JP2004124879A - エンジンの行程判別装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジンの上死点近傍の予定位置でパルサ信号を出力する点火パルサ12を有する。エンジンの1サイクルを等角度の4区間に分割し、前記各区間のクランク角速度を測定する手段を設ける。4区間毎に検出したクランク角速度の、1サイクルにおける変化パターンが予定のパターンであるか否かをパルサ信号に応答して判別する。4区間のクランク角速度の変化パターンが予定のパターンになっているときのパルサ信号の出力時をエンジンの圧縮上死点と判定する。4区間のクランク角速度は各区間にクランク回転時間によって代表できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの行程判別装置に関し、特に、スタータモータを備えたエンジンの行程判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの各種制御においてエンジンの行程との関連で制御用のパラメータや制御信号の出力タイミング等が決定される。そのために行程判別方法が種々考えられている。まず第1の方法として、カムシャフトの回転角度を検出するセンサとクランクセンサとを備え、両センサの出力の関係から行程を判別するものがある。
【0003】
また、第2の方法として、吸気管の圧力を検出するセンサとクランクセンサとを備え、クランク角と吸気管圧力との関係から行程を判別するものがある。この方法は特開2000−337206号公報に一例が記載されている。
【0004】
さらに、第3の方法として、エンジンサイクル中にクランク角速度が変動することに鑑み、クランク角の一定角度毎にパルス信号を出力するクランクセンサを設け、そのパルス信号の間隔を判別して行程を認識するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1の方法では、クランク角センサと別にカムシャフト用のセンサを設けなければならない。また、第2の方法では、吸気管内圧力を検出するセンサを有していないキャブレータ方式のエンジンでは新たに吸気管内圧力センサを必要とする。さらに、第3の方法において、クランクセンサは、上死点を検出するため一定区間でパルス信号が出力されない構造になっている。また、クランクセンサのパルス信号は点火時期を決定するためにも用いられるので、前記パルス信号が出力されない一定区間を変更することはできない。したがって、クランクの1回転中を通してクランクセンサの出力を検出し、その検出結果で行程を判別するというようにセンサをレイアウトすることができない。
【0006】
本発明の目的は、上記課題に鑑み、少ない数のセンサで精度良くエンジンの行程を判別することができる行程判別装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、エンジンの上死点近傍の予定位置でパルサ信号を出力する点火パルサと、エンジンの1サイクルを等角度の4区間に分割し、前記各区間のクランク角速度を測定する手段と、前記4区間毎に検出したクランク角速度の、1サイクルにおける変化パターンが予定のパターンであるか否かを前記パルサ信号に応答して判別し、該4区間のクランク角速度の変化パターンが予定のパターンになっているときのパルサ信号の出力時をエンジンの圧縮上死点と判定する手段とを具備した点に第1の特徴がある。
【0008】
また、本発明は、エンジンの上死点近傍の予定位置でパルサ信号を出力する点火パルサと、エンジンの1サイクルに対応するクランク角を等角度の4区間に分割し、前記各区間の回転時間を計測する手段と、前記各区間毎に、現在の区間と直前の区間との回転時間の増減により、増大の場合は正符号を、低減の場合は負符号を付加する手段と、前記4区間の符号が予定の並びになっているか否かを前記パルサ信号に応答して判別し、該4区間の符号が予定の並びになっているときのパルサ信号の出力時をエンジンの圧縮上死点と判定する手段とを具備した点に第2の特徴がある。
【0009】
第1および第2の特徴によれば、エンジンの爆発行程では、クランク角速度が他の行程より速く、爆発行程から後、徐々に低下していくのに鑑み、パルサ信号が出力された後、クランク角速度が増大し、その後漸減する変化パターンが検出されたとき、このパルサ信号を着火パルスと判定する。つまりこのパルサ信号が出力されたときが圧縮上死点であると判定する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る行程判別装置を適用するエンジンのスタータモータの断面図である。スタータモータ1はロータ2とステータ3とを有する。スタータモータ1は図示しないエンジンの始動手段であるとともに、エンジンが自律運転を開始した後は、該エンジンで駆動される発電機として作用する。
【0011】
ロータ2はカップ状のヨーク4と、ヨーク4をエンジンのクランク軸(図示しない)に結合するスリーブつまりハブ5と、ヨーク4の内周に沿って配置された複数のマグネット6とを含む。スリーブ5の端部外周には回転検出のための環状のセンサマグネット7が嵌挿されている。センサマグネット7は所定角度毎に極性を反転させた着磁帯(角度検出用着磁帯)と、1回転のうちの1カ所の着磁部もしくは1カ所だけ他と異なる極性に着磁された着磁帯(基準位置検出用着磁部ないし着磁帯)とを有する。
【0012】
ステータ3はステータコア8と該ステータコア8に絶縁材9を介して巻回されたステータ巻線10とを含む。ステータ巻線10は三相巻線である。ステータコア8は図示しないステータベースを介してエンジンのケーシングに固定される。ステータ3にはセンサマグネット7の角度検出用着磁帯に対向して配置される三つの第1磁気センサ11と基準位置検出用着磁部ないし着磁帯に対向して配置される第2磁気センサ12とを含むセンサパッケージ13が設けられる。
【0013】
第1磁気センサ11は所定角度毎に極性を変化させたセンサマグネット7の着磁帯に対応して所定角度毎に交番する検出信号を出力する。この検出信号はクランク角の変化に対応するので、以下、第1磁気センサ11をクランク角センサ11という。クランク角センサは、スタータモータ1のU,V,W相に対応して電気角120°の位相差を有して3個配置される。すなわち、クランク角センサ11はセンサ11U,11V,11Wからなる。
【0014】
第2磁気センサは基準位置検出用着磁部ないし着磁帯に対応して1回転毎に1回パルス信号を出力する。このパルス信号は点火時期検出用に用いられるので、以下、第2磁気センサ12を点火パルサ12という。
【0015】
センサパッケージ13はクランク角センサ11、および点火パルサ12を支持する基板14とセンサ11,12を制御部(図示せず)に接続するリード線15を含み、ボルト16でステータ3に固定される。
【0016】
図3は、前記スタータモータを含む自動二輪車用エンジンの要部システム構成図である。ECU17には、スタータモータ1の三相巻線1U,1V,1Wに結合される整流回路100と、整流回路100を構成するスイッチング素子(例えば、FET)を、クランク角センサ11U,11V,11Wの出力に従って制御するスイッチング回路200とを備える。また、ECU17には、クランク角センサ11U,11V,11W、点火パルサ12および後述の各センサの検出信号ならびにスイッチの切り替えに基づき、予定のプログラムに従って動作するマイクロコンピュータ(CPU)300を備える。
【0017】
ECU17には、メインスイッチ18,スタータスイッチ19,スタータリレー20,点火コイル21、スロットルセンサ22、速度センサ23が接続される。速度センサ23はクランク軸の1回転毎に検出信号を出力するように形成され、クランク軸の近接して配置される。点火コイル21の二次側には点火プラグ24が接続される。
【0018】
上記各部の電源としてバッテリ25が設けられ、バッテリ25からヒューズ26およびメインスイッチ18を介して各部に電流が供給される。
【0019】
図4はクランク角センサ11と点火パルサ12の出力の位相関係を示す図である。クランク角センサ11はクランク角10°毎に1回パルス信号を出力する。つまり、クランク軸が1回転すると第1磁気センサ11は36個のパルス信号を出力する。したがって、圧縮・爆発・排気・吸気の1サイクルで72パルスを出力する。クランク角10°を1ステージとして18ステージを一区切りとする測定区間(1区〜4区)を設定し、1サイクルを72ステージ4測定区間と規定する。
【0020】
一方、点火パルサ12はクランク軸の1回転毎にパルス信号を1回出力する。点火パルサ12の出力波形(矩形波に波形整形された後の波形)の立ち下がりエッジから予定されたステージ(例えば3ステージ)からステージ番号を割り振り、各計測区間毎のクランク回転時間を計測する。そして、この回転時間に基づいて点火パルサ12の出力のうち、どれが圧縮行程の着火パルスであるかを判別する。
【0021】
図5は、計測区間毎のクランク回転時間の計測例を示す図である。同図において、直前の測定区間の回転時間に対する各測定区間の回転時間の増減を判別し、回転時間が増えた場合は符号「+」、回転時間が減少した場合は符号「−」を、それぞれ記憶する。点火パルサ12の検出信号が出力される毎に直前の四つの測定区間の増減符号の並びを判別し、その符号の並びが(−、+、+、+)となっていれば、その判別時の第2磁気センサ12の出力パルスが着火パルスであると判断できる。測定時間が徐々に長くなっているということはクランク角速度が低減していることを意味し、エンジンの1サイクル中に徐々に負荷が大きくなって圧縮行程の着火タイミングで負荷が最大となるエンジンの特性に合致する。
【0022】
図6,図7は行程判別のフローチャートである。図6のステップS1では、イグニッションオンになったか判断する。この判断が肯定ならばステップS2に進み、2回転分のクランク角を10度毎に分割し、1〜72ステージのナンバリングを行う。ステップS3では、エンジン回転数Neがアイドル回転数Ni以上で目標回転数Nt以下の範囲にあるか判断する。ステップS3が肯定ならばステップS4でクランクの回転方向が正回転か判断する。ステップS4が肯定ならばステップS5に進んで点火パルサ12の出力(点火パルス)がマイナス(−)側に立ち上がったか判断する。ステップS5が肯定ならばステップS6に進み、点火パルスのマイナス側への立ち上がりから予定ステージ(例えば3ステージ)経過したか判断する。ステップS6が肯定ならば、行程判別のためのクランク回転時間判断のための条件が成立したと判定し、図7のステップS7に進む。
【0023】
図7のステップS7では、フラグF1〜F4をクリア(=0)する。フラグF1は1区間(18ステージ)の回転に要した時間が前区間より減少した場合にセット(=1)されるフラグである。一方、フラグF2〜F4は1区間の回転に要した時間が前区間の時間より増大したときにセットされるフラグである。
【0024】
ステップS8では、クランク角が第1ステージから18ステージ(クランク角180°)進んだ時間Aを計測してメモリに保持する。続いて、ステップS9では前区間(直前サイクルの第4区)の時間Dの計測記録があるか否かを判断する。最初は前データがないので、ステップS12に進む。前データがある場合は、ステップS10に進み、時間Aから時間Dを減算し、その値がマイナスかどうかを判別する。この判断が肯定ならばステップS11に進んでフラグ(マイナスフラグ)F1を立てる。
【0025】
ステップS12では、次の18ステージ分をクランク角が変化する時間Bを計測してメモリに保持する。ステップS13では、時間Bから時間Aを減算し、その値がプラスかどうかを判別する。この判断が肯定ならばステップS14に進んでフラグ(プラスフラグ)F2を立てる。ステップS13が否定ならばステップS15に進む。
【0026】
ステップS15では、全フラグF1〜F4がセットされたか否かを判別する。全てのフラグがセットされているのは、ステップS14の処理の時点でその区間を含む最新4区間の時間増減を示す符号の並びが(−、+、+、+)になったときである。この並びは図5に示した例と同じである。すなわち、ステップS15が肯定ならばそれから4区間前の区間時間の計測開始時が圧縮行程の最後、つまり圧縮上死点(TDC)であると判定される(ステップS23)。つまりそのときのパルサ信号が着火パルスである。
【0027】
最初は全フラグをセットする判断が済んでいない(最大でもフラグF1とF2とがセットされているだけである)のでステップS15は否定となる。ステップS15が否定の場合はステップS16に進む。
【0028】
ステップS16では、次の18ステージ分をクランク角が変化する時間Cを計測してメモリに保持する。ステップS17では、時間Cから時間Bを減算し、その値がプラスかどうかを判別する。この判断が肯定ならばステップS18に進んでフラグ(プラスフラグ)F3を立てる。ステップS17が否定ならばステップS19に進む。
【0029】
ステップS19では、次の18ステージ分をクランク角が変化する時間Dを計測してメモリに保持する。ステップS20では、時間Dから時間Cを減算し、その値がプラスかどうかを判別する。この判断が肯定ならばステップS21進んでフラグ(プラスフラグ)F4を立てる。ステップS20が否定ならばステップS8に進む。
【0030】
ステップS22では、フラグF1〜F4がすべてセットされているか否かを判断する。ステップS22が肯定ならば、ステップS24に進んでそのときのパルサ信号が着火パルスであると判定する。ステップS15の判断と同様、最初は全フラグをセットする判断が済んでいないのでステップS22は否定となる。ステップS22が否定の場合はステップS8に進む。
【0031】
2回目以後の各時間A,B,C,Dの計測が行われると、先に保持されている値は最新の計測結果で更新される。
【0032】
図1は、行程判別装置の要部機能を示すブロック図である。時間A計測部27は1サイクル中の第1区のクランク軸回転時間を測定する。同様に、時間B計測部28は第2区、時間C計測部29は第3区、時間D計測部30は第4区のクランク軸回転時間をそれぞれ測定する。第1減算部31は第2区の時間から第1区の時間を減算し、第2減算部32は第3区の時間から第2区の時間を減算する。また、第3減算部33は第4区の時間から第3区の時間を減算し、第4減算部34は次に検出された第1区の時間から第4区の時間を減算する。
【0033】
第1符号メモリ35、第2符号メモリ36、第3符号メモリ37、および第4符号メモリ38は、それぞれ第1減算部31、第2減算部32、第3減算部33、および第4減算部34の減算結果の正負符号を記憶する。並び判別部39は第1符号メモリ35から第4符号メモリ38までの符号の並びを、第2減算部32による減算が終わった時点と第4減算部34による減算が終わった時点とで判別する。すなわち、第2減算部32による減算が終わった時点で、第1符号メモリ35〜第4符号メモリ38の符号の並びが判断される。そして、判断の結果、符号の並びが(−、+、+、+)であった場合に、該符号の並びの判断から4区間前のパルサ信号が着火パルスと判断される。
【0034】
一方のパルサ信号が着火パルスと判定されれば、同時に他方のパルサ信号は捨て火パルスと判定できる。判定が完了すると確定フラグを立てて着火パルスを確定する。なお、上記判定を随時実行し、着火パルスが連続2回検出されると、前記確定フラグにかかわらず、着火パルスを更新する。
【0035】
また、着火パルスが確定すると、その立ち上がりエッジを基準にしてステージのナンバリングを行う。そしてそのステージ番号は、スタータモータの正転および逆転に応じてインクリメントまたはデクリメントし、常に現在のステージ番号を把握しておく。エンジン回転数が前記回転数Nt以上になってステージが確定できない場合は、エンジン回転数が該回転数Nt以下になったときに着火パルスをもとに再度ナンバリングを行う。
【0036】
着火パルスのプラス側への立ち上がりエッジがステージ番号「0」からずれている場合は、ナンバリングを更新するのがよい。この場合、ナンバリングの更新はエンジン回転数がアイドル回転数Ni以上で、基準回転数Nt以下の範囲で行う。
【0037】
上記実施形態では、4つの区間をクランクが回転するのに要する時間の変化パターンに基づいて圧縮上死点を検出するようにした。これは、4つの区間のクランク角速度を時間で代表させたものであり、時間の変化パターンに代えてクランク角速度の変化パターンが予定のパターンであるか否かによって圧縮上死点を判定してもよい。
【0038】
【発明の効果】
請求項1および請求項2の発明によれば、予定区間毎のクランク角速度の、1サイクル中の変化パターンに基づいて、1サイクル中に2回出力されるパルサ信号のうち一方を圧縮上死点近傍で出力される着火パルスであると判定できる。この判定は、クランク角センサが出力する一定クランク角毎の信号間隔をタイマ手段などで計測し、その計測結果を点火パルサの出力毎に処理することによって行える。したがって、従来からエンジンの制御に通常に使用されるセンサとは別個に専用のセンサを設けることなく、正確にエンジンの行程を判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る行程判別装置の要部機能を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る行程判別装置を適用するエンジンのスタータモータの断面図である。
【図3】スタータモータを含む自動二輪車用エンジンの要部システム構成図である。
【図4】クランク角センサと点火パルサの出力の位相関係を示す図である。
【図5】計測区間毎のクランク回転時間の計測例を示す図である。
【図6】行程判別のフローチャート(その1)である。
【図7】行程判別のフローチャート(その2)である。
【符号の説明】
1…モータ、 2…ロータ、 3…ステータ、 4…ヨーク、 5…スリーブ、6…ロータマグネット、 7…センサマグネット、 10…ステータ巻線、 11…クランク角センサ、 12…点火パルサ、 27…時間A計測部、 28…時間B計測部、 29…時間C計測部、 30…時間D計測部、 31…第1減算部、 32…第2減算部、 33…第3減算部、 34…第4減算部、 35…第1符号メモリ、 36…第2符号メモリ、 37…第3符号メモリ、 38…第4符号メモリ、 39…並び判別部
Claims (2)
- エンジンの上死点近傍の予定位置でパルサ信号を出力する点火パルサと、
エンジンの1サイクルを等角度の4区間に分割し、前記各区間のクランク角速度を測定する手段と、
前記4区間毎に検出したクランク角速度の、1サイクルにおける変化パターンが予定のパターンであるか否かを前記パルサ信号に応答して判別し、該4区間のクランク角速度の変化パターンが予定のパターンになっているときのパルサ信号の出力時をエンジンの圧縮上死点と判定する手段とを具備したことを特徴とするエンジンの行程判別装置。 - エンジンの上死点近傍の予定位置でパルサ信号を出力する点火パルサと、
エンジンの1サイクルに対応するクランク角を等角度の4区間に分割し、前記各区間の回転時間を計測する手段と、
前記各区間毎に、現在の区間と直前の区間との回転時間の増減により、増大の場合は正符号を、低減の場合は負符号を付加する手段と、
前記4区間の符号が予定の並びになっているか否かを前記パルサ信号に応答して判別し、該4区間の符号が予定の並びになっているときのパルサ信号の出力時をエンジンの圧縮上死点と判定する手段とを具備したことを特徴とするエンジンの行程判別装置。
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