JP2004112342A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】CMY混色グレーのキャリブレーション方法においては、見かけ転写率算出時の誤差に起因して、その予測濃度に誤差が生じ、目標とするグレーを再現できず、各単色やCMY混色グレーの階調性が失われてしまう。
【解決手段】記録媒体上に形成されたパッチの濃度測定結果に基づいて濃度補正テーブルを生成するために、S32で前記形成されたパッチの濃度測定結果を取得し、S33で前記濃度測定結果から各色材の見かけ転写率を算出し、S34で前記見かけ転写率を用いて、所定の目標濃度値を達成するための、前記各色材に対応する色成分の補正値を算出し、S36で前記補正値に基づいて前記濃度補正テーブルを生成する。このように各インク色の見かけ転写率を考慮して、CMY混色グレーの補正値を算出するため、CMY混色グレーの予測濃度値の誤差を軽減することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】記録媒体上に形成されたパッチの濃度測定結果に基づいて濃度補正テーブルを生成するために、S32で前記形成されたパッチの濃度測定結果を取得し、S33で前記濃度測定結果から各色材の見かけ転写率を算出し、S34で前記見かけ転写率を用いて、所定の目標濃度値を達成するための、前記各色材に対応する色成分の補正値を算出し、S36で前記補正値に基づいて前記濃度補正テーブルを生成する。このように各インク色の見かけ転写率を考慮して、CMY混色グレーの補正値を算出するため、CMY混色グレーの予測濃度値の誤差を軽減することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理方法及び画像処理装置に関し、特に、安定した色再現を可能とする画像処理方法及び画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に画像形成装置において、個体差や環境変動等の理由により該装置の出力特性が変動してしまった際に、これを標準的な状態に戻すための技術として、キャリブレーション技術が知られている。
【0003】
従来のキャリブレーション技術においては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)といった一次色に対し、各単色レベルでのキャリブレーション(一次色キャリブレーション)を行っていた。この一次色キャリブレーションにより、ある程度の出力特性の安定は得られるが、CMYの混色によって得られる二次色、三次色の出力特性への影響についてはあまり考慮されていなかった。特に、C,M,Yの混色グレーにおいては、各色材が実際には他の色成分を含んでおり、一次色と二次色、三次色との関係が環境によって変化してしまうため、一次色キャリブレーションだけでは理想的なグレーからずれてしまうという問題があった。
【0004】
上記問題を解決するために、特願2001−255018において、色材の各色成分を考慮したCMY混色グレーキャリブレーション方法が提案されている。この方法においては、C,M,Y色トナーの混色時の見かけ転写率を考慮し、各色の最大濃度をそれぞれα倍、β倍、γ倍に調整するための調整係数α,β,γを用いてキャリブレーションカーブを微調整することによって、予想されるグレーを理想的なものに近づけるような補正を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特願2001−255018におけるCMY混色グレーのキャリブレーション方法においては、調整係数α,β,γが1に近い、すなわち、見かけ転写率の関係が崩れないことを前提としていた。
【0006】
しかしながら実際の画像形成装置においては、見かけ転写率計算時の誤差に起因して、調整係数α,β,γが1からかけ離れてしまうことも起こり、特に低濃度部分においてはその問題が顕著に見られることがある。従って、上述したCMY混色グレーのキャリブレーション方法では、補正後のCMY混色グレーの予測濃度に誤差が生じてしまい、目標とするグレーを再現できず、さらには、各単色やCMY混色グレーの階調性が失われてしまうという問題があった。
【0007】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、CMY混色グレーの予測濃度値の誤差を軽減し、色材混色により生成されるグレーを良好に再現可能なキャリブレーションを実現する画像処理方法及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための一手法として、本発明の画像処理方法は以下の工程を備える。
【0009】
すなわち、記録媒体上に形成されたパッチの濃度測定結果に基づいて濃度補正テーブルを生成する画像処理方法であって、前記形成されたパッチの濃度測定結果を取得する濃度値取得工程と、前記濃度測定結果から各色材の見かけ転写率を算出する見かけ転写率算出工程と、前記見かけ転写率を用いて、所定の目標濃度値を達成するための、前記各色材に対応する色成分の補正値を算出する補正値算出工程と、前記補正値に基づいて前記濃度補正テーブルを生成する補正テーブル生成工程と、を有することを特徴とする。
【0010】
例えば、前記色材は、シアン、マゼンタ、イエローの各色を含むことを特徴とする。
【0011】
例えば、前記目標濃度値は、前記各色材の混色によって表現される色における、各色成分の濃度値であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
<第1実施形態>
図1は、本実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図であり、コンピュータサーバ10にプリンタ18と測定機19が接続されている。コンピュータサーバ10は、中央制御装置11とユーザインターフェース(UI)12、および記憶装置13を備える。記憶装置13は、出力画像14、測定濃度15、見かけ転写率16、プリンタ補正テーブル17を記憶保持している。
【0014】
図2は、本実施形態におけるキャリブレーション用の階調パッチパターンのレイアウトを示す図である。同図に示す階調パッチパターンがすなわち、記憶装置13内に出力画像14として記憶されている。本実施形態における階調パッチパターンは、C単色、M単色、Y単色、CMY混色グレーの各パッチが、それぞれ256階調分配置されている。
【0015】
図3は、本実施形態におけるキャリブレーション手順を示すフローチャートである。
【0016】
まずステップS31において、出力画像14として記憶された、図2に示す階調パッチパターンを記録媒体上に印刷する。次にステップS32において、ステップS31で出力した階調パッチパターンの夫々について、測定機19を用いて濃度を測定する。このとき、C,M,Y,CMY混色グレーの各パッチについて、C,M,Y各成分の濃度値を測定する。ここで測定機19は濃度計あるいはスキャナであり、スキャナである場合には輝度濃度変換によって濃度値が得られる。
【0017】
上記従来例で説明したように、一般にC,M,Y各単色の出力であっても、実際には各色材が他の色成分を含んでいるため、CMY混色時のグレーにずれが生じてしまう。そこで本実施形態ではステップS33において、CMY混色グレーの見かけ転写率を計算する。以下、その計算方法について説明する。
【0018】
ここで、ある階調におけるC色の各濃度成分値(測定濃度値15)がCDC,CDM,CDYであったとし、同様にM,Y,CMYの各成分の測定濃度値15をMDC,MDM,MDY,…,CMYDC,CMYDM,CMYDYとすると、C,M,Y各色の各濃度成分の和が、単純にCMY混色グレーの各濃度成分にはならないことが分かっている。
【0019】
【数1】
【0020】
そこで、以下のような線形加法性が成り立つと仮定して、C,M,Y各インクに対する見かけの転写率Tc,Tm,Tyを定義する。
【0021】
【数2】
【0022】
すると、以下の関係が成り立つ。
【0023】
【数3】
【0024】
ここで逆行列計算によって、以下のようにTc,Tm,Tyが見かけ転写率16として求められる。
【0025】
【数4】
【0026】
以上のようにして各インク色の見かけ転写率16(Tc,Tm,Ty)が求められると、次にステップS34において、CMY混色グレーの補正後の濃度値を予測する。その際、予測された濃度値が目標のグレーとなるように、見かけ転写率16を考慮して、実測された測定濃度15を補正する。
【0027】
以下、本実施形態における補正後の濃度値、すなわち補正値の予測演算について、図4のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0028】
まず、各階調x(x=1,・・・,255)において、CMY混色グレーの測定濃度15と見かけ転写率16とにおいて、以下のような式が成り立つとする。
【0029】
【数5】
【0030】
すると、ある階調a(1≦a≦255)においては以下のような関係となる。
【0031】
【数6】
【0032】
ここで予め、CMY混色グレーのターゲットテーブル(TargetDC,TargetDM,TargetDY)を作成しておくとする。そして、Cの濃度を固定し、MとYの濃度を変化させることによって補正を行う。つまり、以下の式が成り立つような階調y,zの組み合わせ(以下、(y,z)と記す)を検出し、それを補正値とする。
【0033】
【数7】
(但し、1≦y,z≦255)
このような(y,z)を探す際に、その範囲や条件をユーザ指示に基づいて設定することにより、ユーザの望む精度によるキャリブレーションを行うことができる。
【0034】
図4のステップS41においては、次の(1),(2)に示すような制約条件を満たすような(y,z)を求める。
【0035】
(1) Cの入力値aについて補正を行う際に、補正後のM,Yの入力値y,zの範囲を、例えば「補正する階調の入力値の50%〜200%(0.5a≦y,z≦2a)」等のように指定する。これにより、補正前後の値があまりかけ離れないように制御される。
【0036】
(2) 後述する評価式のみならず色相の点からも最適な解が得られるよう、CMYDC,CMYDM,CMYDYの大小関係が、TargetDC,TargetDM,TargetDYの大小関係と等しくなるようにする。また、濃度計の測定誤差を考慮して、
|TargetDC−TargetDM| < 測定誤差
である場合には濃度値がほぼ等しいとみなす。これは、DMとDY,DCとDYの関係においても同様である。
【0037】
次にステップS42において、上記すべての条件に合致した(y,z)の中から、以下に示す評価式の値が最小となるものを求める。この評価式の値が小さいほど、キャリブレーション結果としての濃度値、すなわち予測された濃度値が目標とするグレーの各濃度成分に近いことを示す。
【0038】
|CMYDC−TargetDC|+
|CMYDM−TargetDM|+
|CMYDY−TargetDY|
続いてステップS43において、上記評価式の最小値から、上記評価式の誤差範囲以内にあるもの全てを、補正値候補とする。このように本実施形態においては、補正値を決定する際に評価式や条件式等の指標を利用することによって、最適な補正値を選択することができる。
【0039】
そしてステップS44において、補正値候補の組み合わせ集合における重心を求め、それを最適な補正値として採用する。
【0040】
以上の処理を、全ての階調x(x=1,・・・,255)について行うことによって、全階調に対する補正値が求められる。
【0041】
以上説明したようにステップS34において全階調の補正値が算出された後、必要であればステップS35において、補正値が階調にあわせて単調増加になるように、スムージング処理を施すことも有効である。
【0042】
そしてステップS36において、以上の処理によって得られた補正値に基づき、プリンタ補正テーブル17を作成する。
【0043】
なお、本実施形態ではステップS34において、Cの濃度を固定として補正値を求める例を示したが、もちろんMやYを固定としても良い。
【0044】
またステップS34で示した、キャリブレーション処理を行う際の評価式や条件等もこの例に限らず、ユーザの要求する精度に応じて設定しても良い。
【0045】
また、目標とするグレーの再現性を高めるために、C,M,Y,K各単色キャリブレーションを行った後に、本発明を適用しても良い。
【0046】
以上説明したように本実施形態によれば、各インク色の見かけ転写率を考慮して、CMY混色グレーの補正値を算出するため、色材混色により生成されるグレーを良好に再現することができる。
【0047】
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。
【0048】
上述した第1実施形態においては、C,M,Y,CMY混色グレーの256階調分の実測値を用いて、理想的な混色グレーに近づくような補正値を算出する例を示したが、各色の256階調分のチャートを出力して測定するという一連の作業に手間がかかってしまう。また、CMY混色グレーのキャリブレーションを必要とする階調以外の部分についても、同様のキャリブレーションを行ってしまうという無駄な処理が生じてしまう。
【0049】
そこで第2実施形態においては、キャリブレーション用チャートにおけるパッチパターンの数や階調数を制限することによって、ユーザの所望する精度でのキャリブレーションを、効率よく行うことを目的とする。
【0050】
図5に、第2実施形態における画像形成装置のブロック構成を示す。同図に示す構成は上述した第1実施形態の図1とほぼ同様であるが、記憶装置13内に、階調パッチパターンの設定情報を格納するパッチ設定ファイル18を備えることを特徴とする。
【0051】
図6は、第2実施形態におけるキャリブレーション用の階調パッチパターンのレイアウトを示す図である。同図に示す階調パッチパターンがすなわち、記憶装置13内に出力画像14として記憶されている。本実施形態における階調パッチパターンは、C単色、M単色、Y単色、CMY混色グレーの各パッチが、入力値124までは4刻み、244までは8刻み、最後の入力値が255となる各48階調分配置されている。これらのパッチパターンの設定情報はパッチ設定ファイル18に保持されており、該設定情報が読み込まれることによって、出力画像14が形成される。なお、パッチ設定ファイル18は、ユーザの目的や求める精度に応じて書き換え可能である。
【0052】
図7は、第2実施形態におけるキャリブレーション手順を示すフローチャートである。
【0053】
まずステップS131において、出力画像14として記憶された、図6に示す階調パッチパターンを記録媒体上に印刷する。次にステップS132において、ステップS31で出力した階調パッチパターンの夫々について、濃度計あるいはスキャナである測定機19を用いて濃度を測定する。このとき、C,M,Y,CMY混色グレーの各パッチについて、C,M,Y各成分の濃度値を測定する。
【0054】
第2実施形態においても上述した第1実施形態と同様に、ステップS133でCMY混色グレーの見かけ転写率16(Tc,Tm,Ty)を算出し、これに基づいて各色の補正値を計算する。なお、数式4における逆行列が存在しない場合には、Tc=Tm=Ty=1とする。
【0055】
そしてステップS134において、48階調分の測定濃度値に基づく補間演算を行うことによって、256階調分の濃度値を得る。
【0056】
次にステップS135において、48階調分のCMY混色グレー補正後の濃度値を予測する。その際、予測された濃度値が目標のグレーとなるように、見かけ転写率16、及びステップS134で得られた256階調分の濃度値を用いて、実測された48階調分の測定濃度15を補正する。なお、第2本実施形態における補正後の濃度値、すなわち補正値の予測演算処理は、上述した第1実施形態で図4のフローチャートに示した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。ステップS135においてはすなわち、48階調分についてのC,M,Y補正テーブルが作成される。
【0057】
その後、ステップS136で48階調分の補正入力値を補間計算し、ステップS137で256階調分の補正テーブルが完成する。
【0058】
以上説明したように第2実施形態によれば、パッチパターンにおける階調数を制限することによって、各インク色の見かけ転写率を考慮したキャリブレーションを、より効率的に行うことができる。
【0059】
また、CMY混色グレーのキャリブレーションを特に必要とする階調部分があれば、該階調部分を主に配置したパッチパターンを使用することによって、所望する階調部分について重点的なキャリブレーションを行うことができる。
【0060】
【他の実施形態】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0061】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0062】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることが出来る。
【0063】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0064】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、各インク色の見かけ転写率を考慮して、CMY混色グレーの補正値を算出するため、CMY混色グレーの予測濃度値の誤差を軽減し、色材混色により生成されるグレーを良好に再現できるキャリブレーションを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における階調パッチパターンレイアウトの一例を示す図である。
【図3】本実施形態におけるCMY混色グレーキャリブレーション処理を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態における最適な補正値を求める処理を示すフローチャートである。
【図5】第2実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図6】第2実施形態における階調パッチパターンレイアウトの一例を示す図である。
【図7】本実施形態におけるCMY混色グレーキャリブレーション処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 コンピュータサーバ
11 中央制御装置
12 ユーザインターフェース
13 記憶装置
14 出力画像
15 測定濃度
16 見かけ転写率
17 プリンタ補正テーブル
18 プリンタ
19 測定機
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理方法及び画像処理装置に関し、特に、安定した色再現を可能とする画像処理方法及び画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に画像形成装置において、個体差や環境変動等の理由により該装置の出力特性が変動してしまった際に、これを標準的な状態に戻すための技術として、キャリブレーション技術が知られている。
【0003】
従来のキャリブレーション技術においては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)といった一次色に対し、各単色レベルでのキャリブレーション(一次色キャリブレーション)を行っていた。この一次色キャリブレーションにより、ある程度の出力特性の安定は得られるが、CMYの混色によって得られる二次色、三次色の出力特性への影響についてはあまり考慮されていなかった。特に、C,M,Yの混色グレーにおいては、各色材が実際には他の色成分を含んでおり、一次色と二次色、三次色との関係が環境によって変化してしまうため、一次色キャリブレーションだけでは理想的なグレーからずれてしまうという問題があった。
【0004】
上記問題を解決するために、特願2001−255018において、色材の各色成分を考慮したCMY混色グレーキャリブレーション方法が提案されている。この方法においては、C,M,Y色トナーの混色時の見かけ転写率を考慮し、各色の最大濃度をそれぞれα倍、β倍、γ倍に調整するための調整係数α,β,γを用いてキャリブレーションカーブを微調整することによって、予想されるグレーを理想的なものに近づけるような補正を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特願2001−255018におけるCMY混色グレーのキャリブレーション方法においては、調整係数α,β,γが1に近い、すなわち、見かけ転写率の関係が崩れないことを前提としていた。
【0006】
しかしながら実際の画像形成装置においては、見かけ転写率計算時の誤差に起因して、調整係数α,β,γが1からかけ離れてしまうことも起こり、特に低濃度部分においてはその問題が顕著に見られることがある。従って、上述したCMY混色グレーのキャリブレーション方法では、補正後のCMY混色グレーの予測濃度に誤差が生じてしまい、目標とするグレーを再現できず、さらには、各単色やCMY混色グレーの階調性が失われてしまうという問題があった。
【0007】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、CMY混色グレーの予測濃度値の誤差を軽減し、色材混色により生成されるグレーを良好に再現可能なキャリブレーションを実現する画像処理方法及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための一手法として、本発明の画像処理方法は以下の工程を備える。
【0009】
すなわち、記録媒体上に形成されたパッチの濃度測定結果に基づいて濃度補正テーブルを生成する画像処理方法であって、前記形成されたパッチの濃度測定結果を取得する濃度値取得工程と、前記濃度測定結果から各色材の見かけ転写率を算出する見かけ転写率算出工程と、前記見かけ転写率を用いて、所定の目標濃度値を達成するための、前記各色材に対応する色成分の補正値を算出する補正値算出工程と、前記補正値に基づいて前記濃度補正テーブルを生成する補正テーブル生成工程と、を有することを特徴とする。
【0010】
例えば、前記色材は、シアン、マゼンタ、イエローの各色を含むことを特徴とする。
【0011】
例えば、前記目標濃度値は、前記各色材の混色によって表現される色における、各色成分の濃度値であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
<第1実施形態>
図1は、本実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図であり、コンピュータサーバ10にプリンタ18と測定機19が接続されている。コンピュータサーバ10は、中央制御装置11とユーザインターフェース(UI)12、および記憶装置13を備える。記憶装置13は、出力画像14、測定濃度15、見かけ転写率16、プリンタ補正テーブル17を記憶保持している。
【0014】
図2は、本実施形態におけるキャリブレーション用の階調パッチパターンのレイアウトを示す図である。同図に示す階調パッチパターンがすなわち、記憶装置13内に出力画像14として記憶されている。本実施形態における階調パッチパターンは、C単色、M単色、Y単色、CMY混色グレーの各パッチが、それぞれ256階調分配置されている。
【0015】
図3は、本実施形態におけるキャリブレーション手順を示すフローチャートである。
【0016】
まずステップS31において、出力画像14として記憶された、図2に示す階調パッチパターンを記録媒体上に印刷する。次にステップS32において、ステップS31で出力した階調パッチパターンの夫々について、測定機19を用いて濃度を測定する。このとき、C,M,Y,CMY混色グレーの各パッチについて、C,M,Y各成分の濃度値を測定する。ここで測定機19は濃度計あるいはスキャナであり、スキャナである場合には輝度濃度変換によって濃度値が得られる。
【0017】
上記従来例で説明したように、一般にC,M,Y各単色の出力であっても、実際には各色材が他の色成分を含んでいるため、CMY混色時のグレーにずれが生じてしまう。そこで本実施形態ではステップS33において、CMY混色グレーの見かけ転写率を計算する。以下、その計算方法について説明する。
【0018】
ここで、ある階調におけるC色の各濃度成分値(測定濃度値15)がCDC,CDM,CDYであったとし、同様にM,Y,CMYの各成分の測定濃度値15をMDC,MDM,MDY,…,CMYDC,CMYDM,CMYDYとすると、C,M,Y各色の各濃度成分の和が、単純にCMY混色グレーの各濃度成分にはならないことが分かっている。
【0019】
【数1】
【0020】
そこで、以下のような線形加法性が成り立つと仮定して、C,M,Y各インクに対する見かけの転写率Tc,Tm,Tyを定義する。
【0021】
【数2】
【0022】
すると、以下の関係が成り立つ。
【0023】
【数3】
【0024】
ここで逆行列計算によって、以下のようにTc,Tm,Tyが見かけ転写率16として求められる。
【0025】
【数4】
【0026】
以上のようにして各インク色の見かけ転写率16(Tc,Tm,Ty)が求められると、次にステップS34において、CMY混色グレーの補正後の濃度値を予測する。その際、予測された濃度値が目標のグレーとなるように、見かけ転写率16を考慮して、実測された測定濃度15を補正する。
【0027】
以下、本実施形態における補正後の濃度値、すなわち補正値の予測演算について、図4のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0028】
まず、各階調x(x=1,・・・,255)において、CMY混色グレーの測定濃度15と見かけ転写率16とにおいて、以下のような式が成り立つとする。
【0029】
【数5】
【0030】
すると、ある階調a(1≦a≦255)においては以下のような関係となる。
【0031】
【数6】
【0032】
ここで予め、CMY混色グレーのターゲットテーブル(TargetDC,TargetDM,TargetDY)を作成しておくとする。そして、Cの濃度を固定し、MとYの濃度を変化させることによって補正を行う。つまり、以下の式が成り立つような階調y,zの組み合わせ(以下、(y,z)と記す)を検出し、それを補正値とする。
【0033】
【数7】
(但し、1≦y,z≦255)
このような(y,z)を探す際に、その範囲や条件をユーザ指示に基づいて設定することにより、ユーザの望む精度によるキャリブレーションを行うことができる。
【0034】
図4のステップS41においては、次の(1),(2)に示すような制約条件を満たすような(y,z)を求める。
【0035】
(1) Cの入力値aについて補正を行う際に、補正後のM,Yの入力値y,zの範囲を、例えば「補正する階調の入力値の50%〜200%(0.5a≦y,z≦2a)」等のように指定する。これにより、補正前後の値があまりかけ離れないように制御される。
【0036】
(2) 後述する評価式のみならず色相の点からも最適な解が得られるよう、CMYDC,CMYDM,CMYDYの大小関係が、TargetDC,TargetDM,TargetDYの大小関係と等しくなるようにする。また、濃度計の測定誤差を考慮して、
|TargetDC−TargetDM| < 測定誤差
である場合には濃度値がほぼ等しいとみなす。これは、DMとDY,DCとDYの関係においても同様である。
【0037】
次にステップS42において、上記すべての条件に合致した(y,z)の中から、以下に示す評価式の値が最小となるものを求める。この評価式の値が小さいほど、キャリブレーション結果としての濃度値、すなわち予測された濃度値が目標とするグレーの各濃度成分に近いことを示す。
【0038】
|CMYDC−TargetDC|+
|CMYDM−TargetDM|+
|CMYDY−TargetDY|
続いてステップS43において、上記評価式の最小値から、上記評価式の誤差範囲以内にあるもの全てを、補正値候補とする。このように本実施形態においては、補正値を決定する際に評価式や条件式等の指標を利用することによって、最適な補正値を選択することができる。
【0039】
そしてステップS44において、補正値候補の組み合わせ集合における重心を求め、それを最適な補正値として採用する。
【0040】
以上の処理を、全ての階調x(x=1,・・・,255)について行うことによって、全階調に対する補正値が求められる。
【0041】
以上説明したようにステップS34において全階調の補正値が算出された後、必要であればステップS35において、補正値が階調にあわせて単調増加になるように、スムージング処理を施すことも有効である。
【0042】
そしてステップS36において、以上の処理によって得られた補正値に基づき、プリンタ補正テーブル17を作成する。
【0043】
なお、本実施形態ではステップS34において、Cの濃度を固定として補正値を求める例を示したが、もちろんMやYを固定としても良い。
【0044】
またステップS34で示した、キャリブレーション処理を行う際の評価式や条件等もこの例に限らず、ユーザの要求する精度に応じて設定しても良い。
【0045】
また、目標とするグレーの再現性を高めるために、C,M,Y,K各単色キャリブレーションを行った後に、本発明を適用しても良い。
【0046】
以上説明したように本実施形態によれば、各インク色の見かけ転写率を考慮して、CMY混色グレーの補正値を算出するため、色材混色により生成されるグレーを良好に再現することができる。
【0047】
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。
【0048】
上述した第1実施形態においては、C,M,Y,CMY混色グレーの256階調分の実測値を用いて、理想的な混色グレーに近づくような補正値を算出する例を示したが、各色の256階調分のチャートを出力して測定するという一連の作業に手間がかかってしまう。また、CMY混色グレーのキャリブレーションを必要とする階調以外の部分についても、同様のキャリブレーションを行ってしまうという無駄な処理が生じてしまう。
【0049】
そこで第2実施形態においては、キャリブレーション用チャートにおけるパッチパターンの数や階調数を制限することによって、ユーザの所望する精度でのキャリブレーションを、効率よく行うことを目的とする。
【0050】
図5に、第2実施形態における画像形成装置のブロック構成を示す。同図に示す構成は上述した第1実施形態の図1とほぼ同様であるが、記憶装置13内に、階調パッチパターンの設定情報を格納するパッチ設定ファイル18を備えることを特徴とする。
【0051】
図6は、第2実施形態におけるキャリブレーション用の階調パッチパターンのレイアウトを示す図である。同図に示す階調パッチパターンがすなわち、記憶装置13内に出力画像14として記憶されている。本実施形態における階調パッチパターンは、C単色、M単色、Y単色、CMY混色グレーの各パッチが、入力値124までは4刻み、244までは8刻み、最後の入力値が255となる各48階調分配置されている。これらのパッチパターンの設定情報はパッチ設定ファイル18に保持されており、該設定情報が読み込まれることによって、出力画像14が形成される。なお、パッチ設定ファイル18は、ユーザの目的や求める精度に応じて書き換え可能である。
【0052】
図7は、第2実施形態におけるキャリブレーション手順を示すフローチャートである。
【0053】
まずステップS131において、出力画像14として記憶された、図6に示す階調パッチパターンを記録媒体上に印刷する。次にステップS132において、ステップS31で出力した階調パッチパターンの夫々について、濃度計あるいはスキャナである測定機19を用いて濃度を測定する。このとき、C,M,Y,CMY混色グレーの各パッチについて、C,M,Y各成分の濃度値を測定する。
【0054】
第2実施形態においても上述した第1実施形態と同様に、ステップS133でCMY混色グレーの見かけ転写率16(Tc,Tm,Ty)を算出し、これに基づいて各色の補正値を計算する。なお、数式4における逆行列が存在しない場合には、Tc=Tm=Ty=1とする。
【0055】
そしてステップS134において、48階調分の測定濃度値に基づく補間演算を行うことによって、256階調分の濃度値を得る。
【0056】
次にステップS135において、48階調分のCMY混色グレー補正後の濃度値を予測する。その際、予測された濃度値が目標のグレーとなるように、見かけ転写率16、及びステップS134で得られた256階調分の濃度値を用いて、実測された48階調分の測定濃度15を補正する。なお、第2本実施形態における補正後の濃度値、すなわち補正値の予測演算処理は、上述した第1実施形態で図4のフローチャートに示した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。ステップS135においてはすなわち、48階調分についてのC,M,Y補正テーブルが作成される。
【0057】
その後、ステップS136で48階調分の補正入力値を補間計算し、ステップS137で256階調分の補正テーブルが完成する。
【0058】
以上説明したように第2実施形態によれば、パッチパターンにおける階調数を制限することによって、各インク色の見かけ転写率を考慮したキャリブレーションを、より効率的に行うことができる。
【0059】
また、CMY混色グレーのキャリブレーションを特に必要とする階調部分があれば、該階調部分を主に配置したパッチパターンを使用することによって、所望する階調部分について重点的なキャリブレーションを行うことができる。
【0060】
【他の実施形態】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0061】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0062】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることが出来る。
【0063】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0064】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、各インク色の見かけ転写率を考慮して、CMY混色グレーの補正値を算出するため、CMY混色グレーの予測濃度値の誤差を軽減し、色材混色により生成されるグレーを良好に再現できるキャリブレーションを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における階調パッチパターンレイアウトの一例を示す図である。
【図3】本実施形態におけるCMY混色グレーキャリブレーション処理を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態における最適な補正値を求める処理を示すフローチャートである。
【図5】第2実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図6】第2実施形態における階調パッチパターンレイアウトの一例を示す図である。
【図7】本実施形態におけるCMY混色グレーキャリブレーション処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 コンピュータサーバ
11 中央制御装置
12 ユーザインターフェース
13 記憶装置
14 出力画像
15 測定濃度
16 見かけ転写率
17 プリンタ補正テーブル
18 プリンタ
19 測定機
Claims (19)
- 記録媒体上に形成されたパッチの濃度測定結果に基づいて濃度補正テーブルを生成する画像処理方法であって、
前記形成されたパッチの濃度測定結果を取得する濃度値取得工程と、
前記濃度測定結果から各色材の見かけ転写率を算出する見かけ転写率算出工程と、
前記見かけ転写率を用いて、所定の目標濃度値を達成するための、前記各色材に対応する色成分の補正値を算出する補正値算出工程と、
前記補正値に基づいて前記濃度補正テーブルを生成する補正テーブル生成工程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 前記色材は、シアン、マゼンタ、イエローの各色を含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
- 前記目標濃度値は、前記各色材の混色によって表現される色における、各色成分の濃度値であることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
- 前記目標濃度値は、前記各色材の全ての混色によって表現されるグレー色における、各色成分の濃度値であることを特徴とする請求項3記載の画像処理方法。
- 前記補正値算出工程においては、前記濃度測定結果に前記見かけ転写率を乗じた場合に前記目標濃度値が達成されるように、前記各色材に対応する色成分の補正値を算出することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
- 前記補正値算出工程においては、前記各色材に対応する色成分のうち、1色成分の値を固定として他の色成分の補正値を算出することを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
- 前記パッチは、前記各色ごとに所定数の階調分を有することを特徴とする請求項2記載の画像処理方法。
- 前記所定数は、形成可能な最大階調数であることを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
- 前記所定数は、形成可能な最大階調数よりも小さいことを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
- 前記最大階調数は256であることを特徴とする請求項8または9記載の画像処理方法。
- 前記パッチは、前記各色ごとに、前記最大階調数を所定ピッチで刻んだ階調分を有することを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
- 前記パッチは、前記各色ごとに、任意の階調付近についてはより細かくなるように、前記最大階調数を刻んだ階調分を有することを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
- 前記補正値算出工程においては、複数の補正値を評価した結果に基づいて、有効な補正値を決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
- 前記評価の方法は、ユーザ指示に基づいて設定されることを特徴とする請求項13記載の画像処理方法。
- 記録媒体上に形成されたパッチの濃度測定結果に基づいて濃度補正テーブルを生成する画像処理装置であって、
前記形成されたパッチの濃度測定結果を取得する濃度値取得手段と、
前記濃度測定結果から各色材の見かけ転写率を算出する見かけ転写率算出手段と、
前記見かけ転写率を用いて、所定の目標濃度値を達成するための、前記各色材に対応する色成分の補正値を算出する補正値算出手段と、
前記補正値に基づいて前記濃度補正テーブルを生成する補正テーブル生成手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - さらに、前記パッチの情報を保持する保持手段と、
前記パッチの情報に基づいて前記パッチを記録媒体上に形成する画像形成手段と、
を有することを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。 - 前記濃度値取得手段は、前記記録媒体上に形成されたパッチの濃度を測定する測定器であることを特徴とする請求項16記載の画像形成装置。
- コンピュータ上で実行されることにより、請求項1乃至14のいずれかに記載された画像処理方法を実現することを特徴とするプログラム。
- 請求項18記載のプログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002272182A JP2004112342A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 画像処理方法及び画像処理装置 |
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JP2002272182A JP2004112342A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 画像処理方法及び画像処理装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006308657A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Noritsu Koki Co Ltd | 輝度むら調整方法及びこの方法を用いた輝度むら調整モジュール |
JP2014236432A (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-15 | コニカミノルタ株式会社 | 色調整システム、色調整方法、および色調整プログラム |
-
2002
- 2002-09-18 JP JP2002272182A patent/JP2004112342A/ja not_active Withdrawn
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