JP2004122592A - 箱型ケース製造用型枠体、その型枠体を用いた箱型ケース製造装置及びその型枠体を用いた箱型ケース製造方法 - Google Patents

箱型ケース製造用型枠体、その型枠体を用いた箱型ケース製造装置及びその型枠体を用いた箱型ケース製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリーを収納する肉厚の薄い箱体ケースの剛性を保ちながら蓋体との超音波溶接を効果的に行うことのできるバッテリーパック製造装置を提供する。
【解決手段】箱体ケース20を挿着する内側型材12は、側壁を貫通する複数の空気流通孔14が配列される。内側型材12を挿着する外側型材10は、複数の空気流通孔14が一括して連絡される溝17と空気排出孔18が形成される。複数の空気流通孔14、溝部17及び空気排出孔18とで形成される空気吸引通路内の空気を吸引する。箱体ケース20の外面部は内側型材13の側壁面に吸引され密着し、箱体ケース20の剛性を維持したまま蓋体21との超音波振動による溶接を行う。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリーを収納する箱体ケースが肉薄のバッテリーパック製造装置及びその製造方法に係り、特に0.8mm以下の肉厚の箱体ケースと蓋体とを超音波溶着するバッテリーパック製造装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯用ノートパソコンや携帯電話などの小型機器は、例えば充電式の2次電池によって駆動される。2次電池は通常、電池ケースに収められて小型機器本体内に収納され、使用中に
2次電池の電圧が低下した場合には、別の充電された電池ケースに収められた2次電池と交換して使用を継続する。
【0003】
最近の携帯用ノートパソコンや携帯電話などの小型化、軽量化に伴いそれらの機器の電源として内部に装着される電池のケースも機器に占める体積を少なくするためケースを成形した際の樹脂の厚み、即ち肉厚は、0.8mm以下にまで薄くすることが可能となった。
【0004】
上述した2次電池のケースは、一般的にケース本体となる箱体に電池を収めた後、箱体の開口部に蓋板を載せ、開口部周縁と蓋板との溶着部に超音波振動を与え超音波溶接することが行われている。
【0005】
超音波溶接は、加圧しながら溶接部分に超音波振動を与え、その振動エネルギーを利用して行う溶接法である。従って、箱体開口部の周縁と蓋板とが接する溶接部には、振動エネルギーが効率良く伝達される必要がある。
【0006】
従来のバッテリーパック製造装置は、図8及び図9に示すように箱体ケース1が受けジグ2内に入り子式に挿入される。箱体ケース1内には、例えばLIP1202形式のリチュームポリマー電池が収納される。
【0007】
受けジグ2は、予め箱体ケースの現物からラバー又はアルミニウムなどの金属で型を採って準備される。受けジグ2は、入り子式に型枠3に挿入され、箱体ケース1の開口部は、蓋体4で覆われる。開口部周縁が蓋体4と接触する部分5は、図10に示すように図示しない超音波溶接装置のホーン6が上方より下降し、蓋体4に接触した状態で超音波による振動エネルギーが与えられ溶接される。
【0008】
従来、バッテリーパックのケースの薄膜化を図る先行技術文献として以下のものが挙げられる。
例えば、1.5mm以下の薄肉化、小型化を可能にしたバッテリーパック用リードフレームインサート基板が知られている(例えば、特許文献1参照)。このバッテリーパック用リードフレームインサート基板の発明は、バッテリーパックのケースを基板成形品で形成し、その基板成形品内でインサートされたリードフレームにて所要の回路パターンを形成しつつ出力端子、充電端子、電池への接続バーを形成し、それら各要素のリードフレームは要素に従って一部を露出させることを開示している。そして、部品点数、接続点数を少なくし、接続による信頼性の低下を防ぎ、1.5mm以下の薄肉化、小型化を可能にした旨の記載がある。
【0009】
また、射出成形方法によって製造される熱可塑性樹脂の一体成形品でなるバッテリーケースの発明であって、成形品の肉厚を薄くすることによって成形品の強度が低下するのを防ぐためケースの側壁部間の角部の内面又は外面に複数の凸部を形成し、これら凸部間に凹部を形成する構造のものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0010】
また、樹脂成形品の主要部分を0.3mm以下の厚みに成形するのに射出成形機の一次成形圧力を3,500kgf/cm2以上の射出圧力で成形する薄肉成形品の成形方法がある(例えば、特許文献3参照)。
【0011】
【特許文献1】特開平8−195465号公報
【特許文献2】特開平10−92393号公報
【特許文献3】特開平2001−58332号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ケース本体の肉厚を薄くする、いわゆる薄肉化を図り0.8mm以下にまで薄くするとケース本体の開口周縁部と蓋板との溶接部に超音波振動を与えたときケースの薄肉部分の剛性が弱く、元の形状を維持できず変形してしまい振動エネルギーがケースの開口部周縁、即ち溶接部分に均一に伝わらなくなり溶接状態が悪くなるという欠点があった。
【0013】
そこで本発明の目的は、上記欠点を除去しバッテリーを収納する肉厚の薄いケースの剛性を保ちながらケースと蓋体の超音波溶接を効果的に行うことのできる箱型ケース製造用型枠体、その型枠体を用いた箱型ケース製造装置及びその型枠体を用いた箱型ケース製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決する手段】
上述した課題を解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1記載の箱型ケース製造用型枠体は、包装対象物が収納される凹陥部を有する箱型ケースのケース本体が嵌合される本体収納部が一面に開口されたブロック状の型材からなり、型材には本体収納部の側壁面に開口され且つ外部から供給される負圧によりケース本体の凹陥部を形成させる第1の吸引部と、を設けたことを特徴としている。
【0015】
本出願の請求項2に記載の箱型ケース製造用型枠体は、ケース本体の凹陥部を形成する底面部を吸引して当該底面部を本体収納部の底面に圧接させる第2の吸引部を設けたことを特徴としている。
【0016】
本出願の請求項3記載の箱型ケース製造用型枠体は、第1の吸引部が側壁面においてケース本体の側面部に沿って略等間隔に設けられた多数の吸引孔又は当該側面部に沿って連続して設けられた環状溝であることを特徴としている。
【0017】
本出願の請求項4記載の箱型ケース製造用型枠体は、第2の吸引部が本体収納部の底面においてケース本体の底面部の外縁に沿って略等間隔に設けられた多数の吸引孔又は当該底面部の外縁に沿って連続して設けられた環状溝であることを特徴としている。
【0018】
本出願の請求項5記載の箱型ケース製造用型枠体は、包装対象物が収納される凹陥部を有する箱型ケースのケース本体が嵌合される本体収納部が一面で開口されたブロック状の内側型材と、内側型材が嵌合される型材収納部を有する外側型材と、を備え、
内側型材には、本体収納部の側壁面に開口され且つ負圧によりケース本体の凹陥部を形成するすべての側面部を吸引して当該側面部を側壁面に圧接させる第1の吸引部を設け、
外側型材には、第1の吸引部に連通されると共に外部の負圧発生装置に連通されて負圧を第1の吸引部に供給する第1の連通路を設けたことを特徴としている。
【0019】
本出願の請求項6記載の箱型ケース製造用型枠体は、内側型材に、ケース本体の凹陥部を形成する底面部を吸引して当該底面部を本体収納部の底面に圧接させる第2の吸引部を設け、外側型材に、上記第2の吸引部と第1の連通路とを連通する第2の連通路を設けたことを特徴としている。
【0020】
本出願の請求項7記載の箱型ケース製造用型枠体は、第1の吸引部が側壁面においてケース本体の側面部に沿って略等間隔に設けられた多数の吸引孔又は当該側面部に沿って連続して設けられた環状溝であることを特徴としている。
【0021】
本出願の請求項8記載の箱型ケース製造用型枠体の第2の吸引部は、本体収納部の底面においてケース本体の底面部の外縁に沿って略等間隔に設けられた多数の吸引孔又は当該底面部の外縁に沿って連続して設けられた環状溝であることを特徴としている。
【0022】
本出願の請求項9記載の箱型ケース製造装置は、発電装置が収納される凹陥部を有する箱型ケースのケース本体が嵌合される本体収納部と、当該本体収納部の側壁面に開口され且つ外部から供給される負圧によりケース本体の凹陥部を形成するすべての側面部を吸引して当該側面部を側壁面に圧接させる第1の吸引部と、を設けた型枠体と、
型枠体に接続されて第1の吸引部に負圧を供給する負圧発生装置と、
型枠体を介して当該型枠体に保持されたケース本体と当該ケース本体に重ね合わされたケース蓋体を挟持して超音波溶接する超音波溶接手段と、を備えてなることを特徴としている。
【0023】
本出願の請求項10記載の箱型ケース製造装置は、更に型枠体には、ケース本体の凹陥部を形成する底面部を吸引して当該底面部を本体収納部の底面に圧接させる第2の吸引部を設けたことを特徴としている。
【0024】
本出願の請求項11記載の箱型ケース製造装置は、発電装置が収納される凹陥部を有する箱型ケースのケース本体が嵌合される本体収納部を有する内側型材と、内側型材が嵌合される型材収納部を有する外側型材と、からなる型枠体と、
型枠体に接続されて負圧を供給する負圧発生装置と、
型枠体を介して当該型枠体に保持された上記ケース本体と当該ケース本体に重ね合わされたケース蓋体を挟持して超音波溶接する超音波溶接手段と、を備え、内側型材には、本体収納部の側壁面に開口され且つ負圧によりケース本体の凹陥部を形成するすべての側面部を吸引して当該側面部を側壁面に圧接させる第1の吸引部を設け、
外側型材には、第1の吸引部に連通されると共に外部の負圧発生装置に連通されて負圧を第1の吸引部に供給する第1の連通路を設けたことを特徴としている。
【0025】
本出願の請求項12記載の箱型ケース製造装置は、内側型材に、ケース本体の凹陥部を形成する底面部を吸引して当該底面部を本体収納部の底面に圧接させる第2の吸引部を設け、
外側型材に、第2の吸引部に連通されると共に外部の負圧発生装置に連通されて負圧を上記第2の吸引部に供給する第2の連通路を設けたことを特徴としている。
【0026】
本出願の請求項13記載の箱型ケース製造方法は、発電装置が収納される凹陥部を有する箱型ケースのケース本体を型枠体に設けた本体収納部に嵌合し、本体収納部の側壁面に開口された第1の吸引部に負圧を作用させてケース本体の凹陥部を形成するすべての側面部を吸引して当該側面部を側壁面に圧接した状態で、型枠体に保持された上記ケース本体と当該ケース本体に重ね合わされたケース蓋体を超音波溶接手段により挟持してその重合部分を超音波溶接することを特徴としている。
【0027】
本出願の請求項14記載の箱型ケース製造方法は、更に、本体収納部の底面に設けた第2の吸引部に負圧を作用させ、ケース本体の凹陥部を形成する底面部を吸引して当該底面部を本体収納部の底面に圧接させることを特徴としている。
【0028】
上述のように構成したことにより、本出願の請求項1記載の箱型ケース製造用型枠体では、本体収納部の側壁面に開口され且つ外部から供給される負圧によりケース本体の凹陥部を形成するすべての側面部を吸引することにより箱体ケースの剛性を保ちながらケース本体と蓋体の超音波溶接を効果的に行うことができる。
【0029】
本出願の請求項2記載の箱型ケース製造用型枠体では、箱体ケースの剛性を保つのに該ケース本体の側面部と底面部の2面部を吸引することにより箱体ケースの剛性をより強固に保ちながらケース本体と蓋体の超音波溶接を効果的に行うことができる。
【0030】
本出願の請求項3記載の箱型ケース製造用型枠体は、本体収納部の側壁面においてケース本体の側面部に沿って略等間隔に設けられた空気の吸引部として多数の吸引孔又は当該側面部に沿って連続して設けられた環状溝を設けることによりケース本体の側面部を効果的に吸引することができる。
【0031】
本出願の請求項4記載の箱型ケース製造用型枠体は、第2の吸引部としてのケース本体の底面部の外縁に沿って略等間隔に設けられた多数の吸引孔又は当該底面部の外縁に沿って連続して設けられた環状溝を介して吸引することにより、第1の吸引部と共により吸引効果を高めることができる。
【0032】
本出願の請求項5記載の箱型ケース製造用型枠体は、内側型材と当該内側型材が嵌合される外側型材とで構成され、内側型材にはケース本体のすべての側面部を吸引する第1の吸引部を設け、外側型材には、第1の吸引部に連通する第1の連通路を設けて吸引することにより効果的にケース本体の側面部を内側型材の側壁面に圧接させることができる。
【0033】
本出願の請求項6記載の箱型ケース製造用型枠体は、内側型材にケース本体の底面部を吸引する第2の吸引部を設け、外側型材に、上記第2の吸引部に連通されると共に外部の負圧発生装置に連通されて負圧を上記第2の吸引部に供給する第2の連通路を設けたことによってケース本体の側面部及び底面部の2面を吸引しケース本体を内側型材の側壁面及び本体収納部の底面に圧接させることができるのでケース本体の剛性をより強固に維持できる。
【0034】
本出願の請求項7記載の箱型ケース製造用型枠体は、内側型材の本体収納部の側壁面に多数の吸引孔又は環状溝でなる第1の吸引部が
【0035】
本出願の請求項8記載の箱型ケース製造用型枠体は、内側型材の本体収納部の底面に多数の吸引孔又は環状溝でなる第2の吸引部が構成され、第1の吸引部と共にケース本体の側面部及び底面部を吸引しケース本体を内側型材の側壁面及び本体収納部の底面の2面に圧接させることができるのでケース本体の剛性をより強固に維持できる。
【0036】
本出願の請求項9記載の箱型ケース製造装置は、型枠体に設けられた第1の吸引部内の空気を負圧発生装置で吸引することによってケース本体の側面部を型枠体の側壁面に圧接させケース本体の剛性を維持しながら超音波溶接することができる。
【0037】
本出願の請求項10記載の箱型ケース製造装置は、ケース本体の側面部を吸引するに加え、第2の吸引部内の空気をも吸引することによって更に本体収納部の底面部をも吸引して当該底面に圧接させることができ、ケース本体の剛性をより強固に維持しながら超音波溶接できる。
【0038】
本出願の請求項11記載の箱型ケース製造装置は、箱型ケースのケース本体が嵌合される本体収納部を有する内側型材にケース本体の側面部を吸引する第1の吸引部を設け、外側型材には、第1の吸引部に連通されると共に外部の負圧発生装置に連通されて負圧を第1の吸引部に供給する第1の連通路を設けたことにより超音波溶接手段を用いて内側型材に保持されたケース本体とケース蓋体とを超音波溶接するに際しケース本体の側面部を吸引することによってケース本体の剛性を維持しながら超音波溶接することができる。
【0039】
本出願の請求項12記載の箱型ケース製造装置は、ケース本体の側面部に加え、外側型材に設けた第2の連通路を介して内側型材に設けた第2の吸引部内の空気をも吸引することによってケース本体の底面部を吸引して本体収納部の底面に圧接させることができ、ケース本体の剛性をより強固に維持できる。
【0040】
本出願の請求項13記載の箱型ケース製造方法は、箱体ケースの剛性を維持するのに箱体ケースの側面部を内側型枠を貫通する複数の空気流通孔を介して吸引し、内側型枠の側壁面に密着させる工程を採用した。これにより、開口周縁と蓋体とを超音波振動により超音波溶接を効果的に行うことができる。
【0041】
本出願の請求項14記載の箱型ケース製造方法は、箱体ケースの剛性を維持するのに箱体ケースの側面部及び底面部を内側型枠を貫通する夫々の複数の空気流通孔を介して吸引し、内側型枠の側壁面及び底面に密着させる工程を採用した。これにより、2方向より箱体ケースを吸引して圧接させることができるので、ケース本体の剛性をより強固に維持でき、開口周縁とケース蓋体との超音波振動による超音波溶接を効果的に行うことができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の箱体ケース製造装置の内側型枠体と側型枠体との組立構成を平面的に視た図、図2は、図1に示す内側型枠体に箱体ケースを装着した状態で断面したA−A線矢視断面図、図3は、図1に示す内側型枠体に箱体ケースを装着した状態で断面したB−B線矢視断面図、図4は、本発明の箱体ケース製造装置の組立斜視図、図5は、箱体ケースの開口部周縁と蓋体とが超音波溶接される工程を説明する図、図6は、本発明の箱体ケース製造装置の他の実施の形態を示す断面図、図7は、箱体ケースが本発明の箱体ケース製造方法により製造されたものかを確認する工程を説明する図、図8は、従来の箱体ケース製造装置の平面図、図9は、図8のC−C線矢視断面図、図10は、超音波溶接をする状態を示す図8のD−D線矢視断面図である。
【0043】
図1 は、本発明の箱体ケース製造装置の内側型枠体と外側型枠体との組立構成を平面的に視た図を示す。 内側型枠体と外側型枠体との組立構成の説明は、図1 のA−A線矢視断面図である図2 及び図1 のB−B線矢視断面図である図3 を図1 と同時に参照しながら説明する。
【0044】
外側型材10は、底面上を枠状に囲った溝部11が形成される。外側型材10の凹陥部には、入り子式に内側型材12が挿入され嵌着される。
内側型材12には、内側面からその外側面に向かって側壁13を貫通する複数の空気流通孔14が略等間隔に配列されるよう設けられる。
【0045】
外側型材10には、内側型材12に設けられた複数の空気流通孔14の空気出口を一括して連絡する溝部17が内側面を穿ち形成される。溝部17は、空気排出孔18を介して外部に連絡される。ここで、複数の空気流通孔14、溝部17及び空気排出孔18によって第1の空気吸引通路が形成される。
【0046】
また、外側型材10の底面に形成された溝11の中心線上に内側型材12の底面を貫通して設けられた複数の空気流通孔16が位置する。
【0047】
外側型材10の底壁部分には、溝部11と連絡する空気排出孔19が設けられ、複数の空気流通孔16、溝部11及び空気排出孔19によって第2の空気吸引通路が形成される。空気排出孔18及び空気排出孔19の夫々は、図示しない空気吸引機に連結され第1 及び第2 空気吸引通路内の空気を吸引する。
【0048】
図2 及び図3 は、内側型材12の中央の凹陥部分にバッテリー(図示せず)を収納した箱体ケース20が入り子式に挿入された状態を示す。
【0049】
箱体ケース20の開口部は、蓋体21で封止されるが開口部周縁と蓋体21との接触部分は、超音波溶接によって溶接される。図3 における参照番号22は、超音波溶接装置のホーンを示す。
【0050】
図4は、本発明の箱体ケース製造装置の組立斜視図を示し、図3に示す内側型材12が外側型材10の凹陥部に挿入され装着される。このとき、外側型材10の溝17に内側型材12に設けられた複数の空気流通孔14の空気出口が一括して連絡される。また、外側型材10の溝11に内側型材12に設けられた複数の空気流通孔16の空気出口が一括して連絡される。
【0051】
図5は、箱体ケース20の開口部周縁と蓋体21とが超音波溶接される工程を要部のみを拡大して説明する図である。
箱体ケース20は、例えばPC(ポリカーボネート)からなり、開口部周縁は鋭角の縁を形成し、ダイレクター23と称する。
【0052】
超音波溶接は、箱体ケース20と蓋体21との接合部に直接超音波振動がかかる直接溶接で行われる。図示するように箱体ケース20のダイレクター23を蓋体21に当接し、超音波振動子を構成するホーン22を下降させ蓋体21上から超音波による振動エネルギーが与えられる。超音波は蓋体21中を伝達し接合面でダイレクター23に衝突し接合面を発熱させる。
その結果、ダイレクター23部分は溶融して箱体ケース20と蓋体21との接合部は、接合される。
【0053】
次に、本発明の箱体ケース製造装置の他の実施の形態を図6 を参照して説明する。
外側型材10の凹陥部には、入り子式に内側型材12が挿入され嵌着される。内側型材12には、内側面からその外側面に向かって側壁13を貫通する複数の空気流通孔14が略等間隔に配列されるよう設けられる。
【0054】
外側型材10には、内側型材12に設けられた複数の空気流通孔14の空気出口を一括して連絡する溝部17が内壁面を穿ち形成される。溝部17は、空気排出孔18を介して外部に連絡される。ここで、複数の空気流通孔14、溝部17及び空気排出孔18によって第1の空気流通路が形成される。
【0055】
箱体ケース20の上部開口は、蓋体21で封止され開口部周縁と蓋体21との接触部分は、超音波溶接によって溶接される。
【0056】
尚、図6 に示す箱体ケース製造装置の実施の形態は、図2に示す実施の形態において、箱体ケース20の側面部を内側型材12の内壁面に吸引して密着させるために設けられる複数の空気流通孔14、溝部17及び空気排出孔18によりなる第1の空気吸引通路が形成されるが、箱体ケース20の底面を内側型材12の底面に吸引して密着させるために設けられる複数の空気流通孔16、溝部11及び空気排出孔19によりなる第2の空気吸引通路が省かれている。
【0057】
しかしながら、空気流通孔14、溝部17及び空気排出孔18によりなる第1の空気吸引通路だけであっても箱体ケース20の外側面は、内側型材12の内側面に吸引されて密着されるのでその剛性は維持され、超音波溶接するのに支障はない。
【0058】
次に、上述した超音波溶接が行われる際の本発明の箱体ケース製造装置の動作及び箱体ケース製造方法について以下に説明する。
図2、図3及び図4 に示す実施の形態において、バッテリーを収納する肉薄の箱体ケース20を入り子式に内側型材12に挿入し箱体ケース20の外側面を内側型材12の内側面に配列されている複数の空気流通孔14の吸引口に接する。同様に箱体ケース20の外底面を内側型材12の底面に配列されている複数の空気流通孔16の吸引口に接する。
【0059】
箱体ケース20が装着された内側型材12を溝部17、11及び空気吸引機に連結される空気排出孔18、19が形成されている外側型材10内に入り子式に挿入すると、内側型材12の複数の空気流通孔14、溝部17及び空気排出孔18によって第1の空気吸引通路が形成される。同時に、複数の空気流通孔16、溝部11及び空気排出孔19によって第2の空気吸引通路が形成される。
【0060】
空気吸引機を駆動し、第1 及び第2の空気吸引通路内の空気を強制的に吸引し、箱体ケース20の側面部及び底面部を内側型材12を貫通する夫々の複数の空気流通孔14,11を介して吸引して内側型材12の側壁面及び底面に密着させる。その結果、箱体ケース20の側壁面及び底面は形を崩さずその剛性は維持される。
【0061】
箱体ケース20の側壁面及び底面の剛性が維持されている状態で箱体ケース20と蓋体21との接合部の超音波溶接が行われる。超音波溶接は、図5 で示したように、箱体ケース20のダイレクター23を蓋体21に当接し、超音波振動子を構成するホーン22を下降させ蓋体21上から超音波による振動エネルギーを与える。蓋体21中を伝達した超音波は、接合面でダイレクター23に衝突し接合面を発熱させてダイレクター23部分を溶融し箱体ケース20と蓋体21との接合部を接合する。
【0062】
図6に示す実施形態の本発明の箱体ケース製造方法は、バッテリーを収納する箱体ケース20を入り子式に内側型材12に挿入する。内側型材12の内側面に接する箱体ケース20の側面部を内側型材12の側壁13を貫通する複数の空気流通孔14を介して吸引して内側型材12の側壁面に密着させる。図示しない空気吸引機を駆動することによって、空気流通孔14から吸引された空気は、外側型材10の溝17で集められた後空気排出孔18を経て外部に排出される。
【0063】
このことによって、箱体ケース20の側面部は、内側型材12の側壁面に密着され、剛性を維持しながら箱体ケース20の開口周縁と蓋体21とは超音波振動により超音波溶接される。
【0064】
次に、箱体ケース20と蓋体21を超音波溶接する際の他の実施の形態について図7 を参照して説明する。
蓋体21と箱体ケース20との係止部分である該蓋体21の内側に突起24を設けておく。突起24は、箱体ケース20と同一材質である。
【0065】
箱体ケース20のダイレクター23を蓋体21に当接し、超音波振動子を構成するホーン22を下降させ蓋体21上から超音波による振動エネルギーが与えられる。超音波は蓋体21中を伝達し接合面でダイレクター23に衝突し接合面を発熱させる。
【0066】
その結果、ダイレクター23部分は溶融して箱体ケース20と蓋体21との接合部は、接合される。このとき同時に突起24も溶融し蓋体21との係止部分である箱体ケース20の側面部は、突起24の溶融材25が付着する。
【0067】
上述のことから、箱体ケース20の蓋体21との係止部分に突起24の溶融材25が付着していることを確認することにより、製品が本発明の箱型ケース製造装置により製造されたものか否かを判別できる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願の請求項1 記載の箱型ケース製造用型枠体では、本体収納部の側壁面に開口され且つ外部から供給される負圧によりケース本体の凹陥部を形成するすべての側面部を吸引することにより箱体ケースの剛性を保ちながらケース本体と蓋体の超音波溶接を効果的に行うことができる。
【0069】
本出願の請求項2記載の箱型ケース製造用型枠体では、箱体ケースの剛性を保つのに該ケース本体の側面部と底面部の2面部を吸引することにより箱体ケースの剛性をより強固に保ちながらケース本体と蓋体の超音波溶接を効果的に行うことができる。
【0070】
本出願の請求項3記載の箱型ケース製造用型枠体は、本体収納部の側壁面においてケース本体の側面部に沿って略等間隔に設けられた空気の吸引部として多数の吸引孔又は当該側面部に沿って連続して設けられた環状溝を設けることによりケース本体の側面部を効果的に吸引することができる。
【0071】
本出願の請求項4記載の箱型ケース製造用型枠体は、第2の吸引部としてのケース本体の底面部の外縁に沿って略等間隔に設けられた多数の吸引孔又は当該底面部の外縁に沿って連続して設けられた環状溝を介して吸引することにより、第1の吸引部と共により吸引効果を高めることができる。
【0072】
本出願の請求項5記載の箱型ケース製造用型枠体は、内側型材と当該内側型材が嵌合される外側型材とで構成され、内側型材にはケース本体のすべての側面部を吸引する第1の吸引部を設け、外側型材には、第1の吸引部に連通する第1の連通路を設けて吸引することにより効果的にケース本体の側面部を内側型材の側壁面に圧接させることができる。
【0073】
本出願の請求項6記載の箱型ケース製造用型枠体は、内側型材にケース本体の底面部を吸引する第2の吸引部を設け、外側型材に、上記第2の吸引部に連通されると共に外部の負圧発生装置に連通されて負圧を上記第2の吸引部に供給する第2の連通路を設けたことによってケース本体の側面部及び底面部の2面を吸引しケース本体を内側型材の側壁面及び本体収納部の底面に圧接させることができるのでケース本体の剛性をより強固に維持できる。
【0074】
本出願の請求項7記載の箱型ケース製造用型枠体は、内側型材の本体収納部の側壁面に多数の吸引孔又は環状溝でなる第1の吸引部が構成され空気の吸引が効果的に行われる。
【0075】
本出願の請求項8記載の箱型ケース製造用型枠体は、内側型材の本体収納部の底面に多数の吸引孔又は環状溝でなる第2の吸引部が構成され、第1の吸引部と共にケース本体の側面部及び底面部を吸引しケース本体を内側型材の側壁面及び本体収納部の底面の2面に圧接させることができるのでケース本体の剛性をより強固に維持できる。
【0076】
本出願の請求項9記載の箱型ケース製造装置は、型枠体に設けられた第1の吸引部内の空気を負圧発生装置で吸引することによってケース本体の側面部を型枠体の側壁面に圧接させケース本体の剛性を維持しながら超音波溶接することができる。
【0077】
本出願の請求項10記載の箱型ケース製造装置は、ケース本体の側面部を吸引するに加え、第2の吸引部内の空気をも吸引することによって更に本体収納部の底面部をも吸引して当該底面に圧接させることができ、ケース本体の剛性をより強固に維持しながら超音波溶接できる。
【0078】
本出願の請求項11記載の箱型ケース製造装置は、箱型ケースのケース本体が嵌合される本体収納部を有する内側型材にケース本体の側面部を吸引する第1の吸引部を設け、外側型材には、第1の吸引部に連通されると共に外部の負圧発生装置に連通されて負圧を第1の吸引部に供給する第1の連通路を設けたことにより超音波溶接手段を用いて内側型材に保持されたケース本体とケース蓋体とを超音波溶接するに際しケース本体の側面部を吸引することによってケース本体の剛性を維持しながら超音波溶接することができる。
【0079】
本出願の請求項12記載の箱型ケース製造装置は、ケース本体の側面部に加え、外側型材に設けた第2の連通路を介して内側型材に設けた第2の吸引部内の空気をも吸引することによってケース本体の底面部を吸引して本体収納部の底面に圧接させることができ、ケース本体の剛性をより強固に維持できる。
【0080】
本出願の請求項13記載の箱型ケース製造方法は、箱体ケースの剛性を維持するのに箱体ケースの側面部を内側型枠を貫通する複数の空気流通孔を介して吸引し、内側型枠の側壁面に密着させる工程を採用した。これにより、開口周縁と蓋体とを超音波振動により超音波溶接を効果的に行うことができる。
【0081】
本出願の請求項14記載の箱型ケース製造方法は、箱体ケースの剛性を維持するのに箱体ケースの側面部及び底面部を内側型枠を貫通する夫々の複数の空気流通孔を介して吸引し、内側型枠の側壁面及び底面に密着させる工程を採用した。これにより、2方向より箱体ケースを吸引して圧接させることができるので、ケース本体の剛性をより強固に維持でき、開口周縁とケース蓋体との超音波振動による超音波溶接を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の箱型ケース製造用型枠の内側型材と外側型材との組立構成を平面的に視た図である。
【図2】図1に示す内側型材に箱体ケースを装着した状態で断面したA−A線矢視断面図である。
【図3】図1に示す内側型材に箱体ケースを装着した状態で断面したB−B線矢視断面図である。
【図4】本発明の箱型ケース製造装置の組立斜視図である。
【図5】箱体ケースの開口部周縁と蓋体とが超音波溶接される工程を説明する図である。
【図6】本発明のバッテリーパック製造装置の他の実施の形態を示す断面図である。
【図7】箱体ケースが本発明の箱体ケース製造方法により製造されたものかを確認する工程を説明する図である。
【図8】従来の箱体ケース製造装置の平面図である。
【図9】図8のC−C線矢視断面図である。
【図10】超音波溶接をする状態を示す図8のD−D線矢視断面図である。
【符号の説明】
10 外型枠体、 11 溝、 12 内型枠体、  14、 16 空気流通孔、 17 溝、  18, 19  空気排出孔、 20 箱体ケース、 21蓋体、 22 ホーン

Claims (14)

  1. 包装対象物が収納される凹陥部を有する箱型ケースのケース本体が嵌合される本体収納部が一面に開口されたブロック状の型材からなり、上記型材には上記本体収納部の側壁面に開口され且つ外部から供給される負圧により上記ケース本体の上記凹陥部を形成するすべての側面部を吸引して当該側面部を上記側壁面に圧接させる第1の吸引部と、を設けたことを特徴とする箱型ケース製造用型枠体。
  2. 上記ケース本体の上記凹陥部を形成する底面部を吸引して当該底面部を上記本体収納部の底面に圧接させる第2の吸引部を設けたことを特徴とする請求項1記載の箱型ケース製造用型枠体。
  3. 上記第1の吸引部は、上記側壁面において上記ケース本体の側面部に沿って略等間隔に設けられた多数の吸引孔又は当該側面部に沿って連続して設けられた環状溝であることを特徴とする請求項1記載の箱型ケース製造用型枠体。
  4. 上記第2の吸引部は、上記本体収納部の底面において上記ケース本体の底面部の外縁に沿って略等間隔に設けられた多数の吸引孔又は当該底面部の外縁に沿って連続して設けられた環状溝であることを特徴とする請求項2記載の箱型ケース製造用型枠体。
  5. 包装対象物が収納される凹陥部を有する箱型ケースのケース本体が嵌合される本体収納部が一面で開口されたブロック状の内側型材と、上記内側型材が嵌合される型材収納部を有する外側型材と、を備え、上記内側型材には、上記本体収納部の側壁面に開口され且つ負圧により上記ケース本体の上記凹陥部を形成するすべての側面部を吸引して当該側面部を上記側壁面に圧接させる第1の吸引部を設け、
    上記外側型材には、上記第1の吸引部に連通されると共に外部の負圧発生装置に連通されて負圧を上記第1の吸引部に供給する第1の連通路を設けたことを特徴とする箱型ケース製造用型枠体。
  6. 上記内側型材に、上記ケース本体の上記凹陥部を形成する底面部を吸引して当該底面部を上記本体収納部の底面に圧接させる第2の吸引部を設け、
    上記外側型材に、上記第2の吸引部に連通されると共に外部の負圧発生装置に連通されて負圧を上記第2の吸引部に供給する第2の連通路を設けたことを特徴とする箱型ケース製造用型枠体。
  7. 上記第1の吸引部は、上記側壁面において上記ケース本体の側面部に沿って略等間隔に設けられた多数の吸引孔又は当該側面部に沿って連続して設けられた環状溝であることを特徴とする請求項5記載の箱型ケース製造用型枠体。
  8. 上記第2の吸引部は、上記本体収納部の底面において上記ケース本体の底面部の外縁に沿って略等間隔に設けられた多数の吸引孔又は当該底面部の外縁に沿って連続して設けられた環状溝であることを特徴とする請求項6記載の箱型ケース製造用型枠体。
  9. 発電装置が収納される凹陥部を有する箱型ケースのケース本体が嵌合される本体収納部と、当該本体収納部の側壁面に開口され且つ外部から供給される負圧により上記ケース本体の上記凹陥部を形成するすべての側面部を吸引して当該側面部を上記側壁面に圧接させる第1の吸引部と、を設けた型枠体と、上記型枠体に接続されて上記第1の吸引部に負圧を供給する負圧発生装置と、上記型枠体を介して当該型枠体に保持された上記ケース本体と当該ケース本体に重ね合わされたケース蓋体を挟持して超音波溶接する超音波溶接手段と、を備えてなることを特徴とする箱型ケース製造装置。
  10. 更に上記型枠体には、上記ケース本体の上記凹陥部を形成する底面部を吸引して当該底面部を上記本体収納部の底面に圧接させる第2の吸引部を設けたことを特徴とする請求項9記載の箱型ケース製造装置。
  11. 発電装置が収納される凹陥部を有する箱型ケースのケース本体が嵌合される本体収納部を有する内側型材と、上記内側型材が嵌合される型材収納部を有する外側型材と、からなる型枠体と、
    上記型枠体に接続されて負圧を供給する負圧発生装置と、
    上記型枠体を介して当該型枠体に保持された上記ケース本体と当該ケース本体に重ね合わされたケース蓋体を挟持して超音波溶接する超音波溶接手段と、を備え、
    上記内側型材には、上記本体収納部の側壁面に開口され且つ負圧により上記ケース本体の上記凹陥部を形成するすべての側面部を吸引して当該側面部を上記側壁面に圧接させる第1の吸引部を設け、
    上記外側型材には、上記第1の吸引部に連通されると共に外部の負圧発生装置に連通されて負圧を第1の吸引部に供給する第1の連通路を設けたことを特徴とする箱型ケース製造装置。
  12. 上記内側型材に、上記ケース本体の上記凹陥部を形成する底面部を吸引して当該底面部を上記本体収納部の底面に圧接させる第2の吸引部を設け、
    上記外側型材に、上記第2の吸引部に連通されると共に外部の負圧発生装置に連通されて負圧を上記第2の吸引部に供給する第2の連通路を設けたことを特徴とする請求項11記載の箱型ケース製造装置。
  13. 発電装置が収納される凹陥部を有する箱型ケースのケース本体を型枠体に設けた本体収納部に嵌合し、上記本体収納部の側壁面に開口された第1の吸引部に負圧を作用させて上記ケース本体の上記凹陥部を形成するすべての側面部を吸引して当該側面部を上記側壁面に圧接した状態で、上記型枠体に保持された上記ケース本体と当該ケース本体に重ね合わされたケース蓋体を超音波溶接手段により挟持してその重合部分を超音波溶接することを特徴とする箱型ケース製造方法。
  14. 更に、上記本体収納部の底面に設けた第2の吸引部に負圧を作用させ、上記ケース本体の上記凹陥部を形成する底面部を吸引して当該底面部を上記本体収納部の底面に圧接させることを特徴とする請求項13記載の箱型ケース製造方法。
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