JP2004116964A - 太陽熱集熱管およびそれを用いた温水装置 - Google Patents

太陽熱集熱管およびそれを用いた温水装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
【解決手段】内部を減圧下に保持した2つの外側ガラス管(第1及び第2外側ガラス管)33内に、液体の作動媒体が封入された内側ガラス管34の中間部を除く一方側と他方側とを挿入して成るとともに、内側ガラス管34の領域で作動媒体を気化せしめ、内側ガラス管34の中間部で気化した作動媒体を液化せしめるように構成した太陽熱集熱管31とする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽熱を集熱する太陽熱集熱管及びそれを用いて温水を作製するための温水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図1に示すように、ヒートパイプ式の太陽熱集熱管1を利用した太陽熱集熱装置2が知られている。この太陽熱集熱装置2に利用されるヒートパイプ1は図2に示すように、内部を減圧下に保持した外側ガラス管3内に、液体の作動媒体が封入された内側ガラス管4の一部を挿入して成るとともに、外側ガラス管3内の領域(内側ガラス管4における外側ガラス管3内への挿入部)で作動媒体を気化せしめ(蒸発部)、外側ガラス管3外の領域(内側ガラス管4における外側ガラス管3外の露出部)で気化した作動媒体を凝縮させて液化させる(凝縮部)ことにより太陽熱を集熱し、熱媒体に熱を伝達するものである(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
図1に一部断面平面図にて示すように、太陽熱集熱管1の複数を並設するとともに、内側ガラス管4の凝縮部を液体である循環媒体(例えば水やプロピレングリコール等の不凍液)が流れるように構成した筐体(流路)21に収容し、外側ガラス管3における蒸発部を外側へ露出させて太陽熱集熱装置2を構成している。ここで、図中22は各種ゴム等の弾性部材で構成されたパッキンであり、23は流入口、24は流出口である。このように構成した集熱装置2は、外側ガラス管3側が下方になるように傾けて屋根などに設置され、太陽熱利用給湯システムの集熱器として利用される。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−300242号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、太陽熱利用給湯システムが作動し、前記循環媒体に圧力が加わった際、太陽熱集熱管1の内側ガラス管4には凝縮部から蒸発部へ向かう一方向の力が加わるため前記パッキンが外れ、太陽熱集熱管1が脱落する恐れがある。
【0006】
また、上記形態のヒートパイプ型集熱管の伝熱能力は、内側ガラス管4の断面積に比例するので、集熱管長を長くして集熱面積を大きくするためには集熱管長に応じて管径を大きくする必要がある。逆に言えば、集熱管の管径が決まれば自ずと許容される集熱管の管長が制限される。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の太陽熱集熱管は、内部を減圧下に保持した第1外側ガラス管内に、液体の作動媒体が封入された内側ガラス管の中間部を除く一方側を挿入して成るとともに、該内側ガラス管の中間部を除く他方側を、内部を減圧下に保持した第2外側ガラス管内に挿入して、前記第1及び第2外側ガラス管に挿入された前記内側ガラス管の領域で前記作動媒体を気化せしめ、前記ガラス管の中間部で気化した作動媒体を液化せしめることを特徴とする。
【0008】
また、前記内側ガラス管の中間部を除く領域に、光の波長を選択的に吸収する選択吸収膜が被着形成されていることを特徴とする。より具体的には、内側ガラス管の外側ガラス管へ挿入した部分の少なくとも受光面に、光の波長を選択的に吸収する選択吸収膜を被着形成する。
【0009】
また、前記内側ガラス管の内部において、前記外側ガラス管に挿入された領域から前記中間部の領域にかけて連続して、前記作動流体の還流を毛細管現象により促進するウィックを設け、該ウィックが前記中間部においては前記内側ガラス管の上下いずれか一方の壁面に設けられていることを特徴とする。より好適には、前記内側ガラス管における前記外側ガラス管に挿入された領域から前記外側ガラス管外の領域にかけて連続して前記内側ガラス管の内部に毛細管現象により作動流体の還流を促進するウィックを具備し、該ウィックが前記外側ガラス管外の領域においては前記内側ガラス管の断面内の下部のみに位置するようにする。
【0010】
また、前記内側ガラス管の中間部における外周に放熱フィンを取着したことを特徴とする。
【0011】
また、外側ガラス管の下面側に蒸発部の性能を向上させるための湾曲状や平板状などの反射体を配設するようにしてもよい。また、内側ガラス管の挿入部の内側表面を凹凸状に粗面化しても良い。このように構成することにより蒸発部の性能をいっそう向上させることができる。また、内側ガラス管の露出部表面を凹凸状に粗面化してもよく、これにより凝縮部における凝縮性能を向上させることができる。
【0012】
さらに、本発明の温水装置は、上述した太陽熱集熱管における内側ガラス管の中間部を液体が流れる流路内に配設し、該流路内で熱交換を行わせた液体を利用して温水を作製するようにしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0014】
まず、図3(a)、(b)に示す本発明の太陽熱集熱管31の構成について説明する。
【0015】
太陽熱集熱管31は、内部を減圧下に保持した2つの外側ガラス管(第1及び第2外側ガラス管)33内に、液体の作動媒体が封入された内側ガラス管34の中間部を除く一方側と他方側とを挿入して成るとともに、内側ガラス管34の領域で作動媒体を気化せしめ、内側ガラス管34の中間部で気化した作動媒体を液化せしめるように構成している。
【0016】
より具体的には、太陽熱集熱管31は、内部を減圧下、好ましくは真空状態(例えば約10−3〜10−4Paであるが、より高真空であるのが望ましい)に保持した2つの外側ガラス管33内に、水やフロン等の気液平衡状態の作動媒体が封入された内側ガラス管34の中間の一部を除く両端を挿入して成るとともに、外側ガラス管33内の領域(内側ガラス管34における外側ガラス管33内の挿入部(蒸発部))34aで作動媒体を気化せしめ、外側ガラス管33外の領域(内側ガラス管34の中間部:内側ガラス管34における外側ガラス管33外の露出部(凝縮部))34bで気化した作動媒体を凝縮させて液化せしめるように構成されている。
【0017】
ここで、外側ガラス管33及び内側ガラス管34はそれぞれ同様な材質から成り、例えばほう珪酸ガラスやソーダガラス等から成る。また、内側ガラス管34は外側ガラス管33の外径より小さな外径を有し、その凝縮部34bは例えば水等が流れる流路内に配設され熱交換を行う。また、内側ガラス管34には作動媒体とともにその内周面に沿って、凝縮部から蒸発部への作動流体の還流を促進するウィック38を設けても良い。この場合、ウィック38は凝縮部34bから両側の蒸発部34aに偏りなく作動流体を還流するため凝縮部34bと両側の蒸発部34aにわたって連続して配されるとともに、凝縮部34bにおいては、図12に示すように、内側ガラス管34の断面内の下部に配するのが好適である。これは、内側ガラス管34の断面内の全周にわたって配すると作動流体の凝縮を阻害し、集熱効率が低下することを防ぐためである。すなわち、内側ガラス管34の上部で凝縮し、凝縮した作動流体は内面を伝って下部に流下し、ウィック38により蒸発部34aに還流され、蒸発するというサイクルを円滑に繰り返し、良好な集熱が行える。
【0018】
また、図3(b)の内側ガラス管34の受光面側における挿入部34aの領域A1における拡大断面図を図4に示すように、内側ガラス管34はその少なくとも受光部の外側表面にアルミや銅等を主成分とする黒色の選択吸収膜35がスパッタリング等によって被着形成されており、この選択吸収膜35でもって光の波長を選択的に吸収することにより集熱効率を高めるようにしている。なお、内側ガラス管34と外側ガラス管33との間隙36は真空状態となっており、これにより断熱作用を好適に行わせることができる。
【0019】
また、図5に太陽熱集熱管31の正面図を模式的に示すように、外側ガラス管33の集熱下面側に蒸発部の性能を向上させるためにステンレスやアルミニウム等の湾曲状の金属板から成る反射体37を配設するようにしてもよい。なお、この反射体37は平板状のものであってもよく、要は光を好適に反射する構造のものであればよい。
【0020】
また、図6に図3(b)の内側ガラス管34の挿入部34a下側の領域A2における拡大断面図を示すように、内側ガラス管34の内側表面34cを凹凸状に粗面化してもよく、このように構成することにより、蒸発部34aや凝縮部34bの性能をいっそう向上させることができる。なお、この粗面化は例えばガラス球や金属球等の球体の多数をガラス表面に融着させるようにしてもよい。あるいは、網状の金属や凹凸状の金属等から成る筒状シート体をガラス表面に配設するようにしてもよい。
【0021】
また、図7に図3(b)の内側ガラス管34の露出部34bのA3における拡大断面図を示すように、内側ガラス管34の外側表面34dを凹凸状に粗面化してもよく、これにより凝縮部34bにおける凝縮性能を向上させることができる。なお、この粗面化は図8に示すようにガラス球や金属球等の球体の多数をガラス表面に融着させるなどして粗面状としてもよく、その他この凝縮部34bの表面積を広くする各種手法を用いることができる。
【0022】
このように構成された太陽熱集熱管31によれば、内側ガラス管34の蒸発部34aにおいて外側ガラス管33を透過してきた太陽光が当たると、内側ガラス管34が加熱され、内側ガラス管34の内部の作動媒体は液体から気体へ相変化を起こすことにより気体は潜熱を保有する。そして、潜熱を保有した気体は内側ガラス管34の凝縮部34bへ移動し、外部へ潜熱を放出し、この凝縮部34bにおいて気体から液体へ相変化することにより元に戻るサイクルを繰り返す。
【0023】
この際、蒸発部34aで気化した作動媒体は内側ガラス管34の内部を凝縮部34bへ移動するため、蒸発部34aが長く、受熱量が増すと蒸発部34aで蒸発する作動媒体の量が多くなり、内側ガラス管34の内部を蒸発部34aから凝縮部34bへ移動する際の作動媒体に掛かる抵抗が大きくなり、円滑に熱を蒸発部34aから凝縮部34bへ伝えられなくなる。
【0024】
従って、内側ガラス管34の管径に応じて許容される管長が決定するが、本発明の太陽熱集熱管31の場合、蒸発部34aが凝縮部34bの両端に構成されているため、従来の蒸発部4bが片方にのみ構成されている太陽熱集熱管1に比べ、同一の管径でも約2倍の管長にすることができる。
【0025】
次に、本発明の太陽熱集熱管の変形例について説明する。図9に本発明に係わる他の太陽熱集熱管41を側面図にて示すように、内部が真空状態の外側ガラス管43内に作動媒体が封入された内側ガラス管44の蒸発部44aが挿入されており、この内側ガラス管44の蒸発部44aの表面には、上述の実施例と同様な選択吸収膜45が被着形成されている。
【0026】
さらに、外側ガラス管43の外へ露出した内側ガラス管44の凝縮部44bの外周には、銅(Cu)、アルミニウム合金、ステンレス等から成る良熱伝導性のリング状の放熱フィン48が多数装着されている。これにより、内側ガラス管44の凝縮部44bにおける熱交換効率をより向上させることが可能となる。また、凝集部44bを短くすることができ、集熱管41の全体を小型にすることも可能となる。
【0027】
なお、上記太陽熱集熱管41においても図6〜図8で説明したように、内側ガラス管44の内側や外側の表面を粗面状にすることにより、蒸発性能や凝縮性能を向上させるようにしてもよい。
【0028】
次に、図10に一部断面平面図にて示すように、上記の太陽熱集熱管31を複数並設するとともに、内側ガラス管34の凝縮部34bを液体である循環媒体(例えば水やプロピレングリコール等の不凍液)が流れるように構成した筐体(流路)51に収容し、外側ガラス管33における蒸発部34aを筐体51の両側へ露出させて集熱装置50を構成してもよい。図中54は各種ゴム等の弾性部材で構成されたパッキンであり、53は流入口、54は流出口である。
【0029】
ここで、蒸発部34aには筐体(流路)51内の作動流体の圧力が内側ガラス管34の直径方向にのみ均一に掛かり、軸方向の力が掛からないため、パッキン54が外れ、太陽熱集熱管31が脱落するようなことはない。このように構成した集熱装置50は、流入口53側が下方になるように傾けて屋根などに設置され、後記する温水を作製するための温水装置に組み込まれる。
【0030】
次に、上記のように構成した集熱装置を温水装置(以下、温水システム)に適用した場合について説明する。図11に示すように、温水システムSは後記する集熱回路65と給湯回路66とから構成されている。すなわち、集熱回路65は、太陽光を効率よく集めて集熱を行う集熱装置Q、熱交換器61、膨張タンク62、循環ポンプ63、及び配管64(循環媒体が貯湯槽67側へ流すための往き配管64a,循環媒体が貯湯槽67側から集熱装置Q側へ流すための戻り配管64b)等から成る。ここで、集熱装置Qは多数の集熱管Pで構成された集熱装置Q2台を連結させて集熱能力を高めたものであり、集熱回路65内の循環媒体として水や不凍液を使用している。また、集熱装置Qの流路には循環媒体の温度を検出する高温センサT1が設けられている。
【0031】
また、給湯回路66は、集熱回路65に設けられた熱交換器61と連結された貯湯槽67、給水配管68、及び給湯配管69等から成る。ここで、貯湯槽67には、上部に湯温を検出する沸騰防止センサT2、下部に給水側の温度を検出する低温センサT3が設けられている。なお、図中70は給水配管68に設けられた減圧弁であり、72は貯湯槽67の頂部に設けられた空気抜き弁である。
【0032】
さらに、温水システムSには、集熱装置Qに設けられた高温センサT1、貯湯槽67に設けられた沸騰防止センサT2,低温センサT3、及び循環ポンプ63と電気的に接続されマイクロコンピュータが内蔵された制御装置71が設けられており、この制御装置71でもって主に循環ポンプ63の作動の制御を行っている。
【0033】
このようにして構成された温水システムSは、制御装置71により、高温センサT1で測定した温度t1と低温センサT3で測定された温度t3との差△t(℃)が、例えば7℃以上の場合に循環ポンプ33を駆動し循環媒体を集熱回路65中を循環させるようにして熱交換を行うようにし、貯湯槽67内の水を加温し、適温の湯にすることができる。なお、沸騰防止センサT2が湯温が80℃以上であることを検出した場合や、△t≦4℃の場合に循環ポンプ63を停止して集熱回路65の作動を停止させる。
【0034】
なお、本実施例の温水装置は最も簡便な例に基づいて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば熱交換器61を用いる代わりに、直接、湯を貯湯槽67内に導出するように構成してもよく、また、ヒートポンプ装置と組み合わせた熱交換システムを構成するようにしてもよく、あるいは、自然循環型温水器の集熱部として構成してもよく、各種公知の温水装置に本発明の集熱管もしくは集熱装置を組み込んだものを使用でき、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜の変更により種々の実施が可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明の太陽熱集熱管及び温水装置によれば、太陽熱集熱管の凝縮部(内側ガラス管の中間部)の両側に蒸発部(第1及び第2外側ガラス管で内側ガラス管を覆った部分)を配した構造にしたため、凝縮部を循環流体中に配したときに太陽熱集熱管の軸方向の力を受けることがないため、循環流体の圧力を高くすることができる。これにより、太陽熱集熱管を循環流体に水道圧が直接作用する直圧式と呼ばれる温水装置に使用することができる。
【0036】
また、同様に太陽熱集熱管の凝縮部の両側に蒸発部を配した構造にしたため、集熱管長が短いものが2つあると同じとなり、集熱管の管径を大きくしなくとも作動媒体蒸気の移動が円滑に行われ、同一管径の場合で略2枚分の集熱面積とすることが可能である。これにより、集熱面積を略2倍としながらも熱交換を行なう凝縮部を1箇所とすることができるので熱交換部が占有する領域を増やさなくてよく、太陽熱集熱管及びそれを用いた温水装置をより小型に構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の集熱装置を説明する図である。
【図2】従来の集熱管を説明する図であり、(a)は側面図、(b)は概略断面図である。
【図3】本発明に係る集熱管を説明する図であり、(a)は側面図、(b)は概略断面図である。
【図4】図3(b)の領域A1の拡大断面図である。
【図5】本発明に係る集熱管の正面図である。
【図6】図3(b)の領域A2の拡大断面図である。
【図7】図3(b)の領域A3の拡大断面図である。
【図8】図3(b)の領域A3の他の例を説明する拡大断面図である。
【図9】本発明に係る他の集熱管を説明する側面図である。
【図10】本発明に係る集熱管の複数から成る集熱装置を説明する一部破断平面図である。
【図11】本発明に係る温水装置を説明する模式的な構成図である。
【図12】内側ガラス管内のウィック配置の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1、31、41:太陽熱集熱管
2:太陽熱集熱装置
3、33、43:外側ガラス管
4、34、44:内側ガラス管
34a、44a:蒸発部
34b、44b:凝縮部
21:筐体(流路)
22:パッキン
23:流入口
24:流出口
35、45:選択吸収膜
36:間隙
37:反射体
38:ウィック
48:放熱フィン
50:集熱装置
51:筐体
52:流入口
53:流出口
54:パッキン
S:温水システム
Q:集熱装置
61:熱交換器
62:膨張タンク
63:循環ポンプ
64:配管
64a:往き配管
64b:戻り配管
65:集熱回路
66:給湯回路
67:貯湯槽
68:給水配管
69:給湯配管
70:減圧弁
71:制御装置
72:空気抜き弁
S:温水装置(温水システム)
T1:高温センサ
T2:沸騰防止センサ
T3:低温センサ

Claims (5)

  1. 内部を減圧下に保持した第1外側ガラス管内に、液体の作動媒体が封入された内側ガラス管の中間部を除く一方側を挿入して成るとともに、該内側ガラス管の中間部を除く他方側を、内部を減圧下に保持した第2外側ガラス管内に挿入して、前記第1及び第2外側ガラス管に挿入された前記内側ガラス管の領域で前記作動媒体を気化せしめ、前記ガラス管の中間部で気化した作動媒体を液化せしめることを特徴とする太陽熱集熱管。
  2. 前記内側ガラス管の中間部を除く領域に、光の波長を選択的に吸収する選択吸収膜が被着形成されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱集熱管。
  3. 前記内側ガラス管の内部において、前記外側ガラス管に挿入された領域から前記中間部の領域にかけて連続して、前記作動流体の還流を毛細管現象により促進するウィックを設け、該ウィックが前記中間部においては前記内側ガラス管の上下いずれか一方の壁面に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽熱集熱管。
  4. 前記内側ガラス管の中間部における外周に放熱フィンを取着したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の太陽熱集熱管。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の太陽熱集熱管における内側ガラス管の中間部を液体が流れる流路内に配設し、該流路内で熱交換を行わせた液体を利用して温水を作製するようにしたことを特徴とする温水装置。
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