JP3735596B2 - 電子機器およびコンテンツデータの出力先切替え方法 - Google Patents

電子機器およびコンテンツデータの出力先切替え方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3735596B2
JP3735596B2 JP2002284501A JP2002284501A JP3735596B2 JP 3735596 B2 JP3735596 B2 JP 3735596B2 JP 2002284501 A JP2002284501 A JP 2002284501A JP 2002284501 A JP2002284501 A JP 2002284501A JP 3735596 B2 JP3735596 B2 JP 3735596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
headphones
audio data
speaker
audio
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002284501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004120652A (ja
Inventor
雅仁 井上
一郎 友田
淳一 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002284501A priority Critical patent/JP3735596B2/ja
Publication of JP2004120652A publication Critical patent/JP2004120652A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3735596B2 publication Critical patent/JP3735596B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンテンツデータを無線信号によって出力装置に送信可能な電子機器および同電子機器に適用されるコンテンツデータの出力先切り替え方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信技術としてBluetooth(R)が注目されている。Bluetooth(R)は低価格、低消費電力で、モバイル機器に適した、近距離の無線通信技術である。用途としては、ユーザ各個人個人が所有するさまざまなモバイル情報機器を相互に接続するために使われる。機器間は無線接続されるので、従来の有線による接続に比較して、自由、簡単、手軽に様々な機器同士を接続することができる。
【0003】
無線通信を利用したシステムの1つとして、携帯型音楽プレーヤなどの電子機器から、ヘッドフォンなどの外部機器に対して音楽などを無線信号によって送信するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、電話機能を持つ親機との無線通信を行う音声通話用ヘッドセットも知られている(例えば、特許文献2参照。)。この音声通話用ヘッドセットは利用者がその音声通話用ヘッドセットを装着したことを検出する装着検出部を備えており、その装着検出部からの検出信号を親機に通知することができる。親機の電話回線は、利用者が音声通話用ヘッドセットを装着したかどうかによってON/OFFされる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−112383号公報(第3−4頁)
【0006】
【特許文献2】
特開2002−57765号公報(第4頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献2のシステムにおいては、利用者が音声通話を終了する目的以外の他の何らかの都合で、ヘッドセットを取り外す場合があることについては考慮されていない。
【0008】
音楽プレーヤなどの電子機器から無線信号によって送信される音楽をワイヤレスヘッドフォンで再生する無線通信システムにおいては、利用者がワイヤレスヘッドフォンで音楽を聴いている場合には外部からの音に疎くなる。このため、利用者は音楽再生を中止する目的ではなく、例えばインターホンに応答したり、電話の着信に応答する等の何らかの都合で、ワイヤレスヘッドフォンを一時的に取り外す場合がある。ワイヤレスヘッドフォンが非装着の間は、利用者は音楽を聴くことは出来ない。
【0009】
よって、ワイヤレスヘッドフォンが取り外された後も、利用者が継続して音楽等のコンテンツデータを聴くことが可能な仕組みを実現することが望まれている。
【0010】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、音楽等のコンテンツデータの出力先をワイヤレスヘッドフォン等の無線通信可能な出力装置と他の出力装置との間で自動的に切り替えることが可能な電子機器およびコンテンツデータの出力先切替え方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、利用者に装着可能なヘッドフォンに無線接続可能な電子機器において、スピーカと、前記スピーカにオーディオデータを出力するオーディオ出力部と、前記ヘッドフォンとの無線通信を実行し、前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する無線通信デバイスと、前記ヘッドフォンへの前記オーディオデータの送信中に前記ヘッドフォンが利用者から取り外されたことが前記ヘッドフォンから前記電子機器に無線信号によって通知された場合には、前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する処理から、前記オーディオ出力部を介して前記オーディオデータを前記スピーカから出力する処理に切り替え、前記スピーカへの前記オーディオデータの出力中に前記ヘッドフォンが利用者に装着されたことが前記ヘッドフォンから前記電子機器に無線信号によって通知された場合には、前記オーディオ出力部を介して前記オーディオデータを前記スピーカから出力する処理から、前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する処理に切り替える手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
この電子機器によれば、ヘッドフォンへのオーディオデータの送信中にヘッドフォンが利用者から取り外されたことがヘッドフォンから電子機器に無線信号によって通知された場合には、オーディオデータをヘッドフォンに無線信号によって送信する処理から、オーディオ出力部を介してオーディオデータをスピーカから出力する処理に切り替えられ、またスピーカへのオーディオデータの出力中にヘッドフォンが利用者に装着されたことがヘッドフォンから電子機器に無線信号によって通知された場合には、オーディオ出力部を介してオーディオデータをスピーカから出力する処理から、オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する処理に切り替えられる。よって、オーディオデータの出力先をヘッドフォンと電子機器に設けられたスピーカとの間で自動的に切り替えることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る電子機器10の構成が示されている。この電子機器10は、音楽などのコンテンツデータを出力装置から出力させることが可能なコンテンツ再生装置である。ここでは、電子機器10をパーソナルコンピュータによって実現した場合を想定する。
【0014】
このパーソナルコンピュータ10は、例えばノートブックタイプのホータブルコンピュータから構成されている。パーソナルコンピュータ10は、ワイヤレスヘッドフォン20およびスピーカ17の少なくとも一方に音楽等の再生対象のコンテンツデータを出力することができる。ワイヤレスヘッドフォン20およびスピーカ17は、それぞれ音楽等のオーディオデータを出力する出力装置として機能する。
【0015】
パーソナルコンピュータ10は、図示のように、システム制御部11、オーディオプレーヤ12、記憶装置13、再生先切替部14、無線通信デバイス15、オーディオ出力部16、スピーカ17、および再生先切替え制御スイッチ18を備えている。
【0016】
システム制御部11はパーソナルコンピュータ10の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、オーディオプレーヤ12、再生先切替部14、および無線通信デバイス15等をそれぞれ制御する。オーディオプレーヤ12は、記憶装置13に記憶されている音楽等の再生対象のオーディオデータを再生して、オーディオデータのストリームを生成する。このオーディオデータのストリームは再生先切替部14に送信される。
【0017】
再生先切替部14は、再生対象のオーディオデータを出力すべき出力装置である出力先(または再生先という)を、ワイヤレスヘッドフォン20とスピーカ17との間で自動的に切り替えるための切替え処理を実行する。
【0018】
この切替え処理は、利用者がワイヤレスヘッドフォン20を装着したかどうかに応じて自動的に実行される。ワイヤレスヘッドフォン20の装着の有無は、ワイヤレスヘッドフォン20からパーソナルコンピュータ10に無線信号によって通知される。
【0019】
オーディオデータをワイヤレスヘッドフォン20から出力させる場合、再生対象のオーディオデータのストリームは無線通信デバイス15を介してワイヤレスヘッドフォン20に無線信号によって送信される。一方、オーディオデータをスピーカから出力させる場合、再生対象のオーディオデータのストリームはオーディオ出力部16によってデジタル信号からアナログ信号に変換された後、スピーカ17に送られる。
【0020】
スピーカ17はオーディオデータに対応する音を発生する出力装置であり、パーソナルコンピュータ10の筐体内に設けられた内蔵スピーカ、またはパーソナルコンピュータ10の筐体にケーブルを介して接続される外部スピーカから構成される。
【0021】
無線通信デバイス15は、ヘッドフォン20との間の無線通信を実行するデバイスである。無線通信デバイス15は例えばBluetooth(R)の規格に準拠した手順で無線通信を実行する。無線通信デバイス15は、音楽等のオーディオデータを無線信号によってヘッドセット1に送信するために用いられる。
【0022】
Bluetooth(R)は近距離無線通信の規格である。Bluetooth(R)においては、マスタとそれに無線接続された1以上のスレーブとの間で無線通信を実行するというマスタ・スレーブ形式が用いられている。
【0023】
再生先切替え制御スイッチ18は再生先切替部14の動作モードを第1動作モードと第2動作モードのいずれか一方に設定するためのスイッチであり、利用者により操作可能に構成されている。第1動作モードは上述の切替え処理の自動実行を許可するモードであり、また第2動作モードは切替え処理の自動実行を禁止するモードである。
【0024】
利用者が再生先切替え制御スイッチ18を用いて再生先切替部14の動作モードを第2動作モードに設定した場合には、たとえヘッドフォン20が取り外されても出力先の切替えは行われない。これにより、例えば深夜などにおいては第2動作モードに予め設定しておくことにより、スピーカ17から音が出力されることを未然に防止することが出来る。
【0025】
ヘッドフォン20は、パーソナルコンピュータ10から無線信号によって送信されるオーディオデータに対応する音を発生する出力装置である。ヘッドフォン20は利用者の頭部に装着可能に構成されている。
【0026】
このヘッドフォン20は、図示のように、ヘッドアーム101と、その両端にそれぞれ設けられた2つのパッド102,103とから構成されている。2つのパッド102,103にはそれぞれスピーカが内蔵されている。
【0027】
ヘッドフォン20が利用者の頭部に装着された状態において、2つのパッド102,103は利用者の左右の耳をそれぞれ覆う。2つのパッド102,103それぞれの内面には、ヘッドフォン20が利用者に装着されているか否かを検出するための装着検出部21として、光センサが設けられている。
【0028】
2つのパッド102,103の一方には発光部が設けられ、他方には受光部が設けられている。発光部と受光部とから構成される装着検出部21は、発光部から受光部への光が遮断されたかどうかによってヘッドフォン20が利用者に装着されたかどうかを検出する。
【0029】
装着検出部21としては、上述のような光センサを用いる代わりに、例えばヘッドアーム101の伸縮を検知するマイクロスイッチ等を用いることもできる。
【0030】
パッド102の外面には、3つの操作スイッチ22〜24、すなわち電源ボタン22、再生ボタン23、および停止ボタン24が設けられている。電源ボタン22は、ヘッドフォン20を電源オンまたは電源オフするための操作ボタンである。再生ボタン23および停止ボタン24はそれぞれオーディオの再生動作を制御するための操作ボタンである。
【0031】
図2には、ヘッドフォン20の内部構成が示されている。
ヘッドフォン20には、上述の装着検出部21、および操作スイッチ22〜24の他、システム制御部31、無線通信デバイス32、およびオーディオ再生部33が設けられている。
【0032】
システム制御部31は、ヘッドセット20の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、無線通信デバイス32、およびオーディオ再生部33等をそれぞれ制御する。無線通信デバイス32は、パーソナルコンピュータ10の無線通信デバイス15と同じく、Bluetooth(R)の規格に準拠した手順で無線通信を実行する。
【0033】
この無線通信デバイス32は、パーソナルコンピュータ10から無線信号によって送信される音楽等のオーディオデータを受信するために用いられる。また、無線通信デバイス32は、装着検出部21から出力される検出信号をパーソナルコンピュータ10に送信する処理、および再生ボタン23,停止ボタン24の操作に応じて各種再生制御信号をパーソナルコンピュータ10に送信する処理等にも利用される。
【0034】
オーディオ再生部33は、パーソナルコンピュータ10から送信される音楽等のオーディオデータのストリームを無線通信デバイス32およびシステム制御部31を介して受信しながら、それをパッド102,103にそれぞれ内蔵されたスピーカ34から音として出力可能な電気信号に変換するという、いわゆるストリーミング再生のためのデータ再生処理を実行する。
【0035】
次に、図3を参照して、オーディオデータの出力先をヘッドフォン20からパーソナルコンピュータ10のスピーカ17に切り替える動作について説明する。
【0036】
パーソナルコンピュータ10とヘッドフォン20は既に無線接続されているものとする。パーソナルコンピュータ10はマスタとして機能し、ヘッドフォン20はパーソナルコンピュータ10にスレーブとして無線接続されている。
【0037】
(1)パーソナルコンピュータ10は、オーディオデータを無線信号によってヘッドフォン20に送信する。この場合、オーディオプレイヤ12から出力されるオーディオデータは、再生先切替部14を介して無線通信デバイス15に送られる。無線通信デバイス15は、それに無線接続されているヘッドフォン20にオーディオデータを無線信号によって送信する。ヘッドフォン20は、オーディオデータを受信しながら、それを再生する。
【0038】
(2)利用者がヘッドフォン20を頭部から取り外したとき、ヘッドフォン20の装着検出部21はヘッドフォン20が取り外されたことを検出し、取り外し検出信号を発生する。この取り外し検出信号は、ヘッドフォン20からパーソナルコンピュータ10に無線信号によって送信される。
【0039】
(3)パーソナルコンピュータ10のシステム制御部11は、無線通信デバイス15を介して取り外し検出信号を受信すると、再生先切替部14に切替指示を発行する。この切替指示は、オーディオデータの出力先を現在出力装置として使用されているヘッドフォン20からスピーカ17に切り替えることを指示する信号である。
【0040】
(4)再生先切替部14は、オーディオデータの出力先を現在出力装置として使用されているヘッドフォン20からスピーカ17に切り替える。この切替え処理は、パーソナルコンピュータ10とヘッドフォン20との間の無線接続を維持した状態で行われる。これは、利用者が再びヘッドフォン20を装着したときに、出力先をヘッドフォン20に即座に戻すことを実現するためである。Bluetooth(R)のようなコネクション型の無線通信方式においては、機器間の無線接続の確立にはある一定の時間が必要となる。パーソナルコンピュータ10とヘッドフォン20との間の無線接続を維持した状態で切替え処理を行うという仕組みは、オーディオ再生を中断することなく、出力先をヘッドフォン20に即座に戻すことができるという点で有効である。
【0041】
すなわち、再生先切替部14は、パーソナルコンピュータ10とヘッドフォン20との間の無線接続を切断せずに、ヘッドフォン20へのオーディオデータの送信のみを停止する。そして、再生先切替部14はオーディオデータをオーディオ出力部16を介してスピーカ17に送る。これにより、オーディオデータに対応する音が、スピーカ17から出力される。
【0042】
次に、図4を参照して、オーディオデータの出力先をパーソナルコンピュータ10からヘッドフォン20に切り替える動作について説明する。
【0043】
パーソナルコンピュータ10とヘッドフォン20は既に無線接続されているものとする。パーソナルコンピュータ10はマスタとして機能し、ヘッドフォン20はパーソナルコンピュータ10にスレーブとして無線接続されている。
【0044】
(1)オーディオプレイヤ12から出力されるオーディオデータは、再生先切替部14およびオーディオ出力部16を介してスピーカ17に送られる。これにより、オーディオデータに対応する音が、スピーカ17から出力される。
【0045】
(2)利用者がヘッドフォン20を頭部に装着したとき、ヘッドフォン20の装着検出部21はヘッドフォン20が利用者に装着されたことを検出し、装着検出信号を発生する。この装着検出信号は、ヘッドフォン20からパーソナルコンピュータ10に無線信号によって送信される。
【0046】
(3)パーソナルコンピュータ10のシステム制御部11は、無線通信デバイス15を介して装着検出信号を受信すると、再生先切替部14に切替指示を発行する。この切替指示は、オーディオデータの出力先を現在出力装置として使用されているスピーカ17からヘッドフォン20に切り替えることを指示する信号である。
【0047】
(4)再生先切替部14は、オーディオデータの出力先を現在出力装置として使用されているスピーカ17からヘッドフォン20に切り替える。この切替え処理においては、再生先切替部14は、オーディオ出力部16を介したスピーカ17へのオーディオデータの出力を停止し、そして無線通信デバイス15を用いてオーディオデータを無線信号によってヘッドフォン20に送信する。ヘッドフォン20は、オーディオデータを受信しながら、それを再生する。
【0048】
次に、図5のフローチャートを参照して、パーソナルコンピュータ10によって実行される具体的な処理手順について説明する。
【0049】
まず、ヘッドフォン20は電源オフされており、またパーソナルコンピュータ10はヘッドフォン20に無線接続されていない状態であるとする(ステップS111)。
【0050】
利用者は、ヘッドフォン20を頭部に装着し、そして電源ボタン22を押す。これにより、ヘッドフォン20は電源オンされる。ヘッドフォン20が電源オンされると(ステップS112のYES)、パーソナルコンピュータ10の無線通信デバイス15はヘッドフォン20の存在を検出し、ヘッドフォン20との間の無線接続を確立する(ステップS113)。
【0051】
このステップS113では、パーソナルコンピュータ10とヘッドフォン20との間の物理的な無線接続(リンク)が確立されると共に、その間でAV(オーディオ、ビデオ)データを送受信するための論理的な通信コネクション(例えば、Advanced Audio Distribution Profile(A2DP))も確立される。パーソナルコンピュータ10はマスタとして機能し、ヘッドフォン20はスレーブとして機能する。
【0052】
利用者が再生ボタン23を押すと、ヘッドフォン20からパーソナルコンピュータ10に再生開始命令が送信される。再生開始命令を無線通信デバイス15を介して受信すると(ステップS114のYES)、パーソナルコンピュータ10のシステム制御部11は、オーディオプレーヤ12、再生先切替部14、無線通信デバイス15を用いて、オーディオデータをヘッドフォン20に再生させるための処理を開始する(ステップS115)。
【0053】
オーディオプレーヤ12はストリーミング再生のための処理を開始する。オーディオプレーヤ12から出力されるオーディオデータは無線信号によってパーソナルコンピュータ10からヘッドフォン20に送信される。ヘッドフォン20はオーディオデータを受信及び再生し、パッド102,103の各々に内蔵されたスピーカ34からオーディオデータに対応する音を出力する。
【0054】
オーディオデータの再生中において利用者が停止ボタン24を押すと、再生中止命令がヘッドフォン20からパーソナルコンピュータ10に無線信号によって送信される。
【0055】
再生停止命令を無線通信デバイス15を介して受信すると(ステップS116のYES)、パーソナルコンピュータ10のシステム制御部11は、パーソナルコンピュータ10からヘッドフォン20へのオーディオデータの送信を停止する(ステップS117)。オーディオプレーヤ12によるオーディオデータの再生処理も停止される。パーソナルコンピュータ10とヘッドフォン20との間の無線接続は切断されずに、接続状態のまま維持される。
【0056】
オーディオデータの再生中において利用者が電源ボタン22を押してヘッドフォン20を電源オフした場合には、ヘッドフォン20の動作は停止される。ヘッドフォン20からパーソナルコンピュータ10には何等応答が返送されない。パーソナルコンピュータ10のシステム制御部11は、ヘッドフォン20からの応答が一定期間以上継続して無いこと等を条件に、ヘッドフォン20が電源オフされたと判断する(ステップS118のYES)。
【0057】
この場合、システム制御部11は、パーソナルコンピュータ10からヘッドフォン20へのオーディオデータの送信を停止すると共に、ヘッドフォン20との間の物理的な無線接続を切断する処理を行う(ステップS119)。オーディオプレーヤ12によるオーディオデータの再生処理も停止される。
【0058】
また、オーディオデータの再生中において利用者がヘッドフォン20を取り外したとき、装着検出部21は取り外し検出信号を発生する。この取り外し検出信号は、ヘッドフォン20からパーソナルコンピュータ10に無線信号によって送信される。パーソナルコンピュータ10のシステム制御部11は、無線通信デバイス15を介して取り外し検出信号を受信すると(ステップS120のYES)、ヘッドフォン20が取り外されたことを検知し、切替え指示を再生先切替え部14に送信する。
【0059】
再生先切替え部14は、その現在の動作モードが第1動作モードと第2動作モードのいずれであるかを判別する(ステップS121)。第1動作モードである場合、つまり切替え処理の実行が許可されている動作モードであれば(ステップS121のYES)、再生先切替え部14は、オーディオデータをスピーカ17から出力させるために、オーディオデータの出力先をヘッドフォン20からスピーカ17に切り替える処理を実行する(ステップS122)。
【0060】
このステップS122においては、パーソナルコンピュータ10の無線通信デバイス15とヘッドフォン20の無線通信デバイス32との間の無線接続は切断されず、パーソナルコンピュータ10からヘッドフォン20へのオーディオデータの送信が停止される。オーディオデータはオーディオ出力部16を介してスピーカ17に送られ、これによってスピーカ17からオーディオデータに対応する音が発生される。
【0061】
スピーカ17からオーディオデータを出力している期間中において利用者が再びヘッドフォン20を装着したとき、装着検出部21は装着検出信号を発生する。この装着検出信号は、ヘッドフォン20からパーソナルコンピュータ10に無線信号によって送信される。パーソナルコンピュータ10のシステム制御部11は、無線通信デバイス15を介して装着検出信号を受信すると(ステップS123のYES)、ヘッドフォン20が装着されたことを検知し、切替え指示を再生先切替え部14に送信する。
【0062】
再生先切替え部14は、オーディオデータをヘッドフォン20から出力させるために、オーディオデータの出力先をスピーカ17からヘッドフォン20に切り替える処理を実行する(ステップS115)。
【0063】
このステップS115においては、パーソナルコンピュータ10からヘッドフォン20へオーディオデータが無線信号によって送信される。オーディオ出力部16を介したスピーカ17へのオーディオデータの供給は停止される。
【0064】
以上のように、本実施形態のシステムによれば、ヘッドフォン20が取り外された時に、オーディオデータの出力先をヘッドフォン20からスピーカ17に自動的に切り替わる。ヘッドフォン20とパーソナルコンピュータ10との間の無線接続を維持したままヘッドフォン20へのオーディオデータの送信を停止しているので、ヘッドフォン20を利用者が再び装着したならば、即座にオーディオデータの出力先をスピーカ17からヘッドフォン20に切り替えることが可能となる。
【0065】
よって、オーディオデータの再生を中断することなく、その出力先をスムーズに切り替えることが可能となる。
【0066】
なお、本実施形態においては、パーソナルコンピュータ10から無線信号によって送信されるオーディオデータをヘッドフォン20で再生する場合を想定したが、パーソナルコンピュータ10からヘッドフォン20に送信するコンテンツデータはオーディオデータに限られない。
【0067】
例えば、ヘッドフォン20がビデオモニタ等の表示装置を有している場合には、パーソナルコンピュータ10から無線信号によって送信される映像データ等のコンテンツデータをヘッドフォン20の表示装置で表示することも出来る。この場合、上記切替え処理によって、映像データの出力先を、表示装置付きのヘッドフォン20とパーソナルコンピュータ10のディスプレイモニタとの間で切り替えることが出来る。
【0068】
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、音楽等のコンテンツデータの出力先のスムーズな切替えを自動的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子機器を用いた無線通信システムを示すブロック図。
【図2】図1の無線通信システムで用いられるヘッドフォンの機能構成を示すブロック図。
【図3】図1の無線通信システムにおいてオーディオデータの出力先をヘッドフォンからスピーカに切り替える処理を説明するための図。
【図4】図1の無線通信システムにおいてオーディオデータの出力先をスピーカからヘッドフォンに切り替える処理を説明するための図。
【図5】図1の無線通信システムで使用されるパーソナルコンピュータによって実行される切替え処理の具体的な手順を説明するフローチャート。
【符号の説明】
10…パーソナルコンピュータ
11,31…システム制御部
12…オーディオプレーヤ
14…再生先切替え部
15,32…無線通信デバイス
17…スピーカ
20…ワイヤレスヘッドフォン
21…装着検出部

Claims (6)

  1. 利用者に装着可能なヘッドフォンに無線接続可能な電子機器において、
    スピーカと、
    前記スピーカにオーディオデータを出力するオーディオ出力部と、
    前記ヘッドフォンとの無線通信を実行し、前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する無線通信デバイスと、
    前記ヘッドフォンへの前記オーディオデータの送信中に前記ヘッドフォンが利用者から取り外されたことが前記ヘッドフォンから前記電子機器に無線信号によって通知された場合には、前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する処理から、前記オーディオ出力部を介して前記オーディオデータを前記スピーカから出力する処理に切り替え、前記スピーカへの前記オーディオデータの出力中に前記ヘッドフォンが利用者に装着されたことが前記ヘッドフォンから前記電子機器に無線信号によって通知された場合には、前記オーディオ出力部を介して前記オーディオデータを前記スピーカから出力する処理から、前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する処理に切り替える手段とを具備することを特徴とする電子機器。
  2. 前記切り替える手段は、前記電子機器と前記ヘッドフォンとの間の無線接続を維持した状態で、前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する処理から、前記オーディオ出力部を介して前記オーディオデータを前記スピーカから出力する処理に切り替える手段を含むことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記電子機器の動作モードを、前記オーディオデータの出力先を前記ヘッドフォンから前記スピーカに切り替えることを許可する第1モードおよび前記切り替えを禁止する第2モードの一方に設定する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  4. スピーカと、前記スピーカにオーディオデータを出力するオーディオ出力部と、利用者に装着可能なヘッドフォンとの無線通信を実行し、前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する無線通信デバイスを備えた電子機器に適用され、オーディオデータの出力先を前記ヘッドフォンと前記スピーカとの間で切り替える出力先切り替え方法であって、
    前記ヘッドフォンへの前記オーディオデータの送信中に前記ヘッドフォンが利用者から取り外されたことが前記ヘッドフォンから前記電子機器に無線信号によって通知された場合、前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する処理から、前記オーディオ出力部を介して前記オーディオデータを前記スピーカから出力する処理に切り替えるステップと、
    前記スピーカへの前記オーディオデータの出力中に前記ヘッドフォンが利用者に装着されたことが前記ヘッドフォンから前記電子機器に無線信号によって通知された場合には、前記オーディオ出力部を介して前記オーディオデータを前記スピーカから出力する処理から、前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する処理に切り替えるステップとを具備することを特徴とする出力先切り替え方法。
  5. 前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する処理から、前記オーディオ出力部を介して前記オーディオデータを前記スピーカから出力する処理に切り替えるステップは、前記電子機器と前記ヘッドフォンとの間の無線接続を維持した状態で、前記オーディオデータを前記ヘッドフォンに無線信号によって送信する処理から、前記オーディオ出力部を介して前記オーディオデータを前記スピーカから出力する処理に切り替えることを特徴とする請求項4記載の出力先切り替え方法。
  6. 前記電子機器の動作モードを、前記オーディオデータの出力先を前記ヘッドフォンから前記スピーカに切り替えることを許可する第1モードおよび前記切り替えを禁止する第2モードの一方に設定するステップをさらに具備することを特徴とする請求項4記載の出力先切り替え方法。
JP2002284501A 2002-09-27 2002-09-27 電子機器およびコンテンツデータの出力先切替え方法 Expired - Fee Related JP3735596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002284501A JP3735596B2 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 電子機器およびコンテンツデータの出力先切替え方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002284501A JP3735596B2 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 電子機器およびコンテンツデータの出力先切替え方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004120652A JP2004120652A (ja) 2004-04-15
JP3735596B2 true JP3735596B2 (ja) 2006-01-18

Family

ID=32278025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002284501A Expired - Fee Related JP3735596B2 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 電子機器およびコンテンツデータの出力先切替え方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3735596B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100508554C (zh) * 2004-12-22 2009-07-01 索尼株式会社 遥控系统、远程命令器及遥控服务器
JP4207900B2 (ja) 2004-12-22 2009-01-14 ソニー株式会社 リモコン・システム、リモート・コマンダ、並びにリモコン・サーバ
JP2007025988A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Kenwood Corp ポータブル音楽機器、電源制御方法、および、プログラム
US20090046036A1 (en) * 2005-09-29 2009-02-19 Nikon Corporation Contents Data Reproduction System and Program for Realizing the Contents Data Reproduction System
JP4632974B2 (ja) * 2006-03-09 2011-02-16 アルパイン株式会社 車載オーディオシステム
US7930007B2 (en) * 2006-06-02 2011-04-19 Sony Ericsson Mobile Communications Ab Audio output device selection for a portable electronic device
JP2009089055A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Toshiba Corp 無線通信装置
JP6621848B2 (ja) 2015-06-05 2019-12-18 アップル インコーポレイテッドApple Inc. ウェアラブルデバイスの状態に基づいたコンパニオン通信デバイスの動作の変更
WO2023013793A1 (ko) * 2021-08-02 2023-02-09 엘지전자 주식회사 디스플레이 장치 및 그의 동작 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004120652A (ja) 2004-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3906168B2 (ja) 電子機器および同機器のシステム制御方法
EP2190213B1 (en) Detecting the repositioning of an earphone using a microphone and associated action
US20080157991A1 (en) Remote monitor device with sensor to control multimedia playback
JP2004235838A (ja) 電子機器、同機器の接続制御方法および音声調整方法
US20080070516A1 (en) Audio data streaming with auto switching between wireless headset and speakers
JP2004233793A (ja) 電子機器および同機器で用いられる遠隔制御方法
US20070206829A1 (en) Audio headset
JP2004128673A (ja) 電子機器およびコンテンツ再生方法
JP2003347956A (ja) オーディオ出力装置およびその制御方法
JP2009152666A (ja) 音響出力制御装置、音響再生装置および音響出力制御方法
JP3696192B2 (ja) 電子機器および同電子機器の接続先切替え方法
JP2003319485A (ja) データ伝送用コード、データ伝送システム及びヘッドフォン
JP2011114677A (ja) 携帯電話音声再生システム
JP3735596B2 (ja) 電子機器およびコンテンツデータの出力先切替え方法
WO2017018552A1 (ko) 이어셋 및 그 제어 방법
CN111988689A (zh) Tws耳机的主从切换方法
JP2004120313A (ja) ワイヤレスヘッドセットシステム
JP3762373B2 (ja) 電子機器およびバッテリ充電制御方法
JP4881454B2 (ja) 電子機器
JP2015226281A (ja) 音声出力装置及び音声出力システム
JP2004104684A (ja) 二輪車用ワイヤレスヘッドセット装置
SE528024C2 (sv) En öronhögtalarenhet samt ett datorsystem
CN111385689A (zh) 耳机
KR200360976Y1 (ko) 감광 기능을 갖는 이어폰
JP4000290B2 (ja) クレードル

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051024

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081028

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091028

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101028

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees