JP2004128744A - トランシーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させ、この誘起させた電界を用いて前記情報の送受信を行うトランシーバであって、絶縁体床の厚さに応じて他のコンピュータとのデータ通信が可能になったり不可能になったりするという性質を利用した発明を提供することを目的としたものである。
【解決手段】受信情報に係る電気信号(電圧信号)の振幅範囲を予め指定して制限条件記憶部20に記憶しておき、この振幅指定範囲内の場合にのみデータ送信を行うことが可能な送信部103のフィードバック制御により、絶縁体床の厚さに応じて他のコンピュータとのデータ通信が可能になったり不可能になったりするという性質を利用した発明の一例を提供することができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばウェアラブルコンピュータ間のデータ通信のために使用されるトランシーバに関し、更に詳しくは、送信すべき情報に基づく電界を人体等の電界伝達媒体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行うトランシーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、衣服のように人体に着けて、操作及び使用することができるという新しい概念のコンピュータが注目されている。このコンピュータは、ウェアラブルコンピュータ(Wearable Computer)と呼ばれ、携帯端末の小型化および高性能化により実現が可能となった。
【0003】
また、複数のウェアラブルコンピュータ間のデータ通信を人間の腕、肩、胴体等の人体(生体)を介して行う技術の研究も進んでおり、この技術は既に特許文献等で提案されている(例えば、特許文献1参照)。図4は、このような人体を介して複数のウェアラブルコンピュータ間通信を行う場合のイメージ図を示している。同図に示すように、ウェアラブルコンピュータ1は、これに当接されたトランシーバ3’とにより一組を構成しており、他のウェアラブルコンピュータ1とトランシーバ3’の組に対して、人体を介することによりデータ通信を行うことができる。また、ウェアラブルコンピュータ1は、人体に装着しているウェアラブルコンピュータ1以外のPC(パーソナルコンピュータ)5と壁等に設置されているトランシーバ3’aの組や、このPC5と床等に設置されているトランシーバ3’bの組とのデータ通信もそれぞれ可能である。但し、この場合のPC5は、ウェアラブルコンピュータ1とトランシーバ3’のように互いに当接されておらず、ケーブル4を介してトランシーバ3’a,3’bと接続されている。
【0004】
また、人体を介して行うデータ通信に関しては、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法による信号検出技術を利用し、送信すべき情報(データ)に基づく電界を電界伝達媒体である人体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行っている。この人体を介したデータ通信の技術については、図5及び図6を用いて、更に詳しく説明する。
【0005】
図5は、人体(生体100)を介したデータ通信を行うために用いるトランシーバ3’の全体構成図である。また、図6は、トランシーバ3’内の電界検出光学部110の詳細な構成を示した構成図である。
【0006】
図5に示すように、トランシーバ3’は、送信電極105および受信電極111がそれぞれ絶縁膜107,109を介して生体100に接触した状態で使用される。そして、トランシーバ3’は、図5に示すように、ウェアラブルコンピュータ1から供給されたデータをI/O(入出力)回路101を介して受信し、送信部103に送信する。送信部103では、送信電極105から絶縁膜107を介して電界伝達媒体である生体100に電界を誘起させ、この電界を生体100を介して生体100の他の部位に装着されている別のトランシーバ3’に伝達させる。
【0007】
また、トランシーバ3’は、生体100の他の部位に装着された別のトランシーバ3’から生体100に誘起して伝達されてくる電界を絶縁膜109を介して受信電極111で受信し、この受信した電界を電界検出光学部110で電気光学結晶に結合(印加)して電気信号に変換してから信号処理回路115に送信する。信号処理回路115では、送信されてきた電気信号の増幅及び雑音除去等の信号処理を行った後、波形整形回路117に送信する。波形整形回路117では、送信されてきた電気信号の波形整形を施し、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する。
【0008】
例えば、図4に示すように、右腕に装着したウェアラブルコンピュータ1は、トランシーバ3’により送信データに係る電気信号を電界として電界伝達媒体である生体100に誘起させ、波線で示すように電界として生体100の他の部位に伝達する。一方、左腕に装着したウェアラブルコンピュータ1では、生体100から伝達されてくる電界をトランシーバ3’により電気信号に戻してから、受信データとして受信することができる。
【0009】
また、トランシーバ3’により電気信号に戻す処理は、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法により電界を検出する電界検出光学部110によって行う。この電界検出光学部110は、図6に示すように、電流源119、レーザダイオード121、電気光学素子(電気光学結晶)123、第一及び第二波長板135,137、偏光ビームスプリッタ139、複数のレンズ133,141a,b、フォトダイオード143a,b、並びにグランド電極131により構成されている。尚、信号電極129は、図5に示すような形態のトランシーバ3’においては、受信電極111に相当するものである。
【0010】
このうち、電気光学素子123は、レーザダイオード121からのレーザ光の進行方向に対して直角方向に結合される電界にのみ感度を有し、この電界強度によって光学特性、すなわち複屈折率が変化し、この複屈折率の変化によりレーザ光の偏光を変化させるように構成されている。電気光学素子123の図上で上下方向に対向する両側面には、第1電極125と第2電極127が設けられている。この第1電極125および第2電極127は、レーザダイオード121からのレーザ光の電気光学素子123内における進行方向を両側から挟み、レーザ光に対して電界を直角に結合させることができる。
【0011】
また、電界検出光学部110は、第1電極125を介して信号電極129(受信電極111)に接続されている。第1電極125に対向する第2電極127は、グランド電極131に接続されており、第1電極125に対してグランド電極として機能するように構成されている。そして、信号電極129は、生体100に誘起されて伝達されてくる電界を受けると、この電界を第1電極125に伝達し、第1電極125を介して電気光学素子123に結合することができる。
【0012】
一方、電流源119の電流制御によりレーザダイオード121から出力されるレーザ光は、コリメートレンズ133を介して平行光にされ、平行光となったレーザ光は第1波長板135で偏光状態を調整されて、電気光学素子123に入射する。電気光学素子123に入射されたレーザ光は、電気光学素子123内で第1、第2電極125,127の間を伝播するが、このレーザ光の伝播中において上述したように信号電極129が生体100に誘起されて伝達されてくる電界を受け、この電界を第1電極125を介して電気光学素子123に結合すると、この電界は第1電極125からグランド電極131に接続されている第2の電極127に向かって形成される。この電界は、レーザダイオード121から電気光学素子123に入射したレーザ光の進行方向に直角であるため、電気光学素子123の光学特性である複屈折率が変化し、これによりレーザ光の偏光が変化する。
【0013】
次に、電気光学素子123において第1電極125からの電界によって偏光が変化したレーザ光は、第2波長板137で偏光状態を調整されて偏光ビームスプリッタ139に入射する。偏光ビームスプリッタ139は、第2波長板137から入射されたレーザ光をP波およびS波に分離して、光の強度変化に変換する。この偏光ビームスプリッタ139でP波成分およびS波成分に分離されたレーザ光は、それぞれ第1、第2の集光レンズ141a,141bで集光されてから、光電気変換手段を構成する第1、第2のフォトダイオード143a,143bで受光され、第1、第2のフォトダイオード143a,143bにおいてP波光信号とS波光信号をそれぞれの電気信号に変換して出力することができる。尚、上述したように第1、第2のフォトダイオード143a,143bから出力される電流信号は、抵抗を用いて電圧信号に変換されてから、図5に示す信号処理回路115で増幅及び雑音除去の信号処理を施され、波形整形回路117で波形整形の信号処理を施されてから、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給されることになる。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−352298号公報(第4−5頁、第1−5図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、人体に誘起された電界は、図4に示す床等の大地グランドに逃げると、図6に示すトランシーバ3’内の電界検出光学部110に伝達される電界強度が小さくなるため、人体を介してのデータ通信を行うことが出来なくなってしまうという性質がある。この性質に関し、図2及び図3に示すように、厚さが異なる2種類の絶縁体床M,Nを用いて、詳細に説明する。
【0016】
図2に示す絶縁体床Mは比較的厚いものであり、トランシーバ3bを被うように成形されている。また、トランシーバ3bと人体を電気的に接触させるために、絶縁体床Mの表面には電極mが設置され、トランシーバ3bに電気的に接続されている。更に、トランシーバ3bは、図4に示すトランシーバ3’bと同様に、ケーブル4を介してPC5と接続されている。
【0017】
一方、図3に示す絶縁体床Nは比較的薄いものであり、トランシーバ3bを被うように成形されている。また、トランシーバ3bと人体を電気的に接触させるために、絶縁体床Nの表面には、電極nが設置され、トランシーバ3bに電気的に接続されている。更に、トランシーバ3bは、図4に示すトランシーバ3’bと同様に、ケーブル4を介してPC5と接続されている。尚、図2及び図3においては、絶縁体床Mと絶縁体床Nの違いが一見して分かるように、極端に厚さを厚くしているが、実際には図2及び図3に示すような厚さの絶縁体を使用する必要はない。
【0018】
以上のような絶縁体床M,Nにおいて、絶縁体床Mは厚さが比較的厚いため、人体から大地グランドに逃げる電界が少ない。よって、トランシーバ3からトランシーバ3bへ効率良く電界が伝達されるため、弱い電界でもPC5とのデータ通信が可能である。しかし、絶縁体床Nは厚さが比較的薄いため、人体から大地グランドに逃げる電界が多い。よって、トランシーバ3からトランシーバ3bへの電界の伝達効率が悪いため、弱い電界の場合はPC5とのデータ通信が出来ない場合がある。
【0019】
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、絶縁体床の厚さに応じて他のコンピュータとのデータ通信が可能になったり不可能になったりするという性質を利用した発明を提供することを目的としたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、送信すべき情報に基づいた電界を電界伝達媒体に誘起させる一方で、前記電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、前記電界伝達媒体を介した情報の送受信が可能なトランシーバであって、前記送信すべき情報に基づく電界を前記電界伝達媒体に誘起させることにより前記情報を送信する送信手段と、前記送信手段による情報送信の制限条件として使用する電気信号の振幅範囲を記憶する制限条件記憶手段と、前記電界伝達媒体に誘起して伝達されてくる電界を検出し、当該電界を受信情報として電気信号に変換する電界検出手段と、前記電界検出手段により変換した電気信号を信号処理して出力する信号処理手段と、前記信号処理手段により信号処理した電気信号の振幅を測定する振幅測定手段と、前記制限条件記憶手段に記憶された電気信号の振幅範囲内に前記振幅測定手段によって測定した電気信号の振幅が含まれているか否かを判別する振幅判別手段と、前記振幅判別手段による判別結果に基づいて前記送信手段による情報送信の可否を制御する送信制御手段と、を有することを特徴とするトランシーバである。
【0021】
請求項2に係る発明は、前記制限条件記憶手段は、前記トランシーバの外部からの入力により電気信号の振幅範囲を記憶することが可能であることを特徴とする請求項1に記載のトランシーバである。
【0022】
請求項3に係る発明は、前記制限条件記憶手段に記憶された電気信号の振幅範囲内に前記振幅測定手段によって測定した電気信号の振幅が含まれていない旨の判別結果の場合には、前記送信制御手段は、前記送信手段による情報送信を行わないように制御することを特徴とする請求項1に記載のトランシーバである。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係るトランシーバ3は、送信すべき情報に基づいた電界を電界伝達媒体(生体100等)に誘起させる一方で、電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、電界伝達媒体を介した情報の送受信が可能なトランシーバである。以下、図1を用いて、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るトランシーバ3の全体構成図である。尚、従来と同じ機能及び構成に関しては、同一符号を付しているが、ここで改めて説明する。
【0024】
図1に示すように、トランシーバ3は、I/O(入出力)回路101、送信部103、送信電極105、絶縁膜107,109、受信電極111、電界検出光学部110、信号処理回路115、及び波形整形回路117を有している点は、従来のトランシーバ3’と同様である。更に、本実施形態のトランシーバ3は、振幅測定部11、振幅判別部13、制御信号発生部15、及び制限条件記憶部20を有している。
【0025】
まず、I/O回路101は、トランシーバ3がコンピュータ等の外部処理装置との情報(データ)の入出力を行う回路である。送信部103は、I/O回路101から出力される情報(データ)に基づき、この情報に係る電界を生体に誘起させる機能を有している。送信電極105は、送信部103により生体100に対して電界を誘起するために使用する電極である。絶縁膜107は、送信電極105と生体100との間に配置する絶縁体の膜であり、送信電極105が直接生体100に接触することを防ぐ役割を果たす。
【0026】
また、受信電極111は、生体100の他の部分に装着されているウェアラブルコンピュータ1及びトランシーバ3やPC5及びトランシーバ3a,3bから生体100に誘起されて伝達されてくる電界を受信するために使用する電極である。絶縁膜109は、上記絶縁膜107と同じように、受信電極111と生体100との間に配置された絶縁体の膜である。
【0027】
更に、電界検出光学部110は、受信電極111で受信した電界を検出し、この電界を受信情報として電気信号に変換する機能を有している。また、信号処理回路115は、電界検出光学部110から送信されてきた電気信号の増幅及び雑音除去等の信号処理を行い、波形整形回路117に出力するだけでなく、振幅測定部11に対しても出力する機能を有している。また、波形整形回路117は、信号処理回路115から送信されてきた電気信号の波形整形(信号処理)を施し、I/O回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する機能を有している。
【0028】
また、制御条件記憶部20は、送信部103による情報送信の制限条件として使用する電気信号(電圧信号)の振幅範囲を記憶しておくメモリであり、ウェアラブルコンピュータ1からの入力により電気信号の振幅範囲を記憶することができる。例えば、信号処理回路115から出力される電気信号(電圧信号)の振幅が指定範囲内である場合にのみ送信部103を駆動させるために、振幅の指定範囲等の制限条件を記憶しておくことができる。
【0029】
また、振幅測定部11は、信号処理回路115から送られてきた電気信号(電圧信号)の振幅を検出する機能を有している。振幅判別部13は、制限条件記憶部20に記憶されている電気信号の振幅指定範囲と振幅測定部11で検出した信号処理回路115からの電気信号の振幅を照合して、信号処理回路115からの電気信号の振幅が上記電気信号の振幅指定範囲内に含まれているか否かを判別し、判別結果を制御信号発生部15に出力する機能を有する。また、制御信号発生部15は、振幅判別部13からの判別結果に基づき、信号処理回路115からの電気信号の振幅が上記電気信号の振幅指定範囲内に含まれている場合には、送信部103を駆動する制御信号を発生させて送信部103に送信すると共に、ウェアラブルコンピュータ1を制御する制御信号を発生させてI/O101を介しウェアラブルコンピュータ1に送信する機能を有している。また、信号処理回路115からの電気信号の振幅が上記電気信号の振幅指定範囲内に含まれていない場合には、送信部103及びウェアラブルコンピュータ1への各制御信号を発生させない。このため、送信部103による情報送信は行われない。
【0030】
続いて、本実施形態に係るトランシーバ3の動作について説明する。
【0031】
尚、本実施形態では、美術館において入場客にウェアラブルコンピュータ1及びトランシーバ3をセットで貸し出し、美術館の管理室に設置されているPC5とのデータ通信により絵画や彫刻等の美術品に関する質問の受け付けや回答・
説明のサービスを行う場合について説明する。また、この美術館の床には、図2に示すような厚い絶縁体で成形された絶縁体床Mのゾーンと、図3に示すような薄い絶縁体で成形された絶縁体床Nのゾーンが存在している。美術品が展示されている付近には、図2及び図3に示すように、入場客が足で踏める位置に電極m,nが設置されている。更に、PC5に対してデータ通信により美術品に関する質問等を行うことができるゾーンを多く利用できるに従って、美術館の入場料金が高く設定されている。例えば、入場客が安い入場料金を支払った場合には、図3に示すような薄い絶縁体床Nのゾーンでのサービスを受けることしかできず、高い入場料金を支払った場合には、図3に示すようなゾーンだけでなく、図2に示すような厚い絶縁体床Mのゾーンでもサービスを受けることができる。
【0032】
以上のような設備が整った美術館において、入場客は美術館の受付窓口において、入場料を支払うと共に、ウェアラブルコンピュータ1及びトランシーバ3をセットとして受け取る。この際、受付窓口において、受付者は入場客が支払った入場料金に応じて、ウェアラブルコンピュータ1からトランシーバ3に制限条件を入力しておく。この制限条件の入力は、パスワード等の入力による認証処理によって、正当者(受付者)のみが行うことができる。また、ウェアラブルコンピュータ1から入力された制限条件は、I/O101を介して制限条件記憶部20に記憶される。ここでは、図2に示すゾーンにおいて説明のサービスを受けられるが、図3に示すゾーンでは説明のサービスを受けられないように制限条件(振幅指定範囲)を入力した場合について説明する。
【0033】
まず、ウェアラブルコンピュータ1及びトランシーバ3のセットを装着した入場客が図2に示すゾーンに入り、電極mを足で踏んだ場合には、PC5及びトランシーバ3bから入場客(生体100)に誘起して伝達されてくる電界を絶縁膜109を介して受信電極111で受信し、この受信した電界を電界検出光学部110で結合(印加)して電気信号(電圧信号)に変換してから信号処理回路115に送信する。信号処理回路115では、送信されてきた電気信号の増幅及び雑音除去等の信号処理を行った後、波形整形回路117に送信する。波形整形回路117では、送信されてきた電気信号の波形整形を施し、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する。
【0034】
ところで、信号処理回路115から出力された電気信号は、振幅測定部11にも送信される。これにより、振幅測定部11では、信号処理回路115から送られてきた電気信号(電圧信号)の振幅を測定する。
【0035】
次に、振幅判別部13では、制限条件記憶部20に記憶されている電気信号の振幅指定範囲と振幅測定部11で検出した信号処理回路115からの電気信号の振幅を照合して、信号処理回路115からの電気信号の振幅が上記電気信号の振幅指定範囲内に含まれているか否かを判別し、この判別結果を制御信号発生部15に出力する。
【0036】
次に、制御信号発生部15では、振幅判別部13からの判別結果に基づき、信号処理回路115からの電気信号の振幅が上記電気信号の振幅指定範囲内である場合には、送信部103を駆動する制御信号を発生させて送信部103に送信すると共に、ウェアラブルコンピュータ1を制御する制御信号を発生させてI/O101を介しウェアラブルコンピュータ1に送信する。図2に示すゾーンでは、トランシーバ3からの送信ができるように制限条件が設定されているため、制御信号発生部15は、送信部103及びウェアラブルコンピュータ1に制御信号を送信する。これにより、入場客は、図2に示すゾーンにおいて美術品に関する質問等をPC5に対して行うことができ、PC5から回答や説明を受けることができる。
【0037】
次に、入場客が図3に示すゾーンに入って、電極nを踏んだ場合には、上記図2に示すゾーンに入った場合と同様に、PC5及びトランシーバ3bから入場客(生体100)に誘起して伝達されてくる電界を絶縁膜109を介して受信電極111で受信し、この受信した電界を電界検出光学部110で結合(印加)して電気信号(電圧信号)に変換してから信号処理回路115に送信する。信号処理回路115では、送信されてきた電気信号の増幅及び雑音除去等の信号処理を行った後、波形整形回路117に送信する。波形整形回路117では、送信されてきた電気信号の波形整形を施し、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する。
【0038】
また、信号処理回路115から出力された電気信号は、図2に示すゾーンに入った場合と同じように、振幅測定部11にも送信される。これにより、振幅測定部11では、信号処理回路115から送られてきた電気信号(電圧信号)の振幅を検出する。
【0039】
次に、振幅判別部13では、制限条件記憶部20に記憶されている電気信号の振幅指定範囲と振幅測定部11で検出した信号処理回路115からの電気信号の振幅を照合して、信号処理回路115からの電気信号の振幅が上記電気信号の振幅指定範囲内に含まれているか否かを判別し、この判別結果を制御信号発生部15に出力する。但し、図3に示すゾーンでは、信号処理回路115からの電気信号の振幅が上記電気信号の振幅指定範囲内に含まれていないと判別するため、制御信号発生部15では、制御信号を発生させない。これにより、送信部103は情報送信を行わないため、入場客は図3に示すゾーンにおいて美術品に関する質問等をPC5に対して行うことができず、PC5から回答や説明等のサービスも受けることができない。
【0040】
以上説明したように本実施形態によれば、受信情報に係る電気信号(電圧信号)の振幅範囲を予め指定して制限条件記憶部20に記憶しておき、この振幅指定範囲内の場合にのみデータ送信を行うことが可能な送信部103のフィードバック制御により、絶縁体床M,Nの厚さに応じてPC5とのデータ通信が可能になったり不可能になったりするという性質を利用した発明の一例を提供することができる。
【0041】
尚、上記実施形態では、信号処理回路115の出力を振幅測定部11に送信(入力)することとしたが、これに限るものではなく、波形整形回路117の出力を振幅測定部11に送信してもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、ウェアラブルコンピュータ1及びトランシーバ3のセットを入場客に貸し出す際にウェアラブルコンピュータ1から制限条件記憶部へ制限条件を入力したが、これに限るものではなく、メーカ又は販売店から美術館への納品前に予め制限条件を記憶しておき、後から制限条件の書き換えが出来ないようにしてもよい。
【0043】
更に、上記実施形態では、送信電極105と受信電極111を別個の電極としたが、これに限るものではなく、一つの電極として形成し、送受信電極としてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、受信情報に係る電気信号の振幅範囲を予め定めておき、この振幅指定範囲内の場合にのみデータ送信を行うことが可能なフィードバック制御により、絶縁体床の厚さに応じて他のコンピュータとのデータ通信が可能になったり不可能になったりするという性質を利用した発明を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトランシーバ3の全体構成図。
【図2】トランシーバ3を装着した人が厚い絶縁体床Mの上でPC5とデータ通信を行う場合のイメージ図。
【図3】トランシーバ3を装着した人が薄い絶縁体床Nの上でPC5とデータ通信を行う場合のイメージ図。
【図4】人体(生体100)を介して複数のウェアラブルコンピュータ間通信を行う場合のイメージ図。
【図5】人体(生体100)を介したデータ通信を行うために用いる従来のトランシーバ3’の全体構成図。
【図6】従来のトランシーバ3’内の電界検出光学部110の詳細な構成を示した構成図。
【符号の説明】
1 ウェアラブルコンピュータ
3 本発明のトランシーバ
3’ 従来のトランシーバ
11 振幅測定部〔振幅測定手段の一例〕
13 振幅判定部〔振幅判定手段の一例〕
15 制御信号発生部〔送信制御手段の一例〕
20 制限条件記憶部〔制限条件記憶手段の一例〕
101 I/O回路
103 送信部〔送信手段の一例〕
105 送信電極
107 絶縁膜
109 絶縁膜
111 受信電極
110 電界検出光学部〔電界検出手段の一例〕
115 信号処理回路〔信号処理手段の一例〕
117 波形整形回路〔信号処理手段の一例〕
M 厚い絶縁体床
N 薄い絶縁体床

Claims (3)

  1. 送信すべき情報に基づいた電界を電界伝達媒体に誘起させる一方で、前記電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、前記電界伝達媒体を介した情報の送受信が可能なトランシーバであって、
    送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起させ、この誘起させた電界を用いて前記情報の送受信を行うトランシーバであって、
    前記送信すべき情報に基づく電界を前記電界伝達媒体に誘起させることにより前記情報を送信する送信手段と、
    前記送信手段による情報送信の制限条件として使用する電気信号の振幅範囲を記憶する制限条件記憶手段と、
    前記電界伝達媒体に誘起して伝達されてくる電界を検出し、当該電界を受信情報として電気信号に変換する電界検出手段と、
    前記電界検出手段により変換した電気信号を信号処理して出力する信号処理手段と、
    前記信号処理手段により信号処理した電気信号の振幅を測定する振幅測定手段と、
    前記制限条件記憶手段に記憶された電気信号の振幅範囲内に前記振幅測定手段によって測定した電気信号の振幅が含まれているか否かを判別する振幅判別手段と、
    前記振幅判別手段による判別結果に基づいて前記送信手段による情報送信の可否を制御する送信制御手段と、
    を有することを特徴とするトランシーバ。
  2. 前記制限条件記憶手段は、前記トランシーバの外部からの入力により電気信号の振幅範囲を記憶することが可能であることを特徴とする請求項1に記載のトランシーバ。
  3. 前記制限条件記憶手段に記憶された電気信号の振幅範囲内に前記振幅測定手段によって測定した電気信号の振幅が含まれていない旨の判別結果の場合には、前記送信制御手段は、前記送信手段による情報送信を行わないように制御することを特徴とする請求項1に記載のトランシーバ。
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