JP2004122072A5 - - Google Patents
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【0001】
本発明は、主に粉粒体の空気輸送において、気流により運ばれた粉体と異形物(微粉やフロスなど)を分離・分級するための粉粒体分級器であって、サイロから直接粉粒体を供給する場合にも使用し得る粉粒体分級器に関する。
本発明は、主に粉粒体の空気輸送において、気流により運ばれた粉体と異形物(微粉やフロスなど)を分離・分級するための粉粒体分級器であって、サイロから直接粉粒体を供給する場合にも使用し得る粉粒体分級器に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、微粉やフロスなど異形物を粒体の製品から分離・分級する内外筒からなる分級器について種々と工夫・実験している間に、粉粒体を含む輸送空気を、投入管3を経由して内筒上面との間に形成した一次分離部に吹き込んで分級用空気として利用し、かつ上記内筒の底面から他の二次空気を内外筒の間のすき間に吹き込んで二次分離部とすることにより、効率の良い分級器を構成できる。更に、上記内筒の上面である衝突分散面に設けた三次空気噴出口から空気を上向きに吹き出せば、分級効率が更によくなることに気づいた。本発明は、この知見に基づいて次のように完成したのである。
【課題を解決するための手段】
発明者らは、微粉やフロスなど異形物を粒体の製品から分離・分級する内外筒からなる分級器について種々と工夫・実験している間に、粉粒体を含む輸送空気を、投入管3を経由して内筒上面との間に形成した一次分離部に吹き込んで分級用空気として利用し、かつ上記内筒の底面から他の二次空気を内外筒の間のすき間に吹き込んで二次分離部とすることにより、効率の良い分級器を構成できる。更に、上記内筒の上面である衝突分散面に設けた三次空気噴出口から空気を上向きに吹き出せば、分級効率が更によくなることに気づいた。本発明は、この知見に基づいて次のように完成したのである。
【0018】
本発明の空気分離装置4によれば、空気輸送された粉粒体と空気の混合体から取り出した輸送空気の一部は図4に示すように、配管12と調整弁24を経由して粉粒体を分離するための二次空気として再利用することができる。
一方、図5に示すように、排気管23を図示しない集塵機へ接続する場合、輸送空気の大半は、空気分離器の排気側へ流れるので、圧力変動によって投入管3先端の下端噴出口14から吹き出す瞬間空気量の大幅な変動は避けられる。また、空気輸送されたプラグを空気分離器コニカル部20にいったん溜めてから落下させることもできるので、瞬間輸送量と圧力の変動による影響が緩和され、プラグ輸送システムに組み込んでも、高い分級効率で能率良く分離できる。
本発明の空気分離装置4によれば、空気輸送された粉粒体と空気の混合体から取り出した輸送空気の一部は図4に示すように、配管12と調整弁24を経由して粉粒体を分離するための二次空気として再利用することができる。
一方、図5に示すように、排気管23を図示しない集塵機へ接続する場合、輸送空気の大半は、空気分離器の排気側へ流れるので、圧力変動によって投入管3先端の下端噴出口14から吹き出す瞬間空気量の大幅な変動は避けられる。また、空気輸送されたプラグを空気分離器コニカル部20にいったん溜めてから落下させることもできるので、瞬間輸送量と圧力の変動による影響が緩和され、プラグ輸送システムに組み込んでも、高い分級効率で能率良く分離できる。
【0027】
実施例2
第2の発明の実施による粉粒体分級器を図2に基づいて説明する。上部に排気口7と下端に粗粒取出し口6を設けた外筒1の内部の上側に粉粒体を含んだ輸送空気を分級器内に送り込むための投入管3と、下側に二次空気を吹き込むための分離用内筒2を対設した基本構成は前記実施例1と同じである。そして、分離用内筒2の上面である衝突分散面11に多数の小穴からなる三次空気噴出口5が付加されている。このように分離用内筒2の上面である衝突分散面11から上向きに三次空気を吹き込むことにより、一次分離部8における分散効率を高めることができる。図2に示す実施例の場合、二次空気噴出口10に、無数の小穴を開けた板の設置が必須である。付けないと、上面に設けた空気噴出口5から吹き出す空気量が不十分で、三次空気による分級効率アップの効果が無くなる。
実施例2
第2の発明の実施による粉粒体分級器を図2に基づいて説明する。上部に排気口7と下端に粗粒取出し口6を設けた外筒1の内部の上側に粉粒体を含んだ輸送空気を分級器内に送り込むための投入管3と、下側に二次空気を吹き込むための分離用内筒2を対設した基本構成は前記実施例1と同じである。そして、分離用内筒2の上面である衝突分散面11に多数の小穴からなる三次空気噴出口5が付加されている。このように分離用内筒2の上面である衝突分散面11から上向きに三次空気を吹き込むことにより、一次分離部8における分散効率を高めることができる。図2に示す実施例の場合、二次空気噴出口10に、無数の小穴を開けた板の設置が必須である。付けないと、上面に設けた空気噴出口5から吹き出す空気量が不十分で、三次空気による分級効率アップの効果が無くなる。
【0033】
この場合、投入管3先端の下端噴出口14から吹き出すガス量が少なく、空気輸送されたプラグを空気分離器コニカル部20にいったん溜めてから落下させることができるので、瞬間輸送量と圧力の変動による影響が緩和され、プラグ輸送システムに組み込んでも、高い分級効率で能率良く分離できる。
この場合、投入管3先端の下端噴出口14から吹き出すガス量が少なく、空気輸送されたプラグを空気分離器コニカル部20にいったん溜めてから落下させることができるので、瞬間輸送量と圧力の変動による影響が緩和され、プラグ輸送システムに組み込んでも、高い分級効率で能率良く分離できる。
【0034】
第6の発明の実施による粉粒体分級器を図5に基づいて説明する。筒状体の上部に排気口7と下端に粗粒取出し口6を、それぞれ形成した外筒1の上面上に送入部22と排気管23を露出し、下部排出口が外筒1内に深く挿入した投入管3と接続する空気分離装置4を設ける。また、中空の短筒体で下面に二次空気噴出口10を設けた分離用内筒2を外筒1の下部寄りに設け、投入管3先端の下端噴出口14間隔をあけて上記分離用内筒2の上面である衝突分散面11に対向してなる。衝突面は多数の小穴からなる三次空気噴出口を設けた方がよい。また、三次空気噴出口を設けない場合、衝突面を円錐状にし、ペレットが外周へ流れやすいようにすることが望ましい。
そして、上記投入管3の口径を空気輸送されてくるペレットの平均量を排出できる程度に小さく構成すると共に、空気分離装置4の排気管23を図示しない集塵器に接続して、粉粒体を分離した後の用済み輸送用空気を排気するように設ける。また、上記二次空気噴出口10に接続した二次空気吹き込み用配管12に分級ブロワー25を接続して二次空気を送るように構成する。このように構成することにより、粉粒体を分離した後の輸送空気は、投入管の下端噴出口14から排出することなく、空気分離装置の排気管23から排出できる。その結果、圧力と瞬間輸送量の変動を伴う空気輸送システムで使用した場合には、変動の影響を完全になくして、粉粒体の分離・分級を効率よく行うことができる。
第6の発明の実施による粉粒体分級器を図5に基づいて説明する。筒状体の上部に排気口7と下端に粗粒取出し口6を、それぞれ形成した外筒1の上面上に送入部22と排気管23を露出し、下部排出口が外筒1内に深く挿入した投入管3と接続する空気分離装置4を設ける。また、中空の短筒体で下面に二次空気噴出口10を設けた分離用内筒2を外筒1の下部寄りに設け、投入管3先端の下端噴出口14間隔をあけて上記分離用内筒2の上面である衝突分散面11に対向してなる。衝突面は多数の小穴からなる三次空気噴出口を設けた方がよい。また、三次空気噴出口を設けない場合、衝突面を円錐状にし、ペレットが外周へ流れやすいようにすることが望ましい。
そして、上記投入管3の口径を空気輸送されてくるペレットの平均量を排出できる程度に小さく構成すると共に、空気分離装置4の排気管23を図示しない集塵器に接続して、粉粒体を分離した後の用済み輸送用空気を排気するように設ける。また、上記二次空気噴出口10に接続した二次空気吹き込み用配管12に分級ブロワー25を接続して二次空気を送るように構成する。このように構成することにより、粉粒体を分離した後の輸送空気は、投入管の下端噴出口14から排出することなく、空気分離装置の排気管23から排出できる。その結果、圧力と瞬間輸送量の変動を伴う空気輸送システムで使用した場合には、変動の影響を完全になくして、粉粒体の分離・分級を効率よく行うことができる。
【符号の説明】
1 外筒
2 分離用内筒
3 投入管
4 空気分離装置
5 三次空気噴出口
6 粗粒取出し口
7 排気口
8 一次分離部
9 二次分離部
10 二次空気噴出口
11 衝突分散面
12 二次空気吹込み用配管
13 上端接続口
14 下端噴出口
15 沈降部
18 三次空気吹込み用配管
20 空気分離器コニカル部
22 送入部
23 排気管
24 調整弁
25 分級ブロワー
1 外筒
2 分離用内筒
3 投入管
4 空気分離装置
5 三次空気噴出口
6 粗粒取出し口
7 排気口
8 一次分離部
9 二次分離部
10 二次空気噴出口
11 衝突分散面
12 二次空気吹込み用配管
13 上端接続口
14 下端噴出口
15 沈降部
18 三次空気吹込み用配管
20 空気分離器コニカル部
22 送入部
23 排気管
24 調整弁
25 分級ブロワー
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002293482A JP3733351B2 (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 粉粒体分級器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002293482A JP3733351B2 (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 粉粒体分級器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005125210A Division JP2005211901A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 粉粒体分級器 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004122072A JP2004122072A (ja) | 2004-04-22 |
JP2004122072A5 true JP2004122072A5 (ja) | 2005-03-17 |
JP3733351B2 JP3733351B2 (ja) | 2006-01-11 |
Family
ID=32284370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002293482A Expired - Lifetime JP3733351B2 (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 粉粒体分級器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3733351B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
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CN103785608A (zh) * | 2012-10-29 | 2014-05-14 | 神池县中科胡麻开发有限公司 | 一种亚麻籽皮仁分离装置 |
JP5783583B1 (ja) * | 2014-11-04 | 2015-09-24 | 雄一朗 菅谷 | フロス分離器及びフロス分離システム |
CN105214951B (zh) * | 2015-10-25 | 2017-05-31 | 钟静海 | 黄豆种子筛选装置 |
CN111112084B (zh) * | 2019-12-26 | 2023-06-30 | 盐城市普天涂装工业有限公司 | 一种风力选粉系统 |
EP3882185B1 (en) * | 2020-03-19 | 2023-11-22 | ImerTech SAS | Pumping apparatus |
-
2002
- 2002-10-07 JP JP2002293482A patent/JP3733351B2/ja not_active Expired - Lifetime
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