JP2004106892A - 基板収納ボックス - Google Patents

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高松 敏明
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Abstract

【課題】収納効率が高く、耐衝撃性に優れた小型であり、さらには、基板の損傷を確実に防止することができる。
【解決手段】複数枚のマザーガラス基板40を板厚方向に積層された状態で収納するとともに上面が開放されたボックス本体10と、ボックス本体10の開放された上面を閉鎖するように、ボックス本体10の上部に嵌合される蓋体20と、ボックス本体10内に収納されるマザーガラス基板40の間に配置されるスペーサ30とを具備している。ボックス本体10、蓋体20及びスペーサ30が、発泡倍率3〜30倍の樹脂発泡体によってそれぞれ構成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、素板ガラス、液晶パネル用基板、プラズマ表示体(PDP)用基板、エレクトロルミネセンス(EL)用基板、カラーフィルタ等の各種の基板の収納に用いられる基板収納ボックスに関し、更に詳しくは、基板のなかでも、大型で厚みが薄く、しかも、良好な表面状態が要求されるガラス基板の運搬に適した基板収納ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネル用ガラス基板等の基板を収容した状態で運搬に使用される基板収納ボックスとしては、複数枚のガラス基板等の基板を垂直に立てて水平方向(板厚方向)に所定の間隔で整列させて収納する横並び型式のものが一般的である。このような基板収納用のボックスは、例えば特開平7−132986号公報(特許文献1)、特開2000−62876号公報(特許文献2)等に開示されている。
【0003】
従来の基板収納ボックスの具体例を図14に示す。この基板収納ボックスは、上面が開放されて開口部が形成された中空直方体状のボックス本体1と、ボックス本体1の上面開口部を閉鎖する蓋体2とを有している。ボックス本体1の相互に対向する一対の側面の内面には、内部に収容されるガラス基板等の基板を保持するために複数の縦溝3が水平向に所定の間隔をあけて形成されている。
【0004】
このような基板収納ボックスでは、通常、10数枚〜数10枚のガラス基板等の基板が収納される。また、ボックス本体1および蓋体2を構成する材料としては、発泡倍率が3〜30倍の樹脂発泡体、特にポリオレフィン系発泡体が好適であることが、特開平7−132986号公報(特許文献1)に説明されている。
【0005】
液晶パネルに使用されるガラス基板は、表示画面の拡大、パネル多数枚取りによる生産効率の向上等の観点から、近年、さらに大型化の要求が強まっており、一辺が100cmを超えるメーターサイズと呼ばれる超大型ガラス基板の採用も具体化している。
【0006】
液晶パネルに使用されるガラス基板の板厚は、従来は1mmであったが、液晶パネルの薄型化および軽量化に対応するためたに、0.5mmあるいはそれ以下とすることが強く要望されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−132986号公報
【特許文献2】
特開2000−62876号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような大型であって薄型のガラス基板においては、従来のガラス基板に比べてガラス基板のたわみ量が大きく、従来のメーターサイズ以下のガラス基板の収納に使用される基板収納ボックスのように、相互に対向する一対の側面の内面に形成された縦溝によって、ガラス基板の両側端部を支持するだけの基板保持構造では、運搬中にガラス基板同士が接触してしまうおそれがある。このために、このような基板収納ボックスによる運搬形態とは異なる新たな運搬形態によって基板を運搬することを検討する必要がある。
【0009】
特に、メーターサイズであって、しかも、厚さが0.5mmのガラス基板の場合、その両側の端部を保持しただけでは、ガラス基板の中央部において、約30〜50mmものたわみが発生する。
【0010】
このたわみによるガラス基板同士の接触を防止するためには、運搬用ボックスに設ける縦溝のピッチを、たわみ量以上に大きくすることが必要になる。しかしながら、基板保持のための縦溝のピッチを広くすると、収納効率が低下する。収納効率を向上させるためには、基板収納ボックスを大型化しなければならない。その結果、基板収納ボックスの製作費用および輸送コストが増大することになる。
【0011】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、その目的は、基板収納効率の低下を伴うことなく、輸送時におけるガラス基板の損傷を効果的に防止でき、さらには、経済性及び安全性に優れたコンパクトな基板収納ボックスを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の基板収納ボックスは、複数枚の基板を板厚方向に積層された状態で収納するとともに上面が開放されたボックス本体と、該ボックス本体の開放された上面を閉鎖するように、該ボックス本体の上部に嵌合される蓋体と、前記ボックス本体内に収納される基板の間に配置されるスペーサとを具備し、前記ボックス本体、蓋体及びスペーサが、樹脂発泡体によってそれぞれ構成されていることを特徴とする。
【0013】
前記樹脂発泡体の発泡倍率が3〜30倍になっている。
【0014】
前記樹脂発泡体はポリオレフィン系発泡体である。
【0015】
前記スペーサは、前記ボックス本体及び蓋体よりも低い発泡倍率の樹脂発泡体で構成されている。
【0016】
前記ボックス本体は、基板とスペーサとを、底面と平行な状態で、交互に積層して収納する。
【0017】
前記スペーサは、収納する基板の外周縁部に対応する長方形の枠状に構成された枠部と、該枠部の内側に、枠部の長手方向または幅方向のいずれか一方または両方に沿って配置される桟を有する桟部とを具備する。
【0018】
前記基板は、複数枚の表示パネル用基板に分断されるマザー基板であり、前記スペーサの桟部は、各表示パネル用基板における有効表示領域以外の領域に対応するように設けられている。
【0019】
前記スペーサの枠部に対して、前記桟部の各桟の端部の取り付け位置が変更可能になっている。
【0020】
前記スペーサは、前記枠部および前記桟部が一体成形されている。
【0021】
前記スペーサは、平板状のベース部と、該ベース部の表面から突出するように設けられた複数の基板支持体とを有し、各基板支持体の上面が円弧状に突出している。
【0022】
前記基板は、複数枚の表示パネル用基板に分断されるマザー基板であり、前記基板支持体は、各表示パネル用基板における有効表示領域以外の領域に対応するように設けられている。
【0023】
前記基板支持体は、前記ベース部の表面に設けられた各凹部に脱着可能に取り付けられている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0025】
図1は、本発明の基板収納ボックスの実施形態の一例を示す分解斜視図である。この基板収納ボックスは、撓みやすく、しかも、良好な表面状態が要求される薄型の大型ガラス基板、具体的には、液晶パネル用として複数のガラス基板に分断される長方形状のマザーガラス基板を収納して輸送する際に、好適に使用される。このマザーガラス基板は、長辺および短辺にそれぞれ平行な方向に沿って所定の幅で分断することによって、複数の液晶パネル用ガラス基板に分断される。
【0026】
この基板収納ボックスは、図1に示すように、上面が開放された開口部を有する中空直方体形状のボックス本体10と、このボックス本体10の上面の開口部を閉鎖するように、その上部の薄くなった部分に被せられる蓋体20と、ボックス本体10に収納される複数枚のガラス基板のそれぞれの両面側に配置される複数のスペーサ30とを備えている。
【0027】
ボックス本体10は、図2および図3に示すように、複数枚のマザーガラス基板40を、スペーサ30を介して板厚方向に積層して収納するように、内部の水平方向の断面が四角形の容器になっており、ボックス本体10内には、マザーガラス基板40およびスペーサ30が、それぞれ、底面とは平行な水平状態で、板厚方向(上方)に交互に積み重ねることによって収納される。ボックス本体10へのマザーガラス基板40の挿入作業及び取り出し作業を円滑にするために、ボックス本体10の各側面における内面の水平方向の中央部には、上下方向に沿って延びる凹部11が、各側面の上下方向のほぼ全体にわたって、それぞれ設けられている。ボックス本体10の内寸は、収容されるガラス基板40の外側縁に対して適当なクリアランス13が得られるように設定されている。
【0028】
ボックス本体10、蓋体20及びスペーサ30は、それぞれ、発泡倍率が3〜30倍の樹脂発泡体によって構成されている。スペーサ30は、ボックス本体10および蓋体20を構成する材料よりも発泡倍率が低い樹脂発泡体によって構成されており、ボックス本体10および蓋体20よりも緻密な組織構造になっている。
【0029】
スペーサ30は、図4に示すように、収納するマザーガラス基板40外側の側縁部に対応する長方形の枠状に構成された枠部31と、この枠部31の内部に設けられた桟部32とを有している。桟部32は、枠部31の長手方向とは直交する幅方向に沿った辺にそれぞれが平行に設けられた一対の縦桟32aと、枠部31の長手方向に沿った辺にそれぞれが平行に設けられた一対の横桟32bとを有しており、各縦桟32aと各横桟32bとによって格子形状に形成されている。
【0030】
桟部32の縦桟32aおよび横桟32bは、図5に示すように、マザーガラス基板40を、複数の液晶パネル用ガラス基板41に分断する際の分断ライン42に対応するように配置されており、具体的には、各液晶パネル用ガラス基板41における有効表示領域41aの周縁部に設けられた非表示領域41bの外側の側縁に沿って形成される分断ライン42に対応して、縦桟32aおよび横桟32bが設けられている。非表示領域42bには、一対の液晶パネル用ガラス基板41同士の間に封入される液晶をシールするためのシール領域41c、および、そのシール領域41cの外側であって端子電極が形成される端子電極形成領域41dが設けられる。
【0031】
枠部31は、マザーガラス基板40における外側の側縁部であって、各液晶パネル用ガラス基板41の非表示領域41bに対応して設けられている。
【0032】
縦桟32aおよび横桟32bは、液晶パネル用ガラス基板41のサイズが異なる場合等においても対応できるように、それぞれ平行移動した状態で固定されることにより、位置調節可能になっている。この桟部32の位置調節のための構造を図6及び図7により説明する。
【0033】
図6に示すように、枠部31は、断面がほぼ正方形の棒状に構成されており、縦桟32aも同様に、断面がほぼ正方形の棒状に構成されている。枠部31には、幅方向に沿った嵌合溝33が、長手方向に所定のピッチで全周にわたって形成されている。各嵌合溝33は、枠部31の厚さの1/2の深さになっている。
【0034】
また、縦桟32aの端部には、枠部31における長手方向に沿った枠に設けられた各嵌合溝33にそれぞれ嵌合されるように、枠部31に対向して切り欠き部34が、それぞれ設けられている。各切り欠き部34は、それぞれ、縦桟32aの厚さの1/2の深さになっている。各縦桟32aの切り欠き部34は、枠部31の長手方向に沿った枠に設けられている所定の位置の嵌合溝33に嵌合されることによって、枠部31の長手方向に対してT字状に突き合わされた状態で固定される。
【0035】
桟部32の横桟32bも、縦桟32aと同様の断面が正方形の棒状に構成されており、横桟32bの端部にも、枠部31の幅方向に沿った枠に設けられている各嵌合溝33にそれぞれ嵌合されるように、枠部31に対向して同様の切り欠き部がそれぞれ設けられている。そして、横桟32bの切り欠き部を、枠部31の所定位置の嵌合溝33に嵌合させることによって、枠部31の幅方向に対してT字状に突き合わされた状態で固定される。
【0036】
図7に示すように、桟部31の各縦桟32aには、それぞれが幅方向に沿った複数の嵌合溝35が、長手方向に所定のピッチで設けられている。各嵌合溝35は、縦桟32aの厚さ方向の1/2の深さに形成されている。同様に、横桟32bにも、それぞれが幅方向に沿った複数の嵌合溝36が、長手方向に所定のピッチで設けられている。各横桟36bの嵌合溝36は、各縦桟32aに設けられた嵌合溝35に対向した状態で、横桟32aの厚さ方向の1/2の深さに形成されている。
【0037】
各縦桟32aは、それぞれの端部の切り欠き部34が、枠部31の長手方向に沿った一対の枠それぞれに相互に対向するように設けられた各嵌合溝33に嵌合されることによって、幅方向に沿った状態で架設されており、各横桟32bも、それぞれの端部の切り欠き部が、枠部31の幅方向に沿った一対の枠それぞれに相互に対向するように設けられた各嵌合溝33に嵌合されることによって、幅方向に沿った状態で架設されている。そして、各縦桟32aと各横桟32bとの交差部において、相互に対向する嵌合溝35および36同士が相互に嵌合される。
【0038】
このような構成の本実施形態の基板収納ボックスは次のように使用される。
【0039】
まず、ボックス本体10内の底部に、運搬するマザーガラス基板40と同一のサイズのガラス基板をダミーガラス基板として水平に載置する。そのダミーガラス基板の上に、スペーサ30と、運搬すべきマザーガラス基板40とを交互に積層する。そして、最後のマザーガラス基板40がスペーサ30上に載置されると、その最後のマザーガラス基板40上にスペーサ30を載せて、更にその上に、前述のダミーガラス基板と同様のダミーガラス基板を載置する。その後、図示しない緩衝材を載せて蓋体20を、ボックス本体10に被せる。
【0040】
これにより、所定枚数のマザーガラス基板40が積層方向に固定された状態で、基板収納ボックス内に収納される。この場合、各マザーガラス基板40の両面に、クッション性に優れたスペーサ30がそれぞれ配置されて、各マザーガラス基板40に接触している。各スペーサ30は、枠部31内に桟部32が設けられているために、収納された各マザーガラス基板40の外周縁部のみならず、その中央部にも当接した状態になっている。このため、マザーガラス基板40が大型であって薄い場合にも、たわみが生じるおそれがなく、また、各スペーサ30によってマザーガラス基板40に加わる衝撃も効果的に緩和される。その結果、基板収納ボックスが、蓋体20が上側に位置した状態であっても、また、蓋体20が側方に位置するように水平な状態になっても、内部に収納されたマザーガラス基板40が損傷することが防止されて確実に保護される。
【0041】
また、スペーサ30は、クッション性に優れており、しかも、機械的な強度も大きいために、その厚みを大きくする必要がない。このため、マザーガラス基板40の収納効率が高い。ちなみに、スペーサ30の厚みとしては、10〜30mmが好適である。10mm未満では耐衝撃性が不足するおそれがある。30mmを超えるとマザーガラス基板40の収納効率が低下する。
【0042】
さらに、スペーサ30における桟部32が、ガラス基板40の表面に対して各液晶パネル用ガラス基板41の有効表示領域41aを避けて、非有効表示領域43に接触しているために、スペーサ30との接触によって有効表示領域41aが損傷するおそれがない。
【0043】
しかも、スペーサ30の桟部32は、縦横の2方向において位置調整することができるために、ガラス基板40から分断されて形成される液晶パネル用ガラス基板41のサイズの変更によって、マザーガラス基板40の分断位置が変更されても、液晶パネルようガラス基板41における有効表示領域41aとされる部分を避けて、非有効表示領域43に桟部32を接触させることができる。これによって、液晶パネル用ガラス基板41における有効表示領域41aが損傷することを確実に防止することができる。
【0044】
図8は、スペーサ30の他の例を示す斜視図である。このスペーサ30では、枠部31内に設けられる桟部32が、ここでは横方向(X方向)に延びる複数の横桟32bのみが、枠部31の平行な一対の辺間に縦方向に(Y方向)に並んで配置されている。桟部32は、マザーガラス基板40から複数枚の液晶パネル用ガラス基板41を分断する際のパネル分断ライン42に対応する位置に配置されており、且つ、配列方向である縦方向(Y方向)の位置を変更することができる。
【0045】
このスペーサ30も、前述したスペーサ30と同様に、マザーガラス基板40を損傷させることなく、確実に運搬することができる。
【0046】
図9は、スペーサのさらに他の例を示す斜視図である。このスペーサ30は、一つの金型で成形された一体成形品であり、枠部31と桟部32が一体化されている。桟部32は、縦桟32aと横桟32bを組み合わせた格子状に形成されている。なお、桟部32は、縦桟32aおよび横桟32bのいずれか一方のみが設けられた形状であってもよい。この場合も、桟部32を、液晶パネル用ガラス基板41の有効表示領域41aを避けて、非有効表示領域43に接触するように配置することにより、マザーガラス基板40を損傷することなく、確実に運搬することができる。分断位置が変わらない標準タイプのマザーガラス基板40に対しては、この一体成形されたスペーサ30が、構造が簡単で製造コストが易く、有効である。
【0047】
図10〜図13は、さらにスペーサの他の例を示している。このスペーサ50は、収納するマザーガラス基板40より一回り大きい長方形の平板状に形成されたベース部51を有している。ベース部51の外縁部には、上方に突出する枠部51bが設けられている。ベース部51における枠部51bに囲まれた表面の領域には、複数の凹部51cが、ベース部51の縦方向および横方向にそれぞれ沿って一定のピッチで設けられている。各凹部51cは、マザーガラス基板40から複数枚の液晶パネル用ガラス基板41を分断する際の各パネル分断ライン42に沿って設けられている。
【0048】
ベース部51の表面に設けられた凹部51c内には、基板支持体52が脱着可能に取付けられるようになっている。
【0049】
基板支持体52は、ベース部51の表面に設けられた凹部51c内に挿入される円柱状の挿入部52aと、挿入部52aがベース部51の表面に設けられた凹部51c内に挿入された際に、ベース部51の表面から突出するように配置される支持部52bとを有している。支持部52bの上面は、円弧状に突出するように湾曲した状態になっており、マザーガラス基板40の表面に点接触するようになっている。
【0050】
基板支持体52の挿入部52aは、例えば、マザーガラス基板40におけるパネル分断ライン42の交点に対応して位置する凹部51c内に挿入されるようになっている。これにより、ベース部51の表面から基板支持体52の支持部52bが突出した状態になる。
【0051】
ベース部51及び基板支持体52は、それぞれ、クッション性に優れた発泡率が3〜30倍の樹脂発泡体によって構成されている。
【0052】
このような構成のスペーサ50も、前述したように、ボックス本体10内にマザーガラス基板40と交互に積層される。この場合、液晶パネルとされた場合に相互に対向するマザーガラス基板40表面(膜面)に、各基板支持体52の支持部52bが接触するように、ボックス本体10内に配置される。これにより、マザーガラス基板40はスペーサ50における枠部51b内にて、複数の基板支持部52により点支持されるとともに、そのマザーガラス基板40上に他のスペーサ50のベース部51底面が載置される。マザーガラス基板40を支持する各基板支持体52は、ベース部51と同様にクッション性が良好であり、しかも、マザーガラス基板40におけるパネル分断ライン42に接触しており、有効表示領域41aには接触しない。これにより、マザーガラス基板40は、損傷するおそれがなく、特に、有効表示領域41aが確実に保護される。
【0053】
このようなスペーサ50は、前述したスペーサ30より若干重く且つ厚くなるが、その堅牢性は非常に優れている。また、各基板支持部52をベース部51の表面に設けられた凹部51cにそれぞれ選択的に嵌め込むことにより、前述したスペーサ30と同様、マザーガラス基板40における液晶パネル用ガラス基板41のサイズ変更に伴う分断位置の変更にも、容易に対応することができる。
【0054】
【実施例】
次に、図1〜図8に示す本発明の基板収納ボックスの実際の製作例について具体的に説明する。
【0055】
基板収納ボックスのボックス本体10、蓋体20及びスペーサ30を構成する樹脂発泡体として、ポリエチレン系発泡体を使用した。その発泡性ポリエチレン粒子をガスで一旦予備発泡させた後、空気に置換した。これをアルミニウム製の金型に充填して、100℃の水蒸気を4kg/cmの圧力で一気に吹き込むことにより、ボックス本体10及び蓋体20を発泡成形し、その後、温度60℃で後加熱を行った。ボックス本体10の内寸は、1000mm×1000mm×200mmとした。なお、ボックス本体10の内寸の縦および横の公差は、それぞれ、+5および−0とする。また、ボックス本体10及び蓋体20の厚さを、それぞれ40mmとした。この樹脂発泡体全体の発泡倍率は12倍である。発泡体の表面から約1mmの深さまでの発泡倍率は、4〜5倍になっており、表面は、より緻密な組織構造になっている。
【0056】
スペーサ30も、上記と同一条件で発泡成形した後、枠部31および桟部32とも、ボックス本体10及び蓋体20よりも高温の70℃で後加熱を行った。スペーサ30の仕上がり厚は10mmとし、また、外寸を1000mm×1000mmとした。このように、後加熱温度を70℃に設定することにより、深部まで緻密な組織構造が得られ、強度が向上している。スペーサ30における枠部31の幅、桟部32における縦桟32aおよび横桟32bの幅は、形成される液晶パネルののシール幅、端子電極及びガラス分断ラインの幅の標準設計値に基づいて、それぞれ10mmに仕上がるようにした。
【0057】
なお、枠部31には、縦方向および横方向の4箇所に、切り欠き部33をそれぞれ形成した各切り欠き部33は、深さを5mm、幅を10mmとし、それぞれのピッチを20mmとした。
【0058】
また、縦桟32aの各端部に切り欠き部34をそれぞれ設けるとともに、4箇所の嵌合溝33をそれぞれ形成し、また、横桟32bにも、同様に、各端部に切り欠き部34をそれぞれ設けるとともに、4箇所の嵌合溝33をそれぞれ形成した。切り欠き部34および嵌合溝33の深さは5mm、各嵌合溝34は、それぞの幅を10mmとし、各嵌合溝33のピッチを20mmとした。
【0059】
このようにして形成されたボックス本体10、蓋体20およびスペーサ30によって、20枚の1000mm×1000mmのマザーガラス基板40を、損傷することなく、確実に運搬することができた。
【0060】
【発明の効果】
本発明の基板収納ボックスは、スペーサを介して基板を板厚方向に積層して収納する構造を採用しているために、高い収納効率と高い耐衝撃性を確保でき、輸送コストを押さえつつ基板を効率的に運搬することができ、しかも運搬時における基板の損傷を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す基板収納ボックスの斜視図である。
【図2】その基板収納ボックスに収納されたスペーサ及びガラス基板を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図4】その基板収納ボックスに使用されるスペーサの詳細を示す斜視図である。
【図5】その基板収納ボックスに収納されるマザーガラス基板における有効表示領域と非有効表示領域の説明図である。
【図6】その基板収納ボックスに使用されるスペーサの枠部と桟部の交差部の分解斜視図である。
【図7】そのスペーサにおける桟部の縦桟と横桟の交差部の分解斜視図である。
【図8】スペーサの他の例を示す斜視図である。
【図9】スペーサのさらに他の例を示す斜視図である。
【図10】スペーサのさらに他の例を示す斜視図である。
【図11】図10におけるB−B線に沿った断面図である。
【図12】図10におけるC部の拡大図である。
【図13】そのスペーサの基板支持体の詳細構造を示す縦断面図である。
【図14】従来の基板収納ボックスの斜視図である。
【符号の説明】
10 ボックス本体
20 蓋体
30 スペーサ
31 枠部
32 桟部
32a 縦桟
32b 横桟
33 嵌合溝
34 切り込み
36 切り込み
40 マザーガラス基板
41 液晶パネル用ガラス基板
42 パネル切断ライン
43 非有効表示領域
50 スペーサ
51 ベース部
52 基板支持部

Claims (12)

  1. 複数枚の基板を板厚方向に積層された状態で収納するとともに上面が開放されたボックス本体と、
    該ボックス本体の開放された上面を閉鎖するように、該ボックス本体の上部に嵌合される蓋体と、
    前記ボックス本体内に収納される基板の間に配置されるスペーサとを具備し、前記ボックス本体、蓋体及びスペーサが、樹脂発泡体によってそれぞれ構成されていることを特徴とする基板収納ボックス。
  2. 前記樹脂発泡体の発泡倍率が3〜30倍になっている請求項1に記載の基板収納ボックス。
  3. 前記樹脂発泡体はポリオレフィン系発泡体である請求項1または2に記載の基板収納ボックス。
  4. 前記スペーサは、前記ボックス本体及び蓋体よりも低い発泡倍率の樹脂発泡体で構成されている請求項1〜3のいずれかに記載の基板収納ボックス。
  5. 前記ボックス本体は、基板とスペーサとを、底面と平行な状態で、交互に積層して収納する請求項1〜4のいずれかに記載の基板収納ボックス。
  6. 前記スペーサは、収納する基板の外周縁部に対応する長方形の枠状に構成された枠部と、該枠部の内側に、枠部の長手方向または幅方向のいずれか一方または両方に沿って配置される桟を有する桟部とを具備する、請求項1〜5のいずれかに記載の基板収納ボックス。
  7. 前記基板は、複数枚の表示パネル用基板に分断されるマザー基板であり、前記スペーサの桟部は、各表示パネル用基板における有効表示領域以外の領域に対応するように設けられている請求項6に記載の基板収納ボックス。
  8. 前記スペーサの枠部に対して、前記桟部の各桟の端部の取り付け位置が変更可能になっている請求項6または7に記載の基板収納ボックス。
  9. 前記スペーサは、前記枠部および前記桟部が一体成形されている請求項6または7に記載の基板収納ボックス。
  10. 前記スペーサは、平板状のベース部と、該ベース部の表面から突出するように設けられた複数の基板支持体とを有し、各基板支持体の上面が円弧状に突出している請求項1〜4のいずれかに記載の基板収納ボックス。
  11. 前記基板は、複数枚の表示パネル用基板に分断されるマザー基板であり、前記基板支持体は、各表示パネル用基板における有効表示領域以外の領域に対応するように設けられている請求項10に記載の基板収納ボックス。
  12. 前記基板支持体は、前記ベース部の表面に設けられた各凹部に脱着可能に取り付けられている請求項10または11に記載の基板収納ボックス。
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