JP2004123055A - 車両盗難通報装置 - Google Patents

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内藤 教博
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Abstract

【課題】アンテナ故障の検査のために無駄な電力が消費されることなく、外部の装置が破壊されても速やかに車両の盗難を通報する車両盗難通報装置を得る。
【解決手段】待ち受け時に外部アンテナ14,15から受信される電波の電界強度を測定する電界強度測定手段17と、過去に測定された電界強度に対して車両の盗難が発生した後に測定された電界強度の方が所定値以上低下した場合に外部アンテナ14,15が故障したと判定するアンテナ故障判定手段20と、外部アンテナ14,15の故障が判定された場合に、車両の盗難を通報する通信手段13との接続を外部アンテナ14,15から内蔵アンテナ16に切り替えるスイッチSW3を制御する通信制御手段21とを備えた。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両が盗難された場合に無線機を用いて警備会社に通報する車両盗難通報装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の緊急通信用アンテナでは、主アンテナと副アンテナの2本のアンテナが準備されている。各アンテナは、受信電波強度のレベルが検出され、主アンテナと副アンテナの受信電波強度レベルの差が極端に大きい場合に、受信電波強度レベルの低い方のアンテナが故障と判断され、通信に使用しないようにする。一方、受信電波強度レベルの高い方のアンテナは正常と判断され、通信に用いられる(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のメーデーシステム用装置では、装置外部に2本のアンテナが準備されている他、装置内部にもアンテナが準備されている。この装置では、通報時に各アンテナの個々に予備送信を行い、その時の電波反射レベルを検出する。電波反射レベルが高い場合、そのアンテナは壊れていると判断し、通信には使用しないようにする(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−251982号公報
【特許文献2】
特開平11−177462号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の緊急通信用アンテナは以上のように構成されているので、両方のアンテナが泥棒に壊された場合、両方のアンテナの受信電波強度レベルが低くなり、受信電波強度レベルの差が大きくならず、アンテナの故障を判断することができない課題があった。
また、従来のメーデーシステム用装置は、確実にアンテナの故障を判断できるが、アンテナ故障の検査のために予備送信を行うので、電力を大きく消費してしまう。例えば、バッテリー残量が低下している場合においても、アンテナ故障の検査のために予備送信を行ってしまい、通報に必要となる送信以外に電力が費やされ、無駄が生じてしまう課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、アンテナ故障の検査のために無駄な電力が消費されることなく、外部の装置が破壊されても速やかに車両の盗難を通報する車両盗難通報装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る車両盗難通報装置は、待ち受け時に外部アンテナから受信される電波の電界強度を測定する電界強度測定手段と、過去に測定された電界強度に対して車両の盗難が発生した後に測定された電界強度の方が所定値以上低下した場合に外部アンテナが故障したと判定するアンテナ故障判定手段と、外部アンテナの故障が判定された場合に、車両の盗難を通報する通信手段との接続を外部アンテナから内蔵アンテナに切換える接続切換手段とを備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による車両盗難通報装置を示す構成図であり、図において、車両盗難通報装置1は、車両に設けられ、車両が盗難された場合に通報センターに盗難通報するものである。
盗難検知手段2は、人の接近または窓ガラスの破壊等を検知するものである。これには、赤外線センサを用いたエリアセンサ、または、加速度センサを利用した衝撃センサ等が用いられる。そして、これらを単独もしくは複数組み合せたり、複数個使用したりすることで、何者かが破壊等の手段により車両に侵入しようとしていることを検知する。
信号入力手段3は、その盗難検知手段2からの信号を受信し、盗難判定手段4は、その入力される信号のレベルが閾値格納手段5に格納された閾値よりも大きいか否かを判断し、大きい場合に車両に何者かが侵入し、盗難されたことを判定するものである。
GPS6は、自動車位置データを出力し、位置情報判定手段7は、GPS6から入力される自動車位置データと位置情報格納手段8に格納された前回の自動車位置データと比較し、一定以上の移動があったか、または、一定以上の角度の変化があった場合に新たな自動車位置データと判断して位置情報格納手段8に格納するものである。
車両情報格納手段9は、車両固有の情報(ID等)や車の色等の車両情報を格納するものであり、通報センター電話番号格納手段10は、通報センターの電話番号を格納するものである。通報カウンタ12は、通報している時間を測定するものである。通信手段13は、例えば、移動電話によって構成され、通報センターに車両の盗難を通報するものである。
【0008】
外部アンテナ14,15および内蔵アンテナ16は、通信手段13が無線通信を行うためのものであり、スイッチ(アンテナ切り替え手段)SW1〜SW3により切り替え自在にされている。電界強度測定手段17は、待ち受け時に基地局から外部アンテナ14または外部アンテナ15を通じて受信される電波の電界強度を測定するものであり、電界強度格納手段18は、その電界強度測定手段17から得られた電界強度データを格納するものである。判定閾値格納手段19は、外部アンテナ14または外部アンテナ15の故障判定するための閾値を格納したものである。アンテナ故障判定手段20は、スイッチSW1,SW2を制御すると共に、外部アンテナ14を通じて受信される電波の電界強度と外部アンテナ15を通じて受信される電波の電界強度との大小比較に応じて、外部アンテナ14および外部アンテナ15のうちの一方の接続を選択したり、電界強度格納手段18に格納された過去の電界強度データと電界強度測定手段17から得られた最新の電界強度データとの差と、判定閾値格納手段19に格納された故障判定するための閾値との比較に応じて、外部アンテナ14および外部アンテナ15の故障を判定するものである。
【0009】
通信制御手段21は、盗難判定手段4からの指示に応じて、通信手段13に通報センターの電話番号で発信させ、その通報センターに接続された場合に、位置情報格納手段8に格納された自動車位置データ、および車両情報格納手段9に格納された車両情報等を送信させる。また、アンテナ故障判定手段20によって外部アンテナ14および外部アンテナ15の故障が判定された場合に、スイッチSW3を内蔵アンテナ16側に接続されるように制御するものである。
車のバッテリー22は、車両盗難通報装置1の電源として用いられるものであり、内蔵電池23は、車のバッテリー22が破壊されたり、取り外されたりする等、電圧が所定値よりも低下した場合に、その電源のバックアップ用として用いられるものである。電源切り替え手段24は、ダイオード等で構成され、車のバッテリー22と内蔵電池23との切り替えを自動的に行い、回路の電源25に電源を供給するものである。これにより、泥棒が車のバッテリー22を取り外しても、電源が内蔵電池23に切り替わり、通報が可能となる。
入力手段26は、閾値格納手段5、車両情報格納手段9、通報センター電話番号格納手段10および判定閾値格納手段19に外部から情報を入力可能にしたものであり、キーボード、リモコン、またはタッチパネル等によって構成されたものである。また、表示手段27は、それらの格納された情報を表示するものであり、モニタ、ランプ、またはブザー等によって構成されたものである。
【0010】
なお、信号入力手段3は、盗難検知手段2からの信号がアナログである場合は、デジタルに変換するA/Dコンバータ機能を備えても良い。
また、盗難判定手段4は、例えば、信号入力手段3経由で盗難検知手段2から得た信号の値が、閾値格納手段5に記憶された値を越える場合に、言い換えれば、過大な加速度(衝撃)が車両に加わった時に盗難されたと判断する。この判断は、一意的な閾値越えで判断する他、時間に対する変化の度合い、ある時間間隔における値の変化の様子(波形によるパターンマッチング)等の手法を用いて行っても良い。また、判断のために使用したデータを閾値格納手段5に記憶することもできる。
さらに、位置情報判定手段7は、GPS6から得られる位置情報データに含まれるノイズを平均化等の処理で減らし、自車位置の確定を行い、位置情報格納手段8に記憶させるものとする。
【0011】
次に動作について説明する。
図2および図3はこの発明の実施の形態1による車両盗難通報装置の処理を示すフローチャートである。この図2および図3の処理は、主にアンテナ故障判定手段20および通信制御手段21で行われるものであるが、その他の構成によって行うようにしても良い。
この実施の形態1では、外部アンテナ14,15の電界強度測定と、盗難されたか否かの判断を、1分間隔で行う(ステップST1〜ST7)。
まず、スイッチSW1,SW2をOFFに、また、通信制御手段21によりスイッチSW3の位置をBにした後、1分間経過したかカウントする(ステップST1,ST2)。1分間経過後に、スイッチSW1をONにし(ステップST3)、外部アンテナ14の電界強度を電界強度測定手段17により測定し、電界強度格納手段18にp1(last)として格納する(ステップST4)。次に、スイッチSW1をOFF、スイッチSW2をONにし(ステップST5)、外部アンテナ15の電界強度を電界強度測定手段17により測定し、電界強度格納手段18にp2(last)として格納する(ステップST6)。
外部アンテナ14,15の電界強度の測定後は、盗難判定手段4からの盗難判定を待つ(ステップST7)。盗難判定手段4では、信号入力手段3経由で盗難検知手段2からの信号を常に監視し、その入力信号のレベルが閾値格納手段5に格納された閾値よりも大きい場合に盗難発生と判定するものである。盗難が認められなかった場合にはステップST1に戻り、外部アンテナ14,15の電界強度測定を行い、p1(last)およびp2(last)を更新すると共に、盗難判定を繰り返し実行する。
【0012】
ステップST7で盗難発生と判定された場合に、外部アンテナ14,15の故障判定の優先順位を付けるために、外部アンテナ14,15の最新の電界強度データを得る(ステップST8〜ST11)。
スイッチSW1をON、スイッチSW2をOFFにし、通信制御手段21によりスイッチSW3の位置をBにして(ステップST8)、盗難発生後の外部アンテナ14の電界強度を電界強度測定手段17により測定し、電界強度格納手段18にp1(now)として格納する(ステップST9)。次に、スイッチSW1をOFF、スイッチSW2をONにし(ステップST10)、盗難発生後の外部アンテナ15の電界強度を電界強度測定手段17により測定し、電界強度格納手段18にp2(now)として格納する(ステップST11)。
【0013】
次に、アンテナ故障判定手段20は、電界強度格納手段18に格納された電界強度データの内で、最新のもの(p1(now)とp2(now))を比較し(ステップST12)、現状として一番電界強度が高いものを優先して故障判定を行う。
ここで、ステップST12において、盗難発生後の外部アンテナ14の電界強度の方が盗難発生後の外部アンテナ15の電界強度よりも高いと判定された場合には、外部アンテナ14の故障判定を優先する。そして、電界強度格納手段18に格納され過去に測定された外部アンテナ14の電界強度p1(last)と盗難発生後に測定された外部アンテナ14の電界強度p1(now)とを比較し、その差が例えば5以上低下した場合に、外部アンテナ14が故障したと判定する(ステップST13)。なお、閾値の5は、判定閾値格納手段19に格納されている。ステップST13において、正常と判定された場合には、外部アンテナ14を通信手段13に接続するために、スイッチSW1をON、スイッチSW2をOFFにし、通信制御手段21によりスイッチSW3の位置をAにする(ステップST14)。
その後、通信制御手段21は、通報に要する時間を測定する通報カウンタ12を動かす(ステップST23)。そして、選ばれた正常な、且つ電界強度が高いアンテナと通信手段13とを用いて盗難通報を行う(ステップST24,ST25)。その際は、位置情報格納手段8から自車位置を、車両情報格納手段9から車両情報を得て(ステップST24)、通報センター電話番号格納手段10に格納された電話番号に電話をし、本情報と共に盗難されたことを通知する(ステップST25)。通知後は、正常な通報が行えたか否かを判定する(ステップST26)。通報の際、最後に通報センターから送られてくる通報完了信号を得て、且つ通報カウンタ12でカウントされる通報時間が所定の時間内であった時に、通報が正常に終了したとする。
通報が正常終了した場合、本装置は停止するが、通報センターから通報完了信号が得られなかった場合や、通報時間が所定の時間を超えた場合は、通報が正常終了しなかった(通報中に外部アンテナが壊された)と判断して、処理をステップST8に戻し、再度、盗難発生後の外部アンテナの電界強度を測定し、正常なアンテナを決定し、通報が正常に終了するまで、本処理を繰り返す。
【0014】
また、ステップST13の故障判定で、外部アンテナ14が故障したと判定された場合には、電界強度格納手段18に格納され過去に測定された外部アンテナ15の電界強度p2(last)と盗難発生後に測定された外部アンテナ15の電界強度p2(now)とを比較し、その差が例えば5以上低下した場合に、外部アンテナ15が故障したと判定する(ステップST15)。ステップST15で正常と判定された場合には、外部アンテナ15を通信手段13に接続するために、スイッチSW1をOFF、スイッチSW2をONにし、通信制御手段21によりスイッチSW3の位置をAにする(ステップST16)。その後は、外部アンテナ14が正常と判定された場合と同様に、ステップST23〜ST26の処理を行う。
また、ステップST15で外部アンテナ15が故障したと判定された場合には、本装置の内部に設けられ、壊すことができない内蔵アンテナ16を通信手段13に接続するために、スイッチSW1をOFF、スイッチSW2をOFFにし、通信制御手段21によりスイッチSW3の位置をBにする(ステップST17)。その後は、外部アンテナ14,15が正常と判定された場合と同様に、ステップST23〜ST26の処理を行う。
なお、本装置では、内蔵アンテナ16に効果的に電波が届くように、且つ内蔵アンテナ16から発射された電波が基地局に届きやすくするために、本体ケースの一部または全部を電波を通しやすい樹脂で成形するようにしても良い。
ステップST18〜ST22は、ステップST12において、盗難発生後の外部アンテナ14の電界強度よりも盗難発生後の外部アンテナ15の電界強度の方が高いと判定され、外部アンテナ14の故障判定を優先した場合であり、基本的な流れは、ステップST13〜ST17と同じなので、説明は割愛する。
【0015】
以上のように、この実施の形態1によれば、外部アンテナ14,15のうちの電界強度の高い方、すなわち性能が高い外部アンテナを優先して通信に用いることができる。
また、外部アンテナ14,15のうちの優先順位の高い方から外部アンテナの故障を判定することから、優先された外部アンテナが正常と判定された場合には、優先順位の低い方の外部アンテナの故障を判定する必要がなく、無駄な判定処理を防ぐことができる。
さらに、待ち受け時に受信される電波の電界強度から外部アンテナ14,15の優先順位および故障を判定するので、頻繁に判定を行っても無駄に電力を消費することはない。
さらに、外部アンテナ14,15の両外部アンテナが故障の場合には、車両盗難通報装置の内部に設けられ、壊すことができない内蔵アンテナ16を通信に用いることができ、盗難により両外部アンテナが破壊されても、内蔵アンテナ16により速やかに盗難を通報することができる。
さらに、車両盗難通報装置の本体ケースの一部または全部を電波を通しやすい樹脂で成形するようにしたことにより、内蔵アンテナ16と基地局間の電波の送受を効率良く行うことができる。
【0016】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2による車両盗難通報装置を示す構成図であり、図において、電源切り替え手段31は、車のバッテリー22と内蔵電池23との切り替えを自動的に行い、回路の電源25に電源を供給するものである。これにより、泥棒が車のバッテリー22を取り外しても、電源が内蔵電池23に切り替わり、通報が可能となる。
情報信号線36は、電源切り替え手段31により、車のバッテリー22から内蔵電池23に切り替えが行われた場合、また、内蔵電池23の電圧が十分ではないと判定された場合に、その旨の信号を通信制御手段21に伝送するものである。その他の構成については、図1と同一である。
【0017】
図5は電源切り替え手段の詳細を示す構成図であり、図において、バッテリー電圧測定手段32は、車のバッテリー22の電圧を測定し、電池電圧測定手段33は、内蔵電池23の電圧を測定するものである。
電池切り替え判定手段34は、電池電圧測定手段33によって測定された内蔵電池23の電圧が電池切り替え閾値格納手段35に格納された電圧閾値よりも低下した場合に、内蔵電池23には本車両盗難通報装置1を動作させるのに十分な電圧を発生することができないと判定して、情報信号線36を通じて通信制御手段21にその旨の信号を伝送する。その信号が伝送された通信制御手段21では、内蔵電池23の電池交換を促す表示を表示手段27に表示したり、通信手段13を用いた盗難通報時に他の情報と共に内蔵電池23の電圧が低下している旨を連絡する。
また、電池切り替え判定手段34は、バッテリー電圧測定手段32によって測定された車のバッテリー22の電圧が電池切り替え閾値格納手段35に格納された電圧閾値よりも低下した場合に、車のバッテリー22には本車両盗難通報装置1を動作させるのに十分な電圧を発生することができないと判定して、スイッチSW4の位置をAからBに切り替え、車のバッテリー22から内蔵電池23に切り替える。この情報は、情報信号線36を通じて通信制御手段21に伝送され、通信制御手段21では、通信手段13を用いた盗難通報時に他の情報と共に車のバッテリー22から内蔵電池23に切り替えた旨を通報センターに連絡する。このことにより、通報センターでは、車両盗難通報装置1の電源の状態を把握することができると共に、泥棒が車両盗難通報装置1の電源をOFFにするために、車のバッテリー22を破壊または車のバッテリー22の車両盗難通報装置1への接続を断つ工作を働いていることを知ることができる。
【0018】
以上のように、この実施の形態2によれば、電池切り替え判定手段34が内蔵電池23の電圧が低下したと判定した場合に、表示手段27に内蔵電池23の電池交換を促す表示をすることができ、利用者は内蔵電池23の電池交換を的確に行うことができる。また、盗難通報時に通報センターに連絡することにより、通報センターでは、内蔵電池23の消耗が進んでいることを認識することができる。
また、電池切り替え判定手段34が車のバッテリー22の電圧が低下したと判定した場合に、車のバッテリー22からバックアップ用の内蔵電池23に切り替えることができる。内蔵電池23は本車両盗難通報装置1に内蔵されているので、車のバッテリー22のように泥棒によって取り外されることはない。また、盗難通報時に通報センターに連絡することにより、通報センターでは、泥棒が車のバッテリー22に対して何らかの工作を働いていることを認識することができる。
【0019】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3によるコネクタ接続状態判定手段を示す構成図であり、図において、コネクタ41は、車両盗難通報装置1側に設けられ、コネクタ42は、車のバッテリー22側に設けられ、ショート部43は、そのコネクタ42に設けられたものである。
抵抗44は、電源および部位A間に設けられ、抵抗45,46は、直列接続され、電源およびグランド間に設けられたものである。
OPアンプ47は、抵抗45,46間の電位と部位Aの電位との比較に応じてコネクタ41,42の接続または非接続を判定するものである。
電池切り替え判定手段48は、OPアンプ47によりコネクタ41,42が接続されていないと判定され、且つ車のバッテリー22の電圧が電圧閾値よりも低下した場合に、その車両盗難通報装置1の電源を車のバッテリー22から内蔵電池23に切り替えると共に、その内蔵電池23への切り替え情報を車両の盗難通報時に通報可能なように通信制御手段21に伝送するものである。その他の構成については、図4と同一である。
【0020】
次に動作について説明する。
コネクタ接続状態判定手段は、車のバッテリー22と車両盗難通報装置1とを電気的に接続するコネクタ41,42の接続または非接続を判定するものである。
OPアンプ47の+端子には、電圧V1を抵抗45,46で分圧した電位が常時加えられる。OPアンプ47の−端子には、コネクタ41,42が接続された状態ではグランドの電位が加えられ、コネクタ41,42が非接続の状態では電圧V1が加えられる。
したがって、OPアンプ47の出力端子からは、コネクタ41,42が接続された状態では“H”レベルの信号が出力され、コネクタ41,42が非接続の状態では“L”レベルの信号が出力される。
これによって、電池切り替え判定手段48では、車のバッテリー22の電圧の低下の原因がコネクタ41,42の非接続であるか否かを認識することができる。
ここで、電池切り替え判定手段48では、コネクタ41,42が外されて車のバッテリー22の電圧が低下した場合には、泥棒が車両盗難通報装置1の動作を止めるために行ったものとして、上記実施の形態2と同様に車のバッテリー22からバックアップ用の内蔵電池23に切り替えると共に、通報センターに泥棒が車のバッテリー22に対して何らかの工作を働いていることを連絡する。
また、電池切り替え判定手段48では、コネクタ41,42が外されていないのに車のバッテリー22の電圧が低下した場合には、車のメンテナンス時のバッテリー交換と判断し、内蔵電池23への切り替えを行わず、通報センターにも連絡しないようにする。このようにして、車のメンテナンス時に内蔵電池23への切り替えを防ぎ、内蔵電池23の無駄な消費を抑えることができる。
【0021】
以上のように、この実施の形態3によれば、コネクタ接続状態判定手段によって、車のバッテリー22と車両盗難通報装置1とを電気的に接続するコネクタ41,42の接続または非接続を判定することができる。
また、この情報を電池切り替え判定手段48に伝送することにより、電池切り替え判定手段48では、車のバッテリー22の電圧の低下の原因がコネクタ41,42の非接続であるか否かを認識することができ、コネクタ41,42の非接続である場合には、内蔵電池23に切り替えると共に通報センターに連絡し、コネクタ41,42が外されていない場合には、車のメンテナンス時のバッテリー交換と判断することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、待ち受け時に外部アンテナから受信される電波の過去に測定された電界強度に対して車両の盗難が発生した後に測定された電界強度の方が所定値以上低下した場合に外部アンテナが故障したと判定し、外部アンテナから内蔵アンテナに切換えるように構成したので、外部アンテナの故障の検査のために待ち受け時に受信される電波を用いることから、無駄な電力が消費されることなく、外部アンテナが破壊されても切換えられた内蔵アンテナにより速やかに車両の盗難を通報することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による車両盗難通報装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による車両盗難通報装置の処理を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態1による車両盗難通報装置の処理を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態2による車両盗難通報装置を示す構成図である。
【図5】電源切り替え手段の詳細を示す構成図である。
【図6】この発明の実施の形態3によるコネクタ接続状態判定手段を示す構成図である。
【符号の説明】
1 車両盗難通報装置、2 盗難検知手段、3 信号入力手段、4 盗難判定手段、5 閾値格納手段、6 GPS、7 位置情報判定手段、8 位置情報格納手段、9 車両情報格納手段、10 通報センター電話番号格納手段、12 通報カウンタ、13 通信手段、14,15 外部アンテナ、16 内蔵アンテナ、17 電界強度測定手段、18 電界強度格納手段、19 判定閾値格納手段、20 アンテナ故障判定手段、21 通信制御手段、22 車のバッテリー、23 内蔵電池、24,31 電源切り替え手段、25 回路の電源、26 入力手段、27 表示手段、32 バッテリー電圧測定手段、33 電池電圧測定手段、34,48 電池切り替え判定手段、35 電池切り替え閾値格納手段、36 情報信号線、41,42 コネクタ、43 ショート部、44〜46 抵抗、47 OPアンプ、SW1〜SW3 スイッチ(アンテナ切り替え手段)、SW4 スイッチ。

Claims (4)

  1. 待ち受け時に外部アンテナから受信される電波の電界強度を測定する電界強度測定手段と、
    上記電界強度測定手段により過去に測定された電界強度に対して車両の盗難が発生した後に測定された電界強度の方が所定値以上低下した場合に上記外部アンテナが故障したと判定するアンテナ故障判定手段と、
    上記アンテナ故障判定手段により上記外部アンテナの故障が判定された場合に、車両の盗難を通報する通信手段との接続を上記外部アンテナから内蔵アンテナに切り替えるアンテナ切り替え手段とを備えた車両盗難通報装置。
  2. 一部または全部が電波を通しやすい樹脂で成形された本体ケースを備えたことを特徴とする請求項1記載の車両盗難通報装置。
  3. 当該車両盗難通報装置の電源として用いられる車のバッテリーの電圧が所定値よりも低下した場合に、その電源を車のバッテリーから内蔵電池に切り替える電池切り替え判定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両盗難通報装置。
  4. 当該車両盗難通報装置の電源として用いられる車のバッテリーのコネクタの接続状態を判定するコネクタ接続状態判定手段と、
    上記コネクタ接続状態判定手段によりコネクタが接続されていないと判定され、且つ上記車のバッテリーの電圧が所定値よりも低下した場合に、その電源を車のバッテリーから内蔵電池に切り替えると共に、その内蔵電池への切り替え情報を車両の盗難通報時に通報可能なように通信手段側に伝送する電池切り替え判定手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の車両盗難通報装置。
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