JP2004118577A - 配送計画システム及び配送計画方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来は、マルチデポシステムに対応した、一定の期間内で複数の倉庫を経由して、荷物を積み、配送先に配送する配送計画システムを作成することができなかった。
【解決手段】区間最適倉庫計算部9が、所定の出発地及び到着地間で倉庫を経由するとき、最短となる倉庫を決め、配車計画作成部15が配送計画を作成するとき、いずれかの倉庫を経由するとしたときはその倉庫を仮倉庫と定め、その後、区間最適倉庫計算部を参照し、仮倉庫の前後の出発地及び到着地で定められる倉庫を最適倉庫と確定し、仮倉庫を最適倉庫に置き換え、配送計画を作成するものである。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は配送計画システムに関し、特に、複数の倉庫を経由する配送を行う際の配送計画への対応が可能な配送計画システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の配送計画システムは、単一倉庫の荷物を積んで、それを複数の配送先に配送するように計画するのが一般的である。それをシングルデポシステムと呼ぶ。従って、従来の配送計画システムにおいては、マルチデポシステムと呼ばれる複数倉庫を経由して複数の配送先に配送するように、配送計画を策定することは難しい。
【0003】
従来の配送計画システムにおいて考慮されている配送パターンは、図15に示すように、倉庫は1つだけ存在しており、当該倉庫で荷物を積んだ車輌は複数の配送先を回って、そこで所定の荷物を降ろし、配送業務が終了したら、車庫へ戻るというものである。
【0004】
図15に示すように、出庫車庫と入庫車庫が同一のとき、車庫の出庫時及び入庫時の運用形態により、(a)〜(d)の車両の運用パターンが考えられる。車庫の出庫時の運用形態には、「朝積み」、「配送先直行」があり、車庫の入庫時の運用形態には、「車庫直帰」、「宵積み」がある。「朝積み」とは、最初に車庫から出庫した後、倉庫に寄って荷物を積んでから最初の配送先に行くことであり、「配送先直行」とは、最初に車庫から出庫した後、倉庫に寄らずに最初の配送先に行くことである。また、「車庫直帰」とは、最後の配送先からは倉庫に寄らずに車庫に戻ることであり、「宵積み」とは、最後の配送先からは倉庫に寄って荷物を積んでから車庫に戻ることである。
【0005】
上述のように、従来の配送計画システムでは、シングルデポシステムであるため、出庫時及び入庫時の運用形態が異なっても、出庫時、入庫時又は運行の途中で同一の倉庫に寄って荷物を積むことになる。
【0006】
また、特開2000−36096号公報には、(i)発着地点別の輸送依頼を車載容量毎にまとめた、セット作成、(ii)制約条件を充足する複数ルートを生成する、セット連結、(iii)連結されたセットの中から適切なルートを選択する、ルート選択の3つのフェーズで配車計画を作成する配車装置が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−36096号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の配送計画システムは、シングルデポシステムと呼ばれる単一倉庫の荷物を積んで、それを複数の配送先に配送するように計画するのが一般的である。従って、従来の配送計画システムでは、マルチデポシステムと呼ばれる複数倉庫を経由して複数の配送先に配送する配送計画策定に対応することはできずに、マルチデポの配送計画は、熟練した係員により策定されていた。そのため必ずしも最良のマルチデポの配送計画が策定されるとは限らず、また効率的ではないという問題点があった。
【0009】
また、特許文献1に開示された配車装置では、発着地別のセットを作成し、そのセットを連結した複数ルートの候補から適切なルートを選択する技術が開示されている。だが、この特許文献1は、発着地が固定の場合の配車装置であり、物流拠点(倉庫)の候補が複数あるとき、その倉庫の候補から最良の倉庫を選択するようには構成されていない。また、車両の運用形態を考慮しながら、一定の期間内で複数の倉庫を経由して、荷物を積み、配送先に配送する、マルチデポ配送計画システムには対応していない。
【0010】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、マルチデポシステムに対応し、車両の運用形態は考慮しながら、特に一定の期間内で複数の倉庫を経由して、荷物を積み、配送先に配送する、配送計画システム及び配送計画方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る配送計画システムは、予め定められた期間に、1又は複数の車庫、倉庫及び配送先を経由する配送計画を作成する配送計画システムであって、所定の出発地及び到着地間で倉庫を経由するとき、最短となる倉庫を決め、この倉庫を上記出発地及び到着地に対応した最適倉庫として、最適経由倉庫データファイルに登録する区間最適倉庫計算部と、配送計画を作成するとき、いずれかの倉庫を経由するとしたときはその倉庫を仮倉庫と定め、その後、上記最適経由倉庫データファイルを参照し、上記仮倉庫の前後の出発地及び到着地に対応する倉庫を最適倉庫と確定し、上記仮倉庫をこの最適倉庫に置き換え、配送計画を作成する配車計画作成部とを備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
本実施の形態における配車計画システムは、予め定められた期間を1日とし、1日の間で複数の倉庫を経由して、荷物を積み、配送先に配送する配車計画を作成するものとする。また、1日の配車計画はその当日に作成するものとする。
【0013】
図1は、本実施の形態におけるシステム構成図を示したものである。図1において、発着地登録部1は、あらかじめ車庫、配送先及び倉庫の位置データ(発着地コード、緯度・経度)を発着地位置データファイル2に登録する。発着地位置登録データファイル2に登録された情報をもとに、発着地間ルート検索部3は、発着地間の移動にかかる時間(所要時間)やその時の走行距離を算出し、その結果を発着地間時間・距離データファイル4に登録する。受注情報登録部5は、伝票コード、配送日、配送先の発着地コード、配送内容情報(配送先発着地コード、品種、配送重量など配送内容)を受注データファイル6に登録し、配送条件登録部7は、配送条件を配送条件データファイル8に登録する。
【0014】
区間最適倉庫計算部9は、発着地間時間・距離データファイル4、受注データファイル6及び配送条件データファイル8に基づき、当日用の最適経由倉庫データを算出し、最適経由倉庫データファイル10を作成する。
【0015】
また、車両情報登録部11は、車両情報を車両情報データファイル12に登録し、配送先情報登録部13は、配送先情報を配送先情報データファイル14に登録する。配車計画作成部15は、受注データファイル6、配送条件データファイル8、最適経由倉庫データフィル10、車両情報データフィル12及び配送先情報データファイル14に基づき、配車計画データファイル16を作成する。配送計画データファイル16を紙に印刷したり、各車両に配送計画データファイル16の内容を送信したりすることで、配車計画が各車両に伝達されることになる。
【0016】
また、図2は、上述した発着地位置データファイル2、発着地間時間・距離データファイル4、受注データファイル6、配送条件データファイル8、最適経由倉庫データファイル10、車両情報データファイル12及び配送先情報データファイル14のデータの構成を示したものである。図2において、発着地位置データファイル2は、「発着地コード(ID)」と当該発着地の「緯度・経度」のデータを含んでいる。また、発着地間時間・距離データファイル4は、「出発地コード」、「到着地コード」、「所要時間」、「走行距離」のデータを含んでいる。なお「出発地コード」及び「到着地コード」は、それぞれ出発する場所、到着する場所を示す「発着地コード」であり、「出発地コード」及び「到着地コード」と「発着地コード」とは、同一コードになる。
【0017】
更に、図2において、受注データファイル6は、「伝票コード」、「配送日」、「発着地コード(配送先)」、配送する商品の品種等の商品情報である「配送内容情報」を含んでいる。配送条件データファイル8は、配送先の「発着地コード(配送先)」、配送する商品の品種等の「商品情報」、当該商品が保管されている倉庫の「発着地コード」の情報を含んでいる。同一の配送先、商品情報に対して、複数の倉庫が対象となることもあり、そのときは同一「発着地コード(配送先)」、「商品情報」に対して、異なる「発着地コード」が複数レコードとして登録される。
【0018】
最適経由倉庫データファイル10は、「出発地コード」で指定された出発地、「到着地コード」で指定された到着地間で指定される、発着地間で、倉庫を経由するとき最適となりうる倉庫コードを「最適倉庫発着地コード」として含んでいる。車両情報データファイル12は、「車両コード」及び「車両属性情報」として車両の車型、車種、配送可能時間、最大積載量、所属車庫(入庫車庫、出庫車庫)、運用形態などを含んでいる(図2では、「車両属性情報」は、「属性データ1」…「属性データn」と記載)。配送先情報データファイル14は、「発着地コード」及び「配送先属性情報」として配送可能車型、配送可能車種、配送可能時間帯などを含んでいる(図2では、「配送先属性情報」は、「属性データ1」…「属性データn」と記載)。
【0019】
次に、配送計画データファイル16を作成する処理の流れを順を追って、説明する。図3は、発着地登録部1が発着地位置データファイル2を登録する処理と、発着地間ルート検索部3が発着地位置データ2に基づき、発着地間時間・距離データファイル4を登録する処理の流れを示したフローチャートである。発着地登録部1は、発着地に関する位置データの新規登録を受け付け(ステップS1)、その受けつけた位置情報を発着地位置データ2へ登録する(ステップS2)。発着地登録部1の処理は、新規に配車計画を作成しようとするとき、また発着地が追加になったときなどに、随時実施される。
【0020】
発着地間ルート検索部3は、発着地位置データファイル2を参照し、「発着地コード」と同一のコードを、発着地間時間・距離データファイル4の「出発地コード」と「到着地コード」とに登録する(ステップS11)。その後発着地間ルート検索部3は、発着地間時間・距離データファイル4に登録された「出発地コード」と「到着地コード」の間の所要時間及び走行距離を算出し(ステップS12)、算出結果を発着地間時間・距離データファイル4へ登録する(ステップS13)。発着地登録部1と、発着地間ルート検索部3の処理は、連動させることも可能であり、また発着地間ルート検索部3の処理を一定の条件で実施するように構成することもできる。
【0021】
図4は、発着地間ルート検索部3が、すべての発着地間について、発着地間の移動にかかる時間(所要時間)やその時の走行距離を算出し、その結果を登録した、発着地間時間・距離データファイル4の説明図である。図2に示した、発着地間時間・距離データファイル4は、出発地を「出発地コード」、到着地を「到着地コード」で示し、その区間の「所要時間」、「走行距離」を登録している。この発着地間時間・距離データファイル4を別の形で示すと、図4に示したようなマトリクス表にすることができる。図4に示した一例では、行方向(図4では「From」と記載、1行〜11行)を出発地、列方向(図4では「To」と記載、A列〜K列)を到着地とし、車庫α、配送先(A〜E)、倉庫(a〜e)の間の移動にかかる所要時間や走行距離を算出した数値を登録している。図4(a)は、発着地間の所要時間によりマトリクス表としたものであり、図4(b)は、発着地間の走行距離によりマトリクス表としたものである。図4(a)及び(b)には、行と列で定められる枠名(A1〜K11)を示しているが、実際には所要時間又は走行距離が登録される。また、発着地が同一となる枠には、一例として「0」と記している。
【0022】
また、発着地間ルート検索部3が走行距離や所要時間を算出するとき、ナビゲーションシステムと同様の方法を用いることができる。ナビゲーションシステムでは、地図上のすべての交差点が、その緯度・経度を、x座標及びy座標としたノードと呼ばれる点でしめされており、交差点と交差点との間の道がリンクと呼ばれる線で示されている。リンクには、交差点間の距離や、その形状(曲線、直線等)、国道または高速道路の種別、一方通行(向き)、平均速度データ等の付加情報が付与されている。これらのノードとリンクとの情報がナビゲーションシステムのデータベースとなっている。これらの情報を用いれば、上述した発着地間時間・距離データファイル4を演算により求めることができる。
【0023】
なお図3に示した、発着地間ルート検索部3が発着地位置データ2に基づき、発着地間時間・距離データファイル4を登録する処理の中で、受注データファイル6を考慮することにより、当日分の発着地間時間・距離データファイル4を登録するように構成することもできる。このときは、ステップS11の処理の中で、発着地間ルート検索部3は、発着地位置データファイル2及び受注データファイル6を参照するようにし、受注データファイル6の当日分配送先として登録された、「発着地コード」を発着地間時間・距離データファイル4に「出発地コード」と「到着地コード」を登録するように構成する。このように構成すると、より当日の所要時間及び走行距離に厳密なデータで配送計画データファイル16を作成することができる。
【0024】
図5は、受注情報登録部5、配送条件登録部7、車両情報登録部11、配送先情報登録部13の処理の流れを示したフローチャートである。受注情報登録部5は、受注情報の登録を受け付け(ステップS21)、受け付けた受注情報を受注データファイル6へ登録する(ステップS22)。配送条件登録部7は、配送条件の登録を受け付け(ステップS31)、受け付けた配送条件を配送条件データファイル8へ登録する(ステップS32)。車両情報登録部11は、車両情報の登録を受け付け(ステップS41)、受け付けた車両情報を車両情報データファイル12へ登録する(ステップS42)。配送先情報登録部13は、配送先情報の登録を受け付け(ステップS51)、受け付けた配送先情報を配送先情報データファイル14へ登録する(ステップS52)。受注情報登録部5、配送条件登録部7、車両情報登録部11及び配送先情報登録部13の処理は、随時、例えば受注情報を受けつけるとき、新規の条件を登録するときなどに実施される。受注データファイル6には、「配送日」の項目があるため、配送日指定がされた受注データを予め受けつけることが可能である。
【0025】
図6は、区間最適倉庫計算部9が最適経由倉庫データファイル10を登録する処理を示したフローチャートである。区間最適倉庫計算部9は、発着地間時間・距離データファイル4、受注データファイル6、配送条件データファイル8を参照し、受注データファイル6からその当日分の受注レコードのみを取りだし、当日の配送先である発着地を特定する。その発着地の「発着地コード」を最適経由倉庫データ10の「出発地コード」、「到着地コード」に登録する(ステップS61)。つまり、当日分の受注レコードに基づき、発着地間時間・距離データファイル4に登録された一部(場合によっては、全部)の発着地が最適経由倉庫データファイル10の発着地として登録されることになる。
【0026】
次に、受注データファイル6からその当日分の受注データを1レコードずつ順次、取り出し、その取り出した1レコードに基づき、配送先と、受注された商品を特定する(ステップS62)。次に、ステップS62で特定された配送先と、受注された商品とをキーにして配送条件データファイル8を参照し、対象となる倉庫の候補を特定する(ステップS63)。配送条件データ8には、同一配送先、同一商品に対応する倉庫が1又は複数登録されているため、ステップS63では複数の倉庫の候補が割り出される。
【0027】
ステップS61で割り出された当日の発着地の中から出発地を順次特定し(ステップS64)、その出発地とステップS62で特定された配送先間で、ステップS63で割り出された倉庫の候補を経由したときの、所要時間又は走行距離を算出し、最短を決定する(ステップS65)。ステップS65で決定した最短の倉庫を特定する「発着地コード」を最適経由倉庫データファイル10の「最適倉庫発着地コード」に登録し(ステップS66)、ステップS61で割り出された、対象となる出発地が更にあるときは、ステップS62に処理が戻り、対象となる出発地がないときは、ステップS68に処理が移る(ステップS67)。1つの受注レコードから特定される配送先(到着地)に対して、対象となる出発地全ての最短の倉庫を決定する処理をステップS62〜S67まで繰り返す。
【0028】
その後、ステップS68で、受注データファイル6に、次の当日分の受注レコードがあるかどうかを判定し、あるときはステップS62からの処理を繰り返し、すべての当日分の受注レコードを処理したときは、最適経由倉庫データファイル10の登録が完了し、区間最適倉庫計算部9は、処理を終了する。図6に示した、区間最適倉庫計算部9の処理は、当日の配車計画を作成する前に、実施されることになる。
【0029】
図7は、区間最適倉庫計算部9が最適経由倉庫データファイル10を作成するときの、最適経由倉庫データファイル10の説明図である。図7(a)は、発着地間時間・距離データファイル4の構成を示したものであり、行と列とで定められた枠には、所要時間又は走行距離が登録されているものとする。
図6に示した処理の流れを、車庫→配送先Aの経路を一例として説明する。
(1)受注データ6からその当日分の受注レコードのみを取りだし、当日の発着地を特定する。その発着地の「発着地コード」を最適経由倉庫データファイル10の「出発地コード」、「到着地コード」に登録する(ステップS61)。このとき、車庫αと、配送先A、B、C、D、Eが当日の発着地であるとする。
(2)受注データファイル6と配送条件データファイル8とを用いて、配送先Aへ受注された商品(受注データファイル6に、「配送先A」への配送を登録された商品)から対象となる倉庫群を、倉庫a、c、dと割り出したとする(ステップS62〜S63)。
(3)出発地を車庫αとする(ステップS64)。
(4)倉庫a、c、dの中から、発着地間時間・距離データファイル2を用いて、車庫α→倉庫→配送先Aの経路が最短となる倉庫が、倉庫aであることを導き出す(ステップS65)。
なおこのとき最短とは、荷物の積載に関わらず(空車及び実車のとき)、走行距離が短いときとする。
(i)a経由の距離=(車庫→倉庫aの距離)+(倉庫a→配送先Aの距離)
a経由の距離=G1+B7(図7(a)の枠による表示)
(ii)c経由の距離=(車庫→倉庫cの距離)+(倉庫c→配送先Aの距離)
c経由の距離=I1+B9(図7(a)の枠による表示)
(iii)d経由の距離=(車庫→倉庫dの距離)+(倉庫d→配送先Aの距離 )
d経由の距離=J1+B10(図7(a)の枠による表示)
上述の(i)〜(iii)を算出し、比較した結果、(i)の距離が最小になったとする。
(5)その後、最適経由倉庫データファイル10上の車庫→配送先Aで特定される枠(B1)に、倉庫aの発着地コードを代入する(ステップS66)。
(6)図6のフローチャートのように、区間最適倉庫計算部9は受注データファイル6の当日の受注レコードについての処理を繰り返す。
また、区間最適倉庫計算部9は、最適経由倉庫データファイル10を予め定められた期間(本実施の形態では1日)毎に作成し直す。
【0030】
なお、最適倉庫経由データファイル10に登録する最適倉庫を定めるとき、最短となる倉庫を最適倉庫として、決定する。つまり、配車計画全体で最短になるように計画するが、このとき最短とは、下記の(1)〜(6)の6通りが考えられる。
(1)車庫または配送先から倉庫までの空車(荷物積載なし)の走行距離が最短
(2)倉庫から配送先までの実車(荷物積載あり)の走行距離が最短
(3)空車と実車とを合わせた経路全体の、走行距離が最短
(4)車庫または配送先から倉庫までの空車(荷物積載なし)の所要時間が最短
(5)倉庫から配送先までの実車(荷物積載あり)の所要時間が最短
(6)空車と実車とを合わせた経路全体の、所要時間が最短
本実施の形態においては、配車計画作成時にこれらの中から最適と思うものを選択できる構成とする。
【0031】
次に図8及び図9を用いて、配送計画作成部15が配送計画データファイル16を作成する処理の流れを説明する。配送計画作成部15は、受注データファイル6、発注条件データファイル8、最適経由倉庫データファイル10、車両情報データファイル12、配送先情報データファイル14を参照し(ステップS71)、一時保管配送データの作成処理に移る(ステップS72)。ステップS72の処理については、図9にて詳細を説明する。最短の条件により、一時保管配送データの出発地→倉庫、倉庫→到着地間の所要時間又は走行距離を算出する(ステップS73)。一時保管配送データと配送計画データに既に登録された数値とを比較し(ステップS74)、一時保管配送データが配送計画データより良いとき、つまり最短の条件に近いとき、ステップS75の処理に移り、受注データファイル6、配送先情報データ14の制約を確認する(ステップS75)。制約を満たしていれば、ステップS76に処理が移り、発注条件データファイル8の指定倉庫の制約を確認する(ステップS76)。ステップS75及びステップS76の制約を満たしていたら、一時保管配送データを配送計画データファイル16に登録し(ステップS77)、またステップS72からの処理を繰り返す。ステップS74で、一時保管配送データが配送計画データファイル16のデータより悪いとき、ステップS75及びステップS76で制約を満たさないときは、ステップS72からの処理に戻る。
【0032】
図9は、配送計画作成部15が一時保管配送データを作成する処理の流れを示したフローチャートである。一時保管配送データを作成するとき、最適経由倉庫を定める手順は、次のようになる。
(1)一時保管配送データで、いずれかの倉庫を経由するとしたとき、その倉庫を「仮倉庫」として割り付ける。
(2)最適経由倉庫データファイル10を参照することにより、「仮倉庫」を最適経由倉庫に置き換える。
(3)全ての「仮倉庫」について、(2)の処理を繰り返す。
このとき「仮倉庫」とは、実際には複数の倉庫が候補として考えられるが、その実際の倉庫ではなく、特定されない倉庫である。つまり「仮倉庫を割り付ける」とは、その経路でいずれかの倉庫を経由するという情報のみを有していることになる。
【0033】
図9のフローチャートで、まず各車両に配送先及び仮倉庫を割り付け、一時保管配送データを作成する(ステップS81)。ステップS81で各車両に配送先及び仮倉庫を割り付けるとき、車両情報データ12を参照することにより、車両の運用形態を考慮する。具体的には、車両情報データファイル12に登録された、出庫車庫、入庫車庫を参照し、車庫と車両とを適用させた、一時保管配送データを作成する。
【0034】
ステップS81で作成した、一時保管配送データに仮倉庫の指定があるかどうか確認し(ステップS82)、仮倉庫の指定があるときは最適経由倉庫データファイル10を参照し、仮倉庫の前後の出発地及び到着地で定められる最適倉庫を確定し、仮倉庫を最適倉庫に置き換える(ステップS84)。ステップS82の処理に戻り、一時保管配送データ内の次の仮倉庫について、最適倉庫に置き換える(ステップS83〜ステップS84)。ステップS82で一時保管配送データに仮倉庫の指定がないと確認したときは、ステップS85の処理に移り、最適倉庫に置き換えた、一時保管配送データを保存する。
【0035】
このように、図8及び図9に示した、配送計画作成部15が配送計画データファイル16を作成する処理によると、一時保管配送データを作成するとき、(1)倉庫を「仮倉庫」として割り付け、(2)その後「仮倉庫」を「最適経由倉庫」に置き換える。(1)の処理は、従来のシングルデポ配送計画システムと同等の処理であり、(2)の処理を加えることにより、簡単にマルチデポ配送計画システムに変更できるという特徴がある。つまり、従来のシングルデポ配送計画システムを一部改良するだけで、マルチデポ配送計画システムに対応できる。
【0036】
図10は、上述した配送計画作成部15による一時保管配送データ作成の処理の仕組みを、一例を用いて、示した説明図である。図10において運用パターンは、図13(a)のような「朝積み・車庫直帰」であるとし、出庫車庫と入庫車庫は同一であるとする。
(1)図10 ▲1▼ 一時保管配送データを作成し、仮倉庫を割り付ける(ステップS81の処理)。
一例として、次のように一時保管配送データを作成したとする。
「車庫→「仮倉庫」→a1→a2→a3→a4→「仮倉庫」→b1→b2→b3→b4→「仮倉庫」→c1→c2→車庫」
(2)図10 ▲2▼ 仮倉庫を最適経由倉庫に置き換える(ステップS84の処理)。
最適経由倉庫データファイル10を参照し、仮倉庫の前後の出発地及び到着地で定められる最適倉庫を確定する。車庫→a1、a4→b1、b4→c1で定められる最適倉庫が、それぞれ倉庫a、倉庫c、倉庫bであったとする。それぞれの仮倉庫を最適経由倉庫に置き換え、一時保管配送データを次のように保存する。
「車庫→「倉庫a」→a1→a2→a3→a4→「倉庫c」→b1→b2→b3→b4→「倉庫b」→c1→c2→車庫」
(3)(2)の結果をもとに最短条件、制約条件のチェックを行うことにより、マルチデポ配送計画の立案を実現する(ステップS73〜S77の処理)。
(4)他の車両運用も、仮倉庫の置き換えについて同様の処理を実施する。
【0037】
以上のように、本実施の形態における配送計画システムにおいては、配送する商品の品種から対象となる倉庫群が検索出来るように、配送先別に当該商品を保管してある倉庫を示す配送条件データファイル(図2の符号8)を予め用意しておく。その後、受注データ6によって指定された商品に基づいて、対象となる倉庫を割り出し、当該倉庫群の中から、車庫→倉庫→配送先の経路が最短となる倉庫Xを確定する。この処理を、すべての車庫→配送先及び配送先→配送先の組み合わせについて行い、それで得られた一時保管配送データを基に配車計画を作成するようにしたので、マルチデポ(複数倉庫)を経由するマルチデポ配送計画の作成にも対応でき、効率的にマルチデポの配送計画を策定することができる。また、仮倉庫を割り付け、その後最適経由倉庫に置き返るように構成しているため、従来のシングルデポ配送計画システムを一部変更することによりマルチデポ配送計画を作成することができる。
【0038】
また、車両情報データファイル12に、車両毎の運用形態を反映するように構成しているため、車両毎の運用形態を考慮したマルチデポ配送計画を、従来のシングルデポ配送計システムと同様に作成することができる。
【0039】
なお図3に示した、発着地間ルート検索部3が発着地位置データファイル2に基づき、発着地間時間・距離データファイル4を登録する処理の中で、受注データファイル6を考慮することにより、当日分の発着地間時間・距離データファイル4を登録するように構成することもできる。このように構成すると、より当日の所要時間及び走行距離に厳密なデータで配送計画データファイル16を作成することができる。
【0040】
なお本実施の形態において、配送条件データファイル8として、配送先毎に、配送する商品が保管されている倉庫の発着地コードを格納している理由は、同じ種類の商品でも、倉庫によって材質や内容が若干異なる場合があるため、配送先によってどの倉庫の商品がいいと指定されている場合が多いためである。しかしながら、この場合に限らず、配送先がいずれの倉庫の商品でも構わないとした場合は、配送条件データ8として、商品情報と倉庫の発着地コードの情報のみを有しているものを用いるようにしてもよい。
【0041】
さらに、本実施の形態において、配送条件データファイル8の作成を在庫システムと連動させ、倉庫・品種ごとに配送の可否を配送条件データに反映させることにより、在庫状況を考慮したマルチデポ配送計画の策定も可能になる。
【0042】
実施の形態2.
図11は、本実施の形態におけるシステム構成図を示したものである。また、本実施の形態においても、予め定められた期間を1日とし、1日の間で複数の倉庫を経由して、荷物を積み、配送先に配送する配車計画を作成するものとする。また、1日の配車計画はその当日に作成するものとする。
【0043】
本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、発着地全てに対して最適経由倉庫データ10を作成する点である。実施の形態1では、受注データファイル6を参照し、当日用の最適経由倉庫データフィル10を作成する構成にしていたが、本実施の形態では配送条件データファイル8に基づき発着地全てに対して最適経由倉庫データファイル10を作成する。配送日による、受注データファイル6の配送先の変動が少ないとき、受注データファイル6の配送先が概ね発着地位置データファイル2に登録された発着地となるとき、本実施の形態による構成が有効である。本実施の形態によると、区間最適倉庫計算部9は、最適経由倉庫データファイル10を毎日作成することはなく、一定の期間当日の最適経由倉庫データファイル10を用いることができる。
【0044】
図11において、発着地登録部1は、あらかじめ配送先、倉庫の情報(コード、位置情報<緯度経度>)を発着地位置データファイル2に登録する。発着地位置登録データファイル2に登録された情報をもとに、発着地間ルート検索部3は、発着地間の移動にかかる時間(所要時間)やその時の走行距離を算出し、その結果を発着地間時間・距離データファイル4に登録する。受注情報登録部5は、配送当日の配送情報(配送先発着地コード、品種、配送重量など配送内容)を受注データファイル6に登録し、配送条件登録部7は、配送条件を配送条件データファイル8に登録する。
【0045】
区間最適倉庫計算部9は、発着地間時間・距離データファイル4及び配送条件データファイル8に基づき、最適経由倉庫データを算出し、最適経由倉庫データファイル10を作成する。
【0046】
また、車両情報登録部11は、車両情報を車両情報データファイル12に登録し、配送先情報登録部13は、配送先情報を配送先情報データファイル14に登録する。配車計画作成部15は、受注データファイル6、配送条件データファイル8、最適経由倉庫データファイル10、車両情報データファイル12及び配送先情報データ14に基づき、配車計画データ16を作成する。配送計画データファイル16を紙に印刷したり、各車両に配送計画データファイル16の内容を送信したりすることで、配車計画が各車両に伝達されることになる。
【0047】
図12は、本実施の形態において、区間最適倉庫計算部9が最適経由倉庫データファイル10を登録する処理を示したフローチャートである。区間最適倉庫計算部9は、発着地間時間・距離データファイル4、配送条件データファイル8を参照し、発着地間時間・距離データファイル4に登録されている全ての発着地の「発着地コード」を最適経由倉庫データファイル10の「出発地コード」、「到着地コード」に登録し、最適経由倉庫データファイル10の枠組みを作成する(ステップS91)。
【0048】
次に、最適経由倉庫データファイル10の到着地に対して順次、最適経由倉庫を確定するため、1つの到着地を特定し、その到着地をキーとして配送条件データファイル8を参照することにより、対象となる倉庫の候補を特定する(ステップS92)。出発地も順次特定し(ステップS93)、その出発地とステップS92で特定された到着地間で、ステップS93で割り出された倉庫の候補を経由したときの、所要時間又は走行距離を算出し、最短を決定する(ステップS94)。ステップS94で決定した最短の倉庫を特定する「発着地コード」を最適経由倉庫データファイル10の「最適倉庫発着地コード」に登録し(ステップS95)、ステップS93で割り出された、対象となる出発地が更にあるかどうかを確認する(ステップS96)。出発地が更にあるときは、ステップS93の処理に戻り、対象となる出発地がないときは、ステップS97に処理が移る。次の到着地(配送先)があるときは、配送先を次の配送先として、ステップS92からステップS96の処理を繰り返す。
【0049】
本実施の形態においても、作成された最適経由倉庫データファイル10は、図7の説明図のようになる。図7に示したように、最適経由倉庫データ10は、行方向(図7では「From」と記載)を出発地、列方向(図7では「To」と記載)を到着地としているため、ステップS92で到着地(列方向)を特定し、ステップS67で到着地の列を移動している。また、ステップS93で出発地(行方向)を特定し、ステップS67で出発地の行を移動している。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態によると、区間最適倉庫計算部9は、最適経由倉庫データファイル10を毎日作成することはなく、一定の期間当日の最適経由倉庫データファイル10を用いることができる。これは、配送日による、受注データファイル6の配送先の変動が少ないとき、受注データファイル6の配送先が概ね発着地位置データファイル2に登録された発着地となるとき、本実施の形態による構成が有効である。
【0051】
また、実施の形態1と同様に、本実施の形態における配送計画システムにおいては、配送する商品の品種から対象となる倉庫群が検索出来るように、配送先別に当該商品を保管してある倉庫を示す配送条件データファイル(図2の符号8)を予め用意しておく。その後、受注データファイル6によって指定された商品に基づいて、対象となる倉庫を割り出し、当該倉庫群の中から、車庫→倉庫→配送先の経路が最短となる倉庫Xを確定する。この処理を、すべての車庫→配送先及び配送先→配送先の組み合わせについて行い、それで得られた一時保管配送データを基に配車計画を作成するようにしたので、マルチデポ(複数倉庫)を経由するマルチデポ配送計画の作成にも対応でき、効率的にマルチデポの配送計画を策定することができる。また、仮倉庫を割り付け、その後最適経由倉庫に置き返るように構成しているため、従来のシングルデポ配送計画システムを一部変更することによりマルチデポ配送計画を作成することが出来る。
【0052】
また、車両情報データファイル12に、車両毎の運用形態を反映するように構成しているため、車両毎の運用形態を考慮したマルチデポ配送計画を、従来のシングルデポ配送計システムと同様に作成することができる。
【0053】
なお本実施の形態において、配送条件データファイル8として、配送先毎に、配送する商品が保管されている倉庫の発着地コードを格納している理由は、同じ種類の商品でも、倉庫によって材質や内容が若干異なる場合があるため、配送先によってどの倉庫の商品がいいと指定されている場合が多いためである。しかしながら、この場合に限らず、配送先がいずれの倉庫の商品でも構わないとした場合は、配送条件データファイル8として、商品情報と倉庫の発着地コードの情報のみを有しているものを用いるようにしてもよい。
【0054】
さらに、本実施の形態において、配送条件データファイル8の作成を在庫システムと連動させ、倉庫・品種ごとに配送の可否を配送条件データに反映させることにより、在庫状況を考慮したマルチデポ配送計画の策定も可能になる。
実施の形態3.
本実施の形態におけるシステム構成図は、実施の形態2で用いた図11と同様の構成となる。本実施の形態においても、予め定められた期間を1日とし、1日の間で複数の倉庫を経由して、荷物を積み、配送先に配送する配車計画を作成するものとする。また、1日の配車計画はその当日に作成するものとする。
【0055】
本実施の形態が実施の形態2と異なる点は、区間最適倉庫計算部9が配送条件データ8を参照することにより、商品の品種等に対応した最適倉庫を最適経由倉庫データ10に登録する点である。このように構成することにより、配車計画を作成するときに、商品の品種に応じた最適倉庫を選択することができる。
【0056】
図13は、本実施の形態で作成される最適経由倉庫データファイル10の構成を示した図である。図13に示すように、「出発地コード」、「到着地コード」、「商品情報」に対応した、「最適倉庫発着地コード」が登録される。
【0057】
図14において、区間最適倉庫計算部9の処理を説明する。区間最適倉庫計算部9は、発着地間時間・距離データファイル4、配送条件データファイル8を参照し、発着地間時間・距離データファイル4に登録されている全ての発着地の「発着地コード」を最適経由倉庫データファイル10の「出発地コード」、「到着地コード」に登録する(ステップS101)。配送条件データファイル8から1レコードを取りだし、配送先を特定し(ステップS102)、ステップS102で定められた配送先に対応する商品情報を特定し、その配送先と商品情報とをキーとして、対照となる倉庫の候補を特定する(ステップS103)。
【0058】
出発地も順次特定し(ステップS104)、その出発地とステップS102で定められた到着地間で、ステップS103で割り出された倉庫の候補を経由したときの、所要時間又は走行距離を算出し、最短を決定する(ステップS105)。ステップS104で決定した最短の倉庫を特定する「発着地コード」を最適経由倉庫データファイル10の「最適倉庫発着地コード」に登録し(ステップS106)、ステップS104で割り出された、対象となる出発地が更にあるかどうかを確認する(ステップS107)。出発地が更にあるときは、ステップS104の処理に戻り、対象となる出発地がないときは、ステップS108に処理が移る。配送条件データファイル8を参照し、同一配送先で指定された次の商品情報があるかどうか確認し(ステップS108)、次の商品情報があるときは、ステップS103に処理が戻り、次の商品情報がないときはステップS109の処理に移る。配送条件データファイル8を参照し、次の到着地(配送先)があるときは、配送先を次の配送先として、ステップS102からステップS108の処理を繰り返す(ステップS109)。
【0059】
本実施の形態においても、作成された最適経由倉庫データファイル10は、図7の説明図のようになるが、本実施の形態で特徴的なことは、図7(b)で示したマトリクス表が商品情報に対応して複数、作成されることになる。
【0060】
以上説明したように、本実施の形態によると、商品の品種等に対応した最適倉庫を最適経由倉庫データ10に登録することができ、このように構成することにより、配車計画を作成するときに、商品の品種等に応じた最適倉庫を選択することができる。
【0061】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているため、以下に示すような効果を奏する。
【0062】
一定の期間内で複数の倉庫を経由して、荷物を積み、配送先に配送する、配送計画を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1において、配送計画システムを実現するためのシステム構成図である。
【図2】実施の形態1における発着地位置データファイル2、発着地間時間・距離データファイル4、受注データファイル6、配送条件データファイル8、最適経由倉庫データファイル10、車両情報データファイル12及び配送先情報データファイル14のデータの構成を示した構成図である。
【図3】発着地登録部1及び発着地間ルート検索部3の処理の流れを示したフローチャートである。
【図4】発着地間ルート検索部3が登録した、発着地間時間・距離データファイル4の説明図である。
【図5】受注情報登録部5、配送条件登録部7、車両情報登録部11、配送先情報登録部31の処理の流れを示したフローチャートである。
【図6】区間最適倉庫計算部9が最適経由倉庫データファイル10を登録する処理を示したフローチャートである。
【図7】区間最適倉庫計算部9が最適経由倉庫データファイル10を作成するときの、最適経由倉庫データ10の説明図である。
【図8】配送計画作成部15が配送計画データファイル16を作成する処理の流れを示したフローチャートである。
【図9】配送計画作成部15が一時保管配送データを作成する処理の流れを示したフローチャートである。
【図10】配送計画作成部15による一時保管配送データ作成の処理の仕組みを一例を用いて、示した説明図である。
【図11】実施の形態2において、配送計画システムを実現するためのシステム構成図である。
【図12】実施の形態2において、区間最適倉庫計算部9が最適経由倉庫データファイル10を登録する処理を示したフローチャートである。
【図13】実施の形態3における最適経由倉庫データファイル10のデータの構成を示した構成図である。
【図14】実施の形態3において、区間最適倉庫計算部9が最適経由倉庫データファイル10を登録する処理を示したフローチャートである。
【図15】従来の配送計画システムにおける配送パターンを示した説明図である。
【符号の説明】
1 発着地登録部、2 発着地位置データファイル、3 発着地間ルート検索部、4 発着地間時間・距離データファイル、5 受注情報登録部、6 受注データファイル、7 配送条件登録部、8 配送条件データファイル、9 区間最適倉庫計算部、10 最適経由倉庫データファイル、11 車両情報登録部、12 車両情報データファイル、13 配送先情報登録部、14 配送先情報データファイル、15 配送計画作成部、16 配車計画データファイル。

Claims (8)

  1. 予め定められた期間に、1又は複数の車庫、倉庫及び配送先を経由する配送計画を作成する配送計画システムであって、
    所定の出発地及び到着地間で倉庫を経由するとき、最短となる倉庫を決め、この倉庫を上記出発地及び到着地に対応した最適倉庫として、最適経由倉庫データファイルに登録する区間最適倉庫計算部と、
    配送計画を作成するとき、いずれかの倉庫を経由するとしたときはその倉庫を仮倉庫と定め、その後、上記最適経由倉庫データファイルを参照し、上記仮倉庫の前後の出発地及び到着地に対応する倉庫を最適倉庫と確定し、上記仮倉庫をこの最適倉庫に置き換え、配送計画を作成する配車計画作成部と
    を備えたことを特徴とする配送計画システム。
  2. 上記区間最適倉庫計算部は、配送先及び配送する荷物を特定するデータを含む受注データファイルを参照することにより、上記期間内の配送を指定された対象の配送先を特定し、上記車庫、倉庫及びこの配送先を出発地及び到着地として登録し、
    その後、配送先又は配送する荷物に対応した保管倉庫が指定された配送条件データファイルを参照することにより、上記出発地及び到着地に対応し、対象となる1又は複数の保管倉庫の候補から最適倉庫を決めることを特徴とする請求項1に記載の配送計画システム。
  3. 上記区間最適倉庫計算部は、上記車庫、倉庫及び配送先を出発地及び到着地として登録し、
    その後、配送先又は配送する荷物に対応した保管倉庫が指定された配送条件データファイルを参照することにより、上記出発地及び到着地に対応し、対象となる1又は複数の保管倉庫の候補から最適倉庫を決めることを特徴とする請求項1に記載の配送計画システム。
  4. 上記配車計画作成部は、車両毎に指定された、出庫車庫又は入庫車庫に応じて、各車両の配送計画を定めることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の配送計画システム。
  5. 上記区間最適倉庫計算部は、上記車庫、倉庫及び配送先の移動に要する走行距離又は所要時間により、最短の条件を定めることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の配送計画システム。
  6. 上記区間最適倉庫計算部は、最短の条件を、走行距離又は所要時間に、車両の荷物の積載の有無の条件を加えて、定めることを特徴とする請求項5に記載の配送計画システム。
  7. 予め定められた期間に、1又は複数の車庫、倉庫及び配送先を経由する配送計画を作成する配送計画システムにおける配送計画方法であって、
    配送先及び配送する荷物を特定するデータを含む受注データファイルから、上記期間内の配送を指定された受注データを取り出し、この受注データに指定された配送先を特定する配送先特定ステップと、
    上記配送先特定ステップで特定された配送先を、出発地及び到着地として登録する発着地登録ステップと、
    配送先又は配送する荷物に対応した保管倉庫が指定された配送条件データファイルを参照し、上記配送先特定ステップで取り出された受注データにより特定された、配送先及び荷物から対象となる倉庫の候補を特定する倉庫候補特定ステップと、
    上記配送先特定ステップで特定された配送先を到着地とし、上記発着地登録ステップで登録された出発地及びこの到着地間で倉庫を経由するとき、上記倉庫候補特定ステップで特定された上記倉庫の候補から最短となる倉庫を決める区間最適倉庫計算ステップと、
    配送計画を作成するとき、いずれかの倉庫を経由するとしたときはその倉庫を仮倉庫として定める仮倉庫設定ステップと、
    上記区間最適倉庫計算ステップで決められた倉庫の中から、上記仮倉庫の前後の出発地及び到着地で定めされる倉庫を最適倉庫と確定し、上記仮倉庫をこの最適倉庫に置き換え、配送計画を作成する配車計画作成ステップと
    を備えたことを特徴とする配送計画方法。
  8. 予め定められた期間に、1又は複数の車庫、倉庫及び配送先を経由する配送計画を作成する配送計画システムにおける配送計画方法であって、
    車庫、倉庫及び配送先の位置データを含む発着地位置データファイルから配送先を特定する配送先特定ステップと、
    上記配送先特定ステップで特定された配送先を、出発地及び到着地として登録する発着地登録ステップと、
    配送先に対応した保管倉庫が指定された配送条件データファイルを参照し、上記配送先特定ステップで配送先から対象となる倉庫の候補を特定する倉庫候補特定ステップと、
    上記配送先特定ステップで特定された配送先を到着地とし、上記発着地登録ステップで登録された出発地及びこの到着地間で倉庫を経由するとき、上記倉庫候補特定ステップで特定された上記倉庫の候補から最短となる倉庫を決める区間最適倉庫計算ステップと、
    配送計画を作成するとき、いずれかの倉庫を経由するとしたときはその倉庫を仮倉庫として定める仮倉庫設定ステップと、
    上記区間最適倉庫計算ステップで決められた倉庫の中から、上記仮倉庫の前後の出発地及び到着地で定めされる倉庫を最適倉庫と確定し、上記仮倉庫をこの最適倉庫に置き換え、配送計画を作成する配車計画作成ステップと
    を備えたことを特徴とする配送計画方法。
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