JP2004122307A - ドリルスタンド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電動回転工具に装着したドリルなどの回転工具で穿孔作業等を行なうドリルスタンドにおいて、ドリルスタンドのベース部にフットボードを付属させ、該フットボードをドリルスタンドのベース部上面に当接させた状態で、作業者がフットボードを踏みつけることによって、ドリルスタンド全体を固定、安定させることができるドリルスタンド。
【効果】ドリルスタンド自体は手軽に使用することができる構造をもつものであっても、フットボードにより、しっかりと作業面に固定することができ、足で踏むよりも作業者に安全であり、安定して穿孔作業することができる。
【選択図】 図1
【効果】ドリルスタンド自体は手軽に使用することができる構造をもつものであっても、フットボードにより、しっかりと作業面に固定することができ、足で踏むよりも作業者に安全であり、安定して穿孔作業することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本件発明の属する技術分野は、電動機などの動力をもってドリルや錐で穿孔する場合に、ドリル等を固定、支持して、テーブルなどに置かれた穿孔対象部材に対して穿孔作業を行ないやすくするためのドリルスタンドに関する発明である。ドリルスタンドにあらかじめ取り付けられた電動機をもつものや電動ドリル機を駆動軸に装着して使用するドリルスタンドでもよいものであるが、特に電動ドリル機を取り付けて使用するものであって、作業場所を簡単に移動できる軽量で小型のドリルスタンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のドリルスタンドの設置面への固定手段としては、設置面に垂直に固定して垂直に穿孔作業をするために、ベース部分をビス止めにより設置面に固定しようとするものや、作業者がドリルスタンドの基板を踏みつけることで、ドリルスタンドを固定するものがあった。(例えば、特許文献1参照)
また、ベース部分をマグネットにより形成して、接地面と磁着させるとともにフック状の補助固定具をもって、固定するものがあった。(例えば特許文献2参照)
そして、小型で簡単に持ち運びができるドリルスタンドでは、支柱部分のぶれをネジで固定することはあっても、ベース自体を固定、支持する発明はなかった。(例えば特許文献3参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2000―301404号公報(第3−4頁、第8,10,13図)
【特許文献2】
特開2000―237907号公報(第2−3頁、第1―4図)
【特許文献3】
特開2000―6097号公報(第2−3頁、第1、4−7図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のドリルスタンドを設置面に固定、係止する手段として、ビス止めやマグネットなどによる固定手段では、ドリルスタンドを手軽に移動させることが難しい。また、基板を作業者が直接、踏みつける固定手段の場合は、基板を大きくしなければ安定させることができず、この場合もドリルスタンドを手軽に移動させることや、壁面などにドリルスタンドを押し付けて使用することが困難である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本出願のドリルスタンドは、ベース部に立設した支柱に電動回転工具を支持させ、該電動回転工具を昇降させることによって、電動回転工具に装着したドリルなどの回転工具で穿孔作業等を行なうドリルスタンドにおいて、
少なくとも一部がドリルスタンドのベース部上面に当接する押圧部と他の一部が接地部であるフットボードを付属させ、該フットボードの押圧部をドリルスタンドのベース部上面に当接させた状態で、作業者がフットボードを踏みつけることによって、ドリルスタンド全体を固定、安定させることができるものである。
【0006】
また、ドリルスタンドにチャック部を取り付け、該チャック部の駆動軸に電動回転工具のチャック部を装着することによって、駆動軸からスタンドのチャック部に動力が伝達され、電動回転工具による回転力で駆動軸を回転させ、ドリルスタンドのチャック部に装着したドリルや錐などで作業をすることができるドリルスタンドであって、ベース部の表面の少なくとも一面とフットボードの一部とに係止構造が設けられており、この係止構造によりベース部とフットボードとを係止することが好ましい。
【0007】
これにより、ドリルスタンドのベース部にフットボードを取り付けることで、ドリルスタンドを作業面から垂直方向に固定できるということのみならず、フットボードを使用することによって、足で直接ベース部分を踏みつけるよりも押圧部全体に圧力がかかり、ベース部を安定してしっかりと固定できる。
また、フットボードの使用によりベース部を小さなものにすることができる。こうして、ドリルスタンド自体は手軽に使用することができるものであって、しっかりと作業面に固定する場合にはフットボードにより固定することで、作業面にドリルスタンドを強固に固定することができる。
【0008】
また、係止構造はベース部の嵌合溝とフットボードの押圧部下面に一定の間隔を隔てて2箇所に突出させた円柱状の突起物であって、ドリルスタンドのベース部は厚みのある略四角形の形状を有し、ベース部の上表面に前記フットボードの突出部が嵌合する嵌合溝をもち、ベース部の前面上表面の嵌合部材はほぼ中央部分で複数の突出部材の一定間隔と同程度の間隔をもって分離していることが好ましい。
【0009】
これにより、ベース部の嵌合溝とフットボードの突出部によって、突出部を嵌合溝に嵌合して当接することで、ベース部とフットボードとを強固に係止することができる。
そして、2箇所の突起物の間隔と分離した嵌合溝との間隔が同程度であるため、嵌合溝の分離している箇所をはさんで2箇所の突出部を嵌合して係止すると、突出部が嵌合溝から左右方向にずれることはありえず、ベース部の係止状態を安定させ、なおかつ強固にすることができる。
【0010】
また、フットボードは接地部と押圧部とからなり、押圧部は接地部よりも高く形成し、該押圧部分の下面から突出部材が下方に突出するものであって、設置部及び設置部から押圧部への立ち上り部にベース部の一部が入り込むことができる切欠部を形成していることが好ましい。
【0011】
このように、押圧部が接地部より高く設定されていることで、接地部と押圧部とを明確に分離し、接地部を踏みつける作業者の怪我を防止することができ、ベース部の一部に切欠部を取り付けたことで、ベース部が略四角形の形状を有する場合に、ベース部の角部分の一部を切欠部から出るようにすれば、ベース部の角部分をフットベースで押圧して係止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明のドリルスタンド1について、図面に即して説明する。
図1は本発明のドリルスタンド1の一例であり、図2はベース部2の一例であり、図3、図4はフットボード3の一例であり、図5はフットボード3がベース部2に嵌合して当接する一例であり、図6、図7、図8は本発明のドリルスタンド1の第2、第3、第4実施例である。
【0013】
本実施例にかかるドリルスタンド1は工場、作業所に設置、固定するような重厚なものでもよいが、作業場所を自由に変更して作業する場合に使用するために、簡単に持ち運びができ、ドリルスタンド1全体を持ち上げて壁や扉などの地面と垂直な面に錠穴加工作業等する場合にも使用できる、軽量なドリルスタンド1を主なる実施例として説明する。
図1に示すドリルスタンド1の一例は、電動ドリル5を使用して駆動するドリルスタンド1である。
【0014】
本実施例のドリルスタンド1は、2本の支柱4a、4bと駆動伝達部6、テーブル部7、ベース部2、フットボード3とからなるものである。
2本の支柱4a、4bは図1においてベース部2に立設され垂直方向に立っているものである。2本の支柱4a、4bはドリルスタンド1を支えるものであるため、剛性があり、簡単に曲がることがないようにする必要があるが、ドリルスタンド1の軽量化を考えて、あまり比重が重くない素材を用いることが好ましい。
2本の支柱4a、4bは角度調節器8a、8b、固定台9a、9bを介してベース部2に接続、固定されている。角度調節器8a、8bは角度調節ハンドル10a、10bを回転させることによって、支柱4a、4bの角度を調節できるものである。角度調節器8a、8bは固定台9a、9bに接合しているものであって、固定台9a、9bをベース部2に溶接やビス止め等の方法で固定することによって、支柱4a、4bをベース部2に固定している。
【0015】
角度調節器9a、9bは段階的に支柱4a、4bの角度を変えて斜穴の穿孔ができることができるものであるが、ドリルスタンド1は主に作業面から垂直に穿孔作業することが目的であるために、少なくともベース部2から垂直方向に固定し易くするように段階角度調節が設定されていることが好ましい。また、本実施例のドリルスタンド1は2本の支柱4a、4bに駆動伝達部6、テーブル部7が固定されているものであるため、2本が同角度で角度変更するものである。
【0016】
駆動伝達部6は支柱4a、4bによって支持され、ドリルスタンド1の上方に取り付けられているものである。
駆動伝達部6は駆動軸11、駆動伝達部本体12、高さ調節ハンドル13、高さ固定ネジ14、スタンドチャック15、スタンドチャックツメ16からなるものである。
駆動伝達部本体12の左右2箇所に固定孔があり、その固定孔に支柱4a、4bを通して駆動伝達部本体12を支柱4a、4bに支持させ、高さ固定ネジ14を締め付けることによって、駆動伝達部本体12の位置を固定している。駆動伝達部本体12の高さを変更する場合は、高さ固定ネジ14を緩め、高さ調節ハンドル13で高さを変更し、所定の位置で高さ固定ネジ14を再度、締め付けることによって、駆動伝達部本体12の位置を変更することができる。
【0017】
駆動伝達部6による駆動力の伝達は駆動軸11を介して行なわれる。本実施例のドリルスタンド1においては、電動ドリル5でドリルや錐を支持するチャック部によって、駆動軸11を把持する。これにより、電動ドリル5を使用した場合に動力が駆動軸11に伝わる。そして駆動軸11によって伝わった動力がスタンドチャック部15のスタンドチャックツメ16により支持されているドリル17を回転させて、作業目的物を穿孔作業することができる。
スタンドチャック部15に支持するものはドリル17に限らず、木工用ドリル等の回転工具を使用してもよい。
【0018】
動力については、図1に示すように電動ドリル5の動力を駆動軸11によって伝達する方法に限定するものではなく、その他の動力伝達方法などでもよいものとする。ドリルスタンド1に動力源が取り付けられているものであるものや、電動ドリル5の動力を駆動軸11によらず、直接電動ドリル5のチャック部に取り付けたドリル17によって、穿孔作業する場合も含まれる。図示しないがこの場合はドリルスタンド1に駆動伝達部6はなく、ただ電動ドリル5をドリルスタンドに固定するだけの構造になる。
【0019】
テーブル部7はテーブル台18とテーブル19とからなるものである。テーブル台18の左右両側方には固定孔が開けられており、この固定孔に支柱4a、4bを通し、固定ネジ(図示しない)で高さを固定している。テーブル部7の高さの調節は固定ネジを緩め、高さを変更し、再度固定ネジを締め付けることによって、テーブル部7の高さ調整が可能である。テーブル台18にはテーブル19が取り付けられており、テーブル19の上に穿孔作業の対象物を置き、作業する。テーブル19にはドリル17をテーブルの下方にまで通すための通し孔20が設けられているが、ドリル17の径の種類などのために数種類の半径の異なる通し孔20が開孔されており、テーブル19を円周方向に回転することにより、使用するドリルの径にあわせた通し孔20を使用することができる。
【0020】
ベース部2については図2にその一例を示している。ベース部2は内部が取り除かれ、一定の幅と一定の高さをもつ略長方形の形状を有するものである、略長方形の短辺の一片とその対になる一片のほぼ中央箇所にV字型の切り込みであるV字支持部21が形成されている。ベース部2の上表面には、略長方形の4辺に沿うように片幅のうち中央部分に嵌合部材である嵌合溝22が形成される。嵌合溝22は略長方形の辺を沿っているが、その角部分にはビス孔23が開けられており、作業面に完全に固定したい場合にはこのビス孔23でビス止めすることにより、完全に作業面にベース部2を固定することができる。
V字支持部は円柱状の丸棒に穿孔作業を行なう時に使用するものである。2つのV字支持部21に丸棒を支持させて、テーブル部7を取り外して使用することにより、丸棒のような固定し難いものにも、垂直に穿孔をする作業や斜穴に穿孔をする作業を行なうことができる。
【0021】
嵌合溝22は断面が半円形の形状を有する溝であり、V字支持部21がある場合や図1のように固定台9を取り付けた場合はその箇所には嵌合溝22が設置されず、嵌合溝22が途切れているように形成されている。嵌合溝22の途切れている部分、端部は平面から見た場合に円形の形状を有するように形成される。この嵌合溝22に嵌合する突出部23の形状が略長方形型の形状等角張った形状である場合(図示しない)は嵌合溝22の端部の形状も角張った形状であることが望ましい。ところが本実施例では突出部23が円柱型の突出した部材であるため、嵌合し易くするように嵌合溝22の端部は平面からみて円形の形状であることが望ましい。
また、本実施例では嵌合溝22がベース部2の平面状の表面に形成されているが、これに限られずベース部2の側面に形成されるものであってもよい。
【0022】
フットボード3の一例は図3、図4に示すものである。図3はフットボード3の底面図であり、図4はフットボードの左側面図である。
フットボード3は押圧部24と接地部25とからなるものである。接地部25は一定の高さをもつ略長方形の形状をもち、作業場所の底面に接地している部分である。押圧部24は接地部25の前方から立ち上り部26により、上方に立ち上がった後に前方へとび出ているように形成されている。接地部25は作業者が足で踏む箇所である足踏み部分27が上面に形成されており、作業者が踏みやすくするよう、立ち上り部26の後方部分が押圧部24よりも低く形成されることで足踏み部分27が形成されている。足踏み部分27の高さは特に限定するものではないが、作業者が作業しやすいようベース部2と同程度の高さとすることが好ましい。押圧部24の下面からはベース部2の嵌合溝22と嵌合して支持する突出部23が形成されている。
【0023】
また、図2に示すように接地部25の前方から切り欠いた状態で切欠部28が形成されている。切欠部28は押圧部24の下面から足踏み部分27の上面にかけて開孔されている。この切欠部28は略長方形の形状をしたベース部2の角部分にフットボード3を当接して係止する場合に使用される。この切欠部26を使用した場合を図5に例示する。ベース部2の角部分をフットボード3により当接して係止する場合には、ベース部2の角部分がフットボード3の押圧部24の範囲に収まらないことから接地部25があるために、角部分の当接が難しい。しかし、この切欠部28を有することで、ベース部2の角部分を切欠部28に逃がして、角部分でフットボードによる当接が可能になる。また、角部分で当接することは、押圧部24の突出部23が嵌合孔22に嵌合しても切欠部28や嵌合溝22の形状から、突出部23が嵌合溝22から左右にずれないため、安定してフットボード3でベース部2を当接して固定することができる。
なお、切欠部28は切り欠いたような形状のものに限定されず、円形である場合など他の形状であってもよい。
【0024】
また、ベース部2のV字支持部21の両側で嵌合溝22が分離されているが、この分離されている嵌合溝22の一方の端部からもう一方の端部までの長さと、フットボード3の押圧部24の2箇所にある1つの突出孔23からもう一つの突出孔23までの長さが同じものであることが好ましい。この場合、2つの突出孔23がV字支持部21をまたぐように嵌合溝22に嵌合すると、分離している嵌合溝22の一方の端部からもう一方の端部までの長さと、フットボード3の押圧部24の2箇所にある1つの突出孔23からもう一つの突出孔23までの長さが同じであるため、突出部23がこれ以上左右に動くことができない。よって、この場合にフットボード3による当接を安定して行なうことができる。
【0025】
ここで、フットボード3とベース部2との嵌合して当接している状態から左右にずれたりせずに、安定して当接する状態を保つためには、上記の場合の他、フットボード3にストッパーを設ける場合や設置面をゴム等による滑り止め部材を取り付ける場合など、他の方法であってもよい。
また、ベース部2の嵌合溝22のかわりに複数の嵌合孔29にする場合の実施例も考えられる。この第2実施例の一例は図6に示すものである。この第2実施例の場合には複数の列状に配列された嵌合孔29のうち、どの嵌合孔29に突出部23を嵌合させて当接してもよく、突出部23と嵌合孔29が嵌合するものであるため当接した部分から、嵌合溝22の場合のように溝沿いにずれることがない。
【0026】
このドリルスタンド1の第3実施例としては、その一例を図7に示すようにベース部2を円形のものがある。一定の高さと幅をもち内部が取り除かれた円形の形状をもつベース部2である。この円形ベース部2の両側方から円形ベース部の内方に土台があり固定台9a、9bを介して支柱4a、4bが取り付けられている。この場合にフットボード3は円形のベース部2のいずれの箇所に当接して固定することができるために、柔軟な位置で作業者がフットボード3による当接固定をすることができる。
【0027】
また、ベース部2をできるだけ小さく形成して、フットボード3の押圧部24を長く設定する第4実施例もある。この第4実施例の一例を図8に示している。この第4実施例によるとベース部2が小さく形成されていることで、作業場所が狭い場合や作業場所を移動する場合が多い場合や壁作業する場合などいろいろな作業できる一方で、フットベース3の押圧部24が長く形成されていることから作業者に安全にフットベース3による当接固定をすることができる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1、請求項2に記載の発明によって、ドリルスタンドのベース部にフットボードを取り付けることで、ドリルスタンドを作業面から垂直方向に固定できるということのみならず、フットボードを使用することによって、足で直接ベース部分を踏みつけるよりも押圧部全体に圧力がかかり、ベース部を安定してしっかりと固定できる。
また、フットボードの使用によりベース部を小さなものにすることができる。こうして、ドリルスタンド自体は手軽に使用することができるものであって、しっかりと作業面に固定する場合にはフットボードにより固定することで、作業面にドリルスタンドを強固に固定することができる
【0029】
請求項3記載の発明によって、ベース部の嵌合溝とフットボードの突出部によって、突出部を嵌合溝に嵌合して当接することで、ベース部とフットボードとを強固に係止することができる。
そして、2箇所の突起物の間隔と分離した嵌合溝との間隔が同程度であるため、嵌合溝の分離している箇所をはさんで2箇所の突出部を嵌合して係止すると、突出部が嵌合溝から左右方向にずれることはありえず、ベース部の係止状態を安定させ、なおかつ強固にすることができる。
【0030】
請求項4記載の発明によって、押圧部が接地部より高く設定されていることで、接地部と押圧部とを明確に分離し、接地部を踏みつける作業者の怪我を防止することができ、ベース部の一部に切欠部を取り付けたことで、ベース部が略四角形の形状を有する場合に、ベース部の角部分の一部を切欠部から出るようにすれば、ベース部の角部分をフットベースで押圧して係止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のドリルスタンドの一例を示す斜視図である。
【図2】図2はドリルスタンドのベース部の一例を示す斜視図である。
【図3】図3はドリルスタンドのフットベースの一例を示す底面図である。
【図4】図4はドリルスタンドのフットベースの一例を示す左側面図である。
【図5】図5はドリルスタンドのベース部の角部分にフットベースが固定されている状態の一例を示す斜視図である。
【図6】図6はドリルスタンドのベース部の第2実施例を示す斜視図である。
【図7】図7はドリルスタンドのベース部の第3実施例を示す全体斜視図である。
【図8】図8はドリルスタンドのベース部とフットベースの第4実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ドリルスタンド
2…ベース部
3…フットボード
4a、4b…支柱
5…電動ドリル機
6…駆動伝達部
7…テーブル部
8a、8b…角度調節器
9a、9b…固定台
10a,10b…角度調節ハンドル
11…駆動軸
12…駆動伝達部本体
13…高さ調節ハンドル
14…高さ固定ネジ
15…スタンドチャック
16…スタンドチャックツメ
17…ドリル
18…テーブル台
19…テーブル
20…通し孔
21…V字支持部
22…嵌合溝
23…突出部
24…押圧部
25…接地部
26…立ち上り部
27…足踏み孔
28…切欠部
29…嵌合孔
【発明の属する技術分野】
本件発明の属する技術分野は、電動機などの動力をもってドリルや錐で穿孔する場合に、ドリル等を固定、支持して、テーブルなどに置かれた穿孔対象部材に対して穿孔作業を行ないやすくするためのドリルスタンドに関する発明である。ドリルスタンドにあらかじめ取り付けられた電動機をもつものや電動ドリル機を駆動軸に装着して使用するドリルスタンドでもよいものであるが、特に電動ドリル機を取り付けて使用するものであって、作業場所を簡単に移動できる軽量で小型のドリルスタンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のドリルスタンドの設置面への固定手段としては、設置面に垂直に固定して垂直に穿孔作業をするために、ベース部分をビス止めにより設置面に固定しようとするものや、作業者がドリルスタンドの基板を踏みつけることで、ドリルスタンドを固定するものがあった。(例えば、特許文献1参照)
また、ベース部分をマグネットにより形成して、接地面と磁着させるとともにフック状の補助固定具をもって、固定するものがあった。(例えば特許文献2参照)
そして、小型で簡単に持ち運びができるドリルスタンドでは、支柱部分のぶれをネジで固定することはあっても、ベース自体を固定、支持する発明はなかった。(例えば特許文献3参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2000―301404号公報(第3−4頁、第8,10,13図)
【特許文献2】
特開2000―237907号公報(第2−3頁、第1―4図)
【特許文献3】
特開2000―6097号公報(第2−3頁、第1、4−7図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のドリルスタンドを設置面に固定、係止する手段として、ビス止めやマグネットなどによる固定手段では、ドリルスタンドを手軽に移動させることが難しい。また、基板を作業者が直接、踏みつける固定手段の場合は、基板を大きくしなければ安定させることができず、この場合もドリルスタンドを手軽に移動させることや、壁面などにドリルスタンドを押し付けて使用することが困難である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本出願のドリルスタンドは、ベース部に立設した支柱に電動回転工具を支持させ、該電動回転工具を昇降させることによって、電動回転工具に装着したドリルなどの回転工具で穿孔作業等を行なうドリルスタンドにおいて、
少なくとも一部がドリルスタンドのベース部上面に当接する押圧部と他の一部が接地部であるフットボードを付属させ、該フットボードの押圧部をドリルスタンドのベース部上面に当接させた状態で、作業者がフットボードを踏みつけることによって、ドリルスタンド全体を固定、安定させることができるものである。
【0006】
また、ドリルスタンドにチャック部を取り付け、該チャック部の駆動軸に電動回転工具のチャック部を装着することによって、駆動軸からスタンドのチャック部に動力が伝達され、電動回転工具による回転力で駆動軸を回転させ、ドリルスタンドのチャック部に装着したドリルや錐などで作業をすることができるドリルスタンドであって、ベース部の表面の少なくとも一面とフットボードの一部とに係止構造が設けられており、この係止構造によりベース部とフットボードとを係止することが好ましい。
【0007】
これにより、ドリルスタンドのベース部にフットボードを取り付けることで、ドリルスタンドを作業面から垂直方向に固定できるということのみならず、フットボードを使用することによって、足で直接ベース部分を踏みつけるよりも押圧部全体に圧力がかかり、ベース部を安定してしっかりと固定できる。
また、フットボードの使用によりベース部を小さなものにすることができる。こうして、ドリルスタンド自体は手軽に使用することができるものであって、しっかりと作業面に固定する場合にはフットボードにより固定することで、作業面にドリルスタンドを強固に固定することができる。
【0008】
また、係止構造はベース部の嵌合溝とフットボードの押圧部下面に一定の間隔を隔てて2箇所に突出させた円柱状の突起物であって、ドリルスタンドのベース部は厚みのある略四角形の形状を有し、ベース部の上表面に前記フットボードの突出部が嵌合する嵌合溝をもち、ベース部の前面上表面の嵌合部材はほぼ中央部分で複数の突出部材の一定間隔と同程度の間隔をもって分離していることが好ましい。
【0009】
これにより、ベース部の嵌合溝とフットボードの突出部によって、突出部を嵌合溝に嵌合して当接することで、ベース部とフットボードとを強固に係止することができる。
そして、2箇所の突起物の間隔と分離した嵌合溝との間隔が同程度であるため、嵌合溝の分離している箇所をはさんで2箇所の突出部を嵌合して係止すると、突出部が嵌合溝から左右方向にずれることはありえず、ベース部の係止状態を安定させ、なおかつ強固にすることができる。
【0010】
また、フットボードは接地部と押圧部とからなり、押圧部は接地部よりも高く形成し、該押圧部分の下面から突出部材が下方に突出するものであって、設置部及び設置部から押圧部への立ち上り部にベース部の一部が入り込むことができる切欠部を形成していることが好ましい。
【0011】
このように、押圧部が接地部より高く設定されていることで、接地部と押圧部とを明確に分離し、接地部を踏みつける作業者の怪我を防止することができ、ベース部の一部に切欠部を取り付けたことで、ベース部が略四角形の形状を有する場合に、ベース部の角部分の一部を切欠部から出るようにすれば、ベース部の角部分をフットベースで押圧して係止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明のドリルスタンド1について、図面に即して説明する。
図1は本発明のドリルスタンド1の一例であり、図2はベース部2の一例であり、図3、図4はフットボード3の一例であり、図5はフットボード3がベース部2に嵌合して当接する一例であり、図6、図7、図8は本発明のドリルスタンド1の第2、第3、第4実施例である。
【0013】
本実施例にかかるドリルスタンド1は工場、作業所に設置、固定するような重厚なものでもよいが、作業場所を自由に変更して作業する場合に使用するために、簡単に持ち運びができ、ドリルスタンド1全体を持ち上げて壁や扉などの地面と垂直な面に錠穴加工作業等する場合にも使用できる、軽量なドリルスタンド1を主なる実施例として説明する。
図1に示すドリルスタンド1の一例は、電動ドリル5を使用して駆動するドリルスタンド1である。
【0014】
本実施例のドリルスタンド1は、2本の支柱4a、4bと駆動伝達部6、テーブル部7、ベース部2、フットボード3とからなるものである。
2本の支柱4a、4bは図1においてベース部2に立設され垂直方向に立っているものである。2本の支柱4a、4bはドリルスタンド1を支えるものであるため、剛性があり、簡単に曲がることがないようにする必要があるが、ドリルスタンド1の軽量化を考えて、あまり比重が重くない素材を用いることが好ましい。
2本の支柱4a、4bは角度調節器8a、8b、固定台9a、9bを介してベース部2に接続、固定されている。角度調節器8a、8bは角度調節ハンドル10a、10bを回転させることによって、支柱4a、4bの角度を調節できるものである。角度調節器8a、8bは固定台9a、9bに接合しているものであって、固定台9a、9bをベース部2に溶接やビス止め等の方法で固定することによって、支柱4a、4bをベース部2に固定している。
【0015】
角度調節器9a、9bは段階的に支柱4a、4bの角度を変えて斜穴の穿孔ができることができるものであるが、ドリルスタンド1は主に作業面から垂直に穿孔作業することが目的であるために、少なくともベース部2から垂直方向に固定し易くするように段階角度調節が設定されていることが好ましい。また、本実施例のドリルスタンド1は2本の支柱4a、4bに駆動伝達部6、テーブル部7が固定されているものであるため、2本が同角度で角度変更するものである。
【0016】
駆動伝達部6は支柱4a、4bによって支持され、ドリルスタンド1の上方に取り付けられているものである。
駆動伝達部6は駆動軸11、駆動伝達部本体12、高さ調節ハンドル13、高さ固定ネジ14、スタンドチャック15、スタンドチャックツメ16からなるものである。
駆動伝達部本体12の左右2箇所に固定孔があり、その固定孔に支柱4a、4bを通して駆動伝達部本体12を支柱4a、4bに支持させ、高さ固定ネジ14を締め付けることによって、駆動伝達部本体12の位置を固定している。駆動伝達部本体12の高さを変更する場合は、高さ固定ネジ14を緩め、高さ調節ハンドル13で高さを変更し、所定の位置で高さ固定ネジ14を再度、締め付けることによって、駆動伝達部本体12の位置を変更することができる。
【0017】
駆動伝達部6による駆動力の伝達は駆動軸11を介して行なわれる。本実施例のドリルスタンド1においては、電動ドリル5でドリルや錐を支持するチャック部によって、駆動軸11を把持する。これにより、電動ドリル5を使用した場合に動力が駆動軸11に伝わる。そして駆動軸11によって伝わった動力がスタンドチャック部15のスタンドチャックツメ16により支持されているドリル17を回転させて、作業目的物を穿孔作業することができる。
スタンドチャック部15に支持するものはドリル17に限らず、木工用ドリル等の回転工具を使用してもよい。
【0018】
動力については、図1に示すように電動ドリル5の動力を駆動軸11によって伝達する方法に限定するものではなく、その他の動力伝達方法などでもよいものとする。ドリルスタンド1に動力源が取り付けられているものであるものや、電動ドリル5の動力を駆動軸11によらず、直接電動ドリル5のチャック部に取り付けたドリル17によって、穿孔作業する場合も含まれる。図示しないがこの場合はドリルスタンド1に駆動伝達部6はなく、ただ電動ドリル5をドリルスタンドに固定するだけの構造になる。
【0019】
テーブル部7はテーブル台18とテーブル19とからなるものである。テーブル台18の左右両側方には固定孔が開けられており、この固定孔に支柱4a、4bを通し、固定ネジ(図示しない)で高さを固定している。テーブル部7の高さの調節は固定ネジを緩め、高さを変更し、再度固定ネジを締め付けることによって、テーブル部7の高さ調整が可能である。テーブル台18にはテーブル19が取り付けられており、テーブル19の上に穿孔作業の対象物を置き、作業する。テーブル19にはドリル17をテーブルの下方にまで通すための通し孔20が設けられているが、ドリル17の径の種類などのために数種類の半径の異なる通し孔20が開孔されており、テーブル19を円周方向に回転することにより、使用するドリルの径にあわせた通し孔20を使用することができる。
【0020】
ベース部2については図2にその一例を示している。ベース部2は内部が取り除かれ、一定の幅と一定の高さをもつ略長方形の形状を有するものである、略長方形の短辺の一片とその対になる一片のほぼ中央箇所にV字型の切り込みであるV字支持部21が形成されている。ベース部2の上表面には、略長方形の4辺に沿うように片幅のうち中央部分に嵌合部材である嵌合溝22が形成される。嵌合溝22は略長方形の辺を沿っているが、その角部分にはビス孔23が開けられており、作業面に完全に固定したい場合にはこのビス孔23でビス止めすることにより、完全に作業面にベース部2を固定することができる。
V字支持部は円柱状の丸棒に穿孔作業を行なう時に使用するものである。2つのV字支持部21に丸棒を支持させて、テーブル部7を取り外して使用することにより、丸棒のような固定し難いものにも、垂直に穿孔をする作業や斜穴に穿孔をする作業を行なうことができる。
【0021】
嵌合溝22は断面が半円形の形状を有する溝であり、V字支持部21がある場合や図1のように固定台9を取り付けた場合はその箇所には嵌合溝22が設置されず、嵌合溝22が途切れているように形成されている。嵌合溝22の途切れている部分、端部は平面から見た場合に円形の形状を有するように形成される。この嵌合溝22に嵌合する突出部23の形状が略長方形型の形状等角張った形状である場合(図示しない)は嵌合溝22の端部の形状も角張った形状であることが望ましい。ところが本実施例では突出部23が円柱型の突出した部材であるため、嵌合し易くするように嵌合溝22の端部は平面からみて円形の形状であることが望ましい。
また、本実施例では嵌合溝22がベース部2の平面状の表面に形成されているが、これに限られずベース部2の側面に形成されるものであってもよい。
【0022】
フットボード3の一例は図3、図4に示すものである。図3はフットボード3の底面図であり、図4はフットボードの左側面図である。
フットボード3は押圧部24と接地部25とからなるものである。接地部25は一定の高さをもつ略長方形の形状をもち、作業場所の底面に接地している部分である。押圧部24は接地部25の前方から立ち上り部26により、上方に立ち上がった後に前方へとび出ているように形成されている。接地部25は作業者が足で踏む箇所である足踏み部分27が上面に形成されており、作業者が踏みやすくするよう、立ち上り部26の後方部分が押圧部24よりも低く形成されることで足踏み部分27が形成されている。足踏み部分27の高さは特に限定するものではないが、作業者が作業しやすいようベース部2と同程度の高さとすることが好ましい。押圧部24の下面からはベース部2の嵌合溝22と嵌合して支持する突出部23が形成されている。
【0023】
また、図2に示すように接地部25の前方から切り欠いた状態で切欠部28が形成されている。切欠部28は押圧部24の下面から足踏み部分27の上面にかけて開孔されている。この切欠部28は略長方形の形状をしたベース部2の角部分にフットボード3を当接して係止する場合に使用される。この切欠部26を使用した場合を図5に例示する。ベース部2の角部分をフットボード3により当接して係止する場合には、ベース部2の角部分がフットボード3の押圧部24の範囲に収まらないことから接地部25があるために、角部分の当接が難しい。しかし、この切欠部28を有することで、ベース部2の角部分を切欠部28に逃がして、角部分でフットボードによる当接が可能になる。また、角部分で当接することは、押圧部24の突出部23が嵌合孔22に嵌合しても切欠部28や嵌合溝22の形状から、突出部23が嵌合溝22から左右にずれないため、安定してフットボード3でベース部2を当接して固定することができる。
なお、切欠部28は切り欠いたような形状のものに限定されず、円形である場合など他の形状であってもよい。
【0024】
また、ベース部2のV字支持部21の両側で嵌合溝22が分離されているが、この分離されている嵌合溝22の一方の端部からもう一方の端部までの長さと、フットボード3の押圧部24の2箇所にある1つの突出孔23からもう一つの突出孔23までの長さが同じものであることが好ましい。この場合、2つの突出孔23がV字支持部21をまたぐように嵌合溝22に嵌合すると、分離している嵌合溝22の一方の端部からもう一方の端部までの長さと、フットボード3の押圧部24の2箇所にある1つの突出孔23からもう一つの突出孔23までの長さが同じであるため、突出部23がこれ以上左右に動くことができない。よって、この場合にフットボード3による当接を安定して行なうことができる。
【0025】
ここで、フットボード3とベース部2との嵌合して当接している状態から左右にずれたりせずに、安定して当接する状態を保つためには、上記の場合の他、フットボード3にストッパーを設ける場合や設置面をゴム等による滑り止め部材を取り付ける場合など、他の方法であってもよい。
また、ベース部2の嵌合溝22のかわりに複数の嵌合孔29にする場合の実施例も考えられる。この第2実施例の一例は図6に示すものである。この第2実施例の場合には複数の列状に配列された嵌合孔29のうち、どの嵌合孔29に突出部23を嵌合させて当接してもよく、突出部23と嵌合孔29が嵌合するものであるため当接した部分から、嵌合溝22の場合のように溝沿いにずれることがない。
【0026】
このドリルスタンド1の第3実施例としては、その一例を図7に示すようにベース部2を円形のものがある。一定の高さと幅をもち内部が取り除かれた円形の形状をもつベース部2である。この円形ベース部2の両側方から円形ベース部の内方に土台があり固定台9a、9bを介して支柱4a、4bが取り付けられている。この場合にフットボード3は円形のベース部2のいずれの箇所に当接して固定することができるために、柔軟な位置で作業者がフットボード3による当接固定をすることができる。
【0027】
また、ベース部2をできるだけ小さく形成して、フットボード3の押圧部24を長く設定する第4実施例もある。この第4実施例の一例を図8に示している。この第4実施例によるとベース部2が小さく形成されていることで、作業場所が狭い場合や作業場所を移動する場合が多い場合や壁作業する場合などいろいろな作業できる一方で、フットベース3の押圧部24が長く形成されていることから作業者に安全にフットベース3による当接固定をすることができる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1、請求項2に記載の発明によって、ドリルスタンドのベース部にフットボードを取り付けることで、ドリルスタンドを作業面から垂直方向に固定できるということのみならず、フットボードを使用することによって、足で直接ベース部分を踏みつけるよりも押圧部全体に圧力がかかり、ベース部を安定してしっかりと固定できる。
また、フットボードの使用によりベース部を小さなものにすることができる。こうして、ドリルスタンド自体は手軽に使用することができるものであって、しっかりと作業面に固定する場合にはフットボードにより固定することで、作業面にドリルスタンドを強固に固定することができる
【0029】
請求項3記載の発明によって、ベース部の嵌合溝とフットボードの突出部によって、突出部を嵌合溝に嵌合して当接することで、ベース部とフットボードとを強固に係止することができる。
そして、2箇所の突起物の間隔と分離した嵌合溝との間隔が同程度であるため、嵌合溝の分離している箇所をはさんで2箇所の突出部を嵌合して係止すると、突出部が嵌合溝から左右方向にずれることはありえず、ベース部の係止状態を安定させ、なおかつ強固にすることができる。
【0030】
請求項4記載の発明によって、押圧部が接地部より高く設定されていることで、接地部と押圧部とを明確に分離し、接地部を踏みつける作業者の怪我を防止することができ、ベース部の一部に切欠部を取り付けたことで、ベース部が略四角形の形状を有する場合に、ベース部の角部分の一部を切欠部から出るようにすれば、ベース部の角部分をフットベースで押圧して係止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のドリルスタンドの一例を示す斜視図である。
【図2】図2はドリルスタンドのベース部の一例を示す斜視図である。
【図3】図3はドリルスタンドのフットベースの一例を示す底面図である。
【図4】図4はドリルスタンドのフットベースの一例を示す左側面図である。
【図5】図5はドリルスタンドのベース部の角部分にフットベースが固定されている状態の一例を示す斜視図である。
【図6】図6はドリルスタンドのベース部の第2実施例を示す斜視図である。
【図7】図7はドリルスタンドのベース部の第3実施例を示す全体斜視図である。
【図8】図8はドリルスタンドのベース部とフットベースの第4実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ドリルスタンド
2…ベース部
3…フットボード
4a、4b…支柱
5…電動ドリル機
6…駆動伝達部
7…テーブル部
8a、8b…角度調節器
9a、9b…固定台
10a,10b…角度調節ハンドル
11…駆動軸
12…駆動伝達部本体
13…高さ調節ハンドル
14…高さ固定ネジ
15…スタンドチャック
16…スタンドチャックツメ
17…ドリル
18…テーブル台
19…テーブル
20…通し孔
21…V字支持部
22…嵌合溝
23…突出部
24…押圧部
25…接地部
26…立ち上り部
27…足踏み孔
28…切欠部
29…嵌合孔
Claims (4)
- ベース部に立設した支柱に電動回転工具を支持させ、該電動回転工具を昇降させることによって、電動回転工具に装着したドリルなどの回転工具で穿孔作業等を行なうドリルスタンドにおいて、
少なくとも一部がドリルスタンドのベース部上面に当接する押圧部と他の一部が接地部であるフットボードを付属させ、該フットボードの押圧部をドリルスタンドのベース部上面に当接させた状態で、作業者がフットボードを踏みつけることによって、ドリルスタンド全体を固定、安定させることができるドリルスタンド。 - ドリルスタンドにチャック部を取り付け、該チャック部の駆動軸に電動回転工具のチャック部を装着することによって、駆動軸からスタンドのチャック部に動力が伝達され、電動回転工具による回転力で駆動軸を回転させ、ドリルスタンドのチャック部に装着したドリルや錐などで作業をすることができるドリルスタンドであって、
ベース部の表面の少なくとも一面とフットボードの一部とに係止構造が設けられており、この係止構造によりベース部とフットボードとを係止することを特徴とする請求項1に記載のドリルスタンド。 - 係止構造はベース部の嵌合溝とフットボードの押圧部下面に一定の間隔を隔てて2箇所に突出させた円柱状の突起物であって、ドリルスタンドのベース部は厚みのある略四角形の形状を有し、ベース部の上表面に前記フットボードの突出部が嵌合する嵌合溝をもち、ベース部の前面上表面の嵌合部材はほぼ中央部分で複数の突出部材の一定間隔と同程度の間隔をもって分離していることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のドリルスタンド。
- フットボードは接地部と押圧部とからなり、押圧部は接地部よりも高く形成し、該押圧部分の下面から突出部材が下方に突出するものであって、設置部及び設置部から押圧部への立ち上り部にベース部の一部が入り込むことができる切欠部を形成していることを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載のドリルスタンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002291119A JP2004122307A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | ドリルスタンド |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-10-03 JP JP2002291119A patent/JP2004122307A/ja active Pending
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