JP2004127118A - フォントダウンロード方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】デバイスへダウンロードするフォントのコード体系に応じてフォントのコード体系を変換する変換情報を付加する。
【解決手段】プリンタへダウンロードするフォントのコード体系が外字か標準か判別し(S1702)、そのコード体系が外字の場合、フォントのコード体系を変換する変換情報(変換テーブル)を付加し(S1703)、プリンタへダウンロードする(S1704)
【選択図】 図17
【解決手段】プリンタへダウンロードするフォントのコード体系が外字か標準か判別し(S1702)、そのコード体系が外字の場合、フォントのコード体系を変換する変換情報(変換テーブル)を付加し(S1703)、プリンタへダウンロードする(S1704)
【選択図】 図17
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント機能を有するデバイスのフォントをデバイスへダウンロードする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタのフォント(Font)をプリンタへダウンロードするダウンローダでは、そのフォントに含まれる文字セットに関係なく、プリンタ内部での解釈に必要な付加情報を付加してダウンロードを行っている。また、フォントが持っている文字種に関係なく、プリンタがサポートしている文字コードの全てに対してプリンタ内部で使用可能になるような付加情報を付加してダウンロードを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、次のような問題点があった。
(1)プリンタにダウンロードするフォントの全てに文字変換テーブルを付加すると、その変換処理が重くなるだけでなく、そのデータ量が多くなり、メモリの消費を招く。
(2)どのような文字コードでもプリンタが同じに扱えるようコード体系に変換すると、その変換処理が複雑になる。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、デバイスへダウンロードするフォントのコード体系に応じてフォントのコード体系を変換する変換情報を付加することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、プリント機能を有するデバイスのフォントをデバイスへダウンロードするフォントダウンロード方法であって、デバイスへダウンロードするフォントのコード体系を判別する判別工程と、前記判別結果に応じて、前記フォントのコード体系を変換する変換情報を付加する付加工程とを有することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0007】
図1は、本実施形態におけるダウンローダが使用される印刷システムの特徴を最も良く表した図であり、同図を用いて本実施形態における印刷システムの構成について説明する。
【0008】
図1において、101はローカルエリアネットワーク(LAN)などのネットワークであり、パーソナルコンピュータ(PC)、プリンタなどを相互に接続する。102はユーザPCであり、詳細は後述するプリンタのリソースをプリンタへダウンロードするダウンロード処理をユーザが指示する際に使用される。103はモノクロ印刷が可能なプリンタであり、プリンタ内にハードディスク、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの記憶装置を有し、印刷時に利用されるフォント(Font)、フォーム(Form)がユーザPC102からダウンロードされる。尚、本実施形態では、コンピュータからプリンタなどのデバイスへ何かデータを送ることを「ダウンロード」と定義するものとする。
【0009】
104はカラー印刷が可能なプリンタであり、プリンタ内にハードディスク、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの記憶装置を有し、印刷時に利用されるフォント(Font)、フォーム(Form)だけでなく、印刷時の色合わせに利用されるカラーマッチングテーブルに相当するカラープロファイル(Color Profile)もユーザPC102からダウンロードされる。
【0010】
尚、図1に示す例では、1つのユーザPC102がネットワーク101に接続されているプリンタに対してリソースをダウンロード可能であるが、複数のPCが接続さら、各PCからダウンロードしても良い。また、ルータやゲートウェイなどを介して他のネットワークに接続されているプリンタに対してダウンロードしても良い。
【0011】
次に、ユーザの指示によりユーザPC102からプリンタ103(104)へフォント、フォーム、カラープロファイルなどのリソースをダウンロードするリソースダウンローダ(Resource Downloader)について説明する。
【0012】
図2は、本実施形態におけるリソースダウンローダの一画面を示す図である。この画面は、フォント、フォーム(マクロ:Macro)をダウンロードする場合のユーザインターフェース画面であり、ダウンロード(Download)ボタン201をクリックすることで、プリンタ内のフォント、フォームを図2に示す画面202に指示されている通りの設定にするために、フォント、フォームの追加、削除を行う。即ち、画面202に指示されていないフォントやフォームがプリンタ内にあれば、それらを削除し、指示されているフォント、フォームがプリンタ内にあれば、そのままとし、更に指示されているフォント、フォームがプリンタ内になければ、それらをダウンロードする。尚、フォームは、印刷コマンドのマクロコマンドとして実行され、本実施形態ではマクロとフォームは同義として扱う。
【0013】
図3は、本実施形態におけるリソースダウンローダの一画面を示す図である。この画面は、カラープロファイルをダウンロードする場合のユーザインターフェース画面であり、追加ダウンロード(Additional Download)ボタン301をクリックすることで、図3に示す画面302に指示されているカラープロファイルデータを追加する。即ち、この指示にかかわらずカラープロファイルデータがプリンタ内にあれば、そのままとし、ここで指示されているカラープロファイルデータがプリンタ内になければ、それをダウンロードする。尚、カラープロファイルは、画面上で「Profile」、「PROFILE」などと表示されているが、意味は同じである。
【0014】
図2と図3における処理の違いは、プリンタリソースの使われ方の違いに起因する。即ち、様々なPCから様々なプリンタへ印刷データが送られるネットワーク環境において、フォント、フォームはプリンタ毎に違いがあると、それが余分なデータであっても、文字化け、データエラー、印刷不良などを引き起こす場合がある。一方、カラープロファイルデータは、カラーマッチングのために必要なデータであり、任意のPCで使われているディスプレイ(モニタ)のカラープロファイルデータがプリンタ内に無ければ色合わせが出来ないが、余分なデータがあっても構わない。即ち、カラープロファイルデータは、任意のユーザから見ると、そのユーザが使うプリンタに、そのユーザ用のカラープロファイルデータが入っていれば良く、他に何があっても構わないが、フォント、フォームは少なくとも同じドキュメントを共有する全ユーザが使う全プリンタで同じでなければならない。
【0015】
ここで、上述したプリンタのリソースをプリンタへダウンロードするリソースダウンローダの処理について説明する。
【0016】
図4は、リソースダウンローダの動作を表すフローチャートである。ステップS401において、デバイスグループを作成する。デバイスグループは、複数のプリンタや機能複合型周辺機器(マルチファンクションペリフェラル(MFP))をグループ化するものであり、リソースをダウンロードする際の単位となる。また、デバイスグループは、それぞれのプリンタリソースの種類に対して複数作成することが出来る。即ち、いちどきに同じフォント、フォームをダウンロードするデバイスを集めて1グループとし、また同様に別のフォント、フォームをダウンロードするデバイスがあれば、別のグループとする。カラープロファイルデータに対しても同様である。
【0017】
次に、ステップS402において、デバイスをデバイスグループに登録する。このダウンローダプログラムは、各デバイスがTCP/IPで接続されていることを想定しており、デバイスの登録は通常IPアドレスを指示することで行う。プログラムの形態によっては、デバイス一覧から選択することも可能であるが、操作により発明の趣旨は変わらない。また、接続形態、例えばネットワーク接続されているか、USBやRS−232Cなどの非ネットワーク接続されているか、でも発明の趣旨は変わらない。
【0018】
尚、リソースの種類によっては、登録できるプリンタが限られる場合もある。即ち、リソースの種類としてカラープロファイルが選ばれている場合、モノクロプリンタを登録することができない。
【0019】
次に、ステップS403において、このデバイスグループに対してダウンロードするリソースデータを選択する。選択可能なリソースの種類は、デバイスグループの作成時に指示されたリソースであり、プリンタの種類によっては更に限定される場合もあり得る。例えば、カラープロファイルデータがダウンロード可能なプリンタであっても、色空間がRGBのデータのみをダウンロード可能なプリンタもあれば、またRGBとCMYKの両方をダウンロード可能なプリンタもある。
【0020】
このリソースデータの選択が完了した時点で、どのプリンタにどのリソースをダウンロードするかが設定される。そして、ステップS404において、ユーザの指示に従ってリソースのダウンロード処理を実行し、ダウンロード/削除処理を行う。このとき、選択したリソースの種類がフォント、フォームであれば、図2に示すような追加/削除を行う画面となり、ボタン201のクリックでリソースの追加及び削除の両方の処理を行う。また、リソースの種類がカラープロファイルであれば、図3に示すような追加のみを行う画面となり、ボタン301のクリックでリソースの追加のみを行う。
【0021】
図5は、図4に示したデバイスグループ作成処理(S401)の画面である。図5において、501は後述するリソース種類テーブルに従ってリソースの種類を表示した画面である。502はデバイスグループの名前を入力するエリアである。そして、この表示画面501からリソースの種類を選択し、グループの名前をエリア502に入力した後、503の「OK」をクリックすることでデバイスグループが作成される。
【0022】
図6は、図4に示したデバイスグループ登録処理(S402)の画面である。図6において、601は同一のサブネット上にあるデバイスの一覧表示画面であり、この中から対象となる一つ以上のプリンタを選択する。ここでリストアップされるプリンタは、デバイスグループ作成時に指定したリソースがダウンロード可能なものである。尚、本実施形態では、IPアドレス602を入力することでも登録可能である。
【0023】
次に、システムの立ち上げ時や新たにデバイスが接続された場合などシステムのデバイス構成が変化した際に、各デバイスからデバイスの情報を収集し、作成されるデバイス情報ファイルについて説明する。
【0024】
図7は、本実施形態でのデバイス情報ファイルの構成を示す図である。図7に示すデバイス情報ファイルはデバイスの名称、ダウンロード可能なリソース、プリンタが使用するPDL(ページ記述言語)の対応を管理するものである。
【0025】
図7に示す例では、管理するデバイスの数が「3」で、デバイス名が「LBP2260」のプリンタにダウンロード可能なリソースとしては「フォント及びフォーム、カラープロファイル」が、PDLは「LIPS」が登録され、またデバイス名が「LBP2360PS」のプリンタにダウンロード可能なリソースとしては「カラープロファイル」が、PDLは「PS」が登録され、そしてデバイス名が「LBP1000」のプリンタにダウンロード可能なリソースとしては「フォント及びフォーム」が、PDLは「PCL」が登録されている。
【0026】
ここで、上述のデバイス情報ファイルに基づいて、デバイスグループ作成処理(S401)の際に、図5に示した表示画面501に表示するリソースの種類を格納するリソース種類テーブルの作成方法について説明する。
【0027】
図8は、デバイスグループ作成時に表示するリソースの種類を決定する手順を表すフローチャートである。まずステップS801において、上述したデバイス情報ファイルを開く。そして、ステップS802において、カウンタ変数Nを0に初期化する。次に、ステップS803において、カウンタ変数Nに基づいて、デバイス情報ファイルからデバイス名を取り出し、デバイス名パラメータDevに代入する。そして、ステップS804において、デバイス名がパラメータDevであるデバイスにダウンロード可能なリソースの種類をパラメータXに代入する。ここでパラメータXは、リソースの種類が複数であっても代入可能である。
【0028】
次に、ステップS805において、パラメータXに代入されたリソースの種類がリソース種類テーブルにあるかどうかを判定する。ここで、リソースの種類がリソース種類テーブルにない場合はステップS806へ進み、そのパラメータXに代入されたリソースの種類をリソース種類テーブルに追加する。パラメータXに複数のリソースの種類が代入されている場合は、それぞれのリソースの種類に対してステップS805及びS806の処理を繰り返す。
【0029】
ここで、ステップS806でのリソース種類テーブルへの追加処理が終了した場合、及びステップS805において、リソースの種類がリソース種類テーブルにある場合はステップS807へ進み、カウンタ変数Nをインクリメントする。そして、ステップS808において、カウンタ変数Nが機種数と等しいかどうかを判定し、機種数分、処理していなけばステップS803に戻り、上述の処理を繰り返す。また、全機種処理したのであればステップS809へ進み、リソース種類テーブルに格納されたリソースの種類を表示する。この表示は、図5に示す表示画面501である。即ち、ここで表示対象とされなかったリソースの種類はダウンロード対象とならない。
【0030】
次に、PDL毎にダウンロード可能なカラープロファイルの種類を持ち、プリンタのPDLを識別することで、ユーザがリソースダウンローダでカラープロファイルをダウンロードする際に、プリンタへダウンロード可能なカラープロファイルの種類をユーザインターフェース画面に表示する動作について説明する。
【0031】
図9は、リソース管理テーブルとマッピングテーブルを示す図である。図9に示す(A)は、PDLリソース管理テーブルであり、カラープロファイルを用途によって分類し、PDLと対応付けるためのテーブルである。図示するように、PDL毎にダウンロード可能なカラープロファイルの種類が決まっている。即ち、LIPSではソース(Source)カラープロファイルが使用可能である。また、PSではソースカラープロファイルとデスティネーション(Destination)カラープロファイルとが使用可能である。そして、PDLがPCLとイメージ(Image)のプリンタについてはカラープロファイルをダウンロードすることはできない。
【0032】
図9に示す(B)は、カラープロファイルとカラー空間のマッピングテーブルである。図示するように、ソースとなり得るカラープロファイルのカラー空間はRGBで表現されたものである。同様にデスティネーションとシミュレーション(Simulation)のカラープロファイルはCMYKである。ソースは通常、CRTモニタ、液晶モニタなど、RGBが使用され、デスティネーションやシミュレーションはプリンタ等の印刷機でインクやトナーなどCMYKが使用される。
【0033】
図10は、LIPSプリンタにカラープロファイルをダウンロードする際のリソースダウンローダの画面を表す図である。図10に示すように、1001にリソースの種類としてカラープロファイルが設定されている。また、1002に示す画面にはLIPSプリンタが登録されている。この場合、図9から明らかなように、カラープロファイルであり、かつ、カラー空間がRGBのもののみソースカラープロファイルとしてダウンロード可能である。そして、1003に示す画面にはダウンロード可能なカラープロファイルの種類(Class)としてソース(SRC)のみ登録される。
【0034】
図11は、PSプリンタにカラープロファイルをダウンロードする際のリソースダウンローダの画面を表す図である。図11に示すように、1101にリソースの種類としてカラープロファイルが設定されている。また、1102に示す画面にはPSプリンタが登録されている。この場合は、図9から明らかなように、カラープロファイルであり、カラー空間がRGBのカラープロファイルがソースカラープロファイルとしてダウンロード可能であり、更には、カラー空間がCMYKのカラープロファイルがデスティネーションカラープロファイルとしてダウンロード可能である。そして、1103に示す画面にはダウンロード可能なカラープロファイルの種類(Class)としてソース(SRC)とデスティネーション(DST)の2つの種類が登録される。
【0035】
図12は、カラープロファイルファイルの詳細を表す画面である。図12に示すように、カラープロファイルには、ファイル名(File Name)、プロファイル名(Profile Name)、カラー空間(Color Space)、著作権表記(Copyright)、及び製造者(Vender)が表示される。尚、これらの情報は、ファイル名を除き、カラープロファイルデータの中に保持されており、カラープロファイルデータの種類を判別するのに使われる。
【0036】
図13は、カラープロファイルのダウンロード可否判別を行うフローチャートである。まず、ステップS1301において、ダウンロード先デバイスの情報をデバイス情報ファイルから取り出し、ステップS1302において、PDLと、そのPDLのカラープロファイルの種類とを図9の(A)に示すPDLリソース管理テーブルから取り出す。次に、ステップS1303において、上述のステップS1302で取り出したカラープロファイルの種類に基づいて、図9の(B)に示すカラープロファイルとカラー空間のマッピングテーブルからカラー空間の情報(1つ又は複数)を取り出して変数L1に格納する。そして、ステップS1304において、ダウンロード対象ファイルを選択する。ここで選択されるファイルは1つ以上で複数あっても良い。
【0037】
次に、ステップS1305において、選択されたダウンロード対象ファイルの1つからカラー空間の情報を取り出し、変数Cに代入する。そして、ステップS1306において、変数Cに格納されたカラー空間の情報が変数L1に含まれているかどうかを判定する。ここで、変数L1に含まれていればステップS1307へ進み、ダウンロード可能と判断し、ダウンロードリストに追加する。また、変数L1に含まれていなければステップS1308へ進み、全ファイルに対して処理を行ったかどうかを判定する。ここで、終わっていなければステップS1305に戻り、上述の処理を繰り返すが、終わっていれば処理を終了する。
【0038】
次に、プリンタへフォントをダウンロードする際に、フォントが通常の文字コードの場合はそのままフォントデータをダウンロードし、また外字などの特殊な文字コードの場合には文字コード変換テーブルを付加してフォントデータをダウンロードする動作について説明する。
【0039】
図14は、フォントファイルの詳細を表す画面である。図14に示すように、フォントファイルとしては、ファイル名の表示と、ユーザによる書体名の設定と、Graphic Set(文字コードと文字パターンのマッピング。ASCIIやLatin1、JISX0208など。)の設定とが可能である。
【0040】
図15は、プリンタ文字コードとフォントデータの内部コードの変換テーブルを示す図である。図15に示す(A)は標準マッピングであり、このマッピングはプリンタ内部に保持される。そして、同(B)は外字マッピングであり、このマッピングはプリンタ内部には保持されていない。図15に示す(A)、(B)のプリンタコードは、JISの16進数表記に準拠しており、各コードは2バイトで上位バイト、下位バイト共に0x21〜0x7E(0xは16進数であることを表す)の範囲を取る。フォントデータの内部コードはUnicodeであり、UCS2(各文字2バイト)で表される。プリンタ文字コード、内部コードは、印刷される全文字分を持ち、標準マッピングでは8836文字、外字マッピングはフォントによって異なるが、最大で1880文字(シフトJISの外字エリア)である。
【0041】
図16は、フォントの詳細設定の動作を表す図である。まず、ステップS1601において、画面に表示されているフォントファイルから詳細設定を行うフォントファイルを選択指示する。ここで、図14に示した詳細画面が表示される。次に、ステップS1602において、選択指示されたフォントのGraphic Setを一覧から選択する。そして、ステップS1603において、書体名(Type Face名)を入力し、処理を終了する。
【0042】
図17は、フォントのダウンロード動作を表すフローチャートである。まずステップS1701において、フォントをダウンロード可能な形式(プリンタの種類に依存した形式)に変換する。次に、ステップS1702において、上述のステップS1602で選択されたGraphic Setが外字かどうかを判定する。ここで、外字であればステップS1703へ進み、ステップS1701で変換された変換済みフォントに外字マッピングの変換テーブルを付加する。また、ステップS1702で、外字でなければステップS1704へ進み、変換済みフォントをダウンロードする。
【0043】
以上説明したように、Graphic Setが外字と判断された場合のみ、文字コード変換テーブルを付加することにより、通常の文字コード体系の場合に処理が増えることなく、外字を扱うことが可能となる。また、プリンタ内部の変換テーブルを有効に利用し、メモリやデータ転送の負荷を減らすと共に外字も文字化けせずに扱うことが可能となる。
【0044】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0045】
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0046】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0047】
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0048】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0049】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0050】
以下、本発明の実施態様の例を列挙する。
[実施態様1] プリント機能を有するデバイスのフォントをデバイスへダウンロードするフォントダウンロード方法であって、
デバイスへダウンロードするフォントのコード体系を判別する判別工程と、
前記判別結果に応じて、前記フォントのコード体系を変換する変換情報を付加する付加工程とを有することを特徴とするフォントダウンロード方法。
[実施態様2] 前記判別工程では、前記フォントのコード体系が外字か標準かを判別することを特徴とする実施態様1に記載のフォントダウンロード方法。
[実施態様3] 前記付加工程では、前記フォントのコード体系が外字の場合に、前記フォントのコード体系を変換する変換情報を付加することを特徴とする実施態様2に記載のフォントダウンロード方法。
[実施態様4] 前記フォントをプリンタの種類に依存したダウンロード可能な形式に変換する変換工程を更に有することを特徴とする実施態様1に記載のフォントダウンロード方法。
[実施態様5] プリント機能を有するデバイスのフォントをデバイスへダウンロードする情報処理装置であって、
デバイスへダウンロードするフォントのコード体系を判別する判別手段と、
前記判別結果に応じて、前記フォントのコード体系を変換する変換情報を付加する付加手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
[実施態様6] コンピュータに実施態様1乃至実施態様4の何れか記載のフォントダウンロード方法を実行させるためのプログラム。
[実施態様7] 実施態様6に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、デバイスへダウンロードするフォントのコード体系に応じてフォントのコード体系を変換する変換情報を付加することにより、デバイスのメモリ容量やダウンロードするデータ量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における印刷システムの構成を示す図である。
【図2】本実施形態におけるリソースダウンローダの一画面を示す図である。
【図3】本実施形態におけるリソースダウンローダの一画面を示す図である。
【図4】リソースダウンローダの動作を表すフローチャートである。
【図5】図4に示したデバイスグループ作成処理(S401)の画面である。
【図6】図4に示したデバイスグループ登録処理(S402)の画面である。
【図7】本実施形態でのデバイス情報ファイルの構成を示す図である。
【図8】デバイスグループ作成時に表示するリソースの種類を決定する手順を表すフローチャートである。
【図9】リソース管理テーブルとマッピングテーブルを示す図である。
【図10】LIPSプリンタにカラープロファイルをダウンロードする際のリソースダウンローダの画面を表す図である。
【図11】PSプリンタにカラープロファイルをダウンロードする際のリソースダウンローダの画面を表す図である。
【図12】カラープロファイルファイルの詳細を表す画面である。
【図13】カラープロファイルのダウンロード可否判別を行うフローチャートである。
【図14】フォントファイルの詳細を表す画面である。
【図15】プリンタ文字コードとフォントデータの内部コードの変換テーブルを示す図である。
【図16】フォントの詳細設定の動作を表す図である。
【図17】フォントのダウンロード動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
101 ネットワーク
102 パーソナルコンピュータ
103 プリンタ
104 プリンタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント機能を有するデバイスのフォントをデバイスへダウンロードする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタのフォント(Font)をプリンタへダウンロードするダウンローダでは、そのフォントに含まれる文字セットに関係なく、プリンタ内部での解釈に必要な付加情報を付加してダウンロードを行っている。また、フォントが持っている文字種に関係なく、プリンタがサポートしている文字コードの全てに対してプリンタ内部で使用可能になるような付加情報を付加してダウンロードを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、次のような問題点があった。
(1)プリンタにダウンロードするフォントの全てに文字変換テーブルを付加すると、その変換処理が重くなるだけでなく、そのデータ量が多くなり、メモリの消費を招く。
(2)どのような文字コードでもプリンタが同じに扱えるようコード体系に変換すると、その変換処理が複雑になる。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、デバイスへダウンロードするフォントのコード体系に応じてフォントのコード体系を変換する変換情報を付加することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、プリント機能を有するデバイスのフォントをデバイスへダウンロードするフォントダウンロード方法であって、デバイスへダウンロードするフォントのコード体系を判別する判別工程と、前記判別結果に応じて、前記フォントのコード体系を変換する変換情報を付加する付加工程とを有することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0007】
図1は、本実施形態におけるダウンローダが使用される印刷システムの特徴を最も良く表した図であり、同図を用いて本実施形態における印刷システムの構成について説明する。
【0008】
図1において、101はローカルエリアネットワーク(LAN)などのネットワークであり、パーソナルコンピュータ(PC)、プリンタなどを相互に接続する。102はユーザPCであり、詳細は後述するプリンタのリソースをプリンタへダウンロードするダウンロード処理をユーザが指示する際に使用される。103はモノクロ印刷が可能なプリンタであり、プリンタ内にハードディスク、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの記憶装置を有し、印刷時に利用されるフォント(Font)、フォーム(Form)がユーザPC102からダウンロードされる。尚、本実施形態では、コンピュータからプリンタなどのデバイスへ何かデータを送ることを「ダウンロード」と定義するものとする。
【0009】
104はカラー印刷が可能なプリンタであり、プリンタ内にハードディスク、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの記憶装置を有し、印刷時に利用されるフォント(Font)、フォーム(Form)だけでなく、印刷時の色合わせに利用されるカラーマッチングテーブルに相当するカラープロファイル(Color Profile)もユーザPC102からダウンロードされる。
【0010】
尚、図1に示す例では、1つのユーザPC102がネットワーク101に接続されているプリンタに対してリソースをダウンロード可能であるが、複数のPCが接続さら、各PCからダウンロードしても良い。また、ルータやゲートウェイなどを介して他のネットワークに接続されているプリンタに対してダウンロードしても良い。
【0011】
次に、ユーザの指示によりユーザPC102からプリンタ103(104)へフォント、フォーム、カラープロファイルなどのリソースをダウンロードするリソースダウンローダ(Resource Downloader)について説明する。
【0012】
図2は、本実施形態におけるリソースダウンローダの一画面を示す図である。この画面は、フォント、フォーム(マクロ:Macro)をダウンロードする場合のユーザインターフェース画面であり、ダウンロード(Download)ボタン201をクリックすることで、プリンタ内のフォント、フォームを図2に示す画面202に指示されている通りの設定にするために、フォント、フォームの追加、削除を行う。即ち、画面202に指示されていないフォントやフォームがプリンタ内にあれば、それらを削除し、指示されているフォント、フォームがプリンタ内にあれば、そのままとし、更に指示されているフォント、フォームがプリンタ内になければ、それらをダウンロードする。尚、フォームは、印刷コマンドのマクロコマンドとして実行され、本実施形態ではマクロとフォームは同義として扱う。
【0013】
図3は、本実施形態におけるリソースダウンローダの一画面を示す図である。この画面は、カラープロファイルをダウンロードする場合のユーザインターフェース画面であり、追加ダウンロード(Additional Download)ボタン301をクリックすることで、図3に示す画面302に指示されているカラープロファイルデータを追加する。即ち、この指示にかかわらずカラープロファイルデータがプリンタ内にあれば、そのままとし、ここで指示されているカラープロファイルデータがプリンタ内になければ、それをダウンロードする。尚、カラープロファイルは、画面上で「Profile」、「PROFILE」などと表示されているが、意味は同じである。
【0014】
図2と図3における処理の違いは、プリンタリソースの使われ方の違いに起因する。即ち、様々なPCから様々なプリンタへ印刷データが送られるネットワーク環境において、フォント、フォームはプリンタ毎に違いがあると、それが余分なデータであっても、文字化け、データエラー、印刷不良などを引き起こす場合がある。一方、カラープロファイルデータは、カラーマッチングのために必要なデータであり、任意のPCで使われているディスプレイ(モニタ)のカラープロファイルデータがプリンタ内に無ければ色合わせが出来ないが、余分なデータがあっても構わない。即ち、カラープロファイルデータは、任意のユーザから見ると、そのユーザが使うプリンタに、そのユーザ用のカラープロファイルデータが入っていれば良く、他に何があっても構わないが、フォント、フォームは少なくとも同じドキュメントを共有する全ユーザが使う全プリンタで同じでなければならない。
【0015】
ここで、上述したプリンタのリソースをプリンタへダウンロードするリソースダウンローダの処理について説明する。
【0016】
図4は、リソースダウンローダの動作を表すフローチャートである。ステップS401において、デバイスグループを作成する。デバイスグループは、複数のプリンタや機能複合型周辺機器(マルチファンクションペリフェラル(MFP))をグループ化するものであり、リソースをダウンロードする際の単位となる。また、デバイスグループは、それぞれのプリンタリソースの種類に対して複数作成することが出来る。即ち、いちどきに同じフォント、フォームをダウンロードするデバイスを集めて1グループとし、また同様に別のフォント、フォームをダウンロードするデバイスがあれば、別のグループとする。カラープロファイルデータに対しても同様である。
【0017】
次に、ステップS402において、デバイスをデバイスグループに登録する。このダウンローダプログラムは、各デバイスがTCP/IPで接続されていることを想定しており、デバイスの登録は通常IPアドレスを指示することで行う。プログラムの形態によっては、デバイス一覧から選択することも可能であるが、操作により発明の趣旨は変わらない。また、接続形態、例えばネットワーク接続されているか、USBやRS−232Cなどの非ネットワーク接続されているか、でも発明の趣旨は変わらない。
【0018】
尚、リソースの種類によっては、登録できるプリンタが限られる場合もある。即ち、リソースの種類としてカラープロファイルが選ばれている場合、モノクロプリンタを登録することができない。
【0019】
次に、ステップS403において、このデバイスグループに対してダウンロードするリソースデータを選択する。選択可能なリソースの種類は、デバイスグループの作成時に指示されたリソースであり、プリンタの種類によっては更に限定される場合もあり得る。例えば、カラープロファイルデータがダウンロード可能なプリンタであっても、色空間がRGBのデータのみをダウンロード可能なプリンタもあれば、またRGBとCMYKの両方をダウンロード可能なプリンタもある。
【0020】
このリソースデータの選択が完了した時点で、どのプリンタにどのリソースをダウンロードするかが設定される。そして、ステップS404において、ユーザの指示に従ってリソースのダウンロード処理を実行し、ダウンロード/削除処理を行う。このとき、選択したリソースの種類がフォント、フォームであれば、図2に示すような追加/削除を行う画面となり、ボタン201のクリックでリソースの追加及び削除の両方の処理を行う。また、リソースの種類がカラープロファイルであれば、図3に示すような追加のみを行う画面となり、ボタン301のクリックでリソースの追加のみを行う。
【0021】
図5は、図4に示したデバイスグループ作成処理(S401)の画面である。図5において、501は後述するリソース種類テーブルに従ってリソースの種類を表示した画面である。502はデバイスグループの名前を入力するエリアである。そして、この表示画面501からリソースの種類を選択し、グループの名前をエリア502に入力した後、503の「OK」をクリックすることでデバイスグループが作成される。
【0022】
図6は、図4に示したデバイスグループ登録処理(S402)の画面である。図6において、601は同一のサブネット上にあるデバイスの一覧表示画面であり、この中から対象となる一つ以上のプリンタを選択する。ここでリストアップされるプリンタは、デバイスグループ作成時に指定したリソースがダウンロード可能なものである。尚、本実施形態では、IPアドレス602を入力することでも登録可能である。
【0023】
次に、システムの立ち上げ時や新たにデバイスが接続された場合などシステムのデバイス構成が変化した際に、各デバイスからデバイスの情報を収集し、作成されるデバイス情報ファイルについて説明する。
【0024】
図7は、本実施形態でのデバイス情報ファイルの構成を示す図である。図7に示すデバイス情報ファイルはデバイスの名称、ダウンロード可能なリソース、プリンタが使用するPDL(ページ記述言語)の対応を管理するものである。
【0025】
図7に示す例では、管理するデバイスの数が「3」で、デバイス名が「LBP2260」のプリンタにダウンロード可能なリソースとしては「フォント及びフォーム、カラープロファイル」が、PDLは「LIPS」が登録され、またデバイス名が「LBP2360PS」のプリンタにダウンロード可能なリソースとしては「カラープロファイル」が、PDLは「PS」が登録され、そしてデバイス名が「LBP1000」のプリンタにダウンロード可能なリソースとしては「フォント及びフォーム」が、PDLは「PCL」が登録されている。
【0026】
ここで、上述のデバイス情報ファイルに基づいて、デバイスグループ作成処理(S401)の際に、図5に示した表示画面501に表示するリソースの種類を格納するリソース種類テーブルの作成方法について説明する。
【0027】
図8は、デバイスグループ作成時に表示するリソースの種類を決定する手順を表すフローチャートである。まずステップS801において、上述したデバイス情報ファイルを開く。そして、ステップS802において、カウンタ変数Nを0に初期化する。次に、ステップS803において、カウンタ変数Nに基づいて、デバイス情報ファイルからデバイス名を取り出し、デバイス名パラメータDevに代入する。そして、ステップS804において、デバイス名がパラメータDevであるデバイスにダウンロード可能なリソースの種類をパラメータXに代入する。ここでパラメータXは、リソースの種類が複数であっても代入可能である。
【0028】
次に、ステップS805において、パラメータXに代入されたリソースの種類がリソース種類テーブルにあるかどうかを判定する。ここで、リソースの種類がリソース種類テーブルにない場合はステップS806へ進み、そのパラメータXに代入されたリソースの種類をリソース種類テーブルに追加する。パラメータXに複数のリソースの種類が代入されている場合は、それぞれのリソースの種類に対してステップS805及びS806の処理を繰り返す。
【0029】
ここで、ステップS806でのリソース種類テーブルへの追加処理が終了した場合、及びステップS805において、リソースの種類がリソース種類テーブルにある場合はステップS807へ進み、カウンタ変数Nをインクリメントする。そして、ステップS808において、カウンタ変数Nが機種数と等しいかどうかを判定し、機種数分、処理していなけばステップS803に戻り、上述の処理を繰り返す。また、全機種処理したのであればステップS809へ進み、リソース種類テーブルに格納されたリソースの種類を表示する。この表示は、図5に示す表示画面501である。即ち、ここで表示対象とされなかったリソースの種類はダウンロード対象とならない。
【0030】
次に、PDL毎にダウンロード可能なカラープロファイルの種類を持ち、プリンタのPDLを識別することで、ユーザがリソースダウンローダでカラープロファイルをダウンロードする際に、プリンタへダウンロード可能なカラープロファイルの種類をユーザインターフェース画面に表示する動作について説明する。
【0031】
図9は、リソース管理テーブルとマッピングテーブルを示す図である。図9に示す(A)は、PDLリソース管理テーブルであり、カラープロファイルを用途によって分類し、PDLと対応付けるためのテーブルである。図示するように、PDL毎にダウンロード可能なカラープロファイルの種類が決まっている。即ち、LIPSではソース(Source)カラープロファイルが使用可能である。また、PSではソースカラープロファイルとデスティネーション(Destination)カラープロファイルとが使用可能である。そして、PDLがPCLとイメージ(Image)のプリンタについてはカラープロファイルをダウンロードすることはできない。
【0032】
図9に示す(B)は、カラープロファイルとカラー空間のマッピングテーブルである。図示するように、ソースとなり得るカラープロファイルのカラー空間はRGBで表現されたものである。同様にデスティネーションとシミュレーション(Simulation)のカラープロファイルはCMYKである。ソースは通常、CRTモニタ、液晶モニタなど、RGBが使用され、デスティネーションやシミュレーションはプリンタ等の印刷機でインクやトナーなどCMYKが使用される。
【0033】
図10は、LIPSプリンタにカラープロファイルをダウンロードする際のリソースダウンローダの画面を表す図である。図10に示すように、1001にリソースの種類としてカラープロファイルが設定されている。また、1002に示す画面にはLIPSプリンタが登録されている。この場合、図9から明らかなように、カラープロファイルであり、かつ、カラー空間がRGBのもののみソースカラープロファイルとしてダウンロード可能である。そして、1003に示す画面にはダウンロード可能なカラープロファイルの種類(Class)としてソース(SRC)のみ登録される。
【0034】
図11は、PSプリンタにカラープロファイルをダウンロードする際のリソースダウンローダの画面を表す図である。図11に示すように、1101にリソースの種類としてカラープロファイルが設定されている。また、1102に示す画面にはPSプリンタが登録されている。この場合は、図9から明らかなように、カラープロファイルであり、カラー空間がRGBのカラープロファイルがソースカラープロファイルとしてダウンロード可能であり、更には、カラー空間がCMYKのカラープロファイルがデスティネーションカラープロファイルとしてダウンロード可能である。そして、1103に示す画面にはダウンロード可能なカラープロファイルの種類(Class)としてソース(SRC)とデスティネーション(DST)の2つの種類が登録される。
【0035】
図12は、カラープロファイルファイルの詳細を表す画面である。図12に示すように、カラープロファイルには、ファイル名(File Name)、プロファイル名(Profile Name)、カラー空間(Color Space)、著作権表記(Copyright)、及び製造者(Vender)が表示される。尚、これらの情報は、ファイル名を除き、カラープロファイルデータの中に保持されており、カラープロファイルデータの種類を判別するのに使われる。
【0036】
図13は、カラープロファイルのダウンロード可否判別を行うフローチャートである。まず、ステップS1301において、ダウンロード先デバイスの情報をデバイス情報ファイルから取り出し、ステップS1302において、PDLと、そのPDLのカラープロファイルの種類とを図9の(A)に示すPDLリソース管理テーブルから取り出す。次に、ステップS1303において、上述のステップS1302で取り出したカラープロファイルの種類に基づいて、図9の(B)に示すカラープロファイルとカラー空間のマッピングテーブルからカラー空間の情報(1つ又は複数)を取り出して変数L1に格納する。そして、ステップS1304において、ダウンロード対象ファイルを選択する。ここで選択されるファイルは1つ以上で複数あっても良い。
【0037】
次に、ステップS1305において、選択されたダウンロード対象ファイルの1つからカラー空間の情報を取り出し、変数Cに代入する。そして、ステップS1306において、変数Cに格納されたカラー空間の情報が変数L1に含まれているかどうかを判定する。ここで、変数L1に含まれていればステップS1307へ進み、ダウンロード可能と判断し、ダウンロードリストに追加する。また、変数L1に含まれていなければステップS1308へ進み、全ファイルに対して処理を行ったかどうかを判定する。ここで、終わっていなければステップS1305に戻り、上述の処理を繰り返すが、終わっていれば処理を終了する。
【0038】
次に、プリンタへフォントをダウンロードする際に、フォントが通常の文字コードの場合はそのままフォントデータをダウンロードし、また外字などの特殊な文字コードの場合には文字コード変換テーブルを付加してフォントデータをダウンロードする動作について説明する。
【0039】
図14は、フォントファイルの詳細を表す画面である。図14に示すように、フォントファイルとしては、ファイル名の表示と、ユーザによる書体名の設定と、Graphic Set(文字コードと文字パターンのマッピング。ASCIIやLatin1、JISX0208など。)の設定とが可能である。
【0040】
図15は、プリンタ文字コードとフォントデータの内部コードの変換テーブルを示す図である。図15に示す(A)は標準マッピングであり、このマッピングはプリンタ内部に保持される。そして、同(B)は外字マッピングであり、このマッピングはプリンタ内部には保持されていない。図15に示す(A)、(B)のプリンタコードは、JISの16進数表記に準拠しており、各コードは2バイトで上位バイト、下位バイト共に0x21〜0x7E(0xは16進数であることを表す)の範囲を取る。フォントデータの内部コードはUnicodeであり、UCS2(各文字2バイト)で表される。プリンタ文字コード、内部コードは、印刷される全文字分を持ち、標準マッピングでは8836文字、外字マッピングはフォントによって異なるが、最大で1880文字(シフトJISの外字エリア)である。
【0041】
図16は、フォントの詳細設定の動作を表す図である。まず、ステップS1601において、画面に表示されているフォントファイルから詳細設定を行うフォントファイルを選択指示する。ここで、図14に示した詳細画面が表示される。次に、ステップS1602において、選択指示されたフォントのGraphic Setを一覧から選択する。そして、ステップS1603において、書体名(Type Face名)を入力し、処理を終了する。
【0042】
図17は、フォントのダウンロード動作を表すフローチャートである。まずステップS1701において、フォントをダウンロード可能な形式(プリンタの種類に依存した形式)に変換する。次に、ステップS1702において、上述のステップS1602で選択されたGraphic Setが外字かどうかを判定する。ここで、外字であればステップS1703へ進み、ステップS1701で変換された変換済みフォントに外字マッピングの変換テーブルを付加する。また、ステップS1702で、外字でなければステップS1704へ進み、変換済みフォントをダウンロードする。
【0043】
以上説明したように、Graphic Setが外字と判断された場合のみ、文字コード変換テーブルを付加することにより、通常の文字コード体系の場合に処理が増えることなく、外字を扱うことが可能となる。また、プリンタ内部の変換テーブルを有効に利用し、メモリやデータ転送の負荷を減らすと共に外字も文字化けせずに扱うことが可能となる。
【0044】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0045】
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0046】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0047】
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0048】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0049】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0050】
以下、本発明の実施態様の例を列挙する。
[実施態様1] プリント機能を有するデバイスのフォントをデバイスへダウンロードするフォントダウンロード方法であって、
デバイスへダウンロードするフォントのコード体系を判別する判別工程と、
前記判別結果に応じて、前記フォントのコード体系を変換する変換情報を付加する付加工程とを有することを特徴とするフォントダウンロード方法。
[実施態様2] 前記判別工程では、前記フォントのコード体系が外字か標準かを判別することを特徴とする実施態様1に記載のフォントダウンロード方法。
[実施態様3] 前記付加工程では、前記フォントのコード体系が外字の場合に、前記フォントのコード体系を変換する変換情報を付加することを特徴とする実施態様2に記載のフォントダウンロード方法。
[実施態様4] 前記フォントをプリンタの種類に依存したダウンロード可能な形式に変換する変換工程を更に有することを特徴とする実施態様1に記載のフォントダウンロード方法。
[実施態様5] プリント機能を有するデバイスのフォントをデバイスへダウンロードする情報処理装置であって、
デバイスへダウンロードするフォントのコード体系を判別する判別手段と、
前記判別結果に応じて、前記フォントのコード体系を変換する変換情報を付加する付加手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
[実施態様6] コンピュータに実施態様1乃至実施態様4の何れか記載のフォントダウンロード方法を実行させるためのプログラム。
[実施態様7] 実施態様6に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、デバイスへダウンロードするフォントのコード体系に応じてフォントのコード体系を変換する変換情報を付加することにより、デバイスのメモリ容量やダウンロードするデータ量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における印刷システムの構成を示す図である。
【図2】本実施形態におけるリソースダウンローダの一画面を示す図である。
【図3】本実施形態におけるリソースダウンローダの一画面を示す図である。
【図4】リソースダウンローダの動作を表すフローチャートである。
【図5】図4に示したデバイスグループ作成処理(S401)の画面である。
【図6】図4に示したデバイスグループ登録処理(S402)の画面である。
【図7】本実施形態でのデバイス情報ファイルの構成を示す図である。
【図8】デバイスグループ作成時に表示するリソースの種類を決定する手順を表すフローチャートである。
【図9】リソース管理テーブルとマッピングテーブルを示す図である。
【図10】LIPSプリンタにカラープロファイルをダウンロードする際のリソースダウンローダの画面を表す図である。
【図11】PSプリンタにカラープロファイルをダウンロードする際のリソースダウンローダの画面を表す図である。
【図12】カラープロファイルファイルの詳細を表す画面である。
【図13】カラープロファイルのダウンロード可否判別を行うフローチャートである。
【図14】フォントファイルの詳細を表す画面である。
【図15】プリンタ文字コードとフォントデータの内部コードの変換テーブルを示す図である。
【図16】フォントの詳細設定の動作を表す図である。
【図17】フォントのダウンロード動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
101 ネットワーク
102 パーソナルコンピュータ
103 プリンタ
104 プリンタ
Claims (1)
- プリント機能を有するデバイスのフォントをデバイスへダウンロードするフォントダウンロード方法であって、
デバイスへダウンロードするフォントのコード体系を判別する判別工程と、
前記判別結果に応じて、前記フォントのコード体系を変換する変換情報を付加する付加工程とを有することを特徴とするフォントダウンロード方法。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
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JP2005346723A (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Sharp Corp | 複数の印刷装置にまたがって複数のリソースを管理するためのシステムおよび方法 |
-
2002
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