JP2004113216A - 肉牛の飼育方法 - Google Patents

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Yasushi Takagi
高木 康
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

Abstract

【課題】牛の望ましい時期に血中ビタミンA濃度を速やかに低下させる肉牛の肥育方法を提供する。又、この肥育方法によって血中ビタミンA濃度を出荷に合わせて適宜コントロールできる肉牛の肥育方法を提供する。
【解決手段】血中ビタミンA濃度が100IU/dl〜120IU/dlの牛に食用ヒラタケの培養物を給与することによって、4〜6週間で血中ビタミンA濃度を40IU/dl〜60IU/dl程度に低下させ、脂肪交雑度割合の増加を齎す肉牛用に肥育させ、出荷が可能となる。又、血中ビタミンA濃度が160IU/dl〜170IU/dlの牛に食用ヒラタケの培養物を給与することによって、4〜6週間で血中ビタミンA濃度を100IU/dl程度に低下させることも可能であり、給与時期を適宜選択することによって、所期の血中ビタミンA濃度の牛を得ることが出来、計画的に牛の出荷が可能となり、又飼料効率も大幅に向上する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、肉牛の飼育方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
肥満からの回避、コレステロール高進回避、つまりダイエットを意識した油離れにより霜降りから赤身肉へと牛肉に対する消費者の志向の変化はあるものの、依然として霜降り状態が良く、柔らかく、ジューシーな霜降り肉への要求は強く、需要は多い。
そこで、畜産業者や、飼料メーカーは、肉の色、脂肪交雑の程度、脂肪の色などからなる肉質評価指標を高める努力を多々行ってきている。
【0003】
例えば、古くから行われているものとして、出荷直前のビール、その他のアルコールの給与、粉末油脂を給与して脂肪交雑を改良する方法(特開平3−27256号公報)、オレイン酸を60〜80%含む油脂の回りをたんぱく質でコーティングした飼料を給与して脂肪交雑改善の効率を高める方法(特開平5−49409号公報)、不飽和脂肪酸の金属塩とリン化合物を添加した飼料を給与して肉質を改善する方法(特開平10−113129号公報)など、給与する飼料に工夫を凝らして肉質を改善、或いは霜降り度の向上を図る各種の努力がなされている。しかしながら、何れの方法もある程度の効果、特に肉色についてはコントロールが相当程度可能であるが、旧来の黒和牛の飼育法を除いて、日本人の好む上質の霜降り牛肉、即ちサシの入った柔らかい牛肉を効率良く生産出来るには至っていないのが現状である。このサシを入れるためには、飼料効率向上に反してでも長期間肥育する必要がある。
【0004】
牛は、牧草から摂取したり、人為的に補強されたビタミンAないしその前駆体であるβ―カロチンを一旦肝臓に蓄え、代謝、発育、発達に応じて必要量を血液中に放出、消費している。
血中ビタミンA濃度の低下は、脂肪交雑度割合の増加を促すが、同時に採食量の低下、発育、体重の増加割合を低下させる。このように、牛脂肪交雑肉とその牛の血中ビタミンA濃度の間には、負の相関関係が有ることは広く知られている。そこで、牛肥育業者は、素牛の導入以後には血中ビタミンA濃度が120IU/dl程度に維持されるようβ−カロチン含量の多い飼料を与えたり、これでも足りないときはビタミンA剤を注射又は経口投与している。次いで、牛の屠殺前5乃至8ヶ月の時点では、血中ビタミンA濃度が40〜50IU/dl程度に低下しているようにビタミンA剤又はβ―カロチンを制限投与している。かくすることによって、牛脂肪交雑肉度の優れた肉牛を生産することが出来る。
【0005】
しかしながら、牧草中のβ―カロチンの濃度はその種類、生育時期、生育時の天候、刈り取り時期等に大きな差があり、又、飼育される牛の方にも、給与牧草、育成形態、輸送時に受けるストレス等により、血中ビタミンA含量は大きく変動する。
又、肥育中期から後期にかけて血中ビタミンA濃度が160IU/dl〜170IU/dlの如く高い期間が長期に続くときには肉のきめが悪くなることがあると言われている。
近年は、育牛の多頭化に伴い一群3〜10頭の群管理が行われており、血中ビタミンA濃度が低下した牛には、注射又は経口投与することにより血中ビタミンA濃度を高める手段が採られている。一方、血中ビタミンA濃度が高い牛の血中ビタミンA濃度を速やかに低下させる方法は未だ無い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如き実状に鑑み、肥育牛の望ましい時期に血中ビタミンA濃度を速やかに低下させ、あるいは血中ビタミンA濃度を適宜コントロールする肉牛の飼育方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、血中ビタミンA濃度が100IU/dl〜110IU/dlである牛群に食用ヒラタケ(Pleurotus ostreatus)の培養物、菌糸体を4〜6週間給与したところ、血中ビタミンA濃度が速やかに低下し、40IU/dl〜60IU/dl程度となった。また、血中ビタミンAの濃度が160IU/dl〜170IU/dlである群の牛も100IU/dl〜110IU/dlへと極めて短時日に低下し、且つ牛の摂食・成長も極めて順調であることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成した。
即ち、この発明は、ヒラタケ菌培養物を肉牛に摂食させる肉牛の飼育方法に関する。さらに詳しくはヒラタケ菌培養物を、血中ビタミンA濃度が100IU/dl以上の肉牛に摂食させることにより、極めて短期間に血中ビタミンA濃度を所期の程度に低下させる肉牛の飼育方法に関する。
又、本発明は、血中ビタミンA濃度が150IU/dl〜170IU/dlである肉牛に、血中ビタミンA濃度が100IU/dl−120IU/dlに低下するまで、ヒラタケ菌培養物を摂食させることを特徴とする肉牛の飼育方法に関する。
【0008】
【発明実施の形態】
本発明の実施に当って、牛に給与される飼料に添加されるヒラタケ菌(Pleurotus ostreatus)の培養物は、天然のヒラタケ茸であってもよく、又オガ粉、米糠及びフスマ等を主成分とする人工培養培地で培養した食用のヒラタケ茸の菌糸、子実体、菌糸を培養した菌床、更には食用ヒラタケを採取した後の菌廃床でも良い。これらの培養物を、粒径0.5〜5cm程度に粉砕して飼料とし、牛舎内の床、飼槽に放置して自由採食させるのがよい。
又、人工的に培養し、ヒラタケを採取した後の廃菌床を粉砕した物を山積みとし半日乃至2日程度放置した後与えることによって、牛の嗜好を一層高めることが出来る。
例えば、粉砕したヒラタケの廃菌床を高さ90〜120cm、幅180〜200cmに山積にして約20〜25時間放置した物を牛舎内に30〜50cmの高さに山積して放置、摂食させる。勿論、敷藁等と共に床に敷き込む方法でも良い。
【0009】
本発明においては、通常の飼料で飼育され、その血中ビタミンA濃度が凡そ160IU/dl〜170IU/dlの牛に、本発明の飼料を給与することにより極めて短時日のうちに血中ビタミンA濃度を凡そ100IU/dl〜120IU/dl程度に低下させることができる。また、血中ビタミンA濃度が100IU/dl以上、100〜120IU/dlである牛に、本発明の飼料を給与することにより極めて短時日のうちに血中ビタミンA濃度を凡40〜60IU/dlに低下させることが出来る。その期間は、いずれも凡そ4〜6週間である。
すなわち、本発明の方法によって、給与時期を適宜選択することによって、所期の血中ビタミンA濃度の牛を得ることが出来、計画的に牛の出荷が可能となり、又飼料効率も大幅に向上する。
【0010】
本発明の飼育方法によって、牛の出荷の時期に合わせて血中ビタミンAの濃度を任意にコントロールできるので、飼料効率も大幅に改善出来る。又、同一群内の牛の血中ビタミンA濃度を一定時期に一定値に誘導することも可能となる。かくすることによって、トータルの子牛乃至素牛の飼養期間が大幅に短縮されるにもかかわらず、その後通常の肥育を行って質の高い脂肪交雑を有する高級肉牛の飼育が可能となる。本発明が適用される肉牛としては、和牛、ホルスタイン去勢牛、これらの高配雑種、たとえばF1と呼ばれるホルスタイン雌と黒毛和牛雄の交配種など何れであっても良い。
【0011】
【実施例】
以下実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
被験牛:雄黒毛和種と雌ホルスタインの交配種F1を去勢したもの
・体重50〜70kgのものを通常飼料(ジェイエイ東海くみあい飼料株式会社販売の「はぐくみ」)で約6ヶ月間飼育された牛を3頭宛1群として被験牛とした。
・初発月齢7ヶ月、平均体重250kg、
・ヒラタケ菌培養物(給与飼料の調製):
杉のオガコ、米ぬか、ふすま、コーンコブを主成分とするヒラタケ栽培培地に、通常の食用ヒラタケ栽培の定法により菌を接種、培養、子実体を収穫した。その後の菌床を培養瓶から掻きだし、粉砕機で粉砕したものを約22時間山積したもの。
・なお、対照区には杉のオガコのみを週1回の割りで牛舎内に広げた。
・通常給与飼料:「はぐくみ」を稲藁とともに不断給与した。
・終了時の月齢9ヶ月齢、平均体重295kg
・給与方法:ヒラタケ菌培養物を粉砕したものを牛舎内に放置し、自由採食させた。施用開始後及び35日後に血液をサンプリングし、血中ビタミンA濃度を測定した。結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
Figure 2004113216
【0013】
実施例2
実施例1と同様にして、通常飼料で肥育された5ヶ月齢、平均体重200kgのF1ホルスタインに本発明の方法によって6週間肥育した。初発血中ビタミンA濃度と6週後の血中ビタミンA濃度を表2に示した。
【0014】
【表2】
Figure 2004113216
【0015】
【発明の効果】
上記の如く、屠殺前5〜8ヶ月の時点でその血中ビタミンA濃度が凡そ100IU/dl以上の牛に本発明の飼料を投与することによって、凡そ4〜6週間で血中ビタミンAは40〜60IU/dlにまで低下する。
又、血中ビタミンA濃度が凡そ160IU/dl〜170IU/dl以の牛に本発明の方法で肥育することによって、凡そ4〜6週間で血中ビタミンAは100〜120IU/dlにまで低下させることが出来る。
給与時期を適宜選択することによって、所期の血中ビタミンA含量の牛を得ることが出来、計画的に牛の出荷が可能となり、又飼料効率も大幅に向上する。

Claims (5)

  1. ヒラタケ菌培養物を牛に給与することにより血中ビタミンA濃度をコントロールすることを特徴とする肉牛の飼育方法。
  2. ヒラタケ菌培養物が、ヒラタケの培養物を粉砕し、20乃至25時間山積み放置したものである請求項1記載の肉牛用の飼育方法。
  3. ビタミンAの血中濃度が100IU/dl以上である牛に、ヒラタケ菌培養物を摂食させ牛のビタミンA血中濃度を低下させることを特徴とする肉質が改善された肉牛の飼育方法。
  4. 血中ビタミンA濃度が100IU/dl〜120IU/dlである肉牛に、血中ビタミンA濃度が30IU/dl−50IU/dlにまで低下するまで、ヒラタケ菌培養物を摂食させることを特徴とする脂肪交雑度割合の増加を齎す肉牛の飼育方法。
  5. 血中ビタミンA濃度が150IU/dl〜170IU/dlである肉牛に、血中ビタミンA濃度が100IU/dl−120IU/dlに低下するまで、ヒラタケ菌培養物を摂食させることを特徴とする肉牛の飼育方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011030466A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Kamada Kogyo:Kk 肉牛飼料及びそれを用いた肉牛の肥育方法
JP5462970B1 (ja) * 2013-03-07 2014-04-02 日本配合飼料株式会社 肉牛用飼料及び飼育方法
KR20210056285A (ko) 2019-11-08 2021-05-18 건국대학교 산학협력단 비타민 a의 급여에 의한 한우 육량 및 육질의 개선 방법

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