JP2004121759A - 装身具用連結器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】両連結具を、直接視認することなく手探りしながらでも容易に連結できる小型でかつ簡易な構造の装身具用連結器具を提供する。
【解決手段】本連結器具1は、互いに連結・解除可能な第1及び第2連結具3,6を備え、これら両連結具が、開口部9を有するU字形状の連結具本体4,7と、この連結具本体の開口部9を閉鎖する丸棒状の当接部材5,8とを備え、これら両当接部材を交差させた状態で当接させることによって、第1連結具3の当接部材5が連結具本体4の開口部9を開放するように変位可能である一方、第2連結具6の当接部材8が連結具本体7の開口部9を開放しないように変位不能である。
【選択図】 図1
【解決手段】本連結器具1は、互いに連結・解除可能な第1及び第2連結具3,6を備え、これら両連結具が、開口部9を有するU字形状の連結具本体4,7と、この連結具本体の開口部9を閉鎖する丸棒状の当接部材5,8とを備え、これら両当接部材を交差させた状態で当接させることによって、第1連結具3の当接部材5が連結具本体4の開口部9を開放するように変位可能である一方、第2連結具6の当接部材8が連結具本体7の開口部9を開放しないように変位不能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装身具用連結器具に関し、更に詳しくは、両連結具を直接視認することなく手探りしながらでも容易に連結できる小型でかつ簡易な構造の装身具用連結器具に関する。
本発明は、ネックレスやブレスレッド等の装身具の連結及びこれに関連する分野に広く利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来よりネックレス用の連結器具として、例えば、図8に示すように、1本の鎖状体2Aの一端側に取着される第1連結具3Aと、鎖状体2Aの他端側に取着される第2連結具6Aとからなる連結器具1Aが一般的に知られている。上記第1連結具3Aでは、C字状の連結具本体4Aに、この連結具本体4Aの開口部9Aを開閉する円弧状のスライド部材5Aが移動可能に設けられ、このスライド部材5Aが、内蔵されたバネにより開口部9Aを閉鎖する方向に常時付勢されている。また、上記第2連結具6Aでは、平板状の連結具本体7Aに挿通孔8Aが形成されている。
【0003】
そして、ネックレスを身につける場合、通常、首の後ろに両手を持ってゆき手探り状態で第1及び第2連結具3A,6Aの連結操作が行われる。この連結操作は、スライド部材5Aと一体の操作部20Aを指先操作して、このスライド部材5Aをバネの付勢力に反して開口部9Aを開放する方向に移動させ、この状態を保って、その開口部9Aに第2連結具6Aの挿通孔8Aを位置合せし、その後、スライド部材5Aを解放してバネの付勢力で開口部9Aを閉鎖する位置に戻して、第1及び第2連結具3A,6Aを連結するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。尚、第1及び第2連結具3A,6Aの連結を解除する場合には上記操作が逆の手順で行われる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−224412号公報(図4参照。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のネックレス用の連結器具1Aでは、第1及び第2連結具3A,6Aの連結の際、手探り状態でのスライド部材5Aと一体の操作部20Aの指先操作を必要としているので、第1連結具3Aの開口部9Aと第2連結具6Aの挿通孔8Aとを位置合せすることが難しく、連結操作が困難なものとなっていた。また、上記従来のネックレス用連結器具1Aでは、第1及び第2連結具3A,6A自身が相当小さなものでありかつその外郭形状が異なっているので、第1及び第2連結具3A,6Aの指先による摘み加減により、開口部9Aと挿通孔8Aとの位置合せの感覚が大きく違ってしまい、やはり連結操作がやり難いものであった。特に、高齢者にとって上述の連結操作をスムーズに行なうことは非常に困難であった。
また、上述の両連結具の連結操作に比べて若干容易ではあるが、両連結具の連結を解除する操作もやり難いものであった。
また、一般的に上記連結器具を構成する連結具には宝石等を固定する止め金具を通す必要があると共に、連結具自体が銀等のレアメタルから作成されるため、連結器具は、小型かつ簡易な構造であることが要求される。
【0006】
以上より、本発明は、両連結具を直接視認することなく手探りしながらでも、容易に連結できる小型でかつ簡易な構造の装身具用連結器具を提供することを目的とする。また、本発明は、上記目的に加えて、両連結具の連結を容易に解除することができる装身具用連結器具を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の装身具用連結器具は、互いに連結・解除可能な第1連結具及び第2連結具からなる装身具用連結器具であって、前記第1連結具は、開口部を有する半環状の連結具本体と、該連結具本体の両端部を連繋して該開口部を閉鎖する当接部材とを備え、前記第1連結具の前記当接部材と前記第2連結具との当接によって、前記第1連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放するように変位又は変形して、前記第1連結具及び前記第2連結具が連結されることを特徴とする。
また、前記第1連結具は、前記当接部材を前記開口部の閉鎖方向へ付勢する弾性部材を有することができる。
また、前記当接部材が、変形しても元の形状に戻る機能材料よりなることができる。
また、前記第1連結具の前記当接部材の形状が直線状であることができる。
また、前記第1連結具の前記連結具本体の形状がU字状であることができる。
【0008】
また、前記第2連結具は、開口部を有する半環状の連結具本体と、該連結具本体の両端部を連繋して該開口部を閉鎖する当接部材とを備え、前記第1連結具及び前記第2連結具の夫々の前記当接部材の当接によって、少なくとも前記第1連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放するように変位又は変形して、前記第1連結具及び前記第2連結具が連結されることができる。
また、前記第2連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放しないように変位又は変形不能であることができる。
また、前記第2連結具の前記当接部材の形状が直線状であることができる。
また、前記第2連結具の前記連結具本体の形状がU字状であることができる。
【0009】
また、前記第2連結具は、連結孔が形成された当接枠部を備え、前記第1連結具の前記当接部材と前記第2連結具の前記当接枠部との当接によって、前記第1連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放するように変位又は変形して、前記第2連結具の前記連結孔に挿入・脱出し、前記第1連結具及び前記第2連結具が連結・解除されることができる。
また、前記当接枠部は、当接方向に沿って並設される一対の当接縁を有することができる。
また、前記当接枠部の当接方向の後方に解除用の開放部が設けられていることができる。
また、前記第2連結具は、前記当接枠部の当接方向の後方に連なる補助把持部を有することができる。
また、前記当接枠部を構成する当接縁の形状が直線状であることができる。
さらに、前記第2連結具の形状が平板状であることができる。
【0010】
【発明の効果】
本発明の装身具用連結器具によると、両連結具を夫々指先で摘んで、第1連結具の当接部材と第2連結具の当接部位とを互いに交差させた状態で当接させる。すると、第1連結具の当接部材が変位又は変形して開口部が開放され、この開放された開口部を介して両連結具が連結される。
このように、第1連結具の当接部材と第2連結具の当接部位との当接によって両連結具を連結するようにしたので、従来のように、相当小さなスライド部材の指先操作を伴って連結操作を行うものに比べ、両連結具を手探り状態で容易に連結することができる。また、両連結具の当接の際、第1連結具の当接部材及び第2連結具の当接部位の夫々の長手方向の長さを縦横長さとする面域分で当接部材及び当接部位の位置ズレを吸収することができる。また、両連結具を指先で容易に摘むことができ、両連結具の当接の際、両手の指先同士の触合いによって互いの当接部材及び当接部位のおおよその位置が分かり、この感覚を利用してより容易に連結することができる。さらに、両連結具を小型でかつ簡易な構成として、使用するメタル量を必要最小限に抑えることができる。
【0011】
また、前記第1連結具が、前記当接部材を、前記開口部を閉鎖する方向へ付勢する弾性部材を有する場合は、両連結具の当接の際、弾性部材の作用によって当接部材を元の位置に自動的に復帰させることができ、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記当接部材が、自身が変形しても元の形状に戻る機能材料よりなる場合は、両連結具の当接の際、自身の機能によって当接部材を元の形状に自動的に復帰させることができ、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記第1連結具の前記当接部材の形状が直線状である場合は、両連結具の当接の際、当接部材及び当接部位のすべりを抑制でき、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記第1連結具の前記連結具本体の形状がU字状である場合は、第1連結具の指先操作性及び意匠性を向上させることができる。
【0012】
また、前記第2連結具が、連結具本体及び当接部材を備える場合は、両連結具を略同じ外郭形状・大きさとすることができる。そして、その両連結具の夫々の当接部材を互いに交差させた状態で当接させると、少なくとも第1連結具の当接部材が変位又は変形して開口部が開放され、この開放された開口部を介して両連結具の夫々の連結具本体内に相手側の当接部材が位置し、当接部材同士等の係止によって両連結具が連結される。
このように、第1連結具及び第2連結具の夫々の当接部材の当接によって両連結具を連結するようにしたので、従来のように、相当小さなスライド部材の指先操作を伴って連結操作を行うものに比べ、両連結具を手探り状態で容易に連結することができる。また、両連結具を連結する際、各当接部材の長手方向の長さを縦横長さとする面域分で当接部材同士の位置ズレを吸収することができる。また、両連結具は略同じ外郭形状・大きさをなしているので、これら両連結具を指先で容易に摘むことができる。そして、両連結具の当接の際、両手の指先同士の触合いによって互いの当接部材のおおよその位置が分かり、この感覚を利用してより容易に連結することができる。さらに、両連結具を小型でかつ簡易な構成として、使用するメタル量を必要最小限に抑えることができる。
【0013】
また、前記第2連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放しないように変位又は変形不能である場合は、両連結具の当接の際、第1連結具の当接部材を変位又は変形させる一方、第2連結具の当接部材を変位又は変形させないようにでき、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記第2連結具の前記当接部材の形状が直線状である場合は、両連結具の当接の際、両連結具の夫々の当接部材同士のすべりを抑制でき、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記第2連結具の前記連結具本体の形状がU字状である場合は、第2連結具の指先操作性及び意匠性を向上させることができる。
【0014】
また、前記第2連結具が、連結孔が形成された当接枠部を備える場合は、両連結具の連結解除状態より、両連結具の当接部材及び当接枠部を互いに交差させた状態で当接させると、第1連結具の当接部材が、開口部を開放するように変位又は変形して、第2連結具の連結孔に挿入され、両連結具が連結される。また、両連結具の連結状態より、第1連結具の当接部材と第2連結具の当接枠部とを互いに交差させた状態で当接させると、第1連結具の当接部材が、開口部を開放するように変位又は変形して、第2連結具の連結孔から脱出して、両連結具の連結が解除される。
このように、第1連結具の当接部材及び第2連結具の当接枠部の当接によって両連結具を連結・解除するようにしたので、従来のように、相当小さなスライド部材の指先操作を伴って連結操作を行うものに比べ、両連結具を手探り状態で容易に連結・解除することができる。また、両連結具の当接の際、当接部材及び当接枠部の当接縁の長手方向の長さを縦横長さとする面域分で当接部材及び当接枠部の位置ズレを吸収することができる。また、これら両連結具を指先で容易に摘むことができ、両連結具の当接の際、両手の指先同士の触合いによって当接部材及び当接枠部のおおよその位置が分かり、この感覚を利用してより容易に連結・解除することができる。さらに、両連結具を小型でかつ簡易な構成として、使用するメタル量を必要最小限に抑えることができる。
【0015】
また、前記当接枠部が、当接方向に沿って並設される一対の当接縁を有する場合は、両連結具を当接方向に沿って相対的に移動させることによって、両連結具を連結・解除でき、両連結具をより容易に連結・解除できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記当接枠部の当接方向の後方に解除用の開放部が設けられている場合は、両連結具を当接方向に沿って相対的に移動させることによって、両連結具を連結・解除でき、両連結具をより容易に連結・解除できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記第2連結具が、前記当接枠部の当接方向の後方に連なる補助把持部を有している場合は、第2連結具の指先操作性をより向上させることができ、両連結具をより容易に連結・解除できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記当接枠部を構成する当接縁の形状が直線状である場合は、両連結具の当接の際、当接部材及び当接枠部のすべりを抑制でき、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
さらに、前記第2連結具の形状が平板状である場合は、第2連結具の指先操作性及び意匠性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1連結具)
上記「第1連結具」は、連結具本体及び当接部材を備える限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
上記「連結具本体」は、開口部を有する半環状を有する限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。この連結具本体は、例えば、棒材、パイプ材、板材、ブロック材等から形成されることができる。また、この連結具本体の平面形状としては、例えば、U字、V字、Y字、C字、コ字、W字形状等を挙げることができる。また、この連結具本体の断面形状としては、例えば、円形状、角形状、異形状、円環状、角環状、異形環状(例えば、U字状、C字状など)等を挙げることができる。この連結具本体の材質としては、例えば、金、金合金、銀、銀合金(シルバー)、白金(プラチナ)、白金合金、プラスチック、セラミックス等を挙げることができる。
【0017】
上記「当接部材」は、上記連結具本体の両端部を連繋して上記開口部を閉鎖できる限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。この当接部材は、例えば、棒材、パイプ材、板材、ブロック材等から形成されることができる。また、当接部材の平面形状としては、例えば、湾曲状、屈曲状等を挙げることができる。両連結具同士の当接時のすべりを抑制できるといった観点から、当接部材の平面形状が直線状であることが好ましい。また、上記当接部材の長手方向の長さは、2〜12mm、更に3〜6mmであることが好ましい。また、この当接部材の断面形状としては、例えば、円形状、角形状、異形状、円環状、角環状、異形環状(例えば、U字状、C字状など)等を挙げることができる。後述する弾性部材を当接部材内に組み込み易いといった観点から、当接部材の断面形状が環状(例えば、円環状、角環状、異形環状等)であることが好ましい。また、この当接部材の材質としては、例えば、金、金合金、銀、銀合金(シルバー)、白金(プラチナ)、白金合金、プラスチック、セラミックス等を挙げることができる。
尚、上記「直線状」とは、完全な直線状はもちろん、当接時のすべりを抑制できる限りにおいて、微妙に湾曲、屈曲した略直線状をも含むものとする。
【0018】
上記第1連結具としては、例えば、下記(1)〜(4)の形態から適宜選択して採用することができる。
(1)上記当接部材の基端部が、上記連結具本体の一端部に回転自在に軸支されていると共に、当接部材の先端側が、連結具本体の他端部に設けた係止部に係止可能である形態。
(2)上記当接部材の基端部が、上記連結具本体の一端部に回転可能に支持されていると共に、当接部材の先端側が、連結具本体の他端部に設けた当接部に当接可能であり、更に弾性部材(例えば、バネ部材、ゴム部材等)によって当接部に当接する方向に付勢される形態。
(3)上記当接部材が形状記憶材料(例えば、形状記憶合金等)からなる形態。これにより、連結具本体の開口部を開放するように変位(変形)した当接部材を、装身具を身につけた際の体温により開口部を閉鎖するように変位(変形)させることができる。また、連結具本体と当接部材とを一体に構成でき、部品点数を低減させることができる。
(4)上記当接部材が弾性部材(例えば、バネ部材、ゴム部材等)である形態。これにより、連結具本体と当接部材とを一体に構成でき、部品点数を低減させると共に製造コストを抑えることができる。
【0019】
(第2連結具)
上記「第2連結具」は、上記第1連結具と連結・解除可能である限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
上記第2連結具は、例えば、上記第1連結具と同形状に形成され、上記連結具本体及び上記当接部材を備えることができる。これにより、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。この場合、上記第2連結具の当接部材は、例えば、上記第1連結具の当接部材との当接によって、その連結具本体の開口部を開放するように変位可能であることができる。より連結が容易であると共に小型でかつ簡易な構造とし得るといった観点から、上記第2連結具の当接部材が、上記第1連結具の当接部材との当接によって、その連結具本体の開口部を開放しないように変位不能であることが好ましい。
尚、上記「当接部材の当接」は、通常、両連結具の夫々の当接部材を互いに交差させた状態で行われるものである。また、上記「同形状」とは、略同じ外郭形状・大きさであることを意味する。両連結具の良好な連結・解除操作を阻害しない程度において、第1及び第2連結具の外郭形状・大きさの多少の差異は許容される。
【0020】
また、上記第2連結具は、例えば、第1連結具と異形状に形成され、連結孔が形成された当接枠部を備えることができる。これにより、両連結具をより容易に連結・解除できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。この場合、当接枠部の当接方向の後方に解除用の開放部が設けられていることが好ましい。さらに、上記第2連結具が、当接枠部の当接方向の後方に連なる補助把持部を有していることが好ましい。また、上記第2連結具は、例えば、板材、ブロック材、棒材、パイプ材等から形成されることができる。さらに、上記第2連結具の材質としては、例えば、金、金合金、銀、銀合金(シルバー)、白金(プラチナ)、白金合金、プラスチック、セラミックス等を挙げることができる。
【0021】
上記「当接枠部」は、上記第1連結具の当接部材と当接可能である限り、その構造、形状、大きさ等は特に問わない。この当接枠部の平面形状としては、角枠状、丸枠状、異形枠状等を挙げることができる。また、当接枠部の当接縁としては、例えば、湾曲状、屈曲状等を挙げることができる。両連結具同士の当接時のすべりを抑制できるといった観点から、当接枠部の当接縁の形状が直線状であることが好ましい。また、この当接枠部の断面形状としては、例えば、角形状、円形状、異形状、角環状、円環状、異形環状(例えば、U字状、C字状など)等を挙げることができる。また、この当接枠部の当接縁の長手方向の長さは、2〜12mm、更に3〜6mmであることが好ましい。さらに、上記当接枠部が、当接方向に沿って並設される一対の当接縁を有することが好ましい。
尚、上記「直線状」とは、完全な直線状はもちろん、当接時のすべりを抑制できる限りにおいて、微妙に湾曲、屈曲した略直線状をも含むものとする。
上記「連結孔」は、上記第1連結具の当接部材が挿入・脱出可能である限り、その形状、大きさ、個数等は特に問わない。この連結孔の形状としては、例えば、円形、多角形、異形等を挙げることができる。
【0022】
尚、上記第1連結具及び上記第2連結具は、通常、装身具を構成する紐、鎖等の線状体の一端側に一方の連結具が装着され、線状体の他端側に他方の連結具が装着される。また、上記当接部材や当接枠部の当接縁は、例えば、その両端部が、その当接方向に突出していることができる。これにより、両連結具の当接時のすべりをより確実に防止することができる。
【0023】
(装身具用連結器具の連結・解除方法)
上記装身具用連結器具の連結・解除方法としては、例えば、互いに連結・解除可能な第1連結具及び第2連結具からなる装身具用連結器具の連結・解除方法であって、前記第1連結具は、開口部を有する半環状の連結具本体と、該連結具本体の両端部を連繋して該開口部を閉鎖する当接部材とを備える一方、前記第2連結具は、連結孔が形成された当接枠部を備え、前記第1連結具の前記当接部材と前記第2連結具の前記当接枠部との当接方向(P)に沿った当接によって、前記第1連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放するように変位又は変形して、前記第2連結具の前記連結孔に挿入・脱出し、前記第1連結具及び前記第2連結具が連結・解除されることを特徴とすることができる。
これにより、両連結具を当接方向に沿って当接させれば、両連結具を連結・解除でき、両連結具を手探り状態で容易に連結・解除することができる。
【0024】
【実施例】
(実施例1)
次に、図面を用いて実施例1により本発明を説明する。本実施例1に係る装身具用連結器具1は、図1、2に示すように、ネックレスやブレスレッド等の紐、鎖等の線状体2の一端側に装着される第1連結具3と、線状体2の他端側に装着される第2連結具6とから基本的に構成されている。上記第1及び第2連結具3,6は、平面U字形状(馬蹄形状)の連結具本体4,7と、その連結具本体4,7の両端部を連繋する丸棒状(又は角棒状)の当接部材5,8とを備えている。各連結具本体4(7)は、半円状の円弧部4a(7a)と、この円弧部4a(7a)の自由端部から平行に延びる一対の直線部4b,4b(7b,7b)とからなり、一対の直線部4b,4b(7b,7b)間に開口部9が形成されている。そして、この開口部9は、通常、上記当接部材5,8により閉鎖されている。
【0025】
また、上記第1及び第2連結具3,6では、連結具本体4,7の両端部が当接部材5,8に交差する方向に突出する突出部10となっており、後述する当接部材5,8の当接の際に、仮に、当接部材5,8のすべりが発生しても、当接部材5,8が突出部10に係止して当接部材5,8同士の当接状態が解除することを防止できるようになっている。尚、上記当接部材5,8の長手方向の長さは5mmに設定されている。
【0026】
また、上記第1連結具3では、その当接部材5の基端部5aが、連結具本体4の一端側に回転可能に軸支されると共に、その当接部材5の先端部5bが、連結具本体4の他端側に設けた係止部11に嵌合可能とされる。従って、この第1連結具3の当接部材5は、基端部5aを中心として、連結具本体4の開口部9を閉鎖する位置と開放する位置との間で回転自在とされると共に、開口部9を閉鎖する位置で固定保持され得るようになっている。また、上記第1連結具3の当接部材5の基端部5aには、後述する両連結具3,6の連結状態を解除する際に使用される操作部12が設けられている。
一方、上記第2連結具6では、その当接部材8の両端部が連結具本体7の両端側に固定されている。従って、この第2連結具6の当接部材8は、連結具本体7の開口部9を閉鎖する位置に固定保持され、開放する位置に変位しないようになっている。
【0027】
次に、上記構成の装身具用連結器具1の作用について説明する。図3に示すように、装身具を身に付ける人が、まず、第1連結具3を、例えば、右手の親指15と人差し指16の指先に挟むように持つとともに、第2連結具6を、例えば、左手の親指17と人差し指18との間に挟持する。そして、図4(a)に示すように、第1及び第2連結具3,6の夫々の当接部材5,8を互いに交差させた状態で当接させる。
【0028】
すると、図4(b)に示すように、第1連結具3の当接部材5がその基端部5aを中心にして回動し、その先端部5bが連結具本体4の内方に向かって変位して当接部材5による開口部9の連繋が解除される。このとき、当接部材5の先端部5bと連結具本体4の一端側との間に隙間Sが形成される。その状態より、さらに両連結具3,6同士を相対的に近接させれば、第2連結具6の当接部材8が、隙間Sを介して第1連結具3の連結具本体4内に入り込む。その後、両連結具3,6を相対的に離反させて当接部材5,8同士を係合させると、図4(c)に示すように、第1連結具3の当接部材5が上記とは反対方向に回動され、この当接部材5の先端部5bが連結具本体4の係止部11に嵌り込み固定される。その結果、両連結具3,6の夫々の連結具本体4,7内に相手側の当接部材5,8が位置し、これらの部材が相互に係合して両連結具が連結されることとなる。
【0029】
逆に、両連結具3,6の連結を解除するときは、操作部12を摘んで当接部材5を回動させて、当接部材5の先端部5bと連結具本体4との間に再び隙間Sを形成し、その隙間Sに第2連結具6の当接部材8を通しながら両連結具3,6を離間させてそれらの係合を解く。
【0030】
以上のように本実施例1では、第1連結具3において、当接部材5の基端部5aを、連結具本体4の一端部に回転可能に支持すると共に、この当接部材5の先端側5bを、連結具本体4の他端部に設けた係止部11に係止可能とし、両連結具3,6の当接部材5,8の当接によって、当接部材5が開口部9を開放するように変位可能としたので、従来のように、極めて小さなスライド部品5A(図8参照)を指先操作する必要がなく、両連結具3,6を、直接視認することのない手探り状態であっても容易に連結することができる。
【0031】
また、本実施例1では、第1及び第2連結具3,6を、開口部9を有する平面U字形状の連結具本体4,7と、この連結具本体4,7の両端部を連繋して開口部9を閉鎖する丸棒状の当接部材5,8とを備えて構成したので、両連結具3,6の当接部材5,8を当接させる際、夫々の当接部材5,8の長手方向の長さを縦横長さとする面域分で当接部材5,8同士の位置ズレを吸収させることができる。また、例えば、湾曲状の当接部材同士を当接させるものに比べ、当接部材5,8のすべりを抑制することができ、より確実に両連結具3,6を連結することができる。また、両連結具3,6は略同じ外郭形状をなしているので、これら両連結具3,6を指先で摘むことが容易である。更に、当接部材5,8同士を当接させる際、両手の指先同士の触合いによって互いの当接部材5,8のおおよその位置が分かり、この感覚を利用してより容易に連結することができる。さらに、両連結具3,6を簡易な構成で使用するメタル量を必要最小限に抑えることができ、かつ意匠性に優れたものとすることができる。
【0032】
(実施例2)
次に、図面を用いて実施例2により本発明を説明する。本実施例2に係る装身具用連結器具21は、図5に示すように、第1連結具23及び第2連結具26から基本的に構成されている。上記第1連結具23は、上述の実施例1の第1連結具3と略同じ構成であり、平面U字形状(馬蹄形状)の連結具本体24と、この連結具本体24の両端部を連繋して開口部29を閉鎖する角棒状(又は丸棒状)の当接部材25とを備えて構成される。この当接部材25は、その基端部が連結具本体24の一端側に回転可能に軸支されると共に、付勢バネ(図示せず。)の作用で上記開口部29を閉鎖する方向に付勢されている。
【0033】
一方、上記第2連結具26は、略正方形の連結孔35が形成された略正方枠状の当接枠部31を備えている。この当接枠部31は、当接方向Pに沿う前後側の当接縁31a,31bと、これら前後の当接縁31a,31bを連絡する左右側の連絡縁31c,31dとから構成される。また、連絡縁31cは当接方向Pの後方に沿って延び、この連絡縁31cの後端に、指先による第2連結具26全体の把持を補助する補助把持部32が連絡されている。この補助把持部32と当接枠部31との間には、解除用の開放部33が設定されている。
尚、上記第2連結具26は、全体形状として平板状に形成されている。また、当接枠部31の前後側の当接縁31a,31bは、直線状に形成されている。
【0034】
次に、上記装身具用連結器具21による両連結具23,26の連結作用について説明する。先ず、装身具を身に付ける人が、例えば、第1連結具23を、右手の親指と人差し指の指先に挟むように持つとともに、第2連結具26を、左手の親指と人差し指との間に挟持する。そして、図6(a)に示すように、第1連結具23の当接部材25と第2連結具26の当接枠部31とを互いに交差させた状態で、両連結具23,26を当接方向Pに沿って相対的に近接移動させる。すると、図6(b)に示すように、当接部材25と当接枠部31の当接縁31aとの当接によって、第1連結具23の当接部材25が、付勢バネの付勢力に抗してその基端部を中心として回転変位され、第1連結具23の開口部29が開放状態とされる。
【0035】
その後、更なる両連結具23,26の当接方向Pに沿う近接移動によって、当接部材25が当接枠部31の当接縁31aを乗り越えて両者の当接が解除される。すると、当接部材31が付勢バネの付勢力によって開口部29を閉鎖する方向へ回転され、図6(c)に示すように、当接部材25が当接枠部31の連結孔35内に入り込んだ状態とされる。その結果、第1連結具23の当接部材25と第2連結具26の連結枠部31とが相互に係合して両連結具23,26が連結されることとなる。
【0036】
次に、上記装身具用連結器具21による両連結具23,26の連結解除作用について説明する。図6(c)に示す両連結具23,26の連結状態より、装身具を装着した人が、例えば、第1連結具23を、右手の親指と人差し指の指先に挟むように持つとともに、第2連結具26を、左手の親指と人差し指との間に挟持する。そして、両連結具23,26を当接方向Pに沿って相対的に近接移動させる。すると、図7(a)に示すように、当接部材25と当接枠部31の当接縁31bとの当接によって、第1連結具23の当接部材25が、付勢バネの付勢力に抗してその基端部を中心として回転変位され、第1連結具23の開口部29が開放状態とされる。そして、この開放状態の開口部29を介して当接部材25が当接枠部31の連結孔35から脱け出し始める。
【0037】
その後、図7(b)に示すように、当接部材25が当接枠部31の当接縁31bを乗り越えて両者の当接が解除されると、当接部材31が、付勢バネの付勢力によって開口部29を閉鎖する方向へ回転され、第2連結具26の開放部33に入り込んだ状態となる。この状態より、図7(c)に示すように、第1及び第2連結具23,26を、当接方向と直交する方向へ相対的に離反移動させると、両連結具23,26の連結が解除されることとなる。
【0038】
以上のように本実施例2では、第1連結具23を、当接部材25の基端部を連結具本体24の一端部に回転自在に軸支すると共に、この当接部材25を開口部29を閉鎖する方向へ付勢して構成する一方、第2連結具26を、連結孔35が形成された当接枠部31を備えて構成したので、両連結具23,26の解除状態より、両連結具23,26を当接方向Pに沿って相対的に近接移動させれば、当接部材25が当接枠部31の連結孔35に挿入して、両連結具23,26を連結することができると共に、両連結具23,26の連結状態より、両連結具23,26を当接方向Pに沿って相対的に近接移動させれば、当接部材25が当接枠部31の連結孔35から脱出して、両連結具23,26の連結を解除することができる。従って、従来のように、極めて小さなスライド部品5A(図8参照)を指先操作する必要がなく、両連結具23,26を、直接視認することのない手探り状態であっても容易に連結することができる。
【0039】
また、本実施例2では、第1連結具23の当接部材25を角棒状(又は丸棒状)に形成すると共に、第2連結具26の当接枠部31の当接縁31aを直線状に形成したので、両連結具23,26を当接させる際、当接部材25及び当接枠部31の当接縁31aの長手方向の長さを縦横長さとする面域分で位置ズレを吸収させることができる。しかも、例えば、湾曲状の当接部材同士を当接させるものに比べ、当接部材25及び当接枠部31のすべりを抑制することができ、より確実に両連結具23,26を連結することができる。更に、両連結具23,26同士を当接させる際、両手の指先同士の触合いによって互いの当接部材25及び当接枠部31のおおよその位置が分かり、この感覚を利用してより容易に連結することができる。さらに、両連結具23,26を簡易な構成で使用するメタル量を必要最小限に抑えることができ、かつ意匠性に優れたものとすることができる。
【0040】
尚、本発明においては、前記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例2では、第2連結具26の当接枠部31を構成する周縁のうち、当接方向Pに沿う前後側の周縁を当接縁31a,31bとして設定し、両連結具23,26を同じ当接方向Pに沿って相対的に移動させて両連結具23,26を連結・解除するようにしたが、これに限定されず、例えば、第2連結具26の当接枠部31を構成する周縁のうち、互いに交差する周縁を当接縁として設定し、両連結具23,26の連結操作における両連結具23,26の当接方向と、両連結具23,26の連結解除操作における両連結具23,26の当接方向とを異なる方向としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例1に係る装飾用連結器具の斜視図である。
【図2】前記連結器具の部分破断正面図である。
【図3】前記連結器具の連結操作を説明するための説明図である。
【図4】前記連結器具の連結操作を説明するための説明図であり、(a)は第1及び第2連結具の夫々の当接部材が当接した状態を示し、(b)は第1連結具の当接部材が回動した状態を示し、(c)は第1及び第2連結具が連結した状態を示す。
【図5】本実施例2に係る装飾用連結器具の斜視図である。
【図6】前記連結器具の連結操作を説明するための説明図であり、(a)は第1及び第2連結具の連結解除状態を示し、(b)は第1連結具の当接部材と第2連結具の当接枠部とが当接した状態を示し、(c)は第1及び第2連結具の連結状態を示す。
【図7】前記連結器具の連結解除操作を説明するための説明図であり、(a)は第1連結具の当接部材と第2連結具の当接枠部とが当接した状態を示し、(b)(c)は第1及び第2連結具の連結解除状態を示す。
【図8】従来のネックレス用連結器具の正面図である。
【符号の説明】
1,21;装身具用連結器具、3,23;第1連結具、4,24;連結具本体、5,25;当接部材、6,26;第2連結具、7;連結具本体、8;当接部材、9,29;開口部、10;突出部、11;係止部、31;当接枠部、31a,31b;当接縁、32;補助把持部、33;開放部、35;連通孔、P;当接方向。
【発明の属する技術分野】
本発明は、装身具用連結器具に関し、更に詳しくは、両連結具を直接視認することなく手探りしながらでも容易に連結できる小型でかつ簡易な構造の装身具用連結器具に関する。
本発明は、ネックレスやブレスレッド等の装身具の連結及びこれに関連する分野に広く利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来よりネックレス用の連結器具として、例えば、図8に示すように、1本の鎖状体2Aの一端側に取着される第1連結具3Aと、鎖状体2Aの他端側に取着される第2連結具6Aとからなる連結器具1Aが一般的に知られている。上記第1連結具3Aでは、C字状の連結具本体4Aに、この連結具本体4Aの開口部9Aを開閉する円弧状のスライド部材5Aが移動可能に設けられ、このスライド部材5Aが、内蔵されたバネにより開口部9Aを閉鎖する方向に常時付勢されている。また、上記第2連結具6Aでは、平板状の連結具本体7Aに挿通孔8Aが形成されている。
【0003】
そして、ネックレスを身につける場合、通常、首の後ろに両手を持ってゆき手探り状態で第1及び第2連結具3A,6Aの連結操作が行われる。この連結操作は、スライド部材5Aと一体の操作部20Aを指先操作して、このスライド部材5Aをバネの付勢力に反して開口部9Aを開放する方向に移動させ、この状態を保って、その開口部9Aに第2連結具6Aの挿通孔8Aを位置合せし、その後、スライド部材5Aを解放してバネの付勢力で開口部9Aを閉鎖する位置に戻して、第1及び第2連結具3A,6Aを連結するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。尚、第1及び第2連結具3A,6Aの連結を解除する場合には上記操作が逆の手順で行われる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−224412号公報(図4参照。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のネックレス用の連結器具1Aでは、第1及び第2連結具3A,6Aの連結の際、手探り状態でのスライド部材5Aと一体の操作部20Aの指先操作を必要としているので、第1連結具3Aの開口部9Aと第2連結具6Aの挿通孔8Aとを位置合せすることが難しく、連結操作が困難なものとなっていた。また、上記従来のネックレス用連結器具1Aでは、第1及び第2連結具3A,6A自身が相当小さなものでありかつその外郭形状が異なっているので、第1及び第2連結具3A,6Aの指先による摘み加減により、開口部9Aと挿通孔8Aとの位置合せの感覚が大きく違ってしまい、やはり連結操作がやり難いものであった。特に、高齢者にとって上述の連結操作をスムーズに行なうことは非常に困難であった。
また、上述の両連結具の連結操作に比べて若干容易ではあるが、両連結具の連結を解除する操作もやり難いものであった。
また、一般的に上記連結器具を構成する連結具には宝石等を固定する止め金具を通す必要があると共に、連結具自体が銀等のレアメタルから作成されるため、連結器具は、小型かつ簡易な構造であることが要求される。
【0006】
以上より、本発明は、両連結具を直接視認することなく手探りしながらでも、容易に連結できる小型でかつ簡易な構造の装身具用連結器具を提供することを目的とする。また、本発明は、上記目的に加えて、両連結具の連結を容易に解除することができる装身具用連結器具を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の装身具用連結器具は、互いに連結・解除可能な第1連結具及び第2連結具からなる装身具用連結器具であって、前記第1連結具は、開口部を有する半環状の連結具本体と、該連結具本体の両端部を連繋して該開口部を閉鎖する当接部材とを備え、前記第1連結具の前記当接部材と前記第2連結具との当接によって、前記第1連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放するように変位又は変形して、前記第1連結具及び前記第2連結具が連結されることを特徴とする。
また、前記第1連結具は、前記当接部材を前記開口部の閉鎖方向へ付勢する弾性部材を有することができる。
また、前記当接部材が、変形しても元の形状に戻る機能材料よりなることができる。
また、前記第1連結具の前記当接部材の形状が直線状であることができる。
また、前記第1連結具の前記連結具本体の形状がU字状であることができる。
【0008】
また、前記第2連結具は、開口部を有する半環状の連結具本体と、該連結具本体の両端部を連繋して該開口部を閉鎖する当接部材とを備え、前記第1連結具及び前記第2連結具の夫々の前記当接部材の当接によって、少なくとも前記第1連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放するように変位又は変形して、前記第1連結具及び前記第2連結具が連結されることができる。
また、前記第2連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放しないように変位又は変形不能であることができる。
また、前記第2連結具の前記当接部材の形状が直線状であることができる。
また、前記第2連結具の前記連結具本体の形状がU字状であることができる。
【0009】
また、前記第2連結具は、連結孔が形成された当接枠部を備え、前記第1連結具の前記当接部材と前記第2連結具の前記当接枠部との当接によって、前記第1連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放するように変位又は変形して、前記第2連結具の前記連結孔に挿入・脱出し、前記第1連結具及び前記第2連結具が連結・解除されることができる。
また、前記当接枠部は、当接方向に沿って並設される一対の当接縁を有することができる。
また、前記当接枠部の当接方向の後方に解除用の開放部が設けられていることができる。
また、前記第2連結具は、前記当接枠部の当接方向の後方に連なる補助把持部を有することができる。
また、前記当接枠部を構成する当接縁の形状が直線状であることができる。
さらに、前記第2連結具の形状が平板状であることができる。
【0010】
【発明の効果】
本発明の装身具用連結器具によると、両連結具を夫々指先で摘んで、第1連結具の当接部材と第2連結具の当接部位とを互いに交差させた状態で当接させる。すると、第1連結具の当接部材が変位又は変形して開口部が開放され、この開放された開口部を介して両連結具が連結される。
このように、第1連結具の当接部材と第2連結具の当接部位との当接によって両連結具を連結するようにしたので、従来のように、相当小さなスライド部材の指先操作を伴って連結操作を行うものに比べ、両連結具を手探り状態で容易に連結することができる。また、両連結具の当接の際、第1連結具の当接部材及び第2連結具の当接部位の夫々の長手方向の長さを縦横長さとする面域分で当接部材及び当接部位の位置ズレを吸収することができる。また、両連結具を指先で容易に摘むことができ、両連結具の当接の際、両手の指先同士の触合いによって互いの当接部材及び当接部位のおおよその位置が分かり、この感覚を利用してより容易に連結することができる。さらに、両連結具を小型でかつ簡易な構成として、使用するメタル量を必要最小限に抑えることができる。
【0011】
また、前記第1連結具が、前記当接部材を、前記開口部を閉鎖する方向へ付勢する弾性部材を有する場合は、両連結具の当接の際、弾性部材の作用によって当接部材を元の位置に自動的に復帰させることができ、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記当接部材が、自身が変形しても元の形状に戻る機能材料よりなる場合は、両連結具の当接の際、自身の機能によって当接部材を元の形状に自動的に復帰させることができ、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記第1連結具の前記当接部材の形状が直線状である場合は、両連結具の当接の際、当接部材及び当接部位のすべりを抑制でき、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記第1連結具の前記連結具本体の形状がU字状である場合は、第1連結具の指先操作性及び意匠性を向上させることができる。
【0012】
また、前記第2連結具が、連結具本体及び当接部材を備える場合は、両連結具を略同じ外郭形状・大きさとすることができる。そして、その両連結具の夫々の当接部材を互いに交差させた状態で当接させると、少なくとも第1連結具の当接部材が変位又は変形して開口部が開放され、この開放された開口部を介して両連結具の夫々の連結具本体内に相手側の当接部材が位置し、当接部材同士等の係止によって両連結具が連結される。
このように、第1連結具及び第2連結具の夫々の当接部材の当接によって両連結具を連結するようにしたので、従来のように、相当小さなスライド部材の指先操作を伴って連結操作を行うものに比べ、両連結具を手探り状態で容易に連結することができる。また、両連結具を連結する際、各当接部材の長手方向の長さを縦横長さとする面域分で当接部材同士の位置ズレを吸収することができる。また、両連結具は略同じ外郭形状・大きさをなしているので、これら両連結具を指先で容易に摘むことができる。そして、両連結具の当接の際、両手の指先同士の触合いによって互いの当接部材のおおよその位置が分かり、この感覚を利用してより容易に連結することができる。さらに、両連結具を小型でかつ簡易な構成として、使用するメタル量を必要最小限に抑えることができる。
【0013】
また、前記第2連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放しないように変位又は変形不能である場合は、両連結具の当接の際、第1連結具の当接部材を変位又は変形させる一方、第2連結具の当接部材を変位又は変形させないようにでき、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記第2連結具の前記当接部材の形状が直線状である場合は、両連結具の当接の際、両連結具の夫々の当接部材同士のすべりを抑制でき、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記第2連結具の前記連結具本体の形状がU字状である場合は、第2連結具の指先操作性及び意匠性を向上させることができる。
【0014】
また、前記第2連結具が、連結孔が形成された当接枠部を備える場合は、両連結具の連結解除状態より、両連結具の当接部材及び当接枠部を互いに交差させた状態で当接させると、第1連結具の当接部材が、開口部を開放するように変位又は変形して、第2連結具の連結孔に挿入され、両連結具が連結される。また、両連結具の連結状態より、第1連結具の当接部材と第2連結具の当接枠部とを互いに交差させた状態で当接させると、第1連結具の当接部材が、開口部を開放するように変位又は変形して、第2連結具の連結孔から脱出して、両連結具の連結が解除される。
このように、第1連結具の当接部材及び第2連結具の当接枠部の当接によって両連結具を連結・解除するようにしたので、従来のように、相当小さなスライド部材の指先操作を伴って連結操作を行うものに比べ、両連結具を手探り状態で容易に連結・解除することができる。また、両連結具の当接の際、当接部材及び当接枠部の当接縁の長手方向の長さを縦横長さとする面域分で当接部材及び当接枠部の位置ズレを吸収することができる。また、これら両連結具を指先で容易に摘むことができ、両連結具の当接の際、両手の指先同士の触合いによって当接部材及び当接枠部のおおよその位置が分かり、この感覚を利用してより容易に連結・解除することができる。さらに、両連結具を小型でかつ簡易な構成として、使用するメタル量を必要最小限に抑えることができる。
【0015】
また、前記当接枠部が、当接方向に沿って並設される一対の当接縁を有する場合は、両連結具を当接方向に沿って相対的に移動させることによって、両連結具を連結・解除でき、両連結具をより容易に連結・解除できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記当接枠部の当接方向の後方に解除用の開放部が設けられている場合は、両連結具を当接方向に沿って相対的に移動させることによって、両連結具を連結・解除でき、両連結具をより容易に連結・解除できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記第2連結具が、前記当接枠部の当接方向の後方に連なる補助把持部を有している場合は、第2連結具の指先操作性をより向上させることができ、両連結具をより容易に連結・解除できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
また、前記当接枠部を構成する当接縁の形状が直線状である場合は、両連結具の当接の際、当接部材及び当接枠部のすべりを抑制でき、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。
さらに、前記第2連結具の形状が平板状である場合は、第2連結具の指先操作性及び意匠性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1連結具)
上記「第1連結具」は、連結具本体及び当接部材を備える限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
上記「連結具本体」は、開口部を有する半環状を有する限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。この連結具本体は、例えば、棒材、パイプ材、板材、ブロック材等から形成されることができる。また、この連結具本体の平面形状としては、例えば、U字、V字、Y字、C字、コ字、W字形状等を挙げることができる。また、この連結具本体の断面形状としては、例えば、円形状、角形状、異形状、円環状、角環状、異形環状(例えば、U字状、C字状など)等を挙げることができる。この連結具本体の材質としては、例えば、金、金合金、銀、銀合金(シルバー)、白金(プラチナ)、白金合金、プラスチック、セラミックス等を挙げることができる。
【0017】
上記「当接部材」は、上記連結具本体の両端部を連繋して上記開口部を閉鎖できる限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。この当接部材は、例えば、棒材、パイプ材、板材、ブロック材等から形成されることができる。また、当接部材の平面形状としては、例えば、湾曲状、屈曲状等を挙げることができる。両連結具同士の当接時のすべりを抑制できるといった観点から、当接部材の平面形状が直線状であることが好ましい。また、上記当接部材の長手方向の長さは、2〜12mm、更に3〜6mmであることが好ましい。また、この当接部材の断面形状としては、例えば、円形状、角形状、異形状、円環状、角環状、異形環状(例えば、U字状、C字状など)等を挙げることができる。後述する弾性部材を当接部材内に組み込み易いといった観点から、当接部材の断面形状が環状(例えば、円環状、角環状、異形環状等)であることが好ましい。また、この当接部材の材質としては、例えば、金、金合金、銀、銀合金(シルバー)、白金(プラチナ)、白金合金、プラスチック、セラミックス等を挙げることができる。
尚、上記「直線状」とは、完全な直線状はもちろん、当接時のすべりを抑制できる限りにおいて、微妙に湾曲、屈曲した略直線状をも含むものとする。
【0018】
上記第1連結具としては、例えば、下記(1)〜(4)の形態から適宜選択して採用することができる。
(1)上記当接部材の基端部が、上記連結具本体の一端部に回転自在に軸支されていると共に、当接部材の先端側が、連結具本体の他端部に設けた係止部に係止可能である形態。
(2)上記当接部材の基端部が、上記連結具本体の一端部に回転可能に支持されていると共に、当接部材の先端側が、連結具本体の他端部に設けた当接部に当接可能であり、更に弾性部材(例えば、バネ部材、ゴム部材等)によって当接部に当接する方向に付勢される形態。
(3)上記当接部材が形状記憶材料(例えば、形状記憶合金等)からなる形態。これにより、連結具本体の開口部を開放するように変位(変形)した当接部材を、装身具を身につけた際の体温により開口部を閉鎖するように変位(変形)させることができる。また、連結具本体と当接部材とを一体に構成でき、部品点数を低減させることができる。
(4)上記当接部材が弾性部材(例えば、バネ部材、ゴム部材等)である形態。これにより、連結具本体と当接部材とを一体に構成でき、部品点数を低減させると共に製造コストを抑えることができる。
【0019】
(第2連結具)
上記「第2連結具」は、上記第1連結具と連結・解除可能である限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
上記第2連結具は、例えば、上記第1連結具と同形状に形成され、上記連結具本体及び上記当接部材を備えることができる。これにより、両連結具をより容易に連結できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。この場合、上記第2連結具の当接部材は、例えば、上記第1連結具の当接部材との当接によって、その連結具本体の開口部を開放するように変位可能であることができる。より連結が容易であると共に小型でかつ簡易な構造とし得るといった観点から、上記第2連結具の当接部材が、上記第1連結具の当接部材との当接によって、その連結具本体の開口部を開放しないように変位不能であることが好ましい。
尚、上記「当接部材の当接」は、通常、両連結具の夫々の当接部材を互いに交差させた状態で行われるものである。また、上記「同形状」とは、略同じ外郭形状・大きさであることを意味する。両連結具の良好な連結・解除操作を阻害しない程度において、第1及び第2連結具の外郭形状・大きさの多少の差異は許容される。
【0020】
また、上記第2連結具は、例えば、第1連結具と異形状に形成され、連結孔が形成された当接枠部を備えることができる。これにより、両連結具をより容易に連結・解除できる更に小型でかつ簡易な構造の連結器具を提供することができる。この場合、当接枠部の当接方向の後方に解除用の開放部が設けられていることが好ましい。さらに、上記第2連結具が、当接枠部の当接方向の後方に連なる補助把持部を有していることが好ましい。また、上記第2連結具は、例えば、板材、ブロック材、棒材、パイプ材等から形成されることができる。さらに、上記第2連結具の材質としては、例えば、金、金合金、銀、銀合金(シルバー)、白金(プラチナ)、白金合金、プラスチック、セラミックス等を挙げることができる。
【0021】
上記「当接枠部」は、上記第1連結具の当接部材と当接可能である限り、その構造、形状、大きさ等は特に問わない。この当接枠部の平面形状としては、角枠状、丸枠状、異形枠状等を挙げることができる。また、当接枠部の当接縁としては、例えば、湾曲状、屈曲状等を挙げることができる。両連結具同士の当接時のすべりを抑制できるといった観点から、当接枠部の当接縁の形状が直線状であることが好ましい。また、この当接枠部の断面形状としては、例えば、角形状、円形状、異形状、角環状、円環状、異形環状(例えば、U字状、C字状など)等を挙げることができる。また、この当接枠部の当接縁の長手方向の長さは、2〜12mm、更に3〜6mmであることが好ましい。さらに、上記当接枠部が、当接方向に沿って並設される一対の当接縁を有することが好ましい。
尚、上記「直線状」とは、完全な直線状はもちろん、当接時のすべりを抑制できる限りにおいて、微妙に湾曲、屈曲した略直線状をも含むものとする。
上記「連結孔」は、上記第1連結具の当接部材が挿入・脱出可能である限り、その形状、大きさ、個数等は特に問わない。この連結孔の形状としては、例えば、円形、多角形、異形等を挙げることができる。
【0022】
尚、上記第1連結具及び上記第2連結具は、通常、装身具を構成する紐、鎖等の線状体の一端側に一方の連結具が装着され、線状体の他端側に他方の連結具が装着される。また、上記当接部材や当接枠部の当接縁は、例えば、その両端部が、その当接方向に突出していることができる。これにより、両連結具の当接時のすべりをより確実に防止することができる。
【0023】
(装身具用連結器具の連結・解除方法)
上記装身具用連結器具の連結・解除方法としては、例えば、互いに連結・解除可能な第1連結具及び第2連結具からなる装身具用連結器具の連結・解除方法であって、前記第1連結具は、開口部を有する半環状の連結具本体と、該連結具本体の両端部を連繋して該開口部を閉鎖する当接部材とを備える一方、前記第2連結具は、連結孔が形成された当接枠部を備え、前記第1連結具の前記当接部材と前記第2連結具の前記当接枠部との当接方向(P)に沿った当接によって、前記第1連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放するように変位又は変形して、前記第2連結具の前記連結孔に挿入・脱出し、前記第1連結具及び前記第2連結具が連結・解除されることを特徴とすることができる。
これにより、両連結具を当接方向に沿って当接させれば、両連結具を連結・解除でき、両連結具を手探り状態で容易に連結・解除することができる。
【0024】
【実施例】
(実施例1)
次に、図面を用いて実施例1により本発明を説明する。本実施例1に係る装身具用連結器具1は、図1、2に示すように、ネックレスやブレスレッド等の紐、鎖等の線状体2の一端側に装着される第1連結具3と、線状体2の他端側に装着される第2連結具6とから基本的に構成されている。上記第1及び第2連結具3,6は、平面U字形状(馬蹄形状)の連結具本体4,7と、その連結具本体4,7の両端部を連繋する丸棒状(又は角棒状)の当接部材5,8とを備えている。各連結具本体4(7)は、半円状の円弧部4a(7a)と、この円弧部4a(7a)の自由端部から平行に延びる一対の直線部4b,4b(7b,7b)とからなり、一対の直線部4b,4b(7b,7b)間に開口部9が形成されている。そして、この開口部9は、通常、上記当接部材5,8により閉鎖されている。
【0025】
また、上記第1及び第2連結具3,6では、連結具本体4,7の両端部が当接部材5,8に交差する方向に突出する突出部10となっており、後述する当接部材5,8の当接の際に、仮に、当接部材5,8のすべりが発生しても、当接部材5,8が突出部10に係止して当接部材5,8同士の当接状態が解除することを防止できるようになっている。尚、上記当接部材5,8の長手方向の長さは5mmに設定されている。
【0026】
また、上記第1連結具3では、その当接部材5の基端部5aが、連結具本体4の一端側に回転可能に軸支されると共に、その当接部材5の先端部5bが、連結具本体4の他端側に設けた係止部11に嵌合可能とされる。従って、この第1連結具3の当接部材5は、基端部5aを中心として、連結具本体4の開口部9を閉鎖する位置と開放する位置との間で回転自在とされると共に、開口部9を閉鎖する位置で固定保持され得るようになっている。また、上記第1連結具3の当接部材5の基端部5aには、後述する両連結具3,6の連結状態を解除する際に使用される操作部12が設けられている。
一方、上記第2連結具6では、その当接部材8の両端部が連結具本体7の両端側に固定されている。従って、この第2連結具6の当接部材8は、連結具本体7の開口部9を閉鎖する位置に固定保持され、開放する位置に変位しないようになっている。
【0027】
次に、上記構成の装身具用連結器具1の作用について説明する。図3に示すように、装身具を身に付ける人が、まず、第1連結具3を、例えば、右手の親指15と人差し指16の指先に挟むように持つとともに、第2連結具6を、例えば、左手の親指17と人差し指18との間に挟持する。そして、図4(a)に示すように、第1及び第2連結具3,6の夫々の当接部材5,8を互いに交差させた状態で当接させる。
【0028】
すると、図4(b)に示すように、第1連結具3の当接部材5がその基端部5aを中心にして回動し、その先端部5bが連結具本体4の内方に向かって変位して当接部材5による開口部9の連繋が解除される。このとき、当接部材5の先端部5bと連結具本体4の一端側との間に隙間Sが形成される。その状態より、さらに両連結具3,6同士を相対的に近接させれば、第2連結具6の当接部材8が、隙間Sを介して第1連結具3の連結具本体4内に入り込む。その後、両連結具3,6を相対的に離反させて当接部材5,8同士を係合させると、図4(c)に示すように、第1連結具3の当接部材5が上記とは反対方向に回動され、この当接部材5の先端部5bが連結具本体4の係止部11に嵌り込み固定される。その結果、両連結具3,6の夫々の連結具本体4,7内に相手側の当接部材5,8が位置し、これらの部材が相互に係合して両連結具が連結されることとなる。
【0029】
逆に、両連結具3,6の連結を解除するときは、操作部12を摘んで当接部材5を回動させて、当接部材5の先端部5bと連結具本体4との間に再び隙間Sを形成し、その隙間Sに第2連結具6の当接部材8を通しながら両連結具3,6を離間させてそれらの係合を解く。
【0030】
以上のように本実施例1では、第1連結具3において、当接部材5の基端部5aを、連結具本体4の一端部に回転可能に支持すると共に、この当接部材5の先端側5bを、連結具本体4の他端部に設けた係止部11に係止可能とし、両連結具3,6の当接部材5,8の当接によって、当接部材5が開口部9を開放するように変位可能としたので、従来のように、極めて小さなスライド部品5A(図8参照)を指先操作する必要がなく、両連結具3,6を、直接視認することのない手探り状態であっても容易に連結することができる。
【0031】
また、本実施例1では、第1及び第2連結具3,6を、開口部9を有する平面U字形状の連結具本体4,7と、この連結具本体4,7の両端部を連繋して開口部9を閉鎖する丸棒状の当接部材5,8とを備えて構成したので、両連結具3,6の当接部材5,8を当接させる際、夫々の当接部材5,8の長手方向の長さを縦横長さとする面域分で当接部材5,8同士の位置ズレを吸収させることができる。また、例えば、湾曲状の当接部材同士を当接させるものに比べ、当接部材5,8のすべりを抑制することができ、より確実に両連結具3,6を連結することができる。また、両連結具3,6は略同じ外郭形状をなしているので、これら両連結具3,6を指先で摘むことが容易である。更に、当接部材5,8同士を当接させる際、両手の指先同士の触合いによって互いの当接部材5,8のおおよその位置が分かり、この感覚を利用してより容易に連結することができる。さらに、両連結具3,6を簡易な構成で使用するメタル量を必要最小限に抑えることができ、かつ意匠性に優れたものとすることができる。
【0032】
(実施例2)
次に、図面を用いて実施例2により本発明を説明する。本実施例2に係る装身具用連結器具21は、図5に示すように、第1連結具23及び第2連結具26から基本的に構成されている。上記第1連結具23は、上述の実施例1の第1連結具3と略同じ構成であり、平面U字形状(馬蹄形状)の連結具本体24と、この連結具本体24の両端部を連繋して開口部29を閉鎖する角棒状(又は丸棒状)の当接部材25とを備えて構成される。この当接部材25は、その基端部が連結具本体24の一端側に回転可能に軸支されると共に、付勢バネ(図示せず。)の作用で上記開口部29を閉鎖する方向に付勢されている。
【0033】
一方、上記第2連結具26は、略正方形の連結孔35が形成された略正方枠状の当接枠部31を備えている。この当接枠部31は、当接方向Pに沿う前後側の当接縁31a,31bと、これら前後の当接縁31a,31bを連絡する左右側の連絡縁31c,31dとから構成される。また、連絡縁31cは当接方向Pの後方に沿って延び、この連絡縁31cの後端に、指先による第2連結具26全体の把持を補助する補助把持部32が連絡されている。この補助把持部32と当接枠部31との間には、解除用の開放部33が設定されている。
尚、上記第2連結具26は、全体形状として平板状に形成されている。また、当接枠部31の前後側の当接縁31a,31bは、直線状に形成されている。
【0034】
次に、上記装身具用連結器具21による両連結具23,26の連結作用について説明する。先ず、装身具を身に付ける人が、例えば、第1連結具23を、右手の親指と人差し指の指先に挟むように持つとともに、第2連結具26を、左手の親指と人差し指との間に挟持する。そして、図6(a)に示すように、第1連結具23の当接部材25と第2連結具26の当接枠部31とを互いに交差させた状態で、両連結具23,26を当接方向Pに沿って相対的に近接移動させる。すると、図6(b)に示すように、当接部材25と当接枠部31の当接縁31aとの当接によって、第1連結具23の当接部材25が、付勢バネの付勢力に抗してその基端部を中心として回転変位され、第1連結具23の開口部29が開放状態とされる。
【0035】
その後、更なる両連結具23,26の当接方向Pに沿う近接移動によって、当接部材25が当接枠部31の当接縁31aを乗り越えて両者の当接が解除される。すると、当接部材31が付勢バネの付勢力によって開口部29を閉鎖する方向へ回転され、図6(c)に示すように、当接部材25が当接枠部31の連結孔35内に入り込んだ状態とされる。その結果、第1連結具23の当接部材25と第2連結具26の連結枠部31とが相互に係合して両連結具23,26が連結されることとなる。
【0036】
次に、上記装身具用連結器具21による両連結具23,26の連結解除作用について説明する。図6(c)に示す両連結具23,26の連結状態より、装身具を装着した人が、例えば、第1連結具23を、右手の親指と人差し指の指先に挟むように持つとともに、第2連結具26を、左手の親指と人差し指との間に挟持する。そして、両連結具23,26を当接方向Pに沿って相対的に近接移動させる。すると、図7(a)に示すように、当接部材25と当接枠部31の当接縁31bとの当接によって、第1連結具23の当接部材25が、付勢バネの付勢力に抗してその基端部を中心として回転変位され、第1連結具23の開口部29が開放状態とされる。そして、この開放状態の開口部29を介して当接部材25が当接枠部31の連結孔35から脱け出し始める。
【0037】
その後、図7(b)に示すように、当接部材25が当接枠部31の当接縁31bを乗り越えて両者の当接が解除されると、当接部材31が、付勢バネの付勢力によって開口部29を閉鎖する方向へ回転され、第2連結具26の開放部33に入り込んだ状態となる。この状態より、図7(c)に示すように、第1及び第2連結具23,26を、当接方向と直交する方向へ相対的に離反移動させると、両連結具23,26の連結が解除されることとなる。
【0038】
以上のように本実施例2では、第1連結具23を、当接部材25の基端部を連結具本体24の一端部に回転自在に軸支すると共に、この当接部材25を開口部29を閉鎖する方向へ付勢して構成する一方、第2連結具26を、連結孔35が形成された当接枠部31を備えて構成したので、両連結具23,26の解除状態より、両連結具23,26を当接方向Pに沿って相対的に近接移動させれば、当接部材25が当接枠部31の連結孔35に挿入して、両連結具23,26を連結することができると共に、両連結具23,26の連結状態より、両連結具23,26を当接方向Pに沿って相対的に近接移動させれば、当接部材25が当接枠部31の連結孔35から脱出して、両連結具23,26の連結を解除することができる。従って、従来のように、極めて小さなスライド部品5A(図8参照)を指先操作する必要がなく、両連結具23,26を、直接視認することのない手探り状態であっても容易に連結することができる。
【0039】
また、本実施例2では、第1連結具23の当接部材25を角棒状(又は丸棒状)に形成すると共に、第2連結具26の当接枠部31の当接縁31aを直線状に形成したので、両連結具23,26を当接させる際、当接部材25及び当接枠部31の当接縁31aの長手方向の長さを縦横長さとする面域分で位置ズレを吸収させることができる。しかも、例えば、湾曲状の当接部材同士を当接させるものに比べ、当接部材25及び当接枠部31のすべりを抑制することができ、より確実に両連結具23,26を連結することができる。更に、両連結具23,26同士を当接させる際、両手の指先同士の触合いによって互いの当接部材25及び当接枠部31のおおよその位置が分かり、この感覚を利用してより容易に連結することができる。さらに、両連結具23,26を簡易な構成で使用するメタル量を必要最小限に抑えることができ、かつ意匠性に優れたものとすることができる。
【0040】
尚、本発明においては、前記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例2では、第2連結具26の当接枠部31を構成する周縁のうち、当接方向Pに沿う前後側の周縁を当接縁31a,31bとして設定し、両連結具23,26を同じ当接方向Pに沿って相対的に移動させて両連結具23,26を連結・解除するようにしたが、これに限定されず、例えば、第2連結具26の当接枠部31を構成する周縁のうち、互いに交差する周縁を当接縁として設定し、両連結具23,26の連結操作における両連結具23,26の当接方向と、両連結具23,26の連結解除操作における両連結具23,26の当接方向とを異なる方向としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例1に係る装飾用連結器具の斜視図である。
【図2】前記連結器具の部分破断正面図である。
【図3】前記連結器具の連結操作を説明するための説明図である。
【図4】前記連結器具の連結操作を説明するための説明図であり、(a)は第1及び第2連結具の夫々の当接部材が当接した状態を示し、(b)は第1連結具の当接部材が回動した状態を示し、(c)は第1及び第2連結具が連結した状態を示す。
【図5】本実施例2に係る装飾用連結器具の斜視図である。
【図6】前記連結器具の連結操作を説明するための説明図であり、(a)は第1及び第2連結具の連結解除状態を示し、(b)は第1連結具の当接部材と第2連結具の当接枠部とが当接した状態を示し、(c)は第1及び第2連結具の連結状態を示す。
【図7】前記連結器具の連結解除操作を説明するための説明図であり、(a)は第1連結具の当接部材と第2連結具の当接枠部とが当接した状態を示し、(b)(c)は第1及び第2連結具の連結解除状態を示す。
【図8】従来のネックレス用連結器具の正面図である。
【符号の説明】
1,21;装身具用連結器具、3,23;第1連結具、4,24;連結具本体、5,25;当接部材、6,26;第2連結具、7;連結具本体、8;当接部材、9,29;開口部、10;突出部、11;係止部、31;当接枠部、31a,31b;当接縁、32;補助把持部、33;開放部、35;連通孔、P;当接方向。
Claims (15)
- 互いに連結・解除可能な第1連結具及び第2連結具からなる装身具用連結器具であって、
前記第1連結具は、開口部を有する半環状の連結具本体と、該連結具本体の両端部を連繋して該開口部を閉鎖する当接部材とを備え、
前記第1連結具の前記当接部材と前記第2連結具との当接によって、前記第1連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放するように変位又は変形して、前記第1連結具及び前記第2連結具が連結されることを特徴とする装身具用連結器具。 - 前記第1連結具は、前記当接部材を前記開口部の閉鎖方向へ付勢する弾性部材を有する請求項1記載の装身具用連結器具。
- 前記当接部材が、変形しても元の形状に戻る機能材料よりなる請求項1記載の装身具用連結器具。
- 前記第1連結具の前記当接部材の形状が直線状である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の装身具用連結器具。
- 前記第1連結具の前記連結具本体の形状がU字状である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の装身具用連結器具。
- 前記第2連結具は、開口部を有する半環状の連結具本体と、該連結具本体の両端部を連繋して該開口部を閉鎖する当接部材とを備え、
前記第1連結具及び前記第2連結具の夫々の前記当接部材の当接によって、少なくとも前記第1連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放するように変位又は変形して、前記第1連結具及び前記第2連結具が連結される請求項1乃至5のいずれか一項に記載の装身具用連結器具。 - 前記第2連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放しないように変位又は変形不能である請求項6記載の装身具用連結器具。
- 前記第2連結具の前記当接部材の形状が直線状である請求項6又は7記載の装身具用連結器具。
- 前記第2連結具の前記連結具本体の形状がU字状である請求項6乃至8のいずれか一項に記載の装身具用連結器具。
- 前記第2連結具は、連結孔が形成された当接枠部を備え、前記第1連結具の前記当接部材と前記第2連結具の前記当接枠部との当接によって、前記第1連結具の前記当接部材が、前記開口部を開放するように変位又は変形して、前記第2連結具の前記連結孔に挿入・脱出し、前記第1連結具及び前記第2連結具が連結・解除される請求項1乃至5のいずれか一項に記載の装身具用連結器具。
- 前記当接枠部は、当接方向に沿って並設される一対の当接縁を有する請求項10記載の装身具用連結器具。
- 前記当接枠部の当接方向の後方に解除用の開放部が設けられている請求項10又は11記載の装身具用連結器具。
- 前記第2連結具は、前記当接枠部の当接方向の後方に連なる補助把持部を有する請求項10乃至12のいずれか一項に記載の装身具用連結器具。
- 前記当接枠部を構成する当接縁の形状が直線状である請求項10乃至13のいずれか一項に記載の装身具用連結器具。
- 前記第2連結具の形状が平板状である請求項10乃至14のいずれか一項に記載の装身具用連結器具。
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