JP2004122797A - 荷重センサ用取付部材 - Google Patents

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Kenichi Kawaguchi
川口 賢一
Yoji Nakasaki
中▲崎▼ 洋二
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Abstract

【課題】車軸の強度を低下させることなく荷重センサを車軸に取り付けることができる荷重センサ用取付部材を提供する。
【解決手段】車両の車軸に該車両にかかる荷重を測定する荷重センサを取り付けるために用いられる荷重センサ用取付部材であって、前記荷重センサを取り付け可能な幅及び長さで形成された基台と、前記基台の前記幅及び長さを下回る幅及び長さで各々形成され該基台から延設された複数の脚片とを有し、前記各脚片の先端は、前記車軸の表面に溶着された後、前記荷重センサの前記基台への取り付け前に再加熱されることで、該溶着の際の加熱により前記車軸に発生した脆さが該車軸から除去された状態で、前記車軸に対して固定されていることを特徴とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷重センサ用取付部材に関し、より詳細には、車両の車軸に該車両にかかる荷重を測定する荷重センサを取り付けるために用いられる荷重センサ用取付部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の積載重量の計測は、主としてトラック等の大型車両を対象とし、例えば過積載による横転等の交通事故や車両劣化の促進を防ぐ目的で行われている。在来の車両の積載重量計測は、俗に看貫(かんかん)と呼ばれる台秤に計測対象の車両を載せて行っていたが、施設が大掛かりで広い設置スペースを必要とするため、設置できる台秤の台数が制限され多くの車両を計測することができない他、設置コストが嵩んでしまう。
【0003】
そこで、近年では、車両自体に搭載して積載重量を計測する自重計が提供されている。車両搭載型の従来の自重計では、例えば、荷台フレームの前後左右箇所とフロント、リアの両アクスル(車軸)の左右両端部との間に介設される円弧状のリーフスプリングに、例えばひずみ式ゲージセンサ等、荷重センサを取り付け、前後左右の各センサに掛る荷重に比例するそれら各センサの出力の合計により積載重量を計測するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した荷重センサは車軸に直接溶接により固定していたため、その車軸の溶接部が硬化してしまい、溶接部の強度が低下してクラック等が発生してしまうと、車軸の強度も低下してしまう可能性があった。つまり、溶接によって車軸の溶接部が脆くなってしまい、車軸が破損してしまう畏れがあった。
【0005】
また、荷重センサの車軸に対する溶接箇所を再加熱することで、車軸に生じた脆弱性を解消することもできるが、その再加熱によって荷重センサが故障してしまうという別の問題が生じてしまう。
【0006】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、車軸の強度を低下させることなく荷重センサを車軸に取り付けることができる荷重センサ用取付部材を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の荷重センサ用取付部材は、車両の車軸に該車両にかかる荷重を測定する荷重センサを取り付けるために用いられる荷重センサ用取付部材であって、前記荷重センサを取り付け可能な幅及び長さで形成された基台と、前記基台の前記幅及び長さを下回る幅及び長さで各々形成され該基台から延設された複数の脚片とを有し、前記各脚片の先端は、前記車軸の表面に溶着された後、前記荷重センサの前記基台への取り付け前に再加熱されることで、該溶着の際の加熱により前記車軸に発生した脆さが該車軸から除去された状態で、前記車軸に対して固定されていることを特徴とする。
【0008】
上記請求項1に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、各脚片が基台の幅及び長さを下回る幅及び長さで各々形成されていることから、基台を車軸の表面に直接溶着する場合に比べて、荷重センサ用取付部材の溶着のために溶接される車軸の表面積が小さくなり、これにより、溶着の際の加熱によって脆弱性の増す車軸部分の発生面積(度合い)が小さくなる。
よって、車軸に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサを車軸に対して、車軸の強度を低下させることのないように取り付けることができる。また、荷重センサの溶接箇所が破断しても、その箇所は荷重センサ用取付部材の基台であるため、溶接にて補修しても、その溶接熱は車軸に伝導されにくいので、荷重センサ用取付部材が車軸に取り付けられた状態で荷重センサの補修を行うことができる。
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、請求項1に記載の荷重センサ用取付部材において、前記基台には、剛性低下のための貫通孔が形成されていることを特徴とする。
【0010】
上記請求項2に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、基台に形成された貫通孔により基台の剛性が低下することから、車軸への溶接により車軸側に脆弱性の増加した部分が仮に発生しても、それ以上に基台の剛性の方を低くして、車両にかかる荷重による応力を車軸よりもむしろ基台側に集中して掛かるようにして、応力によるクラック等を車軸上で発生させないようにすることができる。
【0011】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項3記載の荷重センサ用取付部材は、車両の車軸に該車両にかかる荷重を測定する荷重センサを取り付けるために用いられる荷重センサ用取付部材であって、前記車軸の表面から一体に突設された一対の取付脚片を有し、前記一対の取付脚片に跨って前記荷重センサが溶着されることを特徴とする。
【0012】
上記請求項3に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、一対の取付脚片が車軸の表面から一体に突設されていることから、荷重センサの溶着により発生する脆さが車軸そのものではなく各取付脚片側に生じることになる。
よって、車両にかかる荷重による応力が車軸そのものではなく各取付脚片側に積極的に作用するようにして、応力によるクラック等を車軸上で発生させないようにすることができる。また、荷重センサの溶接箇所が破断しても、その箇所は取付脚片であるため、溶接にて補修しても、その溶接熱は車軸に伝導されにくいので、荷重センサの補修を容易に行うことができる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、請求項3に記載の荷重センサ用取付部材において、前記各取付脚片は、前記車軸の表面に膨出形成された突片を切削加工することで前記車軸の表面から一体に突設されていることを特徴とする。
【0014】
上記請求項4に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、各取付脚片が、車軸の表面から膨出形成された突片の切削加工により形成されていることから、複雑な形状の金型等を用いずに各取付脚片を車軸の表面から一体に突設するように形成することができる。
【0015】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項5記載の荷重センサ用取付部材は、車両の車軸に該車両にかかる荷重を測定する荷重センサを取り付けるために用いられる荷重センサ用取付部材であって、前記荷重センサを取り付け可能に形成された基台と、前記基台から延設された脚片と、前記基台における前記荷重センサの溶接箇所近傍に形成された切欠とを有し、前記脚片の先端は、前記車軸の表面に溶着された後、前記荷重センサの前記基台への取り付け前に再加熱されることで、該溶着の際の加熱により前記車軸に発生した脆さが該車軸から除去された状態で、前記車軸に対して固定されていることを特徴とする。
【0016】
上記請求項5に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、荷重センサは基台に溶着され、その基台における荷重センサの溶接箇所の近傍に切欠が形成されていることから、この切欠に応力が集中し易くなり、これにより、荷重センサの溶着箇所に発生したクラックは切欠にて終止する。また、当該溶着箇所を挟むように切欠を形成すれば、より一層確実に切欠にてクラックを終止することができる。
よって、車軸に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサを車軸に対して、車軸の強度を低下させることのないように取り付けることができる。また、荷重センサの溶接箇所が破断しても、その箇所は荷重センサ用取付部材の基台であるため、溶接にて補修しても、その溶接熱は車軸に伝導されにくいので、荷重センサ用取付部材が車軸に取り付けられた状態で荷重センサの補修を行うことができる。
【0017】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項6記載の荷重センサ用取付部材は、車両の車軸に該車両にかかる荷重を測定する荷重センサを取り付けるために用いられる荷重センサ用取付部材であって、前記荷重センサを取り付け可能に形成された基台と、前記基台から延設され、折り曲げられた脚片とを有し、前記脚片の先端は、前記車軸の表面に溶着された後、前記荷重センサの前記基台への取り付け前に再加熱されることで、該溶着の際の加熱により前記車軸に発生した脆さが該車軸から除去された状態で、前記車軸に対して固定されていることを特徴とする。
【0018】
上記請求項6に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、基台から延設された脚部は折り曲げられていることから、その折り曲げ箇所に応力が集中し易くなり、これにより、荷重センサの溶着箇所にクラックが発生しても、そのクラックは折り曲げ箇所にて終止する。また、基台と脚片を一体的に形成することができるため、プレス加工にて形成することが可能となり、低価格化を図ることができる。
よって、車軸に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサを車軸に対して、車軸の強度を低下させることのないように取り付けることができる。また、荷重センサの溶接箇所が破断しても、その箇所は荷重センサ用取付部材の基台であるため、溶接にて補修しても、その溶接熱は車軸に伝導されにくいので、荷重センサ用取付部材が車軸に取り付けられた状態で荷重センサの補修を行うことができる。
【0019】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の発明は、請求項6に記載の荷重センサ用取付部材において、前記脚片は、前記基台の幅を下回る幅で形成され、前記基台との境界にて折り曲げられていることを特徴とする。
【0020】
上記請求項7に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、脚部は基台の幅を下回る幅で形成されていることから、その折り曲げ加工が容易となり、折り曲げ箇所の強度は低下するため、その箇所に応力がより集中し易くなり、荷重センサの溶接箇所にクラックをより一層確実に終止することができる。
【0021】
上記課題を解決するためになされた請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何れかに記載の荷重センサ用取付部材において、前記基台は、前記荷重センサの幅を下回る幅で形成されていることを特徴とする。
【0022】
上記請求項8に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、基台の幅が荷重センサの幅を下回るように形成していることから、荷重センサの溶着によって基台に生じた熱が車軸に伝導されることを防止することができる。さらに、基台を小さく形成することができるため、荷重センサ用取付部材を低価格にて提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1を用いて、本発明の荷重センサ用取付部材の第1の実施の形態について説明する。図1は本発明の荷重センサ用取付部材の第1の実施の形態に係る斜視図である。
【0024】
図1の斜視図に示すように、車輪2の車軸に連結されたアクスル(被荷重部材)1の表面上には、アクスル1の歪み量に応じた荷重信号を出力する荷重センサ3を取り付けるための荷重センサ用取付部材4が設けられている。この荷重センサ用取付部材4は、前記荷重センサ3を取り付け可能な幅及び長さで形成された基台4Bと、前記基台4Bの前記幅及び長さを下回る幅及び長さで各々形成され該基台から延設された複数(4つ)の脚片4Aとを有している。
【0025】
荷重センサ用取付部材4の基台4Bには、剛性低下のための4つの貫通孔4Cを形成している。この貫通孔4Cは、基台4Bにおける荷重センサ3の取付片3Aの取付位置(溶接箇所)を挟むようにそれぞれを設けている。
【0026】
なお、本実施の形態では、車両に加わる荷重がアクスル(被荷重部材)1に伝達されて生じる歪み量に応じて荷重センサ3が出力した荷重信号に基づいて前記荷重を測定する車両用荷重測定装置を、前記アクスル1に設けられる複数の荷重センサ用取付部材4と、各々の前記荷重センサ用取付部材4に溶着される荷重センサ3と、前記荷重センサ3からの荷重信号に基づいて前記荷重を算出するコントローラ(図示せず)と、を有して構成している。
【0027】
アクスル1に対する荷重センサ用取付部材4の取付は、歪ゲージにより荷重−歪特性を検証する等して予め求められた最適な荷重検出ポイントに対してその脚片4Aを溶着させる。しかしながら、各々の脚片4Aが溶着されたアクスル1の溶着箇所は、引っ張り力が生じて脆い状態で固定されているため、その溶着箇所を炉、ガスバーナー等などで再加熱することで、アクスル1に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサ3をアクスル1に対して、アクスル1の強度を低下させることのないように取り付けている。よって、本発明の荷重センサ用取付部材4がアクスル1に溶着されても、アクスル1が脆くなることを防止することができる。
【0028】
アクスル1に荷重センサ用取付部材4が溶着されると、その荷重センサ用取付部材4の基台4Bに対して荷重センサ3が位置決めされ、荷重センサ3の両端から突出する取付片3Aを基台4Bに溶着することで、荷重センサ用取付部材4に荷重センサ3が取り付けられる。このように荷重センサ用取付部材4を設けることで、荷重センサ3の溶接時の熱がアクスル1に伝導されにくい構成となっている。
【0029】
リーフスプリング(図示せず)等を介してアクスル1に荷重が伝達されると、その荷重はアクスル1から荷重センサ用取付部材4の脚片4Aを介して基台4Bに伝達され、その荷重に応じた歪みが基台4Bに生じると、その歪み量に応じた荷重信号を荷重センサ3が出力する。そして、荷重センサ3が出力した荷重信号はアンプによって増幅されてコントローラに出力される。そして、コントローラは入力された荷重信号に基づいて車両に対する荷重を算出し、その算出結果を荷重として表示部に表示させる。
【0030】
以上説明したように、各脚片4Aが基台4Bの幅及び長さを下回る幅及び長さで各々形成されていることから、基台4Bをアクスル(車軸)1の表面に直接溶着する場合に比べて、荷重センサ用取付部材4の溶着のために溶接されるアクスル1の表面積が小さくなり、これにより、溶着の際の加熱によって脆弱性の増すアクスル1部分の発生面積(度合い)が小さくなる。
【0031】
よって、アクスル(車軸)1に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサ3をアクスル1に対して、アクスル1の強度を低下させることのないように取り付けることができる。また、荷重センサ3の溶接箇所が破断しても、その箇所は荷重センサ用取付部材4の基台4Bであるため、溶接にて補修しても、その溶接熱はアクスル1に伝導されにくいので、荷重センサ用取付部材4がアクスル1に取り付けられた状態で荷重センサ3の補修を行うことができる。
【0032】
さらに、基台4Bに形成された貫通孔4Cにより基台4Bの剛性が低下することから、アクスル(車軸)1への溶接によりアクスル1側に脆弱性の増加した部分が仮に発生しても、それ以上に基台の剛性の方を低くして、車両にかかる荷重による応力をアクスル1よりもむしろ基台4B側に集中して掛かるようにして、応力によるクラック等をアクスル1上で発生させないようにすることができる。
【0033】
次に、本発明に係る荷重センサ用取付部材の第2の実施の形態について説明する。なお、上述した第1の実施の形態で説明したものと同一あるいは相当する部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0034】
車両用荷重測定装置は、図2に示すように、荷重に応じた荷重信号を出力する荷重センサ3と、この荷重センサ3の一対の取付片3Aの一方がそれぞれ溶着され、アクスル(被荷重部材)1上の前記最適な荷重検出ポイントを一対で挟むように取り付けられる荷重センサ用取付部材4と、前記荷重センサ3からの荷重信号に基づいて前記荷重を算出するコントローラ(図示せず)と、を有している。
【0035】
それぞれの荷重センサ用取付部材4は、荷重センサ3の取付片3Aの一方が溶着固定される略長方形状の基台4Bと、この基台4bの4つの角から垂直に延在する脚片4Aと、基台4Bに形成された剛性低下のための2つの貫通孔4Cと、を有している。そして、この貫通孔4Cは、基台4Bにおける荷重センサ3の取付片3Aの取付位置(溶着箇所)を挟むようにそれぞれを設けている。
【0036】
アクスル1に対する荷重センサ用取付部材4の取付は、歪ゲージにより荷重−歪特性を検証する等して予め求められた最適な荷重検出ポイント上に位置するように荷重センサ3が配置されるように、一対の荷重センサ用取付部材4の脚片4Aの各々が溶着される。
【0037】
そして、荷重センサ用取付部材4の各々は、第1の実施の形態と同様に、脚片4Aとその脚片4Aが溶着されたアクスル1の溶着部分は引っ張り力が生じて脆い状態で固定されるため、その溶着箇所を炉、ガスバーナー等などで再加熱することで、アクスル1に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサ3をアクスル1に対して、アクスル1の強度を低下させることのないように取り付けている。よって、本発明の荷重センサ用取付部材4がアクスル1に溶着されても、アクスル1が脆くなることを防止することができる。
【0038】
アクスル1に荷重センサ用取付部材4が溶着されると、その一つの荷重センサ用取付部材4に荷重センサ3が跨設されるように、その取付片3Aをそれぞれの基台4Bに溶着することで、荷重センサ用取付部材4に荷重センサ3が取り付けられる。
【0039】
リーフスプリング(図示せず)等を介してアクスル1に荷重が伝達されると、その荷重はアクスル1から荷重センサ用取付部材4の各々の脚片4Aを介して一対の基台4Bに伝達され、その荷重が荷重センサ3に伝達され、その荷重に応じた荷重信号を荷重センサ3が出力する。そして、荷重センサ3が出力した荷重信号はアンプによって増幅されて前記コントローラに出力される。そして、車両用荷重測定装置の前記コントローラは、その入力された荷重信号に基づいて車両に対する荷重を算出し、その算出結果を荷重として表示部に表示させる。
【0040】
以上説明した第2の実施の形態のように、アクスル(車軸)1に一対の荷重センサ用取付部材4を設けても、各脚片4Aが基台4Bの幅及び長さを下回る幅及び長さで各々形成されていることから、基台4Bをアクスル1の表面に直接溶着する場合に比べて、荷重センサ用取付部材4の溶着のために溶接されるアクスル1の表面積が小さくなり、これにより、溶着の際の加熱によって脆弱性の増すアクスル1部分の発生面積(度合い)が小さくなる。
【0041】
よって、アクスル(車軸)1に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサ3をアクスル1に対して、アクスル1の強度を低下させることのないように取り付けることができる。また、荷重センサ3の溶接箇所が破断しても、その箇所は荷重センサ用取付部材4の基台4Bであるため、溶接にて補修しても、その溶接熱はアクスル1に伝導されにくいので、荷重センサ用取付部材4がアクスル1に取り付けられた状態で荷重センサ3の補修を行うことができる。
【0042】
さらに、それぞれの基台4Bに形成された貫通孔4Cにより基台4Bの剛性が低下することから、アクスル(車軸)1への溶接によりアクスル1側に脆弱性の増加した部分が仮に発生しても、それ以上に基台の剛性の方を低くして、車両にかかる荷重による応力をアクスル1よりもむしろ基台4B側に集中して掛かるようにして、応力によるクラック等をアクスル1上で発生させないようにすることができる。
【0043】
次に、本発明に係る荷重センサ用取付部材の第3の実施の形態について説明する。なお、上述した第1及び第2の実施の形態で説明したものと同一あるいは相当する部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0044】
荷重センサ用取付部材4は、図3の斜視図に示すように、車輪2の車軸に連結されたアクスル(被荷重部材)1の表面上には、その表面から一体に突設された一対の取付脚片4aを有し、前記一対の取付脚片4aに跨って荷重センサ3を溶着している。そして、各取付脚片4aは、図4(a)に示すように、アクスル1の表面に膨出形成された突片を切削加工することでアクスル1の表面から一体に突設されている。
【0045】
例えば、図4(a)に示す突片に対し、図4(b)に示すように、荷重センサ3の取付片3Aが固定される固定部4a1と、その固定部4a1に連接してその幅よりも広い幅を有する基部4a2と、の形状を有するように切削が行われる。そして、図4(c)に示すように、アクスル1から延在し、基部4a2に連なる連結部4a3が現れるように突片の下部の一部に対して切削が行われる。その後、図4(d)に示すように、基部4a2と連結部4a3に跨り、その内部に貫通する孔4a4を形成するように切削が行われる。
【0046】
アクスル1に荷重センサ用取付部材4が一体的に形成されると、その一対の荷重センサ用取付部材4の取付部4a1に荷重センサ3が跨設されるように、その取付片3Aを溶着することで、荷重センサ用取付部材4に荷重センサ3が取り付けられる。
【0047】
車両のリーフスプリング等を介してアクスル1に荷重が伝達されると、その荷重はアクスル1から荷重センサ用取付部材4の取付脚片4aを介して一対の荷重センサ3に伝達され、その荷重に応じた荷重信号を荷重センサ3が出力する。そして、荷重センサ3が出力した荷重信号はアンプによって増幅されて上述したコントローラに出力される。そして、前記コントローラは入力された荷重信号に基づいて車両に対する荷重を算出し、その算出結果を荷重として表示部に表示させる。
【0048】
以上説明したように、一対の取付脚片4aがアクスル(車軸)1の表面から一体に突設されていることから、荷重センサ3の溶着により発生する脆さがアクスル1そのものではなく各取付脚片4a側に生じることになる。よって、車両にかかる荷重による応力がアクスル1そのものではなく各取付脚片4a側に積極的に作用するようにして、応力によるクラック等をアクスル1上で発生させないようにすることができる。
【0049】
さらに、各取付脚片4aが、アクスル(車軸)1の表面から膨出形成された突片の切削加工により形成されていることから、複雑な形状の金型等を用いずに各取付脚片を車軸の表面から一体に突設するように形成することができる。
【0050】
次に、本発明に係る荷重センサ用取付部材の第4の実施の形態について説明する。なお、上述した第1〜第3の実施の形態で説明したものと同一あるいは相当する部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0051】
第4の実施の形態における荷重センサ用取付部材4は、図5の斜視図に示すように、前記荷重センサ3を取り付け可能に形成された基台4Bと、前記基台4Bから延設された一対の脚片4Aと、前記基台4Bにおける前記荷重センサ3の取付片3Aの取付位置(溶着箇所)近傍に形成された複数(4つ)の切欠4Eとを有して構成している。
【0052】
切欠4Eは、基台4Bの長手方向において荷重センサ3の各取付片3Aを挟むように基台4Bに形成している。そして、荷重センサ用取付部材4は、脚片4Aと基台4Bが一体となった長板状にプレス加工にて形成され、その両端を折り曲げることで、脚片4Aと基台4Bを形成している。
【0053】
また、基台4Bの幅が荷重センサ3の幅を下回るように形成していることから、荷重センサ3の溶着によって基台4Bに生じた熱がアクスル1に伝導されることを防止することができる。さらに、基台4Bを小さく形成することで、荷重センサ用取付部材4を低価格にて提供することができる。
【0054】
アクスル1に対する荷重センサ用取付部材4の取付は、歪ゲージにより荷重−歪特性を検証する等して予め求められた最適な荷重検出ポイント上に位置するように荷重センサ3が配置されるように、一対の荷重センサ用取付部材4の脚片4Aの各々が溶着される。
【0055】
そして、荷重センサ用取付部材4の各々は、第1の実施の形態と同様に、脚片4Aとその脚片4Aが溶着されたアクスル1の溶着部分は引っ張り力が生じて脆い状態で固定されるため、その溶着箇所を炉、ガスバーナー等などで再加熱することで、アクスル1に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサ3をアクスル1に対して、アクスル1の強度を低下させることのないように取り付けている。よって、本発明の荷重センサ用取付部材4がアクスル1に溶着されても、アクスル1が脆くなることを防止することができる。
【0056】
アクスル1に荷重センサ用取付部材4が溶着されると、その一つの荷重センサ用取付部材4に荷重センサ3が跨設されるように、その取付片3Aをそれぞれの基台4Bに溶着することで、荷重センサ用取付部材4に荷重センサ3が取り付けられる。
【0057】
車両のリーフスプリング等を介してアクスル1に荷重が伝達されると、その荷重はアクスル1から荷重センサ用取付部材4の各々の脚片4Aを介して一対の基台4Bに伝達され、その荷重が荷重センサ3に伝達され、その荷重に応じた荷重信号を荷重センサ3が出力する。そして、荷重センサ3が出力した荷重信号はアンプによって増幅されて上述したコントローラに出力される。そして、前記車両用荷重測定装置のコントローラは、その入力された荷重信号に基づいて車両に対する荷重を算出し、その算出結果を荷重として表示部に表示させる。
【0058】
また、図5にしめすように、荷重センサ用取付部材4の基台4Bにおける荷重センサ3の取付部3Aの溶着箇所にクラックCが発生すると、そのクラックCは溶接箇所の近傍に設けられた切欠4Eにて終止する。
【0059】
以上説明した第4の実施の形態のように、荷重センサ3は基台4Bに溶着され、その基台4Bにおける荷重センサ3の溶接箇所の近傍に切欠4Eが形成されていることから、この切欠4Eに応力が集中し易くなり、これにより、荷重センサ3の溶着箇所に発生したクラックCは切欠にて終止する。
【0060】
よって、アクスル(車軸)1に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサ3をアクスル1に対して、アクスル1の強度を低下させることのないように取り付けることができる。また、荷重センサ3の溶接箇所が破断しても、その箇所は荷重センサ用取付部材4の基台4Bであるため、溶接にて補修しても、その溶接熱はアクスル1に伝導されにくいので、荷重センサ用取付部材4がアクスル1に取り付けられた状態で荷重センサ3の補修を行うことができる。
【0061】
なお、上述した第4の実施の形態についても、図2に示す第2の実施の形態のように、荷重センサ3の取付部3Aの一方のみが取付可能なサイズに形成した2つの荷重センサ用取付部材4をアクスル(車軸)1に溶着し、一対の荷重センサ用取付部材4に跨って荷重センサ3を溶着するようにしても差し支えない。
【0062】
次に、本発明に係る荷重センサ用取付部材の第5の実施の形態について説明する。なお、上述した第1〜第4の実施の形態で説明したものと同一あるいは相当する部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0063】
第5の実施の形態における荷重センサ用取付部材4は、図6の斜視図に示すように、前記荷重センサ3の幅を下回る幅で形成され、前記荷重センサ3を取り付け可能に形成された基台4Bと、前記基台4Bから延設され、当該基台4Bの幅を下回る幅で形成された一対の脚片4Aと、を有して構成している。
【0064】
第4の実施の形態と同様に、脚片4Aと基台4Bが一体となった長板状にプレス加工にて形成され、その両端を折り曲げ部4Fにて折り曲げることで、脚片4Aと基台4Bを形成している。また、脚片4Aは基台4Bの幅を下回る幅で形成していることから、その折り曲げ加工が容易となり、折り曲げ部4Fの強度は低下するため、その折り曲げ部4Fに応力がより集中し易くなる。よって、荷重センサ3の溶接箇所に発生したクラックCを折り曲げ部4Fにて終止させるようにしている。
【0065】
さらに、第5の実施の形態では、折り曲げ部4Fから荷重センサ3の取付部3Aが溶着される基台4Bの溶着箇所近傍まで、脚片4Aとほぼ同様の幅となるように基台4Bを形成している。つまり、基台4Bの四隅部分が切欠となっていることから、荷重センサ3の溶着箇所に発生したクラックCのアクスル(車軸)1への到達を確実に防止することができる。
【0066】
アクスル1に対する荷重センサ用取付部材4の取付は、歪ゲージにより荷重−歪特性を検証する等して予め求められた最適な荷重検出ポイント上に位置するように荷重センサ3が配置されるように、一対の荷重センサ用取付部材4の脚片4Aの各々が溶着される。
【0067】
そして、荷重センサ用取付部材4の各々は、第1の実施の形態と同様に、脚片4Aとその脚片4Aが溶着されたアクスル1の溶着部分は引っ張り力が生じて脆い状態で固定されるため、その溶着箇所を炉、ガスバーナー等などで再加熱することで、アクスル1に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサ3をアクスル1に対して、アクスル1の強度を低下させることのないように取り付けている。よって、本発明の荷重センサ用取付部材4がアクスル1に溶着されても、アクスル1が脆くなることを防止することができる。
【0068】
アクスル1に荷重センサ用取付部材4が溶着されると、その一つの荷重センサ用取付部材4に荷重センサ3が跨設されるように、その取付片3Aをそれぞれの基台4Bに溶着することで、荷重センサ用取付部材4に荷重センサ3が取り付けられる。
【0069】
リーフスプリング(図示せず)等を介してアクスル1に荷重が伝達されると、その荷重はアクスル1から荷重センサ用取付部材4の各々の脚片4Aを介して一対の基台4Bに伝達され、その荷重が荷重センサ3に伝達され、その荷重に応じた荷重信号を荷重センサ3が出力する。そして、荷重センサ3が出力した荷重信号はアンプによって増幅されて上述したコントローラに出力される。そして、前記車両用荷重測定装置のコントローラは、その入力された荷重信号に基づいて車両に対する荷重を算出し、その算出結果を荷重として表示部に表示させる。
【0070】
以上説明した第5の実施の形態のように、基台4Bから延設された脚片4Aは折り曲げられていることから、その折り曲げ部4Fに応力が集中し易くなり、これにより、荷重センサ3の溶着箇所にクラックCが発生しても、そのクラックCは折り曲げ箇所にて終止する。また、基台4Bと脚片4Aを一体的に形成することができるため、プレス加工にて形成することが可能となり、低価格化を図ることができる。
【0071】
よって、アクスル(車軸)1に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサ3をアクスル1に対して、アクスル1の強度を低下させることのないように取り付けることができる。また、荷重センサ3の溶接箇所が破断しても、その箇所は荷重センサ用取付部材4の基台4Bであるため、溶接にて補修しても、その溶接熱はアクスル1に伝導されにくいので、荷重センサ用取付部材4がアクスル1に取り付けられた状態で荷重センサ3の補修を行うことができる。
【0072】
なお、上述した第1〜第3の実施の形態については、荷重センサ用取付部材4の基台4Bの幅が、荷重センサ3の幅を上回る場合について説明したが、第4及び第5の実施の形態のように、荷重センサ3の幅を下回るように形成するようにすれば、荷重センサ3の溶着によって基台4Bに生じた熱のアクスル1に対する伝導をより一層低下させることが可能できる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、各脚片が基台の幅及び長さを下回る幅及び長さで各々形成されていることから、基台を車軸の表面に直接溶着する場合に比べて、荷重センサ用取付部材の溶着のために溶接される車軸の表面積が小さくなり、これにより、溶着の際の加熱によって脆弱性の増す車軸部分の発生面積(度合い)が小さくなる。よって、車軸に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサを車軸に対して、車軸の強度を低下させることのないように取り付けることができる。
【0074】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、基台に形成された貫通孔により基台の剛性が低下することから、車軸への溶接により車軸側に脆弱性の増加した部分が仮に発生しても、それ以上に基台の剛性の方を低くして、車両にかかる荷重による応力を車軸よりもむしろ基台側に集中して掛かるようにして、応力によるクラック等を車軸上で発生させないようにすることができる。
【0075】
以上説明したように請求項3に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、一対の取付脚片が車軸の表面から一体に突設されていることから、荷重センサの溶着により発生する脆さが車軸そのものではなく各取付脚片側に生じることになる。よって、車両にかかる荷重による応力が車軸そのものではなく各取付脚片側に積極的に作用するようにして、応力によるクラック等を車軸上で発生させないようにすることができる。
【0076】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、各取付脚片が、車軸の表面から膨出形成された突片の切削加工により形成されていることから、複雑な形状の金型等を用いずに各取付脚片を車軸の表面から一体に突設するように形成することができる。
【0077】
以上説明したように請求項5に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、荷重センサは基台に溶着され、その基台における荷重センサの溶接箇所の近傍に切欠が形成されていることから、この切欠に応力が集中し易くなり、これにより、荷重センサの溶着箇所に発生したクラックは切欠にて終止する。また、当該溶着箇所を挟むように切欠を形成すれば、より一層確実に切欠にてクラックを終止することができる。よって、車軸に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサを車軸に対して、車軸の強度を低下させることのないように取り付けることができるという効果を奏する。また、荷重センサの溶接箇所が破断しても、その箇所は荷重センサ用取付部材の基台であるため、溶接にて補修しても、その溶接熱は車軸に伝導されにくいので、荷重センサ用取付部材が車軸に取り付けられた状態で荷重センサの補修を行うことができる。
【0078】
以上説明したように請求項6に記載した本発明の荷重センサ用取付部材によれば、基台から延設された脚部は折り曲げられていることから、その折り曲げ箇所に応力が集中し易くなり、これにより、荷重センサの溶着箇所にクラックが発生しても、そのクラックは折り曲げ箇所にて終止する。また、基台と脚片を一体的に形成することができるため、プレス加工にて形成することが可能となり、低価格化を図ることができる。よって、車軸に生じた脆弱性の解消を溶着後の再加熱により確実に達成して、荷重センサを車軸に対して、車軸の強度を低下させることのないように取り付けることができるという効果を奏する。また、荷重センサの溶接箇所が破断しても、その箇所は荷重センサ用取付部材の基台であるため、溶接にて補修しても、その溶接熱は車軸に伝導されにくいので、荷重センサ用取付部材が車軸に取り付けられた状態で荷重センサの補修を行うことができる。
【0079】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え脚部は基台の幅を下回る幅で形成されていることから、その折り曲げ加工が容易となり、折り曲げ箇所の強度は低下するため、その箇所に応力がより集中し易くなり、荷重センサの溶接箇所にクラックをより一層確実に終止することができるという効果を奏する。
【0080】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜7の何れかに記載の発明の効果に加え、基台の幅が荷重センサの幅を下回るように形成していることから、荷重センサの溶着によって基台に生じた熱が車軸に伝導されることを防止することができるという効果を奏する。さらに、基台を小さく形成することができるため、荷重センサ用取付部材を低価格にて提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷重センサ用取付部材の第1の実施の形態に係る斜視図である。
【図2】本発明の荷重センサ用取付部材の第2の実施の形態に係る斜視図である。
【図3】本発明の荷重センサ用取付部材の第3の実施の形態に係る斜視図である。
【図4】図3の取付脚片の切削の一例を説明するための図である。
【図5】本発明の荷重センサ用取付部材の第4の実施の形態に係る斜視図である。
【図6】本発明の荷重センサ用取付部材の第5の実施の形態に係る斜視図である。
【符号の説明】
1      アクスル(車軸)
4      荷重センサ用取付部材
4A     脚片
4B     基台
4C     貫通孔
4a     取付脚片

Claims (8)

  1. 車両の車軸に該車両にかかる荷重を測定する荷重センサを取り付けるために用いられる荷重センサ用取付部材であって、
    前記荷重センサを取り付け可能な幅及び長さで形成された基台と、
    前記基台の前記幅及び長さを下回る幅及び長さで各々形成され該基台から延設された複数の脚片とを有し、
    前記各脚片の先端は、前記車軸の表面に溶着された後、前記荷重センサの前記基台への取り付け前に再加熱されることで、該溶着の際の加熱により前記車軸に発生した脆さが該車軸から除去された状態で、前記車軸に対して固定されている
    ことを特徴とする荷重センサ用取付部材。
  2. 前記基台には、剛性低下のための貫通孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の荷重センサ用取付部材。
  3. 車両の車軸に該車両にかかる荷重を測定する荷重センサを取り付けるために用いられる荷重センサ用取付部材であって、
    前記車軸の表面から一体に突設された一対の取付脚片を有し、
    前記一対の取付脚片に跨って前記荷重センサが溶着される
    ことを特徴とする荷重センサ用取付部材。
  4. 前記各取付脚片は、前記車軸の表面に膨出形成された突片を切削加工することで前記車軸の表面から一体に突設されている
    ことを特徴とする請求項3記載の荷重センサ用取付部材。
  5. 車両の車軸に該車両にかかる荷重を測定する荷重センサを取り付けるために用いられる荷重センサ用取付部材であって、
    前記荷重センサを取り付け可能に形成された基台と、
    前記基台から延設された脚片と、
    前記基台における前記荷重センサの溶接箇所近傍に形成された切欠とを有し、
    前記脚片の先端は、前記車軸の表面に溶着された後、前記荷重センサの前記基台への取り付け前に再加熱されることで、該溶着の際の加熱により前記車軸に発生した脆さが該車軸から除去された状態で、前記車軸に対して固定されている
    ことを特徴とする荷重センサ用取付部材。
  6. 車両の車軸に該車両にかかる荷重を測定する荷重センサを取り付けるために用いられる荷重センサ用取付部材であって、
    前記荷重センサを取り付け可能に形成された基台と、
    前記基台から延設され、折り曲げられた脚片とを有し、
    前記脚片の先端は、前記車軸の表面に溶着された後、前記荷重センサの前記基台への取り付け前に再加熱されることで、該溶着の際の加熱により前記車軸に発生した脆さが該車軸から除去された状態で、前記車軸に対して固定されている
    ことを特徴とする荷重センサ用取付部材。
  7. 前記脚片は、前記基台の幅を下回る幅で形成され、前記基台との境界にて折り曲げられている
    ことを特徴とする請求項6記載の荷重センサ用取付部材。
  8. 前記基台は、前記荷重センサの幅を下回る幅で形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の荷重センサ用取付部材。
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