JP2004110845A - 文字入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 文字入力装置において、設定されている入力文字種に対する視認性を高め、入力文字種を変更するときの操作性を向上させる。
【解決手段】 文字入力装置の表示画面において、入力された文字列の末尾には、文字の入力位置を示すカーソルC2が表示される。このカーソルC2は、ペン型カーソルPCを備える。ペン型カーソルPCは、表示画面上に設けられた文字種表示部MHと共に、設定されている文字種を識別可能に示す。例えば、設定された文字種が全角ひらがなであれば、ペン型カーソルは赤色に、文字種表示部MHには「全あ」と表示され、設定された文字種が全角カタカナであれば、ペン型カーソルは緑色に、文字種表示部MHには「全ア」と表示される。ここで、マウスカーソルMCをペン型カーソルPCに重ね、マウススイッチをクリックすれば、文字種変更の指示を入力可能となる。
【選択図】 図3

Description

 本発明は、文字入力装置に関し、詳しくは、入力される文字の種類を設定する文字種設定手段を備えた文字入力装置に関する。
 従来、この種の文字入力装置としては、入力される文字の種類の設定状況を表わすため、現在設定している文字種を表示するための表示部を、表示画面上の所定の箇所に設けたものが種々提案されている。例えば、表示画面の一番下の行をいわゆるシステムラインとしてアプリケーションソフトウエアの表示領域とは別に確保し、ここに設けた表示部に、現在設定している文字種を示す略語や記号を表示する方法が知られている。また、ウインドウシステムを採用する場合には、表示画面のタイトルバー上に、現在設定している文字種を表わすアイコンを、例えば全角ひらがな入力ならば「あ」、全角英数字入力ならば「A」のように表示することで、文字種を視認可能としている。
 このような文字入力装置において、設定した文字種を変更したい時には、所定の入力処理により、表示画面上の所定の位置に、文字種を選択するためのメニュー画面を開き、このメニュー画面に表示される選択肢の中から、所望の文字種を選択するという方法がとられてきた。この所定の入力操作としては、コントロールキーと文字キーとの組合わせやファンクションキーなどに上記メニュー画面を開く機能を割り当ててホットキーとし、このホットキーを操作するものや、マウス操作によって画面の所定の位置をクリックするものが知られている。
 しかしながら、設定している文字種を、上記のように、表示画面上の所定の位置に設けた表示部に表示する構成とするならば、使用者は、現在の設定状況を確認するためには、わざわざ視線をこの表示部に移さなくてはならない。また、設定した文字種を変更するときには、現在行なっている文字入力操作を完全に中断して、視線を表示画面の所定の位置に移し、ここに開いたメニュー画面において、所望の文字種を選択する必要があった。
 設定した文字種の情報を、表示画面上の入力位置にあるカーソルの色を変えることによって視認可能とする方法も提案されているが(例えば、特開平6−301509号公報等)、この場合にも、設定条件を変更するときには、文字入力操作を完全に中断し、表示画面の所定の位置に開くメニュー画面において、所望の条件を選択する必要があった。
 また、設定している文字種を、表示画面上の所定の位置に設けた表示部に表示する場合には、この表示部によって表示画面のうちの所定の面積が占拠されるため、入力操作などを行なう際に利用可能な画面が狭められることがあった。利用可能な画面を広く確保するため、上記設定された文字種を表示する表示部を移動可能とし、ユーザーがこの表示部を表示画面の邪魔にならない場所に移動できるものも提案されている。しかしながら文字種の表示部を移動可能とすると、ユーザーにより移動された文字種表示部が、アプリケーションプログラムが用意しているスクロールバー等の機能ボタンを覆い隠してしまうことがあった。この結果、上記機能ボタンを操作できなくなることがあった。
 さらに、ウインドウシステムを採用し、複数のアプリケーションプログラムを同時に起動する場合には、文字種は常に1種類しか選択することができなかったため、用いるアプリケーションプログラム毎に異なる条件を望む場合には、操作対象となるアプリケーションプログラムを変更するたびに、処理を中断して表示画面の所定の位置にメニュー画面を開き、文字種を設定し直す必要があった。
 本発明の文字入力装置は、こうした問題を解決し、現在設定されている文字種に対する視認性を高め、文字種を表示することで表示画面の利用性が低下するのを抑え、入力文字種を変更するときの操作性を向上させることを目的としてなされ、次の構成を採った。
 本発明の第1の文字入力装置は、
 文字を入力する文字入力手段と、該文字入力手段により入力される文字の種類を設定する文字種設定手段とを備えた文字入力装置であって、
 前記文字入力手段により入力される文字の入力位置を示すカーソルと共に、前記文字種設定手段により設定された文字の種類を識別可能に示す文字種表示手段を備え、
 前記文字種設定手段は、
  所定の条件下において、前記文字入力手段により入力可能な文字の種類を前記カーソルの近傍に一覧表示する文字種一覧表示手段と、
  該一覧表示された文字種のうちの一つが選択されたとき、該選択された文字種を前記文字入力手段により入力される文字の種類として設定する選択文字種設定手段とを備える
 ことを要旨とする。
 以上のように構成された本発明の第1の文字入力装置は、所定の条件下において、文字の入力位置を示すカーソルの近傍に入力可能な文字の種類が一覧表示される。この一覧表示された文字種のうちの一つが選択されると、この選択された文字種は、入力手段により入力される文字の種類として設定される。さらに、この設定された文字種は、前記カーソルと共に識別可能に示される。
 こうした第1の文字入力装置によれば、文字の入力位置を示すカーソルと共に、入力される文字の種類を識別可能に示すため、操作者は、文字の入力位置から視線を移動させることなく設定されている文字種を確認することができる。また、入力される文字の種類を変更するときには、入力可能な文字の種類がカーソルの近傍に表示されるため、文字種を設定するときにも視線を入力位置から別の場所へ移す必要がない。さらに、この文字種の表示が一覧表示であるため、所望の文字種を容易に選択することができる。
 この第1の文字入力装置においては、入力可能な文字の種類がカーソルの近傍に一覧表示されるが、ここでカーソルの近傍とは、カーソルの直上、直下、直横のようにカーソルに隣接していること、またはカーソルに重ねること、あるいはカーソルとの関係が明確な程度の距離を空けた位置に存在することを指す。
 ここで、前記第1の文字入力装置は、ポインティングデバイスを備え、前記所定の条件は、このポインティングデバイスによる前記文字入力位置近傍への指示である構成とすることも好適である。この時、文字の入力位置を示すカーソルに対するポインティングデバイスによる指示を行なうと、このカーソルの近傍に、入力可能な文字の種類が一覧表示される。従って、入力可能な文字種を表示させるための操作を行なうときにも、文字の入力位置を示すカーソルから視線を移す必要がない。
 このとき、前記カーソルに対して指示するポインティングデバイスとしては、マウスやトラックボール、トラックパッドなどが好適である。前記文字入力手段としては、周知のキーボード入力の他、手書き入力や、スキャナによる読み込み、あるいは音声入力などを挙げることができる。また、入力される文字の種類とは、全角ひらがな、全角カタカナ、全角英数、半角カタカナ、半角英数、JISコード、記号等を挙げることができる。
 ここで、カーソルと共に、入力される文字の種類を識別可能に示す方法としては、カーソルに表示用のスペースである文字種表示部を付設し、ここに略語や記号等を表示することにより文字種を識別可能にする方法が挙げられる。この場合には、設定されている文字種が具体的に明示されるため、文字種を誤認することがない。あるいは、このように文字種を具体的に表示する代わりに、カーソルをアイコン化し、その図柄や色によって文字種を示す構成とすることもできる。このような構成にすれば、カーソルの図柄や色と入力される文字の種類との対応を覚えることにより、小さなカーソル・アイコンによって入力される文字の種類を充分に視認することができる。従って、文字種表示部に覆われる領域に対する操作性が低下することもなく、さらに、カーソル表示に必要なメモリも小さくて済むためカーソルの移動速度が遅くなることもない。
 本発明の第2の文字入力装置は、文字を入力する文字入力手段とポインティングデバイスとを備えた文字入力装置であって、
 前記ポインティングデバイスによって文字の入力位置近傍への指示がされる毎に、前記入力手段により入力される文字の種類を、所定の順序で順次設定する文字種設定手段と、
 前記文字入力手段により入力される文字の入力位置を示すカーソルと共に、前記文字種設定手段により設定された文字の種類を識別可能に示す文字種表示手段と
 を備えたことを要旨とする。
 このような文字入力装置は、文字の入力位置近傍に対するポインティングデバイスによる指示がされる毎に、入力される文字の種類として設定可能な文字種を所定の順序で順次設定する。このように設定された文字種は、入力位置を示すカーソルと共に、識別可能に示される。
 こうした第2の文字入力装置によれば、文字の入力位置近傍に対するポインティングデバイスによる指示がされる毎に、設定可能な文字種が所定の順序で順次設定されるため、操作者は所望の文字種が設定されるまでポインティングデバイスによる指示を繰り返せばよい。また、設定された文字種はカーソルと共に示されるため、文字種を設定している時にも、設定された文字種を確認したい時にも文字の入力位置から視線を移動する必要がない。ここで、設定された文字種をカーソルと共に示す手段としては、第1の文字入力装置と同様に、カーソルに文字種表示部を付設してもよいし、カーソルをアイコン化し、その図柄や色によって設定された文字種を示すこととしてもよい。
 本発明の第3の文字入力装置は、文字を入力する文字入力手段と、該文字入力手段により入力される文字の種類を設定する文字種設定手段と、前記文字入力手段により入力された文字を表示する表示画面とを備えた文字入力装置であって、
 前記文字入力手段により入力される文字の入力位置を示すカーソルと共に、前記文字種設定手段により設定された文字の種類を識別可能に示す文字種表示手段と、
 前記表示画面の所定の位置に、前記文字入力手段により入力される文字の種類の情報を、前記文字種表示手段による表示以上に詳細に表示する文字種情報表示手段と
 を備えることを要旨とする。
 この第3の文字入力装置は、入力される文字の種類について設定された情報を、文字の入力位置を示すカーソルと共に識別可能に示し、かつ、これ以上に詳細に表示画面の所定の位置に表示する。従って操作者は、カーソルの位置と、表示画面の所定の位置との両方で、入力される文字の種類を視認することができる。
 ここで、カーソルの他に文字種の情報を表示させる所定の位置は、表示画面において文字を入力可能な領域外に設定することが好ましい。例えば、本発明の文字入力装置を備えたコンピュータがウインドウシステムを採用しているときには、各ウインドウで動作するプログラムや文書名を表示するタイトルバー等に前記所定の位置を設けることができる。このとき操作者は、画面上に展開する各プログラムで設定されている入力文字種を確認したいときには、タートルバー上の表示を見て確認すればよいし、文字列を入力する際に、入力される文字種を確認したいときには、カーソルと共に示された表示を見て確認すればよい。
 また、入力文字種の情報の表示方法において、表示画面の所定の位置での表示が、カーソルによる表示よりも具体的に文字種を識別可能な方法であることも好ましい。カーソルによる表示が、文字種によって色を変えるなど、記憶を必要とする表示方法である場合に、表示画面の所定の位置に、記憶を必要としない略語などによる表示を行なえば、文字種の表示に関する記憶の定着を助けることができる。
 本発明の第1ないし第3の文字入力装置において、前記文字種表示手段は、前記文字種を前記カーソルと一体に表示する手段を備えた構成としてもよい。ここで、カーソルを文字種と一体で表示する方法としては、カーソルの表示色を複数用意してこの表示色と文字種との対応を予め設定したり、カーソルのデザインを複数用意してこのデザインと文字種との対応を予め設定するなどの方法がある。操作者は、表示色やデザインと文字種との対応を記憶することにより、カーソル表示を見るだけで容易に設定された文字種を識別することができる。このような構成とすれば、カーソルの表示に大きなスペースを必要としないため、文字種を表示する領域が表示画面の文字入力部周辺を覆ってしまうこともなく、カーソル表示に必要なメモリも小さくて済むためカーソルの移動速度が遅くなることもない。
 また、本発明の第1ないし第3の文字入力装置において、前記文字種表示手段は、前記設定された文字種を識別可能に示すと共に、該文字種に関する表示を、該表示に覆われる領域の表示をも視認可能な態様で表示する構成としてもよい。このような構成にすれば、文字種に関する表示を行なうことにより、その領域で表示されていた内容が覆われて見えなくなることがない。
 本発明の第1の文字入力装置において、
 前記文字種表示手段は、前記設定された文字の種類を、前記カーソルとは異なる所定の位置に、アイコンにより識別可能に表示する手段であり、
 前記文字種一覧表示手段は、前記カーソルの近傍に代えて前記アイコン表示部の近傍に、入力可能な文字の種類を一覧表示する手段である構成としてもよい。
 このとき、設定された文字種は、カーソルとは異なる位置に表示されるアイコンによって識別可能に示され、文字種の設定を変更するときには、入力可能な文字種がこのアイコンの近傍に一覧表示される。このように、設定された文字種は小さなアイコンによって示されるため、文字種に関する表示が画面上の表示を覆って邪魔になることがない。また、一覧表示された中から選択した文字種は、その近傍に表示されるアイコンによって直ちに確認することができる。
 本発明の第1の文字入力装置において、
 前記文字種表示手段は、前記文字入力手段により入力された文字が取り扱われるひとまとまりの領域の外に、前記設定された文字の種類を前記カーソルと関連付けて示す手段であり、
 前記文字種一覧表示手段は、前記文字種表示手段による表示または前記カーソルの近傍に、入力可能な文字の種類を一覧表示する手段である構成としてもよい。
 このとき、設定された文字種は、文字入力手段により入力された文字が取り扱われるひとまとまりの領域外にカーソルと関連付けて表示され、文字種の設定を変更するときには、入力可能な文字種がこの文字種に関する表示またはカーソルの近傍に一覧表示される。このように、設定された文字種は、文字入力手段により入力された文字が取り扱われるひとまとまりの領域外に表示されるため、入力された文字が取り扱われる領域内の表示を簡素化することができる。また、この文字種に関する表示は、文字の入力位置を示すカーソルと関連付けて示されるため、入力操作中に文字種の確認をするときに、入力位置からの視線の移動が容易となる。入力する文字種を変更する際、入力可能な文字種をこの文字種に関する表示の近傍に一覧表示するならば、設定変更後の文字種を、視線を移動することなく直ちに確認することができる。また、入力可能な文字種をカーソルの近傍に一覧表示するならば、文字種の設定後、視線を移動させることなく直ちに入力を再開することができる。
 ここで、文字入力手段により入力された文字が取り扱われるひとまとまりの領域とは、例えば、ウインドウシステムが採用されているときには、アクティブウインドウにおいて入力された文字が表示される領域を指す。また、カーソルと関連付けて表示する方法としては、この文字種に関する表記をカーソルの移動に同期して移動させる方法を挙げることができる。ここで、文字種の表示場所は、アクティブウインドウの内でも外でもよく、アクティブウインドウにおいて入力された文字が表示される領域外であればよい。
 本発明の第4の文字入力装置は、文字を入力する文字入力手段と、該文字入力手段により入力される文字の種類を設定する文字種設定手段と、前記文字入力手段により入力された文字を表示する表示画面とを備えた文字入力装置であって、
 該文字入力装置が起動されたときおよび/または前記文字種設定手段により文字の種類の設定がなされたとき、前記表示画面の所定の位置に、入力される文字の種類を所定期間表示する文字種表示手段を備えることを要旨とする。
 この第4の文字入力装置は、この文字入力装置が起動されたときおよび/または入力される文字の種類が設定されたとき、表示画面の所定の位置に、入力される文字の種類を所定期間表示する。
 こうした第4の文字入力装置によれば、この文字入力装置が起動されたときおよび/または入力される文字の種類が設定されたとき、操作者は直ちに設定されている文字種を確認することができる。従って、所望の文字種が設定されていないとき、あるいは文字種の設定操作を誤って行なったときには、直ちに気付いて新たに設定操作を行なうことができる。また、この表示は、所定の時間が経過すると表示画面から消えるため、その後の文字入力操作において邪魔になることがない。
 ここで、前記表示画面の所定の位置は、前記文字入力手段により入力される文字の入力位置を表示するカーソルの位置または該カーソルの近傍であることとしてもよい。このような構成にすれば、操作者は文字種を確認した後に視線を移動させることなく文字入力を開始することができる。
 また、文字種が表示される所定の期間とは、操作者が文字入力を開始しようとして表示画面に視線を移したときに、文字種を充分に視認できる期間であればよい。この期間は、予め設定しておくこととしてもよいし、入力操作が始まると共に終了することとしてもよい。もとより、予め一定期間が設定されている場合にも、入力操作が始まると表示を終了することとしてもよい。このようにすれば、入力操作の時に文字種の表示が邪魔になることがない。
 このような第4の文字入力装置において、前記カーソルは、前記文字種設定手段により設定された文字の種類を識別可能に表示するカーソルである構成も好ましい。このような構成とすれば、この文字入力装置が起動されたときおよび/または入力される文字の種類の設定がなされたとき、カーソルの位置またはカーソルの近傍に、入力される文字の種類が所定の期間表示されるが、所定の期間経過後にこの表示が消えた後も、入力される文字の種類は、カーソルによって識別可能に示される。従って、この文字入力装置が起動されたときおよび/または入力される文字の種類の設定がなされたときだけでなく、文字入力操作を行なっている任意の時において、表示画面の入力位置から視線を移動させることなく、入力される文字の種類を視認することができる。
 また、本発明の第5の文字入力装置は、入力された仮名文字列に対して仮名漢字変換処理を行なう仮名漢字変換手段と、
 該仮名漢字変換手段に対して補助的に用いられ、前記仮名漢字変換処理とは異なった処理で所望の文字列を生成する2以上の入力手段と、
 該入力手段の内の一つを設定する入力手段設定手段と
 を備える文字入力装置であって、
 前記入力手段設定手段は、
  所定の条件下において、入力される文字の入力位置を示すカーソルの近傍に、選択可能な前記2以上の入力手段を一覧表示する入力手段一覧表示手段と、
  該一覧表示された入力手段のうちの一つが選択されたとき、該選択された入力手段を前記所望の文字列を生成するための入力手段として設定する選択設定手段とを備えることを要旨とする。
 この第5の文字入力装置は、所定の条件下において、文字の入力位置を示すカーソルの近傍に選択可能な2以上の入力手段が一覧表示される。この一覧表示された入力手段のうちの一つが選択されると、この選択された入力手段は、所望の文字列を生成するための入力手段して設定される。
 こうした第5の文字入力手段によれば、文字の入力位置を示すカーソルの近傍に、選択可能な入力手段が表示されるため、視線を移動することなく入力手段の設定を変更することができ、また、設定変更後にも視線を移動することなく直ちに入力操作を再開することができる。さらに、選択可能な入力手段は一覧表示されるため、所望の入力手段を容易に選択することができる。
 ここで、仮名漢字変換処理とは異なった処理で所望の文字列を生成する入力手段とは、辞書内の文字や記号をすべてコードと共に画面全体に表示して選択可能に用意する全画面文字入力、漢字の読みを入力して漢字を一字づつ入力する単漢字入力、単語を同意語や反意語に変換するときに用いる連想入力、作成中の文書中に日付を入力する日付入力、入力した単語について和訳や英訳を行なう英語辞書入力等を挙げることができる。
 また、仮名漢字変換手段に対して補助的に用いられるとは、仮名漢字変換処理を制御するプログラムの起動中に、このプログラムの制御の下で、上記した各入力手段に関わるプログラムを起動させ、新たに起動させたプログラムによって上記した入力手段を動作させることをいう。これによって、仮名漢字変換手段により作成中の仮名漢字混じりの文書中に、仮名漢字変換処理とは異なる処理で文字列を入力し、所望の文字列を得ることができる。上記した入力手段による入力が終了すると、この入力手段を動作させていたプログラムも終了し、通常の仮名漢字変換処理を実行可能な状態に復帰する。
 ここで第5の文字入力装置は、
 位置の指定の操作を行なうポインティングデバイスを備え、
 前記一覧表示を行なわせる所定の条件は、該ポインティングデバイスからの操作であって、前記位置の指定の操作とは異なる入力操作であることとしてもよい。
 このような構成の文字入力装置では、ポインティングデバイスからの入力操作であって、ポインティングを伴わない操作による指示で、選択可能な入力手段をカーソル近傍に一覧表示する。従って、ポインティングデバイスからの簡単な入力操作により、選択可能な入力手段を一覧表示することができるため、所望の入力手段を用意に選択することができる。
 本発明の第6の文字入力装置は、入力された仮名文字列に対して仮名漢字変換処理を行なう仮名漢字変換手段と、
 該仮名漢字変換手段に対して補助的に用いられ、前記仮名漢字変換処理とは異なった処理で所望の文字列を生成する2以上の入力手段と、
 該入力手段の内の一つを設定する入力手段設定手段と
 を備える文字入力装置であって、
 入力される文字の入力位置を示すカーソルと共に、前記入力手段設定手段により設定された入力手段を識別可能に示す入力手段表示手段を備えたことを要旨とする。
 この文字入力装置は、文字の入力位置を示すカーソルと共に、入力手段設定手段で設定された入力手段を識別可能に示す。このような文字入力装置によれば、仮名漢字変換処理とは異なった処理で所望の文字列を生成する入力手段を、文字の入力位置に視線を置いたままで確認することができる。
 この文字入力装置において、前記カーソルによって入力手段を識別可能に示す方法としては、カーソルに表示部を設け、この表示部内に入力手段を具体的に、あるいは略語や記号によって表示してもよい。この場合には、設定されている入力手段が明示されているため、入力手段を誤認することがない。あるいは、このように入力手段を具体的に表示する代わりに、カーソルをアイコン化して、その図柄や色によって入力手段を示すこととしてもよい。このような構成にすれば、カーソルの図柄や色と入力手段との対応を覚えることにより、小さなカーソル・アイコンによって入力手段を充分に視認することができる。従って、入力手段の表示部に覆われる領域に対する操作性が低下することもなく、さらに、カーソル表示に必要なメモリも小さくて済むためカーソルの移動速度が遅くなることもない。
 ここで、前記入力手段表示手段は、前記入力手段を前記カーソルと一体に表示する手段を備えていることも好ましい。入力手段をカーソルと一体に表示する方法としては、カーソルの表示色やデザインを複数用意し、この表示色あるいはデザインと入力手段との対応を予め設定しておくなどの方法がある。このような場合には、操作者は、カーソルの表示色あるいはデザインと入力手段との対応を記憶しておけば、カーソル表示を見るだけで設定された入力手段を容易に識別することができる。
 また、本発明の第6の文字入力装置は、
 前記入力手段設定手段は、
  所定の条件下において、選択可能な前記2以上の入力手段を前記カーソルのの近傍に一覧表示する入力手段一覧表示手段と、
  該一覧表示された入力手段のうちの一つが選択されたとき、該選択された入力手段を前記所望の文字列を生成するための入力手段として設定する選択設定手段とを備えることとしてもよい。
 このような文字入力装置によれば、入力手段の選択時に操作者が所定の操作を行なうと、選択可能な入力手段をカーソルの近傍に一覧表示する。この一覧表示された入力手段のうちの一つが選択されると、この選択された入力手段を所望の文字列を生成するための入力手段として設定する。このような場合には、選択可能な入力手段がカーソルの近傍に一覧表示されるので、カーソル近傍から視線を動かすことなく所望の入力手段を容易に選択することができる。
 本発明の第7の文字入力装置は、マルチタスク機能を有するコンピュータに備えられ、操作対象のプログラムを切り換えて該対象となるプログラムにおける文字入力を行なう文字入力手段を備えた文字入力装置であって、
 前記入力操作の対象のプログラムにおいて入力される文字の種類を設定する文字種設定手段と、
 該設定された文字の種類を、前記入力操作の対象のプログラムと関係付けて記憶する文字種記憶手段と、
 該記憶した文字の種類を、関係付けられたプログラムと関連付けて表示する文字種表示手段と
 を備えることを要旨とする。
 以上のように構成された第7の文字入力装置は、操作対象のプログラムを切り換えて入力操作を行なう際、入力操作の対象のプログラムにおいて入力される文字の種類を設定すると、この設定された文字の種類を、この入力操作の対象のプログラムと関係付けて記憶する。そして、この記憶した文字の種類を、関係づけられた入力対象のプログラムと関連づけて表示する。
 このような文字入力装置によれば、操作対象のプログラムを切り換えて入力操作を行なうときに、入力する文字種の設定に関する操作性を向上させることができる。すなわち、各プログラム毎に異なる文字種によって入力操作を行ないたい場合に、入力操作の対象のプログラムを変更するたびに、入力する文字種を毎回設定し直す必要がない。各プログラムについて一旦入力する文字種を設定すれば、設定された文字種は設定を行なったプログラムと関係づけて記憶されるため、その後入力操作の対象のプログラムを変更し、異なるプログラムでは異なる文字種によって入力操作を行なっても、再び元のプログラムに対して入力操作を行なうときには、もう一度文字種を設定し直すことなく、当初そのプログラムに対して設定した文字種によって入力操作を行なうことができる。
 また、第7の文字入力装置では、設定した文字種とこの文字種を設定したプログラムとを関係づけて表示するため、入力操作の対象のプログラムを切り換えたときにも、そのプログラムで設定されている文字種を容易に確認することができる。
 第7の文字入力装置において、前記文字種表示手段は、前記入力操作の対象のプログラムにおける文字入力の位置を表示するカーソルと共に、前記文字種設定手段により設定された文字の種類を識別可能に示す構成としてもよい。
 このような場合には、入力操作の対象のプログラムで設定されている文字種を、文字入力の位置を示すカーソルによって容易に確認することができる。また、入力操作の対象のプログラムを切り換えたときには、新たに入力対象となったプログラムでの文字入力の位置に視線を移すだけで、そのプログラムで設定されている文字種を容易に確認することができる。
 本発明の第8の文字入力装置は、文字の入力位置を示すカーソルと共に、文字入力に関して設定可能な複数の条件のうち少なくとも一種類の設定された条件を識別可能に示し、
 操作者による所定の操作がなされたときに、該識別可能に示された条件について設定可能な選択肢を前記カーソルの近傍に選択可能な状態で表示し、
 該表示された選択肢のうちの一つが選択されたとき、該選択された条件に設定を変更することを要旨とする。
 このような文字入力装置によれば、文字入力に関して設定可能な複数の条件のうち少なくとも一種類の設定された条件を、文字の入力位置から視線を移動することなく確認することができる。また、この条件について設定を変更するときには、設定可能な選択肢が前記カーソルの近傍に選択可能な状態で表示されるので、設定変更の時にも、視線を文字入力位置近傍から移動する必要がない。
 ここで、文字入力に関して設定可能な複数の条件とは、仮名漢字変換処理とは異なった処理で所望の文字列を生成する入力手段や入力する文字種の他、連文節変換か単漢字変換か部首変換かといった仮名漢字変換を行なうときの変換手法や、キーボードからの入力方法がローマ字入力と仮名入力のいずれであるかという条件や、入力先がキーボードかマイクからの音声かスキャナからの取り込みかといった条件や、仮名漢字変換の時に使用する辞書の種類など、種々の条件を選択することができる。
 本発明は、以下のような他の態様をとることも可能である。すなわち、本発明の他の態様として、文字入力が可能なコンピュータに読み込まれたとき、該コンピュータを、前記第1ないし第7いずれかの文字入力装置として動作させるプログラムを記憶した記憶媒体とすることもできる。この態様では、記憶媒体に記憶したプログラムを、文字入力可能なコンピュータに読み込ませれば、前述した第1ないし第7のいずれかの文字入力装置として動作させることができる。
 以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明の好適な一実施例である文字入力装置の概略構成図、図2は、この文字入力装置が実現されるコンピュータの概略構成図である。まず最初に、図2に従って、全体構成から説明する。
 図2に示すように、本実施例の文字入力装置が起動するコンピュータ10は、ローカルバス22に接続された演算処理部20、ローカルバス22を外部バスの一つであるPCIバス32を介して演算処理部20のCPU21等によりアクセスを受けるコントローラ部40、各種のI/O装置などを制御する機器が低速の外部バスであるISAバス42に接続されたI/O部60、および周辺機器であるキーボード72、スピーカ74、カラーCRT76などから構成されている。
 演算処理部20は、中央演算処理装置としてのCPU21(本実施例ではインテル社製PentiumTMを使用)、キャッシュメモリ23、そのキャッシュコントローラ24およびメインメモリ25から構成されている。PCIブリッジ30は、高速のPCIバス32を制御する機能を備えたコントローラである。CPU21が扱うメモリ空間は、CPU21の内部に用意された各種レジスタにより、実際の物理アドレスより広い論理アドレスに拡張されている。
 コントローラ部40は、モニタ(カラーCRT)76への画像の表示を司るグラフィックスコントローラ(以下、CRTCと呼ぶ)44、接続されるSCSI機器とのデータ転送を司るSCSIコントローラ46、PCIバス32と下位のISAバスとのインタフェースを司るPCI−ISAブリッジ48から構成されている。CRTC44は、カラーCRT76に対して、640×480ドット、16色表示が可能である。なお、表示用のフォントを記憶したキャラクタジェネレータや所定のコマンドを受け取って所定の図形を描画するグラフィックコントローラ、更には描画画像を記憶するビデオメモリ等は、このCRTC44に実装されているが、これらの構成は周知のものなので、図2では図示を省略した。
 PCI−ISAブリッジ48を介して接続されたISAバス42は、各種のI/O機器が接続される入出力制御用のバスであり、DMAコントローラ(以下単にDMAと呼ぶ)50、リアルタイムクロック(RTC)52、複合I/Oポート54、サウンドI/O56、キーボード72およびマウス73とのインタフェースを司るキーボードインタフェース(以下KEYと呼ぶ)64、優先順位を有する割り込み制御を行なう割り込みコントローラ(以下PICと呼ぶ)66、各種の時間カウントやビープ音を発生するタイマ68等から構成されている。ここでマウス73には、左ボタン73aと右ボタン73bとが設けられており、これらのボタンをクリックまたはドラッグすることによって種々の指示入力が可能となっている。なお、ISAバス42には、拡張ボードが実装可能なISAスロット62が接続されている。
 複合I/Oポート54には、パラレル出力、シリアル出力の他、フロッピディスク装置82やハードディスク84を制御する信号を入出力するポートが用意されている。また、パラレル入出力には、パラレルポート86を介してプリンタ88が、シリアル入出力には、シリアルポート90を介してモデム92が、各々接続されている。また、サウンドI/O56には、上述したスピーカ74の他、マイクロフォン96が接続可能とされている。
 このコンピュータ10のハードディスク84には、DOSおよびそのDOSに組み込まれる種々のデバイスドライバが記憶されており、コンピュータ10は、立ち上げ時にDOSを読み込み、更にDOSが参照するファイルの内容に従って、必要なデバイスドライバを組み込む。デバイスドライバとして、複合I/Oポート54を介してのプリンタ88への印字を可能にするプリンタドライバなどがある。
 ハードディスク84には、「WINDOWS」というGUIを備えたオペレーティングシステムが記憶されており(「WINDOWS」はマイクロソフト社の商標)、コンピュータ10は、DOSを読み込んだ後、更にこのオペレーティングシステムを読み込む。アプリケーションプログラムは、このオペレーティングシステム上で動作するよう主記憶上に読み込まれ、実行される。
 次に、図1に従って本実施例の文字入力装置について説明する。この文字入力装置は、上述したコンピュータ10において、そのハードウエアとソフトウエアとが一体となって実現するものであり、図1は、ソフトウエアにより実現される部分も含めてブロック図として表わしたものである。この文字入力装置は、制御部ECUを中心として、キーボード72やマウス73からの入力をオペレーティングシステムを介して受け付ける入力部IPB、後述する仮名漢字変換処理において用いられる辞書を保存すると共にこの文字入力装置を構成するのに必要なソフトウエアを保存するハードディスク84、選択可能な文字種を記憶した文字種準備部MJM、選択可能な文字種をカラーCRT76に一覧表示させると共に、所望の文字種を設定する文字種設定選択部MSM、文字種設定選択部MSMで選択した文字種を記憶する選択文字種記憶部SKM、文字種設定選択部MSMで選択した文字種に対応するカーソルをカラーCRT76に表示させるカーソル設定部CSM、仮名漢字変換処理を実行する仮名漢字変換部KKMを備える。
 さらに、文字種設定選択部MSMは、入力される文字種の設定を解除すると共に文字種準備部MJMに記憶された選択可能な文字種をカラーCRT76に一覧表示させる文字種開示部MS1と、一覧表示された文字種の中から所望の文字種を選択指示する文字種選択部MS2と、選択された文字種を入力する文字の種類として設定する文字種設定部MS3とを備える。カーソル設定部CSMは、カラーCRT76に表示可能なカーソルと各カーソルに対応する文字種とを関連づけて記憶するカーソル記憶部CS1と、このカーソル記憶部CS1を参照して文字種設定選択部MSMで選択した文字種に対応するカーソルをカラーCRT76に表示させるカーソル指定部CS2とを備える。仮名漢字変換部KKMは、入力した仮名文字列を漢字混じりの文字列に変換する仮名漢字変換処理に関わる各部を備えるが、仮名漢字変換処理は周知の技術であり、本発明の要部とは直接関わらないので、詳しい説明は省略する。
 図1に示した各ブロックは、既述したように、ハードウエアにより実現されている部分とソフトウエアにより実現されている部分とを含む。例えば、表示部DPLは、ハードウエアとしては図2に示したCRTC44が存在するが、現実には、入力された文字列のテキストの表示や設定したカーソルの表示あるいは仮名漢字変換候補の表示や入力操作のガイダンスの表示などを含めて、表示を制御するソフトウエアがあって初めて動作する。従って、図1における表示部DPL等は、両者を含めたものである。
 次に、本実施例の文字入力装置において、入力する文字の種類を表示する手段について説明する。本実施例の文字入力装置では、設定された入力文字種を、カラーCRT76に表示されるカーソル・アイコンによって識別可能に示す。図3に表示画面の一例を示す。ここでは、全角ひらがなで「こうようのきせつ」という文字列を入力した状態を表わしており、入力した文字列の最後部には、入力位置を示すキャレットと共にペンの図柄のカーソル・アイコンPCが併記されている。このペン型カーソルPCは、文字が入力されると、入力位置を示すキャレットと一体になって移動し、常に入力した文字列の最後部に位置する。また、このペン型カーソルPCは、その表示色のパターンによって設定されている文字種を示している。すなわち、設定されている文字種が、全角ひらがなの場合は赤色で、全角カタカナの場合は緑色で、全角英数の場合は灰色で表示することで、設定された文字種を識別できるようにしている。さらに、半角カタカナの場合にはキャップ部だけを緑色で表わし、半角英数の場合にはキャップ部だけを灰色で表示する。このようにすることで、文字種と対応する表示色の数を減らし、また、表示色を増やすことで似た色同士の識別が困難になるのを防いでいる。このように本実施例では、ペン型カーソルPCの表示色のパターンを変えることによって、上記5種類の文字種のうち設定されている文字種が視認可能に示される。図3に示した表示画面では、入力文字は全角ひらがなであるため、ペン型カーソルPCは赤色で表示されている。
 図3に示した画面では、カーソル・アイコンとしてペン型カーソルPCを用いたが、このようなペン型カーソルPCの他に、図4(B)に示すように文字入力位置を示すキャレットの右側下部に横バーを付して全体でL字型に表示されるバー型カーソルや、図4(C)に示すように入力位置を示すキャレットそのもので文字種を示すキャレット型カーソルや、図4(D)に示すように入力される文字種を「あ」または「A」によって表示する文字型カーソル等を用いて、表示色のパターンを変えることによって文字種を表示することもできる。さらに、図4(E)に示すI型カーソルや図4(F)に示すII型カーソルのように、カーソル・アイコンのデザインを変えて設定可能な文字種に対応する構成としてもよい。このように、カーソル・アイコンは、設定されている文字種を識別可能に示すことができ、入力操作に支障がなければよい。
 これらのカーソル・アイコンは所定の操作によって設定を変更可能であるため、操作者は操作に対する慣れや好みに応じて適宜変更することができる。文字型カーソルは視認性が高く、操作者が特にカーソル表示のパターンを記憶していなくても、設定されている文字種を容易に知ることができる。ペン型カーソルを選択すれば、表示色のパターンと文字種との対応を記憶することで、設定された文字種を小さなペンの表示によって容易に視認することができる。バー型、あるいはキャレット型のカーソルを選択すれば、ペン型カーソルと同様に、表示色のパターンと文字種との対応を記憶するだけで、設定された文字種を容易に視認することができ、さらに表示画面を簡素化することができる。
 次に、上記のように構成された本実施例の文字入力装置の動作について説明する。まず、入力する文字種を表わすカーソル・アイコンに対する操作によって選択可能な文字種を表示し、この表示された文字種の中から所望の文字種が選択されると、これを入力する文字種として設定する処理について、図5に示したフローチャートに基づき説明する。図5の一覧文字種選択処理ルーチンは、マウス73を操作することによって、図3に示す画面上のマウスカーソルMCを、ペン型カーソルPCの位置に重ね合わせてマウスボタンをクリックしたとき、あるいは、キーボード72に対する所定の入力操作を行なったときに実行される。
 この一覧文字種選択処理ルーチンが起動されると、図6に示すように、ペン型カーソルPCの近傍に、選択可能な文字種を一覧表示する(ステップS100)。ここで、選択可能な各文字種が「全角ひらがな」のように言葉で表記された領域の左側の列には、各文字種を示すペン型カーソルのアイコンデザインと、各文字種を示す1文字(「あ」または「A」)とが併記されている。同じく右側の列には、各文字種を選択する際にキーボード72に対して行なうキー入力の方法が示されている。このように、選択可能な文字種が一覧表示されると、次に操作者はこれらの中から所望の文字種を選択する(ステップS102)。
 所望の文字種を選択するには、上記一覧表示の中に示されたキー入力の方法に従って、キーボード72に対するキー入力によって所望の文字種を選択することもできるが、本実施例では、マウス73の操作によって所望の文字種を選択することも可能である。上記のように文字種が一覧表示された領域の中でマウスカーソルMCを移動させると、このマウスカーソルMCが指し示す行が反転表示され、この反転表示されている行に表記される文字種が選択可能状態にあることを示す。このようにマウスカーソルMCを上記一覧表示する領域内で移動させ、所望の文字種を表記する行が反転表示されたときにマウス73の左ボタン73aをクリックすると、上述したキーボード72へのキー入力と同様に、所望の文字種を選択することができる。
 操作者により所望の文字種が選択されると、文字入力装置においては、以後入力される文字の種類を変更する処理が行なわれる(ステップS104)。これにより、文字列を入力するキーボード72の各キーと、このキー入力に対応してカラーCRT76に表示される文字とを関係づける設定が変更される。例えば、全角ひらがなが入力する文字種であるときに、上記いずれかの入力方法によって入力する文字種として全角英数を選択すると、キーボード72で「A」のキーを入力操作したときに「あ」と表示する設定であったのが「A」と表示する設定に変わる。
 文字入力装置において、入力される文字の種類が変更されると、表示画面上に表示されていた設定可能な文字種の一覧表示が消えて(ステップS106)、文字種を選択可能な状態が終了する。それと共に新たに設定された文字種に対応するカーソル・アイコンがカーソル設定部CSMで指定され、この指定に従って表示画面上のペン型カーソルPCが赤色から灰色に変わり(ステップS108)、本ルーチンは終了する。
 このような文字入力装置によれば、入力する文字種を変更するときに、片手をマウスに持ち換えれば、表示画面を見ながらマウスボタンを押圧操作するだけで所望の入力文字種に容易に変更することができる。このとき、設定可能な文字種は、入力位置を示すカーソルの近傍に一覧表示されるため、視線を入力位置の近傍から移動する必要がない。また、入力する文字列は、文字入力の位置にあるカーソル・アイコンの表示色のパターン等によって識別可能となっているため、入力開始時には、入力位置に視線を移すだけで、設定されている文字種を容易に認識することができる。
 図3に示す表示画面では、右下隅に文字種表示部MHが設けられており、この文字種表示部MHに「全あ」と表示することで、設定されている文字種が全角ひらがなであることを示している。このような文字種表示部MHを表示画面上に設けることにより、本実施例の文字入力装置に慣れていない操作者が、カーソル・アイコンの表示の色のパターンと文字種との対応を忘れてしまった場合にも、この文字種表示部MHを見るだけで設定されている文字種を容易に思い出すことができ、さらに記憶を定着させることができる。もとより、操作者が、カーソル・アイコンの表示の色のパターンと文字種との対応を完全に記憶した場合には、この文字種表示部MHを表示画面に表示しない構成としてもよい。この文字種表示部MHは、図3のように表示画面の右下隅に設ける必要はなく、図7に示す表示画面ではタイトルバー上に文字種表示部MH2を設けたように、任意の場所に設定することができる。その設定場所が、入力した文字列が表示される領域外であれば、入力操作の邪魔になることもない。また、文字種表示部MHでの表示は、「全あ」のような表示に限らず、図4に示した文字型カーソルのようなアイコン表示であってもよい。
 本実施例の文字入力装置は、図1に示したように仮名漢字変換部を備えているため、入力した仮名文字列を漢字混じりの文字列に変換することができる。このとき、入力した文字列は、図3中に点線で囲んだ入力文字領域WCに表示され、必要に応じて仮名漢字変換処理が施された後、所定の確定指示の入力を受けて確定文字列となり、入力文字領域WCは確定文字列の後ろに移動する。図3では、ペン型カーソルPCを、入力している文字列の最後部に表示されるカーソルC2の位置に表示したが、入力文字領域WCの先頭にカーソルC1を表示し、このカーソルC1の位置にペン型カーソルPCを表示することとしてもよい。
 本実施例の文字入力装置では、入力位置にあるペン型カーソルPCと、文字種表示部MHとの両方で文字種を表示する構成としたが、カーソル部では入力文字種を表示せず、文字種表示部MHだけが文字種の表示を行なうこととしてもよい。このとき、マウスカーソルMCを文字種表示部MHに重ね、マウス73の左ボタン73aをクリックすると、選択可能な文字種がこの文字種表示部MHの近傍に一覧表示される。ここで文字種表示部MHの表示は、図3および図7で「全あ」と示したように略語を表示するほか、ペン型カーソルPCのようなアイコンを表示したり、あるいは単に丸いボタンを表示して、このボタンの表示色によって文字種を視認可能としてもよい。
 このような場合には、設定された文字種に関する表示は、入力された文字が表示される領域外に示されるので、表示画面に対する操作性が向上する。また、選択可能な文字種は、この文字種表示部MHの近傍に一覧表示されるため、所望の文字種を容易に選択することができ、文字種の設定後は、視線を移動することなく設定された文字種を直ちに確認することができる。
 また、文字の入力位置を示すカーソル部に文字種を表示する構成に代えて、入力操作の対象となっているウインドウにおける行ゲージや桁ゲージ内に、入力文字種を視認可能に示すアイコンを表示することとしてもよい。例えば、図3に示す表示画面において、桁ゲージKGおよび/または行ゲージGG内に、文字種を表わすペン型カーソルPCを表示する。この時、文字種を表示するアイコンにマウスカーソルMCを重ねてマウス73の左ボタン73aをクリックすると、入力可能な文字種がアイコンの近傍に、図6のように一覧表示される。このような構成とすれば、入力文字種を示すアイコンは桁ゲージKGや行ゲージGG内に表示されるため、ウインドウ内の表示を簡素化することができる。また、桁ゲージKGや行ゲージGGはカーソルの位置に対応して表示されるので、文字の入力位置から文字種の表示位置への視線の移動が容易である。ここで、入力文字種を示すアイコンは、入力位置を示すカーソルの移動に対応してその表示位置が変化すればよく、行ゲージや桁ゲージに限らず、入力操作の対象となっている領域外に表示されればよい。
 上記実施例では、入力する文字種を変更するときに、マウス73による指示入力など所定の操作によって、カーソル・アイコンの近傍に選択可能な文字種を一覧表示したが、このように選択可能な文字種を一度に一覧表示する構成に換えて、選択可能な文字種を一つずつ所定の順序で表示して設定を行なってもよい。このような構成を第2実施例として以下に説明する。第2実施例の文字入力装置におけるハードウエアの構成は、第1実施例と共通であるため、説明は省略する。表示画面も共通しているので、図3により説明を行なう。第2実施例の文字入力装置では、マウス73を操作してマウスカーソルMCをペン型カーソルPCに重ね、マウス73の左ボタン73aをクリックすると、図8に示す文字種順次表示処理ルーチンが実行される。
 本ルーチンが実行されると、まず、現在表示されているカーソル・アイコンであるペン型カーソルPCが示す入力文字種を識別して、次候補となる文字種を呼び出す(ステップS110)。選択可能な文字種は、本実施例の文字入力装置における所定のメモリである文字種準備部MJMに、所定の順序で格納されている。ここで、所定の順序とは、図4で示した文字種の並び順と同じである。本ルーチンの起動時に、ペン型カーソルPCの色が、全角ひらがなを示す赤色であったとするならば、ステップS110では、次候補として全角カタカナが呼び出される。
 次に、この呼び出された次候補の文字種に対応するカーソルがカーソル設定部CSMによって指定された後に画面に表示され(ステップS112)、表示したカーソルが示す文字種によって入力が行なわれるように文字入力装置の設定が変更される(ステップS114)。ここでは、全角カタカナに対応する緑色のペン型カーソルが表示され、以後の入力は全角カタカナによって行なわれるように設定が変更されて本ルーチンを終了する。
 所望の入力文字種が全角カタカナである場合には、操作者はこのまま入力操作を再開すればよい。所望の文字種が全角カタカナでない場合には、再びマウスカーソルMCをペン型カーソルPCに重ね合わせ、マウス73の左ボタン73aをクリックして文字種順次表示処理ルーチンを起動させることになる。全角カタカナの次には全角英数が入力文字種となり、ペン型カーソルPCは灰色で表示される。ここで、全角英数が所望の文字種でないときにさらに操作を繰り返すと、順次、半角カタカナ、半角英数、そして再び全角ひらがなが入力文字種として設定され、それぞれに対応した表示色のパターンでペン型カーソルPCが表示される。操作者は、ペン型カーソルPCの表示の色のパターンが所望の文字種に対応するものに変わるまで、マウスカーソルMCをペン型カーソルPCに重ね合わせてマウス73の左ボタン73aをクリックする操作を繰り返せばよい。
 第2実施例の文字入力装置において、第1実施例と同様に、カーソル・アイコン以外の表示画面の所定の位置に、設定されている文字種を表示する文字種表示部MHを設けることとしてもよい。図3のような画面右下隅やタイトルバー上など、文字入力領域以外の所定の場所に文字種表示部MHを設け、この文字種表示部MHに、「全あ」のような表示や図4に示した文字型アイコンのようなアイコン表示など、記憶によらずに文字種を識別可能な表示を行なう。文字種を変更するときには、この文字種表示部MHの表示は、カーソル・アイコンの表示の変更と同期して変更させる。このようにすれば、カーソル・アイコンの表示の色のパターンと文字種との対応関係を完全には記憶していない場合にも、操作者は文字種表示部MHの表示により文字種を確認しながら所望の文字種を選択することができ、さらに、表示色のパターンに関する記憶の定着を助けることができる。
 本発明の第1および第2実施例の文字入力装置では、文字の入力位置を示すカーソルと共に入力文字種を表示する際に、図4に示すような小さなカーソル・アイコンを用いることで、画面上の表示に対する視認性を低下させないようにした。カーソルと共に文字種を表示する構成としては、この他に、文字種に関する表示(略語や記号、アイコンによる表示など)を細い赤線で表示することとしてもよい。このような場合には、細い赤線による表示で文字種が識別可能となると共に、この文字種に関する表示に覆われる領域の表示も細い赤線の間に透けて見える状態となり、視認可能となる。また、文字種に関する表示は常に上から覆う形態である必要はなく、画面上の表示を点の集合として表わす場合に、この文字種に関する表示に関わる点の集合と、それに覆われる領域の表示に関わる点の集合とがそれぞれ所定の割合で混在した表示とする、など両者が共に識別可能であればよい。
 上述した第1および第2実施例の文字入力装置では、入力文字種に対応したカーソル・アイコンを表示することにより、操作者の視線を移動させることなく、小さなスペースで効果的に選択されている文字種を視認させることができる。ただし、文字型カーソル以外のカーソルでは、カーソル・アイコンの表示の色のパターンと文字種との対応を記憶する必要がある。これらのカーソル・アイコンを用いるときには、記憶が充分でなければ文字種を視認することはできないが、これを補う対策として、上述したように表示画面上のカーソル以外の場所に文字種表示部MHを設け、ここに記憶を必要としない表記で設定した文字種を示す方法がある。また、これ以外にも、新たに文字種を設定したときや文字入力装置の起動時に、記憶を必要とせずに設定された文字種を示す表記を所定の時間だけ表示することによって、表示色のパターンの記憶を補うこともできるため、このような構成を第3実施例として以下に説明する。
 第3実施例の文字入力装置は、第1実施例の文字入力装置と同様のハードウエアから構成されており、図4に示したカーソル・アイコンのいずれかによって、設定されている文字種を示す。入力する文字種の変更時には、第1実施例と同様に、カーソル・アイコンにマウスカーソルMCを重ねてマウス73の左ボタン73aをクリックすると、このカーソル・アイコンの近傍に、選択可能な文字種が図6のように一覧表示されて選択可能となる。ここで所望の文字種が選択されると、第1実施例と同じくカーソル・アイコンの表示が変更されると共に、このカーソル・アイコンの近傍に、設定された入力文字種を示す表示(以後これを入力文字種チップと呼ぶ)を図9に示すように一定の時間表示する。この入力文字種チップは、文字種との対応を記憶していなくても視認可能であるように表記されている。このときの文字入力装置の動作を、図10に示す選択文字種表示処理ルーチンのフローチャートに従って説明する。この選択文字種表示処理ルーチンは、マウスカーソルMCをカーソル・アイコンに重ね、マウス73の左ボタン73aをクリックしたときに実行される。
 本ルーチンが実行されると、まず、図5に示した一覧文字種選択処理ルーチンが実行される(ステップS120)。ここでは、図6のように選択可能な文字種が一覧表示され、選択した所望の文字種への設定変更が行なわれる。ステップS120において新たに選択された文字種を示すカーソル・アイコンが表示されると、このカーソル・アイコンの近傍に、図9に示す入力文字種チップのうち選択した文字種に対応する入力文字種チップが表示される(ステップS122)。入力文字種チップが表示されると、経過時間tが値0に初期化されてタイマがセットされる(ステップS124)。次のステップS126では、経過時間tと予め設定した値とを比較し、経過時間tがこの値よりも大きくなるまでステップS126の処理を繰り返す。本実施例では、この設定値は0.5秒である。0.5秒が経過すると、入力文字種チップの表示を消し(ステップS128)、本ルーチンを終了する。
 本実施例では、入力文字種の変更時に、予め設定した0.5秒間、カーソル・アイコンの近傍に入力文字種チップが表示されるため、操作者は、視線を移動させることなく、新たに設定した入力文字種の確認ができる。さらに、文字種変更の操作に誤りがなかったかどうかを、文字種の設定変更時に容易に確認することができる。また、入力文字種の設定変更時だけでなく、本実施例の文字入力装置を起動したときにも、所定の時間、入力文字種チップを表示することとしてもよい。こうすれば、文字入力装置の起動時に設定されている文字種(デフォルトなど)を容易に確認することができる。
 図9の(A)はカーソル・アイコンとしてペン型カーソルを用いる場合に入力文字種チップが表示される状態を示し、図9(B)は、キャレット型カーソル、図9(C)はバー型カーソルを用いた時に入力文字種チップが表示される位置を示す。このように、入力文字種チップを、カーソル・アイコンのごく近くに表示することによって、入力位置に視線をとどめたままで、設定変更した文字種や起動時に設定されている文字種を確認することができる。
 図9では、入力文字種チップとして、「あ」または「A」を設定された文字種で表わすと共に、設定された文字種に対応するカーソル・アイコンを表記している。全角ひらがなであれば「あ」を、半角カタカナであれば「ア 」を、それぞれに対応するカーソル・アイコンと共に表示する。入力文字種チップは、このような一文字表記である必要はなく、「あ」のかわりに「全あ」や「全角ひらがな」とするなど、所定の期間内に設定した文字種を識別可能な表記であればよい。この入力文字種チップの表示は所定期間の経過後は消えるため、文字入力を行なうときには表示されておらず、大きく表示しても入力時に邪魔になることがない。
 また、本実施例では、入力文字種チップの表示時間を0.5秒としたが、文字種の設定変更時に容易に視認できる時間であればよい。文字入力装置の起動時にもこの入力文字種チップを表示する場合には、操作者の視線がカーソル・アイコン上にあるとは限らないため、入力文字種チップの表示時間を、起動時には入力文字種の設定変更時よりも長くしてもよい。あるいは、起動時には、表示画面上でカーソル・アイコンの位置を捜す必要がないように、タイトルバー上など所定の位置に入力文字種チップが表示されることとしてもよい。さらに、入力文字種チップの表示時間は、上記のように時間を固定して設定するのではなく、次の入力が行なわれるまで表示する構成としてもよい。また、表示時間を設定した場合にも、文字の入力が始まった場合には設定時間内であっても表示を消すこととすれば、入力字に入力文字種チップの表示が邪魔になることがない。
 次に、第4実施例の文字入力装置について説明するが、この文字入力装置は、設定した入力文字種をカーソル・アイコンが示すという既述の文字入力装置が備える機能に加え、仮名漢字変換処理とは異なった処理で所望の文字列を生成する手段(いわゆるオプション変換)である入力手段の一つまたはいくつかを、カーソル・アイコンが示す機能をも有している。ここで入力手段とは、辞書内の文字や記号をすべてコードと共に画面全体に表示して選択可能に用意する全画面文字入力、漢字の読みを入力して漢字を一字ずつ入力する単漢字入力、単語を同意語や反意語に変換するときに用いる連想入力、作成中の文書中に日付を入力する日付入力、入力した単語について和訳や英訳を行なう英語辞書入力等を指す。この第4実施例の文字入力装置は、既述の文字入力装置と同様のハードウエア構成を有している。また、第4実施例の文字入力装置は、既述の文字入力装置と同様に、入力する文字種を選択してこれを設定し、設定された文字種をカーソル・アイコンによって表示する機能を有している。
 図11は、本実施例の文字入力装置における表示画面を例示している。ここでは、カーソル・アイコンCIは、キャレット部CPとペン型部PPとに分けることができる。キャレット部CPは、設定されている入力手段を表示の色によって示し、ペン型部PPは、図4で示したペン型のカーソル・アイコンと同様に、設定された文字種を表示の色のパターンによって表示する。キャレット部CPによって入力手段を示すときには、本実施例では、キャレット部CPが赤であれば単漢字入力、緑色であれば連想入力、灰色であれば日付入力、黄色であれば英語辞書入力が設定されていることを示し、入力文字と同色であれば通常の仮名漢字変換処理が行なわれることを示す。なお、全画面文字入力が設定されたときには、この処理が終了するまでカーソルの表示は行なわれず、従ってカーソル・アイコンにより入力手段が示されることはない。このように、本実施例では、カーソル・アイコンCIのキャレット部CPとペン型部PPとのそれぞれの色のパターンによって、設定されている入力手段と入力する文字種の両方が視認可能となっている。
 また、本実施例の文字入力装置では、図11に示した画面上で、マウスカーソルMCをカーソル・アイコンCIのペン型部PPに重ねてマウス73の左ボタン73aをクリックすると、図6と同様の文字種選択メニューが、このカーソル・アイコンCIの近傍に表示され、文字種を選択可能となる。一方、マウスカーソルMCを、カーソル・アイコンCIのキャレット部CPに重ねてマウス73の左ボタン73aをクリックしたときには、図12に示す入力手段選択メニューが、同じくカーソル・アイコンCIの近傍に表示される。このような、文字種および入力手段の選択時における文字入力装置の動作について、図13のフローチャートに基づいて説明する。図13にフローチャートを示した文字種および入力手段一覧処理ルーチンは、マウスカーソルMCをカーソル・アイコンCIに重ねてマウスボタン73aをクリックしたときに実行される。
 本ルーチンが実行されるとまず、マウスカーソルMCが重ねられた位置が、キャレット部CP上とペン型部PP上とのいずれであるかが判断される(ステップS130)。マウスカーソルMCがキャレット部CP上に重ねられてマウスボタン73aがクリックされたときには、図12に示すように選択可能な入力手段をカーソル・アイコンCIの近傍に一覧表示する(ステップS132)。この一覧表示では、各入力手段名の左側には、対応する色のキャレット部CPが表示されており、各入力手段名の右側には、キー入力による選択方法が表示されている。また、マウスカーソルMCをこの一覧表示領域に移動させると、マウスカーソルMCが指し示す行が反転表示され、現在の選択候補であることを示す。この時マウスボタン73aをクリックすると、反転表示されていた入力手段が選択される。上記キー入力またはマウスボタン73aのクリックによって所望の入力手段を選択すると(ステップS134)、選択した入力手段の設定が行なわれる(ステップS136)。その後、入力手段を一覧表示したメニューを画面から消し(ステップS138)、選択された入力手段が全画面文字入力であるかどうかが判断される(ステップS140)。選択された入力手段が全画面文字入力でない場合には、キャレット部CPの表示を、新たに選択した入力手段に対応する色に変更して(ステップS142)、本ルーチンを終了する。選択された入力手段が全画面文字入力である場合には、そのまま本ルーチンを終了する。
 ステップS130において、マウスカーソルMCが重なっているのがペン型部PPであると判断されたときには、図5に示した一覧文字種選択処理ルーチンが実行される(ステップS144)。ここでは、選択可能な文字種が一覧表示されると共に、選択された文字種の設定が行なわれ、ペン型部PPの色の表示が変更されて本ルーチンを終了する。
 以上説明した文字種および入力手段一覧処理ルーチンは、表示画面中に未変換の文字列が入力されていない状態の時に、本実施例の文字入力装置における仮名漢字変換処理を制御するプログラム(日本語フロントエンドプロセッサ、FEP)によって実行される。文字種および入力手段一覧処理ルーチンにおいて一覧表示された入力手段の内の一つが選択されると、この選択された入力手段を動作させるプログラムが上記FEPの制御の下で起動される。
 例えば、入力手段として全画面文字入力を選択すると、全画面文字入力を動作させるプログラムがFEPによって起動されて、文字入力装置は、全画面表示する漢字の読みまたは部首の入力を待つ状態となる。ここで漢字の読みまたは部首が入力されると、全画面文字入力を動作させるプログラムは所定の辞書を参照し、入力された読みまたは部首を持つ漢字を各漢字のコードと共に表示画面全面に一覧表示する。これら画面に表示された漢字の中から、コードの入力や画面上でのマウスカーソルMCによる指示などにより所望の漢字を選択すると、文字種および入力手段一覧処理ルーチンの起動時の画面における入力位置に、選択された漢字がFEPによって入力される。それと共に、全画面文字入力を動作させたプログラムは終了し、文字入力装置は通常の仮名漢字変換を行なう状態に復帰する。他の入力手段を選択したときも同様であり、FEPが所定のプログラムを起動し、このプログラムが実行する所定の入力手段によって所望の文字や文字列が入力される。この文字や文字列はFEPによって当初の入力位置に入力され、それと共に、起動されていたプログラムが終了する。
 本実施例の文字入力装置では、入力する文字種または入力手段を変更するときに、カーソル・アイコンCIのキャレット部CPあるいはペン型部PPのいずれかにマウスカーソルを重ねてクリックすれば、カーソル・アイコンの近傍に選択可能な条件が一覧表示されるため、操作者は、入力位置から視線を移動させることなく入力する文字種または入力手段を変更することができる。
 本実施例では、図11に示すように表示画面の右下に文字種表示部MHと入力手段表示部NHとを設け、カーソル・アイコンの表示の色のパターンと、それが示す内容との対応を忘れてしまった場合にも直ちに確認可能な構成となっているが、この文字種表示部MHおよび入力手段表示部NHは、操作者の記憶が定着した場合には表示しない構成としてもよい。また、この文字種表示部MHと入力手段表示部NHとは、タイトルバー上など文字入力の邪魔にならない任意の場所に設定することができる。
 上記した文字種表示部MHと入力手段表示部NHとを設けない場合には、入力する文字種または入力手段を変更したときに、その変更後の条件を、カーソル・アイコンの近傍に、カーソル・アイコンの色による表示よりも具体的に、一定期間表示する構成も好ましい。すなわち、入力する文字種を変更したときには図9に示した入力文字種チップをカーソル・アイコンに隣接して表示し、入力手段を変更したときには同じくカーソル・アイコンに隣接して図14に示す入力手段チップを表示する。表示する時間は、カーソル近傍に視線をとどめている操作者が認識可能な期間であればよい(例えば0.5秒)。このような構成とすれば、入力文字種または入力手段を変更したときに、変更後の条件を容易に確認することができる。また、設定変更の操作を誤って行なったときにも、直ちに気付くことができる。さらに、上記入力文字種チップおよび入力手段チップは、本実施例の文字入力装置が起動されたときに表示されることとしてもよい。この場合には、文字入力装置を起動したときに、いずれかの入力手段が設定されていれば容易に確認することができる。
 また、本実施例の文字入力装置では、入力文字種と入力手段とを示すカーソル・アイコンとして、キャレット部CPとペン型部PPとを備えたものを用いたが、用いるカーソル・アイコンとしては、入力文字種と入力手段とのそれぞれを示す部分を有し、文字入力に伴って移動しても入力操作の邪魔にならないものであればよい。カーソル・アイコンとして、上記キャレット部CPとペン型部PPとを備えたタイプ以外のものを、図15に例示する。図15(A)は、2分割型カーソルであり、1文字分のカーソル領域を半角ずつに2分割し、それぞれを文字種表示部MPと入力手段表示部NPとし、表示の色のパターンによって各条件を視認可能に示す。図15(B)は、バー型+キャレット型カーソルであり、バー型の文字種表示部MPは文字種を、キャレット型の入力手段表示部HPは入力手段を、それぞれ表示の色のパターンで識別可能にする。
 第4実施例の文字入力装置では、マウス73の左ボタン73aをクリックして指示入力する際、マウスカーソルMCがペン型部PPに重なっていれば選択可能な文字種が一覧表示され、マウスカーソルMCがキャレット部CPに重なっていれば選択可能な入力手段が一覧表示される。このとき、文字種を一覧表示するのか入力手段を一覧表示するのかの区別は、マウスカーソルMCが指し示す位置の微妙な差異により認識されることになるが、このような一覧表示内容の識別を、マウス73の二つのボタンに割り振ることとしてもよい。すなわち、マウスカーソルMCがカーソル・アイコンCI上に重ねられたとき、マウス73の左ボタン73aがクリックされると選択可能な文字種を一覧表示し、右ボタン73bがクリックされると選択可能な入力手段を一覧表示する。このような構成とすれば、入力する文字種あるいは入力手段の設定を行なうときに、マウスカーソルMCの位置合わせに気を使う必要がない。
 あるいは、マウス73が備えるボタンの一つに、選択可能な入力手段を一覧表示させる機能を割り振ることとしてもよい。すなわち、未確定文字列が入力されていない状態でマウス73の右ボタン73bをクリックすると、マウスカーソルMCの位置に関わりなく、選択可能な入力手段が一覧表示される。このような構成とすれば、マウスボタン73bを押圧操作するだけで選択可能な入力手段を一覧表示させることができる。また、選択可能な入力手段を一覧表示させる機能を、マウス73の右ボタン73bに割り振る代わりにキーボード72からの所定のキー入力に持たせることとしてもよい。その他、マウス73のボタンのクリックとキー入力とを組み合わせる構成とすることもできる。マウスカーソルMCの位置に関わらず、マウス73の右ボタン73bをクリックすると選択可能な文字種を一覧表示し、キーボード72のコントロールキーを操作しながらマウス73の右ボタン73bをクリックすると選択可能な入力手段を一覧表示することとしてもよい。
 次に、ウインドウシステムを採用することで一度に複数のプログラムを起動させ、各プログラム毎に異なる入力文字種を選択可能な文字入力装置を第5実施例として説明する。第5実施例の文字入力装置は、第1実施例の文字入力装置と同様のハードウエア構成を有するため説明は省略する。この文字入力装置では、マルチタスク機能を有するオペレーティングシステムである「WINDOWS」を備えており、一度に複数のプログラムを起動可能であるが、このようなマルチタスク機能はすでに周知の技術である。
 第5実施例の文字入力装置の表示画面の一例を図16に示す。ここでは、「F:\FILE1」というファイル名の文書を開いているウインドウWF1と、「F:\FILE2」というファイル名の文書を開いているウインドウWF2とが設けられており、各ウインドウでは、それぞれのファイルに対して文字入力や編集などの操作が行なわれる。図16では、ウインドウWF1がアクティブウインドウとなっている。表示画面上には、ウインドウWF1、WF2とは別に、文字入力部WCが設けられている。アクティブウインドウに開かれている文書に対して文字入力を行なうときには、キーボードから文字列を入力すると、入力された文字列はまず、この文字入力部WCに表示される。文字入力部WCに表示された文字列に対して、必要に応じて所定の変換指示を与え、入力した文字列を所望の漢字混じりの文字列に変換した後、確定の指示を入力すると、文字入力部WCにおいて漢字混じりの文字列に変換された文字列は、ウィンドウWF1における文字入力位置を示すキャレットCSに続く位置に表示される。
 この第5実施例の文字入力装置において、文字入力部WCにおける文字入力の位置を示すカーソルC3は、ペン型カーソルPC2を備えている。このペン型カーソルPC2は、第1実施例の文字入力装置と同じくその表示の色のパターンによって、入力する文字種を示している。また、アクティブウインドウWF1のタイトルバー上には、文字種表示部MH2が設けられており、ここには、文字入力部WCのペン型カーソルPC2と同じアイコンが表示されており、ウインドウWF1で開かれている文書において設定されている文字種を示している。この、アクティブウインドウWF1で入力する文字種を変更するときの動作を、図17に示すフローチャートに基づいて説明する。図17に示すアクティブウインドウ文字種選択処理ルーチンは、マウスカーソルMCを文字入力部WCのカーソルC3に重ねてマウス73の左ボタン73aをクリックしたとき、およびキーボード72からの所定の操作によって起動される。本ルーチンでは、図5に示した一覧文字種選択処理ルーチンと共通する動作はステップ番号の下1桁を同じとし、詳しい説明を省略する。
 本ルーチンのステップS150で、選択可能な文字種を一覧表示するときには、文字入力部WCのカーソルC3の近傍に、選択可能な文字種が図6のように表示される。ステップS152で文字種を選択し、ステップS154で選択した文字種の設定を行なうと、次に本ルーチンでは選択した文字種を記憶する(ステップS155)。このとき選択した文字種は、選択文字種記憶部SKMにおいて、アクティブウインドウで動作しているファイルと関係づけて記憶される。また、本ルーチンでは、メニューを閉じたときに、カーソルC3の表示の色を新たな文字種に対応するものに変更すると共に、文字種表示部MH2に示すアイコンの表示も変更し(ステップS159)、本ルーチンを終了する。このように、本実施例の文字入力装置では、入力操作を行なっているプログラムでの入力文字種の変更操作を、文字入力部WCから視線を移すことなく行なうことができる。
 第5実施例の文字入力装置において、ウインドウWF1で開いているファイルを終了することなくアクティブウインドウをWF2に変更すると、表示画面は図18のように変わり、ウインドウWF2が画面の一番上になる。このとき、図16ではウインドウWF1に覆われていた文字種表示部MH3が、ウインドウWF2のタイトルバーの右端に表われる。この文字種表示部MH3には、文字入力部WCのカーソルC3が備えるペン型カーソルPC2と同一のアイコンが表示されており、新たなアクティブウインドウWF2において設定されている文字種を示している。アクティブウインドウをWF1からWF2に変更するときのアイコン表示に関する動作について、図19に示すフローチャートに基づいて説明する。
 図19のウインドウ変更時文字種変更処理ルーチンは、マウス73あるいはキーボード72からの所定の入力操作によって、アクティブウインドウをWF2に変更する指示がなされたときに起動する。本ルーチンが起動するとまず、これまでアクティブウインドウであったウインドウWF1で設定されていた文字種が、ウインドウWF1で起動するプログラムと関係付けて文字種記憶部に記憶される(ステップS160)。この文字種記憶部は、メインメモリ25の所定の領域に設けられている。次に、新たにアクティブウインドウとなるウインドウWF2で設定されている文字種が、同じく文字種記憶部から呼び出される(ステップS162)。ウインドウWF2で起動するプログラムに対して、呼び出された文字種が設定され(ステップS164)、この文字種に対応するペン型カーソルがカーソル設定部CSMで指定され、カーソルC3および文字種表示部MH3において表示される(ステップS166)。
 第5実施例の文字入力装置では、第1実施例と同様に、マウス73を移動させてマウスカーソルMCをカーソルC3に重ね、マウス73の左ボタン73aをクリックすると、図6に示した文字種メニューがカーソルC3の近傍に表示され、文字種が選択可能となるが、同じくマウスカーソルMCをカーソルC3に重ね、右ボタン73bをクリックすると、図20に示すカーソル・アイコンメニューがカーソルC3の近傍に表示される。このカーソル・アイコンメニューを表示させ、マウスカーソルMCで所定の行を指し示し、クリック操作で指示することにより、カーソル・アイコンに関する条件を設定することができる。
 図20に示すカーソル・アイコンメニューでは、一番上の行の「タイトルバー上」を指定することで、タイトルバー上にアイコン表示をするかしないかを選択することができる。また、2行目から4行目までのいずれかを選択することでカーソル・アイコンの表示位置を決めることができる。このカーソル・アイコンの選択可能な表示位置について、図16に基づいて説明する。2行目の「入力開始位置」が選択されると、文字入力部WCにおいて入力文字列の先頭に開始位置カーソルC4が表示されるようになり、ここに所定のカーソル・アイコンを表示して設定されている文字種を識別可能に示す。3行目の「入力文字位置」を選択すると、図16に示すように、文字入力部WCで入力した文字列の末尾にカーソルC3が表示され、この位置にカーソル・アイコンが表示される。4行目の「キャレット位置」を選択すると、アクティブウインドウ(図16ではウインドウWF1)内での文字入力位置を示すキャレットCSの位置にカーソル・アイコンが表示される。
 図20に示すカーソル・アイコンメニューで、5行目から7行目のいずれかを選択することで、カーソル・アイコンのタイプを選択することができる。図20のカーソルタイプ1、カーソルタイプ2、カーソルタイプ3は、それぞれ、図4のペン型、バー型、キャレット型に相当する。操作者は、操作への慣れや好みに応じてこれらの条件から所望の条件を選択すればよい。
 例えば、カーソル・アイコンの表示を充分に記憶するまでは「入力文字位置」を選択し、常に視線の先にカーソル・アイコンを表示することとしてもよいし、視線の移動と共にカーソル・アイコンが移動するのが煩わしいときには「入力開始位置」を選択すればよい。また、文字種を変更する予定がなく、視界内にカーソル・アイコンを表示したくなければ「キャレット位置」を選択して、アクティブウインドウ内での表示だけとしてもよい。もとより、この場合にはタイトルバー上の表示は消してもよい。
 このような本実施例の文字入力装置では、文字種記憶部に、プログラム名とそのプログラムで設定された文字種とが関連付けて記憶されるため、プログラム毎に異なる文字種を入力したい場合に、入力対象となるプログラムを切り換えるたびに文字種を設定し直す必要がない。あるプログラムに対して一旦所望の文字種を設定すれば、その後再びこのプログラムに対して文字入力を行なうときには、文字種を設定し直すことなく設定してある文字種での入力ができる。さらに、同じプログラムであっても、ウインドウが異なれば異なる文字種を設定できる構成としてもよい。例えば、同じ仮名漢字変換プログラムを利用する場合にも、異なるウインドウで異なる文書の編集を行なうことがある。このような場合に、文書ファイル毎に異なる入力文字種を設定することができる。ここでは、前記文字種記憶部に文字種を記憶するときに、その文字種が設定された文書ファイル名と関連付けて記憶する。あるいは、設定した文字種と、その文字種が設定されたファイル名に付された拡張子とを関連付けて文字種記憶部に記憶することとしてもよい。この場合には、内容的に関連のあるファイル毎に、それぞれ適当な文字種を設定することができる。
 本実施例の文字入力装置では、入力対象となるプログラムあるいはファイルで設定されている文字種は、アクティブウインドウのタイトルバー上やアクティブウインドウ内のキャレット位置、あるいは文字入力部WCのカーソル位置などに表示されるため、入力対象のプログラムやファイルを変更したときにも、変更後のプログラムやファイルで設定されている文字種を直ちに知ることができる。
 また、本実施例の文字入力装置において、ウインドウが図18のように重なっているときには、アクティブウインドウ以外のウインドウのタイトルバーも表示されているため、アクティブウインドウ以外のウインドウで動作するプログラムで設定されている文字種をも知ることができる。ここで、アクティブウインドウを変更するときには、インアクティブウインドウのタイトルバー上の表示部が隠れることのないように、新しいアクティブウインドウが一番前面にくる構成とすれば、インアクティブウインドウで設定されている文字種を確認することが常に可能となる。
 カーソルタイプに関しては、色の表示を明確に識別したいときにはペン型を選んだり、あまり文字種を変更しないときには画面上で邪魔にならないキャレット型を選ぶなどすればよい。また、各ウインドウに設けた文字種表示部MH2などにおける表示は、カーソル・アイコンをそのまま表示するほかに、図3の文字種表示部MHのように、文字種が全角ひらがなの場合には「全あ」と表示するなど、色による識別よりも具体的に識別可能な表示としてもよい。
 本実施例では、入力される文字種について、これが設定されたプログラムあるいはファイル名などと関連付けて記憶する構成としたが、入力される文字種を示すカーソル・アイコンの形状や、仮名漢字変換処理とは異なった処理で所望の文字列を生成するための入力手段などについても、それぞれが設定されたプログラムあるいはファイル名などと関連付けて記憶することとしてもよい。設定された入力手段についてプログラムやファイル名と関連付けて記憶する場合には、入力位置を示すカーソルが入力手段を視認可能に示す構成としたり、設定された入力手段を表示画面の所定の位置に表示することにより、入力操作の対象となるプログラムを変更した際に、新たに操作対象となったプログラムで設定されている入力手段を直ちに知ることができるようになる。
 以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる様態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例である文字入力装置の概略構成図である。 実施例の文字入力装置が実現されるコンピュータの概略構成図である。 第1実施例の文字入力装置における表示画面の一例を示す説明図である。 選択可能なカーソル・アイコンを例示する説明図である。 実施例の文字入力装置のCPU21で実行される一覧文字種選択処理ルーチンを例示するフローチャートである。 カーソル・アイコンの近傍に選択可能な文字種が一覧表示される様子を例示する説明図である。 文字種表示部MHをタイトルバー上に設けたときの表示画面の一例を示す説明図である。 実施例の文字入力装置のCPU21で実行される文字種順次表示処理ルーチンを例示するフローチャートである。 入力文字種チップが表示される様子を例示する説明図である。 実施例の文字入力装置のCPU21で実行される選択文字種表示処理ルーチンを例示するフローチャートである。 第4実施例の文字入力装置の表示画面の一例を示す説明図である。 カーソル・アイコンの近傍に選択可能な入力手段が一覧表示される様子を例示する説明図である。 実施例の文字入力装置のCPU21で実行される文字種および入力手段一覧処理ルーチンを例示するフローチャートである。 カーソル・アイコンの近傍に、設定した入力手段が表示される様子を例示する説明図である。 第4実施例の文字入力装置で表示されるカーソル・アイコンの変形例を示す説明図である。 第5実施例の文字入力装置の表示画面の一例を示す説明図である。 実施例の文字入力装置のCPU21で実行されるアクティブウインドウ文字種選択処理ルーチンを例示するフローチャートである。 第5実施例の文字入力装置の表示画面の一例を示す説明図である。 実施例の文字入力装置のCPU21で実行されるウインドウ変更時文字種変更処理ルーチンを例示するフローチャートである。 第5実施例の文字入力装置で、選択可能なカーソル・アイコンの条件を一覧表示する様子を示す説明図である。
符号の説明
  10…コンピュータ
  20…演算処理部
  21…CPU
  22…ローカルバス
  23…キャッシュメモリ
  24…キャッシュコントローラ
  25…メインメモリ
  30…PCIブリッジ
  32…PCIバス
  40…コントローラ部
  42…ISAバス
  44…CRTC
  46…SCSIコントローラ
  48…ISAブリッジ
  54…複合I/Oポート
  56…サウンドI/O
  60…I/O部
  62…ISAスロット
  68…タイマ
  72…キーボード
  73…マウス
  73a、73b…マウスボタン
  74…スピーカ
  76…カラーCRT
  82…フロッピディスク装置
  84…ハードディスク
  86…パラレルポート
  88…プリンタ
  90…シリアルポート
  92…モデム
  96…マイクロフォン

Claims (19)

  1.  文字を入力する文字入力手段と、該文字入力手段により入力される文字の種類を設定する文字種設定手段とを備えた文字入力装置であって、
     前記文字入力手段により入力される文字の入力位置を示すカーソルと共に、前記文字種設定手段により設定された文字の種類を識別可能に示す文字種表示手段を備え、
     前記文字種設定手段は、
      所定の条件下において、前記文字入力手段により入力可能な文字の種類を前記カーソルの近傍に一覧表示する文字種一覧表示手段と、
      該一覧表示された文字種のうちの一つが選択されたとき、該選択された文字種を前記文字入力手段により入力される文字の種類として設定する選択文字種設定手段とを備える
     文字入力装置。
  2.  ポインティングデバイスを備え、
     前記所定の条件は、該ポインティングデバイスによる前記文字入力位置近傍への指示がなされたときである請求項1記載の文字入力装置。
  3. 文字を入力する文字入力手段とポインティングデバイスとを備えた文字入力装置であって、
     前記ポインティングデバイスによって文字の入力位置近傍への指示がされる毎に、前記入力手段により入力される文字の種類を、所定の順序で順次設定する文字種設定手段と、
     前記文字入力手段により入力される文字の入力位置を示すカーソルと共に、前記文字種設定手段により設定された文字の種類を識別可能に示す文字種表示手段とを備えた
     文字入力装置。
  4.  文字を入力する文字入力手段と、該文字入力手段により入力される文字の種類を設定する文字種設定手段と、前記文字入力手段により入力された文字を表示する表示画面とを備えた文字入力装置であって、
     前記文字入力手段により入力される文字の入力位置を示すカーソルと共に、前記文字種設定手段により設定された文字の種類を識別可能に示す文字種表示手段と、
     前記表示画面の所定の位置に、前記文字入力手段により入力される文字の種類の情報を、前記文字種表示手段による表示以上に詳細に表示する文字種情報表示手段と
     を備える文字入力装置。
  5.  前記文字種表示手段は、前記文字種を前記カーソルと一体に表示する手段を備えた
     請求項1ないし4記載の文字入力装置。
  6.  前記文字種表示手段は、前記設定された文字種を識別可能に示すと共に、該文字種に関する表示を、該表示に覆われる領域の表示をも視認可能な態様で表示する
     請求項1ないし5記載の文字入力装置。
  7.  請求項1記載の文字入力装置であって、
     前記文字種表示手段は、前記設定された文字の種類を、前記カーソルとは異なる所定の位置に、アイコンにより識別可能に表示する手段であり、
     前記文字種一覧表示手段は、前記カーソルの近傍に代えて前記アイコン表示部の近傍に、入力可能な文字の種類を一覧表示する手段である
     文字入力装置。
  8.  請求項1記載の文字入力装置であって、
     前記文字種表示手段は、前記文字入力手段により入力された文字が取り扱われるひとまとまりの領域の外に、前記設定された文字の種類を前記カーソルと関連付けて示す手段であり、
     前記文字種一覧表示手段は、前記文字種表示手段による表示または前記カーソルの近傍に、入力可能な文字の種類を一覧表示する手段である
     文字入力装置。
  9.  文字を入力する文字入力手段と、該文字入力手段により入力される文字の種類を設定する文字種設定手段と、前記文字入力手段により入力された文字を表示する表示画面とを備えた文字入力装置であって、
     該文字入力装置が起動されたときおよび/または前記文字種設定手段により文字の種類の設定がなされたとき、前記表示画面の所定の位置に、入力される文字の種類を所定期間表示する文字種表示手段を備える文字入力装置。
  10.  前記表示画面の所定の位置は、前記文字入力手段により入力される文字の入力位置を表示するカーソルの位置または該カーソルの近傍である請求項9記載の文字入力装置。
  11.  前記カーソルは、前記文字種設定手段により設定された文字の種類を識別可能に示すカーソルである請求項9または10記載の文字入力装置。
  12.  入力された仮名文字列に対して仮名漢字変換処理を行なう仮名漢字変換手段と、
     該仮名漢字変換手段に対して補助的に用いられ、前記仮名漢字変換処理とは異なった処理で所望の文字列を生成する2以上の入力手段と、
     該入力手段の内の一つを設定する入力手段設定手段と
     を備える文字入力装置であって、
     前記入力手段設定手段は、
      所定の条件下において、入力される文字の入力位置を示すカーソルの近傍に、選択可能な前記2以上の入力手段を一覧表示する入力手段一覧表示手段と、
      該一覧表示された入力手段のうちの一つが選択されたとき、該選択された入力手段を前記所望の文字列を生成するための入力手段として設定する選択設定手段とを備える
     文字入力装置。
  13.  請求項12記載の文字入力装置であって、
     位置の指定の操作を行なうポインティングデバイスを備え、
     前記一覧表示を行なわせる所定の条件は、該ポインティングデバイスからの操作であって、前記位置の指定の操作とは異なる入力操作である
     文字入力装置。
  14.  入力された仮名文字列に対して仮名漢字変換処理を行なう仮名漢字変換手段と、
     該仮名漢字変換手段に対して補助的に用いられ、前記仮名漢字変換処理とは異なった処理で所望の文字列を生成する2以上の入力手段と、
     該入力手段の内の一つを設定する入力手段設定手段と
     を備える文字入力装置であって、
     入力される文字の入力位置を示すカーソルと共に、前記入力手段設定手段により設定された入力手段を識別可能に示す入力手段表示手段を備えた
     文字入力装置。
  15.  前記入力手段表示手段は、前記入力手段を前記カーソルと一体に表示する手段を備えた請求項14記載の文字入力装置。
  16.  請求項14または15記載の文字入力装置であって、
     前記入力手段設定手段は、
      所定の条件下において、選択可能な前記2以上の入力手段を前記カーソルの近傍に一覧表示する入力手段一覧表示手段と、
      該一覧表示された入力手段のうちの一つが選択されたとき、該選択された入力手段を前記所望の文字列を生成するための入力手段として設定する選択設定手段とを備える
     文字入力装置。
  17.  マルチタスク機能を有するコンピュータに備えられ、操作対象のプログラムを切り換えて該対象となるプログラムにおける文字入力を行なう文字入力手段を備えた文字入力装置であって、
     前記入力操作の対象のプログラムにおいて入力される文字の種類を設定する文字種設定手段と、
     該設定された文字の種類を、前記入力操作の対象のプログラムと関係付けて記憶する文字種記憶手段と、
     該記憶した文字の種類を、関係付けられたプログラムと関連付けて表示する文字種表示手段と
     を備える文字入力装置。
  18.  前記文字種表示手段は、前記入力操作の対象のプログラムにおける文字の入力位置を表示するカーソルと共に、前記文字種設定手段により設定された文字の種類を識別可能に示す請求項17記載の文字入力装置。
  19.  文字の入力位置を示すカーソルと共に、文字入力に関して設定可能な複数の条件のうち少なくとも一種類の設定された条件を識別可能に示し、
     操作者による所定の操作がなされたときに、該識別可能に示された条件について設定可能な選択肢を前記カーソルの近傍に選択可能な状態で表示し、
     該表示された選択肢のうちの一つが選択されたとき、該選択された条件に設定を変更する
     文字入力装置。
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