光信号に変換される前の制御信号のレベルを変化させることにより、通信信号の伝送品質を安定化しつつ、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルを適度なレベルに制御することができる。
【0156】
また、本発明に係る光信号伝送システムでは、制御信号のレベルを制御する他の構成例として、第2の通信装置が、第1の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信し、受信した光信号に関する受信レベルを検出し、当該検出結果に関する情報を第1の通信装置に対して送信し、また、第1の通信装置が、第2の通信装置から送信される受信レベル検出結果情報を受信し、受信した受信レベル検出結果情報に基づいて第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるような態様で電気光変換器により光信号に変換される前の制御信号のレベルを変化させることにより、通信信号の伝送品質を安定化しつつ、第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルを適度なレベルに制御することができる。
【0157】
また、本発明に係る光信号伝送システムによると、第1の通信装置が通信信号と重畳して制御信号を電気光変換器により光信号へ変換して当該光信号を光信号伝送路を介して第2の通信装置に対して送信し、第2の通信装置が第1の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信して当該受信した光信号を光電気変換器により電気信号へ変換して当該電気信号に含まれる制御信号を取得するに際して、第2の通信装置では、第1の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信し、受信した光信号を電気信号へ変換し、受信した光信号に関する受信レベルを検出し、そして、当該検出結果に基づいて、電気信号へ変換された受信信号に含まれる制御信号のレベルが所定のレベルとなるように当該制御信号のレベルを変化させるようにしたため、第2の通信装置により取得される制御信号のレベルを適度なレベルに制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る光信号伝送システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る光信号伝送システムの構成例を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る光信号伝送システムの構成例を示す図である。
【図4】本発明の第4実施例に係る光信号伝送システムの構成例を示す図である。
【図5】本発明の第5実施例に係る光信号伝送システムの構成例を示す図である。
【図6】本発明の第6実施例に係る光信号伝送システムの構成例を示す図である。
【図7】従来例に係る光信号伝送システムの構成例を示す図である。
【図8】従来例に係る光信号伝送システムの構成例を示す図である。
【図9】伝送すべき信号とその品質劣化の一例を示す図である。
【図10】従来例に係る光信号伝送システムの構成例を示す図である。
【図11】受光レベル検知回路の一例を示す図である。
【符号の説明】
P1〜P6、P11〜P13・・親局装置、
Q1〜Q6、Q11〜Q13・・子局装置、
A1〜A3、A11〜A13、B1〜B3、B11〜B13・・光ファイバケーブル、
1、11、45、51、61、71、124、131、144、151、164、171・・光−電気変換器、
2、12、52、62、72、172・・受光レベル検知回路、
3、13、53、63、73、173・・A/D変換器、
4、14、22、32、41、54、64、74、82、92、147、157、161、174・・CPU、
5、15、42、55、65、75、148、158、162、175・・モデム、
6、16、46、66、76・・D/A変換器、
7、17、43、67、77、101、111・・可変抵抗器、
8、18、44、56、68、78、123、136、143、156、163、176・・電気−光変換器、
21、31、81、91・・比較演算回路、
121、126、133、134、141、146、153、154・・帯域通過フィルタ、
122、125、132、135、142、145、152、155・・増幅器、
181・・フォトダイオード、 182・・負荷抵抗、

Claims (6)

  1. 第1の通信装置が通信信号と重畳して制御信号を電気光変換手段により光信号へ変換して当該光信号を光信号伝送路を介して第2の通信装置に対して送信する光信号伝送システムにおいて、
    第1の通信装置は、第2の通信装置に対する制御信号の伝送状況に関する情報に基づいて第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるように電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルを制御する制御信号レベル制御手段を備えた、
    ことを特徴とする光信号伝送システム。
  2. 請求項1に記載の光信号伝送システムにおいて、
    第1の通信装置の制御信号レベル制御手段は、第2の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信する光信号受信手段と、受信した光信号に関する受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、受信レベル検出手段による検出結果に基づいて第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるような態様で電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルを変化させる制御信号レベル変化手段とを用いて構成された、
    ことを特徴とする光信号伝送システム。
  3. 請求項2に記載の光信号伝送システムにおいて、
    第1の通信装置の制御信号レベル制御手段を構成する制御信号レベル変化手段は、第1の通信装置から第2の通信装置へ光信号を伝送する第1の光信号伝送路における光信号のレベル劣化状況及び第2の通信装置から第1の通信装置へ光信号を伝送する第2の光信号伝送路における光信号のレベル劣化状況に基づいて設定された受信レベルと制御信号レベル変化態様との対応に基づいて、受信レベル検出手段による検出結果に対応した制御信号レベル変化態様を用いて、電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルを変化させる、
    ことを特徴とする光信号伝送システム。
  4. 請求項1に記載の光信号伝送システムにおいて、
    第2の通信装置は、第1の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信する光信号受信手段と、
    受信した光信号に関する受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
    受信レベル検出手段による検出結果に関する情報を第1の通信装置に対して送信する受信レベル検出結果情報送信手段と、を備え、
    第1の通信装置の制御信号レベル制御手段は、第2の通信装置から送信される受信レベル検出結果情報を受信する受信レベル検出結果情報受信手段と、受信した受信レベル検出結果情報に基づいて第2の通信装置により受信される制御信号の受信レベルが所定のレベルとなるような態様で電気光変換手段により光信号に変換される前の制御信号のレベルを変化させる制御信号レベル変化手段とを用いて構成された、
    ことを特徴とする光信号伝送システム。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の光信号伝送システムにおいて、
    第1の通信装置の制御信号レベル制御手段を構成する制御信号レベル変化手段は、可変な信号レベル変化量で制御信号のレベルを変化させる可変抵抗器を用いて構成された、
    ことを特徴とする光信号伝送システム。
  6. 第1の通信装置が通信信号と重畳して制御信号を電気光変換手段により光信号へ変換して当該光信号を光信号伝送路を介して第2の通信装置に対して送信し、第2の通信装置が第1の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信して当該受信した光信号を光電気変換手段により電気信号へ変換して当該電気信号に含まれる制御信号を取得する光信号伝送システムにおいて、
    第2の通信装置は、第1の通信装置から送信される光信号を光信号伝送路を介して受信する光信号受信手段と、
    受信した光信号を電気信号へ変換する光電気変換手段と、
    受信した光信号に関する受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
    受信レベル検出手段による検出結果に基づいて光電気変換手段により電気信号へ変換された受信信号に含まれる制御信号のレベルが所定のレベルとなるように当該制御信号のレベルを変化させる制御信号レベル変化手段と、
    を備えたことを特徴とする光信号伝送システム。
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