JP2004121422A - 遊技用装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技場側の要望に合致した遊技用装置を、短期間且つ低コストにて提供すること。
【解決手段】記録媒体処理部327と通信部334と動作制御を行う制御部328とを有し異なる仕様に対応する表示操作部370、321を取付け可能にして第1表示操作部370は、第1操作部310、325、326と文字字情報表示部308と前記制御部328から出力する文字表示制御部323とを備え前記制御部328に出力し、前記第2表示操作部321は画像を表示する画像表示部303と、前記制御部328から出力される画像情報を前記画像表示部303に表示させる画像表示制御部345と、を備え前記第2操作部314、315、316、317における操作信号を前記制御部328に出力し、前記制御部328は、自身が行う制御処理を、前記表示操作取付け部375に取り付けられた第1表示操作部370或いは第2表示操作部321に対応した制御処理に切り替える。
【選択図】 図9
【解決手段】記録媒体処理部327と通信部334と動作制御を行う制御部328とを有し異なる仕様に対応する表示操作部370、321を取付け可能にして第1表示操作部370は、第1操作部310、325、326と文字字情報表示部308と前記制御部328から出力する文字表示制御部323とを備え前記制御部328に出力し、前記第2表示操作部321は画像を表示する画像表示部303と、前記制御部328から出力される画像情報を前記画像表示部303に表示させる画像表示制御部345と、を備え前記第2操作部314、315、316、317における操作信号を前記制御部328に出力し、前記制御部328は、自身が行う制御処理を、前記表示操作取付け部375に取り付けられた第1表示操作部370或いは第2表示操作部321に対応した制御処理に切り替える。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、遊技場等に設置される遊技機に対応して設けられ、会員カード等の遊技者特定記録媒体を受付けて、該遊技者特定記録媒体による種々のサービスを提供するための遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において会員カード等の遊技者特定記録媒体による種々のサービスを提供するための遊技用装置としては、例えば会員カードを所持する会員遊技者にポイント等を付与したり、該ポイントを使用しての無制限の特典を遊技者に与えるものや、遊技により獲得した遊技媒体を貯蓄価値として貯蓄し、再度遊技に使用できるようにする再プレイサンド等の装置がある。
【0003】
これら遊技用装置においては、前記ポイントの使用や貯蓄価値の使用等に際して入力される暗証番号等の入力を行うためのテンキー部と、該会員遊技者が所有するポイント数や貯蓄価値の大きさを数字表示するデータ表示部とを備えるテンキー、データ装着部を有するものや(特許文献−1参照)、前記データ表示部を画像等を表示可能なドットマトリックス型のディスプレイとして、より多くの情報、例えばCM等の映像や画像を表示できるようにしたものがある(特許文献−2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平 −215852号公報 (第1−2頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002 −123651号公報 (第4−5頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これら前記したように、従来のこれら遊技者特定記録媒体を使用できる遊技用装置にあっては、遊技場側の要望として、表示性能等にこだわらずにポイントの使用や再プレイを最低限実施できるものであれば良いというニーズもある一方、前記CM等の映像や画像や遊技情報等のように、より多くの情報を表示できるものにしたいという場合もあることから、これら遊技場側の要望に対応するために、これら各要望に即した仕様の遊技用装置を個別に開発、製造しているために、遊技用装置の製造に長い時間を要するばかりか、製造コストも高いという問題があった。また、例えば、前記の特許文献−1に例示するような表示性能等にこだわらずにポイントの使用や再プレイを最低限実施できるものを導入している遊技場が、前記特許文献−2に示すようなより多くの情報を表示可能なものに変更したい場合においては、全ての遊技用装置を新たに導入し直す必要があり、これら設備導入に伴う負担が非常に大きくなってしまうという問題もあった。
【0006】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、遊技場側の要望に合致した遊技用装置を、より短期間に製造でき、且つその製造コストを抑えることができるばかりか、既に仕様の異なる遊技用装置を導入している遊技場の場合にあっては、異なる仕様の遊技用装置の設備導入に伴う負担を著しく低減できる遊技用装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用装置は、少なくとも遊技者を特定可能な遊技者特定情報が記録された遊技者特定記録媒体の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理部と、
前記遊技者特定記録媒体に関する情報を管理する管理装置と各種情報の送受信を行うための通信部と、
前記記録媒体処理部および前記通信部を含む遊技用装置の動作制御を行う制御部と、
を、少なくとも筐体内に有し、遊技機に対応して設けられる遊技用装置であって、
前記筐体の前面側には、異なる仕様に対応する第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれかを取付けるための表示操作取付け部が設けられるとともに、前記表示操作取付け部に取付けられる第1表示操作部或いは第2表示操作部を前記制御部に電気的に接続するための接続部と、を有し、
前記第1表示操作部は、操作者により操作される第1操作部と、少なくとも該第1操作部の操作に応じた文字情報を表示する文字情報表示部と、前記接続部を介して前記制御部から出力される信号に基づく文字情報を前記文字情報表示部に表示させる文字表示制御部と、を備え、前記第1操作部における操作に該当する信号を、前記接続部を介して前記制御部に出力し、
前記第2表示操作部は、操作者により操作される第2操作部と、少なくとも該第2操作部の操作に応じた文字情報を含む画像を表示する画像表示部と、前記接続部を介して前記制御部から出力される信号に基づく画像情報を前記画像表示部に表示させる画像表示制御部と、を備え、前記第2操作部における操作に該当する信号を、前記接続部を介して前記制御部に出力し、
前記制御部は、該制御部が行う制御処理を、前記表示操作取付け部に取り付けられた第1表示操作部或いは第2表示操作部に対応した制御処理に切り替える制御切替を実施することを特徴としている。
この特徴によれば、前記表示操作取付け部には、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれも取付けることが可能であり、前記制御部は、該制御部が行う制御処理を前記表示操作取付け部に取付けられた前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部に対応する制御処理に切り替えることにより、前記第1表示操作部並びに前記第2表示操作部以外の部分を共通して使用できるようになるため、遊技場側の要望に合致した前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部を備える遊技用装置をより短期間に製造でき、且つその製造コストを抑えることができるばかりか、既に前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部を備える遊技用装置を導入している遊技場の場合にあっては、前記第2表示操作部或いは第1表示操作部を備える遊技用装置への変更を容易に実施でき、これら異なる仕様の遊技用装置の設備導入に伴う負担を著しく低減できる。
【0008】
本発明の遊技用装置は、前記表示操作取付け部に取り付けられた前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部を取外し不能に固定する固定手段を備えることが好ましい。
このようによれば、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作が容易に取り外されて持ち去られてしまうことを防止できる。
【0009】
本発明の遊技用装置は、前記固定手段は、筐体最全面に取り付けられるカバー部材により形成されていることが好ましい。
このようにすれば、カバー部材にて前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部の取外しを不能とすることで、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部周囲の意匠性を向上できる。
【0010】
本発明の遊技用装置は、前記第1表示操作部並びに前記第2表示操作部は、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれであるかを識別可能な識別情報を出力するように構成され、前記制御部は、前記接続部に接続された前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部から出力される識別情報に基づいて接続された表示操作部が前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれであるかを識別し、該識別した表示操作部に対応する制御処理への制御切替を実施することが好ましい。
このようにすれば、前記制御部が、前記識別情報に基づいて前記接続部に接続された前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部に対応する制御処理への制御切替を自動的に実施するので、切替ミスによる不具合の発生を解消できる。
【0011】
本発明の遊技用装置は、前記遊技者特定記録媒体の記録情報に基づき、遊技に使用可能とされた遊技用価値の大きさを特定するための遊技用価値特定手段と、遊技者に貸与される遊技媒体を対応する遊技機から払い出させるための遊技機接続部と、を有し、前記制御部が実施する制御処理は、前記遊技用価値特定手段にて特定された大きさの遊技用価値を上限とする遊技用価値の大きさが相当する遊技媒体を、前記遊技機接続部を介して対応する遊技機から払い出させる貸与処理を含むことが好ましい。
このようにすれば、前記貸与処理を行うための装置を個別に設ける必要がなく、該貸与処理を行うための装置の導入負担を軽減できるとともに、これら貸与処理を行うための装置のスペースも省くことができる。
【0012】
本発明の遊技用装置は、前記第2表示操作部の第2操作部が、前記画像表示部上に形成された透明タッチパネルにて形成されており、前記画像表示制御部は、前記画像表示部の表示画面に操作部画像を表示させるとともに、前記透明タッチパネル上における操作位置が対応する操作部画像上の操作内容に応じた信号を前記接続部を介して前記制御部に出力することが好ましい。
このようにすれば、前記第2操作部を透明タッチパネルにて形成することで、操作キー群を前記第2表示操作部に個別に設ける必要がなく、前記画像表示部の大きさを大きなものにできる。
【0013】
本発明の遊技用装置は、貨幣を受付けて該受付け貨幣の識別を行う貨幣識別部を備え、前記制御部が実施する制御処理は、前記貨幣識別部にて識別された貨幣価値の大きさの範囲内における所定額が相当する大きさの遊技用価値を、前記記録媒体処理部に受付けている遊技者特定記録媒体の記録情報より特定される遊技用価値に対して加算更新する加算更新処理を含むことが好ましい。
このようにすれば、遊技者は遊技用装置において、前記価値加算を実施を受けることができることから該価値加算にて離席等が生じることを回避でき、よって、これら離席による遊技機の稼働率の低下を防止できる。
【0014】
本発明の遊技用装置は、前記第2表示操作部は、テレビ画像受信手段と該テレビ画像受信手段にテレビ電波を入力するためのテレビ電波入力部を備え、前記接続部には前記テレビ電波入力部へテレビ電波を伝送するテレビ電波接続部を含むことが好ましい。
このようにすれば、第2表示操作部においては、テレビ映像も聴取することができるようになり、該第2表示操作部を備える遊技用装置の価値を向上できるばかりか、前記テレビ画像受信手段を前記第2表示操作部に有することで、これらテレビ画像受信手段が第1操作表示部の仕様において無駄となってしまうことも無い。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、以下の実施例においては、遊技機として遊技媒体であるパチンコ玉が払い出される通常のパチンコ機を用いた例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の遊技機、例えばパチンコ玉が指触不能に封入された封入式パチンコ機や、遊技媒体としてコインやパチンコ玉を使用するスロットマシンやパチロット、更には完全クレジット式のスロットマシン等の遊技機においても適用可能である。
【0016】
(実施例)
図1は、本発明の遊技者特定記録媒体である会員カードを使用可能とされた遊技用装置としてのカードユニット3a,3bを有する本実施例の遊技用システムの構成を示す図であり、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に対応設置されるカードユニット3a,3bと、前記カードユニット3a,3bにて使用される後述の会員カード並びにビジターカードの管理等を行う前記管理コンピュータ100と、前記会員カードを所持する会員遊技者の貯玉等を管理する会員管理コンピュータ120と、から主に構成されており、前記管理コンピュータ100、会員管理コンピュータ120、カードユニット3a,3bとはハブ(HUB)7並びに中継器6並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、各ローカルIPアドレスを送信データに付与して送受信することにより、互いにデータの送受を実施できるようになっている。
【0017】
また、前記管理コンピュータ100は、通信回線11を介してカード管理会社に設置された管理サーバ12と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、カード管理会社は、該管理サーバ12にて各遊技場の会員カード並びにビジターカードによる売上や、管理コンピュータ100並びにカードユニット3a,3bのエラー状況等を把握できるようになっている。
【0018】
初めに、本実施例にて前記会員カード並びにビジターカードに用いた記録媒体について説明すると、本実施例では予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される会員カードと、会員ではないビジター遊技者が使用するビジターカードと、の2種類のICカードを用いている。
【0019】
この本実施例に用いたICカードは、その内部に種々のデータを記憶可能な不揮発性のメモリと、非接触にて該不揮発性メモリの記憶データや書き込みデータを送受信可能とするとともに、外部から動作電力を供給するためのコイルアンテナを有する非接触ICカードとされており、本実施例では、これら非接触ICカードを会員カードとビジターカードとして使用するために、会員カードの裏面には、会員ID等の会員情報を記録するための磁気ストライプが設けられていて、該磁気ストライプの有無で会員カードとビジターカードが識別できるようにしているとともに、これら磁気ストライプの記録情報である会員ID等のデータが、該会員カードの挿入時に前記カードユニット3a,3bのICカードリーダライタ327にて読み取られて、後述する貯玉の使用処理(再プレイ)において前記会員管理コンピュータ120へ送信されるようになっている。
【0020】
また、これら会員カード並びにビジターカードに搭載されているICチップの内部メモリには、各カードを個別に識別可能とするとともに、該カードが使用を許諾された遊技場(本実施例ではカード会社から会員カード並びにビジターカードを購入した遊技場)を特定可能な遊技場コードを含む固有情報としてのカードIDや、該カードに残存する遊技用価値である度数の大きさである遊技用価値情報や、各機器との相互認証を実施する際に使用される機器認証用暗号データや実際の記録データの送受信においてデータの暗号化に使用される暗号鍵データ、並びに書き換え回数データ等が記録されている。
【0021】
次いで、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機2について簡単に説明すると、該パチンコ機2は、図2並びに図3に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)205とが設けられている。
【0022】
前記操作部14の上面には、図4に示すように、前記カードユニット3a,3bにおいて前記会員カード或いはビジターカードより読み出された度数が表示される度数表示部17と、遊技の開始または前記打球供給皿203に持玉が少なくなったか或いは無くなった際に押圧操作されることで、前記度数表示部17に度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出がパチンコ機2より実施される貸出ボタンスイッチ16と、遊技の終了時にて前記カードユニット3a,3bに受付中の会員カードを返却させるための返却ボタンスイッチ15と、が設けられており、これら各部は操作部14内部に設けられている操作基板18上に実装されている。
【0023】
前記ガラス扉枠202の後方には、図2並びに図3に示すように、遊技盤206が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が設けられている。この遊技領域207の中央付近には、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置210とが設けられている。また遊技盤206には、複数の入賞口224や通過ゲート211、始動入賞口214、可変入賞球装置216が設けられているとともに、遊技領域207の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口226が形成されている。
【0024】
前記打球操作ノブ205の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて前記余剰玉受皿204に環流されるようになっている。
【0025】
また、前記遊技領域207に打ち込まれた打込玉が通過ゲート211を通過すると、可変表示装置210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
【0026】
可変表示装置210の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片215が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態となる。
【0027】
また、始動入賞口214にパチンコ玉が入賞すると、可変表示部209において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左、中、右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置216に設けられた開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置216の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
【0028】
また、前記可変表示部209で可変表示された左、中、右の特別図柄が所定の確率変動図柄での種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常の確率状態よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当りの発生に伴って該発生が外部に出力される。
【0029】
次いで、本実施例のパチンコ機2の構成を図9に基づいて説明すると、該パチンコ機2には、前記可変表示部209の表示制御を行う表示制御基板280と、図示しない玉タンクに供給されたパチンコ玉の払出を実施する玉払出装置297に接続され、後述の遊技制御基板231から出力される賞球信号並びにカードユニット3a,3bより入出力される各種信号に基づきパチンコ玉の払出制御を行う賞球制御基板237と、遊技効果ランプ等の制御を実施するランプ制御基板235と、スピーカから出力される音声の制御を行う音声制御基板270と、前記打球操作ハンドル205の操作に基づき打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を遊技領域207に発射する打球発射装置の制御を行う発射制御基板291と、これら各部の制御を実施する遊技制御基板231と、が設けられており、これらは図10に示すように接続され、前述の打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を使用して遊技を実施できるようになっている。
【0030】
また、前記賞球制御基板237は、前記カードユニット3a,3bの制御ユニット328(図9参照)に信号ケーブル9を介して接続されており、後述の台端末貸出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)が前記カードユニット3a,3bの制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、前記カードユニット3a,3bの制御ユニット328より出力される後述のカードユニットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0031】
また、前記遊技制御基板231は、パチンコ機2における遊技情報を外部出力するための情報出力部298に接続されており、該情報出力部298は、遊技制御基板231より出力された大当り信号や、確変大当り信号、始動信号、前述したプレミアムリーチが発生した場合に出力されるプレミアムリーチ発生信号等の入力に基づく大当り情報や確変大当り情報、始動情報、プレミアム発生情報等の各種遊技情報を前記カードユニット3a,3bに出力するようになっている。
【0032】
また、前記操作基板18は、前述の賞球制御基板237並びに信号ケーブル9を介してカードユニット3a,3bに接続されており、前記貸出ボタンスイッチ16が操作されて遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出入力信号や、返却ボタンスイッチ15が操作された場合に出力される返却入力信号が、前記カードユニット3a,3bの制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、該制御ユニット328より出力される前記度数表示部17の度数表示信号が入力されることで該度数表示部17に該度数表示信号に基づく度数が表示されるようになっている。
【0033】
次に、本実施例のカードユニット3a,3bについて説明すると、本実施例においてはカードユニット前面の略中央上部位置に設けられた表示操作取付け部としての表示操作部取付け口375に取り付けられるユニットが、図2に示すように、カードユニット前面から突出する態様にて画像表示が可能なドットマトリックス型のカラー液晶パネル303から成る比較的大型の表示画面を有する第2表示操作部としての表示操作ユニット321であるカードユニット3aと、図3に示すように、カードユニット前面から突出しないようにテンキー部310や数字或いは文字を表示可能な7セグメント液晶パネル308から成る小型の表示部を有する第1表示操作部としての表示操作パネル370であるカードユニット3bの2種類を使用しており、これら2種類のカードユニット3a,3bにおいては、前記表示操作部取付け口375に取り付けられるユニットが異なる以外は、互いに共通の構成とされていることから、まず、これら共通する部分の構成について説明する。
【0034】
この本実施例のカードユニット3a,3bの前面には、図2並びに図3に示すように、その最上部位置にはカードユニット3a,3bの動作や管理コンピュータ100との通信状態を報知する動作ランプ301が設けられており、遊技場の係員等がカードユニット3a,3b稼働状況や管理コンピュータ100との通信状態の不具合の発生を知覚できるようになっている。
【0035】
この動作ランプ301の下方位置には、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口302が設けられていて、遊技者は貨幣として紙幣を投入できるようになっている。
【0036】
また、カードユニット3a,3bの前面略中央下部位置には、後述する貸与処理における貸出単位(1回の貸出操作で使用される度数の大きさ)の変更が可能である場合に点灯される変更可能ランプ305と、該変更可能ランプ305が点灯中に操作されることで前記貸出単位を変更する貸出単位変更ボタン306と、前記貸出単位等が表示される貸出単位表示部307と、前記会員カードやビジターカードから読み出された度数等が表示される度数表示部309と、対応する遊技機の連結方向を示す方向指示ランプ311と、後述するカードリーダライタ327にカードが挿入中である旨を示す挿入中ランプ312と、を有する操作パネル320が設けられており、遊技者が各種操作を実施可能とされている。
【0037】
また、操作パネル320の下方位置には、前述した会員カード並びにビジターカードを挿入可能なカード挿入口319が設けられている。
【0038】
また、カードユニット3a,3bの前面略中央上部位置には、図8に示すように、表示操作ユニット321或いは表示操作パネル370のいずれか一方を取り付け可能とされた表示操作部取付け口375が設けられている。
【0039】
カードユニット3aにて該表示操作部取付け口375に装着される表示操作ユニット321は、図18並びに図19に示すように、表示操作ユニット321の一面に、メインメニューや対応する遊技台の遊技情報並びにテレビ画像等とともに、受付中の会員カードから特定される貯蓄玉数に基づく再プレイ可能回数や暗証番号入力用のテンキー等の操作部画像が表示される画像表示部としてのカラー液晶パネル303と、該カラー液晶パネル303の上面に配置された第2操作部を構成する透明タッチパネル314と、貯蓄玉数の内の所定の玉数払戻を実施するための第2操作部を構成する再プレイキースイッチ315と、挿入されたカードが会員カードである場合において、度数を使用しての遊技と該会員カードの会員IDにより特定される貯蓄玉数を用いて遊技との切替を実施する場合に操作される第2操作部を構成するプレイ選択キースイッチスイッチ316と、前記カラー液晶パネル303にメインメニューを表示させるための第2操作部を構成するメニュー選択キースイッチ317と、テレビ音声を出力するためのスピーカ337と、が設けられている。
【0040】
一方、カードユニット3bにて表示操作部取付け口375に装着される表示操作パネル370は、図3並びに図8に示すように、表示操作パネル370の前面に、数字或いは文字を表示可能な文字情報表示部としての7セグメント液晶パネル308や、暗証番号等を入力するための第1操作部を構成するテンキー部310、貯蓄玉数の内の所定の玉数払戻を実施するための第1操作部を構成する再プレイボタンスイッチ325と、挿入されたカードが会員カードである場合において、度数を使用しての遊技と該会員カードの会員IDにより特定される貯蓄玉数を用いて遊技との切替を実施する場合に操作される第1操作部を構成するプレイ選択ボタンスイッチ326とが実装されているとともに、図7に示すように、該表示操作パネル370の装着面(裏面)には、表示操作部取付け口375の内方位置に配置された中継基板324上に実装された接続コネクタ363と、接続ケーブル365を介して接続される接続コネクタ359と、前記7セグメント液晶パネル308の表示制御を行う文字表示制御部としての表示ドライバ323が設けられている。
【0041】
これら表示操作ユニット321或いは表示操作パネル370が装着される表示操作部取付け口375は、カードユニット3a,3bの上下方向を長辺とする略長方形状とされており、その上下辺の中央部位置には、係合溝376が形成されていて、該係合溝376が前記表示操作ユニット321の装着側面の上下端片中央部に突出形成された位置決め片377と係合することで、図6に示すように、表示操作ユニット321に内装されているユニット基板350の装着側端部に形成された接続端子部352が、該表示操作部取付け口375の内方位置に配置された中継基板324上に実装されて前記表示操作部取付け口375の中央に臨むように配置されたボードコネクタ362と位置合わせが為されて、該ボードコネクタ362に容易に装着されるようになっている。
【0042】
この表示操作部取付け口375の隅部外方位置には、表示操作パネル370の装着面側に突出形成された位置決め突起371が嵌入される装着孔372と、表示操作パネル370の上面を覆うカバー部材313の装着面隅部に突出形成された係止爪373や、前記表示操作ユニット321の装着面の外周を覆うカバー部材318の装着面隅部に突出形成された係止爪378が挿入される挿通孔338が設けられており、前記位置決め突起371を装着孔372に嵌入するように表示操作パネル370を装着することで、該表示操作パネル370が所定の装着位置に装着されるようになっている。
【0043】
更に、これら表示操作パネル370或いは表示操作ユニット321の装着後において、前記カバー部材313或いはカバー部材318の係止爪373或いは係止爪378を、挿通孔338に挿入すると、これら係止爪373,378がカードユニット3a,3bの側面に形成されている係止孔338’と係合するようになっており、これら係止爪373,378と係止孔338’との係合をカードユニット3a,3bの施錠を解除して全面に引き出す等により、係止孔338’を露出させて係合を解除しない限りにおいて、カバー部材313,318の取外しが不能とされるようになっていて、これらカバー部材313,318にて表示操作パネル370や前記位置決め片377の上下端部が覆われることで、これら表示操作パネル370や表示操作ユニット321が取外し不能とされるようになっている。
【0044】
このように本実施例では、前記カバー部材313,318を固定手段として用い、表示操作パネル370や表示操作ユニット321を容易に取外し不能とすることは、これら表示操作パネル370や表示操作ユニット321が持ち去れてしまうことを防止できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら、表示操作パネル370や表示操作ユニット321を取外し不能とする前記カバー部材313,318のような固定手段を有しない構成としても良い。
【0045】
更には、本実施例においては、前記固定手段としてカバー部材313,318を用いており、このようにすることは、表示操作パネル370の前面や表示操作ユニット321の装着部周囲を覆うことで、表示操作部取付け口375の意匠性を向上できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら固定手段としてその他の方法、例えば固定ネジ等にて固定するようにしても良い。
【0046】
この本実施例に用いたカードユニット3a,3bの構成を図6、図7並びに図9に基づいて説明すると、該カードユニット3a,3bには、最上部前面位置に設けられている前記動作ランプ301が接続されるとともに、前記変更可能ランプ305や貸出単位変更ボタン306、貸出単位表示部307、度数表示部309、方向指示ランプ311、挿入中ランプ312、前記貸出単位表示部307や度数表示部309の表示ドライバ(図示略)等が実装され、これら各部と後述する制御ユニット328との制御信号の入出力等が行われる操作基板320が設けられており、これら操作基板320は、カードユニット3a,3bの前面パネルに沿って配置されている。
【0047】
また、カードユニット3a,3b内の上部位置には、前記紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置中央部に設けられている後述の制御ユニット328に出力する紙幣識別ユニット322が設けられており、該紙幣識別ユニット322にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
【0048】
この紙幣識別ユニット322の下方位置には、前記表示操作部取付け口375に対応して並ぶように中継基板324が配置され、該中継基板324に実装されているボードコネクタ362や接続コネクタ363に表示操作ユニット321や表示操作パネル370が接続されるとともに、中継基板324の下方位置に実装されている接続コネクタ364が、該中継基板324の下方に設けられて、カードユニット3a,3bの動作制御を行う制御ユニット328に図示しない接続ケーブルにより接続されることで、該中継基板324を介して表示操作ユニット321や表示操作パネル370が制御ユニット328と接続され、各種の信号の授受を実施できるようになっている。
【0049】
また、本実施例の中継基板324の上部位置には、図1に示すように、ケーブルテレビ局からのテレビ電波が伝送される同軸ケーブルが装着可能な同軸ケーブル接続部360が設けられているとともに、前記ボードコネクタ362の上部位置には、表示操作ユニット321の接続端子部352の上部位置に設けられた同軸コネクタ351と嵌合する同軸コネクタ361が実装されていて、前記同軸ケーブル接続部360に同軸ケーブルを接続することにより、ケーブルテレビ局からのテレビ電波が、中継基板324と前記同軸コネクタ361,351を介して表示操作ユニット321に内装されているユニット基板350上のテレビチューナーユニット344に伝送されるようになる。
【0050】
また、カードユニット3a,3bの下方位置には、前記カード挿入口319に連設するように配置され、これらカード挿入口319に挿入されて受付けた会員カード並びにビジターカードの前記ICチップに記録されている記録情報の読み出し並びに書き込み等を行うとともに、挿入されたカードが会員カードである場合において、該会員カードの裏面に設けられている前記磁気ストライプの記録データの読み出しのみを行うカードリーダライタ327が設けられている。
【0051】
この本実施例に用いたカードリーダライタ327の内部には、挿入された会員カード並びにビジターカードとのデータ送受の制御を行う通信基板と、該カードリーダライタ327の制御を行うコントローラ等が実装された制御基板(図示略)と、が設けられており、該制御基板327bは、後述する制御ユニット328に接続されており、該制御ユニット328との各種データの送受が実施可能とされている。尚、この本実施例に用いたカードリーダライタ327の構成は後に詳述する。
【0052】
また、カードユニット3a,3bの略中央部位置には、前記紙幣識別ユニット322や中継基板324、カードリーダライタ327に接続され、該紙幣識別ユニット322との各種信号の入出力を行うI/Oポート332a、前記中継基板324を介して表示操作ユニット321或いは表示操作パネル370との各種信号の入出力を行う接続ポート332eや、前記カードリーダライタ327に接続され、該カードリーダライタ327との各種データの送受を行うためのI/Oポート332d、前記操作基板320に接続されて各種信号の入出力を行うI/Oポート332b、前記パチンコ機2の賞球制御基板237や操作基板18との各種信号の入出力を行うI/Oポート332c、前記ハブ7並びに通信ケーブル8を介して管理コンピュータ100並びに会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行うための通信部334、対応するパチンコ機2の上方位置に設置された外部機器としての呼出ランプ4(図2参照)に接続され、該呼出ランプ4に対して該呼出ランプ4を点灯させるための点灯指示信号を出力するとともに、対応するパチンコ機2が設置されている遊技島の該パチンコ機2の上部位置並びに下部位置に設けられた補給球計数器24並びにアウト球計数器26(図2,3参照)より出力された計数信号や前記パチンコ機2の情報出力部298から出力される大当り情報や確変大当り情報、並びにプレミアム発生情報等の各種遊技情報(オプション情報)の出力を受付けるデータ入出力部336、現在の時刻情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)333、これらカードユニット3a,3bを構成する各部の制御や前記操作基板18に実装された度数表示部17の制御等を実施するMPU329、各種レジスタやワークメモリ等として使用されるRAM330、前記MPU329が実行する制御内容が記述された制御プログラムやカードユニット3a,3bの装置ID等の情報等が記憶されたROM331等が設けられた制御ユニット328を内蔵しており、これら各部は図9に示すように接続されていて、前記MPU329が実行する制御プログラムにより、カードユニット3a,3bを構成する各部の動作が制御される。
【0053】
また、本実施例のカードユニット3a,3bは、図6並びに図7に示すように、カードユニット3a,3b本体とその上下位置に形成されたユニットホルダ31’にて係合し、該カードユニット3a,3b本体を前面方向に引き出し可能に保持するユニットホルダ31を介して遊技島に設置されており、カードユニット3a,3bの前面下部位置には、シリンダ錠(図示略)が設けられていて、係員等が所持する解錠キーにより施錠を解除することでカードユニット3a,3bが引き出しできるようになっている。また、該ユニットホルダ31には、各種接続ケーブルを中継するためのコネクタが設けられており、前記制御ユニット328に接続される通信ケーブル、並びに前記中継基板324に接続される同軸ケーブル等が、該ユニットホルダ31を介して中継接続されていて、これら通信ケーブルや同軸ケーブル等が前記カードユニット3a,3b本体の引き出し時に絡まって、カードユニット3a,3b本体が引き出せなくなってしまうことがないように工夫されている。
【0054】
また、本実施例のカードリーダライタ327の後方位置には、新たなカードの挿入時にカードリーダライタ327に残留されているビジターカードを回収するためのカード回収路40が連設されていて、これらカード回収路40へ排出された使用済みとなったビジターカードは、遊技島の長手方向に縦断するように架設された回収搬送路(図示略)により遊技島の一端へ収集されて、再使用される。
【0055】
次いで、本実施例にて用いたカードリーダライタ327について図5に基づき簡単に説明すると、該カードリーダライタ327の内部には、前記カード挿入口319からの会員カード並びにビジターカードの挿入を検知する挿入センサ397や、前記カード挿入口319から延設され、会員カード並びにビジターカードがスライド可能とされ、後部に設けられたカード回収路40に連設されたガイドレール398と、該ガイドレール398を挟むように配設されて挿入された会員カード並びにビジターカードの移動を、駆動モータ386、393にて駆動回転されることにより実施する搬送ローラ387、388と、前記搬送ローラ387、388の一方側に張架された搬送ベルト391と、から成る搬送機構や、該搬送される会員カード並びにビジターカードを所定位置に停止させるストップピンの出没を行うソレノイド389や、所定位置に停止された会員カード並びにビジターカードへの給電やデータ通信を行う通信ヘッド390や、前記会員カードの磁気ストライプに記録されている記録データを読み取るための読み取りヘッド399や、前記の各部に接続されてその制御を実施する前記制御基板327bが設けられており、挿入されている会員カード並びにビジターカードへのデータの読み取り及び書き込みが非接触状態にて可能とされている。
【0056】
また、挿入されているカードがビジターカードであって、その度数が「0(無価値)」となった場合において、該「0」となったビジターカードはカードリーダライタ327内部に残留されるようになっているとともに、この状態で新たなカードが前記カード挿入口319より挿入されることで、前記ソレノイド389によりストップピンが上方に励磁された状態にて残留されていたビジターカードが搬送ベルト391並びに搬送ローラ387、388により付勢されることで後方に搬送され、前記カード回収路40に排出されて回収されるようになっている。尚、前記「0」となり内部に残留しているビジターカードは、前記返却ボタンスイッチ15の操作に応じて回収するようにしても良い。
【0057】
尚、挿入されているカードが会員カードである場合には、新たなカードの挿入は不可とされており、その度数が「0」となった場合において貯留されている会員カードは回収されず、返却ボタンスイッチ15の操作によりカード挿入口319より返却されるようになっている。
【0058】
また、本実施例に用いた紙幣識別ユニット322は、その後端側(紙幣挿入先端側)が紙幣回収路(図示略)を介して遊技島内を横断するように架設された紙幣搬送路(図示略)に連結されている。該紙幣識別ユニット322は、会員カードまたはビジターカードが受付中であって、読み出された度数が所定以下の場合(10度以下の場合)、或いは会員カードが受付け中ではない場合において、紙幣の挿入を受付け、該受付けた紙幣を識別するように前記制御ユニット328にて制御される。この識別により受付けた紙幣が正規の紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)であると識別した場合には、該識別結果を前記制御ユニット328に出力するとともに、該識別した紙幣を前記紙幣搬送路に送り出すとともに、紙幣の識別ができない場合には受付けた紙幣を返却するようになっている。また、本実施例において前記紙幣識別ユニット322は、カードユニット3a,3bと管理コンピュータ100とが通信接続されていない(通信障害時を含む)場合において、1000円紙幣のみを受付け、それ以外の紙幣を返却して受付けないように前記制御ユニット328にて制御されているとともに、会員カードまたはビジターカードが受付中であって、該会員カードまたはビジターカードにより特定される度数が所定以上(本実施例では11度数以上)残存する場合には、いずれの紙幣も受付けないように制御ユニット328にて制御されている。
【0059】
また、本実施例の前記MPU329がアクセス可能なメモリ構成は図10に示すような構成とされており、その下位領域は前記ROM331のアドレスとされ、該ROM331には、前記表示操作部取付け口375に前記表示操作ユニット321が装着された構成であるカードユニット3aの制御内容が記述された制御プログラム1と、前記表示操作部取付け口375に前記表示操作パネル370が装着された構成であるカードユニット3bの制御内容が記述された制御プログラム2とが記憶されていて、MPU329が後述する電源投入時における起動処理において、前記表示操作部取付け口375に装着されている表示操作部を認識して、該装着されている表示操作部に対応する制御プログラム1或いは制御プログラム2を読み込んで制御処理を実施するようになっている。
【0060】
また、その上位領域には、前記挿入されたカードから読み出した読み出しデータを一時記憶するための読み出しデータ記憶領域と、該読み出しデータから抽出したカードIDが記憶される固有情報記憶領域としてのカードID記憶領域や、前記読み出しデータ中の遊技用価値情報である残度数データが記憶される遊技用価値記憶領域としての度数データ記憶領域や、同一のカードの挿入中において使用された度数データが加算記憶される使用遊技用価値記憶領域としての使用度数データ記憶領域や、同一のカードの挿入中において入金された入金額に相当する度数データが加算記憶される加算価値記憶領域としての入金データ記憶領域が設けられている。
【0061】
また、更に上位領域には、図10に示すように、挿入されたカードが会員カードである場合において、前記磁気ストライプから読み出された会員IDが記憶される会員ID記憶領域と、該会員IDに対応して前記会員管理コンピュータ120より返信されてくる暗証番号データを記憶するための暗証番号記憶領域と、再プレイ回数を記憶するための貯蓄価値記憶領域としての再プレイ回数記憶領域や、会員カードの挿入時の対応するパチンコ機2のIN/OUT数や特賞回数等の遊技情報が記憶される遊技者データ記憶領域や、対応するパチンコ機2の総IN/OUT数や大当り回数や確変大当り回数、始動回数等の遊技情報が記憶される台データ記憶領域と、が設けられている。
【0062】
また、これら各記憶領域の更に上位領域は、該カードユニット3a,3bにおける度数の使用や入金の使用履歴を登録するためのカード使用履歴記憶領域とされており、該カード使用履歴記憶領域においては、度数使用や入金があった際に、そのカードIDと、加減算された度数の大きさと、その時点での前記リアルタイムクロック(RTC)333から出力される時刻とが記憶されるようになっており、これらカード使用履歴記憶領域には、1000回分の使用履歴が登録可能とされており、約2日分の使用履歴を登録できるようになっている。
【0063】
また、これらカード使用履歴記憶領域の更に上位領域は、各種処理において該MPU329が使用可能なワークメモリ領域に割り当てられている。
【0064】
また、前記台データ記憶領域には、制御ユニット328に接続されている前記補給球計数器24並びにアウト球計数器26からの計数信号の入力に基づく営業開始時点からの補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)が加算記憶されるとともに、前記遊技者データ記憶領域には、会員カードの挿入中における前記補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)が記憶され、会員カードの返却時における前記補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)と前記会員カードの挿入時の補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)とが前記会員管理コンピュータ120へ送信されることで、会員管理コンピュータ120は、該会員遊技者の収支を把握することができるようになっている。
【0065】
また、前記台データ記憶領域には、前記情報出力部298から出力される大当り情報や確変大当り情報並びに始動情報に基づく特賞回数や確変回数、始動回数が加算記憶されるとともに、会員カードの挿入中においては、前記遊技者データ記憶領域にも特賞回数並びに確変回数が加算記憶され、これら遊技者データ記憶領域のデータが、会員カードの返却時に前記会員管理コンピュータ120へ送信されることで、該会員の遊技中において発生した大当り(特賞)や確変大当りの回数を前記会員管理コンピュータ120が把握できるようになっている。また、前記台データ記憶領域の遊技データは、営業終了時の締め処理において会員管理コンピュータ120へ送信されることで、各パチンコ機2にて営業中に発生した大当り総回数(特賞総回数)を会員管理コンピュータ120が把握することができるようになっている。
【0066】
ここで、カードユニット3aにて前記表示操作部取付け口375に装着される表示操作ユニット321の構成について図6並びに図9に基づき説明すると、該表示操作ユニット321に内装されているユニット基板350には、図9に示すように、前述した再プレイキースイッチ315やプレイ選択キースイッチスイッチ316、メニュー選択キースイッチ317、並びにカラー液晶パネル303並びに透明タッチパネル314に加えて、該カラー液晶パネル303並びに透明タッチパネル314とともにテレビチューナーユニット344に接続されて、前記カラー液晶パネル303へのテレビ映像や各種画像の表示制御を実施するとともに、前記透明タッチパネル314における操作位置情報を後述するマイクロプロセッサ(MPU)343に出力する画像表示制御部を構成する透明タッチパネルドライバ345や、前記同軸コネクタ351から入力されるテレビ電波によりテレビ映像を再生するテレビチューナーユニット344や、該テレビチューナーユニット344から出力されるテレビ音声を出力するスピーカ337や、比較的処理能力に優れ、表示操作ユニット321の動作制御を行うとともに、前記透明タッチパネルドライバ345から出力されてくる操作位置情報とカラー液晶パネル303上に表示させている操作部画像とから、該操作位置に該当する操作内容を特定し、該特定した操作内容に対応した所定信号を前記中継基板324を介して制御ユニット328へ出力する画像表示制御部を構成するマイクロプロセッサ(MPU)343と、該MPU343が各種処理等に使用するRAM342と、該MPU343が実施する前記操作位置に該当する操作内容の特定処理や入出力制御等の各種処理が記述された制御プログラム並びに該表示操作ユニットを識別可能な識別符号等が記憶されたROM341が設けられており、MPU343が前記中継基板324を介して制御ユニット328の接続ポート332eに接続されていることで、該制御ユニット328から遊技情報等の各種情報の出力を受けられるようになっているとともに、前記識別符号を制御ユニット328に出力できるようになっている。
【0067】
このように、本実施例においては、第2表示操作部である表示操作ユニット321に前記テレビチューナーユニット344を設けるようにしており、このようにすることは、仮にカードユニット3a,3bの本体側筐体側にテレビチューナーユニットを設けた構成では、前記表示操作部取付け口375に第1表示操作部である表示操作パネル370を装着した場合に、これら本体側筐体側に設けられたテレビチューナーユニットが無駄となってしまうことを回避できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、テレビチューナーユニットをカードユニット3a,3bの本体側筐体側に設けた構成としても良い。
【0068】
また、本実施例においては、第2表示操作部である表示操作ユニット321に、第2操作部として透明タッチパネル314を設けており、このようにすることは、操作キー群をカラー液晶パネル303と個別に設ける必要がなく、カラー液晶パネル303の大きさを大きなものにできることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら透明タッチパネル314を用いずに、個別の操作キー群を設けて第2操作部を形成するようにしても良い。
【0069】
また、本実施例においては、第2表示操作部の画像表示部としてカラー液晶パネル303を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら画像表示部として、近年実用化されてきている有機ELディスプレイやプラズマディスプレイ等の他の平面パネルを好適に使用することができるとともに、薄型のブラウン管を使用しても良い。
【0070】
また、透明タッチパネル314としては透明なポリエステルフィルム等に透明導電膜として酸化インジウム薄膜(ITO)を形成し、該薄膜の抵抗や誘電率等により、押圧位置を検出するものを好適に使用することができる。
【0071】
一方、前記表示操作部取付け口375に装着される表示操作パネル370には、前述のように、7セグメント液晶パネル308や該セグメント液晶パネル308の表示制御を行う表示ドライバ323や、テンキー部310、再プレイボタンスイッチ325、プレイ選択ボタンスイッチ326、接続コネクタ359が実装され、これら各部が図9に示すように接続されており、前記表示ドライバ323の不揮発性の内部メモリには、該表示操作パネル370を識別可能な識別符号が記憶されており、該識別符号を、前記中継基板324を介して制御ユニット328に出力するようになっている。
【0072】
以下、本実施例のカードユニット3a,3bにおける起動処理、玉貸処理、入金処理、再プレイ処理について以下に説明する。
【0073】
まず、カードユニット3a,3bの電源投入により前記MPU329にて実施される起動処理を図11に基づき説明すると、まず、S1において接続されている各種機器の接続状況を確認し、接続異常の有無を判定して接続異常がある場合には、S3へ進んで該接続異常を動作ランプ301の点滅点灯により報知し、接続異常が無い場合にはS4へ進む。
【0074】
該S4では、前記表示操作部取付け口375に取り付けられる表示操作部(ユニット)から識別情報を入手し、該識別情報から取り付けられている表示操作部(ユニット)が第1操作表示部である表示操作パネル370であるかを判定する(S5)。
【0075】
該S5における判定において取り付けられている表示操作部(ユニット)が第1操作表示部である表示操作パネル370と判定された場合にはS6に進んで、前記ROM331に記憶されている表示操作パネル370に対応する制御プログラムである制御プログラム2を読み込んだ後、該読み込んだ制御プログラム2を実行して通常処理へ移行する(S8)。
【0076】
また、前記S5における判定において取り付けられている表示操作部(ユニット)が第2表示操作部である表示操作ユニット321と判定された場合にはS7に進んで、前記ROM331に記憶されている表示操作ユニット321に対応する制御プログラムである制御プログラム1を読み込んだ後、該読み込んだ制御プログラム1を実行して通常処理へ移行する(S8)。
【0077】
このように本実施例では、前記MPU329が起動処理において、前記表示操作部取付け口375に取り付けられる表示操作部(ユニット)を特定し、該特定した表示操作部(ユニット)に対応する制御プログラムを自動的に読み込むことで制御切替を自動実施するようになっており、このようにすることは、これら制御切替の切替ミスによる不具合の発生を解消できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら制御プログラムの切替を、例えば前記ROM331を電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM等とし、該EEPROMに該当する制御プログラムを更新記憶することで制御プログラムの切替を実施したり、ディップスイッチ等による設定にて、制御プログラムの切替を実施するようにしても良い。
【0078】
次いで実施される通常処理について、図12に基づき説明すると、まず、Sa1にて前記動作ランプ301が点灯され、前記管理コンピュータ100との通信可能状態であることと、良好な動作状態であることが報知される。尚、この状態において、カードユニット3aである場合においては、前記カラー液晶パネル303に所定のデフォルト画面として、対応するパチンコ機2の遊技情報(台データ;図19参照)が表示される。
【0079】
次いで、Sa2へ進んで、前記カード挿入口319に会員カードまたはビジターカードの挿入が有るかの判定を実施し、該判定が否(No)である場合には、Sa24へ進んで前記紙幣挿入口302或いは硬貨投入口303より貨幣の投入が有るかの判定を実施し、該判定が否(No)である場合には、Sa34へ進んで前記管理コンピュータ100よりの終了処理移行指示の受信が有るかの判定を実施し、該判定が否(No)である場合には、前記Sa2へ戻ることで、カードの挿入並びに貨幣の投入とともに管理コンピュータ100よりの終了処理移行指示の受信の検出を実施している。
【0080】
尚、前記カード挿入口319に会員カード或いはビジターカードが挿入された場合には、カードユニット3aの場合においてのみ、前記表示操作ユニット321に対してカード挿入中信号が出力されることで、図18に示すメニュー画面が前記カラー液晶パネル303に表示されて、テレビ機能を利用できるようになる。
【0081】
前記紙幣挿入口302或いは硬貨投入口303に貨幣の投入があった場合には前記Sa24にて検出されてSa25へ進んで前記カードリーダライタ327に会員カードまたはビジターカードが挿入中であるかの判定を実施し、該判定において何らかの理由でカードが挿入中ではない場合には受付けた現金を返却し(Sa26)、前記Sa2へ戻り、カードが挿入中である場合には、後述するSa29へ移行して入金処理を実施する。
【0082】
また、管理コンピュータ100よりの終了処理移行指示の受信があった場合には、該受信が前記Sa34にて検出されて前記終了処理へ移行する。
【0083】
前記カード挿入口319に会員カードまたはビジターカードの挿入が有った場合は、該カード挿入が前記Sa2にて検出されてSa37へ進み、挿入中カード残度数が残存するか否かの判定を実施して、該判定において残度数が残存する場合には、Sa38に進んで挿入されたカードを返却した後、前記Sa2へ戻り、前記判定において残度数が残存しない場合にはSa3へ進み、該挿入中のカードを回収した後、新規のカードの取り込みを実施して(Sa4)、該カードに記録されている記録情報(会員カードの場合には磁気ストライプに記録されている会員IDも含む)を読み取り、該読み出したデータを前記RAM330の読み出しデータ記憶領域に一時記憶する(Sa5)。
【0084】
次いで、これら一時記憶された読み出しデータから、カードIDと残度数データを特定し、更に挿入されたカードが会員カードである場合には会員IDを特定し、カードIDをカードIDデータ記憶領域に、残度数データを度数データ記憶領域に、会員IDデータを会員ID記憶領域にそれぞれ記憶し、これら各記憶領域に登録したカードIDと残度数データと使用許諾要求とを前記管理コンピュータ100へ送信する(Sa6)。
【0085】
管理コンピュータ100は、このカードIDと残度数データと使用許諾要求との受信に基づき、まず、カードID中の前記使用可能店舗コードが当該遊技場の店舗コードに一致するか否かの判定によって、受付けたカードが当該遊技場にて使用できるカードであるか、つまりはハウスカードであるかを判定するとともに、使用可能店舗コードが当該遊技場の店舗コードに一致する場合においては、該使用可能店舗コードの下位のシリアル番号に合致するカードIDが登録されている(存在する)か否かを判定する。
【0086】
該カードIDの判定において登録されている(存在する)と判定した場合においては、該カードIDに対応付けて記憶されている使用不可フラグに「1;使用不可」が登録されていないかを確認するとともに、該カードIDが不正カードデータベースに登録されていないかを確認し、これらの確認において問題ない場合において、該カードIDに対応付けてカード管理データベースに記憶されている残度数データを抽出して前記受信した残度数データとの比較を実施し、前記受信した残度数データが抽出した残度数データよりも大きくない場合において、該カードを正規であると判定し、該カードの使用許諾を前記制御ユニット328へ送信する。尚、受信した残度数データが抽出した残度数データよりも小さい場合においては、オフライン時に使用された度数が存在したと判断し、該受信した残度数データに前記カード管理データベースの残度数データを更新し、受信した残度数データが抽出した残度数データよりも大きい場合には、度数エラーを前記制御ユニット328へ送信する。
【0087】
これら返信内容が使用許諾ではない場合には、Sa7の判定にてSa33へ移行し、返信されてきたエラーの内容が遊技場エラーであるか否かの判定を実施し、該判定において遊技場エラーである場合にはSa22に移行し、挿入されたカードが返却されるが、遊技場エラー以外のエラー(カードIDエラーや度数エラー、不正カードエラー)の場合においては、受付け現金がある場合には該受付け現金を返却した後(Sa35)、Sa36へ進んで前記エラーの解除待ちとなり、該エラーの解除が為された場合においてSa2に移行することで、挿入されたカードは返却されないようになっている。
【0088】
また、返信内容が使用許諾である場合は、該使用許諾がSa7にて検出されてSa8に進み、挿入カードが会員カードであるか否かの判定を実施し、会員カードである場合にはSa9に進んで、前記遊技者データ記憶領域にその時点の対応するパチンコ機2のIN/OUT数を登録した後、Sa10へ進む。
【0089】
次いで、Sa10においては残度数が「0」であるか否かの判定を実施し、残度数が「0」である場合において、Sa11に進んで貸出無効フラグをセットした後、Sa12に進んで前記度数データ記憶領域に記憶されている残度数を前記度数表示部309並びに度数表示部17に表示した後、図13のSa13へ進む。
【0090】
該Sa13においては、貸出ボタンスイッチ16の押圧操作による貸出入力が有るか否かの判定を実施するとともに、該貸出入力がない場合にはSa14へ進んで貨幣受付けが有るかの判定を実施し、貨幣受付けがない場合にはSa15へ進んで前記プレイ選択キースイッチ316或いはプレイ選択ボタンスイッチ326の操作があるかの判定を実施し、該判定においてプレイ選択キースイッチ316或いはプレイ選択ボタンスイッチ326の操作がない場合にはSa16へ進んで前記返却ボタンスイッチ15の操作に基づく返却入力が有るかの判定を実施し、返却入力が無い場合においては前記Sa13に戻ることで、前記Sa13〜Sa16において、貸出操作或いは貨幣受付け、プレイ選択キースイッチ316或いはプレイ選択ボタンスイッチ326の操作、返却操作のいずれかが実施されたかを検出するようになっている。
【0091】
この段階において、遊技者が前記貸出ボタンスイッチ16の押圧操作した場合においては、該貸出操作が前記Sa13にて検出されてSa27へ進み、貸出無効フラグがセットされているか、つまりは残度数が「0」かの判定を実施し、該貸出無効フラグがセットされている場合には前記Sa2へ戻り、貸出無効フラグがセットされていない場合には、Sa28へ進んで図17に示す貸与処理へ移行する。
【0092】
また、前記Sa13〜Sa16の段階において、貨幣受付けが有った場合には、該貨幣受付けが前記Sa14にて検出されて、Sa28へ進んで図15に示す入金処理へ移行する。
【0093】
また、前記Sa13〜Sa16の段階において、プレイ選択キースイッチ316或いはプレイ選択ボタンスイッチ326の操作がなされた場合には、該操作が前記Sa15にて検出されてSa30へ進み、該Sa30において受付けているカードが会員カードであるか否かの判定を実施して、該カードが会員カードである場合にはSa32へ進んで図16に示す再プレイ処理へ移行し、前記Sa30の判定において受付けているカードがビジターカードである場合にはSa31へ進んで操作無効とし、前記Sa13へ戻る。
【0094】
また、前記Sa13〜Sa16の段階において、前記返却ボタンスイッチ15の操作がなされた場合には、該返却操作が前記Sa16にて検出されてSa17へ進み、該カードの残度数と使用度数、入金度数、並びに該カードの度数使用と入金の履歴データとをカードIDと装置IDとともに前記管理コンピュータ100へ更新情報として送信し、該管理コンピュータ100から更新完了の返信に基づきSa18へ進み、前記度数データ記憶領域に記憶されている残度数を受付けているカードに更新記録する。尚、前記更新情報を受信した管理コンピュータ100は、受信した更新情報のカードIDに該当する登録レコードをカード管理データベース(DB)から抽出して、前記更新情報に基づいて残存度数、発行入金度数、使用度数を更新登録する。
【0095】
次いで、Sa19に進んで受付けているカードが会員カードであるかの判定を実施して、会員カードである場合には、Sa20に進んで前記カード使用履歴記憶領域に登録されている使用履歴から、該返却しようとしているカードIDに該当する使用履歴を集計し、該カードの使用度数と入金度数とを含む度数使用情報と、前記遊技者データ記憶領域に記憶されている該会員遊技者の遊技開始時の対応するパチンコ機2のIN/OUT数や該遊技者の遊技中の特賞回数、並びに前記台データ記憶領域に記憶されている該返却時点の対応するパチンコ機2の総IN/OUT数とを含む遊技情報とを、前記会員ID記憶領域に記憶されている会員IDと装置IDとともに前記会員管理コンピュータ120へ送信し、前記遊技者データ記憶領域の登録情報を消去した後、Sa22へ進んで該会員カードを返却し、Sa24へ進んで前記度数データ記憶領域、使用度数記憶領域並びに入金データ記憶領域の各記憶データを初期化(リセット)するとともに、カードユニット3aの場合には、前記表示操作ユニット321に対してカード未挿入の信号を出力する。
【0096】
また、前記Sa19における判定において、返却しようとしているカードがビジターカードである場合にはSa21へ進んで、貸出無効フラグが有るか、つまりは残度数が「0」かの判定を実施し、残度数が残存する場合にはSa22へ進んで返却を実施するが、残度数が残存しない場合にはSa22へ進まずにSa24へ進んで前記度数データ記憶領域、使用度数記憶領域並びに入金データ記憶領域の各記憶データを初期化(リセット)した後にSa2へ戻ることで、残度数が「0」のビジターカードがカードリーダライタ327内に残存することとなり、自身または他の遊技者が該残存しているビジターカードに入金を実施して遊技を実施できるようになっている。尚、これら残度数が「0」のビジターカードがカードリーダライタ327内に残存している場合には、前記表示操作ユニット321対してカード未挿入の信号が出力されることで、テレビ機能が使用不可とされる。
【0097】
次いで、本発明の貸出処理であるSa28の貸与処理について、図14のフロー並びに図17に基づき説明すると、前記制御ユニット328は、前記パチンコ機2より出力されるPRDYのHIGH/LOWを判定し(Sb1)、PRDYがHIGHである場合には、所定のエラー処理を実施し(Sb17)、貸与処理を終了する。
【0098】
また、前記Sb1において前記PRDYがLOWである場合には、BRDYをLOWに切替えた後(Sb2)、BRQをLOWとして(Sb3)、パチンコ機2からのEXSのHIGHの検出待ちの状態となり(Sb4)、該EXSのLOWの検出に基づきBRQをHIGHに切替え(Sb5)、EXSのHIGHの検出待ちの状態となる(Sb6)。
【0099】
次いで、パチンコ機2における1度分の払出が完了され、EXSのHIGHを検出すると、MPU329は前記度数データ記憶領域に記憶されている度数を1度減算更新し(Sb7)、度数表示部17,309の度数を減算した度数に表示更新し(Sb8)、BRQの回数をカウントし(Sb9)、該カウントしたBRQの回数と貸出単位変更ボタン306にて設定されている貸出単位回数(本実施例ではデフォルトでは1回の貸与処理で5度分の貸与処理が実施されるので、デフォルトであれば5回)とを比較する(Sb10)。
【0100】
このSb10の比較において前記カウントしたBRQの回数と貸出単位回数とが一致しない場合には、再びSb3〜Sb10の処理を実施するようになっており、Sb10の比較において前記カウントしたBRQの回数と貸出単位回数とが一致した場合には、BRDYをHIGHとし(Sb11)、前記にて減算した度数(使用度数)とカードIDと前記リアルタイムクロック(RTC)333より出力されるその時点の時刻とから成る使用履歴を前記カード使用履歴記憶領域に登録する(Sb12)。
【0101】
次いで、前記度数データ記憶領域に記憶されている度数が「0」であるか否かを判別し(Sb13)、該判別において前記度数が「0」である場合には貸出無効フラグをセットした後(Sb14)、受付けているカードが会員カードである場合には、貸与処理を終了して前記Sa13へ戻り、受付けているカードがビジターカードである場合にはSb16へ進んで(Sb15)、前記返却時におけるSa17の処理と同様に、カードの残度数「0」と入金度数、並びに該カードの度数使用と入金の履歴データとをカードIDと装置IDとともに前記管理コンピュータ100へ更新情報として送信し、該管理コンピュータ100においては、該カードの残度数「0」の受信に基づき、前記カード管理データベースの該カードに対応する残存度数並びに入金度数並びに使用度数を「0」に更新した後、送信元の制御ユニット328に対して更新完了を返信する。この返信に基づき制御ユニット328は貸与処理を終了して前記Sa13へ戻るようになっており、受付けカードがビジターカードである場合においては、その残度数が「0」となった場合において、該カードの度数使用や入金の履歴等の情報が前記管理コンピュータ100に送信されるようになっている。
【0102】
次いで、図13における前記Sa29の入金処理について図15に示すフロー図に基づき説明すると、まず紙幣識別ユニット322により受付けた紙幣を識別し(Sc1)、これに基づき識別結果を判定する(Sc2)。
【0103】
該判定において識別結果が正常ではない場合には、受付けた紙幣を返却し(Sc12)、入金処理を終了して前記Sa13へ戻る。
【0104】
また、前記Sc2における識別結果が正常である場合には、貸出無効フラグがセットされているかを判定し(Sc3)、貸出無効フラグがセットされている場合においてはSc4へ進んで貸出無効フラグをクリアした後Sc6へ進み、貸出無効フラグがセットされていない場合には、Sc5へ進んで、前記度数データ記憶領域に記憶されている残度数が入金可能な所定度数以下(本実施例では10度数以下)であるかの判定を実施して、該判定において11度数以上の残度数が残存する場合には、前記受付けた貨幣を返却し(Sc12)、入金処理を終了して前記Sa13へ戻る。
【0105】
また、前記Sc5の判定において、前記度数データ記憶領域に記憶されている残度数が10度数以下である場合にはSc6へ進んで、前記識別した紙幣の金額に相当する度数を加算度数としてセットし、該セットした加算度数を前記度数表示部17,309に表示する(Sc7)。
【0106】
次いで、制御ユニット328はこれらセットした加算度数を前記度数データ記憶領域の残度数に加算更新するとともに(Sc8)、該加算した加算度数(入金度数)を前記入金データ記憶領域に記憶されている入金度数に加算更新し(Sc9)、更に、前記カード使用履歴記憶領域に、前記にて加算した加算度数(入金度数)とカードIDと前記リアルタイムクロック(RTC)333より出力されるその時点の時刻とから成る入金履歴を登録し(Sc10)、前記加算更新された度数データ記憶領域の新たな度数を前記度数表示部17,309に更新表示し(Sc11)、処理を終了して前記Sa13へ戻る。
【0107】
次いで、前記図13におけるSa32の再プレイ処理について、図16のフロー図並びに図17を用いて説明すると、まず再プレイ処理においては、会員カードの挿入時において、前記磁気ストライプより読み出されて前記会員ID記憶領域に記憶されている会員IDデータを前記会員管理コンピュータ120へ、装置ID並び判定要求とともに送信する(Sd1)。
【0108】
該判定要求を受信に基づき会員管理コンピュータ120は、受信した会員IDに該当する登録が会員情報テーブルに存在するかを判定し(正否判定)、存在する場合には正規の会員カードと判定して該会員情報テーブルに受信した会員IDに対応付けて登録されている貯蓄玉数と暗証番号とを抽出し、該貯蓄玉数に該当する再プレイ回数、具体的には、本実施例では1回の再プレイ操作において500円分に相当する125球の返却を実施するのに、貯玉の使用手数料13球を含めて138球の貯玉が必要としていることから、例えば940球の貯玉があれば、該940球を138にて除した値の整数値、すなわち6回を再プレイ回数として算出し、該再プレイ回数と暗証番号並びに会員IDの登録が有った旨の判定結果を返信する。尚、再プレイ回数が「0」となった場合には、その旨を報知した後、Sa13に戻って再プレイ処理が終了される。
【0109】
該返信を受けて前記制御ユニット328は、受信した暗証番号並びに再プレイ回数を前記暗証番号記憶領域並びに再プレイ回数記憶領域に記憶するとともに(Sd2)、返信されてきた判定結果の判定を実施する(Sd3)。
【0110】
該判定結果の判定において、判定結果が会員IDの登録が無かった旨の返信であった場合にはSd26において会員IDがエラーである旨を遊技者に対して報知した後にSa13へ戻り、判定結果が会員IDの登録があった旨の正常認証である場合にはSd4へ進み、暗証番号の入力回数変数Nに初期値「0」をセットした後、Sd5へ進む。
【0111】
該Sd5においては、カードユニット3aの場合には表示操作ユニット321に対して、暗証番号受付指示を出力することで、前記カラー液晶パネル303上にテンキーが表示されて、暗証番号の入力受付けが実施される。
【0112】
また、カードユニット3bの場合には、表示操作パネル370に対して、暗証番号受付指示に対応する暗証番号を入力を促す所定表示の表示指示(本実施例では「−−−−」の表示)を出力することで、前記7セグメント液晶パネル308に所定表示である「−−−−」の表示が表示され、前記テンキー部310にて暗証番号の入力受付けが実施される。
【0113】
これら入力された暗号番号は制御ユニット328へ出力されて、該受付けた暗証番号と前記暗証番号記憶領域に記憶されている暗証番号との比較を制御ユニット328が実施して(Sd6)、遊技者の本人確認を行う。
【0114】
これら双方の暗証番号が一致しない場合には、前記入力回数変数Nの値が2に達しているか、すなわち3回目の入力であるかの判定を実施し(Sd7)、Nの値が2に達している場合には再プレイ処理を終了して前記Sa13へ戻り、Nの値が2に達していない場合には、入力回数変数Nに1を加算し(Sd8)、前記Sd5の暗証番号受付けに戻る。
【0115】
また、前記双方の暗証番号が一致した場合にはSd9へ進んで、前記再プレイ回数記憶領域に記憶されている再プレイ回数を、カードユニット3aの場合には表示操作ユニット321に対して出力した後、図18に示すように、受付カードの種別である会員カードと、該再プレイ回数とが、カラー液晶パネル303による表示画面下部にバー状に表示されるようになっている。
【0116】
一方、カードユニット3bの場合には、前記再プレイ回数の表示指示が前記表示操作パネル370に出力されることで、7セグメント液晶パネル308に該再プレイ回数が表示されるようになっている。
【0117】
次いでSd10においては、前記再プレイキースイッチ315或いは再プレイボタンスイッチ325からの入力の検出(Sd10)並びに返却ボタンスイッチ15の操作検出(Sd11)を実施するようになっており、返却ボタンスイッチ15が操作された場合には該Sd11にて検出されて前記Sa17へ戻り、会員カードの度数使用や入金等の情報や使用履歴等が前記管理コンピュータ100へ送信される返却処理が実施された後、該会員カードが返却される。
【0118】
会員遊技者が再プレイのために前記再プレイキースイッチ315或いは再プレイボタンスイッチ325を操作した場合には、該操作が前記Sd10にて検出されてSd12へ進み、前記再プレイ回数記憶領域に記憶されている再プレイ回数が「0」であるかの判定を実施する。
【0119】
該判定において再プレイ回数が「0」である場合には、再プレイ処理を終了し前記Sa13へ戻り、再プレイ回数が存在する場合にはSd13へ進んでパチンコ球の払戻を実施する。
【0120】
このSd13以降の払戻処理は、基本的には前記貸与処理と同様に実施され、前記制御ユニット328は、前記パチンコ機2より出力されるPRDYのLOW/HIGHを判定し(Sd13)、PRDYがHIGHである場合には、所定のエラー処理を実施し(Sd25)、再プレイ処理を終了する。
【0121】
また、前記Sd13において前記PRDYがLOWである場合には、BRDYをLOWに切替えた後(Sd14)、BRQをLOWとして(Sd15)、パチンコ機2からのEXSのLOWの検出待ちの状態となり(Sd16)、該EXSのLOWの検出に基づきBRQをHIGHに切替え(Sd17)、EXSのHIGHの検出待ちの状態となる(Sd18)。
【0122】
次いで、パチンコ機2における1度数分に相当するパチンコ玉25個の払出が完了され、EXSのHIGHを検出すると、MPU329はBRQの回数に1を加算し(Sd19)、該カウントしたBRQの回数と予め設定されている払戻単位回数(本実施例では5度数分=125個)とを比較する(Sd20)。
【0123】
このSd20の比較において前記カウントしたBRQの回数と払戻単位回数とが一致しない場合には、再びSd15〜Sd20の処理を実施するようになっており、Sd20の比較において前記カウントしたBRQの回数と払戻単位回数とが一致した場合には、Sd21へ進んでBRDYをHIGHとする。
【0124】
該Sd21においてBRDYをHIGHとした後、会員IDと再プレイを行った旨を送信し(Sd22)、Sd23において再プレイ回数の受信待ちとなり、会員管理コンピュータ120からの更新後の再プレイ回数の受信後、Sd24において再プレイ回数を更新して、Sd9において該更新後の再プレイ回数が、前記カラー液晶パネル303或いは7セグメント液晶パネル308に表示される。
【0125】
次いで、これらカード挿入中(度数「0」のビジターカードの挿入中を除く)において、カードユニット3aにて利用可能となるテレビ機能について説明すると、前述のように、カードリーダライタ327に受付中のカードが会員カード或いは残度数が存在するビジターカードである場合において、遊技者が前記メニュー選択キースイッチ317を選択することにより、前記カラー液晶パネル303には、図18に示すように、メニュー画面が表示される。
【0126】
尚、このメニュー画面は、前記カード挿入口319に会員カード或いは残度数が存在するビジターカードを挿入した場合には、前記制御ユニット328から表示操作ユニット321へカード受付信号が出力されることで、前記メニュー選択キースイッチ317を操作することなく自動的に表示される。
【0127】
このメニュー画面上には、図18に示すように、カードの挿入以前に表示されていた台データを表示させる場合に選択する「台データ」の選択項目と、テレビ画像を表示させるための「テレビ」の選択項目とが設けられており、遊技者は所望する項目を選択できるようになっている。
【0128】
まず、「台データ」の選択項目を選択した場合には、該選択を前記MPU343が検知して、前記制御ユニット328に対し、前記台データ記憶領域に記憶されている台データの出力依頼を出力して台データを入手して、図19に示すように表示するようになっている。
【0129】
以上、本実施例の遊技用装置によれば、前記表示操作取付け部である表示操作部取付け口375には、前記第1表示操作部である表示操作パネル370或いは前記第2表示操作部である表示操作ユニット321のいずれも取付けることが可能であり、前記制御部である制御ユニット328のMPU329は、該制御部であるMPU329が行う制御処理を前記表示操作部取付け口375に取付けられた前記第1表示操作部である表示操作パネル370に対応する制御プログラム2或いは前記第2表示操作部である表示操作ユニット321に対応する制御プログラム1を切り替えて読み込むことにより、前記第1表示操作部である表示操作パネル370並びに前記第2表示操作部である表示操作ユニット321以外の部分を共通して使用できるようになるため、遊技場側の要望に合致した前記第1表示操作部である表示操作パネル370を備える遊技用装置としてのカードユニット3b、或いは前記第2表示操作部である表示操作ユニット321を備える遊技用装置としてのカードユニット3aをより短期間に製造でき、且つその製造コストを抑えることができるばかりか、既にカードユニット3a又はカードユニット3bを導入している遊技場の場合にあっては、前記第2表示操作部である表示操作ユニット321並びに前記1表示操作部である表示操作パネル370を交換することでカードユニット3b又はカードユニット3aへの変更を容易に実施でき、これら異なる仕様の遊技用装置であるカードユニット3a,3bの設備導入に伴う負担を著しく低減できる。
【0130】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、少なくとも遊技者を特定可能な遊技者特定情報(会員ID)が記録された遊技者特定記録媒体(会員カード)の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理部(カードリーダライタ327)と、前記遊技者特定記録媒体(会員カード)に関する情報を管理する管理装置(管理コンピュータ100)と各種情報の送受信を行うための通信部(334)と、前記記録媒体処理部(カードリーダライタ327)および前記通信部(334)を含む遊技用装置(カードユニット3a,3b)の動作制御を行う制御部(制御ユニット328)と、を、少なくとも筐体内に有し、遊技機(カードリーダ式パチンコ機2)に対応して設けられる遊技用装置(カードユニット3a,3b)であって、前記筐体の前面側には、異なる仕様に対応する第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは第2表示操作部(表示操作ユニット321)のいずれかを取付けるための表示操作取付け部(表示操作部取付け口375)が設けられるとともに、前記表示操作取付け部(表示操作部取付け口375)に取付けられる第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは第2表示操作部(表示操作ユニット321)を前記制御部(制御ユニット328)に電気的に接続するための接続部(中継基板324)と、を有し、前記第1表示操作部(表示操作パネル370)は、操作者により操作される第1操作部(テンキー部310、再プレイボタンスイッチ325、プレイ選択ボタンスイッチ326)と、少なくとも該第1操作部(テンキー部310、再プレイボタンスイッチ325、プレイ選択ボタンスイッチ326)の操作に応じた文字情報を表示する文字情報表示部(7セグメント液晶パネル308)と、前記接続部(中継基板324)を介して前記制御部(制御ユニット328)から出力される信号に基づく文字情報(再プレイ回数)を前記文字情報表示部(7セグメント液晶パネル308)に表示させる文字表示制御部(表示ドライバ323)と、を備え、前記第1操作部(テンキー部310、再プレイボタンスイッチ325、プレイ選択ボタンスイッチ326)における操作に該当する信号を、前記接続部(中継基板324)を介して前記制御部(制御ユニット328)に出力し、前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)は、操作者により操作される第2操作部(透明タッチパネル314、再プレイキースイッチ315、プレイ選択キースイッチスイッチ316、メニュー選択キースイッチ317)と、少なくとも該第2操作部(透明タッチパネル314、再プレイキースイッチ315、プレイ選択キースイッチスイッチ316、メニュー選択キースイッチ317)の操作に応じた文字情報を含む画像を表示する画像表示部(カラー液晶パネル303)と、前記接続部(中継基板324)を介して前記制御部(制御ユニット328)から出力される信号に基づく画像情報を前記画像表示部(カラー液晶パネル303)に表示させる画像表示制御部(透明タッチパネルドライバ345)と、を備え、前記第2操作部(透明タッチパネル314、再プレイキースイッチ315、プレイ選択キースイッチスイッチ316、メニュー選択キースイッチ317)における操作に該当する信号を、前記接続部(中継基板324)を介して前記制御部(制御ユニット328)に出力し、前記制御部(制御ユニット328)は、該制御部(制御ユニット328のMPU329)が行う制御処理を、前記表示操作取付け部(表示操作部取付け口375)に取り付けられた第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは第2表示操作部(表示操作ユニット321)に対応した制御処理(制御プログラム1または制御プログラム2)に切り替える制御切替を実施する。
【0131】
本発明の請求項2は、前記表示操作取付け部(表示操作部取付け口375)に取り付けられた前記第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)を取外し不能に固定する固定手段(カバー部材313,318)を備える。
【0132】
本発明の請求項3は、前記固定手段(カバー部材313,318)は、筐体最全面に取り付けられるカバー部材313,318により形成されている。
【0133】
本発明の請求項4は、前記第1表示操作部(表示操作パネル370)並びに前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)は、前記第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)のいずれであるかを識別可能な識別情報(識別符号)を出力するように構成され、前記制御部(制御ユニット328)は、前記接続部(中継基板324)に接続された前記第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)から出力される識別情報(識別符号)に基づいて接続された表示操作部が前記第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)のいずれであるかを識別し、該識別した表示操作部に対応する制御処理への制御切替(制御プログラム1または制御プログラム2の読み込み)を実施する。
【0134】
本発明の請求項5は、前記遊技者特定記録媒体(会員カード)の記録情報に基づき、遊技に使用可能とされた遊技用価値(度数)の大きさを特定するための遊技用価値特定手段(カードリーダライタ327、制御ユニット328)と、遊技者に貸与される遊技媒体(パチンコ球)を対応する遊技機(カードリーダ式パチンコ機2)から払い出させるための遊技機接続部(I/Oポート332c)と、を有し、前記制御部(制御ユニット328)が実施する制御処理は、前記遊技用価値特定手段(カードリーダライタ327、制御ユニット328)にて特定された大きさの遊技用価値(度数)を上限とする遊技用価値(度数)の大きさが相当する遊技媒体(パチンコ球)を、前記遊技機接続部(I/Oポート332c)を介して対応する遊技機(カードリーダ式パチンコ機2)から払い出させる貸与処理(貸出処理)を含む。
【0135】
本発明の請求項6は、前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)の第2操作部(透明タッチパネル314)が、前記画像表示部(カラー液晶パネル303)上に形成された透明タッチパネル314にて形成されており、前記画像表示制御部(透明タッチパネルドライバ345)は、前記画像表示部(カラー液晶パネル303)の表示画面に操作部画像を表示させるとともに、前記透明タッチパネル314上における操作位置が対応する操作部画像上の操作内容に応じた信号を前記接続部(中継基板324)を介して前記制御部(制御ユニット328)に出力する。
【0136】
本発明の請求項7は、貨幣を受付けて該受付け貨幣の識別を行う貨幣識別部(紙幣識別ユニット322)を備え、前記制御部(制御ユニット328)が実施する制御処理は、前記貨幣識別部(紙幣識別ユニット322)にて識別された貨幣価値の大きさの範囲内における所定額が相当する大きさの遊技用価値(度数)を、前記記録媒体処理部(カードリーダライタ327)に受付けている遊技者特定記録媒体(会員カード)の記録情報より特定される遊技用価値(度数)に対して加算更新する加算更新処理(入金処理)を含む。
【0137】
本発明の請求項8は、前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)は、テレビ画像受信手段(テレビチューナーユニット344)と該テレビ画像受信手段(テレビチューナーユニット344)にテレビ電波を入力するためのテレビ電波入力部(同軸コネクタ361)を備え、前記接続部(中継基板324)には前記テレビ電波入力部へテレビ電波を伝送するテレビ電波接続部(同軸コネクタ351)を含む。
【0138】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0139】
例えば、前記実施例のカードユニット3aでは、テレビチューナーユニット344を設けることで、テレビ映像を前記カラー液晶パネル303に表示するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらテレビ映像の表示機能を有しない構成としても良い。
【0140】
また、前記実施例のカードユニット3aでは、前記カラー液晶パネル303には、対応するパチンコ機2に関する遊技情報である台データを表示するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらパチンコ機2に関する情報として、該パチンコ機2の遊技方法等の説明等を表示するようにしても良いし、更には、これら台データ等のパチンコ機2に関する情報を表示しない構成としても良い。
【0141】
また、前記実施例では実施していないが、前記LAN上にインターネット網への接続ゲート機器を設けるとともに、前記表示操作ユニット321にインターネット接続機能を付与して、該表示操作ユニット321を前記LANに接続することで、該表示操作ユニット321にてインターネット網上の各種コンテンツを表示できるようにすること等は任意とされる。
【0142】
また、前記実施例のカードユニット3aでは、テレビ映像の聴取を会員カードの挿入中或いは残度数が存在するビジターカードの挿入中においてのみ利用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの機能を常時利用できる形態としても良い。
【0143】
また、前記実施例においては、使用可能店舗コードがカードIDに含まれる構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら使用可能店舗コードとカードIDとを個別に記録するようにしても良い。
【0144】
また、前記実施例の遊技用システムでは、管理コンピュータ100並びに会員管理コンピュータ120と各カードユニット3a,3bとを有線のLANにて接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの通信形態は無線でも赤外線であっても電源ケーブルを用いたものであっても良く、双方向のデータ通信が可能なものであれば適用可能なことは言うまでもない。
【0145】
また、前記実施例では、遊技用装置として挿入された会員カードやビジターカードの度数、並びに会員カードの貯玉を使用してカードリーダ式パチンコ機2にパチンコ玉の払出(払戻)を実施させるカードユニット3a,3bを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用装置としては、これら貯玉の再プレイ機能を有しないもの、例えば会員カードを挿入可能とされた呼び出しランプ等や、各種遊技情報を表示可能な表示部を備える情報表示装置等であっても良い。
【0146】
また、前記実施例では、カードユニット3a,3bが遊技用価値を用いた前記貸出処理を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貸出処理の機能を有しないものとしても良い。
【0147】
また、前記実施例のカードユニット3a,3bでは、会員カードにより特定される貯蓄玉数を再プレイに使用する際に、暗証番号の入力を受付けて本人確認を実施するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、暗証番号を受付けずに貯蓄玉数を再プレイに使用できるようにしても良い。
【0148】
また、前記実施例のカードユニット3a,3bでは、1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣、を受付け、会員カード並びにビジターカードへの追加入金処理が実施できるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、100円硬貨、500円硬貨を受け付けてこれら追加入金処理や発行貸与処理ができるようになっていても良いし、1回の追加入金処理において複数の貨幣を受付けて追加入金できるようにしてもよいし、単一金種の硬貨または紙幣を受付けて追加入金処理や発行貸与処理ができるようになっていても良い。更には、これら追加入金機能を有しない構成としても良い。
【0149】
また、前記実施例では実施していないが、前記カードユニット3a,3bに新規のビジターカードの発行機能を付与すること等は任意とされる。
【0150】
また、前記実施例のカードユニット3a,3bでは、会員カード並びにビジターカードを受付けた際に、該これらカードの度数等の各記録情報を前記RAM330の読み出しデータ記憶領域に一時記憶し、対応する読み出しデータをカードID記憶領域や度数データ記憶領域等に記憶した情報を前記貸出処理や入金処理に基づき更新しておき、カード返却或いは残度数「0」において前記カードリーダライタ327に受付中のカードに記録するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら前記度数データ等の記憶内容に変更が生じた都度毎に、該変更データを前記カードリーダライタ327に受付中のカードに記録するようにしても良い。
【0151】
また、前記実施例では、記録媒体(会員カード、ビジターカード)として非接触型のICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカードとしても良いし、バーコード等の所定の情報記録シンボル等が読み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良い。
【0152】
また、前記実施例に用いた記録媒体(会員カード、ビジターカード)の形状はカード状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばコイン形状、円盤形状や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0153】
また、前記実施例に用いた会員カードおよびビジターカードは、所定の遊技場内においてのみ使用可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊技場において使用可能とされた共通プリペイドカードとして使用するようにしても良い。
【0154】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2において使用される遊技用価値の形態として度数や該度数に相当する金額を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用価値を所定のポイントや相当するパチンコ玉数やコイン数としても良く、その形態は任意に選択すれば良い。
【0155】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2に使用される遊技媒体としてパチンコ玉を用いているが、これら遊技媒体をコインや点数、更には後述する画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、これら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限定されるものではない。
【0156】
また前記実施例においては、前記カードユニット3a,3bのRAM330に再プレイ回数記憶領域を設け、貯蓄価値の大きさとして再プレイ回数を記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貯蓄価値の大きさの形態を貯蓄玉数とし、該貯蓄玉数を前記RAM330の所定領域に記憶するようにして、該貯蓄玉数から減算するようにしても良い。
【0157】
また、前記実施例では、貯蓄価値の形態としては遊技媒体として遊技球を用いているために貯蓄玉数としているが、使用される遊技機がスロットマシン等でコインを用いている場合には貯コインとしたり、さらには、これら遊技媒体にかかわらずポイント形態としても良い。
【0158】
また、前記実施例では、文字情報表示部として7セグメント液晶パネル308を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら文字情報表示部としては、文字情報を表示可能なものであれば良く、例えば7セグメントLEDモジュール等を使用しても良い。
【0159】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
(a)請求項1の発明によれば、前記表示操作取付け部には、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれも取付けることが可能であり、前記制御部は、該制御部が行う制御処理を前記表示操作取付け部に取付けられた前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部に対応する制御処理に切り替えることにより、前記第1表示操作部並びに前記第2表示操作部以外の部分を共通して使用できるようになるため、遊技場側の要望に合致した前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部を備える遊技用装置をより短期間に製造でき、且つその製造コストを抑えることができるばかりか、既に前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部を備える遊技用装置を導入している遊技場の場合にあっては、前記第2表示操作部或いは第1表示操作部を備える遊技用装置への変更を容易に実施でき、これら異なる仕様の遊技用装置の設備導入に伴う負担を著しく低減できる。
【0160】
(b)請求項2の発明によれば、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作が容易に取り外されて持ち去られてしまうことを防止できる。
【0161】
(c)請求項3の発明によれば、カバー部材にて前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部の取外しを不能とすることで、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部周囲の意匠性を向上できる。
【0162】
(d)請求項4の発明によれば、前記制御部が、前記識別情報に基づいて前記接続部に接続された前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部に対応する制御処理への制御切替を自動的に実施するので、切替ミスによる不具合の発生を解消できる。
【0163】
(e)請求項5の発明によれば、前記貸与処理を行うための装置を個別に設ける必要がなく、該貸与処理を行うための装置の導入負担を軽減できるとともに、これら貸与処理を行うための装置のスペースも省くことができる。
【0164】
(f)請求項6の発明によれば、前記第2操作部を透明タッチパネルにて形成することで、操作キー群を前記第2表示操作部に個別に設ける必要がなく、前記画像表示部の大きさを大きなものにできる。
【0165】
(f)請求項7の発明によれば、遊技者は遊技用装置において、前記価値加算を実施を受けることができることから該価値加算にて離席等が生じることを回避でき、よって、これら離席による遊技機の稼働率の低下を防止できる。
【0166】
(f)請求項8の発明によれば、第2表示操作部においては、テレビ映像も聴取することができるようになり、該第2表示操作部を備える遊技用装置の価値を向上できるばかりか、前記テレビ画像受信手段を前記第2表示操作部に有することで、これらテレビ画像受信手段が第1操作表示部の仕様において無駄となってしまうことも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における遊技用システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例において用いたパチンコ機並びにカードユニット3aの正面図である。
【図3】本発明の実施例において用いたパチンコ機並びにカードユニット3bの正面図である。
【図4】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部を示す上面図である。
【図5】本発明の実施例に用いたカードリーダライタの構成を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例におけるカードユニット3aの側面図である。
【図7】本発明の実施例におけるカードユニット3bの側面図である。
【図8】本発明の実施例におけるカードユニットの表示操作部取付け口の構造並びに装着状況を示す図である。
【図9】本発明の実施例におけるカードユニット並びにパチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施例のカードユニットにおけるメモリ構成を示すメモリマップである。
【図11】本発明の実施例におけるカードユニットの起動処理を示すフロー図である。
【図12】本発明の実施例におけるカードユニットの通常処理を示すフロー図である。
【図13】本発明の実施例におけるカードユニットの通常処理を示すフロー図である。
【図14】本発明の実施例におけるカードユニットの貸与処理を示すフロー図である。
【図15】本発明の実施例におけるカードユニットの入金処理を示すフロー図である。
【図16】本発明の実施例におけるカードユニットの再プレイ処理を示すフロー図である。
【図17】本発明の実施例におけるパチンコ機の賞球制御基板とカードユニットから出力される各信号の出力状況を示すタイミングチャートである。
【図18】本発明の実施例のカードユニットの表示モジュールに表示されるメニュー画面を示す図である。
【図19】本発明の実施例のカードユニットの表示モジュールに表示される台データ画面を示す図である。
【符号の説明】
2 カードリーダ式パチンコ機
3a カードユニット
3b カードユニット
4 呼出ランプ(外部機器)
5 分配器
6 中継器
7 ハブ
8 通信ケーブル
9 信号ケーブル
11 通信回線網
12 管理サーバ
14 操作部
15 返却ボタンスイッチ
16 貸出ボタンスイッチスイッチ
17 度数表示部
18 操作基板
24 補給球計数器
26 アウト球計数器
31 ユニットホルダ
31’ スライドレール
40 カード回収路
100 管理コンピュータ
120 会員管理コンピュータ
202 ガラス扉枠
203 打球供給皿
204 余剰玉受皿
205 打球操作ハンドル(操作ノブ)
206 遊技盤
207 遊技領域
209 可変表示部
210 可変表示装置
211 通過ゲート
214 始動入賞口
215 可動片
216 可変入賞球装置
220 開閉板
224 入賞口
226 アウト口
298 情報出力部
231 遊技制御基板
235 ランプ制御基板
237 賞球制御基板
270 音声制御基板
280 表示制御基板
291 発射制御基板
297 玉払出装置
298 情報出力部
301 動作ランプ
302 紙幣挿入口
303 カラー液晶パネル
305 変更可能ランプ
306 貸出単位変更ボタン
307 貸出単位表示部
308 7セグメント液晶パネル
309 度数表示部
310 テンキー部
311 方向指示ランプ
312 挿入中ランプ
313 カバー部材
314 透明タッチパネル
315 メニュー選択キースイッチ
316 プレイ選択キースイッチ
317 再プレイキースイッチ
318 カバー部材
319 カード挿入口
320 操作基板
321 表示操作ユニット
322 紙幣識別ユニット
323 表示ドライバ
324 インターネット接続用基板
325 再プレイボタンスイッチ
326 プレイ選択ボタンスイッチ
327 カードリーダライタ
328 制御ユニット
329 MPU
330 RAM
331 ROM
332a I/Oポート
332b I/Oポート
332c I/Oポート
332d I/Oポート
332e 接続ポート
333 リアルタイムクロック(RTC)
334 通信部
336 データ入出力部
337 スピーカ
338 挿通孔
338’ 係止孔
340 通信部
341 ROM
342 RAM
343 マイクロプロセッサ(MPU)
344 テレビチューナーユニット
345 透明タッチパネルドライバ
350 ユニット基板
351 同軸コネクタ
352 接続端子部
359 接続コネクタ
360 同軸ケーブル接続部
361 同軸コネクタ
362 ボードコネクタ
363 接続コネクタ
364 接続コネクタ
365 接続ケーブル
370 表示操作パネル
371 位置決め突起
372 装着孔
373 係止爪
375 表示操作部取付け口
376 係合溝
377 位置決め片
378 係止爪
386 駆動モータ
387 搬送ローラ
388 搬送ローラ
389 ソレノイド
390 通信ヘッド
391 搬送ベルト
393 駆動モータ
397 挿入センサ
398 ガイドレール
399 読み取りヘッド
【発明の属する技術の分野】
本発明は、遊技場等に設置される遊技機に対応して設けられ、会員カード等の遊技者特定記録媒体を受付けて、該遊技者特定記録媒体による種々のサービスを提供するための遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において会員カード等の遊技者特定記録媒体による種々のサービスを提供するための遊技用装置としては、例えば会員カードを所持する会員遊技者にポイント等を付与したり、該ポイントを使用しての無制限の特典を遊技者に与えるものや、遊技により獲得した遊技媒体を貯蓄価値として貯蓄し、再度遊技に使用できるようにする再プレイサンド等の装置がある。
【0003】
これら遊技用装置においては、前記ポイントの使用や貯蓄価値の使用等に際して入力される暗証番号等の入力を行うためのテンキー部と、該会員遊技者が所有するポイント数や貯蓄価値の大きさを数字表示するデータ表示部とを備えるテンキー、データ装着部を有するものや(特許文献−1参照)、前記データ表示部を画像等を表示可能なドットマトリックス型のディスプレイとして、より多くの情報、例えばCM等の映像や画像を表示できるようにしたものがある(特許文献−2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平 −215852号公報 (第1−2頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002 −123651号公報 (第4−5頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これら前記したように、従来のこれら遊技者特定記録媒体を使用できる遊技用装置にあっては、遊技場側の要望として、表示性能等にこだわらずにポイントの使用や再プレイを最低限実施できるものであれば良いというニーズもある一方、前記CM等の映像や画像や遊技情報等のように、より多くの情報を表示できるものにしたいという場合もあることから、これら遊技場側の要望に対応するために、これら各要望に即した仕様の遊技用装置を個別に開発、製造しているために、遊技用装置の製造に長い時間を要するばかりか、製造コストも高いという問題があった。また、例えば、前記の特許文献−1に例示するような表示性能等にこだわらずにポイントの使用や再プレイを最低限実施できるものを導入している遊技場が、前記特許文献−2に示すようなより多くの情報を表示可能なものに変更したい場合においては、全ての遊技用装置を新たに導入し直す必要があり、これら設備導入に伴う負担が非常に大きくなってしまうという問題もあった。
【0006】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、遊技場側の要望に合致した遊技用装置を、より短期間に製造でき、且つその製造コストを抑えることができるばかりか、既に仕様の異なる遊技用装置を導入している遊技場の場合にあっては、異なる仕様の遊技用装置の設備導入に伴う負担を著しく低減できる遊技用装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用装置は、少なくとも遊技者を特定可能な遊技者特定情報が記録された遊技者特定記録媒体の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理部と、
前記遊技者特定記録媒体に関する情報を管理する管理装置と各種情報の送受信を行うための通信部と、
前記記録媒体処理部および前記通信部を含む遊技用装置の動作制御を行う制御部と、
を、少なくとも筐体内に有し、遊技機に対応して設けられる遊技用装置であって、
前記筐体の前面側には、異なる仕様に対応する第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれかを取付けるための表示操作取付け部が設けられるとともに、前記表示操作取付け部に取付けられる第1表示操作部或いは第2表示操作部を前記制御部に電気的に接続するための接続部と、を有し、
前記第1表示操作部は、操作者により操作される第1操作部と、少なくとも該第1操作部の操作に応じた文字情報を表示する文字情報表示部と、前記接続部を介して前記制御部から出力される信号に基づく文字情報を前記文字情報表示部に表示させる文字表示制御部と、を備え、前記第1操作部における操作に該当する信号を、前記接続部を介して前記制御部に出力し、
前記第2表示操作部は、操作者により操作される第2操作部と、少なくとも該第2操作部の操作に応じた文字情報を含む画像を表示する画像表示部と、前記接続部を介して前記制御部から出力される信号に基づく画像情報を前記画像表示部に表示させる画像表示制御部と、を備え、前記第2操作部における操作に該当する信号を、前記接続部を介して前記制御部に出力し、
前記制御部は、該制御部が行う制御処理を、前記表示操作取付け部に取り付けられた第1表示操作部或いは第2表示操作部に対応した制御処理に切り替える制御切替を実施することを特徴としている。
この特徴によれば、前記表示操作取付け部には、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれも取付けることが可能であり、前記制御部は、該制御部が行う制御処理を前記表示操作取付け部に取付けられた前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部に対応する制御処理に切り替えることにより、前記第1表示操作部並びに前記第2表示操作部以外の部分を共通して使用できるようになるため、遊技場側の要望に合致した前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部を備える遊技用装置をより短期間に製造でき、且つその製造コストを抑えることができるばかりか、既に前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部を備える遊技用装置を導入している遊技場の場合にあっては、前記第2表示操作部或いは第1表示操作部を備える遊技用装置への変更を容易に実施でき、これら異なる仕様の遊技用装置の設備導入に伴う負担を著しく低減できる。
【0008】
本発明の遊技用装置は、前記表示操作取付け部に取り付けられた前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部を取外し不能に固定する固定手段を備えることが好ましい。
このようによれば、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作が容易に取り外されて持ち去られてしまうことを防止できる。
【0009】
本発明の遊技用装置は、前記固定手段は、筐体最全面に取り付けられるカバー部材により形成されていることが好ましい。
このようにすれば、カバー部材にて前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部の取外しを不能とすることで、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部周囲の意匠性を向上できる。
【0010】
本発明の遊技用装置は、前記第1表示操作部並びに前記第2表示操作部は、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれであるかを識別可能な識別情報を出力するように構成され、前記制御部は、前記接続部に接続された前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部から出力される識別情報に基づいて接続された表示操作部が前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれであるかを識別し、該識別した表示操作部に対応する制御処理への制御切替を実施することが好ましい。
このようにすれば、前記制御部が、前記識別情報に基づいて前記接続部に接続された前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部に対応する制御処理への制御切替を自動的に実施するので、切替ミスによる不具合の発生を解消できる。
【0011】
本発明の遊技用装置は、前記遊技者特定記録媒体の記録情報に基づき、遊技に使用可能とされた遊技用価値の大きさを特定するための遊技用価値特定手段と、遊技者に貸与される遊技媒体を対応する遊技機から払い出させるための遊技機接続部と、を有し、前記制御部が実施する制御処理は、前記遊技用価値特定手段にて特定された大きさの遊技用価値を上限とする遊技用価値の大きさが相当する遊技媒体を、前記遊技機接続部を介して対応する遊技機から払い出させる貸与処理を含むことが好ましい。
このようにすれば、前記貸与処理を行うための装置を個別に設ける必要がなく、該貸与処理を行うための装置の導入負担を軽減できるとともに、これら貸与処理を行うための装置のスペースも省くことができる。
【0012】
本発明の遊技用装置は、前記第2表示操作部の第2操作部が、前記画像表示部上に形成された透明タッチパネルにて形成されており、前記画像表示制御部は、前記画像表示部の表示画面に操作部画像を表示させるとともに、前記透明タッチパネル上における操作位置が対応する操作部画像上の操作内容に応じた信号を前記接続部を介して前記制御部に出力することが好ましい。
このようにすれば、前記第2操作部を透明タッチパネルにて形成することで、操作キー群を前記第2表示操作部に個別に設ける必要がなく、前記画像表示部の大きさを大きなものにできる。
【0013】
本発明の遊技用装置は、貨幣を受付けて該受付け貨幣の識別を行う貨幣識別部を備え、前記制御部が実施する制御処理は、前記貨幣識別部にて識別された貨幣価値の大きさの範囲内における所定額が相当する大きさの遊技用価値を、前記記録媒体処理部に受付けている遊技者特定記録媒体の記録情報より特定される遊技用価値に対して加算更新する加算更新処理を含むことが好ましい。
このようにすれば、遊技者は遊技用装置において、前記価値加算を実施を受けることができることから該価値加算にて離席等が生じることを回避でき、よって、これら離席による遊技機の稼働率の低下を防止できる。
【0014】
本発明の遊技用装置は、前記第2表示操作部は、テレビ画像受信手段と該テレビ画像受信手段にテレビ電波を入力するためのテレビ電波入力部を備え、前記接続部には前記テレビ電波入力部へテレビ電波を伝送するテレビ電波接続部を含むことが好ましい。
このようにすれば、第2表示操作部においては、テレビ映像も聴取することができるようになり、該第2表示操作部を備える遊技用装置の価値を向上できるばかりか、前記テレビ画像受信手段を前記第2表示操作部に有することで、これらテレビ画像受信手段が第1操作表示部の仕様において無駄となってしまうことも無い。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、以下の実施例においては、遊技機として遊技媒体であるパチンコ玉が払い出される通常のパチンコ機を用いた例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の遊技機、例えばパチンコ玉が指触不能に封入された封入式パチンコ機や、遊技媒体としてコインやパチンコ玉を使用するスロットマシンやパチロット、更には完全クレジット式のスロットマシン等の遊技機においても適用可能である。
【0016】
(実施例)
図1は、本発明の遊技者特定記録媒体である会員カードを使用可能とされた遊技用装置としてのカードユニット3a,3bを有する本実施例の遊技用システムの構成を示す図であり、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に対応設置されるカードユニット3a,3bと、前記カードユニット3a,3bにて使用される後述の会員カード並びにビジターカードの管理等を行う前記管理コンピュータ100と、前記会員カードを所持する会員遊技者の貯玉等を管理する会員管理コンピュータ120と、から主に構成されており、前記管理コンピュータ100、会員管理コンピュータ120、カードユニット3a,3bとはハブ(HUB)7並びに中継器6並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、各ローカルIPアドレスを送信データに付与して送受信することにより、互いにデータの送受を実施できるようになっている。
【0017】
また、前記管理コンピュータ100は、通信回線11を介してカード管理会社に設置された管理サーバ12と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、カード管理会社は、該管理サーバ12にて各遊技場の会員カード並びにビジターカードによる売上や、管理コンピュータ100並びにカードユニット3a,3bのエラー状況等を把握できるようになっている。
【0018】
初めに、本実施例にて前記会員カード並びにビジターカードに用いた記録媒体について説明すると、本実施例では予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される会員カードと、会員ではないビジター遊技者が使用するビジターカードと、の2種類のICカードを用いている。
【0019】
この本実施例に用いたICカードは、その内部に種々のデータを記憶可能な不揮発性のメモリと、非接触にて該不揮発性メモリの記憶データや書き込みデータを送受信可能とするとともに、外部から動作電力を供給するためのコイルアンテナを有する非接触ICカードとされており、本実施例では、これら非接触ICカードを会員カードとビジターカードとして使用するために、会員カードの裏面には、会員ID等の会員情報を記録するための磁気ストライプが設けられていて、該磁気ストライプの有無で会員カードとビジターカードが識別できるようにしているとともに、これら磁気ストライプの記録情報である会員ID等のデータが、該会員カードの挿入時に前記カードユニット3a,3bのICカードリーダライタ327にて読み取られて、後述する貯玉の使用処理(再プレイ)において前記会員管理コンピュータ120へ送信されるようになっている。
【0020】
また、これら会員カード並びにビジターカードに搭載されているICチップの内部メモリには、各カードを個別に識別可能とするとともに、該カードが使用を許諾された遊技場(本実施例ではカード会社から会員カード並びにビジターカードを購入した遊技場)を特定可能な遊技場コードを含む固有情報としてのカードIDや、該カードに残存する遊技用価値である度数の大きさである遊技用価値情報や、各機器との相互認証を実施する際に使用される機器認証用暗号データや実際の記録データの送受信においてデータの暗号化に使用される暗号鍵データ、並びに書き換え回数データ等が記録されている。
【0021】
次いで、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機2について簡単に説明すると、該パチンコ機2は、図2並びに図3に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)205とが設けられている。
【0022】
前記操作部14の上面には、図4に示すように、前記カードユニット3a,3bにおいて前記会員カード或いはビジターカードより読み出された度数が表示される度数表示部17と、遊技の開始または前記打球供給皿203に持玉が少なくなったか或いは無くなった際に押圧操作されることで、前記度数表示部17に度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出がパチンコ機2より実施される貸出ボタンスイッチ16と、遊技の終了時にて前記カードユニット3a,3bに受付中の会員カードを返却させるための返却ボタンスイッチ15と、が設けられており、これら各部は操作部14内部に設けられている操作基板18上に実装されている。
【0023】
前記ガラス扉枠202の後方には、図2並びに図3に示すように、遊技盤206が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が設けられている。この遊技領域207の中央付近には、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置210とが設けられている。また遊技盤206には、複数の入賞口224や通過ゲート211、始動入賞口214、可変入賞球装置216が設けられているとともに、遊技領域207の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口226が形成されている。
【0024】
前記打球操作ノブ205の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて前記余剰玉受皿204に環流されるようになっている。
【0025】
また、前記遊技領域207に打ち込まれた打込玉が通過ゲート211を通過すると、可変表示装置210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
【0026】
可変表示装置210の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片215が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態となる。
【0027】
また、始動入賞口214にパチンコ玉が入賞すると、可変表示部209において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左、中、右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置216に設けられた開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置216の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
【0028】
また、前記可変表示部209で可変表示された左、中、右の特別図柄が所定の確率変動図柄での種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常の確率状態よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当りの発生に伴って該発生が外部に出力される。
【0029】
次いで、本実施例のパチンコ機2の構成を図9に基づいて説明すると、該パチンコ機2には、前記可変表示部209の表示制御を行う表示制御基板280と、図示しない玉タンクに供給されたパチンコ玉の払出を実施する玉払出装置297に接続され、後述の遊技制御基板231から出力される賞球信号並びにカードユニット3a,3bより入出力される各種信号に基づきパチンコ玉の払出制御を行う賞球制御基板237と、遊技効果ランプ等の制御を実施するランプ制御基板235と、スピーカから出力される音声の制御を行う音声制御基板270と、前記打球操作ハンドル205の操作に基づき打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を遊技領域207に発射する打球発射装置の制御を行う発射制御基板291と、これら各部の制御を実施する遊技制御基板231と、が設けられており、これらは図10に示すように接続され、前述の打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を使用して遊技を実施できるようになっている。
【0030】
また、前記賞球制御基板237は、前記カードユニット3a,3bの制御ユニット328(図9参照)に信号ケーブル9を介して接続されており、後述の台端末貸出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)が前記カードユニット3a,3bの制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、前記カードユニット3a,3bの制御ユニット328より出力される後述のカードユニットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0031】
また、前記遊技制御基板231は、パチンコ機2における遊技情報を外部出力するための情報出力部298に接続されており、該情報出力部298は、遊技制御基板231より出力された大当り信号や、確変大当り信号、始動信号、前述したプレミアムリーチが発生した場合に出力されるプレミアムリーチ発生信号等の入力に基づく大当り情報や確変大当り情報、始動情報、プレミアム発生情報等の各種遊技情報を前記カードユニット3a,3bに出力するようになっている。
【0032】
また、前記操作基板18は、前述の賞球制御基板237並びに信号ケーブル9を介してカードユニット3a,3bに接続されており、前記貸出ボタンスイッチ16が操作されて遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出入力信号や、返却ボタンスイッチ15が操作された場合に出力される返却入力信号が、前記カードユニット3a,3bの制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、該制御ユニット328より出力される前記度数表示部17の度数表示信号が入力されることで該度数表示部17に該度数表示信号に基づく度数が表示されるようになっている。
【0033】
次に、本実施例のカードユニット3a,3bについて説明すると、本実施例においてはカードユニット前面の略中央上部位置に設けられた表示操作取付け部としての表示操作部取付け口375に取り付けられるユニットが、図2に示すように、カードユニット前面から突出する態様にて画像表示が可能なドットマトリックス型のカラー液晶パネル303から成る比較的大型の表示画面を有する第2表示操作部としての表示操作ユニット321であるカードユニット3aと、図3に示すように、カードユニット前面から突出しないようにテンキー部310や数字或いは文字を表示可能な7セグメント液晶パネル308から成る小型の表示部を有する第1表示操作部としての表示操作パネル370であるカードユニット3bの2種類を使用しており、これら2種類のカードユニット3a,3bにおいては、前記表示操作部取付け口375に取り付けられるユニットが異なる以外は、互いに共通の構成とされていることから、まず、これら共通する部分の構成について説明する。
【0034】
この本実施例のカードユニット3a,3bの前面には、図2並びに図3に示すように、その最上部位置にはカードユニット3a,3bの動作や管理コンピュータ100との通信状態を報知する動作ランプ301が設けられており、遊技場の係員等がカードユニット3a,3b稼働状況や管理コンピュータ100との通信状態の不具合の発生を知覚できるようになっている。
【0035】
この動作ランプ301の下方位置には、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口302が設けられていて、遊技者は貨幣として紙幣を投入できるようになっている。
【0036】
また、カードユニット3a,3bの前面略中央下部位置には、後述する貸与処理における貸出単位(1回の貸出操作で使用される度数の大きさ)の変更が可能である場合に点灯される変更可能ランプ305と、該変更可能ランプ305が点灯中に操作されることで前記貸出単位を変更する貸出単位変更ボタン306と、前記貸出単位等が表示される貸出単位表示部307と、前記会員カードやビジターカードから読み出された度数等が表示される度数表示部309と、対応する遊技機の連結方向を示す方向指示ランプ311と、後述するカードリーダライタ327にカードが挿入中である旨を示す挿入中ランプ312と、を有する操作パネル320が設けられており、遊技者が各種操作を実施可能とされている。
【0037】
また、操作パネル320の下方位置には、前述した会員カード並びにビジターカードを挿入可能なカード挿入口319が設けられている。
【0038】
また、カードユニット3a,3bの前面略中央上部位置には、図8に示すように、表示操作ユニット321或いは表示操作パネル370のいずれか一方を取り付け可能とされた表示操作部取付け口375が設けられている。
【0039】
カードユニット3aにて該表示操作部取付け口375に装着される表示操作ユニット321は、図18並びに図19に示すように、表示操作ユニット321の一面に、メインメニューや対応する遊技台の遊技情報並びにテレビ画像等とともに、受付中の会員カードから特定される貯蓄玉数に基づく再プレイ可能回数や暗証番号入力用のテンキー等の操作部画像が表示される画像表示部としてのカラー液晶パネル303と、該カラー液晶パネル303の上面に配置された第2操作部を構成する透明タッチパネル314と、貯蓄玉数の内の所定の玉数払戻を実施するための第2操作部を構成する再プレイキースイッチ315と、挿入されたカードが会員カードである場合において、度数を使用しての遊技と該会員カードの会員IDにより特定される貯蓄玉数を用いて遊技との切替を実施する場合に操作される第2操作部を構成するプレイ選択キースイッチスイッチ316と、前記カラー液晶パネル303にメインメニューを表示させるための第2操作部を構成するメニュー選択キースイッチ317と、テレビ音声を出力するためのスピーカ337と、が設けられている。
【0040】
一方、カードユニット3bにて表示操作部取付け口375に装着される表示操作パネル370は、図3並びに図8に示すように、表示操作パネル370の前面に、数字或いは文字を表示可能な文字情報表示部としての7セグメント液晶パネル308や、暗証番号等を入力するための第1操作部を構成するテンキー部310、貯蓄玉数の内の所定の玉数払戻を実施するための第1操作部を構成する再プレイボタンスイッチ325と、挿入されたカードが会員カードである場合において、度数を使用しての遊技と該会員カードの会員IDにより特定される貯蓄玉数を用いて遊技との切替を実施する場合に操作される第1操作部を構成するプレイ選択ボタンスイッチ326とが実装されているとともに、図7に示すように、該表示操作パネル370の装着面(裏面)には、表示操作部取付け口375の内方位置に配置された中継基板324上に実装された接続コネクタ363と、接続ケーブル365を介して接続される接続コネクタ359と、前記7セグメント液晶パネル308の表示制御を行う文字表示制御部としての表示ドライバ323が設けられている。
【0041】
これら表示操作ユニット321或いは表示操作パネル370が装着される表示操作部取付け口375は、カードユニット3a,3bの上下方向を長辺とする略長方形状とされており、その上下辺の中央部位置には、係合溝376が形成されていて、該係合溝376が前記表示操作ユニット321の装着側面の上下端片中央部に突出形成された位置決め片377と係合することで、図6に示すように、表示操作ユニット321に内装されているユニット基板350の装着側端部に形成された接続端子部352が、該表示操作部取付け口375の内方位置に配置された中継基板324上に実装されて前記表示操作部取付け口375の中央に臨むように配置されたボードコネクタ362と位置合わせが為されて、該ボードコネクタ362に容易に装着されるようになっている。
【0042】
この表示操作部取付け口375の隅部外方位置には、表示操作パネル370の装着面側に突出形成された位置決め突起371が嵌入される装着孔372と、表示操作パネル370の上面を覆うカバー部材313の装着面隅部に突出形成された係止爪373や、前記表示操作ユニット321の装着面の外周を覆うカバー部材318の装着面隅部に突出形成された係止爪378が挿入される挿通孔338が設けられており、前記位置決め突起371を装着孔372に嵌入するように表示操作パネル370を装着することで、該表示操作パネル370が所定の装着位置に装着されるようになっている。
【0043】
更に、これら表示操作パネル370或いは表示操作ユニット321の装着後において、前記カバー部材313或いはカバー部材318の係止爪373或いは係止爪378を、挿通孔338に挿入すると、これら係止爪373,378がカードユニット3a,3bの側面に形成されている係止孔338’と係合するようになっており、これら係止爪373,378と係止孔338’との係合をカードユニット3a,3bの施錠を解除して全面に引き出す等により、係止孔338’を露出させて係合を解除しない限りにおいて、カバー部材313,318の取外しが不能とされるようになっていて、これらカバー部材313,318にて表示操作パネル370や前記位置決め片377の上下端部が覆われることで、これら表示操作パネル370や表示操作ユニット321が取外し不能とされるようになっている。
【0044】
このように本実施例では、前記カバー部材313,318を固定手段として用い、表示操作パネル370や表示操作ユニット321を容易に取外し不能とすることは、これら表示操作パネル370や表示操作ユニット321が持ち去れてしまうことを防止できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら、表示操作パネル370や表示操作ユニット321を取外し不能とする前記カバー部材313,318のような固定手段を有しない構成としても良い。
【0045】
更には、本実施例においては、前記固定手段としてカバー部材313,318を用いており、このようにすることは、表示操作パネル370の前面や表示操作ユニット321の装着部周囲を覆うことで、表示操作部取付け口375の意匠性を向上できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら固定手段としてその他の方法、例えば固定ネジ等にて固定するようにしても良い。
【0046】
この本実施例に用いたカードユニット3a,3bの構成を図6、図7並びに図9に基づいて説明すると、該カードユニット3a,3bには、最上部前面位置に設けられている前記動作ランプ301が接続されるとともに、前記変更可能ランプ305や貸出単位変更ボタン306、貸出単位表示部307、度数表示部309、方向指示ランプ311、挿入中ランプ312、前記貸出単位表示部307や度数表示部309の表示ドライバ(図示略)等が実装され、これら各部と後述する制御ユニット328との制御信号の入出力等が行われる操作基板320が設けられており、これら操作基板320は、カードユニット3a,3bの前面パネルに沿って配置されている。
【0047】
また、カードユニット3a,3b内の上部位置には、前記紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置中央部に設けられている後述の制御ユニット328に出力する紙幣識別ユニット322が設けられており、該紙幣識別ユニット322にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
【0048】
この紙幣識別ユニット322の下方位置には、前記表示操作部取付け口375に対応して並ぶように中継基板324が配置され、該中継基板324に実装されているボードコネクタ362や接続コネクタ363に表示操作ユニット321や表示操作パネル370が接続されるとともに、中継基板324の下方位置に実装されている接続コネクタ364が、該中継基板324の下方に設けられて、カードユニット3a,3bの動作制御を行う制御ユニット328に図示しない接続ケーブルにより接続されることで、該中継基板324を介して表示操作ユニット321や表示操作パネル370が制御ユニット328と接続され、各種の信号の授受を実施できるようになっている。
【0049】
また、本実施例の中継基板324の上部位置には、図1に示すように、ケーブルテレビ局からのテレビ電波が伝送される同軸ケーブルが装着可能な同軸ケーブル接続部360が設けられているとともに、前記ボードコネクタ362の上部位置には、表示操作ユニット321の接続端子部352の上部位置に設けられた同軸コネクタ351と嵌合する同軸コネクタ361が実装されていて、前記同軸ケーブル接続部360に同軸ケーブルを接続することにより、ケーブルテレビ局からのテレビ電波が、中継基板324と前記同軸コネクタ361,351を介して表示操作ユニット321に内装されているユニット基板350上のテレビチューナーユニット344に伝送されるようになる。
【0050】
また、カードユニット3a,3bの下方位置には、前記カード挿入口319に連設するように配置され、これらカード挿入口319に挿入されて受付けた会員カード並びにビジターカードの前記ICチップに記録されている記録情報の読み出し並びに書き込み等を行うとともに、挿入されたカードが会員カードである場合において、該会員カードの裏面に設けられている前記磁気ストライプの記録データの読み出しのみを行うカードリーダライタ327が設けられている。
【0051】
この本実施例に用いたカードリーダライタ327の内部には、挿入された会員カード並びにビジターカードとのデータ送受の制御を行う通信基板と、該カードリーダライタ327の制御を行うコントローラ等が実装された制御基板(図示略)と、が設けられており、該制御基板327bは、後述する制御ユニット328に接続されており、該制御ユニット328との各種データの送受が実施可能とされている。尚、この本実施例に用いたカードリーダライタ327の構成は後に詳述する。
【0052】
また、カードユニット3a,3bの略中央部位置には、前記紙幣識別ユニット322や中継基板324、カードリーダライタ327に接続され、該紙幣識別ユニット322との各種信号の入出力を行うI/Oポート332a、前記中継基板324を介して表示操作ユニット321或いは表示操作パネル370との各種信号の入出力を行う接続ポート332eや、前記カードリーダライタ327に接続され、該カードリーダライタ327との各種データの送受を行うためのI/Oポート332d、前記操作基板320に接続されて各種信号の入出力を行うI/Oポート332b、前記パチンコ機2の賞球制御基板237や操作基板18との各種信号の入出力を行うI/Oポート332c、前記ハブ7並びに通信ケーブル8を介して管理コンピュータ100並びに会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行うための通信部334、対応するパチンコ機2の上方位置に設置された外部機器としての呼出ランプ4(図2参照)に接続され、該呼出ランプ4に対して該呼出ランプ4を点灯させるための点灯指示信号を出力するとともに、対応するパチンコ機2が設置されている遊技島の該パチンコ機2の上部位置並びに下部位置に設けられた補給球計数器24並びにアウト球計数器26(図2,3参照)より出力された計数信号や前記パチンコ機2の情報出力部298から出力される大当り情報や確変大当り情報、並びにプレミアム発生情報等の各種遊技情報(オプション情報)の出力を受付けるデータ入出力部336、現在の時刻情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)333、これらカードユニット3a,3bを構成する各部の制御や前記操作基板18に実装された度数表示部17の制御等を実施するMPU329、各種レジスタやワークメモリ等として使用されるRAM330、前記MPU329が実行する制御内容が記述された制御プログラムやカードユニット3a,3bの装置ID等の情報等が記憶されたROM331等が設けられた制御ユニット328を内蔵しており、これら各部は図9に示すように接続されていて、前記MPU329が実行する制御プログラムにより、カードユニット3a,3bを構成する各部の動作が制御される。
【0053】
また、本実施例のカードユニット3a,3bは、図6並びに図7に示すように、カードユニット3a,3b本体とその上下位置に形成されたユニットホルダ31’にて係合し、該カードユニット3a,3b本体を前面方向に引き出し可能に保持するユニットホルダ31を介して遊技島に設置されており、カードユニット3a,3bの前面下部位置には、シリンダ錠(図示略)が設けられていて、係員等が所持する解錠キーにより施錠を解除することでカードユニット3a,3bが引き出しできるようになっている。また、該ユニットホルダ31には、各種接続ケーブルを中継するためのコネクタが設けられており、前記制御ユニット328に接続される通信ケーブル、並びに前記中継基板324に接続される同軸ケーブル等が、該ユニットホルダ31を介して中継接続されていて、これら通信ケーブルや同軸ケーブル等が前記カードユニット3a,3b本体の引き出し時に絡まって、カードユニット3a,3b本体が引き出せなくなってしまうことがないように工夫されている。
【0054】
また、本実施例のカードリーダライタ327の後方位置には、新たなカードの挿入時にカードリーダライタ327に残留されているビジターカードを回収するためのカード回収路40が連設されていて、これらカード回収路40へ排出された使用済みとなったビジターカードは、遊技島の長手方向に縦断するように架設された回収搬送路(図示略)により遊技島の一端へ収集されて、再使用される。
【0055】
次いで、本実施例にて用いたカードリーダライタ327について図5に基づき簡単に説明すると、該カードリーダライタ327の内部には、前記カード挿入口319からの会員カード並びにビジターカードの挿入を検知する挿入センサ397や、前記カード挿入口319から延設され、会員カード並びにビジターカードがスライド可能とされ、後部に設けられたカード回収路40に連設されたガイドレール398と、該ガイドレール398を挟むように配設されて挿入された会員カード並びにビジターカードの移動を、駆動モータ386、393にて駆動回転されることにより実施する搬送ローラ387、388と、前記搬送ローラ387、388の一方側に張架された搬送ベルト391と、から成る搬送機構や、該搬送される会員カード並びにビジターカードを所定位置に停止させるストップピンの出没を行うソレノイド389や、所定位置に停止された会員カード並びにビジターカードへの給電やデータ通信を行う通信ヘッド390や、前記会員カードの磁気ストライプに記録されている記録データを読み取るための読み取りヘッド399や、前記の各部に接続されてその制御を実施する前記制御基板327bが設けられており、挿入されている会員カード並びにビジターカードへのデータの読み取り及び書き込みが非接触状態にて可能とされている。
【0056】
また、挿入されているカードがビジターカードであって、その度数が「0(無価値)」となった場合において、該「0」となったビジターカードはカードリーダライタ327内部に残留されるようになっているとともに、この状態で新たなカードが前記カード挿入口319より挿入されることで、前記ソレノイド389によりストップピンが上方に励磁された状態にて残留されていたビジターカードが搬送ベルト391並びに搬送ローラ387、388により付勢されることで後方に搬送され、前記カード回収路40に排出されて回収されるようになっている。尚、前記「0」となり内部に残留しているビジターカードは、前記返却ボタンスイッチ15の操作に応じて回収するようにしても良い。
【0057】
尚、挿入されているカードが会員カードである場合には、新たなカードの挿入は不可とされており、その度数が「0」となった場合において貯留されている会員カードは回収されず、返却ボタンスイッチ15の操作によりカード挿入口319より返却されるようになっている。
【0058】
また、本実施例に用いた紙幣識別ユニット322は、その後端側(紙幣挿入先端側)が紙幣回収路(図示略)を介して遊技島内を横断するように架設された紙幣搬送路(図示略)に連結されている。該紙幣識別ユニット322は、会員カードまたはビジターカードが受付中であって、読み出された度数が所定以下の場合(10度以下の場合)、或いは会員カードが受付け中ではない場合において、紙幣の挿入を受付け、該受付けた紙幣を識別するように前記制御ユニット328にて制御される。この識別により受付けた紙幣が正規の紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)であると識別した場合には、該識別結果を前記制御ユニット328に出力するとともに、該識別した紙幣を前記紙幣搬送路に送り出すとともに、紙幣の識別ができない場合には受付けた紙幣を返却するようになっている。また、本実施例において前記紙幣識別ユニット322は、カードユニット3a,3bと管理コンピュータ100とが通信接続されていない(通信障害時を含む)場合において、1000円紙幣のみを受付け、それ以外の紙幣を返却して受付けないように前記制御ユニット328にて制御されているとともに、会員カードまたはビジターカードが受付中であって、該会員カードまたはビジターカードにより特定される度数が所定以上(本実施例では11度数以上)残存する場合には、いずれの紙幣も受付けないように制御ユニット328にて制御されている。
【0059】
また、本実施例の前記MPU329がアクセス可能なメモリ構成は図10に示すような構成とされており、その下位領域は前記ROM331のアドレスとされ、該ROM331には、前記表示操作部取付け口375に前記表示操作ユニット321が装着された構成であるカードユニット3aの制御内容が記述された制御プログラム1と、前記表示操作部取付け口375に前記表示操作パネル370が装着された構成であるカードユニット3bの制御内容が記述された制御プログラム2とが記憶されていて、MPU329が後述する電源投入時における起動処理において、前記表示操作部取付け口375に装着されている表示操作部を認識して、該装着されている表示操作部に対応する制御プログラム1或いは制御プログラム2を読み込んで制御処理を実施するようになっている。
【0060】
また、その上位領域には、前記挿入されたカードから読み出した読み出しデータを一時記憶するための読み出しデータ記憶領域と、該読み出しデータから抽出したカードIDが記憶される固有情報記憶領域としてのカードID記憶領域や、前記読み出しデータ中の遊技用価値情報である残度数データが記憶される遊技用価値記憶領域としての度数データ記憶領域や、同一のカードの挿入中において使用された度数データが加算記憶される使用遊技用価値記憶領域としての使用度数データ記憶領域や、同一のカードの挿入中において入金された入金額に相当する度数データが加算記憶される加算価値記憶領域としての入金データ記憶領域が設けられている。
【0061】
また、更に上位領域には、図10に示すように、挿入されたカードが会員カードである場合において、前記磁気ストライプから読み出された会員IDが記憶される会員ID記憶領域と、該会員IDに対応して前記会員管理コンピュータ120より返信されてくる暗証番号データを記憶するための暗証番号記憶領域と、再プレイ回数を記憶するための貯蓄価値記憶領域としての再プレイ回数記憶領域や、会員カードの挿入時の対応するパチンコ機2のIN/OUT数や特賞回数等の遊技情報が記憶される遊技者データ記憶領域や、対応するパチンコ機2の総IN/OUT数や大当り回数や確変大当り回数、始動回数等の遊技情報が記憶される台データ記憶領域と、が設けられている。
【0062】
また、これら各記憶領域の更に上位領域は、該カードユニット3a,3bにおける度数の使用や入金の使用履歴を登録するためのカード使用履歴記憶領域とされており、該カード使用履歴記憶領域においては、度数使用や入金があった際に、そのカードIDと、加減算された度数の大きさと、その時点での前記リアルタイムクロック(RTC)333から出力される時刻とが記憶されるようになっており、これらカード使用履歴記憶領域には、1000回分の使用履歴が登録可能とされており、約2日分の使用履歴を登録できるようになっている。
【0063】
また、これらカード使用履歴記憶領域の更に上位領域は、各種処理において該MPU329が使用可能なワークメモリ領域に割り当てられている。
【0064】
また、前記台データ記憶領域には、制御ユニット328に接続されている前記補給球計数器24並びにアウト球計数器26からの計数信号の入力に基づく営業開始時点からの補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)が加算記憶されるとともに、前記遊技者データ記憶領域には、会員カードの挿入中における前記補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)が記憶され、会員カードの返却時における前記補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)と前記会員カードの挿入時の補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)とが前記会員管理コンピュータ120へ送信されることで、会員管理コンピュータ120は、該会員遊技者の収支を把握することができるようになっている。
【0065】
また、前記台データ記憶領域には、前記情報出力部298から出力される大当り情報や確変大当り情報並びに始動情報に基づく特賞回数や確変回数、始動回数が加算記憶されるとともに、会員カードの挿入中においては、前記遊技者データ記憶領域にも特賞回数並びに確変回数が加算記憶され、これら遊技者データ記憶領域のデータが、会員カードの返却時に前記会員管理コンピュータ120へ送信されることで、該会員の遊技中において発生した大当り(特賞)や確変大当りの回数を前記会員管理コンピュータ120が把握できるようになっている。また、前記台データ記憶領域の遊技データは、営業終了時の締め処理において会員管理コンピュータ120へ送信されることで、各パチンコ機2にて営業中に発生した大当り総回数(特賞総回数)を会員管理コンピュータ120が把握することができるようになっている。
【0066】
ここで、カードユニット3aにて前記表示操作部取付け口375に装着される表示操作ユニット321の構成について図6並びに図9に基づき説明すると、該表示操作ユニット321に内装されているユニット基板350には、図9に示すように、前述した再プレイキースイッチ315やプレイ選択キースイッチスイッチ316、メニュー選択キースイッチ317、並びにカラー液晶パネル303並びに透明タッチパネル314に加えて、該カラー液晶パネル303並びに透明タッチパネル314とともにテレビチューナーユニット344に接続されて、前記カラー液晶パネル303へのテレビ映像や各種画像の表示制御を実施するとともに、前記透明タッチパネル314における操作位置情報を後述するマイクロプロセッサ(MPU)343に出力する画像表示制御部を構成する透明タッチパネルドライバ345や、前記同軸コネクタ351から入力されるテレビ電波によりテレビ映像を再生するテレビチューナーユニット344や、該テレビチューナーユニット344から出力されるテレビ音声を出力するスピーカ337や、比較的処理能力に優れ、表示操作ユニット321の動作制御を行うとともに、前記透明タッチパネルドライバ345から出力されてくる操作位置情報とカラー液晶パネル303上に表示させている操作部画像とから、該操作位置に該当する操作内容を特定し、該特定した操作内容に対応した所定信号を前記中継基板324を介して制御ユニット328へ出力する画像表示制御部を構成するマイクロプロセッサ(MPU)343と、該MPU343が各種処理等に使用するRAM342と、該MPU343が実施する前記操作位置に該当する操作内容の特定処理や入出力制御等の各種処理が記述された制御プログラム並びに該表示操作ユニットを識別可能な識別符号等が記憶されたROM341が設けられており、MPU343が前記中継基板324を介して制御ユニット328の接続ポート332eに接続されていることで、該制御ユニット328から遊技情報等の各種情報の出力を受けられるようになっているとともに、前記識別符号を制御ユニット328に出力できるようになっている。
【0067】
このように、本実施例においては、第2表示操作部である表示操作ユニット321に前記テレビチューナーユニット344を設けるようにしており、このようにすることは、仮にカードユニット3a,3bの本体側筐体側にテレビチューナーユニットを設けた構成では、前記表示操作部取付け口375に第1表示操作部である表示操作パネル370を装着した場合に、これら本体側筐体側に設けられたテレビチューナーユニットが無駄となってしまうことを回避できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、テレビチューナーユニットをカードユニット3a,3bの本体側筐体側に設けた構成としても良い。
【0068】
また、本実施例においては、第2表示操作部である表示操作ユニット321に、第2操作部として透明タッチパネル314を設けており、このようにすることは、操作キー群をカラー液晶パネル303と個別に設ける必要がなく、カラー液晶パネル303の大きさを大きなものにできることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら透明タッチパネル314を用いずに、個別の操作キー群を設けて第2操作部を形成するようにしても良い。
【0069】
また、本実施例においては、第2表示操作部の画像表示部としてカラー液晶パネル303を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら画像表示部として、近年実用化されてきている有機ELディスプレイやプラズマディスプレイ等の他の平面パネルを好適に使用することができるとともに、薄型のブラウン管を使用しても良い。
【0070】
また、透明タッチパネル314としては透明なポリエステルフィルム等に透明導電膜として酸化インジウム薄膜(ITO)を形成し、該薄膜の抵抗や誘電率等により、押圧位置を検出するものを好適に使用することができる。
【0071】
一方、前記表示操作部取付け口375に装着される表示操作パネル370には、前述のように、7セグメント液晶パネル308や該セグメント液晶パネル308の表示制御を行う表示ドライバ323や、テンキー部310、再プレイボタンスイッチ325、プレイ選択ボタンスイッチ326、接続コネクタ359が実装され、これら各部が図9に示すように接続されており、前記表示ドライバ323の不揮発性の内部メモリには、該表示操作パネル370を識別可能な識別符号が記憶されており、該識別符号を、前記中継基板324を介して制御ユニット328に出力するようになっている。
【0072】
以下、本実施例のカードユニット3a,3bにおける起動処理、玉貸処理、入金処理、再プレイ処理について以下に説明する。
【0073】
まず、カードユニット3a,3bの電源投入により前記MPU329にて実施される起動処理を図11に基づき説明すると、まず、S1において接続されている各種機器の接続状況を確認し、接続異常の有無を判定して接続異常がある場合には、S3へ進んで該接続異常を動作ランプ301の点滅点灯により報知し、接続異常が無い場合にはS4へ進む。
【0074】
該S4では、前記表示操作部取付け口375に取り付けられる表示操作部(ユニット)から識別情報を入手し、該識別情報から取り付けられている表示操作部(ユニット)が第1操作表示部である表示操作パネル370であるかを判定する(S5)。
【0075】
該S5における判定において取り付けられている表示操作部(ユニット)が第1操作表示部である表示操作パネル370と判定された場合にはS6に進んで、前記ROM331に記憶されている表示操作パネル370に対応する制御プログラムである制御プログラム2を読み込んだ後、該読み込んだ制御プログラム2を実行して通常処理へ移行する(S8)。
【0076】
また、前記S5における判定において取り付けられている表示操作部(ユニット)が第2表示操作部である表示操作ユニット321と判定された場合にはS7に進んで、前記ROM331に記憶されている表示操作ユニット321に対応する制御プログラムである制御プログラム1を読み込んだ後、該読み込んだ制御プログラム1を実行して通常処理へ移行する(S8)。
【0077】
このように本実施例では、前記MPU329が起動処理において、前記表示操作部取付け口375に取り付けられる表示操作部(ユニット)を特定し、該特定した表示操作部(ユニット)に対応する制御プログラムを自動的に読み込むことで制御切替を自動実施するようになっており、このようにすることは、これら制御切替の切替ミスによる不具合の発生を解消できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら制御プログラムの切替を、例えば前記ROM331を電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM等とし、該EEPROMに該当する制御プログラムを更新記憶することで制御プログラムの切替を実施したり、ディップスイッチ等による設定にて、制御プログラムの切替を実施するようにしても良い。
【0078】
次いで実施される通常処理について、図12に基づき説明すると、まず、Sa1にて前記動作ランプ301が点灯され、前記管理コンピュータ100との通信可能状態であることと、良好な動作状態であることが報知される。尚、この状態において、カードユニット3aである場合においては、前記カラー液晶パネル303に所定のデフォルト画面として、対応するパチンコ機2の遊技情報(台データ;図19参照)が表示される。
【0079】
次いで、Sa2へ進んで、前記カード挿入口319に会員カードまたはビジターカードの挿入が有るかの判定を実施し、該判定が否(No)である場合には、Sa24へ進んで前記紙幣挿入口302或いは硬貨投入口303より貨幣の投入が有るかの判定を実施し、該判定が否(No)である場合には、Sa34へ進んで前記管理コンピュータ100よりの終了処理移行指示の受信が有るかの判定を実施し、該判定が否(No)である場合には、前記Sa2へ戻ることで、カードの挿入並びに貨幣の投入とともに管理コンピュータ100よりの終了処理移行指示の受信の検出を実施している。
【0080】
尚、前記カード挿入口319に会員カード或いはビジターカードが挿入された場合には、カードユニット3aの場合においてのみ、前記表示操作ユニット321に対してカード挿入中信号が出力されることで、図18に示すメニュー画面が前記カラー液晶パネル303に表示されて、テレビ機能を利用できるようになる。
【0081】
前記紙幣挿入口302或いは硬貨投入口303に貨幣の投入があった場合には前記Sa24にて検出されてSa25へ進んで前記カードリーダライタ327に会員カードまたはビジターカードが挿入中であるかの判定を実施し、該判定において何らかの理由でカードが挿入中ではない場合には受付けた現金を返却し(Sa26)、前記Sa2へ戻り、カードが挿入中である場合には、後述するSa29へ移行して入金処理を実施する。
【0082】
また、管理コンピュータ100よりの終了処理移行指示の受信があった場合には、該受信が前記Sa34にて検出されて前記終了処理へ移行する。
【0083】
前記カード挿入口319に会員カードまたはビジターカードの挿入が有った場合は、該カード挿入が前記Sa2にて検出されてSa37へ進み、挿入中カード残度数が残存するか否かの判定を実施して、該判定において残度数が残存する場合には、Sa38に進んで挿入されたカードを返却した後、前記Sa2へ戻り、前記判定において残度数が残存しない場合にはSa3へ進み、該挿入中のカードを回収した後、新規のカードの取り込みを実施して(Sa4)、該カードに記録されている記録情報(会員カードの場合には磁気ストライプに記録されている会員IDも含む)を読み取り、該読み出したデータを前記RAM330の読み出しデータ記憶領域に一時記憶する(Sa5)。
【0084】
次いで、これら一時記憶された読み出しデータから、カードIDと残度数データを特定し、更に挿入されたカードが会員カードである場合には会員IDを特定し、カードIDをカードIDデータ記憶領域に、残度数データを度数データ記憶領域に、会員IDデータを会員ID記憶領域にそれぞれ記憶し、これら各記憶領域に登録したカードIDと残度数データと使用許諾要求とを前記管理コンピュータ100へ送信する(Sa6)。
【0085】
管理コンピュータ100は、このカードIDと残度数データと使用許諾要求との受信に基づき、まず、カードID中の前記使用可能店舗コードが当該遊技場の店舗コードに一致するか否かの判定によって、受付けたカードが当該遊技場にて使用できるカードであるか、つまりはハウスカードであるかを判定するとともに、使用可能店舗コードが当該遊技場の店舗コードに一致する場合においては、該使用可能店舗コードの下位のシリアル番号に合致するカードIDが登録されている(存在する)か否かを判定する。
【0086】
該カードIDの判定において登録されている(存在する)と判定した場合においては、該カードIDに対応付けて記憶されている使用不可フラグに「1;使用不可」が登録されていないかを確認するとともに、該カードIDが不正カードデータベースに登録されていないかを確認し、これらの確認において問題ない場合において、該カードIDに対応付けてカード管理データベースに記憶されている残度数データを抽出して前記受信した残度数データとの比較を実施し、前記受信した残度数データが抽出した残度数データよりも大きくない場合において、該カードを正規であると判定し、該カードの使用許諾を前記制御ユニット328へ送信する。尚、受信した残度数データが抽出した残度数データよりも小さい場合においては、オフライン時に使用された度数が存在したと判断し、該受信した残度数データに前記カード管理データベースの残度数データを更新し、受信した残度数データが抽出した残度数データよりも大きい場合には、度数エラーを前記制御ユニット328へ送信する。
【0087】
これら返信内容が使用許諾ではない場合には、Sa7の判定にてSa33へ移行し、返信されてきたエラーの内容が遊技場エラーであるか否かの判定を実施し、該判定において遊技場エラーである場合にはSa22に移行し、挿入されたカードが返却されるが、遊技場エラー以外のエラー(カードIDエラーや度数エラー、不正カードエラー)の場合においては、受付け現金がある場合には該受付け現金を返却した後(Sa35)、Sa36へ進んで前記エラーの解除待ちとなり、該エラーの解除が為された場合においてSa2に移行することで、挿入されたカードは返却されないようになっている。
【0088】
また、返信内容が使用許諾である場合は、該使用許諾がSa7にて検出されてSa8に進み、挿入カードが会員カードであるか否かの判定を実施し、会員カードである場合にはSa9に進んで、前記遊技者データ記憶領域にその時点の対応するパチンコ機2のIN/OUT数を登録した後、Sa10へ進む。
【0089】
次いで、Sa10においては残度数が「0」であるか否かの判定を実施し、残度数が「0」である場合において、Sa11に進んで貸出無効フラグをセットした後、Sa12に進んで前記度数データ記憶領域に記憶されている残度数を前記度数表示部309並びに度数表示部17に表示した後、図13のSa13へ進む。
【0090】
該Sa13においては、貸出ボタンスイッチ16の押圧操作による貸出入力が有るか否かの判定を実施するとともに、該貸出入力がない場合にはSa14へ進んで貨幣受付けが有るかの判定を実施し、貨幣受付けがない場合にはSa15へ進んで前記プレイ選択キースイッチ316或いはプレイ選択ボタンスイッチ326の操作があるかの判定を実施し、該判定においてプレイ選択キースイッチ316或いはプレイ選択ボタンスイッチ326の操作がない場合にはSa16へ進んで前記返却ボタンスイッチ15の操作に基づく返却入力が有るかの判定を実施し、返却入力が無い場合においては前記Sa13に戻ることで、前記Sa13〜Sa16において、貸出操作或いは貨幣受付け、プレイ選択キースイッチ316或いはプレイ選択ボタンスイッチ326の操作、返却操作のいずれかが実施されたかを検出するようになっている。
【0091】
この段階において、遊技者が前記貸出ボタンスイッチ16の押圧操作した場合においては、該貸出操作が前記Sa13にて検出されてSa27へ進み、貸出無効フラグがセットされているか、つまりは残度数が「0」かの判定を実施し、該貸出無効フラグがセットされている場合には前記Sa2へ戻り、貸出無効フラグがセットされていない場合には、Sa28へ進んで図17に示す貸与処理へ移行する。
【0092】
また、前記Sa13〜Sa16の段階において、貨幣受付けが有った場合には、該貨幣受付けが前記Sa14にて検出されて、Sa28へ進んで図15に示す入金処理へ移行する。
【0093】
また、前記Sa13〜Sa16の段階において、プレイ選択キースイッチ316或いはプレイ選択ボタンスイッチ326の操作がなされた場合には、該操作が前記Sa15にて検出されてSa30へ進み、該Sa30において受付けているカードが会員カードであるか否かの判定を実施して、該カードが会員カードである場合にはSa32へ進んで図16に示す再プレイ処理へ移行し、前記Sa30の判定において受付けているカードがビジターカードである場合にはSa31へ進んで操作無効とし、前記Sa13へ戻る。
【0094】
また、前記Sa13〜Sa16の段階において、前記返却ボタンスイッチ15の操作がなされた場合には、該返却操作が前記Sa16にて検出されてSa17へ進み、該カードの残度数と使用度数、入金度数、並びに該カードの度数使用と入金の履歴データとをカードIDと装置IDとともに前記管理コンピュータ100へ更新情報として送信し、該管理コンピュータ100から更新完了の返信に基づきSa18へ進み、前記度数データ記憶領域に記憶されている残度数を受付けているカードに更新記録する。尚、前記更新情報を受信した管理コンピュータ100は、受信した更新情報のカードIDに該当する登録レコードをカード管理データベース(DB)から抽出して、前記更新情報に基づいて残存度数、発行入金度数、使用度数を更新登録する。
【0095】
次いで、Sa19に進んで受付けているカードが会員カードであるかの判定を実施して、会員カードである場合には、Sa20に進んで前記カード使用履歴記憶領域に登録されている使用履歴から、該返却しようとしているカードIDに該当する使用履歴を集計し、該カードの使用度数と入金度数とを含む度数使用情報と、前記遊技者データ記憶領域に記憶されている該会員遊技者の遊技開始時の対応するパチンコ機2のIN/OUT数や該遊技者の遊技中の特賞回数、並びに前記台データ記憶領域に記憶されている該返却時点の対応するパチンコ機2の総IN/OUT数とを含む遊技情報とを、前記会員ID記憶領域に記憶されている会員IDと装置IDとともに前記会員管理コンピュータ120へ送信し、前記遊技者データ記憶領域の登録情報を消去した後、Sa22へ進んで該会員カードを返却し、Sa24へ進んで前記度数データ記憶領域、使用度数記憶領域並びに入金データ記憶領域の各記憶データを初期化(リセット)するとともに、カードユニット3aの場合には、前記表示操作ユニット321に対してカード未挿入の信号を出力する。
【0096】
また、前記Sa19における判定において、返却しようとしているカードがビジターカードである場合にはSa21へ進んで、貸出無効フラグが有るか、つまりは残度数が「0」かの判定を実施し、残度数が残存する場合にはSa22へ進んで返却を実施するが、残度数が残存しない場合にはSa22へ進まずにSa24へ進んで前記度数データ記憶領域、使用度数記憶領域並びに入金データ記憶領域の各記憶データを初期化(リセット)した後にSa2へ戻ることで、残度数が「0」のビジターカードがカードリーダライタ327内に残存することとなり、自身または他の遊技者が該残存しているビジターカードに入金を実施して遊技を実施できるようになっている。尚、これら残度数が「0」のビジターカードがカードリーダライタ327内に残存している場合には、前記表示操作ユニット321対してカード未挿入の信号が出力されることで、テレビ機能が使用不可とされる。
【0097】
次いで、本発明の貸出処理であるSa28の貸与処理について、図14のフロー並びに図17に基づき説明すると、前記制御ユニット328は、前記パチンコ機2より出力されるPRDYのHIGH/LOWを判定し(Sb1)、PRDYがHIGHである場合には、所定のエラー処理を実施し(Sb17)、貸与処理を終了する。
【0098】
また、前記Sb1において前記PRDYがLOWである場合には、BRDYをLOWに切替えた後(Sb2)、BRQをLOWとして(Sb3)、パチンコ機2からのEXSのHIGHの検出待ちの状態となり(Sb4)、該EXSのLOWの検出に基づきBRQをHIGHに切替え(Sb5)、EXSのHIGHの検出待ちの状態となる(Sb6)。
【0099】
次いで、パチンコ機2における1度分の払出が完了され、EXSのHIGHを検出すると、MPU329は前記度数データ記憶領域に記憶されている度数を1度減算更新し(Sb7)、度数表示部17,309の度数を減算した度数に表示更新し(Sb8)、BRQの回数をカウントし(Sb9)、該カウントしたBRQの回数と貸出単位変更ボタン306にて設定されている貸出単位回数(本実施例ではデフォルトでは1回の貸与処理で5度分の貸与処理が実施されるので、デフォルトであれば5回)とを比較する(Sb10)。
【0100】
このSb10の比較において前記カウントしたBRQの回数と貸出単位回数とが一致しない場合には、再びSb3〜Sb10の処理を実施するようになっており、Sb10の比較において前記カウントしたBRQの回数と貸出単位回数とが一致した場合には、BRDYをHIGHとし(Sb11)、前記にて減算した度数(使用度数)とカードIDと前記リアルタイムクロック(RTC)333より出力されるその時点の時刻とから成る使用履歴を前記カード使用履歴記憶領域に登録する(Sb12)。
【0101】
次いで、前記度数データ記憶領域に記憶されている度数が「0」であるか否かを判別し(Sb13)、該判別において前記度数が「0」である場合には貸出無効フラグをセットした後(Sb14)、受付けているカードが会員カードである場合には、貸与処理を終了して前記Sa13へ戻り、受付けているカードがビジターカードである場合にはSb16へ進んで(Sb15)、前記返却時におけるSa17の処理と同様に、カードの残度数「0」と入金度数、並びに該カードの度数使用と入金の履歴データとをカードIDと装置IDとともに前記管理コンピュータ100へ更新情報として送信し、該管理コンピュータ100においては、該カードの残度数「0」の受信に基づき、前記カード管理データベースの該カードに対応する残存度数並びに入金度数並びに使用度数を「0」に更新した後、送信元の制御ユニット328に対して更新完了を返信する。この返信に基づき制御ユニット328は貸与処理を終了して前記Sa13へ戻るようになっており、受付けカードがビジターカードである場合においては、その残度数が「0」となった場合において、該カードの度数使用や入金の履歴等の情報が前記管理コンピュータ100に送信されるようになっている。
【0102】
次いで、図13における前記Sa29の入金処理について図15に示すフロー図に基づき説明すると、まず紙幣識別ユニット322により受付けた紙幣を識別し(Sc1)、これに基づき識別結果を判定する(Sc2)。
【0103】
該判定において識別結果が正常ではない場合には、受付けた紙幣を返却し(Sc12)、入金処理を終了して前記Sa13へ戻る。
【0104】
また、前記Sc2における識別結果が正常である場合には、貸出無効フラグがセットされているかを判定し(Sc3)、貸出無効フラグがセットされている場合においてはSc4へ進んで貸出無効フラグをクリアした後Sc6へ進み、貸出無効フラグがセットされていない場合には、Sc5へ進んで、前記度数データ記憶領域に記憶されている残度数が入金可能な所定度数以下(本実施例では10度数以下)であるかの判定を実施して、該判定において11度数以上の残度数が残存する場合には、前記受付けた貨幣を返却し(Sc12)、入金処理を終了して前記Sa13へ戻る。
【0105】
また、前記Sc5の判定において、前記度数データ記憶領域に記憶されている残度数が10度数以下である場合にはSc6へ進んで、前記識別した紙幣の金額に相当する度数を加算度数としてセットし、該セットした加算度数を前記度数表示部17,309に表示する(Sc7)。
【0106】
次いで、制御ユニット328はこれらセットした加算度数を前記度数データ記憶領域の残度数に加算更新するとともに(Sc8)、該加算した加算度数(入金度数)を前記入金データ記憶領域に記憶されている入金度数に加算更新し(Sc9)、更に、前記カード使用履歴記憶領域に、前記にて加算した加算度数(入金度数)とカードIDと前記リアルタイムクロック(RTC)333より出力されるその時点の時刻とから成る入金履歴を登録し(Sc10)、前記加算更新された度数データ記憶領域の新たな度数を前記度数表示部17,309に更新表示し(Sc11)、処理を終了して前記Sa13へ戻る。
【0107】
次いで、前記図13におけるSa32の再プレイ処理について、図16のフロー図並びに図17を用いて説明すると、まず再プレイ処理においては、会員カードの挿入時において、前記磁気ストライプより読み出されて前記会員ID記憶領域に記憶されている会員IDデータを前記会員管理コンピュータ120へ、装置ID並び判定要求とともに送信する(Sd1)。
【0108】
該判定要求を受信に基づき会員管理コンピュータ120は、受信した会員IDに該当する登録が会員情報テーブルに存在するかを判定し(正否判定)、存在する場合には正規の会員カードと判定して該会員情報テーブルに受信した会員IDに対応付けて登録されている貯蓄玉数と暗証番号とを抽出し、該貯蓄玉数に該当する再プレイ回数、具体的には、本実施例では1回の再プレイ操作において500円分に相当する125球の返却を実施するのに、貯玉の使用手数料13球を含めて138球の貯玉が必要としていることから、例えば940球の貯玉があれば、該940球を138にて除した値の整数値、すなわち6回を再プレイ回数として算出し、該再プレイ回数と暗証番号並びに会員IDの登録が有った旨の判定結果を返信する。尚、再プレイ回数が「0」となった場合には、その旨を報知した後、Sa13に戻って再プレイ処理が終了される。
【0109】
該返信を受けて前記制御ユニット328は、受信した暗証番号並びに再プレイ回数を前記暗証番号記憶領域並びに再プレイ回数記憶領域に記憶するとともに(Sd2)、返信されてきた判定結果の判定を実施する(Sd3)。
【0110】
該判定結果の判定において、判定結果が会員IDの登録が無かった旨の返信であった場合にはSd26において会員IDがエラーである旨を遊技者に対して報知した後にSa13へ戻り、判定結果が会員IDの登録があった旨の正常認証である場合にはSd4へ進み、暗証番号の入力回数変数Nに初期値「0」をセットした後、Sd5へ進む。
【0111】
該Sd5においては、カードユニット3aの場合には表示操作ユニット321に対して、暗証番号受付指示を出力することで、前記カラー液晶パネル303上にテンキーが表示されて、暗証番号の入力受付けが実施される。
【0112】
また、カードユニット3bの場合には、表示操作パネル370に対して、暗証番号受付指示に対応する暗証番号を入力を促す所定表示の表示指示(本実施例では「−−−−」の表示)を出力することで、前記7セグメント液晶パネル308に所定表示である「−−−−」の表示が表示され、前記テンキー部310にて暗証番号の入力受付けが実施される。
【0113】
これら入力された暗号番号は制御ユニット328へ出力されて、該受付けた暗証番号と前記暗証番号記憶領域に記憶されている暗証番号との比較を制御ユニット328が実施して(Sd6)、遊技者の本人確認を行う。
【0114】
これら双方の暗証番号が一致しない場合には、前記入力回数変数Nの値が2に達しているか、すなわち3回目の入力であるかの判定を実施し(Sd7)、Nの値が2に達している場合には再プレイ処理を終了して前記Sa13へ戻り、Nの値が2に達していない場合には、入力回数変数Nに1を加算し(Sd8)、前記Sd5の暗証番号受付けに戻る。
【0115】
また、前記双方の暗証番号が一致した場合にはSd9へ進んで、前記再プレイ回数記憶領域に記憶されている再プレイ回数を、カードユニット3aの場合には表示操作ユニット321に対して出力した後、図18に示すように、受付カードの種別である会員カードと、該再プレイ回数とが、カラー液晶パネル303による表示画面下部にバー状に表示されるようになっている。
【0116】
一方、カードユニット3bの場合には、前記再プレイ回数の表示指示が前記表示操作パネル370に出力されることで、7セグメント液晶パネル308に該再プレイ回数が表示されるようになっている。
【0117】
次いでSd10においては、前記再プレイキースイッチ315或いは再プレイボタンスイッチ325からの入力の検出(Sd10)並びに返却ボタンスイッチ15の操作検出(Sd11)を実施するようになっており、返却ボタンスイッチ15が操作された場合には該Sd11にて検出されて前記Sa17へ戻り、会員カードの度数使用や入金等の情報や使用履歴等が前記管理コンピュータ100へ送信される返却処理が実施された後、該会員カードが返却される。
【0118】
会員遊技者が再プレイのために前記再プレイキースイッチ315或いは再プレイボタンスイッチ325を操作した場合には、該操作が前記Sd10にて検出されてSd12へ進み、前記再プレイ回数記憶領域に記憶されている再プレイ回数が「0」であるかの判定を実施する。
【0119】
該判定において再プレイ回数が「0」である場合には、再プレイ処理を終了し前記Sa13へ戻り、再プレイ回数が存在する場合にはSd13へ進んでパチンコ球の払戻を実施する。
【0120】
このSd13以降の払戻処理は、基本的には前記貸与処理と同様に実施され、前記制御ユニット328は、前記パチンコ機2より出力されるPRDYのLOW/HIGHを判定し(Sd13)、PRDYがHIGHである場合には、所定のエラー処理を実施し(Sd25)、再プレイ処理を終了する。
【0121】
また、前記Sd13において前記PRDYがLOWである場合には、BRDYをLOWに切替えた後(Sd14)、BRQをLOWとして(Sd15)、パチンコ機2からのEXSのLOWの検出待ちの状態となり(Sd16)、該EXSのLOWの検出に基づきBRQをHIGHに切替え(Sd17)、EXSのHIGHの検出待ちの状態となる(Sd18)。
【0122】
次いで、パチンコ機2における1度数分に相当するパチンコ玉25個の払出が完了され、EXSのHIGHを検出すると、MPU329はBRQの回数に1を加算し(Sd19)、該カウントしたBRQの回数と予め設定されている払戻単位回数(本実施例では5度数分=125個)とを比較する(Sd20)。
【0123】
このSd20の比較において前記カウントしたBRQの回数と払戻単位回数とが一致しない場合には、再びSd15〜Sd20の処理を実施するようになっており、Sd20の比較において前記カウントしたBRQの回数と払戻単位回数とが一致した場合には、Sd21へ進んでBRDYをHIGHとする。
【0124】
該Sd21においてBRDYをHIGHとした後、会員IDと再プレイを行った旨を送信し(Sd22)、Sd23において再プレイ回数の受信待ちとなり、会員管理コンピュータ120からの更新後の再プレイ回数の受信後、Sd24において再プレイ回数を更新して、Sd9において該更新後の再プレイ回数が、前記カラー液晶パネル303或いは7セグメント液晶パネル308に表示される。
【0125】
次いで、これらカード挿入中(度数「0」のビジターカードの挿入中を除く)において、カードユニット3aにて利用可能となるテレビ機能について説明すると、前述のように、カードリーダライタ327に受付中のカードが会員カード或いは残度数が存在するビジターカードである場合において、遊技者が前記メニュー選択キースイッチ317を選択することにより、前記カラー液晶パネル303には、図18に示すように、メニュー画面が表示される。
【0126】
尚、このメニュー画面は、前記カード挿入口319に会員カード或いは残度数が存在するビジターカードを挿入した場合には、前記制御ユニット328から表示操作ユニット321へカード受付信号が出力されることで、前記メニュー選択キースイッチ317を操作することなく自動的に表示される。
【0127】
このメニュー画面上には、図18に示すように、カードの挿入以前に表示されていた台データを表示させる場合に選択する「台データ」の選択項目と、テレビ画像を表示させるための「テレビ」の選択項目とが設けられており、遊技者は所望する項目を選択できるようになっている。
【0128】
まず、「台データ」の選択項目を選択した場合には、該選択を前記MPU343が検知して、前記制御ユニット328に対し、前記台データ記憶領域に記憶されている台データの出力依頼を出力して台データを入手して、図19に示すように表示するようになっている。
【0129】
以上、本実施例の遊技用装置によれば、前記表示操作取付け部である表示操作部取付け口375には、前記第1表示操作部である表示操作パネル370或いは前記第2表示操作部である表示操作ユニット321のいずれも取付けることが可能であり、前記制御部である制御ユニット328のMPU329は、該制御部であるMPU329が行う制御処理を前記表示操作部取付け口375に取付けられた前記第1表示操作部である表示操作パネル370に対応する制御プログラム2或いは前記第2表示操作部である表示操作ユニット321に対応する制御プログラム1を切り替えて読み込むことにより、前記第1表示操作部である表示操作パネル370並びに前記第2表示操作部である表示操作ユニット321以外の部分を共通して使用できるようになるため、遊技場側の要望に合致した前記第1表示操作部である表示操作パネル370を備える遊技用装置としてのカードユニット3b、或いは前記第2表示操作部である表示操作ユニット321を備える遊技用装置としてのカードユニット3aをより短期間に製造でき、且つその製造コストを抑えることができるばかりか、既にカードユニット3a又はカードユニット3bを導入している遊技場の場合にあっては、前記第2表示操作部である表示操作ユニット321並びに前記1表示操作部である表示操作パネル370を交換することでカードユニット3b又はカードユニット3aへの変更を容易に実施でき、これら異なる仕様の遊技用装置であるカードユニット3a,3bの設備導入に伴う負担を著しく低減できる。
【0130】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、少なくとも遊技者を特定可能な遊技者特定情報(会員ID)が記録された遊技者特定記録媒体(会員カード)の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理部(カードリーダライタ327)と、前記遊技者特定記録媒体(会員カード)に関する情報を管理する管理装置(管理コンピュータ100)と各種情報の送受信を行うための通信部(334)と、前記記録媒体処理部(カードリーダライタ327)および前記通信部(334)を含む遊技用装置(カードユニット3a,3b)の動作制御を行う制御部(制御ユニット328)と、を、少なくとも筐体内に有し、遊技機(カードリーダ式パチンコ機2)に対応して設けられる遊技用装置(カードユニット3a,3b)であって、前記筐体の前面側には、異なる仕様に対応する第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは第2表示操作部(表示操作ユニット321)のいずれかを取付けるための表示操作取付け部(表示操作部取付け口375)が設けられるとともに、前記表示操作取付け部(表示操作部取付け口375)に取付けられる第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは第2表示操作部(表示操作ユニット321)を前記制御部(制御ユニット328)に電気的に接続するための接続部(中継基板324)と、を有し、前記第1表示操作部(表示操作パネル370)は、操作者により操作される第1操作部(テンキー部310、再プレイボタンスイッチ325、プレイ選択ボタンスイッチ326)と、少なくとも該第1操作部(テンキー部310、再プレイボタンスイッチ325、プレイ選択ボタンスイッチ326)の操作に応じた文字情報を表示する文字情報表示部(7セグメント液晶パネル308)と、前記接続部(中継基板324)を介して前記制御部(制御ユニット328)から出力される信号に基づく文字情報(再プレイ回数)を前記文字情報表示部(7セグメント液晶パネル308)に表示させる文字表示制御部(表示ドライバ323)と、を備え、前記第1操作部(テンキー部310、再プレイボタンスイッチ325、プレイ選択ボタンスイッチ326)における操作に該当する信号を、前記接続部(中継基板324)を介して前記制御部(制御ユニット328)に出力し、前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)は、操作者により操作される第2操作部(透明タッチパネル314、再プレイキースイッチ315、プレイ選択キースイッチスイッチ316、メニュー選択キースイッチ317)と、少なくとも該第2操作部(透明タッチパネル314、再プレイキースイッチ315、プレイ選択キースイッチスイッチ316、メニュー選択キースイッチ317)の操作に応じた文字情報を含む画像を表示する画像表示部(カラー液晶パネル303)と、前記接続部(中継基板324)を介して前記制御部(制御ユニット328)から出力される信号に基づく画像情報を前記画像表示部(カラー液晶パネル303)に表示させる画像表示制御部(透明タッチパネルドライバ345)と、を備え、前記第2操作部(透明タッチパネル314、再プレイキースイッチ315、プレイ選択キースイッチスイッチ316、メニュー選択キースイッチ317)における操作に該当する信号を、前記接続部(中継基板324)を介して前記制御部(制御ユニット328)に出力し、前記制御部(制御ユニット328)は、該制御部(制御ユニット328のMPU329)が行う制御処理を、前記表示操作取付け部(表示操作部取付け口375)に取り付けられた第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは第2表示操作部(表示操作ユニット321)に対応した制御処理(制御プログラム1または制御プログラム2)に切り替える制御切替を実施する。
【0131】
本発明の請求項2は、前記表示操作取付け部(表示操作部取付け口375)に取り付けられた前記第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)を取外し不能に固定する固定手段(カバー部材313,318)を備える。
【0132】
本発明の請求項3は、前記固定手段(カバー部材313,318)は、筐体最全面に取り付けられるカバー部材313,318により形成されている。
【0133】
本発明の請求項4は、前記第1表示操作部(表示操作パネル370)並びに前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)は、前記第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)のいずれであるかを識別可能な識別情報(識別符号)を出力するように構成され、前記制御部(制御ユニット328)は、前記接続部(中継基板324)に接続された前記第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)から出力される識別情報(識別符号)に基づいて接続された表示操作部が前記第1表示操作部(表示操作パネル370)或いは前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)のいずれであるかを識別し、該識別した表示操作部に対応する制御処理への制御切替(制御プログラム1または制御プログラム2の読み込み)を実施する。
【0134】
本発明の請求項5は、前記遊技者特定記録媒体(会員カード)の記録情報に基づき、遊技に使用可能とされた遊技用価値(度数)の大きさを特定するための遊技用価値特定手段(カードリーダライタ327、制御ユニット328)と、遊技者に貸与される遊技媒体(パチンコ球)を対応する遊技機(カードリーダ式パチンコ機2)から払い出させるための遊技機接続部(I/Oポート332c)と、を有し、前記制御部(制御ユニット328)が実施する制御処理は、前記遊技用価値特定手段(カードリーダライタ327、制御ユニット328)にて特定された大きさの遊技用価値(度数)を上限とする遊技用価値(度数)の大きさが相当する遊技媒体(パチンコ球)を、前記遊技機接続部(I/Oポート332c)を介して対応する遊技機(カードリーダ式パチンコ機2)から払い出させる貸与処理(貸出処理)を含む。
【0135】
本発明の請求項6は、前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)の第2操作部(透明タッチパネル314)が、前記画像表示部(カラー液晶パネル303)上に形成された透明タッチパネル314にて形成されており、前記画像表示制御部(透明タッチパネルドライバ345)は、前記画像表示部(カラー液晶パネル303)の表示画面に操作部画像を表示させるとともに、前記透明タッチパネル314上における操作位置が対応する操作部画像上の操作内容に応じた信号を前記接続部(中継基板324)を介して前記制御部(制御ユニット328)に出力する。
【0136】
本発明の請求項7は、貨幣を受付けて該受付け貨幣の識別を行う貨幣識別部(紙幣識別ユニット322)を備え、前記制御部(制御ユニット328)が実施する制御処理は、前記貨幣識別部(紙幣識別ユニット322)にて識別された貨幣価値の大きさの範囲内における所定額が相当する大きさの遊技用価値(度数)を、前記記録媒体処理部(カードリーダライタ327)に受付けている遊技者特定記録媒体(会員カード)の記録情報より特定される遊技用価値(度数)に対して加算更新する加算更新処理(入金処理)を含む。
【0137】
本発明の請求項8は、前記第2表示操作部(表示操作ユニット321)は、テレビ画像受信手段(テレビチューナーユニット344)と該テレビ画像受信手段(テレビチューナーユニット344)にテレビ電波を入力するためのテレビ電波入力部(同軸コネクタ361)を備え、前記接続部(中継基板324)には前記テレビ電波入力部へテレビ電波を伝送するテレビ電波接続部(同軸コネクタ351)を含む。
【0138】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0139】
例えば、前記実施例のカードユニット3aでは、テレビチューナーユニット344を設けることで、テレビ映像を前記カラー液晶パネル303に表示するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらテレビ映像の表示機能を有しない構成としても良い。
【0140】
また、前記実施例のカードユニット3aでは、前記カラー液晶パネル303には、対応するパチンコ機2に関する遊技情報である台データを表示するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらパチンコ機2に関する情報として、該パチンコ機2の遊技方法等の説明等を表示するようにしても良いし、更には、これら台データ等のパチンコ機2に関する情報を表示しない構成としても良い。
【0141】
また、前記実施例では実施していないが、前記LAN上にインターネット網への接続ゲート機器を設けるとともに、前記表示操作ユニット321にインターネット接続機能を付与して、該表示操作ユニット321を前記LANに接続することで、該表示操作ユニット321にてインターネット網上の各種コンテンツを表示できるようにすること等は任意とされる。
【0142】
また、前記実施例のカードユニット3aでは、テレビ映像の聴取を会員カードの挿入中或いは残度数が存在するビジターカードの挿入中においてのみ利用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの機能を常時利用できる形態としても良い。
【0143】
また、前記実施例においては、使用可能店舗コードがカードIDに含まれる構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら使用可能店舗コードとカードIDとを個別に記録するようにしても良い。
【0144】
また、前記実施例の遊技用システムでは、管理コンピュータ100並びに会員管理コンピュータ120と各カードユニット3a,3bとを有線のLANにて接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの通信形態は無線でも赤外線であっても電源ケーブルを用いたものであっても良く、双方向のデータ通信が可能なものであれば適用可能なことは言うまでもない。
【0145】
また、前記実施例では、遊技用装置として挿入された会員カードやビジターカードの度数、並びに会員カードの貯玉を使用してカードリーダ式パチンコ機2にパチンコ玉の払出(払戻)を実施させるカードユニット3a,3bを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用装置としては、これら貯玉の再プレイ機能を有しないもの、例えば会員カードを挿入可能とされた呼び出しランプ等や、各種遊技情報を表示可能な表示部を備える情報表示装置等であっても良い。
【0146】
また、前記実施例では、カードユニット3a,3bが遊技用価値を用いた前記貸出処理を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貸出処理の機能を有しないものとしても良い。
【0147】
また、前記実施例のカードユニット3a,3bでは、会員カードにより特定される貯蓄玉数を再プレイに使用する際に、暗証番号の入力を受付けて本人確認を実施するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、暗証番号を受付けずに貯蓄玉数を再プレイに使用できるようにしても良い。
【0148】
また、前記実施例のカードユニット3a,3bでは、1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣、を受付け、会員カード並びにビジターカードへの追加入金処理が実施できるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、100円硬貨、500円硬貨を受け付けてこれら追加入金処理や発行貸与処理ができるようになっていても良いし、1回の追加入金処理において複数の貨幣を受付けて追加入金できるようにしてもよいし、単一金種の硬貨または紙幣を受付けて追加入金処理や発行貸与処理ができるようになっていても良い。更には、これら追加入金機能を有しない構成としても良い。
【0149】
また、前記実施例では実施していないが、前記カードユニット3a,3bに新規のビジターカードの発行機能を付与すること等は任意とされる。
【0150】
また、前記実施例のカードユニット3a,3bでは、会員カード並びにビジターカードを受付けた際に、該これらカードの度数等の各記録情報を前記RAM330の読み出しデータ記憶領域に一時記憶し、対応する読み出しデータをカードID記憶領域や度数データ記憶領域等に記憶した情報を前記貸出処理や入金処理に基づき更新しておき、カード返却或いは残度数「0」において前記カードリーダライタ327に受付中のカードに記録するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら前記度数データ等の記憶内容に変更が生じた都度毎に、該変更データを前記カードリーダライタ327に受付中のカードに記録するようにしても良い。
【0151】
また、前記実施例では、記録媒体(会員カード、ビジターカード)として非接触型のICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカードとしても良いし、バーコード等の所定の情報記録シンボル等が読み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良い。
【0152】
また、前記実施例に用いた記録媒体(会員カード、ビジターカード)の形状はカード状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばコイン形状、円盤形状や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0153】
また、前記実施例に用いた会員カードおよびビジターカードは、所定の遊技場内においてのみ使用可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊技場において使用可能とされた共通プリペイドカードとして使用するようにしても良い。
【0154】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2において使用される遊技用価値の形態として度数や該度数に相当する金額を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用価値を所定のポイントや相当するパチンコ玉数やコイン数としても良く、その形態は任意に選択すれば良い。
【0155】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2に使用される遊技媒体としてパチンコ玉を用いているが、これら遊技媒体をコインや点数、更には後述する画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、これら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限定されるものではない。
【0156】
また前記実施例においては、前記カードユニット3a,3bのRAM330に再プレイ回数記憶領域を設け、貯蓄価値の大きさとして再プレイ回数を記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貯蓄価値の大きさの形態を貯蓄玉数とし、該貯蓄玉数を前記RAM330の所定領域に記憶するようにして、該貯蓄玉数から減算するようにしても良い。
【0157】
また、前記実施例では、貯蓄価値の形態としては遊技媒体として遊技球を用いているために貯蓄玉数としているが、使用される遊技機がスロットマシン等でコインを用いている場合には貯コインとしたり、さらには、これら遊技媒体にかかわらずポイント形態としても良い。
【0158】
また、前記実施例では、文字情報表示部として7セグメント液晶パネル308を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら文字情報表示部としては、文字情報を表示可能なものであれば良く、例えば7セグメントLEDモジュール等を使用しても良い。
【0159】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
(a)請求項1の発明によれば、前記表示操作取付け部には、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれも取付けることが可能であり、前記制御部は、該制御部が行う制御処理を前記表示操作取付け部に取付けられた前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部に対応する制御処理に切り替えることにより、前記第1表示操作部並びに前記第2表示操作部以外の部分を共通して使用できるようになるため、遊技場側の要望に合致した前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部を備える遊技用装置をより短期間に製造でき、且つその製造コストを抑えることができるばかりか、既に前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部を備える遊技用装置を導入している遊技場の場合にあっては、前記第2表示操作部或いは第1表示操作部を備える遊技用装置への変更を容易に実施でき、これら異なる仕様の遊技用装置の設備導入に伴う負担を著しく低減できる。
【0160】
(b)請求項2の発明によれば、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作が容易に取り外されて持ち去られてしまうことを防止できる。
【0161】
(c)請求項3の発明によれば、カバー部材にて前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部の取外しを不能とすることで、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部周囲の意匠性を向上できる。
【0162】
(d)請求項4の発明によれば、前記制御部が、前記識別情報に基づいて前記接続部に接続された前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部に対応する制御処理への制御切替を自動的に実施するので、切替ミスによる不具合の発生を解消できる。
【0163】
(e)請求項5の発明によれば、前記貸与処理を行うための装置を個別に設ける必要がなく、該貸与処理を行うための装置の導入負担を軽減できるとともに、これら貸与処理を行うための装置のスペースも省くことができる。
【0164】
(f)請求項6の発明によれば、前記第2操作部を透明タッチパネルにて形成することで、操作キー群を前記第2表示操作部に個別に設ける必要がなく、前記画像表示部の大きさを大きなものにできる。
【0165】
(f)請求項7の発明によれば、遊技者は遊技用装置において、前記価値加算を実施を受けることができることから該価値加算にて離席等が生じることを回避でき、よって、これら離席による遊技機の稼働率の低下を防止できる。
【0166】
(f)請求項8の発明によれば、第2表示操作部においては、テレビ映像も聴取することができるようになり、該第2表示操作部を備える遊技用装置の価値を向上できるばかりか、前記テレビ画像受信手段を前記第2表示操作部に有することで、これらテレビ画像受信手段が第1操作表示部の仕様において無駄となってしまうことも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における遊技用システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例において用いたパチンコ機並びにカードユニット3aの正面図である。
【図3】本発明の実施例において用いたパチンコ機並びにカードユニット3bの正面図である。
【図4】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部を示す上面図である。
【図5】本発明の実施例に用いたカードリーダライタの構成を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例におけるカードユニット3aの側面図である。
【図7】本発明の実施例におけるカードユニット3bの側面図である。
【図8】本発明の実施例におけるカードユニットの表示操作部取付け口の構造並びに装着状況を示す図である。
【図9】本発明の実施例におけるカードユニット並びにパチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施例のカードユニットにおけるメモリ構成を示すメモリマップである。
【図11】本発明の実施例におけるカードユニットの起動処理を示すフロー図である。
【図12】本発明の実施例におけるカードユニットの通常処理を示すフロー図である。
【図13】本発明の実施例におけるカードユニットの通常処理を示すフロー図である。
【図14】本発明の実施例におけるカードユニットの貸与処理を示すフロー図である。
【図15】本発明の実施例におけるカードユニットの入金処理を示すフロー図である。
【図16】本発明の実施例におけるカードユニットの再プレイ処理を示すフロー図である。
【図17】本発明の実施例におけるパチンコ機の賞球制御基板とカードユニットから出力される各信号の出力状況を示すタイミングチャートである。
【図18】本発明の実施例のカードユニットの表示モジュールに表示されるメニュー画面を示す図である。
【図19】本発明の実施例のカードユニットの表示モジュールに表示される台データ画面を示す図である。
【符号の説明】
2 カードリーダ式パチンコ機
3a カードユニット
3b カードユニット
4 呼出ランプ(外部機器)
5 分配器
6 中継器
7 ハブ
8 通信ケーブル
9 信号ケーブル
11 通信回線網
12 管理サーバ
14 操作部
15 返却ボタンスイッチ
16 貸出ボタンスイッチスイッチ
17 度数表示部
18 操作基板
24 補給球計数器
26 アウト球計数器
31 ユニットホルダ
31’ スライドレール
40 カード回収路
100 管理コンピュータ
120 会員管理コンピュータ
202 ガラス扉枠
203 打球供給皿
204 余剰玉受皿
205 打球操作ハンドル(操作ノブ)
206 遊技盤
207 遊技領域
209 可変表示部
210 可変表示装置
211 通過ゲート
214 始動入賞口
215 可動片
216 可変入賞球装置
220 開閉板
224 入賞口
226 アウト口
298 情報出力部
231 遊技制御基板
235 ランプ制御基板
237 賞球制御基板
270 音声制御基板
280 表示制御基板
291 発射制御基板
297 玉払出装置
298 情報出力部
301 動作ランプ
302 紙幣挿入口
303 カラー液晶パネル
305 変更可能ランプ
306 貸出単位変更ボタン
307 貸出単位表示部
308 7セグメント液晶パネル
309 度数表示部
310 テンキー部
311 方向指示ランプ
312 挿入中ランプ
313 カバー部材
314 透明タッチパネル
315 メニュー選択キースイッチ
316 プレイ選択キースイッチ
317 再プレイキースイッチ
318 カバー部材
319 カード挿入口
320 操作基板
321 表示操作ユニット
322 紙幣識別ユニット
323 表示ドライバ
324 インターネット接続用基板
325 再プレイボタンスイッチ
326 プレイ選択ボタンスイッチ
327 カードリーダライタ
328 制御ユニット
329 MPU
330 RAM
331 ROM
332a I/Oポート
332b I/Oポート
332c I/Oポート
332d I/Oポート
332e 接続ポート
333 リアルタイムクロック(RTC)
334 通信部
336 データ入出力部
337 スピーカ
338 挿通孔
338’ 係止孔
340 通信部
341 ROM
342 RAM
343 マイクロプロセッサ(MPU)
344 テレビチューナーユニット
345 透明タッチパネルドライバ
350 ユニット基板
351 同軸コネクタ
352 接続端子部
359 接続コネクタ
360 同軸ケーブル接続部
361 同軸コネクタ
362 ボードコネクタ
363 接続コネクタ
364 接続コネクタ
365 接続ケーブル
370 表示操作パネル
371 位置決め突起
372 装着孔
373 係止爪
375 表示操作部取付け口
376 係合溝
377 位置決め片
378 係止爪
386 駆動モータ
387 搬送ローラ
388 搬送ローラ
389 ソレノイド
390 通信ヘッド
391 搬送ベルト
393 駆動モータ
397 挿入センサ
398 ガイドレール
399 読み取りヘッド
Claims (8)
- 少なくとも遊技者を特定可能な遊技者特定情報が記録された遊技者特定記録媒体の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理部と、
前記遊技者特定記録媒体に関する情報を管理する管理装置と各種情報の送受信を行うための通信部と、
前記記録媒体処理部および前記通信部を含む遊技用装置の動作制御を行う制御部と、
を、少なくとも筐体内に有し、遊技機に対応して設けられる遊技用装置であって、
前記筐体の前面側には、異なる仕様に対応する第1表示操作部或いは第2表示操作部のいずれかを取付けるための表示操作取付け部が設けられるとともに、
前記表示操作取付け部に取付けられる第1表示操作部或いは第2表示操作部を前記制御部に電気的に接続するための接続部と、を有し、
前記第1表示操作部は、操作者により操作される第1操作部と、少なくとも該第1操作部の操作に応じた文字情報を表示する文字情報表示部と、前記接続部を介して前記制御部から出力される信号に基づく文字情報を前記文字情報表示部に表示させる文字表示制御部と、を備え、前記第1操作部における操作に該当する信号を、前記接続部を介して前記制御部に出力し、
前記第2表示操作部は、操作者により操作される第2操作部と、少なくとも該第2操作部の操作に応じた文字情報を含む画像を表示する画像表示部と、前記接続部を介して前記制御部から出力される信号に基づく画像情報を前記画像表示部に表示させる画像表示制御部と、を備え、前記第2操作部における操作に該当する信号を、前記接続部を介して前記制御部に出力し、
前記制御部は、該制御部が行う制御処理を、前記表示操作取付け部に取り付けられた第1表示操作部或いは第2表示操作部に対応した制御処理に切り替える制御切替を実施することを特徴とする遊技用装置。 - 前記表示操作取付け部に取り付けられた前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部を取外し不能に固定する固定手段を備える請求項1に記載の遊技用装置。
- 前記固定手段は、筐体最全面に取り付けられるカバー部材により形成されている請求項3に記載の遊技用装置。
- 前記第1表示操作部並びに前記第2表示操作部は、前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれであるかを識別可能な識別情報を出力するように構成され、前記制御部は、前記接続部に接続された前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部から出力される識別情報に基づいて接続された表示操作部が前記第1表示操作部或いは前記第2表示操作部のいずれであるかを識別し、該識別した表示操作部に対応する制御処理への制御切替を実施する請求項1〜3のいずれかに記載の遊技用装置。
- 前記遊技者特定記録媒体の記録情報に基づき、遊技に使用可能とされた遊技用価値の大きさを特定するための遊技用価値特定手段と、遊技者に貸与される遊技媒体を対応する遊技機から払い出させるための遊技機接続部と、を有し、前記制御部が実施する制御処理は、前記遊技用価値特定手段にて特定された大きさの遊技用価値を上限とする遊技用価値の大きさが相当する遊技媒体を、前記遊技機接続部を介して対応する遊技機から払い出させる貸与処理を含む請求項1〜4のいずれかに記載の遊技用装置。
- 前記第2表示操作部の第2操作部が、前記画像表示部上に形成された透明タッチパネルにて形成されており、前記画像表示制御部は、前記画像表示部の表示画面に操作部画像を表示させるとともに、前記透明タッチパネル上における操作位置が対応する操作部画像上の操作内容に応じた信号を前記接続部を介して前記制御部に出力する請求項1〜5のいずれかに記載の遊技用装置。
- 貨幣を受付けて該受付け貨幣の識別を行う貨幣識別部を備え、前記制御部が実施する制御処理は、前記貨幣識別部にて識別された貨幣価値の大きさの範囲内における所定額が相当する大きさの遊技用価値を、前記記録媒体処理部に受付けている遊技者特定記録媒体の記録情報より特定される遊技用価値に対して加算更新する加算更新処理を含む請求項5または6のいずれかに記載の遊技用装置。
- 前記第2表示操作部は、テレビ画像受信手段と該テレビ画像受信手段にテレビ電波を入力するためのテレビ電波入力部を備え、前記接続部には前記テレビ電波入力部へテレビ電波を伝送するテレビ電波接続部を含む請求項1〜7のいずれかに記載の遊技用装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002288047A JP2004121422A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 遊技用装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002288047A JP2004121422A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 遊技用装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004121422A true JP2004121422A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32280650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002288047A Withdrawn JP2004121422A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 遊技用装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004121422A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007105433A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Oizumi Corp | 遊技媒体貸出機 |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002288047A patent/JP2004121422A/ja not_active Withdrawn
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JP2007105433A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Oizumi Corp | 遊技媒体貸出機 |
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
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