JP2004125338A - 給排気用のグリル - Google Patents

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Abstract

【課題】新規のグリルはもちろんのこと、既存のグリルに対しても付加装着でき、グリル内の空気通過量を任意量に調整できるようにする。
【解決手段】筒胴4の室内側の端部に多数個のルーバー壁6が平行に設けてあるグリル本体1と、グリル本体1の通気量を調整する通気調整機構とを含む。通気調整機構は、換気通路2を開閉する調整弁10と、調整弁10を開閉操作する調整具11とを含む。調整弁10は、二つ折り可能に連結した一対の弁体12で構成し、ルーバー壁6で往復スライド可能に案内支持した調整具11で開閉操作する。調整具11は、操作ノブ19と、操作ノブ19に装着固定されるスライドピース20とを含み、操作ノブ19とスライドピース20とでルーバー壁6を内外に挟持することにより、調整具11がルーバー壁6に沿ってスライド変位できる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通気量を調整するための通気調整機構を備えた給排気用のグリルに関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅用の換気システムや、空気調和システムなどに適用される給排気用のグリルは、公知であり(例えば特許文献1参照)、この種のグリルにおいて、通気量を調整可能とすることも公知である(例えば特許文献2参照)。そこでは、半円状の半割ダンパーのそれぞれをグリル本体に軸支して、開閉操作部材で押し引き操作することにより、半割ダンパーを全閉状態(通路全開)と、全開状態(通路全閉)との間で開閉できるようにしている。開閉操作部材はU字状の弾性部材からなり、その突端部が半割ダンパーに連結され、室内側の端部に操作ノブを設けてある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−294815号公報(段落番号0014、図2)
【特許文献2】
特開平10−159198号公報(段落番号0020−0025、図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2に係るグリル構造によれば、半割ダンパーを開閉操作部材で全閉状態と全開状態との間で開閉して、グリル内の通気量を大小に調整できる。しかし、半割ダンパーや開閉操作部材の組み付けスペースを確保する必要があるので、既存のグリルには適用できない。一端が軸支された半割ダンパーは、開閉操作部材で押し引き操作して開閉するが、半開放状態の半割ダンパーに風圧が作用するとき、風圧に基づく外力が開閉操作部材に直接作用し、しかも外力の方向と開閉操作部材の押し引き方向とが一致するため、半開放状態を維持するのが難しい。
【0005】
グリル本体の整流フィンの内側に配置したフィルターより内奥側には、半割ダンパーが配置されている。そのため、半割ダンパーの開閉状態を視認することができない。開閉操作部材の操作ノブの前後位置を確認することで、半割ダンパーのおおまかな開放状況を推測することはできるが、全開あるいは前閉くらいしか確認できない。さらに、開閉操作部材と半割ダンパーとの連結が外れていたとしても、レジスタを取り外してみない限りは、そのことを確認できない不便もある。
【0006】
本発明の目的は、通路を開閉する調整弁と、調整弁を開閉操作する調整具とを備えており、グリル内の空気通過量を任意量に調整できる給排気用のグリルを提供することにある。本発明の目的は、新規のグリルはもちろん、既存のグリルに対しても付加装着できる通気調整機構を備えた給排気用のグリルを提供することにある。
【0007】
本発明の目的は、調整弁を任意の半開放状態に維持でき、従ってグリル内の空気通過量を任意量に調整できる給排気用のグリルを提供することにある。本発明の目的は、グリル枠にフィルターが設けてあったとしても、調整弁の開放状態を目視によって正確に知ることができ、従って、グリルの通気量を適正に調整できる給排気用のグリルを提供することにある。本発明の目的は、調整具の変位量を正確に規定でき、従って通気量を適正に調整できる給排気用のグリルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の給排気用のグリルは、図1および図2に示すごとく、筒胴4の室内側の端部に多数個のルーバー壁6が平行に設けられているグリル本体1と、グリル本体1の通気量を調整する通気調整機構とを備えている。通気調整機構は、換気通路2を開閉する調整弁10と、調整弁10を開閉操作する調整具11とを含む。調整弁10は、二つ折り可能に連結されて、換気通路2の殆どを塞ぐ開弁姿勢と、換気通路2の殆どを開放する閉弁姿勢とに開閉できる一対の弁体12で構成されている。そして、ルーバー壁6に調整具11が往復スライド可能に案内支持れている。
【0009】
具体的には、弁体12を開閉操作する一対の調整具11を備えており、両弁体12がそれぞれ調整具11に連結されている。
【0010】
調整具11は、図3に示すごとく操作ノブ19と、操作ノブ19に装着固定されるスライドピース20とを有し、スライドピース20に各弁体12の連結片14が連結されており、操作ノブ19とスライドピース20とでルーバー壁6を内外から挟持することにより、調整具11がルーバー壁6でスライド自在に案内支持されている。
【0011】
調整弁10は、図3に示すごとく所定形状に打ち抜かれたプラスチックシートを二つ折り状に折曲げて形成した一対の弁体12と、弁体12どうしを繋ぐヒンジ部13とを含んでいる。
【0012】
隣接するルーバー壁6の間に差し込み係合されるスライド腕23が、スライドピース20に設けられており、スライドピース20を操作ノブ19に係合固定した状態において、スライド腕23がルーバー壁6を弾性変形させており、スライド腕23とルーバー壁6との摩擦抵抗によって、調整具11を任意のスライド位置に保持できる。
【0013】
ルーバー壁6には、図6に示すごとく複数個の位置決め体30が形成されており、調整具11のスライド開放位置を位置決め体30で段階的に位置決めできる。
【0014】
【発明の作用効果】
本発明では、調整弁10を二つ折り可能に連結した一対の弁体12で構成し、両弁体12の少なくとも片方を、ルーバー壁6に沿って往復スライドする調整具11で開閉操作することにより換気通路2を開閉して、グリルの通気量を調整できるようにしたので、調整具11のスライド量に比例して弁体12を開閉調整でき、グリル内の空気通過量を変更調整できる。空気の通過方向と直交するルーバー壁6に沿って調整具11をスライド操作するので、風圧によって弁体12に大きなモーメントが作用する場合にも、調整具11が先のモーメントで移動操作されるのを阻止でき、調整弁10を任意の半開放状態に維持して、グリル内の空気通過量を任意量に調整できる。
【0015】
両弁体12のそれぞれを調整具11に連結して、一対の調整具11で各弁体12を開閉操作できるようにすると、各調整具11のスライド量を任意量にすることにより、グリルを通過する空気量を多様に調整できる。必要があれば、片方の調整具11のみをスライド操作して通気量を調整することにより、空気の給排気部位をグリル開口面の偏寄した位置に設定して、好みの方向に指向させることができる。一対の調整具11の位置と、両弁体12の開放量とが一致しているので、調整具11のスライド位置を視認するだけで、弁体12の開放量を明確に知ることができ、たとえルーバー壁6の内側にフィルターが配置してあって、弁体12を覗き見ることができない場合でも、調整弁10の開閉量と、弁体12の開放量との偏りを知ることができる。
【0016】
操作ノブ19とスライドピース20とで調整具11を構成し、操作ノブ19とスライドピース20とでルーバー壁6を内外方向から挟持して、調整具11をルーバー壁6でスライド自在に案内支持すると、同じ隣接間隔のルーバー壁6を備えたグリルに通気調整機構を付加装着できるので、既存のグリルであっても通気調整機構を付加して、グリルの通気量を変更調整できる。両弁体12は、スライドピース20に連結支持されていて、グリル本体1からは完全に分離独立しているので、グリル本体1に追加工を施す必要がなく、その点でも既存のグリルに対する取付作業が簡便に行える。
【0017】
所定形状に打ち抜かれたプラスチックシートを二つ折り状に折曲げて形成した一対の弁体12と、弁体12どうしを繋ぐヒンジ部13とを含む調整弁10によれば、調整弁10の構造を極限まで簡素化して、その製作コストを減少でき、構造が簡単な分だけ故障の可能性が低下して長期使用時の信頼性を向上できる。
【0018】
操作ノブ19とスライドピース20とでルーバー壁6を内外に挟持した状態において、スライドピース20に設けたスライド腕23でルーバー壁6を弾性変形させると、スライド腕23とルーバー壁6との摩擦抵抗で調整具11を任意のスライド位置に位置保持して、調整具11が遊動スライドするのを確実に防止できるので、調整弁10を任意の半開放状態に維持できるうえ、弁体12に大きな風圧が作用する場合にも、弁体12の開放量が変化することもない。
【0019】
ルーバー壁6に複数個の位置決め体30を形成し、位置決め体30で調整具11を受け止めることにより、調整具11のスライド開放位置を段階的に位置決めできるようにすると、調整具11の変位量を所定量ずつ段階的に変更して、弁体12の開放量を正確に規定できる。従って、弁体12の開閉量を過不足なく設定して、通気量を適正に調整できるうえ、風圧によってスライドピース20がスライド変位操作されることもない。
【0020】
【実施例】
図1ないし図5は本発明に係る給排気用グリルを建物の外壁に設置して給気グリルとして使用する場合を示す。給気グリルは、グリル本体1と、グリル本体1の通気量を調整する通気調整機構とで構成する。図1において符号2は外壁を内外に貫通する円筒状の換気通路であり、その屋内側の端部にグリル本体1を嵌め込み装着してある。図示していないが、屋外側の通路端部には、水滴の侵入を防ぐフードが装着される。
【0021】
グリル本体1は円筒状の筒胴4と、筒胴4の室内側の端部外周に連続して張り出るキャップ5と、筒胴4の室内側の端部寄りに多段状に設けたルーバー壁6とを一体に成形したプラスチック成形品からなる。筒胴4の周壁の内奥側は一定間隔置きに設けたスリット7で分割されており、径方向へ弾性変形可能な嵌合片8としてある。この嵌合片8と換気通路2との摩擦によって、グリル本体1は換気通路との装着状態を維持できる。図2において一群のルーバー壁6は、筒胴4を水平に横切る状態で平行に配置してあり、その上下中央部分に通気調整機構の調整具11が装着されている。
【0022】
通気調整機構は、換気通路2を開閉する調整弁10と、調整弁10を開閉操作する調整具11とからなる。図3において調整弁10は、概ね円形に打ち抜いたポリプロピレン製のシートを垂直線に沿って均等に二つ折りして得られた一対の弁体12・12と、弁体12どうしを繋ぐヒンジ部13とを備えている。両弁体12・12はヒンジ部13を中心にして左右に開閉でき、開閉の度合いによって通気面積を変更し、換気通路2を通過する空気量を大小に調整できる。
【0023】
各弁体12の側端縁には長方形状の連結片14が一体に形成されており、その上下中央に連結穴15を打ち抜いてある。連結片14は第2ヒンジ部16を介して各弁体12と繋がっており、両者12・14は相対的に屈曲できる。先のヒンジ部13および第2ヒンジ部16は、ポリプロピレン製のシートを折り曲げてくせ付けすることにより形成してあり、折り曲げられた方向へ戻ろうとする傾向がある。
【0024】
両弁体12を円形に拡開した状態における円弧周面の直径寸法は、筒胴4の内面直径寸法より僅かに小さく設定してある(図5(b)参照)。換気通路2を弁体12で全閉した状態においても、給気できるようにするためである。
【0025】
調整具11は左右一対の操作ノブ19と、各操作ノブ19に圧嵌装着されるスライドピース20とで構成する。図3に示すように、操作ノブ19は上下に長いプラスチック成形品からなり、スライドピース20と対向する側の周面に、スライドピース20用の装着穴21が凹み形成されており、装着穴21の上下壁に係合孔22が貫通状に設けられている。図2および図4に示すように、操作ノブ19の上下長さはルーバー壁6の概ね3ピッチ分の長さに一致している。
【0026】
スライドピース20は、上下中央のスライド腕23と、スライド腕23の上下に設けた一対の係合腕24と、これら三者を繋ぐ縦基部25とを一体に形成した、E字状のプラスチック成形品からなる。任意のスライド位置において調整具11を遊動スライド不能に位置保持するために、スライド腕23の上下厚みは、隣接するルーバー壁6の上下間隔より僅かに大きく設定してある。縦基部25の外側面には、先の連結片14を掛け止め装着するための係止爪26が一体に形成されており、係合腕24の遊端寄りには、操作ノブ19の係合孔22に落ち込み係合する係合爪27が外向きに突設されている。
【0027】
通気調整機構は、グリル本体1に対して以下の要領で組み付ける。まず、調整弁10の各連結片14をスライドピース20の係止爪26に連結し、両者10・20を分離不能に一体化する。次に、スライドピース20のスライド腕23を、中央のルーバー壁6の間に内面側から差し込む。この状態を維持したまま、操作ノブ19の装着穴21にスライド腕23と係合腕24の3者を差し込み、係合爪27を係合孔22に落ち込み係合させて、操作ノブ19とスライドピース20とを一体化する。
【0028】
この組み付け状態においては、スライドピース20の上下面が上下のルーバー壁6を僅かに弾性変形させている。そのため、調整具11はルーバー壁6に沿って往復スライドできるにもかかわらず、スライド腕23とルーバー壁6との接触面における摩擦抵抗によって、任意のスライド位置を位置保持できる。従って、調整弁10に大きな風圧が作用する場合にも、弁体12の開放量が変化することはなく、調整弁10を任意の半開放状態に維持できることになる。
【0029】
調整弁10は、左右の操作ノブ19をスライド操作することにより開閉される。いま図5(a)に示すように、両操作ノブ19をルーバー壁6の中央に位置させると、両弁体12は互いに接近して閉弁姿勢となり、換気通路2を全開放する。
【0030】
逆に、図5(b)に示すように、操作ノブ19をルーバー壁6の両側端に位置させると、両弁体12は互いに拡開して開弁姿勢となり、換気通路2の殆どを塞ぐ。その場合にも、弁体12と筒胴4との間には僅かな隙間が残っており、この隙間から外気を取り入れることができる。
【0031】
操作ノブ19のスライド位置と弁体12の開閉量とは常に一致する。そのため、操作ノブ19のスライド位置を確認すれば弁体12の開放量を即座に知ることができ、そのときの通気量を正確に推測できる。とくに、ルーバー壁6の内部にフィルターが配置されている場合でも、弁体12の開放量を的確に知ることができる。
【0032】
上記のように、通気調整機構は上下に隣接するルーバー壁6を利用して装着でき、しかも調整弁10は調整具11に支持されていて、グリル本体1からは完全に分離独立している。従って、筒胴4の直径寸法およびルーバー壁6の隣接間隔が同じであれば、通気調整機構を既存のグリルに対して問題なく取り付けることができる。また、調整弁10が傷んだ場合の補修や交換も、グリル本体1を換気通路2から取り外すだけで簡単に行える。
【0033】
図6ないし図10は、本発明のそれぞれ異なる別実施例を示す。図6に示すグリルは、スライドピース20の上下の係合腕24と対向する上下一対のルーバー壁6に、多数個の位置決め突起(位置決め体)30を一定間隔おきに膨出形成してあり、操作ノブ19をルーバー壁6に沿ってスライド開閉するとき、係合腕24を位置決め突起30で受け止めることにより、弁体12の開放量を段階的に変更できる。
【0034】
このように、操作ノブ19の開放量を一定量ずつ段階的に変更できるようにしてあると、調整具11の変位量を正確に規定できる。従って、弁体12の開閉量を過不足なく設定して、通気量を適正に調整できる。風圧によってスライドピース20がスライド変位することもよく防止できる。なお、操作ノブ19は、位置決め突起30の乗越え抵抗に逆らって全開位置と全閉じ位置との間をスライド操作でき、係合腕24が位置決め突起30を乗越えるときルーバー壁6は撓み変形する。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材には同じ符号を付して、その説明を省略する。以下の実施例においても同様に扱う。
【0035】
図7の調整弁10は、射出成形品で形成して、弁体12間のヒンジ部13と、連結片14と弁体12との間の第2ヒンジ部16をそれぞれ一体成形ヒンジで形成した。この調整弁10によれば、弁体12の厚みを任意量に設定できるので、グリルを通過する空気流によって弁体12が振動するのを防ぎ、従って風切り音が発生したり、あるいは弁体12がばたつくのをよく防止できる。
【0036】
図8は位置決め体30の別実施例を示しており、ルーバー壁6に複数個の凹部を形成して位置決め体30とした。さらに、係合腕24に弾性変形可能な係合片31を設けて、係合片31が位置決め体30に落ち込み係合することによって、操作ノブ19を段階的に位置決めできるようにしてある。
【0037】
図9は換気通路2が断面四角形である場合の実施例を示す。そこでは、片方の弁体12を筒胴4に固定し、他方の弁体12を調整具11で開閉操作できるようにした。この場合には、1個の調整具11で調整弁10を開閉するので、調整具11の位置を見るだけで調整弁10開放量を確実に知ることができる。筒胴4の断面形状は、換気通路2と同様に断面四角形としておく。
【0038】
図10は調整弁10の使い方が実施例1と異なる。詳しくは、先の例とは異なり調整弁10を内外で逆向きに反転して、ヒンジ部13がルーバー壁6側を向くようにした。そのために、スライドピース20に連続して前後に長いブラケット32を突設し、その突端に調整弁10の連結片14を固定した。
【0039】
上記の実施例以外に、一対の弁体12は独立した部品からなるヒンジで開閉可能に連結することができる。弁体12は金属板でも形成することができる。調整具11は、操作ノブ19とスライドピース20との2部材で構成する必要はなく、例えば断面C字状の溝を備えた単一部材で構成することができ、その場合には調整具11をルーバー壁6に外面側から係止装着して、調整具11をルーバー壁6でスライド自在に案内支持できる。各実施例で説明したグリルは、排気用のグリルとして使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるA−A線断面図である。
【図2】給排気グリルの正面図である。
【図3】通気調整機構の分解斜視図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】調整弁の開閉状態を示す背面図である。
【図6】通気調整機構の別実施例を示す正面図である。
【図7】調整弁の別実施例を示す要部平面図である。
【図8】位置決め体の別実施例を示す断面図である。
【図9】通気調整機構の別実施例を示す横断平面図である。
【図10】通気調整機構のさらに異なる別実施例を示す横断平面図である。
【符号の説明】
1 グリル本体
2 換気通路
4 筒壁
6 ルーバー壁
10 調整弁
11 調整具
12 弁体
14 連結片
19 操作ノブ
20 スライドピース
23 スライド腕
30 位置決め体

Claims (6)

  1. 筒胴4の室内側の端部に多数個のルーバー壁6が平行に設けられているグリル本体1と、グリル本体1の通気量を調整する通気調整機構とを備えており、
    通気調整機構が、換気通路2を開閉する調整弁10と、調整弁10を開閉操作する調整具11とを含み、
    調整弁10は、二つ折り可能に連結されて、換気通路2の殆どを塞ぐ開弁姿勢と、換気通路2の殆どを開放する閉弁姿勢とに開閉できる一対の弁体12で構成されており、
    ルーバー壁6に、調整具11が往復スライド可能に案内支持されている給排気用のグリル。
  2. 弁体12を開閉操作する一対の調整具11を備えており、
    両弁体12が、それぞれ調整具11に連結されている請求項1記載の給排気用のグリル。
  3. 調整具11が、操作ノブ19と、操作ノブ19に装着固定されるスライドピース20とを有し、
    スライドピース20に各弁体12の連結片14が連結されており、
    操作ノブ19とスライドピース20とでルーバー壁6を内外から挟持することにより、調整具11がルーバー壁6でスライド自在に案内支持されている請求項1または2記載の給排気用のグリル。
  4. 調整弁10が、所定形状に打ち抜かれたプラスチックシートを二つ折り状に折曲げて形成した一対の弁体12と、弁体12どうしを繋ぐヒンジ部13とを含む請求項3記載の給排気用のグリル。
  5. 隣接するルーバー壁6の間に差し込み係合されるスライド腕23が、スライドピース20に設けられており、
    スライドピース20を操作ノブ19に係合固定した状態において、スライド腕23がルーバー壁6を弾性変形させており、
    スライド腕23とルーバー壁6との摩擦抵抗によって、調整具11を任意のスライド位置に保持できる請求項3または4記載の給排気用のグリル。
  6. ルーバー壁6に複数個の位置決め体30が形成されており、調整具11のスライド開放位置を位置決め体30で段階的に位置決めできる請求項1から4のいずれかに記載の給排気用のグリル。
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