JP2004107879A - 解体鉄骨柱の使用方法 - Google Patents

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Naoki Tanaka
田中 直樹
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Abstract

【課題】解体鉄骨柱を溶かさずにその形を活かしてそのまま利用して、部材コストダウンを図り、再生のためのエネルギーも不要で、解体鉄骨柱の商品化を図り再利用することで資産を有効利用するとともに環境負荷の少ない構造物を構築できる解体鉄骨柱の使用方法を得る。
【解決手段】鉄骨構造物の解体により得られる解体鉄骨のうち、柱部材1を選別し、該解体鉄骨柱を切断して得られる再使用可能部材5を寄せ集め、柱材、梁材、デッキプレート材に加工する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄骨構造物の解体により得られる解体鉄骨の再利用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
新築の鉄骨建物が30年で解体されるとすると、2002年度には解体鉄骨の累積量は既に5000万トンに達している。一方、鉄骨の需要は平均的には年間800万トン前後であり、解体鉄骨の累積量は年間鉄骨需要の約6倍に相当する。このように多量の解体鉄骨が存在するが、現在、これらの解体鉄骨は全て屑鉄として回収され、高炉や電炉により再生されている。
【0003】
前記従来技術は、従来、当業者間で一般的に行われいてるものであり、文献公知発明にかかるものではない。
【0004】
また、他の従来技術としては、耐震機能を受け持つ剛接骨組ユニットの複数の柱の柱脚部間が、ボルト接合により基礎梁と剛接合され、この基礎梁を土間コンクリートの下面側に設けることにより、鉄骨材同士の接合部の解体作業を容易にし、かつ、解体後の鉄骨材にコンクリートが付着しないようにして構造材の再利用を図るようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−27291号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
環境負荷低減の観点からは、解体鉄骨をリサイクルまたはリユースすることが考えられるが、リサイクルについては前記のように屑鉄として回収され、高炉や電炉により再生する方法が既に完成している。リユースについては、一般的なラーメン骨組の場合、解体鉄骨の例えば梁は、設備配管のための貫通孔、鉛直スチフナ、床との合成のためのスタッド等が存在し、また、接合部は溶接箇所が多く、健全部分がほとんどない状態であり、リユースすることが困難である。
【0007】
このため、再利用可能な部位は設備配管のための貫通孔などがなく健全部分の多い柱に限定されることになるが、解体された鉄骨柱について、その形をそのまま活かして再利用する方法はなく、結局は溶かしてから再利用することになり、その分のコストを要し、再生のためのエネルギーも必要となる。
【0008】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、解体鉄骨柱を溶かさずにその形を活かしてそのまま利用して、部材コストダウンを図り、再生のためのエネルギーも不要で、解体鉄骨柱の商品化を図り再利用することで資産を有効利用するとともに環境負荷の少ない構造物を構築できる解体鉄骨柱の使用方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、第1に、鉄骨構造物の解体により得られる解体鉄骨のうち、柱部材を選別し、該解体鉄骨柱を切断して得られる再使用可能部材を寄せ集め、柱材、梁材、デッキプレート材に加工することを要旨とするものである。
【0010】
第2に、解体鉄骨柱に柱梁接合部が存在するときは、この柱梁接合部を切断し除去して、残余の部位を再使用可能部材として加工することを要旨とするものである。
【0011】
第3に、柱材は、解体鉄骨柱から得られた複数の再使用可能部材の端部を突き合わせ溶接し接合することにより形成されること、第4に、梁材は、解体鉄骨柱から得られた再使用可能部材を長さ方向に平行に3分割に切断し、切断された両側のチャンネル状部材を背中合わせに接合してH状に形成すること、第5に、デッキプレート材は、解体鉄骨柱から得られた再使用可能部材を長さ方向に平行に3分割に切断し、切断された両側のチャンネル状部材を横方向に並列させ接合して板状に形成することを要旨とするものである。
【0012】
請求項1記載の本発明によれば、解体部位のうち、例えば梁は、前記のように設備配管のための貫通孔、鉛直スチフナ、床との合成のためのスタッド等が存在し、また、接合部は溶接箇所が多く、健全部分がほとんどない状態であり、リユースすることが困難であるが、柱については健全部分が多いことから、柱部材を選別し、健全部分のみを切断して得られる部材を溶かすことなくそのまま活かして柱材、梁材、デッキプレート材に加工する。よって、部材コストダウンを図り、再生のためのエネルギーも不要で、解体鉄骨柱の商品化を図り再利用することで資産を有効利用するとともに環境負荷の少ない構造物を構築できる。
【0013】
請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、解体鉄骨柱に柱梁接合部が存在するときは、この柱梁接合部を切断し除去すれば、残余の部位は健全部分として再使用可能部材となるから、柱梁接合部を切断するだけの作業で健全部分を容易に得られる。
【0014】
請求項3記載の本発明によれば、前記作用に加えて、柱材は、解体鉄骨柱から得られた複数の再使用可能部材の端部を突き合わせて溶接し接合するだけで形成されるから、再使用可能部材を溶かすことなくそのまま利用できる。
【0015】
請求項4記載の本発明によれば、梁材は、解体鉄骨柱から得られた再使用可能部材を長さ方向に平行に3分割に切断し、切断された両側のチャンネル状部材を背中合わせに接合してH状に形成することにより得られるから、切断した再使用可能部材を溶かすことなくその形を活かしてそのまま利用できる。
【0016】
請求項5記載の本発明によれば、デッキプレート材は、解体鉄骨柱から得られた再使用可能部材を長さ方向に平行に3分割に切断し、切断された両側のチャンネル状部材を横方向に並列させ接合して板状に形成することにより得られるから、切断した再使用可能部材を溶かすことなくその形を活かしてそのまま利用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の解体鉄骨柱の使用方法の実施形態を示す解体前の鉄骨骨組の正面図で、ラーメン構造として柱部材1と梁部材2が剛に接合されている。図中3は柱梁接合部、4は床スラブを示す。
【0018】
本発明では、かかる骨組の解体鉄骨のうち、柱部材1を選別し、該解体鉄骨柱の柱梁接合部3をガス切断などの手段で切断し除去して、残余の部位を再使用可能部材5とする。この再使用可能部材5は、素材試験により機械的性質を明らかにし強度的に問題がないか検査し、塗装や錆を除去し、寸法を測定した後、保管される。
【0019】
この再使用可能部材5は断面ロ字形の長尺物で、例えば柱材、梁材、デッキプレート材に加工されるものであり、柱材6については図2に示すように複数の再使用可能部材5をそのままの形で使用し、その端部を突き合わせ溶接し接合することで得られる。図中7は溶接部、8は新たに設けた柱梁接合部である。
【0020】
梁部材9は、図3(a)に示すように、再使用可能部材5を長さ方向に平行に3分割に切断し、図3(b)(c)に示すように切断された両側のチャンネル状部材5a、5bを背中合わせに接合してH状に形成することにより得られるもので、切断された中心の平板状部材5cをつなぎ材としてH状のフランジ部の外側に接合する。これにより、3分割に切断された再使用可能部材5の全てがそのままの形で梁部材9の形態になるように組合わさる。
【0021】
なお、2枚のチャンネル状部材5a、5bを背中合わせに接合することで、ダブルウェブとなるので、図5に示すように設備開孔13のための補強を不要にできる場合もある。
【0022】
デッキプレート部材10は梁部材9の場合と同様に、図3(a)に示すように、再使用可能部材5を長さ方向に平行に3分割に切断し、切断された両側のチャンネル状部材5a、5bを使用して、これを図4に示すように横方向に並列させ接合して板状に形成する。
【0023】
このように解体鉄骨柱で加工されたデッキプレート部材10は、それだけで床荷重と剛性を十分に確保できるが、歩行感覚を向上させるためにはこの上にコンクリート層を設ける必要がある。この場合のコンクリートには、図5に示すように解体時に生じるコンクリート塊を利用し、長尺で例えば凹凸の嵌合による相互連結部を両端部に形成した床材11を製作し、この床材11をデッキプレート部材10の上に配設する。
【0024】
図中12は、デッキプレート部材10と床材11との間に配したシーリング層を示し、防水、防音、固定等の機能を有する。
【0025】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の解体鉄骨柱の使用方法は、解体鉄骨柱を溶かさずにその形を活かしてそのまま利用することが可能となるから、部材コストダウンを図り、再生のためのエネルギーも不要となり、解体鉄骨柱の商品化を図ることができ、解体鉄骨柱を再利用することで資産を有効利用するとともに環境負荷の少ない構造物を構築できるものである。ちなみに、古鉄を使用することでコスト的には新品の50%程度に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の解体鉄骨柱の使用方法の実施形態を示す解体前の鉄骨骨組の正面図である。
【図2】本発明の解体鉄骨柱の使用方法の実施形態を示す柱材として使用する場合の正面図である。
【図3】本発明の解体鉄骨柱の使用方法の実施形態を示す梁材として使用する場合の説明図である。
【図4】本発明の解体鉄骨柱の使用方法の実施形態を示すデッキプレート材として使用する場合の正面図である。
【図5】本発明の解体鉄骨柱の使用方法の実施形態を示す解体鉄骨柱を使用した建物の一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…柱部材           2…梁部材
3…柱梁接合部         4…床スラブ
5…再使用可能部材       5a,5b…チャンネル状部材
5c…平板状部材        6…柱材
7…溶接部           8…柱梁接合部
9…梁部材           10…デッキプレート部材
11…床剤           12…シーリング層
13…設備開孔

Claims (5)

  1. 鉄骨構造物の解体により得られる解体鉄骨のうち、柱部材を選別し、該解体鉄骨柱を切断して得られる再使用可能部材を寄せ集め、柱材、梁材、デッキプレート材に加工することを特徴とする解体鉄骨柱の使用方法。
  2. 解体鉄骨柱に柱梁接合部が存在するときは、この柱梁接合部を切断し除去して、残余の部位を再使用可能部材として加工する請求項1記載の解体鉄骨柱の使用方法。
  3. 柱材は、解体鉄骨柱から得られた複数の再使用可能部材の端部を突き合わせ溶接し接合することにより形成される請求項1または請求項2に記載の解体鉄骨柱の使用方法。
  4. 梁材は、解体鉄骨柱から得られた再使用可能部材を長さ方向に平行に3分割に切断し、切断された両側のチャンネル状部材を背中合わせに接合してH状に形成する請求項1または請求項2に記載の解体鉄骨柱の使用方法。
  5. デッキプレート材は、解体鉄骨柱から得られた再使用可能部材を長さ方向に平行に3分割に切断し、切断された両側のチャンネル状部材を横方向に並列させ接合して板状に形成する請求項1または請求項2に記載の解体鉄骨柱の使用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2539302A1 (es) * 2013-12-26 2015-06-29 Juan Rafael PÉREZ CABRERA Sistema para el confinamiento transversal de pilares de hormigón mediante collarín metálico
CN110666953A (zh) * 2019-10-25 2020-01-10 石家庄铁道大学 适用于不良地质的高速铁路制梁台座及其施工方法

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