JP6225966B2 - 壁掛け式の空調室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、壁掛け式の空調室内機に関する。
従来から、壁掛け式の空調室内機では、上下の風向きの調整を行うためのフラップを複数備えるものが提案されている。例えば特許文献1(特開2007−93092号公報)や特許文献2(特開2010−121878号公報)などに開示されているように、複数枚のフラップを用いることで上下方向の風向変更角度の範囲を広げた空調室内機がある。
特許文献1や特許文献2に記載されている空調室内機では、複数のフラップを用いることで上下方向の風向変更角度の範囲を広げられるものの、複数のフラップのうちの幾つかのフラップが気流の中に配置されて高い空気抵抗を発生するため送風性能が低下するという問題が生じる。特に、コンパクトなケーシングで上下の風向きの調整のために複数のフラップを用いると、風向きによっては十分な長さの吹出流路を形成できずに送風性能の低下を招くことがしばしば見られた。
本発明の課題は、壁掛け式の空調室内機において、ケーシングのコンパクト化を図るとともに、ケーシングのコンパクト化による送風性能の低下を複数のフラップによって抑制することである。
本発明の第1観点に係る壁掛け式の空調室内機は、吹出口及び吹出口に繋がっている渦巻き状のスクロール空気吹出流路が形成されたケーシングと、吹出口の上縁側に設けられ、吹出口から室内に吹出される空気の風向きを上下に調整するための第1上フラップと、吹出口の上縁側であって第1上フラップの下流側に設けられ、吹出口から室内に吹出される空気の上下の風向き調整を行うための第2上フラップと、吹出口の下縁側に設けられ、吹出口から室内に吹出される空気の風向きを上下に調整するための下フラップとを備え、第1上フラップ、第2上フラップ及び下フラップは、第1上フラップの第1上フラップ下面及び第2上フラップの第2上フラップ下面がスクロール空気吹出流路の流路上面を前側に延長する姿勢を第1上フラップ及び第2上フラップがとると同時に下フラップの下フラップ上面がスクロール空気吹出流路の流路下面を前側に延長する姿勢を下フラップがとることにより、吹出口から吹出される空気の上下の風向きを所定の第1風向に設定する、ものである。
この壁掛け式の空調室内機では、第1上フラップ下面が流路上面を前側に延長した姿勢を第1上フラップがとると同時に、下フラップ上面が流路下面を前側に延長した姿勢を下フラップがとると、スクロール空気吹出流路の流路上面が第1上フラップ下面で延長され、スクロール空気吹出流路の流路下面が下フラップ上面で延長された状態になる。第1上フラップと下フラップを含む複数のフラップを用いることで風向変更角度の範囲を広げようとしてスクロール空気吹出流路が短縮されると送風性能が低下するが、送風性能が低下しないように第1風向では第1上フラップと下フラップでスクロール空気吹出流路を延長することができる。
本発明の第2観点に係る壁掛け式の空調室内機は、第1観点に係る空調室内機において、第1上フラップは、第1上フラップ下面が流路上面を前側に延長する姿勢として、第1上フラップ下面が流路上面を前側に延長した第1仮想面に一致する姿勢をとり、下フラップは、下フラップ上面が流路下面を前側に延長する姿勢として、下フラップ上面が流路下面を前側に延長した第2仮想面に一致する姿勢をとる、ものである。
この壁掛け式の空調室内機では、第1上フラップ下面が流路上面を前側に延長した第1仮想面に一致する姿勢を第1上フラップがとると同時に、流路下面を前側に延長した第2仮想面に一致する姿勢を下フラップがとることにより、スクロール空気吹出流路の先に第1上フラップと下フラップとで囲まれた吹出流路を延長することができ、このように長くなった吹出流路を通る気流によって高い送風能力を引き出すことができる。
本発明の第3観点に係る壁掛け式の空調室内機は、第2観点に係る空調室内機において、第1仮想面は、前後方向及び上下方向に平行な断面で第1仮想面を切断してできる第1仮想線がスクロール空気吹出流路の流路上面の前端の接線に一致し、第2仮想面は、前後方向及び上下方向に平行な断面で第2仮想面を切断してできる第2仮想線がスクロール空気吹出流路の流路下面の前端の接線に一致する、ものである。
この壁掛け式の空調室内機では、第1仮想線が流路上面の前端の接線に一致し、第2仮想線が流路下面の前端の接線に一致することから、スクロール空気吹出流路から第1上フラップ及び下フラップに続く空気のスムーズな流れを形成することができる。
本発明の第4観点に係る壁掛け式の空調室内機は、第1観点から第3観点のいずれかに係る空調室内機において、ケーシングは、スクロール空気吹出流路の流路上面の前端の前に段差を有し、第1上フラップは、段差の中に収納されたときに第1上フラップ下面の後端部が流路上面と面一になる、ものである。
この壁掛け式の空調室内機では、第1上フラップ下面の後端部が流路上面と面一になることから、流路上面と第1上フラップ下面との継ぎ目における空気抵抗を最小限に抑えることができる。
本発明の第5観点に係る壁掛け式の空調室内機は、第4観点に係る空調室内機において、ケーシングは、段差として、第2上フラップの上流側に、流路上面の前端と吹出口の上縁との間に凹みが形成されており、第1上フラップは、第1風向に設定されているときに、凹みの中に収納可能に構成されている、ものである。
この壁掛け式の空調室内機では、第1風向に設定されたときに凹みの中に第1上フラップを収納できることから、凹みの中に第1上フラップを収納することで第1上フラップの厚みが送風性能に与える影響を無くすことができる。
本発明の第6観点に係る壁掛け式の空調室内機は、第1観点から第5観点のいずれかに係る空調室内機において、第1上フラップは、第1風向に設定されている状態において、第1上フラップの後端から流路上面の前端までの距離が5mm以下であり、下フラップは、第1風向に設定されている状態において、下フラップの後端から流路下面の前端までの距離が5mm以下である、ものである。
この壁掛け式の空調室内機では、第1上フラップの後端から流路上面の前端までの距離が5mm以下であり、下フラップの後端から流路下面の前端までの距離が5mm以下であることから、第1上フラップの後端から流路上面の前端までの間及び下フラップの後端から流路下面の前端までの間で気流に乱れが生じ難くなる。
本発明の第7観点に係る壁掛け式の空調室内機は、吹出口及び吹出口に繋がっている渦巻き状のスクロール空気吹出流路が形成されたケーシングと、吹出口の上縁側に設けられ、吹出口から室内に吹出される空気の風向きを上下に調整するための第1上フラップと、吹出口の上縁側であって第1上フラップの下流側に設けられ、吹出口から室内に吹出される空気の上下の風向き調整を行うための第2上フラップと、吹出口の下縁側に設けられ、吹出口から室内に吹出される空気の風向きを上下に調整するための下フラップとを備え、第1上フラップ及び下フラップは、第1上フラップの第1上フラップ下面がスクロール空気吹出流路の流路上面を前側に延長する姿勢を第1上フラップがとると同時に下フラップの下フラップ上面がスクロール空気吹出流路の流路下面を前側に延長する姿勢を下フラップがとることにより、吹出口から吹出される空気の上下の風向きを所定の第1風向に設定され、第1上フラップ及び第2上フラップは、互いに干渉を避ける回動動作を行うことにより、第1上フラップの前端が第2上フラップの回転中心よりも上にある状態と第1上フラップの前端が第2上フラップの回転中心よりも下にある状態とを入れ換えることができるように構成されている、ものである。
この壁掛け式の空調室内機では、第1上フラップと第2上フラップが互いに干渉を避ける回動動作を行うということにより、第1上フラップと第2上フラップとを互いに近づけて配置することができる。
本発明の第1観点に係る壁掛け式の空調室内機では、ケーシングのコンパクト化を図るとともに、ケーシングのコンパクト化による送風性能の低下を複数のフラップによって抑制することができる。
本発明の第2観点に係る壁掛け式の空調室内機では、コンパクト化されたときのスクロール空気吹出流路だけでは送風性能が十分でない場合でも第1上フラップ及び下フラップを用いることで送風性能を確保することが容易になる。
本発明の第3観点に係る壁掛け式の空調室内機では、空気の流れをスムーズにすることで高い送風性能を得ることができる。
本発明の第4観点に係る壁掛け式の空調室内機では、空気抵抗を小さくして、送風性能の低下を抑制できる。
本発明の第5観点に係る壁掛け式の空調室内機では、第1上フラップの厚みの影響を無くすことで、送風性能の低下を抑制することができる。
本発明の第6観点に係る壁掛け式の空調室内機では、気流を乱れ難くすることで、送風性能の低下を抑制することができる。
本発明の第7観点に係る壁掛け式の空調室内機では、第1上フラップと第2上フラップとを互いに近づけて配置し、ケーシングのコンパクト化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る空調室内機の外観を示す斜視図。 図1の空調室内機の構成の概要を示す断面図。 下フラップの斜視図。 スクロール空気吹出流路を説明するための部分拡大断面図。 下フラップと吹出口の下縁との関係を説明するための部分拡大断面図。 第2風向の各フラップの姿勢を説明するための部分拡大断面図。 左右方向に対して垂直な平面で切断した空調室内機の左側部分を示す斜視図。 (a)第2風向の第1上フラップと第2上フラップの姿勢の他の例を説明するための部分断面図、(b)第2風向の第1上フラップと第2上フラップの姿勢の他の例を説明するための部分断面図。 (a)第3風向の各フラップの姿勢を説明するための部分断面図、(b)第4風向の各フラップの姿勢を説明するための部分断面図、(c)第5風向の各フラップの姿勢を説明するための部分断面図。
(1)空調室内機の構成
図1には、空調室内機10を前方右斜め下から見た外観が示されている。以下の説明における空調室内機10の上下、前後及び左右は、図1の直交座標に示されている通りである。図2には、空調室内機10の左右方向の略中央で左右方向に対して垂直な平面で切断した断面の主要な形状が示されている。この空調室内機10は、壁掛け式であり、後部が室内の設置側壁WLに取り付けられる。空調室内機10は、室内空間RSの冷房を行う冷房運転及び室内空間RSの暖房を行う暖房運転を行なうことができる。
(2)詳細構成
図1及び図2に示されているように、空調室内機10は、ケーシング11と、エアフィルタ12と、室内熱交換器13と、室内ファン14と、複数の垂直フラップ15と、第1上フラップ30と、第2上フラップ40と、下フラップ50とを備えている。
(2−1)ケーシング11
ケーシング11は、横方向(空調室内機10の左右方向(図1の直交座標参照))に細長くかつ複数の開口を持つ箱形状を呈する。ケーシング11は、図1及び図2に示されているように、天面部11a、前面部11b、後面部11c、右側面部11d、左側面部11e及び底面部11fによって囲まれた立体空間を内部に有する。ケーシング11の天面部11a、前面部11b、右側面部11d、左側面部11e及び底面部11fは、化粧板20で覆われている。ケーシング11は、後面部11cにある背面板28によって設置側壁WLに取り付けられる。ケーシング11の立体空間内には、エアフィルタ12、室内熱交換器13、室内ファン14及び底フレーム16が収納されている。これらを立体空間内に収納するために、化粧板20は、前から後ろに向かって被せられる構成になっている。
天面部11aは、ケーシング11の上端部に位置する。化粧板20の前面部11bは、上端が天面部11aにヒンジ(図示せず)で回動自在に支持されている前面板21で構成されている。この前面板21は、化粧板20の右側面部11dを構成する右側板22及び、化粧板20の左側面部11eを構成する左側板23から分離されている。
背面板28は、ケーシング11の後面部11cを構成している。この背面板28が、室内の設置側壁WLに設置された取り付け板(図示せず)にビス止め等によって取り付けられることによって、空調室内機10が設置側壁WLに設置される。
ケーシング11の天面部11aには、天面吸込口25が設けられている。室内ファン14が駆動することによって、この天面吸込口25近傍の室内空気が、この天面吸込口25からケーシング11の内部へと取り込まれる。天面吸込口25から取り込まれた室内空気は、室内熱交換器13を通過して室内ファン14へと送られる。
ケーシング11の底面部11fには、底面吸込口26が形成されている。また、底面部11fには、吹出口27が形成されている。底面吸込口26は、吹出口27よりも後方に設けられている。底フレーム16の吸込流路16aによって、底面吸込口26とケーシング11内のエアフィルタ12の上部にある空間とが繋がっている。従って、室内ファン14の駆動によって、底面吸込口26近傍の室内空気が、底面吸込口26から吸込流路16aを通って室内熱交換器13に送られる。吸込流路16aは、底面吸込口26から底フレーム16の流路上面16c及び流路下面16dに沿って形成されている。吸込流路16aと後述するスクロール空気吹出流路16bとは、流路下面16dを間に挟んで互いに隣接している。底面吸込口26には、底面吸込口26の開閉を行うための開閉板17が設けられている。
空調室内機10において、底面吸込口26よりも前に設けられている吹出口27は、スクロール空気吹出流路16bによってケーシング11の内部と繋がっている。天面吸込口25及び底面吸込口26から吸い込まれ室内空気は、室内熱交換器13にて熱交換された後、スクロール空気吹出流路16bを通って吹出口27から室内へと吹き出される。
(2−2)風向調整のための構成
吹出口27は、左右に長く延びている上縁27a及び下縁27bを有している。吹出口27の上縁27aの側には、左右に長く延びている平板状の第1上フラップ30と、左右に長く延びている第2上フラップ40とが設けられている。また、下縁27bの側には、左右に長く延びている下フラップ50が設けられている。第1上フラップ30、第2上フラップ40及び下フラップ50は、それぞれ第1上フラップ上面31及び第1上フラップ下面32、第2上フラップ上面41及び第2上フラップ下面42、並びに下フラップ上面51及び下フラップ下面52を有している。第2上フラップ40及び下フラップ50は、中空構造になっており、第2上フラップ40及び下フラップ50の重量が軽減されている。
第1上フラップ30、第2上フラップ40及び下フラップ50は、それぞれ、ケーシング11に回動可能に取り付けられている。第1上フラップ30、第2上フラップ40及び下フラップ50は、それぞれに対して設けられているフラップ駆動用モータ(図示せず)によってそれぞれ独立して、左右に延びるそれぞれの回転中心35,45,58(図6参照)の周りで回動することができるように構成されている。図3には、下フラップ50を右斜め上から見た図が示されている。この下フラップ50の被支持部53を結ぶ直線が、下フラップ50の回転中心58になる。また、これらフラップ駆動用モータは、空調室内機10内に設けられている制御装置(図示せず)によって制御される。そして、これら第1上フラップ30、第2上フラップ40及び下フラップ50は、単独で又は互いに協力して、吹出口27から吹出される空気の風向きを上下に調整する。また、下フラップ50は、吹出口27から空気を吹出す際に吹出口27を開き、運転停止時に吹出口27を閉じる機能を有している。さらに、第2上フラップ40は、運転停止時には、ケーシング11に近づいてケーシング11の一部のような姿勢をとることができるように構成されている。運転停止時には、第2上フラップ下面42及び下フラップ下面52は、ケーシング11の化粧板20に同化して空調室内機10の意匠を構成する。
吹出口27における第1上フラップ30の奥には、左右方向に対して交差する平面を持つ複数の垂直フラップ15が設けられている。フラップ駆動用モータ(図示せず)によって、上下に延びる回転中心の周りで垂直フラップ15が左右に回動することができるように構成されている。垂直フラップ15を駆動するフラップ駆動用モータも、空調室内機10内に設けられている前述の制御装置によって制御される。そして、これら複数の垂直フラップ15は、吹出口27から吹出される空気の風向きを左右に調整する。
(2−3)室内熱交換器13
室内熱交換器13は、複数のフィンと、複数のフィンを貫く複数の伝熱管とで構成されている。室内熱交換器13は、ケーシング11内部において、底フレーム16に取り付けられている。室内熱交換器13は、空調室内機10の運転状態に応じて蒸発器または凝縮器として機能し、伝熱管の中を流れる冷媒と室内熱交換器13を通過する空気との間で熱交換を行わせる。
室内熱交換器13は、図2に示されているように、側面視において両端が下方に向いて屈曲する略逆V字型の形状を有している。そして、室内熱交換器13は、上から室内ファン14を囲い込むように配置されている。
(2−4)室内ファン14
室内ファン14は、図2に示されているように、ケーシング11の内部の略中央部分に位置している。この室内ファン14は、空調室内機10の長手方向(左右方向)に細長い略円筒形状をしたクロスフローファンである。室内ファン14が回転駆動されることによって、室内空気が天面吸込口25及び底面吸込口26それぞれから吸い込まれてエアフィルタ12を通過した後に、室内熱交換器13を通過することで生成された調和空気が吹出口27から室内へと吹出される。
(2−5)底フレーム16
底フレーム16は、上述のエアフィルタ12と室内熱交換器13と室内ファン14を支える役割を果たす。また、底フレーム16によって、吸込流路16a及びスクロール空気吹出流路16bが形成される。スクロール空気吹出流路16bは、室内ファン14の直下から前方斜め下に向かって延びている。このスクロール空気吹出流路16bは、流路上面16cと流路下面16dとの間にはさまれた空間である。
図4には、図2から第1上フラップ30、第2上フラップ40及び下フラップ50が取り除かれた状態が示されている。この図4を用いて、スクロール空気吹出流路16bの形状について説明する。流路下面16dは、吹出口27の下縁27bから上方に延びており、室内ファン14の後部斜め上まで覆っている。この流路下面16dは、後方に膨らむように滑らかに湾曲している。左右方向に対して垂直な平面で流路下面16dを切断したときの流路下面16dの断面形状が渦巻き形状になっている。言い換えれば、このような流路下面16dの断面形状は、旋回するにつれて室内ファン14の回転中心から遠ざかる曲線である。
吹出口27の上縁27aと流路上面16cの上面前端16fとの間には、左右に長く延びる凹み16gが形成されている。この凹み16gが形成されることにより、流路上面16cの上面前端16fの前に段差が形成されている。この凹み16gには、第1上フラップ30を収納することができる。凹み16gに第1上フラップ30が収納された状態では、第1上フラップ下面32の後端部が流路上面16cと面一になるように構成されている。流路上面16cは、室内ファン14の下方に向かって、上面前端16fから後方斜め上にほぼ真っ直ぐに延びている。
(2−6)エアフィルタ12
エアフィルタ12は、天面吸込口25及び底面吸込口26から吸い込まれた室内空気中の塵埃を捕集するためのものである。エアフィルタ12がケーシング11に装着された状態で、エアフィルタ12は、ケーシング11の天面部11aと室内熱交換器13との間に位置する。このエアフィルタ12が、室内熱交換器13の表面に室内空気中の塵埃が付着することを防いでいる。エアフィルタ12は、メンテナンスのためにケーシング11に取り付けたり、ケーシング11から取り出したりすることができるようになっている。
(3)上下方向の風向調整
(3−1)第1風向
図1及び図2に示されている第1上フラップ30と第2上フラップ40と下フラップ50の姿勢は、第1風向で空気を吹出すときにとられる。第1風向は、室内空間RSの奥まで気流を循環させるときの風向である。室内空間RSの奥まで気流を循環させるためには、吹出口27で拡散させずに、速い風速を持つ層流を作り出すことが好ましい。このような層流を作り出すには、スクロール空気吹出流路16bを延長することが好ましい。しかし、スクロール空気吹出流路16bを延ばしたり縮めたりすることが難しいので、第1上フラップ30と下フラップ50の姿勢により、スクロール空気吹出流路16bを延長したのと同じ状況を擬似的につくっているのが図1及び図2の状態である。
第1風向では、第1上フラップ下面32がスクロール空気吹出流路16bの流路上面16cを前側に延長する姿勢を、第1上フラップ30がとっている。また、この第1風向では、下フラップ上面51がスクロール空気吹出流路16bの流路下面16dを前側に延長する姿勢を、下フラップ50がとっている。
図4に示されているように、流路上面16cを前側に延長すると、流路上面16cとほぼ平行に上面前端16fから始まる第1仮想面PL1が形成される。この場合、後方向及び上下方向に平行な断面で第1仮想面PL1を切断してできる第1仮想線が、スクロール空気吹出流路16bの流路上面16cの上面前端16fの接線に一致することが好ましい。また、流路下面16dを前側に延長すると、流路下面16dの下面前端16hとほぼ平行に下面前端16hから始まる第2仮想面PL2が形成される。この場合、前後方向及び上下方向に平行な断面で第2仮想面PL2を切断してできる第2仮想線がスクロール空気吹出流路16bの流路下面16dの下面前端16hの接線に一致することが好ましい。
なお、第1上フラップ下面32が多少湾曲する場合もあるが、その場合には、第1上フラップ下面32の主面の後端部が第1仮想面PL1に一致することをもって、第1上フラップ下面32が第1仮想面PL1に一致しているとみなす。また、第1上フラップ下面32が多少湾曲する場合もあるが、その場合には、下フラップ上面51の主面の後端部が第2仮想面PL2に一致することをもって、下フラップ上面51が第2仮想面PL2に一致しているとみなす。なお、ここで主面とは、風向調整には寄与しない部分を除く、専ら風向調整に用いられる面をいう。例えば、凹部54は、ケーシング11にある出っ張りに対応して設けられたものである。この凹部54の部分は、下フラップ50で吹出口27を閉じる際にケーシング11の出っ張りが邪魔にならないようにするための構造であり、風向調整にはあまり寄与していないことから、主面には含まれない。
第1上フラップ30は、回動するために、流路上面16cの上面前端16fから離して取り付けられている。同様の理由から、下フラップ50も流路下面16dの下面前端16hから離して取り付けられている。しかし、第1上フラップ30と流路上面16c及び下フラップ50と流路下面16dが離れ過ぎていると、第1上フラップ下面32及び下フラップ50によるスクロール空気吹出流路16bの十分な延長効果が得られない。そこで、第1風向に設定されている状態において、第1上フラップ30が回動可能である範囲において第1上フラップ30の後端34から流路上面16cの上面前端16fまでの距離が5mm以下になるように構成され、下フラップ50の後端56から流路下面16dの下面前端16hまでの距離L1が5mm以下になるように構成されている(図5参照)
第2上フラップ40は、第1上フラップ30の下流側に設けられていることから、延長されたスクロール空気吹出流路16bの吹出口である第1上フラップ30の前端33と下フラップ50の前端55とで囲まれた部分から吹出される空気の風向きを上下に微調整する。図2に示されている状態では、第2上フラップ40が、吹出される空気に対して抵抗ができるだけ低くなる姿勢をとりながら、水平よりも少し下を向いたスクロール空気吹出流路16bから吹出される空気の風向きを少し上に持ち上げる姿勢をとっている。
(3−2)第2風向
図6に示されている第2風向は、空調室内機10の後面部11cが取り付けられている壁に沿う気流をつくりだすときの風向である。第2風向で空気を吹出すように設定された第1上フラップ30、第2上フラップ40及び下フラップ50は、吹出口27よりも後面部11cの方向に向かう気流を生成する。このとき、下フラップ50は、下フラップ上面51が前後方向に対して垂直な鉛直面よりも後方に回動して、前端55が後端56よりも後方に位置している。同様に、第2上フラップ40も、第2上フラップ上面41が前後方向に対して垂直な鉛直面よりも後方に回動して、前端43が後端44よりも後方に位置している。同様に、第1上フラップ30も、第1上フラップ上面31が前後方向に対して垂直な鉛直面よりも後方に回動して、前端33が後端34よりも後方に位置している。
第2風向のとき下フラップ下面52に形成されている窪み部57に吹出口27の下縁27bが入り込むように、下フラップ50が取り付けられている。従って、下フラップ下面52に窪み部57がない場合に比べて、窪み部57に下縁27bが入り込む分だけ、下フラップ50の前端55をより後に移動させることができる。その結果、窪み部57がない場合に比べて窪み部57があることにより、より高い位置から設置側壁WLに気流を沿わせることができる。
第2風向のときの第1上フラップ30と第2上フラップ40は、正面視において、第1上フラップ30と第2上フラップ40が一致する姿勢をとることで、第1上フラップ30と第2上フラップ40の間の隙間から前方に空気が流れるのを防いでいる。
第2風向として、図8(a)及び図8(b)に示されている姿勢を、第1上フラップ30と第2上フラップ40がとることもできる。図8(a)に示されている第1上フラップ30と第2上フラップ40は、第2上フラップ下面42に第1上フラップ上面31が接触する姿勢をとっている。また、図8(b)に示されている第1上フラップ30と第2上フラップ40は、第1上フラップ30の前端33が第2上フラップ40に接近して、第1上フラップ下面32と第2上フラップ下面42が一列に並んで続いている姿勢をとっている。
図6から図8(b)に示されている第1上フラップ30の前端33の位置は、第2上フラップ40の回転中心45よりも下にある状態である。それに対して、凹み16gに収納されているとき第1上フラップ30の位置は、第2上フラップ40の回転中心45よりも上にある状態である。図6から図8(b)に示されている第1上フラップ30の位置に第1上フラップ30が回動してくるには、第1上フラップ30が回動する軌道上にある図6から図8(b)の位置にある第2上フラップ40が邪魔になる。つまり、凹み16gに第1上フラップ30が収納されているときに、図6から図8(b)に示されている位置に第2上フラップ40があったのでは、第2上フラップ40に当たってしまって第1上フラップ30が図6から図8(b)に示されている位置にまで回動することができない。そこで、例えば、第2上フラップ40がケーシング11に最も近くなるように前方に回動した状態、言い換えるとケーシング11に第2上フラップ40が沿う状態で、先に凹み16gに収納されている第1上フラップ30を図6から図8(b)に示されている位置まで後方に回動させる。続いて、第2上フラップ40を図6から図8(b)に示されている位置まで後方に回動させる。このように第1上フラップ30と第2上フラップ40が互いに干渉を避ける回動動作を行うことにより、第1上フラップ30の前端33が第2上フラップ40の回転中心45よりも上にある状態と下にある状態とを入れ換えることができる。
(3−3)第3風向
図9(a)に示されている第3風向は、最大風量で空気を吹出すときの風向である。第3風向で空気を吹出すように設定されたとき、第1上フラップ30は、流路上面16cの前にある凹み16gに収納されている。第3風向では、第2上フラップ40の前端43が第1風向のときよりも少し上に移動して、第2上フラップ40が吹出口27から吹出される気流を上に広げる姿勢をとっている。第3風向では、下フラップ50の前端55が第1風向のときよりも少し下に移動して、下フラップ50が吹出口27から吹出される気流を下に広げる姿勢をとっている。つまり、第2上フラップ40及び下フラップ50は、前方にいくほど広がって、最大風量で吹出された空気を室内空間RSに送り込みやすい姿勢をとっている。
(3−4)第4風向
図9(b)に示されている第4風向は、前方下向きに空気を吹出すときの風向きである。第4風向で空気を吹出すように設定されたとき、第1上フラップ30は、流路上面16cの前にある凹み16gに収納されている。第4風向では、第2上フラップ40の前端43が第1風向のときよりも少し下に移動して、第2上フラップ40が吹出口27から吹出される気流を下に押下げる姿勢をとっている。つまり、このときの第2上フラップ下面42は、前方に行くほど下に下がる割合が第1仮想面PL1よりも大きく、第1仮想面PL1よりも前下がりになっている。第4風向では、下フラップ50の前端55が第1風向のときよりも少し下に移動して、下フラップ50が吹出口27から吹出される気流を下に誘導する姿勢をとっている。つまり、このときの下フラップ上面51は、前方に行くほど下に下がる割合が第2仮想面PL2よりも大きく、第2仮想面PL2よりも前下がりになっている。
(3−5)第5風向
図9(c)に示されている第5風向は、冷房時に、第1上フラップ30を使って前方下向きに空気を吹出すときの風向きの一例である。第4風向で空気を吹出すように設定されたとき、第1上フラップ30は、前端33が下に移動するように回動して凹み16gから出て前下がりの姿勢をとっている。このとき、第1上フラップ下面32は、流路上面16cと第2上フラップ下面42とを結ぶ面に近い位置にあって、流路上面16cから第2上フラップ下面42に向かう気流がスムーズになるように、吹出される空気を中継する。
第5風向では、第2上フラップ40の前端43が第1風向のときよりも少し下に移動しているものの前端43が第4風向のときよりも少し上に移動した状態であり、第2上フラップ40が吹出口27から吹出される気流を少し下に押下げる姿勢をとっている。また、第5風向では、下フラップ50の姿勢が第4風向と同じである。このような姿勢を第1上フラップ30、第2上フラップ40及び下フラップ50がとることで、吹出された空気を第4風向に比べて前方の遠い場所にまで運ぶことができる。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態の壁掛け式の空調室内機10によれば、例えば図2に示されている第1風向では、第1上フラップ下面32が流路上面16cを前側に延長した姿勢を第1上フラップ30がとると同時に、下フラップ上面51が流路下面16dを前側に延長した姿勢を下フラップ50がとる。このような姿勢を第1上フラップ30及び下フラップ50がとると、スクロール空気吹出流路16bの流路上面16cが第1上フラップ下面32で延長され、スクロール空気吹出流路16bの流路下面16dが下フラップ上面51で延長された状態になる。
空調室内機10の大きさを変えずに、第1上フラップ30と第2上フラップ40と下フラップ50を用いることで風向変更角度の範囲を広げようとすると、第1上フラップ30と第2上フラップ40と下フラップ50を配置するスペースが必要になるために、スクロール空気吹出流路16bが短縮されることになって、送風性能が低下することになる。しかし、空調室内機10の送風性能が低下しないように、第1風向では、第1上フラップ30と下フラップ50でスクロール空気吹出流路16bが延長されている。その結果、ケーシング11のコンパクト化を図るとともに、ケーシング11のコンパクト化による送風性能の低下を、この空調室内機10では、第1上フラップ30と下フラップ50によって抑制することができる。
(4−2)
図4に二点鎖線で示されているように流路上面16cを前側に延長した第1仮想面PL1に、第1上フラップ下面32が一致する姿勢を第1上フラップ30がとると同時に、図4に二点鎖線で示されているように流路下面16dを前側に延長した第2仮想面PL2に一致する姿勢を下フラップ50がとる。このように第1上フラップ30と下フラップ50とが第1仮想面PL1と第2仮想面PL2に一致する姿勢をとることにより、スクロール空気吹出流路16bの先に第1上フラップ30と下フラップ50とで囲まれた吹出流路を延長でき、第1上フラップ30と下フラップ50の部分だけ長くなったスクロール空気吹出流路を通る気流によって高い送風能力を引き出すことができる。その結果、コンパクト化されたときのスクロール空気吹出流路16bだけでは送風性能が十分でない場合でも第1上フラップ30及び下フラップ50を用いることで送風性能を確保することが容易になる。
(4−3)
前後方向及び上下方向に平行な断面で第1仮想面PL1を切断してできる第1仮想線が流路上面16cの上面前端16fの接線に一致し、前後方向及び上下方向に平行な断面で第2仮想面PL2を切断してできる第2仮想線が流路下面16dの下面前端16hの接線に一致することから、スクロール空気吹出流路16bから第1上フラップ30及び下フラップ50に続く空気のスムーズな流れを形成することができる。このように空気の流れをスムーズにすることで、第1上フラップ30及び下フラップ50でスクロール空気吹出流路16bを延長しても高い送風性能を得ることができる。
(4−4)
第1上フラップ30は、凹み16g(段差の例)の中に収納されたときに第1上フラップ下面32の後端部が流路上面16cと面一になる。このように第1上フラップ下面32の後端部が流路上面16cと面一になることから、流路上面16cと第1上フラップ下面32との継ぎ目における空気抵抗を最小限に抑えることができる。その結果、第1上フラップ30及び下フラップ50で延長されたスクロール空気吹出流路16bにおける空気抵抗を小さくして、送風性能の低下を抑制することができる。
(4−5)
図2に示されているように、第1風向に設定されたときに凹み16gの中に第1上フラップを収納できることから、凹み16gの中に第1上フラップ30を収納することで第1上フラップ30の厚みが送風性能に与える影響を無くすことができる。第1上フラップ30の厚みの影響を無くすことで、第1上フラップ30及び下フラップ50で延長されたスクロール空気吹出流路16bにおける送風性能の低下を抑制することができる。
(4−6)
図4及び図5に示されているように、下フラップ50の後端56から流路下面16dの下面前端16hまでの距離L1が5mm以下であり、第1上フラップ30の後端34から流路上面16cの上面前端16fまでの距離が5mm以下であることから、第1上フラップ30の後端34から流路上面16cの上面前端16fまでの間及び下フラップ50の後端56から流路下面16dの下面前端16hまでの間で気流に乱れが生じ難くなる。つまり、このような条件下においては、第1上フラップ30及び下フラップ50がスクロール空気吹出流路16bの延長部としての機能を十分に発揮しているということである。このように、気流を乱れ難くすることで、スクロール空気吹出流路延長においても送風性能の低下を抑制することができる。
(4−7)
例えば図1及び図2に示されている第1上フラップ30と第2上フラップ40の位置関係は、第1上フラップ30の前端33が第2上フラップ40の回転中心45よりも上にある状態(ここでは、第1状態と呼ぶ。)である。それに対して、例えば図6から図8(b)に示されている第1上フラップ30の前端33が第2上フラップ40の回転中心45よりも下にある状態(ここでは、第2状態と呼ぶ。)である。このような第1状態から第2状態に各フラップを移動させるには、第1上フラップ30と第2上フラップ40が互いに干渉を避ける回動動作を行うということになる。互いに干渉を避ける回動動作としては、例えば、先ず第2上フラップ40をケーシング11に最接近させた状態で、先に第1上フラップ30を凹み16gから第2状態の位置まで移動する。次に、第1上フラップ30を停止させたまま、第2上フラップ40を第1状態の位置から第2状態の位置まで移動する。このように、互いに干渉を避ける回動動作を行えることで、第1上フラップ30と第2上フラップ40とがどのように動いても互いにぶつからない状態まで離すのに比べて、第1上フラップ30と第2上フラップ40とを互いに近づけて配置することができる。第1上フラップ30と第2上フラップ40とを互いに近づけて配置することで、ケーシング11のコンパクト化が図られている。
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態では、凹み16gの前後が下方に凸の形状になっているが、第1上フラップ30を収納する箇所は、凹み16gの前方凸部をなくして、段差のように形成することもできる。
(5−2)変形例B
上記実施形態では、第1風向のときに、第1上フラップ30と下フラップ50を用いて、スクロール空気吹出流路16bを延長しているが、第2上フラップ40をスクロール空気吹出流路16bの延長に加えてもよい。例えば、第2上フラップ下面42を第1仮想面PL1上に一致させることで、第2上フラップ40をスクロール空気吹出流路16bの延長に加えることができる。
10 空調室内機
11 ケーシング
16 底フレーム
16b スクロール空気吹出流路
16c 流路上面
16d 流路下面
16f 上面前端
16h 下面前端
27 吹出口
27a 上縁
27b 下縁
30 第1上フラップ
31 第1上フラップ上面
32 第1上フラップ下面
33 前端
34 後端
40 第2上フラップ
41 第2上フラップ上面
42 第2上フラップ下面
50 下フラップ
51 下フラップ上面
52 下フラップ下面
55 前端
56 後端
PL1 第1仮想面
PL2 第2仮想面

特開2007−93092号公報 特開2010−121878号公報

Claims (7)

  1. 吹出口(27)及び前記吹出口に繋がっている渦巻き状のスクロール空気吹出流路(16b)が形成されたケーシング(11)と、
    前記吹出口の上縁側に設けられ、前記吹出口から室内に吹出される空気の風向きを上下に調整するための第1上フラップ(30)と、
    前記吹出口の前記上縁側であって前記第1上フラップの下流側に設けられ、前記吹出口から室内に吹出される空気の上下の風向き調整を行うための第2上フラップ(40)と、
    前記吹出口の下縁側に設けられ、前記吹出口から室内に吹出される空気の風向きを上下に調整するための下フラップ(50)と
    を備え、
    前記第1上フラップ、前記第2上フラップ及び前記下フラップは、前記第1上フラップの第1上フラップ下面(32)及び前記第2上フラップの第2上フラップ下面(42)が前記スクロール空気吹出流路の流路上面(16c)を前側に延長する姿勢を前記第1上フラップ及び前記第2上フラップがとると同時に前記下フラップの下フラップ上面(51)が前記スクロール空気吹出流路の流路下面(16d)を前側に延長する姿勢を前記下フラップがとることにより、前記吹出口から吹出される空気の上下の風向きを所定の第1風向に設定する、壁掛け式の空調室内機。
  2. 前記第1上フラップは、前記第1上フラップ下面が前記流路上面を前側に延長する姿勢として、前記第1上フラップ下面が前記流路上面を前側に延長した第1仮想面(PL1)に一致する姿勢をとり、
    前記下フラップは、前記下フラップ上面が前記流路下面を前側に延長する姿勢として、前記下フラップ上面が前記流路下面を前側に延長した第2仮想面(PL2)に一致する姿勢をとる、
    請求項1に記載の壁掛け式の空調室内機。
  3. 前記第1仮想面は、前後方向及び上下方向に平行な断面で前記第1仮想面を切断してできる第1仮想線が前記スクロール空気吹出流路の前記流路上面の前端(16f)の接線に一致し、
    前記第2仮想面は、前後方向及び上下方向に平行な断面で前記第2仮想面を切断してできる第2仮想線が前記スクロール空気吹出流路の前記流路下面の前端(16h)の接線に一致する、
    請求項2に記載の壁掛け式の空調室内機。
  4. 前記ケーシングは、前記スクロール空気吹出流路の前記流路上面の前端の前に段差を有し、
    前記第1上フラップは、前記段差の中に収納されたときに前記第1上フラップ下面の後端部が前記流路上面と面一になる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の壁掛け式の空調室内機。
  5. 前記ケーシングは、前記段差として、前記第2上フラップの上流側に、前記流路上面の前端と前記吹出口の前記上縁との間に凹み(16g)が形成されており、
    前記第1上フラップは、前記第1風向に設定されているときに、前記凹みの中に収納可能に構成されている、
    請求項4に記載の壁掛け式の空調室内機。
  6. 前記第1上フラップは、前記第1風向に設定されている状態において、前記第1上フラップの後端から前記流路上面の前端までの距離が5mm以下であり、
    前記下フラップは、前記第1風向に設定されている状態において、前記下フラップの後端から前記流路下面の前端までの距離が5mm以下である、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の壁掛け式の空調室内機。
  7. 吹出口(27)及び前記吹出口に繋がっている渦巻き状のスクロール空気吹出流路(16b)が形成されたケーシング(11)と、
    前記吹出口の上縁側に設けられ、前記吹出口から室内に吹出される空気の風向きを上下に調整するための第1上フラップ(30)と、
    前記吹出口の前記上縁側であって前記第1上フラップの下流側に設けられ、前記吹出口から室内に吹出される空気の上下の風向き調整を行うための第2上フラップ(40)と、
    前記吹出口の下縁側に設けられ、前記吹出口から室内に吹出される空気の風向きを上下に調整するための下フラップ(50)と
    を備え、
    前記第1上フラップ及び前記下フラップは、前記第1上フラップの第1上フラップ下面(32)が前記スクロール空気吹出流路の流路上面(16c)を前側に延長する姿勢を前記第1上フラップがとると同時に前記下フラップの下フラップ上面(51)が前記スクロール空気吹出流路の流路下面(16d)を前側に延長する姿勢を前記下フラップがとることにより、前記吹出口から吹出される空気の上下の風向きを所定の第1風向に設定され、
    前記第1上フラップ及び前記第2上フラップは、互いに干渉を避ける回動動作を行うことにより、前記第1上フラップの前端が前記第2上フラップの回転中心よりも上にある状態と前記第1上フラップの前端が前記第2上フラップの回転中心よりも下にある状態とを入れ換えることができるように構成されている、壁掛け式の空調室内機。
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