JP2004109574A - 光合分波回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】波長間隔が20nm程度と広いCWDM用フルメッシュWDMネットワークに用いられる簡易構成で損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を提供することにある。
【解決手段】複数本の入力導波路8と、該入力導波路8から受光する第1のスラブ導波路7と、該第1のスラブ導波路7から受光し、かつ、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる導波路アレイ6と、該導波路アレイ6から受光する第2のスラブ導波路7と、該第2のスラブ導波路7から受光する複数本の出力導波路9とを含むアレイ導波路回折格子型光合分波回路において、前記入力導波路8及び出力導波路9に対して、該導波路番号に応じた所定の損失を付与する光減衰部10を光学的に接続したことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】複数本の入力導波路8と、該入力導波路8から受光する第1のスラブ導波路7と、該第1のスラブ導波路7から受光し、かつ、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる導波路アレイ6と、該導波路アレイ6から受光する第2のスラブ導波路7と、該第2のスラブ導波路7から受光する複数本の出力導波路9とを含むアレイ導波路回折格子型光合分波回路において、前記入力導波路8及び出力導波路9に対して、該導波路番号に応じた所定の損失を付与する光減衰部10を光学的に接続したことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光合分波回路に関する。例えば、フルメッシュ光WDMネットワークで用いられる、光波長多重された複数の入力光信号を、その波長に応じて複数の出力ポートに切り換えるN×N光合分波回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の光信号を異なる光周波数に割り当て1本の光ファイバで伝送する光波長分割多重(WDM)伝送システムは、伝送路の容量を大幅に増大することが可能である(例えば、非特許文献1参照)。
従来、基幹系システムを中心に波長間隔が100GHz程度のdense−WDM(DWDM)システムが導入されてきている。
【0003】
近年、波長間隔が20nm程度と広く、安価な光部品の利用が可能なCoarse−WDM(CWDM)システムがアクセス系システム導入を目指して検討が進んでいる。
光信号の波長を単純なファイバ容量増大に適用するだけでなく、ネットワークの自由度向上に用いる検討も進んであり、その一例としてフルメッシュ光WDMネットワークがある。
【0004】
図9に示すようなフルメッシュ光WDMネットワークは、N×N光合分波回路18を中心に各送受信装置19を備えたノード間を単純なスター状に光ファイバ20で接続することにより全てのノード間をフルメッシュ接続することができ、大容量データを低遅延で高速通信することが可能となる。
フルメッシュ光WDMネットワークは、入出力ポートに対して周期的な合分波特性を有するN×N光合分波回路を利用したものであり、N×N光合分波回路としては図10に示すアレイ導波路回折格子(AWG)が用いられる。
【0005】
図中、5は基板、6は所定の光路長差ΔLを有するアレイ導波路、7はレンズ効果を有するスラブ導波路、8は入力導波路、9は出力導波路である。
アレイ導波路格子型合分波回路の入出力導波路本数をそれぞれN本とし、Fre Spectral Range(FSR)を合分波波長間隔(Δλ)の入出力導波路数倍(即ち、Δλ×N)に設計すると、入出力ポートに対して周期的な合分波特性が得られる。
この特性をAWGの波長周回性と呼んであり、図11は入出力導波路数が8本の場合の例である。
【0006】
8入力8出力の間には64(N×N)個のパスが形成されるが、たった8種類(N種類)の波長で全てのパスを独立に設定することが可能である。
これは、スター型ネットワークにおいて全てのノード間回線を最小限の光波長数で設定できるため、光WDMシステムにおいて重要な機能である。
しかしながら、このようにAWG分波特性の周回性でN×N合分波回路を構成した場合は、回折次数の違いによる波長間隔ズレと、入出力導波路の組合せによる損失バラツキが問題になる。
【0007】
波長間隔ズレは波長間隔が20nm程度と広いCWDMの場合は問題にならないが、入出力導波路関係による損失バラツキは波長間隔に依存せずに発生しシステム設計上の問題となる。
8×8合分波回路の場合の入出力導波路の組合せによる原理的合分波過剰損失を図12に示す。
図12に示すように、AWGの分波特性は、中心ポート(出力ポート4,5)付近では過剰損失が小さいが、FSR端に近い波長を出力する端ポート(出力ポート1,8)では過剰損失が大きくなる。
【0008】
この損失特性は、入力ポートでも同様であり、入力ポート4,5では挿入過剰損失が小さいが、入力ポート1,8では挿入過剰損失が大きい。
この損失差は、FSR端において光パワーが隣接する2つの回折次数に等分配されることに起因しており、AWGに波長周回性という特徴をもたらすが同時にFSR端において本質的に3dBの過剰損失を生じる。
AWGを1×N光分波回路として用いる場合は広く設計されたFSRの中央部分を利用することで損失バラツキを抑制できるが、AWGの波長周回性を利用したN×N光合分波回路の場合はFSR全体を利用するため避けられない。
【0009】
過剰損失が入出力ポート番号に対してガウシアンに近い分布を持って設計されたAWGの場合を図12に示す。
同図に示すように、FSRの中心付近の導波路同士に比較してFSR端付近の導波路同士の組合せでは損失差が4.6dB以上にも達してしまう。
従って、AWGの波長周回性を利用する従来のN×N合分波回路の場合は、各波長信号の出力レベルを調整する必要があるなどシステム設計・運用上の問題となっていた。
【0010】
【非特許文献1】
特許庁ホームページ 技術分野特許マップ 電気16 光通信用回路部品 インターネット〈URL:http://www.jpo.go.jp/ryutu/map/denki16/2/2−1−1.htm〉
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、波長間隔が20nm程度と広いCWDM用フルメッシュWDMネットワークに用いられる簡易構成で損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達するために、請求項1に記載の発明は、複数本の入力導波路と、該入力導波路から受光する第1のスラブ導波路と、該第1のスラブ導波路から受光し、かつ、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる導波路アレイと、該導波路アレイから受光する第2のスラブ導波路と、該第2のスラブ導サ波路から受光する複数本の出力導波路とを含むアレイ導波路回折格子型光合分波回路において、前記入力導波路及び出力導波路に対して、該導波路番号に応じた所定の損失を付与する光減衰部を光学的に接続したことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光合分波回路において、前記光減衰部として前記入力導波路及び出力導波路の導波路の光軸ズレ構造を採用したことを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光合分波回路において、前記光減衰部として前記入力導波路及び出力導波路を横切るようヒ形成された溝に所望の光損失特性を有する光減衰薄膜フィルタを挿入した構造を用いた。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の光合分波回路において、前記光減衰部として、前記入力導波路及び出力導波路番号に応じた所定の波長特性を有した光フィルタを用いたことを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の光合分波回路において、前記光フィルタとして、集積化に適した導波路型マッハ・ツェンダ干渉回路を用いたことを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明は、複数本の入力導波路と、該入力導波路から受光する第1のスラブ導波路と、該第1のスラブ導波路から受光し、かつ、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる導波路アレイと、該導波路アレイから受光する第2のスラブ導波路と、該第2のスラブ導波路から受光する複数本の出力導波路とを含むアレイ導波路回折格子型光合分波回路において、該導波路番号に応じた所定の損失を付与する光減衰部として、光損失の波長依存性及び入出力導波路依存性を有する光減衰波長フィルタを前記入力導波路又は出力導波路のいずれか片方を横切るように形成された溝に挿入したことを特徴とする。
【0018】
〔作用〕
請求項1記載の発明によれば、AWGの入出力導波路に所望の光損失特性を有する光減衰部を装備する事により、フルメッシュWDMネットワークに用いられる簡易な構成で且つ損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を実現できる。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様な効果を奏する他、光減衰部としてAWGの入出力導波路の一部に導波路の光軸ズレ構造を付与することで、集積化・量産化に適した損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を実現できる。
【0020】
請求項3によれば、請求項1と同様な効果を奏する他、光減衰部としてAWGの入出力導波路を横断するように形成された溝に薄膜フィルタを挿入することで、既存のAWGチップにフィルタ挿入という簡易な工程を付与するだけ効果を実現できる。
【0021】
請求項4によれば、請求項1と同様な効果を奏する他、光減衰部として入力導波路及び出力導波路番号に応じた所定の波長特性を有している光フィルタを用いることで、損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を実現できる。
【0022】
請求項5によれば、請求項4と同様な効果を奏する他、光減衰部として入力導波路及び出力導波路番号に応じた所定の波長特性を有しているMZ型光波長フィルタを用いることで、AWGとの集積化を図ることが出来る。
【0023】
請求項6によれば、AWGの入出力導波路に所望の光損失特性を有する光減衰部を装備する事により、フルメッシュWDMネットワークに用いられる簡易な構成で且つ損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を実現できるという効果を奏する他、光減衰部を入出力導波路のいずれか片方にのみ備えれば良く、フィルタ挿入工程が半分に減らせるなどの利点がある。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、図面を参照して詳しく説明する。
本発明の構成を図1に示す。
図1は、N×N光合分波回路の概略構成を示している。
本発明は、N波が光波長多重されたN本の入力伝送路とN本の出力伝送路間(但し、Nは正の整数で、N≧2)でN×Nの伝送パスを構成するN×N光合分波回路であるが、図1に示す本実施例は8波多重8×8光合分波回路の例である。今後、実施例の説明を簡単にするために、合分波回路は全て8×8合分波回路を例として説明する。
【0025】
図1において、1は8×8アレイ導波路回折格子(AWG)、2は入力ポート、3は出力ポート、4は入出力導波路に応じた光損失特性を有する光減衰部である。
AWG1は、石英系プレーナ光波回路技術で作製され、その分波波長特性が図11と同様の波長周回性を有するように設計されている。
8×8光合分波回路として用いるAWGは、従来例で説明した様に中心ポートでは過剰損失が小さくFSR端に近いポート程挿入過剰損失が大きい特性を有している。
光減衰部4の光損失特性は、この過剰損失のポート依存性を打ち消すように中心ポート程損失が大きくなるように設定される。
【0026】
〔実施例1〕
光減衰部として光導波路の光軸ズレによる放射損失を用いた第1の実施例を図2に示す。
図2において、5は基板、6は所定の光路長差ΔLを有するアレイ導波路、7はレンズ効果を有するスラブ導波路、8は入力導波路、9は出力導波路、10は光減衰部、11は導波路の光軸ズレによる光減衰構造である。
【0027】
光減衰部10は導波路の光軸ズレにより発生する放射損失を利用したもので、軸ズレ量を調整することにより図2中のグラフで示されたような所望の損失特性を実現した。
即ち、入出力ポート番号1,8では0dB、入出力ポート2,7では1.13dB、入出力ポート3,6では1.88dB、入出力ポート4.5では2.26dBの光損失と設定した。
但し、この損失値はAWGの挿入損失バラツキが波長に対してガウス分布に近い場合の例であり、使用するAWG設計により適切に変更されるものである。
【0028】
〔実施例2〕
光減衰部として光薄膜フィルタを用いた第2の実施例を図3に示す。
図3において、12は光薄膜フィルタ、13は入出力導波路を横切るように形成されたフィルタ挿入用溝である。
光薄膜フィルタ12としては、15μm程度のポリイミド薄膜を基板とした光減衰薄膜フィルタを用い、部分的なフィルタ組成変更により光減衰量を調整して図3中のグラフに示すような導波路毎に異なる光減衰量を実現した。
【0029】
光薄膜フィルタ12を、導波路基板上にダイシングソー等により形成した幅20〜30μm程度の溝13に挿入し接着剤で固定した。
溝幅が20〜30μm程度であれば、溝13における回折損失は0.5dB以下に抑えることが出来る。
第1及び第2の実施例で説明した方法以外に、AWGに接続される光ファイバコネクタに図2中のグラフに示す所望の光減衰量を実現する固定減衰器を採用するなど、光学的に図1と同様の構成を取ることにより本発明の効果が得られることは言うまでもない。
【0030】
〔実施例3〕
本発明の第3の実施例を図4に示す。
本実施例は、光減衰部4に光損失の波長依存性を有する光波長フィルタを用いたものである。
図4において、14は入出力導波路に応じた光損失の波長特性を有する光波長フィルタである。
【0031】
図4中のグラフは、光波長フィルタ14の入出力導波路に応じて必要になる波長特性を示したものである。
光波長フィルタ14は、対応する入出力導波路8,9に応じて最大損失波長がシフトした特性を有するように作製される。
光波長フィルタ14は薄膜ポリイミド上に形成した多層干渉膜フィルタを用い、入出力導波路を横断するように形成された溝13に挿入し固定した。
【0032】
本実施例は、光波長フィルタ14を用いるため、実施例1及び2で説明したような単純な光減衰機能では打ち消すことの出来なかったチャネルバンド内で生じる損失の波長依存性も打ち消すことが可能である。
光波長フィルタ14は多層干渉膜フィルタだけに限定されるものではなく、図4中のグラフで示される特性を有するUVグレーティング型フィルタを導波路上に形成する、又はファイバグレーティング型フィルタを入出力ポートに接続する事でも同様の効果が得られることは自明である。
【0033】
〔実施例1〕
本発明の第4の実施例を図5に示す。
本実施例は、光減衰部4として、光損失の波長依存性及び入出力導波路依存性を有する光減衰波長フィルタを用い、且つ光減衰波長フィルタを入出力導波路のいずれか片方のみに備えたものである。
図5において、15は入出力導波路に応じた光損失の波長特性を有する光減衰波長フィルタである。
【0034】
図5中のグラフは、光減衰波長フィルタ15の入出力導波路に応じて必要になるフィルタ特性を示したものである。
図5に示すフィルタ特性は、第3の実施例で説明した光波長フィルタの波長特性に、入出力導波路に応じた光損失が追加されたような特性を有している。
光減衰波長フィルタ15は、第3の実施例と同様に入出力導波路を横断するように形成された溝13に挿入し固定した。
【0035】
本実施例は、光損失の波長依存性及び入出力導波路依存性を有する光減衰波長フィルタ15を用いるため、光減衰部を入出力導波路のいずれか片方にのみ備えれば良く、フィルタ挿入工程が半分に減らせるなどの利点がある。
光滅衰波長フィルタ15としては多層干渉膜フィルタだけに限定されるものではなく、図5中のグラフで示される特性を実現するような導波路型UVグレーティング型フィルタ、ファイバグレーティング型フィルタ等他の光素子及び構造を用いることで同様の効果が得られることは自明である。
第1〜第4の実施例における8×8光合分波回路の入出力ポートの組合せによる原理的合分波過剰損失を図6に示す。
図6に示すように、AWGの波長周回性により生じていた入出力ポート組合せによる過剰損失バラツキが解消され、均一になっていることが判る。
【0036】
〔実施例5〕
本発明の第5の実施例を図7に示す。
本実施例は、光波長フィルタとして導波型集積光フィルタを用いたものである。
図7において、16は導波型集積光フィルタ部、17は導波路集積型マッハ・ツェンダ(MZ)型光フィルタである。
本実施例では、光フィルタを導波路構造だけで構成することができ溝加工や多層干渉膜フィルタの挿入固定作業が無いため、集積化や量産化に適している。
【0037】
しかしながら、MZ干渉回路ではsin2形状の分波特性しか実現できないため、図4中のグラフのような理想的なフィルタ特性は実現できない。
図7中のグラフは、MZ干渉回路を用いた場合の各導波路に応じた光波長フィルタ特性を示したものであり、丸印は入出力導波路5に対する理想的な波長特性を示している。
【0038】
本実施例の8×8光合分波回路における入出力ポートの組合せによる原理的合分波過剰損失を図8に示す。
図8に示すように、理想的な波長フィルタ特性からのズレにより完全に損失バラツキを解消は出来ないが、最大損失偏差を1.2dBまでに抑制することができた。
これは、従来例に4.6dBと比較して1/4の損失偏差であり、集積化・量産化に適したMZ干渉回路を用いる利点は大きいと言える。
また、本実施例で用いたMZ干渉回路と第1の実施例で用いた導波路光軸ズレによる光減衰構造を組み合わせることで図5中のグラフに近い光減衰特性が得られる。
【0039】
このような構造を用いることで、MZ干渉回路を入出力導波路のいずれか片方に備えても本発の効果が得られることは自明である。
このように説明したように、本発明は、AWGの入出力導波路の双方又は一方に入出力導波路の関係による損失が一定となるようポートの位置に応じて信号を減衰させる光減衰部を設けたため、AWGの入出力導波路の関係による損失のばらつきの問題を解決することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、フルメッシュWDMネットワークに用いられる簡易構成で損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す概念図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る第2の実施例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る第3の実施例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る第4の実施例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る第1〜第4の実施例における8×8合分波回路の過剰損失特性を示すグラフである。
【図7】本発明に係る第5の実施例を示す説明図である。
【図8】本発明に係る第5の実施例における8×8合分波回路の過剰損失特性を示すグラフである。
【図9】フルメッシュWDMネットワークの構成を示す説明図である。
【図10】従来のAWGを用いたN×N光合分波回路の説明図である。
【図11】AWGの波長周回性を利用した8×8光合分波回路の合分波特性を示す説明図である。
【図12】従来の8×8光合分波回路の過剰損失特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 8×8アレイ導波路回折格子(AWG)
2 入力ポート
3 出力ポート
4 入出力導波路に応じた光損失特性を有する光減衰部
5 基板
6 所定の光路長差ΔLを有するアレイ導波路
7 レンズ効果を有するスラブ導波路
8 入力導波路
9 出力導波路
10 光減衰部
11 導波路の光軸ズレによる光減衰構造
12 光薄膜フィルタ
13 入出力導波路を横切るように形成されたフィルタ挿入用溝
14 入出力導波路に応じた光損失の波長特性を有する光波長フィルタ
15 入出力導波路に応じた光損失の波長特性を有する光減衰波長フィルタ
16 導波型集積光フィルタ部
17 導波路集積型マッハ・ツェンダ(MZ)型光フィルタ
18 N×N合分波回路
19 WDM送受信装置
20 光ファイバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、光合分波回路に関する。例えば、フルメッシュ光WDMネットワークで用いられる、光波長多重された複数の入力光信号を、その波長に応じて複数の出力ポートに切り換えるN×N光合分波回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の光信号を異なる光周波数に割り当て1本の光ファイバで伝送する光波長分割多重(WDM)伝送システムは、伝送路の容量を大幅に増大することが可能である(例えば、非特許文献1参照)。
従来、基幹系システムを中心に波長間隔が100GHz程度のdense−WDM(DWDM)システムが導入されてきている。
【0003】
近年、波長間隔が20nm程度と広く、安価な光部品の利用が可能なCoarse−WDM(CWDM)システムがアクセス系システム導入を目指して検討が進んでいる。
光信号の波長を単純なファイバ容量増大に適用するだけでなく、ネットワークの自由度向上に用いる検討も進んであり、その一例としてフルメッシュ光WDMネットワークがある。
【0004】
図9に示すようなフルメッシュ光WDMネットワークは、N×N光合分波回路18を中心に各送受信装置19を備えたノード間を単純なスター状に光ファイバ20で接続することにより全てのノード間をフルメッシュ接続することができ、大容量データを低遅延で高速通信することが可能となる。
フルメッシュ光WDMネットワークは、入出力ポートに対して周期的な合分波特性を有するN×N光合分波回路を利用したものであり、N×N光合分波回路としては図10に示すアレイ導波路回折格子(AWG)が用いられる。
【0005】
図中、5は基板、6は所定の光路長差ΔLを有するアレイ導波路、7はレンズ効果を有するスラブ導波路、8は入力導波路、9は出力導波路である。
アレイ導波路格子型合分波回路の入出力導波路本数をそれぞれN本とし、Fre Spectral Range(FSR)を合分波波長間隔(Δλ)の入出力導波路数倍(即ち、Δλ×N)に設計すると、入出力ポートに対して周期的な合分波特性が得られる。
この特性をAWGの波長周回性と呼んであり、図11は入出力導波路数が8本の場合の例である。
【0006】
8入力8出力の間には64(N×N)個のパスが形成されるが、たった8種類(N種類)の波長で全てのパスを独立に設定することが可能である。
これは、スター型ネットワークにおいて全てのノード間回線を最小限の光波長数で設定できるため、光WDMシステムにおいて重要な機能である。
しかしながら、このようにAWG分波特性の周回性でN×N合分波回路を構成した場合は、回折次数の違いによる波長間隔ズレと、入出力導波路の組合せによる損失バラツキが問題になる。
【0007】
波長間隔ズレは波長間隔が20nm程度と広いCWDMの場合は問題にならないが、入出力導波路関係による損失バラツキは波長間隔に依存せずに発生しシステム設計上の問題となる。
8×8合分波回路の場合の入出力導波路の組合せによる原理的合分波過剰損失を図12に示す。
図12に示すように、AWGの分波特性は、中心ポート(出力ポート4,5)付近では過剰損失が小さいが、FSR端に近い波長を出力する端ポート(出力ポート1,8)では過剰損失が大きくなる。
【0008】
この損失特性は、入力ポートでも同様であり、入力ポート4,5では挿入過剰損失が小さいが、入力ポート1,8では挿入過剰損失が大きい。
この損失差は、FSR端において光パワーが隣接する2つの回折次数に等分配されることに起因しており、AWGに波長周回性という特徴をもたらすが同時にFSR端において本質的に3dBの過剰損失を生じる。
AWGを1×N光分波回路として用いる場合は広く設計されたFSRの中央部分を利用することで損失バラツキを抑制できるが、AWGの波長周回性を利用したN×N光合分波回路の場合はFSR全体を利用するため避けられない。
【0009】
過剰損失が入出力ポート番号に対してガウシアンに近い分布を持って設計されたAWGの場合を図12に示す。
同図に示すように、FSRの中心付近の導波路同士に比較してFSR端付近の導波路同士の組合せでは損失差が4.6dB以上にも達してしまう。
従って、AWGの波長周回性を利用する従来のN×N合分波回路の場合は、各波長信号の出力レベルを調整する必要があるなどシステム設計・運用上の問題となっていた。
【0010】
【非特許文献1】
特許庁ホームページ 技術分野特許マップ 電気16 光通信用回路部品 インターネット〈URL:http://www.jpo.go.jp/ryutu/map/denki16/2/2−1−1.htm〉
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、波長間隔が20nm程度と広いCWDM用フルメッシュWDMネットワークに用いられる簡易構成で損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達するために、請求項1に記載の発明は、複数本の入力導波路と、該入力導波路から受光する第1のスラブ導波路と、該第1のスラブ導波路から受光し、かつ、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる導波路アレイと、該導波路アレイから受光する第2のスラブ導波路と、該第2のスラブ導サ波路から受光する複数本の出力導波路とを含むアレイ導波路回折格子型光合分波回路において、前記入力導波路及び出力導波路に対して、該導波路番号に応じた所定の損失を付与する光減衰部を光学的に接続したことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光合分波回路において、前記光減衰部として前記入力導波路及び出力導波路の導波路の光軸ズレ構造を採用したことを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光合分波回路において、前記光減衰部として前記入力導波路及び出力導波路を横切るようヒ形成された溝に所望の光損失特性を有する光減衰薄膜フィルタを挿入した構造を用いた。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の光合分波回路において、前記光減衰部として、前記入力導波路及び出力導波路番号に応じた所定の波長特性を有した光フィルタを用いたことを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の光合分波回路において、前記光フィルタとして、集積化に適した導波路型マッハ・ツェンダ干渉回路を用いたことを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明は、複数本の入力導波路と、該入力導波路から受光する第1のスラブ導波路と、該第1のスラブ導波路から受光し、かつ、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる導波路アレイと、該導波路アレイから受光する第2のスラブ導波路と、該第2のスラブ導波路から受光する複数本の出力導波路とを含むアレイ導波路回折格子型光合分波回路において、該導波路番号に応じた所定の損失を付与する光減衰部として、光損失の波長依存性及び入出力導波路依存性を有する光減衰波長フィルタを前記入力導波路又は出力導波路のいずれか片方を横切るように形成された溝に挿入したことを特徴とする。
【0018】
〔作用〕
請求項1記載の発明によれば、AWGの入出力導波路に所望の光損失特性を有する光減衰部を装備する事により、フルメッシュWDMネットワークに用いられる簡易な構成で且つ損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を実現できる。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様な効果を奏する他、光減衰部としてAWGの入出力導波路の一部に導波路の光軸ズレ構造を付与することで、集積化・量産化に適した損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を実現できる。
【0020】
請求項3によれば、請求項1と同様な効果を奏する他、光減衰部としてAWGの入出力導波路を横断するように形成された溝に薄膜フィルタを挿入することで、既存のAWGチップにフィルタ挿入という簡易な工程を付与するだけ効果を実現できる。
【0021】
請求項4によれば、請求項1と同様な効果を奏する他、光減衰部として入力導波路及び出力導波路番号に応じた所定の波長特性を有している光フィルタを用いることで、損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を実現できる。
【0022】
請求項5によれば、請求項4と同様な効果を奏する他、光減衰部として入力導波路及び出力導波路番号に応じた所定の波長特性を有しているMZ型光波長フィルタを用いることで、AWGとの集積化を図ることが出来る。
【0023】
請求項6によれば、AWGの入出力導波路に所望の光損失特性を有する光減衰部を装備する事により、フルメッシュWDMネットワークに用いられる簡易な構成で且つ損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を実現できるという効果を奏する他、光減衰部を入出力導波路のいずれか片方にのみ備えれば良く、フィルタ挿入工程が半分に減らせるなどの利点がある。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、図面を参照して詳しく説明する。
本発明の構成を図1に示す。
図1は、N×N光合分波回路の概略構成を示している。
本発明は、N波が光波長多重されたN本の入力伝送路とN本の出力伝送路間(但し、Nは正の整数で、N≧2)でN×Nの伝送パスを構成するN×N光合分波回路であるが、図1に示す本実施例は8波多重8×8光合分波回路の例である。今後、実施例の説明を簡単にするために、合分波回路は全て8×8合分波回路を例として説明する。
【0025】
図1において、1は8×8アレイ導波路回折格子(AWG)、2は入力ポート、3は出力ポート、4は入出力導波路に応じた光損失特性を有する光減衰部である。
AWG1は、石英系プレーナ光波回路技術で作製され、その分波波長特性が図11と同様の波長周回性を有するように設計されている。
8×8光合分波回路として用いるAWGは、従来例で説明した様に中心ポートでは過剰損失が小さくFSR端に近いポート程挿入過剰損失が大きい特性を有している。
光減衰部4の光損失特性は、この過剰損失のポート依存性を打ち消すように中心ポート程損失が大きくなるように設定される。
【0026】
〔実施例1〕
光減衰部として光導波路の光軸ズレによる放射損失を用いた第1の実施例を図2に示す。
図2において、5は基板、6は所定の光路長差ΔLを有するアレイ導波路、7はレンズ効果を有するスラブ導波路、8は入力導波路、9は出力導波路、10は光減衰部、11は導波路の光軸ズレによる光減衰構造である。
【0027】
光減衰部10は導波路の光軸ズレにより発生する放射損失を利用したもので、軸ズレ量を調整することにより図2中のグラフで示されたような所望の損失特性を実現した。
即ち、入出力ポート番号1,8では0dB、入出力ポート2,7では1.13dB、入出力ポート3,6では1.88dB、入出力ポート4.5では2.26dBの光損失と設定した。
但し、この損失値はAWGの挿入損失バラツキが波長に対してガウス分布に近い場合の例であり、使用するAWG設計により適切に変更されるものである。
【0028】
〔実施例2〕
光減衰部として光薄膜フィルタを用いた第2の実施例を図3に示す。
図3において、12は光薄膜フィルタ、13は入出力導波路を横切るように形成されたフィルタ挿入用溝である。
光薄膜フィルタ12としては、15μm程度のポリイミド薄膜を基板とした光減衰薄膜フィルタを用い、部分的なフィルタ組成変更により光減衰量を調整して図3中のグラフに示すような導波路毎に異なる光減衰量を実現した。
【0029】
光薄膜フィルタ12を、導波路基板上にダイシングソー等により形成した幅20〜30μm程度の溝13に挿入し接着剤で固定した。
溝幅が20〜30μm程度であれば、溝13における回折損失は0.5dB以下に抑えることが出来る。
第1及び第2の実施例で説明した方法以外に、AWGに接続される光ファイバコネクタに図2中のグラフに示す所望の光減衰量を実現する固定減衰器を採用するなど、光学的に図1と同様の構成を取ることにより本発明の効果が得られることは言うまでもない。
【0030】
〔実施例3〕
本発明の第3の実施例を図4に示す。
本実施例は、光減衰部4に光損失の波長依存性を有する光波長フィルタを用いたものである。
図4において、14は入出力導波路に応じた光損失の波長特性を有する光波長フィルタである。
【0031】
図4中のグラフは、光波長フィルタ14の入出力導波路に応じて必要になる波長特性を示したものである。
光波長フィルタ14は、対応する入出力導波路8,9に応じて最大損失波長がシフトした特性を有するように作製される。
光波長フィルタ14は薄膜ポリイミド上に形成した多層干渉膜フィルタを用い、入出力導波路を横断するように形成された溝13に挿入し固定した。
【0032】
本実施例は、光波長フィルタ14を用いるため、実施例1及び2で説明したような単純な光減衰機能では打ち消すことの出来なかったチャネルバンド内で生じる損失の波長依存性も打ち消すことが可能である。
光波長フィルタ14は多層干渉膜フィルタだけに限定されるものではなく、図4中のグラフで示される特性を有するUVグレーティング型フィルタを導波路上に形成する、又はファイバグレーティング型フィルタを入出力ポートに接続する事でも同様の効果が得られることは自明である。
【0033】
〔実施例1〕
本発明の第4の実施例を図5に示す。
本実施例は、光減衰部4として、光損失の波長依存性及び入出力導波路依存性を有する光減衰波長フィルタを用い、且つ光減衰波長フィルタを入出力導波路のいずれか片方のみに備えたものである。
図5において、15は入出力導波路に応じた光損失の波長特性を有する光減衰波長フィルタである。
【0034】
図5中のグラフは、光減衰波長フィルタ15の入出力導波路に応じて必要になるフィルタ特性を示したものである。
図5に示すフィルタ特性は、第3の実施例で説明した光波長フィルタの波長特性に、入出力導波路に応じた光損失が追加されたような特性を有している。
光減衰波長フィルタ15は、第3の実施例と同様に入出力導波路を横断するように形成された溝13に挿入し固定した。
【0035】
本実施例は、光損失の波長依存性及び入出力導波路依存性を有する光減衰波長フィルタ15を用いるため、光減衰部を入出力導波路のいずれか片方にのみ備えれば良く、フィルタ挿入工程が半分に減らせるなどの利点がある。
光滅衰波長フィルタ15としては多層干渉膜フィルタだけに限定されるものではなく、図5中のグラフで示される特性を実現するような導波路型UVグレーティング型フィルタ、ファイバグレーティング型フィルタ等他の光素子及び構造を用いることで同様の効果が得られることは自明である。
第1〜第4の実施例における8×8光合分波回路の入出力ポートの組合せによる原理的合分波過剰損失を図6に示す。
図6に示すように、AWGの波長周回性により生じていた入出力ポート組合せによる過剰損失バラツキが解消され、均一になっていることが判る。
【0036】
〔実施例5〕
本発明の第5の実施例を図7に示す。
本実施例は、光波長フィルタとして導波型集積光フィルタを用いたものである。
図7において、16は導波型集積光フィルタ部、17は導波路集積型マッハ・ツェンダ(MZ)型光フィルタである。
本実施例では、光フィルタを導波路構造だけで構成することができ溝加工や多層干渉膜フィルタの挿入固定作業が無いため、集積化や量産化に適している。
【0037】
しかしながら、MZ干渉回路ではsin2形状の分波特性しか実現できないため、図4中のグラフのような理想的なフィルタ特性は実現できない。
図7中のグラフは、MZ干渉回路を用いた場合の各導波路に応じた光波長フィルタ特性を示したものであり、丸印は入出力導波路5に対する理想的な波長特性を示している。
【0038】
本実施例の8×8光合分波回路における入出力ポートの組合せによる原理的合分波過剰損失を図8に示す。
図8に示すように、理想的な波長フィルタ特性からのズレにより完全に損失バラツキを解消は出来ないが、最大損失偏差を1.2dBまでに抑制することができた。
これは、従来例に4.6dBと比較して1/4の損失偏差であり、集積化・量産化に適したMZ干渉回路を用いる利点は大きいと言える。
また、本実施例で用いたMZ干渉回路と第1の実施例で用いた導波路光軸ズレによる光減衰構造を組み合わせることで図5中のグラフに近い光減衰特性が得られる。
【0039】
このような構造を用いることで、MZ干渉回路を入出力導波路のいずれか片方に備えても本発の効果が得られることは自明である。
このように説明したように、本発明は、AWGの入出力導波路の双方又は一方に入出力導波路の関係による損失が一定となるようポートの位置に応じて信号を減衰させる光減衰部を設けたため、AWGの入出力導波路の関係による損失のばらつきの問題を解決することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、フルメッシュWDMネットワークに用いられる簡易構成で損失バラツキの少ないN×N光合分波回路を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す概念図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る第2の実施例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る第3の実施例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る第4の実施例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る第1〜第4の実施例における8×8合分波回路の過剰損失特性を示すグラフである。
【図7】本発明に係る第5の実施例を示す説明図である。
【図8】本発明に係る第5の実施例における8×8合分波回路の過剰損失特性を示すグラフである。
【図9】フルメッシュWDMネットワークの構成を示す説明図である。
【図10】従来のAWGを用いたN×N光合分波回路の説明図である。
【図11】AWGの波長周回性を利用した8×8光合分波回路の合分波特性を示す説明図である。
【図12】従来の8×8光合分波回路の過剰損失特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 8×8アレイ導波路回折格子(AWG)
2 入力ポート
3 出力ポート
4 入出力導波路に応じた光損失特性を有する光減衰部
5 基板
6 所定の光路長差ΔLを有するアレイ導波路
7 レンズ効果を有するスラブ導波路
8 入力導波路
9 出力導波路
10 光減衰部
11 導波路の光軸ズレによる光減衰構造
12 光薄膜フィルタ
13 入出力導波路を横切るように形成されたフィルタ挿入用溝
14 入出力導波路に応じた光損失の波長特性を有する光波長フィルタ
15 入出力導波路に応じた光損失の波長特性を有する光減衰波長フィルタ
16 導波型集積光フィルタ部
17 導波路集積型マッハ・ツェンダ(MZ)型光フィルタ
18 N×N合分波回路
19 WDM送受信装置
20 光ファイバ
Claims (6)
- 複数本の入力導波路と、該入力導波路から受光する第1のスラブ導波路と、該第1のスラブ導波路から受光し、かつ、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる導波路アレイと、該導波路アレイから受光する第2のスラブ導波路と、該第2のスラブ導波路から受光する複数本の出力導波路とを含むアレイ導波路回折格子型光合分波回路において、前記入力導波路及び出力導波路に対して、該導波路番号に応じた所定の損失を付与する光減衰部を光学的に接続したことを特徴とする光合分波回路。
- 請求項1に記載の光合分波回路において、前記光減衰部は前記入力導波路及び出力導波路の導波路の光軸ズレ構造であることを特徴とする光合分波回路。
- 請求項1に記載の光合分波回路において、前記光減衰部は所望の光損失特性を有する光減衰薄膜フィルタが前記入力導波路及び出力導波路を横切るように形成された溝に挿入されていることを特徴とする光合分波回路。
- 請求項1に記載の光合分波回路において、前記光減衰部は前記入力導波路及び出力導波路番号に応じた所定の波長特性を有している光フィルタであることことを特徴とする光合分波回路。
- 請求項4に記載の光合分波回路において、前記光フィルタは導波路型マッハ・ツェンダ干渉回路であることを特徴とする光合分波回路。
- 複数本の入力導波路と、該入力導波路から受光する第1のスラブ導波路と、該第1のスラブ導波路から受光し、かつ、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる導波路アレイと、該導波路アレイから受光する第2のスラブ導波路と、該第2のスラブ導波路から受光する複数本の出力導波路とを含むアレイ導波路回折格子型光合分波回路において、該導波路番号に応じた所定の損失を付与する光減衰部として、光損失の波長依存性及び入出力導波路依存性を有する光減衰波長フィルタを前記入力導波路又は出力導波路のいずれか片方を横切るように形成された溝に挿入したことを特徴とする光合分波回路。
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WO2010013662A1 (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-04 | 古河電気工業株式会社 | アレイ導波路格子 |
JP2013046139A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光スイッチ装置並びにその構成及び調整方法 |
-
2002
- 2002-09-19 JP JP2002272795A patent/JP2004109574A/ja active Pending
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JP2013046139A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光スイッチ装置並びにその構成及び調整方法 |
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