JP2007200736A - 照明装置、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】導光体の光出射面上の輝度分布の均一化を容易に実現することができ、特に、光源の近傍の輝度分布の均一性を従来よりも高めることが可能な照明装置及びこれを用いた電気光学装置を提供する。
【解決手段】本発明の照明装置110は、光源111と、該光源に対向配置され、幅方向に延長された光入射面112Aから光を取り込み、その内部を伝播させて光出射面112Bから出射させる導光体112と、を有する照明装置において、前記光入射面に前記導光体の厚さ方向に延びる複数のプリズム面112y、112zが前記幅方向に沿って分散して配列形成され、前記光入射面における前記プリズム面の前記幅方向に見た配列密度分布が、前記光源の正面位置112aから前記幅方向に離間する距離に応じて徐々に増大若しくは減少していることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の照明装置110は、光源111と、該光源に対向配置され、幅方向に延長された光入射面112Aから光を取り込み、その内部を伝播させて光出射面112Bから出射させる導光体112と、を有する照明装置において、前記光入射面に前記導光体の厚さ方向に延びる複数のプリズム面112y、112zが前記幅方向に沿って分散して配列形成され、前記光入射面における前記プリズム面の前記幅方向に見た配列密度分布が、前記光源の正面位置112aから前記幅方向に離間する距離に応じて徐々に増大若しくは減少していることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は照明装置、電気光学装置及び電子機器に係り、特に、光源と導光体を具備する照明装置の構造に関する。
一般に、液晶表示体などの電気光学パネルには、バックライト等といった、光源及び導光体を備えた照明装置が用いられる。このような照明装置としては種々の構造を備えたものが知られているが、特に、携帯電話等の携帯型電子機器に搭載される液晶表示装置に用いられる照明装置としては、矩形板状の導光板の側方にLEDや冷陰極管等からなる光源を配置し、光源が導光板の端面で構成される光入射面と対向するように構成してなるサイドライト型照明装置が一般的である。
上記のサイドライト型照明装置においては、導光板の表面又は裏面に印刷や凹凸構造などの光偏向パターンを設けるとともに、その裏面上に白色ポリエチレン等で構成された反射シートを配置することによって、導光板の表面である光出射面から効率的かつ均一に光が出射されるようになっている。
ところが、近年の電子機器の機能や質感の向上によって液晶表示装置に対する要求性能レベル(精細度や表示品位など)は年々高くなってきているとともに、電子機器の小型化や薄型化の進展に伴って照明装置や電気光学装置の小型化や薄型化の要請も厳しくなってきている。このため、照明装置の輝度分布の均一性レベルを従来よりも高くしなければならないとともに、照明装置の厚みの低減や平面サイズの縮小も図らなければならない。
上記のような要求レベルの上昇に対応するために、導光板の光入射面上にレンズ構造やプリズム構造を形成することによって照明装置の輝度分布のさらなる均一化を図った照明装置が提案されている(例えば、以下の特許文献1〜3参照)。
例えば、特許文献1には、導光板の光入射面におけるLED等の点光源と対向する箇所にプリズムアレイ等からなる光学的パターンを形成し、これによって導光板の光源側の隅部分の輝度を向上させるようにした導光板構造が開示されている。
また、特許文献2には、導光板の光入射面に特定の屈折角を備えたマイクロプリズムを形成した構成、或いは、光入射面のマイクロプリズムに点光源の配置及び強度分布に応じてプリズム欠損部(平坦部)を設ける構成、光入射面にフレネル形状の光屈折構造を設ける構成などが開示されている。
さらに、特許文献3には、光源の正面範囲において、導光板と一体若しくは別体に形成され、フレネルレンズ状の屈折面を備えた屈折集光板を配置する構成が開示されている。
特開平10−199316号公報
特開2002−260427号公報
特開2002−289023号公報
しかしながら、前述の導光構造においては、光源の正面範囲には光屈折構造が設けられるが、正面範囲からずれた位置には光屈折構造が設けられていないなど、光入射面の幅方向に見たときに大きく変化する光学構造が設けられている。そして、複数の光源(特に点状光源)を光入射面の幅方向に配列させた場合に、点状光源も実際には完全な点光源ではなく、また、その光出射角分布も様々であって、さらに導光板の寸法や光偏向構造による導光性能も様々に変化するなどの理由により、個々の光源の光出射角分布、複数の光源間の位置関係、導光板の光偏向パターン等が変わると、上記光学構造による影響も大きく変化するため、実際に所定の光源と所定の導光板とを用いた場合に、導光板の光出射面上の輝度分布を均一化するための設計作業が難しくなるという問題点がある。
また、近年の電気光学装置の大画面化、小型化、高精細化に伴って、照明装置の光源に近い領域における輝度分布の均一化が要求されるようになってきているが、従来の照明装置では、当該領域における輝度分布の均一性を充分に高めることができないという問題点があった。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その目的は、導光体の光出射面上の輝度分布の均一化を容易に実現することができ、特に、光源の近傍の輝度分布の均一性を従来よりも高めることが可能な照明装置及びこれを用いた電気光学装置を提供することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明の照明装置は、光源と、該光源に対向配置され、幅方向に延長された光入射面から光を取り込み、その内部を伝播させて光出射面から出射させる導光体と、を有する照明装置において、前記光入射面に前記導光体の厚さ方向に延びる複数のプリズム面が前記幅方向に沿って分散して配列形成され、前記光入射面における前記プリズム面の前記幅方向に見た配列密度分布が、前記光源の正面位置から前記幅方向に離間する距離に応じて徐々に増大若しくは減少していることを特徴とする。
この発明によれば、光入射面の幅方向全体に複数のプリズム面が幅方向に沿って分散して配列形成されることにより、光入射面の幅方向全体にわたってプリズム面による光屈折作用を生じさせることができるため、局部的にプリズム面を配置する場合に比べて、輝度分布の調整範囲が広くなり、照明装置の設計が容易になるとともに、幅方向に見た配列密度分布が光源の正面位置から離間する距離に応じて徐々に増大若しくは減少することにより、輝度分布を細かく調整することが可能になるため、従来よりも輝度分布の均一性、特に、光源に近い領域における輝度分布の均一性を高めることができる。
本発明において、前記幅方向に配列された複数の前記光源を有し、前記配列密度分布において前記複数の光源の正面位置に極値がそれぞれ存在することが好ましい。これによれば、複数の光源の正面位置に極値がそれぞれ存在することにより、光源ごとに光を光軸側へ収束させたり、光軸から発散させるように屈折させることができるので、複数の光源が配列されていても全体として輝度分布の均一性を容易かつ精密に得ることができる。
この場合に、前記極値は、全て極大値若しくは極小値のいずれかであることが望ましい。これによれば、光源ごとにそれらの正面位置を中心に形成されるプリズム面の配列密度分布が同じ傾向に構成されることとなるので、配列密度分布が簡易に構成されることから、さらに設計を容易に行うことが可能になる。
本発明において、前記光入射面には複数の突起が設けられ、前記プリズム面は前記突起の前記幅方向の両側にそれぞれ設けられた傾斜面で構成されることが好ましい。これによれば、プリズム面を効率的に形成することができるため、プリズム面による光屈折作用を効果的に発揮させることが可能になる。また、突起の両側面に傾斜方向が逆の2種のプリズム面が構成されることにより、光源の正面位置の近傍では光を光軸の両側へ分散させるように偏向させることができ、正面位置から幅方向にある程度離れた位置では光を光軸方向へ集光させるように偏向させることができるため、突起の配列密度の相違によって光入射面の幅方向の輝度分布を大きく変えることが可能になる。
本発明において、前記光入射面に設けられた前記複数の突起が全て同一形状を有することが好ましい。これによれば、突起を全て同一形状とすることにより、設計パラメータを減らすことができるため、さらに設計を容易に行うことが可能になる。
本発明において、前記突起は三角形状であることが好ましい。これによれば、三角形状の突起を用いることで、突起においてプリズム面を一定の傾斜角で広範囲に形成することが可能になる。
本発明において、前記突起は波状に構成されていることが好ましい。これによれば、突起が波状に構成されることにより、突起の頂部や谷部などで光が散乱されることに起因する制御不能な輝度分布の偏りが低減されるため、照明装置の輝度分布の均一化がさらに容易になる。
本発明において、前記プリズム面の配列密度が疎である部分には前記プリズム面の間に平坦面が存在することが好ましい。これによれば、配列密度が疎である部分でプリズム面の間に平坦面が存在することにより、プリズム面の配列密度の変化に基づく光偏向作用の変化を確実に得ることができる。
次に、本発明の電気光学装置は、上記のいずれかに記載の照明装置と、該照明装置の前記光出射面と平面的に重なるように配置された電気光学パネルと、を具備することを特徴とする。ここで、照明装置は電気光学パネルの駆動領域内に照明光を出射するように構成されていればよい。典型的には、照明装置は電気光学パネルの背後に配置されるバックライトを構成するが、電気光学パネルの前方に配置されるフロントライトを構成するものであってもよい。
また、本発明の電子機器は、上記の電気光学装置を搭載したことを特徴とする。このような電子機器としては、コンピュータ装置、モニタ装置、携帯電話機、電子時計、プロジェクタ等が挙げられる。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は実施形態の照明装置の平面図である。この実施形態の照明装置110は、複数の光源111と、この光源111から放出された光を導くための導光体112とを備えている。
光源111bはLED(発光ダイオード)等の点状光源であり、例えば、発光ダイオード基板を合成樹脂等からなるパッケージで封止してなるチップ状発光素子が用いられる。パッケージの一側にのみ光学的に開口した面が設けられ、この面が光放出面111aとなっている。本実施形態の複数の光源111は、導光体112の光入射面に光放出面111aを向けた姿勢で光入射面の幅方向(図1の上下方向)に配列されている。
導光体112は全体が光を伝播させることのできるアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の透光性素材で構成されている。導光体112には、複数の光源111に対向配置された光入射面112Aと、光入射面112Aに入射した光が内部を伝播した後に出射される光出射面112Bとが形成されている。導光体112としては、上記光入射面112Aを端面の一つとし、上記光出射面112Bを板面の一つとする板状材で構成されたものとすることが好ましい。図示例の場合には、導光体112は平面視矩形状の板状材で構成され、外周部に設けられた4つの端面のうちの一つが上記光入射面112Aとなり、表面(図示上面)が上記光出射面112Bとなっている。
図1に示すように、導光体112の光入射面112Aには、横断面が三角形状に構成され、全体として導光体112の厚さ方向に延びる三角柱状に構成された突起112xが形成されている。そして、光入射面112Aの幅方向(光源111の配列方向と一致する。)全体には複数の上記突起112xが分散して配列されている。
突起112xはその幅方向両側にそれぞれ傾斜したプリズム面112y、112zを有し、これらのプリズム面112yと112zは相互に逆向きに傾斜している。図示例の場合、突起112xは頂角が60度の正三角形状の横断面を有し、上記プリズム面112y、112zは光源111の光軸Lx(図1中の一点鎖線)に対してそれぞれ30度の角度をなしている。なお、上記頂角やプリズム面の傾斜角は上記値に限定されるものではない。ただし、光の偏向作用を確保する上で、頂角は45〜135度の範囲内であることが好ましく、また、傾斜角は20〜80度の範囲内であることが好ましい。
光入射面112A上において複数の突起112xは幅方向に分散配置されているが、プリズム面112y、112zの配列密度は幅方向に変化している。すなわち、光入射面112Aの幅方向に沿った配列密度分布は、光源111の正面にある正面位置(光軸Lxと交差する位置)112aから幅方向に離間する距離に応じて徐々に増大するように構成されている。ただし、当該距離が増加していく或る範囲内で配列密度が増大せずに一定であってもよい。また、プリズム面112y、112zの配列密度分布は、上記正面位置112aにおいてそれぞれ極小値を有し、上記正面位置112aの間に極大値を有するように構成されている。
なお、上記の正面位置112aは、光源111の光放出面111aの中心位置に一致することが好ましいが、光源111の光放出角分布に偏りがある場合等においては、光源111の光放出角分布のピーク位置が正面位置112aとされることが好ましい。
上記の光入射面112Aにおいて、プリズム面112y、112zの配列密度が或る程度低い範囲には、プリズム面の間に平坦面112vが設けられている。平坦面112vは本実施形態の場合、上記の突起112xの間に形成されている。
図2は照明装置を含む電気光学装置の全体構成を模式的に示す概略構成断面図である。この電気光学装置100は、上記の照明装置110と、この照明装置110と平面的に重なるように配置された電気光学パネル120とを備えている。
照明装置110は、上記の光源111及び導光体112以外に、反射板113、光拡散板114、集光板115、116を有する。反射板113は導光体112の裏面上に配置され、例えば、白色ポリエチレン樹脂等で構成されたシートで構成される。また、光拡散板114及び集光板115,116は導光体112の光出射面112B上に重なるように配置される。光拡散板114は、例えば微細な凹凸表面を有するもの、若しくは、内部に分散配置された光屈折率の異なる微粒子等を有するもので構成される。また、集光板115,116は、例えば縦断面が三角形状のプリズム構造を備えた公知のプリズムシートで構成される。なお、光拡散板114や集光板115,116は省略しても構わない。
電気光学パネル120は、例えば、液晶等の電気光学物質を含み、これらの電気光学物質を電気的に制御することで光透過率を変化させることができるように構成されたものである。図示例は液晶パネルとして構成された例を示すものであり、ガラス等の透明基板121と122とがシール材123で貼り合わされ、その間に液晶124が封入されたセル構造を備えている。透明基板121、122の内面上には液晶124に所定の電圧を印加するための電極(図示せず)が形成されている。また、透明基板121、122の外面上には偏光板125,126が配置(貼着)されている。
電気光学パネル120には、電気光学物質(液晶124)を独立して制御可能な複数の画素が配列されてなる駆動領域120A(表示領域)が構成されている。この駆動領域120Aでは、複数の画素が縦横にマトリクス状に配列されている。
図4(a)は本実施形態の導光体112の表面である光出射面112B、及び、この光出射面112Bと反対側の裏面112Cの断面形状を示すための、光源111の光軸Lxに沿った拡大部分縦断面図、図4(b)は図4(a)に示す断面と直交する方向(幅方向)の断面を示す概略縦断面図である。
導光体112の光出射面112Bは、平坦面112bと、この平坦面112bに隣接し、光源111とは反対側(図示右側)に傾斜した傾斜面112cと、この傾斜面112cに隣接し、光源111側(光入射面112A側、図示左側)に傾斜した傾斜面112dとを備えている。図示例の場合、光出射面112Bは、平坦面112b、傾斜面112c及び傾斜面112dが順次に配列され、全体としてそれぞれの面がストライプ状に配列された構造となっている。
一方、導光体112の裏面112Cは、光源111の光軸Lxと平行に形成された微細な溝112fが多数連続して細かなストライプ状に形成された面状態を有している。これらの溝112fは、例えば、導光体112を成形するための金型のキャビティに臨む内面をグラインダ等で擦傷して上記溝112fに対応する溝を形成し、この金型の溝を有する内面で成形することによって構成される。
なお、上記の光出射面112B及び裏面112Cを備えた導光体112は一例であり、本発明に係る導光体は上述の構成に限定されるものではない。例えば、導光体112には、光入射面112Aに入射して内部を伝播する光を光出射面112B側に偏向させるための適宜の光偏向パターンを備えていればよく、例えば、裏面112Cに離散的に配置された凹凸形状を形成したり、裏面112C上に離散的に配置され光を散乱させるための印刷等によって形成された光散乱層を形成したりしてもよい。
一般に、導光体112において、光出射面112Bにおける点状光源である光源111に比較的近い領域では、図1に示す光源111の光放出角分布φLや光源111の光軸Lx間の間隔Pの設定に応じて幅方向の輝度分布にばらつきが生じやすい。これは、導光板112内を光源111から離間する方向に伝播されていく過程で導光体112の光偏向パターンにより光強度が徐々に分散され、その結果、光出射面から出射される光の輝度分布が均一化されていくようになっているため、光入射面112Aから離間した領域では光が充分に分散されるのに対して、光入射面112Aに近い領域では光の分散が不十分となるからである。
特に、近年のように電気光学装置120の大画面化、小型化、高精細化が進展してくると、光源111と、電気光学装置120の駆動領域120Aの外縁との間隔も狭くせざるを得なくなるため、導光体112の光入射面112Aに近い領域も有効な光出射面112Bとして利用される。したがって、近年においては導光体112の光入射面112Aに近い領域の輝度の均一性はきわめて重要である。
本実施形態は、導光体112の光入射面112Aが平坦面で構成されているとき、或いは、光入射面112Aに一定の配列密度でプリズム面112y、112zが形成されているときにおいて、導光体112における光源111に近い領域(光入射面112A側の領域)における、光出射面112Bの光源111の正面位置112a付近の輝度が低く、この正面位置から幅方向に離間した範囲の輝度が高くなる傾向がある場合に対応した例である。このような場合は、例えば、光源111の光放出角分布φLが或る程度広く、光源111の光軸Lx間の間隔Pがある程度狭く設定されたときに、隣接する二つの光源111から入射した光が正面位置から幅方向にずれた範囲において重なりあうことによって生ずる。この場合には、光出射面112Bのうち光入射面112Aに近く、しかも、正面位置から幅方向に離間した範囲にある領域Lbの輝度が周囲よりも高くなる。
本実施形態では、光入射面112Aのうち正面位置112aではプリズム面112y、112zの配列密度を低くし、幅方向に移動するに従って配列密度を徐々に高くすることにより、光源111から放出される光は全体として光軸Lx側へ集光されるようになるため、導光体112の光出射面112Bのうち、光入射面112Aに比較的近く、しかも、正面位置から幅方向に離間してなる領域Lbの輝度が周囲よりも高くなるといった不具合をなくすことができ、光出射面112Bの輝度分布の均一性を向上させることができる。
図5は、本実施形態の作用効果を説明するための光入射面112Aの拡大横断面図である。光入射面112Aに対してほぼまっすぐに入射する光L1は、突起112xに形成されたプリズム面112y又は112zに入射することによって左右方向に屈折され、導光体112の内部において入射方向に対して左右に傾斜した方向、すなわち光軸Lxから離間する方向に進行する。これに対して、左右にある程度傾斜した方向から入射する光L2は、プリズム面112yにて多少屈折されるがそのまま他方のプリズム面112zに入射し、当該プリズム面112zで全反射されてその傾斜角が大幅に減少する。この場合、正面位置112aの近傍に形成された突起112xにおいては上記のように比較的まっすぐに入射する光L1が多く入射するので光は左右に偏向されやすく、正面位置112aから或る程度幅方向に離れた位置に形成された突起112xにおいては上記のように左右に傾斜した方向から入射する光L2が多く入射するので光は光軸Lx方向に集光される態様に偏向されやすい。
本実施形態においては、正面位置112aではプリズム面112y、112zの配列密度が低いため、光源111から放出された光がプリズム面112y、112zによって左右に偏向されにくい。一方、正面位置112aから幅方向へ離れるに従ってプリズム面112y、112zの配列密度が高くなるため、光源111から斜めに入射した光がプリズム面112y、112zにより光軸Lx方向に偏向されやすくなる。したがって、本実施形態では、全体として、光源111から離間した位置では光が導光板112の内部において光軸Lx側に集光される傾向が強くなるため、領域Lbの輝度が低減され、正面側の輝度が増大することにより、上述のように輝度分布の偏りを低減することが可能になる。
図3は、上記実施形態とは異なるプリズム面112y、112zの配列密度分布を有する例を示す概略平面図である。この例は、上記とは逆に、光入射面112Aが平坦である場合、或いは、光入射面112Aに一定の配列密度でプリズム面112y、112zが形成されているときに、光出射面112Bの光源111の正面位置112a付近の領域Laの輝度が高く、正面位置112aから或る程度離間した領域の輝度が低くなる場合の構成例である。このような場合は、例えば、光源111の光放出角分布φLが或る程度狭く、光源111の光軸Lx間の間隔Pがある程度大きく設定されたときに、隣接する二つの光源111の正面位置112a間の領域で光量が不足することによって生ずる。
この場合には、正面位置112aにおいてプリズム面112y、112zの配列密度を高くし、正面位置112aから幅方向へ離間するに従って配列密度を徐々に低減させる。このとき、幅方向のプリズム面の配列密度分布は正面位置112aにおいてそれぞれ極大値を有し、その間に極小値を有する。このようにすると、上述と同様の偏向作用により、光源111から放出された光は正面位置112aの近傍において上記とは逆にプリズム面112y、112zによって左右側方へ偏向されやすくなり、全体として光軸Lxから離れる方向に分散されるため、正面位置112a付近の領域Laの輝度が低下し、正面位置112aから或る程度離れた領域の輝度が高められることにより、全体として光入射面112Aに近い部分の輝度分布を均一化させることができる。
上記の実施形態では、プリズム面112y、112zの配列密度が複数の光源111の配置に対応した状態で光入射面112Aの幅方向に沿って変化していることにより、光源111の光放出角分布、複数の光源111の位置関係、導光体112の光偏向パターンの構成などに応じて容易に光出射面112B上の輝度分布の均一性を高めることができる。特に、光入射面112Aの近傍の輝度分布の均一性を高めることができる点できわめて有効である。
また、本実施形態では、基本的に同一形状の突起の分布を変えることだけでプリズム面の配列密度を変化させている点、光源の正面位置に配列密度分布の極大値と極小値のいずれか一方のみを設定している点、プリズム面の形状や傾斜角度を一定としている点などにより、設計パラメータの数が低減されているので、設計をさらに容易に行うことができる。
図6(a)及び(b)は、他の構成例の光入射面の構造を示す拡大横断面図である。この光入射面112A′には波状の突起112x′が形成されている。そして、図6(a)に示すように、この波状の突起112x′の左右側面によって傾斜したプリズム面112y′及び112z′が形成されている。
また、プリズム面112y′及び112z′の配列密度が高い場所では上記のように突起112x′が連続して全体として波状の凹凸構造が連続的に形成される。一方、配列密度が低い場所では、図6(b)に示すように、突起112x′の形状はそのままであるが、その間に平坦面112v′が形成される。
このようにすると、上記の実施形態のように成形時に形状が制御しにくい先鋭状の頂部や谷部が存在しないため、これらの頂部や谷部にて光が散乱されて意図しない輝度分布の偏りを発生させる虞が低減される。
最後に、図7及び図8を参照して、上記電気光学装置100を搭載した電子機器の例について説明する。図7は、本発明に係る電子機器の一実施形態であるノート型パーソナルコンピュータを示している。このパーソナルコンピュータ200は、複数の操作ボタン201aや他の操作装置201bを備えた本体部201と、この本体部201に接続され、表示画面202aを備えた表示部202とを備えている。図示例の場合、本体部201と表示部202は開閉可能に構成されている。表示部202の内部には上述の電気光学装置100が内蔵されており、表示画面202aに所望の表示画像が表示されるようになっている。この場合、パーソナルコンピュータ200の内部には、上記電気光学装置100を制御する表示制御回路が設けられる。この表示制御回路は、電気光学装置100に対して映像信号その他の入力データや所定の制御信号を送り、その動作態様を決定するように構成されている。
図8は、本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯電話機300は、複数の操作ボタン301a,301b及び送話口などを備えた操作部301と、表示画面302aや受話口などを備えた表示部302とを有し、表示部302の内部に上記の電気光学装置100が組み込まれてなる。そして表示部302の表示画面302aにおいて電気光学装置100により形成された表示画像を視認することができるようになっている。この場合、携帯電話機300の内部には、上記液晶装置100を制御する表示制御回路が設けられる。この表示制御回路は、液晶装置100に対して映像信号その他の入力データや所定の制御信号を送り、その動作態様を決定するように構成されている。
尚、本発明の照明装置、電気光学装置及び電子機器は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記各実施形態の電気光学装置は液晶表示体を構成する電気光学パネルを含むものとして説明したが、本発明では、液晶表示体に限らず、電気泳動表示体等の他の電気光学パネルを用いることができる。
100…電気光学装置、110…照明装置、111…光源、111a…光放出面、112…導光体、112A…光入射面、112a…正面位置、112B…光出射面、112C…裏面、112x…突起、112y、112z…プリズム面、112v…平坦面、113…反射板、114…光拡散板、115、116…集光板、120…電気光学パネル、200、300…電子機器
Claims (10)
- 光源と、該光源に対向配置され、幅方向に延長された光入射面から光を取り込み、その内部を伝播させて光出射面から出射させる導光体と、を有する照明装置において、
前記光入射面に前記導光体の厚さ方向に延びる複数のプリズム面が前記幅方向に沿って分散して配列形成され、
前記光入射面における前記プリズム面の前記幅方向に見た配列密度分布が、前記光源の正面位置から前記幅方向へ離間する距離に応じて徐々に増大若しくは減少していることを特徴とする照明装置。 - 前記幅方向に複数の前記光源が配列され、前記配列密度分布において前記複数の光源の正面位置に極値がそれぞれ存在することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記極値は、全て極大値若しくは極小値のいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
- 前記光入射面には複数の突起が設けられ、前記プリズム面は前記突起の前記幅方向の両側にそれぞれ設けられた傾斜面で構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記光入射面に設けられた前記複数の突起が全て同一形状を有することを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
- 前記突起は三角形状であることを特徴とする請求項4又は5に記載の照明装置。
- 前記突起は波状に構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の照明装置。
- 前記プリズム面の配列密度が疎である部分には前記プリズム面の間に平坦面が存在することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の照明装置。
- 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の照明装置と、該照明装置の前記光出射面と平面的に重なるように配置された電気光学パネルと、を具備することを特徴とする電気光学装置。
- 請求項9に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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