JP2004107175A - 水素製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水素収率の悪化を防止する。
【解決手段】燃焼触媒9との熱交換により改質触媒11で改質した改質ガス中の水素を、水素分離膜15を透過させて水素通路17に取り出す水素製造装置において、改質触媒11と水素分離膜15との間に、CO変成触媒であるシフト触媒15を設ける。これら燃焼触媒9,改質触媒11,シフト触媒13,水素分離膜15,水素通路17を、順次積層して水素製造装置1を構成する。改質触媒11で改質した水素を含む改質ガスは、シフト触媒13でCOが低減する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料改質部で改質した改質ガス中の水素を、水素分離膜を透過させて水素通路に取り出す水素製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の水素製造装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−68710号公報
【0004】
これは、水素を含む燃料ガス中のCOを除去するCO除去装置が、水素分離膜複合体で仕切られた燃料ガス室と透過室とを備え、燃料ガス室には、COシフト触媒が充填されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の水素製造装置においては、水素を含む燃料ガスに改質する改質器と、水素分離膜を備えたCO除去装置とを独立の構成としているため、水素収率の悪化を招く。
【0006】
そこで、この発明は、水素収率の悪化を防止することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、燃料改質部で改質した改質ガス中の水素を、水素分離膜を透過させて水素通路に取り出す水素製造装置において、前記燃料改質部と前記水素分離膜との間にCO変成触媒を設けたことを特徴とする水素製造装置。
【0008】
【発明の効果】
この発明によれば、燃料改質部で改質した改質ガスがCO変成触媒を通過することで、この改質ガス中のCOを水素化するため、水素分離膜を透過する水素透過量が多くなり、その結果、改質反応がより促進されて水素収率を向上させることができる。
【0009】
ここで、本発明では、燃料改質部に比べて低温となる水素分離膜に接してCO変成触媒を設けたので、COをよりよく変成でき(CO+HO→CO+H:は低温であるほど進行する)るため、改質反応をより促進できる効果がある。
【0010】
また、改質ガス中のCOを、CO変成触媒により低減した後、水素分離膜を透過させるので、水素分離膜を薄膜化しても水素分離膜を透過するCOの量を低く抑えることができ、一般に高価な貴金属を多用する水素分離膜を薄膜化でき、低コスト化を実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0012】
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる水素製造装置1を含む燃料電池システムの概要を示す全体構成図である。この燃料電池システムは、水素製造装置1のほか、燃料電池3,燃料蒸発器5および水蒸発器7を備えている。この水素製造装置1は、燃焼触媒9と、燃料改質部としての改質触媒11と、CO変成触媒としてのシフト触媒13と、水素分離膜15と、水素通路17とを順次積層して構成してある。
【0013】
燃料蒸発器5には、改質ガスを生成するための炭化水素系燃料を、コントロールユニット19の信号にて制御される第1燃料噴射弁21により供給する。また、水蒸発器7には、コントロールユニット19の信号にて制御される水噴射弁23により水を供給する。
【0014】
これら燃料蒸発器5および水蒸発器7に供給した炭化水素系燃料および水は、燃焼触媒9から燃料蒸発器5および水蒸発器7に供給する燃焼ガスAとの熱交換により気化する。気化した炭化水素系燃料と水は、燃料ガスBとして改質触媒11に導入し、燃焼触媒9と熱交換を行うことで、燃料ガスBの改質反応が行われる。
【0015】
ここでは、CnHmの炭化水素系燃料と水の改質反応について説明する.燃料の水蒸気改質反応は、次式(1)で示す反応式で表わされる。ここで、次式(2)の反応はシフト反応と呼ばれ、一般的に低温では水素、高温ではCOの生成する方向に進行する。改質触媒11では、式(1)を主体として式(2)の反応が行われるが、高級炭化水素の改質反応では、通常改質温度が高いため、式(2)の反応はCOの生成する方向に進行しやすいと言える。
【0016】
+nHO⇒nCO+(n+m/2)H…(1)
CO+HO⇔CO+H…(2)
本発明では、改質触媒11とシフト触媒13とは互いに連通しており、改質触媒11で生成した改質ガスが、シフト触媒13を通過することで、改質ガス中のCOを低減する。
【0017】
ここでのCO変成触媒は、上記したようにシフト触媒13としてある、このシフト触媒13は、水素分離膜15を介して温度の低い水素通路17に隣接して設けてあるため、上記した(2)式の反応が右側に進行する低温状態に保たれ、改質ガス中の水蒸気によりCOがCOとHに変成される。
【0018】
また、シフト触媒13には、水蒸気供給バルブ25の開閉により、水蒸発器7で生成した水蒸気Cを、任意の流量で供給できるように構成してある。ここでは、シフト触媒13に供給する水蒸気CによってCOの低減を行うことができる。
【0019】
シフト触媒13を通過した改質ガス中の水素は、水素分離膜15によって選択透過され、水素通路17を経て水素Dとして燃料電池3へ供給され、電気化学反応により起電力を得ることとなる。
【0020】
なお、本実施形態に示した水素製造装置1は、互いに積層して構成した燃焼触媒9,改質触媒11,シフト触媒13,水素分離膜15,水素通路17を一組として、この一組を複数積層してもよい。
【0021】
次に、燃料電池3で起こる電気化学反応式を以下に示す。
【0022】
→2H+2e…(3)
(1/2)O+2H+2e→HO…(4)
+(1/2)O→HO…(5)
ここで、式(3)は陰極側における反応、式(4)は陽極側における反応を表し、燃料電池3全体としては式(5)に示す反応が進行することとなる。このような電気化学反応により起電力を得ている本実施形態の燃料電池3は、固体高分子型の燃料電池であり、電池反応を促進する白金などの触媒を備えている。
【0023】
しかし、供給されたガス中にCOが含まれている場合には、このCOが白金触媒に吸着して触媒としての機能を低下させ、式(4)に示したアノードにおける反応を阻害して燃料電池3の性能を阻害してしまう。そのため、固体高分子型の燃料電池3で発電を行う場合には、上記した水素分離膜15やCO除去器などのCO除去手段を用いて供給するガス中のCOを所定値以下に低減して電池性能の低下を防ぐことが必要となる。なお、このような固体高分子型の燃料電池3において、供給されるガス中のCO濃度の許容値は、通常数十ppm程度である。
【0024】
さらに、改質ガスのうち水素分離膜15により透過されなかった排出ガスの一部E,Fおよび、燃料電池3の燃料極から排出される余剰水素Gは、水素製造装置1の燃焼触媒9に供給し、改質触媒11の発熱に使用する。この燃焼触媒9には、第2燃料噴射弁27により燃料を供給することが可能であり、燃焼触媒9の温度上昇が必要な場合に、コントロールユニット19の制御信号により、燃料噴射を行う。
【0025】
また、水素通路17には、燃料電池3から排出される余剰水素Gを、掃気ガス制御バルブ29を介して掃気ガスとして供給し、水素通路17で水素の掃気(パージ、スイープ)に使用する。また、本燃料電池システムでは、コントロールユニット19の信号を受ける空気制御バルブ31の動作により、燃料電池3の空気極に空気を供給する。
【0026】
本実施形態では、改質触媒11およびシフト触媒15の温度や、シフト触媒15に供給する水蒸気量の制御により、改質ガス中のCOを低減している。 以下、図2のフローチャートに基づいて本実施形態の制御方法を説明する。
【0027】
まず、水素製造装置1の運転条件を取得した後(ステップ201)、第1燃料噴射弁21および水噴射弁23の開度を設定して(ステップ202)、改質燃料量を設定する。また、この設定した改質燃料量に応じた改質熱を供給するために、第2燃料噴射弁27の開度を設定して(ステップ203)、燃焼触媒9に供給する混合気のA/F(混合比)を調節する。
【0028】
次に、改質触媒11の温度を図示しない温度センサで検出して、この検出温度T1が規定値であるか否かを判定し(ステップ204)、規定値でない場合には、上記検出温度T1が規定値より低いか否かを判定する(ステップ205)。ここで検出温度T1が規定値より低ければ、第2燃料噴射弁27の開度を増加させ(ステップ206)、燃焼触媒9の温度を上昇させることにより、改質触媒11の温度を上昇させる。
【0029】
前記した検出温度T1が規定値以上の場合には、第2燃料噴射弁27の開度を減少させ(ステップ207)、燃焼触媒9の温度を低下させることにより、改質触媒11の温度を低下させる。
【0030】
前記ステップ204で、改質触媒11の検出温度T1が規定値と等しければ、シフト触媒13の温度を図示しない温度センサで検出して、その検出温度T2が規定値であるか否かを判定し(ステップ208)、規定値でない場合には、上記検出温度T2が規定値より高いか否かを判定する(ステップ209)。
【0031】
ここで、上記検出温度T2が規定値より高ければ、掃気ガス制御バルブ29の開度を増加させるとともに(ステップ210)、水噴射弁23の開度を増加させ(ステップ211)、同時に水蒸気供給バルブ25を開放して(ステップ212)シフト触媒13へ水蒸気を供給する。その結果、シフト触媒13の温度が低下するとともに、シフト反応が促進して確実なCO低減が可能となる。
【0032】
一方、前記ステップ209でシフト触媒13の検出温度T2が規定値以下の場合には、掃気ガス制御バルブ29の開度を絞ってシフト触媒13の温度を上昇させる。
【0033】
このようにして改質触媒11およびシフト触媒13のそれぞれの温度を制御することにより、改質およびシフト反応を確実に行うこととしている。
【0034】
上記した第1の実施形態によれば、改質触媒11で改質した改質ガスがシフト触媒13を通過することで、この改質ガス中のCOを水素化するため、水素分離膜15を透過する水素透過量がより多くなり、その結果、改質反応がより促進されて水素収率を向上させることができる。
【0035】
また、シフト触媒13に水蒸気を供給することで、シフト触媒13のCO変成反応を促進させることができる。
【0036】
さらに、水素通路17を掃気ガスにより掃気することで、シフト触媒13の温度を調整でき、シフト反応を促進させることができる。
【0037】
また、水素通路17の掃気を行う際に、温度が低い燃料電池3の燃料極からの排出ガスを使用しているので、効果的にシフト触媒13を冷却することができる。
【0038】
なお、上記した水素分離膜15は、Pd,Ag,Cuの少なくともいずれか一つを含む合金とする。これにより、水素透過性能を高めることができる。
【0039】
図3は、この発明の第2の実施形態に係わる水素製造装置10を含む燃料電池システムの概要を示す全体構成図である。この第2の実施形態は、前記した第1の実施形態ととほぼ同様の構成であるものの、第1の実施形態との相違点は、CO変成触媒としてシフト触媒13に代えてCO選択酸化触媒33を設けるとともに、このCO選択酸化触媒33と改質触媒11との間に第2水素分離膜35を設け、さらにCO選択酸化触媒35に空気を供給するための空気制御バルブ37と空気供給ポンプ39を設けた点である。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0040】
この実施形態においても、改質ガスを生成するための炭化水素系燃料および水を、コントロールユニット19の信号にて制御される第1燃料噴射弁21および水噴射弁23により、燃料蒸発器5および水蒸発器7にそれぞれ供給する。この供給した炭化水素系燃料および水は、水素製造装置10の燃焼触媒9から供給される燃焼ガスAとの熱交換により、燃料蒸発器5および水蒸発器7にてそれぞれ気化される。
【0041】
気化された炭化水素系燃料と水、すなわち燃料ガスBは水素製造装置10の改質触媒11に導入し、燃焼触媒9と熱交換を行うことで燃料ガスBの改質反応が行われる。この改質反応は第1の実施形態で示した前記式(1)および式(2)と同様である。
【0042】
生成した改質ガスは、第2水素分離膜35とCO選択酸化触媒33を通過し、改質ガス中のCOが低減する。ここではCO変成触媒をCO選択酸化触媒33としてあり、またCO選択酸化触媒33には、空気制御バルブ37の開閉により、空気供給ポンプ39で昇圧した空気(酸素)を任意の流量で供給する。このCO選択酸化触媒33により、次式(6)の反応が行われ、改質ガス中のCOを低減する。通常この反応は低温域で進行する。
【0043】
CO+(1/2)O2 →CO…(6)
CO選択酸化触媒33を通過した改質ガス中の水素は、水素分離膜15によって選択透過し、水素通路17を経て燃料電池3へ供給され、第1の実施形態の式(3)〜式(5)に示した電気化学反応により起電力を得ることとなる。
【0044】
なお、第2の実施形態に示した水素製造装置10においても、燃焼触媒9、改質触媒11、第2水素分離膜35、CO選択酸化触媒33、水素分離膜15、水素通路17を、これらの順に積層して構成してあり、これらを一組として、複数積層してもよい。
【0045】
さらに、第2の水素分離膜35や水素分離膜15により透過されなかった排出ガスの一部E,Fおよび、燃料電池3の燃料極から排出される余剰水素Gは、水素製造装置10の燃焼触媒9に供給し、改質触媒11の発熱に使用する。この燃焼触媒9には、第1の実施形態と同様に、第2燃料噴射弁27により燃料を供給することが可能であり、燃焼触媒9の温度上昇が必要な場合、コントロールユニット19の制御信号により、燃料噴射を行う。
【0046】
また、水素通路15には、燃料電池3から排出される余剰水素Gを、掃気ガス制御バルブ29を介して掃気ガスとして供給し、第1の実施形態と同様にして水素通路15で水素の掃気に使用する。さらに、コントロールユニット19の信号を受ける空気制御バルブ31の動作により、燃料電池3に空気を供給する。
【0047】
上記した第2の実施形態は、前述したように第1の実施形態との相違点は、第2水素分離膜35を加え、CO変成触媒をCO選択酸化触媒33とするとともに、空気を供給する空気制御バルブ37と空気供給ポンプ39を備えている点である。そのため、第1の実施形態と異なり、改質触媒11とCO選択酸化触媒33との間に圧力差を生じさせる必要がある。
【0048】
また、CO選択酸化触媒33に供給する空気が改質触媒11に流入すると、水素の燃焼が発生することから、空気を供給する必要があるCO選択酸化触媒33を適用する場合、本実施形態のように第2水素分離膜35を備える必要があると言える。
【0049】
しかしながら、ここでのCO変成触媒としてはCO選択酸化触媒33に限定するものではなく、第1の実施形態と同様にシフト触媒に置き換えることが可能である。
【0050】
上記第2の実施形態では、改質触媒11およびCO選択酸化触媒33の温度や、CO選択酸化触媒33に供給する空気の制御により、改質ガス中のCOを低減している。
【0051】
以下、図4のフローチャートに基づいて、第2の実施形態の制御方法を説明する。
【0052】
まず、水素製造装置10の運転条件を取得した後(ステップ401)、第1燃料噴射弁21および水噴射弁23の開度を設定して(ステップ402)、改質燃料量を設定する。また、この設定した改質燃料量に応じた改質熱を供給するため、第2燃料噴射弁27の開度を設定して(ステップ403)、燃焼触媒9に供給する混合気のA/F(混合比)を調節する。
【0053】
次に、改質触媒11の温度を図示しない温度センサで検出して、この検出温度T1が規定値であるか否かを判定し(ステップ404)、規定値でない場合には、上記検出温度T1が規定値より低いか否かを判定する(ステップ405)。ここで、検出温度T1が規定値より低ければ、第2燃料噴射弁27の開度を増加させ(ステップ406)、燃焼触媒9の温度を上昇させることにより、改質触媒11の温度を上昇させる。
【0054】
前記した検出温度T1が規定値以上の場合には、第2燃料噴射弁27の開度を減少させ(ステップ407)、燃焼触媒9の温度を低下させることにより、改質触媒11の温度を低下させる。
【0055】
前記ステップ404で、改質触媒11の検出温度T1が規定値と等しければ、CO選択酸化触媒33の温度を図示しない温度センサで検出して、その温度T2が規定値であるか否かを判定し(ステップ408)、規定値でない場合には、上記検出温度T2が規定値より高いか否かを判定する(ステップ409)。
【0056】
ここで、上記検出温度T2が規定値より高ければ、掃気ガス制御バルブ29の開度を増加させるとともに(ステップ410)、空気供給バルブ37の開度を増加させ(ステップ411)、CO選択酸化触媒33へ供給する空気量を増加させる。その結果、CO選択酸化触媒33の温度が低下するとともに、CO選択酸化反応が促進して確実なCO低減が可能となる。
【0057】
一方、前記ステップ409でCO選択化触媒33の検出温度T2が規定値以下の場合には、掃気ガス制御バルブ29の開度を絞ってCO選択化触媒33の温度を上昇させる。
【0058】
このようにして改質触媒11およびCO選択酸化触媒33のそれぞれの温度を制御することにより、改質およびCO選択酸化反応を確実に行うこととしている。
【0059】
上記した第2の実施形態によれば、改質触媒11とCO選択酸化触媒33との間に、第2水素分離膜35を設けているので、CO変成のために酸素(酸化触媒の場合)や水蒸気(シフト触媒の場合)を供給しても、改質反応が確実になされる。
【0060】
また、改質層(改質触媒11)とCO変成層(CO選択酸化触媒33)との間に第2水素分離膜35を介装すると、CO変成層に出てくるCOが減るので、CO変成層の触媒量を減らすことができる。
【0061】
また、CO選択酸化触媒33に空気を供給することで、CO選択酸化触媒33のCO変成反応を促進させることができる。
【0062】
さらに、水素通路17を掃気ガスにより掃気することで、CO選択酸化触媒33の温度を調整でき、CO変成反応を促進させることができる。
【0063】
また、水素通路17の掃気を行う際に、温度が低い燃料電池3の燃料極からの排出ガスを使用しているので、効果的にCO選択酸化触媒33を冷却することができる。
【0064】
なお、上記した第2水素分離膜35についても、水素分離膜15と同様に、Pd,Ag,Cuの少なくともいずれか一つを含む合金とすることで、水素透過性能を高めることができる。
【0065】
この発明の第3の実施形態として、第1の実施形態におけるシフト触媒13あるいは第2の実施形態におけるCO選択酸化触媒33に代えて、メタン化反応を行うメタン化触媒を用いることもできる。この場合には、CO変成触媒(メタン化触媒)に水蒸気や酸素を供給しなくてもCOを変成することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係わる水素製造装置を含む燃料電池システムの概要を示す全体構成図である。
【図2】第1の実施形態の制御方法を示すフローチャートである。
【図3】この発明の第2の実施形態に係わる水素製造装置を含む燃料電池システムの概要を示す全体構成図である。
【図4】第2の実施形態の制御方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 燃料電池
11 改質触媒(燃料改質部)
13 シフト触媒(CO変成触媒)
15 水素分離膜
17 水素通路
33 CO選択酸化触媒(CO変成触媒)
35 第2水素分離膜

Claims (8)

  1. 燃料改質部で改質した改質ガス中の水素を、水素分離膜を透過させて水素通路に取り出す水素製造装置において、前記燃料改質部と前記水素分離膜との間にCO変成触媒を設けたことを特徴とする水素製造装置。
  2. 前記燃料改質部と前記CO変成触媒との間に、第2水素分離膜を設けたことを特徴とする請求項1記載の水素製造装置。
  3. 前記CO変成触媒をシフト触媒とし、このシフト触媒に水蒸気を供給することを特徴とする請求項1または2記載の水素製造装置。
  4. 前記CO変成触媒をCO選択酸化触媒とし、このCO選択酸化触媒に空気を供給することを特徴とする請求項2記載の水素製造装置。
  5. 前記CO変成触媒の温度が規定値よりも高いときは、前記水素通路に掃気ガスを供給することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の水素製造装置。
  6. 前記掃気ガスを前記燃料電池の燃料極からの排出ガスとすることを特徴とする請求項5記載の水素製造装置。
  7. 前記CO変成触媒を、メタン化反応を行うメタン化触媒とすることを特徴とする請求項1,2,5,6のいずれかに記載の水素製造装置。
  8. 前記水素分離膜を、Pd,Ag,Cuの少なくともいずれか一つを含む合金で構成したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の水素製造装置。
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