JP2004114837A - 自動二輪車における盗難防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遠隔操作装置を用いてエンジンの始動を許可する自動二輪車における盗難防止装置において、遠隔操作装置の紛失や収納ボックスへの閉じ込めを防止することができ、また、エンジンの始動を迅速に行うことができるようにすること。
【解決手段】ハンドルカバー10のメインスイッチ23の近傍にリモコンホルダ24を設ける。リモコンキーAから解錠信号を送信すると、ハンドルロックアクチュエータによりハンドルロックが解除される。次に、リモコンキーAをリモコンホルダ24に挿入すると、その検出によりメインリレー駆動回路が作動する。ここでメインスイッチ23をオンにすればメインリレーが駆動されて電装品への電源が供給され、エンジンの始動が可能になる。
【選択図】 図2
【解決手段】ハンドルカバー10のメインスイッチ23の近傍にリモコンホルダ24を設ける。リモコンキーAから解錠信号を送信すると、ハンドルロックアクチュエータによりハンドルロックが解除される。次に、リモコンキーAをリモコンホルダ24に挿入すると、その検出によりメインリレー駆動回路が作動する。ここでメインスイッチ23をオンにすればメインリレーが駆動されて電装品への電源が供給され、エンジンの始動が可能になる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車における盗難防止装置に関し、特に、遠隔操作装置を使用してエンジンの始動を許可するものにおいて、遠隔操作装置の紛失を防止することができ、また、エンジンの始動を迅速に行うことができる自動二輪車における盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遠隔操作装置により車両外部から送信された制御信号を車両側で受信し、該制御信号を判別することによって、エンジンの始動を許可するようにした車両盗難防止装置が知られている。
【0003】
また、実用新案登録第2558117号公報には、自動二輪車又は自動三輪車に操作ユニットとテンキーを具備し、車体登録番号やエンジンイグニッションスイッチおよびライティングスイッチの暗証番号を記憶したカードを操作ユニットに挿入し、続いてテンキーにより暗証番号を入力し、入力された暗証番号がカードに記憶されている暗証番号と一致したときのみエンジンの始動を許可する盗難防止装置が開示されている。
【0004】
前記遠隔操作装置を採用した盗難防止装置によれば、遠隔操作装置を所有しなければエンジンの始動が許可されず、また、前記カードを採用した盗難防止装置によれば、カードを所有し、さらに暗証番号を知っていて初めてエンジンの始動が許可されるため、車両の盗難を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単に遠隔操作装置を採用するという盗難防止装置では、走行中の振動等により遠隔操作装置を紛失する恐れがある。また、スクータ型自動二輪車などにおいて遠隔操作装置によってシートの開閉ロックを解除し、その下部の収容ボックスへの物の出し入れが可能なものでは、収容ボックスの中に遠隔操作装置を閉じ込めてしまい、エンジンの始動ができなくなるということが起こり得る。
【0006】
また、前記実用新案登録第2558117号公報に開示されている盗難防止装置では、ユーザが自動二輪車に乗車する際に、カードを操作ユニットに挿入し、さらに、暗証番号をテンキーにより入力するというステップを経なければならないので、ユーザに負担がかかる。また、暗証番号の入力に時間を費やすことにもなるので、エンジンの始動を迅速に行うことができないという課題もある。
【0007】
本発明は、前記の課題を解決し、遠隔操作装置を用いてエンジンの始動を許可するものにおいて、遠隔操作装置の紛失や収納ボックスへの閉じ込めを防止することができ、また、エンジンの始動を迅速に行うことができる自動二輪車における盗難防止装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、遠隔操作装置からの解除信号を受信する受信部と、前記解除信号に含まれているIDが予め登録されている登録IDと一致するか否かを判断する制御部とを自動二輪車側に備えた自動二輪車における盗難防止装置において、自動二輪車側に、さらに、前記遠隔操作装置を保持するホルダ部と、前記ホルダ部の内部に設けられ、前記遠隔操作装置が前記ホルダ部内に挿入されたことを検出して挿入検出信号を出力する検出部とを備え、
前記ホルダ部は、メインスイッチの近傍に設けられ、前記制御部は、前記解除信号に含まれているIDが登録IDと一致すると判断し、かつ前記検出部からの挿入検出信号が入力された場合にエンジンの始動を許可する点に第1の特徴がある。
【0009】
また、本発明は、前記ホルダ部および前記メインスイッチが、ハンドルグリップの近傍に配置されている点に第2の特徴がある。
【0010】
また、本発明は、前記ホルダ部が、前記遠隔操作装置の抜き差しが可能な構造である点に第3の特徴がある。
【0011】
さらに、本発明は、前記遠隔操作装置に切り欠き部を設け、前記ホルダ部に、前記切り欠き部と係合する係合部を設けた点に第4の特徴がある。
【0012】
第1の特徴によれば、遠隔操作装置の紛失や収納ボックスへの閉じ込めを防止することができ、また、エンジンの始動を迅速に行うことができる。
【0013】
また、第2の特徴によれば、遠隔操作装置をホルダに挿入した後、即座にエンジンの始動させることができる。
【0014】
また、第3の特徴によれば、遠隔装置の大部分をホルダ内に差し込み可能にして容易に遠隔操作装置を保持させることができる。
【0015】
さらに、第4の特徴によれば、遠隔操作装置をより強固に保持することができ、走行中の振動が特に大きい自動二輪車において遠隔操作装置を保持するために有用なものとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の盗難防止装置を適用したスクータ型自動二輪車の外観側面図である。ただし、ハンドルロックモジュール部は、カバーを除いて示している。同図において、車体前部1と車体後部2とは低いフロア部3を介して連結されており、それらの部分の骨格は、概ねダウンチューブとメインパイプとから構成される車体フレームにより形成されている。
【0017】
車体前部1、車体後部2およびフロア部3は、それぞれフロントカバー4、ボディカバー5およびセンタカバー6で覆われている。車体前部1には、ステアリングヘッドに軸支されて上方にハンドル7が設けられ、下方にフロントフォーク8が延び、その下端に前輪9Fが軸支されている。ハンドル7の上部は計器板を兼ねたハンドルカバー10で覆われている。ステアリングヘッド、フロントフォーク8およびハンドル7は、操舵手段を構成している。
【0018】
ハンドルカバー10から車体左右に向けてハンドル7のグリップ部分が突き出し、上方にサイドミラー11L(11R)が突き出している。また、操舵手段に関連して、ハンドル7をロックするためのハンドルロックモジュール12が設けられている。ハンドルロックモジュール12については後でさらに詳細に説明する。
【0019】
ボディカバー5内には燃料タンクおよび収納ボックスが、メインパイプにより支持されて設けられている。また、スイングユニットを介して単気筒の4サイクルエンジンが搭載されている。このエンジンから後方にかけてベルト式無段変速機13が構成され、その後部に遠心クラッチを介して設けられた減速機構14に後輪9Rが軸支されている。この減速機構14の上端とメインパイプとの間にはリヤクッション15が介装されている。
【0020】
ボディカバー5の上方には、収納ボックスを覆うようにシート16が設けられている。シート16は開閉可能であり、その下部の収納ボックスにはヘルメットなどを収納できるようになっている。ボディカバー5の後部にはナンバプレート取付部17、荷台、テールランプなどが設けられている。エンジンに付随して吸気管、気化器、エアクリーナなども配設されているが図示を省略している。
【0021】
図2は、図1の計器板を兼ねるハンドルカバー10近傍の構成を示す正面図である。ハンドルカバー10には、スピードメータなどの計器板21、ライト、ウインカ用などのスイッチ類22が配設されており、車体左右に向けてハンドル10のグリップ部分が突き出し、上方にサイドミラー11L、11Rが突き出している。
【0022】
メインスイッチ23およびリモコンホルダ24がハンドルカバー10に設けられている。リモコンホルダ24は、メインスイッチ23の近傍にあり、また、これらは、ハンドルグリップの近傍にある。リモコンホルダ24は、遠隔操作装置(以下、リモコンキーと呼ぶ。)Aが挿入されて保持されるように構成されている。リモコンホルダ24は、例えば、リモコンキーAが抜き差しされるスリットの形態のものである。
【0023】
リモコンキーAは、解錠ボタンaおよび施錠ボタンbを備えており、また、それらボタンが操作された場合に特定のIDを含む施錠信号あるいは解錠信号を送信させるための電子回路および電池を内蔵している。
【0024】
図3は、リモコンホルダ24の具体例を含むリモコンロックシステムのブロック構成図である。ハンドルカバー10の前面にメインスイッチ23とリモコンホルダ24の挿入口が現れており、リモコンホルダ24の内部には、リモコンキーAがリモコンホルダ24内に挿入されたことを検出するリモコンセット検出スイッチ31が設けられている。
【0025】
メインスイッチ23およびリモコンセット検出スイッチ31の検出出力は、ハンドルロックモジュール12に内蔵されたコントローラ(制御部)に入力される。ハンドルロックモジュール12には、コントローラの他にハンドルロックアクチュエータやハンドルロック機構が内蔵されている。
【0026】
図4は、ハンドルロックモジュール12に内蔵されているコントローラの一例を示すブロック回路図ある。コントローラ40は、制御部としてのCPU41と、リモコンキーAから送信される施錠信号あるいは解錠信号を受信するRFリモコンレシーバ42と、施錠検出スイッチ、解錠検出スイッチ、リモコンセット検出スイッチ31およびメインスイッチ23の検出出力をCPU41に入力するためのスイッチ入力回路43と、登録IDを記憶しているEEPROMなどの記憶手段44と、アクチュエータ駆動回路45と、メインリレー駆動回路46と、メインリレー47と、バッテリからの電源をCPU41およびRFリモコンレシーバ42に供給する電源回路48とを含む。
【0027】
アクチュエータ駆動回路45は、リモコンキーAから送信された解除信号に含まれているIDが登録IDに一致しているとCPU41が判断した場合にハンドルロックアクチュエータを駆動してハンドルロックを解除する。メインリレー駆動回路46は、リモコンキーAから送信された解除信号に含まれているIDが登録IDに一致しているとCPU41が判断し、かつリモコンセット検出スイッチ31の検出出力が入力された場合に作動する。メインリレー47は、メインリレー駆動回路46が作動し、メインスイッチ23がオンされた場合に駆動されて点火装置を含む電装品への電源を供給し、エンジンの始動を可能にする。
【0028】
図5は、ハンドルロックモジュール12に内蔵されているハンドルロックアクチュエータおよびハンドルロック機構の一例を示す概略構成図あり、同図(a)はハンドルロック解錠状態、(b)はハンドルロック施錠状態を示している。本構成は、ロックピン51の先端が筐体(フレーム取り付け部)52から突出していない時にハンドルロック解除状態(a)となり、突出している時にはハンドルロック施錠状態(b)となる例である。
【0029】
ハンドルロックアクチュエータとしてのモータ53が回転すると、減速機構を構成するリングギア54およびインナギア55を介してロックピン51が図の左右方向に駆動される。ロックピン51が解除状態になるとその突出片により解錠検出スイッチ56が作動され、施錠状態になると施錠検出スイッチ57が作動される。これら検出スイッチ56、57の検出出力は、ハンドルロック状態を表すために図4のCPU41に入力される。
【0030】
なお、図5には、ノブ58により操作されるメインスイッチ23、リモコンキーAが挿入されてリモコンセットスイッチ31がオンとなった状態のリモコンホルダ24も示しているが、これらはハンドルロックモジュール12とは別にハンドルカバー10に配設されているものである。
【0031】
次に、メインスイッチ23、リモコンホルダ24およびハンドルロックモジュール12を具備する盗難防止装置の動作を説明する。車両が停車していて、ハンドル7がロックピン51の突出によりロックされ、メインリレー47がオフで点火装置などの電装品への電源が供給されていないとする。この状態で、ユーザがリモコンキーAの解錠ボタンaを押すと、リモコンキーAから特定IDを含む解錠信号が送信される。
【0032】
この解錠信号はRFリモコンレシーバ42で受信され、CPU41に入力される。CPU41は、入力された解錠信号に含まれているIDと予め記憶手段44に記憶されている登録IDとを照合し、両者が一致すると判断した場合にはアクチュエータ駆動回路45を作動させてモータ53を駆動し、ロックピン51の突出を引っ込める。これによりハンドルロックが解除され、解錠検出スイッチ56の検出出力がスイッチ入力回路43を介してCPU41に入力される。
【0033】
次に、ユーザがリモコンキーAをリモコンホルダ24に挿入すると、リモコンセット検出スイッチ31によりこれが検出され、挿入検出信号がスイッチ入力回路43を介してCPU41に入力される。これによりメインリレー駆動回路46が作動し、ここでメンスイッチ23をオンにすれば、メインリレー47が駆動されて点火装置を含む電装品へ電源が供給され、エンジンの始動が可能になる。リモコンキーAをリモコンホルダ24を挿入した後のメインスイッチ23の操作は、リモコンホルダ24をメインスイッチ23の近傍に設けてあるので容易である。また、前記実施形態のように、メインスイッチ23およびリモコンホルダ24をハンドルグリップの近傍に配置すれば、エンジンの始動がさらに容易になる。
【0034】
車両の走行中、リモコンキーAは、リモコンホルダ24に挿入され保持されていなければならず、リモコンキーAを紛失する恐れはない。また、収納ボックスに閉じ込める恐れもない。さらに、リモコンキーAのリモコンホルダ24への挿入がリモコンセット検出スイッチ31で検出されると直ちにエンジンの始動が可能であり、リモコンホルダ24がメインスイッチ23の近傍にあり、それら両者がハンドルグリップの近傍にあるのでエンジンの始動が容易である。
【0035】
エンジンの停止時には、まず、メインスイッチ23をオフにし、リモコンキーAをリモコンホルダ24から抜き、施錠ボタンbを押す。リモコンキーAから施錠信号が送信され、これがハンドルロックモジュール12のコントローラ40で受信されると、モータ53が逆回転してロックピン51が突出し、ハンドルロック状態になって施錠が完了する。
【0036】
図6は、リモコンキーAのシートオープンボタンcを操作することによりシート16の開閉ロックが解除されて収納ボックスへの物の出し入れができるようにされたスクータ型自動二輪車の外観側面図であり、本発明は、このようなスクータ型自動二輪車にも適用可能である。なお、図1と同一あるいは同等部分には同一番号を付している。
【0037】
リモコンキーAの解錠ボタンa、施錠ボタンbが押された場合の動作は、図1と同じである。シートオープンボタンcを押すと、リモコンキーAからシートオープン信号が送信される。
【0038】
これがハンドルロックモジュール12内のコントローラで受信され、受信された信号に含まれているIDが登録IDと一致するものであると、シートアクチュエータ61が駆動され、シートキャッチャ62によるシートロックが解除され、シート16が開閉可能になり、その下部の収納ボックスへの物の出し入れができるようになる。車両操作時に、リモコンキーAは、リモコンホルダ24に保持されるものであるため、それを収納ボックスに閉じ込めてしまうことが少なくなる。
【0039】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明においては種々の変形が可能である。図7は、リモコンキーAに切り欠き部71を設け、ハンドルロックモジュール12のリモコンホルダ24に、切り欠き部71と係合する係合部を設ける変形例を示し、この変形例によれば、リモコンキーAはより強固にリモコンホルダ24に保持される。なお、図7は、リモコンキーAが解錠ボタンa、施錠ボタンbの他にシートオープンボタンcを備えた例である。
【0040】
図8は、CPU41に音声出力回路81とスピーカ82を接続し、リモコンセット検出スイッチ31がオフとなった後の一定時間、スピーカ82より音声を発生させる変形例であり、この構成により、ユーザに対してリモコンキーAの抜き取りを報知することができる。
【0041】
リモコンホルダ24をメインスイッチ23の近傍に配置すれば、リモコンホルダ24へのリモコンキーAの挿入、メインスイッチ23の操作をスムーズに行うことができ、これだけでもエンジンの始動性がよくなるが、前記実施形態のように、それらをハンドルグリップの近傍に配置することにより、エンジンの始動がさらに容易になる。
【0042】
なお、以上では、リモコンセット検出スイッチ31として接点式スイッチを図示したが、リードスイッチ、ホール素子あるいはMR素子からなる磁気的スイッチ、静電容量式の近接スイッチ、光(赤外線)センサからなる近接スイッチなども用いることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、エンジンを始動させるには遠隔操作装置をホルダに挿入して保持させる必要があるため、遠隔操作装置の紛失や収納ボックスへの閉じ込めを防止することができ、走行中に遠隔操作装置を誤操作することもなくなる。
【0044】
また、解錠信号を送信した後、遠隔操作装置をホルダに挿入すれば直ちにエンジンの始動が可能になり、また、メインスイッチ、リモコンホルダ、ハンドルグリップを操作しやすい配置としているため、エンジンの始動性をさらに向上させることができる。
【0045】
さらに、遠隔操作装置に切り欠き部を設け、ホルダ部に、その切り欠き部と係合する係合部を設けたものでは、遠隔操作装置をより強固に保持することができ、この構成は、走行中の振動が特に大きい自動二輪車において遠隔操作装置を保持するために有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の盗難防止装置を適用したスクータ型自動二輪車の外観側面図である。
【図2】図1のハンドルカバー近傍の構成を示す正面図である。
【図3】リモコンロックシステムのブロック構成図である。
【図4】コントローラ(制御部)の一例を示すブロック回路図ある。
【図5】ハンドルロック機構およびハンドルロックアクチュエータの一例を示す概略構成図ある。
【図6】本発明を適用できる他のスクータ型自動二輪車の外観側面図である。
【図7】リモコンキーの変形例を示す構成図である。
【図8】リモコンキーの抜き取りを報知する変形例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・車体前部、2・・・車体後部、3・・・フロア部、4・・・フロントカバー、5・・・ボディカバー、6・・・センタカバー、7・・・ハンドル、8・・・フロントフォーク、9F・・・前輪、9R・・・後輪、10・・・ハンドルカバー、11L、11R・・・サイドミラー、12・・・ハンドルロックモジュール、13・・・ベルト式無段変速機、14・・・減速機構、15・・・リアクッション、16・・・シート、17・・・ナンバプレート取り付け部、21・・・計器板、22・・・スイッチ類、23・・・メインスイッチ、24・・・リモコンホルダ、31・・・リモコンセット検出スイッチ、40・・・コントローラ(制御部)、41・・・CPU、42・・・RFリモコンレシーバ、43・・・スイッチ入力回路、44・・・記憶手段、45・・・アクチュエータ駆動回路、46・・・メインリレー駆動回路、47・・・メインリレー、48・・・電源回路、51・・・ロックピン、52・・・筐体、53・・・モータ、54・・・リングギア、55・・・インナギア、56・・・解錠検出スイッチ、57・・・施錠検出スイッチ、58・・・ノブ、59・・・前面パネル、61・・・シートアクチュエータ、62・・・シートキャッチャ、71・・・切り欠き部、81・・・音声出力回路、82・・・スピーカ、A・・・リモコンキー(遠隔操作装置)、a・・・解錠ボタン、b・・・施錠ボタン、c・・・シートオープンボタン
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車における盗難防止装置に関し、特に、遠隔操作装置を使用してエンジンの始動を許可するものにおいて、遠隔操作装置の紛失を防止することができ、また、エンジンの始動を迅速に行うことができる自動二輪車における盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遠隔操作装置により車両外部から送信された制御信号を車両側で受信し、該制御信号を判別することによって、エンジンの始動を許可するようにした車両盗難防止装置が知られている。
【0003】
また、実用新案登録第2558117号公報には、自動二輪車又は自動三輪車に操作ユニットとテンキーを具備し、車体登録番号やエンジンイグニッションスイッチおよびライティングスイッチの暗証番号を記憶したカードを操作ユニットに挿入し、続いてテンキーにより暗証番号を入力し、入力された暗証番号がカードに記憶されている暗証番号と一致したときのみエンジンの始動を許可する盗難防止装置が開示されている。
【0004】
前記遠隔操作装置を採用した盗難防止装置によれば、遠隔操作装置を所有しなければエンジンの始動が許可されず、また、前記カードを採用した盗難防止装置によれば、カードを所有し、さらに暗証番号を知っていて初めてエンジンの始動が許可されるため、車両の盗難を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単に遠隔操作装置を採用するという盗難防止装置では、走行中の振動等により遠隔操作装置を紛失する恐れがある。また、スクータ型自動二輪車などにおいて遠隔操作装置によってシートの開閉ロックを解除し、その下部の収容ボックスへの物の出し入れが可能なものでは、収容ボックスの中に遠隔操作装置を閉じ込めてしまい、エンジンの始動ができなくなるということが起こり得る。
【0006】
また、前記実用新案登録第2558117号公報に開示されている盗難防止装置では、ユーザが自動二輪車に乗車する際に、カードを操作ユニットに挿入し、さらに、暗証番号をテンキーにより入力するというステップを経なければならないので、ユーザに負担がかかる。また、暗証番号の入力に時間を費やすことにもなるので、エンジンの始動を迅速に行うことができないという課題もある。
【0007】
本発明は、前記の課題を解決し、遠隔操作装置を用いてエンジンの始動を許可するものにおいて、遠隔操作装置の紛失や収納ボックスへの閉じ込めを防止することができ、また、エンジンの始動を迅速に行うことができる自動二輪車における盗難防止装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、遠隔操作装置からの解除信号を受信する受信部と、前記解除信号に含まれているIDが予め登録されている登録IDと一致するか否かを判断する制御部とを自動二輪車側に備えた自動二輪車における盗難防止装置において、自動二輪車側に、さらに、前記遠隔操作装置を保持するホルダ部と、前記ホルダ部の内部に設けられ、前記遠隔操作装置が前記ホルダ部内に挿入されたことを検出して挿入検出信号を出力する検出部とを備え、
前記ホルダ部は、メインスイッチの近傍に設けられ、前記制御部は、前記解除信号に含まれているIDが登録IDと一致すると判断し、かつ前記検出部からの挿入検出信号が入力された場合にエンジンの始動を許可する点に第1の特徴がある。
【0009】
また、本発明は、前記ホルダ部および前記メインスイッチが、ハンドルグリップの近傍に配置されている点に第2の特徴がある。
【0010】
また、本発明は、前記ホルダ部が、前記遠隔操作装置の抜き差しが可能な構造である点に第3の特徴がある。
【0011】
さらに、本発明は、前記遠隔操作装置に切り欠き部を設け、前記ホルダ部に、前記切り欠き部と係合する係合部を設けた点に第4の特徴がある。
【0012】
第1の特徴によれば、遠隔操作装置の紛失や収納ボックスへの閉じ込めを防止することができ、また、エンジンの始動を迅速に行うことができる。
【0013】
また、第2の特徴によれば、遠隔操作装置をホルダに挿入した後、即座にエンジンの始動させることができる。
【0014】
また、第3の特徴によれば、遠隔装置の大部分をホルダ内に差し込み可能にして容易に遠隔操作装置を保持させることができる。
【0015】
さらに、第4の特徴によれば、遠隔操作装置をより強固に保持することができ、走行中の振動が特に大きい自動二輪車において遠隔操作装置を保持するために有用なものとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の盗難防止装置を適用したスクータ型自動二輪車の外観側面図である。ただし、ハンドルロックモジュール部は、カバーを除いて示している。同図において、車体前部1と車体後部2とは低いフロア部3を介して連結されており、それらの部分の骨格は、概ねダウンチューブとメインパイプとから構成される車体フレームにより形成されている。
【0017】
車体前部1、車体後部2およびフロア部3は、それぞれフロントカバー4、ボディカバー5およびセンタカバー6で覆われている。車体前部1には、ステアリングヘッドに軸支されて上方にハンドル7が設けられ、下方にフロントフォーク8が延び、その下端に前輪9Fが軸支されている。ハンドル7の上部は計器板を兼ねたハンドルカバー10で覆われている。ステアリングヘッド、フロントフォーク8およびハンドル7は、操舵手段を構成している。
【0018】
ハンドルカバー10から車体左右に向けてハンドル7のグリップ部分が突き出し、上方にサイドミラー11L(11R)が突き出している。また、操舵手段に関連して、ハンドル7をロックするためのハンドルロックモジュール12が設けられている。ハンドルロックモジュール12については後でさらに詳細に説明する。
【0019】
ボディカバー5内には燃料タンクおよび収納ボックスが、メインパイプにより支持されて設けられている。また、スイングユニットを介して単気筒の4サイクルエンジンが搭載されている。このエンジンから後方にかけてベルト式無段変速機13が構成され、その後部に遠心クラッチを介して設けられた減速機構14に後輪9Rが軸支されている。この減速機構14の上端とメインパイプとの間にはリヤクッション15が介装されている。
【0020】
ボディカバー5の上方には、収納ボックスを覆うようにシート16が設けられている。シート16は開閉可能であり、その下部の収納ボックスにはヘルメットなどを収納できるようになっている。ボディカバー5の後部にはナンバプレート取付部17、荷台、テールランプなどが設けられている。エンジンに付随して吸気管、気化器、エアクリーナなども配設されているが図示を省略している。
【0021】
図2は、図1の計器板を兼ねるハンドルカバー10近傍の構成を示す正面図である。ハンドルカバー10には、スピードメータなどの計器板21、ライト、ウインカ用などのスイッチ類22が配設されており、車体左右に向けてハンドル10のグリップ部分が突き出し、上方にサイドミラー11L、11Rが突き出している。
【0022】
メインスイッチ23およびリモコンホルダ24がハンドルカバー10に設けられている。リモコンホルダ24は、メインスイッチ23の近傍にあり、また、これらは、ハンドルグリップの近傍にある。リモコンホルダ24は、遠隔操作装置(以下、リモコンキーと呼ぶ。)Aが挿入されて保持されるように構成されている。リモコンホルダ24は、例えば、リモコンキーAが抜き差しされるスリットの形態のものである。
【0023】
リモコンキーAは、解錠ボタンaおよび施錠ボタンbを備えており、また、それらボタンが操作された場合に特定のIDを含む施錠信号あるいは解錠信号を送信させるための電子回路および電池を内蔵している。
【0024】
図3は、リモコンホルダ24の具体例を含むリモコンロックシステムのブロック構成図である。ハンドルカバー10の前面にメインスイッチ23とリモコンホルダ24の挿入口が現れており、リモコンホルダ24の内部には、リモコンキーAがリモコンホルダ24内に挿入されたことを検出するリモコンセット検出スイッチ31が設けられている。
【0025】
メインスイッチ23およびリモコンセット検出スイッチ31の検出出力は、ハンドルロックモジュール12に内蔵されたコントローラ(制御部)に入力される。ハンドルロックモジュール12には、コントローラの他にハンドルロックアクチュエータやハンドルロック機構が内蔵されている。
【0026】
図4は、ハンドルロックモジュール12に内蔵されているコントローラの一例を示すブロック回路図ある。コントローラ40は、制御部としてのCPU41と、リモコンキーAから送信される施錠信号あるいは解錠信号を受信するRFリモコンレシーバ42と、施錠検出スイッチ、解錠検出スイッチ、リモコンセット検出スイッチ31およびメインスイッチ23の検出出力をCPU41に入力するためのスイッチ入力回路43と、登録IDを記憶しているEEPROMなどの記憶手段44と、アクチュエータ駆動回路45と、メインリレー駆動回路46と、メインリレー47と、バッテリからの電源をCPU41およびRFリモコンレシーバ42に供給する電源回路48とを含む。
【0027】
アクチュエータ駆動回路45は、リモコンキーAから送信された解除信号に含まれているIDが登録IDに一致しているとCPU41が判断した場合にハンドルロックアクチュエータを駆動してハンドルロックを解除する。メインリレー駆動回路46は、リモコンキーAから送信された解除信号に含まれているIDが登録IDに一致しているとCPU41が判断し、かつリモコンセット検出スイッチ31の検出出力が入力された場合に作動する。メインリレー47は、メインリレー駆動回路46が作動し、メインスイッチ23がオンされた場合に駆動されて点火装置を含む電装品への電源を供給し、エンジンの始動を可能にする。
【0028】
図5は、ハンドルロックモジュール12に内蔵されているハンドルロックアクチュエータおよびハンドルロック機構の一例を示す概略構成図あり、同図(a)はハンドルロック解錠状態、(b)はハンドルロック施錠状態を示している。本構成は、ロックピン51の先端が筐体(フレーム取り付け部)52から突出していない時にハンドルロック解除状態(a)となり、突出している時にはハンドルロック施錠状態(b)となる例である。
【0029】
ハンドルロックアクチュエータとしてのモータ53が回転すると、減速機構を構成するリングギア54およびインナギア55を介してロックピン51が図の左右方向に駆動される。ロックピン51が解除状態になるとその突出片により解錠検出スイッチ56が作動され、施錠状態になると施錠検出スイッチ57が作動される。これら検出スイッチ56、57の検出出力は、ハンドルロック状態を表すために図4のCPU41に入力される。
【0030】
なお、図5には、ノブ58により操作されるメインスイッチ23、リモコンキーAが挿入されてリモコンセットスイッチ31がオンとなった状態のリモコンホルダ24も示しているが、これらはハンドルロックモジュール12とは別にハンドルカバー10に配設されているものである。
【0031】
次に、メインスイッチ23、リモコンホルダ24およびハンドルロックモジュール12を具備する盗難防止装置の動作を説明する。車両が停車していて、ハンドル7がロックピン51の突出によりロックされ、メインリレー47がオフで点火装置などの電装品への電源が供給されていないとする。この状態で、ユーザがリモコンキーAの解錠ボタンaを押すと、リモコンキーAから特定IDを含む解錠信号が送信される。
【0032】
この解錠信号はRFリモコンレシーバ42で受信され、CPU41に入力される。CPU41は、入力された解錠信号に含まれているIDと予め記憶手段44に記憶されている登録IDとを照合し、両者が一致すると判断した場合にはアクチュエータ駆動回路45を作動させてモータ53を駆動し、ロックピン51の突出を引っ込める。これによりハンドルロックが解除され、解錠検出スイッチ56の検出出力がスイッチ入力回路43を介してCPU41に入力される。
【0033】
次に、ユーザがリモコンキーAをリモコンホルダ24に挿入すると、リモコンセット検出スイッチ31によりこれが検出され、挿入検出信号がスイッチ入力回路43を介してCPU41に入力される。これによりメインリレー駆動回路46が作動し、ここでメンスイッチ23をオンにすれば、メインリレー47が駆動されて点火装置を含む電装品へ電源が供給され、エンジンの始動が可能になる。リモコンキーAをリモコンホルダ24を挿入した後のメインスイッチ23の操作は、リモコンホルダ24をメインスイッチ23の近傍に設けてあるので容易である。また、前記実施形態のように、メインスイッチ23およびリモコンホルダ24をハンドルグリップの近傍に配置すれば、エンジンの始動がさらに容易になる。
【0034】
車両の走行中、リモコンキーAは、リモコンホルダ24に挿入され保持されていなければならず、リモコンキーAを紛失する恐れはない。また、収納ボックスに閉じ込める恐れもない。さらに、リモコンキーAのリモコンホルダ24への挿入がリモコンセット検出スイッチ31で検出されると直ちにエンジンの始動が可能であり、リモコンホルダ24がメインスイッチ23の近傍にあり、それら両者がハンドルグリップの近傍にあるのでエンジンの始動が容易である。
【0035】
エンジンの停止時には、まず、メインスイッチ23をオフにし、リモコンキーAをリモコンホルダ24から抜き、施錠ボタンbを押す。リモコンキーAから施錠信号が送信され、これがハンドルロックモジュール12のコントローラ40で受信されると、モータ53が逆回転してロックピン51が突出し、ハンドルロック状態になって施錠が完了する。
【0036】
図6は、リモコンキーAのシートオープンボタンcを操作することによりシート16の開閉ロックが解除されて収納ボックスへの物の出し入れができるようにされたスクータ型自動二輪車の外観側面図であり、本発明は、このようなスクータ型自動二輪車にも適用可能である。なお、図1と同一あるいは同等部分には同一番号を付している。
【0037】
リモコンキーAの解錠ボタンa、施錠ボタンbが押された場合の動作は、図1と同じである。シートオープンボタンcを押すと、リモコンキーAからシートオープン信号が送信される。
【0038】
これがハンドルロックモジュール12内のコントローラで受信され、受信された信号に含まれているIDが登録IDと一致するものであると、シートアクチュエータ61が駆動され、シートキャッチャ62によるシートロックが解除され、シート16が開閉可能になり、その下部の収納ボックスへの物の出し入れができるようになる。車両操作時に、リモコンキーAは、リモコンホルダ24に保持されるものであるため、それを収納ボックスに閉じ込めてしまうことが少なくなる。
【0039】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明においては種々の変形が可能である。図7は、リモコンキーAに切り欠き部71を設け、ハンドルロックモジュール12のリモコンホルダ24に、切り欠き部71と係合する係合部を設ける変形例を示し、この変形例によれば、リモコンキーAはより強固にリモコンホルダ24に保持される。なお、図7は、リモコンキーAが解錠ボタンa、施錠ボタンbの他にシートオープンボタンcを備えた例である。
【0040】
図8は、CPU41に音声出力回路81とスピーカ82を接続し、リモコンセット検出スイッチ31がオフとなった後の一定時間、スピーカ82より音声を発生させる変形例であり、この構成により、ユーザに対してリモコンキーAの抜き取りを報知することができる。
【0041】
リモコンホルダ24をメインスイッチ23の近傍に配置すれば、リモコンホルダ24へのリモコンキーAの挿入、メインスイッチ23の操作をスムーズに行うことができ、これだけでもエンジンの始動性がよくなるが、前記実施形態のように、それらをハンドルグリップの近傍に配置することにより、エンジンの始動がさらに容易になる。
【0042】
なお、以上では、リモコンセット検出スイッチ31として接点式スイッチを図示したが、リードスイッチ、ホール素子あるいはMR素子からなる磁気的スイッチ、静電容量式の近接スイッチ、光(赤外線)センサからなる近接スイッチなども用いることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、エンジンを始動させるには遠隔操作装置をホルダに挿入して保持させる必要があるため、遠隔操作装置の紛失や収納ボックスへの閉じ込めを防止することができ、走行中に遠隔操作装置を誤操作することもなくなる。
【0044】
また、解錠信号を送信した後、遠隔操作装置をホルダに挿入すれば直ちにエンジンの始動が可能になり、また、メインスイッチ、リモコンホルダ、ハンドルグリップを操作しやすい配置としているため、エンジンの始動性をさらに向上させることができる。
【0045】
さらに、遠隔操作装置に切り欠き部を設け、ホルダ部に、その切り欠き部と係合する係合部を設けたものでは、遠隔操作装置をより強固に保持することができ、この構成は、走行中の振動が特に大きい自動二輪車において遠隔操作装置を保持するために有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の盗難防止装置を適用したスクータ型自動二輪車の外観側面図である。
【図2】図1のハンドルカバー近傍の構成を示す正面図である。
【図3】リモコンロックシステムのブロック構成図である。
【図4】コントローラ(制御部)の一例を示すブロック回路図ある。
【図5】ハンドルロック機構およびハンドルロックアクチュエータの一例を示す概略構成図ある。
【図6】本発明を適用できる他のスクータ型自動二輪車の外観側面図である。
【図7】リモコンキーの変形例を示す構成図である。
【図8】リモコンキーの抜き取りを報知する変形例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・車体前部、2・・・車体後部、3・・・フロア部、4・・・フロントカバー、5・・・ボディカバー、6・・・センタカバー、7・・・ハンドル、8・・・フロントフォーク、9F・・・前輪、9R・・・後輪、10・・・ハンドルカバー、11L、11R・・・サイドミラー、12・・・ハンドルロックモジュール、13・・・ベルト式無段変速機、14・・・減速機構、15・・・リアクッション、16・・・シート、17・・・ナンバプレート取り付け部、21・・・計器板、22・・・スイッチ類、23・・・メインスイッチ、24・・・リモコンホルダ、31・・・リモコンセット検出スイッチ、40・・・コントローラ(制御部)、41・・・CPU、42・・・RFリモコンレシーバ、43・・・スイッチ入力回路、44・・・記憶手段、45・・・アクチュエータ駆動回路、46・・・メインリレー駆動回路、47・・・メインリレー、48・・・電源回路、51・・・ロックピン、52・・・筐体、53・・・モータ、54・・・リングギア、55・・・インナギア、56・・・解錠検出スイッチ、57・・・施錠検出スイッチ、58・・・ノブ、59・・・前面パネル、61・・・シートアクチュエータ、62・・・シートキャッチャ、71・・・切り欠き部、81・・・音声出力回路、82・・・スピーカ、A・・・リモコンキー(遠隔操作装置)、a・・・解錠ボタン、b・・・施錠ボタン、c・・・シートオープンボタン
Claims (4)
- 遠隔操作装置からの解除信号を受信する受信部と、前記解除信号に含まれているIDが予め登録されている登録IDと一致するか否かを判断する制御部とを自動二輪車側に備えた自動二輪車における盗難防止装置において、
自動二輪車側に、さらに、前記遠隔操作装置を保持するホルダ部と、
前記ホルダ部の内部に設けられ、前記遠隔操作装置が前記ホルダ部内に挿入されたことを検出して挿入検出信号を出力する検出部とを備え、
前記ホルダ部は、メインスイッチの近傍に設けられ、
前記制御部は、前記解除信号に含まれているIDが登録IDと一致すると判断し、かつ前記検出部からの挿入検出信号が入力された場合にエンジンの始動を許可することを特徴とする自動二輪車における盗難防止装置。 - 前記ホルダ部および前記メインスイッチは、ハンドルグリップの近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車における盗難防止装置。
- 前記ホルダ部は、前記遠隔操作装置の抜き差しが可能な構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車における盗難防止装置。
- 前記遠隔操作装置に切り欠き部を設け、前記ホルダ部に、前記切り欠き部と係合する係合部を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の自動二輪車における盗難防止装置。
Priority Applications (1)
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JP2002281259A JP2004114837A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 自動二輪車における盗難防止装置 |
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JP (1) | JP2004114837A (ja) |
-
2002
- 2002-09-26 JP JP2002281259A patent/JP2004114837A/ja active Pending
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