JP2004114701A - インクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクを多く収容でき、またインクの無駄も生じないインクカートリッジを提供する。
【解決手段】 容器本体1にインク収容室2とインク供給部3とを備えたインクカートリッジにおいて、インク供給部3はインク収容室2内のインクを外部に供給可能とする連通部10と、連通部10内側に挿入される弾性状の密閉部材12を有すると共に、連通部10の下方にはインクを供給するための中空状の供給針16を保持した可動体15を設け、可動体15と連通部10の間には弾性体19を介在させ、可動体15の供給針16は弾性体19に抗して密閉部材12に差込自在とされ、密閉部材12を貫通した供給針16の内部を伝ってインク収容室2内のインクが外部に供給される。
【選択図】 図3

Description

 本発明はインクジェットプリンタにインクを供給するインクカートリッジに関し、特にインクの収容室を密閉構造としたインクカートリッジに関する。
 従来からインクジェットプリンタの記録ヘッドにインクを供給するために、プリンタ本体にインクカートリッジを取付ける構造としたインクジェットプリンタが知られている。このインクカートリッジは、少なくともインクを収容するインク収容室とインクの出口となるインク供給口とを備えている。
 インクは液体であり、インク収容室とインク供給口とは連通しているので、そのままではインクカートリッジをプリンタ本体に取付けていない状態において、インクがインクカートリッジから漏洩することになる。それを防ぐために、インク収容室に負圧を発生させるためのスポンジのような多孔質材や繊維等を設け、それにインクを含ませる構造を採っている。このような構造を有したインクカートリッジとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特許第2727292号公報
 しかし、従来のようにインク収容室内に多孔質材や繊維等を設けたインクカートリッジにおいては、以下に述べる問題点を有していた。
 インク収容室内に多孔質材や繊維を設けると、その分インクの収容量が少なくなる。また、インクカートリッジを使い切った状態でも多孔質材や繊維の中からインクを完全に取り出すことはできないために、インクが残ってしまい無駄が生じる。さらに、インクカートリッジの使用の前後において、インク供給口からインクが漏洩しやすい。
 本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、インクを多く収容でき、またインクの無駄も生じないインクカートリッジを提供することを目的とする。
 上記課題を解決するため、本発明に係るインクカートリッジは、薄厚の箱状に形成された容器本体にインクを収容するインク収容室と、該インク収容室の下部に設けられインク収容室内のインクを外部に供給するインク供給部とを備えたインクカートリッジにおいて、
 上記インク供給部は上記インク収容室内のインクを外部に供給可能とする連通部と、該連通部内側に挿入される弾性状の密閉部材を有すると共に、上記連通部の下方にはインクを供給するための中空状の供給針を保持した可動体を設け、上記可動体と連通部の間には弾性体を介在させ、
 上記可動体の供給針は上記弾性体に抗して上記密閉部材に差込自在とされ、上記密閉部材を貫通した供給針の内部を伝って上記インク収容室内のインクが外部に供給されることを特徴として構成されている。
 また、本発明に係るインクカートリッジは、上記連通部は上記インク収容室の下部壁から上記容器本体内に垂下された保持部を有し、該保持部の内周面には筒状に形成されてなる上記可動体を摺動自在に保持することを特徴として構成されている。
 さらに、本発明に係るインクカートリッジは、上記保持部は内周面に案内溝を有すると共に、上記可動体は外周面に上記案内溝に対しスライド自在に挿入される突部を有し、
 上記可動体の供給針の先端は上記支持部の案内溝の下端に上記可動体の突部が配置された状態で上記密閉部材の内部に位置し、上記支持部の案内溝または案内孔の上端に上記可動体の突部が配置された状態で上記密閉部材を貫通して上記インク収容室内に位置することを特徴として構成されている。
 さらにまた、本発明に係るインクカートリッジは、上記容器本体はインクを収容した圧力調整室を上記インク収容室とは別室として有すると共に、該圧力調整室とインク収容室を上部で連通させる中間部を有し、
 上記圧力調整室は上部に大気連通孔を有すると共に、下端近傍から上記中間部に至る吸引針を有し、
 インクの使用に伴って上記インク収容室内の圧力が低下すると、上記圧力調整室内のインクは上記吸引針及び中間部を介して上記インク収容室に供給されることを特徴として構成されている。
 本発明に係るインクカートリッジによれば、インク供給部はインク収容室と連通した連通部とその内側に挿入される弾性状の密閉部材を有し、連通部の下方には供給針を保持した可動体を設け、供給針に密閉部材を貫通させることでインクを外部に供給するので、使用状態にない場合にはインク収容室は密閉部材により密閉され、使用状態にある場合には供給針により外部にインクが供給されるので、インク収容室内にスポンジのような多孔質材や繊維等の負圧発生部材を設ける必要がない。したがって、インク収容室にインクを多く収容でき、またインクの無駄も生じない。しかも、密閉部材は弾性状であるため、使用状態から使用しない状態としたとき、すなわち供給針が密閉部材の貫通状態を解除されたときに、密閉部材は復元力によって供給針による貫通孔を閉塞しインク収容室を密閉するので、インクジェットプリンタ本体からインクカートリッジを取り外しても、インクが漏洩することがない。
 また、本発明に係るインクカートリッジによれば、連通部はインク収容室の下部壁から容器本体内に垂下された保持部を有し、この保持部の内周面には筒状に形成された可動体を摺動自在に保持することにより、可動体が保持部内で動作するので、円滑に可動体を動作させることができ、インクカートリッジのインクジェットプリンタ本体に対する取付けを容易に行うことができる。
 さらに、本発明に係るインクカートリッジによれば、保持部は内周面に案内溝を有し、可動体は外周面に案内溝に対しスライド自在に挿入される突部を有していることにより、可動体の動作範囲が保持部の案内溝によって規制されるので、可動体を確実に固定しておくことができる。また、可動体の供給針の先端は支持部の案内溝の下端に可動体の突部が配置された状態で密閉部材の内部に位置するので、供給針が密閉部材を貫通するのに必要なストロークを小さくでき、また貫通に必要な力も小さくできるので、より円滑に可動体を動作させ、容易にインクカートリッジの取付けを行うことができる。
 さらにまた、本発明に係るインクカートリッジによれば、容器本体はインクを収容し大気連通孔を備えた圧力調整室を有し、下端近傍から中間部に至る吸引針を有し、インクの使用に伴ってインク収容室内の圧力が低下すると、圧力調整室内のインクは吸引針及び中間部を介してインク収容室に供給されることにより、インク収容室内の圧力変動を抑え、円滑にインクを供給でき、しかもインクの供給口よりも下方に位置するインクも吸引できるので、容器本体内に無駄なスペースを作ることなく、より多くのインクを収容することができる。
 本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1は本実施形態におけるインクカートリッジの正面図、図2はインクカートリッジの底面図である。また、図3は図2におけるA−A断面図、図4は図2におけるB−B断面図である。これら各図において本実施形態におけるインクカートリッジは、容器本体1を薄厚の箱状に形成し、この容器本体1はインクを収容するインク収容室2と、インク収容室2の下部に設けられインク収容室2内のインクを外部に供給するインク供給部3と、インク収容室2とは別室として形成された圧力調整室5とを備えてなるものである。また、容器本体1の一側面にはインクカートリッジを手で持ち、または吊り掛けるための把手体30を備えている。
 まず、インクカートリッジの外形状について説明する。容器本体1は、上述のように薄厚の箱状に形成されており、図1に示すように一側面にはインクジェットプリンタ本体のホルダ40に係合される係合部6、6を備えている。また、係合部6、6を備えた面と対向する側面に差込部7が突出しており、この差込部7に把手体30が差し込まれ、固定される。把手体30の構造及び取付構造については後述する。
 また、容器本体1の底面からは、インク供給部3の一部である可動体15が突出している。可動体15は、後述するように容器本体1の内部に挿入自在な構造とされている。インクカートリッジをインクジェットプリンタ本体に取付ける際には、容器本体1の係合部6、6及び把手体30の先端部分がホルダ40に係合して固定されると共に、可動体15が容器本体1の内部に略収納され、プリンタのヘッドに対してインクを供給可能な状態とされる。
 次に、インクカートリッジの内部構造について説明する。図3に示すように、容器本体1の略半分の領域にはインク収容室2及びインク供給部3が配置され、残りの略半分の領域には圧力調整室5が配置される。インク収容室2は空洞状に形成され、内部にはインクが収容される。インク収容室2の下部壁2aは容器本体1の内部に形成されており、下部壁2aのさらに下部にはインク供給部3が配置される。また、下部壁2aの下部におけるインク供給部3以外の部分は空間部4とされる。
 インク収容室2の下部壁2aには、インク連通口11が形成されており、その下部に配置されたインク供給部3と連通している。インク供給部3は、インク収容室2とインク連通口11を介して連通し、インクの出口となる連通部10と、この連通部10の下方に設けられ、インクを供給するための中空状の供給針16を保持した可動体15と、連通部10と可動体15の間に介在するコイルバネからなる弾性体19とから構成されている。ただし、弾性体19はコイルバネに限らず、他の種類のバネやゴムなどを用いてもよい。
 インク供給部3の連通部10は、インク収容室2の下部壁2aから垂下された筒状に形成される内筒10aを備え、内筒10aの内部には弾性状の密閉部材12が設けられている。この密閉部材12は、インクカートリッジをインクジェットプリンタ本体に取付けていない状態において、インク収容室2のインクが外部に漏洩しないようにする蓋として機能している。本実施形態では、密閉部材12として弾性を有した樹脂材を用いている。密閉部材12としては樹脂材に限らず、弾性を有したゴムなどを用いてもよい。
 また、連通部10は、内筒10aの外周にインク収容室2の下部壁2aから垂下された保持部13を備えている。保持部13は、容器本体1内から突出しないようにその内部に配置され、可動体15の動作を案内する機能を有している。図2に示すように、保持部13は可動体15を左右から挟持し、保持するように左右2つの垂下片からなっている。
 可動体15は外形状を略筒状に形成され、保持部13の内周面を摺動自在に移動できるように配置される。また、可動体15には、その内部における中間部に形成された供給針保持部15aに中空状の供給針16を保持している。供給針16の上端面は密閉部材12を貫通できるように傾斜状に形成されており、インクカートリッジをインクジェットプリンタ本体に取付けていない状態において、連通部10の密閉部材12の内部に突き刺さった状態とされている。一方、供給針16の下端面は水平状に形成されており、ここからインクジェットプリンタ本体のヘッドに対してインクを供給する。なお、供給針16の下端面付近には、シールリング17が設けられており、インクカートリッジをインクジェットプリンタ本体に取付けた状態において、インクジェットプリンタ本体のヘッドに圧接して、インクの漏洩を防ぐ。
 さらに、図4に示すように連通部10の保持部13には縦長の案内溝14が形成され、一方で可動体15の上端部には案内溝14に挿入されスライド自在とされた突部18が形成されている。これにより可動体15は案内溝14によって可動範囲が規制されると共に、動作時には安定して保持部13内を摺動することができる。したがって、インクカートリッジをホルダ40に対して容易に取付けることができる。そして、弾性体19は、連通部10の内筒10aの外周面に設けられた段部10bと、可動体15の供給針保持部15aとの間に設けられる。
 次に、インク供給部3の動作について説明する。図5には、インクカートリッジの装着前後の状態を示したインク供給部3付近の拡大図を示す。図5(a)はインクカートリッジをインクジェットプリンタ本体に装着する前の状態であり、図5(b)はインクカートリッジをインクジェットプリンタ本体に装着した後の状態を示している。
 まず図5(a)に示すように、インクカートリッジをインクジェットプリンタ本体に装着する前の状態において、可動体15の突部18は案内溝14の下端に位置している。この状態で可動体15は、弾性体19によって下方に付勢されており、また供給針16の先端部16aは密閉部材12の内部に位置している。したがって、図5(a)の状態では、インク収容室2は外部と連通しておらず、密閉部材12によって密閉されている。
 インクカートリッジをインクジェットプリンタ本体に装着すると、可動体15は弾性体19の付勢力に抗して容器本体1内部に挿入される。このとき、可動体15の突部18は、保持部13の案内溝14によって案内される。そして突部18が案内溝14の上端に位置するまで可動体15が上方に移動し、図5(b)に示すような装着状態となる。この状態では、供給針16の先端部16aは密閉部材12を貫通し、インク収容室2内に配置される。すなわち、インク収容室2は供給針16の内部を介して外部と連通し、インクジェットプリンタ本体のヘッドに対してインクが供給される。
 インクカートリッジをインクジェットプリンタ本体から取り外すと、可動体15は弾性体19の付勢力によって下方に押し下げられ、再び図5(a)の状態となる。すなわち、供給針16の先端部16aはインク収容室2内に貫通した状態から、貫通状態が解除され密閉部材12の内部に位置した状態となる。ここで、密閉部材12は弾性を有しているので、供給針16の貫通によって生じた貫通孔は、その供給針16が抜けることで密閉部材12の復元力によって閉塞し、インク収容室2内は再び密閉された状態となる。したがって、インクカートリッジをインクジェットプリンタ本体から取り外しても、インクが漏洩することがない。
 このように、インク収容室2が弾性を有した密閉部材12によって密閉され、供給針16の貫通によってインク収容室2を外部と連通させると共に、供給針16の貫通状態を解除することによってインク収容室2を外部に対して密閉することにより、インク収容室2内に多孔質材や繊維等の負圧発生部材を設ける必要がなく、インクを多く収容でき、またインクの無駄も生じさせないようにすることができる。また、インク供給部3を構成する連通部10は容器本体1内部に形成され、可動体15もインクカートリッジをインクジェットプリンタ本体に装着した状態では容器本体1内部に略収納された状態となることから、インク供給部3を容器本体1の外部にほとんど突出させることがなく、インクカートリッジをインクジェットプリンタ本体に対してコンパクトに装着することができる。
 次に、圧力調整室5について説明する。圧力調整室5は、図3に示すように容器本体1の略半分の領域に渡って、インク収容室2とは別室として形成され、内部にはインクを収容している。圧力調整室5は上部に大気連通孔22を有しており、したがって圧力調整室5内に収容されたインクの水面には常に大気圧がかかった状態となっている。インク収容室2内のインクが使用され減少すると、圧力調整室5内のインクはインク収容室2に供給される。以下そのための機構について説明する。
 インク収容室2と圧力調整室5の上部には、互いを連通させる中間部20が形成されている。また、圧力調整室5内にはその下端近傍から中間部20に至る吸引針21が設けられている。インク収容室2内のインクが減少すると、インク収容室2内の圧力は低下する一方、圧力調整室5は上述のように大気連通孔22によって常に大気圧の状態であるので、インク収容室2よりも圧力の高い圧力調整室5内のインクが、吸引針21及び中間部20を介して、インク収容室2に供給される。
 このように、圧力調整室5内にその下端近傍から中間部20に至る吸引針21を設け、この吸引針21及び中間部20を介して、圧力調整室5からインク収容室2にインクを供給するようにしたことにより、圧力調整室5内においてインク収容室2の下部壁2aよりも下方に位置するインクも、インク収容室2と圧力調整室5の圧力差によって吸引することができるので、圧力調整室5を大きく形成することができ、インクカートリッジにおけるインクの収容量をより大きくすることができる。また、インク収容室2内の圧力変動を抑えることができるので、インク供給部3からのインクの供給を安定的に行うことができる。
 続いて、本実施形態におけるインクカートリッジの把手体30について説明する。図1に示すように、容器本体1の一側面には突起状の係合部6、6が形成され、それと対向する側面には把手体30が取付固定される。把手体30は、インクカートリッジを支持体50に対して吊り掛け可能にすると共に、インクジェットプリンタ本体のホルダ40に対する固定部として機能する。
 図6には、把手体30の容器本体1に対する取付図を示す。この図に示すように、把手体30は、容器本体1の一側面上端部に取付けるものであって、ループ状に形成される本体部31と、この本体部31の基端部31bに形成される掛止部32と、本体部31の下端から下方に延出する垂下片33とから構成されている。
 容器本体1の一側面上端部には差込部7が形成されており、その内部は中空状とされると共に、内面には突起状の被係止部7aを備えている。一方、把手体30の掛止部32は差込部7に差込めるように、本体部31に対して鉛直下方に延出し、さらにその側面には差込部7の被係止部7aに係止される凹状の係止部32aを備えている。把手体30は、図6に示すように容器本体1の差込部7に対して、上方から掛止部32を差込み、掛止部32の係止部32aを差込部7の被係止部7aに係止させることによって取付固定される。
 このように把手体30を着脱自在としたことにより、インクカートリッジを吊り掛け、またはホルダ40に対して固定する場合に、必要に応じて容器本体1に対して取付けることができる。なお、本実施形態では係止部32aを凹状に、被係止部7aを突起状に形成しているが、逆の形状でもよい。すなわち、係止部32aを突起状に、被係止部7aを凹状としてもよい。いずれにしても、把手体30の掛止部32を容器本体1の差込部7に差し込んで係止できる構造とされていればよい。
 本体部31は、図1に示すように容器本体1から外方に向かって略水平状に形成された基端部31bと、下方内側に向かってループ状に屈曲するループ状部31aとからなっている。ループ状部31aは、基端部31bから約180度の角度を有するように屈曲しており、この部分を支持体50に支持させることでインクカートリッジの吊り掛けが可能とされている。なお、本実施形態で基端部31bは容器本体1の側面に対し略垂直となる水平面に形成されているが、外方に向かって上り傾斜状の斜面となるように形成してもよい。また、本体部31はループ状部31aを備えていることにより、弾性を有している。
 また、本体部31の下端から連続して下方に垂下される垂下片33が形成されている。垂下片33は、本体部31の下端から下方に向かって容器本体1に近づく傾斜状に形成されると共に、その下端が容器本体1に近接した位置に配置されるように形成される。これによって、本体部31のループ状部31aによってインクカートリッジを吊り掛けた場合に、輸送等における衝撃によっても把手体30が支持体50から外れにくいようにすることができる。
 図7は、本体部31を支持体50に吊り掛けた状態を示す斜視図である。この図に示すように、本体部31のループ状部31aを紐状や棒状からなる支持体50に支持させることにより、インクカートリッジを吊り掛けた状態としている。なお、把手体30は掛止部32一個所のみで支持体に吊り掛けられているので、インクカートリッジはその自重によってバランスする角度に傾斜する。
 把手体30の本体部31における基端部31bは、容器本体1の側面に対して略垂直となる水平面に形成されていることにより、本体部31においてインクカートリッジの自重に対する支持体50からの反力が、ループ状部31aの先端方向よりも基端部31b側に向くことになる。これによって垂下片33側にかかる荷重が小さくなるので、インクカートリッジの自重によって垂下片33が容器本体1から離れる方向に変位して把手体30が支持体50から外れることを防ぐことができる。これは、基端部31bを外方に向かって上り傾斜状の斜面となるように形成した場合でも同様である。
 さらに、垂下片33の下端部外側には、インクカートリッジをインクジェットプリンタ本体のホルダ40に取付ける際に、ホルダ40の係合爪43と係合し固定される突起34を形成している。上述したように本体部31はループ状部31aを備えていることによって弾性を有しているので、本体部31から連続する垂下片33もループ状部31aの弾性に伴って、容器本体1と近づく方向または遠ざかる方向に弾性変位することができる。この弾性変位によって、インクカートリッジをホルダ40に対して確実に固定する。以下その固定構造について説明する。
 図8は、インクカートリッジをホルダ40に取付ける直前の状態を示した断面図である。ホルダ40は、箱形のインクカートリッジに略適合した凹形状に形成されており、その底面にはインクジェットプリンタ本体のヘッダに連通するインク供給口41を備えている。インクカートリッジは、インク供給部3がホルダ40のインク供給口41に当接し、インク収容室2のインクがインクジェットプリンタ本体に供給される状態となるように取付けられる。また、ホルダ40の一側面には係合孔42が形成され、それと対向する側面には係合爪43が形成されている。
 ここで、図8に示すように、ホルダ40に対してインクカートリッジをやや傾けた状態で挿入する。各部について説明すると、容器本体1の側面に形成された係合部6をホルダ40の係合孔42に対して斜め上方から挿入し、把手体30の垂下片33に形成された突起34をホルダ40の係合爪43に対して上方から差し込む。この際、垂下片33は本体部31の弾性によって容器本体1側に一旦変位し、突起34が係合爪43に係合されると元の位置に戻る。すなわち、突起34は係合爪43に対して弾発係合することによって、インクカートリッジをホルダ40に対して確実に固定する。
 図9は、インクカートリッジをホルダ40に取付けた状態を示した断面図である。この図に示すように、インクカートリッジをホルダ40に取付けた状態では、容器本体1の係合部6はホルダ40の係合孔42に係合し、把手体30の先端近傍に形成された突起34はホルダ40の係合爪43に弾発係合している。また、インク供給部3の可動体15はホルダ40のインク供給口41を略塞いでおり、可動体15の先端付近に設けられているシールリング17がインク供給口41に当接し、インクの漏洩を防いでいる。
 さらに、可動体15は容器本体1内に押し込まれ、これによって可動体15に保持された供給針16は、連通部10に設けられた密閉部材12を貫通し、インク収容室2と連通していることにより、インク収容室2からホルダ40のインク供給口41までは連通しており、インク収容室2に収容されたインクがインクジェットプリンタ本体に対して供給される。
 インクカートリッジをホルダ40から取外す場合には、図9の状態から図8の状態となるようにインクカートリッジを移動させる。すなわち、把手体30の垂下片33を、本体部31のループ状部31aにおける弾性を利用して、容器本体1側に変位させ、それによって突起34の係合爪43に対する係合状態を解除する。その状態で把手体30を上方に持上げ、さらに容器本体1を斜め上方に引き上げることで、ホルダ40の係合孔42に係合した容器本体1の係合部6の係合状態も解除され、インクカートリッジをホルダ40から取外すことができるようになる。
 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこの実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
本実施形態におけるインクカートリッジの正面図である。 本実施形態におけるインクカートリッジの底面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図3におけるインク供給部付近の拡大図であって、インクカートリッジの装着前後の状態を示した図である。 把手体の容器本体に対する取付図である。 インクカートリッジを支持部材に吊り掛けた状態を示す斜視図である。 インクカートリッジをホルダに取付ける直前の状態を示した断面図である。 インクカートリッジをホルダに取付けた状態を示した断面図である。
符号の説明
  1  容器本体
  2  インク収容室
  3  インク供給部
  4  空間部
  5  圧力調整室
  6  係合部
  7  差込部
 10  連通部
 11  インク連通口
 12  密閉部材
 13  保持部
 14  案内溝
 15  可動体
 16  供給針
 17  シールリング
 18  突部
 19  弾性体
 20  中間部
 21  吸引針
 22  大気連通孔
 30  把手体
 31  本体部
 31a ループ状部
 31b 基端部
 32  掛止部
 33  垂下片
 34  突起
 40  ホルダ
 50  支持体

Claims (4)

  1.  薄厚の箱状に形成された容器本体にインクを収容するインク収容室と、該インク収容室の下部に設けられインク収容室内のインクを外部に供給するインク供給部とを備えたインクカートリッジにおいて、
     上記インク供給部は上記インク収容室内のインクを外部に供給可能とする連通部と、該連通部内側に挿入される弾性状の密閉部材を有すると共に、上記連通部の下方にはインクを供給するための中空状の供給針を保持した可動体を設け、上記可動体と連通部の間には弾性体を介在させ、
     上記可動体の供給針は上記弾性体に抗して上記密閉部材に差込自在とされ、上記密閉部材を貫通した供給針の内部を伝って上記インク収容室内のインクが外部に供給されることを特徴とするインクカートリッジ。
  2.  上記連通部は上記インク収容室の下部壁から上記容器本体内に垂下された保持部を有し、該保持部の内周面には筒状に形成されてなる上記可動体を摺動自在に保持することを特徴とする請求項1記載のインクカートリッジ。
  3.  上記保持部は内周面に案内溝を有すると共に、上記可動体は外周面に上記案内溝に対しスライド自在に挿入される突部を有し、
     上記可動体の供給針の先端は上記支持部の案内溝の下端に上記可動体の突部が配置された状態で上記密閉部材の内部に位置し、上記支持部の案内溝または案内孔の上端に上記可動体の突部が配置された状態で上記密閉部材を貫通して上記インク収容室内に位置することを特徴とする請求項2記載のインクカートリッジ。
  4.  上記容器本体はインクを収容した圧力調整室を上記インク収容室とは別室として有すると共に、該圧力調整室とインク収容室を上部で連通させる中間部を有し、
     上記圧力調整室は上部に大気連通孔を有すると共に、下端近傍から上記中間部に至る吸引針を有し、
     インクの使用に伴って上記インク収容室内の圧力が低下すると、上記圧力調整室内のインクは上記吸引針及び中間部を介して上記インク収容室に供給されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
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