JP2004119144A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができる電子機器を提供する。
【解決手段】呼出用の操作釦1により押操作される押釦スイッチ2および発光ダイオード素子4が実装された回路基板3が器体内に配置されている。器体内には、操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチ2の操作部2aを押操作するアーム9が配置されている。アーム9は、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって、自由端側の各先端部92,92が発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように配置されて、各先端部92,92の前面に操作釦1の後面に当接する各一対のリブ93,93が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】呼出用の操作釦1により押操作される押釦スイッチ2および発光ダイオード素子4が実装された回路基板3が器体内に配置されている。器体内には、操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチ2の操作部2aを押操作するアーム9が配置されている。アーム9は、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって、自由端側の各先端部92,92が発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように配置されて、各先端部92,92の前面に操作釦1の後面に当接する各一対のリブ93,93が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、器体内に配置された押釦スイッチの操作用の操作釦の前面が器体の前壁に形成された開口窓を通して露出し且つ操作釦の後方に発光素子が配置された電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の電子機器の一例として、器体内に呼出用の押釦スイッチが配置され器体の前面側において押釦スイッチに対応した部位に押釦スイッチの操作用の操作釦が配設された所謂ドアホン子器が知られている。なお、ドアホン子器は住宅などの玄関先に設置される。
【0003】
ところで、ドアホン子器としては、図6に示すように、操作釦1により押操作される押釦スイッチ2を実装した回路基板3において押釦スイッチ2の近傍に警報表示用の発光素子として発光ダイオード素子4を実装したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、ドアホン子器は、前面が開口したボディ(図示せず)と、ボディの前面側に結合されるカバー5とにより構成される器体を備えており、器体内に回路基板3が配置され、カバー5の前壁51に操作釦1を挿通させる開口窓53が形成されている。また、操作釦1は、後面が開口した直方体状の形状に形成されており、操作釦1の後部には上辺を除いた下辺および左右両側辺に跨って外鍔部12が突設されている。また、カバー5の前壁51には、開口窓53の周縁から全周に亘って前方に突出する前面側ガイドリブ54が突設されている。
【0004】
ところで、上述の発光ダイオード素子4は、操作釦1の中央部の後方に配置するのが一般的であり、操作釦1の一端部(上端部)をカバー5に枢着し、ピアノの鍵盤と同様に一端部を支点として他端部(下端部)を押し込むことができる構成とし、上下方向において下端側に押釦スイッチ2の位置をずらして配置することでストロークの小さな押釦スイッチ2を用いながらも操作釦1の押込量を大きくして操作感を高めている。ここに、操作釦1は、上端部の後部に設けられた軸受凹部13へカバー5において開口窓53の周縁から突設された軸部56を回動自在に嵌め込むことでカバー5に回動自在に枢着される。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−269482号公報(図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来構成のドアホン子器では、操作釦1の下端部を図7の矢印A1の向きで押操作すれば操作釦1の下端部が軸部56を中心にして同図の矢印Cの向きで回動して操作釦1により押釦スイッチ2の操作部2aが押操作されることになる(なお、図7には操作釦1が矢印Cの向きで回動したときの操作釦1の状態を一点鎖線で示してある)が、操作釦1の上端部を同図の矢印A2の向きで押操作しても押釦スイッチ2の操作部2aが押操作されないので、使い勝手がよくないという不具合があった。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができる電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とするものであり、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブに荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができる。
【0009】
請求項2の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とするものであり、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブに荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができる。また、請求項1の発明に比べてアームの固定端から自由端までの距離を長くすることができ、請求項1の発明に比べて操作釦の押操作時にアームにかかる応力を分散させることができるので、アームの耐久性を高めることができ、結果的に信頼性を高めることができるという利点がある。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記操作釦の外周形状が略矩形状であって、前記アームは、前記リブが前記操作釦の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に当接するような位置に配設されているので、前記操作釦の前面の操作位置にかかわらず前記押釦スイッチの安定した押操作が可能になる。
【0011】
請求項4の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とするものであり、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブ受け部に荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができる。
【0012】
請求項5の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とするものであり、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブ受け部に荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができる。また、請求項4の発明に比べてアームの固定端から自由端までの距離を長くすることができ、請求項4の発明に比べて操作釦の押操作時にアームにかかる応力を分散させることができるので、アームの耐久性を高めることができ、結果的に信頼性を高めることができるという利点がある。
【0013】
請求項6の発明は、請求項4または請求項5の発明において、前記操作釦の外周形状が略矩形状であって、前記リブは、前記操作釦の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に配設されているので、前記操作釦の前面の操作位置にかかわらず前記押釦スイッチの安定した押操作が可能になる。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、前記操作釦が後面開口した箱状に形成され、前記操作釦の内周面に沿って配置され前記器体における前記開口窓の内周縁との間に前記操作釦の周壁を保持する誘導壁を備えるので、前記操作釦を前記前後方向へ安定して移動させることができる。
【0015】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記器体は、前記前壁における前記開口窓の周縁から全周にわたって前方へ突出する筒状の前面側ガイド壁が突設されるとともに、前記開口窓の周縁から全周にわたって後方へ突出する筒状の後面側ガイド壁が突設されているので、前記操作釦をより安定して前記前後方向へ移動させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態では、器体内に配置された押釦スイッチの操作用の操作釦の前面が器体の前壁に形成された開口窓を通して露出した電子機器の一例としてドアホン子器を図1を参照しながら説明するが、本発明の技術思想を他の電子機器に適用できることは勿論である。
【0017】
ドアホン子器は、前面が開口したボディ(図示せず)と、ボディの前面側に結合されるカバー5とにより構成される器体を備えており、器体内に呼出用の操作釦1により押操作される押釦スイッチ2および発光素子たる発光ダイオード素子4が実装されたプリント基板からなる回路基板3が配置され、カバー5の前壁51に操作釦1を挿通させる開口窓53が形成されている。なお、回路基板3は図示しない固定ねじを用いてカバー5に固着されている。
【0018】
ここにおいて、ドアホン子器は、住宅内に配置された火災センサなどのセンサ出力を監視し警報信号を出力する機能を有するいわゆる住宅情報盤のドアホン親器(図示せず)に接続されており、火災センサが発報した際に住宅情報盤からの警報信号により発光ダイオード素子4が発光することで火災センサの発報を外部へ報知できるようになっている。要するに、ドアホン子器は、発光ダイオード素子4により警報を表示する警報表示機能を有している。なお、発光ダイオード素子4は、図示しないLEDチップと、LEDチップから放射される光に対して透明な樹脂(例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂など)からなる封止樹脂を砲弾形に成形したモールド部42と、LEDチップに電気的に接続されモールド部42の後面から突出したリード端子43,44とを備えている。
【0019】
ドアホン子器の器体内には、スピーカ(図示せず)とマイク(図示せず)とからなる子器通話装置が収納されており、来訪者がドアホン子器の操作釦1を押操作することで押釦スイッチ2の操作部2aが押操作されると、住宅情報盤のスピーカが所定の呼出音で鳴動し、例えば家人がドアホン親器のハンドセットをとることで家人との通話が可能となるように構成されている。ここにおいて、ドアホン子器は、上記子器通話装置のスピーカがカバー5の前壁51の中央部の後面側に配設され、マイクが図1(a)におけるカバー5の左側の下部の後面側に配設されている。また、カバー5の前壁51においてスピーカに対応する部位には多数の音孔57が貫設され、カバー5の前壁51においてマイクに対応した部位には音孔58が貫設されている。
【0020】
操作釦1は、後面が開口した直方体状の形状に形成されており、操作釦1の後部には全周に亘って外鍔部12が突設されている。これに対して、カバー5の前壁51には、開口窓53の周縁から全周に亘って前方に突出する前面側ガイド壁54が突設されるとともに、開口窓53の周縁から全周に亘って後方に突出する後面側ガイド壁55が突設されており、外鍔部12が後面側ガイド壁55の後方に位置している。
【0021】
また、操作釦1は、前壁の前面の中央部に操作位置を指示する指示凹部14が形成され、指示凹部14の内底面には当該操作釦1が呼出用の操作釦1であることを示すシンボル15が表記されている。ここに、操作釦1は、前壁の中央部が薄肉になっており、発光ダイオード素子4の光を外部へ透過させる透光部を構成している。なお、操作釦1の前壁の中央部の後面側には、透光性樹脂(例えば、アクリル樹脂など)により前面側が閉塞された円筒状に形成された補強部材16が配設されている。
【0022】
上述の回路基板3の前面側に実装された発光ダイオード素子4は、操作釦1の中央部の後方に配置されており、押釦スイッチ2は発光ダイオード素子4の上方に配置されている。ここにおいて、回路基板3の前面側には合成樹脂成形品からなるアームブロックBが配設されている。アームブロックBは、回路基板3の前面側に配置される矩形板状のベース6および後述のアーム9を備えており、ベース6には、発光ダイオード素子4のモールド部42を挿通させる円形状の挿通孔61が形成され、挿通孔61の周縁から全周に亘って前方へ突出する円環状のリブ62が突設されている。また、回路基板3において押釦スイッチ2と発光ダイオード素子4との間の部位には円形状の位置決め孔32が貫設されており、ベース6の後面には、挿通孔61の上側に位置決め孔32へ嵌入される円柱状の位置決め突起64が後方へ向かって突設されている。
【0023】
ベース6は、回路基板3に形成された切欠部31の周縁に係止される係止爪63が後方へ突設されている。また、ベース6は、挿通孔61の左右両側に、前方に突出して操作釦1の内周面に沿って配置されカバー5の開口窓53の内周縁との間に操作釦1の周壁を保持する誘導壁65,65が突設されている。
【0024】
ところで、器体内には、操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチ2の操作部2aを押操作する上述のアーム9が配置されている。ここにおいて、アーム9は、ベース6の上端縁の両端部からそれぞれ上方へ延設された一対の連絡片7,7の上端部に連結された支持片8に支持されており、支持片8との連結部が固定端となっている。
【0025】
アーム9は、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって、自由端側の各先端部92,92が発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように配置されて、各先端部92,92それぞれの前面に操作釦1に当接する一対のリブ93,93が設けられている。また、操作釦1の外周形状は略矩形状であって、リブ93は、操作釦1の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの略中央に当接するように配設されている。また、アーム9において押釦スイッチ2に重なる部位には操作釦1の押操作時に押釦スイッチ2の操作部2aを押操作する押突起94が後方へ突設されている。
【0026】
しかして、本実施形態では、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部92,92が発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部92,92の前面に操作釦1に当接する各一対のリブ93,93が設けられ操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチ2を押操作するアーム9を備えていることにより、操作釦1の中央部の後方に発光ダイオード素子4を配置しながらも操作釦1の前面の操作位置にかかわらずアーム9のリブ93に荷重をかけることができ、アーム9を介してストロークの小さな押釦スイッチ2を押操作することができる。ここに、操作釦1の外周形状が略矩形状であって、リブ93は、操作釦1の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの略中央に当接するように配設されているので、操作釦1の前面の操作位置にかかわらず押釦スイッチ2の安定した押操作が可能になる。
【0027】
また、本実施形態のドアホン子器では、操作釦1が後面開口した箱状に形成され、操作釦1の内周面に沿って配置され器体における開口窓53の内周縁との間に操作釦1の周壁を保持する誘導壁65,65がベース6から突設されているので、操作釦1を前後方向へ安定して移動させることができる。また、器体は、前壁51における開口窓53の周縁から全周にわたって前方へ突出する筒状の前面側ガイド壁54が突設されるとともに、開口窓53の周縁から全周にわたって後方へ突出する筒状の後面側ガイド壁55が突設されているので、操作釦1をより安定して前後方向へ移動させることができる。
【0028】
ところで、本実施形態では、アーム9にリブ93,93を設けてあるが、図2に示すように、操作釦1に後方へ突出するリブ17を設け、アーム9の一対のリブ93,93でリブ17の先端部を厚み方向の両側から挟むようにしてもよく、このような構造を採用すれば、アーム9においてそれぞれ一対のリブ93,93が形成された各先端部92,92がそれぞれリブ受け部を構成する。ここに、操作釦1から突設されたリブ17の先端縁からは、アーム9の各先端部92,92の側縁に当接してリブ17の左右方向への位置ずれを防止する位置ずれ防止突起18が突設されている。しかして、このような構成では、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部92,92が発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部92,92の前面に操作釦1から後方へ突設されたリブ17を受けるリブ受け部が設けられ操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチ2を押操作するアーム9を備えていることにより、操作釦1の中央部の後方に発光ダイオード素子4を配置しながらも操作釦1の前面の操作位置にかかわらずアーム9のリブ受け部に荷重をかけることができ、アーム9を介してストロークの小さな押釦スイッチ2を押操作することができる。ここに、操作釦1の外周形状が略矩形状であって、リブ17は、操作釦1の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に配設されているので、操作釦1の前面の操作位置にかかわらず押釦スイッチ2の安定した押操作が可能になる。要するに、操作釦1の中央部を図3の矢印A1の向きで押操作すれば操作釦1が同図の矢印Dの向きに押し込まれてリブ17によりアーム9の先端部92のリブ受け部に荷重がかかり押突起94により押釦スイッチ2の操作部2aが押操作される(なお、図3には操作釦1が矢印Dの向きで押し込まれたときの操作釦1の状態を一点鎖線で示してある)ことは勿論のこと、操作釦1の上端部を同図の矢印A2の向きで押操作してもリブ17によりアーム9の先端部92に荷重がかかり押突起94により押釦スイッチ2の操作部2aが押操作される。
【0029】
(実施形態2)
本実施形態の電子機器の基本構成は実施形態1と略同じであって、図4に示すように、アーム9の形状が実施形態1とは相違している。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】
本実施形態におけるアーム9は、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片9b,9bが発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように器体内に配置される。ここに、本実施形態におけるアーム9は、両脚片9b,9bの長手方向の中間部95,95の前面にリブ93,93が設けられ操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により両脚片9b,9bの間の部位9aの中央部から後方に突設された押突起94が押釦スイッチ2の操作部2aを押操作する。
【0031】
しかして、本実施形態では、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片9b,9bが発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片9b,9bの前面に操作釦1に当接するリブ93が設けられ操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により両脚片9b,9bの間の部位9aで押釦スイッチ2を押操作するアーム9を備えていることにより、操作釦1の中央部の後方に発光ダイオード素子4を配置しながらも操作釦1の前面の操作位置にかかわらずアーム9のリブ93に荷重をかけることができ、アーム9を介してストロークの小さな押釦スイッチ2を押操作することができる。また、実施形態1に比べてアーム9の固定端から自由端までの距離を長くすることができ、実施形態1に比べて操作釦1の押操作時にアーム9にかかる応力を分散させることができるので、アーム9の耐久性を高めることができ、結果的に信頼性を高めることができるという利点がある。
【0032】
ところで、本実施形態においても、実施形態1と同様、アーム9にリブ93,93を設けてあるが、上述の図2に示すように、操作釦1に後方へ突出するリブ17を設け、一対のリブ93,93でリブ17の先端部を厚み方向の両側から挟むようにしてもよく、このような構造を採用すれば、アーム9においてそれぞれ一対のリブ93,93が形成された中間部95,95がそれぞれリブ受け部を構成する。ここに、操作釦1から突設されたリブ17の先端縁からは、アーム9のリブ受け部の側縁に当接してリブ17の左右方向への位置ずれを防止する位置ずれ防止突起18が突設されている。このような構成を採用すれば、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片9b.9bが発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片9b,9bの前面に操作釦1から後方へ突設されたリブ17を受けるリブ受け部が設けられ操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により両脚片9b,9bの間の部位9aで押釦スイッチ2を押操作するアーム9を備えていることにより、操作釦1の中央部の後方に発光ダイオード素子4を配置しながらも操作釦1の前面の操作位置にかかわらずアーム9のリブ受け部に荷重をかけることができ、アーム9を介してストロークの小さな押釦スイッチ2を押操作することができる。要するに、操作釦1の中央部を図5の矢印A1の向きで押操作すれば操作釦1が同図の矢印Dの向きに押し込まれてリブ17によりアーム9のリブ受け部95に荷重がかかり押突起94により押釦スイッチ2の操作部2aが押操作される(なお、図5には操作釦1が矢印Dの向きで押し込まれたときの操作釦1の状態を一点鎖線で示してある)ことは勿論のこと、操作釦1の上端部を同図の矢印A2の向きで押操作してもリブ17によりアーム9のリブ受け部95に荷重がかかり押突起94により押釦スイッチ2の操作部2aが押操作される。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えるものであり、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブに荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができるという効果がある。
【0034】
請求項2の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えるものであり、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブに荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができるという効果がある。また、請求項1の発明に比べてアームの固定端から自由端までの距離を長くすることができ、請求項1の発明に比べて操作釦の押操作時にアームにかかる応力を分散させることができるので、アームの耐久性を高めることができ、結果的に信頼性を高めることができるという利点がある。
【0035】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記操作釦の外周形状が略矩形状であって、前記アームは、前記リブが前記操作釦の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に当接するような位置に配設されているので、前記操作釦の前面の操作位置にかかわらず前記押釦スイッチの安定した押操作が可能になるという効果がある。
【0036】
請求項4の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えるものであり、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブ受け部に荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができるという効果がある。
【0037】
請求項5の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えるものであり、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブ受け部に荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができるという効果がある。また、請求項4の発明に比べてアームの固定端から自由端までの距離を長くすることができ、請求項4の発明に比べて操作釦の押操作時にアームにかかる応力を分散させることができるので、アームの耐久性を高めることができ、結果的に信頼性を高めることができるという利点がある。
【0038】
請求項6の発明は、請求項4または請求項5の発明において、前記操作釦の外周形状が略矩形状であって、前記リブは、前記操作釦の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に配設されているので、前記操作釦の前面の操作位置にかかわらず前記押釦スイッチの安定した押操作が可能になる。
【0039】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、前記操作釦が後面開口した箱状に形成され、前記操作釦の内周面に沿って配置され前記器体における前記開口窓の内周縁との間に前記操作釦の周壁を保持する誘導壁を備えるので、前記操作釦を前記前後方向へ安定して移動させることができる。
【0040】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記器体は、前記前壁における前記開口窓の周縁から全周にわたって前方へ突出する筒状の前面側ガイド壁が突設されるとともに、前記開口窓の周縁から全周にわたって後方へ突出する筒状の後面側ガイド壁が突設されているので、前記操作釦をより安定して前記前後方向へ移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)は要部の分解斜視図、(b)は要部の側断面図である。
【図2】同上の他の構成例における操作釦の後方から見た斜視図である。
【図3】同上の他の構成例における動作説明図である。
【図4】実施形態2を示し、(a)は要部の分解斜視図、(b)は要部の側断面図である。
【図5】同上の他の構成例における動作説明図である。
【図6】従来例を示し、(a)は要部の分解斜視図、(b)は要部の側断面図である。
【図7】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 操作釦
2 押釦スイッチ
2a 操作部
3 回路基板
4 発光ダイオード素子
5 カバー
6 ベース
9 アーム
17 リブ
51 前壁
53 開口窓
54 前面側ガイド壁
55 後面側ガイド壁
61 挿通孔
65 誘導壁
92 先端部
93 リブ
B アームブロック
【発明の属する技術分野】
本発明は、器体内に配置された押釦スイッチの操作用の操作釦の前面が器体の前壁に形成された開口窓を通して露出し且つ操作釦の後方に発光素子が配置された電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の電子機器の一例として、器体内に呼出用の押釦スイッチが配置され器体の前面側において押釦スイッチに対応した部位に押釦スイッチの操作用の操作釦が配設された所謂ドアホン子器が知られている。なお、ドアホン子器は住宅などの玄関先に設置される。
【0003】
ところで、ドアホン子器としては、図6に示すように、操作釦1により押操作される押釦スイッチ2を実装した回路基板3において押釦スイッチ2の近傍に警報表示用の発光素子として発光ダイオード素子4を実装したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、ドアホン子器は、前面が開口したボディ(図示せず)と、ボディの前面側に結合されるカバー5とにより構成される器体を備えており、器体内に回路基板3が配置され、カバー5の前壁51に操作釦1を挿通させる開口窓53が形成されている。また、操作釦1は、後面が開口した直方体状の形状に形成されており、操作釦1の後部には上辺を除いた下辺および左右両側辺に跨って外鍔部12が突設されている。また、カバー5の前壁51には、開口窓53の周縁から全周に亘って前方に突出する前面側ガイドリブ54が突設されている。
【0004】
ところで、上述の発光ダイオード素子4は、操作釦1の中央部の後方に配置するのが一般的であり、操作釦1の一端部(上端部)をカバー5に枢着し、ピアノの鍵盤と同様に一端部を支点として他端部(下端部)を押し込むことができる構成とし、上下方向において下端側に押釦スイッチ2の位置をずらして配置することでストロークの小さな押釦スイッチ2を用いながらも操作釦1の押込量を大きくして操作感を高めている。ここに、操作釦1は、上端部の後部に設けられた軸受凹部13へカバー5において開口窓53の周縁から突設された軸部56を回動自在に嵌め込むことでカバー5に回動自在に枢着される。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−269482号公報(図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来構成のドアホン子器では、操作釦1の下端部を図7の矢印A1の向きで押操作すれば操作釦1の下端部が軸部56を中心にして同図の矢印Cの向きで回動して操作釦1により押釦スイッチ2の操作部2aが押操作されることになる(なお、図7には操作釦1が矢印Cの向きで回動したときの操作釦1の状態を一点鎖線で示してある)が、操作釦1の上端部を同図の矢印A2の向きで押操作しても押釦スイッチ2の操作部2aが押操作されないので、使い勝手がよくないという不具合があった。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができる電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とするものであり、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブに荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができる。
【0009】
請求項2の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とするものであり、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブに荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができる。また、請求項1の発明に比べてアームの固定端から自由端までの距離を長くすることができ、請求項1の発明に比べて操作釦の押操作時にアームにかかる応力を分散させることができるので、アームの耐久性を高めることができ、結果的に信頼性を高めることができるという利点がある。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記操作釦の外周形状が略矩形状であって、前記アームは、前記リブが前記操作釦の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に当接するような位置に配設されているので、前記操作釦の前面の操作位置にかかわらず前記押釦スイッチの安定した押操作が可能になる。
【0011】
請求項4の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とするものであり、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブ受け部に荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができる。
【0012】
請求項5の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とするものであり、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブ受け部に荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができる。また、請求項4の発明に比べてアームの固定端から自由端までの距離を長くすることができ、請求項4の発明に比べて操作釦の押操作時にアームにかかる応力を分散させることができるので、アームの耐久性を高めることができ、結果的に信頼性を高めることができるという利点がある。
【0013】
請求項6の発明は、請求項4または請求項5の発明において、前記操作釦の外周形状が略矩形状であって、前記リブは、前記操作釦の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に配設されているので、前記操作釦の前面の操作位置にかかわらず前記押釦スイッチの安定した押操作が可能になる。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、前記操作釦が後面開口した箱状に形成され、前記操作釦の内周面に沿って配置され前記器体における前記開口窓の内周縁との間に前記操作釦の周壁を保持する誘導壁を備えるので、前記操作釦を前記前後方向へ安定して移動させることができる。
【0015】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記器体は、前記前壁における前記開口窓の周縁から全周にわたって前方へ突出する筒状の前面側ガイド壁が突設されるとともに、前記開口窓の周縁から全周にわたって後方へ突出する筒状の後面側ガイド壁が突設されているので、前記操作釦をより安定して前記前後方向へ移動させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態では、器体内に配置された押釦スイッチの操作用の操作釦の前面が器体の前壁に形成された開口窓を通して露出した電子機器の一例としてドアホン子器を図1を参照しながら説明するが、本発明の技術思想を他の電子機器に適用できることは勿論である。
【0017】
ドアホン子器は、前面が開口したボディ(図示せず)と、ボディの前面側に結合されるカバー5とにより構成される器体を備えており、器体内に呼出用の操作釦1により押操作される押釦スイッチ2および発光素子たる発光ダイオード素子4が実装されたプリント基板からなる回路基板3が配置され、カバー5の前壁51に操作釦1を挿通させる開口窓53が形成されている。なお、回路基板3は図示しない固定ねじを用いてカバー5に固着されている。
【0018】
ここにおいて、ドアホン子器は、住宅内に配置された火災センサなどのセンサ出力を監視し警報信号を出力する機能を有するいわゆる住宅情報盤のドアホン親器(図示せず)に接続されており、火災センサが発報した際に住宅情報盤からの警報信号により発光ダイオード素子4が発光することで火災センサの発報を外部へ報知できるようになっている。要するに、ドアホン子器は、発光ダイオード素子4により警報を表示する警報表示機能を有している。なお、発光ダイオード素子4は、図示しないLEDチップと、LEDチップから放射される光に対して透明な樹脂(例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂など)からなる封止樹脂を砲弾形に成形したモールド部42と、LEDチップに電気的に接続されモールド部42の後面から突出したリード端子43,44とを備えている。
【0019】
ドアホン子器の器体内には、スピーカ(図示せず)とマイク(図示せず)とからなる子器通話装置が収納されており、来訪者がドアホン子器の操作釦1を押操作することで押釦スイッチ2の操作部2aが押操作されると、住宅情報盤のスピーカが所定の呼出音で鳴動し、例えば家人がドアホン親器のハンドセットをとることで家人との通話が可能となるように構成されている。ここにおいて、ドアホン子器は、上記子器通話装置のスピーカがカバー5の前壁51の中央部の後面側に配設され、マイクが図1(a)におけるカバー5の左側の下部の後面側に配設されている。また、カバー5の前壁51においてスピーカに対応する部位には多数の音孔57が貫設され、カバー5の前壁51においてマイクに対応した部位には音孔58が貫設されている。
【0020】
操作釦1は、後面が開口した直方体状の形状に形成されており、操作釦1の後部には全周に亘って外鍔部12が突設されている。これに対して、カバー5の前壁51には、開口窓53の周縁から全周に亘って前方に突出する前面側ガイド壁54が突設されるとともに、開口窓53の周縁から全周に亘って後方に突出する後面側ガイド壁55が突設されており、外鍔部12が後面側ガイド壁55の後方に位置している。
【0021】
また、操作釦1は、前壁の前面の中央部に操作位置を指示する指示凹部14が形成され、指示凹部14の内底面には当該操作釦1が呼出用の操作釦1であることを示すシンボル15が表記されている。ここに、操作釦1は、前壁の中央部が薄肉になっており、発光ダイオード素子4の光を外部へ透過させる透光部を構成している。なお、操作釦1の前壁の中央部の後面側には、透光性樹脂(例えば、アクリル樹脂など)により前面側が閉塞された円筒状に形成された補強部材16が配設されている。
【0022】
上述の回路基板3の前面側に実装された発光ダイオード素子4は、操作釦1の中央部の後方に配置されており、押釦スイッチ2は発光ダイオード素子4の上方に配置されている。ここにおいて、回路基板3の前面側には合成樹脂成形品からなるアームブロックBが配設されている。アームブロックBは、回路基板3の前面側に配置される矩形板状のベース6および後述のアーム9を備えており、ベース6には、発光ダイオード素子4のモールド部42を挿通させる円形状の挿通孔61が形成され、挿通孔61の周縁から全周に亘って前方へ突出する円環状のリブ62が突設されている。また、回路基板3において押釦スイッチ2と発光ダイオード素子4との間の部位には円形状の位置決め孔32が貫設されており、ベース6の後面には、挿通孔61の上側に位置決め孔32へ嵌入される円柱状の位置決め突起64が後方へ向かって突設されている。
【0023】
ベース6は、回路基板3に形成された切欠部31の周縁に係止される係止爪63が後方へ突設されている。また、ベース6は、挿通孔61の左右両側に、前方に突出して操作釦1の内周面に沿って配置されカバー5の開口窓53の内周縁との間に操作釦1の周壁を保持する誘導壁65,65が突設されている。
【0024】
ところで、器体内には、操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチ2の操作部2aを押操作する上述のアーム9が配置されている。ここにおいて、アーム9は、ベース6の上端縁の両端部からそれぞれ上方へ延設された一対の連絡片7,7の上端部に連結された支持片8に支持されており、支持片8との連結部が固定端となっている。
【0025】
アーム9は、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって、自由端側の各先端部92,92が発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように配置されて、各先端部92,92それぞれの前面に操作釦1に当接する一対のリブ93,93が設けられている。また、操作釦1の外周形状は略矩形状であって、リブ93は、操作釦1の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの略中央に当接するように配設されている。また、アーム9において押釦スイッチ2に重なる部位には操作釦1の押操作時に押釦スイッチ2の操作部2aを押操作する押突起94が後方へ突設されている。
【0026】
しかして、本実施形態では、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部92,92が発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部92,92の前面に操作釦1に当接する各一対のリブ93,93が設けられ操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチ2を押操作するアーム9を備えていることにより、操作釦1の中央部の後方に発光ダイオード素子4を配置しながらも操作釦1の前面の操作位置にかかわらずアーム9のリブ93に荷重をかけることができ、アーム9を介してストロークの小さな押釦スイッチ2を押操作することができる。ここに、操作釦1の外周形状が略矩形状であって、リブ93は、操作釦1の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの略中央に当接するように配設されているので、操作釦1の前面の操作位置にかかわらず押釦スイッチ2の安定した押操作が可能になる。
【0027】
また、本実施形態のドアホン子器では、操作釦1が後面開口した箱状に形成され、操作釦1の内周面に沿って配置され器体における開口窓53の内周縁との間に操作釦1の周壁を保持する誘導壁65,65がベース6から突設されているので、操作釦1を前後方向へ安定して移動させることができる。また、器体は、前壁51における開口窓53の周縁から全周にわたって前方へ突出する筒状の前面側ガイド壁54が突設されるとともに、開口窓53の周縁から全周にわたって後方へ突出する筒状の後面側ガイド壁55が突設されているので、操作釦1をより安定して前後方向へ移動させることができる。
【0028】
ところで、本実施形態では、アーム9にリブ93,93を設けてあるが、図2に示すように、操作釦1に後方へ突出するリブ17を設け、アーム9の一対のリブ93,93でリブ17の先端部を厚み方向の両側から挟むようにしてもよく、このような構造を採用すれば、アーム9においてそれぞれ一対のリブ93,93が形成された各先端部92,92がそれぞれリブ受け部を構成する。ここに、操作釦1から突設されたリブ17の先端縁からは、アーム9の各先端部92,92の側縁に当接してリブ17の左右方向への位置ずれを防止する位置ずれ防止突起18が突設されている。しかして、このような構成では、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部92,92が発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部92,92の前面に操作釦1から後方へ突設されたリブ17を受けるリブ受け部が設けられ操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチ2を押操作するアーム9を備えていることにより、操作釦1の中央部の後方に発光ダイオード素子4を配置しながらも操作釦1の前面の操作位置にかかわらずアーム9のリブ受け部に荷重をかけることができ、アーム9を介してストロークの小さな押釦スイッチ2を押操作することができる。ここに、操作釦1の外周形状が略矩形状であって、リブ17は、操作釦1の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に配設されているので、操作釦1の前面の操作位置にかかわらず押釦スイッチ2の安定した押操作が可能になる。要するに、操作釦1の中央部を図3の矢印A1の向きで押操作すれば操作釦1が同図の矢印Dの向きに押し込まれてリブ17によりアーム9の先端部92のリブ受け部に荷重がかかり押突起94により押釦スイッチ2の操作部2aが押操作される(なお、図3には操作釦1が矢印Dの向きで押し込まれたときの操作釦1の状態を一点鎖線で示してある)ことは勿論のこと、操作釦1の上端部を同図の矢印A2の向きで押操作してもリブ17によりアーム9の先端部92に荷重がかかり押突起94により押釦スイッチ2の操作部2aが押操作される。
【0029】
(実施形態2)
本実施形態の電子機器の基本構成は実施形態1と略同じであって、図4に示すように、アーム9の形状が実施形態1とは相違している。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】
本実施形態におけるアーム9は、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片9b,9bが発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように器体内に配置される。ここに、本実施形態におけるアーム9は、両脚片9b,9bの長手方向の中間部95,95の前面にリブ93,93が設けられ操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により両脚片9b,9bの間の部位9aの中央部から後方に突設された押突起94が押釦スイッチ2の操作部2aを押操作する。
【0031】
しかして、本実施形態では、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片9b,9bが発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片9b,9bの前面に操作釦1に当接するリブ93が設けられ操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により両脚片9b,9bの間の部位9aで押釦スイッチ2を押操作するアーム9を備えていることにより、操作釦1の中央部の後方に発光ダイオード素子4を配置しながらも操作釦1の前面の操作位置にかかわらずアーム9のリブ93に荷重をかけることができ、アーム9を介してストロークの小さな押釦スイッチ2を押操作することができる。また、実施形態1に比べてアーム9の固定端から自由端までの距離を長くすることができ、実施形態1に比べて操作釦1の押操作時にアーム9にかかる応力を分散させることができるので、アーム9の耐久性を高めることができ、結果的に信頼性を高めることができるという利点がある。
【0032】
ところで、本実施形態においても、実施形態1と同様、アーム9にリブ93,93を設けてあるが、上述の図2に示すように、操作釦1に後方へ突出するリブ17を設け、一対のリブ93,93でリブ17の先端部を厚み方向の両側から挟むようにしてもよく、このような構造を採用すれば、アーム9においてそれぞれ一対のリブ93,93が形成された中間部95,95がそれぞれリブ受け部を構成する。ここに、操作釦1から突設されたリブ17の先端縁からは、アーム9のリブ受け部の側縁に当接してリブ17の左右方向への位置ずれを防止する位置ずれ防止突起18が突設されている。このような構成を採用すれば、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片9b.9bが発光ダイオード素子4を挟んで操作釦1の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片9b,9bの前面に操作釦1から後方へ突設されたリブ17を受けるリブ受け部が設けられ操作釦1を前方へ付勢し且つ操作釦1の押操作により両脚片9b,9bの間の部位9aで押釦スイッチ2を押操作するアーム9を備えていることにより、操作釦1の中央部の後方に発光ダイオード素子4を配置しながらも操作釦1の前面の操作位置にかかわらずアーム9のリブ受け部に荷重をかけることができ、アーム9を介してストロークの小さな押釦スイッチ2を押操作することができる。要するに、操作釦1の中央部を図5の矢印A1の向きで押操作すれば操作釦1が同図の矢印Dの向きに押し込まれてリブ17によりアーム9のリブ受け部95に荷重がかかり押突起94により押釦スイッチ2の操作部2aが押操作される(なお、図5には操作釦1が矢印Dの向きで押し込まれたときの操作釦1の状態を一点鎖線で示してある)ことは勿論のこと、操作釦1の上端部を同図の矢印A2の向きで押操作してもリブ17によりアーム9のリブ受け部95に荷重がかかり押突起94により押釦スイッチ2の操作部2aが押操作される。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えるものであり、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブに荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができるという効果がある。
【0034】
請求項2の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えるものであり、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブに荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができるという効果がある。また、請求項1の発明に比べてアームの固定端から自由端までの距離を長くすることができ、請求項1の発明に比べて操作釦の押操作時にアームにかかる応力を分散させることができるので、アームの耐久性を高めることができ、結果的に信頼性を高めることができるという利点がある。
【0035】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記操作釦の外周形状が略矩形状であって、前記アームは、前記リブが前記操作釦の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に当接するような位置に配設されているので、前記操作釦の前面の操作位置にかかわらず前記押釦スイッチの安定した押操作が可能になるという効果がある。
【0036】
請求項4の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えるものであり、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブ受け部に荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができるという効果がある。
【0037】
請求項5の発明は、器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えるものであり、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームを備えていることにより、操作釦の中央部の後方に発光素子を配置しながらも操作釦の前面の操作位置にかかわらずアームのリブ受け部に荷重をかけることができ、アームを介してストロークの小さな押釦スイッチを押操作することができるという効果がある。また、請求項4の発明に比べてアームの固定端から自由端までの距離を長くすることができ、請求項4の発明に比べて操作釦の押操作時にアームにかかる応力を分散させることができるので、アームの耐久性を高めることができ、結果的に信頼性を高めることができるという利点がある。
【0038】
請求項6の発明は、請求項4または請求項5の発明において、前記操作釦の外周形状が略矩形状であって、前記リブは、前記操作釦の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に配設されているので、前記操作釦の前面の操作位置にかかわらず前記押釦スイッチの安定した押操作が可能になる。
【0039】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、前記操作釦が後面開口した箱状に形成され、前記操作釦の内周面に沿って配置され前記器体における前記開口窓の内周縁との間に前記操作釦の周壁を保持する誘導壁を備えるので、前記操作釦を前記前後方向へ安定して移動させることができる。
【0040】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記器体は、前記前壁における前記開口窓の周縁から全周にわたって前方へ突出する筒状の前面側ガイド壁が突設されるとともに、前記開口窓の周縁から全周にわたって後方へ突出する筒状の後面側ガイド壁が突設されているので、前記操作釦をより安定して前記前後方向へ移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)は要部の分解斜視図、(b)は要部の側断面図である。
【図2】同上の他の構成例における操作釦の後方から見た斜視図である。
【図3】同上の他の構成例における動作説明図である。
【図4】実施形態2を示し、(a)は要部の分解斜視図、(b)は要部の側断面図である。
【図5】同上の他の構成例における動作説明図である。
【図6】従来例を示し、(a)は要部の分解斜視図、(b)は要部の側断面図である。
【図7】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 操作釦
2 押釦スイッチ
2a 操作部
3 回路基板
4 発光ダイオード素子
5 カバー
6 ベース
9 アーム
17 リブ
51 前壁
53 開口窓
54 前面側ガイド壁
55 後面側ガイド壁
61 挿通孔
65 誘導壁
92 先端部
93 リブ
B アームブロック
Claims (8)
- 器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とする電子機器。
- 器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦に当接するリブが設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とする電子機器。
- 前記操作釦の外周形状が略矩形状であって、前記アームは、前記リブが前記操作釦の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に当接するような位置に配設されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子機器。
- 器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端と反対側の自由端側の形状が二股に形成された板状であって自由端側の各先端部が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて各先端部の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により固定端と自由端との間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とする電子機器。
- 器体内に収納された押釦スイッチと、押釦スイッチの操作用であって器体の前壁に形成された開口窓に挿通され前後方向へ移動自在に器体に保持される操作釦と、器体内において操作釦の中央部の後方に配置される発光素子と、固定端側が開放された略コ字状に形成され両脚片が発光素子を挟んで操作釦の後方に位置するように器体内に配置されて両脚片の前面に操作釦から後方へ突設されたリブを受けるリブ受け部が設けられ操作釦を前方へ付勢し且つ操作釦の押操作により両脚片の間の部位で押釦スイッチを押操作するアームとを備えることを特徴とする電子機器。
- 前記操作釦の外周形状が略矩形状であって、前記リブは、前記操作釦の外周の4辺のうちの一対の平行な辺それぞれの中央に配設されてなることを特徴とする請求項4または請求項5記載の電子機器。
- 前記操作釦が後面開口した箱状に形成され、前記操作釦の内周面に沿って配置され前記器体における前記開口窓の内周縁との間に前記操作釦の周壁を保持する誘導壁を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子機器。
- 前記器体は、前記前壁における前記開口窓の周縁から全周にわたって前方へ突出する筒状の前面側ガイド壁が突設されるとともに、前記開口窓の周縁から全周にわたって後方へ突出する筒状の後面側ガイド壁が突設されてなることを特徴とする請求項7記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002279710A JP2004119144A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002279710A JP2004119144A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 電子機器 |
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JP2004119144A true JP2004119144A (ja) | 2004-04-15 |
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JP2002279710A Withdrawn JP2004119144A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 電子機器 |
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JP (1) | JP2004119144A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7419074B2 (ja) | 2020-01-07 | 2024-01-22 | アイホン株式会社 | インターホン機器 |
-
2002
- 2002-09-25 JP JP2002279710A patent/JP2004119144A/ja not_active Withdrawn
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