JP3921385B2 - アレイ導波路格子、アレイ導波路格子モジュールおよび光通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光通信に用いる光波長の合分波素子としてのアレイ導波路格子およびこれを使用したアレイ導波路格子モジュール、光通信装置および光通信システムに係わり、特にアレイ導波路格子としての本来の機能に他の光学的な機能を付加したアレイ導波路格子およびこれを使用したアレイ導波路格子モジュール、光通信装置および光通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの常時接続や通信データの大容量化の進展と共に、大容量情報伝送の要求がますます高まっている。信号光を使用する光通信方式では、波長多重度を向上させることが大容量情報伝送を行う際にきわめて重要となる。この点で、光波長を合波したり分波する合分波素子としてのアレイ導波路格子の役割は重要であり、キーデバイスの1つと考えられている。アレイ導波路格子は、パッシブな構成で光波長の狭い透過幅と高い消光比を有している。また、導波路の数に応じて多数の信号光を合分波することができる等の特徴がある。
【0003】
このようなアレイ導波路格子はレーザ光源の信号光が各光導波路の中心光周波数から変動してもその出力レベルもしくは損失レベルがこれに伴って急変しないことが望ましい。また、アレイ導波路格子を多段に接続すると、それぞれのアレイ導波路格子が信号光を共通して透過させる帯域以外ではその信号光の変調成分がカットされる。したがって、光周波数に対してピークレベルが平坦な透過特性を実現することが信号光の伝送効率を高める意味でも重要となる。
【0004】
図15は、このようなピークレベルが平坦な透過特性を実現するものとして提案されたアレイ導波路格子の一例を示したものである。特開平9−297228号公報に開示されたこの提案では、アレイ導波路格子10を構成する基板11上に、1または複数の第1のチャネル導波路(入力用チャネル導波路)12と、複数の第2のチャネル導波路(出力用チャネル導波路)13と、異なった曲率でそれぞれ一定方向に曲がったチャネル導波路アレイ14と、第1のチャネル導波路12とチャネル導波路アレイ14を接続する第1の扇形スラブ導波路15と、チャネル導波路アレイ14と第2のチャネル導波路13を接続する第2の扇形スラブ導波路16が配置されている。第1のチャネル導波路12から入射した波長λ1、λ2、……λnの多重信号光は、第1の扇形スラブ導波路15によってその進路を広げられ、チャネル導波路アレイ14に入射する。
【0005】
チャネル導波路アレイ14では、これを構成する各アレイ導波路の間に一定の光路長差(導波路長差)ΔLが設けられており、光路長が導波路長差ΔLずつ順次長く、あるいは短くなるように設定されている。したがって、それぞれのアレイ導波路を導波する光には一定間隔ずつの位相差が付けられて第2の扇形スラブ導波路16に到達するようになっている。実際には波長分散があるので、波長によってその等位相面が傾く。この結果、波長によって第2の扇形スラブ導波路16と第2のチャネル導波路13の界面上の異なった位置に光が結像(集光)する。波長に対応したそれぞれの位置に第2のチャネル導波路13が配置されているので、第2のチャネル導波路13からは任意の波長成分λ1、λ2、……λnを個別に取り出すことが可能になる。
【0006】
図16は、図15に示したアレイ導波路格子の第1の扇形スラブ導波路の入射側と出射側の各境界部分を適宜拡大して示したものである。第1のチャネル導波路12の第1の扇形スラブ導波路15との境界部分には、それぞれパラボラ形状の光導波路21が配置されている。また、第1の扇形スラブ導波路15とチャネル導波路アレイ14の境界部分には、それぞれのチャネル導波路アレイ14側から見て直線状に広がったテーパ状の光導波路22が配置されている。
【0007】
このような第1の扇形スラブ導波路15に入射する光は、パラボラ形状の光導波路21を通過する際に平行ビーム状の光分布をなす。そして第1の扇形スラブ導波路15との境界部分で、空間的に平坦な電界分布を生じさせる。このようにして得られたフラットな界分布を有する光は、第1の扇形スラブ導波路15において横方向に広がって進行する。そして、図15に示したチャネル導波路アレイ14でこれを構成する各導波路を励振し、第2の扇形スラブ導波路16で第2のチャネル導波路13における光周波数fに対応した位置に集光することになる。
【0008】
この集光の際に、相反の定理によって、第2の扇形スラブ導波路16と第2のチャネル導波路13との境界における光分布も第1の扇形スラブ導波路15と第1のチャネル導波路12との境界部分と同様に平坦な光分布となる。
【0009】
図17は、この提案のアレイ導波路格子の第2の扇形スラブ導波路の入射側と出射側の各境界部分を適宜拡大して示したものである。第2のチャネル導波路13の第2の扇形スラブ導波路16との境界部分、および第2の扇形スラブ導波路16とチャネル導波路アレイ14の境界部分には、それぞれ第2のチャネル導波路13あるいはチャネル導波路アレイ14の側から見て直線状に広がったテーパ状の光導波路23、24が配置されている。これらの光導波路23、24の開口幅は、すでに説明したフラットな界分布の幅よりも狭くなるように設計されている。したがって、図示しない光源の光周波数fが多少変化したとしても、出力側の第2のチャネル導波路13へ結合する光の量はほぼ一定となる。これにより、光源の光周波数fが変化しても分波出力がほぼ一定となる平坦な光周波数特性を実現することができる。
【0010】
図18は、従来の他の提案によるアレイ導波路格子の構成を表わしたものである。特開平10−197735号公報に示されたこの提案では、入力側(第1)のチャネル導波路31と入力側の第1のスラブ導波路32との境界部分には大きさの異なった3つのパラボラ形状の開口部331〜333が配置されている。チャネル導波路アレイ34と第1のスラブ導波路32の境界部分に配置される開口部361〜36nは図16で示したようなテーパ形状である。
【0011】
この図18に示した提案では、3つのパラボラ形状の開口部331〜333のいずれを使用して多重信号光を入力するかによって出力される全チャネルの信号光のレベルを一括して調整できるようになっている。
【0012】
ところで一般に波長λ1、λ2、……λnの多重信号光の信号レベルが波長に係らず一定であったとしても、これを光ファイバアンプ等の信号光の増幅手段で全波長まとめて増幅すると、波長によって信号レベルが高いものと低いものが発生する。このような信号レベルが不揃いの状態を解消するために、従来からアレイ導波路格子等の光デバイスを通過して波長ごとに分離された信号光を利得等化器に入力してチャネルごとのレベル差を減少させることが行われている。
【0013】
図19は従来の光通信システムの受信側装置の構成を示したものである。この図に示した受信側装置41の入力側に設けられたアンプ42には伝送路43を伝送されてきた多重信号光44が入力され増幅される。増幅後の多重信号光45はAWG(arrayed waveguide:導波路格子)46に入力される。AWG46は、図15に示したアレイ導波路格子10と同様に入力された複数チャネルの信号光からなる多重信号光を波長λ1〜λNの信号光に分波する。
【0014】
ところで、すでに説明したように多重信号光44を増幅するアンプ42は、一般に周波数に対して必ずしもフラットな増幅特性を有しているものではない。このため、増幅後のアンプ42の出力をAWG46に入力して各チャネルに分離してそのまま光受信機47にこれらチャネルごとの信号光を入力すると、チャネルごとに信号レベルが大きく異なってしまう場合も存在し、良好な受信特性を得ることができない。そこで、従来ではAWG46から分波されて出力される波長λ1〜λNの信号光を、これらに対応して配置したアッテネータ501〜50Nを介して光受信機47に入力させる構成となっていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成の受信側装置41では、各チャネル(波長)ごとにアッテネータ501〜50Nが必要とされたので、部品点数が大幅に増加する。ここでは受信側装置41を示したが、送信側装置でも同様にチャネルごとのアッテネータが必要となる。すなわち、各波長の信号光を多重して送り出す送信側装置でも、送信用に設けたアンプの出力特性が各チャネル(波長)ごとに異なる。したがって、この送信側のアンプを経た多重信号光を構成する各チャネルの信号をほぼ同一のレベルとするためには、AWGからなる合波器の手前に各チャネルごとのアッテネータを配置して信号レベルの調整を行っておく必要があった。
【0016】
このように従来では光通信システムを構成するために送信側と受信側の双方で各チャネルごとにアッテネータを個別に必要としたので、チャネル数が増加すればするほど光通信システムのコストがアップするという問題があった。
【0017】
そこで本発明の目的は、分波あるいは合波前の信号のレベル調整を不要として部品点数の削減や挿入損失の低減を図ることできるアレイ導波路格子、アレイ導波路格子モジュールおよび光通信システムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のアレイ導波路格子は、(イ)基板と、(ロ)この基板上に配置された光波の伝搬のための入力側および出力側のチャネル導波路と、(ハ)隣接する導波路の長さが所定の差で順次長くなるように構成されたチャネル導波路アレイと、(ニ)入力側のチャネル導波路の一端とチャネル導波路アレイの一端とを第1の形状の導波路部分を介して接続する第1のスラブ導波路と、(ホ)基板上に形成され出力側のチャネル導波路の一端とチャネル導波路アレイの他端とを第2の形状の導波路部分を介して接続する第2のスラブ導波路とを具備し、(へ)第2のスラブ導波路に対する第2のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状には、第2のチャネル導波路から第2のスラブ導波路に向けて指数関数形状の曲線によって導波路幅が拡大された形状を含み、当該開口部の形状またはサイズの少なくとも一部が残りの開口部の形状またはサイズと異なっていることを特徴としている。
【0019】
すなわち請求項1記載の発明では、第2のスラブ導波路に対する第2のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状には、第2のチャネル導波路から第2のスラブ導波路に向けて指数関数形状の曲線によって導波路幅が拡大された形状を含み、当該開口部の形状またはサイズの少なくとも一部が残りの開口部の形状またはサイズと異なっている。これによって、分波された後の信号光のレベル等の特性の調整を不要にしたり、あるいは軽減させる。挿入損失の低減も図ることができる。
【0046】
請求項13記載の発明のアレイ導波路格子モジュールは、(イ)所定の基板と、この基板上に配置された光波の伝搬のための第1および第2のチャネル導波路と、隣接する導波路の長さが所定の差で順次長くなるように構成されたチャネル導波路アレイと、第1のチャネル導波路の一端とチャネル導波路アレイの一端とを第1の形状の導波路部分を介して接続する第1のスラブ導波路と、基板上に形成され第2のチャネル導波路の一端とチャネル導波路アレイの他端とを第2の形状の導波路部分を介して接続する第2のスラブ導波路とを備えたアレイ導波路素子と、(ロ)前記導波路素子と光学的に結合するファイバアレイと、(ハ)アレイ導波路素子とファイバアレイを収容するケースとを具備し、(ニ)第2のスラブ導波路に対する第2のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状には、第2のチャネル導波路から第2のスラブ導波路に向けて指数関数形状の曲線によって導波路幅が拡大された形状を含み、当該開口部の形状またはサイズの少なくとも一部が残りの開口部の形状またはサイズと異なっていることを特徴としている。
【0047】
すなわち請求項13記載の発明では、請求項1記載の発明によるアレイ導波路格子に最低限の構成としてファイバアレイとファイバアレイを収容するケースを接続した構成のアレイ導波路格子モジュールを示している。温度制御回路等の他の回路構成部品を付け加えることは自由である。
【0062】
請求項21記載の光通信システムでは、(イ)波長分割多重された信号光を伝送するそれぞれの伝送路がノードにより接続され、それぞれのノードが波長分割多重された信号光を各波長の信号光に分離するアレイ導波路格子と、各波長の信号光に分離された信号光を波長分割多重するアレイ導波路格子を備えており、(ロ)これらのアレイ導波路格子の少なくとも1つは、所定の基板と、この基板上に配置された光波の伝搬のための第1および第2のチャネル導波路と、隣接する導波路の長さが所定の差で順次長くなるように構成されたチャネル導波路アレイと、第1のチャネル導波路の一端とチャネル導波路アレイの一端とを接続する第1のスラブ導波路と、基板上に形成され第2のチャネル導波路の一端とチャネル導波路アレイの他端とを接続し、チャネル導波路アレイを経た波長多重された光を分波する第2のスラブ導波路とを具備し、(ハ)第2のスラブ導波路に対する第2のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状には、第2のチャネル導波路から第2のスラブ導波路に向けて指数関数形状の曲線によって導波路幅が拡大された形状を含み、当該開口部の形状またはサイズの少なくとも一部が残りの開口部の形状またはサイズと異なっていることを特徴としている。
【0063】
すなわち請求項21記載の発明では、請求項1記載の発明としてのアレイ導波路格子を使用した光通信システムを示している。それぞれのアレイ導波路格子が信号光の特性を補償したり変更する機能を持つことで、全体的にアッテネータや利得等化器の数を減少させ、システムの構成の簡略化や信頼性の向上を図ることができる。また、アレイ導波路格子の箇所での挿入損失の低減も図ることもできる。
【0070】
【発明の実施の形態】
【0071】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
<第1の実施例>
【0072】
図1は本発明の第1の実施例におけるアレイ導波路格子の構成を表わしたものである。このアレイ導波路格子100を構成する基板101上には1または複数の第1のチャネル導波路102と、複数の第2のチャネル導波路103と、異なった曲率でそれぞれ一定方向に曲がったチャネル導波路アレイ104と、第1のチャネル導波路102とチャネル導波路アレイ104を接続する第1の扇形スラブ導波路105と、チャネル導波路アレイ104と第2のチャネル導波路103を接続する第2の扇形スラブ導波路106とが配置されている。第1のチャネル導波路102から入射した波長λ1、λ2、……λnの多重信号光は、第1の扇形スラブ導波路105によってその進路を広げられ、チャネル導波路アレイ104に入射する。
【0073】
チャネル導波路アレイ104では、これを構成する各アレイ導波路の間に一定の光路長差(導波路長差)ΔLが設けられており、光路長が順次長く、あるいは短くなるように設定されている。したがって、それぞれのアレイ導波路を導波する光には一定間隔ずつの位相差が付けられて第2の扇形スラブ導波路106に到達するようになっている。実際には波長分散があるので、波長によってその等位相面が傾く。この結果、波長によって第2の扇形スラブ導波路106と複数の導波路から成る第2のチャネル導波路103の界面上の異なった位置に光が結像(集光)する。波長に対応したそれぞれの位置に第2のチャネル導波路103が配置されているので、第2のチャネル導波路103からは任意の波長成分λ1、λ2、……λnを個別に取り出すことが可能になる。
【0074】
本実施例のアレイ導波路格子100では、チャネル導波路102、103と扇形スラブ導波路105、106の接続部分としての第1の境界部分108と第2の境界部分109のうちの特に第2の境界部分109が特徴を持っている。すなわち指数関数形状光導波路112の形状あるいはサイズがチャネル導波路103のすべてに同一なものとはなっておらず、これによってチャネルごとに信号レベルの減衰率を調整できるようになっている。これについては後に具体的に説明する。
【0075】
次に本実施例のアレイ導波路格子100の具体的な構成を説明する。本実施例では基板101として半導体(シリコン)基板を使用している。もちろん、基板101は半導体に限るものではない。本実施例の基板101は下層クラッド層に、リン、ゲルマニウム、チタン、ボロン、フッ素などを添加した石英系の材料を用い、火炎堆積法、常圧CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法、スパッタ法、スピンコート法、電子ビーム蒸着法等の手法を使用して、数十μm(ミクロンメータ)の厚さで堆積している。この上に、下層のクラッド層よりも屈折率が高くなるように不純物を添加した石英の光導波路形状のコア層を3〜8μm程度堆積させて作製する。このコア層の光導波路形状については後に説明する。
【0076】
コア層の作製にはフォトリソグラフィを使用し、微細領域を適切なマスク材に転写する。続いて反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)装置や反応性イオンビームエッチング(RIBE:Reactive Ion Beam Etching)装置等のドライエッチング法によって不要領域を除去する。最後に、再び屈折率をコア層よりも低く設定した前記した石英材料を使用して、厚さ数十μmの上層クラッド層を堆積する。
【0077】
図2は、図1の第1のチャネル導波路と第1の扇形スラブ導波路の境界部分におけるコアの形状を示したものである。ただし、ここでは図示の便宜上、図1に示した第1のチャネル導波路102は第1〜第3の第1のチャネル導波路1021〜1023の3つのチャネル導波路によって構成されているものとしている。第1〜第3の第1のチャネル導波路1021〜1023のそれぞれは、対応するテーパ形状をなした第1〜第3のテーパ形状光導波路1111〜1113を介して第1の扇形スラブ導波路105と接続されている。
【0078】
図3は、図1の第2のチャネル導波路と第2の扇形スラブ導波路の境界部分におけるコアの形状を示したものである。この図でも図示の便宜上、図1に示した第2のチャネル導波路103が第1〜第3の第2のチャネル導波路1031〜1033の3つのチャネル導波路によって構成されているものとしている。第1〜第3の第2のチャネル導波路1031〜1033のそれぞれは、対応する指数関数形状をなした第1〜第3の指数関数形状光導波路1121〜1123を介して第2の扇形スラブ導波路106と接続されている。
【0079】
なお、図1に示す第1の扇形スラブ導波路105とチャネル導波路アレイ104の境界部分、ならびにチャネル導波路アレイ104と第2の扇形スラブ導波路106の境界部分のコアの形状は、図2に示したように共にテーパ形状となっている。ただし、これらの部分の形状は、光周波数特性に直接影響を与えるものではないので本発明の考察の対象外である。そこで、第1の境界部分108と、第2の境界部分109における光周波数特性、すなわちチャネル導波路102、103と扇形スラブ導波路105、106の接続部分での光導波路の形状による光周波数特性を考察することにする。
【0080】
図1〜図3に示した構造のアレイ導波路格子100において、第1のチャネル導波路102のうちの所定の1つのチャネル導波路に入射された光は、図2に示したテーパ形状のテーパ形状光導波路111を通過する際に、ほぼガウシアン分布の界分布をなす。その界分布の広がりは、図2に示すようにテーパ終端の光導波路幅Wtで決定される。
【0081】
このような界分布を持った光は、第1の扇形スラブ導波路105で横方向に広がって進み、チャネル導波路アレイ104を構成する各導波路を励振する。そして、第2の扇形スラブ導波路106において第2のチャネル導波路103の光周波数fに対応した位置に集光することになる。この集光の際に、相反の定理によって、第2の扇形スラブ導波路106と第2のチャネル導波路103との境界における光分布も第1の扇形スラブ導波路105と第1のチャネル導波路102との境界部分と同様に平坦な光分布となる。
【0082】
ところで、図3に示すように本実施例の第2のチャネル導波路103と第2の扇形スラブ導波路106の境界部分にはテーパ形状以外の形状として長さL1、L2、L3……の指数関数形状光導波路1121、1122、1123、……が配置されている。これらの指数関数形状光導波路1121、1122、1123、……のコア開口幅Wp1、Wp2、Wp3、……は、すでに説明したガウシアン分布の幅に比べて1〜5倍大きくなるように設計されている。これにより、光源の光周波数fが変化しても第2のチャネル導波路103へ結合する光の量はほぼ一定となる。したがって、光源の光周波数fが変化しても分波出力がほぼ一定となるような平坦な光周波数特性を実現することができる。
【0083】
図4は、図3に示した指数関数形状光導波路の一つを示したものである。指数関数形状光導波路1121〜1123は、次の(1)式で表わされる光導波路幅W(X)で与えられる長さL2の光導波路形状によって決定される。ここで、符号Xは、光波の進行方向を示している。また、符号aは指数関数の形状を与える形状変数であり、符号Wcはチャネル導波路103のコア幅を表わしている。更に符号Wpは、図3に示したように指数関数形状光導波路112が第2の扇形スラブ導波路106に接続する終端幅を表わしている。
【0084】
W(X)=(Wp−Wc)*(1−exp(−a*X))+Wc……(1)
【0085】
本実施例では、分波した各光周波数fの信号光に対応して、第2のチャネル導波路103に接続された指数関数形状光導波路112の指数関数形状のパラメータを適宜補正することにしている。そして、各波長あるいはチャネル単位で異なった透過光周波数特性を実現するようにしている。
【0086】
なお、図15に示したように従来の平坦な透過特性を実現するようにしたアレイ導波路格子では、信号光の入力側に位置する第1の扇形スラブ導波路の境界側に図16に示したようにテーパ形状以外の形状(この例ではパラボラ形状)の光導波路を配置している。そして、出力側に位置する第2の扇形スラブ導波路の境界側にテーパ形状の光導波路を配置している。本実施例のアレイ導波路格子100と逆となるこのような従来の配置では、各チャネルに対して終端幅(パラボラ幅)Wpおよび符号aが共通し、テーパ幅Wtのみが個別設定可能である。このため、チャネル単位で特性を変えようとしたときにテーパ幅Wtのみを変化させて設定を変えるしかないので、設計の自由度が低い。
【0087】
これに対して本実施例の図1に示したアレイ導波路格子では、多重信号光の入力側に位置する第1の境界部分108側に図2に示したようなテーパ形状光導波路1111〜1113を配置し、多重信号光を分波した出力側に位置する第2の境界部分109側にテーパ形状以外の形状として指数関数形状の指数関数形状光導波路112を配置している。このため、各光周波数に対して、入力側のテーパ幅Wtが共通である一方、出力側については終端幅(パラボラ幅)Wpが個別設定可能で、更に符号aが個別設定可能である。したがって、チャネルごとに特性を変えようとする場合の設計の自由度が大きくなる。このため、光周波数fに対して、透過光周波数特性の詳細な調整をこれらの指数関数形状光導波路112で行うことが可能になる。
【0088】
なお、本発明では、出力側に位置する第2の境界部分109側にテーパ形状の光導波路を配置することを禁じるものではない。テーパ形状の光導波路であっても第2のチャネル導波路103のチャネル単位でテーパ終端の光導波路幅Wtあるいはテーパの長さを変えることで、分波後のそれぞれのチャネルの信号光の特性を個別に設定することができるからである。ただし、本実施例では特性をより広範囲に選択して設定することが可能なように指数関数形状の指数関数形状光導波路112を使用している。
【0089】
図5は、図3に示した第2のチャネル導波路と第2の扇形スラブ導波路の境界部分を具体的に表わしたものである。本実施例では、チャネルごとに指数関数形状光導波路1121〜1125の形状を異ならせている。この例では、符号aを第1〜第5の第2のチャネル導波路1031〜1035の5つについて合計4通り変化させている。符号aをこのように変更することで、コア開口幅Wpが一定しているものの、指数関数形状光導波路112の長さL1〜L4が変化するようになっている。
【0090】
このように各チャネルの指数関数形状光導波路1121〜1125の形状を異ならせることで、図1に示したチャネル導波路102に多重化されて入力された各チャネルの信号光に対して、第1〜第nの第2のチャネル導波路1031〜103nから出力される信号レベルと平坦度を適宜調整することができる。これにより、アレイ導波路格子100の後段に従来付加していたアッテネータを適宜省略したり簡略化することができるようになる。たとえば、粗調整用と微調整用の2種類のアッテネータをそれぞれのチャネル導波路1031〜103nに配置していたアレイ導波路格子モジュールあるいは光通信システムでは、粗調整用のアッテネータを省略することができ、部品点数の減少によるコストダウンと部品の小型化を図ることができるようになる。また、部品点数の減少により、挿入損失の低減にも効果がある。
【0091】
<第1の実施例の変形例>
【0092】
図6は本発明の第1の実施例の変形例における第2のチャネル導波路と第2の扇形スラブ導波路の境界部分の要部を表わしたものである。図6で図3と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
【0093】
この変形例では、先の実施例のアレイ導波路格子100が特定の1または複数のチャネルにアッテネータを付加したと同様の機能を付加したのに対して、アッテネータだけでなく不等波長間隔にも対応させたものである。第2の境界部分109には、第1〜第3の指数関数形状光導波路2121〜2123が配置されている。このうち第2の指数関数形状光導波路2122は第1および第3の指数関数形状光導波路2121、2123と比べて、図4に示した指数関数形状光導波路の長さL2が短くなっている。また、第3の指数関数形状光導波路2123は第1および第2の指数関数形状光導波路2121、2122の終端幅Wp1、Wp2と比べて指数関数形状光導波路が第2の扇形スラブ導波路106に接続する終端幅Wp3がかなり広くなっている。
【0094】
更に第1〜第3の指数関数形状光導波路2121〜2123の第2の扇形スラブ導波路106に接続する部分での波長間隔について見てみる。第1の指数関数形状光導波路2121と第2の指数関数形状光導波路2122の波長間隔は100GHz(ギガヘルツ)であるのに対して、第2の指数関数形状光導波路2122と第3の指数関数形状光導波路2123の波長間隔はその倍の200GHzとなっている。
【0095】
このように第1の実施例の変形例ではチャネルごとに信号光の特性を変更するだけでなく、分波された信号光を出力するコア部分の間隔もチャネルごとに変更している。前者の効果はすでに説明した。後者の効果は不等波長間隔とすることで、出力される信号光の混合によって生じる新たな光波クロストークを防止する効果がある。これについては特開平08−211237号公報にも記載があるが、テーパ形状のものに限定されており、しかも、この変形例のように波長特性を変更することと併せた効果を狙ったものではない。
【0096】
<第2の実施例>
【0097】
図7は本発明の第2の実施例としてアレイ導波路格子モジュールの要部を表わしたものである。この図7では第1の実施例のアレイ導波路格子100を使用してこれをモジュール化したものである。そこで、図7で図1と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略することにする。
【0098】
この第2の実施例のアレイ導波路格子モジュール301は、箱状のケース302とその底部に配置されたペルチェ素子からなる発熱あるいは冷却を行う温度制御素子303と、アレイ導波路格子100とこれらの間に介在する金属板305から構成されている。この第2の実施例では金属板305として熱伝導性の良い銅板やアルミニウム板あるいはそれらの合金を使用している。
【0099】
金属板305には溝が切られており、その中に温度センサ306が埋め込まれている。この温度センサ306の温度検出出力は、温度制御回路308に入力されて温度制御素子303の温度制御が行われるようになっている。位置309は金属板305の中に埋め込まれた温度センサ306が引き出される場所である。この例で温度センサ306はサーミスタが使用されている。
【0100】
アレイ導波路格子100の図1に示した第1のチャネル導波路102の側および第2のチャネル導波路103の側からは光ファイバ311、312がケース302の外部に引き出されている。このうちの光ファイバ311は第1のチャネル導波路102にその一端を接続されており、他端を図示しない光源側に接続されるようになっている。また、光ファイバ312はその一端を第2のチャネル導波路103に接続しており、他端を分波後の信号光を処理する図示しない回路部分に接続されるようになっている。
【0101】
この第2の実施例のアレイ導波路格子モジュール301にはアッテネータを内蔵させなかったが、アレイ導波路格子100には実施例で説明したように粗調整用アッテネータとしての機能がすでに備わっている。したがって、アレイ導波路格子モジュール301の第2のチャネル導波路103の側に従来の図19で示したように粗調整用アッテネータと微調整用アッテネータを対にして設ける必要がない。そこで、アレイ導波路格子モジュール301自体に微調整用アッテネータのみを必要に応じて組み込むことも可能である。
【0102】
<第3の実施例>
【0103】
図8は本発明の第3の実施例における光通信システムの構成の概要を表わしたものである。この光通信システムで、送信側に配置された図示しないSONET(Synchronous Optical Network)装置に接続された光送信機401から送り出された波長λ1〜λNのNチャネル分の信号光は光マルチプレクサ(MUX)402で多重された後、ブースタアンプ403で増幅されて光伝送路404に送り出される。多重化された信号光405はインラインアンプ406で適宜増幅された後、プリアンプ407を経て光デマルチプレクサ(DMUX)408で元の波長λ1〜λNに分離され、光受信機409で受信されるが、その途中の光伝送路404に適宜の数のノード(OADM)4111〜411Mが配置されている。これらのノード4111〜411Mでは、所望の波長の信号光が入出力されることになる。光マルチプレクサ402、ノード4111〜411M、光デマルチプレクサ408は、いずれも先の第1の実施例における図1に示したようなアレイ導波路格子100で構成されている。
【0104】
図9は、ノードの構成の概要を示したものである。ここでは第1のノード4111(図8参照)を示しているが、第2〜第Mのノード4112〜411Mも原理的には同一の構成となっている。図8に示した光伝送路404は、第1のノード4111の入力側アレイ導波路格子421に入力されて波長λ1〜λNのNチャネル分の信号光に分波され、各波長λ1〜λNごとに設けられた2入力2出力の光スイッチ4221〜422Nによって、それぞれの波長λ1〜λNの信号光をノード側受信部426に取り込む(drop)と共に、ノード側送信部424から送信した信号光を挿入する(Add)。2入力2出力の光スイッチ4221〜422Nの出力側はそれぞれに対応して設けられた微調整用アッテネータ(ATT)4271〜427Nによってゲインを調整された後に出力側アレイ導波路格子428に入力されるようになっている。出力側アレイ導波路格子428は入力側アレイ導波路格子421と逆の構成の素子であり、波長λ1〜λNのNチャネル分の信号光を多重して光伝送路404に信号光405として送り出すことになる。
【0105】
微調整用アッテネータ4271〜427Nは2入力2出力の光スイッチ4221〜422Nから出力される信号光のゲインを微調整するためのものである。入力側アレイ導波路格子421は第1の実施例のアレイ導波路格子100と同様にそれぞれの波長λ1〜λNの信号光の粗調整用アッテネータとしての機能を果たしているために設けられていない。また、従来では全体的なゲインを調整するために、たとえば図8に示す本実施例のインラインアンプ406とノード4111の間に固定型の利得等化器を配置する場合があるが、本実施例の場合にはそれぞれのチャネルでゲインの調整を行っているので、このような利得等化器も不要である。
【0106】
このように図9に示した第1のノード4111を始めとして、図8に示した第2〜第Mのノード4112〜411Mおよび光デマルチプレクサ408は共に図1に示したアレイ導波路格子100を使用している。そして、その入力側の導波路からモニタ光が入力されたときの出力側の導波路(モニタ用導波路)から出力される波長λmの光を逐次監視することで波長λ1〜λnの光が出力される他の出力側の導波路の波長補正を行うようになっている。このために図8に示すように各ノード4111〜411Mおよび光受信機409には、これらに対応してそれぞれ出力監視制御装置4311〜431Mおよび431Rが取り付けられている。
【0107】
なお、アレイ導波路格子100はマルチプレクサとして使用する場合であっても本来の出力側の導波路からモニタ光を入力して本来の入力側の導波路から(モニタ用導波路)から出力される前記した波長λmの光を逐次監視することで同様に波長補正を行うことができる。したがって、本実施例では図示していないが、光送信機401および各ノード4111〜411Mにおける出力側アレイ導波路格子428側のアレイ導波路格子100の補正も同様に可能であり、このための出力監視制御装置が設けられてもよい。また、本実施例ではモニタ光を使用した光通信システムを示したが、モニタ光を使用しないシステムでも同様に入力側アレイ導波路格子421等を使用して同様にチャネルごとの信号レベルの調整を行うことができる。
【0108】
図10はこの光通信システムにおける各部の信号光のレベルを表わしたものであり、軸は波長を、縦軸は各波長における信号レベルを表わしている。同図(a)は光マルチプレクサ402から出力された波長λ1〜λNの信号光を表わしたものであり、波長λ1〜λNでフラットな信号特性を示している。同図(b)はインラインアンプ406とノード4111の間の特性を示している。このような信号レベルの不均一はノード4111で入力側アレイ導波路格子421および微調整用アッテネータ4271〜427Nを通過することで補正される。同図(c)は補正後の波長λ1〜λNの信号光を表わしたものである。
【0109】
<第4の実施例>
【0110】
図11は本発明の第4の実施例における第1の境界部分の構成を表わしたものである。この第4の実施例でアレイ導波路格子の基本的な構造は第1の実施例のアレイ導波路格子100と同一である。そこでアレイ導波路格子全体の説明については、適宜図1を参照することにする。第4の実施例における第1の境界部分108Aは、第1の実施例における第2の境界部分109と比べると、第2のチャネル導波路103が第1のチャネル導波路102に変更された以外は異なるところがない。すなわち第4の実施例のアレイ導波路格子は第1のチャネル導波路102と第2のチャネル導波路103が同一のものとなっており、信号光の入力側と出力側を置き換えることができる構造となっている。
【0111】
このようなアレイ導波路格子の利点の第1は、信号光の入力側を特に定めないで使用できる点である。利点の第2は、仮に第1の境界部分108Aを入力側に使用する場合に、第1のチャネル導波路102から入力される信号光の特性に応じて第1の境界部分108Aにおける指数関数形状光導波路1121〜1125のうちから所望の1つの指数関数形状光導波路112を選択することができることである。指数関数形状光導波路1121〜1125のいずれを選択するかによって、多重化された信号光のゲインを全体的に調整することができる。
【0112】
なお、第4の実施例のアレイ導波路格子を使用してアレイ導波路格子モジュールおよび光通信システムを構成することができることは当然である。
【0113】
以上説明した実施例ではチャネルの開口部の形状が指数関数形状である場合を説明したが、同一形状でサイズが異なるものであってもよい。また、他の形状で同様に信号光の特性を変えるものが出力側のチャネル導波路に存在していてもよいし、複数の形状が混在するものであってもよい。これらを次に幾つか例示する。
【0114】
図12は、第2のチャネル導波路と第2の扇形スラブ導波路の境界部分におけるコアの形状の第1の変形例を示したものである。ただしこの図では図示の便宜上、図1に示した第2のチャネル導波路103が第1〜第3の第2のチャネル導波路1031〜1033の3つのチャネル導波路によって構成されているものとしている。第1の第2のチャネル導波路1031と第2の扇形スラブ導波路106の間には、破線で示した指数関数形状光導波路1121の代わりに、テーパ形状光導波路1111が配置されている。第2の第2のチャネル導波路1032と第2の扇形スラブ導波路106の間には、図3または図5に示したと同一の指数関数形状光導波路1122が配置されている。第3の第2のチャネル導波路1033と第2の扇形スラブ導波路106の間には、破線で示した指数関数形状光導波路1123の代わりに、二次関数形状(あるいはパラボラ形状)光導波路5133が配置されている。
【0115】
このようにチャネルごとに各種の形状の光導波路とすることで、第2のチャネル導波路103から出力されるチャネルごとの信号を所望の特性となるように設定あるいは調整することができる。図1の第2のチャネル導波路103と第2の扇形スラブ導波路106の境界部分におけるコアの形状をこのように異なったものとしたり、これらの形状およびサイズを規定する各種パラメータを所望の値に設定することで、これらを通過する信号光に対してそれぞれ所望の特性を付与することができる。
【0116】
図13は、図1の第2のチャネル導波路103と第2の扇形スラブ導波路106の境界部分におけるコアの形状の一例として、テーパ形状光導波路111と指数関数形状光導波路112をこの順序に接続したものを表わしている。
【0117】
図14は、図13とは逆に第2のチャネル導波路103に指数関数形状光導波路112とテーパ形状光導波路111をこの順序に接続したもので構成している。このような構造のものと、単純な1種類の形状のもの、あるいは更に多くの形状のものあるいは同一形状のものを複数組み合わせたもの等によって、それぞれのチャネルについて信号光の入出力特性を変化させることができることは当然である。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1〜請求項12、請求項22いずれかに記載の発明によれば、分波後の信号光が第2のチャネル導波路でチャネルごとに伝播される前に、第2のスラブ導波路と出力側のチャネル導波路の接続箇所を構成するそれぞれのチャネルの開口部の形状あるいはそのサイズをチャネルごとに必要に応じて異ならせるので、これにより分波された後の信号光のレベル等の特性の調整を不要にしたり、あるいは軽減させることができる。この結果、部品点数の減少を図ることができると共に、挿入損失の低減を図ることができる。また、チャネルごとにそれらの開口部の形状あるいはそのサイズを調整することができるので、チャネルごとの信号レベルの調整だけでなく、信号光の平坦度すなわちガウシアン形状とするかフラットトップ形状とするかといった設定や、信号光の幅を調整して狭帯域とするか広帯域とするかといった設定や、各チャネルの信号光の間隔をたとえば200GHzとするか100GHzとするかといった設定も可能になる。
【0119】
更に請求項6記載の発明によれば、信号光の入力方向を基板のいずれの側に設定してもよいので、装置あるいはモジュールを構成する場合の設計の自由度が向上する。また、入力側の複数の開口部の形状およびサイズから所望のものを選択することで、分波前の多重光の特性を調整することができる。
【0120】
また請求項13〜請求項20、請求項23のいずれかに記載の発明のアレイ導波路格子モジュールによれば、分波後の信号光が第2のチャネル導波路でチャネルごとに伝播される前に、第2のスラブ導波路と出力側のチャネル導波路の接続箇所を構成するそれぞれのチャネルの開口部の形状あるいはそのサイズをチャネルごとに必要に応じて異ならせるので、これにより分波された後の信号光のレベル等の特性の調整を不要にしたり、あるいは軽減させることができる。これにより、アレイ導波路格子モジュールの部品点数の減少を図ることができると共に、挿入損失の低減を図ることができる。また、本発明で使用するアレイ導波路格子はチャネルごとにそれらの開口部の形状あるいはそのサイズを調整することができるので、チャネルごとの信号レベルの調整だけでなく、信号光の平坦度すなわちガウシアン形状とするかフラットトップ形状とするかといった設定や、信号光の幅を調整して狭帯域とするか広帯域とするかといった設定や、各チャネルの信号光の間隔をたとえば200GHzとするか100GHzとするかといった設定も可能になり、アレイ導波路格子モジュールの融通性を高めることができる。
【0121】
更に請求項21または請求項24記載の光通信システムによれば、請求項1記載の発明としてのアレイ導波路格子を使用して光通信システムを構成しているので、アレイ導波路格子ごとに分波された後の信号光のレベル等の特性の調整を不要、あるいは軽減させることができる。これにより、システムを構成する部品点数の大幅な減少を図ることができると共に、挿入損失の低減を図ることができる。また、本発明で使用するアレイ導波路格子はチャネルごとにそれらの開口部の形状あるいはそのサイズを調整することができるので、チャネルごとの信号レベルの調整だけでなく、信号光の平坦度すなわちガウシアン形状とするかフラットトップ形状とするかといった設定や、信号光の幅を調整して狭帯域とするか広帯域とするかといった設定や、各チャネルの信号光の間隔をたとえば200GHzとするか100GHzとするかといった設定も可能になり、システムの融通性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるアレイ導波路格子の構成を示した説明図である。
【図2】図1の第1のチャネル導波路と第1の扇形スラブ導波路の境界部分におけるコアの形状を示した部分拡大図である。
【図3】図1の第2のチャネル導波路と第2の扇形スラブ導波路の境界部分におけるコアの形状を示した部分拡大図である。
【図4】図3に示した指数関数形状光導波路の一つの形状を示した説明図である。
【図5】図3に示した第2のチャネル導波路と第2の扇形スラブ導波路の境界部分を具体的に表わした平面図である。
【図6】本発明の第1の実施例の変形例における第2のチャネル導波路と第2の扇形スラブ導波路の境界部分を具体的に表わした平面図である。
【図7】本発明の第2の実施例としてアレイ導波路格子モジュールの要部を表わした断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例における光通信システムの構成の概要を表わしたシステム構成図である。
【図9】本発明の第3の実施例におけるノードの構成の概要を示したブロック図である。
【図10】第3の実施例における各部の信号光のレベルを表わした特性図である。
【図11】本発明の第4の実施例における第1の境界部分の構成を表わした平面図である。
【図12】第2のチャネル導波路と第2の扇形スラブ導波路の境界部分におけるコアの形状の第1の変形例を示した説明図である。
【図13】第2のチャネル導波路と第2の扇形スラブ導波路の境界部分におけるコアの形状の第2の変形例を示した説明図である。
【図14】第2のチャネル導波路に指数関数形状光導波路とテーパ形状光導波路をこの順序に接続したコアの部分の説明図である。
【図15】ピークレベルが平坦な透過特性を実現するものとして提案されたアレイ導波路格子の一例を示した斜視図である。
【図16】図15に示したアレイ導波路格子の第1の扇形スラブ導波路の入射側と出射側の各境界部分を適宜拡大して示した説明図である。
【図17】図15に示したアレイ導波路格子の第2の扇形スラブ導波路の入射側と出射側の各境界部分を適宜拡大して示した説明図である。
【図18】従来の他の提案によるアレイ導波路格子の構成を表わした説明図である。
【図19】従来の光通信システムの受信側装置の構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
100 アレイ導波路格子
102 第1のチャネル導波路
103 第2のチャネル導波路
104 チャネル導波路アレイ
105 第1の扇形スラブ導波路
106 第2の扇形スラブ導波路
108、108A 第1の境界部分
109 第2の境界部分
111 テーパ形状光導波路
112、212 指数関数形状光導波路
301 アレイ導波路格子モジュール
311、312 光ファイバ
408 光デマルチプレクサ
411 ノード
421 入力側アレイ導波路格子
427 微調整用アッテネータ
λ1、λ2、……λn 波長
Claims (24)
- 基板と、
この基板上に配置された光波の伝搬のための第1および第2のチャネル導波路と、
隣接する導波路の長さが所定の差で順次長くなるように構成されたチャネル導波路アレイと、
前記第1のチャネル導波路の一端とチャネル導波路アレイの一端とを接続する第1のスラブ導波路と、
前記基板上に形成され前記第2のチャネル導波路の一端と前記チャネル導波路アレイの他端とを接続し、前記チャネル導波路アレイを経た波長多重された光を分波する第2のスラブ導波路
とを具備し、
前記第2のスラブ導波路に対する前記第2のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状には、前記第2のチャネル導波路から前記第2のスラブ導波路に向けて指数関数形状の曲線によって導波路幅が拡大された形状を含み、当該開口部の形状またはサイズの少なくとも一部が残りの開口部の形状またはサイズと異なっている
ことを特徴とするアレイ導波路格子。 - 前記指数関数形状は、光波の進行方向をXとし、スラブ導波路との接続箇所での終端幅をWp、光波の進行方向Xと直交する方向の導波路部分の広がりをWcとし、指数関数の形状を与えるパラメータをaとしたとき、
W(X)=(Wp−Wc)*(1−exp(−a*X))+Wc
なる式で表わされ、これらのパラメータの少なくとも一部が少なくとも一部のチャネルと残りのチャネルで相違していることを特徴とする請求項1記載のアレイ導波路格子。 - 前記第2のチャネル導波路を構成する各チャネルの前記開口部の形状およびサイズは、更にテーパ形状およびサイズを含み、これらが組み合わさったことを特徴とする請求項1または2いずれかに記載のアレイ導波路格子。
- 前記複数が組み合わさった形状およびサイズは、該当するチャネルの信号光の進行する方向に異なった形状およびサイズが組み合わさったものであることを特徴とする請求項3記載のアレイ導波路格子。
- 前記複数が組み合わさった形状およびサイズは、異なったチャネル同士で異なった種類の形状およびサイズが選択されたものであることを特徴とする請求項3記載のアレイ導波路格子。
- 前記第1のスラブ導波路に対する前記第1のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状およびサイズはそれらの少なくとも一部が残りの開口部と異なっている
ことを特徴とする請求項1記載のアレイ導波路格子。 - 前記第1のチャネル導波路を構成する各チャネルの前記開口部の形状はテーパ形であり、テーパ終端の光導波路幅Wtあるいはテーパの長さがチャネルの少なくとも一部で残りの開口部と異なっている
ことを特徴とする請求項6記載のアレイ導波路格子。 - 前記第1のチャネル導波路を構成する各チャネルの前記開口部の形状およびサイズは、光波の進行方向をXとし、スラブ導波路との接続箇所での終端幅をWp、光波の進行方向Xと直交する方向の導波路部分の広がりをWcとし、指数関数の形状を与えるパラメータをaとしたとき、
W(X)=(Wp−Wc)*(1−exp(−a*X))+Wc
なる式で表わされ、これらのパラメータの少なくとも一部が少なくとも一部のチャネルと残りのチャネルで相違していることを特徴とする請求項6記載のアレイ導波路格子。 - 前記第1のチャネル導波路を構成する各チャネルの前記開口部の形状およびサイズは、パラボラ形状およびそのサイズであることを特徴とする請求項6記載のアレイ導波路格子。
- 前記第1のチャネル導波路を構成する各チャネルの前記開口部の形状およびサイズは、
テーパ形およびそのサイズ、
光波の進行方向をXとし、スラブ導波路との接続箇所での終端幅をWp、光波の進行方向Xと直交する方向の導波路部分の広がりをWcとし、指数関数の形状を与えるパラメータをaとしたとき、
W(X)=(Wp−Wc)*(1−exp(−a*X))+Wc
なる式で表わされる形状およびそのサイズ、
パラボラ形状およびそのサイズ、
のうちの複数が組み合わさったものであることを特徴とする請求項6記載のアレイ導波路格子。 - 前記複数が組み合わさった形状およびサイズは、該当するチャネルの信号光の進行する方向に異なった形状およびサイズが組み合わさったものであることを特徴とする請求項10記載のアレイ導波路格子。
- 前記複数が組み合わさった形状およびサイズは、異なったチャネル同士で異なった種類の形状およびサイズが選択されたものであることを特徴とする請求項10記載のアレイ導波路格子。
- 所定の基板と、この基板上に配置された光波の伝搬のための第1および第2のチャネル導波路と、隣接する導波路の長さが所定の差で順次長くなるように構成されたチャネル導波路アレイと、前記第1のチャネル導波路の一端とチャネル導波路アレイの一端とを第1の形状の導波路部分を介して接続する第1のスラブ導波路と、前記基板上に形成され前記第2のチャネル導波路の一端と前記チャネル導波路アレイの他端とを第2の形状の導波路部分を介して接続する第2のスラブ導波路とを備えたアレイ導波路素子と、
前記導波路素子と光学的に結合するファイバアレイと、
前記アレイ導波路素子と前記ファイバアレイを収容するケース
とを具備し、
前記第2のスラブ導波路に対する前記第2のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状には、前記第2のチャネル導波路から前記第2のスラブ導波路に向けて指数関数形状の曲線によって導波路幅が拡大された形状を含み、当該開口部の形状またはサイズの少なくとも一部が残りの開口部の形状またはサイズと異なっている
ことを特徴とするアレイ導波路格子モジュール。 - 前記第1のスラブ導波路に対する前記第1のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状およびサイズはそれらの少なくとも一部が残りの開口部と異なっている
ことを特徴とする請求項13記載のアレイ導波路格子モジュール。 - 前記第1のスラブ導波路に対する前記第1のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状はテーパ形であり、テーパ終端の光導波路幅Wtあるいはテーパの長さがチャネルの少なくとも一部で残りの開口部と異なっている
ことを特徴とする請求項14記載のアレイ導波路格子モジュール。 - 前記第1のスラブ導波路に対する前記第1のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状およびサイズは、光波の進行方向をXとし、スラブ導波路との接続箇所での終端幅をWp、光波の進行方向Xと直交する方向の導波路部分の広がりをWcとし、指数関数の形状を与えるパラメータをaとしたとき、
W(X)=(Wp−Wc)*(1−exp(−a*X))+Wc
なる式で表わされ、これらのパラメータの少なくとも一部が少なくとも一部のチャネルと残りのチャネルで相違していることを特徴とする請求項14記載のアレイ導波路格子モジュール。 - 前記第1のスラブ導波路に対する前記第1のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状およびサイズは、パラボラ形状およびそのサイズであることを特徴とする請求項14記載のアレイ導波路格子モジュール。
- 前記第1のスラブ導波路に対する前記第1のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状およびサイズは、
テーパ形およびそのサイズ、
光波の進行方向をXとし、スラブ導波路との接続箇所での終端幅をWp、光波の進行方向Xと直交する方向の導波路部分の広がりをWcとし、指数関数の形状を与えるパラメータをaとしたとき、
W(X)=(Wp−Wc)*(1−exp(−a*X))+Wc
なる式で表わされる形状およびそのサイズ、
パラボラ形状およびそのサイズ、
のうちの前記指数関数の形状およびそのサイズを少なくとも含む複数が組み合わさったものであることを特徴とする請求項14記載のアレイ導波路格子モジュール。 - 前記複数が組み合わさった形状およびサイズは、該当するチャネルの信号光の進行する方向に異なった形状およびサイズが組み合わさったものであることを特徴とする請求項18記載のアレイ導波路格子モジュール。
- 前記複数が組み合わさった形状およびサイズは、異なったチャネル同士で異なった種類の形状およびサイズが選択されたものであることを特徴とする請求項18記載のアレイ導波路格子モジュール。
- 波長分割多重された信号光を伝送するそれぞれの伝送路がノードにより接続され、それぞれのノードが波長分割多重された信号光を各波長の信号光に分離するアレイ導波路格子と、各波長の信号光に分離された信号光を波長分割多重するアレイ導波路格子を備えており、
これらのアレイ導波路格子の少なくとも1つは、所定の基板と、この基板上に配置された光波の伝搬のための第1および第2のチャネル導波路と、隣接する導波路の長さが所定の差で順次長くなるように構成されたチャネル導波路アレイと、前記第1のチャネル導波路の一端とチャネル導波路アレイの一端とを接続する第1のスラブ導波路と、前記基板上に形成され前記第2のチャネル導波路の一端と前記チャネル導波路アレイの他端とを接続し、前記チャネル導波路アレイを経た波長多重された光を分波する第2のスラブ導波路
とを具備し、前記第2のスラブ導波路に対する前記第2のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の形状には、前記第2のチャネル導波路から前記第2のスラブ導波路に向けて指数関数形状の曲線によって導波路幅が拡大された形状を含み、当該開口部の形状またはサイズの少なくとも一部が残りの開口部の形状またはサイズと異なっている
ことを特徴とする光通信システム。 - 前記第2のスラブ導波路に対する前記第2のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の配置間隔は、不等波長間隔であることを特徴とする請求項1記載のアレイ導波路格子。
- 前記第2のスラブ導波路に対する前記第2のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の配置間隔は、不等波長間隔であることを特徴とする請求項13記載のアレイ導波路格子モジュール。
- 前記第2のスラブ導波路に対する前記第2のチャネル導波路を構成する各チャネルの開口部の配置間隔は、不等波長間隔であることを特徴とする請求項21記載の光通信システム。
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