JP2004121129A - 組合わせ植栽鉢 - Google Patents

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坂北 千恵
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Abstract

【課題】多種類の植物を寄せ植え形式で鉢栽培した場合においても、極めて簡単に植物の配置替えや植物の部分的な入れ替えができるようにする。
【解決手段】相互に形状補完し合うことによって、相互間に間隙を生じることなく集合して特定の全体形状を形成する複数の単位鉢20,20…を枠鉢10に収納して一個の植栽鉢として用いる。単位鉢20,20…には、それぞれ異なる種類の植物を植栽し、植物の配置替えは、枠鉢10内において単位鉢20,20…を組替えすることによって行い、また、植物の入れ替えは、単位鉢20,20…の差し替えによって行なう。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鑑賞用の花卉等を栽培する際の植栽容器としての植栽鉢の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自然志向の高まりとともに一般家庭における趣味としての鉢栽培が普及し、庭いっぱいに鉢を並べた家庭も見受けられる。また、町内会等の団体においても町内の美化の観点から公園や道路沿いに多種多様な植栽鉢を設置している場合もある。鉢栽培の栽培対象となる花卉の種類には一種の流行があり、例えばハーブのように往時には鉢栽培の対象とならなかったような植物が栽培対象として好まれるようになることもある。そして、栽培対象となる植物が変遷すれば、それに応じて栽培態様も変遷し、今日、一個の植栽鉢に多種類の植物を混植する寄せ植え形式の栽培態様が多く採用されるようになってきている。
【0003】
寄せ植え形式の鉢は、売り手側の計算に基づいて既に組み合わせた状態で販売されているものもあるが、一般には、作者が好みの植物品種を一品ごとに買い集め、これを一個の植栽鉢に植え込んで製作される。したがって、完成した寄せ植えには、作者のセンスや個性が反映される。ただし、寄せ植えにおいては、組み合わせた植物の花期や成長度合いの違い、枯死事故や病気の発生、一年草と多年草との違い、あるいは作者のイメージが実現されなかった等の理由により、部分的な植え替えを余儀なくされる場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、寄せ植え形式の鉢については、上記いずれかの理由によってその一部を植え替えたり、植物の配置替えをするのにはかなりの手数を要する。これは、寄せ植え完成後に特定の品種を除去しようとしても、根が隣接するものと重畳して繁茂していることが多く、隣接する植物を障害せずに特定の品種のみを取り出すことが困難であるためである。また、寄せ植えが作者のイメージと異なるのを修正しようとする場合には、かなり多くの品種の入れ替えを実施しなけれければならないことが多く、配置替えの実施によって折角活着した草花を衰弱させてしまうこともある。
【0005】
本発明は、上記従来の寄せ植え形式の鉢栽培における問題点を解決すること、すなわち、一個の植栽鉢に寄せ植えされた植物にダメージを与えることなく、極めて簡単に部分的な入れ替えや全体的配置替えができるようにした組合わせ植栽鉢を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための手段として本発明は、次のような構成を採用する。
【0007】
本発明に係る組合わせ植栽鉢の請求項1に対応する構成は、相互に形状補完し合うことによって、相互間に間隙を生じることなく集合して特定の全体形状を形成する複数の単位鉢と、これらの単位鉢が集合したときの全体形状に相当する外形を有し、集合した状態の単位鉢の全個数を収納する枠鉢とを備え、複数の単位鉢は、それぞれ側面と底面とを有し、独立使用可能であるとともに、集合した際の全体形状を変えることなく組替え可能であることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、複数の単位鉢は、それぞれ植栽鉢として独立に使用可能であるから、それぞれ通常の植栽鉢として、特定の品種の植物を収納して独立に栽培することができる。これらの単位鉢は、相互に形状補完し合うことによって相互間に間隙を生じることなく集合させることができる。一方、枠鉢は、単位鉢が集合したときの全体形状に相当する外形を有することによって、複数の単位鉢を集合した状態で収納し、枠鉢と複数の単位鉢とは、全体として一個の植栽鉢を形成するとができる。そして、単位鉢相互は、その組合わせを変えても全体形状が変わらないので、枠鉢内において自由に入れ替えすることができるとともに、別途に用意する同一形状の別の単位鉢と交換することもできる。
【0009】
本発明に係る組合わせ植栽鉢の請求項2に対応する構成は、枠鉢が収納した複数の単位鉢を個別に位置決めする隔壁を備えることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、複数の単位鉢は、隔壁によって枠鉢の所定の位置に位置決めされるので、単位鉢を枠鉢に収納する際における枠鉢と各単位鉢の位置決めや複数の単位鉢の全体的整序作業等を省略することが可能である。
【0011】
本発明に係る組合わせ植栽鉢の請求項3に対応する構成は、単位鉢が上端縁にフランジを有し、隔壁の上端面にフランジを載せ重ねて枠鉢に収納することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、枠鉢に収納された単位鉢個々の存在を隠蔽し、一個の植栽鉢としてのイメージを強調するために、枠鉢内の単位鉢が見えないように枠鉢内に土を盛った場合において、各単位鉢の上端縁のフランジが枠鉢の隔壁と重なり合っていることによって、単位鉢と単位鉢との間からの土抜けが防止される。
【0013】
本発明に係る組合わせ植栽鉢の請求項4に対応する構成は、枠鉢の平面形状が円形であり、また、単位鉢は、枠鉢の中心に位置する平面形状が円形である1個の単位鉢と、この平面形状が円形である単位鉢を取り囲んで配置する平面形状が同一である複数の単位鉢とからなることを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、枠鉢とその中心に位置する単位鉢は、いずれもその平面形状が円形であるから、同心円デザインの外形を構成する。また、その他の複数の単位鉢は、中心の単位鉢を取り囲んだ状態で枠鉢に収納され得るものであり、しかも、これらの平面形状が同一であるから、各単位鉢の形状は、枠鉢の中心の単位鉢が占める部分以外の部分を枠鉢の中心を中心として等角度間隔で分割した平面形状に相当する外形となり、中心の単位鉢以外の単位鉢は、互いに入れ替えることができる。
【0015】
本発明に係る組合わせ植栽鉢の請求項5に対応する構成は、枠鉢が同一形状の複数の単位鉢を収納する上段部と同一形状の複数の単位鉢を収納する下段部とからなる階段状に形成され、この枠鉢の下段部と上段部とには、同一形状の単位鉢を収納することを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、枠鉢内の単位鉢は、上段部の範囲内においても下段部の範囲内においても、さらに、上段部と下段部間においても入れ替えすることができるので、植物の組合わせを自在にアレンジすることが可能であり、上段部と下段部の高低差を利用したアレンジも可能となる。
【0017】
本発明に係る組合わせ植栽鉢の請求項6に対応する構成は、相互に形状補完し合うことによって、相互間に間隙を生じることなく集合して特定の全体形状を形成する複数の単位鉢と、複数の単位鉢が集合したときの全体形状に相当する外形を有し、集合した状態の単位鉢の全個数を収納する枠鉢とを備え、複数の単位鉢は、それぞれ上端縁に掛止部材を有し、この掛止部材を介して枠鉢の外側に掛止可能であることを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、枠鉢と単位鉢とは、単位鉢を枠鉢の内部に収納した状態での使用形態の他に、複数の単位鉢をそれぞれ枠鉢の外側に掛止した状態の使用形態が可能になるとともに、複数の単位鉢に一部を枠鉢内部に収納し残る単位鉢を枠鉢の外側に掛止しての使用も可能となるので、より多様な植物配置のアレンジが楽しめる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を引用して本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
本発明に係る組合わせ植栽鉢は、例えば、枠鉢10と、枠鉢10内に収納する12個の単位鉢20,20…との組合わせによって、全体として角型の1個の植栽鉢を形成することができる(図1)。枠鉢10および各単位鉢20は、いずれも樹脂材料の射出成形製品である。この際の樹脂材料には、植栽鉢に使用するという用途上、新規材料を用いる必要はなく、環境保全の観点からも廃棄プラスチックの再生材料を用いてもよい。
【0021】
枠鉢10の外形は、幅方向および奥行き方向を形成する2対の側面11,11…と、粗いネット状に成形された底面12との5面によって形成され、側面11,11…の上端縁には、補強と取っ手を兼ねた角枠状のフランジ13が一体成形されている(図1,図2)。
【0022】
また、側面11,11…の内側には、水平方向に連続した段部11b,11bが枠鉢10の内側を一周するように形成されている。枠鉢10の内部には、井桁状の隔壁15,15…が一体成形され、枠鉢10の捩じれ剛性を高めている。この隔壁15は、枠鉢10の内部を12等分するように縦横に配設されている。そして、枠鉢10の幅と奥行きは、12等分された結果としての各区画の平面形状が方形となるように略4:3の比率に寸法設定されている。なお、隔壁15,15…の上端面には相当の厚みが設定され、隔壁15の上端面は各側面11の段部11bに連続している。隔壁15の内部は、樹脂材料の削減と軽量化を図るため中空になっている。
【0023】
12個の単位鉢20,20…は、それぞれ2対の側面21,21…と水抜き孔22hを有する底面22との5面によって形成され、小寸法ではあるが独立の植栽鉢として任意の植物P1,P2…を栽培することができる。また、各単位鉢20の側面21,21…の上端縁には、四方に向けて突出するフランジ23が一体成形されている。各単位鉢20の平面形状は方形に設定され、各単位鉢20は、同一寸法である。そして、各単位鉢20は、枠鉢10の隔壁15,15…の上端面と側面11,11…の段部11bとにフランジ23を載せるようにして枠鉢20の任意の区画内に任意の方向を向けて収納することができる。
【0024】
このような形態の組合わせ植栽鉢は、次のようにして用いるのが好ましい。寄せ植えの対象とする植物P1,P2…は、予め各単位鉢20に植え付けて収集しておく。そして、例えば、収集した植物中、花期の到来したもの12種を選択して単位鉢20ごと枠鉢10に収納すると、全ての種類の植物P1,P2…に花がついた見事な寄せ植えを簡単に実現することができる(図2)。
【0025】
この際、植物P1,P2…は、単位鉢20,20…ごと枠鉢10内の任意の区画に移動することができるので、簡単に配置替えアレンジができるとともに、枠鉢10の同一位置において向きを変えてアレンジすることもできる。また、植物P1,P2…の配置が決まったら、少量の盛り土F1を施して単位鉢20,20…を隠す(図2)。これによって組合わせ植栽鉢は、1個の植栽鉢としての外観を完全なものとすることができる。なお、単位鉢20,20…のフランジ23,23…と枠鉢10の側面11,11…の段部11b,11b…および隔壁15,15…の上端面とが重ねられていることにより、水遣り等に際して盛り土F1が抜け落ちることはない。また、以後の単位鉢20の入れ替えは、部分的に盛り土F1を除去して実施することができる。
【0026】
上記組合わせ植栽鉢における枠鉢10の隔壁15,15…は、枠鉢10の強度が確保される場合には省略してもよい。そして、この場合には、各単位鉢20のフランジ23も省略することができる。また、隔壁15,15…を存置する場合には、枠鉢10の底面12を省略することができる。これは、単位鉢20,20…が底面12ではなく隔壁15,15…等によって支持されるからである。
【0027】
本発明に係る組合わせ植栽鉢は、枠鉢10と9個の単位鉢20,20…との組合わせによって、全体として円形の植栽鉢を形成することもできる(図3,図4)。この実施の形態における枠鉢10は、わずかのテーパを有する円筒状の側面11と、側面11の内側にこの側面11と同心に配置される円筒状の内側面16と、内側面16と側面11とを連結する底面12との3面によって構成されている。したがって、内側面16の内側には底面がなく、筒抜け形状になっている(図3,図5)。また、内側面16の高さ寸法は、側面11の高さ寸法より一段高く設定されている。
【0028】
一方、単位鉢20,20…は、枠鉢10の内側面16の内部に落とし込むように組み合わせる平面形状が円形の1個の単位鉢20と、側面11と内側面16との間に落とし込むように組み合わせる平面形状が異形の8個の単位鉢20,20…とからなる。この8個の単位鉢20,20…のそれぞれは、内側面16と側面11との間を枠鉢10の半径方向に等角度間隔で8等分したものに相当する平面形状を有し、全て同一形状である。なお、円形の単位鉢20の側面21にはフランジ23が設けられており、この単位鉢20は、フランジ23を内側面16の上端面に載せるようにして枠鉢10に収納することができる(図5)。また、8個の単位鉢20,20…は、円形の単位鉢20の周囲を取り囲むようにして枠鉢10の内側面16と側面11との間に収納される(図4,図5)。
【0029】
この形態の組合わせ植栽鉢は、単位鉢20を配置替えまたは交換することによって植物の入れ替えや配置替えを簡単に実施することができる他、中心に位置する円形の単位鉢20が方向性を有しないことから、その向きを変化させることによって植え込んだ植物の方向を調節することができる。なお、各単位鉢20の底面22および枠鉢10の底面12には、それぞれ水抜き孔12h,22hが設けられており、単位鉢20からの排水は、枠鉢10の水抜き孔12hを経由して外部に排出される。
【0030】
組合わせ植栽鉢における枠鉢10と単位鉢20,20…との組合わせは多様であり、例えば、同一形状の複数の単位鉢20,20…を収納する上段部10Aと同一形状の複数の単位鉢20,20…を収納する下段部10Bとからなる階段状に形成された枠鉢10と、それぞれ枠鉢10の下段部10Bと上段部10Aとに収納する同一形状の複数の単位鉢20,20…とを組み合わせることもできる(図6)。
【0031】
枠鉢10の形状は、左右に階段状の側面11,11を有する上面開放の箱型に設定され、全体としては、側面11,11の高い部分に対応する高さの上段部10Aと、側面11,11の低い部分に対応する高さの下段部10Bとを一体化した形態となっている。そして、上段部10Aと下段部10Bとは、補強を兼ねる隔壁15,15によってそれぞれ同一寸法の4区画に区分され、枠鉢10は、上段部10Aと下段部10Bに4個当て、合計8個の単位鉢20,20…を収納することができる。なお、枠鉢10の前後の側面11,11は、底面側に向かって狭くなるように傾斜している。
【0032】
上記枠鉢10に収納される8個の単位鉢20,20…は、いずれも同一サイズであり、それぞれ、前後左右の側面21,21…と底面22との5面によって形成されている。各単位鉢20の左右の側面21,21は、上方にアーチを描いて膨らむように形成され、この部分に指掛け孔21h,21hが形成されている。そして、各単位鉢20は。指掛け孔21h,21hの部分を外に残して枠鉢10の各区画に収納されるように寸法設定されている。
【0033】
この実施の形態における組合わせ植栽鉢は、枠鉢10の上段部10A側を壁面等の構造物に密着させてに使用を予定したものであり、植物の観賞者からみて遠い側が高くなるので、奥側の植物も良く見えるという利点がある。また、各単位鉢20は、他の区画に収納されたものと簡単に入れ替えし、または、特定の単位鉢20のみを植え替えることも容易である。
【0034】
本発明に係る組合わせ植栽鉢は、枠鉢10内に収納されていた複数の単位鉢20,20…を取り出して枠鉢10の外側に掛止する構成とすることもできる(
図7,図8)。枠鉢10の平面形状は5角形に形成され、したがって、枠鉢10は、5面の側面11,11…を有する。各側面11の上縁部には、凹陥部11dが形成され、側面11の外面の下端寄りには、枠鉢10内部に連通する透孔11hを設けた上側開放の水受け11fが一体成形されている(図7)。
【0035】
この枠鉢10には、有底の3角筒形の5個の単位鉢20,20…が組み合わされている。各単位鉢20は、3面の側面21,21…と底面22とからなり(図9)、一の側面21の上端縁には、鈎型の掛止部材22gが側方に向けて突設されている。また、掛止部材22gの位置に略対応する位置の底面22には、下方に向けて排水ダクト22fが突設されている。そして、5個の単位鉢20,20…は、それぞれ掛止部材22g,22g…を枠鉢10の上縁部の凹陥部11d,11d…に係合した状態において相互間に間隙を生じることなく集合することができ(図7)、集合した状態において枠鉢10との間にも間隙を生じることなく枠鉢10に収納することができる。
【0036】
また、枠鉢10内の各単位鉢20は、個別に取り出すことができ、取り出した単位鉢20は、向きを反転させて掛止部材22gを枠鉢10の凹陥部11dに掛止することにより枠鉢10の外側に組み付けることができる(図7,図8)。したがって、この形態の組合わせ植栽鉢は、枠鉢10と単位鉢20,20…との組合わせ形態が大きく変化するので、植物のコーディネイトばかりでなく、枠鉢10と単位鉢20,20…の組合わせの変化自体も楽しむことができる。また、単位鉢20,20…の全個数を枠鉢10の外側に組み付けた場合には、枠鉢10が空になるので枠鉢10自体にも植物を植え込むことが可能となる。
【0037】
なお、枠鉢10の外側に組み付けられた各単位鉢20の排水ダクト11fは、枠鉢10の各側面11に設けた水受け11fに差し込まれた状態となる(図10)。したがって、組合わせ植栽鉢に対する水遣りに際して単位鉢20に注がれた水は、それぞれ水受け11f内の透孔11hを経由して枠鉢10内に流れ、外部に流出することがないので、枠鉢10に対する受け皿の使用等の通常的な使用によって支障なく利用することができる。また、枠鉢10の平面形状については、5角形に限られるものではない。
【0038】
【発明の効果】
本発明に係る組合わせ植栽鉢は、独立の植栽鉢として利用可能な複数の単位鉢を枠鉢に収納することによって全体として一個の植栽鉢として利用することができるので、複数の単位鉢にそれぞれ異なる植物を予め植栽して枠鉢に収納することによって、簡単に寄せ植え形式の栽培態様を実現できるとともに、植物の配置替えや入れ替えについても、単位鉢の組替えや差し替えによって極めて簡単に実施できるという効果を奏する。また、単位鉢を枠鉢の外側に掛止可能とした組合わせ植栽鉢は、単位鉢を枠鉢の内外に移動することができるとともに、単位鉢の全個数を枠鉢の外側に組み付けることによって、枠鉢自体にも植物を植え込むことができるので、より広範囲の植物配列の変化を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1 】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】使用状態を示す図1のX−X線矢視断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図4】上記実施の形態を示す平面図である。
【図5】上記実施の形態を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図8】組合わせを変化させた上記実施の形態を示す斜視図である。
【図9】上記実施の形態における要部の斜視図である。
【図10】上記実施の形態における要部の断面図である。
【符号の説明】
10    枠鉢
10A   上段部
10B   下段部
15    隔壁
20    単位鉢
21    側面
22    底面
22g   掛止部材
23    フランジ

Claims (6)

  1. 相互に形状補完し合うことによって、相互間に間隙を生じることなく集合して特定の全体形状を形成する複数の単位鉢と、該単位鉢が集合したときの全体形状に相当する外形を有し、集合した状態の単位鉢の全個数を収納する枠鉢とを備え、
    前記複数の単位鉢は、それぞれ側面と底面とを有し、独立使用可能であるとともに、集合した際の全体形状を変えることなく組替え可能であることを特徴とする組合わせ植栽鉢。
  2. 前記枠鉢は、収納した前記複数の単位鉢を個別に位置決めする隔壁を備えることを特徴とする請求項1に記載の組合わせ植栽鉢。
  3. 前記単位鉢は、上端縁にフランジを有し、前記隔壁の上端面に該フランジを載せ重ねて前記枠鉢に収納することを特徴とする請求項2に記載の組合わせ植栽鉢。
  4. 前記枠鉢の平面形状が円形であり、前記単位鉢は、前記枠鉢の中心に位置する平面形状が円形である1個の単位鉢と、該平面形状が円形である単位鉢を取り囲んで配置する平面形状が同一である複数の単位鉢とからなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の組合わせ植栽鉢。
  5. 前記枠鉢は、同一形状の複数の単位鉢を収納する上段部と同一形状の複数の単位鉢を収納する下段部とからなる階段状に形成され、該下段部と前記上段部とは、同一形状の単位鉢を収納することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の組合わせ植栽鉢。
  6. 相互に形状補完し合うことによって、相互間に間隙を生じることなく集合して特定の全体形状を形成する複数の単位鉢と、該単位鉢が集合したときの全体形状に相当する外形を有し、集合した状態の単位鉢の全個数を収納する枠鉢とを備え、
    前記複数の単位鉢は、それぞれ上端縁に掛止部材を有し、該掛止部材を介して枠鉢の外側に掛止可能であることを特徴とする組合わせ植栽鉢。
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