JP2004108016A - 車両、電子キー及び情報伝達方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、車両、電子キー及び情報伝達方法に関し、特にキーレスエントリーシステムによる車両、電子キーに適用して、各種車載の情報機器の操作を簡略化することができるようにする。
【解決手段】本発明は、電子キー2を介して、車載の情報機器に、処理に必要な情報を伝達する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、電子キー2を介して、車載の情報機器に、処理に必要な情報を伝達する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両、電子キー及び情報伝達方法に関し、特にキーレスエントリーシステムによる車両、電子キーに適用することができる。本発明は、電子キーを介して、車載の情報機器に、処理に必要な情報を伝達することにより、この種の情報機器の操作を簡略化することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗用車等の車両においては、キーレスエントリシステムにより施錠、解錠することにより、キーによるドアロックの操作を省略することができるようになされている。すなわちこのキーレスエントリシステムにおいては、キーに保持された送信装置より、赤外線、無線通信波等による遠隔制御信号を送出し、例えばこのキーを保持したユーザーが車両に接近すると解錠し、またこれとは逆に、キーを保持するユーザーが車両より遠ざかると施錠するようになされている。
【0003】
このようなキーレスエントリシステムについて、例えば特開2001−49918号公報においては、このような施錠、解錠の際のユーザー認証結果を利用して、シートポジション等の各種の車内環境をユーザー毎に自動的に設定する方法が提案されるようになされている。
【0004】
これに対して車両においては、近年、カーナビゲーション装置等の情報機器を搭載するようになされており、このような情報機器においては、操作パネルの操作により、又はリモートコマンダの操作により、目的地等の情報を入力するようになされている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−49918号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで車載の各種情報機器の操作を簡略化することができれば、車両の使い勝手を一段と向上できると考えられる。具体的に、例えば車載の情報機器がカーナビゲーション装置である場合、目的地等を入力しなくても、必要に応じてルート検索、道案内等の処理を実行し、さらには到着予定時刻を予測することができれば、便利であると考えられる。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、各種車載の情報機器の操作を簡略化することができる車両、電子キー及び情報伝達方法を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、対応する電子キーからの遠隔制御信号により、少なくともドアを解錠する車両に適用して、遠隔制御信号の受信手段を介して、車両の車載の情報機器における処理に必要な情報を取得し、該情報を情報機器に提供する。
【0009】
また請求項4の発明においては、送信手段より遠隔制御信号を送出して対応する車両のドアを解錠する電子キーに適用して、車両の車載の情報機器における処理に必要な情報を取得する情報取得手段を有し、情報取得手段で取得した情報を送信手段より対応する車両に送信する。
【0010】
また請求項5の発明においては、情報伝達方法に適用して、対応する車両のドアロックを操作する電子キーを介して、車両の車載の情報機器における処理に必要な情報を取得する情報取得ステップと、情報取得ステップで取得した情報を、情報機器に提供する情報提供ステップとを有するようにする。
【0011】
請求項1の発明においては、対応する電子キーからの遠隔制御信号により、少なくともドアを解錠する車両に適用して、遠隔制御信号の受信手段を介して、車両の車載の情報機器における処理に必要な情報を取得し、該情報を情報機器に提供することにより、車載の情報機器においては、例えばルート検索の処理に必要な目的地等を改めて入力しなくても、目的地等の情報を取得することができ、これにより対応する処理を実行することができる。これにより情報機器の操作を簡略化することができる。またこの情報においては、遠隔制御信号の受信手段を介して取得することにより、電子キーに係る通信機構を有効に利用して、さらには電子キーを介して電子キーによる解錠時に伝達することができ、これにより簡易な構成で、さらにはこの種の情報を送受することによるユーザーの煩雑さを有効に回避して、情報機器の操作を簡略化することができる。
【0012】
これにより請求項4又は請求項5の構成によれば、情報機器の操作を簡略化することができる電子キー又は情報伝達方法を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0014】
(1)実施の形態の構成
図1は、本発明の実施の形態に係る個人情報伝送システムを示すブロック図である。この個人情報伝送システム1では、電子キー2、PDA(Personal Digital Assisiants )3、携帯電話4を介して、コンピュータ5と車両6との間で個人情報を送受する。この実施の形態では、この個人情報に、車両6の車載機器において処理に必要な情報が含まれるようになされ、これにより例えば車両6のカーナビゲーション装置において、改めて目的地を入力しなくても、コンピュータ5における処理に従ってルート検索等の処理をカーナビゲーション装置で実行できるようになされている。
【0015】
ここで電子キー2は、例えば赤外線による遠隔制御信号により少なくとも車両6のドアを解錠するリモートコマンダーである。電子キー2は、所定板厚による板形状により形成され、対応する車両6に接近して表面に配置された押圧操作子Bを押圧操作することにより、この対応する車両6のドアを施錠し、またこのドアを解錠することができるようになされている。これらにより電子キー2は、車両6のキーとして使用することができるようになされている。
【0016】
さらに電子キー2は、このような車両の施錠、解錠と連動して、車両6との間で個人情報を送受して保持し、またコンピュータ5の指示により、コンピュータ5との間で個人情報を送受して保持するようになされている。
【0017】
このため電子キー2は、これら施錠、解錠の処理、個人情報の送受に係る一連の処理手順によるプログラムをメモリに保持し、また施錠、解錠の処理に係る認証用データを個人情報と共にメモリに記録するようになされている。
【0018】
すなわち図2に示すように、電子キー2において、送受信部7は、中央処理ユニット9の制御によりエンコーダ/デコーダ8から出力される出力データを信号処理して赤外線による遠隔制御信号を出力する。またこれとは逆に、送受信部7は、車両6、コンピュータ5より送信される赤外線による遠隔制御信号を受信して中央処理ユニット9に通知し、またこの遠隔制御信号を信号処理して処理結果をエンコーダ/デコーダ8に出力する。
【0019】
エンコーダ/デコーダ8は、中央処理ユニット9の制御により動作を切り換え、中央処理ユニット9から出力されるデータを変調して送受信部7に出力する。またこれとは逆に送受信部7の出力データを処理し、車両6、コンピュータ5から送信されたデータを復号して中央処理ユニット9に出力する。
【0020】
中央処理ユニット9は、図示しない制御プログラムを記録してなるメモリ、書き換え可能なメモリ10と共に、この制御プログラムを実行して電子キー2の動作を制御するコンピュータを構成する。すなわち中央処理ユニット9は、ユーザーによる操作子Bの操作に応動して、メモリ10に保持した認証用データをエンコーダ/デコーダ8に出力する。ここで認証用データは、この電子キー2の認証に供するデータであり、電子キー2に固有のユニークなコードにより構成される。これにより電子キー2は、この認証用データを車両6に送信して、車両6との間で認証の処理を実行し、この電子キー2に対応する車両6についてのみ、ドアロックを操作できるようになされている。また電子キー2は、コンピュータ5からのコマンドの入力により、同様にメモリ10に保持した認証用データをエンコーダ/デコーダ8に出力し、これによりコンピュータ5との間で認証の処理を実行できるようになされている。
【0021】
また中央処理ユニット9は、この認証用データにより正しく認証されると、続いてエンコーダ/デコーダ8を介して受信されるデータの解析結果に応じて、対応するデータをメモリ10よりエンコーダ/デコーダ8に出力し、またこれとは逆にエンコーダ/デコーダ8から続いて得られるデータをメモリ10に蓄積する。これにより電子キー2は、各種の個人情報をコンピュータ5、車両6にアップロードできるようになされ、またコンピュータ5、車両6から各種個人情報をダウンロードして蓄積できるようになされ、さらにはこのようなダウンロードの記録をコンピュータ5、車両6に通知できるようになされている。
【0022】
この実施の形態においては、この個人情報に、車両6の車内環境データ及び走行データ、スケジュールデータ、目的地データが割り当てられる。車内環境データは、車両6における車内環境の設定に係るデータであり、室内灯の明るさの設定、パワーステアリングのアシスト量の設定、ステアリングポジションの設定、シートポジションの設定、温度設定等の情報により構成され、この個人情報伝送システム1では、車両6との間でこの車内環境データを送受することにより、電子キー2を保持するユーザー毎に車内環境の設定を電子キー2に記録して保持し、またユーザー毎に車内環境を再現することができるようになされている。またこの車内環境データをコンピュータ5にアップロードして解析することにより、この電子キー2を保持するユーザーの健康管理に役立てることができるようになされている。
【0023】
また走行データは、車両6の走行距離、走行時刻、走行地域等のデータにより構成され、これによりこの実施の形態においては、この走行データをコンピュータ5にアップロードして日々の運行管理に役立てることができるようになされ、さらには保険料の算定基準に利用できるようになされている。
【0024】
これに対してスケジュールデータは、この電子キー2を保持するユーザーのスケジュールのデータであり、コンピュータ5、PDA3、携帯電話4におけるスケジュール管理ソフトのデータである。具体的に、スケジュールデータは、このスケジュール管理ソフトで記録された訪問先、訪問時刻、用件、訪問先の住所等を順次記述して形成される。これによりこの実施の形態では、コンピュータ5等で入力したスケジュールを車両6でも確認できるようになされ、さらにはこのスケジュールによる訪問先に基づいてルート検索等の処理を実行できるようになされている。
【0025】
これに対して目的地データは、カーナビゲーション装置に設定する目的地のデータである。これによりこの実施の形態では、この目的地のデータにより、車両6のカーナビゲーション装置で、ルート検索処理、道案内の処理を実行し、さらにはスケジュールとの対比により到着予測時刻を検討できるようになされている。
【0026】
これに対してPDA3は、この電子キー2と同様に、赤外線による遠隔制御信号の送受信部、この送受信部との間でデータを入出力するエンコーダ/デコーダを有し、所定の操作子の操作に応動した内蔵コンピュータによるこれら送受信部、エンコーダ/デコーダの制御により、電子キー2と同様に、コンピュータ5、車両6との間でこのPDA3に固有の認証用データにより認証の処理を実行し、さらにはコンピュータ5によるスケジュールデータを車両6、コンピュータ5にアップロードできるようになされている。
【0027】
なおPDA3においては、ユーザーの設定により、このようなコンピュータ5によるスケジュールデータに代えて、PDA3に内蔵のスケジュール管理ソフトによるスケジュールデータを車両6にアップロードし、さらにはコンピュータ5にダウンロードできるようになされ、これによりこの実施の形態では、PDA3で作成したスケジュールについても、直接、車両6にアップロードして、又はコンピュータ5、電子キー2を介して車両6にアップロードして、車両6で種々に利用できるようになされている。
【0028】
これに対して携帯電話4においては、本来の通話機能、インターネットへの接続機能に加えて、PDA3と同様に、赤外線による遠隔制御信号の送受信部、この送受信部との間でデータを入出力するエンコーダ/デコーダを有し、所定の操作子の操作に応動した内蔵コンピュータによるこれら送受信部、エンコーダ/デコーダの制御により、電子キー2と同様に、コンピュータ5、車両6との間で携帯電話4に固有の認証用データにより認証の処理を実行できるようになされている。またこの認証結果によるコンピュータ5、車両6からのコマンドにより、コンピュータ5によるスケジュールデータを車両6、コンピュータ5との間で送受できるようになされている。
【0029】
なお携帯電話4では、赤外線による送受信部を介したスケジュールデータのコンピュータ5からのダウンロードに代えて、本来のインターネット接続機能によりコンピュータ5に接続してコンピュータ5からスケジュールデータをダウンロードすることができるようになされ、これにより遠隔地からでもコンピュータ5からスケジュールデータを取得できるようになされている。またユーザーの設定により、このようなコンピュータ5によるスケジュールデータに代えて、携帯電話4に内蔵のスケジュール管理ソフトによるスケジュールデータを車両6にアップロードできるようになされ、さらにはコンピュータ5に出力できるようになされ、これにより実施の形態では、携帯電話4で作成したスケジュールについても、直接、車両6にアップロードして、又はコンピュータ5、電子キー2を介して車両6にアップロードして、車両6で種々に利用できるようになされている。
【0030】
これらの電子キー2等の構成に対応して、車両6においては、図3に示すように、送受信部12において、電子キー2、PDA3、携帯電話4より送信される赤外線による遠隔制御信号を受信し、中央処理ユニット14に通知する。またこの受信した遠隔制御信号を信号処理して処理結果をエンコーダ/デコーダ13に出力する。またこれとは逆に、エンコーダ/デコーダ13から出力される出力データを信号処理して遠隔制御信号を出力する。
【0031】
エンコーダ/デコーダ13は、中央処理ユニット14の制御により動作を切り換え、中央処理ユニット14から出力されるデータを変調して送受信部12に出力する。またこれとは逆に送受信部12の出力データを処理し、電子キー2、PDA3、携帯電話4から送信されたデータを復号して中央処理ユニット14に出力する。
【0032】
カーナビゲーション装置16は、この車両6に搭載された情報機器であり、操作パネルの操作により、又はリモートコマンダの操作により、さらには音声認識機構を使用した音声入力により、目的地等の入力を受け付け、この目的地までのルート検索の処理を実行する。カーナビゲーション装置16は、ユーザーによる指示によりこのルート検索結果を所定の表示手段で表示し、またこのルート検索結果に従ってユーザーを道案内し、さらにはこの目的地への到着時刻を予測して通知する。
【0033】
カーナビゲーション装置16は、これらの一般的なカーナビゲーション装置における機能に加えて、中央処理ユニット14から提供される目的地のデータにより目的地の設定を受け付け、この目的地によりルート検索、道案内の処理を実行し、さらには到着時刻を予測する。これによりこの車両6では、車載の情報機器であるカーナビゲーション装置16において、リモートコマンダー等を操作して目的地を入力しなくても、中央処理ユニット14から提供される目的地により各種処理を実行できるようになされている。
【0034】
さらにカーナビゲーション装置16は、中央処理ユニット14から提供されるスケジュールデータを内蔵のメモリに記録して保持し、ユーザーによる動作モードの切り換えにより全体の動作を表示装置の動作モードに切り換え、メモリに保持したスケジュールデータによるスケジュールを表示する。これによりこの車両6においては、車載の情報機器によりスケジュールを確認できるようになされている。
【0035】
またカーナビゲーション装置16は、このようにしてスケジュールを表示して、ユーザーがこのスケジュールによるルート検索、道案内、到着時刻予測等を指示した場合、スケジュールのデータに割り当てられた訪問先、訪問先住所を順次経由地に設定してルート検索の処理を実行し、またこのルート検索処理結果により道案内の処理を実行し、さらには各訪問先毎に現在時刻を基準にした到着時刻を予測する。これによってもこの実施の形態においては、ユーザーによる操作を簡略化するようになされている。
【0036】
アクチュエータ17は、ドアをロックし、またこのロックを解除するプランジャー等により構成され、これによりこの実施の形態においては、このアクチュエータ17の駆動によりドアロックを操作できるようになされている。
【0037】
中央処理ユニット14は、図示しないメモリと共にコンピュータを構成し、このメモリに記録した処理プログラムによる処理手順の実行によりこの車両6のドアロック等を制御する。なおこの処理プログラムにおいては、事前にこのコンピュータを構成するメモリにインストールされて提供され、又は図示しない通信手段によりインターネット等のネットワークを介してダウンロードしたプログラムのインストールにより、さらには各種の記録媒体により提供されるプログラムのインストールにより、提供されるようになされている。因みにこのような記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の各種記録媒体を適用することができる。
【0038】
すなわち中央処理ユニット14は、ユーザーの操作に応動して、室内灯の明るさ、パワーステアリングのアシスト量、ステアリングポジション、シートポジション、温度等を調整し、これらの調整量をメモリに記録して保持する。これにより中央処理ユニット14は、ユーザーの所望する室内環境を形成し、この室内環境に対応する室内環境データを記録するようになされている。
【0039】
また中央処理ユニット14は、この車両6の走行時、カーナビゲーション装置16で検出される現在位置の情報を一定の時間間隔で取得し、これにより走行地域のデータを取得する。中央処理ユニット14は、この走行地域のデータを時間情報、走行距離と共にメモリに記録し、これにより走行データを記録して保持するようになされている。
【0040】
また中央処理ユニット14は、これらの処理に加えて、エンコーダ/デコーダ13の出力データにより図4に示す処理手順を実行する。すなわち中央処理ユニット14は、送受信部12から遠隔制御信号の受信が通知されると、ステップSP1からステップSP2に移り、この遠隔制御信号の受信を送受信部12に指示すると共に、その受信結果の処理をエンコーダ/デコーダ13に指示する。これにより中央処理ユニット14は、続くステップSP3において、電子キー2、PDA3、携帯電話4等から送出された識別用データを取得し、続くステップSP4において、この認証用データを事前に登録されてなる認証用データと照合する。
【0041】
続いて中央処理ユニット14は、ステップSP4における照合結果により送受信部12で受信された遠隔制御信号が車両6に対応する電子キー2によるものか否か判断し、ここで肯定結果が得られると、ステップSP7に移る。ここで中央処理ユニット14は、現在、ドアが施錠されているか否か判断する。ここで否定結果が得られると、この場合、ユーザーがドアの施錠を指示した場合と考えられることにより、中央処理ユニット14は、ステップSP7からステップSP8に移り、対応するアクチュエータ17の駆動によりドアを施錠する。
【0042】
続いて中央処理ユニット14は、ステップSP9に移り、メモリに保持した走行データ、室内環境データをエンコーダ/デコーダ13に出力し、これらデータの送信を指示する。これにより中央処理ユニット14は、これら走行データ、室内環境データを電子キー2に記録した後、ステップSP6に移ってこの処理手順を終了する。
【0043】
これに対して既にドアが施錠されている場合、ユーザーが解錠を指示した場合と考えられることにより、中央処理ユニット14は、ステップSP7からステップSP10に移り、対応するアクチュエータ17の駆動によりドアを解鍵する。
【0044】
続いて中央処理ユニット14は、ステップSP11において、エンコーダ/デコーダ13、送受信部12を介して電子キー2に室内環境データ、スケジュールデータ、目的地データの送信を指示した後、エンコーダ/デコーダ13、送受信部12にこれらのデータの受信を指示し、これによりこれらのデータを電子キー2からアップロードする。なお中央処理ユニット14は、このようなアップロードの処理においては、電子キー2に保持されたダウンロードの記録により、未だアップロードされていないデータが電子キー2に保持されている場合に限り、対応するデータをアップロードするようになされている。
【0045】
中央処理ユニット14は、さらにこのようにしてアップロードすると、ステップSP12に移り、このアップロードしたデータにより室内環境等を設定する。すなわち中央処理ユニット14は、現在メモリに保持してなる車内環境データとは異なる車内環境データが電子キー2に記録されている場合、この車内環境データをアップロードし、この車内環境データによりメモリに保持した車内環境データを更新すると共に、シートポジション等を設定する。これにより中央処理ユニット14は、電子キー2を保持するユーザー毎に、それぞれ各ユーザーの好みの室内環境を再現するようになされている。
【0046】
これに対して新たなスケジュールデータ、目的地データが電子キー2に保持されている場合、これらスケジュールデータ、目的地データをアップロードし、これらのデータについてはカーナビゲーション装置16に提供する。これによりこの実施の形態においては、電子キー2を介して目的地のデータ、スケジュールデータをカーナビゲーション装置16に提供し、ルート検索等の処理を実行し、さらには車内でスケジュールを確認できるようになされている。
【0047】
かくするにつき、中央処理ユニット14は、このようにしてアップロードしたデータにより車内環境等を設定すると、ステップSP6に移ってこの処理手順を終了する。これによりこの実施の形態では、電子キー2による通信機構を有効に利用して、コンピュータ5で設定されたスケジュールデータ、目的地データを車両6にアップロードできるようになされている。
【0048】
これに対してステップSP5で否定結果が得られると、中央処理ユニット14は、ステップSP5からステップSP14に移り、遠隔制御信号がPDA3又は携帯電話4によるものか否か判断する。ここで肯定結果が得られると、中央処理ユニット14は、ステップSP14からステップSP11に移り、この遠隔制御信号を送出してなるPDA3又は携帯電話4からスケジュールデータをアップロードする。これによりこの実施の形態では、電子キー2の通信機構を有効に利用して、PDA3、携帯電話4を介してコンピュータ5によるスケジュールデータをアップロードできるようになされ、さらにはPDA3、携帯電話4によるスケジュールデータをアップロードできるようになされている。
【0049】
これに対してステップSP14で否定結果が得られると、この場合例えば他の車両の電子キーによる遠隔制御信号であることにより、中央処理ユニット14は、ステップSP14からステップSP6に移ってこの処理手順を終了する。
【0050】
これに対してコンピュータ5は(図3)、この車両6を保持するユーザーのコンピュータである。コンピュータ5において、送受信部21は、中央処理ユニット22の制御により、エンコーダ/デコーダ23の出力データより遠隔制御信号を生成して送信し、また遠隔制御信号を受信して受信結果を出力する。
【0051】
エンコーダ/デコーダ23は、中央処理ユニット22の制御により、中央処理ユニット22の出力データを変調して送受信部21に出力し、またこれとは逆に送受信部21から得られる受信結果を処理して遠隔制御信号により受信されたデータを中央処理ユニット22に出力する。
【0052】
中央処理ユニット22は、このコンピュータ5の演算処理回路であり、ユーザーの操作により、メモリ24にワークエリアを確保してハードディスク装置(HDD)25に記録された各種処理プログラムを実行する。なおこの処理プログラムにおいては、事前にインストールされて提供され、又は図示しない通信手段によりインターネット等のネットワークを介してダウンロードしたプログラムのインストールにより、さらには各種の記録媒体により提供されるプログラムのインストールにより、提供されるようになされている。因みにこのような記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の各種記録媒体を適用することができる。
【0053】
コンピュータ5においては、これら処理プログラムの1つとしてスケジュール管理用ソフトがインストールされ、中央処理ユニット22においては、このスケジュール管理用ソフトの実行により、ユーザーによるスケジュールを記録し、またスケジュールを変更するようになされている。中央処理ユニット22は、このスケジュールをスケジュールデータによりハードディスク装置25に記録して保持するようになされている。
【0054】
また中央処理ユニット22は、このスケジュール管理ソフトにより、ユーザーの操作に応動して送受信部21、エンコーダ/デコーダ23の動作を制御し、PDA3、携帯電話4のスケジュール管理ソフトで作成されたスケジュールデータをコンピュータ5に取り込み、この取り込んだスケジュールデータを実行中のスケジュール管理ソフトによるスケジュールデータに反映させる。具体的に、中央処理ユニット22は、このようにして取り込んだスケジュールデータによるスケジュールについて、ユーザーの操作に応動してスケジュールを編集し、また保持した住所録のデータより、訪問先の住所、電話番号等を追加し、これによりカーナビゲーション装置16で利用可能とする。これによりコンピュータ5においては、外出先でPDA3、携帯電話4に記録したスケジュールを取り込んで確認できるようになされている。
【0055】
またこれとは逆に、同様のユーザーによる操作により、PDA3、携帯電話4にスケジュールデータをアップロードし、これによりコンピュータ5で作成したスケジュールをPDA3、携帯電話4で確認できるようになされ、さらにはPDA3、携帯電話4を介して車両6にスケジュールデータをアップロードできるようになされている。
【0056】
またコンピュータ5においては、処理プログラムの1つとして、閲覧ソフトがインストールされ、この閲覧ソフトによりインターネットに接続して、さらには光ディスクを再生して、各種施設、評判のレストラン等のドライブに役立つ情報を取得できるようになされている。中央処理ユニット22は、この閲覧ソフトにおけるユーザーの操作に応動して、これら施設、レストラン等の位置情報をユーザーズポイントとして取得し、ハードディスク装置25に記録するようになされている。またユーザーの操作により、このようにして記録したユーザーズポイントより、ユーザーの所望する施設、レストラン等を目的地に設定し、この施設等の名称、位置情報により目的地データを作成する。
【0057】
中央処理ユニット22は、ユーザーの操作に応動して、このようにして作成した目的地データをスケジュールデータと共に電子キー2にアップロードする。図5は、このアップロードに係る中央処理ユニット22の処理手順を示すフローチャートである。中央処理ユニット22は、この閲覧ソフトにおいてユーザーがアップロードを指示すると、ステップSP21からステップSP22に移り、送受信部21、エンコーダ/デコーダ23に動作の開始を指示し、電子キー2に対して認証用データの送信を指示する。
【0058】
中央処理ユニット22は、これにより続くステップSP23において、ステップSP22の指示に対応してエンコーダ/デコーダ23から認証用データを取得し、続くステップSP24において、この認証用データをハードディスク装置25の記録と照合する。さらに続くステップSP25において、この照合結果より、送受信部21による通信対象がユーザーの保持する電子キー2でないと判断される場合、ステップSP25からステップSP26に移り、正しい電子キー2が通信可能範囲に存在しない旨、ユーザーに警告を発した後、この処理手順を終了する。
【0059】
これに対して送受信部21による通信対象がユーザーの保持する電子キー2でであった場合、中央処理ユニット22は、ステップSP25で肯定結果が得られることにより、ステップSP25からステップSP27に移る。ここで中央処理ユニット22は、走行データ、車内環境データの送信を電子キー2に指示した後、その結果、エンコーダ/デコーダ23から得られるデータをハードディスク装置25に記録し、これにより走行データ、車内環境データを取得して記録する。なお中央処理ユニット22は、この場合、電子キー2におけるダウンロードの記録により、既に電子キー2から取得したデータについては、ダウンロードを中止する。
【0060】
このようにして走行データ、車内環境データを取得すると、中央処理ユニット22は、ステップSP28に移り、ハードディスク装置25に保持したスケジュールデータ、目的地データを電子キー2にアップロードし、アップロードを完了すると、ステップSP28からステップSP26に移ってこの処理手順を終了する。
【0061】
これにより中央処理ユニット22は、これらの処理によりスケジュールデータ、目的地データを電子キー2にアップロードして車両6に伝達するようになされている。またこのとき電子キー2を介して車両6より走行データ、車内環境データを取得して健康管理等に役立てるようになされている。
【0062】
すなわち中央処理ユニット22は、このようにして取得した走行データを基準にしてユーザーの操作により静止画等にリンクを設定することによりドライブ日記を作成し、さらにユーザーの操作によりこのリンクを辿って地図上に静止画、テキストを表示することによりこのドライブ日記を表示する。また走行データ、車内環境データを解析することにより、例えばユーザーにおける疲労の度合いを判定し、ユーザーに警告を発する。またインターネットを介した保険契約の更新時、このようにして取得してハードディスク装置25に蓄積されてなる走行データを保険会社のコンピュータに通知し、この保険会社のコンピュータによる走行データの解析により、保険料の算定を受ける。なおこのような走行データの解析においては、例えば統計的に判断して事故の発生確立が高いと判断される時間帯、時期において、ユーザーにより車両6の使用頻度が高い場合、保険料を高くすること等が考えられる。
【0063】
これらの処理に加えて、中央処理ユニット22は、インターネットを介して携帯電話4から接続要求が入力されると、携帯電話4との間で認証の処理を実行した後、携帯電話4からの要求に応じてスケジュールデータを送出する。これによりこの実施の形態においては、携帯電話4へのスケジュールデータのアップロードをインターネットを介しても実行できるようになされている。
【0064】
(2)実施の形態の動作
以上の構成において、この個人情報伝送システム1では(図1〜図3)、対応する車両6に接近して電子キー2の押圧操作子Bを押圧操作することにより、電子キー2に記録された認証用データが赤外線により車両6に送信され、車両6でこの認証用データが受信される。さらに車両6の中央処理ユニット14において、この認証用データにより認証の処理が実行される。これによりこの電子キー2がこの車両6に対応する電子キーである場合であって、車両6のドアが施錠されている場合、解錠され、車両6に乗り込むことが可能となる。またこの電子キー2がこの車両6に対応する電子キーである場合であって、車両6のドアが施錠されていない場合、ドアが施錠され、第3者の車両6への進入が防止される。これによりこの個人情報伝送システム1では、キーレスエントリーシステムによりドアロック操作することができ、その分、ユーザによる使い勝手を向上できるようになされている。
【0065】
またこのようにしてドアを解錠して車両に乗り込み、室内灯の明るさ、パワーステアリングのアシスト量、ステアリングポジション、シートポジション、温度等を調整すると、これらの調整による各項目の設定量が車内環境データとしてメモリに記録される。また車載のカーナビゲーション装置16に目的地を入力して処理を指示することにより、現在位置から目的地までのルート検索、道案内の処理が実行され、さらには到着時刻が予測される。
【0066】
これに対してユーザーにおいては、PDA3、携帯電話4を携帯してPDA3、携帯電話4にスケジュールを入力し、このスケジュールによるスケジュールデータが、コンピュータ5におけるスケジュール管理ソフトによりコンピュータ5にダウンロードされる。またこのようにしてダウンロードしたスケジュールデータによるスケジュールがユーザーにより編集され、ユーザーの操作により電子キー2、PDA3、携帯電話4にアップロードされる。
【0067】
またコンピュータ5における閲覧ソフトにより、インターネットに接続して、又は光ディスクを再生して、ユーザーのお気に入りの施設、レストラン等がユーザーズポイントとしてコンピュータ5のハードディスク装置25に記録され、さらにこのユーザーズポイントの選択により、目的地のデータが生成される。
【0068】
この個人情報伝送システム1では、これらスケジュールデータ、目的地のデータが、電子キー2の操作によりドアを解錠する際の赤外線による通信により、車両6にアップロードされ、このスケジュールデータ、目的地のデータがカーナビゲーション装置16に提供される。さらにカーナビゲーション装置16において、この提供されたスケジュールデータによるスケジュールにより、又は目的地のデータによる目的地により、ルート検索、道案内等の処理が実行され、さらには各訪問先、目的地への到着時刻が予測される。これによりこの実施の形態では、電子キー2に係る車両6の通信機構を利用して、さらには電子キー2を利用して、車載の情報機器であるカーナビゲーション装置16の処理に必要な情報を伝達するようになされ、このカーナビゲーション装置16において、改めて目的地を入力しなくても、ルート検索等のユーザーの所望する処理を実行することができ、これによりこの情報機器の操作を簡略化することができるようになされている。
【0069】
すなわち複数の訪問先を訪れる場合に、リモートコマンダー等の操作による従来方式による目的地の入力においては、これら複数の訪問先の入力が極めて煩雑であるのに対し、このようにスケジュールにより経由地を設定してルート検索すれば、一段と簡易な操作により所望する処理を実行させることができる。
【0070】
またカーナビゲーション装置16においては、ユーザーの操作によりスケジュールを表示し、これによりこの実施の形態では車内の表示装置を用いてスケジュールを確認し、さらにはスケジュールによる訪問時間と到着予測時刻とを比較検討することができ、一段と使い勝手を向上することができる。
【0071】
すなわちこのようにスケジュールによる訪問時間と到着予測時刻との比較により、何時に現在地点を出発すれば、間違いなく次の訪問先に到着できるか等の予測を立てることができ、これにより車両6により移動する際のスケジュール管理を一段と確実なものとすることができる。
【0072】
これに対して電子キー2によりドアを施錠する場合、車内環境データが走行データと共に電子キー2にダウンロードされる。またこれらのデータのうち、車内環境データについては、電子キー2によりドアを解錠してスケジュールデータ等を車両6にアップロードする際に、併せて車両6にアップロードされる。またこのようにしてアップロードした車内環境データによりシートポジション等の車内環境が設定される。これによりこの実施の形態においては、ユーザー毎に、車内環境を再現できるように、電子キー2に車内環境データを記録するようになされ、これにより例えば1台の車両6を複数のユーザーが使用する場合に、さらにはこのような複数のユーザーが使用してなる車両が複数台存在する場合に、各車両でユーザー毎に最適な室内環境を再現することができるようになされている。
【0073】
またこのようにして電子キー2に記録した車内環境データ、走行データは、電子キー2にスケジュールデータ、目的地データをアップロードする際に、コンピュータ5にダウンロードされる。またこのコンピュータ5にダウンロードされたデータにおいては、ユーザーの操作に応動して健康管理に利用され、さらには保険料の算出に利用される。これによりこの実施の形態では、電子キー2の通信機構を有効に利用して、車両6を運転するユーザーに係る各種の情報を車両6より取得して、この情報を有効利用できるようになされている。
【0074】
これに対してPDA3、携帯電話4にコンピュータ5よりアップロードされたスケジュールデータ、又はPDA3、携帯電話4で入力されたスケジュールによるスケジュールデータは、これらPDA3、携帯電話4を車両6に近接して保持して、所定の操作子を操作することにより、電子キー2による車両6の通信機構を利用して、車両6にアップロードされ、カーナビゲーション装置16に提供される。これにより例えば運転手が電子キー2を保持し、この運転手の運転により各訪問先を訪れる場合に、同乗者のスケジュールによる各訪問先を運転手がわざわざカーナビゲーション装置16に入力しなくても、同乗者の携帯電話4、PDA3に記録されたスケジュールに基づいてルート検索、道案内等を実行することができ、さらには到着時刻を予測することができ、これによっても電子キーに係る通信機構を利用して、処理に必要な情報を車載の情報機器に伝達して、この情報機器の操作を簡略化することができるようになされている。
【0075】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、電子キーを介して、処理に必要な情報を車載の情報機器に伝達することにより、この種の情報を情報機器に入力しなくても一連の処理を実行することができ、これによりこの情報機器の操作を簡略化することができる。
【0076】
すなわちこの車載の情報機器が、カーナビゲーション装置であり、この車載の情報機器における処理に必要な情報が、目的地の情報であることにより、目的地を入力しなくても、ルート検索等の処理を実行させることができる。
【0077】
またこの車載の情報機器が、カーナビゲーション装置であり、車載の情報機器における処理に必要な情報が、スケジュールの情報であり、このカーナビゲーション装置において、このスケジュールの情報による訪問先を順次経由地に設定してルート検索の処理を実行することにより、スケジュールの情報を有効に利用してルート検索の処理を実行することができ、さらはスケジュールによる訪問時間と到着予測時刻の比較等によるスケジュール管理を確実なものとすることができる。
【0078】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、車両において、電子キー等からスケジュールデータをアップロードして単にカーナビゲーション装置で利用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、スケジュールに従って車両により移動を開始した後に、スケジュールの変更が携帯電話等により通知される場合もあることにより、車両においてスケジュールデータの変更を受け付けるようにしてもよい。またこれに代えて、又はこれに加えて、ドアを施錠する際に、スケジュールデータを電子キーにダウンロードするようにし、改めてコンピュータ等によりスケジュールデータを編集できるようにしてもよい。
【0079】
また上述の実施の形態においては、スケジュールデータと目的地のデータとを電子キーを介して車両にアップロードする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、スケジュールデータ、目的地のデータだけをアップロードしても良く、さらには電子メール等をアップロードできるようにしてもよい。このようにすれば電子メールで通知された訪問先住所を目的地に設定することもでき、さらには電子メールを車内で確認することもできる。
【0080】
また上述の実施の形態においては、携帯電話から車両にスケジュールデータをアップロードする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯電話においてもインターネットに接続して目的地のデータを取得できることにより、さらには電子メールを取得できることにより、携帯電話についても、これら目的地のデータ、電子メール等を車両にアップロードするようにしてもよい。
【0081】
また上述の実施の形態においては、走行データ、車内環境データについては、電子キーとの間だけでやり取りする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯電話、PDAとの間でもやり取りするようにしてもよい。
【0082】
また上述の実施の形態においては、赤外線の遠隔制御信号によるキーレスエントリーシステムに本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、無線通信波による遠隔制御信号によるキーレスエントリーシステムに本発明を適用するようにしてもよい。
【0083】
また上述の実施の形態においては、押圧操作子の操作により施錠、解錠するキーレスエントリーシステムに本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、電子キーの接近、離間により解錠、施錠するキーレスエントリーシステム等にも広く適用することができる。なお、このような電子キーの接近、離間により解錠、施錠するキーレスエントリーシステムに適用する場合、解錠、施錠時の認証により個人情報をアップロード、ダウンロードしてもよく、さらには電子キー設けた操作子の操作により、個人情報をアップロード、ダウンロードしてもよい。
【0084】
また上述の実施の形態において、電子キー、PDA、携帯電話においては、車両との間の送受信機構を利用して、コンピュータとの間で種々のデータを送受する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンピュータとの間の通信手段については、例えばBluetooth等、種々の通信手段を広く適用することができる。
【0085】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、電子キーを介して、車載の情報機器に、処理に必要な情報を伝達することにより、各種車載の情報機器の操作を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る個人情報伝送システムを示す略線図である。
【図2】図1の個人情報伝送システムにおける電子キーを周辺構成と共に示すブロック図である。
【図3】図1の個人情報伝送システムにおける車両、コンピュータを周辺構成と共に示すブロック図である。
【図4】図3の車両における中央処理ユニットの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図3のコンピュータにおける中央処理ユニットの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……個人情報伝送システム、2……電子キー、3……PDA、4……携帯電話、5……コンピュータ、6……車両、7、12、21……送受信部、9、14、22……中央処理ユニット
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両、電子キー及び情報伝達方法に関し、特にキーレスエントリーシステムによる車両、電子キーに適用することができる。本発明は、電子キーを介して、車載の情報機器に、処理に必要な情報を伝達することにより、この種の情報機器の操作を簡略化することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗用車等の車両においては、キーレスエントリシステムにより施錠、解錠することにより、キーによるドアロックの操作を省略することができるようになされている。すなわちこのキーレスエントリシステムにおいては、キーに保持された送信装置より、赤外線、無線通信波等による遠隔制御信号を送出し、例えばこのキーを保持したユーザーが車両に接近すると解錠し、またこれとは逆に、キーを保持するユーザーが車両より遠ざかると施錠するようになされている。
【0003】
このようなキーレスエントリシステムについて、例えば特開2001−49918号公報においては、このような施錠、解錠の際のユーザー認証結果を利用して、シートポジション等の各種の車内環境をユーザー毎に自動的に設定する方法が提案されるようになされている。
【0004】
これに対して車両においては、近年、カーナビゲーション装置等の情報機器を搭載するようになされており、このような情報機器においては、操作パネルの操作により、又はリモートコマンダの操作により、目的地等の情報を入力するようになされている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−49918号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで車載の各種情報機器の操作を簡略化することができれば、車両の使い勝手を一段と向上できると考えられる。具体的に、例えば車載の情報機器がカーナビゲーション装置である場合、目的地等を入力しなくても、必要に応じてルート検索、道案内等の処理を実行し、さらには到着予定時刻を予測することができれば、便利であると考えられる。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、各種車載の情報機器の操作を簡略化することができる車両、電子キー及び情報伝達方法を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、対応する電子キーからの遠隔制御信号により、少なくともドアを解錠する車両に適用して、遠隔制御信号の受信手段を介して、車両の車載の情報機器における処理に必要な情報を取得し、該情報を情報機器に提供する。
【0009】
また請求項4の発明においては、送信手段より遠隔制御信号を送出して対応する車両のドアを解錠する電子キーに適用して、車両の車載の情報機器における処理に必要な情報を取得する情報取得手段を有し、情報取得手段で取得した情報を送信手段より対応する車両に送信する。
【0010】
また請求項5の発明においては、情報伝達方法に適用して、対応する車両のドアロックを操作する電子キーを介して、車両の車載の情報機器における処理に必要な情報を取得する情報取得ステップと、情報取得ステップで取得した情報を、情報機器に提供する情報提供ステップとを有するようにする。
【0011】
請求項1の発明においては、対応する電子キーからの遠隔制御信号により、少なくともドアを解錠する車両に適用して、遠隔制御信号の受信手段を介して、車両の車載の情報機器における処理に必要な情報を取得し、該情報を情報機器に提供することにより、車載の情報機器においては、例えばルート検索の処理に必要な目的地等を改めて入力しなくても、目的地等の情報を取得することができ、これにより対応する処理を実行することができる。これにより情報機器の操作を簡略化することができる。またこの情報においては、遠隔制御信号の受信手段を介して取得することにより、電子キーに係る通信機構を有効に利用して、さらには電子キーを介して電子キーによる解錠時に伝達することができ、これにより簡易な構成で、さらにはこの種の情報を送受することによるユーザーの煩雑さを有効に回避して、情報機器の操作を簡略化することができる。
【0012】
これにより請求項4又は請求項5の構成によれば、情報機器の操作を簡略化することができる電子キー又は情報伝達方法を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0014】
(1)実施の形態の構成
図1は、本発明の実施の形態に係る個人情報伝送システムを示すブロック図である。この個人情報伝送システム1では、電子キー2、PDA(Personal Digital Assisiants )3、携帯電話4を介して、コンピュータ5と車両6との間で個人情報を送受する。この実施の形態では、この個人情報に、車両6の車載機器において処理に必要な情報が含まれるようになされ、これにより例えば車両6のカーナビゲーション装置において、改めて目的地を入力しなくても、コンピュータ5における処理に従ってルート検索等の処理をカーナビゲーション装置で実行できるようになされている。
【0015】
ここで電子キー2は、例えば赤外線による遠隔制御信号により少なくとも車両6のドアを解錠するリモートコマンダーである。電子キー2は、所定板厚による板形状により形成され、対応する車両6に接近して表面に配置された押圧操作子Bを押圧操作することにより、この対応する車両6のドアを施錠し、またこのドアを解錠することができるようになされている。これらにより電子キー2は、車両6のキーとして使用することができるようになされている。
【0016】
さらに電子キー2は、このような車両の施錠、解錠と連動して、車両6との間で個人情報を送受して保持し、またコンピュータ5の指示により、コンピュータ5との間で個人情報を送受して保持するようになされている。
【0017】
このため電子キー2は、これら施錠、解錠の処理、個人情報の送受に係る一連の処理手順によるプログラムをメモリに保持し、また施錠、解錠の処理に係る認証用データを個人情報と共にメモリに記録するようになされている。
【0018】
すなわち図2に示すように、電子キー2において、送受信部7は、中央処理ユニット9の制御によりエンコーダ/デコーダ8から出力される出力データを信号処理して赤外線による遠隔制御信号を出力する。またこれとは逆に、送受信部7は、車両6、コンピュータ5より送信される赤外線による遠隔制御信号を受信して中央処理ユニット9に通知し、またこの遠隔制御信号を信号処理して処理結果をエンコーダ/デコーダ8に出力する。
【0019】
エンコーダ/デコーダ8は、中央処理ユニット9の制御により動作を切り換え、中央処理ユニット9から出力されるデータを変調して送受信部7に出力する。またこれとは逆に送受信部7の出力データを処理し、車両6、コンピュータ5から送信されたデータを復号して中央処理ユニット9に出力する。
【0020】
中央処理ユニット9は、図示しない制御プログラムを記録してなるメモリ、書き換え可能なメモリ10と共に、この制御プログラムを実行して電子キー2の動作を制御するコンピュータを構成する。すなわち中央処理ユニット9は、ユーザーによる操作子Bの操作に応動して、メモリ10に保持した認証用データをエンコーダ/デコーダ8に出力する。ここで認証用データは、この電子キー2の認証に供するデータであり、電子キー2に固有のユニークなコードにより構成される。これにより電子キー2は、この認証用データを車両6に送信して、車両6との間で認証の処理を実行し、この電子キー2に対応する車両6についてのみ、ドアロックを操作できるようになされている。また電子キー2は、コンピュータ5からのコマンドの入力により、同様にメモリ10に保持した認証用データをエンコーダ/デコーダ8に出力し、これによりコンピュータ5との間で認証の処理を実行できるようになされている。
【0021】
また中央処理ユニット9は、この認証用データにより正しく認証されると、続いてエンコーダ/デコーダ8を介して受信されるデータの解析結果に応じて、対応するデータをメモリ10よりエンコーダ/デコーダ8に出力し、またこれとは逆にエンコーダ/デコーダ8から続いて得られるデータをメモリ10に蓄積する。これにより電子キー2は、各種の個人情報をコンピュータ5、車両6にアップロードできるようになされ、またコンピュータ5、車両6から各種個人情報をダウンロードして蓄積できるようになされ、さらにはこのようなダウンロードの記録をコンピュータ5、車両6に通知できるようになされている。
【0022】
この実施の形態においては、この個人情報に、車両6の車内環境データ及び走行データ、スケジュールデータ、目的地データが割り当てられる。車内環境データは、車両6における車内環境の設定に係るデータであり、室内灯の明るさの設定、パワーステアリングのアシスト量の設定、ステアリングポジションの設定、シートポジションの設定、温度設定等の情報により構成され、この個人情報伝送システム1では、車両6との間でこの車内環境データを送受することにより、電子キー2を保持するユーザー毎に車内環境の設定を電子キー2に記録して保持し、またユーザー毎に車内環境を再現することができるようになされている。またこの車内環境データをコンピュータ5にアップロードして解析することにより、この電子キー2を保持するユーザーの健康管理に役立てることができるようになされている。
【0023】
また走行データは、車両6の走行距離、走行時刻、走行地域等のデータにより構成され、これによりこの実施の形態においては、この走行データをコンピュータ5にアップロードして日々の運行管理に役立てることができるようになされ、さらには保険料の算定基準に利用できるようになされている。
【0024】
これに対してスケジュールデータは、この電子キー2を保持するユーザーのスケジュールのデータであり、コンピュータ5、PDA3、携帯電話4におけるスケジュール管理ソフトのデータである。具体的に、スケジュールデータは、このスケジュール管理ソフトで記録された訪問先、訪問時刻、用件、訪問先の住所等を順次記述して形成される。これによりこの実施の形態では、コンピュータ5等で入力したスケジュールを車両6でも確認できるようになされ、さらにはこのスケジュールによる訪問先に基づいてルート検索等の処理を実行できるようになされている。
【0025】
これに対して目的地データは、カーナビゲーション装置に設定する目的地のデータである。これによりこの実施の形態では、この目的地のデータにより、車両6のカーナビゲーション装置で、ルート検索処理、道案内の処理を実行し、さらにはスケジュールとの対比により到着予測時刻を検討できるようになされている。
【0026】
これに対してPDA3は、この電子キー2と同様に、赤外線による遠隔制御信号の送受信部、この送受信部との間でデータを入出力するエンコーダ/デコーダを有し、所定の操作子の操作に応動した内蔵コンピュータによるこれら送受信部、エンコーダ/デコーダの制御により、電子キー2と同様に、コンピュータ5、車両6との間でこのPDA3に固有の認証用データにより認証の処理を実行し、さらにはコンピュータ5によるスケジュールデータを車両6、コンピュータ5にアップロードできるようになされている。
【0027】
なおPDA3においては、ユーザーの設定により、このようなコンピュータ5によるスケジュールデータに代えて、PDA3に内蔵のスケジュール管理ソフトによるスケジュールデータを車両6にアップロードし、さらにはコンピュータ5にダウンロードできるようになされ、これによりこの実施の形態では、PDA3で作成したスケジュールについても、直接、車両6にアップロードして、又はコンピュータ5、電子キー2を介して車両6にアップロードして、車両6で種々に利用できるようになされている。
【0028】
これに対して携帯電話4においては、本来の通話機能、インターネットへの接続機能に加えて、PDA3と同様に、赤外線による遠隔制御信号の送受信部、この送受信部との間でデータを入出力するエンコーダ/デコーダを有し、所定の操作子の操作に応動した内蔵コンピュータによるこれら送受信部、エンコーダ/デコーダの制御により、電子キー2と同様に、コンピュータ5、車両6との間で携帯電話4に固有の認証用データにより認証の処理を実行できるようになされている。またこの認証結果によるコンピュータ5、車両6からのコマンドにより、コンピュータ5によるスケジュールデータを車両6、コンピュータ5との間で送受できるようになされている。
【0029】
なお携帯電話4では、赤外線による送受信部を介したスケジュールデータのコンピュータ5からのダウンロードに代えて、本来のインターネット接続機能によりコンピュータ5に接続してコンピュータ5からスケジュールデータをダウンロードすることができるようになされ、これにより遠隔地からでもコンピュータ5からスケジュールデータを取得できるようになされている。またユーザーの設定により、このようなコンピュータ5によるスケジュールデータに代えて、携帯電話4に内蔵のスケジュール管理ソフトによるスケジュールデータを車両6にアップロードできるようになされ、さらにはコンピュータ5に出力できるようになされ、これにより実施の形態では、携帯電話4で作成したスケジュールについても、直接、車両6にアップロードして、又はコンピュータ5、電子キー2を介して車両6にアップロードして、車両6で種々に利用できるようになされている。
【0030】
これらの電子キー2等の構成に対応して、車両6においては、図3に示すように、送受信部12において、電子キー2、PDA3、携帯電話4より送信される赤外線による遠隔制御信号を受信し、中央処理ユニット14に通知する。またこの受信した遠隔制御信号を信号処理して処理結果をエンコーダ/デコーダ13に出力する。またこれとは逆に、エンコーダ/デコーダ13から出力される出力データを信号処理して遠隔制御信号を出力する。
【0031】
エンコーダ/デコーダ13は、中央処理ユニット14の制御により動作を切り換え、中央処理ユニット14から出力されるデータを変調して送受信部12に出力する。またこれとは逆に送受信部12の出力データを処理し、電子キー2、PDA3、携帯電話4から送信されたデータを復号して中央処理ユニット14に出力する。
【0032】
カーナビゲーション装置16は、この車両6に搭載された情報機器であり、操作パネルの操作により、又はリモートコマンダの操作により、さらには音声認識機構を使用した音声入力により、目的地等の入力を受け付け、この目的地までのルート検索の処理を実行する。カーナビゲーション装置16は、ユーザーによる指示によりこのルート検索結果を所定の表示手段で表示し、またこのルート検索結果に従ってユーザーを道案内し、さらにはこの目的地への到着時刻を予測して通知する。
【0033】
カーナビゲーション装置16は、これらの一般的なカーナビゲーション装置における機能に加えて、中央処理ユニット14から提供される目的地のデータにより目的地の設定を受け付け、この目的地によりルート検索、道案内の処理を実行し、さらには到着時刻を予測する。これによりこの車両6では、車載の情報機器であるカーナビゲーション装置16において、リモートコマンダー等を操作して目的地を入力しなくても、中央処理ユニット14から提供される目的地により各種処理を実行できるようになされている。
【0034】
さらにカーナビゲーション装置16は、中央処理ユニット14から提供されるスケジュールデータを内蔵のメモリに記録して保持し、ユーザーによる動作モードの切り換えにより全体の動作を表示装置の動作モードに切り換え、メモリに保持したスケジュールデータによるスケジュールを表示する。これによりこの車両6においては、車載の情報機器によりスケジュールを確認できるようになされている。
【0035】
またカーナビゲーション装置16は、このようにしてスケジュールを表示して、ユーザーがこのスケジュールによるルート検索、道案内、到着時刻予測等を指示した場合、スケジュールのデータに割り当てられた訪問先、訪問先住所を順次経由地に設定してルート検索の処理を実行し、またこのルート検索処理結果により道案内の処理を実行し、さらには各訪問先毎に現在時刻を基準にした到着時刻を予測する。これによってもこの実施の形態においては、ユーザーによる操作を簡略化するようになされている。
【0036】
アクチュエータ17は、ドアをロックし、またこのロックを解除するプランジャー等により構成され、これによりこの実施の形態においては、このアクチュエータ17の駆動によりドアロックを操作できるようになされている。
【0037】
中央処理ユニット14は、図示しないメモリと共にコンピュータを構成し、このメモリに記録した処理プログラムによる処理手順の実行によりこの車両6のドアロック等を制御する。なおこの処理プログラムにおいては、事前にこのコンピュータを構成するメモリにインストールされて提供され、又は図示しない通信手段によりインターネット等のネットワークを介してダウンロードしたプログラムのインストールにより、さらには各種の記録媒体により提供されるプログラムのインストールにより、提供されるようになされている。因みにこのような記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の各種記録媒体を適用することができる。
【0038】
すなわち中央処理ユニット14は、ユーザーの操作に応動して、室内灯の明るさ、パワーステアリングのアシスト量、ステアリングポジション、シートポジション、温度等を調整し、これらの調整量をメモリに記録して保持する。これにより中央処理ユニット14は、ユーザーの所望する室内環境を形成し、この室内環境に対応する室内環境データを記録するようになされている。
【0039】
また中央処理ユニット14は、この車両6の走行時、カーナビゲーション装置16で検出される現在位置の情報を一定の時間間隔で取得し、これにより走行地域のデータを取得する。中央処理ユニット14は、この走行地域のデータを時間情報、走行距離と共にメモリに記録し、これにより走行データを記録して保持するようになされている。
【0040】
また中央処理ユニット14は、これらの処理に加えて、エンコーダ/デコーダ13の出力データにより図4に示す処理手順を実行する。すなわち中央処理ユニット14は、送受信部12から遠隔制御信号の受信が通知されると、ステップSP1からステップSP2に移り、この遠隔制御信号の受信を送受信部12に指示すると共に、その受信結果の処理をエンコーダ/デコーダ13に指示する。これにより中央処理ユニット14は、続くステップSP3において、電子キー2、PDA3、携帯電話4等から送出された識別用データを取得し、続くステップSP4において、この認証用データを事前に登録されてなる認証用データと照合する。
【0041】
続いて中央処理ユニット14は、ステップSP4における照合結果により送受信部12で受信された遠隔制御信号が車両6に対応する電子キー2によるものか否か判断し、ここで肯定結果が得られると、ステップSP7に移る。ここで中央処理ユニット14は、現在、ドアが施錠されているか否か判断する。ここで否定結果が得られると、この場合、ユーザーがドアの施錠を指示した場合と考えられることにより、中央処理ユニット14は、ステップSP7からステップSP8に移り、対応するアクチュエータ17の駆動によりドアを施錠する。
【0042】
続いて中央処理ユニット14は、ステップSP9に移り、メモリに保持した走行データ、室内環境データをエンコーダ/デコーダ13に出力し、これらデータの送信を指示する。これにより中央処理ユニット14は、これら走行データ、室内環境データを電子キー2に記録した後、ステップSP6に移ってこの処理手順を終了する。
【0043】
これに対して既にドアが施錠されている場合、ユーザーが解錠を指示した場合と考えられることにより、中央処理ユニット14は、ステップSP7からステップSP10に移り、対応するアクチュエータ17の駆動によりドアを解鍵する。
【0044】
続いて中央処理ユニット14は、ステップSP11において、エンコーダ/デコーダ13、送受信部12を介して電子キー2に室内環境データ、スケジュールデータ、目的地データの送信を指示した後、エンコーダ/デコーダ13、送受信部12にこれらのデータの受信を指示し、これによりこれらのデータを電子キー2からアップロードする。なお中央処理ユニット14は、このようなアップロードの処理においては、電子キー2に保持されたダウンロードの記録により、未だアップロードされていないデータが電子キー2に保持されている場合に限り、対応するデータをアップロードするようになされている。
【0045】
中央処理ユニット14は、さらにこのようにしてアップロードすると、ステップSP12に移り、このアップロードしたデータにより室内環境等を設定する。すなわち中央処理ユニット14は、現在メモリに保持してなる車内環境データとは異なる車内環境データが電子キー2に記録されている場合、この車内環境データをアップロードし、この車内環境データによりメモリに保持した車内環境データを更新すると共に、シートポジション等を設定する。これにより中央処理ユニット14は、電子キー2を保持するユーザー毎に、それぞれ各ユーザーの好みの室内環境を再現するようになされている。
【0046】
これに対して新たなスケジュールデータ、目的地データが電子キー2に保持されている場合、これらスケジュールデータ、目的地データをアップロードし、これらのデータについてはカーナビゲーション装置16に提供する。これによりこの実施の形態においては、電子キー2を介して目的地のデータ、スケジュールデータをカーナビゲーション装置16に提供し、ルート検索等の処理を実行し、さらには車内でスケジュールを確認できるようになされている。
【0047】
かくするにつき、中央処理ユニット14は、このようにしてアップロードしたデータにより車内環境等を設定すると、ステップSP6に移ってこの処理手順を終了する。これによりこの実施の形態では、電子キー2による通信機構を有効に利用して、コンピュータ5で設定されたスケジュールデータ、目的地データを車両6にアップロードできるようになされている。
【0048】
これに対してステップSP5で否定結果が得られると、中央処理ユニット14は、ステップSP5からステップSP14に移り、遠隔制御信号がPDA3又は携帯電話4によるものか否か判断する。ここで肯定結果が得られると、中央処理ユニット14は、ステップSP14からステップSP11に移り、この遠隔制御信号を送出してなるPDA3又は携帯電話4からスケジュールデータをアップロードする。これによりこの実施の形態では、電子キー2の通信機構を有効に利用して、PDA3、携帯電話4を介してコンピュータ5によるスケジュールデータをアップロードできるようになされ、さらにはPDA3、携帯電話4によるスケジュールデータをアップロードできるようになされている。
【0049】
これに対してステップSP14で否定結果が得られると、この場合例えば他の車両の電子キーによる遠隔制御信号であることにより、中央処理ユニット14は、ステップSP14からステップSP6に移ってこの処理手順を終了する。
【0050】
これに対してコンピュータ5は(図3)、この車両6を保持するユーザーのコンピュータである。コンピュータ5において、送受信部21は、中央処理ユニット22の制御により、エンコーダ/デコーダ23の出力データより遠隔制御信号を生成して送信し、また遠隔制御信号を受信して受信結果を出力する。
【0051】
エンコーダ/デコーダ23は、中央処理ユニット22の制御により、中央処理ユニット22の出力データを変調して送受信部21に出力し、またこれとは逆に送受信部21から得られる受信結果を処理して遠隔制御信号により受信されたデータを中央処理ユニット22に出力する。
【0052】
中央処理ユニット22は、このコンピュータ5の演算処理回路であり、ユーザーの操作により、メモリ24にワークエリアを確保してハードディスク装置(HDD)25に記録された各種処理プログラムを実行する。なおこの処理プログラムにおいては、事前にインストールされて提供され、又は図示しない通信手段によりインターネット等のネットワークを介してダウンロードしたプログラムのインストールにより、さらには各種の記録媒体により提供されるプログラムのインストールにより、提供されるようになされている。因みにこのような記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の各種記録媒体を適用することができる。
【0053】
コンピュータ5においては、これら処理プログラムの1つとしてスケジュール管理用ソフトがインストールされ、中央処理ユニット22においては、このスケジュール管理用ソフトの実行により、ユーザーによるスケジュールを記録し、またスケジュールを変更するようになされている。中央処理ユニット22は、このスケジュールをスケジュールデータによりハードディスク装置25に記録して保持するようになされている。
【0054】
また中央処理ユニット22は、このスケジュール管理ソフトにより、ユーザーの操作に応動して送受信部21、エンコーダ/デコーダ23の動作を制御し、PDA3、携帯電話4のスケジュール管理ソフトで作成されたスケジュールデータをコンピュータ5に取り込み、この取り込んだスケジュールデータを実行中のスケジュール管理ソフトによるスケジュールデータに反映させる。具体的に、中央処理ユニット22は、このようにして取り込んだスケジュールデータによるスケジュールについて、ユーザーの操作に応動してスケジュールを編集し、また保持した住所録のデータより、訪問先の住所、電話番号等を追加し、これによりカーナビゲーション装置16で利用可能とする。これによりコンピュータ5においては、外出先でPDA3、携帯電話4に記録したスケジュールを取り込んで確認できるようになされている。
【0055】
またこれとは逆に、同様のユーザーによる操作により、PDA3、携帯電話4にスケジュールデータをアップロードし、これによりコンピュータ5で作成したスケジュールをPDA3、携帯電話4で確認できるようになされ、さらにはPDA3、携帯電話4を介して車両6にスケジュールデータをアップロードできるようになされている。
【0056】
またコンピュータ5においては、処理プログラムの1つとして、閲覧ソフトがインストールされ、この閲覧ソフトによりインターネットに接続して、さらには光ディスクを再生して、各種施設、評判のレストラン等のドライブに役立つ情報を取得できるようになされている。中央処理ユニット22は、この閲覧ソフトにおけるユーザーの操作に応動して、これら施設、レストラン等の位置情報をユーザーズポイントとして取得し、ハードディスク装置25に記録するようになされている。またユーザーの操作により、このようにして記録したユーザーズポイントより、ユーザーの所望する施設、レストラン等を目的地に設定し、この施設等の名称、位置情報により目的地データを作成する。
【0057】
中央処理ユニット22は、ユーザーの操作に応動して、このようにして作成した目的地データをスケジュールデータと共に電子キー2にアップロードする。図5は、このアップロードに係る中央処理ユニット22の処理手順を示すフローチャートである。中央処理ユニット22は、この閲覧ソフトにおいてユーザーがアップロードを指示すると、ステップSP21からステップSP22に移り、送受信部21、エンコーダ/デコーダ23に動作の開始を指示し、電子キー2に対して認証用データの送信を指示する。
【0058】
中央処理ユニット22は、これにより続くステップSP23において、ステップSP22の指示に対応してエンコーダ/デコーダ23から認証用データを取得し、続くステップSP24において、この認証用データをハードディスク装置25の記録と照合する。さらに続くステップSP25において、この照合結果より、送受信部21による通信対象がユーザーの保持する電子キー2でないと判断される場合、ステップSP25からステップSP26に移り、正しい電子キー2が通信可能範囲に存在しない旨、ユーザーに警告を発した後、この処理手順を終了する。
【0059】
これに対して送受信部21による通信対象がユーザーの保持する電子キー2でであった場合、中央処理ユニット22は、ステップSP25で肯定結果が得られることにより、ステップSP25からステップSP27に移る。ここで中央処理ユニット22は、走行データ、車内環境データの送信を電子キー2に指示した後、その結果、エンコーダ/デコーダ23から得られるデータをハードディスク装置25に記録し、これにより走行データ、車内環境データを取得して記録する。なお中央処理ユニット22は、この場合、電子キー2におけるダウンロードの記録により、既に電子キー2から取得したデータについては、ダウンロードを中止する。
【0060】
このようにして走行データ、車内環境データを取得すると、中央処理ユニット22は、ステップSP28に移り、ハードディスク装置25に保持したスケジュールデータ、目的地データを電子キー2にアップロードし、アップロードを完了すると、ステップSP28からステップSP26に移ってこの処理手順を終了する。
【0061】
これにより中央処理ユニット22は、これらの処理によりスケジュールデータ、目的地データを電子キー2にアップロードして車両6に伝達するようになされている。またこのとき電子キー2を介して車両6より走行データ、車内環境データを取得して健康管理等に役立てるようになされている。
【0062】
すなわち中央処理ユニット22は、このようにして取得した走行データを基準にしてユーザーの操作により静止画等にリンクを設定することによりドライブ日記を作成し、さらにユーザーの操作によりこのリンクを辿って地図上に静止画、テキストを表示することによりこのドライブ日記を表示する。また走行データ、車内環境データを解析することにより、例えばユーザーにおける疲労の度合いを判定し、ユーザーに警告を発する。またインターネットを介した保険契約の更新時、このようにして取得してハードディスク装置25に蓄積されてなる走行データを保険会社のコンピュータに通知し、この保険会社のコンピュータによる走行データの解析により、保険料の算定を受ける。なおこのような走行データの解析においては、例えば統計的に判断して事故の発生確立が高いと判断される時間帯、時期において、ユーザーにより車両6の使用頻度が高い場合、保険料を高くすること等が考えられる。
【0063】
これらの処理に加えて、中央処理ユニット22は、インターネットを介して携帯電話4から接続要求が入力されると、携帯電話4との間で認証の処理を実行した後、携帯電話4からの要求に応じてスケジュールデータを送出する。これによりこの実施の形態においては、携帯電話4へのスケジュールデータのアップロードをインターネットを介しても実行できるようになされている。
【0064】
(2)実施の形態の動作
以上の構成において、この個人情報伝送システム1では(図1〜図3)、対応する車両6に接近して電子キー2の押圧操作子Bを押圧操作することにより、電子キー2に記録された認証用データが赤外線により車両6に送信され、車両6でこの認証用データが受信される。さらに車両6の中央処理ユニット14において、この認証用データにより認証の処理が実行される。これによりこの電子キー2がこの車両6に対応する電子キーである場合であって、車両6のドアが施錠されている場合、解錠され、車両6に乗り込むことが可能となる。またこの電子キー2がこの車両6に対応する電子キーである場合であって、車両6のドアが施錠されていない場合、ドアが施錠され、第3者の車両6への進入が防止される。これによりこの個人情報伝送システム1では、キーレスエントリーシステムによりドアロック操作することができ、その分、ユーザによる使い勝手を向上できるようになされている。
【0065】
またこのようにしてドアを解錠して車両に乗り込み、室内灯の明るさ、パワーステアリングのアシスト量、ステアリングポジション、シートポジション、温度等を調整すると、これらの調整による各項目の設定量が車内環境データとしてメモリに記録される。また車載のカーナビゲーション装置16に目的地を入力して処理を指示することにより、現在位置から目的地までのルート検索、道案内の処理が実行され、さらには到着時刻が予測される。
【0066】
これに対してユーザーにおいては、PDA3、携帯電話4を携帯してPDA3、携帯電話4にスケジュールを入力し、このスケジュールによるスケジュールデータが、コンピュータ5におけるスケジュール管理ソフトによりコンピュータ5にダウンロードされる。またこのようにしてダウンロードしたスケジュールデータによるスケジュールがユーザーにより編集され、ユーザーの操作により電子キー2、PDA3、携帯電話4にアップロードされる。
【0067】
またコンピュータ5における閲覧ソフトにより、インターネットに接続して、又は光ディスクを再生して、ユーザーのお気に入りの施設、レストラン等がユーザーズポイントとしてコンピュータ5のハードディスク装置25に記録され、さらにこのユーザーズポイントの選択により、目的地のデータが生成される。
【0068】
この個人情報伝送システム1では、これらスケジュールデータ、目的地のデータが、電子キー2の操作によりドアを解錠する際の赤外線による通信により、車両6にアップロードされ、このスケジュールデータ、目的地のデータがカーナビゲーション装置16に提供される。さらにカーナビゲーション装置16において、この提供されたスケジュールデータによるスケジュールにより、又は目的地のデータによる目的地により、ルート検索、道案内等の処理が実行され、さらには各訪問先、目的地への到着時刻が予測される。これによりこの実施の形態では、電子キー2に係る車両6の通信機構を利用して、さらには電子キー2を利用して、車載の情報機器であるカーナビゲーション装置16の処理に必要な情報を伝達するようになされ、このカーナビゲーション装置16において、改めて目的地を入力しなくても、ルート検索等のユーザーの所望する処理を実行することができ、これによりこの情報機器の操作を簡略化することができるようになされている。
【0069】
すなわち複数の訪問先を訪れる場合に、リモートコマンダー等の操作による従来方式による目的地の入力においては、これら複数の訪問先の入力が極めて煩雑であるのに対し、このようにスケジュールにより経由地を設定してルート検索すれば、一段と簡易な操作により所望する処理を実行させることができる。
【0070】
またカーナビゲーション装置16においては、ユーザーの操作によりスケジュールを表示し、これによりこの実施の形態では車内の表示装置を用いてスケジュールを確認し、さらにはスケジュールによる訪問時間と到着予測時刻とを比較検討することができ、一段と使い勝手を向上することができる。
【0071】
すなわちこのようにスケジュールによる訪問時間と到着予測時刻との比較により、何時に現在地点を出発すれば、間違いなく次の訪問先に到着できるか等の予測を立てることができ、これにより車両6により移動する際のスケジュール管理を一段と確実なものとすることができる。
【0072】
これに対して電子キー2によりドアを施錠する場合、車内環境データが走行データと共に電子キー2にダウンロードされる。またこれらのデータのうち、車内環境データについては、電子キー2によりドアを解錠してスケジュールデータ等を車両6にアップロードする際に、併せて車両6にアップロードされる。またこのようにしてアップロードした車内環境データによりシートポジション等の車内環境が設定される。これによりこの実施の形態においては、ユーザー毎に、車内環境を再現できるように、電子キー2に車内環境データを記録するようになされ、これにより例えば1台の車両6を複数のユーザーが使用する場合に、さらにはこのような複数のユーザーが使用してなる車両が複数台存在する場合に、各車両でユーザー毎に最適な室内環境を再現することができるようになされている。
【0073】
またこのようにして電子キー2に記録した車内環境データ、走行データは、電子キー2にスケジュールデータ、目的地データをアップロードする際に、コンピュータ5にダウンロードされる。またこのコンピュータ5にダウンロードされたデータにおいては、ユーザーの操作に応動して健康管理に利用され、さらには保険料の算出に利用される。これによりこの実施の形態では、電子キー2の通信機構を有効に利用して、車両6を運転するユーザーに係る各種の情報を車両6より取得して、この情報を有効利用できるようになされている。
【0074】
これに対してPDA3、携帯電話4にコンピュータ5よりアップロードされたスケジュールデータ、又はPDA3、携帯電話4で入力されたスケジュールによるスケジュールデータは、これらPDA3、携帯電話4を車両6に近接して保持して、所定の操作子を操作することにより、電子キー2による車両6の通信機構を利用して、車両6にアップロードされ、カーナビゲーション装置16に提供される。これにより例えば運転手が電子キー2を保持し、この運転手の運転により各訪問先を訪れる場合に、同乗者のスケジュールによる各訪問先を運転手がわざわざカーナビゲーション装置16に入力しなくても、同乗者の携帯電話4、PDA3に記録されたスケジュールに基づいてルート検索、道案内等を実行することができ、さらには到着時刻を予測することができ、これによっても電子キーに係る通信機構を利用して、処理に必要な情報を車載の情報機器に伝達して、この情報機器の操作を簡略化することができるようになされている。
【0075】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、電子キーを介して、処理に必要な情報を車載の情報機器に伝達することにより、この種の情報を情報機器に入力しなくても一連の処理を実行することができ、これによりこの情報機器の操作を簡略化することができる。
【0076】
すなわちこの車載の情報機器が、カーナビゲーション装置であり、この車載の情報機器における処理に必要な情報が、目的地の情報であることにより、目的地を入力しなくても、ルート検索等の処理を実行させることができる。
【0077】
またこの車載の情報機器が、カーナビゲーション装置であり、車載の情報機器における処理に必要な情報が、スケジュールの情報であり、このカーナビゲーション装置において、このスケジュールの情報による訪問先を順次経由地に設定してルート検索の処理を実行することにより、スケジュールの情報を有効に利用してルート検索の処理を実行することができ、さらはスケジュールによる訪問時間と到着予測時刻の比較等によるスケジュール管理を確実なものとすることができる。
【0078】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、車両において、電子キー等からスケジュールデータをアップロードして単にカーナビゲーション装置で利用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、スケジュールに従って車両により移動を開始した後に、スケジュールの変更が携帯電話等により通知される場合もあることにより、車両においてスケジュールデータの変更を受け付けるようにしてもよい。またこれに代えて、又はこれに加えて、ドアを施錠する際に、スケジュールデータを電子キーにダウンロードするようにし、改めてコンピュータ等によりスケジュールデータを編集できるようにしてもよい。
【0079】
また上述の実施の形態においては、スケジュールデータと目的地のデータとを電子キーを介して車両にアップロードする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、スケジュールデータ、目的地のデータだけをアップロードしても良く、さらには電子メール等をアップロードできるようにしてもよい。このようにすれば電子メールで通知された訪問先住所を目的地に設定することもでき、さらには電子メールを車内で確認することもできる。
【0080】
また上述の実施の形態においては、携帯電話から車両にスケジュールデータをアップロードする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯電話においてもインターネットに接続して目的地のデータを取得できることにより、さらには電子メールを取得できることにより、携帯電話についても、これら目的地のデータ、電子メール等を車両にアップロードするようにしてもよい。
【0081】
また上述の実施の形態においては、走行データ、車内環境データについては、電子キーとの間だけでやり取りする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯電話、PDAとの間でもやり取りするようにしてもよい。
【0082】
また上述の実施の形態においては、赤外線の遠隔制御信号によるキーレスエントリーシステムに本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、無線通信波による遠隔制御信号によるキーレスエントリーシステムに本発明を適用するようにしてもよい。
【0083】
また上述の実施の形態においては、押圧操作子の操作により施錠、解錠するキーレスエントリーシステムに本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、電子キーの接近、離間により解錠、施錠するキーレスエントリーシステム等にも広く適用することができる。なお、このような電子キーの接近、離間により解錠、施錠するキーレスエントリーシステムに適用する場合、解錠、施錠時の認証により個人情報をアップロード、ダウンロードしてもよく、さらには電子キー設けた操作子の操作により、個人情報をアップロード、ダウンロードしてもよい。
【0084】
また上述の実施の形態において、電子キー、PDA、携帯電話においては、車両との間の送受信機構を利用して、コンピュータとの間で種々のデータを送受する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンピュータとの間の通信手段については、例えばBluetooth等、種々の通信手段を広く適用することができる。
【0085】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、電子キーを介して、車載の情報機器に、処理に必要な情報を伝達することにより、各種車載の情報機器の操作を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る個人情報伝送システムを示す略線図である。
【図2】図1の個人情報伝送システムにおける電子キーを周辺構成と共に示すブロック図である。
【図3】図1の個人情報伝送システムにおける車両、コンピュータを周辺構成と共に示すブロック図である。
【図4】図3の車両における中央処理ユニットの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図3のコンピュータにおける中央処理ユニットの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……個人情報伝送システム、2……電子キー、3……PDA、4……携帯電話、5……コンピュータ、6……車両、7、12、21……送受信部、9、14、22……中央処理ユニット
Claims (5)
- 対応する電子キーからの遠隔制御信号により、少なくともドアを解錠する車両において、
前記遠隔制御信号の受信手段を介して、前記車両の車載の情報機器における処理に必要な情報を取得し、該情報を前記情報機器に提供する
ことを特徴とする車両。 - 前記車載の情報機器が、カーナビゲーション装置であり、
前記車載の情報機器における処理に必要な情報が、目的地の情報である
ことを特徴とする請求項1に記載の車両。 - 前記車載の情報機器が、カーナビゲーション装置であり、
前記車載の情報機器における処理に必要な情報が、スケジュールの情報であり、
前記カーナビゲーション装置は、
前記スケジュールの情報による訪問先を順次経由地に設定してルート検索の処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両。 - 送信手段より遠隔制御信号を送出して対応する車両のドアを解錠する電子キーにおいて、
前記車両の車載の情報機器における処理に必要な情報を取得する情報取得手段を有し、
前記情報取得手段で取得した前記情報を前記送信手段より前記対応する車両に送信する
ことを特徴とする電子キー。 - 対応する車両のドアロックを操作する電子キーを介して、前記車両の車載の情報機器における処理に必要な情報を取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップで取得した情報を、前記情報機器に提供する情報提供ステップとを有する
ことを特徴とする情報伝達方法。
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