JP3695575B2 - 車両荷重測定用センサユニット - Google Patents

車両荷重測定用センサユニット Download PDF

Info

Publication number
JP3695575B2
JP3695575B2 JP2000116465A JP2000116465A JP3695575B2 JP 3695575 B2 JP3695575 B2 JP 3695575B2 JP 2000116465 A JP2000116465 A JP 2000116465A JP 2000116465 A JP2000116465 A JP 2000116465A JP 3695575 B2 JP3695575 B2 JP 3695575B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
loaded
welding
vehicle load
sensor unit
base assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000116465A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001296177A (ja
Inventor
敏彦 生駒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2000116465A priority Critical patent/JP3695575B2/ja
Publication of JP2001296177A publication Critical patent/JP2001296177A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3695575B2 publication Critical patent/JP3695575B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Force In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラック等の車両の荷重がかかることで伸縮する被荷重部材に取り付けられる車両荷重測定用センサユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
主としてトラック等の大型車両を対象とし、例えば過積載による横転等の交通事故や、車両、路面の劣化の促進を防ぐ目的で行われる車両の荷重測定は、大がかりな施設と設置スペースを要する台秤に代わって、近年、車両の荷重がかかる被荷重部材に磁歪式荷重センサ等を取り付けて、その出力を基に車両の荷重を直に測定する荷重測定装置によって行われつつある。
【0003】
このような荷重測定装置に用いられる磁歪式荷重用センサを取り付ける対象となる被荷重部材は、当初は、荷台フレームを支えるリーフスプリングからの荷重がかかる車軸部分に取り付けられるスプリング受けや、ブラケットを介してリーフスプリングを荷台フレームに連結する際に用いられるシャックルピンに限られていた。
【0004】
しかしその後、スプリング受けやシャックルピンでは取付作業が非常に煩雑であるという問題を打開する対策として、取付対象の汎用性に対する要求が高まったことから、本出願人はこれに応えるべく、伸縮部を介して互いに接近離間可能に連結された2つのベース部に、これら2つのベース部の接近離間により出力が変化する圧縮歪検出用センサの両端部を各々固着した車両荷重測定用センサユニットを、特開2000−19003号公報にて公開されているように過去に提案した。
【0005】
上述した車両荷重測定用センサユニットは、車両の荷重がかかることで伸縮する被荷重部材の異なる箇所に各ベース部を固着すればよいので、例えば、アクスルシャフトやトラニオンブラケットの表面等、車両の比較的外部に露出していて取付作業が非常に容易な部分であっても、磁歪式荷重用センサを取り付けることができるので、取付対象の汎用性を高めるという要求には十分に応えることのできる有用な提案であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、取付作業の容易性が実現されると、今度は、被荷重部材に対するベース部の固定が、例えば自動溶接装置等を用いた溶着というライン上で行えるような負担の少ない作業で済むようになったことから、次のような新たな課題が発生した。
【0007】
つまり、被荷重部材に対するベース部の溶着がライン上で流れ作業的に行われるようになると、溶着位置を如何に正確にしようとしても、或る程度の誤差が発生することを覚悟しなければならなくなるが、そうとなると、溶着されたベース部分を介して圧縮歪検出用センサの両端部に伝わる、車両にかかる荷重に応じた被荷重部材の圧縮力の方向と、圧縮歪検出用センサの両端部を結ぶ線の方向とが、溶着位置のずれによる影響で一致しなくなることが起こり得る。
【0008】
そして、両者の方向が実際に一致しなくなると、その結果、車両にかかる荷重に応じた被荷重部材の圧縮力が圧縮歪検出用センサに正確に伝わらなくなり、圧縮歪検出用センサの出力を基に車両の荷重を直に測定することができなくなってしまう。
【0009】
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、車両の荷重がかかることで伸縮する被荷重部材に、溶着によって取り付けて車両の荷重を測定するに当たり、溶着位置に誤差が生じても車両の荷重の精度よい測定を実現させることができる車両荷重測定用センサユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットは、車両の荷重がかかることで伸縮する被荷重部材の異なる取付箇所に溶着によって両端部分が各々位置決めされ、これら両端部分の接近離間方向に伸縮可能に構成されたベースアッシーによって、前記両端部分の接近離間方向への前記ベースアッシーの伸縮により出力が変化する圧縮歪検出用センサ素子を前記被荷重部材に対して取り付ける車両荷重測定用センサユニットにおいて、前記圧縮歪検出用センサ素子が、該圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向への伸縮により変化する出力を発生する歪電気変換体と、該歪電気変換体を支持する支持体とを有しており、該支持体により前記ベースアッシーが構成されており、前記ベースアッシーの両端部分のうち、前記圧縮歪検出用センサ素子を通り該圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向に延在する線の延長線上に位置する端部部分から各々膨出形成され、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対して溶着される2つの固定片を備えており、前記各固定片は、前記両端部分の接近離間方向と直交しかつ前記被荷重部材の延在方向に沿う前記固定片の幅方向において、前記支持体の寸法を下回る寸法で、かつ、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対する前記各固定片の溶着寸法を下回る寸法で形成されていることを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットは、車両の荷重がかかることで伸縮する被荷重部材の異なる取付箇所に溶着によって両端部分が各々位置決めされ、これら両端部分の接近離間方向に伸縮可能に構成されたベースアッシーによって、前記両端部分の接近離間方向への前記ベースアッシーの伸縮により出力が変化する圧縮歪検出用センサ素子を前記被荷重部材に対して取り付ける車両荷重測定用センサユニットにおいて、前記両端部分のうち、前記圧縮歪検出用センサ素子を通り該圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向に延在する線の延長線上に位置する端部部分から各々膨出形成され、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対して溶着される2つの固定片を備えており、前記ベースアッシーが、伸縮部を介して前記両端部分の接近離間方向に接近離間可能に連結される2つのベース部を有していて、これら各ベース部に、前記圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向における各端部が各々固着されていると共に、これら各ベース部から前記各固定片が各々膨出形成されており、前記各固定片が、前記両端部分の接近離間方向と直交しかつ前記被荷重部材の延在方向に沿う前記固定片の幅方向において、前記ベース部の寸法を下回る寸法で、かつ、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対する前記各固定片の溶着寸法を下回る寸法で形成されていることを特徴とする。
【0013】
また、請求項3に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットは、請求項1又は2に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットにおいて、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対して前記各固定片が、所定の溶着作業により所定の大きさで溶着され、前記幅方向における前記各固定片の寸法が、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対する前記各固定片の前記所定の溶着作業による溶着位置が、該溶着位置の誤差範囲におけるいずれの位置にあっても、前記所定の大きさによる溶着により前記幅方向における前記固定片の全体が前記被荷重部材の対応する前記取付箇所に溶着される寸法で形成されているものとした。
【0014】
さらに、請求項4に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットは、請求項1、2又は3に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットにおいて、前記各固定片が、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に各々溶着される溶着部と、該溶着部を前記被荷重部材の対応する前記取付箇所に溶着して該取付箇所に前記ベースアッシーの対応する端部部分を位置決めした状態で、少なくとも前記圧縮歪検出用センサ素子を前記被荷重部材から離間して位置させる段差部とを有しているものとした。
【0015】
請求項1及び2に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットによれば、幅方向については、固定片が被荷重部材の対応する各取付箇所に対する溶着寸法を下回る寸法で形成されていることから、各固定片の幅方向の中央から偏った箇所が被荷重部材の対応する各取付箇所に対して溶着されても、その偏りが溶着寸法との寸法差の範囲内である限り、固定片の全体が被荷重部材の対応する取付箇所に溶着されることになる。
【0016】
また、請求項1に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットによれば、圧縮歪検出用センサ素子の歪電気変換体を支持する支持体によりベースアッシーが構成されることから、支持体とベースアッシーとが同一物により構成される分だけ部品点数が削減されることになる。
【0017】
さらに、請求項2に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットによれば、各ベース部を連結する伸縮部の存在により、両端部分の接近離間方向へのベースアッシーの伸縮が容易化されることになる。
【0018】
さらに、請求項3に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットによれば、請求項1又は2に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットにおいて、所定の溶着作業によって各固定片が被荷重部材の対応する各取付箇所に対して溶着される場合、その溶着位置に誤差があっても、固定片の全体が必ず被荷重部材の対応する取付箇所に溶着されることになる。
【0019】
また、請求項4に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットによれば、請求項1、2又は3に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットにおいて、各固定片のうち溶接部のみが被荷重部材に接触し、両ベース部、伸縮部、及び、圧縮歪検出用センサが被荷重部材から離間することになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車両荷重測定用センサユニットの実施形態を、図面を参照して説明する。
【0021】
まず、本発明による車両荷重測定用センサユニットが取り付けられる車両箇所について、図1を参照して説明する。
【0022】
図1は車両のシャシ部分の斜視図であり、図1中引用符号1で示す断面略コ字状の荷台フレームには、取付用ブラケット3を介して、トラニオンシャフト7の端部を支持するトラニオンブラケット5(被荷重部材に相当)が固着されており、このトラニオンブラケット5のリブ部5bの両側に位置し車両の荷重がかかることでリブ部5bの延在方向に沿って伸縮する表面5a,5aに、本発明による車両荷重測定用センサユニットが各々取り付けられる。
【0023】
そして、図2に平面図で示すように、本発明の第1実施形態に係る車両荷重測定用センサユニット11は、圧縮歪検出用のセンシング素子13(圧縮歪検出用センサ素子に相当)と、このセンシング素子13を保持してトラニオンブラケット5の表面5aに取り付けられるベースアッシー15とを有している。
【0024】
前記センシング素子13は、図3に拡大斜視図で示すように、パーマロイ等の磁性材料により長尺の扁平板状に形成された基板13aと、この基板13aの長手方向中央部に「×印」状に巻回された励磁用及び検出用の2つのコイル13b,13cとを有しており、励磁用コイル13bに所定周波数の励磁用電流を流すことで発生する誘導起電力により検出用コイル13cに流れる検出用電流の周波数が、基板13aの長手方向に沿いかつ基板13aの表面に沿う方向から基板13aにかかる荷重に応じて変化するように構成されており、第1実施形態では、励磁用及び検出用の2つのコイル13b,13cが請求項中の歪電気変換体に相当している。
【0025】
前記ベースアッシー15は、図4に平面図で示すように、外側に膨らむ一対のアーチ部19,19(伸縮部に相当)を介して互いに接近離間可能に連結された2つのベース部17,17を有している。
【0026】
これら2つのベース部17,17のアーチ部19寄りの部分には、2つのベース部17,17に跨ってセンシング素子13を保持するための収容部17a,17aが、図5に図4のA−A線断面図で示すように、プレス成形等により形成された段差により形成されており、この収容部17a,17aは、図4に示すように、全体で基板13aに対応する平面形状を呈するように構成されている。
【0027】
また、前記各ベース部17の先端部からは、固定片21が各々一体に膨出形成されており、各固定片21は、ベース部17側から段差部21a及び溶着部21bの順に連なる2つの部分により構成されていて、図5に示すように、溶着部21bは段差部21aの存在により、収容部17aよりも若干低めの箇所に底部が位置するように構成されている。
【0028】
そして、前記ベースアッシー15は、2つのベース部17,17の接近離間方向と直交し各ベース部17の表面に沿うベースアッシー15の幅方向の中心線が、ベースアッシー15に保持されたセンシング素子13の基板13aの幅方向における中心線と合致するように構成されており、各固定片21は、ベースアッシー15に保持されたセンシング素子13の基板13aの幅方向における中心線の延長線上に位置する各ベース部17の先端部分から各々膨出形成されている。
【0029】
このように構成された車両荷重測定用センサユニット11は、図2に示すように、ベースアッシー15の各収容部17aに収容したセンシング素子13の基板13aの長手方向両端部を各ベース部17に、例えばアーク溶接等により固着した状態で、図6に要部拡大斜視図で示すように、トラニオンブラケット5の表面5aの、リブ部5bの延在方向に間隔を置いた箇所に、ベースアッシー15の各固定片21の溶着部21bの底部を各々溶着することで取り付けられる。
【0030】
すると、先に説明したとおり、収容部17aよりも若干低めの箇所に溶着部21bの底部が位置することから、トラニオンブラケット5の表面5aに車両荷重測定用センサユニット11を取り付けた状態では、各固定片21のうち溶着部21bのみがトラニオンブラケット5の表面5aに接触し、この溶着部21b及び段差部21aを除くベースアッシー15部分とセンシング素子13とがトラニオンブラケット5の表面5aから離間することになる。
【0031】
尚、トラニオンブラケット5の表面5aに取り付けた車両荷重測定用センサユニット11は、必要に応じて保護カバー等により覆われる。
【0032】
そして、上述したトラニオンブラケット5の表面5aに対するベースアッシー15の各溶着部21bの底部の溶着作業は、トラニオンシャフト7のトラニオンブラケット5に対する取付工程やトラニオンブラケット5の荷台フレーム1に対する取付工程と前後して、自動溶接機(図示せず)による溶接によりライン上で行われる。
【0033】
したがって、自動溶接機による溶着位置がトラニオンブラケット5の表面5aに対する相対位置によって定まる場合は、図7に説明図で示すように、本来、ベースアッシー15の幅方向における溶着部21bの中央に、図7中実線の円で示す溶着位置23の中心が位置するように、溶着部21bがトラニオンブラケット5の表面5aに溶着されるはずである。
【0034】
しかし、トラニオンブラケット5の表面5aに対する相対位置のずれにより誤差が生じると、自動溶接機による溶着位置23にベースアッシー15の幅方向へのずれが生じる。
【0035】
そこで、第1実施形態の車両荷重測定用センサユニット11では、ベースアッシー15の幅方向における固定片21の寸法L1を、図7中想像線の円で示す、幅方向の両方に最大誤差分だけずれた場合の溶着位置23の重なる範囲の幅方向における寸法L2よりも小さい寸法として、溶着位置23が誤差範囲内でベースアッシー15の幅方向にどれだけずれたとしても、固定片21の溶着部21bの全体が必ず溶接範囲に収まるようにしている。
【0036】
このように第1実施形態の車両荷重測定用センサユニット11によれば、外側に膨らむ一対のアーチ部19,19を介して2つのベース部17,17を互いに接近離間可能に連結し、アーチ部19寄りの各ベース部17部分に形成された収容部17aに基板13aの長手方向両端部を各々固着して、2つのベース部17,17に跨ってセンシング素子13を保持した状態のベースアッシー15を、車両の荷重がかかることでリブ部5bの延在方向に沿って伸縮するトラニオンブラケット5の表面5aの、リブ部5bの延在方向に間隔を置いた箇所に対して位置決めするに当たり、次のような構成を採用した。
【0037】
即ち、ベースアッシー15に保持されたセンシング素子13の基板13aの長手方向における延長線上に位置する各ベース部17の先端部分から固定片21を各々膨出形成して、ベースアッシー15の幅方向における各固定片21の中心線を、ベースアッシー15に保持されたセンシング素子13の基板13aの幅方向における中心線と合致させ、かつ、この幅方向における各固定片21の寸法L1を、幅方向の両方に最大誤差分だけずれた場合の溶着位置23の重なる範囲の幅方向における寸法L2よりも小さい寸法とした。
【0038】
このため、自動溶接機による溶着位置23が誤差範囲内でベースアッシー15の幅方向にどれだけずれたとしても、各固定片21の溶着部21bの全体が必ず溶接範囲に収まるようにして、各固定片21の溶着部21bを介してセンシング素子13の基板13aの両端部にトラニオンブラケット5の表面5aから伝わる、車両にかかる荷重に応じた圧縮力の方向と、センシング素子13の基板13aの両端部を結ぶ線の方向とが、溶着位置23にずれが生じても必ず一致するようにして、車両荷重測定用センサユニット11を用いた車両の荷重の精度よい測定を実現させることができる。
【0039】
次に、図8乃至図11を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
【0040】
図8は本発明の第2実施形態に係る車両荷重測定用センサユニットの斜視図であり、図8中31で示す第2実施形態の車両荷重測定用センサユニットは、圧縮歪検出用のセンシング素子33(圧縮歪検出用センサ素子に相当)と、このセンシング素子33を保持してトラニオンブラケット5の表面5aに取り付けられるベースアッシー35とを有している。
【0041】
前記センシング素子33は、パーマロイ等の磁性材料により長尺の扁平板状に形成された基板(詳細な図示を省略、支持体に相当)の表面に金属箔歪ゲージ(図示せず、歪電気変換体に相当)を形成して構成されている。
【0042】
そして、前記センシング素子33は、金属箔歪ゲージの抵抗値が、基板の長手方向に沿いかつ基板の表面に沿う方向から基板にかかる荷重に応じて変化し、これにより、通電された状態の金属箔歪ゲージにおける電圧降下量が、上述した方向から基板にかかる荷重に応じて変化するように構成されている。
【0043】
前記ベースアッシー35は、センシング素子33よりも若干広めの幅で形成された長尺扁平板状の支持部39(伸縮部に相当)と、この支持部39の長手方向両端に各々連接された幅広の2つのベース部37,37とを有しており、前記支持部39がベース部37よりも細幅に形成されていることから、支持部39の長手方向への力がベースアッシー35に加わった際に、特に支持部39が長手方向に伸縮してベース部37,37が接近離間できるように構成されている。
【0044】
そして、図9に底面図で示すように、前記支持部39の裏面に、前記センシング素子33の裏面側を、双方の長手方向を合致させ、かつ、双方の幅方向の中央の位置を合致させて当接させた状態で、センシング素子33の長手方向の両端が例えばアーク溶接により支持部39の長手方向に間隔をおいた箇所に各々固着される。
【0045】
また、前記ベースアッシー35の各ベース部37の先端部からは、固定片41が各々一体に膨出形成されており、各固定片41は、ベース部37側から段差部41a及び溶着部41bの順に連なる2つの部分により構成されていて、図10に図8のB−B線断面図で示すように、溶着部41bは段差部41aの存在により、支持部39の裏面に固着したセンシング素子33の基板33aよりも若干低めの箇所に底部が位置するように構成されている。
【0046】
そして、各固定片41は、ベースアッシー35に保持されたセンシング素子33の幅方向における中心線の延長線上に位置する各ベース部37の先端部分から各々膨出形成されている。
【0047】
このように構成された車両荷重測定用センサユニット31は、図9に示すように、ベースアッシー35の支持部39の裏面にセンシング素子33の長手方向の両端を固着した状態で、図11に要部拡大斜視図で示すように、トラニオンブラケット5の表面5aの、リブ部5bの延在方向に間隔を置いた箇所に、ベースアッシー35の各固定片41の溶着部41bの底部を各々溶着することで取り付けられる。
【0048】
すると、先に説明したとおり、センシング素子33よりも若干低めの箇所に溶着部41bの底部が位置することから、トラニオンブラケット5の表面5aに車両荷重測定用センサユニット31を取り付けた状態では、各固定片41のうち溶着部41bのみがトラニオンブラケット5の表面5aに接触し、この溶着部41b及び段差部41aを除くベースアッシー35部分とセンシング素子33とがトラニオンブラケット5の表面5aから離間することになる。
【0049】
尚、トラニオンブラケット5の表面5aに取り付けた車両荷重測定用センサユニット31は、必要に応じて保護カバー等により覆われる。
【0050】
そして、上述したトラニオンブラケット5の表面5aに対するベースアッシー35の各溶着部41bの底部の溶着作業は、トラニオンシャフト7のトラニオンブラケット5に対する取付工程やトラニオンブラケット5の荷台フレーム1に対する取付工程と前後して、自動溶接機(図示せず)による溶接によりライン上で行われる。
【0051】
したがって、自動溶接機による溶着位置がトラニオンブラケット5の表面5aに対する相対位置によって定まる場合は、図示は省略するものの、第1実施形態の車両荷重測定用センサユニット11と同様に、本来、ベースアッシー35の幅方向における溶着部41bの中央に溶着位置の中心が位置するように、溶着部41bがトラニオンブラケット5の表面5aに溶着されるはずである。
【0052】
しかし、トラニオンブラケット5の表面5aに対する相対位置のずれにより誤差が生じると、自動溶接機による溶着位置にベースアッシー35の幅方向へのずれが生じる。
【0053】
そこで、第2実施形態の車両荷重測定用センサユニット31でも、第1実施形態の車両荷重測定用センサユニット11と同様に、ベースアッシー35の幅方向における固定片41の寸法を、幅方向の両方に最大誤差分だけずれた場合の溶着位置の重なる範囲の幅方向における寸法よりも小さい寸法として、溶着位置が誤差範囲内でベースアッシー35の幅方向にどれだけずれたとしても、固定片41の溶着部41bの全体が必ず溶接範囲に収まるようにしている。
【0054】
このように構成された第2実施形態の車両荷重測定用センサユニット31によっても、第1実施形態の車両荷重測定用センサユニット11と同様の効果を得ることができる。
【0055】
尚、第1実施形態では、自動溶接機による溶着位置23がトラニオンブラケット5の表面5aに対する相対位置によって定まることを前提として、ベースアッシー15に保持されたセンシング素子13の基板13aの幅方向における各固定片21の寸法L1を、幅方向の両方に最大誤差分だけずれた場合の溶着位置23の重なる範囲の幅方向における寸法L2よりも小さい寸法とした。
【0056】
しかし、溶着位置23がベースアッシー15の各固定片21に対する相対位置によって定まる場合等には、各固定片21に対する溶着位置23が多少ずれても、各固定片21の溶着部21bの全体が必ず溶接範囲に収まるように、各固定片21の幅方向における寸法L1を単に、溶着位置23の幅方向における寸法よりも小さい寸法で形成してもよく、そのように構成しても、第1実施形態の車両荷重測定用センサユニット11と同様の効果を得ることができる。
【0057】
また、第2実施形態でも第1実施形態と同様に、自動溶接機による溶着位置がトラニオンブラケット5の表面5aに対する相対位置によって定まるとの前提の下に、ベースアッシー35に保持されたセンシング素子33の幅方向における各固定片41の寸法を、幅方向の両方に最大誤差分だけずれた場合の溶着位置の重なる範囲の幅方向における寸法よりも小さい寸法としたが、溶着位置がベースアッシー35の各固定片41に対する相対位置によって定まる場合等には、各固定片41の幅方向における寸法を単に、溶着位置の幅方向における寸法よりも小さい寸法で形成してもよく、そのように構成しても、第2実施形態の車両荷重測定用センサユニット31と同様の効果を得ることができる。
【0058】
また、第1及び第2の各実施形態では、各固定片21,41に段差部21a,41aを設けて、ベース部17,37やそれよりもよりも低い箇所に位置する収容部17a又はンシング素子33よりも溶着部21b,41bの底部をさらに低い箇所に位置させ、トラニオンブラケット5の表面5aに車両荷重測定用センサユニット11,31を取り付けた状態で、溶着部21b,41b及び段差部21a,41aを除くベースアッシー15,35部分とセンシング素子13,33とをトラニオンブラケット5の表面5aから離間させる構成とした。
【0059】
このための構成は省略してもよいが、第1及び第2の各実施形態のようにこの構成を設ければ、多少の凹凸がある場所であっても車両の荷重がかかることで伸縮するのであれば車両荷重測定用センサユニット11,31を取り付けて、各固定片21,41の溶着部21b,41bを介してセンシング素子13の基板13aの両端部やセンシング素子33の両端部にトラニオンブラケット5の表面5aから伝わる、車両にかかる荷重に応じた圧縮力の方向と、センシング素子13の基板13aやセンシング素子13の両端部を結ぶ線の方向とが、溶着位置23にずれが生じても必ず一致するようにして、車両荷重測定用センサユニット11,31を用いた車両の荷重の精度よい測定を実現させることができるので、有利である。
【0060】
さらに、第1実施形態では、2つのベース部17,17を外側に膨らむ一対のアーチ部19,19を介して互いに接近離間可能に連結したベースアッシー15を例に取って説明し、第2実施形態では、2つのベース部37,37をそれよりも細幅の支持部39を介して互いに接近離間可能に連結したベースアッシー35を例に取って説明したが、本発明は、細部の形状・構成が本実施形態とは異なる車両荷重測定用センサユニットについても、同様に適用可能である。
【0061】
例えば、第1実施形態の変形例としては、図12に平面図で示すように、各ベース部17の収容部17aに長手方向両端部を各々収容したセンシング素子13の基板13aの幅方向両側縁に沿って延在する、一対の連結部19A,19A(伸縮部に相当)を介して2つのベース部17,17を互いに接近離間可能に連結したベースアッシー15Aを用いてもよいし、図13に平面図で示すように、センシング素子13の基板13aの長手方向両端から各々段差部21a及び溶着部21bによる固定片21を各々膨出形成して、基板13aがベースアッシーを兼ねる構成としてもよい。
【0062】
同様に、第2実施形態の変形例としては、図14に斜視図で示すように、センシング素子33の長手方向両端から各々段差部41a及び溶着部41bによる固定片41を各々膨出形成して、センシング素子33がベースアッシーを兼ねる構成としてもよい。
【0063】
そして、第1及び第2の各実施形態の変形例として挙げた、センシング素子13の基板13aやセンシング素子33の基板(この場合、請求項中の支持体に相当)がベースアッシーを兼ねる構成を採用すれば、これらセンシング素子13,33の基板13aとベースアッシーが同一物により構成される分だけ部品点数が削減されることになるので、トラニオンブラケット5等の取付対象に対する車両荷重測定用センサユニットの取付作業を簡素化することができ、有利である。
【0064】
また、第1及び第2の各実施形態や第1実施形態の変形例のような、ベース部17,37よりも細幅で弱体化されたアーチ部19や連結部19A、或は、支持部39を省略して、両ベース部17,37の間に特段の弱体部を形成せずそれらを同一幅で連結するように構成してもよい。
【0065】
しかし、上述の各例のように、細幅の弱体化部分を両ベース部17,37の間に設ければ、これらベース部17,37どうしが接近離間する方向へのベースアッシー15,15A,35の伸縮を容易化して、車両の荷重がかかることによるトラニオンブラケット5の伸縮をセンシング素子13,33により確実に検出し、車両荷重測定用センサユニット11,31を用いた車両の荷重の測定をより一層精度よく実現させることができるので、有利である。
【0066】
さらに、第1及び第2の各実施形態やそれらの各変形例において、固定片21,41の両溶着部21b,41bは、それらの間隔と同じ寸法だけリブ部5bの延在方向に沿って間隔をおいた表面5a,5a箇所に溶着してもよいが、両溶着部21b,41bの間隔よりも若干短めの寸法だけリブ部5bの延在方向に沿って間隔をおいたトラニオンブラケット5の表面5a,5a箇所に溶着して、ベースアッシー15,15A,35に圧縮力がかかる状態にするようにしてもよい。
【0067】
そして、そのようにすれば、センシング素子13,33の基板13a,33aに、その長手方向において常に圧縮力がかかる状態として、トラニオンブラケット5にかかる荷重の有無や大小に応じたセンシング素子13,33の出力を、圧縮力の大小によってのみ変化するものとして、引張力に変化する状況がないようにして、センシング素子13,33の出力から車両にかかる荷重を割り出す際の処理を簡素化することができるので、有利である。
【0068】
また、第1及び第2の各実施形態では、荷台フレーム1に取付用ブラケット3を介して固着されるトラニオンブラケット5のリブ部5bの両側に位置する表面5aに取り付ける場合を例に取って説明したが、トラニオンブラケット5の表面5aに限らず、車両の荷重がかかることで伸縮する車両の被荷重部材に対して取り付けられる荷重測定用のセンサユニットの全般に本発明が広く適用可能であることは、勿論のことである。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットによれば、前記目的を達成するため請求項1に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットは、車両の荷重がかかることで伸縮する被荷重部材の異なる取付箇所に溶着によって両端部分が各々位置決めされ、これら両端部分の接近離間方向に伸縮可能に構成されたベースアッシーによって、前記両端部分の接近離間方向への前記ベースアッシーの伸縮により出力が変化する圧縮歪検出用センサ素子を前記被荷重部材に対して取り付ける車両荷重測定用センサユニットにおいて、前記圧縮歪検出用センサ素子が、該圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向への伸縮により変化する出力を発生する歪電気変換体と、該歪電気変換体を支持する支持体とを有しており、該支持体により前記ベースアッシーが構成されており、前記ベースアッシーの両端部分のうち、前記圧縮歪検出用センサ素子を通り該圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向に延在する線の延長線上に位置する端部部分から各々膨出形成され、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対して溶着される2つの固定片を備えており、前記各固定片が、前記両端部分の接近離間方向と直交しかつ前記被荷重部材の延在方向に沿う前記固定片の幅方向において、前記支持体の寸法を下回る寸法で、かつ、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対する前記各固定片の溶着寸法を下回る寸法で形成されている構成とした。
【0070】
このため、各固定片の幅方向の中央から偏った箇所が被荷重部材の対応する各取付箇所に対して溶着されても、各固定片幅方向の全体が必ず溶接範囲に収まるようにして、各固定片を介して圧縮歪検出用センサに被荷重部材から伝わる、車両にかかる荷重に応じた圧縮力の方向と、圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向とが、溶着位置にずれが生じても必ず一致するようにして、車両荷重測定用センサユニットを用いた車両の荷重の精度よい測定を実現させることができる。
【0071】
しかも、支持体とベースアッシーとが同一物により構成される分だけ部品点数を削減して、被荷重部材に対する車両荷重測定用センサユニットの取付作業を簡素化することができる。
【0072】
また、請求項2に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットによれば、車両の荷重がかかることで伸縮する被荷重部材の異なる取付箇所に溶着によって両端部分が各々位置決めされ、これら両端部分の接近離間方向に伸縮可能に構成されたベースアッシーによって、前記両端部分の接近離間方向への前記ベースアッシーの伸縮により出力が変化する圧縮歪検出用センサ素子を前記被荷重部材に対して取り付ける車両荷重測定用センサユニットにおいて、前記両端部分のうち、前記圧縮歪検出用センサ素子を通り該圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向に延在する線の延長線上に位置する端部部分から各々膨出形成され、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対して溶着される2つの固定片を備えており、前記ベースアッシーが、伸縮部を介して前記両端部分の接近離間方向に接近離間可能に連結される2つのベース部を有していて、これら各ベース部に、前記圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向における各端部が各々固着されていると共に、これら各ベース部から前記各固定片が各々膨出形成されており、前記各固定片が、前記両端部分の接近離間方向と直交しかつ前記被荷重部材の延在方向に沿う前記固定片の幅方向において、前記ベース部の寸法を下回る寸法で、かつ、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対する前記各固定片の溶着寸法を下回る寸法で形成されている構成とした。
【0073】
このため、各固定片の幅方向の中央から偏った箇所が被荷重部材の対応する各取付箇所に対して溶着されても、各固定片幅方向の全体が必ず溶接範囲に収まるようにして、各固定片を介して圧縮歪検出用センサに被荷重部材から伝わる、車両にかかる荷重に応じた圧縮力の方向と、圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向とが、溶着位置にずれが生じても必ず一致するようにして、車両荷重測定用センサユニットを用いた車両の荷重の精度よい測定を実現させることができる。
【0074】
しかも、両端部分の接近離間方向へのベースアッシーの伸縮を容易化して、車両の荷重がかかることによる被荷重部材の伸縮を圧縮歪検出用センサ素子により確実に検出し、車両荷重測定用センサユニットを用いた車両の荷重のより一層精度よい測定を実現させることができる。
【0075】
また、請求項3に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットによれば、請求項1又は2に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットにおいて、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対して前記各固定片が、所定の溶着作業により所定の大きさで溶着され、前記幅方向における前記各固定片の寸法が、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対する前記各固定片の前記所定の溶着作業による溶着位置が、該溶着位置の誤差範囲におけるいずれの位置にあっても、前記所定の大きさによる溶着により前記幅方向における前記固定片の全体が前記被荷重部材の対応する前記取付箇所に溶着される寸法で形成されている構成とした。
【0076】
このため、被荷重部材の対応する各取付箇所に対する各固定片の溶着が所定の溶着作業により所定の大きさで行われる場合に、その溶着作業による溶着位置の誤差範囲内であれば、被荷重部材の対応する各取付箇所に対する各固定片の溶着箇所がどれだけずれても、車両にかかる荷重に応じた圧縮力の方向と、圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向とを必ず一致させて、車両荷重測定用センサユニットを用いた車両の荷重の精度よい測定を実現させることができる。
【0077】
さらに、請求項4に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットによれば、請求項1、2又は3に記載した本発明の車両荷重測定用センサユニットにおいて、前記各固定片が、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に各々溶着される溶着部と、該溶着部を前記被荷重部材の対応する前記取付箇所に溶着して該取付箇所に前記ベースアッシーの対応する端部部分を位置決めした状態で、少なくとも前記圧縮歪検出用センサ素子を前記被荷重部材から離間して位置させる段差部とを有している構成とした。
【0078】
このため、多少の凹凸があっても車両の荷重がかかることで伸縮する場所であれば、車両荷重測定用センサユニットを取り付けて、各固定片を介して圧縮歪検出用センサ素子に被荷重部材から伝わる、車両にかかる荷重に応じた圧縮力の方向と、圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向とが、溶着位置にずれが生じても必ず一致するようにして、車両荷重測定用センサユニットを用いた車両の荷重の精度よい測定を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両荷重測定用センサユニットが取り付けられる車両のシャシ部分の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車両荷重測定用センサユニットの平面図である。
【図3】図2に示すセンシング素子の拡大斜視図である。
【図4】図2に示すベースアッシーの平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図2の車両荷重測定用センサユニットを図1のトラニオンブラケットの表面に取り付けた状態を示す要部拡大斜視図である。
【図7】図6のトラニオンブラケットの表面に対する固定片の溶着位置を示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る車両荷重測定用センサユニットの斜視図である。
【図9】図8に示すベースアッシーの底面図である。
【図10】図8のB−B線断面図である。
【図11】図8の車両荷重測定用センサユニットを図1のトラニオンブラケットの表面に取り付けた状態を示す要部拡大斜視図である。
【図12】本発明の第1実施形態の変形例に係る車両荷重測定用センサユニットのベースアッシーを示す平面図である。
【図13】本発明の第1実施形態の他の変形例に係る車両荷重測定用センサユニットのベースアッシーを示す平面図である。
【図14】本発明の第2実施形態の変形例に係る車両荷重測定用センサユニットのベースアッシーを示す平面図である。
【符号の説明】
5 トラニオンブラケット(被荷重部材)
11,31 車両荷重測定用センサユニット
13,33 センシング素子(圧縮歪検出用センサ素子)
13a 基板(支持体)
13b 励磁用コイル(歪電気変換体)
13c 検出用コイル(歪電気変換体)
17,37 ベース部
19 アーチ部(伸縮部)
19A 連結部(伸縮部)
21,41 固定片
21a,41a 段差部
21b,41b 溶着部
23 溶着位置
39 支持部(伸縮部)
L1 固定片幅方向寸法
L2 溶着位置重複部幅方向寸法

Claims (4)

  1. 車両の荷重がかかることで伸縮する被荷重部材の異なる取付箇所に溶着によって両端部分が各々位置決めされ、これら両端部分の接近離間方向に伸縮可能に構成されたベースアッシーによって、前記両端部分の接近離間方向への前記ベースアッシーの伸縮により出力が変化する圧縮歪検出用センサ素子を前記被荷重部材に対して取り付ける車両荷重測定用センサユニットにおいて、
    前記圧縮歪検出用センサ素子は、該圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向への伸縮により変化する出力を発生する歪電気変換体と、該歪電気変換体を支持する支持体とを有しており、該支持体により前記ベースアッシーが構成されており、
    前記ベースアッシーの両端部分のうち、前記圧縮歪検出用センサ素子を通り該圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向に延在する線の延長線上に位置する端部部分から各々膨出形成され、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対して溶着される2つの固定片を備えており、
    前記各固定片は、前記両端部分の接近離間方向と直交しかつ前記被荷重部材の延在方向に沿う前記固定片の幅方向において、前記支持体の寸法を下回る寸法で、かつ、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対する前記各固定片の溶着寸法を下回る寸法で形成されている、
    ことを特徴とする車両荷重測定用センサユニット。
  2. 車両の荷重がかかることで伸縮する被荷重部材の異なる取付箇所に溶着によって両端部分が各々位置決めされ、これら両端部分の接近離間方向に伸縮可能に構成されたベースアッシーによって、前記両端部分の接近離間方向への前記ベースアッシーの伸縮により出力が変化する圧縮歪検出用センサ素子を前記被荷重部材に対して取り付ける車両荷重測定用センサユニットにおいて、
    前記両端部分のうち、前記圧縮歪検出用センサ素子を通り該圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向に延在する線の延長線上に位置する端部部分から各々膨出形成され、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対して溶着される2つの固定片を備えており、
    前記ベースアッシーは、伸縮部を介して前記両端部分の接近離間方向に接近離間可能に連結される2つのベース部を有していて、これら各ベース部に、前記圧縮歪検出用センサ素子の圧縮歪検出方向における各端部が各々固着されていると共に、これら各ベース部から前記各固定片が各々膨出形成されており、
    前記各固定片は、前記両端部分の接近離間方向と直交しかつ前記被荷重部材の延在方向に沿う前記固定片の幅方向において、前記ベース部の寸法を下回る寸法で、かつ、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対する前記各固定片の溶着寸法を下回る寸法で形成されている、
    ことを特徴とする車両荷重測定用センサユニット。
  3. 前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対して前記各固定片は、所定の溶着作業により所定の大きさで溶着され、前記幅方向における前記各固定片の寸法は、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に対する前記各固定片の前記所定の溶着作業による溶着位置が、該溶着位置の誤差範囲におけるいずれの位置にあっても、前記所定の大きさによる溶着により前記幅方向における前記固定片の全体が前記被荷重部材の対応する前記取付箇所に溶着される寸法で形成されている請求項1又は2記載の車両荷重測定用センサユニット。
  4. 前記各固定片は、前記被荷重部材の対応する前記各取付箇所に各々溶着される溶着部と、該溶着部を前記被荷重部材の対応する前記取付箇所に溶着して該取付箇所に前記ベースアッシーの対応する端部部分を位置決めした状態で、少なくとも前記圧縮歪検出用センサ素子を前記被荷重部材から離間して位置させる段差部とを有している請求項1、2又は3記載の車両荷重測定用センサユニット。
JP2000116465A 2000-02-13 2000-04-18 車両荷重測定用センサユニット Expired - Lifetime JP3695575B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000116465A JP3695575B2 (ja) 2000-02-13 2000-04-18 車両荷重測定用センサユニット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-77245 2000-02-13
JP2000077245 2000-02-13
JP2000116465A JP3695575B2 (ja) 2000-02-13 2000-04-18 車両荷重測定用センサユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001296177A JP2001296177A (ja) 2001-10-26
JP3695575B2 true JP3695575B2 (ja) 2005-09-14

Family

ID=26587887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000116465A Expired - Lifetime JP3695575B2 (ja) 2000-02-13 2000-04-18 車両荷重測定用センサユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3695575B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3675710B2 (ja) * 2000-10-27 2005-07-27 矢崎総業株式会社 センシング素子の固定構造
JP5233141B2 (ja) * 2007-03-28 2013-07-10 日産自動車株式会社 磁歪式応力センサおよびその製造方法
JP7191737B2 (ja) * 2019-03-11 2022-12-19 日本電産コパル電子株式会社 ロードセル
JP7203645B2 (ja) * 2019-03-11 2023-01-13 日本電産コパル電子株式会社 ロードセル
JP6912847B1 (ja) * 2021-02-18 2021-08-04 株式会社アデック 荷重センサ及び金型用荷重分布測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001296177A (ja) 2001-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2360261C (en) Fixing structure for sensing element
US8661916B2 (en) Load cell for sensing supporting forces in a support element
JP3695575B2 (ja) 車両荷重測定用センサユニット
US6590168B2 (en) Vehicle load measuring apparatus
US9551605B2 (en) Fuel-level measuring apparatus
US20160153828A1 (en) Force sensor device for detecting the weight of a vehicle
JP2003515734A (ja) ロードセル
JP3730478B2 (ja) 車両荷重測定用センサユニット及びその取付構造
US6173615B1 (en) Sensing device for measuring a load on a vehicle in two directions simultaneously
US20090179764A1 (en) Device For Detecting Passenger's Weight In Vehicle
JP2508552Y2 (ja) クラックゲ―ジ
JP2001343277A (ja) 車両用荷重測定装置
JP2591665Y2 (ja) 車両の荷重測定装置
JPH062171U (ja) 車両の荷重測定装置
EP4239298A1 (en) Transducer plate for a multi-leaf spring assembly
JPH0411560A (ja) ステアリングホイール
JPH07239266A (ja) 車両の荷重測定用センシング素子の取り付け構造
JPS6023687Y2 (ja) 車軸たわみ検出器
JPH0669760U (ja) 車両の荷重測定装置用磁歪式センシング素子の取り付け構造
JP2002005730A (ja) 車両用荷重測定装置
EP4172577A1 (en) Vehicular load sensing system and method using tilt sensors
JPH1038712A (ja) 歪み検出装置とその製造方法
JP2000019005A (ja) 車両荷重測定用センサユニット
JP2000180251A (ja) センシング素子の取り付け構造
JPH0669758U (ja) 車両の荷重測定装置用センシング素子

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050614

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20050622

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3695575

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120708

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130708

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130708

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term