JP3745935B2 - アラーム伝送方法及び光信号伝送システム - Google Patents

アラーム伝送方法及び光信号伝送システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバで接続された光信号伝送システムで用いられるアラーム伝送方法及び光信号伝送システムに係り、特に伝送信号に影響を与えずに異常発生のアラームを通報できるアラーム伝送方法及び光信号伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話やページャ等の移動体通信において、端末へ向けて電波を送信する、あるいは端末からの電波を受信するためには、無線信号(RF信号)の増幅器を含む無線信号増幅装置を用いる。また、トンネル、地下街、地下鉄の駅・ホーム、ビルの中など、電波が届きにくい場所は、「不感地」と呼ばれ、無線通信を行うことが出来ない。
このような無線通信の不感地対策として、光ファイバケーブルと光変換型無線信号中継増幅装置で構成される光信号伝送システムが用いられる。これは、変復調装置などからの電気信号を光変換型無線信号中継増幅装置で光信号に変換し、光ファイバで伝送し、不感地内にある光変換型無線信号中継増幅装置で光信号から電気信号に変換して移動体に無線送信するものである。この光信号伝送システムは、光ファイバが細径であること、伝送損失が小さいことなどの利点を生かし、無線通信の不感地まで、光回線により無線信号を長距離伝送することを特徴とするシステムである。
【0003】
まず、光信号伝送システムの一般的な構成について、図9を用いて説明する。図9は、一般的な光信号伝送システム及び光変換型無線中継増幅装置内の概略構成を示すブロック図である。
一般的に光信号伝送システムは、変復調装置と信号の送受信を行う光変換型無線中継増幅装置の親局装置10と、電波の不感地で端末と信号の送受信を行う光変換型無線中継増幅装置の子局装置30とが光ファイバケーブル1、2により接続されている。
そして、親局装置10内は、下り信号に対して、対象としている周波数帯域のみを通過させる帯域通過フィルタ11(図では、BPF)と、信号を増幅する増幅器12と、電気信号を光信号に変換する電気−光変換器(図ではE/O)13と、上り信号に対して、光信号を電気信号に変換する光−電気変換器(図ではO/E)14と、信号を増幅する増幅器15と、対象としている周波数帯域のみを通過させる帯域通過フィルタ(図では、BPF)16とから構成されている。
また、子局装置30内は、下り信号に対して、光信号を電気信号に変換する光−電気変換器(図ではO/E)31と、信号を増幅する増幅器32と、対象としている周波数帯域のみを通過させる帯域通過フィルタ(図では、BPF)33と、上り信号に対して、対象としている周波数帯域のみを通過させる帯域通過フィルタ34と、信号を増幅する増幅器35と、電気信号を光信号に変換する電気−光変換器(図ではE/O)36とから構成されている。
【0004】
一般的な光信号伝送システムの動作は、変復調装置からの下り信号がアンテナかケーブルにより親局装置10に入力され、入力された信号は、帯域通過フィルタ11でその装置が対象としている周波数帯域のみが通過され、増幅器12で適当な大きさに増幅され、電気−光変換器(E/O)13によって光信号に変換されて、光ファイバケーブル1により伝送される。
そして、光信号は子局装置30にて、光−電気変換器(O/E)31によって電気信号に変換された後、増幅器32により適当な大きさまで増幅され、帯域通過フィルタ33を通してアンテナ等へ出力される。
【0005】
上り信号も同様にして、アンテナ等からの電気信号が帯域通過フィルタ34を通過した後、増幅器35により適当な大きさに増幅され、電気−光変換器(E/O)36により光信号に変換されて、光ファイバケーブル2により伝送される。
そして、光信号は、親局装置10にて、光−電気変換器(O/E)14により電気信号に変換した後、増幅器15で適当な大きさまで増幅され、帯域通過フィルタ16を通過させた後、アンテナかケーブルにより変復調器に出力される。
このようなシステムでは、親局装置10内部に光分配器を設け、複数の子局装置30が接続できるようになっており、広い不感エリアをカバーすることが可能である。
【0006】
上記説明した一般的な光信号伝送システムの構成において、例えば子局装置30内に異常が発生し、アラームの情報を親局装置10に通報する場合の従来の構成について、3つの例を図10,図11,図12を用いて説明する。図10は、従来の第1の光信号伝送システムの上り回線の構成ブロック図であり、図11は、従来の第2の光信号伝送システムの上り回線の構成ブロック図であり、図12は、従来の第3の光信号伝送システムの上り回線の構成ブロック図である。
【0007】
子局装置30内で発生した異常に対するアラーム情報を親局装置10に通報するための構成として、第1の従来例では、図10に示すように、子局装置30側に、異常に対するアラーム情報を示すアラーム識別信号を受け取り、アラーム状態を通報するアラーム通報データを作成して出力するCPU38と、このアラーム通報データを低周波で変調する変調器(図ではMOD37)とを設け、親局装置10に、アラーム通報データを復調する復調器(図ではDEM)17と、復調されたアラーム通報データからアラーム状態を認識するCPU18とを設けている。
第1の従来例では、子局装置30側で異常が発生すると、CPU38で異常に対応するアラーム識別信号からアラーム通報データが作成され、変調器37で低周波信号に変調され、この変調信号がE/O駆動回路45によって制御される電気−光変換器36でE/O駆動電流に直接重畳することによって光ファイバケーブル2中で伝送される。
一方、親局装置10側では、伝送されたO/E電流から重畳信号が直接取り出され、復調器17によって元のアラーム通報データに復調され、CPU18でアラーム状態が認識されるようになっている。
【0008】
また、第2の従来例では、図11に示すように、図10の構成に加えて、子局装置30側に、本来の中継信号のみを通過させるハイパスフィルタ39と、アラーム通報用の低周波の変調信号を通過させるローパスフィルタ40を設け、親局装置10側にも、本来の中継信号のみを通過させるハイパスフィルタ19と、アラーム通報用の変調信号を通過させるローパスフィルタ20を設ける。
そして、アラーム識別信号からCPU38でアラーム通報データが作成され、変調器37で変調されたアラーム通報用変調信号が、ローパスフィルタ40で帯域制限され、一方本来中継すべき信号が増幅器35で増幅された後、ハイパスフィルタ39で帯域制限されて、両者が合成された後に、電気−光変換器36で光信号に変換されて光ファイバケーブル2中で伝送される。
一方、親局装置10側では、伝送されたO/E電流からローパスフィルタ20でアラーム通報用変調信号が分離され、復調器17で復調され、CPU18でアラーム状態が認識されるようになっている。
【0009】
また、第3の従来例では、図12に示すように、アラーム通報用の低周波信号源42と、アラーム識別信号に従って低周波信号の出力をON/OFFするスイッチ41を設ける。
そして、第3の従来例では、通常、子局装置30側で異常が発生していないときには、低周波信号源42からの低周波信号がスイッチ41を介して出力され、ローパスフィルタ40で帯域制限され、一方本来中継すべき信号が増幅器35で増幅された後ハイパスフィルタ39で帯域制限されて、両者が合成された後に、電気−光変換器36で光信号に変換されて光ファイバケーブル2中で伝送される。そして、親局装置10側では、伝送されたO/E電流からローパスフィルタ20でアラーム通報用の低周波信号が分離されて、低周波信号の受信か認識されている。
そして、子局装置30でアラームが生じた場合には、アラーム識別信号に従ってスイッチ41が解放され、低周波信号が切断されてしまい、親局装置10では低周波信号が受信されなくなることによって子局装置30での異常発生を認識するようになっている。
【0010】
尚、光ファイバを用いて移動体通信の不感地をサービスエリアとする従来技術としては、平成11年8月27日公開の特開平11−234200号「中継システム」(出願人:国際電気株式会社、発明者:今荘義弘)がある。
この従来技術は、高周波信号を光信号に変換して伝送し、不感区域に分散配置された中継固定局で光信号を高周波信号に変換し、漏洩同軸ケーブル等を介して放射することによって、多種の信号を簡易な構成で中継できるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1の従来の光信号伝送システムでは、変調器37によるアラーム通報用の低周波の変調信号を、E/O駆動電流に直接重畳するため、本来伝送すべき中継信号に歪み等の影響を与えるという問題点があった。
【0012】
また、上記第2の従来の光信号伝送システムでは、中継信号とアラーム通報用の変調信号とが互いに影響を受けないように、中継信号に対しては、ハイパスフィルタ19,39を配置し、アラーム通報用信号に対しては、ローパスフィルタ20,40を配置するので、構成が増大するという問題点があり、また、この場合においても本来伝送すべき中継信号に歪み等の影響を与えるという問題点があった。
更に、アラーム通報用信号が中継信号に影響を与えないようにするためには、アラーム通信用信号の変調周波数を検討して設定する必要があり、運用が複雑になるという問題点もあった。
【0013】
また、上記第3の従来の光信号伝送システムにおいても、中継信号への影響を回避するために、フィルタ19、20、39、40が必要になり、構成が増大するという問題点があり、また、アラーム通報用の低周波信号と中継信号間で発生する歪みの問題も生じ、中継信号で使用される周波数帯域によって、低周波信号源42の周波数を検討して設定する必要があり、運用が複雑になるという問題点もあった。
【0014】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、簡単な構成で本来伝送すべき信号に影響することなくアラーム通報を行うことができるアラーム伝送方法及び光信号伝送システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、電気信号を光信号に変換して光ファイバを介して送信する送信装置と、光ファイバを介して受信した光信号を電気信号に変換する受信装置とを備える光信号伝送システム及び送信装置と受信装置との間でのアラーム伝送方法であって、送信装置は、当該装置内で異常を検知した場合に、伝送する光信号を低下し、受信装置は、受信した光信号の低下によって異常を検出するものであり、簡単な構成で本来伝送すべき信号に影響することなくアラーム通報を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明のアラーム伝送方法は、光信号伝送装置間の信号伝送において、一方の装置で異常が発生した場合、電気−光変換器の光信号レベルを低下することによって装置異常を通報し、他方の装置では、受信する光信号レベルが低下したことを検知することによって、他方装置の異常を認識するアラーム伝送方法である。
【0017】
まず、本発明のアラーム伝送方法を実現する光信号伝送システムについて、図1を用いて説明する。図1は、本発明の光信号伝送システムにおけるアラーム伝送に関連する部分のブロック図である。尚、図1では、図9に示した一般的な光信号伝送システムにおいて、子局装置30側で異常が発生した場合のアラーム通報を例に、上り回線系のみを抜粋して示している。また、図9〜図12と同様の構成をとる部分については同一の符号を付して説明する。
本実施の形態の光信号伝送システムの上り回線系は、図1に示すように、子局装置30が、従来と同様の構成である端末等からの中継信号を増幅する増幅器35と、増幅された電気信号を光信号に変換する電気−光変換器36′に加えて、アラーム識別信号に従って電気−光変換器36を駆動するE/O駆動回路45′とから構成され、親局装置10が、従来と同様の構成である光信号を電気信号に変換する光−電気変換器14と、変換された電気信号を増幅する増幅器15に加えて、光−電気変換器14におけるO/E受光レベルを監視し、受光レベルが低下した場合に子局装置30のアラームと判断する受光レベル監視回路25が設けられている。
【0018】
本発明の光信号伝送システムでは、例えば子局装置30において装置内の各所で異常が発生した場合、各所から出力されるアラーム識別信号が直接E/O駆動回路45′に取り込まれ、E/O駆動回路45′によって電気−光変換器36′の光出力を低下あるいは切断することにより、親局装置10に対してアラームを通報する。親局装置10側では、受光レベル監視回路25により、光−電気変換器14におけるO/E受光レベルが監視され、受光レベルが低下した場合に子局装置30からのアラーム有りと判断されるようになっている。
【0019】
ここで、電気−光変換器36′内部について、図2を使って説明する。図2は、本発明の親局装置10又は子局装置30における電気−光変換器の構成を示すブロック図である。
電気−光変換器36′内部は、電気量に応じた光を出力するLD(レーザダイオード)モジュール50と、LDの駆動回路としての、温度制御回路(Automatic Temperature Control:ATC回路)55と、光出力制御回路(Automatic Power Control:APC回路)56とから構成されている。
そして、LDモジュール50内は、電気信号を光信号に変換するレーザダイオード(図ではLD)54と、レーザダイオード54の光出力を受光し光出力量をモニタする光出力モニタ用PD(フォトダイオード:図ではPD)53と、レーザダイオード54付近の温度を検出するサーミスタ51と、レーザダイオード54を冷却または加熱するペルチェ素子52とから構成されている。
尚、LDモジュール50には、光出力モニタ用PD53が内蔵されているのが一般的であるが、温度制御用のサーミスタ51とペルチェ素子52は内蔵されていないモジュールもある。
【0020】
温度制御回路55は、LDモジュール50に内蔵されたサーミスタ51を用いてレーザダイオード54付近の温度を検出し、LDモジュール50に内蔵されたペルチェ素子52を用いてLDを冷却または加熱することにより、LDモジュール50内部のレーザダイオード54の温度を常に一定に保つよう制御を行う回路である。
【0021】
光出力制御回路56は、LDモジュール50に内蔵されている光出力モニタ用PD53の電流を検知し、レーザダイオード54のバイアス電流を制御する回路であり、LD駆動に必要不可欠な回路である。尚、本発明の光出力制御回路56の詳細は、後述する。
【0022】
次に、親局装置10及び子局装置30における異常発生検知の仕組みについて、説明する。各装置では、装置内に異常が発生した場合、これを検知し、異常状態であることを知らせるアラーム信号を出す機能を備えているのが一般的である。このアラームとしては、温度異常、増幅器出力異常、受光レベル低下異常等が挙げられる。
【0023】
まず、温度異常を検知する方法の一例について、図3を用いて説明する。図3は、一般的な温度異常を検知する構成のブロック図である。
温度異常を検知する構成としては、装置内部に温度センサ71を設置して装置内部の温度を検出し、温度に比例した電圧を出力する。この電圧を差動増幅回路72により、しきい値電圧と比較することによって、このしきい値電圧より高い場合は、オープンコレクタのトランジスタ73を駆動することによって、温度異常時に、「H」レベルの信号をアラーム出力として得ることが可能になる。
【0024】
次に、増幅器出力異常を検知する方法の一例について、図4を用いて説明する。図4は、一般的な増幅器出力異常を検知する構成のブロック図である。尚、図4では、子局装置30における上り回線系の異常検知の場合を例にして示している。
増幅器出力異常を検知する構成としては、無線信号(図ではRF入力)を通す本線の増幅器35の次に、無線信号を分岐する分配器81を挿入し、無線信号を分岐する。分岐した無線信号を、必要に応じて適当なレベルに増幅し、検波回路82においてダイオード等を用いて検波することにより、無線信号レベルに応じた電圧に変換する。この電圧としきい値電圧を差動増幅回路83で比較し、しきい値電圧より高い場合は、オープンコレクタのトランジスタ84を駆動することによって、増幅器35の出力異常時に、「H」レベルの信号をアラーム出力として得ることが可能になる。
【0025】
次に、受光レベル低下を検知する方法の一例について、図5を用いて説明する。図5は、一般的な受光レベル低下を検知する構成のブロック図である。尚、図5では、子局装置30における下り回線系の受光レベル低下検知の場合を例にして示している。
受光レベル低下を検知する構成としては、光−電気変換器31内で受光素子として用いるフォトダイオード91が、入力光に対して受光効率に応じた電流を出力する。よって、このフォトダイオード91に負荷抵抗92を付け、負荷抵抗92端の電圧を観測することにより、光出力に比例した電圧を得ることができる。この電圧をオペアンプ等を用いた差動増幅回路93により、しきい値電圧と比較し、しきい値電圧より低い場合はオープンコレクタのトランジスタ94を駆動することによって、受光レベル低下時に、「H」レベルの信号をアラーム出力として得ることが可能になる。
【0026】
次に、本発明の光信号伝送システムにおいて、アラーム識別信号からE/O駆動回路45′によって電気−光変換器36′の光出力を低下あるいは切断する具体的な実施の形態について、図6〜図8を用いて説明する。図6〜図8は、図1において、子局装置30側でアラームを通報するために必要な構成であるE/O駆動回路45′と電気−光変換器36′内で、関連する要素だけを抜き出して示しているブロックであり、図6が第1の実施の形態を示し、図7が第2の実施の形態を示し、図8が第3の実施の形態を示している。
【0027】
一般的な電気−光変換器では、伝送すべき無線信号の電気信号に従ってレーザダイオード(図ではLD)54が光信号を出力し、レーザダイオード54の光出力をLDモジュール50内の光出力モニタ用PD53が受光しており、APC回路56内の差動増幅回路57によって、この光出力モニタ用PD53が流す電流の値を電圧に変換し、これをリファレンス電圧と比較し、比較結果に応じてLD駆動トランジスタ58のベース電圧(電流)を変えることによって、レーザダイオード54のバイアス電流を変え、レーザダイオード54の光出力を一定に保つよう制御を行っている。
【0028】
そこで、本発明の光信号伝送システムにおいて、装置内の各所から出力されるアラーム出力(アラーム識別信号)に従って、アラーム(異常)発生時に電気−光変換器36′の光出力を低下・切断する第1の実施の形態としては、図6に示すように、光出力制御回路56内のLD駆動トランジスタ58のバイアス部分にスイッチを設け、アラーム識別信号を入力したE/O駆動回路45′の制御によって、アラームが発生すると、スイッチを解放してLD駆動トランジスタ54にかけるバイアス電流を止めることにより、レーザダイオード54のバイアス電流を止め、アラーム(異常)発生時に電気−光変換器36′の光出力を低下・切断することにより実現される。
【0029】
また、アラーム(異常)発生時に電気−光変換器36′の光出力を低下・切断する第2の実施の形態としては、図7に示すように、光出力制御回路56内の差動増幅回路57の電源部60にスイッチ61を設け、アラーム識別信号を入力したE/O駆動回路45′の制御によって、アラームが発生すると、スイッチ61を解放して差動増幅回路57の動作を止め、アラーム(異常)発生時に電気−光変換器36′の光出力を低下・切断することにより実現される。
【0030】
また、アラーム(異常)発生時に電気−光変換器36′の光出力を低下・切断する第3の実施の形態としては、図8に示すように、アラーム識別信号を入力したE/O駆動回路45′の制御によって、光出力制御回路56内の差動増幅回路57において、光出力モニタ用PD53出力との比較に用いられるリファレンス電圧をアラーム発生時には低く設定するよう変更して、LD駆動トランジスタ58のベース電圧(電流)を低下させ、LD駆動トランジスタ58の出力電流を低下させることによって、レーザダイオード54のバイアス電流を低下させ、光出力を減少させることによって、アラーム(異常)発生時に電気−光変換器36′の光出力を低下・切断することにより実現される。
【0031】
また、本発明の光信号伝送システムの親局装置10における受光レベル監視回路25については、図5を用いて説明した受光レベル低下異常のアラーム通報の場合と同様の回路構成となり、親局装置10の光−電気変換器14において、受光素子として用いるフォトダイオード91に流れる電流値を監視する事により、差動増幅回路93でしきい値電圧と比較し、しきい値電圧より低い場合に子局装置30側での異常(アラーム)発生の通報と認識することで実現できる。
【0032】
尚、上記説明では、異常を監視し通報する側を子局装置30とし、通報を受ける側を親局装置10として説明したが、逆の場合には、親局装置10側に図3〜図5に示した異常を検知してアラーム出力を行う構成と、図6〜図8に示したアラーム識別信号に従って電気−光変換器の光出力を低下・切断する構成を設け、子局装置30側に光−電気変換器における受光レベルを監視する受光レベル監視回路25を設ければよい。
【0033】
本発明のアラーム伝送方法によれば、一方の装置で異常が発生した場合に、当該装置における電気−光変換器における光出力を低下あるいは切断し、他方の装置で受信系の光−電気変換器における受光レベルを監視して、受光レベルの低下あるいは切断を検知することによって、相手装置の異常を認識するものであるので、異常報知のための特別な構成を用いることなく、装置異常状態の通報を行うことができ、回路構成の簡略化、及び装置の小型化・省電力化を図ることができる効果がある。
【0034】
更に、従来の光信号伝送システムのように、E/O駆動電流にアラーム通報用信号を重畳する方法や、本線にアラーム通報用信号を分離・合成する方法を取らないため、本来の伝送信号へ歪みなどの影響を与えることがないため、本来伝送すべき信号の特性劣化を防ぐことができ、また、受信側における誤動作を防止する事が出来る効果がある。
また、本発明の光信号伝送システムは、光信号のレベルだけでアラーム状態を通報するアラーム伝送方法であるため、本来伝送すべき電気信号がどのような周波数帯の信号であっても、それに左右されずに簡単に実現できる効果がある。
【0035】
また、本発明の第1の実施の形態の光信号伝送システムによれば、アラーム(異常)発生時には、アラーム識別信号に従ってE/O駆動回路45′が、光出力制御回路56内のLD駆動トランジスタ58のバイアス部分に設けたスイッチを解放して、LD駆動トランジスタ54にかけるバイアス電流を止めることにより、レーザダイオード54のバイアス電流を止めることによって、電気−光変換器36′の光出力を低下・切断するので、簡単なスイッチ操作だけで実現できる効果がある。
【0036】
また、本発明の第2の実施の形態の光信号伝送システムによれば、アラーム(異常)発生時には、アラーム識別信号に従ってE/O駆動回路45′が、光出力制御回路56内の差動増幅回路57の電源部60に設けたスイッチ61を解放して差動増幅回路57の動作を止めることによって、電気−光変換器36′の光出力を低下・切断するので、簡単なスイッチ操作だけで実現できる効果がある。
【0037】
また、本発明の第3の実施の形態の光信号伝送システムによれば、アラーム(異常)発生時には、アラーム識別信号に従ってE/O駆動回路45′が、光出力制御回路56内の差動増幅回路57におけるリファレンス電圧を低く設定するよう変更して、LD駆動トランジスタ58のベース電圧(電流)を低下させ、LD駆動トランジスタ58の出力電流を低下させ、レーザダイオード54のバイアス電流を低下させ、光出力を減少させることによって、電気−光変換器36′の光出力を低下・切断するので、簡単な操作だけで実現できる効果がある。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、電気信号を光信号に変換して光ファイバを介して送信する送信装置と、光ファイバを介して受信した光信号を電気信号に変換する受信装置とを備え、送信装置は、当該装置内で異常を検知した場合に、伝送する光信号を低下し、受信装置は、受信した光信号の低下によって異常を検出するアラーム伝送方法及び光信号伝送システムとしているので、簡単な構成で本来伝送すべき信号に影響することなくアラーム通報を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光信号伝送システムにおけるアラーム伝送に関連する部分のブロック図である。
【図2】本発明の親局装置又は子局装置における電気−光変換器の構成を示すブロック図である。
【図3】一般的な温度異常を検知する構成のブロック図である。
【図4】一般的な増幅器出力異常を検知する構成のブロック図である。
【図5】一般的な受光レベル低下を検知する構成のブロック図である。
【図6】第1の実施の形態に係るアラーム発生時に光出力を低下あるいは切断する構成を示すブロック図である。
【図7】第2の実施の形態に係るアラーム発生時に光出力を低下あるいは切断する構成を示すブロック図である。
【図8】第3の実施の形態に係るアラーム発生時に光出力を低下あるいは切断する構成を示すブロック図である。
【図9】一般的な光信号伝送システム及び光変換型無線中継増幅装置内の概略構成を示すブロック図である。
【図10】従来の第1の光信号伝送システムの上り回線の構成ブロック図である。
【図11】従来の第2の光信号伝送システムの上り回線の構成ブロック図である。
【図12】従来の第3の光信号伝送システムの上り回線の構成ブロック図である。
【符号の説明】
1…光ファイバケーブル、 2…光ファイバケーブル、 10…親局装置、 11…帯域通過フィルタ、 12…増幅器、 13…電気−光変換器、 14…光−電気変換器、 15…増幅器、 16…帯域通過フィルタ、 17…復調器、 18…CPU、 19…ハイパスフィルタ、 20…ローパスフィルタ、 30…子局装置、 31…光−電気変換器、 32…増幅器、 33…帯域通過フィルタ、 34…帯域通過フィルタ、 35…増幅器、 36…電気−光変換器、 37…変調器、 38…CPU、 39…ハイパスフィルタ、 40…ローパスフィルタ、 41…スイッチ、 42…低周波信号源、 50…LDモジュール、 51…サーミスタ、 52…ペルチェ素子、 53…光出力モニタ用PD、 54…レーザダイオード、 55…温度制御回路、 56…光出力制御回路、 57…差動増幅回路、 58…LD駆動トランジスタ、 60…電源部、 61…スイッチ

Claims (6)

  1. 電気信号を電気−光変換器で光信号に変換して光ファイバを介して送信する送信装置と、前記光信号を前記光ファイバを介して受信し、光−電気変換器で電気信号に変換する受信装置との間での伝送方法であって、
    前記送信装置は、該装置内の電気−光変換器を除く各所で異常を検知した場合に、前記送信装置の光信号レベルを低下し、
    前記受信装置では、前記光信号レベルの低下によって異常を検出することを特徴とするアラーム伝送方法。
  2. 電気信号を光信号に変換して光ファイバを介して送信する送信装置と、前記光信号を前記光ファイバを介して受信し、電気信号に変換する受信装置との間での伝送を行う光信号伝送システムであって、
    前記送信装置は、当該装置内で異常を検知すると、送信する光信号レベルを低下する送信装置であり、
    前記受信装置は、受信した光信号レベルが低下した場合に、異常を検出する受信装置であることを特徴とする光信号伝送システム。
  3. 送信装置は、電気−光変換器を駆動する駆動回路を備え、
    前記駆動回路は、異常発生を示すアラーム識別信号を入力すると、前記電気−光変換器の光出力レベルを低下する回路であることを特徴とする請求項2記載の光信号伝送システム。
  4. 送信装置では、電気−光変換器が、電気信号に応じて光信号を出力するレーザダイオードと、前記レーザダイオードの光出力をモニタする光出力モニタ用フォトダイオードと、前記レーザダイオードを駆動するLD駆動トランジスタと、前記光出力モニタ用フォトダイオードから出力された電流を電圧に変換し、しきい値電圧と比較して前記LD駆動トランジスタのベース電圧を変えて前記レーザダイオードのバイアス電圧を変える差動増幅回路とを有し、
    前記電気−光変換器を駆動する駆動回路が、アラーム識別信号に従って前記差動増幅回路におけるしきい値を低い設定に変更して、前記LD駆動トランジスタのベース電圧を低下させる回路であることを特徴とする請求項3記載の光信号伝送システム。
  5. 親局と子局との間で上り及び下りの無線信号を光ファイバを介して前記無線信号の不感地まで中継する光信号伝送システムであって、
    前記親局は、変復調装置から入力された下り信号に対して、対象としている周波数帯域のみ通過させる第1の帯域通過フィルタと、信号を増幅する第1の増幅器と、電気信号を光信号に変換する第1の電気−光変換器と、前記子局からの上り信号に対して、光信号を電気信号に変換する第1の光−電気変換器と、信号を増幅する第2の増幅器と、対象としている周波数帯域のみを通過させる第2の帯域通過フィルタと、前記第1の光−電気変換器における受光レベルを監視し、前記受光レベルが低下した場合に前記子局のアラームと判断する受光レベル監視回路とを有し、
    前記子局は、アンテナからの上り信号に対して、対象としている周波数帯域のみ通過させる第3の帯域通過フィルタと、信号を増幅する第3の増幅器と、電気信号を光信号に変換する第2の電気−光変換器と、前記親局からの下り信号に対して、光信号を電気信号に変換する第2の光−電気変換器と、信号を増幅する第4の増幅器と、対象としている周波数帯域のみを通過させる第4の帯域通過フィルタと、前記子局内で発生した異常を検知しアラーム信号を出す異常検知手段と、前記アラーム信号により前記第2の電気−光変換器の送信する光信号レベルを低下させる駆動回路と、を有することを特徴とする請求項2記載の光信号伝送システム。
  6. 異常検知手段は、子局内部の温度異常と、第3又は第4の増幅器の出力異常と、第2の光−電気変換器の受光レベル低下異常とを検知することを特徴とする請求項5記載の光信号伝送システム。
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