JP2004117258A - 半導体集積回路のテスト容易化回路 - Google Patents

半導体集積回路のテスト容易化回路 Download PDF

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Takashi Ishimura
石村 貴志
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Abstract

【課題】STUMPSに代表される従来のBIST手法技術では、テスト対象となる組合せ回路および、スキャンテストに必須なスキャンレジスタの他に、STUMPSを構成するために新たにPRPG、MISRが必要で、これを搭載する半導体集積回路の回路面積が増大するという問題が生じる。
【解決手段】テスト容易化のために設けられたスキャンレジスタ14を直列に接続して構成された複数のスキャンチェーンの第1段に配置されている複数の前記スキャンレジスタ14とEXORゲート31とを接続してテストパターン発生器100としての機能を満たす。また、テスト容易化のために設けられたスキャンレジスタ14を直列に接続して構成された複数のスキャンチェーンの最終段に配置されている複数の前記スキャンレジスタ14とEXORゲート23とを接続してシグニチャー圧縮器200としての機能を満たす。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路のテスト容易化回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の大規模、高速化する半導体集積回路のテスト方式の1つにBIST(Built−inSelf Test:ビスト)方式がある。近年、BIST方式は注目を集め、広く用いられるようになってきている。BIST方式では、デバイス内部に自己テスト用回路を組み込むことにより、テスト対象回路へ印加するテストパターンの生成や、テスト対象回路からの出力パターンとその期待値の照合を簡便に行うことができる。システムLSIは、異なる特性の複数の回路をコアブロックとして搭載した大規模かつ高速な半導体集積回路である。BIST方式は、このような半導体集積回路のテストを高品質かつ低コストで最適に行うことができる有効な手段である。
【0003】
半導体集積回路のテスト方式は、ロジック、メモリ、アナログといった異なる特性の回路毎に異なり、それぞれに最適なBISTアーキテクチャーが研究、開発されている。ロジック回路を対象としたBIST(ロジックBIST)のアーキテクチャーにSTUMPSがある。STUMPSは、Bardell、McAnneyによって1982年に提案された、マルチスキャン設計をベースとしたBISTアーキテクチャーで、現在、ロジックBISTの事実上の標準アーキテクチャーとなっている。STUMPSの大きな特徴は、擬似ランダムテストパターン発生器であるPRPGとシグニチャー圧縮器であるMISRをデバイス内部に組み込むことである。
【0004】
STUMPSとATPGパターンを用いたスキャンテストの違いについて述べる。STUMPSでは、LSIテスタなどの外部装置からBIST起動信号、クロック信号等の制御信号を印加することで、デバイス内部に組み込まれたPRPGからテストパターンが発生され、テスト対象回路へ印加される。テスト対象回路からの出力パターンはMISRへ入力され、シグニチャーに圧縮される。シグニチャーは外部装置を用いて読み出され、デバイスの良否判定に用いられる。
【0005】
これに対して、ATPGパターンを用いたスキャンテストでは、外部装置を用いてテストパターンを発生し、デバイスに印加する。また、出力パターンは圧縮されずに、逐次、外部装置に読み出される。
【0006】
STUMPSでのスキャンレジスタの動作は、ATPGパターンを用いたスキャンテストと同じく、スキャンレジスタにテストパターンを設定するためのシフトイン動作、テスト対象回路からの出力パターンをスキャンレジスタに取り込むためのキャプチャー動作、出力パターンを外部装置に取り出すためのシフトアウト動作の、以上3つの動作の繰り返しで行われる。
【0007】
なお、シフトイン動作とシフトアウト動作は同時に行うことが可能であり、同時に行う場合は単にシフト動作と呼ぶ。この場合は、スキャンテストはシフト動作とキャプチャー動作の繰り返しで行われる。ここでは、スキャンテストはシフトイン動作とシフトアウト動作は同時に行うこととして説明を行う。
【0008】
図7に従来のSTUMPSアーキテクチャーが組み込まれた半導体集積回路を示す。まず、図7の構成について説明する。11はテスト対象となる組合せ回路である。12は組合せ回路11の入力端子であり、13は組合せ回路11の出力端子である。14はテスト容易化のために設けられたスキャンレジスタ、15はマルチプレクサ、16はD−FF(フリップフロップ)であり、スキャンレジスタ14はマルチプレクサ15およびD−FF16で構成されている。スキャンレジスタ14を直列に接続することでスキャンチェーンが構成される。隣り合う組合せ回路11,11はスキャンチェーンによって分離されている。図7では3本のスキャンチェーンが構成されている。15sはスキャンイネーブル制御端子であり、マルチプレクサ15の出力信号を制御することでスキャンレジスタ14の動作の切り替えを制御する。スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“1”が与えられると、スキャンレジスタ14の動作はシフト動作モードに切り替わる。また、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“0”が与えられると、スキャンレジスタ14の動作はキャプチャー動作モードに切り替わる。
【0009】
300はPRPG(擬似ランダムテストパターン発生器)である。18a,18b,18cはD−FF、19はEXOR(排他的論理和)ゲートであり、PRPG300を構成する回路である。17はマルチプレクサである。D−FF18a,18b,18cおよびEXORゲート19はPRPG300が擬似ランダムテストパターン発生器として機能するように考慮して接続されている。ただし、PRPG300を構成するD−FF18a,18b,18cの値を初期化する機能を付加するため、PRPG300の初段のD−FF18aとEXORゲート19の間にマルチプレクサ17が挿入されている。20はD−FF18a,18b,18cの初期値をシリアルに入力するための外部入力端子である。マルチプレクサ17はEXORゲート19の出力信号または外部入力端子20から与えられる信号のいずれか一方を選択して出力する。17sはPRPG動作制御端子であり、マルチプレクサ17の出力信号を制御することで、PRPG300の擬似ランダムテストパターン発生モードと初期値設定モードの切り替えを制御する。PRPG動作制御端子17sに信号値“1”が与えられるとPRPG300は初期値設定モードに切り替わる。信号値“0”が与えられると擬似ランダムテストパターン発生モードに切り替わる。
【0010】
400はMISR(シグニチャー圧縮器)である。22a,22b,22cはD−FF、23a,23b,23cはEXORゲートであり、MISR400を構成する回路である。21a,21b,21cはマルチプレクサである。D−FF22a,22b,22c、EXORゲート23a,23b,23cは、MISR400がシグニチャー圧縮器として機能するように考慮して接続されている。だだし、MISR400を構成するD−FF22a,22b,22cの値を初期化するため、また、シグニチャーすなわちテスト終了時のD−FF22a,22b,22cの値を外部に読み出すために必要なシフト動作機能を付加するため、D−FF22a,22b,22cの入力側に、マルチプレクサ21a,21b,21cが挿入されている。24はD−FF22a,22b,22cの初期値をシリアルに入力するための外部入力端子である。25はシグニチャーをシリアルに出力するための外部出力端子である。また、マルチプレクサ21bまたは21cはEXORゲート23bまたは23cの出力と、D−FF22aまたは22bの出力のいずれか一方を選択して出力する。マルチプレクサ21aはEXORゲート23aの出力と外部入力端子24から与えられる信号のいずれか一方を選択して出力する。21sはMISR動作制御端子であり、マルチプレクサ21a,21b,21cの出力信号を制御することで、MISR400のシグニチャー圧縮モードとシフト動作モードの切り替えを制御する。MISR動作制御端子21sに信号値“1”が与えられるとMISR400はシフト動作モードに切り替わる。信号値“0”が与えられるとシグニチャー圧縮モードに切り替わる。
【0011】
次に、図8のタイミングチャートを参照しながら、図7に示した従来技術であるSTUMPSアーキテクチャーが組み込まれた半導体集積回路の動作について説明する。図8のタイミングチャートには4つの期間、I、S、C、Mがある。期間Iは、PRPG300およびMISR400の初期化を行う期間である。期間Sは、スキャンレジスタ14へのテストパターンのシフトインと、スキャンレジスタ14にキャプチャーされた出力パターンをシフトアウトしながらMISR400でシグニチャーに圧縮する期間である。期間Cは、スキャンレジスタ14に設定されたテストパターンに対する組合せ回路11の出力パターンをスキャンレジスタ14にキャプチャーする期間である。期間Mは、MISR400の最終シグニチャーをシリアルアウトして外部に取り出すための期間である。
【0012】
次に、それぞれの期間について説明する。
【0013】
期間Iにおいては、PRPG動作制御端子17sおよびMISR動作制御端子21sに信号値“1”を与えて、PRPG300を初期値設定モードにし、MISR400をシフト動作モードにする。このとき、外部入力端子20から、PRPG300を構成するD−FF18a,18b,18cの初期値をクロック信号CLKに同期してシリアルに入力する。また、外部入力端子24から、MISR400を構成するD−FF22a,22b,22cの初期値をクロック信号CLKに同期してシリアルに入力する。
【0014】
期間Sにおいては、PRPG動作制御信号17sおよびMISR動作制御端子21sに信号値“0”を与えて、PRPG300を擬似ランダムテストパターン発生モードにし、MISR400をシグニチャー圧縮モードにする。また、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“1”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをシフト動作モードにする。このとき、クロック信号CLKに同期してPRPG300からランダムテストパターンが発生される。同時に、PRPG300から発生されたランダムテストパターンはスキャンチェーンを通じて、スキャンレジスタ14に設定される。同時に、以前のキャプチャー動作でスキャンレジスタに取り込まれていた出力パターンがスキャンチェーンを通じてMISR400へ入力され、クロック信号CLKに同期してシグニチャーに圧縮される。
【0015】
期間Cにおいては、PRPG動作制御信号17sおよびMISR動作制御端子21sに信号値“0”を与えて、PRPG300を擬似ランダムテストパターン発生モードにし、MISR400をシグニチャー圧縮モードにする。また、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“0”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをキャプチャー動作モードにする。このとき、スキャンレジスタ14に設定されたランダムテストパターンに対する組合せ回路11の出力パターンがクロック信号CLKに同期してスキャンレジスタ14にキャプチャーされる。
【0016】
期間Mにおいては、MISR動作制御端子21sに信号値“1”を与えてMISR400の動作をシフト動作モードに切り替える。このとき、クロック信号CLKに同期して、シグニチャー、すなわち、MISR400を構成する全てのD−FF22a,22b,22cの最終値が外部出力端子25よりシリアルに出力される。外部出力端子25から出力されたシグニチャーとあらかじめ用意された最終シグニチャーの期待値とを比較することで、組合せ回路11の良否判定を行う。
【0017】
このようにSTUMPSアーキテクチャーによって構成されたBIST回路を用いてスキャンテストを行うことで、ATPGパターン作成の工数が不要となり、その分のコストを削減できる。また、ATPGパターンのデータ量は膨大であり、外部装置に大容量のメモリ領域が必要であったのに対して、この方法ではBIST回路を動作させる命令プログラム分のみのメモリ領域を確保すればよく、その分のコストを削減できる。また、内部に高速な発振回路を搭載することによって、外部から低速信号しか供給できない場合においても、実動作速度でのテストが可能になる。
【0018】
【非特許文献1】
Fujiwara hideo著、「Logic Testing and Design for Testability」 The MIT Press、1985年、p263
【非特許文献2】
Miron Abramovici 他2名、「Digital Systems TESTING and Testable DESIGN」Computer Science Press、1990年、p488〜489
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術で示した手法では、テスト対象となる組合せ回路11およびスキャンテストに必須なスキャンレジスタ14の他に、STUMPSを構成するために、新たにPRPG300およびMISR400が必要となっており、これらの回路構成が複雑であるため、PRPGおよびMISRを搭載する半導体集積回路の回路面積が増大するという問題が生じる。
【0020】
本発明は、このような事情に鑑みて創案されたものであり、回路面積の増大を抑制しながら、効率の良いテストを実現可能な半導体集積回路のテスト容易化回路を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は半導体集積回路のテスト容易化回路において次のような手段を講じる。すなわち、スキャンレジスタを接続したスキャンチェーンが複数個あり、そのスキャンチェーン群の入力側に接続すべきテストパターン発生の手段の構成として、スキャンチェーン群の初段のスキャンレジスタを兼用する。すなわち、前記スキャンチェーンの入力側から数えて第1段に配置されている複数の前記スキャンレジスタを兼用することにして、別に排他的論理和ゲートを用意し、これら第1段の複数のスキャンレジスタと排他的論理和ゲートとを接続してテストパターン発生器用の順序回路に構成する。そして、前記テストパターン発生器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を初期化するための順序回路初期化手段も備える。
【0022】
この構成では、テストパターン発生の手段としての順序回路について、スキャンチェーン群の第1段の複数のスキャンレジスタを兼用する状態にその順序回路を構成している。スキャンレジスタを兼用している関係で、順序回路初期化手段が必要となっている。テスト開始時のスキャンレジスタの値は不定であり、テスト開始に際しては、スキャンレジスタ兼用のテストパターン発生の手段は強制的に初期化する必要がある。
【0023】
テストパターン発生の手段を備えていて、外部からのテストパターン入力ではなく、内部的にテストパターンを発生するので、ATPGパターンを利用するスキャンテストに比べて、入力パターン格納に要するテスタメモリ容量の負担が軽減される。そして、テストパターン発生の手段にスキャンレジスタを兼用しているので、排他的論理和ゲートと順序回路初期化手段の付加はあるものの、専用のPRPG(擬似ランダムテストパターン発生器)を設けていた従来技術に比べて、面積オーバーヘッドを軽減することができる。
【0024】
なお、上記においては、スキャンチェーン群の出力側のシグニチャー圧縮の手段としては、特に限定されるものではない。
【0025】
別の解決手段として、本発明は次のような手段を講じる。すなわち、スキャンレジスタを接続したスキャンチェーンが複数個あり、そのスキャンチェーンの出力側に接続すべきシグニチャー圧縮の手段の構成として、スキャンチェーン群の最終段のスキャンレジスタを兼用する。すなわち、前記スキャンチェーンの入力側から数えて最終段に配置されている複数の前記スキャンレジスタを兼用することにして、別に排他的論理和ゲートを用意し、これら最終段の複数のスキャンレジスタと排他的論理和ゲートとを接続してシグニチャー圧縮器用の順序回路を構成する。そして、前記シグニチャー圧縮器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を初期化するための順序回路初期化手段も備える。また、前記シグニチャー圧縮器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を外部に読み出すように構成する。
【0026】
この構成では、シグニチャー圧縮の手段としての順序回路について、スキャンチェーン群の最終段の複数のスキャンレジスタを兼用する状態にその順序回路を構成している。スキャンレジスタを兼用している関係で、順序回路初期化手段が必要となっている。テスト開始時のスキャンレジスタの値は不定であり、テスト開始に際しては、スキャンレジスタ兼用のシグニチャー圧縮の手段は強制的に初期化する必要がある。
【0027】
シグニチャー圧縮の手段を備えていて、出力パターンを圧縮した上で出力するから、ATPGパターンを利用するスキャンテストに比べて、出力パターン格納に要するテスタメモリ容量の負担が軽減される。そして、シグニチャー圧縮の手段にスキャンレジスタを兼用しているので、排他的論理和ゲートと順序回路初期化手段の付加はあるものの、専用のMISR(シグニチャー圧縮器)を設けていた従来技術に比べて、面積オーバーヘッドを軽減することができる。
【0028】
なお、上記においては、スキャンチェーン群の入力側のテストパターン発生の手段としては、特に限定されるものではない。
【0029】
さらに発展した形態において、本発明は次のような手段を講じる。すなわち、スキャンレジスタを接続したスキャンチェーンの複数個と、前記スキャンチェーン群の入力側から数えて第1段に配置されている複数の前記スキャンレジスタと排他的論理和ゲートとを接続してなるテストパターン発生器用の順序回路と、前記テストパターン発生器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を初期化する第1の順序回路初期化手段と、前記スキャンチェーン群の入力側から数えて最終段に配置されている複数の前記スキャンレジスタと排他的論理和ゲートとを接続してなるシグニチャー圧縮器用の順序回路と、前記シグニチャー圧縮器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を初期化する第2の順序回路初期化手段と、前記シグニチャー圧縮器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を外部に読み出すように構成する。これは、前2者の発明の構成を合体させたものに相当する。
【0030】
この構成による作用は次のとおりである。すなわち、テストパターン発生の手段を備えていて、外部からのテストパターン入力ではなく、内部的にテストパターンを発生するので、ATPGパターンを利用するスキャンテストに比べて、入力パターン格納に要するテスタメモリ容量の負担が軽減される。加えて、シグニチャー圧縮の手段を備えていて、出力パターンを圧縮した上で出力するから、ATPGパターンを利用するスキャンテストに比べて、出力パターン格納に要するテスタメモリ容量の負担が軽減される。そして、テストパターン発生の手段にスキャンレジスタを兼用しているので、排他的論理和ゲートと順序回路初期化手段の付加はあるものの、専用のPRPG(擬似ランダムテストパターン発生器)を設けていた従来技術に比べて、面積オーバーヘッドを軽減することができる。加えて、シグニチャー圧縮の手段にスキャンレジスタを兼用しているので、排他的論理和ゲートと順序回路初期化手段の付加はあるものの、専用のMISR(シグニチャー圧縮器)を設けていた従来技術に比べて、面積オーバーヘッドを軽減することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかわる半導体集積回路のテスト容易化回路の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0032】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における半導体集積回路のテスト容易化回路の構成を示す回路図である。図1の構成について説明する。ここで、従来技術の図7におけるのと同じ符号は同一構成要素を指しているので、詳しい説明は省略する。
【0033】
14a,14b,14cは、スキャンチェーンの入力側から数えて第1段に配置されているスキャンレジスタである。31はEXORゲート、32はマルチプレクサである。100は、第1段のスキャンレジスタ14a,14b,14cおよびEXORゲート31を、擬似ランダムテストパターン発生器として機能するように接続して構成された順序回路である。ただし、ランダムテストパターン発生用の順序回路100を構成するスキャンレジスタ14a,14b,14cの値を初期化する機能を付加するため、スキャンレジスタ14aとEXORゲート31の間にマルチプレクサ32が挿入されている。33はスキャンレジスタ14a,14b,14cの初期値をシリアルに入力するための外部入力端子である。マルチプレクサ32と外部入力端子33が順序回路初期化手段を構成する。マルチプレクサ32は、EXORゲート31の出力信号と外部入力端子33から与えられる信号のいずれか一方を選択して出力する。32sはランダムテストパターン発生用の順序回路100の動作制御端子であり、マルチプレクサ32の出力信号を制御することで順序回路100の擬似ランダムテストパターン発生モードと初期値設定モードの切り替えを制御する。順序回路動作制御端子32sに信号値“1”が与えられるとランダムテストパターン発生用の順序回路100は初期値設定モードに切り替わる。信号値“0”が与えられると擬似ランダムテストパターン発生モードに切り替わる。
【0034】
次に、図2に示したタイミングチャートを参照しながら、図1に示した本発明の実施の形態1における半導体集積回路の動作について説明する。
【0035】
図2のタイミングチャートには6つの期間、I、SI、C、SO/I、SO、Mがある。期間Iは、ランダムテストパターン発生用の順序回路100およびMISR400の初期化を行う期間である。期間SIは、スキャンレジスタ14へのテストパターンのシフトインを行う期間である。期間Cは、スキャンレジスタ14に設定されたテストパターンに対する組合せ回路11の出力パターンをスキャンレジスタ14にキャプチャーする期間である。期間SO/Iは、スキャンレジスタ14にキャプチャーされた出力パターンをシフトしてMISR400でシグニチャーに圧縮するのと同時に、ランダムテストパターン発生用の順序回路100の初期化を行う期間である。期間SOは、スキャンレジスタ14にキャプチャーされた出力パターンをシフトアウトしながらMISR400でのシグニチャーへの圧縮を行う期間である。期間Mは、MISR400の最終シグニチャーをシリアルアウトして外部に取り出すための期間である。
【0036】
次に、それぞれの期間について説明する。
【0037】
期間Iにおいては、ランダムテストパターン発生用の順序回路100の動作制御端子32sおよびMISR動作制御端子21sに信号値“1”を与えて、ランダムテストパターン発生用の順序回路100およびMISR400の動作を初期値設定モードにする。このとき、外部入力端子33から、ランダムテストパターン発生用の順序回路100を構成するスキャンレジスタ14a,14b,14cの初期値をクロック信号CLKに同期してシリアルに入力する。また、外部入力端子24から、MISR400を構成する全てのD−FF22a,22b,22cの初期値をクロック信号CLKに同期してシリアルに入力する。
【0038】
期間SIにおいては、ランダムテストパターン発生用の順序回路100の動作制御端子32sに信号値“0”を与えて、ランダムテストパターン発生用の順序回路100を擬似ランダムテストパターン発生モードにする。また、MISR動作制御端子21sに信号値“0”を与えて、MISR400をシグニチャー圧縮モードにする。また、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“1”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをシフト動作モードにする。このときクロック信号CLKに同期してランダムテストパターン発生用の順序回路100からランダムテストパターンが発生される。同時に、ランダムテストパターン発生用の順序回路100から発生されたランダムテストパターンはスキャンチェーンを通じて、スキャンレジスタ14に設定される。
【0039】
期間Cにおいては、ランダムテストパターン発生用の順序回路100の動作制御端子32s、およびMISR動作制御端子21sに信号値“0”を与えて、ランダムテストパターン発生用の順序回路100を擬似ランダムテストパターン発生モードにし、MISR400をシグニチャー圧縮モードにする。また、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“0”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをキャプチャー動作モードにする。このとき、スキャンレジスタ14に設定されたランダムテストパターンに対する組合せ回路11の出力パターンがクロック信号CLKに同期してスキャンレジスタ14にキャプチャーされる。
【0040】
期間SO/Iにおいては、ランダムテストパターン発生用の順序回路100の動作制御端子32sに信号値“1”を与えて、ランダムテストパターン発生用の順序回路100を初期値設定モードにする。MISR動作制御端子21sには信号値“0”を与えて、MISR400の動作をシグニチャー圧縮モードにする。また、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“1”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをシフト動作モードにする。このとき、外部入力端子33から、ランダムテストパターン発生用の順序回路100を構成するスキャンレジスタ14a,14b,14cの初期値をクロック信号CLKに同期してシリアルに入力する。それと同時に以前のキャプチャー動作でスキャンレジスタ14に取り込まれていた出力パターンを、スキャンチェーンを通じてMISR400へ入力して、シグニチャーに圧縮する。
【0041】
期間SOにおいては、ランダムテストパターン発生用の順序回路100の動作制御端子32sに信号値“0”を与えて、ランダムテストパターン発生用の順序回路100を擬似ランダムテストパターン発生モードにする。また、MISR動作制御端子21sに信号値“0”を与えて、MISR400をシグニチャー圧縮モードにする。また、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“1”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをシフト動作モードにする。このとき、以前のキャプチャー動作でスキャンレジスタ14に取り込まれていた出力パターンがスキャンチェーンを通じてMISR400へ入力され、クロック信号CLKに同期してシグニチャーに圧縮される。
【0042】
期間Mにおいては、MISR動作制御端子21sに信号値“1”を与えてMISR400の動作をシグニチャー出力モードに切り替える。このときクロック信号CLKに同期して、シグニチャー、すなわち、MISR400を構成する全てのD−FF22a,22b,22cの最終値が外部出力端子25よりシリアルに出力される。外部出力端子25から出力されたシグニチャーとあらかじめ用意されたシグニチャーの期待値とを比較することで、テスト対象回路11の良否判定を行う。
【0043】
本発明の実施の形態1における半導体集積回路のテスト容易化回路は、従来手法に比べて面積オーバヘッドが小さい。また、従来のATPGテスタパターンを用いたスキャンテストに比べて、入力パターン格納に要するテスタメモリ量を削減することができる。
【0044】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における半導体集積回路のテスト容易化回路の構成を示す回路図である。図3の構成について説明する。ここで、実施の形態1の図1におけるのと同じ符号は同一構成要素を指しているので、詳しい説明は省略する。
【0045】
14d,14e,14fは、スキャンチェーンの入力側から数えて最終段に配置されているスキャンレジスタである。41はEXORゲートである。200は、スキャンレジスタ14d,14e,14f、EXORゲート41を接続してシグニチャー圧縮器として機能するように接続して構成された順序回路である。42はシグニチャー圧縮用の順序回路200を構成する第1のマルチプレクサ、43は同じく第2のマルチプレクサである。第1のマルチプレクサ42は、シグニチャー圧縮用の順序回路200を構成するスキャンレジスタ14d,14e,14fの値を初期化するため、また、シグニチャーすなわちテスト終了時のスキャンレジスタ14d,14e,14fの値を外部に読み出すために必要なシフト機能を付加するため、EXORゲート41と第2のマルチプレクサ43の間に挿入される。42sは第1のマルチプレクサ42の動作制御端子であり、動作制御端子42sに信号値“1”が与えられた場合は、シグニチャー圧縮用の順序回路200はシフト動作モード切り替わる。信号値“0”が与えられるとシグニチャー圧縮モードに切り替わる。44はスキャンレジスタ14d,14e,14fの初期値をシリアルに入力するための外部入力端子である。45はシグニチャーをシリアルに出力するための外部出力端子である。
【0046】
第2のマルチプレクサ43は、スキャンレジスタ14d,14e,14fの直前に挿入され、スキャンレジスタ14d,14e,14fがスキャンチェーンの一部として動作するか、シグニチャー圧縮器として機能する順序回路200の一部として動作するかを切り替える機能を果たす。43sはシグニチャー圧縮用の順序回路200内の第2のマルチプレクサ43を制御する端子であり、動作制御端子43sに信号値“0”が与えられるとスキャンレジスタ14d,14e,14fはスキャンチェーンの一部として動作する。信号値“1”が与えられるとシグニチャー圧縮器として機能する順序回路200の一部として動作する。
【0047】
次に、図4に示したタイミングチャートを参照しながら、図3に示した本発明の実施の形態2における半導体集積回路の動作について説明する。図4のタイミングチャートには5つの期間、I、SI、C、SO、Mがある。期間Iは、PRPG300およびシグニチャー圧縮用の順序回路200の初期化を行う期間である。期間SIは、スキャンレジスタ14へのテストパターンのシフトインを行う期間である。期間Cは、スキャンレジスタ14に設定されたテストパターンに対する組合せ回路11の出力パターンをスキャンレジスタ14にキャプチャーする期間である。期間SOは、スキャンレジスタ14にキャプチャーされた出力パターンをシフトアウトしながらシグニチャー圧縮用の順序回路200でのシグニチャーへの圧縮を行う期間である。期間Mは、シグニチャー圧縮用の順序回路200の最終シグニチャーをシリアルアウトして外部に取り出すための期間である。
【0048】
次に、それぞれの期間について説明する。
【0049】
期間Iにおいては、PRPG300の動作制御端子17s、シグニチャー圧縮用の順序回路200の動作制御端子42s,43sそれぞれに信号値“1”を与えて、PRPG300を初期値設定モードに、シグニチャー圧縮用の順序回路200の動作を初期値設定モードにする。このとき外部入力端子20から、PRPG300を構成するD−FF18a,18b,18cの初期値をクロック信号CLKに同期してシリアルに入力する。また、外部入力端子44から、シグニチャー圧縮用の順序回路200を構成するスキャンレジスタ14d,14e,14fの初期値をクロック信号CLKに同期してシリアルに入力する。
【0050】
期間SIにおいては、PRPG300の動作制御端子17sに信号値“0”を与えて、PRPG300を擬似ランダムテストパターン発生モードにする。また、シグニチャー圧縮器用の順序回路200の動作制御端子42s,43sに信号値“0”を与え、シグニチャー圧縮用の順序回路200内のスキャンレジスタ14d,14e,14fをスキャンチェーンの一部として動作するように設定する。また、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“1”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをシフト動作モードにする。このときクロック信号CLKに同期してPRPG300からランダムテストパターンが発生される。同時に、PRPG300から発生されたランダムテストパターンはスキャンチェーンを通じて、スキャンレジスタ14に設定される。
【0051】
期間Cにおいてはスキャンイネーブル制御端子15sに信号値“0”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをキャプチャー動作モードにする。このとき、スキャンレジスタ14に設定されたランダムテストパターンに対する組合せ回路11の出力パターンがクロック信号CLKに同期してスキャンレジスタ14にキャプチャーされる。
【0052】
期間SOにおいては、動作制御端子42sに信号値“0”を与え、動作制御端子43sには信号値“1”を与えて、シグニチャー圧縮用の順序回路200をシグニチャー圧縮モードにする。また、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“1”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをシフト動作モードにする。このとき、以前のキャプチャー動作でスキャンレジスタ14に取り込まれていた出力パターンがスキャンチェーンを通じてシグニチャー圧縮用の順序回路200へ入力され、クロック信号CLKに同期してシグニチャーに圧縮される。
【0053】
期間Mにおいては、2つの動作制御端子42s,43sの双方に信号値“1”を与えることでシグニチャー圧縮用の順序回路200をシグニチャー出力モードにする。このときクロック信号CLKに同期して、シグニチャー、すなわち、シグニチャー圧縮用の順序回路200を構成するスキャンレジスタ14a,14b,14cの最終値が、外部出力端子45よりシリアルに出力される。外部出力端子45から出力されたシグニチャーとあらかじめ用意されたシグニチャーの期待値とを比較することで、テスト対象回路11の良否判定を行う。本発明の実施の形態2における半導体集積回路のテスト容易化回路は、従来手法に比べて面積オーバヘッドが小さい。また、ATPGパターンを用いてスキャンテストを行う場合に比べて、出力パターン格納に要するテスタメモリ量を削減できる。
【0054】
(実施の形態3)
図5は本発明の実施の形態3における半導体集積回路のテスト容易化回路の構成を示す回路図である。図5の構成について説明する。ここで、実施の形態1,2の図1、図3におけるのと同じ符号は同一構成要素を指しているので、詳しい説明は省略する。本実施の形態は、実施の形態1と実施の形態2とを合体したものに相当する。
【0055】
次に、図6に示したタイミングチャートを参照しながら、図5に示した本発明の実施の形態3における半導体集積回路の動作について説明する。図6のタイミングチャートには5つの期間、I、SI、C、SO、Mがある。期間Iは、ランダムテストパターン発生用の順序回路100およびシグニチャー圧縮用の順序回路200の初期化を行う期間である。期間SIは、スキャンレジスタ14へのテストパターンのシフトインを行う期間である。期間Cは、スキャンレジスタ14に設定されたテストパターンに対する組合せ回路11の出力パターンをスキャンレジスタ14にキャプチャーする期間である。期間SOは、スキャンレジスタ14にキャプチャーされた出力パターンをシフトアウトしながらシグニチャー圧縮用の順序回路200でのシグニチャーへの圧縮を行う期間である。期間Mは、シグニチャー圧縮用の順序回路200の最終シグニチャーをシリアルアウトして外部に取り出すための期間である。
【0056】
次に、それぞれの期間について説明する。
【0057】
期間Iにおいては、ランダムテストパターン発生用の順序回路100の動作制御端子32s、シグニチャー圧縮器用の順序回路200の動作制御端子42s,43sのそれぞれに信号値“1”を与えて、ランダムテストパターン発生用の順序回路100を初期値設定モードに、シグニチャー圧縮用の順序回路200の動作を初期値設定モードにする。このとき外部入力端子33から、ランダムテストパターン発生用の順序回路100を構成するスキャンレジスタ14a,14b,14cの初期値をクロック信号CLKに同期してシリアルに入力する。また、外部入力端子44から、シグニチャー圧縮用の順序回路200を構成するスキャンレジスタ14d,14e,14fの初期値をクロック信号CLKに同期してシリアルに入力する。
【0058】
期間SIにおいては、ランダムテストパターン発生用の順序回路100の動作制御端子32sに信号値“0”を与えて、ランダムテストパターン発生用の順序回路100を擬似ランダムテストパターン発生モードにする。また、動作制御端子42s,43sの双方に信号値“0”を与え、シグニチャー圧縮用の順序回路200内のスキャンレジスタ14d,14e,14fをスキャンチェーンの一部として動作するように設定する。また、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“1”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをシフト動作モードにする。このときクロック信号CLKに同期してランダムテストパターン発生用の順序回路100からランダムテストパターンが発生される。同時に、ランダムテストパターン発生用の順序回路100から発生されたランダムテストパターンはスキャンチェーンを通じて、スキャンレジスタ14に設定される。
【0059】
期間Cにおいては、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“0”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをキャプチャー動作モードにする。このとき、スキャンレジスタ14に設定されたランダムテストパターンに対する組合せ回路11の出力パターンがクロック信号CLKに同期してスキャンレジスタ14にキャプチャーされる。
【0060】
期間SOにおいては、動作制御端子42sに信号値“0”を与え、動作制御端子43sには信号値“1”を与えて、シグニチャー圧縮用の順序回路200をシグニチャー圧縮モードにする。また、スキャンイネーブル制御端子15sに信号値“1”を与えて、スキャンレジスタ14の動作モードをシフト動作モードにする。このとき、以前のキャプチャー動作でスキャンレジスタ14に取り込まれていた出力パターンがスキャンチェーンを通じてシグニチャー圧縮用の順序回路200へ入力され、クロック信号CLKに同期してシグニチャーに圧縮される。
【0061】
期間Mにおいては、2つの動作制御端子42s,43sの双方に信号値“1”を与えることでシグニチャー圧縮用の順序回路200をシグニチャー出力モードにする。このときクロック信号CLKに同期して、シグニチャー、すなわち、シグニチャー圧縮用の順序回路200を構成するスキャンレジスタ14a,14b,14cの最終値が、外部出力端子45よりシリアルに出力される。外部出力端子45から出力されたシグニチャーとあらかじめ用意されたシグニチャーの期待値とを比較することで、テスト対象回路11の良否判定を行う。従来手法に比べて面積オーバヘッドは小さい。また、従来のATPGテスタパターンを用いたスキャンテストに比べて、入力パターン、出力パターン格納に要するテスタメモリ量を削減することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の半導体集積回路のテスト容易化回路によれば、新たにD−FFを追加することなく、テストパターン発生の手段やシグニチャー圧縮の手段を作り込んでいるため、ATPGパターンを利用するスキャンテストに比べて、入力パターンや出力パターンの格納に要するテスタメモリ容量の負担が軽減され、加えて、スキャンレジスタを兼用しているので、専用のPRPG(擬似ランダムテストパターン発生器)やMISR(シグニチャー圧縮器)を設けていた従来技術に比べて、面積オーバーヘッドを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における半導体集積回路のテスト容易化回路の構成を示す回路図
【図2】本発明の実施の形態1における半導体集積回路のテスト容易化回路の動作を示すタイムチャート
【図3】本発明の実施の形態2における半導体集積回路のテスト容易化回路の構成を示す回路図
【図4】本発明の実施の形態2における半導体集積回路のテスト容易化回路の動作を示すタイムチャート
【図5】本発明の実施の形態3における半導体集積回路のテスト容易化回路の構成を示す回路図
【図6】本発明の実施の形態3における半導体集積回路のテスト容易化回路の動作を示すタイムチャート
【図7】STUMPSアーキテクチャーが組み込まれた従来技術の半導体集積回路の回路図
【図8】STUMPSアーキテクチャーが組み込まれた従来技術の半導体集積回路の動作を示すタイムチャート
【符号の説明】
11 組合せ回路
12 外部入力端子
13 外部出力端子
14 スキャンレジスタ
15 マルチプレクサ
15s スキャンイネーブル制御端子
16 D−FF
17s PRPG動作制御端子
18a,18b,18c D−FF
19 EXORゲート
20 外部入力端子
21a,21b,21c マルチプレクサ
21s MISR動作制御端子
22a,22b,22c D−FF
23a,23b,23c EXORゲート
24 外部入力端子
25 外部出力端子
31 EXORゲート
32 マルチプレクサ
33 外部入力端子
32s 動作制御端子
41 EXORゲート
42 マルチプレクサ
42s 動作制御端子
43 マルチプレクサ
43s 動作制御端子
44 外部入力端子
45 外部出力端子
100 テストパターン発生器用の順序回路
200 シグニチャー圧縮器用の順序回路
300 PRPG(擬似ランダムテストパターン発生器)
400 MISR(シグニチャー圧縮器)

Claims (3)

  1. スキャンレジスタを接続したスキャンチェーンの複数個と、
    前記スキャンチェーン群の入力側から数えて第1段に配置されている複数の前記スキャンレジスタと排他的論理和ゲートとを接続してなるテストパターン発生器用の順序回路と、
    前記テストパターン発生器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を初期化する順序回路初期化手段とを備える半導体集積回路のテスト容易化回路。
  2. スキャンレジスタを接続したスキャンチェーンの複数個と、
    前記スキャンチェーン群の入力側から数えて最終段に配置されている複数の前記スキャンレジスタと排他的論理和ゲートとを接続してなるシグニチャー圧縮器用の順序回路と、
    前記シグニチャー圧縮器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を初期化する順序回路初期化手段とを備え、
    前記シグニチャー圧縮器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を外部に読み出すように構成してある半導体集積回路のテスト容易化回路。
  3. スキャンレジスタを接続したスキャンチェーンの複数個と、
    前記スキャンチェーン群の入力側から数えて第1段に配置されている複数の前記スキャンレジスタと排他的論理和ゲートとを接続してなるテストパターン発生器用の順序回路と、
    前記テストパターン発生器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を初期化する第1の順序回路初期化手段と、
    前記スキャンチェーン群の入力側から数えて最終段に配置されている複数の前記スキャンレジスタと排他的論理和ゲートとを接続してなるシグニチャー圧縮器用の順序回路と、
    前記シグニチャー圧縮器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を初期化する第2の順序回路初期化手段とを備え、
    前記シグニチャー圧縮器用の順序回路における前記複数のスキャンレジスタの値を外部に読み出すように構成してある半導体集積回路のテスト容易化回路。
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