JP2004128673A - 電子機器およびコンテンツ再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線接続の切断によって中断された音楽等のコンテンツデータの再生を自動的に再開することが可能な電子機器を実現する。
【解決手段】オーディオプレーヤ10はオーディオデータを無線信号によってヘッドフォン20に送信する。オーディオデータの送信中にオーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断された場合、オーディオプレーヤ10は、その切断によって送信が中断されたオーディオデータに関するステータスデータをステータスデータベース35に保存する。ヘッドフォン20がオーディオプレーヤ10に再接続された場合、オーディオプレーヤ10は、ステータスデータに基づいて、送信が中断されたオーディオデータの送信を自動的に再開する。
【選択図】 図1
【解決手段】オーディオプレーヤ10はオーディオデータを無線信号によってヘッドフォン20に送信する。オーディオデータの送信中にオーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断された場合、オーディオプレーヤ10は、その切断によって送信が中断されたオーディオデータに関するステータスデータをステータスデータベース35に保存する。ヘッドフォン20がオーディオプレーヤ10に再接続された場合、オーディオプレーヤ10は、ステータスデータに基づいて、送信が中断されたオーディオデータの送信を自動的に再開する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンテンツデータを外部機器に無線信号によって送信する電子機器およびコンテンツ再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信技術としてBluetooth(R)が注目されている。Bluetooth(R)は低価格、低消費電力で、モバイル機器に適した、近距離の無線通信技術である。用途としては、ユーザ各個人個人が所有するさまざまなモバイル情報機器を相互に接続するために使われる。機器間は無線接続されるので、従来の有線による接続に比較して、自由、簡単、手軽に様々な機器同士を接続することができる。
【0003】
無線通信を利用したシステムの1つとして、音楽プレーヤなどの電子機器から、ヘッドフォンなどの外部機器に対して音楽データを無線信号によって送信するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかし、このようなシステムにおいては、音楽プレーヤとヘッドフォンとの間の物理的距離、遮蔽物の有無、または電波状態等によって、音楽再生中に音楽プレーヤとヘッドフォンとの間の無線接続が突然切断されてしまう場合がある。
【0005】
ヘッドフォンを装着したユーザが音楽プレーヤに近づくことなどによって音楽プレーヤとヘッドフォンとを再接続することは可能であるが、無線接続の切断によって中断された音楽データの再生を再開するためには、ユーザ自身が再生再開のための操作を行う必要がある。
【0006】
無線伝送に関する信頼性を向上させる技術としては、従来では、音楽データの一部に送信エラーが発生したときにその一部のデータを再送信する音楽データ伝送システムが知られている(例えば、特許文献2参照。)。これは、エラーが検出されたデータを再送するという再送訂正方式である。
【0007】
さらに、ネットワークを介して音楽配信サーバから音楽データをダウンロード可能な無線携帯端末装置も知られている(例えば、特許文献3参照。)。この無線携帯端末装置は、音楽配信サーバからの音楽データのダウンロードが途中で中断された場合、ダウンロード中断以後の音楽データを再び音楽配信サーバからダウンロードする機能を有している。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−112383号公報(第5−6頁、第4図)
【0009】
【特許文献2】
特開2001−186060号公報(第4−5頁、第6図)
【0010】
【特許文献3】
特開2002−217810号公報(第3−4頁、第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献3の技術は、音楽配信サーバからのダウンロードの再開に関する制御をすべて受信側である無線携帯端末装置で行うことを前提としている。
【0012】
音楽プレーヤなどの電子機器から無線信号によって送信される音楽をワイヤレスヘッドフォンで再生するワイヤレスヘッドフォンシステムにおいては、受信側となる機器はワイヤレスヘッドフォンである。ワイヤレスヘッドフォンはユーザの頭部に装着して使用されるものであるため、その小型化、軽量化を図るために、ワイヤレスヘッドフォン側に設けることが可能な機能は大きく制限される。よって、送信側となる音楽プレーヤなどの電子機器側で、音楽データの再生再開に関する制御を自動的に行う仕組みを実現することが望まれている。
【0013】
Bluetooth(R)を利用したワイヤレスヘッドフォンシステムにおいては、音楽プレーヤには様々な機器が無線接続される可能性がある。よって、音楽プレーヤに新たに無線接続された機器が、以前に音楽データの再生が中断された機器であるかどうかを判別する仕組みも必要となる。
【0014】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、ヘッドフォンなどの外部機器との間の無線接続の切断によって中断された音楽等のコンテンツデータの再生を自動的に再開することが可能な電子機器およびコンテンツ再生方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、コンテンツデータを再生可能な外部機器に無線接続可能な電子機器において、再生対象のコンテンツデータを前記電子機器に無線接続された前記外部機器に無線信号によって送信する手段と、前記コンテンツデータの送信中に前記外部機器と前記電子機器との間の無線接続が切断された場合、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータに関するステータス情報を保存する手段と、前記電子機器と前記外部機器との無線接続が新たに確立された場合、前記ステータス情報に基づいて、前記外部機器への前記コンテンツデータの送信を再開する手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
この電子機器によれば、外部機器との無線接続の切断によってコンテンツデータの送信が中断された場合、その送信が中断されたコンテンツデータに関するステータスデータが保存される。そして、外部機器との無線接続が新たに確立された場合には、ステータス情報に基づいて、中断されたコンテンツデータの送信処理が自動的に再開される。よって、ユーザはコンテンツデータの再生再開のための特別な操作を行うことなく、無線接続の切断によって中断された音楽等のコンテンツデータの再生を自動的に再開することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る電子機器10の構成が示されている。この電子機器10は、音楽などのコンテンツデータをストリームとして外部機器20に無線信号によって送信可能な装置である。ここでは、電子機器10を携帯型のオーディオプレーヤによって実現し、また外部機器20をワイヤレスヘッドフォン20によって実現した場合を想定する。ワイヤレスヘッドフォン20は、オーディオプレーヤ10からストリームとして送信される音楽等のオーディオデータを再生する出力装置として機能する。
【0018】
オーディオプレーヤ10は、図示のように、システム制御部31、送信データ生成部32、無線通信デバイス33、オーディオデータ記憶部34、ステータスデータベース35、およびユーザインタフェース36を備えている。
【0019】
システム制御部31はオーディオプレーヤ10の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、送信データ生成部32、無線通信デバイス33等をそれぞれ制御する。
【0020】
送信データ生成部32は、音楽等の再生対象のオーディオデータをオーディオデータ記憶部34から読み出し、その読み出したオーディオデータから送信用のデジタルオーディオストリームを生成する。このオーディオストリームはシステム制御部31を介して無線通信デバイス33に送られ、そして無線信号によってヘッドフォン20に送信される。
【0021】
無線通信デバイス33は、ヘッドフォン20との間の無線通信を実行するデバイスであり、例えばBluetooth(R)の規格に準拠した手順で無線通信を実行する。この無線通信デバイス33は、音楽等のオーディオデータを無線信号によってヘッドフォン20にストリームとして送信するために用いられる。
【0022】
Bluetooth(R)は近距離無線通信の規格である。Bluetooth(R)においては、マスタとそれに無線接続された1以上のスレーブとの間で無線通信を実行するというマスタ・スレーブ形式が用いられている。オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の通信においては、オーディオプレーヤ10がマスタとして機能し、ヘッドフォン20がスレーブとして機能する。
【0023】
Bluetooth(R)においては、音楽等のオーディオデータのストリーミング再生を行うためのプロファイルとして、Advanced Audio Distribution Profile(A2DP)が規定されている。オーディオプレーヤ10はオーディオのストリームデータを送信する送信元装置(Bluetooth(R)においてはsorceデバイスと称される)として機能し、ヘッドフォン20はオーディオのストリームデータの送信先となる送信先機器(Bluetooth(R)においてはsinkデバイスと称される)として機能する。
【0024】
無線通信デバイス33は、図示のように、RF部101、デジタルデータ変調部102、およびデジタルデータ復調部103を備えている。デジタルデータ変調部102およびデジタルデータ復調部103はベースバンド処理部として機能する。
【0025】
オーディオデータ記憶部34はオーディオデータを記憶するための不揮発性記憶装置であり、例えば、メモリカード、ハードディスクドライブなどから構成されている。このオーディオデータ記憶部34は、音楽等の複数のオーディオデータを記憶することが出来る。
【0026】
ステータスデータベース35は、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続の切断によって送信が中断されたオーディオデータに関するステータス情報を記憶するためのデータベースである。ステータスデータベース35は、オーディオデータ記憶部34と同一の不揮発性記憶装置上、または異なる不揮発性記憶装置上に構築される。ステータスデータベース35に記憶されたステータス情報は、無線接続の切断によって中断されたオーディオデータの送信処理を自動的に再開するために用いられる。
【0027】
中断されたオーディオデータの送信の再開するために、システム制御部31は、ステータスデータ管理部41および送信再開制御部42を備えている。ステータスデータ管理部41は、オーディオプレーヤ10からヘッドフォン20へのオーディオデータの送信中にオーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断された時、その切断によって送信が中断されたオーディオデータに関するステータスデータをステータスデータベース35に保存する。送信再開制御部42は、切断によってオーディオデータの送信が中断されたヘッドフォン20と同一のヘッドフォンがオーディオプレーヤ10に無線接続された時に、ステータスデータベース35に保存されたステータスデータに基づいて、中断されたオーディオデータの送信を再開する。
【0028】
システム制御部31は、さらに、エラーが検出されたデータを再送するという再送訂正方式を実現するために、再送制御部43を備えている。この再送制御部43は、ヘッドフォン20によって誤りが検出されたデータと同一のデータをヘッドフォン20に再送信する。この再送信は、オーディオプレーヤ10からヘッドフォン20へのオーディオデータの送信処理の中で実行される手順である。
【0029】
ユーザインタフェース36は、ユーザが操作可能な操作スイッチおよび表示モニタなどから構成されている。
【0030】
ヘッドフォン20は、オーディオプレーヤ10から無線信号によって送信されるオーディオデータを再生して、そのオーディオデータに対応する音を発生する出力装置である。ヘッドフォン20は利用者の頭部に装着可能に構成されている。
【0031】
このヘッドフォン20は、図示のように、ヘッドアーム201と、その両端にそれぞれ設けられた2つのパッド202,203とから構成されている。2つのパッド202,203にはそれぞれスピーカが内蔵されている。
【0032】
ヘッドフォン20が利用者の頭部に装着された状態において、2つのパッド202,203は利用者の左右の耳をそれぞれ覆う。パッド202の外面には、5つの操作スイッチ21〜25、すなわち電源ボタン21、再生ボタン22、停止ボタン23、先送りボタン24、および逆戻しボタン25が設けられている。
【0033】
電源ボタン21は、ヘッドフォン20を電源オンまたは電源オフするための操作ボタンである。再生ボタン22、停止ボタン23、先送りボタン24、および逆戻しボタン25は、それぞれオーディオプレーヤ10のオーディオ再生動作を制御するための操作ボタンである。
【0034】
ユーザは、ヘッドフォン20の再生ボタン22、停止ボタン23、先送りボタン24、および逆戻しボタン25を操作することにより、またはオーディオプレーヤ10のユーザインタフェース36を操作することによって、オーディオプレーヤ10のオーディオ再生動作を制御することが出来る。
【0035】
図2には、ヘッドフォン20の内部構成が示されている。
ヘッドフォン20には、上述の操作スイッチ21〜25の他、システム制御部51、無線通信デバイス52、データバッファ53、およびオーディオ再生部54が設けられている。
【0036】
システム制御部51は、ヘッドセット20の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、無線通信デバイス52、およびオーディオ再生部54等をそれぞれ制御する。
【0037】
システム制御部51は、上述の再送訂正方式を実現するために、エラー検出・訂正部61、および再送要求発行部62を有している。エラー検出・訂正部61は、無線通信デバイス52によって受信されたデータに対してエラー検出および訂正処理を施す。エラー検出・訂正部61が訂正できないエラーが発生した場合には、再送要求発行部62は当該データの再送要求を発行する。この再送要求は無線通信デバイス52によって送信元デバイスに送られる。
【0038】
無線通信デバイス52は、オーディオプレーヤ10の無線通信デバイス33と同じく、Bluetooth(R)の規格に準拠した手順で無線通信を実行する。
【0039】
この無線通信デバイス52は、オーディオプレーヤ10から無線信号によって送信される音楽等のオーディオデータを受信するために用いられる。また、無線通信デバイス52は、再生ボタン22、停止ボタン23、先送りボタン24、および逆戻しボタン25の操作に応じて各種再生制御信号をオーディオプレーヤ10に送信する処理等にも利用される。
【0040】
無線通信デバイス52は、図示のように、RF部301、デジタルデータ変調部302、およびデジタルデータ復調部303を備えている。デジタルデータ変調部302およびデジタルデータ復調部303はベースバンド処理部として機能する。
【0041】
オーディオ再生部54は、オーディオプレーヤ10から送信される音楽等のオーディオデータのストリームを無線通信デバイス52、システム制御部51、およびデータバッファ53を介して受信しながら、それをパッド202,203にそれぞれ内蔵されたスピーカ55から音として出力可能な電気信号に変換するという、いわゆるストリーミング再生のためのデータ再生処理を実行する。
【0042】
次に、図3を参照して、ステータスデータベース35に保存されるステータスデータの構造の例について説明する。
【0043】
各ステータスデータは、無線接続の切断によってオーディオ再生が中断された時の状態を管理するために、相手側機器ID、アルバムID、曲ID、既演奏時間を含む。
【0044】
相手側機器IDは、切断によって送信が中断された音楽データの送信先であった送信先機器を識別するための機器識別情報である。この機器識別情報は、オーディオプレーヤ10に新たに無線接続された機器が、以前にオーディオデータの再生中に無線接続の切断によってその再生が中断された機器と同一の機器であるかどうかを判別するために用いられる。
【0045】
アルバムIDは、切断によって送信が中断された音楽データが属するアルバムを識別するためのコンテンツ識別情報である。アルバムは、互いに関連する複数の音楽データから構成されている。
【0046】
曲IDは、切断によって送信が中断された音楽データを識別するためのコンテンツ識別情報である。
【0047】
既演奏時間は、音楽データのどの位置で送信が中断されたかを識別するためのコンテンツ識別情報であり、音楽データの再生停止位置を管理するために利用される。この既演奏時間は、音楽データの再生開始時点からその音楽データの送信が停止されるまでの時間つまり既に再生済みの演奏時間を示している。既演奏時間は、音楽データの送信をその中断位置から再開するために利用される。もちろん、音楽データの送信をその先頭位置から再開してもよい。
【0048】
次に、図4を参照して、オーディオデータの送信中にオーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断された場合に実行される動作について説明する。
【0049】
オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20は既に無線接続されているものとする。オーディオプレーヤ10はマスタとして機能し、ヘッドフォン20はオーディオプレーヤ10にスレーブとして無線接続されている。
【0050】
(1)オーディオプレーヤ10は、オーディオデータを無線信号によってヘッドフォン20に送信する。この場合、送信データ生成部32から出力されるオーディオデータのストリームは、システム制御部31を介して無線通信デバイス33に送られる。無線通信デバイス33は、それに無線接続されているヘッドフォン20にオーディオデータのストリームを無線信号によって送信する。ヘッドフォン20は、オーディオデータのストリームを受信しながら、それを再生する(ストリーミング再生)。
【0051】
(2)もしヘッドフォン20を装着したユーザがオーディオプレーヤ10との通信可能範囲外に移動したならば、あるいは他の何らかの通信障害が発生したならば、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続は切断される。オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断されたならば、ヘッドフォン20からオーディオプレーヤ10には何等応答が返送されない。オーディオプレーヤ10のシステム制御部11は、オーディオプレーヤ10からの応答が途絶えたことによって、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断されたと判断する。オーディオプレーヤ10およびヘッドフォン20は、それぞれ切断状態に移行する。
【0052】
ユーザがヘッドフォン20を電源オフした場合にも、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続は切断される。この場合も、ヘッドフォン20からオーディオプレーヤ10には何等応答が返送されない。オーディオプレーヤ10のシステム制御部11は、オーディオプレーヤ10からの応答が途絶えたことによって、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断されたと判断する。
【0053】
なお、ヘッドフォン20の電源ボタン21が通信終了ボタンとしての機能を兼ねているならば、電源ボタン21のオフ操作に応答して、ヘッドフォン20からオーディオプレーヤ10に切断要求が通知される。この切断要求に応答して、ヘッドフォン20とオーディオプレーヤ10との間で通常の切断手続きが実行される。オーディオプレーヤ10およびヘッドフォン20は、それぞれ切断状態に移行する。この場合も、もしユーザによるオーディオ再生の停止操作が行われずに電源ボタン21のオフ操作が行われたならば、オーディオデータの送信中にオーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断されることになる。ヘッドフォン20の電源オフは、電源ボタン21がオフ操作された場合のみならず、ヘッドフォン20のバッテリが低下した場合にも発生する。
【0054】
(3)オーディオデータの送信中にオーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断された時、システム制御部11は、切断によって送信が中断されたオーディオデータに関するステータスデータ(相手側機器ID、アルバムID、曲ID、および既演奏時間)をステータスデータベース35に保存する。相手側機器IDは、ヘッドフォン20の機器IDである。ヘッドフォン20の機器IDは、ヘッドフォン20との無線接続を確立する手順の中でオーディオプレーヤ10によって認識されたものである。
【0055】
次に、図5を参照して、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の再接続時に実行される動作について説明する。
【0056】
(1)もしヘッドフォン20を装着したユーザが、オーディオプレーヤ10との通信可能範囲内に戻ったならば、あるいはユーザがヘッドフォン20を電源オンしたならば、オーディオプレーヤ10はヘッドフォン20の存在を検出し、無線通信デバイス33を用いてヘッドフォン20との間の無線接続を確立するための処理を実行する。この無線接続の確立により、システム制御部31は、オーディオプレーヤ10に新たに無線接続されたヘッドフォン20の機器IDを得ることが出来る。
【0057】
(2)システム制御部31は、ステータスデータベース35に記憶されているステータスデータそれぞれの機器IDと、新たに無線接続されたヘッドフォン20の機器IDとを比較することによって、新たに無線接続されたヘッドフォン20が以前にオーディオデータの送信が中断された機器と同一の機器であるかどうかを判別する。
【0058】
(3)新たに無線接続されたヘッドフォン20が以前にオーディオデータの送信が中断された機器である場合、つまり新たに無線接続されたヘッドフォン20と同一の機器IDを含むステータスデータがステータスデータベース35に存在する場合には、システム制御部31は、当該ステータスデータに基づいて、新たに無線接続されたヘッドフォン20へのオーディオデータの送信を再開する。以前に送信が中断されたオーディオデータのストリームがオーディオプレーヤ10からヘッドフォン20に送信され、これによりヘッドフォン20によるオーディオデータの再生が再開される。
【0059】
このようにして、切断によってオーディオデータの送信が中断された時に保存したステータスデータに基づいて、中断されたオーディオデータの送信処理が自動的に再開される。よって、ユーザはオーディオ再生再開のための特別な操作を行うことなく、オーディオデータの再生を再開することができる。
【0060】
オーディオデータの送信は、そのオーディオデータの先頭位置、またはステータスデータの既演奏時間で示される中断位置から再開される。先頭位置および中断位置のどちらから送信を再開するかは、ユーザが予め設定することが出来る。さらに、ステータスデータのアルバムIDで指定されるアルバムに属する先頭のオーディオデータから送信を開始するという応用も可能である。
【0061】
次に、図6のフローチャートを参照して、オーディオプレーヤ10によって実行される具体的な処理手順について説明する。
【0062】
ヘッドフォン20は電源オフされており、またオーディオプレーヤ10はヘッドフォン20に無線接続されていない状態であるとする(ステップS111)。
【0063】
ユーザは、ヘッドフォン20を頭部に装着し、そして電源ボタン21を押す。これにより、ヘッドフォン20は電源オンされる。ヘッドフォン20が電源オンされると(ステップS112のYES)、オーディオプレーヤ10の無線通信デバイス33はヘッドフォン20の存在を検出し(デバイス検出)、ヘッドフォン20との間の無線接続を確立する(ステップS113)。
【0064】
電源オンされたヘッドフォン20を装着したユーザがヘッドフォン20との通信可能範囲内に戻った場合にも、オーディオプレーヤ10はヘッドフォン20との間の無線接続を確立する。
【0065】
オーディオプレーヤ10のシステム制御部31は、ステータスデータベース35からそこに記憶されているステータスデータそれぞれを読み出し、そしてそれらステータスデータの中から、ステップS113で接続したヘッドフォン20と同一の機器IDを持つステータスデータを検索する(ステップS114,S115)。
【0066】
ヘッドフォン20と同一の機器IDを持つステータスデータが見つかった場合には(ステップS115のYES)、システム制御部31は、当該ステータスデータに含まれる曲IDで指定されるオーディオデータを、再生すべきオーディオデータであると決定する(ステップS116)。そして、システム制御部31は、送信データ生成部32および無線通信デバイス33を制御して、曲IDで指定されるオーディオデータのストリームを無線信号によってヘッドフォン20に送信する処理を開始する(ステップS117)。オーディオデータの送信を中断位置から再開するモードにおいては、システム制御部31は、該当するステータスデータに含まれる既演奏時間を送信データ生成部32に通知して、その既演奏時間に対応する位置からオーディオデータのストリームが生成されるように送信データ生成部32を制御する。ヘッドフォン20は、オーディオデータのストリームを受信しながら、それを再生する。
【0067】
一方、ヘッドフォン20と同一の機器IDを持つステータスデータが見つからなかった場合には(ステップS115のNO)、システム制御部31は、再生開始命令を待つ(ステップS118)。ユーザがヘッドフォン20の再生ボタン22を押した場合、ヘッドフォン20からオーディオプレーヤ10に再生開始命令が送信される。再生開始命令を無線通信デバイス33を介して受信すると(ステップS118のYES)、システム制御部31は、例えば、オーディオデータ記憶部34の先頭に記憶されているオーディオデータを再生すべきオーディオデータであると決定し、そして送信データ生成部32および無線通信デバイス33を制御して、当該オーディオデータのストリームを無線信号によってヘッドフォン20に送信する処理を開始する(ステップS117)。ヘッドフォン20は、オーディオデータのストリームを受信しながら、それを再生する。
【0068】
なお、ユーザは、先送りボタン24または逆戻しボタン25を操作することにより、再生対象のオーディオデータを変更することが出来る。
【0069】
オーディオデータの再生中においてユーザが停止ボタン23を押すと、再生中止命令がヘッドフォン20からオーディオプレーヤ10に無線信号によって送信される。
【0070】
再生停止命令を無線通信デバイス33を介して受信すると(ステップS119のYES)、システム制御部31は、オーディオプレーヤ10からヘッドフォン20へのオーディオデータの送信を停止する(ステップS120)。送信データ生成部32の動作も停止される。オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続は切断されずに、接続状態のまま維持される。
【0071】
一方、オーディオデータの再生中においてユーザが電源ボタン21を押してヘッドフォン20を電源オフした場合、あるいはヘッドフォン20を装着したユーザがオーディオプレーヤ10との無線通信可能範囲外に移動した場合には、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断される。この無線接続の切断を検知すると(ステップS121のYES)、システム制御部31は、現在送信中のオーディオデータに関するステータスデータ(相手側機器ID、アルバムID、曲ID、既演奏時間)をステータスデータベース35に保存すると共に、オーディオデータの送信処理を停止する(ステップS122,S123)。
【0072】
なお、図6の例では、ヘッドフォン20からの再生開始命令を待たずに、中断されたオーディオデータの送信処理を再開したが、ヘッドフォン20からの再生開始命令に応答して、オーディオデータの送信処理を再開するようにしても良い。
【0073】
次に、再接続時に自動実行されるオーディオデータの送信処理の動作モード(自動演奏再開モード)をあらかじめユーザに選択させることによって、ユーザの好みによって自動演奏再開モードを任意に変更する構成について説明する。
【0074】
図7においては、ステータスデータに、上述の相手側機器ID、アルバムID、曲ID、および既演奏時間に加え、自動演奏再開モードを追加した例が示されている。自動演奏再開モードには、タイプ0〜3の4つのモードが規定されている。
【0075】
タイプ0の自動演奏再開モードは、演奏中だった曲の切断された時点の続きから演奏(オーディオストリームの送信)を再開するモードである。このモードでは、曲IDと既演奏時間に従って、無線接続の切断によって送信が中断されたオーディオデータのストリームがその中断位置から送信される。
【0076】
タイプ1の自動演奏再開モードは、演奏中だった曲を最初から演奏(オーディオストリームの送信)を再開するモードである。このモードでは、曲IDに従って、無線接続の切断によって送信が中断されたオーディオデータのストリームがその先頭位置から送信される。
【0077】
タイプ2の自動演奏再開モードは、演奏中だった曲を含むアルバムの先頭の曲から演奏(オーディオストリームの送信)を再開するモードである。
【0078】
タイプ3の自動演奏再開モードは、演奏を自動的に再開しないモードである。
【0079】
ユーザは、例えばオーディオプレーヤ10のユーザインタフェース36を操作することにより、タイプ0〜3の4つのモードの中の任意の一つのモードを選択することができる。オーディオプレーヤ10は、選択されたモードに従って、動作する。
【0080】
なお、互いに自己のヘッドフォンを所有する複数のユーザがオーディオプレーヤ10を共用する場合には、各ユーザのヘッドフォンの機器ID毎に、当該ユーザが選択した自動演奏再開モードのタイプを管理すればよい。
【0081】
図7においては、各ステータスデータとして自動演奏再開モードのタイプを保持しているので、新たに無線接続されたヘッドフォンの機器IDに応じて、実行すべき自動演奏再開モードのタイプを決定することができる。
【0082】
以上のように、本実施形態のシステムによれば、オーディオデータの再生が中断された時のステータスをオーディオプレーヤ10側で管理することにより、ヘッドフォン20側にはオーディオデータの再生再開に関する特別な機能を設けることなく、再接続時にオーディオデータの再生を自動的に再開することが可能となる。さらに、ステータスデータには機器IDが含まれているので、以前にオーディオデータの送信が中断された機器と同一の機器が再接続された時にのみ、オーディオデータの再生を再開することができる。
【0083】
なお、本実施形態においては、オーディオプレーヤ10から無線信号によって送信されるオーディオデータのストリームをヘッドフォン20で再生する場合を想定したが、ヘッドフォン20に送信するコンテンツデータはオーディオデータに限られない。
【0084】
例えば、ヘッドフォン20がビデオモニタ等の表示装置を有している場合には、ビデオプレーヤ等の電子機器から無線信号によって送信される映像データ等のストリームをヘッドフォン20の表示装置で表示することも出来る。この場合にも、上述のステータスデータをビデオプレーヤ側で管理することにより、切断によって中断された映像データの送信を自動的に再開することが出来る。このように、本実施形態の仕組みは、オーディオ・ビデオ等の様々なストリームデータを無線信号によって送信する無線伝送システムに適用することが可能である。
【0085】
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無線接続の切断によって中断された音楽等のコンテンツデータの再生を自動的に再開することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子機器を用いた無線通信システムを示すブロック図。
【図2】図1の無線通信システムで用いられるヘッドフォンの機能構成を示すブロック図。
【図3】図1の無線通信システムにおいて電子機器によって管理されるステータスデータの例を示す図。
【図4】図1の無線通信システムにおいて電子機器とヘッドフォンとの間の無線接続が切断された場合に電子機器によって実行される動作を説明するための図。
【図5】図1の無線通信システムにおいて電子機器とヘッドフォンとが再接続された場合に電子機器によって実行される動作を説明するための図。
【図6】図1の無線通信システムにおいて電子機器によって実行される処理の具体的な手順を説明するフローチャート。
【図7】図1の無線通信システムにおいて電子機器によって管理されるステータスデータの他の例を示す図。
【符号の説明】
10…オーディオプレーヤ
20…ヘッドフォン
31,51…システム制御部
32…送信データ生成部
33,52…無線通信デバイス
34…オーディオデータ記憶部
35…ステータスデータベース
41…ステータスデータ管理部
42…送信再開制御部
54…オーディオ再生部
55…スピーカ
【発明の属する技術分野】
本発明はコンテンツデータを外部機器に無線信号によって送信する電子機器およびコンテンツ再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信技術としてBluetooth(R)が注目されている。Bluetooth(R)は低価格、低消費電力で、モバイル機器に適した、近距離の無線通信技術である。用途としては、ユーザ各個人個人が所有するさまざまなモバイル情報機器を相互に接続するために使われる。機器間は無線接続されるので、従来の有線による接続に比較して、自由、簡単、手軽に様々な機器同士を接続することができる。
【0003】
無線通信を利用したシステムの1つとして、音楽プレーヤなどの電子機器から、ヘッドフォンなどの外部機器に対して音楽データを無線信号によって送信するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかし、このようなシステムにおいては、音楽プレーヤとヘッドフォンとの間の物理的距離、遮蔽物の有無、または電波状態等によって、音楽再生中に音楽プレーヤとヘッドフォンとの間の無線接続が突然切断されてしまう場合がある。
【0005】
ヘッドフォンを装着したユーザが音楽プレーヤに近づくことなどによって音楽プレーヤとヘッドフォンとを再接続することは可能であるが、無線接続の切断によって中断された音楽データの再生を再開するためには、ユーザ自身が再生再開のための操作を行う必要がある。
【0006】
無線伝送に関する信頼性を向上させる技術としては、従来では、音楽データの一部に送信エラーが発生したときにその一部のデータを再送信する音楽データ伝送システムが知られている(例えば、特許文献2参照。)。これは、エラーが検出されたデータを再送するという再送訂正方式である。
【0007】
さらに、ネットワークを介して音楽配信サーバから音楽データをダウンロード可能な無線携帯端末装置も知られている(例えば、特許文献3参照。)。この無線携帯端末装置は、音楽配信サーバからの音楽データのダウンロードが途中で中断された場合、ダウンロード中断以後の音楽データを再び音楽配信サーバからダウンロードする機能を有している。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−112383号公報(第5−6頁、第4図)
【0009】
【特許文献2】
特開2001−186060号公報(第4−5頁、第6図)
【0010】
【特許文献3】
特開2002−217810号公報(第3−4頁、第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献3の技術は、音楽配信サーバからのダウンロードの再開に関する制御をすべて受信側である無線携帯端末装置で行うことを前提としている。
【0012】
音楽プレーヤなどの電子機器から無線信号によって送信される音楽をワイヤレスヘッドフォンで再生するワイヤレスヘッドフォンシステムにおいては、受信側となる機器はワイヤレスヘッドフォンである。ワイヤレスヘッドフォンはユーザの頭部に装着して使用されるものであるため、その小型化、軽量化を図るために、ワイヤレスヘッドフォン側に設けることが可能な機能は大きく制限される。よって、送信側となる音楽プレーヤなどの電子機器側で、音楽データの再生再開に関する制御を自動的に行う仕組みを実現することが望まれている。
【0013】
Bluetooth(R)を利用したワイヤレスヘッドフォンシステムにおいては、音楽プレーヤには様々な機器が無線接続される可能性がある。よって、音楽プレーヤに新たに無線接続された機器が、以前に音楽データの再生が中断された機器であるかどうかを判別する仕組みも必要となる。
【0014】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、ヘッドフォンなどの外部機器との間の無線接続の切断によって中断された音楽等のコンテンツデータの再生を自動的に再開することが可能な電子機器およびコンテンツ再生方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、コンテンツデータを再生可能な外部機器に無線接続可能な電子機器において、再生対象のコンテンツデータを前記電子機器に無線接続された前記外部機器に無線信号によって送信する手段と、前記コンテンツデータの送信中に前記外部機器と前記電子機器との間の無線接続が切断された場合、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータに関するステータス情報を保存する手段と、前記電子機器と前記外部機器との無線接続が新たに確立された場合、前記ステータス情報に基づいて、前記外部機器への前記コンテンツデータの送信を再開する手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
この電子機器によれば、外部機器との無線接続の切断によってコンテンツデータの送信が中断された場合、その送信が中断されたコンテンツデータに関するステータスデータが保存される。そして、外部機器との無線接続が新たに確立された場合には、ステータス情報に基づいて、中断されたコンテンツデータの送信処理が自動的に再開される。よって、ユーザはコンテンツデータの再生再開のための特別な操作を行うことなく、無線接続の切断によって中断された音楽等のコンテンツデータの再生を自動的に再開することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る電子機器10の構成が示されている。この電子機器10は、音楽などのコンテンツデータをストリームとして外部機器20に無線信号によって送信可能な装置である。ここでは、電子機器10を携帯型のオーディオプレーヤによって実現し、また外部機器20をワイヤレスヘッドフォン20によって実現した場合を想定する。ワイヤレスヘッドフォン20は、オーディオプレーヤ10からストリームとして送信される音楽等のオーディオデータを再生する出力装置として機能する。
【0018】
オーディオプレーヤ10は、図示のように、システム制御部31、送信データ生成部32、無線通信デバイス33、オーディオデータ記憶部34、ステータスデータベース35、およびユーザインタフェース36を備えている。
【0019】
システム制御部31はオーディオプレーヤ10の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、送信データ生成部32、無線通信デバイス33等をそれぞれ制御する。
【0020】
送信データ生成部32は、音楽等の再生対象のオーディオデータをオーディオデータ記憶部34から読み出し、その読み出したオーディオデータから送信用のデジタルオーディオストリームを生成する。このオーディオストリームはシステム制御部31を介して無線通信デバイス33に送られ、そして無線信号によってヘッドフォン20に送信される。
【0021】
無線通信デバイス33は、ヘッドフォン20との間の無線通信を実行するデバイスであり、例えばBluetooth(R)の規格に準拠した手順で無線通信を実行する。この無線通信デバイス33は、音楽等のオーディオデータを無線信号によってヘッドフォン20にストリームとして送信するために用いられる。
【0022】
Bluetooth(R)は近距離無線通信の規格である。Bluetooth(R)においては、マスタとそれに無線接続された1以上のスレーブとの間で無線通信を実行するというマスタ・スレーブ形式が用いられている。オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の通信においては、オーディオプレーヤ10がマスタとして機能し、ヘッドフォン20がスレーブとして機能する。
【0023】
Bluetooth(R)においては、音楽等のオーディオデータのストリーミング再生を行うためのプロファイルとして、Advanced Audio Distribution Profile(A2DP)が規定されている。オーディオプレーヤ10はオーディオのストリームデータを送信する送信元装置(Bluetooth(R)においてはsorceデバイスと称される)として機能し、ヘッドフォン20はオーディオのストリームデータの送信先となる送信先機器(Bluetooth(R)においてはsinkデバイスと称される)として機能する。
【0024】
無線通信デバイス33は、図示のように、RF部101、デジタルデータ変調部102、およびデジタルデータ復調部103を備えている。デジタルデータ変調部102およびデジタルデータ復調部103はベースバンド処理部として機能する。
【0025】
オーディオデータ記憶部34はオーディオデータを記憶するための不揮発性記憶装置であり、例えば、メモリカード、ハードディスクドライブなどから構成されている。このオーディオデータ記憶部34は、音楽等の複数のオーディオデータを記憶することが出来る。
【0026】
ステータスデータベース35は、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続の切断によって送信が中断されたオーディオデータに関するステータス情報を記憶するためのデータベースである。ステータスデータベース35は、オーディオデータ記憶部34と同一の不揮発性記憶装置上、または異なる不揮発性記憶装置上に構築される。ステータスデータベース35に記憶されたステータス情報は、無線接続の切断によって中断されたオーディオデータの送信処理を自動的に再開するために用いられる。
【0027】
中断されたオーディオデータの送信の再開するために、システム制御部31は、ステータスデータ管理部41および送信再開制御部42を備えている。ステータスデータ管理部41は、オーディオプレーヤ10からヘッドフォン20へのオーディオデータの送信中にオーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断された時、その切断によって送信が中断されたオーディオデータに関するステータスデータをステータスデータベース35に保存する。送信再開制御部42は、切断によってオーディオデータの送信が中断されたヘッドフォン20と同一のヘッドフォンがオーディオプレーヤ10に無線接続された時に、ステータスデータベース35に保存されたステータスデータに基づいて、中断されたオーディオデータの送信を再開する。
【0028】
システム制御部31は、さらに、エラーが検出されたデータを再送するという再送訂正方式を実現するために、再送制御部43を備えている。この再送制御部43は、ヘッドフォン20によって誤りが検出されたデータと同一のデータをヘッドフォン20に再送信する。この再送信は、オーディオプレーヤ10からヘッドフォン20へのオーディオデータの送信処理の中で実行される手順である。
【0029】
ユーザインタフェース36は、ユーザが操作可能な操作スイッチおよび表示モニタなどから構成されている。
【0030】
ヘッドフォン20は、オーディオプレーヤ10から無線信号によって送信されるオーディオデータを再生して、そのオーディオデータに対応する音を発生する出力装置である。ヘッドフォン20は利用者の頭部に装着可能に構成されている。
【0031】
このヘッドフォン20は、図示のように、ヘッドアーム201と、その両端にそれぞれ設けられた2つのパッド202,203とから構成されている。2つのパッド202,203にはそれぞれスピーカが内蔵されている。
【0032】
ヘッドフォン20が利用者の頭部に装着された状態において、2つのパッド202,203は利用者の左右の耳をそれぞれ覆う。パッド202の外面には、5つの操作スイッチ21〜25、すなわち電源ボタン21、再生ボタン22、停止ボタン23、先送りボタン24、および逆戻しボタン25が設けられている。
【0033】
電源ボタン21は、ヘッドフォン20を電源オンまたは電源オフするための操作ボタンである。再生ボタン22、停止ボタン23、先送りボタン24、および逆戻しボタン25は、それぞれオーディオプレーヤ10のオーディオ再生動作を制御するための操作ボタンである。
【0034】
ユーザは、ヘッドフォン20の再生ボタン22、停止ボタン23、先送りボタン24、および逆戻しボタン25を操作することにより、またはオーディオプレーヤ10のユーザインタフェース36を操作することによって、オーディオプレーヤ10のオーディオ再生動作を制御することが出来る。
【0035】
図2には、ヘッドフォン20の内部構成が示されている。
ヘッドフォン20には、上述の操作スイッチ21〜25の他、システム制御部51、無線通信デバイス52、データバッファ53、およびオーディオ再生部54が設けられている。
【0036】
システム制御部51は、ヘッドセット20の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、無線通信デバイス52、およびオーディオ再生部54等をそれぞれ制御する。
【0037】
システム制御部51は、上述の再送訂正方式を実現するために、エラー検出・訂正部61、および再送要求発行部62を有している。エラー検出・訂正部61は、無線通信デバイス52によって受信されたデータに対してエラー検出および訂正処理を施す。エラー検出・訂正部61が訂正できないエラーが発生した場合には、再送要求発行部62は当該データの再送要求を発行する。この再送要求は無線通信デバイス52によって送信元デバイスに送られる。
【0038】
無線通信デバイス52は、オーディオプレーヤ10の無線通信デバイス33と同じく、Bluetooth(R)の規格に準拠した手順で無線通信を実行する。
【0039】
この無線通信デバイス52は、オーディオプレーヤ10から無線信号によって送信される音楽等のオーディオデータを受信するために用いられる。また、無線通信デバイス52は、再生ボタン22、停止ボタン23、先送りボタン24、および逆戻しボタン25の操作に応じて各種再生制御信号をオーディオプレーヤ10に送信する処理等にも利用される。
【0040】
無線通信デバイス52は、図示のように、RF部301、デジタルデータ変調部302、およびデジタルデータ復調部303を備えている。デジタルデータ変調部302およびデジタルデータ復調部303はベースバンド処理部として機能する。
【0041】
オーディオ再生部54は、オーディオプレーヤ10から送信される音楽等のオーディオデータのストリームを無線通信デバイス52、システム制御部51、およびデータバッファ53を介して受信しながら、それをパッド202,203にそれぞれ内蔵されたスピーカ55から音として出力可能な電気信号に変換するという、いわゆるストリーミング再生のためのデータ再生処理を実行する。
【0042】
次に、図3を参照して、ステータスデータベース35に保存されるステータスデータの構造の例について説明する。
【0043】
各ステータスデータは、無線接続の切断によってオーディオ再生が中断された時の状態を管理するために、相手側機器ID、アルバムID、曲ID、既演奏時間を含む。
【0044】
相手側機器IDは、切断によって送信が中断された音楽データの送信先であった送信先機器を識別するための機器識別情報である。この機器識別情報は、オーディオプレーヤ10に新たに無線接続された機器が、以前にオーディオデータの再生中に無線接続の切断によってその再生が中断された機器と同一の機器であるかどうかを判別するために用いられる。
【0045】
アルバムIDは、切断によって送信が中断された音楽データが属するアルバムを識別するためのコンテンツ識別情報である。アルバムは、互いに関連する複数の音楽データから構成されている。
【0046】
曲IDは、切断によって送信が中断された音楽データを識別するためのコンテンツ識別情報である。
【0047】
既演奏時間は、音楽データのどの位置で送信が中断されたかを識別するためのコンテンツ識別情報であり、音楽データの再生停止位置を管理するために利用される。この既演奏時間は、音楽データの再生開始時点からその音楽データの送信が停止されるまでの時間つまり既に再生済みの演奏時間を示している。既演奏時間は、音楽データの送信をその中断位置から再開するために利用される。もちろん、音楽データの送信をその先頭位置から再開してもよい。
【0048】
次に、図4を参照して、オーディオデータの送信中にオーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断された場合に実行される動作について説明する。
【0049】
オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20は既に無線接続されているものとする。オーディオプレーヤ10はマスタとして機能し、ヘッドフォン20はオーディオプレーヤ10にスレーブとして無線接続されている。
【0050】
(1)オーディオプレーヤ10は、オーディオデータを無線信号によってヘッドフォン20に送信する。この場合、送信データ生成部32から出力されるオーディオデータのストリームは、システム制御部31を介して無線通信デバイス33に送られる。無線通信デバイス33は、それに無線接続されているヘッドフォン20にオーディオデータのストリームを無線信号によって送信する。ヘッドフォン20は、オーディオデータのストリームを受信しながら、それを再生する(ストリーミング再生)。
【0051】
(2)もしヘッドフォン20を装着したユーザがオーディオプレーヤ10との通信可能範囲外に移動したならば、あるいは他の何らかの通信障害が発生したならば、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続は切断される。オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断されたならば、ヘッドフォン20からオーディオプレーヤ10には何等応答が返送されない。オーディオプレーヤ10のシステム制御部11は、オーディオプレーヤ10からの応答が途絶えたことによって、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断されたと判断する。オーディオプレーヤ10およびヘッドフォン20は、それぞれ切断状態に移行する。
【0052】
ユーザがヘッドフォン20を電源オフした場合にも、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続は切断される。この場合も、ヘッドフォン20からオーディオプレーヤ10には何等応答が返送されない。オーディオプレーヤ10のシステム制御部11は、オーディオプレーヤ10からの応答が途絶えたことによって、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断されたと判断する。
【0053】
なお、ヘッドフォン20の電源ボタン21が通信終了ボタンとしての機能を兼ねているならば、電源ボタン21のオフ操作に応答して、ヘッドフォン20からオーディオプレーヤ10に切断要求が通知される。この切断要求に応答して、ヘッドフォン20とオーディオプレーヤ10との間で通常の切断手続きが実行される。オーディオプレーヤ10およびヘッドフォン20は、それぞれ切断状態に移行する。この場合も、もしユーザによるオーディオ再生の停止操作が行われずに電源ボタン21のオフ操作が行われたならば、オーディオデータの送信中にオーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断されることになる。ヘッドフォン20の電源オフは、電源ボタン21がオフ操作された場合のみならず、ヘッドフォン20のバッテリが低下した場合にも発生する。
【0054】
(3)オーディオデータの送信中にオーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断された時、システム制御部11は、切断によって送信が中断されたオーディオデータに関するステータスデータ(相手側機器ID、アルバムID、曲ID、および既演奏時間)をステータスデータベース35に保存する。相手側機器IDは、ヘッドフォン20の機器IDである。ヘッドフォン20の機器IDは、ヘッドフォン20との無線接続を確立する手順の中でオーディオプレーヤ10によって認識されたものである。
【0055】
次に、図5を参照して、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の再接続時に実行される動作について説明する。
【0056】
(1)もしヘッドフォン20を装着したユーザが、オーディオプレーヤ10との通信可能範囲内に戻ったならば、あるいはユーザがヘッドフォン20を電源オンしたならば、オーディオプレーヤ10はヘッドフォン20の存在を検出し、無線通信デバイス33を用いてヘッドフォン20との間の無線接続を確立するための処理を実行する。この無線接続の確立により、システム制御部31は、オーディオプレーヤ10に新たに無線接続されたヘッドフォン20の機器IDを得ることが出来る。
【0057】
(2)システム制御部31は、ステータスデータベース35に記憶されているステータスデータそれぞれの機器IDと、新たに無線接続されたヘッドフォン20の機器IDとを比較することによって、新たに無線接続されたヘッドフォン20が以前にオーディオデータの送信が中断された機器と同一の機器であるかどうかを判別する。
【0058】
(3)新たに無線接続されたヘッドフォン20が以前にオーディオデータの送信が中断された機器である場合、つまり新たに無線接続されたヘッドフォン20と同一の機器IDを含むステータスデータがステータスデータベース35に存在する場合には、システム制御部31は、当該ステータスデータに基づいて、新たに無線接続されたヘッドフォン20へのオーディオデータの送信を再開する。以前に送信が中断されたオーディオデータのストリームがオーディオプレーヤ10からヘッドフォン20に送信され、これによりヘッドフォン20によるオーディオデータの再生が再開される。
【0059】
このようにして、切断によってオーディオデータの送信が中断された時に保存したステータスデータに基づいて、中断されたオーディオデータの送信処理が自動的に再開される。よって、ユーザはオーディオ再生再開のための特別な操作を行うことなく、オーディオデータの再生を再開することができる。
【0060】
オーディオデータの送信は、そのオーディオデータの先頭位置、またはステータスデータの既演奏時間で示される中断位置から再開される。先頭位置および中断位置のどちらから送信を再開するかは、ユーザが予め設定することが出来る。さらに、ステータスデータのアルバムIDで指定されるアルバムに属する先頭のオーディオデータから送信を開始するという応用も可能である。
【0061】
次に、図6のフローチャートを参照して、オーディオプレーヤ10によって実行される具体的な処理手順について説明する。
【0062】
ヘッドフォン20は電源オフされており、またオーディオプレーヤ10はヘッドフォン20に無線接続されていない状態であるとする(ステップS111)。
【0063】
ユーザは、ヘッドフォン20を頭部に装着し、そして電源ボタン21を押す。これにより、ヘッドフォン20は電源オンされる。ヘッドフォン20が電源オンされると(ステップS112のYES)、オーディオプレーヤ10の無線通信デバイス33はヘッドフォン20の存在を検出し(デバイス検出)、ヘッドフォン20との間の無線接続を確立する(ステップS113)。
【0064】
電源オンされたヘッドフォン20を装着したユーザがヘッドフォン20との通信可能範囲内に戻った場合にも、オーディオプレーヤ10はヘッドフォン20との間の無線接続を確立する。
【0065】
オーディオプレーヤ10のシステム制御部31は、ステータスデータベース35からそこに記憶されているステータスデータそれぞれを読み出し、そしてそれらステータスデータの中から、ステップS113で接続したヘッドフォン20と同一の機器IDを持つステータスデータを検索する(ステップS114,S115)。
【0066】
ヘッドフォン20と同一の機器IDを持つステータスデータが見つかった場合には(ステップS115のYES)、システム制御部31は、当該ステータスデータに含まれる曲IDで指定されるオーディオデータを、再生すべきオーディオデータであると決定する(ステップS116)。そして、システム制御部31は、送信データ生成部32および無線通信デバイス33を制御して、曲IDで指定されるオーディオデータのストリームを無線信号によってヘッドフォン20に送信する処理を開始する(ステップS117)。オーディオデータの送信を中断位置から再開するモードにおいては、システム制御部31は、該当するステータスデータに含まれる既演奏時間を送信データ生成部32に通知して、その既演奏時間に対応する位置からオーディオデータのストリームが生成されるように送信データ生成部32を制御する。ヘッドフォン20は、オーディオデータのストリームを受信しながら、それを再生する。
【0067】
一方、ヘッドフォン20と同一の機器IDを持つステータスデータが見つからなかった場合には(ステップS115のNO)、システム制御部31は、再生開始命令を待つ(ステップS118)。ユーザがヘッドフォン20の再生ボタン22を押した場合、ヘッドフォン20からオーディオプレーヤ10に再生開始命令が送信される。再生開始命令を無線通信デバイス33を介して受信すると(ステップS118のYES)、システム制御部31は、例えば、オーディオデータ記憶部34の先頭に記憶されているオーディオデータを再生すべきオーディオデータであると決定し、そして送信データ生成部32および無線通信デバイス33を制御して、当該オーディオデータのストリームを無線信号によってヘッドフォン20に送信する処理を開始する(ステップS117)。ヘッドフォン20は、オーディオデータのストリームを受信しながら、それを再生する。
【0068】
なお、ユーザは、先送りボタン24または逆戻しボタン25を操作することにより、再生対象のオーディオデータを変更することが出来る。
【0069】
オーディオデータの再生中においてユーザが停止ボタン23を押すと、再生中止命令がヘッドフォン20からオーディオプレーヤ10に無線信号によって送信される。
【0070】
再生停止命令を無線通信デバイス33を介して受信すると(ステップS119のYES)、システム制御部31は、オーディオプレーヤ10からヘッドフォン20へのオーディオデータの送信を停止する(ステップS120)。送信データ生成部32の動作も停止される。オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続は切断されずに、接続状態のまま維持される。
【0071】
一方、オーディオデータの再生中においてユーザが電源ボタン21を押してヘッドフォン20を電源オフした場合、あるいはヘッドフォン20を装着したユーザがオーディオプレーヤ10との無線通信可能範囲外に移動した場合には、オーディオプレーヤ10とヘッドフォン20との間の無線接続が切断される。この無線接続の切断を検知すると(ステップS121のYES)、システム制御部31は、現在送信中のオーディオデータに関するステータスデータ(相手側機器ID、アルバムID、曲ID、既演奏時間)をステータスデータベース35に保存すると共に、オーディオデータの送信処理を停止する(ステップS122,S123)。
【0072】
なお、図6の例では、ヘッドフォン20からの再生開始命令を待たずに、中断されたオーディオデータの送信処理を再開したが、ヘッドフォン20からの再生開始命令に応答して、オーディオデータの送信処理を再開するようにしても良い。
【0073】
次に、再接続時に自動実行されるオーディオデータの送信処理の動作モード(自動演奏再開モード)をあらかじめユーザに選択させることによって、ユーザの好みによって自動演奏再開モードを任意に変更する構成について説明する。
【0074】
図7においては、ステータスデータに、上述の相手側機器ID、アルバムID、曲ID、および既演奏時間に加え、自動演奏再開モードを追加した例が示されている。自動演奏再開モードには、タイプ0〜3の4つのモードが規定されている。
【0075】
タイプ0の自動演奏再開モードは、演奏中だった曲の切断された時点の続きから演奏(オーディオストリームの送信)を再開するモードである。このモードでは、曲IDと既演奏時間に従って、無線接続の切断によって送信が中断されたオーディオデータのストリームがその中断位置から送信される。
【0076】
タイプ1の自動演奏再開モードは、演奏中だった曲を最初から演奏(オーディオストリームの送信)を再開するモードである。このモードでは、曲IDに従って、無線接続の切断によって送信が中断されたオーディオデータのストリームがその先頭位置から送信される。
【0077】
タイプ2の自動演奏再開モードは、演奏中だった曲を含むアルバムの先頭の曲から演奏(オーディオストリームの送信)を再開するモードである。
【0078】
タイプ3の自動演奏再開モードは、演奏を自動的に再開しないモードである。
【0079】
ユーザは、例えばオーディオプレーヤ10のユーザインタフェース36を操作することにより、タイプ0〜3の4つのモードの中の任意の一つのモードを選択することができる。オーディオプレーヤ10は、選択されたモードに従って、動作する。
【0080】
なお、互いに自己のヘッドフォンを所有する複数のユーザがオーディオプレーヤ10を共用する場合には、各ユーザのヘッドフォンの機器ID毎に、当該ユーザが選択した自動演奏再開モードのタイプを管理すればよい。
【0081】
図7においては、各ステータスデータとして自動演奏再開モードのタイプを保持しているので、新たに無線接続されたヘッドフォンの機器IDに応じて、実行すべき自動演奏再開モードのタイプを決定することができる。
【0082】
以上のように、本実施形態のシステムによれば、オーディオデータの再生が中断された時のステータスをオーディオプレーヤ10側で管理することにより、ヘッドフォン20側にはオーディオデータの再生再開に関する特別な機能を設けることなく、再接続時にオーディオデータの再生を自動的に再開することが可能となる。さらに、ステータスデータには機器IDが含まれているので、以前にオーディオデータの送信が中断された機器と同一の機器が再接続された時にのみ、オーディオデータの再生を再開することができる。
【0083】
なお、本実施形態においては、オーディオプレーヤ10から無線信号によって送信されるオーディオデータのストリームをヘッドフォン20で再生する場合を想定したが、ヘッドフォン20に送信するコンテンツデータはオーディオデータに限られない。
【0084】
例えば、ヘッドフォン20がビデオモニタ等の表示装置を有している場合には、ビデオプレーヤ等の電子機器から無線信号によって送信される映像データ等のストリームをヘッドフォン20の表示装置で表示することも出来る。この場合にも、上述のステータスデータをビデオプレーヤ側で管理することにより、切断によって中断された映像データの送信を自動的に再開することが出来る。このように、本実施形態の仕組みは、オーディオ・ビデオ等の様々なストリームデータを無線信号によって送信する無線伝送システムに適用することが可能である。
【0085】
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無線接続の切断によって中断された音楽等のコンテンツデータの再生を自動的に再開することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子機器を用いた無線通信システムを示すブロック図。
【図2】図1の無線通信システムで用いられるヘッドフォンの機能構成を示すブロック図。
【図3】図1の無線通信システムにおいて電子機器によって管理されるステータスデータの例を示す図。
【図4】図1の無線通信システムにおいて電子機器とヘッドフォンとの間の無線接続が切断された場合に電子機器によって実行される動作を説明するための図。
【図5】図1の無線通信システムにおいて電子機器とヘッドフォンとが再接続された場合に電子機器によって実行される動作を説明するための図。
【図6】図1の無線通信システムにおいて電子機器によって実行される処理の具体的な手順を説明するフローチャート。
【図7】図1の無線通信システムにおいて電子機器によって管理されるステータスデータの他の例を示す図。
【符号の説明】
10…オーディオプレーヤ
20…ヘッドフォン
31,51…システム制御部
32…送信データ生成部
33,52…無線通信デバイス
34…オーディオデータ記憶部
35…ステータスデータベース
41…ステータスデータ管理部
42…送信再開制御部
54…オーディオ再生部
55…スピーカ
Claims (16)
- コンテンツデータを再生可能な外部機器に無線接続可能な電子機器において、
再生対象のコンテンツデータを前記電子機器に無線接続された前記外部機器に無線信号によって送信する手段と、
前記コンテンツデータの送信中に前記外部機器と前記電子機器との間の無線接続が切断された場合、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータに関するステータス情報を保存する手段と、
前記電子機器と前記外部機器との無線接続が新たに確立された場合、前記ステータス情報に基づいて、前記外部機器への前記コンテンツデータの送信を再開する手段とを具備することを特徴とする電子機器。 - 前記コンテンツデータはオーディオデータを含み、
前記外部機器は、前記電子機器から無線信号によって送信されるオーディオデータのストリームを再生するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記外部機器は、前記電子機器との無線通信が可能なヘッドフォンであることを特徴とする請求項2記載の電子機器。
- 前記ステータス情報を保存する手段は、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報と、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータの送信先であった送信先機器を識別するための機器識別情報とを前記ステータス情報として保存する手段を含み、
前記送信を再開する手段は、
前記電子機器に新たに外部機器が無線接続された場合、前記電子機器に新たに無線接続された外部機器の機器識別情報と前記ステータス情報の機器識別情報とに基づいて、前記電子機器に新たに無線接続された外部機器が、前記コンテンツデータの送信が中断された外部機器であるか否かを判別する手段と、
前記電子機器に新たに無線接続された外部機器が前記コンテンツデータの送信が中断された外部機器であることが判別された場合、前記ステータス情報のコンテンツ識別情報に基づいて、前記電子機器に新たに無線接続された外部機器への前記コンテンツデータの送信を再開する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記送信を再開する手段は、前記外部機器への前記コンテンツデータの送信を、前記コンテンツデータの先頭位置から再開する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- 前記ステータス情報は、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータを識別するための第1のコンテンツ識別情報と、前記コンテンツデータのどの位置で送信が中断されたかを識別するための第2のコンテンツ識別情報とを含み、
前記送信を再開する手段は、前記第1のコンテンツ識別情報と前記第2のコンテンツ識別情報とに基づいて、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータをその送信が中断された位置から前記外部機器に送信する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記ステータス情報を保存する手段は、前記切断によってコンテンツデータの送信が中断される度に、前記送信が中断されたコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報と前記送信が中断されたコンテンツデータの送信先であった送信先機器を識別するための機器識別情報とを含むステータス情報を保存する手段を含み、
前記送信を再開する手段は、
前記電子機器に新たに外部機器が無線接続された場合、前記ステータス情報を保存する手段によって保存されたステータス情報の中から、前記新たに無線接続された外部機器を送信先機器として指定する機器識別情報を含むステータス情報を検索する手段と、
前記検索されたステータス情報に含まれるコンテンツ識別情報で指定されるコンテンツデータを、前記新たに無線接続された外部機器に無線信号によって送信する手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記送信を再開する手段の動作モードを、前記送信が中断されたコンテンツデータをその送信が中断された位置から送信する第1の動作モードと、前記送信が中断されたコンテンツデータをその先頭位置から送信する第2の動作モードの一方に設定する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- 電子機器から無線信号によって送信されるコンテンツデータを再生可能な外部機器を用いて、コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生方法であって、
再生対象のコンテンツデータを前記電子機器からそれに無線接続された前記外部機器に無線信号によって送信するステップと、
前記コンテンツデータの送信中に前記外部機器と前記電子機器との間の無線接続が切断された場合、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータに関するステータス情報を保存するステップと、
前記電子機器と前記外部機器との無線接続が新たに確立された場合、前記ステータス情報に基づいて、前記電子機器から前記外部機器への前記コンテンツデータの送信を再開するステップとを具備することを特徴とするコンテンツ再生方法。 - 前記コンテンツデータはオーディオデータを含み、
前記外部機器は、前記電子機器から無線信号によって送信されるオーディオデータのストリームを再生するように構成されていることを特徴とする請求項9記載のコンテンツ再生方法。 - 前記外部機器は、前記電子機器との無線通信が可能なヘッドフォンであることを特徴とする請求項10記載のコンテンツ再生方法。
- 前記ステータス情報を保存するステップは、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報と、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータの送信先であった送信先機器を識別するための機器識別情報とを前記ステータス情報として保存するステップを含み、
前記送信を再開するステップは、
前記電子機器に新たに外部機器が無線接続された場合、前記電子機器に新たに無線接続された外部機器の機器識別情報と前記ステータス情報の機器識別情報とに基づいて、前記電子機器に新たに無線接続された外部機器が、前記コンテンツデータの送信が中断された外部機器であるか否かを判別するステップと、
前記電子機器に新たに無線接続された外部機器が前記コンテンツデータの送信が中断された外部機器であることが判別された場合、前記ステータス情報のコンテンツ識別情報に基づいて、前記電子機器に新たに無線接続された外部機器への前記コンテンツデータの送信を再開するステップを含むことを特徴とする請求項9記載のコンテンツ再生方法。 - 前記送信を再開するステップは、前記外部機器への前記コンテンツデータの送信を、前記コンテンツデータの先頭位置から再開するステップを含むことを特徴とする請求項9記載のコンテンツ再生方法。
- 前記ステータス情報は、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータを識別するための第1のコンテンツ識別情報と、前記コンテンツデータのどの位置で送信が中断されたかを識別するための第2のコンテンツ識別情報とを含み、
前記送信を再開するステップは、前記第1のコンテンツ識別情報と前記第2のコンテンツ識別情報とに基づいて、前記切断によって送信が中断されたコンテンツデータをその送信が中断された位置から前記外部機器に送信するステップを含むことを特徴とする請求項9記載のコンテンツ再生方法。 - 前記ステータス情報を保存するステップは、前記切断によってコンテンツデータの送信が中断される度に、前記送信が中断されたコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報と前記送信が中断されたコンテンツデータの送信先であった送信先機器を識別するための機器識別情報とを含むステータス情報を保存するステップを含み、
前記送信を再開するステップは、
前記電子機器に新たに外部機器が無線接続された場合、前記ステータス情報を保存するステップによって保存されたステータス情報の中から、前記新たに無線接続された外部機器を送信先機器として指定する機器識別情報を含むステータス情報を検索するステップと、
前記検索されたステータス情報に含まれるコンテンツ識別情報で指定されるコンテンツデータを、前記新たに無線接続された外部機器に無線信号によって送信するステップとを含むことを特徴とする請求項9記載のコンテンツ再生方法。 - 前記送信を再開するステップの動作モードを、前記送信が中断されたコンテンツデータをその送信が中断された位置から送信する第1の動作モードと、前記送信が中断されたコンテンツデータをその先頭位置から送信する第2の動作モードの一方に設定するステップをさらに具備することを特徴とする請求項9記載のコンテンツ再生方法。
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