JP2004118001A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】導波路から光を取り出す効率が高い表示装置を提供する。
【解決手段】光源と導波路1と前記導波路に選択的に接することにより光を取り出す光取り出し部15を複数具備した表示装置において前記導波路の厚みが、光取り出し部の幅の1/2以下でかつ30ミクロン以上にする。
【選択図】 図4
【解決手段】光源と導波路1と前記導波路に選択的に接することにより光を取り出す光取り出し部15を複数具備した表示装置において前記導波路の厚みが、光取り出し部の幅の1/2以下でかつ30ミクロン以上にする。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックなどからなる導波路に端部から光を入射し、画像情報に応じて導波路から光を取り出すことにより表示を行う薄型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の導波路から光を取り出すディスプレイとしては、セラミックの圧電体膜からなるアクチュエータ部に電圧を印加して、アクチュエータ部の静止と変位を行わせ、アクチュエータ部に接続する変位伝達部の光導波板への接触、離隔を制御することにより、所定部位の漏光を制御したものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。この方式のディスプレイは大型表示パネルとして商品化されている(例えば、非特許文献1)。特許文献1には、画素のサイズは0.3mmから3mmが好ましいと記載されている(段落0044)が、導波板の厚みについては記載がなく、図面では変位伝達部の幅と同程度に描かれている(例えば、図1)。非特許文献1には、画素ピッチ2.8mmに対して、アクチュエータを設けたパネルが1mm以下、導光板を含めた厚みが150mmと記載されており、導光板の厚みは画素ピッチと比べて非常に厚いものと推察される。また、特許文献1には、光取り出し部である変位伝達部は、アクチュエータ部の変位を直接光導波板に伝達する程度の硬度が望ましく、電極層そのものやセラミックス等の材質であっても何等かまわない、と記載されている(段落0034)。特許文献2には、透光性の抽出面を備えた光スイッチング部と、光スイッチングを駆動する駆動部を備え、駆動部は駆動力が印加されない時に光スイッチング部を導光部へ加圧する弾性体を具備することにより、抽出面を導光部へ加圧する力が安定し、均一な光量が確保できる、と記載されている。しかし、抽出面の硬さや素材に関しては全く述べられていない。また、図3ではエバネセント光の抽出面への透過率を、導光部と抽出面との距離を横軸に、入射角を50°から80°の場合で計算しており、距離が0.1〜0.05μmで透過率が50%程度になる、と記されている。
【0003】
また、アクチュエータとしてポリイミドのフィルムに金属電極膜を形成した静電アクチュエータを用い、LEDを光源としたものもある(例えば、非特許文献2参照)。非特許文献2では、光取り出し部の幅は0.23mmに対して、導波路の厚みは0.5mmとなっている。また、導波路の表面はITO膜で、これと接する光取り出し部の表面はポリイミドに散乱性を与える二酸化チタン粒子を混ぜた膜を電極上に形成しており、ポリイミドより硬い複合素材となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−287176号公報(第6〜第7頁、図1〜図10)
【特許文献2】
特開平11−202222号公報(第3〜第5頁、段落0010、段落0026、図2、図3)
【非特許文献1】
セラムビジョン、セラムボードのカタログ(第5頁左下欄)〔平成14年7月25日検索〕インターネット<http://www.ngk.co.jp/ELE/product/07/index.html>
【非特許文献2】
X.Zhou、E.Gulari、「Waveguide Panel Display Using Electromechanical Spatial Modulators」,SID98 DIGEST,1022頁〜1025頁、1998年
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の導波路から光を取り出す表示装置では、光源から導波路に入射した光を取り出す効率が低く、装置の消費電力が大きくなる。また、取り出し部を導波路へ押し付ける圧力が大きくないと明るさが不十分で、かつ不均一となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、光源と、前記光源の光を伝播する導波路と、前記導波路主面に選択的に接することにより前記導波路を伝播する光を導波路から取り出す光取り出し部の複数を具備する表示装置において、前記導波路の厚みが、前記光取り出し部の光伝播方向の幅に対して1/2以下であり、30μm以上であることを特徴とすることにより、取り出し効率を向上させ、消費電力を低下させることができる。さらに望ましくは、導波路の厚みが、光取り出し部の光伝播方向の幅に対して1/4以下であることにより、より取り出し効率は向上する。
【0007】
このとき、光源からの光を入射する導波路の端部近傍が、光取り出し部と対面する導波路の表示領域に対応する部分の厚みより厚くすることにより、出力光の大きな光源を用いて明るい表示が可能になる。
【0008】
また、本発明の第2の表示装置は、光源と、前記光源の光を伝播する導波路と、前記導波路主面に選択的に接することにより前記導波路を伝播する光を導波路から取り出す光取り出し部の複数を具備する表示装置において、前記導波路の主面と光取り出し部の表面の少なくとも一方のヤング率が108N/m2未満であることを特徴とすることにより、光取り出し部を導波路へ押し付ける圧力が小さくても、明るく、均一性の高い表示が実現できた。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
(実施の形態1)
本実施の形態1の表示装置の斜視図を図1に示す。画面の列方向に導波路1を画素の列数分n列並べ、導波路の端部に光源2を配置した。そして、光取り出し部となる静電アクチュエータ3を行方向に画素の行数分m列設けて、線順次に導波路1と接触させることにより、光を取り出す。LCDやPDPといった従来のフラットパネルディスプレイではRGB3色の画素をストライプ状に分離していたが、本発明の場合は、導波路1の1本にRGB3色の光を入射させた方が、導波路の数を削減できるので、より好ましい。例えば、光源2としては、RGB3色のLEDチップを1つのランプに収納し、各々の色を独立に制御できる3色LEDがよい。そして、表示画面の列方向に伸びた各々の導波路に対応する3色LEDの各色チップへの印加電圧を、静電アクチュエータ3で選択した行と交差する画素の色、輝度情報に基づいて制御することにより、任意の画像を表示することができる。
【0011】
また、光源2としては出射光の指向性が高いものが、効率よく光を取り出すために好ましい。導波路/空気界面での全反射角は、導波路の屈折率が1.5の場合で41.8°である。図2は導波路での光の伝播の様子を断面で表した概念図である。導波路への入射角(導波路主面法線となす角)が全反射角θz=41.8°より小さいと、点線20のように、光は導波路から洩れてしまう。逆に、一点鎖線21のように、全反射角より入射角が大きくなり、光が導波路に平行に近づくと、導波路/空気界面で全反射を繰り返す距離間隔dが非常に大きくなって、光取り出し部を飛び越してしまい、効率の低下、輝度ムラの発生を招く。かつ、特許文献1の図3にも記載されているように、エバネセント波の取り出し率が小さくなり効率が低下する。
【0012】
これらの理由から、光源光の導波路への入射角は全反射角より大きいが、なるべく全反射角に近い角度にある、指向性の高い光源が好ましい。例えば、LEDの場合は、モールドするレンズの形状によって指向性を変えることができるので、本実施の形態1では3色LEDの、出射光角度分布の半値幅を約10°とした。LED以外では、有機ELパネルにマイクロレンズアレイを付ける事で指向性を上げてもよいし、半導体レーザを用いることも可能である。3色LEDを用いたのは、1本の導波路に3色の光を入射させやすくするためである。液晶やPDPなどの従来のディスプレイでは、画素はRGBの3原色のサブピクセル3つから構成されていたが、本発明の導波路を用いた表示装置では、列方向に伸びた導波路は必ずしも色毎に分ける必要はなく、1本の導波路に3原色を入射すれば導波路の数を減らすことができ、コスト低減の効果がある。
【0013】
図3の本発明の表示装置の断面図のように、導波路の端面は導波路主面法線に対して約47°斜めにカットしており、LEDランプ(光源2)の軸方向を端面に対して垂直に取り付けた。従って、LEDの出射光は主に導波路主面法線に対して半値幅で47°±5°の範囲で導波路に入射し、屈折して、47°±3.3°(43.7°から50.3°)の反射角で導波路を伝播していく。従って、およそ導波路の厚みの2倍のピッチで導波路下面に反射する。
【0014】
本発明者は、従来構成として、非特許文献2と同様の構成で導波路から光を取り出す表示装置を作成したが、導波路の厚みが従来のように画素の幅(光の伝播方向の幅)より厚い構成では、輝度が低く、厚みを薄くするほど明るさが増すことに気が付いた。その理由は上述の、導波路/空気界面で全反射を繰り返す距離間隔dが、導波路の厚みtに依存しているからであり、例えば、反射角45°で反射する場合でd=2tとなるので、少なくとも導波路の厚みtを、画素の幅y(光の伝播方向)の1/2以下にしなければ、反射する距離間隔dが画素の幅yより大きくなって、反射光が画素を飛び越えてしまい、取り出すことができない光線が生じる。したがって、導波路の厚みは画素の幅の1/2以下にするのが取り出し効率の点から好ましく、さらには、入射光の角度分布を考慮すると、さらに薄い方が望ましく、画素の幅の1/4以下にすると、反射角60°以下の光をも取り出せるようになり、指向性の高いLEDの光を入射すれば、入射光をほぼ完全に取り出すことができる。一方、導波路の厚みが薄すぎると、導波路で伝播できる光の角度が限定されるシングルモードに近づいて伝達できる光量が減少するし、また、薄すぎると光を入射しにくくなることから、少なくとも30μm以上であることが望ましい。
【0015】
(実施の形態2)
次に、光取り出し部となる静電アクチュエータの表面の硬さと光取り出し効率の関係について述べる。本発明者らは、静電型のアクチュエータを用いて導波路から光を取り出す実験をしたところ、導波路と接するアクチュエータの表面の硬さによって明るさやムラに大きな影響があることがわかった。図4にアクチュエータの構造を表した断面図を示す。ストライプ状の銅電極10を幅700μm、ピッチ1mmで形成し、さらに二酸化珪素からなる絶縁膜11(膜厚0.1μm)を成膜したガラスエポキシ樹脂からなる基板9上に、ポジレジスト樹脂で高さ5μm、幅50μmのスペーサ12を画素周辺に形成し、スペーサ12上に厚み30μmのPETフィルム13を160℃で加熱したラミネータロールによりラミネートすることで、スペーサ12上にPETフィルム13を接着させた。あらかじめ、PETフィルム13上には、微細な凹凸のあるアルミの散乱反射電極14を形成している。その上に、ストライプ状の樹脂膜(厚み20μm、幅600μm)をスクリーン印刷で形成して、導波路1と接触して光を取り出す光取り出し部15とした。導波路1は屈折率1.5のアクリル樹脂で、厚みは150μmである。図5は本発明の表示装置の平面図だが、ストライプ状の導波路1に対して、光取り出し部15は直交し、導波路1の隙間には屈折率が1.36のフッ素系樹脂からなるクラッド層16を詰めている。基板上のスペーサ12と直交しクラッド層16上に位置する第2のスペーサ17をクラッド層16上に印刷しておき、PETフィルム13と接着することにより、基板9と導波路1を対向させて固定した。第2のスペーサ17の高さは15μmに設定したが、光取り出し部の厚み20μmよりやや薄いため、光取り出し部は導波路にPETフィルムの弾性によって押し付けられることになる。一方、絶縁膜11、散乱反射電極14間に50ボルトのDC電圧を印加すると、絶縁膜11、散乱反射電極14間の距離が縮まり、光取り出し部15と導波路1の間に隙間が空いた。また、電圧を印加しないと、導波路1と接した光取り出し部15から、導波路1を伝播した光(矢印22)はエバネセント波によって光取り出し部15へ洩れ、散乱反射電極14で散乱反射されて、導波路1の前面側で出射されていく。
【0016】
しかし、この光取り出し部15の樹脂膜の材質によって取り出し光の輝度には大きな差があった。樹脂膜を熱硬化型のアクリル樹脂で形成したところ、輝度は入射光の10%以下しか取り出せず、また場所によって明るさにムラがあった。指で押さえつけて強い圧力を加えると明るさは向上したが、アクチュエータのみでは非常に暗かった。これは、エバネセント波を高い効率で取り出すには導波路1と光取り出し部15の間隔を0.1μm以下にしなければならないのだが、0.1μm程度の非常に小さいゴミが、例えばクリーンルームに多数浮遊しており、このゴミが原因ではないかと推察した。そこで、小さなゴミが間に存在していたとしても、ゴミのない部分での距離を接近させるために、光取り出し部の樹脂層に柔らかい素材であるポリエチレン樹脂、ポリウレタンエラストマー、シリコンゲルを用いて実験を行った。すると、アクリル樹脂と比べて、ポリエチレン樹脂では3倍、ポリウレタンエラストマーの場合で6倍、シリコンゲルでは8倍の明るさが得られ、均一性も改善された。アクリル樹脂の弾性率(ヤング率)は109N/m2台で、ポリエチレン樹脂は107N/m2台、ポリウレタンエラストマーでは106N/m2台である。シリコンゲルの場合は非常に光取り出しの面からは高い効率を示したが、柔らかすぎて一旦押すと復元に時間がかかり、通常の弾性を示さないため、使用は難しい。
【0017】
このように、導波路と接する光取り出し部の表層部を柔らかくすることによって光取り出し効率は大きく改善された。この効果は、接触する面の少なくとも一方が柔らかければ生じるので、導波路の表面が柔らかくてもよい。従来例で使われたポリイミドはアクリルより弾性率は2倍程度高く、さらに無機材料を混ぜると硬くなる。特許文献1のようにアクチュエータとしてセラミック圧電素子を用いれば高い加圧も構成によっては可能になるので、表層部の固さを問わないのかもしれないが、低電力で動作する、力の弱いアクチュエータでは光取り出し部と導波路の接する面の少なくとも一方の弾性率が、ポリエチレン樹脂程度の弾性率より小さいことが好ましく、具体的にはヤング率で108N/m2以下であることが望ましい。
【0018】
【発明の効果】
本発明によると、導波路の端面から光を導入し、アクチュエータで光を取り出す方式の表示装置において、光取り出し効率を向上させて、低消費電力化、高輝度化が可能になり、また表示の均一性が改善される。本発明により、100インチを超えるような大画面でもモバイル向けの小型の画面でも、画面サイズによらずシート状の薄型の表示装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の表示装置の要部を示す斜視図
【図2】導波路内での光の伝播を示す断面図
【図3】本発明の表示装置の光源近傍を拡大した断面図
【図4】本発明の実施形態2の表示装置の要部を示す断面図
【図5】本発明の実施形態2の表示装置の要部を示す平面図
【符号の説明】
1 導波路
2 光源
3 静電アクチュエータ
9 基板
10 銅電極
11 絶縁膜
12 スペーサ
13 PETフィルム
14 散乱反射電極
15 光取り出し部
16 クラッド層
17 第2のスペーサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックなどからなる導波路に端部から光を入射し、画像情報に応じて導波路から光を取り出すことにより表示を行う薄型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の導波路から光を取り出すディスプレイとしては、セラミックの圧電体膜からなるアクチュエータ部に電圧を印加して、アクチュエータ部の静止と変位を行わせ、アクチュエータ部に接続する変位伝達部の光導波板への接触、離隔を制御することにより、所定部位の漏光を制御したものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。この方式のディスプレイは大型表示パネルとして商品化されている(例えば、非特許文献1)。特許文献1には、画素のサイズは0.3mmから3mmが好ましいと記載されている(段落0044)が、導波板の厚みについては記載がなく、図面では変位伝達部の幅と同程度に描かれている(例えば、図1)。非特許文献1には、画素ピッチ2.8mmに対して、アクチュエータを設けたパネルが1mm以下、導光板を含めた厚みが150mmと記載されており、導光板の厚みは画素ピッチと比べて非常に厚いものと推察される。また、特許文献1には、光取り出し部である変位伝達部は、アクチュエータ部の変位を直接光導波板に伝達する程度の硬度が望ましく、電極層そのものやセラミックス等の材質であっても何等かまわない、と記載されている(段落0034)。特許文献2には、透光性の抽出面を備えた光スイッチング部と、光スイッチングを駆動する駆動部を備え、駆動部は駆動力が印加されない時に光スイッチング部を導光部へ加圧する弾性体を具備することにより、抽出面を導光部へ加圧する力が安定し、均一な光量が確保できる、と記載されている。しかし、抽出面の硬さや素材に関しては全く述べられていない。また、図3ではエバネセント光の抽出面への透過率を、導光部と抽出面との距離を横軸に、入射角を50°から80°の場合で計算しており、距離が0.1〜0.05μmで透過率が50%程度になる、と記されている。
【0003】
また、アクチュエータとしてポリイミドのフィルムに金属電極膜を形成した静電アクチュエータを用い、LEDを光源としたものもある(例えば、非特許文献2参照)。非特許文献2では、光取り出し部の幅は0.23mmに対して、導波路の厚みは0.5mmとなっている。また、導波路の表面はITO膜で、これと接する光取り出し部の表面はポリイミドに散乱性を与える二酸化チタン粒子を混ぜた膜を電極上に形成しており、ポリイミドより硬い複合素材となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−287176号公報(第6〜第7頁、図1〜図10)
【特許文献2】
特開平11−202222号公報(第3〜第5頁、段落0010、段落0026、図2、図3)
【非特許文献1】
セラムビジョン、セラムボードのカタログ(第5頁左下欄)〔平成14年7月25日検索〕インターネット<http://www.ngk.co.jp/ELE/product/07/index.html>
【非特許文献2】
X.Zhou、E.Gulari、「Waveguide Panel Display Using Electromechanical Spatial Modulators」,SID98 DIGEST,1022頁〜1025頁、1998年
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の導波路から光を取り出す表示装置では、光源から導波路に入射した光を取り出す効率が低く、装置の消費電力が大きくなる。また、取り出し部を導波路へ押し付ける圧力が大きくないと明るさが不十分で、かつ不均一となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、光源と、前記光源の光を伝播する導波路と、前記導波路主面に選択的に接することにより前記導波路を伝播する光を導波路から取り出す光取り出し部の複数を具備する表示装置において、前記導波路の厚みが、前記光取り出し部の光伝播方向の幅に対して1/2以下であり、30μm以上であることを特徴とすることにより、取り出し効率を向上させ、消費電力を低下させることができる。さらに望ましくは、導波路の厚みが、光取り出し部の光伝播方向の幅に対して1/4以下であることにより、より取り出し効率は向上する。
【0007】
このとき、光源からの光を入射する導波路の端部近傍が、光取り出し部と対面する導波路の表示領域に対応する部分の厚みより厚くすることにより、出力光の大きな光源を用いて明るい表示が可能になる。
【0008】
また、本発明の第2の表示装置は、光源と、前記光源の光を伝播する導波路と、前記導波路主面に選択的に接することにより前記導波路を伝播する光を導波路から取り出す光取り出し部の複数を具備する表示装置において、前記導波路の主面と光取り出し部の表面の少なくとも一方のヤング率が108N/m2未満であることを特徴とすることにより、光取り出し部を導波路へ押し付ける圧力が小さくても、明るく、均一性の高い表示が実現できた。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
(実施の形態1)
本実施の形態1の表示装置の斜視図を図1に示す。画面の列方向に導波路1を画素の列数分n列並べ、導波路の端部に光源2を配置した。そして、光取り出し部となる静電アクチュエータ3を行方向に画素の行数分m列設けて、線順次に導波路1と接触させることにより、光を取り出す。LCDやPDPといった従来のフラットパネルディスプレイではRGB3色の画素をストライプ状に分離していたが、本発明の場合は、導波路1の1本にRGB3色の光を入射させた方が、導波路の数を削減できるので、より好ましい。例えば、光源2としては、RGB3色のLEDチップを1つのランプに収納し、各々の色を独立に制御できる3色LEDがよい。そして、表示画面の列方向に伸びた各々の導波路に対応する3色LEDの各色チップへの印加電圧を、静電アクチュエータ3で選択した行と交差する画素の色、輝度情報に基づいて制御することにより、任意の画像を表示することができる。
【0011】
また、光源2としては出射光の指向性が高いものが、効率よく光を取り出すために好ましい。導波路/空気界面での全反射角は、導波路の屈折率が1.5の場合で41.8°である。図2は導波路での光の伝播の様子を断面で表した概念図である。導波路への入射角(導波路主面法線となす角)が全反射角θz=41.8°より小さいと、点線20のように、光は導波路から洩れてしまう。逆に、一点鎖線21のように、全反射角より入射角が大きくなり、光が導波路に平行に近づくと、導波路/空気界面で全反射を繰り返す距離間隔dが非常に大きくなって、光取り出し部を飛び越してしまい、効率の低下、輝度ムラの発生を招く。かつ、特許文献1の図3にも記載されているように、エバネセント波の取り出し率が小さくなり効率が低下する。
【0012】
これらの理由から、光源光の導波路への入射角は全反射角より大きいが、なるべく全反射角に近い角度にある、指向性の高い光源が好ましい。例えば、LEDの場合は、モールドするレンズの形状によって指向性を変えることができるので、本実施の形態1では3色LEDの、出射光角度分布の半値幅を約10°とした。LED以外では、有機ELパネルにマイクロレンズアレイを付ける事で指向性を上げてもよいし、半導体レーザを用いることも可能である。3色LEDを用いたのは、1本の導波路に3色の光を入射させやすくするためである。液晶やPDPなどの従来のディスプレイでは、画素はRGBの3原色のサブピクセル3つから構成されていたが、本発明の導波路を用いた表示装置では、列方向に伸びた導波路は必ずしも色毎に分ける必要はなく、1本の導波路に3原色を入射すれば導波路の数を減らすことができ、コスト低減の効果がある。
【0013】
図3の本発明の表示装置の断面図のように、導波路の端面は導波路主面法線に対して約47°斜めにカットしており、LEDランプ(光源2)の軸方向を端面に対して垂直に取り付けた。従って、LEDの出射光は主に導波路主面法線に対して半値幅で47°±5°の範囲で導波路に入射し、屈折して、47°±3.3°(43.7°から50.3°)の反射角で導波路を伝播していく。従って、およそ導波路の厚みの2倍のピッチで導波路下面に反射する。
【0014】
本発明者は、従来構成として、非特許文献2と同様の構成で導波路から光を取り出す表示装置を作成したが、導波路の厚みが従来のように画素の幅(光の伝播方向の幅)より厚い構成では、輝度が低く、厚みを薄くするほど明るさが増すことに気が付いた。その理由は上述の、導波路/空気界面で全反射を繰り返す距離間隔dが、導波路の厚みtに依存しているからであり、例えば、反射角45°で反射する場合でd=2tとなるので、少なくとも導波路の厚みtを、画素の幅y(光の伝播方向)の1/2以下にしなければ、反射する距離間隔dが画素の幅yより大きくなって、反射光が画素を飛び越えてしまい、取り出すことができない光線が生じる。したがって、導波路の厚みは画素の幅の1/2以下にするのが取り出し効率の点から好ましく、さらには、入射光の角度分布を考慮すると、さらに薄い方が望ましく、画素の幅の1/4以下にすると、反射角60°以下の光をも取り出せるようになり、指向性の高いLEDの光を入射すれば、入射光をほぼ完全に取り出すことができる。一方、導波路の厚みが薄すぎると、導波路で伝播できる光の角度が限定されるシングルモードに近づいて伝達できる光量が減少するし、また、薄すぎると光を入射しにくくなることから、少なくとも30μm以上であることが望ましい。
【0015】
(実施の形態2)
次に、光取り出し部となる静電アクチュエータの表面の硬さと光取り出し効率の関係について述べる。本発明者らは、静電型のアクチュエータを用いて導波路から光を取り出す実験をしたところ、導波路と接するアクチュエータの表面の硬さによって明るさやムラに大きな影響があることがわかった。図4にアクチュエータの構造を表した断面図を示す。ストライプ状の銅電極10を幅700μm、ピッチ1mmで形成し、さらに二酸化珪素からなる絶縁膜11(膜厚0.1μm)を成膜したガラスエポキシ樹脂からなる基板9上に、ポジレジスト樹脂で高さ5μm、幅50μmのスペーサ12を画素周辺に形成し、スペーサ12上に厚み30μmのPETフィルム13を160℃で加熱したラミネータロールによりラミネートすることで、スペーサ12上にPETフィルム13を接着させた。あらかじめ、PETフィルム13上には、微細な凹凸のあるアルミの散乱反射電極14を形成している。その上に、ストライプ状の樹脂膜(厚み20μm、幅600μm)をスクリーン印刷で形成して、導波路1と接触して光を取り出す光取り出し部15とした。導波路1は屈折率1.5のアクリル樹脂で、厚みは150μmである。図5は本発明の表示装置の平面図だが、ストライプ状の導波路1に対して、光取り出し部15は直交し、導波路1の隙間には屈折率が1.36のフッ素系樹脂からなるクラッド層16を詰めている。基板上のスペーサ12と直交しクラッド層16上に位置する第2のスペーサ17をクラッド層16上に印刷しておき、PETフィルム13と接着することにより、基板9と導波路1を対向させて固定した。第2のスペーサ17の高さは15μmに設定したが、光取り出し部の厚み20μmよりやや薄いため、光取り出し部は導波路にPETフィルムの弾性によって押し付けられることになる。一方、絶縁膜11、散乱反射電極14間に50ボルトのDC電圧を印加すると、絶縁膜11、散乱反射電極14間の距離が縮まり、光取り出し部15と導波路1の間に隙間が空いた。また、電圧を印加しないと、導波路1と接した光取り出し部15から、導波路1を伝播した光(矢印22)はエバネセント波によって光取り出し部15へ洩れ、散乱反射電極14で散乱反射されて、導波路1の前面側で出射されていく。
【0016】
しかし、この光取り出し部15の樹脂膜の材質によって取り出し光の輝度には大きな差があった。樹脂膜を熱硬化型のアクリル樹脂で形成したところ、輝度は入射光の10%以下しか取り出せず、また場所によって明るさにムラがあった。指で押さえつけて強い圧力を加えると明るさは向上したが、アクチュエータのみでは非常に暗かった。これは、エバネセント波を高い効率で取り出すには導波路1と光取り出し部15の間隔を0.1μm以下にしなければならないのだが、0.1μm程度の非常に小さいゴミが、例えばクリーンルームに多数浮遊しており、このゴミが原因ではないかと推察した。そこで、小さなゴミが間に存在していたとしても、ゴミのない部分での距離を接近させるために、光取り出し部の樹脂層に柔らかい素材であるポリエチレン樹脂、ポリウレタンエラストマー、シリコンゲルを用いて実験を行った。すると、アクリル樹脂と比べて、ポリエチレン樹脂では3倍、ポリウレタンエラストマーの場合で6倍、シリコンゲルでは8倍の明るさが得られ、均一性も改善された。アクリル樹脂の弾性率(ヤング率)は109N/m2台で、ポリエチレン樹脂は107N/m2台、ポリウレタンエラストマーでは106N/m2台である。シリコンゲルの場合は非常に光取り出しの面からは高い効率を示したが、柔らかすぎて一旦押すと復元に時間がかかり、通常の弾性を示さないため、使用は難しい。
【0017】
このように、導波路と接する光取り出し部の表層部を柔らかくすることによって光取り出し効率は大きく改善された。この効果は、接触する面の少なくとも一方が柔らかければ生じるので、導波路の表面が柔らかくてもよい。従来例で使われたポリイミドはアクリルより弾性率は2倍程度高く、さらに無機材料を混ぜると硬くなる。特許文献1のようにアクチュエータとしてセラミック圧電素子を用いれば高い加圧も構成によっては可能になるので、表層部の固さを問わないのかもしれないが、低電力で動作する、力の弱いアクチュエータでは光取り出し部と導波路の接する面の少なくとも一方の弾性率が、ポリエチレン樹脂程度の弾性率より小さいことが好ましく、具体的にはヤング率で108N/m2以下であることが望ましい。
【0018】
【発明の効果】
本発明によると、導波路の端面から光を導入し、アクチュエータで光を取り出す方式の表示装置において、光取り出し効率を向上させて、低消費電力化、高輝度化が可能になり、また表示の均一性が改善される。本発明により、100インチを超えるような大画面でもモバイル向けの小型の画面でも、画面サイズによらずシート状の薄型の表示装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の表示装置の要部を示す斜視図
【図2】導波路内での光の伝播を示す断面図
【図3】本発明の表示装置の光源近傍を拡大した断面図
【図4】本発明の実施形態2の表示装置の要部を示す断面図
【図5】本発明の実施形態2の表示装置の要部を示す平面図
【符号の説明】
1 導波路
2 光源
3 静電アクチュエータ
9 基板
10 銅電極
11 絶縁膜
12 スペーサ
13 PETフィルム
14 散乱反射電極
15 光取り出し部
16 クラッド層
17 第2のスペーサ
Claims (4)
- 光源と、前記光源の光を伝播する導波路と、前記導波路主面に選択的に接することにより前記導波路を伝播する光を導波路から取り出す光取り出し部の複数を具備する表示装置において、前記導波路の厚みが、前記光取り出し部の光伝播方向の幅に対して1/2以下であり、30μm以上であることを特徴とする表示装置。
- 導波路の厚みが、光取り出し部の光伝播方向の幅に対して1/4以下であることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 光源からの光を入射する導波路の端部近傍が、光取り出し部と対面する導波路の表示領域に対応する部分の厚みより厚いことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 光源と、前記光源の光を伝播する導波路と、前記導波路主面に選択的に接することにより前記導波路を伝播する光を導波路から取り出す光取り出し部の複数を具備する表示装置において、前記導波路の主面と光取り出し部の表面の少なくとも一方のヤング率が108N/m2以下であることを特徴とする表示装置。
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2002
- 2002-09-27 JP JP2002283179A patent/JP2004118001A/ja active Pending
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