JP2004108724A - 窓用空気調和機の構造 - Google Patents

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Abstract

【目的】窓用空気調和機の冷房能力の向上を図る為の構造に関する。
【構成】枠体1内の室外側に配置したコンデンサ2と、枠体1内の室内側に配置したエバポレータ3とを備え、枠体1の前面1aには空気吹出口4と空気吸込口5とを並設し、エバポレータ3から空気吹出口4に至る空気流路6には送風ファン7を、空気吹出口4にはルーバー4aを備える。枠体1の前面1aは側板1b側が後方に向かって傾斜もしくは湾曲した形状で構成し、空気吹出口4が枠体1の前方を向くように設け、空気吸込口5が側板1b側を向くように設け、空気吹出口4と空気吸込口5とを所定角度傾斜して配置することで、ルーバー4aの吹出角度を空気吸込口5側にも向けることができるようにした。この為、枠体1の取付位置に関わらず室内の中央に向けて送風することができ、均一な冷房効果を得ることができる。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は窓に取付けて使用する窓用空気調和機の冷房能力を高める構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
窓用空気調和機は枠体内にエバポレータ・コンデンサ・コンプレッサ等よりなる冷凍サイクルを備え、枠体内は窓の室内・外を境に前後に仕切られており、室外側にコンデンサを、室内側にエバポレータを配置し、送風ファンによって空気吸込口から枠体内に送られた室内空気がエバポレータを通過する時に冷却され、冷却された室内空気を空気吹出口から室内に戻すことによって、室内の空気調和を行なっている。
【0003】
そして、空気吹出口には回転式のルーバーを備えており、ルーバーを任意の方向に向けることで送風ファンの吹出方向を変更できる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の一般的な窓用空気調和機は縦長の枠体の前面に空気吹出口と空気吸込口とが並設され、枠体の前方の室内空気を吸込み、枠体の前方に向かって冷風を吹出す構造であるから、空気吹出口から吹出す冷風が空気吸込口の前方に送られると室内空気と一緒に空気吸込口から吸込まれ、冷房能力を低下させてしまうから、冷風が空気吸込口の前方へ向かって吹出さないよう、ルーバーの吹出方向が制限されていた。
【0005】
また、空気吹出口は枠体の前面の片側に寄せて配置されているから、空気調和機を窓に取付けた時に空気吹出口が壁に近い側に位置した場合は、冷風の吹出方向を壁側にしか変更できないので、冷風を室内の中央に向けて吹出すことができず、均一な冷房効果を得ることができなくなってしまうものであった。
【0006】
また、枠体内のエバポレータは空気吸込口の横幅いっぱいに配置され、送風ファンは空気吹出口側に寄せて配置されているから、送風ファンから最も遠い部分ではエバポレータを通過する室内空気がエバポレータのフィンの向きに対して斜めに流れ、この部分では空気の流れが妨げられて熱交換効率を低下させており、期待した冷房能力を発揮できないものであった。
【0007】
更に、エバポレータの横幅を広げても冷房能力の向上が難しいことから、冷房能力を得るためにはエバポレータが上下方向に大きい形状となり、枠体形状も上下に大きいものとなってしまうから、小型の窓にも対応できる枠体形状の空気調和機の要求がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の課題を解決するもので、枠体1内にコンデンサ2とエバポレータ3とを備え、枠体1の室外側にコンデンサ2を、枠体1の室内側にエバポレータ3を配置し、枠体1の前面1aには空気吹出口4と空気吸込口5とを並設すると共に、前記エバポレータ3から空気吹出口4に至る空気流路6には送風ファン7を設け、空気吹出口4にはルーバー4aを備えた窓用空気調和機において、枠体1の前面1aは側板1b側が後方に向かって傾斜もしくは湾曲した形状で構成し、かつ、前記空気吹出口4は枠体1の前方を向くように形成し、前記空気吸込口5は枠体1の側板1b側を向くように前面1aに沿って形成し、枠体1の前面1aには空気吹出口4と空気吸込口5とが所定角度傾斜して配置されたものである。
【0009】
また、前記エバポレータ3を空気吸込口5に沿って傾斜して配置したから、エバポレータ3を通過する室内空気がエバポレータ3のフィンに沿って流れやすくなり、熱交換効率が向上したものである。
【0010】
また、前記エバポレータ3は枠体1内の片側もしくは両側に寄せて配置した横幅の短いエバポレータ3a・3bで構成し、前記空気吸込口5をエバポレータ3a・3bの前方の前面1aに設けると共に、前記空気流路6は送風ファン7よりも下流を前面1aの中央に向けて形成し、前記空気吹出口4を空気流路6の前方の前面1aの中央に設けたから、送風ファン7の風を枠体1の中央から吹出す構造が実現できたものである。
【0011】
更に、前記エバポレータ3は前面1aと送風ファン7との間に配置したエバポレータ3aと、側板1bと送風ファン7との間に配置したエバポレータ3bとで構成し、前記空気吸込口5をエバポレータ3aの前方の前面1aとエバポレータ3bの側方の側板1bとに設けると共に、前記空気流路6は送風ファン7よりも下流を前面1aの中央に向けて形成し、前記空気吹出口4を空気流路6の前方の前面1aの中央に設けたものでは、エバポレータ3a・3bが送風ファン7を囲むように配置されるので、室内空気がエバポレータ3を通過しやすくなり、更に熱交換効率を向上できたものである。
【0012】
また、前記エバポレータ3bと枠体1の側板1bとの間には空気流入間隙8を形成し、該空気流入間隙8は前方が枠体1の前面1aの空気吸込口5と連通し、空気吸込口5から流入した室内空気の一部が空気流入間隙8からエバポレータ3bに送られるようにしたから、側板1b側に位置するエバポレータ3bにも確実に空気を送ることができるものである。
【0013】
【作用】
送風ファン7によって枠体1の前面1aの空気吸込口5から吸込まれた室内空気はエバポレータ3を通過して冷却され、枠体1の前面1aの空気吹出口4から冷風となって室内に吹出している。
【0014】
この発明では、枠体1の前面1aを側板1b側が後方に向かって傾斜もしくは湾曲した形状で構成し、空気吹出口4を枠体1の前方に、空気吸込口5を枠体1の側板1b側を向くように形成したもので、前面1aには空気吹出口4と空気吸込口5とが所定角度傾斜するように配置されているから、ルーバー4aの吹出角度を空気吸込口5の傾斜分だけ広げても、空気吹出口4から吹出す冷風と空気吸込口5に向かう室内空気とが交わることはなく、枠体1の中央側へも送風できるものとなった。
【0015】
また、エバポレータ3を空気吸込口5に沿って傾斜して配置すれば、エバポレータ3を通過する室内空気の流れがスムーズになり、熱交換効率を向上させることができるものとなった。
【0016】
また、エバポレータ3を横幅を短くしたエバポレータ3a・3bで構成し、該エバポレータ3a・3bを枠体1内の片側もしくは両側に寄せて配置することで枠体1内の中央にスペースができるから、送風ファン7よりも下流の空気流路6を枠体1の前面1aの中央に向け、空気吹出口4を前面1aの中央に設けることができ、空気調和機を壁際に取付けたときでも冷風が壁から離れた位置に吹出すから、室内の中央に向けて送風しやすくなり、冷房効果を高めることができた。
【0017】
更に、エバポレータ3aを枠体1の前面1aと送風ファン7との間に配置し、エバポレータ3bを側板1bと送風ファン7との間に配置したものでは、エバポレータ3a・3bが送風ファン7の周囲を囲むように配置されるから、室内空気はエバポレータ3a・3bをスムーズに通過することができ、熱交換効率を向上することができた。
【0018】
また、エバポレータ3bと側板1bとの間に空気流入間隙8を形成し、前面1a側の空気吸込口5を通過した室内空気の一部が空気流入間隙8に向かうようにしたから、側板1b側の空気吸込口5が閉塞されてもエバポレータ3bに空気を送ることができる。
【0019】
【実施例】
図に示す実施例によってこの発明を説明すると、1は空気調和機の枠体、2は枠体1内に設けたコンデンサ、3はエバポレータであり、図示しない圧縮機とコンデンサ2とエバポレータ3とで冷凍サイクルを構成している。
【0020】
9は枠体1内を室外側と室内側に区画する仕切板であり、空気調和機は窓の室内・外を境にして取付けられ、室外側にコンデンサ2が、室内側にエバポレータ3が配置されている。
【0021】
10は枠体1の背面1cに設けた室外側の空気排出口、11は枠体1の背面1cに空気排出口10と並設した空気取入口、12は空気取入口11と空気排出口10とを連通する空気流路、13は空気流路12内に設けた室外ファンであり、空気取入口11はコンデンサ2の背面に位置しており、室外ファン13によって空気取入口11から吸込まれた室外空気はコンデンサ2を通過する時に高温高圧の冷媒を冷却し、高温となって空気排出口10から排出される。
【0022】
4は枠体1の前面1aに設けた縦長の空気吹出口、5は枠体1の前面1aに空気吹出口4と並設した空気吸込口、6は空気吸込口5と空気吹出口4とを連通する空気流路、7は空気流路5に設けた送風ファンであり、空気吸込口5はエバポレータ3の前方に位置しており、送風ファン7によって空気吸込口5から吸込まれた室内空気はエバポレータ3で冷却され、空気吹出口4から冷風となって室内に吹出している。
【0023】
4aは空気吹出口4に設けたルーバーであり、該ルーバー4aは回動可能に軸支され、ルーバー4aの角度を変えることによって空気吹出口4から吹出す冷風の吹出方向を変更することができるようになっている。
【0024】
上記のように空気吹出口4と空気吸込口5とが枠体1の前面1aに並設された構成では、空気吹出口4から吹出した冷風が室内空気と一緒に空気吸込口5に吸込まれやすいから、空気吹出口4から吹出す冷風が空気吸込口5のある枠体1の中央側に向かわないようにルーバー4aの吹出方向が制限され、空気吹出口4の前方から側板1b側の間の狭い範囲にしか送風できないようになっていた。
【0025】
この為、空気吹出口4が壁側に位置したときには、ルーバー4aを枠体1の中央側に向けることができないから、冷風を室内の中央に送ることができなくなり、室内を均一に冷却することができなくなってしまう欠点があった。
【0026】
この発明は上記の課題を解決するもので、枠体1の前面1aを側板1b側が後方に向かって傾斜もしくは湾曲した形状で構成し、空気吹出口4を枠体1の前方に向くように設け、空気吸込口5を枠体1の側板1b側に向くように前面1aに沿って設けることで、枠体1の前面1aの空気吹出口4と空気吸込口5とを所定角度傾斜した状態で配置したものである。
【0027】
図に示す実施例は前面1aを傾斜した形状で構成したものであり、送風ファン7を運転すると、空気吸込口5の前方、即ち枠体1の側板1b側の斜め前方の室内空気を吸込むから、空気吹出口4から吹出す冷風の吹出方向を空気吸込口5が傾斜した分だけ広げても、空気吹出口4から吹出した冷風と空気吸込口5に向かう室内空気とが交わることがなくなった。
【0028】
この為、ルーバー4aの吹出方向を空気吸込口5が傾斜した角度分だけ空気吸込口5側に向けることができ、空気吸込口5側にも冷風を吹出す構造が実現できた。そして、空気吹出口4が壁側に位置したときでも室内の中央に向かって送風することが可能となり、室内を均一に冷房することができるものとなった。
【0029】
また、従来の空気吹出口4と空気吸込口5とを枠体1の前面1aに並設した構造では、送風ファン7から最も離れた部分を通過する空気がエバポレータ3のフィンの向きに対して斜めに流れる為に熱交換効率を低下させていたが、この発明では、傾斜した空気吸込口5に沿って枠体1内のエバポレータ3も傾斜するように配置したから、エバポレータ3を通過する室内空気がエバポレータ3のフィンに沿って流れやすくなり、送風ファン7から離れた位置でも熱交換して、熱交換効率を向上することができるものとなった。
【0030】
ところで、冷風を室内の中央に向けるには前面1aの傾斜を大きくしてルーバー4aの吹出角度をできるだけ広げる必要があるが、空気吹出口4が枠体1の側板1b側に位置する構造では、前面1aの傾斜を大きくすると枠体1の前方への張り出しが大きくなる。また、ルーバー4aを横に向けすぎると空気吹出口4から吹出す冷風の流れを妨げやすくなるから、前面1aの傾斜角度には限界がある。
【0031】
この発明の実施例を示す図1において、3a・3bは横幅を短くしたエバポレータであり、該エバポレータ3a・3bは前後に重ねて枠体1内の側板1b側に寄せて配置しており、枠体1の前面1aはエバポレータ3a・3bの前方を傾斜し、空気吸込口5を傾斜した前面1aに設けている。
【0032】
このようにエバポレータ3a・3bを重ねて配置したことで冷房能力を維持したまま横幅の短いエバポレータが構成できるから、枠体1内の中央にスペースができ、また、エバポレータ3a・3bの前方の空気吸込口5も前面1aの中央までは届かないから、送風ファン7よりも下流側の空気流路6を枠体1内の中央に形成し、空気吹出口4を前面1aの中央に設けることができ、冷風を枠体1の中央から吹出す構造が実現できた。
【0033】
この為、枠体1を壁側に取付けた場合でも、冷風は壁から少し離れた位置に吹出すから、ルーバー4aの向きを大きく変えなくても室内の中央に向けて送風することができるものとなり、前面1aの傾斜を大きくつける必要がなく、前方への張り出しを抑えることができる。また、ルーバー4aの吹出角度を少なくできることで空気の流れを妨げることなく送風できるから、吹出方向を室内の中央に向けたときも冷風を遠くまで届かせることができ、室内を均一に冷房しやすくなった。
【0034】
また、図2に示す他の実施例では、エバポレータ3a・3bを枠体1内の両側に配置したものであり、エバポレータ3a・3bを夫々枠体1の側板1b側に寄せて配置することで枠体1内の中央付近にスペースができ、枠体1の前面1aはエバポレータ3a・3bの前方が傾斜するように設け、空気吸込口5を前面1aの両側の傾斜した部分に設けている。
【0035】
そして、前面1aの両側の空気吸込口5から形成した空気流路6を枠体1内の送風ファン7付近で合流し、送風ファン7よりも下流を枠体1内の中央にできたスペースに向けて形成し、空気吹出口4を枠体1の前面1aの中央付近に設けることができたから、この構成によっても冷風を枠体1の中央から吹出す構造が実現できた。
【0036】
更に、図3に示す他の実施例では、エバポレータ3aを枠体1の前面1aと送風ファン7との間に配置し、エバポレータ3bを枠体1の側板1bと送風ファン7との間に配置したものであり、エバポレータ3aの前方の枠体1の前面1aと、エバポレータ3bの側方の側板1bとに空気吸込口5を設けている。
【0037】
このように枠体1の側板1bに沿って縦方向にもエバポレータ3bを配置したことで、エバポレータ3aを短くして枠体1内の中央よりも側板1b側に位置させることができるから、送風ファン7より下流側の空気流路6を枠体1の前面1aの中央に形成し、空気吹出口4を枠体1の前面1aの中央付近に設けることができた。
【0038】
そして、この構造であれば、エバポレータ3a・3bが送風ファン3の周囲を囲むように配置されるから、送風ファン7によってエバポレータ3a・3bを通過する室内空気がよりスムーズに流れやすくなり、熱交換効率が更に向上できるものとなった。
【0039】
また、空気吸込口5を枠体1の側板1bに設けた構造では、空気吸込口5が壁のすぐ横に位置したときや、窓に取付けたカーテンを巻き込んで空気吸込口5が閉塞されたときは、エバポレータ3bに送られる空気量が減少して期待した冷房能力が発揮できなくなることがある。
【0040】
この対策として、8はエバポレータ3bと枠体1の側板1bとの間に形成した空気流入間隙であり、空気流入間隙8の前方は前面1aの側板1bに近い空気吸込口5に連通しており、空気吸込口5から流入した空気の一部が空気流入間隙8に向かい、エバポレータ3bに送られるようにしたから、側板1bに設けた空気吸込口5が閉塞されても、確実にエバポレータ3bに空気を送ることができるものとなった。
【0041】
尚、上記構成において、エバポレータ3a・3bを枠体1の前板1aと側板1bに沿って湾曲しながら連続した一体のエバポレータ3で構成しても良く、このような一体のエバポレータ3であれば、部品点数を少なくできると共に、冷媒配管の接続や枠体1への取付けが簡単にできるものとなる。
【0042】
また、熱交換効率が向上したことによってエバポレータ3の小型化が可能となり、エバポレータ3の上下方向の長さを短くすれば、枠体1の上下方向も短くできるから、従来取付けが不可能であった高さ方向の短い窓にも対応することができるものとなった。
【0043】
【発明の効果】
以上のようにこの発明では、エバポレータ3の前方に位置する枠体1の前面1aを側板1b側が後方に向かって傾斜もしくは湾曲した形状で構成し、枠体1の前面1aの空気吹出口4と空気吸込口5とが所定角度傾斜するように配置したものであり、空気吸込口5が傾斜した分だけ枠体1の斜め前方の室内空気を吸込むことができ、ルーバー4aの吹出角度を空気吸込口5側に広げても冷風が空気吸込口5に向かうことはなくなったから、冷房能力を低下させることなく冷風の吹出範囲を広げることができ、使い勝手を向上することができた。
【0044】
そして、空気調和機を取付けたときに空気吹出口4が壁側になった場合でも、ルーバー4aを枠体1の中央側に向けることができ、冷風を室内の中央に向けて吹出すことが可能となったから、空気調和機の取付位置に関わらず均一な冷房効果を得ることができるものとなった。
【0045】
また、枠体1内のエバポレータ3を空気吸込口5に沿って傾斜するように配置することで、エバポレータ3を通過する室内空気がエバポレータ3のフィンに沿って流れやすくなるから、エバポレータ3の全体で熱交換しやすくなり、熱交換効率を向上できるものとなった。
【0046】
また、エバポレータ3を複数のエバポレータ3a・3bで構成し、枠体1内の片側もしくは両側の側板1bに寄せて配置することで、エバポレータ3の横幅寸法が短くなって枠体1内の中央にスペースができ、空気吹出口4を枠体1の前面1aの中央に設けることができたから、枠体1の中央から冷風を吹出す構造が実現できた。
【0047】
この為、空気調和機の取付位置に関わらず空気吹出口4は常に壁から離れて位置し、冷風は壁から離れた位置に吹出すことができるから、ルーバー4aの吹出方向を大きく変えなくても室内の中央付近に向けて送風できる構造となり、冷風の流れを妨げることなく遠くまで届かせることができるから、より均一な冷房効果を得ることができるものとなった。
【0048】
また、ルーバー4aの吹出角度が少なくても室内の中央に向けて送風できることで、前面1aを大きく傾斜する必要がなくなるから、枠体1の前方への張り出しを抑えることができる。
【0049】
また、エバポレータ3を枠体1の前面1aと送風ファン7との間に配置したエバポレータ3aと、枠体1の側板1bと送風ファン7との間に配置したエバポレータ3bとで構成したものでは、空気吹出口4を枠体1の前面1aの中央に設けることができると共に、エバポレータ3a・3bが送風ファン7の周囲を囲むように配置されることによって、エバポレータ3の全体を使って熱交換を行なうことができるようになったから、熱交換効率を更に向上することができるものとなった。
【0050】
また、枠体1の側板1bとエバポレータ3bとの間には枠体1の前面1aの空気吸込口5と連通する空気流入間隙8を形成し、空気吸込口5から吸込まれた室内空気の一部を空気流入間隙8からエバポレータ3bに送られるようにしたから、空気吸込口5が壁近くに位置したときやカーテン等によって閉塞されたときでも確実にエバポレータ3bに空気を送ることができ、熱交換効率を低下させることなく使用できるものとなった。
【0051】
更に、熱交換効率の向上によってエバポレータ3の上下方向の小型化が可能となり、枠体1の上下方向の長さを短くすることで、従来取付けできなかった高さの窓にも対応できるものとなったから、使用可能範囲が広がって空気調和機を希望する場所へ設置しやすくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す窓用空気調和機の横断面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す窓用空気調和機の横断面図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す窓用空気調和機の横断面図である。
【図4】図3に示す実施例の他の実施例を示す窓用空気調和機の横断面図である。
【符号の説明】
1  枠体
1a 前面
1b 側板
2  コンデンサ
3  エバポレータ
3a エバポレータ
3b エバポレータ
4  空気吹出口
4a ルーバー
5  空気吸込口
6  空気流路
7  送風ファン
8  空気流入間隙

Claims (5)

  1. 枠体1内にコンデンサ2とエバポレータ3とを備え、
    枠体1の室外側にコンデンサ2を、枠体1の室内側にエバポレータ3を配置し、枠体1の前面1aには空気吹出口4と空気吸込口5とを並設すると共に、
    前記エバポレータ3から空気吹出口4に至る空気流路6には送風ファン7を設け、空気吹出口4にはルーバー4aを備えた窓用空気調和機において、
    枠体1の前面1aは側板1b側が後方に向かって傾斜もしくは湾曲した形状で構成し、
    かつ、前記空気吹出口4は枠体1の前方を向くように形成し、前記空気吸込口5は枠体1の側板1b側を向くように前面1aに沿って形成し、
    枠体1の前面1aには空気吹出口4と空気吸込口5とが所定角度傾斜して配置されたことを特徴とする窓用空気調和機の構造。
  2. 前記エバポレータ3を空気吸込口5に沿って傾斜して配置したことを特徴とする請求項1記載の窓用空気調和機の構造。
  3. 前記エバポレータ3は枠体1内の片側もしくは両側に寄せて配置した横幅の短いエバポレータ3a・3bで構成し、
    前記空気吸込口5をエバポレータ3a・3bの前方の前面1aに設けると共に、前記空気流路6は送風ファン7よりも下流を前面1aの中央に向けて形成し、前記空気吹出口4を空気流路6の前方の前面1aの中央に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の窓用空気調和機の構造。
  4. 前記エバポレータ3は前面1aと送風ファン7との間に配置したエバポレータ3aと、側板1bと送風ファン7との間に配置したエバポレータ3bとで構成し、
    前記空気吸込口5をエバポレータ3aの前方の前面1aとエバポレータ3bの側方の側板1bとに設けると共に、
    前記空気流路6は送風ファン7よりも下流を前面1aの中央に向けて形成し、前記空気吹出口4を空気流路6の前方の前面1aの中央に設けたことを特徴とする請求項1に記載の窓用空気調和機の構造。
  5. 前記エバポレータ3bと枠体1の側板1bとの間には空気流入間隙8を形成し、該空気流入間隙8は前方が枠体1の前面1aの空気吸込口5と連通し、空気吸込口5から流入した室内空気の一部が空気流入間隙8からエバポレータ3bに送られることを特徴とする請求項4に記載の窓用空気調和機の構造。
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