JP2004112921A - 燃料電池駆動式鉄道車両及び燃料電池駆動式鉄道車両ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】空気圧縮機の設置スペースを低減し、車両全体を小型軽量化できる燃料電池駆動式鉄道車両を提供する。
【解決手段】圧縮空気が供給される燃料電池3と、この燃料電池3の発電した電力により駆動する走行用電動機6と、圧縮空気により制御される空気ブレーキ9と、圧縮空気により開閉駆動される開閉扉装置10と、圧縮空気が供給される空気ばね11と、容積比可変機構を備えた共通の1つの空気圧縮機2と、この空気圧縮機2で発生した圧縮空気を、燃料電池3側、または空気ブレーキ9、開閉扉装置10、空気ばね11側へ切り換えて供給する電磁切換弁5と、空気圧縮機2から導入された圧縮空気を一旦貯留した後に空気ブレーキ9、開閉扉装置10、空気ばね11へそれぞれ供給するための空気槽4と、この空気槽4内の圧縮空気の一部を燃料電池3へ導入可能とする補助用制御弁12及び空圧配管13とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池を搭載し、その燃料電池の発電した電力を動力源として走行する燃料電池駆動式鉄道車両に係わり、特に、燃料電池に圧縮空気を供給する空気圧縮機を搭載した燃料電池駆動式鉄道車両及び燃料電池駆動式鉄道車両ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両は、一般的に、車輪を制動(ブレーキ)する制動手段(空気ブレーキ等)と、停車時に開閉駆動する開閉扉と、車体振動を低減する空気ばね等を備えている。そして、これら制動手段、開閉扉、及び空気ばね等に利用する圧縮空気を供給する空気圧縮機が備えられている。
【0003】
一方、近年、この鉄道車両に燃料電池を適用しようという試みが提唱されている(例えば、非特許文献1参照)。この燃料電池は、例えば水素含有燃料の改質により生じる水素を大気中の酸素と結合させ、その化学反応により電力を発電するものである。このとき、燃料電池の出力向上あるいは小型化を目的として、水素との反応を促進するために空気圧縮機を用いて燃料電池に圧縮空気を供給する手法が既に提唱されている。
【0004】
【非特許文献1】
宮本岳史、他4名,「燃料電池を適用した鉄道車両のフィジービリティスタディ」,鉄道車両と技術,(有)レールアンドテック出版,平成14年4月,第72巻,p.2〜6
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記制動手段等の従来用途に利用される圧縮空気の圧力は例えば0.5〜0.6MPa程度であり、上記燃料電池に供給する圧縮空気の圧力は例えば0.2〜0.3MPa程度が適している。このように供給圧が異なるので制動手段用と燃料電池用の圧縮機を別々に設ける必要が生じ、鉄道車両の小型軽量化を阻害することとなる。
【0006】
本発明の目的は、空気圧縮機の設置スペースを低減し、車両全体を小型軽量化できる燃料電池駆動式鉄道車両を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、圧縮空気が供給される燃料電池と、この燃料電池の発電した電力により駆動する走行用電動機と、圧縮空気により制御される制動手段と、共通の1つの空気圧縮機と、この空気圧縮機で発生した圧縮空気を、前記燃料電池側または前記制動手段側へ切り換えて供給する第1切換供給手段とを有する。
【0008】
本発明においては、例えば容積比可変機構を備えた1つの定容積比圧縮機を共用して、制動手段等の従来用途の圧縮空気生成用と燃料電池駆動への圧縮空気生成用との両方に用いる。すなわち、車両が運転操作されて力行中である場合等においては、例えば空気圧縮機の容積比を小さくして0.2〜0.3MPa程度の圧縮空気を生成するとともに、第1切換供給手段を切り換えてその圧縮空気を燃料電池側に供給する。これによって、燃料電池内における水素と酸素が結合する反応を促進し、燃料電池の出力を向上する。
【0009】
一方、車両がブレーキ操作されて制動中又は停止中である場合等においては、例えば空気圧縮機の容積比を大きくして0.5〜0.6MPa程度の圧縮空気を生成するとともに、第1切換供給手段を切り換えてその圧縮空気を制動手段側に供給する。これによって、従来どおりの空気ブレーキ機能を維持することができる。
【0010】
以上のようにして、1つの空気圧縮機を共用して制動手段用と燃料電池駆動用との両方に用いることにより、それぞれに別々に圧縮機を設ける場合に比べ、設置のために必要なスペースを低減できる。これにより、車両全体の小型軽量化を図ることができる。
【0011】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記空気圧縮機は、容積比可変機構を備えた定容積比圧縮機である。
【0012】
(3)上記(2)において、好ましくは、前記燃料電池側に圧縮空気を供給するときには前記空気圧縮機の容積比を小さく、前記制動手段側に圧縮空気を供給するときには前記空気圧縮機の容積比を大きくするように、前記容積比可変機構を制御する容積比制御手段を備える。
【0013】
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1つにおいて、好ましくは、車両の力行、制動、停止を運転者が指示する運転制御手段を有し、前記第1切換供給手段は、前記運転制御手段で車両の力行が指示されているときには前記圧縮空気を主として前記燃料電池側に供給し、前記運転制御手段で車両の制動または停止が指示されているときには前記圧縮空気を主として前記制動手段側に供給する。
【0014】
(5)上記(1)〜(4)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記制動手段側へ供給された圧縮空気の一部を前記燃料電池側へ導入可能な補助導入手段を備える。
【0015】
(6)上記(1)〜(4)のいずれか1つにおいて、また好ましくは、圧縮空気により開閉駆動される開閉扉及び圧縮空気が供給される空気ばねの少なくとも一方をさらに有し、前記第1切換供給手段は、前記空気圧縮機で発生した圧縮空気を、前記燃料電池側、または前記制動手段、前記開閉扉、前記空気ばね側へ切り換えて供給する。
【0016】
(7)上記(1)〜(4)のいずれか1つにおいて、さらに好ましくは、前記第1切換供給手段から導入された圧縮空気を一旦貯留した後に前記制動手段側へ供給するための空気槽を備える。
【0017】
(8)上記目的を達成するために、また本発明は、圧縮空気が供給される燃料電池と、この燃料電池の発電した電力により駆動する走行用電動機と、圧縮空気により制御される制動手段と、低圧用空気圧縮機と、この低圧用空気圧縮機で発生した圧縮空気をさらに昇圧し前記制動手段側へ供給する高圧用空気圧縮機と、前記低圧用空気圧縮機で発生した圧縮空気を、前記燃料電池側または前記高圧用空気圧縮機側へ切り換えて供給する第2切換供給手段とを有する。
【0018】
本発明においては、制動手段等の従来用途の圧縮空気生成に必要な昇圧機能(0.5〜0.6MPa程度)と燃料電池駆動への圧縮空気生成に必要な昇圧機能(例えば0.2〜0.3MPa程度)のうち、相対的に低圧である燃料電池駆動用の昇圧機能(0.2〜0.3MPa程度)までについては共用化を図る。すなわち、まず低圧用空気圧縮機によって0.2〜0.3MPa程度の圧縮空気を生成し、車両が運転操作されて力行中である場合等においては、第2切換供給手段を切り換えてその圧縮空気を燃料電池側に供給する。これによって、燃料電池内における水素と酸素が結合する反応を促進し、燃料電池の出力を向上する。
【0019】
一方、車両がブレーキ操作されて制動中又は停止中である場合等においては、第2切換供給手段を切り換えてその圧縮空気を高圧用空気圧縮機に供給し、高圧用空気圧縮機でさらに0.5〜0.6MPa程度にまで昇圧した後に制動手段側に供給する。これによって、従来どおりの空気ブレーキ機能を維持することができる。
【0020】
以上のようにして、相対的に低圧である燃料電池駆動用相当(0.2〜0.3MPa)までの昇圧機能については低圧用空気圧縮機として共用化し、さらに高圧側である制動手段用相当(0.5〜0.6MPa)までの昇圧機能についてのみ別途高圧空気圧縮機として分離する構成としている。これにより、大気圧から燃料電池駆動用相当(0.2〜0.3MPa)までの昇圧機能の燃料電池用空気圧縮機と大気圧から制動手段用相当(0.5〜0.6MPa)までの昇圧機能の制動手段用空気圧縮機とをそれぞれ別々に設ける場合に比べ、高圧空気圧縮機の昇圧量が制動手段用空気圧縮機より小さく圧縮機を小型化できる分、圧縮機設置のために必要なスペースを低減できる。これにより、車両全体の小型軽量化を図ることができる。
【0021】
(9)上記(8)において、好ましくは、車両の力行、制動、停止を運転者が指示する運転制御手段を有し、前記第2切換供給手段は、前記運転制御手段で車両の力行が指示されているときには前記圧縮空気を主として前記燃料電池側に供給し、前記運転制御手段で車両の制動または停止が指示されているときには前記圧縮空気を主として前記高圧用空気圧縮機側に供給する。
【0022】
(10)上記目的を達成するために、また本発明は、第1車両及び第2車両を備えた燃料電池駆動式鉄道車両ユニットにおいて、圧縮空気が供給される燃料電池と、この燃料電池の発電した電力により駆動する走行用電動機と、圧縮空気により制御される制動手段と、空気圧縮機と、この空気圧縮機で発生した圧縮空気を一旦貯留した後に前記制動手段側又は前記燃料電池側へ供給するための空気槽と、この空気槽と前記燃料電池との間に設けた第1制御弁と、前記空気槽と前記制動手段との間に設けた第2制御弁と、前記第1制御弁を介し前記空気槽から導かれた圧縮空気を減圧する減圧手段とを有し、かつ、前記燃料電池及び前記減圧手段を前記第1車両に配置し、前記空気圧縮機を前記第2車両に配置する。
【0023】
本発明においては、制動手段等の従来用途の圧縮空気生成に必要な昇圧機能(0.5〜0.6MPa程度)と燃料電池駆動への圧縮空気生成に必要な昇圧機能(例えば0.2〜0.3MPa程度)に関し、まず相対的に高圧である制動手段用の圧縮空気(0.5〜0.6MPa程度)を生成すると共に、燃料電池側へはこれを減圧して用いるようにすることで共用化を図る。
【0024】
すなわち、まず空気圧縮機によって0.5〜0.6MPa程度の圧縮空気を生成し、車両がブレーキ操作されて制動中又は停止中である場合等においては、第2制御弁を開き、その圧縮空気を第2制御弁を介してそのまま制動手段側に供給する。これによって、従来どおりの空気ブレーキ機能を維持することができる。一方、車両が運転操作されて力行中である場合等においては、第1制御弁を開いてその圧縮空気を減圧手段に供給し、ここで例えば0.2〜0.3MPa程度に減圧した後に燃料電池側に供給する。これによって、燃料電池内における水素と酸素が結合する反応を促進し、燃料電池の出力を向上する。
【0025】
以上のようにして、一旦共用の空気圧縮機で相対的に高圧な制動手段用相当(0.5〜0.6MPa)まで昇圧することとして共用化し、その後低圧である燃料電池駆動用相当(0.2〜0.3MPa)までの降圧機能についてのみ別途分離する構成としている。これにより、大気圧から燃料電池駆動用相当(0.2〜0.3MPa)までの昇圧機能の燃料電池用空気圧縮機と大気圧から制動手段用相当(0.5〜0.6MPa)までの昇圧機能の制動手段用空気圧縮機とをそれぞれ別々に設ける場合に比べ、空気圧縮機が1つで足りることから減圧手段設置のためのスペースを差し引いても全体の機器設置スペースを低減できる。これにより、車両全体の小型軽量化を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0027】
本発明の第1実施形態を図1〜図6により説明する。
図1は、本発明の燃料電池駆動式鉄道車両の第1実施形態の概略構成を表す側面図であり、図2(a)及び図2(b)は、本実施形態を構成する空気ブレーキ及び開閉扉装置の概略構造を表す側面図であり、図2(a)は空気ブレーキが解除状態かつ開閉扉装置が閉じ状態のときを示し、図2(b)は空気ブレーキが制動状態かつ開閉扉装置が開き状態のときを示している。
【0028】
これら図1、図2(a)、及び図2(b)において、燃料電池式鉄道車両1は、圧縮空気を生成する例えばオイルフリー式(圧縮作動室内を潤滑油のない状態で運転する)空気圧縮機(CP)2と、この空気圧縮機2から圧縮空気が供給される燃料電池(FC)3と、空気圧縮機2から導入された圧縮空気を一旦貯留する空気槽(AR)4と、空気圧縮機2の圧縮空気を燃料電池3側または空気槽4側に切り換えて供給する電磁切換弁5と、燃料電池3で発電した電力により駆動する走行用電動機6と、燃料電池3で発電した電力の一部が供給される車両電気系統(例えば照明又は空調機等を含む)7と、空気槽4からそれぞれ圧力調整手段であるレギュレータ(制御弁)8A,8B,8Cを介して圧縮空気が供給される空気ブレーキ9、開閉扉装置10、及び空気ばね11と、空気槽4に接続され空気槽4内の圧縮空気の一部を燃料電池3に供給可能とする補助用制御弁12及び空圧配管13とを備えている。なお、図1において、走行用電動機6、空気ブレーキ9、開閉扉装置10、及び空気ばね11はそれぞれ代表して1つのみ図示したが、実際には例えば各台車ごとに複数備えている。
【0029】
燃料電池3は、詳細は図示しないが、例えば、水素含有燃料(例えば天然ガス、メタノール等)を貯蓄する燃料タンクと、この燃料タンクからの水素含有燃料を改質して水素を生成する改質器と、この改質器からの水素と上記空気圧縮機2からの圧縮空気中の酸素とを反応させる燃料電池本体等で構成され、水素と酸素との化学反応により発電するようになっている。
【0030】
空気ブレーキ9は、車体14下部に設けられており、例えば、上記空気槽4から圧縮空気が供給されて伸縮駆動するブレーキ用エアシリンダ15と、中心ピン16で回転支承され、一方側(図2中上側)端部がブレーキ用エアシリンダ15に連結された支持部材17と、この支持部材17の他方側(図2中下側)端部に設けられ車輪18に当接可能なブレーキシュー19とを備えている。そして、図2(a)に示すように、ブレーキ用エアシリンダ15に圧縮空気が供給される場合は、ブレーキ用エアシリンダ15が伸びて、ブレーキシュー19は車輪18から離れるようになっている。また、図2(b)に示すように、ブレーキ用エアシリンダ15に圧縮空気が供給されない(言い換えれば放気される)場合は、ブレーキ用エアシリンダ15がばね20の付勢力により縮んで、ブレーキシュー19は車輪18に当接するようになっている。この結果、車輪18はブレーキシュー19との摩擦力が作用して制動(ブレーキ)される。このような構成により、空気ブレーキ9はフェイルセーフ機構(例えば何らかの故障でブレーキ用エアシリンダ15内の圧縮空気が抜ける場合、車輪18は制動される)を有する。
【0031】
開閉扉装置10は、車体14両側面に設けられており、例えば、上記空気槽4から圧縮空気が供給されて伸縮駆動する扉用エアシリンダ21と、この扉用エアシリンダ21に連結され、その上・下側(図2中上・下側)に配設した扉レール22A,22Bに支持され左右方向(図2中左右方向)にスライド可能な開閉扉23とを備えている。そして、図2(a)に示すように、扉用エアシリンダ21のボトム側(図2中左側)に圧縮空気が供給される場合は、扉用エアシリンダ21が伸びて、開閉扉23は閉じ位置(図2中右側位置)に移動するようになっている。また、図2(b)に示すように、扉用エアシリンダ21のロッド側(図2中右側)に圧縮空気が供給される場合は、扉用エアシリンダ21が縮んで、開閉扉23は開き位置(図2中左側位置)に移動するようになっている。
【0032】
空気ばね11は、この種のものとして公知であり、上記走行用電動機6及び車輪18等が設けられた台車24と車体14との間に設けられ、車体14の振動を低減するようになっている。
【0033】
図3は、上記空気圧縮機2の詳細構造を表す径方向縦断面図であり、図4(a)及び図4(b)は、図3中IV−IV断面による水平断面図であり、図4(a)は空気圧縮機2の容積比が比較的小さく設定されたときを示し、図4(b)は空気圧縮機2の容積比が比較的大きく設定されたときを示している。
【0034】
これら図3、図4(a)、及び図4(b)において、オイルフリー式空気圧縮機2は、図示のように容積比可変機構を備えたスクリュー圧縮機であり、回転軸が平行でかつねじ状の歯が噛み合うようにそれぞれ回転する雄ロータ25及び雌ロータ26と、これら雄ロータ25及び雌ロータ26を収納するケーシング27とを備えている。
【0035】
ケーシング27は、吸入口(図示せず)及び吐出口28が設けられ、その内部に雄ロータ25及び雌ロータ25を収納する略円筒状ボア29aが形成されたメインケーシング29と、このメインケーシング29の吸入側(図4中上側)にボルト等により締結固定された吸入側ケーシング30と、メインケーシング29の吐出側(図4中下側)にボルト等により締結固定された吐出側ケーシング31とで構成されている。
【0036】
雄ロータ25は、吸入側に設けた軸受32A及び吐出側に設けた軸受32B,33により回動可能に支持され、雌ロータ26は、吸入側に設けた軸受34A及び吐出側に設けた軸受34B,35により回動可能に支持されている。また、雄ロータ25の吸入側端部には例えばプーリ36等が設けられ、雄ロータ25及び雌ロータ26の吐出側端部には一対のタイミングギヤ37,38が嵌合されている。そして、プーリ36にベルト(図示せず)等を介して電動機39(後述の図5参照)の回転動力が伝達されると、雄ロータ25及び雌ロータ26は同期して回転駆動するようになっている。このとき、雄ロータ25及び雌ロータ26とメインケーシング29のボア29a内壁とで囲まれた圧縮作動室40は、吸入側から吐出側に移動しながら容積が縮小されている。
【0037】
吸入側ケーシング30は、内部に上記軸受32A,34Aに潤滑油を導く油室30aが形成されており、吐出側ケーシング36は、内部に上記軸受32B、33,34B,35及び上記タイミングギヤ37,38に潤滑油を導く油室31aと、例えば雄ロータ25及び雌ロータ26等を冷却する冷却流路等(図示せず)が形成されている。そして、吸入側ケーシング30の雄ロータ25貫通部には軸封装置41が設けられ、吸入側ケーシング30の油室30aから潤滑油が外部に流出しないようになっている。また、軸受32A,34Aと圧縮作動室40との間には軸封装置42,43が設けられ、軸受32B,34Bと圧縮作動室40との間には軸封装置44,45が設けられており、圧縮作動室40内へ潤滑油が流入しないようになっている。
【0038】
メインケーシング29の内部の吐出側には、容積比可変機構として、例えば軸方向にスライド可能なスライダ46と、このスライダ46を駆動させるスライダ駆動回路47(後述の図5参照)とが設けられている。スライダ46は、圧縮作動室40側(図3中下側)に設けた開口である吐出ポート48と、この吐出ポート48から上記吐出口28へ圧縮空気を導く吐出流路49とを有する。そして、スライダ46が軸方向に移動することにより、吐出時の圧縮作動室40Aの容積Voが変動し、空気圧縮機2の容積比(圧縮作動室40の吸入完了時の容積Viと吐出時の容積Voとの比=Vi/Vo)が設定変更される。
【0039】
すなわち、図4(a)に示すように、スライダ46の吐出ポート48が吸入側に配置される場合は、吐出時の圧縮作動室40Aの容積Voが比較的大きくなって空気圧縮機2の容積比Vi/Voは比較的小さく設定され、例えば吐出圧が0.2〜0.3MPa程度となる。また、図4(b)に示すように、スライダ46の吐出ポート48が吐出側に配置される場合は、吐出時の圧縮作動室40Aの容積Voが比較的小さくなって空気圧縮機2の容積比Vi/Voは比較的大きく設定されて、例えば吐出圧が0.5〜0.6MPa程度となる。
【0040】
以上、説明した構成において、燃料電池3、ブレーキ用エアシリンダ15、扉用エアシリンダ21、及び空気ばね11は、空気圧縮機2で生成した圧縮空気が供給される装置である。
【0041】
図5は、空気圧縮機2で生成した圧縮空気の供給系統を表す空気回路図である。
【0042】
この図5において、圧縮空気を生成する上記空気圧縮機2と、この空気圧縮機2を駆動する上記電動機39と、この電動機39の回転数を制御するインバータ50と、空気圧縮機2から圧縮空気が供給される上記燃料電池3と、空気圧縮機2から導入された圧縮空気を一旦貯留する上記空気槽4と、この空気槽4の内圧を検出する圧力センサ51と、空気圧縮機2の吐出側に接続され、空気圧縮機2の圧縮空気を燃料電池3側または空気槽4側に切り換えて供給する上記電磁切換弁5と、燃料電池3で発電した電力により駆動する上記走行用電動機6と、この走行用電動機6の回転数を制御するインバータ52とが設けられている。
【0043】
さらに、空気槽4からフィルタ(粉塵を除去する装置)53、上記レギュレータ8A、ルブリケータ(潤滑油を少量注入する装置)54等を介して圧縮空気が供給されて駆動する上記ブレーキ用エアシリンダ15と、空気槽4からブレーキ用エアシリンダ15への圧縮空気の流れを制御するブレーキ用制御弁55と、空気槽4からフィルタ53、上記レギュレータ8B、ルブリケータ54等を介して圧縮空気が供給されて駆動する上記扉用エアシリンダ21と、空気槽4から扉用エアシリンダ21への圧縮空気の流れを制御する扉用制御弁56と、空気槽4からフィルタ53、上記レギュレータ8C等を介して圧縮空気が供給される上記空気ばね11と、台車24と車体14との間に設けられ車体14の高さ(または傾き)を検出する位置センサ57と、空気槽4に上記空圧配管13及びフィルタ53等を介して接続され、空気槽4から燃料電池3への圧縮空気の流れを制御する上記補助用制御弁12と、例えば前後方向に操作することで鉄道車両の力行・惰性走行・制動を指示する走行レバー(マスコン)58を備えた操作装置59と、開閉扉23の駆動を指示する扉スイッチ60と、コントローラ61とが設けられている。
【0044】
なお、走行レバー58及び扉スイッチ60は、例えば運転室内に設けられている。また、図5において、ブレーキ用エアシリンダ15、扉用エアシリンダ21、空気ばね11は、実際にはそれぞれ複数設けられているが、1つを代表して関連部品とともに図示している。
【0045】
位置センサ57は、車体14高さ(例えば車体14下側と台車24上側との距離)を検出して、この検出信号(図2では電気信号として図示したが、例えば油圧信号等でもよい)をレギュレータ8Cのソレノイド駆動部8Caに出力するようになっている。レギュレータ8Cは、この検出信号に応じて、空気ばね11に供給する圧縮空気の圧力を調整する。
【0046】
扉スイッチ60は、そのON・OFF切換操作に応じた操作信号を扉用制御弁56のソレノイド駆動部56aに出力し、これによって扉用制御弁56を切り換えるようになっている。すなわち、例えば扉スイッチ60からの操作信号がON状態であれば、扉用制御弁56は切換位置56Aに切り換えられ、扉用エアシリンダ21が縮むようになっている。また、例えば扉スイッチ60からの操作信号がOFF状態であれば、ばね56bの付勢力で扉用制御弁56は切換位置56Bに復帰し、扉用エアシリンダ21が伸びるようになっている。
【0047】
操作装置59は、前後方向(詳細には力行指示位置、惰性走行指示位置、制動指示位置等)に操作可能な上記走行レバー58と、その変位を検出するレバー変位量検出器(図示せず)とを備えており、このレバー変位検出器は走行レバー58の変位量を検出し、これに応じた操作信号をコントローラ61に出力するようになっている。
【0048】
コントローラ61は、まず第1の機能として、操作装置59からの操作信号を入力して所定の演算処理を行い、生成した制御信号を走行用電動機6のインバータ52またはブレーキ用制御弁55のソレノイド駆動部55aへ出力する。これにより、インバータ52が走行用電動機6の回転数を制御し、またブレーキ用制御弁55が切り換えられてブレーキ用エアシリンダ15が駆動する。すなわち、例えばブレーキ用制御弁55が切換位置55Aに切り換えられると、空気槽4からの圧縮空気が供給されてブレーキ用エアシリンダ15が伸びるようになっている。また、例えばブレーキ用制御弁55が切換位置55Bに切り換えられると、空気槽4からの圧縮空気が供給されてブレーキ用エアシリンダ15が縮むようになっている。
【0049】
ここで、本実施形態の大きな特徴として、コントローラ61は、第2の機能として、操作装置59からの操作信号に応じて所定の演算処理を行い、生成した制御信号を空気圧縮機2のスライダ駆動回路47及び電磁切換弁5のソレノイド駆動部5aへ出力するようになっている。これにより、空気圧縮機2で生成した例えば圧力0.2〜0.3MPa程度の圧縮空気が燃料電池3に供給されるか、若しくは空気圧縮機2で生成した例えば圧力0.5〜0.6MPa程度の圧縮空気が空気槽4に供給されるようになっている。
【0050】
次に、上記コントローラ61の上記第2の機能の制御手順を説明する。図6は、コントローラ61の制御処理内容を表すフローチャートである。
【0051】
この図6において、まずステップ100で、走行レバー58が制動指示であるどうかを、操作装置59からの操作信号により判定する。走行レバー58が制動指示である場合は、ステップ100の判定が満たされて、ステップ110に移る。ステップ110では、操作装置59からの操作信号に対し所定の演算処理が行われ、制御信号を生成する。そして、この制御信号を空気圧縮機2のスライダ駆動回路47に出力し、この制御信号によりスライダ46の吐出ポート48が高圧側に配置され、空気圧縮機2の容積比が比較的大きく設定されて、吐出圧は例えば0.5〜0.6MPa程度となる。その後、ステップ120に進み、制御信号を電磁切換弁5に出力し、これにより電磁切換弁5が空気槽4側(言い換えれば空気ブレーキ9、開閉扉装置10、空気ばね11側)の切換位置5Aに切り換えられる。その後、ステップ130に進み、制御信号を補助用制御弁12に出力し、これにより補助用制御弁12が連通位置に切り換えられる。
【0052】
そして、ステップ140で、空気槽4の圧力センサ51から入力された圧力信号に対し所定の演算処理が行われ、生成した制御信号を電動機39のインバータ50に出力する。これにより、電動機39の回転数が制御され、空気圧縮機2で生成する圧縮空気の容量が制御される。この結果、空気槽4内の圧力が所定の範囲に維持される。
【0053】
一方、走行レバー58が制動指示でない(言い換えれば力行指示または惰性走行指示である)場合は、ステップ100の判定が満たされず、ステップ150に移る。ステップ150では、操作装置59からの操作信号に対し所定の演算処理が行われ、制御信号を生成する。そして、この制御信号を補助用制御弁12に出力し、これにより補助用制御弁12が遮断位置に切り換えられる。その後、ステップ160に進み、制御信号を電磁切換弁5に出力し、これにより電磁切換弁5が燃料電池4側の切換位置5Bに切り換えられる。その後、ステップ170に進み、制御信号を空気圧縮機2のスライダ駆動回路47に出力し、この制御信号によりスライダ46の吐出ポート48が低圧側に配置され、空気圧縮機2の容積比が比較的小さく設定されて、吐出圧は例えば0.2〜0.3MPa程度となる。
【0054】
そして、ステップ180で、操作装置59からの操作信号(または例えば燃料電池3の負荷を検出するセンサ等を設け、このセンサから入力した検出信号等)に対し所定の演算処理が行われ、生成した制御信号を電動機39のインバータ50に出力する。これにより、電動機39の回転数が制御され、空気圧縮機2で生成する圧縮空気の容量が制御される。
【0055】
なお、以上において、空気ブレーキ9は、各請求項記載の圧縮空気により制御される制動手段を構成する。また、電磁切換弁5は、空気圧縮機で発生した圧縮空気を、燃料電池側、または制動手段、開閉扉、空気ばね側へ切り換えて供給する第1切換供給手段を構成する。
【0056】
また、空気圧縮機2のスライダ駆動回路47及びコントローラ61の行う図6のステップ110及びステップ170は、燃料電池側に圧縮空気を供給するときには空気圧縮機の容積比を小さく、制動手段側に圧縮空気を供給するときには空気圧縮機の容積比を大きくするように、容積比可変機構を制御する容積比制御手段を構成する。
【0057】
また、操作装置59は、車両の力行、制動、停止を運転者が指示する運転制御手段を構成し、補助用制御弁12及び空圧配管13は、制動手段側へ供給された圧縮空気の一部を燃料電池側へ導入可能な補助導入手段を構成する。
【0058】
次に、本実施形態の動作及び作用・効果を説明する。
【0059】
まず鉄道車両1が駅に停車し制動しているときは、走行レバー58は手前側(詳細には制動指示位置)に操作されている。これにより、操作装置59から操作信号がコントローラ61に入力され、ステップ100の判定が満たされて、ステップ110においてコントローラ61から制御信号が空気圧縮機2のスライダ駆動回路57に入力され、空気圧縮機2の容積比が比較的大きく設定され、ステップ120においてコントローラ61から制御信号が電磁切換弁5に入力され、電磁切換弁5を切換位置5Aに切り換える。この結果、空気圧縮機2で圧力0.5〜0.6MPa程度の圧縮空気が生成され、この圧縮空気が空気槽4に供給されて、この後の空気ブレーキ9の解除用に一旦貯留される。
【0060】
そして、ステップ130においてコントローラ61から制御信号が補助用制御弁12に入力され、補助用制御弁12を連通位置に切り換える。これにより、空気槽4内の圧縮空気の一部が燃料電池3に供給されて比較的少量の電力を発電する。この電力は車両電気系統7に供給されて、照明及び空調機等が駆動する。
【0061】
一方、扉スイッチ60はON状態に操作されており、扉スイッチ60からの操作信号が扉用制御弁56に入力されて、これにより扉用制御弁56が切換位置56Aに切り換えられ、空気槽4から圧縮空気が供給されて扉用エアシリンダ21が駆動し、開閉扉23が開き状態になっている。
【0062】
この状態から鉄道車両1を発車させるときは、運転士(または車掌)が扉スイッチ60をOFF状態に操作し、この結果、扉用制御弁56が切換位置56Bに復帰して扉用エアシリンダ21が駆動し、開閉扉23が閉じ状態となる。その後、運転士が鉄道車両1を力行または惰性走行させようとして、例えば走行レバー58を奥側(詳細には力行指示位置または惰性走行指示位置)に操作すると、操作装置59から操作信号がコントローラ61に入力される。これにより、図6のステップ100の判定が満たされず、ステップ150においてコントローラ61から制御信号が補助用制御弁12に入力され、補助用制御弁12を遮断位置に切り換え、ステップ160においてコントローラ61から制御信号が電磁切換弁5に入力され、電磁切換弁5を切換位置5Bに切り換え、ステップ170においてコントローラ61から制御信号が空気圧縮機2のスライダ駆動回路57に入力され、空気圧縮機2の容積比を比較的小さく設定する。これにより、空気圧縮機2で圧力0.2〜0.3MPa程度の圧縮空気が生成され、この圧縮空気が燃料電池3に供給される。これによって、燃料電池3内における水素と酸素とが結合する反応を促進し、燃料電池3の出力を向上する。そして、ステップ180においてコントローラ61から制御信号がインバータ52に入力され、これによりインバータ52が回転数を制御して走行用電動機3を駆動させる。また、このとき、操作装置59から操作信号がコントローラ61に入力され、コントローラ61で所定の演算処理が行われて、生成した制御信号がブレーキ用制御弁55に出力される。これにより、ブレーキ用制御弁55を切換位置55Aに切り換え、空気槽4から圧縮空気が供給されてブレーキ用エアシリンダ21が駆動し、空気ブレーキ9が解除状態になり、鉄道車両1は発車する。
【0063】
そして、この走行状態から次の駅に停車するために減速し、そして停止するときは、運転士が再び走行レバー58を手前側に操作する。これにより、前述と同様、ステップ100、110、120により、空気圧縮機2で圧力0.5〜0.6MPa程度の圧縮空気が生成され、空気槽4に供給され一旦貯留される。また、ステップ130で空気槽4内の圧縮空気の一部が燃料電池3に供給されて比較的少量の電力を発電する。鉄道車両1の停止後は、運転士または車掌が扉スイッチ60をON状態に操作することにより、空気槽4から圧縮空気が供給されて扉用エアシリンダ21が駆動し、開閉扉23が開き状態になる。
【0064】
以上説明した本実施形態によれば、容積比可変機構を備えたスクリュー式空気圧縮機2を共用して、空気ブレーキ9、開閉扉装置10、及び空気ばね11用と、燃料電池3用との両方に用いることにより、それぞれに別々に圧縮機を設ける場合に比べ、設置のために必要なスペースを低減できる。これにより、鉄道車両1全体の小型軽量化を図ることができる。
【0065】
なお、上記実施形態においては、オイルフリー式の空気圧縮機2を例に取り説明したが、これに代えて、油冷式の空気圧縮機を設け、この空気圧縮機と燃料電池3との間に例えばオイルミストフィルタ等の油成分除去手段を設けてもよい。また、上記実施形態においては、鉄道車両1の力行・惰性走行・制動を指示する走行レバー58を備えた操作装置59を例に取り説明したが、これに代えて、鉄道車両の力行・惰性走行を指示するアクセルレバーと、鉄道車両の制動を指示するブレーキレバーとを備えた操作装置としてもよい。これらの場合も上記同様の効果を得ることができる。
【0066】
また、上記実施形態においては、空気圧縮機2で生成する圧縮空気の容量制御として、電動機39の回転数をインバータ50で制御する方法を例に取り説明したが、これに限らない。すなわち、例えば、電動機39の駆動をON・OFF制御してもよく、また空気圧縮機2に吸入する空気量を制御弁等で制御する吸入絞り制御でもよい。これらの場合も上記同様の効果を得ることができる。
【0067】
本発明の第2実施形態を図7により説明する。
【0068】
本実施形態は、上記実施形態の可変容量機構を備えたスクリュー空気圧縮機2に代えて、直列に接続した低圧用空気圧縮機及び高圧用空気圧縮機を設けた実施形態である。図7は、本実施形態による燃料電池駆動式鉄道車両の概略構成を表す側面図である。なお、この図7において、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0069】
本実施形態において、燃料電池駆動式鉄道車両62には、圧縮空気を生成する例えばオイルフリー式の低圧用空気圧縮機(CPL)63と、この低圧用空気圧縮機63から圧縮空気が供給される燃料電池3と、低圧用空気圧縮機63からの圧縮空気をさらに昇圧する例えば油冷式の高圧用空気圧縮機(CPH)64と、低圧用空気圧縮機63の圧縮空気を燃料電池3側または高圧用空気圧縮機64側に切り換えて供給する制御弁65と、高圧用空気圧縮機64から導入された圧縮空気を一旦貯留する空気槽4とが設けられている。なお、図7において、走行用電動機6、空気ブレーキ9、開閉扉装置10、及び空気ばね11はそれぞれ代表して1つのみ図示したが、実際には例えば各台車24ごとに複数備えている。
【0070】
なお、以上において、制御弁65は、各請求項記載の低圧用空気圧縮機で発生した圧縮空気を、燃料電池側または高圧用空気圧縮機側へ切り換えて供給する第2切換供給手段を構成する。
【0071】
本実施形態においては、まず低圧用空気圧縮機63によって例えば0.2〜0.3MPa程度の圧縮空気を生成し、鉄道車両62を力行させる場合等においては、制御弁65を切り換えてその圧縮空気を燃料電池3側に供給する。これによって、燃料電池3内における水素と酸素が結合する反応を促進し、燃料電池3の出力を向上する。一方、鉄道車両62を制動または停止させる場合等においては、制御弁5を切り換えてその圧縮空気を主として高圧用空気圧縮機64に供給し(このとき詳細には、車両電気系統7に電力を供給するため、圧縮空気の一部については燃料電池3に供給する)、高圧用空気圧縮機64でさらに例えば0.5〜0.6MPa程度にまで昇圧した後に空気槽4に供給する。これによって、従来通りの空気ブレーキ9、開閉扉装置10、及び空気ばね11等の機能を維持する。
【0072】
以上のようにして、相対的に低圧である燃料電池3用相当(0.2〜0.3MPa)までの昇圧機能については低圧用空気圧縮機63として共用化し、さらに高圧側である、空気ブレーキ9、開閉扉装置10、及び空気ばね11等の従来用途用相当(0.5〜0.6MPa)までの昇圧機能についてのみ別途高圧用空気圧縮機64として分離する構成としている。これにより、大気圧から燃料電池3用相当までの昇圧機能の燃料電池用空気圧縮機と大気圧から従来用途用相当までの昇圧機能の従来用途用空気圧縮機とをそれぞれ別々に設ける場合に比べ、高圧用空気圧縮機64の昇圧量が従来用途用空気圧縮機より小さく圧縮機を小型化できる分、圧縮機設置のために必要なスペースを低減できる。これにより、鉄道車両全体62の小型軽量化を図ることができる。
【0073】
本発明の第3実施形態を図8により説明する。
【0074】
本実施形態は、例えば連結運行する第1車両及び第2車両を備えた燃料電池駆動式車両ユニットに本発明を適用した実施形態である。図8は、本実施形態による燃料電池駆動式鉄道車両ユニットの概略構成を表す側面図である。なお、この図8において、上記第1及び第2実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0075】
本実施形態において、第1車両66及び第2車両67を備えた燃料電池駆動式鉄道車両ユニット68には、例えば、第2車両67に設けられ圧縮空気を生成する空気圧縮機69と、第2車両67に設けられ空気圧縮機69からの圧縮空気を一旦貯留する空気槽4と、この空気槽4からそれぞれ上記レギュレータ8A,8B,8Cを介して圧縮空気が供給される上記空気ブレーキ9、上記開閉扉装置10、及び上記空気ばね11と、第1車両66に設けた燃料電池3と、第2車両67の空気槽4から第1車両66の燃料電池3まで延設された空圧配管70と、この空圧配管70を連通・遮断可能とする燃料電池用制御弁71と、これら空圧配管70及び燃料電池用制御弁71を介し空気槽4から燃料電池3へ供給される圧縮空気を減圧するレギュレータ72と、第1車両66または第2車両67に設けられ燃料電池3で発電した電力により駆動する走行用電動機6とが設けられている。なお、走行用電動機6は第1車両66及び第2車両67の両方に設けてもよい。また、図8において、空気ブレーキ9、開閉扉装置10、及び空気ばね11はそれぞれ代表して1つのみ図示したが、実際には例えば第1車両66及び第2車両67にそれぞれ複数備えている。
【0076】
なお、以上において、燃料電池用制御弁71は各請求項記載の第1制御弁を構成し、レギュレータ8Aは各請求項記載の第2制御弁を構成し、レギュレータ72は、第1制御弁を介し空気槽から導かれた圧縮空気を減圧する減圧手段を構成する。
【0077】
本実施形態においては、空気圧縮機69で例えば0.5〜0.6MPa程度の圧縮空気を生成し、その圧縮空気を空気槽4に供給する。これによって、従来通りの空気ブレーキ9、開閉扉装置10、及び空気ブレーキ11の機能を維持する。そして、鉄道車両ユニット68を力行させる場合等においては、燃料電池用制御弁71を連通位置に切り換えて、空圧配管70を介し空気槽4から導かれた圧縮空気をレギュレータ72で例えば0.2〜0.3MPa程度に減圧した後に燃料電池3に供給する。これによって、燃料電池3内における水素と酸素が結合する反応を促進し、燃料電池3の出力を向上する。
【0078】
以上のようにして、まず空気圧縮機69で相対的に高圧である、空気ブレーキ9、開閉扉装置10、及び空気ブレーキ11等の従来用途用相当(0.5〜0.6MPa)まで昇圧することとして共用化し、その後低圧である燃料電池駆動3用相当(0.2〜0.3MPa)までの降圧機能についてのみ別途分離する構成としている。これにより、大気圧から燃料電池3用相当までの昇圧機能の燃料電池用空気圧縮機と大気圧から従来用途用相当までの昇圧機能の従来用途用空気圧縮機とをそれぞれ別々に設ける場合に比べ、空気圧縮機が1つで足りることからレギュレータ72等のためのスペースを差し引いても全体の機器設置スペースを低減できる。これにより、鉄道車両ユニット68全体の小型軽量化を図ることができる。
【0079】
また、本実施形態においては、燃料装置3及び空気圧縮機69等を第1車両66及び第2車両67に分担して搭載している。これにより、第1車両66及び第2車両67の重量配分が分散化され、部品劣化が集中せず信頼性が高まるとともに、鉄道車両ユニット68の加減速等の操作特性を向上することができる。また、燃料電池3に圧縮空気を供給する側に空気槽4を備えているので、空気圧縮機69の起動に時間がかかる場合でも燃料電池3の起動を促進することができる。また、レギュレータ72に至るまでは高い圧力で送気するため、第1車両66及び第2車両67を跨ぐ長い空圧配管70の流路抵抗が比較的小さく、効率的な送気が可能である。
【0080】
なお、上記第1、第2、及び第3実施形態においては、1つの空気圧縮機2または69(または低圧用空気圧縮機63と高圧用空気圧縮機64との1組合せ)と1つの燃料電池3とで構成する例について説明したが、これに限らない。すなわち、例えば複数の空気圧縮機を並列して接続する構成により、いずれか1つの空気圧縮機が故障しても、正常な空気圧縮機を駆動させて運転継続を可能とする。また、例えば複数の燃料電池を並列して接続する構成により、いずれか1つの燃料電池が故障しても、正常な燃料電池により運転継続を可能とする。これらの場合も上記第1、第2、及び第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、空気圧縮機の設置スペースを低減し、車両全体を小型軽量化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池駆動式鉄道車両の第1実施形態の概略構成を表す側面図である。
【図2】本発明の燃料電池駆動式鉄道車両の第1実施形態を構成する空気ブレーキ及び開閉扉装置の概略構造を表す側面図であり、空気ブレーキが解除状態かつ開閉扉装置が閉じ状態のとき、及び空気ブレーキが制動状態かつ開閉扉装置が開き状態のときを示している。
【図3】本発明の燃料電池駆動式鉄道車両の第1実施形態を構成する空気圧縮機の詳細構造を表す径方向縦断面図である。
【図4】図3中IV−IV断面による、本発明の燃料電池駆動式鉄道車両の第1実施形態を構成する空気圧縮機の詳細構造を表す水平断面図であり、容積比が比較的小さく設定されたとき、及び容積比が比較的大きく設定されたときを示している。
【図5】本発明の燃料電池駆動式鉄道車両の第1実施形態を構成する空気圧縮機で生成した圧縮空気の供給系統を表す空気回路図である。
【図6】本発明の燃料電池駆動式鉄道車両の第1実施形態を構成するコントローラの制御処理内容を表すフローチャートである。
【図7】本発明の燃料電池駆動式鉄道車両の第2実施形態の概略構成を表す側面図である。
【図8】本発明の燃料電池駆動式鉄道車両ユニットの第3実施形態の概略構成を表す側面図である。
【符号の説明】
1  燃料電池駆動式鉄道車両
2  空気圧縮機
3  燃料電池
4  空気槽
5  電磁切換弁(第1切換供給手段)
5A 切換位置(制動手段、開閉扉、空気ばね側)
5B 切換位置(燃料電池側)
6  走行用電動機
8A レギュレータ(第2制御弁)
9  空気ブレーキ(制動手段)
10 空気ばね
11 開閉扉
12 補助用制御弁(補助導入手段)
13 空圧配管(補助導入手段)
46 スライダ(容積比可変機構)
47 スライダ駆動回路(容積比制御手段)
59 操作装置(運転制御手段)
61 コントローラ(容積比制御手段)
62 燃料電池駆動式鉄道車両
63 低圧用空気圧縮機
64 高圧用空気圧縮機
65 第2切換供給手段
66 第1車両
67 第2車両
68 燃料電池駆動式鉄道車両ユニット
69 空気圧縮機
71 燃料電池用制御弁(第1制御弁)
72 レギュレータ(減圧手段)

Claims (10)

  1. 圧縮空気が供給される燃料電池と、
    この燃料電池の発電した電力により駆動する走行用電動機と、
    圧縮空気により制御される制動手段と、
    共通の1つの空気圧縮機と、
    この空気圧縮機で発生した圧縮空気を、前記燃料電池側または前記制動手段側へ切り換えて供給する第1切換供給手段とを有することを特徴とする燃料電池駆動式鉄道車両。
  2. 請求項1記載の燃料電池駆動式鉄道車両において、前記空気圧縮機は、容積比可変機構を備えた定容積比圧縮機であることを特徴とする燃料電池駆動式鉄道車両。
  3. 請求項2記載の燃料電池駆動式鉄道車両において、前記燃料電池側に圧縮空気を供給するときには前記空気圧縮機の容積比を小さく、前記制動手段側に圧縮空気を供給するときには前記空気圧縮機の容積比を大きくするように、前記容積比可変機構を制御する容積比制御手段を備えることを特徴とする燃料電池駆動式鉄道車両。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の燃料電池駆動式鉄道車両において、車両の力行、制動、停止を運転者が指示する運転制御手段を有し、前記第1切換供給手段は、前記運転制御手段で車両の力行が指示されているときには前記圧縮空気を主として前記燃料電池側に供給し、前記運転制御手段で車両の制動または停止が指示されているときには前記圧縮空気を主として前記制動手段側に供給することを特徴とする燃料電池駆動式鉄道車両。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の燃料電池駆動式鉄道車両において、前記制動手段側へ供給された圧縮空気の一部を前記燃料電池側へ導入可能な補助導入手段を備えることを特徴とする燃料電池駆動式鉄道車両。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項記載の燃料電池駆動式鉄道車両において、圧縮空気により開閉駆動される開閉扉及び圧縮空気が供給される空気ばねの少なくとも一方をさらに有し、前記第1切換供給手段は、前記空気圧縮機で発生した圧縮空気を、前記燃料電池側、または前記制動手段、前記開閉扉、前記空気ばね側へ切り換えて供給することを特徴とする燃料電池駆動式鉄道車両。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項記載の燃料電池駆動式鉄道車両において、前記第1切換供給手段から導入された圧縮空気を一旦貯留した後に前記制動手段側へ供給するための空気槽を備えることを特徴とする燃料電池駆動式鉄道車両。
  8. 圧縮空気が供給される燃料電池と、
    この燃料電池の発電した電力により駆動する走行用電動機と、
    圧縮空気により制御される制動手段と、
    低圧用空気圧縮機と、
    この低圧用空気圧縮機で発生した圧縮空気をさらに昇圧し前記制動手段側へ供給する高圧用空気圧縮機と、
    前記低圧用空気圧縮機で発生した圧縮空気を、前記燃料電池側または前記高圧用空気圧縮機側へ切り換えて供給する第2切換供給手段とを有することを特徴とする燃料電池駆動式鉄道車両。
  9. 請求項8記載の燃料電池駆動式鉄道車両において、車両の力行、制動、停止を運転者が指示する運転制御手段を有し、前記第2切換供給手段は、前記運転制御手段で車両の力行が指示されているときには前記圧縮空気を主として前記燃料電池側に供給し、前記運転制御手段で車両の制動または停止が指示されているときには前記圧縮空気を主として前記高圧用空気圧縮機側に供給することを特徴とする燃料電池駆動式鉄道車両。
  10. 第1車両及び第2車両を備えた燃料電池駆動式鉄道車両ユニットにおいて、
    圧縮空気が供給される燃料電池と、
    この燃料電池の発電した電力により駆動する走行用電動機と、
    圧縮空気により制御される制動手段と、
    空気圧縮機と、
    この空気圧縮機で発生した圧縮空気を一旦貯留した後に前記制動手段側又は前記燃料電池側へ供給するための空気槽と、
    この空気槽と前記燃料電池との間に設けた第1制御弁と、
    前記空気槽と前記制動手段との間に設けた第2制御弁と、
    前記第1制御弁を介し前記空気槽から導かれた圧縮空気を減圧する減圧手段とを有し、
    かつ、前記燃料電池及び前記減圧手段を前記第1車両に配置し、前記空気圧縮機を前記第2車両に配置したことを特徴とする燃料電池駆動式鉄道車両ユニット。
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