JP2004116345A - 流体ポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウォータポンプ10では、モータ20を収容するモータ室18から回転軸孔24を通って突出した回転軸22がポンプ室30内でインペラ42に連結されると共に、モータ室18とポンプ室30とを連通する回転軸孔24が回転軸22廻りに設けられたオイルシール36によってシールされている。インペラ42のオイルシール36側にはフリンジャ部48が一体に形成されており、該フリンジャ部48は、インペラ42と共に回転すると遠心力によってエンジン冷却水に混入した鋳砂を径方向外側に振り切る。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータが作動することにより回転翼が回転して流体を圧送する流体ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
流体ポンプは、所定の流路に沿って流体を送給するための駆動源として種々の流体送給システムに利用されている。例えば、自動車のエンジン冷却システムでは、エンジン冷却水(LLC)を所定の流路に沿って循環させるためにウォータポンプが使用されている。以下、ウォータポンプを例にして、従来の技術を説明する。
【0003】
エンジンが新しい時などには鋳造部品から鋳砂が発生し、鋳砂はエンジン冷却水に混入して(乗って)ウォータポンプにまで運ばれてくる。したがって、仮にウォータポンプのシールに弾性材料によって構成されたオイルシールを使うと、運ばれてきた鋳砂によってオイルシールが損傷を受けることが予想される。このため、従来のウォータポンプでは、オイルシール構造は採用せずに、キャン構造やマグネットカップリング、メカニカルシール等のシール構造を採用してきた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、これらのシール構造は、いずれもコストが高く、ウォータポンプの体格も大きくなってしまうという欠点がある。
【0005】
そこで、本出願人は、鋳砂によるオイルシールの損傷を抑制または防止することができる流体ポンプを発明し、この流体ポンプについて既に出願している(先行出願1参照)。しかし、この先行出願1に係る発明とは別の構成によって、鋳砂によるオイルシールの損傷を抑制または防止することも考えられる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−257074公報
【先行出願1】
特願2002−20402
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮して、モータ室とポンプ室との間のシール部分に対する鋳砂等の異物の侵入を抑制することができる流体ポンプを得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る流体ポンプは、モータを収容するモータ室から突出した前記モータの回転軸がポンプ室内で回転翼に連結され、前記モータ室とポンプ室との間が前記回転軸廻りに設けられたシール手段によってシールされている流体ポンプであって、前記回転翼における前記シール手段側に、該回転翼と一体に回転し遠心力によって流体への混入異物を径方向外側に振り切る振り切り部を設けている。
【0009】
請求項1記載の流体ポンプでは、モータ室内に収容されたモータが作動すると、ポンプ室内に収容された回転翼がモータの回転軸と一体に回転する。これにより、ポンプ室内へ流入した流体がポンプ室外へ送給される。
【0010】
ところで、本発明の流体ポンプを例えば自動車のエンジン冷却システムに使用した場合、従来技術の欄で説明したように、エンジンが新しい時などに鋳砂等の異物がエンジン冷却水に混入して流体ポンプのポンプ室内にまで運ばれてくる。
【0011】
ここで、ポンプ室内に収容された回転翼におけるシール手段側に該回転翼と一体に回転する振り切り部(フリンジャ)を設け、該振り切り部が回転すると遠心力によって流体への混入異物を径方向外側に振り切るため、回転翼のシール手段側では、該回転翼の回転によって混入異物が流体と共にシール手段よりも径方向外側へ振り切られる。これにより、ポンプ室内では、回転翼の軸線方向シール手段側において、回転軸心近傍に位置するシール手段側への混入異物の移動が阻止され、シール手段によるシール部分への異物の侵入が抑制または防止される。
【0012】
このように、請求項1記載の流体ポンプでは、モータ室とポンプ室との間のシール部分に対する鋳砂等の異物の侵入を抑制することができる。これにより、シール手段として、単に弾性材料によって構成されるオイルシールを使用することが可能となり、流体ポンプの低コスト化及び体格の小型化を図ることが可能となる。
【0013】
請求項2記載の発明に係る流体ポンプは、請求項1記載の流体ポンプにおいて、前記振り切り部を、筒状に形成して前記シール手段設置部位の径方向外側部分を覆うように配置した、ことを特徴としている。
【0014】
請求項2記載の流体ポンプでは、筒状に形成された振り切り部がシール手段設置部位(シール手段によるシール部分)を径方向外側から覆っているため、換言すれば、振り切り部の内側にシール手段設置部位の少なくとも一部を入り込ませているため、該振り切り部の形状によっても混入異物の径方向内側(シール手段設置部位側)への移動が阻止され、モータ室とポンプ室との間のシール部分に対する鋳砂等の異物の侵入を効果的に抑制することができる。また、この振り切り部の形状によって、該振り切り部の非回転時における混入異物のシール手段側への移動を抑制することも可能である。
【0015】
請求項3記載の発明に係る流体ポンプは、請求項2記載の流体ポンプにおいて、前記振り切り部の外形を、軸線方向に沿って前記回転翼から離間するにしたがって連続的に拡径するテーパ状に形成した、ことを特徴としている。
【0016】
請求項3記載の流体ポンプでは、筒状に形成された振り切り部の外形(外周部)がテーパ状に形成され回転翼から離間するほど径が大きくなっているため、換言すれば、シール手段設置部位の少なくとも一部を入り込ませた振り切り部の回転翼側よりも開口端側が大径であるため、流体及び混入異物はテーパ形状に沿って回転翼から離間するほど振り切り部の軸線から離間するように(径方向外側へ向けて)流れる。さらに、振り切り部は大径側で遠心力が大きくなるため、混入異物は回転翼から離間するほど大きな力で径方向外側に大きく振り切られる。これらにより、シール手段設置部位の少なくとも一部を入り込ませたテーパ筒状の振り切り部内には混入異物が侵入し難く、モータ室とポンプ室との間のシール部分に対する鋳砂等の異物の侵入を一層効果的に抑制することができる。
【0017】
また、上記目的を達成するために請求項4記載の発明に係る流体ポンプは、モータを収容するモータ室から突出した前記モータの回転軸がポンプ室内で回転翼に連結され、前記モータ室とポンプ室との間が前記回転軸廻りに設けられたシール手段によってシールされている流体ポンプであって、前記ポンプ室内における前記シール手段設置部位の径方向外側部分に、前記回転翼の一部を対向させてラビリンス部を形成している。
【0018】
請求項4記載の流体ポンプでは、モータ室内に収容されたモータが作動すると、ポンプ室内に収容された回転翼がモータの回転軸と一体に回転する。これにより、ポンプ室内へ流入した流体がポンプ室外へ送給される。
【0019】
ところで、本発明の流体ポンプを例えば自動車のエンジン冷却システムに使用した場合、従来技術の欄で説明したように、エンジンが新しい時などに鋳砂等の異物がエンジン冷却水に混入して流体ポンプのポンプ室内にまで運ばれてくる。
【0020】
ここで、ポンプ室内に収容された回転翼の一部がシール手段設置部位の径方向外側部分と対向してラビリンス部(迷路構造)を形成しているため、該シール手段設置部位への異物の侵入が抑制または防止される。また、回転翼の回転時には、相対回転する回転翼の一部とシール手段設置部位との間のポンプ作用によって流体をラビリンス部から排出する方向の流れが生じ、該流れによって混入異物のラビリンス部への侵入が効果的に抑制または防止される。
【0021】
このように、請求項4記載の流体ポンプでは、モータ室とポンプ室との間のシール部分に対する鋳砂等の異物の侵入を抑制することができる。これにより、シール手段として、単に弾性材料によって構成されるオイルシールを使用することが可能となり、流体ポンプの低コスト化及び体格の小型化を図ることが可能となる。
【0022】
請求項5記載の発明に係る流体ポンプは、請求項4記載の流体ポンプにおいて、前記ラビリンス部を、前記回転翼における軸線方向の前記シール手段側に同軸的に突設された環状壁と、前記モータ室とポンプ室とを仕切る仕切部における前記シール手段設置部位の径方向外側に設けられ前記環状壁が入り込む環状溝とで構成した、ことを特徴としている。
【0023】
請求項5記載の流体ポンプでは、ラビリンス部が回転翼の環状壁と、仕切部におけるシール手段によるシール部分の径方向外側に設けられ環状壁が入り込む環状溝とで構成されているため、換言すれば、回転翼の一部である環状壁が環状溝の溝壁と径方向の内外両側で対向しているため、該シール手段設置部位への異物の侵入が一層効果的に抑制または防止される。
【0024】
また、ラビリンス部内外(ラビリンス部よりも内側のシール部分と環状溝よりも外側部分との間)の圧力差が大きくなるため、上記ポンプ作用によるラビリンス部から流体を排出する流れが強くなり、該流れによって混入異物のラビリンス部への侵入が一層効果的に抑制または防止される。
【0025】
さらに、上記目的を達成するために請求項6記載の発明に係る流体ポンプは、モータを収容するモータ室から突出した前記モータの回転軸がポンプ室内で回転翼に連結され、前記モータ室とポンプ室との間が前記回転軸廻りに設けられたシール手段によってシールされている流体ポンプであって、前記回転翼に前記シール手段設置部位の径方向外側部分を覆う筒状部を一体に設け、該筒状部の内周面に螺旋溝を形成している。
【0026】
請求項6記載の流体ポンプでは、モータ室内に収容されたモータが作動すると、ポンプ室内に収容された回転翼がモータの回転軸と一体に回転する。これにより、ポンプ室内へ流入した流体がポンプ室外へ送給される。
【0027】
ところで、本発明の流体ポンプを例えば自動車のエンジン冷却システムに使用した場合、従来技術の欄で説明したように、エンジンが新しい時などに鋳砂等の異物がエンジン冷却水に混入して流体ポンプのポンプ室内にまで運ばれてくる。
【0028】
ここで、ポンプ室内に収容された回転翼にシール手段側設置部位を覆う筒状部が設けられているため、換言すれば、回転翼の筒状部にシール手段設置部位の少なくとも一部を入り込ませているため、混入異物の径方向内側(シール手段設置部位側)への移動が阻止され、該混入異物がシール手段設置部位へ侵入し難い。
【0029】
そして、この筒状部の内周面には螺旋溝が形成されているため、該筒状部が回転翼と共に回転すると、ポンプ作用によって、螺旋溝(筒状部の内周面)に沿って筒状部から流体を排出する流れが生じる。この流れによって筒状部内、すなわちシール手段設置部位への混入異物の侵入が効果的に抑制または防止される。したがって、螺旋溝は、筒状部の開口端において開放端を有し、かつ該開放端が回転翼の回転方向と反対側を向いていることが好ましい。
【0030】
このように、請求項6記載の流体ポンプでは、モータ室とポンプ室との間のシール部分に対する鋳砂等の異物の侵入を抑制することができる。これにより、シール手段として、単に弾性材料によって構成されるオイルシールを使用することが可能となり、流体ポンプの低コスト化及び体格の小型化を図ることが可能となる。
【0031】
請求項7記載の発明に係る流体ポンプは、請求項6記載の流体ポンプにおいて、前記筒状部を、回転時の遠心力によって流体への混入異物を径方向外側に振り切る形状とした、ことを特徴としている。
【0032】
請求項7記載の流体ポンプでは、内周面に螺旋溝が形成された筒状部が、回転時の遠心力によって混入異物を径方向外側へ振り切る形状(フリンジャ)とされているため、該回転翼の回転によって筒状部の内側では上記ポンプ作用で混入異物が排出され、該筒状部材の外側では混入異物が流体と共に径方向外側へ押し出されて振り切られる。これにより、シール手段設置部位への異物の侵入が一層効果的に抑制または防止される。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態に係る流体ポンプとしてのウォータポンプ10について、図1乃至図7に基づいて説明する。なお、ウォータポンプ10は、自動車のエンジン冷却システムに適用され、アイドリングストップ時(エンジン停止時)の空調維持用に用いられるものである。
【0034】
図1には、ウォータポンプ10の一部拡大した断面図が示されている。この図に示される如く、ウォータポンプ10は、モータ部12とポンプ部14とによって構成されている。モータ部12は、略円筒状のモータハウジング16を備えている。
【0035】
モータハウジング16は、その内部がモータ室18とされており、該モータ室18内にモータ20を固定的に保持した状態で収容している。このモータハウジング16の軸方向一端部に位置する仕切部としての底部16Aには、モータ20の回転軸(出力軸)22を挿通させるための回転軸孔24が設けられている。回転軸22は、回転軸孔24に挿通されてモータ室18外に突出している。
【0036】
一方、ポンプ部14は、図示しない部分でモータハウジング16と接続されたポンプハウジング26を備えている。ポンプハウジング26は、略円筒状に形成されており、モータハウジング16の少なくとも底部16A側の一部を偏心させた状態で入り込ませて(覆って)いる。これにより、底部16Aの回転軸孔24を貫通した回転軸22がポンプハウジング26内に位置している。
【0037】
また、ポンプハウジング26は、軸線方向におけるモータ部12と反対側の端部から回転軸22と同軸となるように突設された流入部28を備えている。この流入部28は、配管等に接続されエンジン冷却水が流入するウォータポンプ10のインレット(吸い込み部)であり、該ウォータポンプ10におけるエンジン冷却水流路の最上流部である。
【0038】
このポンプハウジング26は、その内部における底部16Aと流入部28との間の部分(回転軸22が突出している部分を含む部分)がポンプ室30とされている。また、ポンプハウジング26内におけるモータハウジング16の円筒部16Bとの間(底部16Aよりも下流側である図1の紙面下側)の空間は、図示しない吐出(ディスチャージ)部に連通する冷却水流路32とされている。冷却水流路32は、モータハウジング16の円筒部16Bの一部を周方向に覆うように連通すると共に、さらに下流おいてポンプハウジング26とモータハウジング16との隙間が大きい方の部分を通じて吐出部に連通している。
【0039】
また、ポンプハウジング26のポンプ室30内では、モータハウジング16の底部16Aからシール保持部34が突設されている。シール保持部34は、回転軸孔24よりも大径の筒状に形成された壁体であり、該回転軸孔24と同軸的に配置されて回転軸22を挿通させている。このシール保持部34の内部には、弾性材料(ゴム等)によって構成されたシール手段としてのオイルシール36が嵌着されている。オイルシール36は、その外周部がシール保持部34の内周面に圧接されると共に、その内周部が回転軸22の外周面に圧接されている。したがって、オイルシール36は、ポンプ室30に露出して配置されている。
【0040】
さらに、ポンプハウジング26のポンプ室30内では、モータハウジング16の底部16Aにおけるシール保持部34の径方向外側から、環状壁38がシール保持部34(回転軸孔24)と同軸的に突設されている。環状壁38は、その底部16Aからの突出高さがシール保持部34の対応する高さと同等とされ、該シール保持部34との間に環状溝40を形成している。すなわち、環状溝40は、その内周側の溝壁がシール保持部34とされると共に、その外周側の溝壁が環状壁38とされており、これらと同軸的に配置されている。
【0041】
なお、以上説明したシール保持部34が本発明における「シール手段設置部位」に相当し、シール保持部34の外周面または環状壁38が「シール手段設置部位の径方向外側部分」に相当する。
【0042】
そして、ポンプ室30内には回転翼としてのインペラ42が収容されており、このインペラ42はポンプ室30内でシール保持部34(環状壁38)よりも突出した回転軸22の先端部22Aに接続されている。インペラ42は、円錐台状(断面視台形状)に形成された基部42Aと、該基部42Aの窄められた側から略放射状に複数立設された翼部42Bと、基部42Aの軸心部を貫通して設けられた軸孔42Cとを備えて構成されている。
【0043】
軸孔42Cは、回転軸22における外周部の一部が切り欠かれて軸方向視で略D字状(回り止め形状)に形成された先端部22Aに対応して、軸方向視で略D字状に形成されている(図3参照)。そして、この軸孔42Cには、基部42Aにおける翼部42Bと反対側の端面42D側から、回転軸22の先端部22Aが圧入して嵌合している。
【0044】
これにより、インペラ42は、モータ20が作動すると回転軸22と同軸的かつ一体に回転する構成である。この状態で、基部42Aの端面42Dと、シール保持部34及び環状壁38の端面との間にはわずかな隙間が形成されている。
【0045】
また、図2にも示される如く、インペラ42の端面42Dからは、短円筒状に形成された環状壁44が同軸的かつ軸線方向に沿って立設されている。環状壁44は、インペラ42が回転軸22に接続された状態で、モータハウジング16の環状溝40内に入り込むようになっている。
【0046】
この状態で環状壁44は、その外周面が環状溝40の外側の溝壁である環状壁38の内周面と対向する共に、その内周面が環状溝40の内側の溝壁であるシール保持部34の外周面と対向している。すなわち、環状壁44は、シール保持部34及び環状壁38で構成される環状溝40と共にラビリンス部46を形成している。これにより、ポンプ室30内では、該環状壁38よりも径方向外側からシール保持部34内側(オイルシール36)側へのエンジン冷却水に混入した固形の異物(以下、混入異物という)の侵入が阻止されるようになっている。
【0047】
また、環状壁44と環状壁38との隙間(対向間隔)は、環状壁44とシール保持部34との隙間よりも十分に小である隙間Gとされている。これにより、インペラ42の回転時には、隙間Gで対向する環状壁44と環状溝40との相対回転に基づくポンプ作用によって、図2に示す矢印A方向の流れが生じるようになっている。このため、インペラ42の回転時には、上記矢印A方向の流れによっても環状壁38よりも径方向外側からシール保持部34内側側への混入異物の侵入が阻止されるようになっている。
【0048】
さらに、インペラ42の端面42Dにおける外周部からは、振り切り部及び筒状部としてのフリンジャ部48が一体に設けられている。フリンジャ部48は、回転時の遠心力によって径方向外側の流れを生じさせて混入異物を径方向外側に振り切るものである。このフリンジャ部48は、本実施の形態では、基部42A側からエンジン冷却水の流れ方向下流側(図1及び図2の紙面下側)に向けて内外径共に連続的に拡径されたテーパ円筒状に形成されている。
【0049】
この筒状のフリンジャ部48は、その内側にモータハウジング16の一部を入り込ませて環状壁38の径方向外側を覆っており、該環状壁38との間に迷路構造を構成している。これにより、フリンジャ部48は、回転によって混入異物を振り切るのみならず、非回転時においてもその外側に位置する混入異物の径方向内側(ラビリンス部46)への移動を阻止する構成である。また、その開口端48A側(流れ方向下流側)が大径となるテーパ状に形成されたフリンジャ部48は、非回転時においてもエンジン冷却水をテーパ形状に略沿って下流側で軸心から離間するように流れさせるようになっている。
【0050】
また、このテーパ形状のフリンジャ部48は、回転時には開口端48A側で基部42A側よりも遠心力が大きくなる構成となっている。このように、フリンジャ部48は、その回転によって図2に矢印Bで示される方向の流れを生じさせ、上記の通り混入異物としての鋳砂S(後述)を径方向外側に振り切るようになっている。
【0051】
さらに、図3に底面図にて示される如く、このフリンジャ部48のすり鉢状に形成された内周面48Bには、螺旋溝50が形成されている。螺旋溝50は、内周面48Bにおけるインペラ42の端面42D近傍が基端50Aとされると共に、内周面48Bにおけるフリンジャ部48の開口端48Aが終端50Bとされている。
【0052】
この螺旋溝50は、基端50A側ではフリンジャ部48(インペラ42)の軸線を向いて開口し、終端50B側の開口端48Aに沿う部分ではフリンジャ部48の軸線及びフリンジャ部48の開口側(流れ方向下流側)にも開口している。そして、螺旋溝50は、その終端50Bがインペラ42の回転方向(図3の矢印D方向)に対し反対側を向くような渦巻形状となっている。
【0053】
このため、フリンジャ部48の回転時には、ポンプ作用によって該フリンジャ部48内への混入異物の侵入が阻止されるようになっている。具体的には、フリンジャ部48の内周面48B近傍における螺旋溝50設置部位で溝間の部分よりもエンジン冷却水の流速が大きく(圧力が低く)なることに基づいて、螺旋溝50に沿って基端50Aから終端50Bへ向けてエンジン冷却水を排出する流れが生じる構成である。すなわち、フリンジャ部48の回転によって、該フリンジャ部48内では、基部42Aの端面42D側から開口端48A側へ向けた図2及び図3の矢印C方向の流れが生じ、この流れによってフリンジャ部48内への混入異物の侵入を阻止するようになっている。
【0054】
以上が本実施形態に係るウォータポンプ10の要部であるが、周辺構成について補足すると、上述したポンプハウジング26の流入部28並びに冷却水流路32と連通した図示しない吐出部は、エンジン冷却水(LLC)を循環させるためのエンジン冷却システムの循環経路と接続されている。また、このエンジン冷却システムには、エンジンに直付されたメカニカルポンプが(図示省略)が設けられている。そして、ウォータポンプ10では、エンジンの作動時(ウォータポンプ10の停止時)には上記メカニカルポンプの作動によって、流入部28からエンジン冷却水が流入しポンプ室30及び冷却水流路32を通って吐出部から吐出されるようになっている。
【0055】
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0056】
上記構成のウォータポンプ10では、アイドリングストップ時にモータ部12のモータ20が作動すると、回転軸22がその軸線回りに回転し、これに伴ってポンプ部14のインペラ42も同一方向へ一体に回転する。これにより、流入部28からエンジン冷却水が流入し、該エンジン冷却水がポンプ室30及び冷却水流路32を通って図示しない吐出部から吐出される。その結果、エンジン冷却システムの循環経路内をエンジン冷却水が循環する。すなわち、エンジン停止時には上記メカニカルポンプによるエンジン冷却水の流れがなくなるため、バッテリー駆動にてウォータポンプ10を作動してエンジン冷却水を循環し、空調機能を維持する。
【0057】
ところで、エンジンが新しい時などに、混入異物としての鋳砂S(図2参照)がエンジン冷却水に混入して(乗って)ウォータポンプ10のポンプ室30内にまで運ばれてくることがある。
【0058】
ここで、ポンプ室30内に収容されたインペラ42におけるオイルシール36側にはフリンジャ部48を一体に設けたため、ウォータポンプ10の作動時にはフリンジャ部48がインペラ42と一体に回転し、この回転に伴う遠心力により生じる図2の矢印B方向(径方向外向き)の流れによって鋳砂Sがエンジン冷却水と共に径方向外側へ振り切られる。これにより、フリンジャ部48よりも径方向内側に位置するオイルシール36への鋳砂Sの侵入が抑制または防止される。
【0059】
特に、フリンジャ部48が筒状に形成されオイルシール36を保持したシール保持部34を内側に入り込ませており、エンジン冷却水はフリンジャ部48の外周面に略沿って下流側へ流れるため、該フリンジャ部48の形状によってエンジン冷却水の径方向内側を向く流れが阻止される。
【0060】
また、このフリンジャ部48がエンジン冷却水の流れ方向下流側へ向けて外周部の径が広がるようにテーパ状に形成されているため、ポンプ室30内では、エンジン冷却水がフリンジャ部48のテーパ面に略沿って下流側(フリンジャ部48の開口端48A側)へ向かうほど回転軸線から離間するように流れ、エンジン冷却水よりも比重の大きい鋳砂Sは慣性力によって(遠心力を考慮しない場合でも)上記回転軸心から離間しつつ下流側へ移動する。そして、フリンジャ部48は、その大径である開口端48A側で遠心力が大きくなるため、そのテーパ形状によって鋳砂Sの振り切り力が増大され、鋳砂Sは大きく径方向外側へ振り切られオイルシール36への鋳砂Sの侵入が確実に抑制または防止される。
【0061】
以上により、フリンジャ部48によって、オイルシール36への鋳砂Sの侵入が効果的に抑制または防止される。
【0062】
またここで、オイルシール36を保持するシール保持部34の径方向外側にラビリンス部46を設けたため、それぞれラビリンス部46を構成する環状壁44が環状溝40内で回転するとポンプ作用によって図2の矢印A方向の流れを生じ、該流れによって環状壁38の径方向外側からラビリンス部46内への鋳砂Sの侵入を阻止する。すなわち、仮にフリンジャ部48内に鋳砂Sが侵入しても、上記矢印A方向の流れとラビリンス部46の迷路構造(堰き止め効果)とによって、鋳砂Sがオイルシール36まで至ることが防止される。
【0063】
そして、フリンジャ部48による振り切り作用と、ラビリンス部46によるポンプ作用とによって、フリンジャ部48内への鋳砂Sの侵入を一層効果的に抑制する相乗的な効果が得られる。具体的には、図4及び図5に数値解析結果を示す如く、ラビリンス部46では環状壁44と環状壁38との間からエンジン冷却水を吐き出す方向(上記矢印A方向)の流れを生じさせ、フリンジャ部48の外側ではエンジン冷却水の流速が大きく低圧となっているため、ラビリンス部46から吐き出されたエンジン冷却水がさらにフリンジャ部48の外側に吐き出される(吸い出される)矢印E方向の流れが生じる。
【0064】
このフリンジャ部48による振り切り作用とラビリンス部46によるポンプ作用との相乗作用による矢印E方向の流れが、上記の通りフリンジャ部48内、すなわちオイルシール36を保持するシール保持部34内への鋳砂Sの侵入を一層効果的に阻止する。なお、図4及び図5は、螺旋溝50を考慮せず、フリンジャ部48が開口端48A側でモータハウジング16の端面と対向するようにウォータポンプ10をモデル化した場合の解析結果である。したがって、ウォータポンプ10の実機では、エンジン冷却水の流れが上記解析結果とは若干異なるが、その傾向は一致している。
【0065】
さらにここで、ウォータポンプ10(実機)では、フリンジャ部48の内周面48Bに螺旋溝50を設けたため、該フリンジャ部48が回転すると螺旋溝50に沿ってエンジン冷却水をフリンジャ部48の端面42D側から開口端48A側へ吐き出す矢印C方向の流れが生じる。この矢印C方向の流れによって、フリンジャ部48内への鋳砂Sの侵入が阻止される。また、この矢印C方向の流れが上記矢印E方向にエンジン冷却水を吐き出させる作用を促進する。これにより、ウォータポンプ10では、螺旋溝50を有するフリンジャ部48によって、オイルシール36への鋳砂Sの侵入がより一層効果的に抑制または防止される。
【0066】
次に、エンジンの作動時に該エンジンに直付されたメカニカルポンプが作動し、停止している(インペラ42が回転しない状態の)ウォータポンプ10にエンジン冷却水が流れ込んだ場合について説明する。この場合も、エンジン冷却水は、流入部28からポンプ室30へ流入し、該ポンプ室30及び冷却水流路32を通って図示しない吐出部から吐出される。その結果、エンジン冷却システムの循環経路内をエンジン冷却水が循環する(エンジンが冷却される)。
【0067】
そして、この場合も、エンジンが新しい時などに、混入異物としての鋳砂Sがエンジン冷却水に乗ってウォータポンプ10のポンプ室30内にまで運ばれてくることがある。
【0068】
ここで、オイルシール36を保持するシール保持部34の径方向外側にラビリンス部46を設けたため、鋳砂Sがラビリンス部46を構成する環状壁38や環状壁44によって堰き止められる。また、このラビリンス部46を構成する環状壁38と環状壁44との隙間Gが小さいため、該隙間Gでの圧力損失が大きく環状壁44の内側へのエンジン冷却水の流れが殆ど生じない。これらにより、オイルシール36には鋳砂Sが侵入し難い。
【0069】
またここで、ラビリンス部46を構成する環状壁38よりも径方向外側を筒状のフリンジャ部48が覆っているため、エンジン冷却水はフリンジャ部48の外周面に略沿って下流側へ流れ、ラビリンス部46への鋳砂Sの侵入が生じ難い。しかも、フリンジャ部48の外周部が流れ方向下流側で拡径されたテーパ状に形成されているため、エンジン冷却水はオイルシール36が配設された軸心部から離間しつつ下流へ流れ、該エンジン冷却水よりも比重の大きい鋳砂Sは慣性力によって軸心部から離間しつつ下流へ移動する。これにより、フリンジャ部48内のラビリンス部46への鋳砂Sの侵入が一層生じ難い。
【0070】
そして、図6及び図7に数値解析結果を示す如く、フリンジャ部48の外側ではエンジン冷却水の流速が大きく低圧となっているため、該フリンジャ部48内におけるラビリンス部46の外側部分からエンジン冷却水が排出される矢印F方向の流れが生じる。この矢印F方向の流れによって、フリンジャ部48内、すなわちオイルシール36を保持するシール保持部34内への鋳砂Sの侵入が効果的に阻止される。また、この解析結果らも判るように、ラビリンス部46よりも内側ではエンジン冷却水の流れが殆ど生じず、外部からオイルシール36へ向かう流れも生じない。
【0071】
なお、図6及び図7は、螺旋溝50を考慮せず、フリンジャ部48が開口端48A側でモータハウジング16の端面と対向するようにウォータポンプ10をモデル化した場合の解析結果である。したがって、ウォータポンプ10の実機では、エンジン冷却水の流れが上記解析結果とは若干異なるが、その傾向は一致している。また、インペラ42(フリンジャ部48)が回転しない場合には、螺旋溝50によるポンプ作用はない。
【0072】
このように、本実施の形態に係るウォータポンプ10では、モータ室18とポンプ室30との間をシールするオイルシール36に対する鋳砂Sの侵入を抑制することができる。これにより、オイルシール36が鋳砂Sによってダメージを受けることがないので、ウォータポンプ10は、安価かつ小型軽量なオイルシール36を使用して、低コスト化及び体格の小型化が図られている。
【0073】
なお、上記の実施の形態では、ウォータポンプ10がラビリンス部46、フリンジャ部48、及び螺旋溝50をすべて備えた好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、ウォータポンプ10はラビリンス部46、フリンジャ部48、及び螺旋溝50のうち何れか1つを備えていれば足りる。
【0074】
また、ラビリンス部46、フリンジャ部48、及び螺旋溝50は、それぞれ上記実施の形態に示された形状、配置等に限定されることはない。したがって例えば、フリンジャ部48は、円板状に形成されても良く、ストレートの円筒状に形成されても良く、外周部のみがテーパ形状である筒状に形成されても良い。また例えば、ラビリンス部46をシール保持部34及び環状壁44のみで構成しても(環状溝40を備えなくても)良い。さらに、螺旋溝50が形成される筒状部が遠心力によって混入異物を振り切るフリンジャ部48に限定されることはなく、例えば螺旋溝50を環状壁44の内周面に形成してラビリンス部46内のエンジン冷却水を積極的に排出する構成としても良い。この場合、環状壁44の内周面を開口端へ向けて連続的に拡径するテーパ状に形成すると効果的である。
【0075】
さらに、上記の実施の形態では、シール手段としてオイルシール36を採用した好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、ウォータポンプ10が如何なる種類のシール手段を備えて構成されても良いことは言うまでもない。
【0076】
さらにまた、上記の実施の形態では、モータハウジング16の底部16A側の一部(少なくとも一部)がポンプハウジング26内に入り込んで冷却水流路32を形成した構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、モータハウジング16とポンプハウジング26とが互いに嵌合して底部16A等によって仕切られている構成としても良い。
【0077】
また、上記の実施形態では、本発明に係る流体ポンプをエンジン冷却システムのウォータポンプに適用したが、これに限らず、本発明の流体ポンプは種々の用途に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るウォータポンプ10の概略構成を示す一部切り欠いた断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るウォータポンプ10の要部を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るウォータポンプ10を構成するインペラを翼部とは反対側から見た底面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るウォータポンプ10におけるインペラ回転時のエンジン冷却水の流れを解析した結果の概要を示す図である。
【図5】図4の5−5線に沿った断面におけるエンジン冷却水の流れを解析した結果の概要を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るウォータポンプ10におけるインペラ停止時のエンジン冷却水の流れを解析した結果の概要を示す図である。
【図7】図6の7−7線に沿った断面におけるエンジン冷却水の流れを解析した結果の概要を示す図である。
【符号の説明】
10…ウォータポンプ(流体ポンプ)、16A…底部(仕切部)、18…モータ室、20…モータ、22…回転軸、30…ポンプ室、36…オイルシール(シール手段)、40…環状溝、42…インペラ(回転翼)、44…環状壁(環状壁部)、46…ラビリンス部、48…フリンジャ部(振り切り部、筒状部)、50…螺旋溝
Claims (7)
- モータを収容するモータ室から突出した前記モータの回転軸がポンプ室内で回転翼に連結され、前記モータ室とポンプ室との間が前記回転軸廻りに設けられたシール手段によってシールされている流体ポンプであって、
前記回転翼における前記シール手段側に、該回転翼と一体に回転し遠心力によって流体への混入異物を径方向外側に振り切る振り切り部を設けた流体ポンプ。 - 前記振り切り部を、筒状に形成して前記シール手段設置部位の径方向外側部分を覆うように配置した、ことを特徴とする請求項1記載の流体ポンプ。
- 前記振り切り部の外形を、軸線方向に沿って前記回転翼から離間するにしたがって連続的に拡径するテーパ状に形成した、請求項2記載の流体ポンプ。
- モータを収容するモータ室から突出した前記モータの回転軸がポンプ室内で回転翼に連結され、前記モータ室とポンプ室との間が前記回転軸廻りに設けられたシール手段によってシールされている流体ポンプであって、
前記ポンプ室内における前記シール手段設置部位の径方向外側部分に、前記回転翼の一部を対向させてラビリンス部を形成した流体ポンプ。 - 前記ラビリンス部を、前記回転翼における軸線方向の前記シール手段側に同軸的に突設された環状壁と、前記モータ室とポンプ室とを仕切る仕切部における前記シール手段設置部位の径方向外側に設けられ前記環状壁が入り込む環状溝とで構成した、ことを特徴とする請求項4記載の流体ポンプ。
- モータを収容するモータ室から突出した前記モータの回転軸がポンプ室内で回転翼に連結され、前記モータ室とポンプ室との間が前記回転軸廻りに設けられたシール手段によってシールされている流体ポンプであって、
前記回転翼に前記シール手段設置部位の径方向外側部分を覆う筒状部を一体に設け、該筒状部の内周面に螺旋溝を形成した流体ポンプ。 - 前記筒状部を、回転時の遠心力によって流体への混入異物を径方向外側に振り切る形状とした、請求項6記載の流体ポンプ。
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