JP2004121519A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機構板20にタンクレール24bを係着させるための第1被係着部材20b1、第2被係着部材20b2、第3被係着部材20b3、第4被係着部材20b4を配設する。これら第1被係着部材20b1〜第4被係着部材20b4を有する領域T1を包囲するように複数のスリット部20dを形成して、複数のスリット部20dの間に複数の連結部20eを設ける。領域T1に対して振動が伝達されると、領域T1が振幅運動する。これにより、振動が領域T2に伝達される前に領域T1にて減衰される。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技球の貯留部における玉詰まりを解消するための振動発生器を有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機等の遊技機においては、一時貯留されていた遊技球を流下させる貯留部が機構板の所定位置に設けられている。この貯留部は、その配設位置の構造上、遊技球が流下する際に玉詰まりを起こすことがある。この時、貯留部には、遊技球の玉詰まりを崩すためのバイブレータが具備されている。(例えば、特許文献参照。)。
【0003】
【特許文献】
特開平8−280902号公報(第4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の遊技機においては、玉崩し用バイブレータより発生される振動が貯留部を振動させるだけに留まらず、機構板や本体枠にも振動が波及する可能性がある。ここで、遊技機の中には、図柄が大当たりし易い状況を遊技者に知らせる等の手段として、遊技状況に連動して駆動されるバイブレータがハンドル内に配設されているものも見受けられる。つまり、玉崩し用バイブレータと遊技演出用のバイブレータが併設されている状況で、玉崩し用バイブレータが作動して振動が発生して、その振動がハンドルに伝達されてしまうような場合には、この振動を感知した遊技者に対してハンドルが振動しているものと勘違いさせてしまう可能性がある。
【0005】
また、この玉崩し用バイブレータの振動は、比較的強い振動であるので、遊技盤上を流下する遊技球の挙動に影響を与える可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、玉崩し用バイブレータによる振動を遊技者に感知され難くすることができ、さらに、遊技球の挙動への影響を低減することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、外部から或いは内部を循環して供給されるパチンコ球を貯留すると共に、同貯留されたパチンコ球を払出機構に導く貯留部と、該貯留部に振動を発生させる振動発生器とを有する遊技機において、前記貯留部を係着する係着部材と該貯留部との間に制振機能を有する制振手段を配設した構成としてある。
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、振動発生器を具備した貯留部と、貯留部を係着する係着部材との間に振動を低減させるための制振手段を設ける。すなわち、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達されると、機構板側にも振動が伝達される。しかし、貯留部と係着部材との間には、制振手段が設けられているので、振動が機構板へ伝達される前に制振手段によって減衰される。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
なお、本発明は、上記構成に限られるものではなく、以下の手段を含むものである。
【0008】
手段1
前記制振手段が、機構板に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
上記のように構成した手段1にかかる発明においては、制振手段を機構板に設ける。すなわち、機構板の貯留部が固定されている箇所を包囲するように制振手段を設ける。ここで、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達されると、係着部材を介して機構板側にも振動が伝達される。しかし、機構板の貯留部が固定されている箇所の外周には、制振手段が設けられているので、機構板の制振手段が設けられている範囲の外には振動が伝達し難くなっている。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0009】
手段2
前記機構板には、前記貯留部の固定箇所を包囲するように複数の切り込みが設けられていることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
上記のように構成した手段2にかかる発明においては、機構板に設けられた貯留部の固定箇所を略囲繞するように複数の切り込みを設ける。すなわち、機構板において貯留部が固定されている固定箇所を含む領域と、固定箇所を含まない領域とに区切って、その境界部分に沿って複数の切り込みを形成する。すると、固定箇所を含む領域は、切り込みが施されていない箇所を介して固定箇所を含まない領域に連結された状態となる。ここで、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達されると、機構板の有する貯留部を固定している固定箇所を含む領域にも振動が伝わる。すると、貯留部の固定箇所を含む領域から固定箇所を含まない領域へは振動エネルギーが伝達されにくいので、その振動エネルギーの大部分は、固定箇所を含む領域だけを振動させた後収束する。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。また、機構板に切り込みを形成することで容易に振動を減衰させることができる。
【0010】
手段3
前記機構板において、前記貯留部を固定する固定箇所を含む領域が、同固定領域を含まない領域とは別体に設けられ、かつ、同固定箇所を含む領域と、同固定箇所を含まない領域とが、弾性を有する部材によって連結されていることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
上記のように構成した手段3にかかる発明においては、貯留部を固定する固定箇所を含む領域が、固定箇所を含む領域とは別体に設けられ、かつ、固定箇所を含む領域と固定箇所を含まない領域とを弾性を有する部材によって連結する。この弾性を有する部材とは、例えば、コイルバネや板バネ、あるいはゴム材等の弾性体である。ここで、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達されると、貯留部を固定する固定箇所を含む領域にも振動が伝わる。すると、貯留部の固定箇所を含む領域が前後に振幅運動することにより、固定箇所を含まない領域へは振動エネルギーが伝達され難くなっている。従って、振動エネルギーは、固定箇所を含む領域だけを振動させた後収束する。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。さらに、弾性を有する部材の材質を変えることで振動の減衰率を自在に調整することができる。
【0011】
手段4
前記制振手段が、前記貯留部と前記機構板との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
上記のように構成した手段4にかかる発明においては、制振手段が、貯留部と機構板との間に設けられている。ここで、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達されると、貯留部を機構板に連結している係着部材にも振動が伝達される。しかし、制振手段が貯留部と機構板との間に設けられているので、振動が機構板へ伝達される前に制振手段によって減衰される。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0012】
手段5
前記制振手段が、前記貯留部と前記機構板との間を連結する係着部材に設けられていることを特徴とする手段4に記載の遊技機。
上記のように構成した手段5にかかる発明においては、貯留部と機構板との間を連結するための係着部材に制振手段を設ける。ここで、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達されると、貯留部を機構板に連結している係着部材にも振動が伝達される。しかし、制振手段が係着部材に設けられているので、振動が機構板へ伝達される前に制振手段によって減衰される。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0013】
手段6
前記係着部材が、前記機構板に対して軸方向に往復運動自在に遊着され、かつ、同係着部材の周囲には、同機構板の内側と同係着部材の先端との間に第1弾性部材が配設され、同機構板の外側と前記貯留部との間に第2弾性部材が配設されていることを特徴とする手段5に記載の遊技機。
上記のように構成した手段6にかかる発明においては、係着部材を機構板とは軸方向に往復運動自在に遊着する。また、係着部材の周囲に機構板の内側と係着部材の先端との間に第1弾性部材を配設し、同機構板の外側と前記貯留部との間に第2弾性部材をそれぞれ配設することにより制振手段を形成する。ここで、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達されると、係着部材にも振動が伝達される。すると、係着部材は、機構板に対して遊着されているとともに、第1弾性部材と第2弾性部材とが設けられているので、貯留部の振動に合わせて前後に振幅運動する。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0014】
手段7
前記係着部材が、所定の強度と弾性とを有する部材にて形成され、かつ、同係着部材の外周に互いに摺動可能な積層体が設けられていることを特徴とする手段5に記載の遊技機。
上記のように構成した手段7にかかる発明においては、係着部材を所定の強度と弾性とを有する部材にて形成し、さらに、この係着部材の外周に互いに摺動する積層体を配設することにより制振手段を形成する。係着部材は、具体的には、可撓性を有する合成樹脂材等にて形成されており、貯留部等を保持可能な強度を有している。また、積層体は、所定の弾性を有する略薄板状のゴム材等により形成されており、中心に所定の開口部が設けられている。この開口部は、係着部材を挿通するために設けられており、複数枚積層した状態で係着部材に挿通されている。ここで、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達されると、係着部材にも振動が伝達される。すると、係着部材は、この振動にあわせて振幅運動し、積層体は、係着部材の振幅運動にあわせて上下左右に自由に摺動した後、係着部材により元の位置に戻ろうとする復元力が発生し、振動が停止された後、係着部材とともに積層体が元の位置に戻る。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0015】
手段8
前記係着部材の少なくとも一部に引っ張りコイルバネが設けられていることを特徴とする手段5に記載の遊技機。
上記のように構成した手段8にかかる発明においては、係着部材に一定の外力を受けると撓むとともに初期位置に復元する引っ張りコイルバネを設ける。具体的には、係着部材の機構板と貯留部との間の一部の層が全て引っ張りコイルバネにて形成されている。ここで、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達されると、係着部材にも振動が伝達される。すると、係着部材に設けられている引っ張りコイルバネが、上下左右に自由に撓曲した後、係着部材を初期位置に戻そうとする復元力が発生し、振動が停止された後、係着部材を元の位置に戻すように作用する。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0016】
手段9
前記制振手段が、前記貯留部と前記機構板との接面に配設されていることを特徴とする手段4に記載の遊技機。
上記のように構成した手段9にかかる発明においては、貯留部と機構板との接面に制振手段を設ける。具体的には、貯留部と機構板とが接する面の全てに略板状を呈する弾性部材等を配設する。ここで、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達されると、貯留部と機構板との間に設けられた制振手段にも振動が伝達される。すると、貯留部と機構板との間に制振手段が設けられているので、振動が機構板へ伝達される前に制振手段によって減衰される。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0017】
手段10
前記貯留部と前記機構板との接面に配設されている制振手段が、高弾性部材にて形成されていることを特徴とする手段7に記載の遊技機。
上記のように構成した手段10にかかる発明においては、貯留部と機構板との接面に配設されている制振手段を高弾性を有する部材にて形成する。ここで、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達される。すると、貯留部と機構板との間に制振手段が設けられているので、振動が機構板へ伝達される前に制振手段によって減衰される。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0018】
手段11
前記貯留部が、前記制振手段のみを介して前記機構板に固定されていることを特徴とする手段9又は手段10のいずれかに記載の遊技機。
上記のように構成した手段11にかかる発明においては、貯留部を制振手段を介して機構板に固定する。すなわち、この制振手段は、貯留部及び機構板を連結するための係着部材の代わりに、高弾性の発泡樹脂材と発泡樹脂材の両端に一対設けられた板状の係着部材とから形成されている。この発泡樹脂材と一対の係着部材とは、所定の接着剤等にて連結されており、さらに、この一対の係着部材の外側には、貯留部及び機構板に係着するための凸状部がそれぞれに形成されている。また、これにあわせて貯留部と機構板には、凸状部に対応した凹状部が形成されている。つまり、この制振手段を貯留部と機構板に対してスライドさせる等して嵌着させることで互いを連結可能に設けられている。ここで、振動発生器が駆動されて貯留部に振動が伝達される。すると、貯留部と機構板との間に制振手段が設けられているので、振動が機構板へ伝達される前に制振手段によって減衰される。
これにより、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0019】
手段12
外部から或いは内部を循環して供給されるパチンコ球を貯留すると共に、同貯留されたパチンコ球を払出機構に導く貯留タンクと、該貯留タンクに振動を発生させる振動発生器とを有する遊技機において、
前記貯留タンクを係着する係着部材と該貯留タンクとの間に制振機能を有する制振手段を配設したことを特徴とする請求項1もしくは手段1〜手段11のいずれかに記載の遊技機。
上記のように構成した手段12にかかる発明においては、振動発生器を具備する貯留タンクと貯留タンクを係着する係着部材との間に振動を低減させるための制振手段を設ける。ここで、振動発生器が駆動されて貯留タンクに振動が伝達されると、係着部材にも振動が伝達される。すると、貯留タンクを係着する係着部材には、制振手段が設けられているので、振動が機構板へ伝達される前に制振手段によって減衰される。
これにより、貯留タンクに設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0020】
手段13
外部から或いは内部を循環して供給されるパチンコ球を貯留すると共に、同貯留されたパチンコ球を払出機構に導くタンクレールと、該タンクレールに振動を発生させる振動発生器とを有する遊技機において、
前記タンクレールを係着する係着部材と該タンクレールとの間に制振機能を有する制振手段を配設したことを特徴とする請求項1もしくは手段1〜手段12のいずれかに記載の遊技機。
上記のように構成した手段13にかかる発明においては、振動発生器を具備するタンクレールと係着部材との間に振動を低減させるための制振手段を設ける。ここで、振動発生器が駆動されてタンクレールに振動が伝達されると、係着部材にも振動が伝達される。すると、タンクレールを係着する係着部材には、制振手段が設けられているので、振動が機構板へ伝達される前に制振手段によって減衰される。
これにより、タンクレールに設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0021】
手段14
前記遊技機は、パチロットであり、前記制振手段にかかる構成を同パチロットに適用する場合、同制振手段を同パチロットの有する貯留部に配設した構成とすることを特徴とする請求項1もしくは手段1〜手段13のいずれかに記載の遊技機。
上記のように構成した手段14にかかる発明においては、パチロットは、メダル等の代わりに一定数のパチンコ球を使用して絵合わせを行うパチンコ機とスロットマシンの両方の特徴を備えた遊技機である。このパチロットにおいても同様に、機構板に貯留タンクやタンクレールからなる貯留部が設けられている。すなわち、この貯留部も例外ではなく、遊技球が玉詰まりを起こす可能性がある。そこで、この貯留部にも振動発生器が設けられる場合が想定される。従って、このパチロットにおいても同様に、振動発生器より発生される振動が機構板に伝達される前に制振手段によって減衰される。
これにより、パチロットに設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることが可能な遊技機を提供することができる。
また、手段1にかかる発明によれば、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
また、手段2にかかる発明によれば、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。また、機構板に切り込みを形成することで容易に振動を減衰させることができる。
また、手段3にかかる発明によれば、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができる。さらに、弾性を有する部材の材質を変えることで振動の減衰率を自在に調整することができる。
また、手段4にかかる発明によれば、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
また、手段5にかかる発明によれば、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
また、手段6にかかる発明によれば、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
また、手段7にかかる発明によれば、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
また、手段8にかかる発明によれば、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
また、手段9にかかる発明によれば、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
また、手段10にかかる発明によれば、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
また、手段11にかかる発明によれば、貯留部に設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
また、手段12にかかる発明によれば、貯留タンクに設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
また、手段13にかかる発明によれば、タンクレールに設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
また、手段14にかかる発明によれば、パチロットに設けられている振動発生器の振動を遊技者に感知され難くすることができ、遊技球の挙動に対する影響を低減することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)遊技機の概要:
(2)遊技機の説明:
(3)遊技機の変形例:
【0024】
(1)遊技機の概要:
本発明に基づく遊技機をパチンコ遊技機A1に応用した場合の実施の形態について図面を利用して説明する。
【0025】
パチンコ遊技機A1は、複数の機能部品により構成された各種装置を複数用いて互いに組み合わせ、さらに、これらを一体に形成することによりユニット体を構成している。さらに、これらユニット体を互いに組み合わせることによって、パチンコ遊技機A1として機能するものである。すなわち、このユニット体とは、図1、図2に示すように、本体枠10、遊技盤12、機構板20、前面ガラス扉枠30、外枠40等である。
【0026】
また、各種装置とは、本体枠10においては、上皿14や、下皿16、もしくはハンドル18等が挙げられる。また、機構板20においては、各種基板22、賞球払出装置ユニット24等が挙げられる。さらに、各種基板22とは、主制御基板22a、払出制御基板22b、電源基板22c、発射制御基板22d等である。
【0027】
なお、以下の説明において、前面又は前面側とは、図1に示すように、遊技領域12aが設けられている面、すなわち、遊技者が対面する面を示すものとし、背面又は背面側とは、図2に示すように、機構板20が設けられている面を示すものとする。また、下方とは、特に説明する場合以外は、後述する底面部材40aの配設されている方向を示すものとし、上方とは、下方の反対、すなわち、後述する上面部材40dの配設されている方向を示すものとする。
【0028】
(2)遊技機の説明:
図1は、パチンコ遊技機A1の前面側の構成を示す全体斜視図である。
同図において、パチンコ遊技機A1は、本体枠10と、前面ガラス扉枠30と、外枠40とをそれぞれ所定位置に設けて互いに組み合わせることにより形成されている。
【0029】
本体枠10は、図1、図2に示すように、合成樹脂製の部材により略枠状に形成されている。また、この本体枠10の長手方向の一方の側面には、また、この本体枠10には、所定の金属部材により形成された本体枠係着部材11が設けられている。この本体枠係着部材11は、本体枠10を外枠40に対して開閉自在に配設するために設けられている。
【0030】
また、この遊技盤12の前面側には、図1に示すように、遊技球を流下させる遊技領域12aが形成されている。この遊技領域12aには、遊技を演出する各種役物が設けられている。
【0031】
前面ガラス扉枠30は、図1に示すように、本体枠10の前面側の遊技盤12を被覆可能な位置に配設されている。この前面ガラス扉枠30の中辺部には、ガラス部32が設けられている。また、このガラス部32の外周には、装飾用ランプ34が設けられている。この前面ガラス扉枠30には、本体枠10の有する本体枠係着部材11の近傍に、所定の金属部材により形成された前面ガラス扉枠係着部材(図示省略)が設けられている。すなわち、この前面ガラス扉枠30は、前面ガラス扉枠係着部材によって、本体枠10に開閉自在に設けられている。
【0032】
次に、図2は、パチンコ遊技機A1の背面側の構成を示す全体斜視図である。同図において、本体枠10の背面側、すなわち、遊技盤12の遊技領域12aが設けられている面の反対側の面には、機構板20が設けられている。この機構板20は、合成樹脂製の部材により形成されている。また、この機構板20は、本体枠10の取付部10bの側面に設けられた機構板係着部材21により遊技盤12に対して開閉自在に装着されている。
【0033】
次に、外枠40は、図2に示すように、略長方形状を呈する木質系の複数の板部材を互いに組み合わせることにより形成されている。すなわち、この外枠40は、底面部材40aと、第1側面部材40bと、第2側面部材40cと、上面部材40dとから形成されており、これらの端部同士を互いに連接することにより、パチンコ遊技機A1の前面方向及び背面方向が開口した略枠状に形成されている。
【0034】
また、第1側面部材40bの上下端には、金属製の本体枠係着部材42が設けられている。この係着部材42は、本体枠10を被連結部11を介して外枠40に対して開閉自在に連結するために設けられている。
【0035】
また、機構板20には、図2に示すように、複数の機能部品からなる各種装置が所定位置にそれぞれ配設されている。この各種装置とは、各種基板22や、賞球払出装置ユニット24や、遊技球発射装置26等が挙げられる。
各種基板22とは、機構板20の中央に配設されているカバー部材23の周囲に設けられている主制御基板22aや、払出制御基板22b、電源基板22c、発射制御基板22d等が挙げられる。
【0036】
次に、パチンコ遊技機A1の要部の構成について図面を用いてさらに詳細に説明することとする。
図3は、パチンコ遊技機A1の背面側の要部の構成を示す拡大斜視図である。同図において、賞球払出装置ユニット24は、貯留部(図示省略)としての貯留タンク24aとタンクレール24bとを有し、払出部(図示省略)としてのケースレール24cと払出ユニット24dとを有している。
【0037】
貯留タンク24aは、合成樹脂材等を用いて略箱状に形成されており、機構板20の上端付近に所定の固定具F等を用いて固定されている。この貯留タンク24aは、島の内部を搬送されてきた遊技球を受入して一時貯留するために設けられている。また、この貯留タンク24aの底面には、貯留している遊技球を後述するタンクレール24bへ流下させるための開口部(図示省略)が設けられている。
【0038】
図4は、パチンコ遊技機A1の要部の構成を示す斜視図である。
同図において、タンクレール24bは、合成樹脂材等を用いて略箱状に形成されており、機構板20の上端付近の貯留タンク24aの下方に所定の固定具F等を用いて固定されている。このタンクレール24bは、貯留タンク24aから流下してきた遊技球をケースレール24cへ受け渡すために設けられている。
【0039】
また、タンクレール24bの背面側、すなわち、機構板20に固定される面には、第1係着部材24b1と、第2係着部材24b2と、第3係着部材24b3と、第4係着部材24b4とがそれぞれ所定位置に形成されている。
【0040】
第1係着部材24b1と、第2係着部材24b2とは、断面視略L字状を呈しており、機構板20に設けられた後述する被係着部材20b1等に引っ掛けることが可能な形状を呈している。また、第3係着部材24b3と、第4係着部材24b4とは、所定の固定具Fを挿通可能な開口形状を呈している。
【0041】
ケースレール24cと払出ユニット24dとは、カバー部材23の側方に配設されている。このケースレール24cは、タンクレール24bより流下されてきた遊技球を払出ユニット24dへ受け渡すために設けられている。また、払出ユニット24dは、ケースレール24cを流下してきた遊技球を適宜賞球として払い出すために設けられている。
【0042】
ここで、タンクレール24bの前面側、すなわち、機構板20に固定される面の反対側には、玉崩し用バイブレータ25が配設されている。この玉崩し用バイブレータ25は、略箱状のケースの内部にバイブレータが収納されており、このケースがタンクレール24bの側面に固定されている。すなわち、この玉崩し用バイブレータ25を作動させると、タンクレール24bが振動する。つまり、この玉崩し用バイブレータ25は、タンクレール24bを通過する遊技球の玉詰まりを崩すために設けられている。そのため、この玉崩し用バイブレータ25には、遊技球の玉詰まりを崩すことが可能な強力な振動を発生可能な大型の分銅が配設されている。
【0043】
図5は、パチンコ遊技機A1の背面側の要部の構成を示す拡大斜視図である。同図において、機構板20には、賞球払出装置ユニット24を固定するための被係着部材が所定位置に複数設けられている。すなわち、この機構板20には、貯留タンク24aを固定するための被係着部材20aと、タンクレール24bを固定するための被係着部材20bと、ケースレール24cを固定するための被係着部材(図示省略)と、払出ユニット24dを固定するための被係着部材(図示省略)とがそれぞれ所定位置に設けられている。
【0044】
ここで、機構板20には、タンクレール24bを固定するための第1被係着部材20b1と、第2被係着部材20b2と、第3被係着部材20b3と、第4被係着部材20b4とが形成されている。このうち、第1被係着部材20b1及び第2被係着部材20b2は、タンクレール24bに設けられている第1係着部材24b1及び第2係着部材24b2をそれぞれ引っ掛けるようにして係着することが可能な開口形状を呈している。また、第3被係着部材20b3及び第4被係着部材20b4は、機構板20より突出した略柱状形状を呈しており、所定の固定具Fを螺着可能な形状を呈している。
【0045】
また、機構板20には、制振部材50が形成されている。すなわち、この制振部材50は、被係着部材20bを包囲するように所定の間隔をおいて複数のスリット部20dが形成されることにより設けられた領域T1と、スリット部20dを形成することによって領域T1の外周に設けられる領域T2とから形成されている。領域T1は、図5に示すように、スリット部20dの間に形成されている連結部20eによって、領域T2に連結されている。従って、この領域T1は、連結部20eを介して機構板20に係着された状態を呈している。
【0046】
なお、本実施例において、スリット部20dの配設箇所は、被係着部材20bの周囲の計7箇所に形成されている場合を示しているが、これはスリット部20dの配設例としての一例であるので、領域T1と領域T2との係着強度を維持するとともに領域T1の振動を妨げない程度の強度を有していれば、その配設数を適宜増減してもよい。
【0047】
ここで、タンクレール24bを機構板20に取り付けるには、まず、第1係着部材24b1及び第2係着部材24b2を第1被係着部材20b1及び第2被係着部材20b2にそれぞれ引っ掛ける。次に、第3係着部材24b3及び第4係着部材24b4に所定の固定具Fを挿通し、さらに、第3被係着部材20b3及び第4被係着部材20b4に螺着させる。
【0048】
ここで、本実施例における要部の作用について説明する。
図6は、パチンコ遊技機A1の要部の構成の使用状態を示す図であって、X1矢視線(図4参照)より視認した矢視断面図である。
【0049】
タンクレール24bに設けられている玉崩し用バイブレータ25を作動させると、タンクレール24bが振動する。すると、それにあわせて領域T1も振動する。この際、領域T1と領域T2とは、連結箇所がスリット部20dにより分断されているので、領域T1だけが振幅運動することで振動エネルギーが領域T1で減衰される。従って、この振動は、領域T2へは到達しない。つまり、機構板20にスリット部20dを形成することにより設けられた領域T1は、制振手段としての機能を有している。
【0050】
なお、本実施例のパチンコ遊技機A1においては、機構板20に制振手段を設けた場合について説明したが、タンクレール24bの振動を機構板20側へ伝達させないようにすることができるのであれば、これに限られることなく異なる手段を用いて制振手段を設けてもよい。
【0051】
そこで、以下、制振手段の配設方法の変形例について幾つか列挙することとする。なお、以下に記載の変形例においては、係着箇所の形状が引っ掛けるようになっている場合には適用できないことがあるが、その場合には、引っ掛ける代わりに螺着方式の固定具Fを用いて係着されているものとする。
【0052】
また、本実施例においては、玉崩し用バイブレータ25がタンクレール24bに配設されている場合について説明したが、実際には、貯留タンク24aにおいても玉詰まりが起こる可能性があり、これにあわせて、貯留タンク24aに玉崩し用バイブレータ25が配設される可能性も考えられる。
そこで、貯留タンク24aに玉崩し用バイブレータ25が設けられている場合について図面を利用して説明する。
【0053】
図7は、パチンコ遊技機A1の応用例の要部の構成を示す分解斜視図である。同図において、機構板20には、貯留タンク24aを係着するための複数の被係着部材20aを包囲するようにスリット部20dが形成されている。
【0054】
図8は、パチンコ遊技機A1の応用例の要部の構成を示す図であって、応用例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
同図において、貯留タンク24aは、タンクレール24bの配設方法と同様に、第1係着部材24a1と第2係着部材24a2とを第1被係着部材20a1と第2被係着部材20a2とにそれぞれ引っ掛けるようにして係着させる。そして、第3係着部材24a3と第4係着部材24a4とを第3被係着部材20a3と第4被係着部材20a4とにそれぞれ所定の固定具F等を用いて係着させる。
【0055】
つまり、貯留タンク24aに設けられている玉崩し用バイブレータ25を作動させると、貯留タンク24aが振動する。すると、それにあわせて領域T1も振動する。この際、領域T1と領域T2とは、連結箇所がスリット部20dにより分断されているので、領域T1だけが振幅運動することで振動エネルギーが領域T1で減衰される。従って、この振動は、領域T2へは到達しない。つまり、この領域T1は、制振部材50として作用している。
【0056】
(3)遊技機の変形例:
パチンコ遊技機A1の第1の変形例としての制振部材150について図面を利用して説明する。
図9は、パチンコ遊技機A1の第1の変形例の要部の構成を示す分解斜視図である。
同図において、領域T1は、機構板20とは別部材として形成されている。すなわち、領域T1は、所定の弾性を有する複数の連結部材150を所定位置に配設することにより領域T2と連結されている。すなわち、この連結部材150は、図9に示すように、領域T1の所定位置に、第1連結部材150a、第2連結部材150b、第3連結部材150c、第4連結部材150d、第5連結部材150e、第6連結部材150f、第7連結部材150gが所定位置に配設されている。この第1連結部材150aは、例えば、コイルバネ等にて形成されており、両端を領域T1と領域T2とに所定の固定具F等にて螺着するなどして固定されている。
【0057】
ここで、タンクレール24bから振動が伝達されると、領域T1に振動が伝達されて、領域T1が前後に振幅運動する。これにより、領域T1に伝達された振動は、領域T2にはほとんど伝達されない。つまり、この領域T1自体が制振部材150として作用している。
【0058】
なお、この制振部材150は、7箇所に設けられているが、タンクレール24bを保持する機能とタンクレール24bの振動を機構板20へ伝達させないようにする機能とを有していれば、その配設箇所を変更させたり配設数を増減したり、コイルバネ以外の弾性部材等にて形成されていてもよい。
【0059】
次に、パチンコ遊技機A1の第2の変形例としての制振部材250について図面を利用して説明する。
図10は、パチンコ遊技機A1の第2の変形例の要部の構成を示す図であって、第2の変形例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
同図において、第1係着部材24b1及び第2係着部材24b2と、第1被係着部材20b1及び第2被係着部材20b2との間には、制振部材250が隙間なく配設されている。
【0060】
同様に、第3係着部材24b3及び第4係着部材24b4と、第3被係着部材20b3及び第4被係着部材20b4との間には、制振部材250が隙間なく配設されている。この制振部材250は、高弾性を有する発泡樹脂材等にて形成されている。
【0061】
ここで、タンクレール24bから振動が伝達されると、第1係着部材24b1等にも振動が到達する。すると、タンクレール24b及び第1係着部材24b1〜第4係着部材24b4の全ての係着部材の外側に高弾性の発泡樹脂材にて形成された制振部材250が振幅運動する。これにより、タンクレール24bから伝達された振動は、機構板20側へ伝達される前に制振部材250にて減衰される。
【0062】
次に、パチンコ遊技機A1の第3の変形例としての制振部材350について図面を利用して説明する。
図11は、パチンコ遊技機A1の第3の変形例の要部の構成を示す図であって、第3の変形例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
同図において、タンクレール24bには、前述の第1係着部材24b1〜第4係着部材24b4の配設されている位置に、複数の弾性体からなる制振部材350が配設されている。すなわち、この制振部材350は、略棒状を呈する第1弾性部材352と、第1弾性部材352の外周に中心が開口した略輪状を呈する弾性体を複数積層させた第2弾性部材356とから形成されている。
【0063】
第1弾性部材352は、タンクレール24bを機構板20に係着する強度と、ある程度撓曲可能な弾性とを有する材質にて形成されている。
また、この第2弾性部材356は、ゴム材等にて形成されており、機構板20と接する側から見て半径が段階的に小さくなるように設けられている。
また、第1弾性部材352の自由端側の端部には、機構板20からの脱落を防止するための若干太径の脱落防止具354が設けられている。
【0064】
タンクレール24bには、第1弾性部材352を挿通可能な第1係着部材324b1と、第2係着部材324b2と、第3係着部材324b3と、第4係着部材324b4とが形成されている。また、機構板20には、第1係着部材324b1〜第4係着部材324b4とに対応する位置に、固定具Fを螺着可能な第1被係着部材320b1と、第2被係着部材320b2と、第3被係着部材320b3と、第4被係着部材320b4とがそれぞれ所定位置に形成されている。
【0065】
また、制振部材350は、全ての係着箇所において同様の方法で配設されている。そこで、制振部材350を第1係着部材324b1に配設する場合を例にして説明すると、まず、第1弾性部材352を第1係着部材324b1に挿通した後、第1弾性部材352に第2弾性部材356を挿通し、第1被係着部材320b1にも挿通する。
【0066】
ここで、第1弾性部材352の自由端に脱落防止具354を固定する。この際、第1弾性部材352と脱落防止具354とには、互いに対応する螺子切りが施されている。そこで、この脱落防止具354を第1被係着部材320b1と接する位置まで螺入させる。すると、タンクレール24bと第1弾性部材352と機構板20とが密着するように固定された状態となる。
【0067】
ここで、タンクレール24bを介して制振部材350に振動が伝達されると、第1弾性部材352が撓曲可能な範囲で第2弾性部材356が摺動する。これにより、タンクレール24bを介して制振部材350に伝達された振動は、機構板20側へ伝達される前に制振部材350にて減衰される。
【0068】
次に、パチンコ遊技機A1の第4の変形例としての制振部材450について図面を利用して説明する。
図12は、パチンコ遊技機A1の第4の変形例の要部の構成を示す図であって、第4の変形例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
同図において、前述の機構板20の有する第1被係着部材20b1〜第4被係着部材20b4の全てには、制振部材450が配設されている。すなわち、本第4変形例においては、第1被係着部材20b1が2つに分割された形状を呈しており、機構板20側に第1係着部材452が設けられ、第1係着部材24b1の側に第2係着部材454が設けられている。つまり、この第1係着部材452と第2係着部材454とが第1被係着部材20b1にあたる。
【0069】
また、第1係着部材452には、突起部452aが形成され、第2係着部材454には、突起部454aが形成されている。この突起部452a、454aは、互いに向き合うように設けられている。また、第1係着部材452と第2係着部材454との間には、突起部452a及び突起部454aに嵌着されるようにして制振部材450が配設されている。この制振部材450は、所定の屈曲強度を有する引っ張りコイルバネ等にて形成されている。
【0070】
ここで、タンクレール24bを介して制振部材450に振動が伝達されると、上下左右に屈曲して振動を分散させた後、復元力により元の位置に戻る。つまり、この制振部材450は、タンクレール24bから振動が伝達されると、上下左右に撓曲する性質を有している。これにより、タンクレール24bを介して制振部材450に伝達された振動は、機構板20側へ伝達される前に制振部材450にて減衰される。
【0071】
次に、パチンコ遊技機A1の第5の変形例としての制振部材550について図面を利用して説明する。
図13は、パチンコ遊技機A1の第5の変形例の要部の構成を示す図であって、第5の変形例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
同図において、前述の機構板20の有する第1被係着部材20b1〜第4被係着部材20b4の全てには、制振部材550が配設されている。すなわち、第1被係着部材20b1を例にして説明すると、第1係着部材24b1の自由端側の端部には、機構板20からの脱落を防止するための若干太径の脱落防止具552が設けられている。
【0072】
さらに、この第1係着部材24b1の外周には、2つのコイルバネからなる制振部材550が配設されている。すなわち、この制振部材550としては、機構板20の内側には、脱落防止具552との間に第1弾性部材554が設けられ、機構板20の外側には、タンクレール24bとの間に第2弾性部材556がそれぞれ設けられている。第1弾性部材554は、脱落防止具552と機構板20とに対して付勢するように設けられている。また、第2弾性部材556は、機構板20とタンクレール24bとに対して付勢するように設けられている。
【0073】
ここで、タンクレール24bを介して制振部材550に振動が伝達されると、第1弾性部材554と第2弾性部材556とが交互に弛張することにより、タンクレール24b自体が機構板20に対して前後に振幅運動する。これにより、タンクレール24bを介して制振部材550に伝達された振動は、機構板20側へ伝達される前に制振部材550にて減衰される。
【0074】
次に、パチンコ遊技機A1の第6の変形例としての制振部材650について図面を利用して説明する。
図14は、パチンコ遊技機A1の第6の変形例の要部の構成を示す図であって、第6の変形例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
同図において、タンクレール24bと機構板20との間には、前述した第1被係着部材20b1等は配設されていない。その代わりに、本第6変形例においては、タンクレール24bは、制振部材650によって機構板20に固定されている。すなわち、この制振部材650は、所定の厚みを有する略直方体形状の弾性部材652と、弾性部材652の相反する両面に設けられた第1固定部材654と、第2固定部材656とから形成されている。
【0075】
この弾性部材652は、高弾性のスポンジ状部材にて形成されている。また、第1固定部材654及び第2固定部材656は、弾性部材652との連接面を全て被覆するように形状に形成されている。ここで、この弾性部材652と第1固定部材654と第2固定部材656とは、所定の接着剤等を用いて互いに連結されている。
【0076】
また、第1固定部材654の弾性部材652と接する面の反対側には、断面視略台形状を呈する第1凸状部654aと第2凸状部654bとが設けられている。また、第2固定部656の弾性部材652と接する面の反対側には、略台形状を呈する第3凸状部656aと第4凸状部656bとが設けられている。
【0077】
ここで、第1凸状部654a、第2凸状部654b及び、第3凸状部656a、第4凸状部656bは、予め機構板20やタンクレール24b等に形成されている第1凹状部20f、第2凹状部20g及び、第3凹状部24b5、第4凹状部24b6にそれぞれ嵌着可能な形状に形成されている。この制振部材650は、第1凸状部654a〜第4凸状部656bが対応する第1凹状部20f〜第2凹状部24b6にそれぞれ嵌着されることにより、機構板20とタンクレール24bとを連結した状態となる。
【0078】
ここで、タンクレール24bを介して制振部材650に振動が伝達されると、この振動にあわせて弾性部材652が上下左右もしくは前後に撓曲する。これにより、タンクレール24bを介して制振部材650に伝達された振動は、機構板20側へ伝達される前に制振部材650にて減衰される。
【0079】
なお、本実施例及び変形例においては、タンクレール24bと機構板20との間に制振部材50等の制振手段を配設する方法について説明したが、制振手段は、これらのように物理的に振動を遮断する方法以外の方法で制振してもよい。たとえば、玉崩し用バイブレータ25の作動時間を短く分断する。これは、玉崩し用バイブレータ25を連続作動させることによる振動の増幅を低減しつつ、玉崩しを行うことに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の前面側の構成を示す全体斜視図である。
【図2】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の背面側の構成を示す全体斜視図である。
【図3】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の背面側の要部の構成を示す拡大斜視図である。
【図4】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の要部の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の背面側の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図6】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の要部の構成の使用状態を示す図であって、X1矢視線(図4参照)より視認した矢視断面図である。
【図7】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の応用例の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図8】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の応用例の要部の構成を示す図であって、応用例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
【図9】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の第1の変形例の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図10】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の第2の変形例の要部の構成を示す図であって、第2の変形例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
【図11】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の第3の変形例の要部の構成を示す図であって、第3の変形例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
【図12】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の第4の変形例の要部の構成を示す図であって、第4の変形例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
【図13】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の第5の変形例の要部の構成を示す図であって、第5の変形例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
【図14】本発明にかかるパチンコ遊技機A1の第6の変形例の要部の構成を示す図であって、第6の変形例を図4に示すX1矢視線と同様の方向より視認した矢視断面図である。
【符号の説明】
A1…パチンコ遊技機
20…機構板
24…賞球払出装置ユニット
24a…貯留タンク(貯留部)
24b…タンクレール(貯留部)
24c…ケースレール
24d…払出ユニット
25…玉崩し用バイブレータ(振動発生器)
50,150,250,350,450,550,650…制振部材(制振手段)
Claims (1)
- 外部から或いは内部を循環して供給されるパチンコ球を貯留すると共に、同貯留されたパチンコ球を払出機構に導く貯留部と、該貯留部に振動を発生させる振動発生器とを有する遊技機において、
前記貯留部を係着する係着部材と該貯留部との間に制振機能を有する制振手段を配設したことを特徴とする遊技機。
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