JP2004109549A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次転ニップ内の転写電界をどんな紙状態でも適正化するためには、除電から来る転写への流入ノイズを遮断することで上記問題点を解決できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】低湿で高抵抗化した紙に対しては、転写後の紙帯電の除電は分離のためには重要である。そこで第2の除電装置101を第1の除電装置100と二次転写ローラ7との間に入れ、これに二次転写ローラ7と同じ極性、あるいは第1の除電装置100と同じ極性の定電圧出力を与える。そのため、高湿時では定電圧となって、第1の除電装置100の影響を絶対値的に小さくすることができ、変動も抑え得る。そして二次転写電界を保持でき、高湿環境下でも十分な転写が可能となる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特にカラーアナログ/デジタルPPC、カラーレーザプリンタ等、中間転写体を用いてカラー画像を形成可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のカラー画像形成装置機では、小型化を狙って中間転写ベルトや二次転写装置を小型化する傾向にある。そのため、転写ローラの近くの除電針がより近接することになっている。特に、転写ローラに対向する対向ローラの自然曲率を用いて転写紙を分離する機構を採用するものでは、距離が大きくは取れないようになっている。
【0003】
元来、転写紙を分離するための除電装置は、当然ながら二次転写で紙を帯電させる極性とは逆の電荷付与を行う。現在のカラープリンタやカラーデジタルPPCでは、(−)帯電感光体と組ネガポジプロセスを用いるのが通常であり、転写バイアスは(+)極性、除電バイアスは(−)極性となることが多い。転写の(+)バイアスと、除電の(−)バイアスは紙の上下流に別けて同時に印加するので、紙の抵抗が低いと値が近接するために干渉してしまうことになる。
【0004】
ここで転写不良には下記2つがある。
(1)除電バイアス(−)は紙を介して転写部まで電流が漏洩する。そのために、大きな(−)電位が転写ニップにでき、定電流制御では二次転写電圧が(+)側に上がらなくなる。そして二次転写電界が不足し、カラー機特有の多量層トナーが転写しにくくなる(電界不足化)。この画像の特徴は、先端の濃度は正常だが、その後除電チャージャが働いた途端に転写電圧が低下してしまい、濃度が出なくなったりする。
(2)紙の厚み方向の抵抗が下がるため、厚み方向に電荷が動きやすくなり、(+)転写バイアス下で紙中に(+)電荷が入りこむ。これに対して除電(−)バイアスも印加されるため、紙内でこれらの結合が任意に起きて、その部分では全く電界がかからなくなる。したがって、ミクロ的に不均一なぼつぼつした転写残が生じる。
【0005】
エンドユーザはどのような紙をこの種の画像形成装置で用いるかについてはあまり理解しておらず、高湿環境放置紙とパックから取出した直後の紙を同時にトレイに入れてしまうことすらあり、上述のような不具合をユーザー自身が生じさせることもある。
【0006】
このような問題に対して採られてきた従来の回避策を説明する。
(1)高湿時に除電機能カットを行う。この対策は万能ではなく、開封直後などの紙では除電バイアスが不足し、ジャムと称する紙詰まりが生じる可能性がある。
(2)紙抵抗を何らかの手段で検知し、これに応じて除電バイアスをオンオフ、あるいは電圧を制御する。このような紙の具合について検知装置を機械内に入れるのは構造上無理があり、また電流のチェックを行うため、転写部よりも紙の搬送方向で前方に非常に精度の良い計測機を必要とする。ただし、これに使用されているセンサは敏感で、静電気が溜り過ぎると故障しやすい。
【0007】
例えば転写ローラ電圧を検知して除電バイアスをフロート、接地(GND)、高電圧の中から選ぶ方法が知られている(例えば特許文献1参照)。この方法は、全環境での転写性向上を図るために、除電針一本でのバイアス条件を変え、高湿では除電をかけないようにしている。また分離除電針と、さらに接地された下流側の吸着用金属板において、除電バイアスを紙の先後端で、極性を変更(先後端では(+)バイアス化)し、紙の先後端での跳ねによる像擦れや末端汚れ防止を図るものがある(例えば特許文献2参照)。この方法は、紙の先後端のとび跳ねによる画像異常防止のため、金属板とバイアスの正負切替えを用いて紙を大きな吸着板に静電気で吸わせ、安定走行させるようにしている。また転写出口での紙の安定搬送を求めるため、除電針の前後に静電吸着材をおく技術も知られている(例えば特許文献3参照)。さらに中間転写体を用いたカラー機用転写ベルト機における分離不良対策、転写ベルトチャージアップ防止、高湿環境での転写電荷リーク防止を図るため、転写ベルト表面抵抗を1010から1015Ω/□、体積抵抗を10から1011Ωに限定し、表面層2〜50μm、静電容量20pF以上で、分圧を低くする技術も知られている(例えば特許文献4参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−114989号公報
【特許文献2】
特開平9−96968号公報
【特許文献3】
特開平9−127806号公報
【特許文献4】
特開平10−48961号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1の技術では、除電針一本でのバイアス条件を変え、高湿では除電をかけないため、上述した問題の解決には十分ではない。また特許文献2や特許文献3の技術では、転写へのリークの問題などに対応したものではない。さらに特許文献4の技術では、転写入口の突抜け現象は、紙が低湿で高抵抗化しすぎで、紙の中で集中した電荷がブレークダウンを引き起こし、付き通し跡という異常画像が出る。
【0010】
すなわち、高湿で低抵抗化した紙に、中間転写体上のカラー・トナー像を転写する時、転写バイアスと除電バイアスが一般に正負逆符号であり、紙を介して電荷が中和しあって、結果として最適転写ができなくなるという不具合がある。このため、転写電界を調整・設定していても、紙の状態で除電からの干渉がある。また、低湿で高抵抗化した紙をどの紙も静電的に分離させるため除電性能を強める必要がある。通常は、この2つを考慮しつつ除電器位置を決めるものであるが、トレードオフとなりやすい。
【0011】
本発明は、二次転ニップ内の転写電界をどんな紙状態でも適正化するためには、除電から来る転写への流入ノイズを遮断することで上記問題点を解決できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、上記目的を達成するために、電子写真方式の画像形成装置において、トナー像を形成する中間転写体と、転写ローラによる二次転写装置と、該二次転写装置の下流に配置する第1の除電装置と、上記二次転写装置と上記第1の除電装置との間に位置する第2の除電装置と、該第2の除電装置にバイアスを供給するバイアス電源と、該バイアス源の出力の極性を正負制御可能とするバイアス制御手段を有することを特徴とする。
【0013】
同請求項2に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1の画像形成装置において、上記バイアス制御手段が、上記第2の除電装置の補助電極バイアスを定電圧にて駆動することを特徴とする。
【0014】
同請求項3に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1または2の画像形成装置において、上記バイアス制御手段が、転写紙の転写電位をもって上記バイアスの正負極性を制御するバイアス制御を行なうことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお以下では本発明を、複写機あるいはレーザービームプリンタ等の電子写真プロセスを利用して画像成形を行う画像形成装置に適用した実施形態について説明する。
【0016】
図1に、中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置の一例を示す。ここでは、中間転写ベルトとして、中抵抗の転写ベルト(弾性体)を使用している。図1において、第1の画像担持体としてのベルト状の感光体(以下「感光体ベルト」という)1は、駆動ローラ1a、従動ローラ1b、一次転写ローラ5により、回転自在に張架されており、駆動ローラ1aが図示しない駆動手段によって駆動回転されることによって、矢印A方向(時計方向)に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。
【0017】
感光体ベルト1は、その回転過程で、一次帯電チャージャ2により所定の極性及び電位に一様に帯電される。次いで、画像情報のデジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力する走査露光系等からなる露光手段3によって、感光体ベルト1の表面が画像露光を受けることにより、感光体ベルト1上に、カラー画像の第1の色成分像(例えばシアン像)に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は、第1の現像器であるマゼンダ現像器Mにより、第1色目トナーであるマゼンタトナーにより現像される。この時、第2、第3、第4のシアン色現像器C、イエロー色現像器Y、ブラック色現像器Kの他の各現像器は、非作動状態になっており、感光体ベルト1上に形成された第1色目のマゼンタトナー画像が、第2、第3、第4の各色現像器による影響を受けないように設定されている。
【0018】
中間転写ベルト4は、駆動ローラ4a、従動ローラ4b、テンションローラ4c、二次転写対向ローラ8により、回転自在に張架されており、駆動ローラ4aが図示しない駆動手段によって駆動回転されることによって、矢印B方向(反時計方向)に感光体ベルト1と同じ周速度をもって回転駆動されている。感光体ベルト1上に形成された第1色目のシアントナー画像は、感光体ベルト1と中間転写ベルト4とにより形成される一次転写部を通過する時に、一次転写ローラ5と感光体ベルト1間に印加される一次転写バイアスにより形成された転写電界により、中間転写ベルト4の表面に一次転写される。
【0019】
マゼンタトナー画像の転写を終えた感光体ベルト1の表面は、感光体クリーニング装置6により清掃される。清掃されたトナーは回収容器11に回収される。以下、第1色目のシアントナー画像の場合と同様に、第2色目のシアントナー画像、第3色目のイエロートナー画像、第4色目のブラックトナー画像が、順次中間転写ベルト4上に順次重ね合わされて一次転写され、入力されたカラー画像に対応するフルカラートナー画像が中間転写ベルト4上に形成される。なお、感光体ベルト1から中間転写ベルト4に対して各色のトナー画像が順次重畳転写される際には、一次転写バイアスとして、トナーとは逆極性(+)バイアスが図示しないバイアス電源から印加される。その印加電圧は、中間転写ベルト4のベルト抵抗や環境条件等により異なってくる。ここでは200V〜1000Vが印加されるものとする。
【0020】
二次転写ローラ7は、二次転写対向ローラ8に対して平行に設置され、中間転写ベルト4に対して接離可能に配設されている。この二次転写ローラ7及び中間転写ベルトクリーナ9は、感光体ベルト1から中間転写ベルト4への第1〜第3色の一次転写工程において、中間転写ベルト4から離間した位置に退避されている。
【0021】
中間転写ベルト4上に一次転写されたフルカラートナー画像の転写材(用紙)Pへの転写は、レジストローラ13により中間転写ベルト4と二次転写ローラ7との二次転写位置に所定のタイミングで転写材Pが給送され、二次転写ローラ7が中間転写ベルト4に当接されると共に、二次転写バイアスが図示しないバイアス電源から二次転写ローラ7に印加されることにより行われる。そして、この二次転写バイアスにより中間転写ベルト4から転写材Pへフルカラートナー画像が二次転写(一括転写)される。この転写材P上に二次転写されたフルカラートナー画像は、定着器10へ導入されて加熱定着される。
【0022】
転写材Pへのフルカラートナー画像の二次転写が終了した後、中間転写ベルト4に中間転写ベルトクリーナ9のクリーニングブラシが当接されて、転写材Pに転写されずに中間転写ベルト4上に残留しているトナー(転写残トナー)がクリーニングされる。このクリーニングされた転写残トナーは、中間転写ユニット内に設けられた回収容器12に回収される。この中間転写ベルトクリーナ9にはファーブラシが設けてあり、トナーと同極性の(−)バイアスが印加され、これにより、トナーの一部がクリーニングされる。残ったトナーは(+)化され感光体に戻されて感光体側のクリーニング容器に回収される。
【0023】
ここで、フルカラートナー画像形成時には、中間転写ベルトクリーナ9が中間転写ベルト4から離間し、所定のタイミングをとって接触してクリーニングを行う。なお、ブラック等の単色コピー時は、中間転写ベルトクリーナ9を中間転写ベルト4に常時当接させてクリーニングを行うことが可能である。また、強い力でトナーを掻き落とすブレードクリーニング法は、中間転写ベルト4の回転負荷を増大させたり、ベルト表層にダメージを与えたりする等の理由から弾性ベルトを用いた転写ユニットのクリーニング法としては適さない。中間転写ベルトは、従来から弗素系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂等のフィルム状ベルトが使用されてきているが、近年はベルトを弾性部材にした弾性ゴム状ベルトも使用されてきている。
【0024】
図2、図3は本発明に係る画像形成装置の一実施形態の要部を示す断面図であり、図中100は第1の除電装置、101は第2の除電装置、102、103、104は絶縁材、Pは紙、99は転写電源、110は第1除電装置用電源、111は第2除電用極性切替器、112は(−)極性電源、113は(+)極性用電源、120は転写ホルダ、121は転写接離軸、122は絶縁物である。除電装置100、101として、除電針を用いている。除電針は、銅またはステンレスの薄板をプレス・ワイヤカット・レーザ切削またはフォト・エッチングで製造する。本実施形態では、図4に示すように2枚の薄板を千鳥状にして絶縁材に固定する。
【0025】
この構成とすることで、各放電点の放電電界を効果的に上げて、開始電圧を上げ過ぎないようにすることができる。なお図4に示すようにカシメあるいはハトメ用の穴130を設けて、除電針を絶縁材122に固定する。また、各除電針は図示しない端子で専用電源115と接続する。
【0026】
専用電源115は極性切替器111と各極性高圧電源112、113からなる。これらの出力は適当なフィードバックを行う。転写用電源99は定電流制御の高圧PWM電源であり、環境条件の変化によりバイアスを適当に変更することができる。
【0027】
絶縁物122は、耐電圧の高いプラスチックからなる。図3では転写ホルダ120と一体化してある。軸121は二次転写ローラ7の接離のためのホルダ120全体をベルトから持ち上げる際の軸となる。
【0028】
続いて、本実施形態の動作シーケンスを図5により説明する。図中の左側は高湿時で、右側は低湿時の転写、第2除電装置、第1除電装置100の作動を示す。ここでは、第2除電装置101の使用を示し、高湿時は第2除電装置101の出力極性を(−)から(+)に切替える。
【0029】
続いて、本実施形態の動作メカニズムを説明する。
図6は、比較のために示した従来装置の動作メカニズムであり、二次転写ローラ7と一つの除電装置100の場合を示す。図6(A)の通常時環境では、二次転写ローラ7の放電電荷は紙Pの表面か内部に入る。紙Pの抵抗が高いために次工程の分離電荷との中和・解消は除電装置対抗部で行われ、それまでの間に二次転写電界E(消滅までの時間が長いため0ではない。)を必要な期間維持できる。しかし、図6(B)の高湿時は紙Pの表面抵抗がまず下がり、これにより二次転写ローラ7と除電装置100との間に低抵抗ルートができ、放電電荷はすぐに中和・解消してしまう(図中に矢印Xで示す)。この結果、このルートでは電位が発生しない。転写ローラを定電流制御、除電を定電圧制御した例では、電流の流れやすさから転写ローラは電位を大きく落してしまう。ただし、転写を定電圧としても、両放電負荷からの電位に決まってしまい、これは極性が正反対であるため、やはり相当低くなってしまう。これらから、二次転写ニップでは高Q/Mのトナーの鏡像力以外には転写が成り立たなくなり、よって、2層、3層のカラー画像では中間転写体の表面の最上層にあるトナーだけがそれも薄く転写するだけとなる。また、この紙が一回定着を通ると、内部に低抵抗な部分(図6C中にYで示す)が残る。このような紙では、内部での放電電荷が中和してしまう。この場合、中和した部分でのみ転写不良となる画像となる(図6C)。
【0030】
図7は本発明の一実施形態を示す図6と同等の断面図である。本実施形態では、低湿で高抵抗化した紙に対しては、転写後の紙帯電の除電は分離のためには重要である点にかんがみ、第2の除電装置101が第1の除電装置100と二次転写ローラ7との間に入れてある。すなわち、高湿で低抵抗化した紙に関しての不具合は、転写ローラバイアスと除電バイアスが、紙の低抵抗を介して相互に干渉することであり、一般的には二次転写ローラが定電流制御であり、除電を定電圧とすると、二次転写電圧は除電側に引きずられて、下げられてしまうので、第2の除電器(針)を転写ローラ極性に変え、ガード電極としても使用できるようにし、これにより、除電電流干渉というノイズをガードしている。本発明では第2除電装置101が入るため、高湿時では定電圧となって、第1の除電装置100の影響を絶対値的に小さくすることができ、当然ながら変動も抑えることが可能になる。そのため、二次転写電界を保持できるので、高湿環境下でも十分な転写が可能となる。これは電気的にはガード端子と同じ意味合いがある。
【0031】
ただし、低湿環境では、第2の除電装置101が(−)分で作動していると、除電放電による中和までの時間が長くなり、分離性能が落ちる可能性がある。全紙種、全環境の安定性を望むならば、第2除電装置101のバイアス値を紙Pの内部の抵抗状態に応じて、適切に調整する必要がある。
【0032】
その方法の1つとして、二次転写ローラ7の定電流電源の電位を使用して、第2除電装置101のバイアスを制御する方法を挙げることができる。二次転写ローラ7はこの例では定電流駆動を行っているため、もし紙Pの抵抗が下がっていれば、自然と二次転写ローラ7も下がる。よって、この電位を検知し、一定値以上になった場合、第2除電装置101の除電バイアスを(−)にして、分離性能を高めればよい。また逆に、一定値以下となった時に第2の除電バイアスを(+)にして転写へのガードとして動作させればよい。具体的には、第2の除電装置101を二次転写ローラ7と第1の除電装置100の間に配置し、これに二次転写ローラ7と同じ極性、あるいは第1の除電装置100と同じ極性の定電圧出力を与えることにより、高湿時の第1の除電装置101からの電流干渉を減らし、低湿時は逆に分離性を高めているのである。
【0033】
図8に簡易的な動作シーケンスのフロー図を示す。なお、二次転写ローラ7の電位検知を行う時間は、図5における遅れ時間Δt1を用いる。この間は紙Pがまだ除電装置101、102の下には来ていないため、先端だけ抵抗に関する検知を行うことになる。すなわち二次転写ローラ7へのバイアス印加をオンとし(ステップ1)、転写PWMを読み(ステップ2)、中間値(通常)は第2の除電装置101をオンとせず(ステップ3)、高湿時は第2の除電装置101をオンとして極性を(+)とし(ステップ4)、低湿時は第2の除電装置101をオンとして極性を(−)とする(ステップ5)。
【0034】
なお本実施形態での絶縁材102ないし104については、絶縁性能が非常に高くなければいけないので、図9に示すように、PETなどを用い、さらに表面に凹凸をつけることで沿面距離を長くするなどの対策を施す。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に係る画像形成装置は、以上説明してきたように、第2の除電装置を除電バイアス極性に設定して、これにより放電を行うため、時定数が非常に長い紙であっても、十分に除電することができるようになる。
【0036】
請求項2に係る画像形成装置は、以上説明してきたように、第2の除電装置の補助電極バイアスを定電圧にて駆動する、高湿時に除電バイアスの干渉防止が図れる。
【0037】
請求項3に係る画像形成装置は、以上説明してきたように、転写紙の転写電位をもってバイアスの正負極性を制御するため、バイアスの適正値を与えることができ、高湿ではガード、低湿では分離性向上という改善が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置の一例を示す図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の一実施形態の要部を示す断面図である。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】図2の除電装置の構造を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の一実施形態の動作シーケンスを示す図である。
【図6】比較のために示した従来装置の動作メカニズムを示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態の動作メカニズムを示す断面図である。
【図8】本発明の一実施形態の簡易的な動作シーケンスのフロー図である。
【図9】本発明の一実施形態で用いる絶縁材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 感光体ベルト
7 二次転写ローラ
8 二次転写対向ローラ
99 転写電源
100 第1の除電装置
101 第2の除電装置
102、103、104 絶縁材
110 第1除電装置用電源
111 第2除電用極性切替器
112 (−)極性電源
113 (+)極性用電源
115 専用電源
120 転写ホルダ
121 転写接離軸
122 絶縁物
P 紙

Claims (3)

  1. 電子写真方式の画像形成装置において、トナー像を形成する中間転写体と、転写ローラによる二次転写装置と、該二次転写装置の下流に配置する第1の除電装置と、上記二次転写装置と上記第1の除電装置との間に位置する第2の除電装置と、該第2の除電装置にバイアスを供給するバイアス電源と、該バイアス源の出力の極性を正負制御可能とするバイアス制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、上記バイアス制御手段が、上記第2の除電装置の補助電極バイアスを定電圧にて駆動することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、上記バイアス制御手段が、転写紙の転写電位をもって上記バイアスの正負極性を制御するバイアス制御を行なうことを特徴とする画像形成装置。
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