JP7351673B2 - 光ファイバ無線通信の受信モジュールおよび光ファイバ無線通信システム - Google Patents

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本発明は、光ファイバ無線通信の受信モジュールおよび光ファイバ無線通信システムに関する。
光ファイバ無線通信を用いてRF(Radio frequency)信号を伝送する場合には、光信号を電気信号に変換する受信モジュールとして、PD(Photo Diode)とPDから出力された信号を増幅する増幅器を含む構成が一例として挙げられる。しかし、増幅器を単純に含む構成では増幅器のひずみ特性等の影響によって、光ファイバ無線通信のダイナミックレンジが小さい場合がある。
光ファイバ無線通信のダイナミックレンジを拡大する技術として、特許文献1の技術が挙げられる。
特許文献1の開示によれば、光信号を伝送する送信装置の無線信号の受信レベル検出部にて、アンテナが受信した無線信号の受信レベルが所定のレベルI、II、IIIのいずれに該当するかを検出する。信号制御部は、検出されたレベルに従って受信された無線信号の増幅または減衰処理を行う。制御情報送出部は、検出されたレベルを示す制御情報を、増幅または減衰処理をした後の主信号に重畳させる。当該制御情報が重畳された信号は、電気/光変換部で光信号に変換されて受信装置に伝送される。光/電気変換部は、送信装置から受信する光信号を電気信号に変換する。制御情報抽出部は、主信号に重畳された制御情報からレベルを抽出する。信号制御部は、抽出されたレベルに従って、主信号の増幅または減衰処理を行う。
特開2005-175826号公報
しかし、特許文献1の技術によれば、検出したRF信号の信号レベルを示す制御情報を主信号に重畳させて送信モジュールにフィードバックさせる構成となるので、複雑な処理を行う回路が必要になり、光ファイバ無線通信システムが高価になるという課題がある。
また、光ファイバ無線通信の送信モジュールが受信モジュールの信号レベルの制御に関与するので、温度変化による光出力の変動および光結合部の損失変化などの光伝送部での損失変化の影響によって、受信モジュールの信号品質が悪化するという課題がある。
そこで、本発明はこのような課題を解決する手段を提供することを目的とする。
本発明の態様に係る受信モジュールは、光ファイバ無線通信システムにおいて、光ファイバを伝送した光信号を電気信号に変換し、前記電気信号の利得を制御した可変増幅信号を出力する受信モジュールであって、前記光信号を前記電気信号に変換する光/電気変換部と、前記電気信号の電圧または電力を検出し、前記電圧または前記電力の大きさを示す指標を電圧として示す受信信号強度信号を出力する受信信号強度検出部と、前記受信信号強度信号のピーク電圧をホールドするピークホールド部と、前記ピークホールド部から出力されるピークホールド信号を含む信号を利得制御信号として入力し、前記電気信号の利得を制御する可変増幅部とを含み、前記可変増幅部は、前記ピークホールド信号の電圧が高いときは前記利得が低くなり、前記ピークホールド信号の電圧が低いときは前記利得が高くなり、所定の範囲の前記電圧または前記電力を有する前記電気信号の入力時に前記可変増幅部の出力信号である可変増幅信号の電圧レベルがあらかじめ定められた範囲内に収まるように制御し、前記可変増幅信号に含まれる多値化信号を区別する。
前記電圧または前記電力を有する前記電気信号の前記所定の範囲は、前記可変増幅信号の電圧レベルの前記あらかじめ定められた範囲において、前記可変増幅信号のEVM(Error Vector Magnitude)の値があらかじめ定められた値以下となる範囲であることが好ましい。
前記光/電気変換部は、前記光信号を電流信号に変換する光/電流変換部と、前記電流信号を電圧信号に変換する電流/電圧変換部と、を含み、前記電圧信号は前記電気信号であることが好ましい。
前記受信信号強度信号に前記電気信号の電圧または電力の直流成分を含む場合には、前記受信信号強度検出部と前記ピークホールド部との間に直流成分除去部を含むことが好ましい。
前記ピークホールド部はピークホールド用コンデンサ及び放電用抵抗を備え、ピークホールド時間は、前記ピークホールド用コンデンサ及び前記放電用抵抗の時定数によって決定され、前記ピークホールド時間は前記電気信号に含まれる多値化された信号が前記可変増幅信号によって識別可能な時間であることが好ましい。
前記ピークホールド時間はマイクロ秒からミリ秒のオーダーであることが好ましい。
前記ピークホールド信号を受信して反転増幅し、反転増幅信号を出力する反転増幅部と、前記電気信号のレベルが0の場合の前記可変増幅部の前記利得を決定する基準信号を生成し、出力する電源部と、前記反転増幅信号および前記基準信号を加算演算し、加算信号を出力する加算部と、を含み、前記可変増幅部は前記加算信号を前記利得制御信号として入力することが好ましい。
前記加算部にアノードが接続され、前記可変増幅部の前記利得制御信号が入力される利得制御端子にカソードが接続されるダイオードを含むことが好ましい。
前記光/電気変換部の出力部と、前記可変増幅部の入力部および前記受信信号強度検出部の入力部との間の信号線がインピーダンスマッチングされ、前記受信信号強度検出部の出力部と、前記ピークホールド部の入力部との間の信号線もインピーダンスマッチングされていることが好ましい。
本発明の他の態様に係る光ファイバ無線通信システムは、本発明の態様に係る受信モジュールと、前記受信モジュールに入力される光信号を伝送する光ファイバと、受信された無線信号を電気信号に変換し、当該電気信号を前記光ファイバに入力される前記光信号に変換する送信モジュールと、を含む。
本発明によれば、複雑な処理を行う回路を入れることなく安価にRF信号伝送におけるダイナミックレンジを拡大した光ファイバ無線通信システムを実現できる。また、光信号の受信側だけで利得の制御を行うことができる。したがって、光ファイバに入ってくる無線信号の振幅の変化だけでなく、例えば、温度変化による光出力の低下や光結合部での損失変化など光伝送部での損失変化に対しても利得を制御でき、高い信頼性を確保することが可能となる。
本実施形態に係る光ファイバ無線通信システムの構成の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る光ファイバ無線通信システムの受信モジュールの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る光ファイバ無線通信システムの受信モジュールの構成の他の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る受信モジュールの入力信号振幅の大きさと出力信号のイメージの一例を示す模式図である。 本実施形態に係る受信モジュールの入力信号振幅に対する利得と出力信号振幅のイメージの一例を示す模式図である。 (a)利得固定時の入力信号振幅が変化したときのEVM(Error Vector Magnitude)の変化の一例を示す模式図である。(b)入力信号振幅が変化したときに利得を変化させてダイナミックレンジを拡大した一例を示す模式図である。 本実施形態に係るピークホールド部の出力信号の一例を示す模式図である。 ピークホールド時間が短い場合のピークホールド部の出力信号の一例を示す模式図である。
(光ファイバ無線通信システムの概要)
以下、図面を用いて本実施形態に係る光ファイバ無線通信システム1000および受信モジュール1300について説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。図1に示す本実施形態に係る光ファイバ無線通信システム1000は、受信された無線信号をアンテナで電気信号に変換し、当該電気信号を光信号に変換する送信モジュール1100を含む。また、光ファイバ無線通信システム1000は、送信モジュール1100より出力された光信号を伝送する光ファイバ1200を含む。さらに、光ファイバ無線通信システム1000は、光ファイバ1200により伝送された光信号を電気信号に変換し、当該電気信号の利得を制御する受信モジュール1300を含む。
受信モジュール1300は、入力される光信号の入力振幅の変化に対応して、可変増幅部の利得を変化させることでEVM(Error Vector Magnitude)曲線を移動させる。その結果、受信モジュール1300があらかじめ定められた所定の範囲の入力振幅に対して、EVMが良好な状態である、EVMがあらかじめ定められた値よりも小さい状態を維持することで、ダイナミックレンジを拡大することが可能になる。以下、受信モジュール1300の詳細について説明する。
(光ファイバ無線通信システムの受信モジュール)
図2は、図1に示す光ファイバ無線通信システム1000の受信モジュール1300の構成の一例を示す図である。
受信モジュール1300は、光ファイバ1200から出力された光信号39を、電圧を振幅とする電気信号41に変換する光/電気変換部310と、光/電気変換部310の出力信号である電気信号41の電圧または電力を検出する受信信号強度検出部320を含む。また、受信モジュール1300は、受信信号強度検出部320の出力信号である受信信号強度信号42のピーク電圧を所定の時間ホールドするピークホールド部330、ピークホールド信号43を反転増幅する反転増幅部340を含む。さらに、受信モジュール1300は、電源部360と、電源部360から出力される基準信号45と反転増幅部340から出力される反転増幅信号44を加算演算する加算部350を含む。さらに、受信モジュール1300は、加算部350から出力される加算信号46の電圧レベルに対応して利得を制御する可変増幅部370を含む。
光/電気変換部310は、光ファイバ1200から受信された光信号39を電流信号40に変換する光/電流変換部311と、光/電流変換部311にバイアス電圧を供給する逆電圧部312を含む。光/電流変換部311の一例にはPD(Photo Diode)が挙げられる。さらに、光/電気変換部310は、光/電流変換部311から出力された電流信号40を電圧信号としての電気信号41に変換する電流/電圧変換部313を含んで構成される。電流/電圧変換部313は帰還回路に抵抗を有する演算増幅器が一例として挙げられる。光/電流変換部311に入力される光信号39は無線信号の周波数特性を有するために、光/電流変換部311および電流/電圧変換部313はギガヘルツ帯域においても平坦な周波数利得特性を有することが好ましい。なお、光/電流変換部311、光/電流変換部311にバイアス電圧を供給する逆電圧部312および電流/電圧変換部313は従来技術によって構成することができるので詳細な説明はここでは省略する。
受信信号強度検出部320は、光/電気変換部310の出力信号としての電気信号41の電圧または電力を検出する機能を有する。受信信号強度検出部320の一例として無線受信信号の電圧または電力の大きさ示す受信信号強度信号42としてRSSI(Received Signal Strength Indicator)信号を出力するRSSI回路が挙げられる。RSSI信号が電力の大きさを示す場合には、RSSI信号は入力信号の電力の対数に比例する電圧信号として出力される場合がある。RSSI信号が電圧の大きさを示す場合には、RSSI信号は入力信号の電圧に比例する電圧信号として出力される場合がある。受信信号強度検出部320にRSSI回路を用いた場合には、受信信号強度検出部320は光/電気変換部310の出力信号としての電気信号41の電圧または電力を示すRSSI信号である受信信号強度信号42を電圧信号として出力する。
ピークホールド部330は受信信号強度信号42のピーク電圧を所定の時間ホールドする機能を有する。ピークホールド部330によって、ピーク電圧をホールドするピークホールド時間は、無線信号から変換された電圧信号としての電気信号41において多値化されている信号を区別できる時間に設定される。ピークホールド部330の一例には、ピークホールド用コンデンサ及び放電用抵抗を備えるパッシブ回路が挙げられる。また、ピークホールド部330の他の一例には、ピークホールド時間の間隔でピークホールド用コンデンサの充電電圧を瞬時に放電するアクティブ回路が挙げられる。また、ピークホールド部330にアクティブ回路を使用した場合には、放電用抵抗に接続される回路の入力インピーダンスを高くして、ピークホールド用コンデンサの充電電圧をピークホールド時間の間、略一定に保持することが可能になる。
例えば、ピークホールド部330にピークホールド時間が短すぎるパッシブ回路を使用した場合を図8の期間T3において説明する。図8の期間T3に入力される受信信号強度信号42の電圧振幅は、期間T4に入力される受信信号強度信号42の電圧振幅よりも小さい。ピークホールド部330は期間T3の間に入力された受信信号強度信号42のピークP5およびピークP6を検出し、ピークP5およびピークP6の電圧レベルをホールドする。しかし、ピークホールド時間が短い場合には、受信信号強度信号42に含まれる信号情報を示す振幅変動を追随しようとして、ピークホールド信号43のレベルが低減し、期間T3の間における可変増幅部370の利得が変動してしまう。期間T3の間の可変増幅部370の利得が変動すると、期間T3の間に入力される電流/電圧変換部313の出力である電気信号41の増幅度が変動するので、電気信号41に含まれる多値化されている信号を可変増幅信号47では区別できない場合が発生する。
同様に、ピークホールド時間が短すぎるパッシブ回路を使用した場合を図8の期間T4においても説明する。図8の期間T4に入力される受信信号強度信号42の電圧振幅は、期間T3に入力される受信信号強度信号42の電圧振幅よりも大きい。ピークホールド部330は期間T4の間に入力された受信信号強度信号42のピークP7およびピークP8を検出し、ピークP7およびピークP8の電圧レベルをホールドする。しかし、受信信号強度信号42の電圧振幅が大きい場合にも、ピークホールド時間が短い場合には、ピークホールド部330は受信信号強度信号42に含まれる信号情報を示す振幅変動に追随しようとする。その結果、ピークホールド部330のピークホールド信号43のレベルが低減し、期間T4における可変増幅部370の利得が変動する。可変増幅部370の利得が変動すると、期間T4の間に入力される電流/電圧変換部313の電気信号41の増幅度が変動するので、電気信号41に含まれる多値化されている信号を可変増幅信号47では区別できない場合が発生する。
次に、ピークホールド部330のピークホールド時間が長すぎる場合を検討する。例えば、ピークホールド部330が期間T3の間に入力された受信信号強度信号42のピークP6を検出した場合には、ピークP6の電圧レベルをホールドする。しかし、例えば、期間T4に入力される受信信号強度信号42の電圧振幅が、期間T3に入力される受信信号強度信号42の電圧振幅よりも小さい場合を想定する。この場合には、ピークP6よりもピークP7の電圧が低くなるが、ピークホールド時間が長すぎる場合には、ピークホールド部330は期間T4のピークP7を検出せずにピークP6の電圧レベルをホールドし続ける場合がある。ピークホールド信号43の電圧レベルが期間T3および期間T4で同一になると、可変増幅部370の利得が一定になる。その結果、可変増幅部370は振幅が変動した電気信号41の増幅度を期間T3および期間T4との間で変更することができないので、電気信号41に含まれる多値化されている信号を可変増幅信号47では区別できない場合が発生する。したがって、受信モジュール1300のダイナミックレンジを拡大することができない場合が発生する。
次に、ピークホールド部330のピークホールド時間が電気信号41の周波数に合わせて適正に設定されている場合について図7を参照して説明する。
例えば、ピークホールド部330にピークホールド時間が適正なパッシブ回路を使用した場合を図7の期間T1において説明する。図7の期間T1に入力される受信信号強度信号42の電圧振幅は、期間T2に入力される受信信号強度信号42の電圧振幅よりも小さい。ピークホールド部330は期間T1の間に入力された受信信号強度信号42のピークP1およびピークP2を検出し、ピークP1およびピークP2の電圧レベルをホールドする。ピークホールド時間が適正な場合には、受信信号強度信号42に含まれる信号情報を示す振幅変動を追随しないので、ピークホールド信号43のレベルが一定に維持され、期間T1の間における可変増幅部370の利得が一定になる。期間T1の間の可変増幅部370の利得が一定になると、期間T1の間に入力される電流/電圧変換部313の出力である電気信号41の増幅度が一定になるので、電気信号41に含まれる多値化されている信号を可変増幅信号47で区別することが可能になる。
同様に、ピークホールド時間が適正なパッシブ回路を使用した場合を図7の期間T2においても説明する。図7の期間T2に入力される受信信号強度信号42の電圧振幅は、期間T1に入力される受信信号強度信号42の電圧振幅よりも大きい。ピークホールド部330は期間T2の間に入力された受信信号強度信号42のピークP3およびピークP4を検出し、ピークP3およびピークP4の電圧レベルをホールドする。ピークホールド時間が適正な場合には、受信信号強度信号42に含まれる信号情報を示す振幅変動を追随しないので、ピークホールド信号43のレベルが一定に維持され、期間T2の間における可変増幅部370の利得が一定になる。期間T2の間の可変増幅部370の利得が一定になると、期間T2の間に入力される電流/電圧変換部313の出力である電気信号41の増幅度が一定になるので、電気信号41に含まれる多値化されている信号を可変増幅信号47で区別することが可能になる。
なお、可変増幅部370の可変利得特性は、ピークホールド信号43の電圧レベルが小さいほど利得が大きくなり、ピークホールド信号43の電圧レベルが大きくなるほど利得が小さくなる特性を有する。したがって、可変増幅部370の利得を制御する利得制御信号の電圧レベルが小さいほど利得が大きくなり、利得制御信号の電圧レベルが大きくなるほど利得が小さくなる場合には、ピークホールド信号43を利得制御信号に使用できる。この場合には、図2に示される反転増幅部340、加算部350、電源部360を省略することも可能である。また、この場合には、所定の範囲のピークホールド信号43の変動に対して、可変増幅信号47の変化範囲が一定の範囲に収まる可変利得特性を可変増幅部370は有する(図4および図5を参照)。なお、図4および図5の詳細については、後述する。
以下の説明においては、可変増幅部370の利得を制御する利得制御信号の電圧レベルが小さいほど利得が小さくなり、利得制御信号の電圧レベルが大きくなるほど利得が大きくなる場合について説明する。
次に、反転増幅部340について説明する。反転増幅部340はピークホールド部330から出力されるピークホールド信号43を反転増幅する機能を有する。上述したように、可変増幅部370に入力される利得制御電圧の電圧レベルが高いほど利得が大きくなる特性を可変増幅部370が有する場合に反転増幅部340が必要になる。例えば、可変増幅部370に入力される電気信号41の振幅が小さい場合には、ピークホールド部330のピークホールド信号43の電圧レベルも小さくなる。反転増幅部340がない場合には、ピークホールド信号43の電圧レベルが小さくなると、可変増幅部370に入力される利得制御電圧の電圧レベルも小さくなるので、可変増幅部370の利得が小さくなり、電気信号41の振幅を大きくすることができない。しかし、ピークホールド信号43の電圧レベルが小さくなった場合に、反転増幅部340はピークホールド信号43の電圧レベルを反転増幅することによって可変増幅部370に入力される利得制御電圧の電圧レベルを大きくすることが可能になる。この場合には、反転増幅信号44を電源部360から出力される基準信号45と加算部350で加算演算する必要がある。なお、加算部350と基準信号45を生成する電源部360の詳細については後述する。
また、例えば、可変増幅部370に入力される電気信号41の振幅が大きい場合には、ピークホールド部330のピークホールド信号43の電圧レベルも大きくなる。反転増幅部340がない場合には、ピークホールド信号43の電圧レベルが大きくなると、可変増幅部370に入力される利得制御電圧の電圧レベルも大きくなるので、可変増幅部370の利得が大きくなり、電気信号41の振幅を小さくすることができない。しかし、ピークホールド信号43の電圧レベルが大きくなった場合に、反転増幅部340はピークホールド信号43の電圧レベルを反転増幅することによって可変増幅部370に入力される利得制御電圧の電圧レベルを小さくすることが可能になる。この場合にも、反転増幅信号44を電源部360から出力される基準信号45と加算部350で加算演算する必要がある。なお、加算部350と基準信号45を生成する電源部360の詳細については後述する。
以上説明したように、反転増幅部340等を用いることによって、可変増幅部370の入力信号の振幅が小さいときには、可変増幅部370に入力される利得制御電圧の電圧レベルが高くなるようにし、可変増幅部370の利得を高くすることが可能になる。また、反転増幅部340等を用いることによって、可変増幅部370の入力信号の振幅が大きいときには、可変増幅部370に入力される利得制御電圧の電圧レベルが小さくなるようにし、可変増幅部370の利得を低くすることが可能になる。したがって、反転増幅部340の利得を制御することによって、可変増幅部370の入力信号の振幅が変動した場合に、可変増幅部370の出力信号の振幅が一定になるように調節することが可能になる。
加算部350は、電源部360から出力される基準信号45と反転増幅部340から出力される反転増幅信号44を加算演算する機能を有する。また、加算部350から出力される加算信号46は可変増幅部370の利得を制御する利得制御信号として機能する。したがって、加算信号46は可変増幅部370に印加可能な電圧範囲である必要がある。そのために、電源部360から出力される基準信号45と反転増幅部340から出力される反転増幅信号44は、加算信号46が可変増幅部370に印加可能な電圧範囲であるように調節される。
電源部360は、可変増幅部370の利得制御電圧の電圧レベルを調整するように機能する。一例として、電源部360の出力の基準信号45は直流であり、基準信号45の直流電圧レベルは、可変増幅部370に入力可能な利得制御電圧の上限値以下に設定される。また、反転増幅信号44はマイナスの値を有するので、ピークホールド信号43の電圧レベルが小さいほど、利得制御電圧は大きくなり、可変増幅部370の利得が大きくなるように機能する。また、反転増幅信号44はマイナスの値を有するので、ピークホールド信号43の電圧レベルが大きいほど、利得制御電圧は小さくなり、可変増幅部370の利得が小さくなるように機能する。
図3は、図1に示す光ファイバ無線通信システム1000の受信モジュール1300の構成の他の一例を示す図である。
図3においては、加算部350と可変増幅部370との間にダイオード380が設けられる。ダイオード380は、可変増幅部370の利得制御電圧の電圧レベルが逆極性となるような電圧レベルを有する電気信号41が可変増幅部370に印加された場合に、可変増幅部370を保護する機能を有する。例えば、光ファイバ1200を伝搬する光信号39の電圧レベルが非常に大きくなった場合に、受信モジュール1300の光/電気変換部310の電気信号41の電圧または電力も大きくなり、反転増幅部340から出力される反転増幅信号44が大きくなる。反転増幅信号44があらかじめ定められた変化範囲を超えると、加算部350の出力である加算信号46の極性が反転し、可変増幅部370に流れる電流が逆方向になり、可変増幅部370を破壊する可能性がある。しかし、ダイオード380を設けておくことによって、可変増幅部370を保護することが可能になる。一例として、ダイオード380のアノードが加算部350に接続され、ダイオード380のカソードが可変増幅部370に接続される。
また、図3においては、受信信号強度信号42に電気信号41の電圧または電力の直流成分を含む場合には、受信信号強度検出部320とピークホールド部330との間に直流成分除去部390を含む。受信信号強度信号42の直流成分を含めた全体的な電圧レベルの変動を除き、受信信号強度信号42の振幅変動のみをモニターすることで、精度よく受信信号強度を検出することが可能となる。直流成分除去部390の一例には、直流付近にカットオフ周波数を有するハイパスフィルタ回路やコンデンサを直結する構成が挙げられる。しかし、直流成分除去部390の構成はこれらに限定されず、既存の回路技術で構成することが可能である。
さらに、電流/電圧変換部313の出力部と、受信信号強度検出部320および可変増幅部370の入力部との間の信号線はインピーダンスマッチングされていることが好ましい。さらに、受信信号強度検出部320の出力部とピークホールド部330の入力部との間の信号線はインピーダンスマッチングされていることが好ましい。電気信号41および受信信号強度信号42はギガヘルツレベルの周波数特性を有する場合もある。当該周波数特性においてインピーダンスマッチングが取れていないと、電気信号41および受信信号強度信号42が歪んで信号に含まれる情報を正確に伝送することが困難になる場合がある。
図4に入力信号としての電気信号41の電力が大きい場合(-20dBm)の可変増幅部370の出力信号の可変増幅信号47の振幅と、電気信号41の電力が小さい場合(-50dBm)の可変増幅部370の出力信号の可変増幅信号47の振幅の模式図を示す。
図4の上段に示す一例において、電気信号41の振幅が-20dBmである場合には、可変増幅部370の利得は抑えられて、可変増幅信号47の振幅が-10dBmになる。
すなわち、電気信号41の振幅が大きい場合には、受信信号強度信号42の振幅も大きくなるので、ピークホールド信号43も大きくなるが、反転増幅部340で反転増幅信号44の反転レベルが大きくなり、加算信号46のレベルが小さくなる。加算信号46のレベルが小さくなると、可変増幅部370の利得が小さくなるので、可変増幅信号47の振幅の増幅度が抑制される。
図4の下段に示す一例において、電気信号41の振幅が-50dBmである場合には、可変増幅部370の利得は大きくなり、可変増幅信号47の振幅が-10dBmになる。
すなわち、電気信号41の振幅が小さい場合には、受信信号強度信号42の振幅も小さくなるので、ピークホールド信号43も小さくなるが、反転増幅部340で反転増幅信号44の反転レベルが小さくなり、加算信号46のレベルが大きくなる。加算信号46のレベルが大きくなると、可変増幅部370の利得が大きくなるので、可変増幅信号47の振幅の増幅度が大きくなる。
次に、図4の入力信号振幅である電気信号41の振幅と出力信号振幅である可変増幅信号47の振幅との関係、および、図4の入力信号振幅である電気信号41の振幅と可変増幅部370の利得との関係の模式図を図5に示す。
図5において、電気信号41の振幅が小さい方から大きい方へ変化すると、受信信号強度信号42も小さい方から大きい方へ変化する。受信信号強度信号42が小さい方から大きい方へ変化すると、ピークホールド信号43も小さい方から大きい方へ変化する。ピークホールド信号43が小さい方から大きい方へ変化すると、反転増幅信号44は負の電圧で絶対値が小さい方から大きい方へ変化する。正の電圧を有する基準信号45によって反転増幅信号44のレベルが移動された加算信号46が利得制御信号として可変増幅部370に入力される。したがって、電気信号41の振幅が小さい方から大きい方へ変化すると利得制御信号は大きい方から小さい方へ比例して変化する。また、可変増幅部370の利得は利得制御信号の変化に対して比例して変化するので、可変増幅部370の出力信号振幅である可変増幅信号47の振幅はほぼ一定の範囲に収まるように制御される。
なお、可変増幅部370の利得が線形に変化する範囲は、電気信号41の周波数範囲に対応する。電気信号41の周波数範囲は搬送周波数をギガヘルツとして、ベースバンド信号の周波数範囲をメガヘルツからキロヘルツまでカバーできる周波数範囲としている。したがって、ピークホールド時間は、電気信号41の周波数範囲に合わせてマイクロ秒からミリ秒のオーダーで設定されることが好ましい。
次に、図6(a)および図6(b)を参照して、電気信号41の入力振幅に合わせて可変増幅部370の利得を変化させることによって、EVM曲線も移動し、所定の電気信号41の入力振幅の範囲において、EVMが良好な領域を確保できる様子を説明する。電気信号41の入力振幅の範囲において、EVMが良好な領域を確保できると、電気信号41に含まれる多値化信号を良好に区別できるので、受信モジュール1300のダイナミックレンジを拡大することが可能になる。
図6(a)は、可変増幅部370の利得が大きい場合と、可変増幅部370の利得が小さい場合の電気信号41の入力振幅の範囲と、受信モジュール1300のダイナミックレンジの範囲を示している。可変増幅部370の利得が大きい場合のダイナミックレンジD1および可変増幅部370の利得が小さい場合のダイナミックレンジD2はともに同じ程度である。したがって、可変増幅部370の利得が一つに固定されている場合にはダイナミックレンジを拡大することができない。ダイナミックレンジD1およびダイナミックレンジD2の一例として、実験結果からおおよそ6dB程度が挙げられる。ダイナミックレンジは、電気信号41に含まれる多値化信号を区別する指標であるEVMの値によって決定される範囲であり、EVMの値が小さいほど、多値化信号を良好に区別することが可能になる。
図6(b)は、電気信号41の入力振幅が変化するにつれて、可変増幅部370の利得が変化していくため、電気信号41の入力振幅の変化に追随してEVM曲線が変化する様子を図示している。
例えば、電気信号41の入力振幅が大きい場合にはEVM曲線E1を使用する。EVM曲線E1は可変増幅部370の利得によって決定される特性曲線であり、EVM曲線E1は可変増幅部370の利得が比較的小さい場合の特性曲線である。また、電気信号41の入力振幅が小さい場合にはEVM曲線E5を使用する。EVM曲線E5は可変増幅部370の利得によって決定される特性曲線であり、EVM曲線E5は可変増幅部370の利得が比較的大きい場合の特性曲線である。実際には、可変増幅部370の利得は利得制御信号としての加算信号46の電圧レベルの変化によって連続的に変化するので、EVM曲線も電気信号41の入力振幅の変化によって連続的に変化する。一例として、図6(b)では、電気信号41の入力振幅が変化するにつれて、可変増幅部370の利得が変化していくため、電気信号41の入力振幅の変化に追随してEVM曲線が連続的に変化する。そのために、可変増幅部370の利得が変化することによって、受信モジュール1300のダイナミックレンジD3はダイナミックレンジD1およびダイナミックレンジD2にくらべて拡大される。一例として、おおよそ6dB程度のダイナミックレンジD1およびダイナミックレンジD2に対して、ダイナミックレンジD3はおおよそ20~30dBに拡大される。なお、ダイナミックレンジはEVMの値によっても変動するので、選択されるEVMの値によってダイナミックレンジも変動する場合がある。
以上の説明による本実施形態に係わる光ファイバ無線通信システム1000は車両等の移動体に搭載されることができる。この場合には、通信データは、移動体の状況を検知するセンサーの情報、移動体を制御する情報、移動体に搭載された電子機器の情報等の情報である場合がある。
以上のような本実施形態による構成によれば、複雑な処理を行う回路を入れることなく安価にRF信号伝送におけるダイナミックレンジを拡大した光ファイバ無線通信システムを実現できる。また、光信号の受信側だけで利得の制御を行うことができる。したがって、光ファイバに入ってくる無線信号の振幅の変化だけでなく、例えば、温度変化による光出力の低下や光結合部での損失変化など光伝送部での損失変化に対しても利得を制御でき、高い信頼性を確保することが可能となる。さらに、パッシブな回路で利得制御を行うことができるため、信号の遅延がほとんど生じることがない。
なお、光ファイバ1200の種類は特に制限されることがないので、シングルモード光ファイバであっても、マルチモード光ファイバであっても本実施形態に適用することが可能である。また、光ファイバ1200の材質に制限はなく、ガラスおよびプラスチックで形成される光ファイバであっても本実施形態に適用することが可能である。
また、光/電流変換部311、逆電圧部312および電流/電圧変換部313は1つのモジュールで構成されてもよい。さらに、受信信号強度検出部320、ピークホールド部330、反転増幅部340、加算部350、電源部360、可変増幅部370、ダイオード380および直流成分除去部390も1つのモジュールで構成されてもよい。また、上記2つのモジュールが一体となって受信モジュール1300を構成してもよい。また、各構成要素は、単体または複数の構成要素をモジュール化して構成されてもよい。
また電気/光変換部として機能する送信モジュール1100に含まれるレーザの種類にはDFB(Distributed Feed Back)、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)が挙げられる。しかし、送信モジュール1100に含まれるレーザの種類はこれらに限定されるわけではない。また、変調方式は、直接変調方式でもLN変調器等を使用した外部変調方式であっても本実施形態に適用することが可能である。
以下に、本実施形態に係る受信モジュール1300および光ファイバ無線通信システム1000の特徴について記載する。
本実施形態の第1の態様に係る受信モジュール1300は、光ファイバ無線通信システム1000において、光ファイバ1200を伝送した光信号39を電気信号41に変換し、電気信号41の利得を制御した可変増幅信号47を出力する。
受信モジュール1300は、光信号39を電気信号41に変換する光/電気変換部310を含む。
また、受信モジュール1300は、電気信号41の電圧または電力を検出し、電圧または電力の大きさを示す指標を電圧として示す受信信号強度信号42を出力する受信信号強度検出部320を含む。
さらに、受信モジュール1300は、受信信号強度信号42のピーク電圧をホールドするピークホールド部330を含む。
さらに、受信モジュール1300は、ピークホールド部330から出力されるピークホールド信号43を含む信号を利得制御信号として入力し、電気信号41の利得を制御する可変増幅部370を含む。
可変増幅部370は、ピークホールド信号43の電圧が高いときは前記利得が低くなり、ピークホールド信号43の電圧が低いときは利得が高くなる。可変増幅部370は、所定の範囲の電圧または電力を有する電気信号41の入力時に可変増幅部370の出力信号である可変増幅信号47の電圧レベルがあらかじめ定められた範囲内に収まるように制御し、可変増幅信号47に含まれる多値化信号を区別する。
上記構成によれば、複雑な処理を行う回路を入れることなく安価にRF信号伝送におけるダイナミックレンジを拡大した光ファイバ無線通信システムを実現できる。また、光信号の受信側だけで利得の制御を行うことができる。したがって、光ファイバに入ってくる無線信号の振幅の変化だけでなく、例えば、温度変化による光出力の低下や光結合部での損失変化など光伝送部での損失変化に対しても利得を制御でき、高い信頼性を確保することが可能となる。さらに、パッシブな回路で利得制御を行うことができるため、信号の遅延がほとんど生じることがない。
本実施形態の第2の態様に係る受信モジュール1300は、電圧または電力を有する電気信号41の所定の範囲は、可変増幅信号47の電圧レベルのあらかじめ定められた範囲において以下の特性を有する。すなわち、可変増幅信号47の電圧レベルのあらかじめ定められた範囲において、可変増幅信号47のEVM(Error Vector Magnitude)の値があらかじめ定められた値以下となる。
上記構成によれば、入力信号である電気信号41の電圧振幅に合わせて利得を変更することで、EVM特性曲線が移動するので、入力信号の所定の範囲の変動に対して、EVMが小さい良好な部分を利用することで、ダイナミックレンジを拡大することが可能になる。
本実施形態の第3の態様に係る受信モジュール1300における光/電気変換部310は、光信号39を電流信号40に変換する光/電流変換部311と、電流信号40を電圧信号に変換する電流/電圧変換部313を含み、電圧信号は電気信号41である。
上記構成によれば、光信号39を歪ませることなく精度よく電気信号41に変換することが可能になる。
本実施形態の第4の態様に係る受信モジュール1300は、受信信号強度信号42に電気信号41の電圧または電力の直流成分を含む場合には、受信信号強度検出部320とピークホールド部330との間に直流成分除去部390を含む。
上記構成によれば、受信信号強度信号42の直流成分を含めた全体的な電圧レベルの変動を除き、受信信号強度信号42の振幅変動のみをモニターすることで、精度よく受信信号強度を検出可能となる。
本実施形態の第5の態様に係る受信モジュール1300は、ピークホールド部330はピークホールド用コンデンサ及び放電用抵抗を備え、ピークホールド時間は、ピークホールド用コンデンサ及び放電用抵抗の時定数によって決定される。また、ピークホールド時間は電気信号41に含まれる多値化された信号が可変増幅信号47によって識別可能な時間である。
上記構成によれば、ピークホールド部330はパッシブな簡易な構成で実現することが可能になるので、信号の遅延がほとんど生じない、安価なシステムを構築することが可能になる。また、上記構成によれば、ピークホールド時間は可変増幅信号47から電気信号41に含まれる多値化された信号が識別可能な時間に設定されるので、光ファイバ無線通信システム1000としての機能を発揮することが可能になる。
本実施形態の第6の態様に係る受信モジュール1300は、ピークホールド時間はマイクロ秒からミリ秒のオーダーである。
上記構成によれば、電気信号41の搬送波がギガヘルツオーダーの周波数であっても、ベースバンド信号に含まれる多値化された信号を識別することが可能となる。
本実施形態の第7の態様に係る受信モジュール1300は、ピークホールド信号43を受信して反転増幅し、反転増幅信号44を出力する反転増幅部340を含む。また、受信モジュール1300は、電気信号41の電圧レベルが0の場合の可変増幅部370の利得を決定する基準信号45を生成し、出力する電源部360を含む。さらに、受信モジュール1300は、反転増幅信号44および基準信号45を加算演算し、加算信号46を出力する加算部350を含み、可変増幅部370は加算信号46を利得制御信号として入力する。
上記構成によれば、可変増幅部370に入力される利得制御信号としての加算信号46の電圧レベルを調節することが可能になるので、可変増幅部370の特性に適合した利得制御信号を生成することが可能になる。
本実施形態の第8の態様に係る受信モジュール1300は、加算部350にアノードが接続され、可変増幅部370の利得制御信号が入力される利得制御端子にカソードが接続されるダイオード380を含む。
上記構成によれば、受信信号強度信号42およびピークホールド信号43が想定以上に大きくなり、加算信号46がマイナス電圧を有する状況になっても、可変増幅部370に逆電圧が印加されることを防ぐことが可能になる。したがって、ダイオード380は可変増幅部370が損傷されることを防ぐことが可能になる。
本実施形態の第9の態様に係る受信モジュール1300は、光/電気変換部310の出力部と、可変増幅部370の入力部および受信信号強度検出部320の入力部との間の信号線がインピーダンスマッチングされている。また、受信モジュール1300は、受信信号強度検出部320の出力部と、ピークホールド部330の入力部との間の信号線もインピーダンスマッチングされている。
電気信号41および受信信号強度信号42はギガヘルツレベルの周波数特性を有する場合もある。したがって、上記構成によれば、信号経路においてインピーダンスマッチングが取れているので、電気信号41および受信信号強度信号42が歪まずに当該信号に含まれる情報を正確に伝送することが可能になる。
本実施形態の第10の態様に係る光ファイバ無線通信システム1000は、本実施形態の第1の態様から第9の態様のいずれかの態様に記載の受信モジュール1300と、受信モジュールに入力される光信号39を伝送する光ファイバ1200とを含む。さらに、光ファイバ無線通信システム1000は、受信された無線信号を電気信号に変換し、電気信号を光ファイバ1200に入力される光信号39に変換する送信モジュール1100を含む。
上記構成によれば、複雑な処理を行う回路を入れることなく安価にRF信号伝送におけるダイナミックレンジを拡大した光ファイバ無線通信システムを実現できる。また、光信号の受信側だけで利得の制御を行うことができる。したがって、光ファイバに入ってくる無線信号の振幅の変化だけでなく、例えば、温度変化による光出力の低下や光結合部での損失変化など光伝送部での損失変化に対しても利得を制御でき、高い信頼性を確保することが可能となる。さらに、パッシブな回路で利得制御を行うことができるため、信号の遅延がほとんど生じることがない。
本実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明したが、以上の本実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
310 光/電気変換部
311 光/電流変換部
312 逆電圧部
313 電流/電圧変換部
320 受信信号強度検出部
330 ピークホールド部
340 反転増幅部
350 加算部
360 電源部
370 可変増幅部
380 ダイオード
1000 光ファイバ無線通信システム
1100 送信モジュール
1200 光ファイバ
1300 受信モジュール

Claims (9)

  1. 光ファイバ無線通信システムにおいて、光ファイバを伝送した光信号を電気信号に変換し、前記電気信号の利得を制御した可変増幅信号を出力する受信モジュールであって、
    前記光信号を前記電気信号に変換する光/電気変換部と、
    前記電気信号の電圧または電力を検出し、前記電圧または前記電力の大きさを示す指標を電圧として示す受信信号強度信号を出力する受信信号強度検出部と、
    前記受信信号強度信号のピーク電圧をホールドするピークホールド部と、
    前記ピークホールド部から出力されるピークホールド信号を含む信号を利得制御信号として入力し、前記電気信号の利得を制御する可変増幅部と
    前記ピークホールド信号を受信して反転増幅し、反転増幅信号を出力する反転増幅部と、
    前記電気信号のレベルが0の場合の前記可変増幅部の前記利得を決定する基準信号を生成し、出力する電源部と、
    前記反転増幅信号および前記基準信号を加算演算し、加算信号を出力する加算部と、を含み、
    前記可変増幅部は前記加算信号を前記利得制御信号として入力し、
    前記可変増幅部は、前記ピークホールド信号の電圧が高いときは前記利得が低くなり、前記ピークホールド信号の電圧が低いときは前記利得が高くなり、所定の範囲の前記電圧または前記電力を有する前記電気信号の入力時に前記可変増幅部の出力信号である可変増幅信号の電圧レベルがあらかじめ定められた範囲内に収まるように制御し、前記可変増幅信号に含まれる多値化信号を区別する受信モジュール。
  2. 前記電圧または前記電力を有する前記電気信号の前記所定の範囲は、前記可変増幅信号の電圧レベルの前記あらかじめ定められた範囲において、前記可変増幅信号のEVM(Error Vector Magnitude)の値があらかじめ定められた値以下となる範囲である請求項1に記載の受信モジュール。
  3. 前記光/電気変換部は、
    前記光信号を電流信号に変換する光/電流変換部と、
    前記電流信号を電圧信号に変換する電流/電圧変換部と、を含み、前記電圧信号は前記電気信号である請求項1または2に記載の受信モジュール。
  4. 前記受信信号強度信号に前記電気信号の電圧または電力の直流成分を含む場合には、前記受信信号強度検出部と前記ピークホールド部との間に直流成分除去部を含む請求項1から3のいずれか一項に記載の受信モジュール。
  5. 前記ピークホールド部はピークホールド用コンデンサ及び放電用抵抗を備え、ピークホールド時間は、前記ピークホールド用コンデンサ及び前記放電用抵抗の時定数によって決定され、前記ピークホールド時間は前記電気信号に含まれる多値化された信号が前記可変増幅信号によって識別可能な時間である請求項1から4のいずれか一項に記載の受信モジュール。
  6. 前記ピークホールド時間はマイクロ秒からミリ秒のオーダーである請求項5に記載の受信モジュール。
  7. 前記加算部にアノードが接続され、前記可変増幅部の前記利得制御信号が入力される利得制御端子にカソードが接続されるダイオードを含む請求項に記載の受信モジュール。
  8. 前記光/電気変換部の出力部と、前記可変増幅部の入力部および前記受信信号強度検出部の入力部との間の信号線がインピーダンスマッチングされ、
    前記受信信号強度検出部の出力部と、前記ピークホールド部の入力部との間の信号線もインピーダンスマッチングされている請求項1からのいずれか一項に記載の受信モジュール。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の受信モジュールと、
    前記受信モジュールに入力される光信号を伝送する光ファイバと、
    受信された無線信号を電気信号に変換し、当該電気信号を前記光ファイバに入力される前記光信号に変換する送信モジュールと、を含む光ファイバ無線通信システム。
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