JP4285728B2 - 遊技用システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、遊技場において遊技者が、遊技機の予約を実施可能とするための遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の遊技場にあっては、遊技客、特には会員登録を実施した会員遊技者へのサービス向上として、遊技者から予約する遊技機の前提条件を入力すると、該条件に適合した遊技機を非稼働で、且つ未予約状態である遊技機から検索し、該検索の結果適合する遊技機があれば予約することができるシステムが開示されている(特許文献−1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−52220号公報 (第5頁、第4図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した特許文献−1のシステムでは、前記前提条件を入力したときに該入力した前提条件に合致する遊技機があったとしても稼働中である場合には予約できないため、遊技客は、これら前提条件を入力操作をこまめに実施しなければならず、遊技客にとって非常に使用しづらいものであるという問題があった。
【0005】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、遊技者が遊技を希望する遊技機が稼働中でなくなったことを確認でき、且つ、該非稼働を確認した遊技を希望する遊技機に対する予約を簡便に実施することのできる、遊技客にとって使い勝手の良い遊技用システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用システムは、遊技場内に設置された各遊技機に対応して設けられ、遊技用記録媒体を遊技に使用するために受付ける遊技用装置と、遊技場内の全ての前記遊技用装置と通信接続されるとともに、各遊技機毎の稼働情報を収集する稼働情報収集手段と、該稼働情報に基づいて非稼働となった遊技機を特定する非稼働遊技機特定手段と、該非稼働となった遊技機を特定可能な情報を含む予約案内情報を、前記遊技用記録媒体を受付け中の全ての前記遊技用装置に対して送信する予約案内情報送信手段と、を備える予約管理装置と、から成り、
前記遊技用装置は、
記予約案内情報を受信する予約案内情報受信手段と、該予約案内情報受信手段にて受信した予約案内情報に基づいて、遊技者に対して非稼働となった遊技機が発生した旨とともに該非稼働となった遊技機を特定可能な情報とを含む予約案内メッセージを表示する表示手段と、該表示手段にて表示された非稼働となった遊技機に対する予約を遊技者より受付ける予約受付手段と、該予約受付手段にて予約を受付けた旨の情報と各遊技用装置に個別に付与された装置識別情報、或いは予約者を特定可能な予約者特定情報とを含む予約情報を送信する予約受付情報送信手段と、を備え、
前記予約管理装置は、前記予約受付情報送信手段により送信された予約受付情報に基づき、前記予約案内を行った非稼働の遊技機を特定可能な情報に対応付けて予約を受付けた遊技用装置の装置識別情報、或いは予約者を特定可能な予約者特定情報を記憶する予約確定処理を行う予約確定手段と、前記予約受付情報を送信してきた遊技用装置に対して、予約が確定した旨の情報を含む予約確定情報を送信する予約確定情報送信手段と、を備え、
前記遊技用装置は、前記予約確定情報送信手段から送信される予約確定情報を受信するための予約確定情報受信手段を備え、該予約確定情報受信手段における予約確定情報の受信に基づき、前記表示手段において、予約が確定した旨の予約確定メッセージを表示することを特徴としている。
この特徴によれば、非稼働遊技機特定手段により非稼働となった遊技機が特定され、該非稼働となった遊技機を特定可能な情報が、遊技用記録媒体を受付け中の全ての遊技用装置の表示手段に表示されて該遊技機が非稼働となったことが報知されるとともに、該遊技機に対する予約を受け付けるための予約受付手段を備えることで、遊技者が遊技を希望する遊技機が稼働中でなくなったことを確認でき、該確認した遊技機に対する予約を簡便に実施することができることから、遊技客にとっての使い勝手を大幅に向上できる。
【0007】
本発明の遊技用システムの前記遊技用装置は、少なくとも遊技用記録媒体を識別可能な記録媒体識別情報が記録された遊技用記録媒体を受付け、該受付けた遊技用記録媒体の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理手段を備え、該記録媒体処理手段にて読み取った遊技用記録媒体を識別可能な記録媒体識別情報を前記予約者特定情報として前記予約受付情報送信手段から送信し、
該送信された予約者特定情報に基づいて前記非稼働となった遊技機において新たに遊技を行おうとする遊技者が、該非稼働となった遊技機の正規の予約者であるかを認証するための認証手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、新たに遊技を行おうとする遊技者が、前記非稼働となった遊技機の正規の予約者であるかを認証するための労力や時間を低減できる。
【0008】
本発明の遊技用システムは、前記非稼働遊技機特定手段により特定された非稼働となった遊技機を、前記予約が確定する前の該非稼働となった時点において遊技不能化するための不能化手段と、前記認証手段における認証結果が正規の予約者であると認証されたとき、もしくは、前記予約の受付けがなかったときに、前記不能化された遊技機を遊技可能とする解除手段と、を備えることが好ましい。
このようにすれば、予約者以外の遊技者により、前記非稼働となった遊技機が遊技されてしまう不都合を回避できる。
【0009】
本発明の遊技用システムの前記予約管理装置は、前記予約確定手段において予め定められた所定時間に亘り前記予約受付情報を受信し、該所定時間内に受信した前記予約受付情報が複数である場合に、該複数の各予約受付情報を送信した遊技用装置を対象とした抽選を実施する抽選手段を備え、前記予約確定手段は、前記抽選手段における抽選の当選者を予約者として確定することが好ましい。
このようにすれば、予約実施の早い遊技者が予約者になることを回避でき、予約の平等性を確保できる。
【0010】
本発明の遊技用システムの前記予約管理装置は、前記稼働情報収集手段により収集された各遊技機の稼働情報に基づいて、各遊技機毎の稼働状態を各遊技機を特定可能な情報に対応付けて記憶する稼働状態記憶手段を備え、該稼働状態記憶手段に記憶されている非稼働状態の遊技機のうち、既に予約がされている遊技機並びに前記予約案内情報が送信されている遊技機を除く遊技機を特定可能な情報を前記予約案内情報として送信し、
前記遊技用装置は、該送信された予約案内情報に含まれる非稼働状態の遊技機を特定可能な情報を前記表示手段に表示するとともに、前記予約受付手段において、前記表示手段に表示された非稼働状態の遊技機の中から、遊技者が予約をしたい遊技機を特定可能な情報を受け付けることが好ましい。
このようにすれば、前記表示手段にて表示された新たに非稼働となった遊技機以外の非稼働状態にある遊技機に対する予約を、遊技者は離席により遊技機の非稼働を確認することなく実施することができる。
【0011】
本発明の遊技用システムは前記遊技用記録媒体には、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録されており、
前記遊技用装置は、受付け中の遊技用記録媒体から読み出した情報から特定される遊技用価値の大きさが無価値となっても、該無価値となった遊技用記録媒体を回収或いは排出することなく装置内部に残留させ、前記予約確定情報を受信したことに応じて該残留している遊技用記録媒体を排出することが好ましい。
このようにすれば、これら無価値となった遊技用記録媒体を、予約した遊技機に対応する遊技用装置が受付けることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、以下の実施例においては、遊技機として遊技媒体であるパチンコ玉が払い出される通常のパチンコ機を用いた例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の遊技機、例えばパチンコ玉が指触不能に封入された封入式パチンコ機や、遊技媒体としてコインやパチンコ玉を使用するスロットマシンやパチロット、更には完全クレジット式のスロットマシン等の遊技機においても適用可能である。
【0013】
(実施例)
図1は、本実施例の遊技用システムの構成を示す図であり、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に対応設置される遊技用装置であるカードユニット3と、該カードユニット3にて使用される後述の会員カード並びにビジターカードの管理等を行う管理コンピュータ100と、会員用記録媒体である会員カードを所持する会員遊技者の貯玉等の会員に関する情報を管理する会員管理コンピュータ120と、各パチンコ機2の遊技情報を管理するホールコンピュータ140と、から主に構成されており、前記管理コンピュータ100、会員管理コンピュータ120、ホールコンピュータ140、カードユニット3とはハブ(HUB)7並びに中継器6並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、各ローカルIPアドレスを送信データに付与して送受信することにより、互いにデータの送受を実施できるようになっている。
【0014】
また、前記管理コンピュータ100は、通信回線11を介してカード管理会社に設置された管理サーバ12と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、カード管理会社は、該管理サーバ12にて各遊技場の会員カード並びにビジターカードによる売上や、管理コンピュータ100並びにカードユニット3のエラー状況等を把握できるようになっている。
【0015】
初めに、本実施例にて前記会員カード並びにビジターカードに用いた記録媒体について説明すると、本実施例では予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される会員カードと、会員ではないビジター遊技者が使用するビジターカードと、の2種類のICカードを用いている。
【0016】
この本実施例に用いたICカードは、その内部に種々のデータを記憶可能な不揮発性のメモリと、非接触にて該不揮発性メモリの記憶データや書き込みデータを送受信可能とするとともに、外部から動作電力を供給するためのコイルアンテナを有する非接触ICカードとされており、本実施例では、これら非接触ICカードを会員カードとビジターカードとして使用するために、会員カードの裏面には、会員ID等の会員識別情報を記録するための磁気ストライプが設けられていて、該磁気ストライプの有無で会員カードとビジターカードが識別できるようにしている。
【0017】
また、これら磁気ストライプの記録情報である会員ID等のデータが、該会員カードの挿入時に前記カードユニット3のICカードリーダライタ327にて読み取られて、会員カードに記録された会員カードIDと該カードユニット3の装置IDとともに前記会員管理コンピュータ120へ送信されることで、会員管理コンピュータ120が後述するユニット管理テーブル(図9(a)参照)を更新することで、各カードユニット3に受付け中の会員カードの会員ID、会員カードIDを把握できるようになっているとともに、該会員カードを所持する会員遊技者が、後述する貯玉の使用処理(再プレイ)を受けられるようになっている。
【0018】
また、これら会員カード並びにビジターカードに搭載されているICチップの内部メモリには、各カードを個別に識別可能とするとともに、該カードが使用を許諾された遊技場(本実施例ではカード会社から会員カード並びにビジターカードを購入した遊技場)を特定可能な遊技場コードを含むカードIDや、該カードに残存する遊技用価値である度数の大きさである度数データや、各機器との相互認証を実施する際に使用される機器認証用暗号データや実際の記録データの送受信においてデータの暗号化に使用される暗号鍵データ、並びに書き換え回数データ等が記録されている。尚、本実施例では、カードユニット3に挿入されたカードがビジターカードである場合にも、該ビジターカードに記憶されている前記カードIDが会員管理コンピュータ120に送信されて前記ユニット管理テーブルの登録データが更新されるようになっている。
【0019】
次いで、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機2について簡単に説明すると、該パチンコ機2は、図2に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)205とが設けられている。
【0020】
前記操作部14の上面には、図3に示すように、前記カードユニット3において前記会員カード或いはビジターカードより読み出された度数が表示される度数表示部17と、遊技の開始または前記打球供給皿203に持玉が少なくなったか或いは無くなった際に押圧操作されることで、前記度数表示部17に度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出がパチンコ機2より実施される貸出ボタンスイッチ16と、遊技の終了時にて前記カードユニット3に受付中の会員カードを返却させるための返却ボタンスイッチ15と、が設けられており、これら各部は操作部14内部に設けられている操作基板18上に実装されている。
【0021】
前記ガラス扉枠202の後方には、図2に示すように、遊技盤206が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が設けられている。この遊技領域207の中央付近には、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置210とが設けられている。また遊技盤206には、複数の入賞口224や通過ゲート211、始動入賞口214、可変入賞球装置216が設けられているとともに、遊技領域207の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口226が形成されている。
【0022】
前記打球操作ノブ205の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて前記余剰玉受皿204に環流されるようになっている。
【0023】
また、前記遊技領域207に打ち込まれた打込玉が通過ゲート211を通過すると、可変表示装置210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
【0024】
可変表示装置210の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片215が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態となる。
【0025】
また、始動入賞口214にパチンコ玉が入賞すると、可変表示部209において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左、中、右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置216に設けられた開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置216の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
【0026】
また、前記可変表示部209で可変表示された左、中、右の特別図柄が所定の確率変動図柄での種類に一致した大当り図柄の組合せで停止表示されたときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常の確率状態よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当りの発生に伴って該発生が外部に出力される。
【0027】
次いで、本実施例のパチンコ機2の構成を図6に基づいて説明すると、該パチンコ機2には、前記可変表示部209の表示制御を行う表示制御基板280と、前記打球操作ハンドル205の操作に基づき打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を遊技領域207に発射する打球発射装置の制御を行う発射制御基板291と、図示しない玉タンクに供給されたパチンコ玉の払出を実施する玉払出装置297に接続され、後述の遊技制御基板231から出力される賞球信号並びにカードユニット3より入出力される各種信号に基づきパチンコ玉の払出制御を行うとともに、カードユニット3より出力される所定電圧のVL信号の入力がない場合において、前記発射制御基板291への発射許諾信号の出力を停止して遊技を不能化する賞球制御基板237と、遊技効果ランプ等の制御を実施するランプ制御基板235と、スピーカから出力される音声の制御を行う音声制御基板270と、これら各部の制御を実施する遊技制御基板231と、が設けられており、これらは図6に示すように接続され、前述の打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を使用して遊技を実施できるようになっている。
【0028】
また、前記賞球制御基板237は、前記カードユニット3の制御ユニット328(図6参照)に信号ケーブル9を介して接続されており、後述の台端末貸出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)が前記カードユニット3の制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、前記カードユニット3の制御ユニット328より出力される後述のカードユニットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0029】
また、前記賞球制御基板237には、前記カードユニット3内に設けられたVL信号出力部335から出力されるVL信号が、前記信号ケーブル9を介して入力されるようになっており、このVL信号出力部335からのVL信号の出力/非出力を、該VL信号出力部335にI/Oポート332cを介して接続されている制御ユニット328が制御可能とされていて、該VL信号を非出力状態とすることにより、賞球制御基板237から発射制御基板291への発射許諾信号の出力が非出力状態に制御されることで、前記打球操作ハンドル205の操作に基づく打球発射装置からの遊技球の発射が不能化されるようになっている。
【0030】
また、前記遊技制御基板231は、パチンコ機2における遊技情報を外部出力するための情報出力部298に接続されており、該情報出力部298は、遊技制御基板231より出力された大当り信号や、確変大当り信号、始動信号、前述したプレミアムリーチが発生した場合に出力されるプレミアムリーチ発生信号等の入力に基づく大当り情報や確変大当り情報、始動情報、プレミアム発生情報等の各種遊技情報を、前記カードユニット3に出力するようになっていて、該カードユニット3に出力された前記各遊技情報とともに、前記補給球計数器24並びにアウト球計数器26(図2参照)より出力された補給玉数や打込玉数の各情報が、前記ホールコンピュータ140並びに会員管理コンピュータ120とに送信されることで、これらホールコンピュータ140並びに会員管理コンピュータ120が、各カードユニット3が対応する遊技機の遊技情報や打込玉数の変化状況に伴う遊技機の稼働/非稼働の状況を把握できるようになっている。
【0031】
また、前記操作基板18は、前述の賞球制御基板237並びに信号ケーブル9を介してカードユニット3に接続されており、前記貸出ボタンスイッチ16が操作されて遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出入力信号や、返却ボタンスイッチ15が操作された場合に出力される返却入力信号が、前記カードユニット3の制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、該制御ユニット328より出力される前記度数表示部17の度数表示信号が入力されることで該度数表示部17に該度数表示信号に基づく度数が表示されるようになっている。
【0032】
次に、本実施例のカードユニット3について説明すると、本実施例においてはカードユニット前面の略中央上部位置に設けられた表示操作部取付け口375に、カードユニット3の前面から突出する態様にて画像表示が可能なドットマトリックス型のカラー液晶パネル303から成る比較的大型の表示画面を有する表示操作ユニット321が着脱可能に設けられている。
【0033】
この本実施例のカードユニット3の前面には、図2に示すように、その最上部位置にはカードユニット3の動作や管理コンピュータ100との通信状態を報知する動作ランプ301が設けられており、遊技場の係員等がカードユニット3稼働状況や管理コンピュータ100との通信状態の不具合の発生を知覚できるようになっている。
【0034】
この動作ランプ301の下方位置には、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口302が設けられていて、遊技者は貨幣として紙幣を投入できるようになっている。
【0035】
また、カードユニット3の前面略中央下部位置には、後述する貸与処理における貸出単位(1回の貸出操作で使用される度数の大きさ)の変更が可能である場合に点灯される変更可能ランプ305と、該変更可能ランプ305が点灯中に操作されることで前記貸出単位を変更する貸出単位変更ボタンスイッチ306と、前記貸出単位等が表示される貸出単位表示部307と、前記会員カードやビジターカードから読み出された度数等が表示される度数表示部309と、対応する遊技機の連結方向を示す方向指示ランプ311と、後述するカードリーダライタ327にカードが挿入中である旨を示す挿入中ランプ312と、を有する操作パネル320が設けられており、遊技者が各種操作を実施可能とされている。
【0036】
また、操作パネル320の下方位置には、前述した会員カード並びにビジターカードを挿入可能なカード挿入口319が設けられている。
【0037】
また、本実施例の前記表示操作部取付け口375に装着される表示操作ユニット321は、図14並びに図15に示すように、表示操作ユニット321の一面に、メインメニューや対応する遊技台の遊技情報並びにテレビ画像等とともに、受付中の会員カードから特定される貯蓄玉数に基づく再プレイ可能回数や暗証番号入力用のテンキー、並びに予約を受付けるための予約受付画面やキャンセル画面等等の操作部画像が表示されるカラー液晶パネル303と、該カラー液晶パネル303の上面に配置された透明タッチパネル314と、貯蓄玉数の内の所定の玉数払戻を実施するための再プレイキースイッチ315と、挿入されたカードが会員カードである場合において、度数を使用しての遊技と該会員カードの会員IDにより特定される貯蓄玉数を用いて遊技との切替を実施する場合に操作されるプレイ選択キースイッチスイッチ316と、前記カラー液晶パネル303にメインメニューを表示させるためのメニュー選択キースイッチ317と、テレビ音声を出力するためのスピーカ337とが設けられている。
【0038】
これら表示操作ユニット321が装着される表示操作部取付け口375は、カードユニット3の上下方向を長辺とする略長方形状とされており、その上下辺の中央部位置には、係合溝(図示略)が形成されていて、該係合溝(図示略)が前記表示操作ユニット321の装着側面の上下端片中央部に突出形成された位置決め片(図示略)と係合することで、図5に示すように、表示操作ユニット321に内装されているユニット基板350の装着側端部に形成された接続端子部352が、該表示操作部取付け口375の内方位置に配置された中継基板324上に実装されて前記表示操作部取付け口375の中央に臨むように配置されたボードコネクタ362と位置合わせが為されて、該ボードコネクタ362に容易に装着されるようになっている。
【0039】
この表示操作部取付け口375の隅部外方位置には、前記表示操作ユニット321の装着面の外周を覆うカバー部材318の装着面隅部に突出形成された係止爪(図示略)が挿入される挿通孔(図示略)が設けられており、表示操作ユニット321の装着後において、前記カバー部材318の係止爪(図示略)を、挿通孔(図示略)に挿入すると、これら係止爪(図示略)がカードユニット3の側面に形成されている係止孔(図示略)と係合するようになっており、これら係止爪(図示略)と係止孔(図示略)との係合をカードユニット3の施錠を解除して全面に引き出す等により、係止孔(図示略)を露出させて係合を解除しない限りにおいて、カバー部材318の取外しが不能とされるようになっていて、これらカバー部材318にて前記位置決め片(図示略)の上下端部が覆われることで、表示操作ユニット321が取外し不能とされるようになっている。
【0040】
この本実施例に用いたカードユニット3の構成を図5並びに図6に基づいて説明すると、該カードユニット3には、最上部前面位置に設けられている前記動作ランプ301が接続されるとともに、前記変更可能ランプ305や貸出単位変更ボタンスイッチ306、貸出単位表示部307、度数表示部309、方向指示ランプ311、挿入中ランプ312、前記貸出単位表示部307や度数表示部309の表示ドライバ(図示略)等が実装され、これら各部と後述する制御ユニット328との制御信号の入出力等が行われる操作基板320が設けられており、これら操作基板320は、カードユニット3の前面パネルに沿って配置されている。
【0041】
また、カードユニット3内の上部位置には、前記紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置中央部に設けられている後述の制御ユニット328に出力する紙幣識別ユニット322が設けられており、該紙幣識別ユニット322にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
【0042】
この紙幣識別ユニット322の下方位置には、前記表示操作部取付け口375に対応して並ぶように中継基板324が配置され、該中継基板324に実装されているボードコネクタ362に表示操作ユニット321が接続されるとともに、中継基板324の下方位置に実装されている接続コネクタ364が、該中継基板324の下方に設けられて、カードユニット3の動作制御を行う制御ユニット328に図示しない接続ケーブルにより接続されることで、該中継基板324を介して表示操作ユニット321や表示操作パネル370が制御ユニット328と接続され、各種の信号の授受を実施できるようになっている。
【0043】
また、本実施例の中継基板324の上部位置には、図1、図5に示すように、ケーブルテレビ局からのテレビ電波が伝送される同軸ケーブルが装着可能な同軸ケーブル接続部360が設けられているとともに、前記ボードコネクタ362の上部位置には、表示操作ユニット321の接続端子部352の上部位置に設けられた同軸コネクタ351と嵌合する同軸コネクタ361が実装されていて、前記同軸ケーブル接続部360に同軸ケーブルを接続することにより、ケーブルテレビ局からのテレビ電波が、中継基板324と前記同軸コネクタ361,351を介して表示操作ユニット321に内装されているユニット基板350上のテレビチューナーユニット344に伝送されるようになっている。
【0044】
また、カードユニット3の下方位置には、前記カード挿入口319に連設するように配置され、これらカード挿入口319に挿入されて受付けた会員カード並びにビジターカードの前記ICチップに記録されている記録情報の読み出し並びに書き込み等を行うとともに、挿入されたカードが会員カードである場合において、該会員カードの裏面に設けられている前記磁気ストライプの記録データの読み出しのみを行うカードリーダライタ327が設けられている。
【0045】
この本実施例に用いたカードリーダライタ327の内部には、挿入された会員カード並びにビジターカードとのデータ送受の制御を行う通信基板と、該カードリーダライタ327の制御を行うコントローラ等が実装された制御基板(図示略)と、が設けられており、該制御基板327bは、後述する制御ユニット328に接続されており、該制御ユニット328との各種データの送受が実施可能とされている。尚、この本実施例に用いたカードリーダライタ327の構成は後に詳述する。
【0046】
また、カードユニット3の略中央部位置には、前記紙幣識別ユニット322や中継基板324、カードリーダライタ327に接続され、該紙幣識別ユニット322との各種信号の入出力を行うI/Oポート332a、前記中継基板324を介して表示操作ユニット321との各種信号の入出力を行う接続ポート332eや、前記カードリーダライタ327に接続され、該カードリーダライタ327との各種データの送受を行うためのI/Oポート332d、前記操作基板320に接続されて各種信号の入出力を行うI/Oポート332b、前記パチンコ機2の賞球制御基板237や操作基板18並びに前記VL信号出力部335との各種信号の入出力を行うI/Oポート332c、前記ハブ7並びに通信ケーブル8を介して管理コンピュータ100並びに会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行うための通信部334、対応するパチンコ機2の上方位置に設置された外部機器としての呼出ランプ4(図2参照)に接続され、該呼出ランプ4に対して該呼出ランプ4を点灯させるための点灯指示信号を出力するとともに、対応するパチンコ機2が設置されている遊技島の該パチンコ機2の上部位置並びに下部位置に設けられた補給球計数器24並びにアウト球計数器26(図2参照)より出力された計数信号や前記パチンコ機2の情報出力部298から出力される大当り情報や確変大当り情報、並びにプレミアム発生情報等の各種遊技情報(オプション情報)の出力を受付けるデータ入出力部336、現在の時刻情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)333、これらカードユニット3を構成する各部の制御や前記操作基板18に実装された度数表示部17の制御等を実施するMPU329、各種レジスタやワークメモリ等として使用されるRAM330、前記MPU329が実行する制御内容が記述された制御プログラムやカードユニット3の装置ID等の情報等が記憶されたROM331等が設けられた制御ユニット328を内蔵しており、これら各部は図6に示すように接続されていて、前記MPU329が実行する制御プログラムにより、カードユニット3を構成する各部の動作が制御される。
【0047】
また、本実施例のカードユニット3は、図5に示すように、カードユニット3本体とその上下位置に形成されたユニットホルダ31’にて係合し、該カードユニット3本体を前面方向に引き出し可能に保持するユニットホルダ31を介して遊技島に設置されており、カードユニット3の前面下部位置には、シリンダ錠(図示略)が設けられていて、係員等が所持する解錠キーにより施錠を解除することでカードユニット3が引き出しできるようになっている。また、該ユニットホルダ31には、各種接続ケーブルを中継するためのコネクタが設けられており、前記制御ユニット328に接続される通信ケーブル、並びに前記中継基板324に接続される同軸ケーブル等が、該ユニットホルダ31を介して中継接続されていて、これら通信ケーブルや同軸ケーブル等が前記カードユニット3本体の引き出し時に絡まって、カードユニット3本体が引き出せなくなってしまうことがないように工夫されている。
【0048】
また、本実施例のカードリーダライタ327の後方位置には、新たなカードの挿入時にカードリーダライタ327に残留されているビジターカードを回収するためのカード回収路40が連設されていて、これらカード回収路40へ排出された使用済みとなったビジターカードは、遊技島の長手方向に縦断するように架設された回収搬送路(図示略)により遊技島の一端へ収集されて、再使用される。
【0049】
ここで、本実施例にて用いたカードリーダライタ327について図4に基づき簡単に説明すると、該カードリーダライタ327の内部には、前記カード挿入口319からの会員カード並びにビジターカードの挿入を検知する挿入センサ397や、前記カード挿入口319から延設され、会員カード並びにビジターカードがスライド可能とされ、後部に設けられたカード回収路40に連設されたガイドレール398と、該ガイドレール398を挟むように配設されて挿入された会員カード並びにビジターカードの移動を、駆動モータ386、393にて駆動回転されることにより実施する搬送ローラ387、388と、前記搬送ローラ387、388の一方側に張架された搬送ベルト391と、から成る搬送機構や、該搬送される会員カード並びにビジターカードを所定位置に停止させるストップピンの出没を行うソレノイド389や、所定位置に停止された会員カード並びにビジターカードへの給電やデータ通信を行う通信ヘッド390や、前記会員カードの磁気ストライプに記録されている記録データを読み取るための読み取りヘッド399や、前記の各部に接続されてその制御を実施する前記制御基板327bが設けられており、挿入されている会員カード並びにビジターカードへのデータの読み取り及び書き込みが非接触状態にて可能とされている。
【0050】
また、挿入されているカードがビジターカードであって、その度数が「0(無価値)」となった場合において、該「0」となったビジターカードはカードリーダライタ327内部に残留されるようになっているとともに、この状態で新たなカードが前記カード挿入口319より挿入されることで、前記ソレノイド389によりストップピンが上方に励磁された状態にて残留されていたビジターカードが搬送ベルト391並びに搬送ローラ387、388により付勢されることで後方に搬送され、前記カード回収路40に排出されて回収されるようになっている。尚、前記「0」となり内部に残留しているビジターカードは、被稼働となった空き台の正式予約を実施した際には、返却されるようになっている。
【0051】
尚、挿入されているカードが会員カードである場合には、新たなカードの挿入は不可とされており、その度数が「0」となった場合において貯留されている会員カードは回収されず、返却ボタンスイッチ15の操作によりカード挿入口319より返却されるようになっている。
【0052】
また、本実施例に用いた紙幣識別ユニット322は、その後端側(紙幣挿入先端側)が紙幣回収路(図示略)を介して遊技島内を横断するように架設された紙幣搬送路(図示略)に連結されている。該紙幣識別ユニット322は、会員カードまたはビジターカードが受付中であって、読み出された度数が所定以下の場合(10度以下の場合)、或いは会員カードが受付け中ではない場合において、紙幣の挿入を受付け、該受付けた紙幣を識別するように前記制御ユニット328にて制御される。この識別により受付けた紙幣が正規の紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)であると識別した場合には、該識別結果を前記制御ユニット328に出力するとともに、該識別した紙幣を前記紙幣搬送路に送り出すとともに、紙幣の識別ができない場合には受付けた紙幣を返却するようになっている。また、本実施例において前記紙幣識別ユニット322は、カードユニット3と管理コンピュータ100とが通信接続されていない(通信障害時を含む)場合において、1000円紙幣のみを受付け、それ以外の紙幣を返却して受付けないように前記制御ユニット328にて制御されているとともに、会員カードまたはビジターカードが受付中であって、該会員カードまたはビジターカードにより特定される度数が所定以上(本実施例では11度数以上)残存する場合には、いずれの紙幣も受付けないように制御ユニット328にて制御されている。
【0053】
また、本実施例の前記MPU329がアクセス可能なメモリ構成としては、その下位領域が前記ROM331のアドレスとされ、該ROM331には、前記MPU329が実施する制御内容が記述された制御プログラムが記憶されていて、その上位領域には、前記挿入されたカードから読み出した読み出しデータを一時記憶するための読み出しデータ記憶領域と、該読み出しデータから抽出したカードIDが記憶される固有情報記憶領域としてのカードID記憶領域や、前記読み出しデータ中の遊技用価値情報である残度数データが記憶される遊技用価値記憶領域としての度数データ記憶領域や、同一のカードの挿入中において使用された度数データが加算記憶される使用遊技用価値記憶領域としての使用度数データ記憶領域や、同一のカードの挿入中において入金された入金額に相当する度数データが加算記憶される加算価値記憶領域としての入金データ記憶領域が設けられている。
【0054】
また、更に上位領域には、挿入されたカードが会員カードである場合において、前記磁気ストライプから読み出された会員IDが記憶される会員ID記憶領域と、該会員IDに対応して前記会員管理コンピュータ120より返信されてくる暗証番号データを記憶するための暗証番号記憶領域と、再プレイ回数を記憶するための貯蓄価値記憶領域としての再プレイ回数記憶領域や、会員カードの挿入時の対応するパチンコ機2のIN/OUT数や特賞回数等の遊技情報が記憶される遊技者データ記憶領域や、対応するパチンコ機2の総IN/OUT数や大当り回数や確変大当り回数、始動回数等の遊技情報が記憶される台データ記憶領域と、が設けられている。
【0055】
また、これら各記憶領域の更に上位領域は、該カードユニット3における度数の使用や入金の使用履歴を登録するためのカード使用履歴記憶領域とされており、該カード使用履歴記憶領域においては、度数使用や入金があった際に、そのカードIDと、加減算された度数の大きさと、その時点での前記リアルタイムクロック(RTC)333から出力される時刻とが記憶されるようになっており、これらカード使用履歴記憶領域には、1000回分の使用履歴が登録可能とされており、約2日分の使用履歴を登録できるようになっていとともに、該カード使用履歴記憶領域の更に上位領域は、予約の受付け処理や空台の報知処理、並びにキャンセルの受付け処理等の各種処理において該MPU329が使用可能なワークメモリ領域に割り当てられている。
【0056】
また、前記台データ記憶領域には、制御ユニット328に接続されている前記補給球計数器24並びにアウト球計数器26からの計数信号の入力に基づく営業開始時点からの補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)が加算記憶されるとともに、前記遊技者データ記憶領域には、会員カードの挿入中における前記補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)が記憶され、会員カードの返却時における前記補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)と前記会員カードの挿入時の補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)とが前記会員管理コンピュータ120へ送信されることで、会員管理コンピュータ120は、該会員遊技者の収支を把握することができるようになっている。このように、これら会員カードの挿入中における前記補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)をカードユニット3側にて記憶することは、これらの記憶を前記会員管理コンピュータ120が実施する場合に比較して、会員管理コンピュータ120の処理負荷を低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員カードの挿入中における前記補給球総数(IN数)並びにアウト球総数(OUT数)を前記会員管理コンピュータ120が個々に記憶するようにしても良い。
【0057】
また、前記台データ記憶領域には、前記情報出力部298から出力される大当り情報や確変大当り情報並びに始動情報に基づく特賞回数や確変回数、始動回数が加算記憶されるとともに、会員カードの挿入中においては、前記遊技者データ記憶領域にも特賞回数並びに確変回数が加算記憶され、これら遊技者データ記憶領域のデータが、会員カードの返却時に前記会員管理コンピュータ120へ送信されることで、該会員の遊技中において発生した大当り(特賞)や確変大当りの回数を前記会員管理コンピュータ120が把握できるようになっている。このように、これら会員カードの挿入中における特賞回数や確変回数、始動回数等の遊技データをカードユニット3側にて記憶することは、これらの記憶を前記会員管理コンピュータ120が実施する場合に比較して、会員管理コンピュータ120の処理負荷を低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員カードの挿入中における遊技データを前記会員管理コンピュータ120が個々に記憶するようにしても良い。
【0058】
ここで、カードユニット3にて前記表示操作部取付け口375に装着される表示操作ユニット321の構成について図5並びに図6に基づき説明すると、該表示操作ユニット321に内装されているユニット基板350には、図6に示すように、前述した再プレイキースイッチ315やプレイ選択キースイッチスイッチ316、メニュー選択キースイッチ317、並びにカラー液晶パネル303並びに透明タッチパネル314に加えて、該カラー液晶パネル303並びに透明タッチパネル314とともにテレビチューナーユニット344に接続されて、前記カラー液晶パネル303へのテレビ映像や各種画像の表示制御を実施するとともに、前記透明タッチパネル314における操作位置情報を後述するマイクロプロセッサ(MPU)343に出力する透明タッチパネルドライバ345や、前記同軸コネクタ351から入力されるテレビ電波によりテレビ映像を再生するテレビチューナーユニット344や、該テレビチューナーユニット344から出力されるテレビ音声を出力するスピーカ337や、比較的処理能力に優れ、表示操作ユニット321の動作制御を行うとともに、前記透明タッチパネルドライバ345から出力されてくる操作位置情報とカラー液晶パネル303上に表示させている操作部画像とから、該操作位置に該当する操作内容を特定し、該特定した操作内容に対応した所定信号を前記中継基板324を介して制御ユニット328へ出力する画像表示制御部を構成するマイクロプロセッサ(MPU)343と、該MPU343が抽選画像の生成処理等の各種処理等に使用するRAM342と、該MPU343が実施する前記操作位置に該当する操作内容の特定処理や入出力制御等の各種処理が記述された制御プログラムとともに、後述する予約受付や空台報知、並びにキャンセル受付けの際にカラー液晶パネル303に表示される各操作画面データが記憶されたROM341が設けられており、MPU343が前記中継基板324を介して制御ユニット328の接続ポート332eに接続されていることで、該制御ユニット328から遊技情報等の各種情報の出力を受けられるようになっている。
【0059】
尚、本実施例においては、表示操作ユニット321に透明タッチパネル314を設けており、このようにすることは、操作キー群をカラー液晶パネル303と個別に設ける必要がなく、カラー液晶パネル303の大きさを大きなものにできるばかりか、予約の受付けや遊技意志の受付け、更にキャンセルの受付けに際して、対話型の受付けを実施できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら透明タッチパネル314を用いずに、個別の操作キー群を設けて操作部を形成しても良い。
【0060】
また、本実施例においては、空台の発生を報知する空台報知手段、並びに予約状況を報知するための予約状況表示手段としてカラー液晶パネル303を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら画像表示部として、近年実用化されてきている有機ELディスプレイやプラズマディスプレイ等の他の平面パネルを好適に使用することができるとともに、薄型のブラウン管を使用しても良いし、更には、これらディスプレイに代えて、報知ランプ用いて報知したり、音声により空台の発生を報知するようにしても良い。
【0061】
また、透明タッチパネル314としては透明なポリエステルフィルム等に透明導電膜として酸化インジウム薄膜(ITO)を形成し、該薄膜の抵抗や誘電率等により、押圧位置を検出するものを好適に使用することができる。
【0062】
次いで、本実施例における会員管理装置である会員管理コンピュータ120について説明すると、該会員管理コンピュータ120は、図7に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス121に、会員の個人情報を受付けて会員IDに対応付けて該個人情報並びに該会員に付与されたポイント数や貯蓄玉数、暗証番号等並びに会員の遊技履歴等の情報を管理するとともに、これら会員カードの使用に基づく各情報に基づいてイベント評価等の各種の分析処理や後述の会員管理データベース(DB)の更新処理並びに前記カードユニット3やシステムコントローラ100からの売上情報に基づく後述するユニット管理テーブルの更新処理や、前記カードユニット3にて受付けに基づく予約データベースの更新並びに空台の通知処理やキャンセル処理を実施するCPU122、ワークメモリ等として使用されるRAM123、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC124、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置125、新規会員に関する個人情報等の各種情報を受付けや、抽選設定における抽選時間や当選数、付与特典等を受付けるためのキーボードやマウス等の入力装置126、機能選択を実施することで、新規会員の登録画面や売上情報並びに未発行の会員カードの会員IDや枚数等の情報画面、並びに抽出会員のリストや抽選設定画面等の各種表示を出力するための表示装置127や、抽出会員リストやダイレクトメール等を印刷出力するためのプリンタ128、前記システムコントローラ100や前記カードユニット3(制御ユニット328)とのデータ通信を行う通信部129、が接続された通常のコンピュータである。
【0063】
また、前記記憶装置125には、該会員管理コンピュータ120が各種処理を実施するための処理プログラムに加えて、各会員に関する個人情報や貯玉や来店ポイント等が登録された図8(a)に示す会員管理データベースを構成する会員情報テーブルや、各会員の来店履歴が登録される図8(b)に示す会員管理データベースを構成する会員来店履歴データベース(DB)とともに、各カードユニットに受付け中のカードや受付け現金の状況等が更新記憶される図9(a)に示すユニット管理テーブル、各パチンコ機2における稼働/非稼働並びに収支や大当り回数等の遊技情報が更新記憶される遊技情報テーブル、並びに被稼働となった各空き台に対して予約が確定した予約者の情報が登録される図10に示す確定予約テーブルや、非稼働となった空台発生時において、該空き台に対して複数の予約者が存在する場合において実施する抽選を実施するための抽選プログラムとが記憶されている。
【0064】
この本実施例に用いた会員情報テーブルには、図8(a)に示すように、各会員ID毎に、会員カードに記憶された会員カードIDと、その時点の貯蓄玉数と、本人確認のための暗証番号と、来店回数と、来店ポイントと、最後の来店日と、これら来店回数や収支金額等に基づく会員ランクと、会員登録日、並びに当該会員カードを所持する会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、郵便番号、住所、電話番号、携帯電話番号等の個人情報や、交通手段、趣味、記念日、電子メールアドレス並びにダイレクトメールの送付の可否等からなる会員遊技者の帰属情報と、当該会員カードを所持する会員遊技者が本日イベント対象者であるか否かを示すイベント対象者フラグ(本日のイベント対象者である場合には「Yes」が登録され、イベント対象者ではない場合には「No」が登録される)と、会員登録/変更画面(図示略)において新規登録または登録変更が実施された場合に登録される更新状況(新規登録または登録変更が実施された場合には「Yes」が登録され、これら新規登録または登録変更に基づく登録内容が、前記システムコントローラ100の前記会員属性情報テーブル(図示略)に反映された時点で「No」が登録される)と、新規会員の個人情報等の各種情報の登録がなされた際に「未」から「既」が登録される発行状況と、が登録されており、前記発行状況には、前記システムコントローラ100から送信されてきた新規発行可能な会員ID並びに会員カードIDが登録された際に、「未」が登録されて、該発行状況を確認することで、その時点にて未発行でかつ発行可能な会員カードを選出できるようになっている。
【0065】
また、本実施例の会員来店履歴データベース(DB)には、図8(b)に示すように、各会員遊技者の遊技履歴として、遊技(来店)日、遊技した台番号、遊技開始時間並びに終了時間と特賞回数と遊技時間、会員遊技者が遊技に消費した金額である売上金額、会員遊技者が遊技にて獲得することで遊技場が該会員遊技者に対して提供する景品と等価な金額である支出金額(最小数は100円単位)、これら売上金額から支出金額を差し引いた収支金額と遊技場の勝敗、等の遊技関連情報が各会員遊技者毎に登録されていて、これら各会員遊技者毎の遊技内容を会員管理コンピュータ120が把握できるようになっている。
【0066】
また、本実施例のユニット管理テーブルには、図9(a)に示すように、遊技場内に設置されているカードユニット3に固有に付与された装置IDに対応付けて、そのカードユニット3が設置されている遊技島の島番号と、会員カード或いはビジターカードの受付け状況と、対応するパチンコ機2の機種名である対応機種並びに台番号と、受付けているカードのカードIDと、受付けているカードが会員カードである場合に該会員カードの会員IDと、後述の貸出処理に使用された度数の累計である総使用度数と、該総使用度数のうちビジターカードから使用された度数であるVカード使用度数と、当該カードユニット3にてビジターカードに入金された入金総額であるVカード入金金額と、会員カード37から使用された度数である会員カード使用度数と、当該カードユニット3にて会員カードに入金された入金総額である会員カード入金金額、並びに該入金のために受付けた現金の各金種毎(10000円、5000円、2000円、1000円、500円、100円)の数量とが登録されている。
【0067】
また、本実施例の遊技情報テーブルには、図9(b)に示すように、各遊技台であるパチンコ機2の台番号に対応付けて、該パチンコ機2の機種名と、打込玉数の変化の有無による稼働状況と、補給玉数、打込玉数、これら補給玉数と打込玉数の差に基づく遊技場側の収支と、総スタート回数、大当り回数、大当り確率、確変回数、確変継続回数、並びに大当り間のスタート回数とが、各パチンコ機2に対応して設置されている前記カードユニット3から送信される遊技情報や補給球計数器24並びにアウト球計数器26における計数情報に基づき更新登録されている。
【0068】
また、本実施例の確定予約テーブルには、図10に示すように、非稼働となったことが報知されて、予約が実施された予約台番号に対応付けて、当該予約台番号のパチンコ機2に予約を実施した予約者のカードIDと、該予約者が予約を実施したカードユニット3の装置IDと、予約者が会員遊技者である場合において登録される会員IDと、予約が無効となるまでの残り時間とが対応付けて登録されており、各予約台番号のパチンコ機2に対応するカードユニット3に、予約者のビジターカード或いは会員カードが挿入された場合には、該予約台番号の登録が削除されるとともに、前記予約が無効となるまでの残り時間が経過しても各予約台番号のパチンコ機2に対応するカードユニット3に、予約者のビジターカード或いは会員カードが挿入されない場合には、再度、空き台として通知されて予約の受付けが実施されるようになっている。
【0069】
以下、本実施例の遊技用システムにおける玉貸処理、入金処理、再プレイ処理について、図11を用いて以下に簡単に説明する。
【0070】
まず、カードユニット3は電源投入に基づく起動処理において、各部の接続状況や動作状況を確認するとともに、前記管理コンピュータ100との通信が可能状態であるかを確認して、前記動作状態並びに管理コンピュータ100との通信状態が報知され、前記カード挿入口319への会員カードまたはビジターカードの挿入待ち状態となる。尚、この状態において、前記カラー液晶パネル303に所定のデフォルト画面として、対応するパチンコ機2の遊技情報(台データ;図15参照)が表示される。
【0071】
この状態において前記カード挿入口319への会員カードまたはビジターカードが挿入された場合には、前記表示操作ユニット321に対してカード挿入中信号が出力されることで、図14に示すメニュー画面が前記カラー液晶パネル303に表示されて、テレビ機能を利用できるようになる。
【0072】
次いで、該挿入された会員カードまたはビジターカードからカードID並びに度数を読み出して、該読み出したデータを前記RAM330の読み出しデータ記憶領域に一時記憶するとともに、ビジターカードの場合はカードIDと残度数データを、挿入されたカードが会員カードである場合にはカードIDと残度数データ並びに会員IDとを、使用許諾要求とともに前記管理コンピュータ100へ送信する。
【0073】
管理コンピュータ100は、このカードIDと残度数データと使用許諾要求との受信に基づき、まず、カードID中の前記使用可能店舗コードが当該遊技場の店舗コードに一致するか否かの判定によって、受付けたカードが当該遊技場にて使用できるカードであるか、つまりはハウスカードであるかを判定するとともに、使用可能店舗コードが当該遊技場の店舗コードに一致する場合においては、該使用可能店舗コードの下位のシリアル番号に合致するカードIDが登録されている(存在する)か否かを判定する。
【0074】
該カードIDの判定において登録されている(存在する)と判定した場合においては、該カードIDに対応付けてカード管理データベースに記憶されている残度数データを抽出して前記受信した残度数データとの比較を実施し、前記受信した残度数データが抽出した残度数データよりも大きくない場合において、該カードを正規であると判定し、該カードの使用許諾を前記制御ユニット328へ送信する。尚、受信した残度数データが抽出した残度数データよりも小さい場合においては、オフライン時に使用された度数が存在したと判断し、該受信した残度数データに前記カード管理データベースの残度数データを更新し、受信した残度数データが抽出した残度数データよりも大きい場合には、度数エラーを前記制御ユニット328へ送信する。
【0075】
これら返信内容が使用許諾である場合は、前記度数データ記憶領域に記憶されている残度数を前記度数表示部309並びに度数表示部17に表示した後、貸出ボタンスイッチ16の押圧操作待ちとなる。
【0076】
この段階において、遊技者が前記貸出ボタンスイッチ16の押圧操作した場合においては、残度数が「0」かの判定を実施した後、前記制御ユニット328は、前記パチンコ機2より出力されるPRDYのHIGH/LOWを判定し、PRDYがHIGHである場合には、所定のエラー処理を実施し、貸与処理を終了する。
【0077】
また、前記PRDYがLOWである場合には、BRDYをLOWに切替えた後、BRQをLOWとして、パチンコ機2からのEXSのHIGHの検出待ちの状態となり、該EXSのLOWの検出に基づきBRQをHIGHに切替え、EXSのHIGHの検出待ちの状態となる。
【0078】
次いで、パチンコ機2における1度分の払出が完了され、EXSのHIGHを検出すると、MPU329は前記度数データ記憶領域に記憶されている度数を1度減算更新し、度数表示部17,309の度数を減算した度数に表示更新し、BRQの回数をカウントし、該カウントしたBRQの回数と貸出単位変更ボタンスイッチ306にて設定されている貸出単位回数(本実施例ではデフォルトでは1回の貸与処理で5度分の貸与処理が実施されるので、デフォルトであれば5回)とを比較する。
【0079】
この比較において前記カウントしたBRQの回数と貸出単位回数とが一致しない場合には、再び前述の1度分の払出処理を実施するようになっており、前記貸出単位回数との比較において前記カウントしたBRQの回数と貸出単位回数とが一致した場合には、BRDYをHIGHとし、前記にて減算した度数(使用度数)とカードIDと前記リアルタイムクロック(RTC)333より出力されるその時点の時刻とから成る使用履歴を前記カード使用履歴記憶領域に登録することで、前記遊技機から度数に対応する数の遊技球の貸出が実施され、遊技者はパチンコ機2において遊技を実施できる。
【0080】
これら遊技によって前記残度数が10度数以下になった場合には、前記紙幣挿入口302より紙幣の投入を実施して、追加入金を実施できるようになっており、これら入金処理について説明すると、まず前記紙幣挿入口302により受付けた紙幣を識別し、該識別結果において識別結果が正常ではない場合には、受付けた紙幣を返却し、入金処理を終了する。
【0081】
また、前記識別結果が正常である場合には、前記度数データ記憶領域に記憶されている残度数が入金可能な所定度数以下であるかの判定を実施して、該判定において10度数以下である場合においてのみ、入金処理を継続し、前記識別した紙幣の金額に相当する度数を加算度数としてセットし、該セットした加算度数を前記度数表示部17,309に表示する。
【0082】
次いで、制御ユニット328はこれらセットした加算度数を前記度数データ記憶領域の残度数に加算更新するとともに、該加算した加算度数(入金度数)を前記入金データ記憶領域に記憶されている入金度数に加算更新し、更に、前記カード使用履歴記憶領域に、前記にて加算した加算度数(入金度数)とカードIDと前記リアルタイムクロック(RTC)333より出力されるその時点の時刻とから成る入金履歴を登録し、前記加算更新された度数データ記憶領域の新たな度数を前記度数表示部17,309に更新表示することで、これら新たな度数を遊技に使用できるようになる。
【0083】
次いで、前記カード挿入口319に挿入されたカードが会員カードである場合に実施可能となる再プレイ処理について、図11に基づいて説明する。
【0084】
この場合、使用する会員カードの挿入時において、前記磁気ストライプより読み出されて前記会員ID記憶領域に記憶されている会員IDデータとともに、会員カードから読み出された会員カードIDと装置IDとを含むカード受付通知が、既に前記会員管理コンピュータ120へ送信されていることで、該会員管理コンピュータ120により、受信した会員IDに該当する登録が会員情報テーブルに存在するかが判定され(正否判定)、存在する場合に正規の会員カードと判定されて、図8(b)に示す前記会員来店履歴データベース(DB)の該会員の来店履歴に遊技開始時刻並びに受信した装置IDに対応する遊技機の台番号が登録されるとともに、受信した会員IDに対応して登録されている来店日の日付が本日の日付であるかが判別され、来店日が本日の日付でない場合には、来店日の項目が本日の日付に更新され、前記会員情報テーブルの来店回数に1が加算されている。
【0085】
更に、会員管理コンピュータ120により、図9(a)に示すユニット管理テーブルにおいて、受信した装置IDに対応する「状況」の登録内容が、「待機中」から「受付中」に更新されるとともに、前記受信した会員ID並びに会員カードIDが「受付会員カードID」と「該当会員ID」の各項目に登録される。
【0086】
この状態で、前記プレイ選択キースイッチ316の操作があった場合には、前記カラー液晶パネル303上にテンキーが表示されて、暗証番号の入力受付けが実施され、該受付けた暗証番号と会員IDと装置IDとを含む貯玉使用許諾要求が会員管理コンピュータ120に送信される。
【0087】
該貯玉使用許諾要求の受信に基づいて会員管理コンピュータ120は、受信した会員IDに対応付けて前記会員情報テーブルに登録されている貯蓄玉数と暗証番号とを抽出し、受信した暗証番号との照合により本人確認を実施して、双方の暗証番号が一致した場合において、抽出した貯蓄玉数を含む再プレイ許諾を送信元のカードユニット3に返信する。
【0088】
該返信に基づいてカードユニット3の前記制御ユニット328は、返信されてきた貯蓄玉数を一時記憶するとともに、該貯蓄玉数に該当する再プレイ回数、具体的には、本実施例では1回の再プレイ操作において500円分に相当する125球の返却を実施するのに、貯玉の使用手数料13球を含めて138球の貯玉が必要としていることから、例えば940球の貯玉があれば、該940球を138にて除した値の整数値、すなわち6回を再プレイ回数として算出し、該再プレイ回数を表示操作ユニット321に対して出力することで、図14や図15に示すように、受付カードの種別である会員カードと、該再プレイ回数とが、カラー液晶パネル303の表示画面下部にバー状に表示されるようになっている。
【0089】
この段階にて前記再プレイキースイッチ315を操作すると、再プレイ回数が「0」であるかの判定を実施した後、再プレイ回数が存在する場合に前記貸出処理の場合と同様にパチンコ球の払戻を実施する。
【0090】
該払戻の実施後において、払戻を実施した1回の再プレイ回数に相当する払戻玉数(本実施例では138球)と、会員IDと、装置IDとを含む払戻完了情報が会員管理コンピュータ120に送信されることで、該会員管理コンピュータ120において、前記会員情報テーブルにおける貯蓄玉数が更新される。
【0091】
また、これらの遊技が終了して前記返却ボタンスイッチ15の操作がなされた場合には、その時点の残度数と使用度数、入金度数、並びに該カードの度数使用と入金の履歴データとを、カードIDと装置IDとともに前記管理コンピュータ100へ更新情報として送信し、該管理コンピュータ100から更新完了の返信に基づき、前記度数データ記憶領域に記憶されている残度数を受付けているカードに更新記録する。尚、前記更新情報を受信した管理コンピュータ100は、受信した更新情報のカードIDに該当する登録データを前記更新情報に基づいて更新する。
【0092】
次いで、返却するカードが会員カードであるかの判定を実施して、会員カードである場合には、前記カード使用履歴記憶領域に登録されている使用履歴から、該返却しようとしているカードIDに該当する使用履歴を集計し、該カードの使用度数と入金度数とを含む度数使用情報と、前記遊技者データ記憶領域に記憶されている該会員遊技者の遊技開始時の対応するパチンコ機2のIN/OUT数や該遊技者の遊技中の特賞回数、並びに前記台データ記憶領域に記憶されている該返却時点の対応するパチンコ機2の総IN/OUT数とを含む遊技情報とを、前記会員ID記憶領域に記憶されている会員IDと装置IDとともに前記会員管理コンピュータ120へ送信し、前記遊技者データ記憶領域の登録情報を消去した後に該会員カードを返却し、前記度数データ記憶領域、使用度数記憶領域並びに入金データ記憶領域の各記憶データを初期化(リセット)するとともに、前記表示操作ユニット321に対してカード未挿入の信号を出力する。
【0093】
このようにして装置IDとともに送信されてくる遊技情報等を含む各種情報に基づき、会員管理コンピュータ120は、会員情報テーブル並びに会員来店履歴DB等の登録情報を更新するとともに、前記ユニット管理テーブルにおいて、受信した装置IDに対応する「状況」の登録内容を、「受付中」から「待機中」に更新するとともに、前記受信した会員IDが「受付会員カードID」の項目から削除される。
【0094】
また、返却しようとしているカードがビジターカードである場合には残度数が「0」かの判定を実施し、残度数が残存する場合には返却を実施するが、残度数が残存しない場合には前記度数データ記憶領域、使用度数記憶領域並びに入金データ記憶領域の各記憶データを初期化(リセット)してカード排出を実施しないことにより、残度数が「0」のビジターカードがカードリーダライタ327内に残存することとなり、自身または他の遊技者が該残存しているビジターカードに入金を実施して遊技を実施できるようになっているとともに、該遊技者が後述する空き台の予約を実施して予約が確定した場合には、該残度数が「0」のビジターカードが返却されることにより、該残度数が「0」のビジターカードを予約したパチンコ機2が対応するカードユニット3に挿入することで、予約者の認証が実施されるようになっている。尚、これら残度数が「0」のビジターカードがカードリーダライタ327内に残存している場合には、前記表示操作ユニット321対してカード未挿入の信号が出力されることで、テレビ機能が使用不可とされる。
【0095】
次いで、これらカード挿入中(度数「0」のビジターカードの挿入中を除く)において、カードユニット3にて利用可能となるテレビ機能について説明すると、前述のように、カードリーダライタ327に受付中のカードが会員カード或いは残度数が存在するビジターカードである場合において、遊技者が前記メニュー選択キースイッチ317を選択することにより、前記カラー液晶パネル303には、図14に示すように、メニュー画面が表示される。
【0096】
尚、このメニュー画面は、前記カード挿入口319に会員カード或いは残度数が存在するビジターカードを挿入した場合には、前記制御ユニット328から表示操作ユニット321へカード受付信号が出力されることで、前記メニュー選択キースイッチ317を操作することなく自動的に表示される。
【0097】
このメニュー画面上には、図14に示すように、カードの挿入以前に表示されていた台データを表示させる場合に選択する「台データ」の選択項目と、テレビ画像を表示させるための「テレビ」の選択項目とが設けられており、遊技者は所望する項目を選択できるようになっている。
【0098】
まず、「台データ」の選択項目を選択した場合には、該選択を前記MPU343が検知して、前記制御ユニット328に対し、前記台データ記憶領域に記憶されている台データの出力依頼を出力して台データを入手して、図15に示すように表示するようになっている。
【0099】
次いで、本実施例の遊技用システムにおける予約処理の流れを以下に説明する。まず、予約の受付けの流れを図12に基づき説明すると、会員管理コンピュータ120は、所定時間に渡って打込玉数に変化が無い場合には、該パチンコ機2を非稼働となったものとして、図9(b)の遊技情報テーブルの稼働状況を、○(稼働)から×(非稼働)に更新するとともに、該非稼働となったパチンコ機2の台番号と機種を遊技情報テーブルにて特定するとともに、該非稼働となったパチンコ機2に対応して設けられているカードユニット3に対して、不能化指示を送信する。
【0100】
該不能化指示の受信に基づいて、カードユニット3の制御ユニット328は、前記VL信号出力部335から出力されるVL信号を非出力状態とすることで、対応するパチンコ機2におけるパチンコ球の発射が不能とされて遊技が不能化される。
【0101】
前記不能化指示の送信に次いで会員管理コンピュータ120は、前記ユニット管理テーブルにて、その時点においてビジターカード或いは会員カードを受付け中の全てのカードユニット3の装置IDを抽出し、該抽出したカードを受付け中の全てのカードユニット3の装置IDに対して、前記非稼働となったパチンコ機2の台番号と機種の情報を含む予約案内情報を送信する。
【0102】
該予約案内情報の受信に基づいてカードユニット3では、図16(a)に示す予約案内画面が前記カラー液晶パネル303に表示されて、空台となったパチンコ機2の台番号と機種が表示されるとともに、カウントダウン表示が「0」となるまでの所定時間に亘って、遊技者から予約の受付けを実施する。
【0103】
この予約案内画面に表示された空台を遊技者が予約したい場合には、「予約する」の選択項目を選択入力し、予約しない場合には、「予約しない」を選択するか、或いは前記カウントダウン表示が「0」となるまで何も操作を実施しない場合には、自動的に「予約しない」ものと判定されるようになっている。
【0104】
遊技者が前記「予約する」の選択項目を選択入力した場合には、該カードユニット3から前記会員管理コンピュータ120に対して、該カードユニット3の装置IDとともに、挿入されているカードのカードIDと予約対象の台番号のデータとを含む予約受付情報が送信される。
【0105】
この予約受付情報の受信に基づいて会員管理コンピュータ120は、これら予約受付期間の終了時点において、受信した予約受付情報が1つ、つまりは予約をした遊技者が1人のみである場合には、該予約受付情報に含まれる台番号並びにカードIDと、予約が実施されたカードユニット3の装置IDとを前記確定予約テーブルに登録して、残り時間に所定時間(本実施例では10分)をセットしてタイマをスタートさせる。尚、カードIDが会員カードのものである場合には、該カードIDに対応する会員IDを前記会員情報テーブルより特定して該当会員IDに登録する。
【0106】
これら確定予約テーブルへの登録の完了の後に会員管理コンピュータ120は、予約が完了した旨の予約完了メッセージを含む予約確定情報を、前記確定予約テーブルに登録した装置IDのカードユニット3に対して送信することで、該送信先のカードユニット3のカラー液晶パネル303に、図16(b)に示す予約完了メッセージが表示されて、予約が完了したこととともに、該予約台のカードユニット3に、カードを所定時間(本実施例では10分)以内に挿入する必要がある旨のメッセージが表示される。
【0107】
また、会員管理コンピュータ120が前記予約受付期間の終了時点において、受信した前記予約受付情報が複数である場合、つまりは予約をした遊技者が複数である場合には、予約受付情報の送信元のカードユニット3を抽選対象とした抽選を実施し、該抽選の実施する旨とともに該抽選の抽選結果を抽選対象とした各カードユニット3に送信する。
【0108】
該抽選結果の受信に基づいてカードユニット3の前記カラー液晶パネル303には、図16(c)に示すように、抽選開始画面が表示され、予約者が複数であるために抽選を実施する旨が表示されるとともに、該メッセージの下方に表示された3桁の数字が個々にスクロール表示される。
【0109】
これら3桁の数字のスクロール表示は、前記会員管理コンピュータ120から送信されてきた抽選結果が非当選である場合には、図16(d)に示す3桁の数字が揃わない非当選の表示態様が表示されて、抽選に外れたことが報知され、前記送信されてきた抽選結果が当選である場合には、図16(e) に示す桁の数字が揃った当選の表示態様が表示されて、抽選に当選したことが報知される。
【0110】
前記抽選結果の送信の後に会員管理コンピュータ120は、抽選に当選したカードユニット3の装置IDと、該装置IDから受信した前記予約受付情報に含まれるカードIDと台番号とを、前記確定予約テーブルに登録して、残り時間に所定時間(本実施例では10分)をセットしてタイマをスタートさせる。尚、カードIDが会員カードのものである場合には、該カードIDに対応する会員IDを前記会員情報テーブルより特定して該当会員IDに登録する。
【0111】
これら確定予約テーブルへの登録の完了の後に会員管理コンピュータ120は、予約が完了した旨の予約完了メッセージを含む予約確定情報を、前記確定予約テーブルに登録した装置IDのカードユニット3に対して送信することで、該送信先のカードユニット3のカラー液晶パネル303に、図16(f)に示す予約完了メッセージが表示されて、抽選に当選して予約が完了したこととともに、該予約台のカードユニット3に、カードを所定時間(本実施例では10分)以内に挿入する必要がある旨のメッセージが表示される。
【0112】
この正式予約完了画面の表示を確認した予約者は、該正式予約完了画面が表示されているカードユニット3から自己のビジターカードまたは会員カードを返却させ、前記予約した台番号のパチンコ機2へ移動して、該パチンコ機2対応して設けられているカードユニット3に自己のビジターカードまたは会員カードを挿入する。
【0113】
該挿入に基づいて該カードユニット3からは、カードID並びに会員IDと装置IDとを含むカード受付通知が、前述したカード受付処理において会員管理コンピュータに送信されることで、該カード受付通知に基づき会員管理コンピュータが、受信した装置IDが前記不能化指示を送信したカードユニット3であるかを判定するとともに、受信したカードIDが受信した装置IDに対応する台番号に対応付けて前記確定予約テーブルに登録されているカードIDと一致するかを照合し、該照合が一致する場合においてのみ、前記カード受付通知を送信してきたカードユニット3に対して遊技可能化指示を送信することにより、該カードユニット3の制御ユニット328がVL信号出力部335からのVL信号の出力を再開させることで、対応するパチンコ機2におけるパチンコ球の発射が可能とされて遊技が可能化され、予約者が該予約したパチンコ機2にて遊技を実施できるようになる。
【0114】
尚、前記所定時間である10分を過ぎても該予約したパチンコ機2に対応して設けられているカードユニット3に正式予約者のビジターカード或いは会員カードの挿入が無い場合には、該遊技機を再度空台として見なして、同様の予約受付を実施する。
【0115】
尚、前記予約の受付けにおいて、予約がなされなかった非稼働台は、予約の受付け終了後において、該非稼働台に対応するカードユニット3に遊技可能化指示が送信されることで、該非稼働台におけるパチンコ球の発射が可能とされて、誰でもが遊技を実施できるようにされる。
【0116】
また、本実施例の遊技用システムにおいては、挿入されているカードが会員カードである場合において、その時点において空台となっている台を対象とした予約を実施できるようになっており、これら空台予約の処理状況を図13並びに図17に基づいて説明する。
【0117】
まず、会員遊技者がこれら空台となっている台を対象とした予約を実施する場合には、前記図14に示すメインメニューの中央部に表示されている「空台予約」の選択入力部を選択入力するか、或いは、前記予約案内画面の下方部に設けられている「他の空台」の選択入力部を選択入力する。
【0118】
該選択入力に基づいてカードユニット3から会員管理コンピュータ120に対して該カードユニット3の装置IDを含む空台情報抽出要求が送信され、該空台情報抽出要求の受信に基づいて会員管理コンピュータ120は、その時点において非稼働状況にある空台を前記ユニット管理テーブルの情報から抽出するとともに、該空台の中から予約されている台並びに予約案内が送信されている台を除いて、予約可能な空台を抽出し、該予約可能な空台の台番号と機種の情報を含む抽出空台情報を、前記空台情報抽出要求を送信したカードユニット3に対して返信する。
【0119】
これら抽出空台情報の受信に基づき、カードユニット3のカラー液晶パネル303には、図17(a)の空台情報画面に示すように、予約可能な各空台の台番号と当該機種とが選択可能に一覧表示され、会員遊技者は、該一覧の中に予約を希望する台が存在する場合において、当該台の台番号を選択入力した後、「決定」の選択入力部を選択入力する。尚、該一覧の中に予約を希望する台が存在しない場合には、「キャンセル」の選択入力部を選択入力する。
【0120】
前記「決定」の選択入力に基づいてカードユニット3は、図17(b)に示す予約確認画面を表示する。この予約確認画面には、前記空台情報画面にて選択した予約希望台の台番号と機種の情報とともに、予約には来店ポイントが10ポイント必要であることを示すメッセージとが表示されていて、会員遊技者は予約内容と予約に必要とされる来店ポイント数とを確認した後、確認した内容で良ければ「予約する」の選択項目を選択入力し、確認した内容が間違いである場合や、予約受付けを中止する場合には「キャンセル」の選択項目を選択入力する。
【0121】
この「予約する」の選択項目を選択入力に基づいて該カードユニット3は、自己の装置IDに加えて前記選択された予約希望台の台番号と受付け中のカードの会員カードIDとを会員管理コンピュータ120に送信することで、会員管理コンピュータ120は、受信した予約希望台の台番号の稼働状況が非稼働であることを確認し、該予約希望台に対応するカードユニット3に対して不能化指示を送信する。
【0122】
該不能化指示の受信に基づいて、該予約希望台に対応するカードユニット3の制御ユニット328は、前記VL信号出力部335から出力されるVL信号を非出力状態とすることで、対応する予約希望台におけるパチンコ球の発射が不能とされて遊技が不能化される。
【0123】
前記不能化指示の送信に次いで会員管理コンピュータ120は、前記確定予約テーブルに、予約希望台の台番号に対応付けて、前記にて該予約希望台の台番号とともに受信した会員カードIDとを登録して、残り時間に所定時間(本実施例では10分)をセットしてタイマをスタートさせる。尚、これら予約を実施できるのは会員遊技者のみなので、前記会員カードIDに対応する会員IDを前記会員情報テーブルより特定して該当会員IDに登録する。
【0124】
これら確定予約テーブルへの登録の完了後に会員管理コンピュータ120は、該確定予約テーブルに登録した会員カードIDに対応して前記会員情報テーブルに登録されている来店ポイントから、空台予約の代価である10来店ポイントを減算更新し、該更新後の新たな来店ポイント数を含む予約確定情報を前記予約希望台の台番号を送信してきたカードユニット3に返信することで、該カードユニット3のカラー液晶パネル303には、図17(c)に示すように、予約希望台に対する予約が完了したメッセージとともに、減算更新後の新たな来店ポイント数が表示されて会員遊技者に報知される。
【0125】
このように、本実施例の前記予約確認画面には、空台予約の代価として来店ポイントが10ポイント必要であることが表示されることで、予約を実施することで10来店ポイントが自分の来店ポイントから減算されることを会員遊技者が確認できるようになることから、むやみに予約が実施されてしまうことを防止できるようになっている。
【0126】
また、本実施例では、予約に対する代価の減算対象を、来店や遊技状況により会員遊技者に付与される来店ポイントとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら予約に対する代価の減算対象を、例えば貯蓄玉数としても良い。
【0127】
この予約完了画面の表示を確認した予約者は、該予約完了画面が表示されているカードユニット3から自己の会員カードを返却させ、前記予約した台番号のパチンコ機2へ移動して、該パチンコ機2対応して設けられているカードユニット3に自己の会員カードを挿入する。
【0128】
該挿入に基づいて該カードユニット3からは、会員カードID並びに会員IDと装置IDとを含むカード受付通知が、前述したカード受付処理において会員管理コンピュータに送信されることで、該カード受付通知に基づき会員管理コンピュータ120が、受信した装置IDが前記不能化指示を送信したカードユニット3であるかを判定するとともに、受信した会員カードIDが受信した装置IDに対応する台番号に対応付けて前記確定予約テーブルに登録されている会員カードIDと一致するかを照合し、該照合が一致する場合においてのみ、前記カード受付通知を送信してきたカードユニット3に対して遊技可能化指示を送信することにより、該カードユニット3の制御ユニット328がVL信号出力部335からのVL信号の出力を再開させることで、対応するパチンコ機2におけるパチンコ球の発射が可能とされて遊技が可能化され、予約者が該予約したパチンコ機2にて遊技を実施できるようになる。
【0129】
尚、前記所定時間である10分を過ぎても該予約したパチンコ機2に対応して設けられているカードユニット3に正式予約者の会員カードの挿入が無い場合には、該予約台に対する予約をキャンセルと見なして、該予約台に対応するカードユニット3に遊技可能化指示が送信されることで、該非稼働台におけるパチンコ球の発射が可能とされて、誰でもが遊技を実施できるようにされる。
【0130】
以上、本実施例の遊技用システムによれば、前記会員管理コンピュータ120のCPU122が非稼働遊技機特定手段として機能することで、非稼働(空台)となったパチンコ機2が特定され、該非稼働となったパチンコ機2を特定可能な情報である台番号が、遊技用装置であるカードユニット3の表示手段であるカラー液晶パネル303に表示されて該パチンコ機2が非稼働となったことが報知されるとともに、該パチンコ機2に対する予約を受け付けるための予約受付手段でる表示操作ユニット321を備えることで、遊技者が遊技を希望するパチンコ機2が稼働中でなくなったことを確認し、該確認したパチンコ機2に対する予約を簡便に実施することができることから、遊技客にとっての使い勝手を大幅に向上できる。
【0131】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、遊技場内に設置された各遊技機に対応して設けられ、遊技用記録媒体を遊技に使用するために受付ける遊技用装置と、遊技場内の全ての前記遊技用装置と通信接続されるとともに、各遊技機(パチンコ機2)毎の稼働情報を収集する稼働情報収集手段(通信部129)と、該稼働情報に基づいて非稼働となった遊技機(パチンコ機2)を特定する非稼働遊技機特定手段(CPU122)と、該非稼働となった遊技機(パチンコ機2)を特定可能な情報(台番号)を含む予約案内情報を、前記遊技用記録媒体を受付け中の全ての前記遊技用装置に対して送信する予約案内情報送信手段(通信部129)と、を備える予約管理装置(会員管理コンピュータ120)と、から成り、前記遊技用装置は、前記予約案内情報を受信する予約案内情報受信手段(通信部334)と、該予約案内情報受信手段(通信部334)にて受信した予約案内情報に基づいて、遊技者に対して非稼働となった遊技機(パチンコ機2)が発生した旨とともに該非稼働となった遊技機(パチンコ機2)を特定可能な情報(台番号)とを含む予約案内メッセージを表示する表示手段(カラー液晶パネル303)と、該表示手段(カラー液晶パネル303)にて表示された非稼働となった遊技機(パチンコ機2)に対する予約を遊技者より受付ける予約受付手段(表示操作ユニット321)と、該予約受付手段(表示操作ユニット321)にて予約を受付けた旨の情報と各遊技用装置(カードユニット3)に個別に付与された装置識別情報(装置ID)、或いは予約者を特定可能な予約者特定情報(カードID)とを含む予約情報を送信する予約受付情報送信手段(通信部334)と、を備え、前記予約管理装置(会員管理コンピュータ120)は、前記予約受付情報送信手段(通信部334)により送信された予約受付情報に基づき、前記予約案内を行った非稼働の遊技機(パチンコ機2)を特定可能な情報(台番号)に対応付けて予約を受付けた遊技用装置(カードユニット3)の装置識別情報(装置ID)、或いは予約者を特定可能な予約者特定情報(カードID)を記憶する予約確定処理を行う予約確定手段(CPU122)と、前記予約受付情報を送信してきた遊技用装置(カードユニット3)に対して、予約が確定した旨の情報を含む予約確定情報を送信する予約確定情報送信手段(通信部129)と、を備え、前記遊技用装置(カードユニット3)は、前記予約確定情報送信手段(通信部129)から送信される予約確定情報を受信するための予約確定情報受信手段(通信部334)を備え、該予約確定情報受信手段(通信部334)における予約確定情報の受信に基づき、前記表示手段(カラー液晶パネル303)において、予約が確定した旨の予約確定メッセージを表示する。
【0132】
本発明の請求項2は、前記遊技用装置(カードユニット3)は、少なくとも遊技用記録媒体(ビジターカード、会員カード)を識別可能な記録媒体識別情報(カードID)が記録された遊技用記録媒体(ビジターカード、会員カード)を受付け、該受付けた遊技用記録媒体(ビジターカード、会員カード)の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理手段(カードリーダライタ327)を備え、該記録媒体処理手段(カードリーダライタ327)にて読み取った記録媒体識別情報(カードID)を前記予約者特定情報として前記予約受付情報送信手段(通信部334)から送信し、該送信された予約者特定情報(カードID)に基づいて前記非稼働となった遊技機(パチンコ機2)において新たに遊技を行おうとする遊技者が、該非稼働となった遊技機(パチンコ機2)の正規の予約者であるかを認証するための認証手段(CPU122)を備える。
【0133】
本発明の請求項3は、前記非稼働遊技機特定手段(CPU122)により特定された非稼働となった遊技機(パチンコ機2)を、前記予約が確定する前の該非稼働となった時点において遊技不能化するための不能化手段(通信部129、カードユニット3)と、前記認証手段(CPU122)における認証結果が正規の予約者であると認証されたときに、もしくは、前記予約の受付けがなかったときに、前記不能化された遊技機(パチンコ機2)を遊技可能とする解除手段(通信部129、カードユニット3)と、を備える。
【0134】
本発明の請求項4は、前記予約管理装置(会員管理コンピュータ120)は、前記予約確定手段(CPU122)において予め定められた所定時間に亘り前記予約受付情報を受信し、該所定時間内に受信した前記予約受付情報が複数である場合に、該複数の各予約受付情報を送信した遊技用装置(カードユニット3)を対象とした抽選を実施する抽選手段(CPU122)を備え、前記予約確定手段(CPU122)は、前記抽選手段(CPU122)における抽選の当選者を予約者として確定する。
【0135】
本発明の請求項5は、前記予約管理装置(会員管理コンピュータ120)は、前記稼働情報収集手段(通信部129)により収集された各遊技機(パチンコ機2)の稼働情報に基づいて、各遊技機(パチンコ機2)毎の稼働状態を各遊技機(パチンコ機2)を特定可能な情報(台番号)に対応付けて記憶する稼働状態記憶手段(記憶装置125;ユニット管理テーブル)を備え、該稼働状態記憶手段(記憶装置125;ユニット管理テーブル)に記憶されている非稼働状態の遊技機(パチンコ機2)のうち、既に予約がされている遊技機並びに前記予約案内情報が送信されている遊技機を除く遊技機を特定可能な情報を抽出して前記予約案内情報として送信し、前記遊技用装置(カードユニット3)は、該送信された予約案内情報に含まれる非稼働状態の遊技機(パチンコ機2)を特定可能な情報(台番号)を前記表示手段(カラー液晶パネル303)に表示するとともに、前記予約受付手段(表示操作ユニット321)において、前記表示手段(カラー液晶パネル303)に表示された非稼働状態の遊技機(パチンコ機2)の中から、遊技者が予約をしたい遊技機(パチンコ機2)を特定可能な情報(台番号)を受け付ける。
【0136】
本発明の請求項6は、前記遊技用記録媒体には、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録されており、前記遊技用装置は、受付け中の遊技用記録媒体から読み出した情報から特定される遊技用価値の大きさが無価値となっても、該無価値となった遊技用記録媒体を回収或いは排出することなく装置内部に残留させ、前記予約確定情報を受信したことに応じて該残留している遊技用記録媒体を排出する。
【0137】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0138】
例えば、前記実施例では、前記会員管理コンピュータの(CPU122)が前記認証手段として機能することで、予約台において新たに遊技を行おうとする遊技者が正規の予約者であるかを、迅速かつ簡便に確認できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら認証手段を有しない構成としても良い。
【0139】
また、前記実施例では、前記認証手段における認証をビジター遊技者並びに会員遊技者の双方において実施可能とするために、ビジターカード並びに会員カードの双方に記憶されているカードIDを用いて認証を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの予約を会員のみにおいて実施する場合等においては、前記カードIDに代えて会員IDによる認証を実施するようにしても良い。
【0140】
また、これら会員IDによる認証を実施する場合においては、該会員IDに加えて、暗証番号による遊技者の認証を実施するようにしても良い。
【0141】
また、前記実施例では、前記会員管理コンピュータ120からの不能化指示の受信に基づいて、カードユニット3の制御ユニット328が、非稼働となった空台での遊技を不能化するとともに、前記認証において予約台にて新たに遊技を行おうとする遊技者が正規の予約者であると認証された場合には、該予約台を遊技可能とするようにしており、このようにすることは、非稼働となった空台が予約者以外により遊技されてしまうことによる不都合を回避できることから好ましいが本発明はこれに限定されるものではなく、これら非稼働となった空台を不能化しない構成としても良い。
【0142】
また、前記実施例では、非稼働となった同一の空台に対して複数の予約者が存在する場合において抽選を実施するようにしており、このようにすることは、予約実施の早い遊技者が予約者になることを回避でき、予約の平等性を確保できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら抽選を実施せずに、予約の早い遊技者を予約者とするようにしても良い。
【0143】
また、前記実施例では、抽選を会員管理コンピュータ120が自動的に実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば抽選方法として「あみだ」等を用いて、予約を申し込んだ遊技者から抽選操作を受付けて、該抽選操作に基づく抽選を実施することより、遊技者が抽選に参加できるようにしても良く、これら抽選の方法等は適宜に選択すれば良い。
【0144】
また、前記実施例では、会員遊技者においてのみ、その時点において空台となっている空台を抽出するとともに選択可能に表示して、該空台に対する予約を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら空台を抽出して該空台に対する予約を実施しない構成としても良い。
【0145】
また、前記実施例では、前記空台予約に際して、予約の代価となる10来店ポイントを、該予約者が所有する来店ポイント数から減算更新するようにしており、このようにすることは、むやみやたらな不節度な予約を抑止できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら予約の代価の徴収を実施しない構成としても良い。
【0146】
また前記実施例では、前記予約の受付けを所定時間内においてのみ実施し、該所定時間内に予約操作がない場合には、予約しないものと判定するようにしており、このようにすることは、予約案内に際して、逐次「予約しない」を入力する操作を必要としないことから、遊技者の遊技への集中を妨げることを極力回避できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの自動判断を実施しない構成としても良い。
【0147】
また、前記実施例では、会員管理装置である前記会員管理コンピュータ120が、各カードユニット3から直接対応するパチンコ機2の遊技場並びに補給球計数器24とアウト球計数器26との情報を受信して前記遊技情報テーブルを更新するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記空台の検出通知や優良台であるかの情報を、前記ホールコンピュータ140から受け取るようにしても良い。
【0148】
また、前記実施例では、カードユニット3が対応するパチンコ機2を遊技不能化するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば前記ホールコンピュータ140が、非稼働となった空台を遊技不能化するようにしても良い。
【0149】
また、前記実施例では、非稼働となった空台を不能化する方法として、カードユニット3に対応するパチンコ機2がカードリーダ式パチンコ機であることから、VL信号の出力/非出力を用いてパチンコ球の発射を不能化するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら空台を不能化する方法として、遊技機が例えばカードリーダ式ではないパチンコ機(現金機)である場合には、打ち止め信号を出力することで不能化を実施するようにしても良い。
【0150】
また、前記実施例のカードユニット3では、テレビチューナーユニット344を設けることで、テレビ映像を前記カラー液晶パネル303に表示するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらテレビ映像の表示機能を有しない構成としても良い。
【0151】
また、前記実施例のカードユニット3では、前記カラー液晶パネル303には、対応するパチンコ機2に関する遊技情報である台データを表示するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらパチンコ機2に関する情報として、該パチンコ機2の遊技方法等の説明等を表示するようにしても良いし、更には、これら台データ等のパチンコ機2に関する情報を表示しない構成としても良い。
【0152】
また、前記実施例では実施していないが、前記LAN上にインターネット網への接続ゲート機器を設けるとともに、前記表示操作ユニット321にインターネット接続機能を付与して、該表示操作ユニット321を前記LANに接続することで、該表示操作ユニット321にてインターネット網上の各種コンテンツを表示できるようにすること等は任意とされる。
【0153】
また、前記実施例のカードユニット3では、テレビ映像の聴取を会員カードの挿入中或いは残度数が存在するビジターカードの挿入中においてのみ利用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの機能を常時利用できる形態としても良い。
【0154】
また、前記実施例においては、使用可能店舗コードがカードIDに含まれる構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら使用可能店舗コードとカードIDとを個別に記録するようにしても良い。
【0155】
また、前記実施例の遊技用システムでは、管理コンピュータ100並びに会員管理コンピュータ120と各カードユニット3とを有線のLANにて接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの通信形態は無線でも赤外線であっても電源ケーブルを用いたものであっても良く、双方向のデータ通信が可能なものであれば適用可能なことは言うまでもない。
【0156】
また、前記実施例では、遊技用装置として、挿入された会員カードやビジターカードの度数、並びに会員カードの貯玉を使用してカードリーダ式パチンコ機2にパチンコ玉の払出(払戻)を実施させるカードユニット3を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用装置としては、これら貯玉の再プレイ機能を有しないもの、例えば会員カードを挿入可能とされた呼び出しランプ等や、各種遊技情報を表示可能な表示部を備える情報表示装置等であっても良い。
【0157】
また、前記実施例では、カードユニット3が遊技用価値を用いた前記貸出処理を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貸出処理の機能を有しないものとしても良い。
【0158】
また、前記実施例のカードユニット3では、会員カードにより特定される貯蓄玉数を再プレイに使用する際に、暗証番号の入力を受付けて本人確認を実施するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、暗証番号を受付けずに貯蓄玉数を再プレイに使用できるようにしても良い。
【0159】
また、前記実施例のカードユニット3では、1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣、を受付け、会員カード並びにビジターカードへの追加入金処理が実施できるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、100円硬貨、500円硬貨を受付けてこれら追加入金処理や発行貸与処理ができるようになっていても良いし、1回の追加入金処理において複数の貨幣を受付けて追加入金できるようにしてもよいし、単一金種の硬貨または紙幣を受付けて追加入金処理や発行貸与処理ができるようになっていても良い。更には、これら追加入金機能を有しない構成としても良い。
【0160】
また、前記実施例では実施していないが、前記カードユニット3に新規のビジターカードの発行機能を付与すること等は任意とされる。
【0161】
また、前記実施例のカードユニット3では、会員カード並びにビジターカードを受付けた際に、これらカードの度数等の各記録情報を前記RAM330の読み出しデータ記憶領域に一時記憶し、対応する読み出しデータをカードID記憶領域や度数データ記憶領域等に記憶した情報を前記貸出処理や入金処理に基づき更新しておき、カード返却或いは残度数「0」において前記カードリーダライタ327に受付中のカードに記録するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら前記度数データ等の記憶内容に変更が生じた都度毎に、該変更データを前記カードリーダライタ327に受付中のカードに記録するようにしても良い。
【0162】
また、前記実施例では、記録媒体(会員カード、ビジターカード)として非接触型のICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカードとしても良いし、バーコード等の所定の情報記録シンボル等が読み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良い。
【0163】
また、前記実施例に用いた記録媒体(会員カード、ビジターカード)の形状はカード状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばコイン形状、円盤形状や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0164】
また、前記実施例に用いた会員カードおよびビジターカードは、所定の遊技場内においてのみ使用可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊技場において使用可能とされた共通プリペイドカードとして使用するようにしても良い。
【0165】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2において使用される遊技用価値の形態として度数や該度数に相当する金額を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用価値を所定のポイントや相当するパチンコ玉数やコイン数としても良く、その形態は任意に選択すれば良い。
【0166】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2に使用される遊技媒体としてパチンコ玉を用いているが、これら遊技媒体をコインや点数、更には後述する画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、これら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限定されるものではない。
【0167】
また前記実施例においては、前記カードユニット3のRAM330に再プレイ回数記憶領域を設け、貯蓄価値の大きさとして再プレイ回数を記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貯蓄価値の大きさの形態を貯蓄玉数とし、該貯蓄玉数を前記RAM330の所定領域に記憶するようにして、該貯蓄玉数から減算するようにしても良い。
【0168】
また、前記実施例では、貯蓄価値の形態としては遊技媒体として遊技球を用いているために貯蓄玉数としているが、使用される遊技機がスロットマシン等でコインを用いている場合には貯コインとしたり、さらには、これら遊技媒体にかかわらずポイント形態としても良い。
【0169】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
(a)請求項1の発明によれば、非稼働遊技機特定手段により非稼働となった遊技機が特定され、該非稼働となった遊技機を特定可能な情報が、遊技用記録媒体を受付け中の全ての遊技用装置の表示手段に表示されて該遊技機が非稼働となったことが報知されるとともに、該遊技機に対する予約を受け付けるための予約受付手段を備えることで、遊技者が遊技を希望する遊技機が稼働中でなくなったことを確認でき、該確認した遊技機に対する予約を簡便に実施することができることから、遊技客にとっての使い勝手を大幅に向上できる。
【0170】
(b)請求項2の発明によれば、新たに遊技を行おうとする遊技者が、前記非稼働となった遊技機の正規の予約者であるかを認証するための労力や時間を低減できる。
【0171】
(c)請求項3の発明によれば、予約者以外の遊技者により、前記非稼働となった遊技機が遊技されてしまう不都合を回避できる。
【0172】
(d)請求項4の発明によれば、予約実施の早い遊技者が予約者になることを回避でき、予約の平等性を確保できる。
【0173】
(e)請求項5の発明によれば、前記表示手段にて表示された新たに非稼働となった遊技機以外の非稼働状態にある遊技機に対する予約を、遊技者は離席により遊技機の非稼働を確認することなく実施することができる。
【0174】
(f)請求項6の発明によれば、これら無価値となった遊技用記録媒体を、予約した遊技機に対応する遊技用装置が受付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における遊技用システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例において用いたパチンコ機並びにカードユニット3の正面図である。
【図3】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部を示す上面図である。
【図4】本発明の実施例に用いたカードリーダライタの構成を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例におけるカードユニット3の側面図である。
【図6】本発明の実施例におけるカードユニット並びにパチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例における会員管理コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図8】(a)は、本発明の実施例における会員情報テーブルの構成を示す図であり、(b)は、本発明の実施例における会員来店履歴データベースの構成を示す図である。
【図9】(a)は、本発明の実施例におけるユニット管理テーブルの構成を示す図であり、(b)は、本発明の実施例における遊技情報テーブルの構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例に用いた予約データベースの構成を示す図である。
【図11】本発明の実施例に用いた遊技用システムを構成する各機器の処理状況(会員カード受付け時)を示す図である。
【図12】本発明の実施例における機種予約並びにキャンセルの処理状況を示す図である。
【図13】本発明の実施例における空台発生時の処理状況を示す図である。
【図14】本発明の実施例のカードユニットのカラー液晶パネルに表示されるメニュー画面を示す図である。
【図15】本発明の実施例のカードユニットのカラー液晶パネルに表示される台データ画面を示す図である。
【図16】(a)〜(f )は、本発明の実施例におけるカードユニットのカラー液晶パネルに表示される予約案内に伴う表示推移を示す図である。
【図17】(a)〜(C)は、本発明の実施例におけるカードユニットのカラー液晶パネルに表示される空台情報に基づく台予約での表示推移を示す図である。
【符号の説明】
2 カードリーダ式パチンコ機
3 カードユニット
4 呼出ランプ
5 分配器
6 中継器
7 ハブ
8 通信ケーブル
9 信号ケーブル
11 通信回線網
12 管理サーバ
14 操作部
15 返却ボタンスイッチ
16 貸出ボタンスイッチスイッチ
17 度数表示部
18 操作基板
24 補給球計数器
26 アウト球計数器
31 ユニットホルダ
31’ スライドレール
40 カード回収路
100 管理コンピュータ
120 会員管理コンピュータ
121 データバス
122 CPU
123 RAM
124 RTC
125 記憶装置
126 入力装置
127 表示装置
128 プリンタ
129 通信部
202 ガラス扉枠
203 打球供給皿
204 余剰玉受皿
205 打球操作ハンドル(操作ノブ)
206 遊技盤
207 遊技領域
209 可変表示部
210 可変表示装置
211 通過ゲート
214 始動入賞口
215 可動片
216 可変入賞球装置
220 開閉板
224 入賞口
226 アウト口
298 情報出力部
231 遊技制御基板
235 ランプ制御基板
237 賞球制御基板
270 音声制御基板
280 表示制御基板
291 発射制御基板
297 玉払出装置
298 情報出力部
301 動作ランプ
302 紙幣挿入口
303 カラー液晶パネル
305 変更可能ランプ
306 貸出単位変更ボタンスイッチ
307 貸出単位表示部
309 度数表示部
311 方向指示ランプ
312 挿入中ランプ
314 透明タッチパネル
315 メニュー選択キースイッチ
316 プレイ選択キースイッチ
317 再プレイキースイッチ
318 カバー部材
319 カード挿入口
320 操作基板
321 表示操作ユニット
322 紙幣識別ユニット
323 表示ドライバ
324 中継基板
327 カードリーダライタ
328 制御ユニット
329 MPU
330 RAM
331 ROM
332a I/Oポート
332b I/Oポート
332c I/Oポート
332d I/Oポート
332e 接続ポート
333 リアルタイムクロック(RTC)
334 通信部
335 VL信号出力部
336 データ入出力部
337 スピーカ
340 通信部
341 ROM
342 RAM
343 マイクロプロセッサ(MPU)
344 テレビチューナーユニット
345 透明タッチパネルドライバ
350 ユニット基板
351 同軸コネクタ
352 接続端子部
359 接続コネクタ
360 同軸ケーブル接続部
361 同軸コネクタ
362 ボードコネクタ
364 接続コネクタ
386 駆動モータ
387 搬送ローラ
388 搬送ローラ
389 ソレノイド
390 通信ヘッド
391 搬送ベルト
393 駆動モータ
397 挿入センサ
398 ガイドレール
399 読み取りヘッド
501 タイトル域
502 表示領域
503 サブメニュー表示域
504 メニュータブ
505 機能ボタン域

Claims (6)

  1. 遊技場内に設置された各遊技機に対応して設けられ、遊技用記録媒体を遊技に使用するために受付ける遊技用装置と、遊技場内の全ての前記遊技用装置と通信接続されるとともに、各遊技機毎の稼働情報を収集する稼働情報収集手段と、該稼働情報に基づいて非稼働となった遊技機を特定する非稼働遊技機特定手段と、該非稼働となった遊技機を特定可能な情報を含む予約案内情報を、前記遊技用記録媒体を受付け中の全ての前記遊技用装置に対して送信する予約案内情報送信手段と、を備える予約管理装置と、から成り、
    前記遊技用装置は、
    記予約案内情報を受信する予約案内情報受信手段と、該予約案内情報受信手段にて受信した予約案内情報に基づいて、遊技者に対して非稼働となった遊技機が発生した旨とともに該非稼働となった遊技機を特定可能な情報とを含む予約案内メッセージを表示する表示手段と、該表示手段にて表示された非稼働となった遊技機に対する予約を遊技者より受付ける予約受付手段と、該予約受付手段にて予約を受付けた旨の情報と各遊技用装置に個別に付与された装置識別情報、或いは予約者を特定可能な予約者特定情報とを含む予約情報を送信する予約受付情報送信手段と、を備え、
    前記予約管理装置は、前記予約受付情報送信手段により送信された予約受付情報に基づき、前記予約案内を行った非稼働の遊技機を特定可能な情報に対応付けて予約を受付けた遊技用装置の装置識別情報、或いは予約者を特定可能な予約者特定情報を記憶する予約確定処理を行う予約確定手段と、前記予約受付情報を送信してきた遊技用装置に対して、予約が確定した旨の情報を含む予約確定情報を送信する予約確定情報送信手段と、を備え、
    前記遊技用装置は、前記予約確定情報送信手段から送信される予約確定情報を受信するための予約確定情報受信手段を備え、該予約確定情報受信手段における予約確定情報の受信に基づき、前記表示手段において、予約が確定した旨の予約確定メッセージを表示することを特徴とする遊技用システム。
  2. 前記遊技用装置は、少なくとも遊技用記録媒体を識別可能な記録媒体識別情報が記録された遊技用記録媒体を受付け、該受付けた遊技用記録媒体の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理手段を備え、該記録媒体処理手段にて読み取った遊技用記録媒体を識別可能な記録媒体識別情報を前記予約者特定情報として前記予約受付情報送信手段から送信し、
    該送信された予約者特定情報に基づいて前記非稼働となった遊技機において新たに遊技を行おうとする遊技者が、該非稼働となった遊技機の正規の予約者であるかを認証するための認証手段を備える請求項1に記載の遊技用システム。
  3. 前記非稼働遊技機特定手段により特定された非稼働となった遊技機を、前記予約が確定する前の該非稼働となった時点において遊技不能化するための不能化手段と、前記認証手段における認証結果が正規の予約者であると認証されたとき、もしくは、前記予約の受付けがなかったときに、前記不能化された遊技機を遊技可能とする解除手段と、を備える請求項2に記載の遊技用システム。
  4. 前記予約管理装置は、前記予約確定手段において予め定められた所定時間に亘り前記予約受付情報を受信し、該所定時間内に受信した前記予約受付情報が複数である場合に、該複数の各予約受付情報を送信した遊技用装置を対象とした抽選を実施する抽選手段を備え、前記予約確定手段は、前記抽選手段における抽選の当選者を予約者として確定する請求項1〜3のいずれかに記載の遊技用システム。
  5. 前記予約管理装置は、前記稼働情報収集手段により収集された各遊技機の稼働情報に基づいて、各遊技機毎の稼働状態を各遊技機を特定可能な情報に対応付けて記憶する稼働状態記憶手段を備え、該稼働状態記憶手段に記憶されている非稼働状態の遊技機のうち、既に予約がされている遊技機並びに前記予約案内情報が送信されている遊技機を除く遊技機を特定可能な情報を前記予約案内情報として送信し、
    前記遊技用装置は、該送信された予約案内情報に含まれる非稼働状態の遊技機を特定可能な情報を前記表示手段に表示するとともに、前記予約受付手段において、前記表示手段に表示された非稼働状態の遊技機の中から、遊技者が予約をしたい遊技機を特定可能な情報を受け付ける請求項1〜4のいずれかに記載の遊技用システム。
  6. 前記遊技用記録媒体には、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録されており、
    前記遊技用装置は、受付け中の遊技用記録媒体から読み出した情報から特定される遊技用価値の大きさが無価値となっても、該無価値となった遊技用記録媒体を回収或いは排出することなく装置内部に残留させ、前記予約確定情報を受信したことに応じて該残留している遊技用記録媒体を排出する請求項に記載の遊技用システム。
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