JP2004113675A - 陳列什器 - Google Patents
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Abstract
【課題】パネルの強度が十分で、撓みや反りが無く、外観も好適な陳列什器を提供する。
【解決手段】板状体の表面に多数の透孔が設けられて、係止孔１１となされた前面パネル１とこの前面パネル１の裏面に固着された背板２からなり、前記係止孔１１に陳列用具が係止されるようになされたもので、陳列用具を係止する係止孔１１が、溝状に連続していないので、前面パネル１が展示物の荷重により撓みにくい。又、金属板の縁部が折曲されて筐体となされ、この筐体の底部に補強桟２１が取着されて前面パネルとなされれば前面パネルの剛性が更に優れたものとなる。
【選択図】 図３
【解決手段】板状体の表面に多数の透孔が設けられて、係止孔１１となされた前面パネル１とこの前面パネル１の裏面に固着された背板２からなり、前記係止孔１１に陳列用具が係止されるようになされたもので、陳列用具を係止する係止孔１１が、溝状に連続していないので、前面パネル１が展示物の荷重により撓みにくい。又、金属板の縁部が折曲されて筐体となされ、この筐体の底部に補強桟２１が取着されて前面パネルとなされれば前面パネルの剛性が更に優れたものとなる。
【選択図】 図３
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、陳列什器に関し、特に陳列什器表面に形成されたパネルに棚やフックが取り付けられるようになされた陳列什器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】特開平１３−２１１９７５号公報
従来、陳列什器の両側に立設された支柱に溝付パネルの両端が取着され、この溝付パネルの溝に棚やフックが係止されるようになされた陳列什器が知られている。
又、本出願人は、前記特開平１３−２１１９７５号公報に、「一対の支柱の相対する壁面に縦方向に複数のスリットが穿設され、該壁面の上下に差し渡される複数のライナーの端部に形成された爪片が該支柱のスリットに嵌合され、該ライナーの横方向に形成された複数のスリットにストリンガーの背に形成された爪片が嵌合されてライナーに複数のストリンガーが縦方向に固定され、該ストリンガーに形成されたフックに溝付きパネルが溝を横向きにして係止されてなる店舗用什器。」を提案している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の如き陳列什器の両側に立設された支柱に溝付パネルの両端が取着され、この溝付パネルの溝に棚やフックが係止されるようになされた陳列什器に於いては、陳列什器の支柱間の間隔が広がると溝付パネルに掛止された棚板やフックの荷重により溝付パネルに撓みや反りが生じやすいという問題があった。
【０００４】
前記の問題を解決するため本出願人は、特開平１３−２１１９７５号に記載の店舗用什器を提案したが、この発明によって溝付パネルの撓みや反りに関する問題は解消したものの、溝に掛けられたフックなどが左右に動きやすいという問題があった。又、上下に設けられた溝付パネルの隙間から陳列棚の内部が見え、外観に問題があった。
【０００５】
そこで本発明者は従来の欠点に鑑み鋭意研究の結果、パネルの強度が十分で、撓みや反りが無く、外観も好適な陳列什器を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明請求項１記載の陳列什器は、板状体の表面に多数の透孔が設けられて、係止孔となされた前面パネルとこの前面パネルの裏面に固着された背板からなり、前記係止孔に陳列用具が係止されるようになされたもので、陳列用具を係止する係止孔が、溝状に連続していないので、前面パネルが展示物の荷重により撓みにくい。本発明における陳列用具とは、フックや棚など展示物を展示するために陳列什器に取り付けて用いられるもので、ブラケットなどで陳列什器に係止される。
【０００７】
本発明請求項２記載の陳列什器は、金属板の縁部が折曲されて筐体となされ、この筐体の底部に補強桟が取着されて前面パネルとなされたもので、前面パネルの剛性が高く、前面パネルが更に撓みにくい。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に付いて説明する。
図１は本発明陳列什器の実施形態の一例を示す斜視図である。
１は前面パネルであり、正面に小判型の長孔１１が多数穿設されている。前面パネル１の後ろには背板２が設けられこの背板２と前面パネル１がネジで固着されている。この前面パネル１の正面に穿設された長孔１１にはフックや棚板に設けられたブラケットが係止されるようになされている。
【０００９】
背板２はステージ両端に立設された支柱３に取着され、背板２の後ろには裏板が支柱３に取り付けられている。
【００１０】
図２は本発明における支柱３と背板２、裏板の取り付きの状態の一例を示す分解図である。
この例に於いては支柱３はリップ溝型に折曲された鋼板からなっており、側壁３１にはネジ孔３２が穿設されている。背板２は四縁が後方へ折曲されて薄い筐体となされるとともに、背面に適宜間隔で断面コ字形の補強桟２１が取着され、上端には上端補強桟２２が取着されている。背板２の両側面には長孔が設けられ、この長孔を通してネジで支柱３に取着されるようになされている。
【００１１】
裏板は左右の縁部が後方に折曲され、縁部に断面Ｊ形の切り欠きが設けられ、この切り欠き部が支柱３の側壁３１に螺着されたネジと係合し支柱３に取着される。裏板と支柱３の取付は裏板を支柱３の後方から落とし込むだけで出来るので、組立が容易であり、ネジの頭が隠蔽されるので、外観が好適である。
【００１２】
図３は本発明における背板２と前面パネル１の取付状態の一例を示す分解図である。
図に於いて、前面パネル１は背板２の補強桟２１を貫通するネジで背板２に取り付けられている。前面パネル１は四縁が後方へ折曲されて薄い筐体となされている。前面パネル１の背面には断面コ字形の補強桟２１が適宜間隔で取着され、前面パネル１の剛性を上げ、撓みにくくなされている。
【００１３】
図４は本発明陳列什器にフック５を取り付けた状態を示す断面図である。
前面パネル１の正面に穿設された小判型の長孔１１にフック５の基部に設けられたブラケット５１が挿入され、フック５が前面パネル１に取着される。前面パネル１には小判型の長孔１１が多数設けられているので、フック５の取付位置を任意の位置にすることが出来る。
【００１４】
本発明における前面パネル１や背板２、裏板は任意の板体から作成されればよいが、一般には鋼板などの金属板を折曲して作製され、表面に塗装などの適宜表面処理が施される。
【００１５】
【発明の効果】
上述の如く、本発明請求項１記載の陳列什器は、板状体の表面に多数の透孔が設けられて、係止孔となされた前面パネルとこの前面パネルの裏面に固着された背板からなり、前記係止孔に陳列用具が係止されるようになされたもので、陳列用具を係止する係止孔が、溝状に連続していないので、前面パネルが展示物の荷重により撓みにくい。
【００１６】
又、本発明請求項２記載の陳列什器は、金属板の縁部が折曲されて筐体となされ、この筐体の底部に補強桟が取着されて前面パネルとなされたもので、前面パネルの剛性が高く、前面パネルが更に撓みにくい。又、前面パネルが鋼板などの金属板を折曲して作成されるので、加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明陳列什器の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図２】本発明における支柱と背板、裏板の取り付きの状態の一例を示す分解図である。
【図３】本発明における背板と前面パネルの取付状態の一例を示す分解図である。
【図４】本発明陳列什器にフックを取り付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
１ 前面パネル
１１ 長孔
２ 背板
２１ 補強桟
２２ 上端補強桟
３ 支柱
３１ 側壁
３２ ネジ孔
４ 裏板
５ フック
５１ ブラケット
【発明の属する技術分野】
本発明は、陳列什器に関し、特に陳列什器表面に形成されたパネルに棚やフックが取り付けられるようになされた陳列什器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】特開平１３−２１１９７５号公報
従来、陳列什器の両側に立設された支柱に溝付パネルの両端が取着され、この溝付パネルの溝に棚やフックが係止されるようになされた陳列什器が知られている。
又、本出願人は、前記特開平１３−２１１９７５号公報に、「一対の支柱の相対する壁面に縦方向に複数のスリットが穿設され、該壁面の上下に差し渡される複数のライナーの端部に形成された爪片が該支柱のスリットに嵌合され、該ライナーの横方向に形成された複数のスリットにストリンガーの背に形成された爪片が嵌合されてライナーに複数のストリンガーが縦方向に固定され、該ストリンガーに形成されたフックに溝付きパネルが溝を横向きにして係止されてなる店舗用什器。」を提案している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の如き陳列什器の両側に立設された支柱に溝付パネルの両端が取着され、この溝付パネルの溝に棚やフックが係止されるようになされた陳列什器に於いては、陳列什器の支柱間の間隔が広がると溝付パネルに掛止された棚板やフックの荷重により溝付パネルに撓みや反りが生じやすいという問題があった。
【０００４】
前記の問題を解決するため本出願人は、特開平１３−２１１９７５号に記載の店舗用什器を提案したが、この発明によって溝付パネルの撓みや反りに関する問題は解消したものの、溝に掛けられたフックなどが左右に動きやすいという問題があった。又、上下に設けられた溝付パネルの隙間から陳列棚の内部が見え、外観に問題があった。
【０００５】
そこで本発明者は従来の欠点に鑑み鋭意研究の結果、パネルの強度が十分で、撓みや反りが無く、外観も好適な陳列什器を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明請求項１記載の陳列什器は、板状体の表面に多数の透孔が設けられて、係止孔となされた前面パネルとこの前面パネルの裏面に固着された背板からなり、前記係止孔に陳列用具が係止されるようになされたもので、陳列用具を係止する係止孔が、溝状に連続していないので、前面パネルが展示物の荷重により撓みにくい。本発明における陳列用具とは、フックや棚など展示物を展示するために陳列什器に取り付けて用いられるもので、ブラケットなどで陳列什器に係止される。
【０００７】
本発明請求項２記載の陳列什器は、金属板の縁部が折曲されて筐体となされ、この筐体の底部に補強桟が取着されて前面パネルとなされたもので、前面パネルの剛性が高く、前面パネルが更に撓みにくい。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に付いて説明する。
図１は本発明陳列什器の実施形態の一例を示す斜視図である。
１は前面パネルであり、正面に小判型の長孔１１が多数穿設されている。前面パネル１の後ろには背板２が設けられこの背板２と前面パネル１がネジで固着されている。この前面パネル１の正面に穿設された長孔１１にはフックや棚板に設けられたブラケットが係止されるようになされている。
【０００９】
背板２はステージ両端に立設された支柱３に取着され、背板２の後ろには裏板が支柱３に取り付けられている。
【００１０】
図２は本発明における支柱３と背板２、裏板の取り付きの状態の一例を示す分解図である。
この例に於いては支柱３はリップ溝型に折曲された鋼板からなっており、側壁３１にはネジ孔３２が穿設されている。背板２は四縁が後方へ折曲されて薄い筐体となされるとともに、背面に適宜間隔で断面コ字形の補強桟２１が取着され、上端には上端補強桟２２が取着されている。背板２の両側面には長孔が設けられ、この長孔を通してネジで支柱３に取着されるようになされている。
【００１１】
裏板は左右の縁部が後方に折曲され、縁部に断面Ｊ形の切り欠きが設けられ、この切り欠き部が支柱３の側壁３１に螺着されたネジと係合し支柱３に取着される。裏板と支柱３の取付は裏板を支柱３の後方から落とし込むだけで出来るので、組立が容易であり、ネジの頭が隠蔽されるので、外観が好適である。
【００１２】
図３は本発明における背板２と前面パネル１の取付状態の一例を示す分解図である。
図に於いて、前面パネル１は背板２の補強桟２１を貫通するネジで背板２に取り付けられている。前面パネル１は四縁が後方へ折曲されて薄い筐体となされている。前面パネル１の背面には断面コ字形の補強桟２１が適宜間隔で取着され、前面パネル１の剛性を上げ、撓みにくくなされている。
【００１３】
図４は本発明陳列什器にフック５を取り付けた状態を示す断面図である。
前面パネル１の正面に穿設された小判型の長孔１１にフック５の基部に設けられたブラケット５１が挿入され、フック５が前面パネル１に取着される。前面パネル１には小判型の長孔１１が多数設けられているので、フック５の取付位置を任意の位置にすることが出来る。
【００１４】
本発明における前面パネル１や背板２、裏板は任意の板体から作成されればよいが、一般には鋼板などの金属板を折曲して作製され、表面に塗装などの適宜表面処理が施される。
【００１５】
【発明の効果】
上述の如く、本発明請求項１記載の陳列什器は、板状体の表面に多数の透孔が設けられて、係止孔となされた前面パネルとこの前面パネルの裏面に固着された背板からなり、前記係止孔に陳列用具が係止されるようになされたもので、陳列用具を係止する係止孔が、溝状に連続していないので、前面パネルが展示物の荷重により撓みにくい。
【００１６】
又、本発明請求項２記載の陳列什器は、金属板の縁部が折曲されて筐体となされ、この筐体の底部に補強桟が取着されて前面パネルとなされたもので、前面パネルの剛性が高く、前面パネルが更に撓みにくい。又、前面パネルが鋼板などの金属板を折曲して作成されるので、加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明陳列什器の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図２】本発明における支柱と背板、裏板の取り付きの状態の一例を示す分解図である。
【図３】本発明における背板と前面パネルの取付状態の一例を示す分解図である。
【図４】本発明陳列什器にフックを取り付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
１ 前面パネル
１１ 長孔
２ 背板
２１ 補強桟
２２ 上端補強桟
３ 支柱
３１ 側壁
３２ ネジ孔
４ 裏板
５ フック
５１ ブラケット
Claims (2)
- 板状体の表面に多数の透孔が設けられて、係止孔となされた前面パネルとこの前面パネルの裏面に固着された背板からなり、前記係止孔に陳列用具が係止されるようになされたことを特徴とする陳列什器。
- 金属板の縁部が折曲されて筐体となされ、この筐体の底部に補強桟が取着されて前面パネルとなされたことを特徴とする請求項１記載の陳列什器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002284588A JP2004113675A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 陳列什器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002284588A JP2004113675A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 陳列什器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004113675A true JP2004113675A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32278089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002284588A Pending JP2004113675A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 陳列什器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004113675A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108470529A (zh) * | 2018-05-28 | 2018-08-31 | 温州博朗展示器材有限公司 | 一种展示载体 |
| CN108514289A (zh) * | 2018-05-28 | 2018-09-11 | 温州博朗展示器材有限公司 | 一种实物陈列展示载体 |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002284588A patent/JP2004113675A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108470529A (zh) * | 2018-05-28 | 2018-08-31 | 温州博朗展示器材有限公司 | 一种展示载体 |
| CN108514289A (zh) * | 2018-05-28 | 2018-09-11 | 温州博朗展示器材有限公司 | 一种实物陈列展示载体 |
| CN108470529B (zh) * | 2018-05-28 | 2024-01-05 | 温州博朗展示器材有限公司 | 一种展示载体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050311 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071122 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20071225 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080520 |