JP2004107208A - Hair treatment composition - Google Patents
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Abstract
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪処理組成物に関し、更に詳しくは、アンモニア、アンモニウム塩、モノエタノールアミン及び硫黄原子を有する還元剤に由来する不快臭をマスキングする効果に優れ、処理後に洗髪しても高い残香性を有し、かつ香りの劣化がすくない安定性に優れた毛髪処理組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
染毛剤及びパーマネントウェーブ用剤にはアンモニアやアンモニウム塩やモノエタノールアミン等のアルカリ剤、チオグリコール酸アンモニウムやＬ−システインや亜硫酸塩等の還元剤が配合されている。これらの染毛剤やパーマネントウェーブ用剤等を使用した際には、アルカリ剤に由来するアンモニア臭やアミン臭、還元剤に由来するメルカプタン臭やイオウ臭が、施術者及び被施術者双方にとって大きな問題であり、そのマスキング手段の開発が望まれている。また、これらアンモニア及びメルカプタン臭は施術後シャンプーなどの通常の洗髪等を行っても毛髪に付着し、２、３日〜１週間程度毛髪から匂い続け、そのため施術後においても高い残香性によるマスキング効果の優れた商品の開発が望まれている。例えば、シス−３−ヘキセノールを香料として含有する毛髪処理組成物によって、アンモニア臭や芳香族アルコールの溶剤臭をマスキングする方法が開示されている（特許文献１参照）。また、リナロールを用いた方法も知られている（特許文献２参照）。しかしながら、シス−３−ヘキセノールを香料として用いたこの方法では、施術中の匂いは改善することはできるが、施術後においては、残香性が弱く効果を発揮しない等の問題点を有し、充分満足できるものではなかった。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００２−９７１２２号公報
【特許文献２】
特開２０００−３４４６２９号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
斯かる状況下、本発明の目的とするところは、アンモニア、アンモニウム塩、モノエタノールアミンや還元剤に由来する不快臭をマスキングする効果に優れ、処理後に洗髪しても高い残香性を有し、かつ経日による香りの安定性に優れた毛髪処理組成物を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記目的を達成するために、種々の香料成分について鋭意研究を重ねた結果、特定の香料成分が、アンモニア、アンモニウム塩、モノエタノールアミン及び硫黄原子を有する還元剤に由来する不快臭をマスキングする効果に優れ、処理後に洗髪しても高い残香性を有し、かつ経日による香りの安定性に優れていることを見出し、更に、疎水性シリコーン化合物を配合することにより残香性が向上することを見出して本発明を完成するに至った。
【０００６】
即ち、本発明は、３，７−ジメチルオクタン−３−オール、２，６−ジメチル−７−オクタン−２−オール、１−フェニルエチルアルコール、３−メチル−５−フェニル−１−ペンタノール、ｏ−ｔ−ブチルシクロヘキシルアセテート、ｐ−ｔ−ブチルシクロヘキシルアセテート、４−ｔ−ブチルシクロヘキサノール、２−ｎ−ヘプチルシクロペンタノン、４−（２，２，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−１−イル）−３−ブテン−２−オン、３−メチル−２−（２−シス−ペンチル−１−イル）−２−シクロペンテン−１−オン、１−（２−ｔ−ブチルシクロヘキシルオキシ）−２−ブタノール、ｐ−メチルアニソール、２，５，５−トリメチル−５−ペンチルシクロペンタノン、ｎ−オクタノール、１，７，７−トリメチル−ビシクロ［１．２．２］ヘプタン−２−オール、メチルベンゾエート、フェノキシエチルアルコール及びイソキノリンからなる群より選ばれる一種以上の香料成分、及び（Ｂ）アンモニア、アンモニウム塩、モノエタノールアミン及び硫黄原子を含む還元剤からなる群より選ばれる一種以上の成分を含有することを特徴とする毛髪処理組成物にある（請求項１）。また、本発明の請求項２は、更に、更に、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン及びアミノ変性シリコーンからなる群より選ばれる少なくとも一種以上の疎水性シリコーン又は疎水性シリコーンエマルジョンを含有することを特徴とする請求項１記載の毛髪処理組成物である。また、本発明の請求項３は、酸化型染毛剤又はパーマネントウェーブ用剤である請求項１又は２記載の毛髪処理組成物である。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【０００８】
本発明の毛髪処理組成物に用いられる香料成分（Ａ）は、３，７−ジメチルオクタン−３−オール、２，６−ジメチル−７−オクタン−２−オール、１−フェニルエチルアルコール、３−メチル−５−フェニル−１−ペンタノール、ｏ−ｔ−ブチルシクロヘキシルアセテート、ｐ−ｔ−ブチルシクロヘキシルアセテート、４−ｔ−ブチルシクロヘキサノール、２−ｎ−ヘプチルシクロペンタノン、４−（２，２，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−１−イル）−３−ブテン−２−オン、３−メチル−２−（２−シス−ペンチル−１−イル）−２−シクロペンテン−１−オン、１−（２−ｔ−ブチルシクロヘキシルオキシ）−２−ブタノール、ｐ−メチルアニソール、２，５，５−トリメチル−５−ペンチルシクロペンタノン、ｎ−オクタノール、１，７，７−トリメチル−ビシクロ［１．２．２］ヘプタン−２−オール、メチルベンゾエート、フェノキシエチルアルコール、イソキノリンである。これらの香料成分は、通常香料として知られているが、これらにアンモニア臭やアミン臭、更にメルカプタン臭やイオウ臭に対するマスキング効果があることは知られていない。本発明においては、これら香料成分の中から一種以上を適宜選択して用いることができる。また、とくにｏ−ｔ−ブチルシクロヘキシルアセテート、４−ｔ−ブチルシクロヘキサノール、２−ｎ−ヘプチルシクロペンタノン、４−（２，２，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−１−イル）−３−ブテン−２−オン、１−（２−ｔ−ブチルシクロヘキシルオキシ）−２−ブタノール、２，５，５−トリメチル−５−ペンチルシクロペンタノン、１，７，７−トリメチル−ビシクロ［１．２．２］ヘプタン−２−オール、フェノキシエチルアルコールから選ばれる一種以上の香料成分を配合する事がアンモニア臭やアミン臭、メルカプタン臭やイオウ臭に対するマスキング効果において好ましい。
【０００９】
成分（Ａ）の配合量は、本発明毛髪処理組成物中に０．０００５〜５．０質量％（以下、単に％と記す）配合することが好ましく、更に０．００５〜１．０％配合することがより好ましい。成分（Ａ）の配合量が０．０００５％未満の場合、目的とする効果が発揮されない場合があり、また５．０％を超えると、香料自体の匂いが強すぎて香りに対して違和感を感じる場合があるため好ましくない。
【００１０】
本発明の毛髪処理組成物に用いられる成分（Ｂ）は、アンモニア、アンモニウム塩、モノエタノールアミン及び硫黄原子を含む還元剤からなる群より選ばれる一種以上の成分であり、通常酸化型染毛剤、脱色剤、パーマネントウェーブ用剤において使用されており、アンモニア、アンモニウム塩及びモノエタノールアミンはアルカリ剤として毛髪の膨潤、酸化促進を目的として配合され、また硫黄原子を含む還元剤は、毛髪の還元及び酸化型染毛料における酸化染料の安定化を目的として配合されているものであり、これらの成分が不快臭や香りの安定性に影響を与えている。
【００１１】
アルカリ剤であるアンモニア、アンモニウム塩及びモノエタノールアミンの毛髪処理組成物中への配合量は、目的とする染毛効果、脱色効果及びパーマネントウェーブ効果に応じて適宜配合されるが、アンモニアは、毛髪処理組成物中に毛髪に適用する状態（酸化染毛料の場合には酸化剤等と混合後の状態）で、３％以下で配合することが好ましく、特に１．５％以下で配合するのが好ましい。また、アンモニウム塩としては、例えば塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム等が挙げられ、特に塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウムが好ましい。これらアンモニウム塩は、通常酸化型染毛剤およびパーマネントウェーブ用剤におけるアルカリ剤として使用されるものであり、毛髪処理組成物中に毛髪に適用する状態（酸化染毛料の場合には酸化剤等と混合後の状態）で、１０％以下で配合することが好ましく、特に２％以下含有するのが好ましい。また、モノエタノールアミンは、酸化型染毛剤およびパーマネントウェーブ用剤におけるアルカリ剤として使用されるものであり、毛髪処理組成物中に毛髪に適用する状態（酸化染毛料の場合には酸化剤等と混合後の状態）で、１０％以下で配合することが好ましく、特に５％以下で配合するのが好ましい。本発明においては、これらアルカリ剤の中から一種以上を適宜選択して用いることができ、特にアルカリ度を上げて高い染毛効果やパーマネントウェーブ効果を求める場合には、アンモニアとアンモニウム塩、アンモニアとモノエタノールアミン、モノエタノールアミンとアンモニウム塩等の様に二種以上のアルカリ剤を組み合わせて配合することが好ましい。
【００１２】
硫黄原子を含む還元剤は、酸化染毛料においては酸化染料の安定化剤、パーマネントウェーブ用剤においては毛髪のジスルフィド結合を解裂させる還元物質として用いられる。硫黄原子を含む還元剤の具体例を挙げれば、チオグリコール酸アンモニウム，チオグリコール酸モノエタノールアミン，チオグリコール酸ナトリウム等のチオグリコール酸塩、Ｌ−システイン，ＤＬ−システイン，アセチルシステイン等のシステイン類及びそれらの塩や誘導体、チオ乳酸アンモニウム，チオ乳酸ナトリウム，チオ乳酸モノエタノールアミン等のチオ乳酸塩、チオ尿素、チオグリセリン、亜硫酸ナトリウム，亜硫酸カリウム，亜硫酸水素ナトリウム，亜硫酸水素カリウム等の亜硫酸塩、ピロ亜硫酸ナトリウム，ピロ亜硫酸カリウム等のピロ亜硫酸塩等が挙げられる。本発明においては、これら還元剤の中から一種以上を適宜選択して用いることができ、本発明の毛髪処理組成物中に毛髪に適用する状態（酸化染毛料の場合には酸化剤等と混合後の状態）で、０．０５〜１０．０％配合することが好ましい。また特に、酸化染毛料においては０．１〜３．０％、パーマネントウェーブ溶剤においては、２．０〜７．０％がより好ましい。
【００１３】
通常、酸化染毛剤及びパーマネントウェーブ用剤においては、上記のアンモニア、アンモニウム塩及びモノエタノールアミンから選ばれるアルカリ剤と硫黄原子を含む還元剤の双方が配合され、場合によっては、硫黄原子を含まない還元剤、例えばアスコルビン酸等を用いる場合もある。また、脱色剤においては、還元剤は通常配合されず、アルカリ剤のみを配合することが一般的である。
【００１４】
本発明においては、更に、疎水性シリコーン及び／又は疎水性シリコーンの水性エマルジョンを配合することにより、残香性を向上させることが可能である。疎水性シリコーンは、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリオキシエチレン（ＰＯＥ）変性シリコーン等が挙げられる。ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンの具体例を挙げれば、下記一般式（Ｉ）
【００１５】
【化１】
（式中、Ｒ１はメチル基を表すかまたはその一部がフェニル基を表してもよく、Ｒ２はメチル基または水酸基を表わし、ｐは１０〜１０，０００の整数を表す）で示され、特にｐが１００〜３，０００の高粘度のジメチルポリシロキサン及びメチルフェニルポリシロキサンが好ましい。また、高粘度のジメチルジメチルポリシロキサン及びメチルフェニルポリシロキサンを使用する場合には、製剤化しやすくするために、低粘度（５００ｍＰａ・ｓ以下）のジメチコーンやデカメチルペンタシロキサンなどの揮発性環状シリコーン、揮発性イソパラフィン、軽質流動パラフィン等で希釈して低粘度化して用いてもよい。平均重合度が上記範囲に満たないものは、コンディショニング効果に劣り、平均重合度が上記範囲を超えると染毛性を阻害したり、感触上好ましくない。
【００１７】
アミノ変性シリコーンとの具体例を挙げると、一般式（ＩＩ）
【００１８】
【化２】
［式中、Ｒ３はメチル基、フェニル基又はＲ５であり、Ｒ４はメチル基、メトキシ基又は水酸基である。ｑは０〜３，０００である。ただし、上記Ｒ３はすべてがＲ５になることはないが少なくとも１個がＲ５であり、Ｒ５は一般式−Ｒ６−ＮＨ２（ただし、Ｒ６は炭素数１〜６のアルキレンである）又は一般式−Ｒ６−ＮＨ−Ｒ７−ＮＨ２（ただし、Ｒ６は前記と同じで、Ｒ７は炭素数１〜４のアルキレン基である）で表される基である］で表される。このようなアミノ変性シリコーンの具体例としては、例えば、東レダウコーニングシリコーン社製ＳＭ８７０２Ｃ，信越化学工業社製ＫＦ３９等が挙げられる。
【００２０】
これらの疎水性シリコーンは、１種又は２種以上を組合わせて用いることができ、毛髪処理組成物中への配合量は、０．０５〜１０％配合するのが好ましく、特に０．１〜５．０％の範囲が好ましい。０．０５％より少ない場合は、シリコーンの効果が充分に発揮されず、また１０％を超えると、染毛性や還元性を疎外する場合があり好ましくない。
【００２１】
また、疎水性シリコーンの水性エマルジョンとは、一般式（Ｉ）及び一般式（ＩＩ）で表される疎水性シリコーンを水中に乳化させた水中油型エマルジョンである。疎水性シリコーンは分子量が大きくなるに従って、流動性が低下して粘性が高くるため、一般的には水性エマルジョンとする際には、低粘度の液状ジメチルポリシロキサン（粘度として２００ｍＰａ・ｓ以下のジメチルポリシロキサン）、デカメチルペンタシロキサン、軽質イソパラフィンや軽質流動イソパラフィン等との混合物の形態でエマルジョンに供される。
【００２２】
疎水性シリコーンを水中に乳化させる界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、陽イオン性界面活性剤や非イオン界面活性剤が挙げられるが、乳化安定性上、陽イオン性界面活性剤及び非イオン界面活性剤が好ましく、非イオン界面活性剤が特に好ましい。また、水性エマルジョンにおいて、界面活性剤の配合量は、疎水性シリコーンが本組成物中において他成分と混合された後、乳化状態に保たれる限り、特に重要ではない。一般に、疎水性シリコーンを含むシリコーン油の約２〜５０％、好ましくは、約５〜３０％である。
【００２３】
また疎水性シリコーンの水性エマルジョンの粒子サイズは、０．１〜１００μｍであることが好ましく、更に好ましくは、１．０〜５０μｍである。０．１μｍ未満の場合は、毛髪の滑らかさ、しなやかさが低減して本発明の効果を発揮しない場合があり。また、１００μｍを越えると、本組成物へ配合した場合、安定性が悪く、エマルジョンの崩壊が発生して、染毛効果を阻害する場合があり好ましくない。
【００２４】
本発明に用いる疎水性シリコーンの水性エマルジョンを具体的に例示すると、ＢＹ２２−０１９、ＢＹ２２−０２０、ＢＹ２２−０３４、ＢＹ２２−０５５およびＢＹ２２−０６０等のＢＹ２２シリーズ（東レ・ダウコーニング・シリコーン社製）、ＦＺ−４１４４、ＦＺ−４１５０、ＦＺ−４１５８、ＦＺ−４１７０、ＦＺ−４１８５およびＦＺ−４１８８等のシリコンＦＺ−４００シリーズ（日本ユニカー社製）、ＸＳ６５−Ｂ５８９１、ＸＳ６５−Ｂ７１１６等のＸＳ６５シリーズ（ＧＥ東芝シリコーン社製）等が挙げられる。
【００２５】
疎水性シリコーンの水性エマルジョンの配合量は、疎水性シリコーンの含有量が本組成物全量中、好ましくは０．０５〜１０％、さらに好ましくは０．１〜５．０％となるように配合される。疎水性シリコーンの含有量が、０．１％より少ない場合は、シリコーンの効果が充分に発揮されない場合があり、また１０％を超えると、染毛性や還元性を疎外するなどの問題が生じる場合があり好ましくない。
【００２６】
本発明の毛髪処理組成物は、例えば、前記の如くアンモニア臭やアミン臭及びメルカプタン臭や硫化水素臭等の臭気が改善された酸化型染毛剤、毛髪用脱色剤、酸性染料染毛剤、塩基性染料染毛剤、パーマネントウェーブ用剤等に適用であるが、このうち酸化型染毛剤、パーマネントウェーブ用剤が特に好ましい。酸化型染毛剤とした場合には、酸化染料中間体として、例えば顕色剤及びカップリング剤が配合される。これらのうち顕色剤としてはパラフェニレンジアミン類、２，６−ジアミノピリジン類、パラアミノフェノール類、オルトアミノフェノール類、オルトフェニレンジアミン類等が挙げられる。カップリング剤としては、種々のメタフェニレンジアミン類、メタアミノフェノール類、メタヒドロキシベンゼン類、ヒドロキシインドール類、ナフトール類、フェノール類等が挙げられる。さらに、ニトロ染料、ＨＣ染料、酸性染料、塩基性染料等の直接染料等を配合することもできる。
【００２７】
本発明の毛髪処理組成物において、酸化染料中間体を配合した場合、空気中の酸素または酵素等によっても酸化反応が起こり毛髪等を染色するが、酸化剤を添加することによる酸化反応を用いることがより好ましい。好適な酸化剤としては、過酸化水素水、過酸化尿素、過臭酸塩、過硫酸塩、過ホウ酸塩等が挙げられ、特に過酸化水素が好ましい。
【００２８】
本発明においては、通常の化粧料に用いられる他の成分、例えば、粘度・ゲル強度調整剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、多価アルコール類、アミド類、シリコーン誘導体、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、非イオン性高分子、カチオン性高分子、アニオン性高分子、両性高分子、蛋白誘導体やアミノ酸類、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、ｐＨ調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、顔料、紫外線吸収剤等を適宜配合できる。
【００２９】
本発明の毛髪処理組成物は、例えば、透明液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、ムース状等とすることができる。なお、本発明の毛髪処理組成物のｐＨとしては、酸化型染毛剤の場合、８〜１２、特に９〜１１の範囲が好ましい。また、パーマネントウェーブ剤とした場合には、７〜１１、特に８〜１０の範囲が好ましい。
【００３０】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。尚、実施例に記載のマスキング効果試験、残香性試験及び香りの安定性試験に関する試験法を下記に示す。
【００３１】
（１）マスキング効果試験
常法により製造した被試験試料（実施例及び比較例の毛髪処理組成物）４０ｇをガラス瓶に充填し、その匂いを専門検査員１０人により、下記の５点評価で官能試験を行い、平均値を求め、下記の判定基準にて評価を行った。
【００３２】
（評価基準）
５：好ましい芳香を有する。
４：刺激臭がない。
３：アンモニア臭又はメルカプト様臭がわずかにある。
２：アンモニア臭又はメルカプト様臭が強い。
１：アンモニア臭又はメルカプト様臭が非常に強い。
（判定基準）
◎：平均値が４．５以上
○：平均値が４以上４．５未満
△：平均値が３以上４未満
×：平均値が３未満
【００３３】
（２）残香性試験
常法により製造した被試験試料（実施例及び比較例の毛髪処理組成物）１０ｇを、日本人黒髪からなる毛束（５ｇ、１５ｃｍ）に均一に刷毛を用いて塗り、３０℃の恒温槽内に吊るし、３０分間放置した。３分間温水で洗い流した後、１０％ＰＯＥ（２）ラウリル硫酸ナトリウム水溶液５ｍＬを用いて、揉み洗いしながらのシャンプーを２回行い、２５℃、湿度６０％の恒温恒湿環境下に２４時間放置して乾燥させた。次に、これらの操作が終わった毛束について、その匂いを専門検査員１０人により、下記の３点評価で官能試験を行い、平均値を求め、平均値を求め、下記の判定基準にて評価を行った。
【００３４】
（評価基準）
５：好ましい芳香を有し、刺激臭がない。
４：やや好ましい芳香を有し、刺激臭がない。
３：アンモニア臭又はメルカプト様臭がわずかにある。
２：アンモニア臭又はメルカプト様臭が強い。
１：アンモニア臭又はメルカプト様臭が非常に強い。
（判定基準）
◎：平均値が４．５以上
○：平均値が４以上４．５未満
△：平均値が３以上４未満
×：平均値が３未満
【００３５】
（３）香りの安定性
常法により製造した被試験試料（実施例及び比較例の毛髪処理組成物）４０ｇをガラス瓶に充填し、５０℃の恒温槽内に３０日間保存した。その後、１０名の専門検査員により、製造直後の香りと比較し、下記の３点評価で官能試験を行い、平均値を求め、１．５以上を○、０．５以上１．５未満を△、０．５未満を×として示した。
【００３６】
（評価基準）
３：香りの消失がほとんどなく、香りの安定性が良好。
２：香りの消失が少し認められる。
１：香りがほとんど消失している。
【００３７】
実施例１〜７、比較例１〜３（酸化型染毛剤）
表１に示す酸化型染毛剤を常法により製造し、マスキング効果、残香性、香りの安定性について評価を実施した。その結果を併せて表１に示す。
【００３８】
【表１】
表１から明らかなように、実施例１〜７の本発明の毛髪処理組成物は、明らかにマスキング効果、残香性、香りの安定性のいずれの項目においても優れていた。また、比較例１〜３においては、マスキング効果、残香性、香りの安定性のいずれの項目においても劣っていた。
【００４０】
実施例８（酸化型染毛剤）
下記組成の酸化型染毛剤第１剤および第２剤を調製し、マスキング効果、残香性、香りの安定性を評価した。尚、第１剤と第２剤を使用する際の混合比は１：１の比率とした。
（第１剤の製法）
成分５〜９を８０℃にて加温溶解したものに、成分１８、２３の一部を８０℃にて加温したものを加えて乳化する。次いで冷却を行い、５０℃にて成分１〜４、１０、１１、１９、２２、２３の残部を均一に溶解したものを加え、４０℃にて成分１２〜１７、２０、２１を加えてホモミキサーにて均一に混合し、室温まで冷却を行った。
【００４２】
（第２剤の製法）
成分２〜６を８０℃にて加温溶解したものに、成分７〜１０を８０℃にて加温したものを加えて乳化する。次いで冷却を行い、５０℃にて成分１を加えて、ホモミキサーにて均一に混合し、室温まで冷却を行った。
【００４４】
実施例９（酸化型染毛剤）
下記組成の染毛剤第１剤および第２剤を調製し、マスキング効果、残香性、香りの安定性を評価した。尚、第１剤と第２剤を使用する際の混合比は１：２の比率とした。
（第１剤の製法）
成分４〜９を８５℃にて加温溶解したものに、成分１６、２１の一部を８０℃にて加温したものを加えて乳化する。次いで冷却を行い、５０℃にて成分１〜３、１０、１８、１９、２１の残部を均一に溶解したものを加え、４０℃にて成分１１〜１５、１７、２０を加えてホモミキサーにて均一に混合し、２０℃まで冷却を行った。
【００４６】
（第２剤の製法）
成分２〜６を８０℃にて加温溶解したものに、成分７〜１１を９０℃にて加温したものを加えて乳化する。次いで冷却を行い、５０℃にて成分１を加えて、ホモミキサーにて均一に混合し、２０℃まで冷却を行った。
【００４８】
実施例１０（脱色剤）
下記組成の皮膚毛髪用ブリーチ剤を調製し、マスキング効果、残香性、香りの安定性を評価した。尚、第１剤と第２剤を１：２の比率で混合した。
（第１剤の製法）
成分１〜５を８０℃にて加温溶解したものに、成分６、７、９〜１３、１６を８０℃にて加温したものを加えて乳化する。次いで冷却を行い、４０℃にて成分８、１４、１５を加え、２０℃まで冷却を行った。
【００５０】
（第２剤の製法）
成分２〜６を８０℃にて加温溶解したものに、成分７〜９、１１を８０℃にて加温したものを加えて乳化する。次いで冷却を行い、５０℃にて成分１、１０を加えて、ホモミキサーにて均一に混合し、２０℃まで冷却を行った。
【００５２】
実施例１１（脱色剤）
下記組成の頭髪ブリーチ剤を調製し、マスキング効果、残香性、香りの安定性を評価した。尚、第１剤と第２剤を１：２の比率で混合した。
（第１剤の製法）
成分１〜５を８０℃にて加温溶解したものに、成分６、７、９〜１３、１６を８０℃にて加温したものを加えて乳化する。次いで冷却を行い、４０℃にて成分８、１４、１５を加え、２０℃まで冷却を行った。
【００５４】
（第２剤の製法）
成分２〜６を８０℃にて加温溶解したものに、成分７〜９、１１を８０℃にて加温したものを加えて乳化する。次いで冷却を行い、５０℃にて成分１、１０を加えて、ホモミキサーにて均一に混合し、２０℃まで冷却を行った。
【００５６】
（第３剤の製法）
成分１〜５を攪拌混合して粉末状の第３剤を得た。
【００５８】
実施例１２（パーマネントウェーブ用剤）
下記組成のパーマネントウェーブ用剤剤を調製し、マスキング効果、残香性、香りの安定性を評価した。
（製法）
成分１〜３、１４及び５〜８を８０℃にて加温し、成分１５を８０℃に加温したものと混合して、乳化し、３０℃まで冷却した後に、成分４、９〜１３を加えてホモミキサーにて均一に混合し、クリーム状のパーマネントウェーブ用剤を得た。
【００６０】
実施例８〜１１の本発明の毛髪処理組成物について、マスキング効果、残香性、香りの安定性を評価した結果、いずれにおいても優れた効果を示した。
【００６１】
上記の実施例等で用いた調合香料は下記のものである。
【００６２】
【表２】
【表３】
【発明の効果】
アンモニア、アンモニウム塩、モノエタノールアミン及び還元剤に由来する不快臭をマスキングする効果に優れ、処理後に洗髪しても高い残香性を有し、かつ経日による香りの安定性に優れた毛髪処理組成物が提供される。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a hair treatment composition, and more particularly, has an excellent effect of masking an unpleasant odor derived from ammonia, ammonium salt, monoethanolamine and a reducing agent having a sulfur atom, and has a high residual odor even after washing the hair. The present invention relates to a hair treatment composition which has excellent stability and has little fragrance deterioration.
[0002]
[Prior art]
The hair dye and the agent for permanent wave are mixed with an alkaline agent such as ammonia, ammonium salt or monoethanolamine, and a reducing agent such as ammonium thioglycolate, L-cysteine or sulfite. When these hair dyes and permanent wave agents are used, the ammonia odor and amine odor derived from the alkaline agent, and the mercaptan odor and sulfur odor derived from the reducing agent are large for both the practitioner and the practitioner. It is a problem, and development of the masking means is desired. In addition, these ammonia and mercaptan odors adhere to the hair even after normal hair washing such as shampooing after the treatment, and continue to smell from the hair for a few days to one week, so that the masking effect due to high residual scent even after the treatment. The development of excellent products is desired. For example, a method is disclosed in which a hair treatment composition containing cis-3-hexenol as a fragrance masks an ammonia odor or a solvent odor of an aromatic alcohol (see Patent Document 1). A method using linalool is also known (see Patent Document 2). However, this method using cis-3-hexenol as a fragrance can improve the odor during the treatment, but has a problem that after the treatment, the fragrance is weak and the effect is not exhibited. It was not satisfactory.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2002-97122 A [Patent Document 2]
JP 2000-344629 A
[Problems to be solved by the invention]
Under such circumstances, the object of the present invention is to have an excellent effect of masking an unpleasant odor derived from ammonia, ammonium salt, monoethanolamine or a reducing agent, and has a high residual fragrance even after washing the hair after the treatment, Another object of the present invention is to provide a hair treatment composition having excellent fragrance stability over time.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies on various fragrance components to achieve the above object, and as a result, a specific fragrance component is derived from ammonia, ammonium salt, monoethanolamine and a reducing agent having a sulfur atom. It is excellent in masking unpleasant odor, has high residual fragrance even after washing hair, and has excellent fragrance stability over time.Furthermore, by adding a hydrophobic silicone compound, residual fragrance is The inventors have found that the properties are improved, and have completed the present invention.
[0006]
That is, the present invention relates to 3,7-dimethyloctane-3-ol, 2,6-dimethyl-7-octane-2-ol, 1-phenylethyl alcohol, 3-methyl-5-phenyl-1-pentanol, o-t-butylcyclohexyl acetate, pt-butylcyclohexyl acetate, 4-t-butylcyclohexanol, 2-n-heptylcyclopentanone, 4- (2,2,6-trimethyl-1-cyclohexene-1- Yl) -3-buten-2-one, 3-methyl-2- (2-cis-pentyl-1-yl) -2-cyclopenten-1-one, 1- (2-t-butylcyclohexyloxy) -2 -Butanol, p-methylanisole, 2,5,5-trimethyl-5-pentylcyclopentanone, n-octanol, 1,7,7-trimethyl-bis [1.2.2] One or more flavor components selected from the group consisting of heptane-2-ol, methylbenzoate, phenoxyethyl alcohol and isoquinoline, and (B) ammonia, ammonium salt, monoethanolamine and sulfur atom A hair treatment composition comprising at least one component selected from the group consisting of reducing agents. Further, claim 2 of the present invention is characterized by further comprising at least one or more hydrophobic silicone or hydrophobic silicone emulsion selected from the group consisting of dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane and amino-modified silicone. The hair treatment composition according to claim 1, wherein The third aspect of the present invention is the hair treatment composition according to the first or second aspect, which is an oxidative hair dye or a permanent waving agent.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0008]
The fragrance component (A) used in the hair treatment composition of the present invention includes 3,7-dimethyloctane-3-ol, 2,6-dimethyl-7-octane-2-ol, 1-phenylethyl alcohol, Methyl-5-phenyl-1-pentanol, tert-butylcyclohexyl acetate, pt-butylcyclohexyl acetate, 4-t-butylcyclohexanol, 2-n-heptylcyclopentanone, 4- (2,2 , 6-Trimethyl-1-cyclohexen-1-yl) -3-buten-2-one, 3-methyl-2- (2-cis-pentyl-1-yl) -2-cyclopenten-1-one, 1- (2-t-butylcyclohexyloxy) -2-butanol, p-methylanisole, 2,5,5-trimethyl-5-pentylcyclopentanone, n-octa Lumpur, 1,7,7-trimethyl - bicyclo [1.2.2] heptan-2-ol, methyl benzoate, phenoxyethyl alcohol, isoquinoline. These fragrance components are usually known as fragrances, but it is not known that they have a masking effect on ammonia odor, amine odor, mercaptan odor and sulfur odor. In the present invention, one or more of these flavor components can be appropriately selected and used. Particularly, tert-butylcyclohexyl acetate, 4-t-butylcyclohexanol, 2-n-heptylcyclopentanone, 4- (2,2,6-trimethyl-1-cyclohexen-1-yl) -3- Buten-2-one, 1- (2-t-butylcyclohexyloxy) -2-butanol, 2,5,5-trimethyl-5-pentylcyclopentanone, 1,7,7-trimethyl-bicyclo [1.2 .2] It is preferable to blend at least one fragrance component selected from heptane-2-ol and phenoxyethyl alcohol in terms of a masking effect on ammonia odor, amine odor, mercaptan odor and sulfur odor.
[0009]
The component (A) is preferably incorporated in the hair treatment composition of the present invention in an amount of 0.0005 to 5.0% by mass (hereinafter simply referred to as%), and more preferably 0.005 to 1.0%. Is more preferable. If the amount of component (A) is less than 0.0005%, the intended effect may not be exhibited. If it exceeds 5.0%, the fragrance itself may be too strong to give a sense of discomfort to the fragrance. It is not preferable because it may be felt.
[0010]
Component (B) used in the hair treatment composition of the present invention is at least one component selected from the group consisting of ammonia, ammonium salts, monoethanolamine and a reducing agent containing a sulfur atom, and is usually an oxidative hair dye. It is used in depigmenting agents and permanent wave agents. Ammonia, ammonium salts and monoethanolamine are compounded as alkaline agents for the purpose of swelling and oxidizing hair, and reducing agents containing sulfur atoms reduce hair. And stabilizing the oxidation dye in the oxidative hair dye, and these components affect the unpleasant odor and the stability of the fragrance.
[0011]
The amount of the alkaline agent, ammonia, ammonium salt and monoethanolamine in the hair treatment composition is appropriately determined according to the desired hair dyeing effect, bleaching effect and permanent wave effect. In the treatment composition applied to the hair (in the case of an oxidized hair dye, in the state after being mixed with an oxidizing agent, etc.), it is preferably incorporated at 3% or less, particularly preferably at 1.5% or less. preferable. Examples of the ammonium salt include, for example, ammonium chloride, ammonium sulfate, ammonium nitrate, ammonium carbonate, ammonium bicarbonate, ammonium phosphate, ammonium carbamate, and the like. Particularly, ammonium chloride, ammonium carbonate, and ammonium bicarbonate are preferable. These ammonium salts are usually used as an alkaline agent in oxidative hair dyes and permanent waving agents, and are used in the hair treatment composition in a state to be applied to the hair (in the case of oxidative hair dye, an oxidizing agent and the like). In the state after mixing), it is preferable to mix 10% or less, and particularly preferable to contain 2% or less. In addition, monoethanolamine is used as an alkaline agent in oxidative hair dyes and permanent waving agents, and is used in a hair treatment composition in a state applied to hair (in the case of oxidative hair dye, an oxidizing agent or the like). (In the state after mixing), it is preferable to mix at 10% or less, particularly preferably at 5% or less. In the present invention, one or more of these alkaline agents can be appropriately selected and used.In particular, when a high hair dyeing effect or a permanent wave effect is required by increasing the alkalinity, ammonia and an ammonium salt, ammonia It is preferable to mix and combine two or more kinds of alkali agents such as monoethanolamine, monoethanolamine and ammonium salt.
[0012]
The reducing agent containing a sulfur atom is used as a stabilizing agent for an oxidation dye in an oxidative hair dye, and as a reducing substance for cleaving disulfide bonds in hair in a permanent waving agent. Specific examples of the reducing agent containing a sulfur atom include thioglycolates such as ammonium thioglycolate, monoethanolamine thioglycolate and sodium thioglycolate, and cysteines such as L-cysteine, DL-cysteine and acetylcysteine. And salts and derivatives thereof, thiolactates such as ammonium thiolactate, sodium thiolactate, and monoethanolamine thiolactate; sulfites such as thiourea, thioglycerin, sodium sulfite, potassium sulfite, sodium bisulfite, and potassium bisulfite; Examples include pyrosulfites such as sodium pyrosulfite and potassium pyrosulfite. In the present invention, one or more of these reducing agents can be appropriately selected and used, and are used in the hair treatment composition of the present invention in a state of being applied to the hair (in the case of an oxidative hair dye, a mixture of In a later state), it is preferable to add 0.05 to 10.0%. Further, in particular, 0.1 to 3.0% is more preferable for the oxidative hair dye, and 2.0 to 7.0% is more preferable for the permanent wave solvent.
[0013]
Usually, in the oxidative hair dye and permanent waving agent, both the above-mentioned ammonia, an alkali agent selected from ammonium salts and monoethanolamine and a reducing agent containing a sulfur atom are blended, and in some cases, a sulfur atom-containing agent is contained. In some cases, a reducing agent such as ascorbic acid may be used. Further, in the decolorizing agent, a reducing agent is not usually blended, and only an alkali agent is generally blended.
[0014]
In the present invention, the residual fragrance can be further improved by blending a hydrophobic silicone and / or an aqueous emulsion of the hydrophobic silicone. Examples of the hydrophobic silicone include dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, amino-modified silicone, and polyoxyethylene (POE) -modified silicone. Specific examples of dimethylpolysiloxane and methylphenylpolysiloxane include the following general formula (I)
[0015]
Embedded image
(Wherein, R 1 represents a methyl group or a part thereof may represent a phenyl group, R 2 represents a methyl group or a hydroxyl group, and p represents an integer of 10 to 10,000). Particularly, high viscosity dimethylpolysiloxane and methylphenylpolysiloxane having p of 100 to 3,000 are preferable. When using high-viscosity dimethyldimethylpolysiloxane and methylphenylpolysiloxane, volatile cyclic silicones such as low-viscosity (500 mPa · s or less) dimethicone and decamethylpentasiloxane are used to facilitate preparation. It may be diluted with volatile isoparaffin, light liquid paraffin or the like to reduce the viscosity before use. If the average degree of polymerization is less than the above range, the conditioning effect is inferior. If the average degree of polymerization exceeds the above range, the hair dyeing property is impaired and the feeling is not preferable.
[0017]
Specific examples of the amino-modified silicone include a compound represented by the general formula (II):
[0018]
Embedded image
[Wherein, R 3 is a methyl group, a phenyl group, or R 5 , and R 4 is a methyl group, a methoxy group, or a hydroxyl group. q is 0 to 3,000. However, the R 3 but all have never become R 5 is 5 least one is R, R 5 has the general formula -R 6 -NH 2 (provided that, R 6 is an alkylene having 1 to 6 carbon atoms in any) or the general formula -R 6 -NH-R 7 -NH 2 ( provided that, R 6 is the same as defined above, R 7 is a group represented by a is) alkylene group having 1 to 4 carbon atoms] expressed. Specific examples of such amino-modified silicone include, for example, SM8702C manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd., and KF39 manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.
[0020]
These hydrophobic silicones can be used alone or in combination of two or more, and the compounding amount in the hair treatment composition is preferably 0.05 to 10%, particularly preferably 0.1 to 10%. A range of 5.0% is preferred. When the amount is less than 0.05%, the effect of the silicone is not sufficiently exhibited. When the amount exceeds 10%, the hair dyeing property and the reducing property may be alienated, which is not preferable.
[0021]
The aqueous emulsion of the hydrophobic silicone is an oil-in-water emulsion obtained by emulsifying the hydrophobic silicone represented by the general formulas (I) and (II) in water. As the molecular weight of the hydrophobic silicone increases, the fluidity decreases and the viscosity increases. Therefore, in general, when forming an aqueous emulsion, a low-viscosity liquid dimethylpolysiloxane (dimethyl dimethylpolysiloxane having a viscosity of 200 mPa · s or less) is used. (Polysiloxane), decamethylpentasiloxane, light isoparaffin, light liquid isoparaffin, and the like.
[0022]
Surfactants for emulsifying the hydrophobic silicone in water include anionic surfactants, cationic surfactants and nonionic surfactants. Surfactants are preferred, and nonionic surfactants are particularly preferred. In the aqueous emulsion, the amount of the surfactant is not particularly important as long as the hydrophobic silicone is kept in an emulsified state after being mixed with other components in the present composition. Generally, it is about 2 to 50%, preferably about 5 to 30%, of the silicone oil including the hydrophobic silicone.
[0023]
The particle size of the aqueous emulsion of the hydrophobic silicone is preferably from 0.1 to 100 μm, and more preferably from 1.0 to 50 μm. If it is less than 0.1 μm, the smoothness and flexibility of the hair may be reduced, and the effect of the present invention may not be exhibited. On the other hand, if it exceeds 100 μm, when it is incorporated into the present composition, the stability is poor, the emulsion may be disintegrated, and the hair dyeing effect may be undesirably inhibited.
[0024]
Specific examples of the aqueous emulsion of the hydrophobic silicone used in the present invention include BY22 series (manufactured by Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd.) such as BY22-019, BY22-020, BY22-034, BY22-055, and BY22-060. , FZ-4144, FZ-4150, FZ-4158, FZ-4170, FZ-4185, FZ-4188, etc. Silicon FZ-400 series (manufactured by Nippon Unicar), XS65-B5891, XS65 series such as XS65-B7116 ( GE Toshiba Silicone Co., Ltd.).
[0025]
The amount of the aqueous emulsion of the hydrophobic silicone is such that the content of the hydrophobic silicone is preferably 0.05 to 10%, more preferably 0.1 to 5.0% of the total amount of the composition. You. When the content of the hydrophobic silicone is less than 0.1%, the effect of the silicone may not be sufficiently exerted. When the content exceeds 10%, problems such as elimination of hair dyeing properties and reducing properties may occur. In some cases, this is not preferable.
[0026]
The hair treatment composition of the present invention includes, for example, oxidized hair dyes having improved odors such as ammonia odor, amine odor, mercaptan odor, and hydrogen sulfide odor as described above, hair bleaching agents, acid dye hair dyes, It is applicable to basic dye hair dyes, permanent waving agents, etc. Among them, oxidized hair dyes and permanent waving agents are particularly preferred. When an oxidative hair dye is used, for example, a color developer and a coupling agent are blended as an oxidative dye intermediate. Among them, examples of the color developing agent include paraphenylenediamines, 2,6-diaminopyridines, paraaminophenols, orthoaminophenols, and orthophenylenediamines. Examples of the coupling agent include various metaphenylenediamines, metaaminophenols, metahydroxybenzenes, hydroxyindoles, naphthols, and phenols. Furthermore, direct dyes such as nitro dyes, HC dyes, acid dyes, and basic dyes can be blended.
[0027]
In the hair treatment composition of the present invention, when an oxidation dye intermediate is blended, an oxidation reaction is caused by oxygen or enzymes in the air to dye hair and the like, but the oxidation reaction by adding an oxidizing agent is used. Is more preferred. Suitable oxidizing agents include aqueous hydrogen peroxide, urea peroxide, perbromate, persulfate, perborate, and the like, with hydrogen peroxide being particularly preferred.
[0028]
In the present invention, other components used in ordinary cosmetics, for example, viscosity / gel strength modifiers, fats and oils, waxes, hydrocarbons, polyhydric alcohols, amides, silicone derivatives, cationic surfactants Agent, anionic surfactant, amphoteric surfactant, nonionic surfactant, nonionic polymer, cationic polymer, anionic polymer, amphoteric polymer, protein derivative and amino acid, preservative, chelate Agents, stabilizers, antioxidants, pH adjusters, plant extracts, herbal extracts, vitamins, pigments, fragrances, pigments, ultraviolet absorbers and the like can be appropriately compounded.
[0029]
The hair treatment composition of the present invention can be, for example, a transparent liquid, an emulsion, a cream, a gel, a paste, a mousse, or the like. In addition, as for pH of the hair treatment composition of this invention, in the case of an oxidative hair dye, the range of 8-12, especially 9-11 is preferable. Moreover, when it is a permanent wave agent, the range of 7-11, especially 8-10 is preferable.
[0030]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described specifically with reference to Examples, but the technical scope of the present invention is not limited by these Examples. In addition, the test method regarding the masking effect test, the residual scent test and the fragrance stability test described in the examples are shown below.
[0031]
(1) Masking Effect Test A glass bottle was filled with 40 g of a test sample (hair treatment composition of Examples and Comparative Examples) manufactured by a conventional method, and the odor was sensory evaluated by 10 professional inspectors according to the following five-point evaluation. A test was performed, an average value was obtained, and evaluation was performed according to the following criteria.
[0032]
(Evaluation criteria)
5: has a favorable aroma.
4: No pungent odor.
3: Slight ammonia odor or mercapto-like odor.
2: Strong smell of ammonia or mercapto.
1: Very strong smell of ammonia or mercapto.
(Judgment criteria)
：: Average value is 4.5 or more ：: Average value is 4 or more and less than 4.5 △: Average value is 3 or more and less than 4 ×: Average value is less than 3
(2) Persistence test 10 g of a test sample (a hair treatment composition of Examples and Comparative Examples) manufactured by a conventional method was uniformly applied to a hair bundle (5 g, 15 cm) made of Japanese black hair using a brush. It was hung in a thermostat at 30 ° C. and left for 30 minutes. After rinsing with warm water for 3 minutes, shampooing is performed twice while rubbing and washing with 5 mL of 10% POE (2) sodium lauryl sulfate aqueous solution, and left for 24 hours in a constant temperature and humidity environment of 25 ° C. and 60% humidity. And dried. Next, for the hair bundles after these operations, the odor was subjected to a sensory test by the following three-point evaluation by 10 professional inspectors, and an average value was obtained, an average value was obtained, and the following criteria were used. An evaluation was performed.
[0034]
(Evaluation criteria)
5: It has a favorable aroma and has no pungent odor.
4: Slightly preferable aroma and no pungent odor.
3: Slight ammonia odor or mercapto-like odor.
2: Strong smell of ammonia or mercapto.
1: Very strong smell of ammonia or mercapto.
(Judgment criteria)
：: average value of 4.5 or more ：: average value of 4 or more and less than 4.5 △: average value of 3 or more and less than 4 x: average value of less than 3
(3) Aroma stability 40 g of test samples (hair treatment compositions of Examples and Comparative Examples) manufactured by an ordinary method were filled in a glass bottle, and stored in a 50 ° C constant temperature bath for 30 days. Then, by 10 professional inspectors, the sensory test was performed by comparing the fragrance immediately after production with the following three-point evaluation, and the average value was obtained. Δ, less than 0.5 was indicated as x.
[0036]
(Evaluation criteria)
3: The scent hardly disappeared, and the scent stability was good.
2: Slight disappearance of scent is observed.
1: The scent has almost disappeared.
[0037]
Examples 1 to 7 and Comparative Examples 1 to 3 (oxidative hair dyes)
Oxidative hair dyes shown in Table 1 were produced by a conventional method, and evaluated for masking effect, residual scent, and stability of fragrance. Table 1 also shows the results.
[0038]
[Table 1]
As is clear from Table 1, the hair treatment compositions of the present invention of Examples 1 to 7 were clearly excellent in any of the items of the masking effect, the lingering scent, and the stability of the fragrance. Further, Comparative Examples 1 to 3 were inferior in any of the items of the masking effect, the lingering scent, and the fragrance stability.
[0040]
Example 8 (oxidative hair dye)
The first and second oxidative hair dyes having the following compositions were prepared, and the masking effect, residual odor, and stability of the fragrance were evaluated. The mixing ratio when using the first agent and the second agent was 1: 1.
(Method of manufacturing the first agent)
To components obtained by heating and dissolving components 5 to 9 at 80 ° C., a mixture of components 18 and 23 heated at 80 ° C. is added and emulsified. Then, the mixture was cooled, and a solution obtained by uniformly dissolving the remaining components 1 to 4, 10, 11, 19, 22, and 23 at 50 ° C was added. At 40 ° C, components 12 to 17, 20, and 21 were added and homogenized. The mixture was uniformly mixed with a mixer and cooled to room temperature.
[0042]
(Method of manufacturing the second agent)
To components obtained by heating and dissolving components 2 to 6 at 80 ° C, components 7 to 10 heated at 80 ° C are added and emulsified. Then, the mixture was cooled, and the component 1 was added at 50 ° C., mixed uniformly with a homomixer, and cooled to room temperature.
[0044]
Example 9 (oxidative hair dye)
First and second hair dye compositions having the following compositions were prepared, and the masking effect, residual scent, and stability of the fragrance were evaluated. In addition, the mixing ratio at the time of using the first agent and the second agent was 1: 2.
(Method of manufacturing the first agent)
To components obtained by heating and dissolving components 4 to 9 at 85 ° C., a mixture obtained by heating a part of components 16 and 21 at 80 ° C. is added and emulsified. Then, cooling is performed, and at 50 ° C., a solution obtained by uniformly dissolving the remaining components 1 to 3, 10, 18, 19, and 21 is added. At 40 ° C., components 11 to 15, 17, and 20 are added, and the mixture is added to a homomixer. And uniformly cooled, and cooled to 20 ° C.
[0046]
(Method of manufacturing the second agent)
To components obtained by heating and dissolving components 2 to 6 at 80 ° C, components 7 to 11 heated at 90 ° C are added and emulsified. Then, the mixture was cooled, component 1 was added at 50 ° C., mixed uniformly with a homomixer, and cooled to 20 ° C.
[0048]
Example 10 (bleaching agent)
A bleaching agent for skin hair having the following composition was prepared, and its masking effect, residual odor, and stability of fragrance were evaluated. The first and second agents were mixed at a ratio of 1: 2.
(Method of manufacturing the first agent)
To components obtained by heating and dissolving components 1 to 5 at 80 ° C, components 6, 7, 9 to 13 and 16 heated at 80 ° C are added and emulsified. Subsequently, cooling was performed, and components 8, 14, and 15 were added at 40 ° C, and the mixture was cooled to 20 ° C.
[0050]
(Method of manufacturing the second agent)
To components obtained by heating and dissolving components 2 to 6 at 80 ° C, components 7 to 9 and 11 heated at 80 ° C are added and emulsified. Then, the mixture was cooled, and components 1 and 10 were added at 50 ° C, mixed uniformly with a homomixer, and cooled to 20 ° C.
[0052]
Example 11 (bleaching agent)
A hair bleach having the following composition was prepared, and the masking effect, residual scent, and stability of fragrance were evaluated. The first and second agents were mixed at a ratio of 1: 2.
(Method of manufacturing the first agent)
To components obtained by heating and dissolving components 1 to 5 at 80 ° C, components 6, 7, 9 to 13 and 16 heated at 80 ° C are added and emulsified. Subsequently, cooling was performed, and components 8, 14, and 15 were added at 40 ° C, and the mixture was cooled to 20 ° C.
[0054]
(Method of manufacturing the second agent)
To components obtained by heating and dissolving components 2 to 6 at 80 ° C, components 7 to 9 and 11 heated at 80 ° C are added and emulsified. Then, the mixture was cooled, and components 1 and 10 were added at 50 ° C, mixed uniformly with a homomixer, and cooled to 20 ° C.
[0056]
(Production method of third agent)
The components 1 to 5 were stirred and mixed to obtain a powdered third agent.
[0058]
Example 12 (agent for permanent wave)
A permanent wave agent having the following composition was prepared, and its masking effect, residual odor, and stability of fragrance were evaluated.
(Production method)
After heating components 1 to 3, 14 and 5 to 8 at 80 ° C, mixing component 15 with a mixture heated to 80 ° C, emulsifying and cooling to 30 ° C, components 4, 9 to 13 Was added and uniformly mixed with a homomixer to obtain a creamy permanent wave preparation.
[0060]
As for the hair treatment compositions of the present invention of Examples 8 to 11, the masking effect, the residual scent, and the stability of the fragrance were evaluated.
[0061]
The compounded fragrances used in the above Examples and the like are as follows.
[0062]
[Table 2]
[Table 3]
【The invention's effect】
A hair treatment composition that has an excellent effect of masking unpleasant odors derived from ammonia, ammonium salts, monoethanolamine and reducing agents, has a high residual scent even after washing the hair, and has excellent fragrance stability over time. Things are provided.
Claims (3)
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