JP2004126288A - カメラ、撮影方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ストロボを備えたカメラにおいて、特別な設定操作を行なうことなしに、必要に応じてスローシンクロ機能によるストロボ撮影に移行する。
【解決手段】ストロボ発光モードの1つとして強制発光モードを設定するキー入力部27のストロボモードキーと、被写体像の明るさを検出するカラープロセス回路18と、撮影を指示するキー入力部27のシャッタキーと、上記ストロボモードキーの操作により強制発光モードが設定されている状態で上記シャッタキーの操作により撮影が指示された場合、上記検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ制御回路30によりストロボ部31を発光駆動させながら撮影を実行する制御部22とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】ストロボ発光モードの1つとして強制発光モードを設定するキー入力部27のストロボモードキーと、被写体像の明るさを検出するカラープロセス回路18と、撮影を指示するキー入力部27のシャッタキーと、上記ストロボモードキーの操作により強制発光モードが設定されている状態で上記シャッタキーの操作により撮影が指示された場合、上記検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ制御回路30によりストロボ部31を発光駆動させながら撮影を実行する制御部22とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストロボを備えたカメラ、撮影方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
銀塩フィルムを使用するカメラ(以下「銀塩カメラ」と称する)と、撮影により画像を電子データの形で得てメモリに記録するデジタルスチルカメラ(以下「デジタルカメラ」と称する)を問わず、カメラでのストロボ発光の設定には、例えば必要に応じてストロボ発光を行なう「自動」モード、ユーザの意図により強制的にストロボを発光させる「強制発光」モード、ユーザの意図により強制的にストロボを発光させない「強制オフ」モード、本来の発光タイミングに先立って1回乃至数回のプリ発光で被写体の瞳孔を収縮させて所謂「赤目」減少を防止する「赤目軽減」モード等があり、ユーザはそれら発光モードのいずれかを選択して撮影を行なうことになる。
【0003】
しかるに、「自動」モード、「強制発光」モードの各発光時、及び「赤目軽減」モードの本発光時はいずれも撮影に際してAE(自動露光)機能は一時的に解除され、被写体像の明るさに関係なく露光時間がストロボ同調速度、例えば1/60[秒]に固定されることとになる。
【0004】
したがって、被写体の背景が暗い夜景などで例えば「強制発光」モードで撮影を行なった場合、手前の被写体にはストロボ光が照射される一方で、ストロボ光が届かず且つ暗い背景部は、暗くつぶれてしまい、目で見た状態で写し込むことができない。
【0005】
また、多様なストロボ発光モードに対応するものが考えられており、中には「キャッチアイ」効果と称される、被写体の黒目部分に光源を写しこんで表情を活き活きとさせる特殊な効果を生じさせるための専用キースイッチを、ストロボ発光モード選択のためのキースイッチとは別に設けるようにしたものも提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
さらに、デジタルカメラの一部の機種では、ストロボ発光モードの1つとして「夜景」モードあるいは「スローシンクロ」モードを設定可能として、暗い夜景などの背景も併せて写し込むべく、露光時間を敢えてAE結果に従わせるようにしたものもある。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−006372号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した多様なストロボ発光モードを設定可能なものは、いずれもその機能をユーザ自身が充分に理解した上で意図的にそのストロボ発光モードを選択するべく操作設定を行なった場合にのみ当該機能が実行されるものである。
【0008】
したがって、例えば「キャッチアイ」や「スローシンクロ」等の撮影上の技術の名称を知らないような、きわめて一般的なユーザがその種の技術を駆使して撮影を行なうことは困難であった。
【0009】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、特別な設定操作を行なうことなしに、必要に応じてスローシンクロ機能によるストロボ撮影に移行することが可能なカメラ、撮影方法及びプログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ストロボを備えたカメラにおいて、ストロボ発光モードの1つとして強制発光モードを設定するモード設定手段と、被写体像の明るさを検出する検出手段と、撮影を指示する指示手段と、上記モード設定手段により強制発光モードが設定されている状態で上記指示手段により撮影が指示された場合、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行する撮影制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】
このような構成とすれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記撮影制御手段は、上記検出手段で検出される被写体像の明るさが暗くなるに連れてシャッタ速度を遅くする制御を実行することを特徴とする。
【0013】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、絞り値を優先した自動露出にも対応することが可能となる。
【0014】
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに基づいて明暗を判断する判断手段をさらに具備し、上記撮影制御手段は、この判断手段により被写体像が暗いと判断された場合に、上記検出手段が検出する被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行することを特徴とする。
【0015】
このような構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、被写体像のうち、ストロボ光の照射範囲外であっても像が暗くつぶれてしまうことなく、確実に撮影できる。
【0016】
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、上記撮影制御手段は、上記判断手段により被写体像が明るいと判断された場合に、被写体像の明るさに応じて設定されるシャッタ速度よりも早い所定のシャッタ速度でストロボ撮影を実行することを特徴とする。
【0017】
このような構成とすれば、上記請求項3記載の発明の作用に加えて、スローシンクロ機能によるストロボ撮影が必要ない場合では所定のシャッタ速度に固定してストロボ撮影を行なうようにしたので、画面サイズやシャッタ機構により決定されるストロボ同調速度に対応して確実にストロボ撮影を実行できる。
【0018】
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに基づいて明暗を判断する判断手段をさらに具備し、上記撮影制御手段は、この判断手段により被写体像が明るいと判断された場合に第1のシャッタ速度でストロボ撮影を実行し、被写体像が暗いと判断された場合に上記第1のシャッタ速度よりも遅い第2のシャッタ速度でストロボ撮影を実行することを特徴とする。
【0019】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、被写体像の明るさに対応して2段階のシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、ストロボ撮影時の露出制御を容易としながら、ストロボ光の照射範囲外であっても像が完全に暗くつぶれてしまうようなことがなく、適正に近い露出でその像を写し込むことができる。
【0020】
請求項6記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに基づいて明暗を判断する判断手段をさらに具備し、上記モード設定手段は、ストロボ発光モードの1つとして上記強制発光モードに代えて自動発光モードも設定可能とし、上記撮影制御手段は、上記モード設定手段により自動発光モードが設定されている状態で上記指示手段により撮影が指示され、且つ上記判断手段により被写体像が明るいと判断された場合、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度で非ストロボ撮影を実行し、上記モード設定手段により自動発光モードが設定されている状態で上記指示手段により撮影が指示され、且つ上記判断手段により被写体像が暗いと判断された場合、明るいと判断された場合に被写体像の明るさに応じて設定されるシャッタ速度よりも速い所定のシャッタ速度でストロボ撮影を実行することを特徴とする。
【0021】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、被写体像が暗く、且つ高速シャッタでストロボ撮影を行ないたい場合には、強制発光モードではなく自動発光モードを選択すればよいことになるので、ストロボの発光モードを適宜選択することで撮影意図に応じた被写体像を得ることができる。
【0022】
請求項7記載の発明は、ストロボを備えたカメラの撮影方法であって、ストロボ発光モードの1つとして強制発光モードを設定するモード設定工程と、被写体像の明るさを検出する検出工程と、撮影を指示する指示工程と、上記モード設定工程により強制発光モードが設定されている状態で上記指示工程により撮影が指示された場合、上記検出工程で検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行する撮影制御工程とを有したことを特徴とする。
【0023】
このような方法とすれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【0024】
請求項8記載の発明は、ストロボを備えたカメラに内蔵されるコンピュータが実行するプログラムであって、ストロボ発光モードの1つとして強制発光モードを設定するモード設定ステップと、被写体像の明るさを検出する検出ステップと、撮影を指示する指示ステップと、上記モード設定ステップにより強制発光モードが設定されている状態で上記指示ステップにより撮影が指示された場合、上記検出ステップで検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行する撮影制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0025】
このようなプログラム内容とすれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0027】
図1はその回路構成を示すもので、10がデジタルカメラである。このデジタルカメラ10は、基本モードとして撮影モードと再生モードとを切換えて設定可能であり、撮影モードでのモニタリング状態においては、モータ(M)11の駆動により合焦位置や絞り位置が移動されるレンズ光学系12の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD13が、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1フレーム分出力する。
【0028】
この光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド(S/H)回路16でサンプルホールドされ、A/D変換器17でデジタルデータに変換されてカラープロセス回路18へ出力される。
【0029】
このカラープロセス回路18は、A/D変換器17から送られてくる画像のデジタルデータに対する画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理を行ない、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを生成してDMA(Direct Memory Access)コントローラ19に出力する。
【0030】
DMAコントローラ19は、カラープロセス回路18の出力する輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、同じくカラープロセス回路18からの複合同期信号、メモリ書込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ19内部のバッファに書込み、DRAMインタフェース(I/F)20を介してバッファメモリとして使用されるDRAM21にDMA転送出力する。
【0031】
制御部22は、このデジタルカメラ10全体の動作制御を司るべく、CPUと動作プログラムを記憶したROM、ワークメモリとしてのRAM等から構成されるものであり、上記輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号をDRAMインタフェース20を介してDRAM21より読出し、VRAMコントローラ23を介してVRAM24に書込む。
【0032】
デジタルビデオエンコーダ25は、上記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ23を介してVRAM24より定期的に読出し、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部26に出力する。
【0033】
この表示部26は、例えばバックライト付のカラー液晶表示パネルとその駆動回路とで構成され、デジタルカメラ10本体の背面側に固定的に配設されて、撮影モード時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能するもので、デジタルビデオエンコーダ25からのビデオ信号に基づいた表示を行なうことで、その時点でCCD13での撮像によりVRAMコントローラ23から取込んでいる画像情報に基づく画像を表示することとなる。
【0034】
このように表示部26にその時点での画像をモニタ画像としてリアルタイムに表示させている状態で、静止画撮影を行ないたいタイミングでキー入力部27を構成する複数のキー中のシャッタキーを操作すると、トリガ信号を発生する。
【0035】
制御部22は、このトリガ信号に応じてその時点でCCD13から取込んでいる1フレーム分の輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送の終了後、直ちにCCD13からDRAM21への経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
【0036】
この記録保存の状態では、制御部22がDRAM21に書込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインタフェース20を介してY,Cb,Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読出してJPEG(Joint Photograph coding Experts Group)回路28に書込み、このJPEG回路28でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。
【0037】
そして、得た符号データを1フレームのデータファイルとして該JPEG回路28から読出し、このデジタルカメラ10の記録媒体として着脱自在に装着される、不揮発性メモリであるフラッシュメモリを封入したメモリカード29に書込む。
【0038】
そして、1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及びメモリカード29への全圧縮データの書込み終了に伴なって、制御部22はCCD13からDRAM21への経路を再び起動する。
【0039】
なお、制御部22にはさらに、ストロボ制御回路30が接続される。
ストロボ制御回路30は、制御部22の制御の下に、メインコンデンサCに充電し、このメインコンデンサCに充電した電荷を昇圧してストロボ部31を構成するキセノン放電管(Xe管)31aで閃光駆動する。
【0040】
ストロボ部31は、キセノン放電管31aと、このキセノン放電管31aでの閃光を反射して被写体像の範囲に照射するためのリフレクタ31bとからなる。
【0041】
また、上記キー入力部27は、上述したシャッタキーの他に、基本モードである撮影(REC)モードと再生(PLAY)モードとを切換えるモード切換えキー、ストロボの発光モードを選択設定するストロボモードキー、各種メニュー項目を表示させる「メニュー」キー、画像や各種詳細モードの選択、メニュー選択項目の指定等のために上下左右各方向を指示するための十字キー、この十字キーの中央部に配置され、その時点で選択されている内容を指示設定する「セット」キー、上記表示部26での表示をオン/オフするディスプレイキー等から構成され、それらのキー操作に伴なう信号は直接制御部22へ送出される。
【0042】
次に上記実施形態の動作について説明する。
なお、ここではキー入力部27のシャッタキーが2段階のストロークで動作し、一般的に「半押し」と表現されている第1段階の操作状態でAF(自動合焦)、AE(自動露光)を始めとする撮影の準備を行ない、一般的に「全押し」と表現されている、より強く押圧操作した第2段階の操作状態で撮影を実行するものとする。
【0043】
また、このデジタルカメラ10においては、ストロボモードとして、自動発光モード、強制発光モード、及び強制オフモードがあり、そのいずれかをキー入力部27のストロボモードキーの操作によりこのデジタルカメラ10のユーザが選択的に設定可能であるものとする。
【0044】
自動発光モードは、CCD13で取得した被写体像の画像データを基にそのEV(Exposure Value:露出)値を算出し、その値が所定値未満であった場合にストロボ部31による補助光が必要であると判断してシャッタ速度を後述するこのデジタルカメラ10固有のストロボ同調速度、例えば1/60[秒]に固定してストロボ撮影を行なう一方、該EV値が上記所定値以上であった場合にはストロボ部31による補助光は必要ないと判断してEV値に対応したシャッタ速度で非ストロボ撮影を行なうものである。
【0045】
強制発光モードは、ユーザの意図によりストロボ部31による補助光が必要であるものとして強制的にストロボ撮影を行なうもので、CCD13で取得した被写体像の画像データから算出したEV値が所定値以上であった場合にはシャッタ速度をこのデジタルカメラ10固有のストロボ同調速度、例えば1/60[秒]に固定してストロボ撮影を行なう一方、EV値が上記所定値未満であった場合にはシャッタ速度を該EV値に対応した、上記ストロボ同調速度よりも低い速度に設定してストロボ撮影を行なう。
【0046】
強制オフモードは、CCD13で取得する被写体像の画像データから算出されるEV値に対応したシャッタ速度で、ストロボ部31による補助光を用いない非ストロボ撮影を行なう。
【0047】
図2は、基本モードとして撮影モードが選択されている状態で制御部22が実行する動作プログラムに基づいた、特に強制発光モードに関する処理内容を示すものである。
その処理当初には、CCD13で撮像されている画像をそのままバッファメモリであるDRAM21に逐次保持し、表示部26でモニタ表示するスルー画像表示状態としながら(ステップS01)、キー入力部27のシャッタキーが半押し操作されたか否かを判断し(ステップS02)、操作されていなければ、さらにキー入力部27のストロボモードキーが操作されたか否かを判断する(ステップS03)、という処理を繰返し実行して、スルー画像表示状態からシャッタキーの半押し操作、またはストロボモードキーの操作がなされるのを待機する。
【0048】
キー入力部27のストロボモードキーが操作された場合、ステップS03でこれを判断し、次に強制発光モードが選択されたか否かを判断する(ステップS04)。
【0049】
ここで、強制発光モード以外のストロボモードが選択されたと判断した場合には、そのストロボモードの設定を行なった上で(ステップS06)、再び上記ステップS01からの待機処理に戻る。
【0050】
また、ステップS04で選択されたのが強制発光モードであると判断した場合には、強制発光モードをストロボモードとして設定した後に(ステップS05)、再び上記ステップS01からの処理に戻る。
【0051】
しかして、上記ステップS02でキー入力部27のシャッタキーが半押し操作されたと判断した場合には、次にその時点でストロボモードとして強制発光モードが選択設定されているか否かを判断する(ステップS07)。
【0052】
ここで、強制発光モード以外のストロボモードが選択設定されていると判断した場合には、そのストロボモードに対応した処理を行なうが、本実施形態ではその説明を省略するものとする。
【0053】
また、強制発光モードが選択設定されていると判断した場合には、まずストロボ制御回路30によるストロボ発光のためのメインコンデンサCへの充電を開始させ(ステップS08)、次いで上記シャッタキーの半押し操作に対応してAF処理及びAE処理を実行し、合焦値及び露出値を得る(ステップS09,S10)。
【0054】
この場合、AF処理は、例えばレンズ光学系12中のフォーカスレンズを適宜移動させてCCD13で得られる画像のコントラストが最も高くなる位置を得ることで合焦位置を得る。
またAE処理は、上記フォーカスレンズを合焦位置とした状態でCCD13の全出力レベルと例えば中央重点測光等のパターンに応じたEV値を算出する。
【0055】
そして、ステップS10で算出したEV値が予め用意される所定のEV値未満であるか否かにより、被写体像全体の明るさが十分明るいものであるか否かを判断する(ステップS11)。
【0056】
算出したEV値が所定のEV値以上であると判断した場合には、被写体像全体に渡って十分な光量があり、ストロボの照射範囲外となる背景部分も充分に明るいものであると判断して、露光時間Tすなわちシャッタ速度に固定値1/60[秒]を設定し、AE状態を解除する(ステップS12)。
【0057】
このシャッタ速度の固定値1/60[秒]は、このデジタルカメラ10の撮像画面サイズやシャッタ機構により決定されるストロボ同調速度である。
また、このときAE状態を解除すると共に、上記AF処理で得た合焦距離d[m]とこのデジタルカメラ10のストロボ部31のガイドナンバーGNとにより商算「GN/d」を実行し、その積に応じて絞り値Fを調整する。
【0058】
また、上記ステップS11で、算出したEV値が所定のEV値未満であると判断した場合には、被写体像全体に渡って充分な光量がなく、シャッタ速度として固定化されたストロボ同調速度を設定すると、ストロボの照射範囲外となる背景部分が一様に暗くつぶれてしまうものと判断して、スローシンクロ撮影を設定するべく、露光時間Tすなわちシャッタ速度に上記算出したEV値に対応する、ストロボ同調速度よりも低いシャッタ速度を設定する(ステップS13)。
上記ステップS12またはS13の設定処理後、キー入力部27のシャッタキーが上記半押し操作状態から全押し操作状態となったか否か(ステップS14)、まだ半押し操作状態が維持されているか否か(ステップS15)、を繰返し判断することで、これらを待機する。
【0059】
ステップS15でシャッタキーの半押し操作状態が解除されたと判断した場合には、それまでの撮影待機状態を解除して、再び上記ステップS01からの処理に戻る。
【0060】
しかして、ステップS14でシャッタキーが全押し操作されたと判断した時点で、ストロボ制御回路30によるメインコンデンサCへの充電が完了していることを確認した上で(ステップS16)、実際の撮影を行なうべくCCD13での露光を開始し(ステップS17)、ストロボ制御回路30によりストロボ部31のキセノン放電管31aを閃光発光させる(ステップS18)。
【0061】
そして、上記ステップS12またはS13で設定した露光時間Tが経過したと判断した時点で(ステップS19)、CCD13での露光を停止させ(ステップS20)、該露光により得た画像データをJPEG回路28で圧縮した後にメモリカード29に記録し(ステップS21)、以上で一連の撮影処理を完了して、再び上記ステップS01からの処理に戻る。
【0062】
このように、ユーザはストロボモードとして強制発光モードを選択して撮影を行なうだけで、その他の特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の明るさに応じて自動的にスローシンクロ機能によるストロボ撮影に移行することができる。
【0063】
したがってユーザは、被写体像が暗いと思われる場所でストロボ撮影を行ないたい場合、上記ストロボ同調速度による高速シャッタでのストロボ撮影を行ないたい場合には自動発光モードを選択し、夜景などのストロボ照射範囲を外れた背景もはっきりと写し込みたい場合には強制発光モードを設定して撮影を実行すればよいこととなる。
【0064】
なお、上記実施形態は、本発明をデジタルカメラに適用した場合について例示したものであるが、本発明はこれに限らず、銀塩カメラにも同様に適用可能であることは勿論である。
【0065】
また、上記実施形態では、CCD13により取得した画像データに基づいて被写体像の明るさを判断するものとしたが、被写体像の明るさを検出するためのフォトセンサのような素子を別途設けるものとしてもよい。
【0066】
さらに、上述した如く上記実施形態ではCCD13により取得した画像データに基づいて被写体像の明るさを判断するものとしたが、スルー画像の表示状態からAE機能が働いている場合には、常時サンプルホールド回路16の前段でCCD13の出力に対するAGC(自動利得制御)処理が施されており、得られる画像データの輝度レベルは一定に保たれるように制御されるので、そのときのシャッタ速度や該AGCの増幅率、絞り値等に基づいて被写体像の明るさを判断するものとしてもよい。
【0067】
また、本実施形態では、キー入力部27のシャッタキーを半押しした時点で被写体像の明るさから明暗を判断し、露光時間を決定するものとしたが、該シャッタキーを全押しする撮影の指示時点で被写体像の明るさに基づく明暗を判断し、その判断結果に応じて露光時間を変更設定するようにしてもよい。
【0068】
さらに、本実施形態では、被写体像の明るさが所定値以上である場合には固定の露光時間とし、所定値未満である場合には被写体像の明るさに対応した露光時間を適宜設定するものとして説明したが、所定値以上と未満とに分けることなく、常に被写体像の明るさに対応した最適な露光時間を設定するものとしてもよい。
【0069】
また、被写体像の明るさが所定値未満である場合には、所定値以上である場合に設定する固定の露光時間に対して、一定の長い露光時間、例えば「+2[秒]」というようにその双方を固定的に設定するものとしてもよく、ストロボ撮影時の露出制御を全体に容易としながら、ストロボ光の照射範囲外であっても像が完全に暗くつぶれてしまうようなことがなく、適正に近い露出でその像を写し込ませることができる。
【0070】
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0071】
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0072】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【0073】
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、絞り値を優先した自動露出にも対応することが可能となる。
【0074】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、被写体像のうち、ストロボ光の照射範囲外であっても像が暗くつぶれてしまうことなく、確実に撮影できる。
【0075】
請求項4記載の発明によれば、上記請求項3記載の発明の効果に加えて、スローシンクロ機能によるストロボ撮影が必要ない場合では所定のシャッタ速度に固定してストロボ撮影を行なうようにしたので、画面サイズやシャッタ機構により決定されるストロボ同調速度に対応して確実にストロボ撮影を実行できる。
【0076】
請求項5記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、被写体像の明るさに対応して2段階のシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、ストロボ撮影時の露出制御を容易としながら、ストロボ光の照射範囲外であっても像が完全に暗くつぶれてしまうようなことがなく、適正に近い露出でその像を写し込むことができる。
【0077】
請求項6記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、被写体像が暗く、且つ高速シャッタでストロボ撮影を行ないたい場合には、強制発光モードではなく自動発光モードを選択すればよいことになるので、ストロボの発光モードを適宜選択することで撮影意図に応じた被写体像を得ることができる。
【0078】
請求項7記載の発明によれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【0079】
請求項8記載の発明によれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの回路構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…デジタルカメラ
11…モータ(M)
12…レンズ光学系
13…CCD
14…タイミング発生器(TG)
15…垂直ドライバ
16…サンプルホールド(S/H)回路
17…A/D変換器
18…カラープロセス回路
19…DMAコントローラ
20…DRAMインタフェース(I/F)
21…DRAM
22…制御部
23…VRAMコントローラ
24…VRAM
25…デジタルビデオエンコーダ
26…表示部
27…キー入力部
28…JPEG回路
29…メモリカード
30…ストロボ制御回路
31…ストロボ部
31a…キセノン放電管(Xe管)
31b…リフレクタ
C…メインコンデンサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストロボを備えたカメラ、撮影方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
銀塩フィルムを使用するカメラ(以下「銀塩カメラ」と称する)と、撮影により画像を電子データの形で得てメモリに記録するデジタルスチルカメラ(以下「デジタルカメラ」と称する)を問わず、カメラでのストロボ発光の設定には、例えば必要に応じてストロボ発光を行なう「自動」モード、ユーザの意図により強制的にストロボを発光させる「強制発光」モード、ユーザの意図により強制的にストロボを発光させない「強制オフ」モード、本来の発光タイミングに先立って1回乃至数回のプリ発光で被写体の瞳孔を収縮させて所謂「赤目」減少を防止する「赤目軽減」モード等があり、ユーザはそれら発光モードのいずれかを選択して撮影を行なうことになる。
【0003】
しかるに、「自動」モード、「強制発光」モードの各発光時、及び「赤目軽減」モードの本発光時はいずれも撮影に際してAE(自動露光)機能は一時的に解除され、被写体像の明るさに関係なく露光時間がストロボ同調速度、例えば1/60[秒]に固定されることとになる。
【0004】
したがって、被写体の背景が暗い夜景などで例えば「強制発光」モードで撮影を行なった場合、手前の被写体にはストロボ光が照射される一方で、ストロボ光が届かず且つ暗い背景部は、暗くつぶれてしまい、目で見た状態で写し込むことができない。
【0005】
また、多様なストロボ発光モードに対応するものが考えられており、中には「キャッチアイ」効果と称される、被写体の黒目部分に光源を写しこんで表情を活き活きとさせる特殊な効果を生じさせるための専用キースイッチを、ストロボ発光モード選択のためのキースイッチとは別に設けるようにしたものも提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
さらに、デジタルカメラの一部の機種では、ストロボ発光モードの1つとして「夜景」モードあるいは「スローシンクロ」モードを設定可能として、暗い夜景などの背景も併せて写し込むべく、露光時間を敢えてAE結果に従わせるようにしたものもある。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−006372号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した多様なストロボ発光モードを設定可能なものは、いずれもその機能をユーザ自身が充分に理解した上で意図的にそのストロボ発光モードを選択するべく操作設定を行なった場合にのみ当該機能が実行されるものである。
【0008】
したがって、例えば「キャッチアイ」や「スローシンクロ」等の撮影上の技術の名称を知らないような、きわめて一般的なユーザがその種の技術を駆使して撮影を行なうことは困難であった。
【0009】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、特別な設定操作を行なうことなしに、必要に応じてスローシンクロ機能によるストロボ撮影に移行することが可能なカメラ、撮影方法及びプログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ストロボを備えたカメラにおいて、ストロボ発光モードの1つとして強制発光モードを設定するモード設定手段と、被写体像の明るさを検出する検出手段と、撮影を指示する指示手段と、上記モード設定手段により強制発光モードが設定されている状態で上記指示手段により撮影が指示された場合、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行する撮影制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】
このような構成とすれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記撮影制御手段は、上記検出手段で検出される被写体像の明るさが暗くなるに連れてシャッタ速度を遅くする制御を実行することを特徴とする。
【0013】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、絞り値を優先した自動露出にも対応することが可能となる。
【0014】
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに基づいて明暗を判断する判断手段をさらに具備し、上記撮影制御手段は、この判断手段により被写体像が暗いと判断された場合に、上記検出手段が検出する被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行することを特徴とする。
【0015】
このような構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、被写体像のうち、ストロボ光の照射範囲外であっても像が暗くつぶれてしまうことなく、確実に撮影できる。
【0016】
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、上記撮影制御手段は、上記判断手段により被写体像が明るいと判断された場合に、被写体像の明るさに応じて設定されるシャッタ速度よりも早い所定のシャッタ速度でストロボ撮影を実行することを特徴とする。
【0017】
このような構成とすれば、上記請求項3記載の発明の作用に加えて、スローシンクロ機能によるストロボ撮影が必要ない場合では所定のシャッタ速度に固定してストロボ撮影を行なうようにしたので、画面サイズやシャッタ機構により決定されるストロボ同調速度に対応して確実にストロボ撮影を実行できる。
【0018】
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに基づいて明暗を判断する判断手段をさらに具備し、上記撮影制御手段は、この判断手段により被写体像が明るいと判断された場合に第1のシャッタ速度でストロボ撮影を実行し、被写体像が暗いと判断された場合に上記第1のシャッタ速度よりも遅い第2のシャッタ速度でストロボ撮影を実行することを特徴とする。
【0019】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、被写体像の明るさに対応して2段階のシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、ストロボ撮影時の露出制御を容易としながら、ストロボ光の照射範囲外であっても像が完全に暗くつぶれてしまうようなことがなく、適正に近い露出でその像を写し込むことができる。
【0020】
請求項6記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに基づいて明暗を判断する判断手段をさらに具備し、上記モード設定手段は、ストロボ発光モードの1つとして上記強制発光モードに代えて自動発光モードも設定可能とし、上記撮影制御手段は、上記モード設定手段により自動発光モードが設定されている状態で上記指示手段により撮影が指示され、且つ上記判断手段により被写体像が明るいと判断された場合、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度で非ストロボ撮影を実行し、上記モード設定手段により自動発光モードが設定されている状態で上記指示手段により撮影が指示され、且つ上記判断手段により被写体像が暗いと判断された場合、明るいと判断された場合に被写体像の明るさに応じて設定されるシャッタ速度よりも速い所定のシャッタ速度でストロボ撮影を実行することを特徴とする。
【0021】
このような構成とすれば、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、被写体像が暗く、且つ高速シャッタでストロボ撮影を行ないたい場合には、強制発光モードではなく自動発光モードを選択すればよいことになるので、ストロボの発光モードを適宜選択することで撮影意図に応じた被写体像を得ることができる。
【0022】
請求項7記載の発明は、ストロボを備えたカメラの撮影方法であって、ストロボ発光モードの1つとして強制発光モードを設定するモード設定工程と、被写体像の明るさを検出する検出工程と、撮影を指示する指示工程と、上記モード設定工程により強制発光モードが設定されている状態で上記指示工程により撮影が指示された場合、上記検出工程で検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行する撮影制御工程とを有したことを特徴とする。
【0023】
このような方法とすれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【0024】
請求項8記載の発明は、ストロボを備えたカメラに内蔵されるコンピュータが実行するプログラムであって、ストロボ発光モードの1つとして強制発光モードを設定するモード設定ステップと、被写体像の明るさを検出する検出ステップと、撮影を指示する指示ステップと、上記モード設定ステップにより強制発光モードが設定されている状態で上記指示ステップにより撮影が指示された場合、上記検出ステップで検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行する撮影制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0025】
このようなプログラム内容とすれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0027】
図1はその回路構成を示すもので、10がデジタルカメラである。このデジタルカメラ10は、基本モードとして撮影モードと再生モードとを切換えて設定可能であり、撮影モードでのモニタリング状態においては、モータ(M)11の駆動により合焦位置や絞り位置が移動されるレンズ光学系12の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD13が、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1フレーム分出力する。
【0028】
この光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド(S/H)回路16でサンプルホールドされ、A/D変換器17でデジタルデータに変換されてカラープロセス回路18へ出力される。
【0029】
このカラープロセス回路18は、A/D変換器17から送られてくる画像のデジタルデータに対する画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理を行ない、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを生成してDMA(Direct Memory Access)コントローラ19に出力する。
【0030】
DMAコントローラ19は、カラープロセス回路18の出力する輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、同じくカラープロセス回路18からの複合同期信号、メモリ書込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ19内部のバッファに書込み、DRAMインタフェース(I/F)20を介してバッファメモリとして使用されるDRAM21にDMA転送出力する。
【0031】
制御部22は、このデジタルカメラ10全体の動作制御を司るべく、CPUと動作プログラムを記憶したROM、ワークメモリとしてのRAM等から構成されるものであり、上記輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号をDRAMインタフェース20を介してDRAM21より読出し、VRAMコントローラ23を介してVRAM24に書込む。
【0032】
デジタルビデオエンコーダ25は、上記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ23を介してVRAM24より定期的に読出し、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示部26に出力する。
【0033】
この表示部26は、例えばバックライト付のカラー液晶表示パネルとその駆動回路とで構成され、デジタルカメラ10本体の背面側に固定的に配設されて、撮影モード時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能するもので、デジタルビデオエンコーダ25からのビデオ信号に基づいた表示を行なうことで、その時点でCCD13での撮像によりVRAMコントローラ23から取込んでいる画像情報に基づく画像を表示することとなる。
【0034】
このように表示部26にその時点での画像をモニタ画像としてリアルタイムに表示させている状態で、静止画撮影を行ないたいタイミングでキー入力部27を構成する複数のキー中のシャッタキーを操作すると、トリガ信号を発生する。
【0035】
制御部22は、このトリガ信号に応じてその時点でCCD13から取込んでいる1フレーム分の輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送の終了後、直ちにCCD13からDRAM21への経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
【0036】
この記録保存の状態では、制御部22がDRAM21に書込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインタフェース20を介してY,Cb,Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読出してJPEG(Joint Photograph coding Experts Group)回路28に書込み、このJPEG回路28でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。
【0037】
そして、得た符号データを1フレームのデータファイルとして該JPEG回路28から読出し、このデジタルカメラ10の記録媒体として着脱自在に装着される、不揮発性メモリであるフラッシュメモリを封入したメモリカード29に書込む。
【0038】
そして、1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及びメモリカード29への全圧縮データの書込み終了に伴なって、制御部22はCCD13からDRAM21への経路を再び起動する。
【0039】
なお、制御部22にはさらに、ストロボ制御回路30が接続される。
ストロボ制御回路30は、制御部22の制御の下に、メインコンデンサCに充電し、このメインコンデンサCに充電した電荷を昇圧してストロボ部31を構成するキセノン放電管(Xe管)31aで閃光駆動する。
【0040】
ストロボ部31は、キセノン放電管31aと、このキセノン放電管31aでの閃光を反射して被写体像の範囲に照射するためのリフレクタ31bとからなる。
【0041】
また、上記キー入力部27は、上述したシャッタキーの他に、基本モードである撮影(REC)モードと再生(PLAY)モードとを切換えるモード切換えキー、ストロボの発光モードを選択設定するストロボモードキー、各種メニュー項目を表示させる「メニュー」キー、画像や各種詳細モードの選択、メニュー選択項目の指定等のために上下左右各方向を指示するための十字キー、この十字キーの中央部に配置され、その時点で選択されている内容を指示設定する「セット」キー、上記表示部26での表示をオン/オフするディスプレイキー等から構成され、それらのキー操作に伴なう信号は直接制御部22へ送出される。
【0042】
次に上記実施形態の動作について説明する。
なお、ここではキー入力部27のシャッタキーが2段階のストロークで動作し、一般的に「半押し」と表現されている第1段階の操作状態でAF(自動合焦)、AE(自動露光)を始めとする撮影の準備を行ない、一般的に「全押し」と表現されている、より強く押圧操作した第2段階の操作状態で撮影を実行するものとする。
【0043】
また、このデジタルカメラ10においては、ストロボモードとして、自動発光モード、強制発光モード、及び強制オフモードがあり、そのいずれかをキー入力部27のストロボモードキーの操作によりこのデジタルカメラ10のユーザが選択的に設定可能であるものとする。
【0044】
自動発光モードは、CCD13で取得した被写体像の画像データを基にそのEV(Exposure Value:露出)値を算出し、その値が所定値未満であった場合にストロボ部31による補助光が必要であると判断してシャッタ速度を後述するこのデジタルカメラ10固有のストロボ同調速度、例えば1/60[秒]に固定してストロボ撮影を行なう一方、該EV値が上記所定値以上であった場合にはストロボ部31による補助光は必要ないと判断してEV値に対応したシャッタ速度で非ストロボ撮影を行なうものである。
【0045】
強制発光モードは、ユーザの意図によりストロボ部31による補助光が必要であるものとして強制的にストロボ撮影を行なうもので、CCD13で取得した被写体像の画像データから算出したEV値が所定値以上であった場合にはシャッタ速度をこのデジタルカメラ10固有のストロボ同調速度、例えば1/60[秒]に固定してストロボ撮影を行なう一方、EV値が上記所定値未満であった場合にはシャッタ速度を該EV値に対応した、上記ストロボ同調速度よりも低い速度に設定してストロボ撮影を行なう。
【0046】
強制オフモードは、CCD13で取得する被写体像の画像データから算出されるEV値に対応したシャッタ速度で、ストロボ部31による補助光を用いない非ストロボ撮影を行なう。
【0047】
図2は、基本モードとして撮影モードが選択されている状態で制御部22が実行する動作プログラムに基づいた、特に強制発光モードに関する処理内容を示すものである。
その処理当初には、CCD13で撮像されている画像をそのままバッファメモリであるDRAM21に逐次保持し、表示部26でモニタ表示するスルー画像表示状態としながら(ステップS01)、キー入力部27のシャッタキーが半押し操作されたか否かを判断し(ステップS02)、操作されていなければ、さらにキー入力部27のストロボモードキーが操作されたか否かを判断する(ステップS03)、という処理を繰返し実行して、スルー画像表示状態からシャッタキーの半押し操作、またはストロボモードキーの操作がなされるのを待機する。
【0048】
キー入力部27のストロボモードキーが操作された場合、ステップS03でこれを判断し、次に強制発光モードが選択されたか否かを判断する(ステップS04)。
【0049】
ここで、強制発光モード以外のストロボモードが選択されたと判断した場合には、そのストロボモードの設定を行なった上で(ステップS06)、再び上記ステップS01からの待機処理に戻る。
【0050】
また、ステップS04で選択されたのが強制発光モードであると判断した場合には、強制発光モードをストロボモードとして設定した後に(ステップS05)、再び上記ステップS01からの処理に戻る。
【0051】
しかして、上記ステップS02でキー入力部27のシャッタキーが半押し操作されたと判断した場合には、次にその時点でストロボモードとして強制発光モードが選択設定されているか否かを判断する(ステップS07)。
【0052】
ここで、強制発光モード以外のストロボモードが選択設定されていると判断した場合には、そのストロボモードに対応した処理を行なうが、本実施形態ではその説明を省略するものとする。
【0053】
また、強制発光モードが選択設定されていると判断した場合には、まずストロボ制御回路30によるストロボ発光のためのメインコンデンサCへの充電を開始させ(ステップS08)、次いで上記シャッタキーの半押し操作に対応してAF処理及びAE処理を実行し、合焦値及び露出値を得る(ステップS09,S10)。
【0054】
この場合、AF処理は、例えばレンズ光学系12中のフォーカスレンズを適宜移動させてCCD13で得られる画像のコントラストが最も高くなる位置を得ることで合焦位置を得る。
またAE処理は、上記フォーカスレンズを合焦位置とした状態でCCD13の全出力レベルと例えば中央重点測光等のパターンに応じたEV値を算出する。
【0055】
そして、ステップS10で算出したEV値が予め用意される所定のEV値未満であるか否かにより、被写体像全体の明るさが十分明るいものであるか否かを判断する(ステップS11)。
【0056】
算出したEV値が所定のEV値以上であると判断した場合には、被写体像全体に渡って十分な光量があり、ストロボの照射範囲外となる背景部分も充分に明るいものであると判断して、露光時間Tすなわちシャッタ速度に固定値1/60[秒]を設定し、AE状態を解除する(ステップS12)。
【0057】
このシャッタ速度の固定値1/60[秒]は、このデジタルカメラ10の撮像画面サイズやシャッタ機構により決定されるストロボ同調速度である。
また、このときAE状態を解除すると共に、上記AF処理で得た合焦距離d[m]とこのデジタルカメラ10のストロボ部31のガイドナンバーGNとにより商算「GN/d」を実行し、その積に応じて絞り値Fを調整する。
【0058】
また、上記ステップS11で、算出したEV値が所定のEV値未満であると判断した場合には、被写体像全体に渡って充分な光量がなく、シャッタ速度として固定化されたストロボ同調速度を設定すると、ストロボの照射範囲外となる背景部分が一様に暗くつぶれてしまうものと判断して、スローシンクロ撮影を設定するべく、露光時間Tすなわちシャッタ速度に上記算出したEV値に対応する、ストロボ同調速度よりも低いシャッタ速度を設定する(ステップS13)。
上記ステップS12またはS13の設定処理後、キー入力部27のシャッタキーが上記半押し操作状態から全押し操作状態となったか否か(ステップS14)、まだ半押し操作状態が維持されているか否か(ステップS15)、を繰返し判断することで、これらを待機する。
【0059】
ステップS15でシャッタキーの半押し操作状態が解除されたと判断した場合には、それまでの撮影待機状態を解除して、再び上記ステップS01からの処理に戻る。
【0060】
しかして、ステップS14でシャッタキーが全押し操作されたと判断した時点で、ストロボ制御回路30によるメインコンデンサCへの充電が完了していることを確認した上で(ステップS16)、実際の撮影を行なうべくCCD13での露光を開始し(ステップS17)、ストロボ制御回路30によりストロボ部31のキセノン放電管31aを閃光発光させる(ステップS18)。
【0061】
そして、上記ステップS12またはS13で設定した露光時間Tが経過したと判断した時点で(ステップS19)、CCD13での露光を停止させ(ステップS20)、該露光により得た画像データをJPEG回路28で圧縮した後にメモリカード29に記録し(ステップS21)、以上で一連の撮影処理を完了して、再び上記ステップS01からの処理に戻る。
【0062】
このように、ユーザはストロボモードとして強制発光モードを選択して撮影を行なうだけで、その他の特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の明るさに応じて自動的にスローシンクロ機能によるストロボ撮影に移行することができる。
【0063】
したがってユーザは、被写体像が暗いと思われる場所でストロボ撮影を行ないたい場合、上記ストロボ同調速度による高速シャッタでのストロボ撮影を行ないたい場合には自動発光モードを選択し、夜景などのストロボ照射範囲を外れた背景もはっきりと写し込みたい場合には強制発光モードを設定して撮影を実行すればよいこととなる。
【0064】
なお、上記実施形態は、本発明をデジタルカメラに適用した場合について例示したものであるが、本発明はこれに限らず、銀塩カメラにも同様に適用可能であることは勿論である。
【0065】
また、上記実施形態では、CCD13により取得した画像データに基づいて被写体像の明るさを判断するものとしたが、被写体像の明るさを検出するためのフォトセンサのような素子を別途設けるものとしてもよい。
【0066】
さらに、上述した如く上記実施形態ではCCD13により取得した画像データに基づいて被写体像の明るさを判断するものとしたが、スルー画像の表示状態からAE機能が働いている場合には、常時サンプルホールド回路16の前段でCCD13の出力に対するAGC(自動利得制御)処理が施されており、得られる画像データの輝度レベルは一定に保たれるように制御されるので、そのときのシャッタ速度や該AGCの増幅率、絞り値等に基づいて被写体像の明るさを判断するものとしてもよい。
【0067】
また、本実施形態では、キー入力部27のシャッタキーを半押しした時点で被写体像の明るさから明暗を判断し、露光時間を決定するものとしたが、該シャッタキーを全押しする撮影の指示時点で被写体像の明るさに基づく明暗を判断し、その判断結果に応じて露光時間を変更設定するようにしてもよい。
【0068】
さらに、本実施形態では、被写体像の明るさが所定値以上である場合には固定の露光時間とし、所定値未満である場合には被写体像の明るさに対応した露光時間を適宜設定するものとして説明したが、所定値以上と未満とに分けることなく、常に被写体像の明るさに対応した最適な露光時間を設定するものとしてもよい。
【0069】
また、被写体像の明るさが所定値未満である場合には、所定値以上である場合に設定する固定の露光時間に対して、一定の長い露光時間、例えば「+2[秒]」というようにその双方を固定的に設定するものとしてもよく、ストロボ撮影時の露出制御を全体に容易としながら、ストロボ光の照射範囲外であっても像が完全に暗くつぶれてしまうようなことがなく、適正に近い露出でその像を写し込ませることができる。
【0070】
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0071】
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0072】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【0073】
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、絞り値を優先した自動露出にも対応することが可能となる。
【0074】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、被写体像のうち、ストロボ光の照射範囲外であっても像が暗くつぶれてしまうことなく、確実に撮影できる。
【0075】
請求項4記載の発明によれば、上記請求項3記載の発明の効果に加えて、スローシンクロ機能によるストロボ撮影が必要ない場合では所定のシャッタ速度に固定してストロボ撮影を行なうようにしたので、画面サイズやシャッタ機構により決定されるストロボ同調速度に対応して確実にストロボ撮影を実行できる。
【0076】
請求項5記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、被写体像の明るさに対応して2段階のシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、ストロボ撮影時の露出制御を容易としながら、ストロボ光の照射範囲外であっても像が完全に暗くつぶれてしまうようなことがなく、適正に近い露出でその像を写し込むことができる。
【0077】
請求項6記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、被写体像が暗く、且つ高速シャッタでストロボ撮影を行ないたい場合には、強制発光モードではなく自動発光モードを選択すればよいことになるので、ストロボの発光モードを適宜選択することで撮影意図に応じた被写体像を得ることができる。
【0078】
請求項7記載の発明によれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【0079】
請求項8記載の発明によれば、ストロボの強制発光モード設定下で被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行するため、特別な設定操作を行なうことなしに、被写体像の一部だけでなく背景も適正な露出の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの回路構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態に係る撮影モード時の処理内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…デジタルカメラ
11…モータ(M)
12…レンズ光学系
13…CCD
14…タイミング発生器(TG)
15…垂直ドライバ
16…サンプルホールド(S/H)回路
17…A/D変換器
18…カラープロセス回路
19…DMAコントローラ
20…DRAMインタフェース(I/F)
21…DRAM
22…制御部
23…VRAMコントローラ
24…VRAM
25…デジタルビデオエンコーダ
26…表示部
27…キー入力部
28…JPEG回路
29…メモリカード
30…ストロボ制御回路
31…ストロボ部
31a…キセノン放電管(Xe管)
31b…リフレクタ
C…メインコンデンサ
Claims (8)
- ストロボを備えたカメラにおいて、
ストロボ発光モードの1つとして強制発光モードを設定するモード設定手段と、
被写体像の明るさを検出する検出手段と、
撮影を指示する指示手段と、
上記モード設定手段により強制発光モードが設定されている状態で上記指示手段により撮影が指示された場合、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行する撮影制御手段と
を具備したことを特徴とするカメラ。 - 上記撮影制御手段は、上記検出手段で検出される被写体像の明るさが暗くなるに連れてシャッタ速度を遅くする制御を実行することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
- 上記検出手段で検出される被写体像の明るさに基づいて明暗を判断する判断手段をさらに具備し、
上記撮影制御手段は、この判断手段により被写体像が暗いと判断された場合に、上記検出手段が検出する被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行する
ことを特徴とする請求項1または2記載のカメラ。 - 上記撮影制御手段は、上記判断手段により被写体像が明るいと判断された場合に、被写体像の明るさに応じて設定されるシャッタ速度よりも早い所定のシャッタ速度でストロボ撮影を実行することを特徴とする請求項3記載のカメラ。
- 上記検出手段で検出される被写体像の明るさに基づいて明暗を判断する判断手段をさらに具備し、
上記撮影制御手段は、この判断手段により被写体像が明るいと判断された場合に第1のシャッタ速度でストロボ撮影を実行し、被写体像が暗いと判断された場合に上記第1のシャッタ速度よりも遅い第2のシャッタ速度でストロボ撮影を実行する
ことを特徴とする請求項1記載のカメラ。 - 上記検出手段で検出される被写体像の明るさに基づいて明暗を判断する判断手段をさらに具備し、
上記モード設定手段は、ストロボ発光モードの1つとして上記強制発光モードに代えて自動発光モードも設定可能とし、
上記撮影制御手段は、上記モード設定手段により自動発光モードが設定されている状態で上記指示手段により撮影が指示され、且つ上記判断手段により被写体像が明るいと判断された場合、上記検出手段で検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度で非ストロボ撮影を実行し、上記モード設定手段により自動発光モードが設定されている状態で上記指示手段により撮影が指示され、且つ上記判断手段により被写体像が暗いと判断された場合、明るいと判断された場合に被写体像の明るさに応じて設定されるシャッタ速度よりも速い所定のシャッタ速度でストロボ撮影を実行する
ことを特徴とする請求項1記載のカメラ。 - ストロボを備えたカメラの撮影方法であって、
ストロボ発光モードの1つとして強制発光モードを設定するモード設定工程と、
被写体像の明るさを検出する検出工程と、
撮影を指示する指示工程と、
上記モード設定工程により強制発光モードが設定されている状態で上記指示工程により撮影が指示された場合、上記検出工程で検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行する撮影制御工程と
を有したことを特徴とする撮影方法。 - ストロボを備えたカメラに内蔵されるコンピュータが実行するプログラムであって、
ストロボ発光モードの1つとして強制発光モードを設定するモード設定ステップと、
被写体像の明るさを検出する検出ステップと、
撮影を指示する指示ステップと、
上記モード設定ステップにより強制発光モードが設定されている状態で上記指示ステップにより撮影が指示された場合、上記検出ステップで検出される被写体像の明るさに応じたシャッタ速度でストロボ撮影を実行する撮影制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002291235A JP2004126288A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | カメラ、撮影方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002291235A JP2004126288A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | カメラ、撮影方法及びプログラム |
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Family
ID=32282882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002291235A Pending JP2004126288A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | カメラ、撮影方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004126288A (ja) |
-
2002
- 2002-10-03 JP JP2002291235A patent/JP2004126288A/ja active Pending
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